特許第6263335号(P6263335)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6263335学習支援システム、学習支援方法、プログラム及び情報記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6263335
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】学習支援システム、学習支援方法、プログラム及び情報記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/07 20060101AFI20180104BHJP
   G09B 5/08 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   G09B7/07
   G09B5/08
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-103576(P2013-103576)
(22)【出願日】2013年5月15日
(65)【公開番号】特開2014-224875(P2014-224875A)
(43)【公開日】2014年12月4日
【審査請求日】2016年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】709006024
【氏名又は名称】株式会社ベネッセコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小方 さや子
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−122518(JP,A)
【文献】 特開2003−177950(JP,A)
【文献】 特開2005−055550(JP,A)
【文献】 特開2010−039290(JP,A)
【文献】 特開2013−235238(JP,A)
【文献】 特開2004−177704(JP,A)
【文献】 特開平08−249287(JP,A)
【文献】 特開2007−166371(JP,A)
【文献】 特開2013−058026(JP,A)
【文献】 特開平01−094474(JP,A)
【文献】 特開2005−292890(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 5/00 − 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータを前記ユーザに提供するスケジュールデータ提供手段と、
前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段と、
前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない問題であり、前記ユーザによる選択が可能な問題である後回しの問題として登録する後回し問題登録手段と、
を含むことを特徴とする学習支援システム。
【請求項2】
前記ユーザによる、後回しの問題として登録された問題をいずれかの前記期間に関連付ける操作に応じて、当該後回しの問題を当該期間に関連付ける関連付け手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
記問題提供手段は、学習到達状況を確認する問題を前記ユーザに提供した際に、後回しの問題として登録されている問題の、当該登録を解除する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記後回し問題登録手段は、前記問題に関連付けられている期間が徒過した際に、当該問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない後回しの問題として登録する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記後回し問題登録手段は、前記ユーザにより指定された前記問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない後回しの問題として登録する
ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の学習支援システム。
【請求項6】
スケジュールデータ提供手段が、複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータを前記ユーザに提供するスケジュールデータ提供ステップと、
問題提供手段が、前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供ステップと、
後回し問題登録手段が、前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない問題であり、前記ユーザによる選択が可能な問題である後回しの問題として登録する後回し問題登録ステップと、
ことを特徴とする学習支援方法。
【請求項7】
複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータを前記ユーザに提供するスケジュールデータ提供手段、
前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段、
前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない問題であり、前記ユーザによる選択が可能な問題である後回しの問題として登録する後回し問題登録手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータを前記ユーザに提供するスケジュールデータ提供手段、
前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段、
前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題をいずれの前記期間にも関連付けられていない問題であり、前記ユーザによる選択が可能な問題である後回しの問題として登録する後回し問題登録手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習支援システム、学習支援方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末に対して、情報処理端末のユーザである学習者が学習すべき問題を示す問題データを提供することで、学習者の学習を支援する学習支援システムが存在する。
