特許第6263510号(P6263510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6263510
(24)【登録日】2017年12月22日
(45)【発行日】2018年1月17日
(54)【発明の名称】立体表示装置の校正デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04N 13/30 20180101AFI20180104BHJP
   H04N 17/04 20060101ALI20180104BHJP
   G02B 27/22 20060101ALI20180104BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20180104BHJP
   G03B 17/56 20060101ALI20180104BHJP
   G03B 35/08 20060101ALI20180104BHJP
   G03B 35/18 20060101ALI20180104BHJP
【FI】
   H04N13/04 250
   H04N13/04 040
   H04N17/04 Z
   G02B27/22
   G03B15/00 T
   G03B15/00 Q
   G03B17/56 A
   G03B35/08
   G03B35/18
【請求項の数】27
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-200250(P2015-200250)
(22)【出願日】2015年10月8日
(65)【公開番号】特開2016-82588(P2016-82588A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2015年10月8日
(31)【優先権主張番号】201420588380.0
(32)【優先日】2014年10月11日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201410535936.4
(32)【優先日】2014年10月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511018044
【氏名又は名称】深▲せん▼超多維光電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】SuperD Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】▲頼▼ 敬文
(72)【発明者】
【氏名】陳 林
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
【審査官】 秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−190713(JP,A)
【文献】 特開2011−10266(JP,A)
【文献】 特表2009−524098(JP,A)
【文献】 特開昭63−312795(JP,A)
【文献】 特開2010−19987(JP,A)
【文献】 特開平10−148598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 13/04
H04N 17/04
G02B 27/22
G03B 15/00
G03B 17/56
G03B 35/08
G03B 35/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体表示装置の所定の条件を満たす校正パラメータを取得するための立体表示装置の校正デバイスにおいて、
校正時に前記立体表示装置と対向して設置され、前記立体表示装置に表示される立体画像を取得するためのものであり、且つ、前記立体画像に基づいて、所定の条件を満たす前記校正パラメータを取得する画像処理装置と
を含み、
前記校正パラメータは、前記立体表示装置の装着誤差を校正するためのものであり、
前記画像処理装置は、画像取得装置と、制御装置とを含み、
前記画像取得装置は、前記立体画像を取得して前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、受信した前記立体画像を処理して前記校正パラメータを取得し、
前記立体表示装置に追従ユニットが設けられ、
前記画像処理装置には、前記追従ユニットにより識別可能な特徴マークが設けられ、
前記特徴マークが前記追従ユニットにより追従されたとき、
前記制御装置は、前記立体画像を取得するように前記画像取得装置を制御することを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記立体表示装置の校正デバイスが支持機構を更に含み、
前記支持機構は、第1支持部を含み、
前記画像取得装置は、前記第1支持部に取り付けられ、前記立体表示装置に対向して設置されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項3】
請求項2に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記画像処理装置は、前記第1支持部に取り付けられる取付具をさらに含み、
前記画像取得装置は、前記取付具に取り付けられることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記特徴マークは、前記取付具に設けられることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項5】
請求項4に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記特徴マークは、画像特徴を含むことを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項6】