【0003】
このような学習支援システムの一例として、特許文献1には、学習者に提供される、本日学習しなければならないコンテンツに反復のコンテンツと新しいコンテンツが含まれるようにすることで、学習者が学習における飽きが来る状態を抑制し、設定した目標の学習プログラムに含まれる全てのコンテンツを学習者が効率的に修了できるようにした幼児学習装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−55034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザが、提供される問題と期間(例えば、日付)との関連付けにより、提供される問題に取り組む期間を設定することが可能となれば、当該ユーザが自らで学習計画を立てる習慣が育まれることとなる。
【0006】
ここで、取り組むべき期間にユーザが取り組まなかった問題が、他の問題よりも先に取り組む問題として蓄積されるようにすると、ユーザが単位期間(例えば、1日)に取り組まなければならない問題が増えることとなる。このことは、ユーザが問題に取り組むのがおっくうになり、ユーザの学習意欲の減退を引き起こすおそれがある。
【0007】
ここで、例えば、取り組む期間として設定された期間が徒過した問題や、何らかの事情によりユーザが取り組まないと判断した問題については、期間との関連付けが解除されるようにすると、ユーザの学習意欲の減退を防ぐことができると考えられる。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、取り組むべき期間にユーザが取り組まなかった問題が他の問題よりも先に取り組む問題として蓄積されることに伴う、ユーザの学習意欲の減退を防ぐことができる学習支援システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る学習支援システムは、複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータをユーザに提供するスケジュールデータ提供手段と、前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段と、前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除する関連付け解除手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る学習支援方法は、複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータをユーザに提供するスケジュールデータ提供ステップと、前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供ステップと、前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除する関連付け解除ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータをユーザに提供するスケジュールデータ提供手段、前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段、前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除する関連付け解除手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、複数の期間のそれぞれに関連付けられた、ユーザに提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータをユーザに提供するスケジュールデータ提供手段、前記ユーザから受け付ける問題の提供要求の受付に応じて、提供要求を受け付けたタイミングが属する期間に関連付けられた問題を前記ユーザに提供する問題提供手段、前記スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除する関連付け解除手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0013】
本発明によれば、取り組むべき期間にユーザが取り組まなかった問題が他の問題よりも先に取り組む問題として蓄積されることに伴う、ユーザの学習意欲の減退を防ぐことができる。
【0014】
本発明の一態様では、前記関連付け手段は、前記問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除した際に、当該問題を後回しの問題として登録し、前記問題提供手段は、後回しの問題として登録された問題が前記ユーザにより選択された場合に、選択された問題を前記ユーザに提供し、前記問題提供手段は、学習到達状況を確認する問題を前記ユーザに提供した際に、後回しの問題として登録されている問題の、当該登録を解除することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記関連付け解除手段は、前記問題に関連付けられている期間が徒過した際に、当該問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記関連付け解除手段は、ユーザにより指定された前記問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る学習支援システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る学習支援装置で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図3】メニュー画像の一例を示す図である。
図4】スケジュール画像の一例を示す図である。
図5】スケジュール画像の一例を示す図である。
図6】問題配置画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る学習支援システム10の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る学習支援システム10は、例えば、学習支援装置12(12−1〜12−n)、学習支援サーバ14、を含んで構成される。学習支援装置12、学習支援サーバ14は、LANやインターネットなどのコンピュータネットワーク16に接続されており、互いに通信可能となっている。
【0020】
本実施形態に係る学習支援装置12は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム端末、などのコンピュータであり、学習支援装置12にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである記憶部、ネットワークボードや無線LANモジュールなどである通信部、タッチパネル、スピーカ、デジタルカメラ、等を含んでいる。
【0021】
また、本実施形態に係る学習支援装置12が備えるタッチパネルは、例えば、表示部と、タッチセンサと、を含んでいる。表示部は、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等、画像を表示するデバイスである。タッチセンサは、表示部の画面に対応する形状及び大きさの略矩形の検出面を備えており、この検出面上に物体が接触した場合に、当該物体の接触位置を検出する。
【0022】
本実施形態では、タッチパネルは、物体の接触位置を所定の時間間隔で順次検出する。本実施形態では、タッチセンサの検出面は、表示部の画面と重なるよう配置されている。本実施形態では、学習支援装置12のユーザは、自分の指やスタイラス等の物体をタッチパネルに接触させて操作入力を行うこととする。また、タッチパネルは、必ずしも物体が検出面に接触した場合だけ物体の位置を検出するのではなく、検出面上の検出可能範囲まで物体が近接した場合に、当該物体の検出面に対する位置を検出するようにしてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量式や感圧式、光学式など、検出面上における物体の位置を検出可能なデバイスであれば、どのような方式のものであってもよい。
【0023】
本実施形態に係る学習支援サーバ14は、例えば、サーバコンピュータ等であり、学習支援サーバ14にインストールされるプログラムに従って動作するCPU等のプログラム制御デバイスである制御部、ROMやRAM等の記憶素子やハードディスクドライブなどである記憶部、学習支援装置12との間で有線又は無線によりデータの送受信を行う、ネットワークボードや無線LANモジュールなどである通信部、などを含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。学習支援サーバ14の記憶部には、学習支援サーバ14の制御部によって実行されるプログラムが記憶される。また、学習支援サーバ14の記憶部は、学習支援サーバ14のワークメモリとしても動作する。
【0024】
図2は、本実施形態に係る学習支援システム10で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る学習支援装置12は、機能的には、例えば、操作受付部20、表示制御部22、データ送受信部24、採点処理部26、を含んでいる。そして、これらの機能は、コンピュータである学習支援装置12にインストールされた、これらの機能に対応する命令を含むプログラムを、学習支援装置12の制御部で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して学習支援装置12に供給される。
【0025】
また、図2に示すように、本実施形態に係る学習支援サーバ14は、機能的には、データ受信部30、スケジュールデータ管理部32、提供問題特定部34、問題提供部36、を含んでいる。そして、これらの機能は、コンピュータである学習支援サーバ14にインストールされた、これらの機能に対応する命令を含むプログラムを、学習支援サーバ14の制御部で実行することにより実装されている。このプログラムは、例えば、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して学習支援サーバ14に供給される。
【0026】
本実施形態に係る学習支援サーバ14の記憶部には、予め、学習支援装置12のユーザに提供される問題に対応付けられる問題データが記憶されている。問題データには、例えば、問題データの識別情報である問題ID、問題データに対応付けられる問題の内容が属する学習単元の識別情報である学習単元ID、問題データに対応付けられる問題の内容の、当該問題の内容が属する学習単元におけるレベル(難易度)を示すレベルデータ、問題データに対応付けられる問題の内容を示す問題コンテンツデータ、当該問題に対する正解の内容を示す正解コンテンツデータ、などが含まれている。
【0027】
本実施形態では、例えば、問題データに含まれる学習単元IDが表す番号は、学習者が学習する学習単元の学習順序に従って設定されており、学習順序が後であるものほど大きな番号が、問題データに含まれる学習単元IDが表す番号として設定される。また、本実施形態では、同一単元であり同一レベルである問題が学習支援サーバ14には複数記憶されている。
【0028】
また、本実施形態では、予め、学習支援サーバ14に、学習支援装置12を利用するユーザの学習状況を示す学習状況データが記憶されている。学習状況データには、例えば、学習状況の管理の対象となるユーザの識別子であるユーザID、当該ユーザIDにより識別されるユーザが学習中である学習単元の学習単元IDである現状学習単元ID、当該ユーザの当該学習単元の学習到達レベルを示す学習到達レベルデータ、等が含まれている。
【0029】
図3は、本実施形態に係る学習支援装置12のタッチパネルに表示される画像の一例を示す図である。図3に示す画像は、例えば、学習支援装置12を起動して、学習支援装置12に対するユーザのログイン処理が終了した後に学習支援装置12のタッチパネルに表示される画像である。図3に示す画像を、以下、メニュー画像40と呼ぶこととする。
【0030】
メニュー画像40には、例えば、学習開始アイコン画像42、復習開始アイコン画像44、及び、スケジュールリンク画像46などが配置されている。図3の例では、学習開始アイコン画像42には、文字列「Start」が記載されており、復習開始アイコン画像44には、文字列「復習モード」が記載されている。スケジュールリンク画像46は、タッチパネルに表示されている画像を、図4に示す、ユーザに問題が提供されるスケジュールを示すスケジュール画像48に変化させるための画像である。
【0031】
ここで、ユーザが、スケジュールリンク画像46に対するタップ操作(指やスタイラス等の物体をタッチパネルに接触させる操作)を行うと、操作受付部20が、当該操作を受け付ける。そして、表示制御部22が、図4に示すスケジュール画像48を学習支援装置12のタッチパネルに表示させる。
【0032】
スケジュール画像48には、現在が属する学習サイクルのカレンダーが画像として示されている。以下、スケジュール画像48に配置されたカレンダーの画像をカレンダー画像50と呼ぶこととする。本実施形態では、4週間が1単位として学習サイクルが設定される。図4には、4月4日から5月1日までの4週間の学習サイクルについてのカレンダー画像50が示されている。