請求項5に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記画像特徴は、人の顔の特徴、文字特徴及び色特徴のうちの一種又は複数種類を含むことを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれか一項に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記画像取得装置は、前記取付具に取り付けられ、前記立体表示装置と対向して設置され、且つ前記立体画像を取得するための少なくとも1つのカメラを含むことを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項8】
請求項7に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記カメラは、2つ設置されており、2つの前記カメラの間の距離は、両目の間の距離に等しくなることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項9】
請求項8に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記取付具に位置合わせマークが設けられ、校正時には、前記立体表示装置が前記カメラと対向して設置され、前記位置合わせマークが、前記カメラと前記立体表示装置との相対位置を調節する時の参照マークであることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項10】
請求項7に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
第1支持部は、第1支持具を含み、
前記取付具は、前記第1支持具に可動に取り付けられ、校正時に、前記立体表示装置との相対位置が調節可能であることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第1支持部は、第1滑り座をさらに含み、
前記第1滑り座は、第1支持具に摺動可能に取り付けられ、
前記取付具は、前記第1滑り座に取り付けられることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項12】
請求項11に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第1支持具には、第1スライドレールが設けられ、
前記第1滑り座には、前記第1スライドレールの外形と整合する第1摺動溝が設けられ、
前記第1滑り座は、前記第1スライドレールに摺動可能に取り付けられ、前記第1スライドレールに沿って摺動することを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項13】
請求項12に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第1支持具には、前記第1滑り座の滑り長さを調節するための第1調節具が更に設けられ、
前記第1調節具は、前記第1スライドレールと並列に設置されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項14】
請求項13に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第1調節具が第1スクリューを含み、前記第1スクリューが前記第1スライドレールと並列に設置され、前記第1滑り座に、前記第1スクリューと整合する第1ねじ穴が設けられていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項15】
請求項10に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記支持機構は、前記第1支持部に対向して設置される第2支持部をさらに含み、
校正時に、前記立体表示装置は、前記第2支持部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項16】
請求項15に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2支持部は、第2支持具を含み、
校正時に、前記立体表示装置は、前記第2支持具に着脱可能に取り付けられ、
前記取付具に位置合わせマークが設けられ、前記位置合わせマークに基づいて、前記立体表示装置と前記画像取得装置との相対位置が調節されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項17】
請求項16に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2支持部は、第2滑り座をさらに含み、
前記第2滑り座は、前記第2支持具に摺動可能に取り付けられ、
校正時に、前記立体表示装置は、前記第2滑り座に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項18】
請求項17に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2支持具には、第2スライドレールが設けられ、
前記第2滑り座には、前記第2スライドレールの外形と整合する第2摺動溝が設けられ、
前記第2滑り座は、前記第2スライドレールに摺動可能に取り付けられ、前記第2スライドレールに沿って摺動することを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項19】
請求項18に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2支持具には、前記第2滑り座の滑り長さを調節するための第2調節具が更に設けられ、
前記第2調節具は、前記第2スライドレールと並列に設置されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項20】
請求項19に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2調節具が第2スクリューを含み、前記第2スクリューが前記第2スライドレールと並列に設置され、前記第2滑り座に、前記第2スクリューと整合する第2ねじ穴が設けられていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項21】
請求項16〜20のいずれか一項に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記第2支持部は、取付部が設けられるハウジングを含み、
校正時に、前記立体表示装置は、前記取付部内に着脱可能に取り付けられ、
前記画像取得装置、前記第1支持部は、ともに前記ハウジングの腔内に設置されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項22】
請求項21に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記取付部は、前記ハウジングの頂部に設置されることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項23】
請求項21に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記取付部は、前記ハウジングの側部に設置され、前記ハウジングに対して出入り可能であることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項24】
請求項23に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記取付部は、箱体と前記箱体内に設置される取付座とを含み、
前記ハウジングには、前記箱体の外形と整合する第3摺動溝が設けられ、
前記箱体は、前記第3摺動溝内に摺動可能に取り付けられ、
校正時に、前記立体表示装置は、前記取付座内に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項25】
請求項21に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記ハウジングには、前記制御装置の作動を制御するための操作モジュールが設けられることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項26】
請求項21に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記ハウジング内には、前記画像取得装置の作動に必要とする光源を提供するための発光装置がさらに設けられることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【請求項27】
請求項1に記載の立体表示装置の校正デバイスにおいて、
前記画像取得装置が前記制御装置と電気的に接続されており、
校正時に、前記立体表示装置が前記画像取得装置と対向して設置されていることを特徴とする立体表示装置の校正デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体表示の技術分野に係るものであり、特に、立体表示装置のパラメータを測定して立体表示装置の光学デバイスの装着誤差を校正する立体表示装置の校正デバイスに係るものである。
【背景技術】
【0002】
立体画像表示技術の結像原理は、以下のものである。観察者の両目の視差に基づいて、画像差を有する視差図を観察者の左目と右目にそれぞれ感知させ、観察者の脳により、感知した画像差に基づいて立体画像が形成される。
【0003】
図1に示すように、従来の立体表示装置1は、分光デバイス11と表示パネル12とを含み、分光デバイス11が表示パネル12の光射出側に設けられる。画像差を有する左視図と右視図は、表示パネル12により提供されるが、分光デバイス11の分光作用により、左視図は観察者の左目に、右視図は観察者の右目に入るようにする。観察者の脳により、感知した画像差に基づいて立体画像の視覚が形成される。
【0004】
表示時、左視図が観察者の右目に、右視図が観察者の左目に入るというクロストーク問題を避けるために、分光デバイス11と表示パネル12との精確な組み合わせが要求される。しかし、装着中、分光デバイス11と表示パネル12との装着誤差が避けられないため、分光デバイス11を設計上の要求どおりに表示パネル12に精確に貼り合せることができず、クロストークになること、立体表示効果が優れないこと、甚だしきに至っては立体結像要件を満たせないといった問題が生じてしまう。出荷前に立体表示装置に対して処理を加えないと、使用者の体験に直接影響を与え、さらに立体表示技術の発展を制限することになる。
【0005】
従来技術において、液晶スリット光学格子校正方法が提案されている。第1リード電極に対して切断処理を行うことにより、各液晶スリットの初期状態を一致するように校正する。このような校正方法は、液晶スリット光学格子と表示パネルを貼り合せる前に行われる。しかし、貼り合せ中、液晶スリット光学格子と表示パネルの装着誤差を依然として低下させることができず、貼り合わせた後の立体表示装置の表示効果が優れないことになってしまう。
【0006】
従来技術において、立体表示装置のパラメータ測定システムが提案されている。立体表示装置の所定テスト画面表示時にテスト板に投影した投影画像を検出し、検出結果に基づいて分析することにより、立体表示装置の光学格子パラメータ実際値を測定することができる。当該立体表示装置のパラメータ測定システムは、テスト時、テスト板を位置調整指令に対応する位置まで移動させる必要があり、操作が複雑であり、テスト効率が低く、しかも光学格子パラメータのみを取得できる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、従来技術の不備と欠陥により生じる1つ又は複数の技術問題を解決するために、立体表示装置の校正デバイスを提供することを目的とする。
【0008】