【0033】
カレンダー画像50では、学習サイクルに属する日を表す枠の中に、その日に提供される問題の種別を表す問題種別アイコン画像が配置されている。以下、学習サイクルに属する日に対応付けられる枠が占める領域を、日付領域と呼ぶこととする。それぞれの日付領域の左上には、当該日付領域に対応付けられる日付を表す数字や記号が配置されている。本実施形態では、問題種別アイコン画像は、学習支援装置12の記憶部に予め記憶されていることとする。
【0034】
また、図4に示すスケジュール画像48には、4月4日から5月1日までの学習サイクルにおける学習が開始される際に設定される、初期状態のスケジュールが示されていることとする。
【0035】
本実施形態では、初期状態では、学習サイクルの第1週から第3週の、予め設定された1の曜日(図4の例では、月曜日)に該当する日の日付領域に、ユーザの学習到達レベルを週次で確認する問題である週次確認問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像が配置されている。以下、週次確認問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像を週次確認アイコン画像52aと呼ぶこととする。本実施形態では、週次確認アイコン画像52aは、円内にチェックマークが配置された画像である。また、以下、予め設定された1の曜日(図4の例では、月曜日)を特定曜日と呼ぶこととする。
【0036】
また、学習サイクルの第1週から第3週の、特定曜日以外の曜日(図4の例では、月曜日以外の曜日)に該当する日の日付領域に、日常の学習を促す問題である日常学習用問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像が配置されている。以下、日常学習用問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像を日常学習アイコン画像52bと呼ぶこととする。本実施形態では、日常学習アイコン画像52bは、円内に文字「N」が配置された画像である。そして、本実施形態では、確認問題の成績に基づいて、確認問題の次の提供までに提供される日常学習用問題の学習単元及びレベルが決定される。
【0037】
学習サイクルの第4週に属する日の日付領域のうちの少なくとも1つに、学習サイクルの第1週から第3週までにユーザが学習した学習単元の学習到達レベルを月次で確認する月次確認問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像が配置されている。以下、月次確認問題が提供されることを示す問題種別アイコン画像を月次確認アイコン画像52cと呼ぶこととする。本実施形態では、学習サイクルの第1週から第3週までにユーザが学習した学習単元の数だけ、月次確認アイコン画像52cが配置される。本実施形態では、月次確認アイコン画像52cは、円内に階段を表す図形が配置された画像である。
【0038】
このように、本実施形態では、週次確認問題、日常学習用問題、又は、月次確認問題、のいずれかの種別の問題がユーザに提供されることとなる。
【0039】
また、スケジュール画像48には、タッチパネルに表示されている画像を、図3に示すメニュー画像40に変化させるための画像であるメニューリンク画像54、及び、スケジュールの変更を確定させるための確定画像56も配置されている。
【0040】
また、スケジュール画像48には、日付に関連付けられていない問題種別アイコン画像を配置するための後回しボックス領域58(58−1〜58−3)が設定されている。後回しボックス領域58には、予め、箱を表す画像が配置されている。本実施形態では、スケジュール画像48に、第1週に対応付けられる後回しボックス領域58−1、第2週に対応付けられる後回しボックス領域58−2、及び、第3週に対応付けられる後回しボックス領域58−3が設定されている。第1週に対応付けられる後回しボックス領域58−1の左上には第1週を表す記号(図4の例では「1」)が配置される。第2週に対応付けられる後回しボックス領域58−2の左上には第2週を表す記号(図4の例では「2」)が配置される。そして、第3週に対応付けられる後回しボックス領域58−3の左上には第3週を表す記号(図4の例では「3」)が配置される。
【0041】
本実施形態では、学習支援サーバ14の記憶部に、複数の期間(本実施形態では、例えば、複数の日)のそれぞれに関連付けられた、提供される問題のスケジュールを示すスケジュールデータが記憶されている。本実施形態では、スケジュールデータは、問題種別アイコン画像が配置される領域を示す配置領域データ、当該スケジュールデータに対応付けられる問題の種別を示す問題種別対応データ、及び、当該スケジュールデータに対応付けられる問題がユーザにより学習済であるか否かを示す学習済フラグ、を含む。このように、スケジュールデータにより、配置領域データ、問題種別対応データ、及び、学習済フラグは互いに関連付けられている。また、本実施形態では、問題種別対応データは、問題種別アイコン画像に対応付けられるデータである。本実施形態では、問題種別アイコン画像が日付領域に配置されている場合は、配置領域データの値として、当該日付領域に対応付けられる日付が設定される。また、本実施形態では、問題種別対応データの値は、「週次確認」、「日常学習」、又は、「月次確認」のいずれかである。また、学習済みフラグの値としては、学習済である場合には1が設定され、学習済でない場合には0が設定されることとする。
【0042】
そして、本実施形態では、図3に示すメニュー画像40がタッチパネルに表示されている状態で、操作受付部20がスケジュールリンク画像46に対するタップ操作を受け付けた際に、学習支援装置12のデータ送受信部24は、スケジュールデータの送信要求を学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30は、当該送信要求を受信する。そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、当該送信要求の受信に応じて、学習支援サーバ14に記憶されている複数のスケジュールデータを学習支援装置12に送信する。このように、本実施形態では、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、スケジュールデータを学習支援装置12に提供するスケジュールデータ提供部としての役割を担っている。
【0043】