本発明の実施形態は、下記のように実現される。立体表示装置の所定の条件を満たす校正パラメータを取得するための立体表示装置の校正デバイスにおいて、校正時に前記立体表示装置と対向して設置され、前記立体表示装置に表示される立体画像を取得するためのものであり、且つ、前記立体画像に基づいて、所定の条件を満たす前記校正パラメータを取得する画像処理装置とを含み、前記校正パラメータは、前記立体表示装置の装着誤差を校正するためのものである。
【0009】
具体的に、前記画像処理装置は、画像取得装置と、制御装置とを含み、前記画像取得装置は、前記立体画像を取得して前記制御装置に送信し、前記制御装置は、受信した前記立体画像を処理して前記校正パラメータを取得する。
【0010】
さらに、前記立体表示装置の校正デバイスが支持機構を更に含み、前記支持機構は、第1支持部を含み、前記画像取得装置は、前記第1支持部に取り付けられ、前記立体表示装置に対向して設置される。
【0011】
さらに、前記画像処理装置は、前記第1支持部に取り付けられる取付具をさらに含み、前記画像取得装置は、前記取付具に取り付けられる。
【0012】
さらに、前記立体表示装置に追従ユニットが設けられた場合、前記取付具には、前記追従ユニットにより識別可能な特徴マークが設けられ、前記特徴マークが前記追従ユニットにより追従されたと、前記制御装置は、前記立体画像を取得するように前記画像取得装置を制御する。
【0013】
具体的に、前記特徴マークは、画像特徴を含む。
【0014】
前記画像特徴は、人の顔の特徴、文字特徴及び色特徴のうちの一種又は複数種類を含むことが好ましい。
【0015】
具体的に、前記画像取得装置は、前記取付具に取り付けられ、前記立体表示装置と対向して設置され、且つ前記立体画像を取得するための少なくとも1つのカメラを含むことが好ましい。
【0016】
前記カメラは、2つ設置されており、2つの前記カメラの間の距離は、両目の間の距離に等しくなることが好ましい。
【0017】
前記取付具に位置合わせマークが設けられ、校正時には、前記立体表示装置が前記カメラと対向して設置され、前記位置合わせマークが、前記カメラと前記立体表示装置との相対位置を調節する時の参照マークであることが好ましい。
【0018】
さらに、前記第1支持部は、第1支持具を含み、前記取付具は、前記第1支持具に可動に取り付けられ、校正時に、前記立体表示装置との相対位置が調節可能である。
【0019】
さらに、前記第1支持部は、第1滑り座をさらに含み、前記第1滑り座は、第1支持具に摺動可能に取り付けられ、前記取付具は、前記第1滑り座に取り付けられる。
【0020】
前記第1支持具には、第1スライドレールが設けられ、前記第1滑り座には、前記第1スライドレールの外形と整合する第1摺動溝が設けられ、前記第1滑り座は、前記第1スライドレールに摺動可能に取り付けられ、前記第1スライドレールに沿って摺動することが好ましい。
【0021】
さらに、前記第1支持具には、前記第1滑り座の滑り長さを調節するための第1調節具が更に設けられ、前記第1調節具は、前記第1スライドレールと並列に設置される。
【0022】
更に、前記第1調節具が第1スクリューを含み、前記第1スクリューが前記第1スライドレールと並列に設置され、前記第1滑り座に、前記第1スクリューと整合する第1ねじ穴が設けられていることが好ましい。
さらに、前記支持機構は、前記第1支持部に対向して設置される第2支持部をさらに含み、校正時に、前記立体表示装置は、前記第2支持部に着脱可能に取り付けられている。
【0023】
具体的に、前記第2支持部は、第2支持具を含み、校正時に、前記立体表示装置は、前記第2支持具に着脱可能に取り付けられ、前記位置合わせマークに基づいて、前記立体表示装置と前記画像取得装置との相対位置が調節される。
【0024】
さらに、前記第2支持部は、第2滑り座をさらに含み、前記第2滑り座は、前記第2支持具に摺動可能に取り付けられ、校正時に、前記立体表示装置は、前記第2滑り座に着脱可能に取り付けられている。
【0025】
さらに、前記第2支持具には、第2スライドレールが設けられ、前記第2滑り座には、前記第2スライドレールの外形と整合する第2摺動溝が設けられ、前記第2滑り座は、前記第2スライドレールに摺動可能に取り付けられ、前記第2スライドレールに沿って摺動する。
【0026】
前記第2支持具には、前記第2滑り座の滑り長さを調節するための第2調節具が更に設けられ、前記第2調節具は、前記第2スライドレールと並列に設置されることが好ましい。
前記第2調節具が第2スクリューを含み、前記第2スクリューが前記第2スライドレールと並列に設置され、前記第2滑り座に、前記第2スクリューと整合する第2ねじ穴が設けられている。
【0027】
さらに、前記第2支持部は、取付部が設けられるハウジングを含み、校正時に、前記立体表示装置は、前記取付部内に着脱可能に取り付けられ、前記画像取得装置、前記第1支持部は、ともに前記ハウジングの腔内に設置される。
【0028】
さらに、前記取付部は、前記ハウジングの頂部に設置される。
【0029】
又は、前記取付部は、前記ハウジングの側部に設置され、前記ハウジングに対して出入り可能である。
【0030】
具体的に、前記取付部は、箱体と前記箱体内に設置される取付座を含み、前記ハウジングには、前記箱体の外形と整合する第3摺動溝が設けられ、前記箱体は、前記第3摺動溝内に摺動可能に取り付けられ、校正時に、前記立体表示装置は、前記取付座内に着脱可能に取り付けられている。
【0031】
前記ハウジングには、前記制御装置の作動を制御するための操作モジュールが設けられることが好ましい。
【0032】
前記ハウジング内には、前記画像取得装置の作動に必要とする光源を提供するための発光装置がさらに設けられることが好ましい。
更に、前記画像取得装置が前記制御装置と電気的に接続されており、校正時に、前記立体表示装置が前記画像取得装置と対向して設置されている。
【0033】