そして、学習支援装置12のデータ送受信部24は、当該複数のスケジュールデータを受信して、学習支援装置12の記憶部に記憶させる。そして、学習支援装置12の表示制御部22は、受信した複数のスケジュールデータに基づいて、スケジュール画像48を生成する。このとき、表示制御部22は、当該複数のスケジュールデータのそれぞれについて、当該スケジュールデータに含まれる配置領域データの値に対応付けられる日付領域に、当該スケジュールデータに含まれる問題種別対応データに対応付けられる問題種別アイコン画像が配置されたスケジュール画像48を生成する。
【0044】
例えば、スケジュールデータに含まれる問題種別対応データの値が「週次確認」である場合は、当該スケジュールデータに含まれる配置領域データの値に対応付けられる日付領域に週次確認アイコン画像52aが配置される。また、スケジュールデータに含まれる問題種別対応データの値が「日常学習」である場合は、当該スケジュールデータに含まれる配置領域データの値に対応付けられる日付領域に日常学習アイコン画像52bが配置される。また、スケジュールデータに含まれる問題種別対応データの値が「月次確認」である場合は、当該スケジュールデータに含まれる配置領域データの値に対応付けられる日付領域に月次確認アイコン画像52cが配置される。
【0045】
そして、表示制御部22は、生成したスケジュール画像48をタッチパネルに表示させる。
【0046】
ここで、ユーザが、タッチパネル上の一点である始点に指やスタイラス等の物体を接触させ、他の一点である終点まで当該物体を接触させた状態で当該物体をずらす操作(以下、ドラッグ操作という)を行うと、操作受付部20は、当該操作を受け付ける。なお、ここでは、始点に問題種別アイコン画像が配置されていることとする。すると、表示制御部22は、ドラッグ操作の終点が含まれる日付領域を特定する。そして、表示制御部22は、学習支援装置12の記憶部に記憶されている、ドラッグ操作の始点が含まれる日付領域が示す日付が配置領域データの値として設定された、ドラッグ操作の対象となった問題種別アイコン画像に対応する問題の種別を示す問題種別対応データを含むスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値を、ドラッグ操作の終点が含まれる日付領域が示す日付に変更する。そして、表示制御部22は、変更後のスケジュールデータに基づいて、スケジュール画像48を生成する。そして、表示制御部22は、生成したスケジュール画像48をタッチパネルに表示させる。このようにして、始点に配置されていた問題種別アイコン画像が、特定された日付領域に移動した様子がタッチパネルに表示されることとなる。
【0047】
また、本実施形態では、学習サイクルの第1週から第3週のそれぞれについて、日付領域に配置されている問題種別アイコン画像は、当該日付領域に対応付けられる日が属する週に対応付けられる後回しボックス領域58に配置可能になっている。
【0048】
第1週に属する日に対応付けられる日付領域に配置されている問題種別アイコン画像がドラッグ操作により、第1の後回しボックス領域58−1に移動された場合は、表示制御部22は、ドラッグ操作の始点が含まれる日付領域が示す日付と、ドラッグ操作の対象となった問題種別アイコン画像に対応する問題の種別を示す問題種別対応データと、を含むスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値を、第1の後回しボックス領域58−1に対応付けられるデータ(例えば、文字列「後回し1」)に変更する。
【0049】
第2週に属する日に対応付けられる日付領域に配置されている問題種別アイコン画像がドラッグ操作により、第2の後回しボックス領域58−2に移動された場合は、表示制御部22は、ドラッグ操作の始点が含まれる日付領域が示す日付と、ドラッグ操作の対象となった問題種別アイコン画像に対応する問題の種別を示す問題種別対応データと、を含むスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値を、第2の後回しボックス領域58−2に対応付けられるデータ(例えば、文字列「後回し2」)に変更する。
【0050】
第3週に属する日に対応付けられる日付領域に配置されている問題種別アイコン画像がドラッグ操作により、第3の後回しボックス領域58−3に移動された場合は、表示制御部22は、ドラッグ操作の始点が含まれる日付領域が示す日付が配置領域データの値として設定された、ドラッグ操作の対象となった問題種別アイコン画像に対応する問題の種別を示す問題種別対応データを含むスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値を、第3の後回しボックス領域58−3に対応付けられるデータ(例えば、文字列「後回し3」)に変更する。
【0051】
なお、本実施形態では、1つの日付領域に複数の問題種別アイコン画像が配置可能である。そして、同じ種類の問題種別アイコン画像が1つの日付領域に複数配置される場合は、当該日付領域には、複数の問題種別アイコン画像ではなく、配置されている個数を表す算用数字が右上に配置された問題種別アイコン画像が配置される。例えば、ある日付を配置領域データの値として含み、問題種別対応データの値として「日常学習」が設定されているスケジュールデータが学習支援装置12の記憶部に2個記憶されている場合は、スケジュール画像48内の、当該日付が示す日付領域に右上に「2」が配置された日常学習アイコン画像52bが配置されることとなる。
【0052】
なお、複数の問題種別アイコン画像に対応付けられるスケジュールデータのうち、含まれる学習済フラグの値が0であるスケジュールデータの数を表す算用数字が問題種別アイコン画像の右上に配置されるようにしてもよい。
【0053】
また、問題種別アイコン画像に対応付けられるスケジュールデータに含まれる学習済フラグの値が1である場合は、当該問題種別アイコン画像の左下にそのことを表す図形(例えば、四角形に囲まれたチェックマーク)が配置されるようにしてもよい。
【0054】
図5は、図4に示すスケジュール画像48に対して、例えば、4月14日の日付領域に配置されている日常学習アイコン画像52bの4月12日の日付領域へのよる移動、4月19日の日付領域に配置されている日常学習アイコン画像52bの第3の後回しボックス領域58−3への移動、4月18日の日付領域に配置されている週次確認アイコン画像52aの4月19日の日付領域への移動が行われた後のスケジュール画像48の一例を示す図である。
【0055】
ここで、ユーザが、確定画像56に対するタップ操作を行うと、操作受付部20が、当該操作を受け付ける。そして、操作受付部20による当該操作の受付に応じて、学習支援装置12のデータ送受信部24は、学習支援装置12の記憶部に記憶されているスケジュールデータを学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30は、当該スケジュールデータを受信する。そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されているスケジュールデータを、受信したスケジュールデータに更新する。
【0056】
このようにして、学習支援装置12でのスケジュールデータの変更内容が、学習支援サーバ14に記憶されているスケジュールデータに反映されることとなる。このように、本実施形態では、スケジュールデータは、ユーザが変更可能なデータである。
【0057】
また、本実施形態では、ユーザが、問題種別アイコン画像を日付領域から後回しボックス領域58に移動させるドラッグ操作を行うことで、スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、スケジュールデータにおいて当該問題に関連付けられている期間と、の関連付け(本実施形態では、スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、スケジュールデータにおいて当該問題に関連付けられている日付と、の関連付け)が解除される。このようにして、本実施形態では、ユーザが取り組まないと判断した問題については、当該問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除することができる。本実施形態では、学習支援装置12の表示制御部22、及び、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32が、スケジュールデータによりスケジュールが示されている問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除する関連付け解除部としての役割を担っている。
【0058】
また、本実施形態では、期間との関連付けが解除された問題は、当該問題に対応するスケジュールデータにおいて、後回しボックス領域58に対応付けられるデータが配置領域データの値として設定されることにより、後回しの問題として登録されることとなる。
【0059】
ユーザが、メニューリンク画像54に対するタップ操作を行うと、操作受付部20が、当該操作を受け付ける。そして、表示制御部22は、図3に示すメニュー画像40をタッチパネルに表示させる。
【0060】
図3に示すメニュー画像40がタッチパネルに表示されている際に、ユーザが学習開始アイコン画像42に対して、タップ操作を行うと、操作受付部20は、当該操作を受け付ける。すると、データ送受信部24は、当該ユーザに出題される問題を示す問題データの送信要求を当該ユーザのユーザIDと関連付けて学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30が、当該送信要求を受け付ける。
【0061】
そして、提供問題特定部34は、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されているスケジュールデータに基づいて、現在が属する日の日付を配置領域データの値として含むスケジュールデータを特定する。そして、提供問題特定部34は、特定されたスケジュールデータに含まれる問題種別対応データの値を特定する。
【0062】
そして、提供問題特定部34は、特定された問題種別対応データの値に基づいて、ユーザに提供される所定数(例えば、20個)の問題データを特定する。そして、問題提供部36は、特定された問題データを学習支援装置12に送信する。そして、学習支援装置12のデータ送受信部24は、当該問題データを受信する。
【0063】
そして、表示制御部22は、図6に示す問題配置画像60をタッチパネルに表示させる。問題配置画像60には、ユーザに出題される計算問題、解答欄、矢印の画像が配置されている。ここで、ユーザが解答欄に解答を書き込み、矢印の画像に対してタップ操作を行うと、操作受付部20が当該操作を受け付け、表示制御部22が次の問題をタッチパネルに表示させる。
【0064】
そして、ユーザによる、学習支援サーバ14から受信した所定数の問題に対する解答が終了すると、採点処理部26が、ユーザに提供された問題のそれぞれについて、解答の正誤を判定する。採点処理部26は、例えば、解答欄に配置されている、ユーザによる入力軌跡を表す画像に対して公知の文字認識処理を実行して、当該画像が表す文字列や数字列を特定する。そして、採点処理部26は、特定された文字列や数字列と、学習支援装置12の記憶部に予め記憶されている、当該問題の解答を表す文字列や数字列と、が一致するか否かを判定する。そして、採点処理部26は、一致する場合に当該問題に対するユーザの解答は正しいと判定し、一致しない場合に当該問題に対するユーザの解答は誤っていると判定する。
【0065】
そして、表示制御部22は、ユーザに提供されたすべての問題についての、問題と、採点処理部26により特定された当該問題に対する解答の正誤と、の組み合わせが一覧として配置された画面をタッチパネルに表示させる。
【0066】
そして、データ送受信部24は、ユーザに出題された問題についての得点等の成績を示す成績データを学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30は、成績データを受信する。当該成績データは、当該ユーザのユーザIDと関連付けて学習支援サーバ14に記憶される。
【0067】
そして、表示制御部22は、学習支援装置12の記憶部に記憶されているスケジュールデータのうちから、出題された問題の問題データに対応付けられるスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる学習済フラグの値を0から1に変更する。そして、学習支援装置12のデータ送受信部24は、当該スケジュールデータを学習支援サーバ14に送信する。すると、学習支援サーバ14のデータ受信部30は、当該スケジュールデータを受信する。そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されている当該スケジュールデータを、受信したスケジュールデータに更新する。
【0068】
ここで、上述の、提供問題特定部34による、問題種別対応データの値に基づく問題データの特定の詳細について説明する。
【0069】
例えば、特定された問題種別対応データの値が「週次確認」である場合は、提供問題特定部34は、週次確認問題の問題データを特定する。ここで、前回の週次確認問題の提供におけるユーザの成績が、予め定められた成績よりもよい成績である場合は、前回の週次確認問題の次の学習順序である学習単元の学習単元IDと、特定のレベルを示すレベルデータと、を含む問題データを所定数特定する。一方、前回の週次確認問題の提供におけるユーザの成績が、予め定められた成績よりもよい成績でない場合は、前回の週次確認問題の学習単元の学習単元IDと、特定のレベル(例えば、難しくもなくやさしくもない中間のレベル)を示すレベルデータと、を含む問題データを所定数特定する。
【0070】
なお、ここで、前回の週次確認問題の提供よりも後に月次確認問題の提供が行われている場合は、前回の月次確認問題の提供におけるユーザの成績が、予め定められた成績よりもよい成績である場合は、前回の月次確認問題の次の学習順序である学習単元の学習単元IDと、特定のレベルを示すレベルデータと、を含む問題データを所定数特定するようにしてもよい。また、上述の場合に、前回の月次確認問題の提供におけるユーザの成績が、予め定められた成績よりもよい成績でない場合は、前回の月次確認問題の学習単元の学習単元IDと、特定のレベルを示すレベルデータと、を含む問題データを所定数特定するようにしてもよい。
【0071】
特定された問題種別対応データの値が「月次確認」である場合は、提供問題特定部34は、前回の月次確認問題の提供より後にユーザに提供された問題の学習単元の学習単元IDと、特定のレベルを示すレベルデータと、を含む問題データを所定数特定する。
【0072】
本実施形態では、問題提供部36は、週次確認問題の成績データ、又は、学習サイクルにおける最後の月次確認問題の成績データを学習支援サーバ14が受信した際、当該成績データが示す成績に応じたレベルの問題群を示す問題群データを複数(例えば、6個)生成する。問題群データのそれぞれには、例えば、所定数(例えば、20個)の問題IDが含まれている。例えば、成績データが示す成績が予め定められた成績よりもよい成績である場合は、問題提供部36は、週次確認問題又は月次確認問題の学習単元IDと、問題が難しいことを示すレベルデータと、を含む、問題データの問題IDを20個含む問題群データを生成する。また、例えば、成績データが示す成績が予め定められた成績よりも悪い成績である場合は、問題提供部36は、週次確認問題又は月次確認問題の学習単元IDと、問題がやさしいことを示すレベルデータと、を含む、問題データの問題IDを20個含む問題群データを生成する。
【0073】
そして、提供問題特定部34による、問題種別対応データの値に基づく問題データの特定にあたって、特定された問題種別対応データの値が「日常学習」である場合は、提供問題特定部34は、上述のようにして生成された問題群データのうちのいずれかに含まれる20個の問題IDを特定する。そして、提供問題特定部34は、特定された20個の問題IDのそれぞれについて、当該問題IDを含む問題データを特定する。
【0074】
以上のようにして、提供される問題が特定される。
【0075】
また、本実施形態では、図4に例示するスケジュール画像48がタッチパネルに表示される際に、表示制御部22は、学習支援装置12の記憶部に記憶されているスケジュールデータのうちの、現在が属する日より前であって、学習済フラグの値が0であるスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値に対応する日が属する週に対応付けられる後回しボックス領域58を特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに含まれる配置領域データの値を、特定された後回しボックス領域58に対応付けられるデータ(例えば、文字列「後回し1」、文字列「後回し2」、文字列「後回し3」のいずれか)に変更する。
【0076】
そして、表示制御部22が、変更されたスケジュールデータに基づいて、スケジュール画像48を生成して、タッチパネルに表示させるとともに、学習支援装置12のデータ送受信部24が、変更されたスケジュールデータを学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30が当該スケジュールデータを受信する。そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されているスケジュールデータを、受信したスケジュールデータに更新する。このようにして、本実施形態では、取り組む期間として設定された期間(例えば、取り組む日として設定された日)が徒過した問題は、当該問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けが解除される。
【0077】
また、本実施形態では、月次確認問題がユーザに提供され、当該月次確認問題についての成績データが学習支援サーバ14の記憶部に記憶されると、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、次の特定曜日から始まる4週間を新たな学習サイクルとして設定する。そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されているスケジュールデータを削除する。このようにして、本実施形態では、月次確認問題にユーザが取り組むことで、後回しの問題として登録されている問題の当該登録が解除される。
【0078】
ここで、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、削除されるスケジュールデータのうち、配置領域データの値として、後回しボックス領域58に対応付けられるデータが設定されているスケジュールデータ(日付との関連付けが解除されたスケジュールデータ)を復習用スケジュールデータとして、学習支援サーバ14の記憶部に記憶させてもよい。
【0079】
そして、学習支援サーバ14のスケジュールデータ管理部32は、新たな学習サイクルについてのスケジュールデータを生成して、学習支援サーバ14の記憶部に記憶させる。
【0080】
また、本実施形態では、スケジュール画像48がタッチパネルに表示されている際に、ユーザは、後回しボックス領域58に配置されている問題種別アイコン画像をドラッグ操作によりいずれかの日付領域に移動することができるようになっている。例えば、後回しボックス領域58に配置されている問題種別アイコン画像がドラッグ操作により、日付領域に移動された場合は、表示制御部22は、ドラッグ操作の始点が含まれる後回しボックス領域58に対応付けられるデータが配置領域データの値として設定されているスケジュールデータのうち、ドラッグ操作の対象となった問題種別アイコン画像に対応する問題の種別を示す問題種別対応データが含まれるスケジュールデータを特定する。そして、表示制御部22は、特定されたスケジュールデータに配置領域データの値として設定されているデータを、ドラッグ操作の終点が含まれる日付領域が示す日付に変更する。
【0081】
その後、上述のようにして、当該スケジュールデータの学習支援サーバ14への送信、及び、学習支援サーバ14の記憶部に記憶されているスケジュールデータの更新が行われる。
【0082】
そして、当該スケジュールデータに配置領域データの値として設定された日付が表す日が到来した際に、更新されたスケジュールデータに基づいて特定される問題が、ユーザに提供されることとなる。このようにすれば、後回しの問題として登録された問題がユーザにより選択された場合に、選択された問題がユーザに提供されることとなる。
【0083】
なお、上述のようにして、後回しボックス領域58に配置されている問題種別アイコン画像がドラッグ操作により日付領域に移動された際に、表示制御部22が、当該問題種別アイコン画像に対応付けられるスケジュールデータに、ドラッグ操作の始点が含まれる後回しボックス領域58に対応する週を示すデータ(例えば、第1週、第2週、又は、第3週を示すデータ)を関連付けてもよい。そして、問題提供部36は、当該スケジュールデータに設定された配置領域データの値として設定された日付が表す日が到来した際に、当該スケジュールデータに関連付けられたデータが示す週に提供される問題と学習単元が同じである問題を学習支援装置12に送信してもよい。
【0084】
図3に示すメニュー画像40がタッチパネルに表示されている際に、ユーザが復習開始アイコン画像44に対してタップ操作を行うと、操作受付部20は、当該操作を受け付ける。すると、データ送受信部24は、当該ユーザに出題される復習用の問題を示す問題データの送信要求を当該ユーザのユーザIDと関連付けて学習支援サーバ14に送信する。そして、学習支援サーバ14のデータ受信部30が、当該送信要求を受け付ける。
【0085】
そして、提供問題特定部34が、予め定められたアルゴリズムを用いて、例えば、成績データに基づいて、ユーザが復習すべき問題の問題データ所定数特定する。
【0086】
ここで、学習支援サーバ14の記憶部に復習用スケジュールデータが記憶されている場合に、提供問題特定部34は、復習用スケジュールデータに対応付けられる週を特定してもよい。ここで、例えば、復習用スケジュールデータに文字列「後回し1」が配置領域データの値として設定されている場合は、第1週が特定され、復習用スケジュールデータに文字列「後回し2」が配置領域データの値として設定されている場合は、第2週を特定され、復習用スケジュールデータに文字列「後回し3」が配置領域データの値として設定されている場合は、第3週が特定される。そして、提供問題特定部34は、特定された週にユーザに提供された学習単元の問題の問題データを所定数特定してもよい。
【0087】
そして、問題提供部36が、特定された問題データを学習支援装置12に送信する。学習支援装置12のデータ送受信部24は、当該問題データを受信する。以下、上述のようにして、受信した問題データが示す問題が順次タッチパネルに表示され、当該問題についての成績データが学習支援サーバ14の記憶部に記憶されることとなる。
【0088】
本実施形態では、取り組む期間として設定された期間(例えば、取り組む日として設定された日)が徒過した問題は、当該問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けが解除される。また、ユーザが取り組まないと判断した問題については、当該問題と、当該問題に関連付けられている期間と、の関連付けを解除することができる。このようにして、本実施形態によれば、ユーザの学習意欲の減退を防ぐことができる。
【0089】
また、本実施形態では、月次確認問題にユーザが取り組むことで、期間に関連付けられていない問題として登録されている問題の当該登録が解除される。このようにして、本実施形態によれば、後回しボックス領域58に関連付けられている問題が蓄積されることによって、ユーザが問題に取り組むことがおっくうになってしまう状況が発生する可能性を低減することができる。
【0090】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0091】
また、例えば、学習支援サーバ14は、予め定められた複数のパターンのうちからの、ユーザの選択を受け付けて、選択されるパターンに従って、初期状態のスケジュールデータを生成して、学習支援サーバ14の記憶部に記憶させてもよい。上述のパターンとしては、例えば、火曜日から日曜日について、1日あたり1つのスケジュールデータが生成されるパターンや、火曜日から金曜日についてはスケジュールデータが生成されず、土曜日及び日曜日については、1日あたり3つのスケジュールデータが生成されるパターン、などが考えられる。
【0092】
例えば、学習支援装置12と学習支援サーバ14の役割分担は上述のものに限定されない。例えば、学習支援サーバ14に実装された機能の少なくとも一部を学習支援装置12が担ってもよいし、学習支援装置12に実装された機能の少なくとも一部を学習支援サーバ14が担ってもよい。
【0093】
また、例えば、本実施形態に係る学習支援装置12がタッチパネルを備えていなくてもよい。そして、例えば、本実施形態に係る学習支援装置12において、ユーザが、マウスに対するドラッグ操作により表示部に表示されているカーソル等を移動できてもよい。そして、例えば、本実施形態に係る学習支援装置12が、マウスに対するクリック操作に応じて、カーソルが配置されている位置に応じた処理を実行するようにしてもよい。
【0094】
また、上述の具体的な文字列や数値、並びに、図面中の具体的な文字列は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。
【符号の説明】
【0095】
10 学習支援システム、12 学習支援装置、14 学習支援サーバ、16 コンピュータネットワーク、20 操作受付部、22 表示制御部、24 データ送受信部、26 採点処理部、30 データ受信部、32 スケジュールデータ管理部、34 提供問題特定部、36 問題提供部、40 メニュー画像、42 学習開始アイコン画像、44 復習開始アイコン画像、46 スケジュールリンク画像、48 スケジュール画像、50 カレンダー画像、52a 週次確認アイコン画像、52b 日常学習アイコン画像、52c 月次確認アイコン画像、54 メニューリンク画像、56 確定画像、58 後回しボックス領域、60 問題配置画像。
図1
図2
図3
図4
図5
図6