本発明による立体表示装置の校正デバイスは、構造が簡単であり、画像処理装置により立体画像を取得し、立体画像に基づいて校正パラメータを取得するため、結果の信頼性が高い。従来技術に比べ、本発明の実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、装着完成後の立体表示装置を処理することにより校正パラメータを取得するため、立体表示装置の装着効率に影響を与えることはない。立体表示装置は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、校正結果の信頼性が向上し、良好な表示効果を取得する。しかも、立体表示装置の校正デバイスは、構造が簡単であり、操作の難度が低下し、オペレータの労働強度を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】従来技術による立体表示装置の構造模式図である。
図2】本発明の実施形態1による立体表示装置の校正デバイスのブロック模式図である。
図3】本発明の実施形態1による制御装置の構造模式図である。
図4】本発明の実施形態1による画像取得装置の構造模式図である。
図5】本発明の実施形態1による立体表示装置の校正デバイスの構造模式図である。
図6図5の別方向からの模式図である。
図7図6の第1滑り座の斜視図である。
図8図6の第2滑り座の斜視図である。
図9】本発明の実施形態3による立体表示装置の校正デバイスの斜視図である。
図10】本発明の実施形態3による立体表示装置の校正デバイスの別の斜視図である。
図11】本発明の実施形態4による立体表示装置の校正デバイスの斜視図である。
図12】本発明の実施形態4による立体表示装置の校正デバイスの別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の解決しようとする技術問題、技術案及び有益な効果をより明確かつ明白にするために、以下、図面および実施形態を参照して、本発明をより詳細に説明する。なお、ここで記載する具体的な実施形態は、単に本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するためのものではない。
【0036】
<実施形態1>
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、立体表示装置1の所定の条件を満たす校正パラメータを取得するためのものであり、ここでの校正パラメータは、装着済みの立体表示装置1を測定することにより取得された、装着誤差に対応するパラメータである。立体表示装置の校正デバイスは、支持機構(図示せず)と画像処理装置(図示せず)とを含む。画像処理装置は、支持機構に取り付けられる。画像処理装置は、立体表示装置1に表示される立体画像を取得し、立体画像に基づいて、所定の条件を満たす校正パラメータを取得する。校正パラメータは、立体表示装置1の装着誤差を校正するためのものである。本発明による立体表示装置の校正デバイスは、構造が簡単であり、画像処理装置により立体画像を取得し、立体画像に基づいて校正パラメータを取得するため、結果の信頼性が高い。従来技術に比べ、本発明の実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、装着完成後の立体表示装置1を処理することにより校正パラメータを取得するため、立体表示装置1の装着効率に影響を与えることはない。立体表示装置1は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、校正結果の信頼性が向上し、良好な表示効果を取得する。しかも、立体表示装置の校正デバイスは、構造が簡単であり、操作の難度が低下し、オペレータの労働強度を低減させる。
【0037】
本実施形態でいう所定の条件とは、立体表示装置1が校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、装着誤差による表示効果への影響をなくすことである。
【0038】
本実施形態において、画像処理装置は、例えば撮影、採取など多種類の方式により、立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。従来の公知技術を用いて立体画像を取得することは、操作が簡単であり、オペレータの労働強度を低減させる。しかも、取得する立体画像は、品質が安定する。もちろん、反射デバイスを用いてもよい。光の反射原理により、反射デバイスは、立体表示装置1に表示される立体画像を画像処理装置に反射させ、立体画像の取得が実現される。
【0039】
上記実施形態の更なる改良として、図2及び図6に示すように、画像処理装置は、画像取得装置3と、制御装置2とを含む。画像取得装置3が制御装置2と接続され、校正のとき、画像取得装置3が立体表示装置1と対向して設置されている。画像取得装置3は、立体表示装置1に表示された立体画像を取得して制御装置2に送信する。制御装置2は、受信した立体画像を処理して校正パラメータを取得する。使用者が立体表示装置1をスタートさせると、立体表示装置1は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、装着誤差による立体表示装置1の表示効果への不良な影響をなくす。
【0040】
ここからわかるように、本発明の実施形態による校正デバイスは、構造が簡単であり、画像取得装置3により立体画像を取得し、制御装置2により立体画像を処理して校正パラメータを取得するため、結果の信頼性が高い。従来技術に比べ、本発明の実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、装着完成後の立体表示装置1を処理することにより校正パラメータを取得するため、立体表示装置1の装着効率に影響を与えることはない。立体表示装置1は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、校正結果の信頼性が向上し、良好な表示効果を取得する。しかも、校正パラメータの取得中、立体表示装置1の置き場所を変更する必要がなく、操作の難度が低下し、オペレータの労働強度を低減させる。
【0041】
立体表示装置1は、画像差を有する立体画像を提供し、立体画像が左視図と右視図を含む。左視図と右視図を分かりやすく区別するために、左視図を純赤図、右視図を純緑図と設定する。スクローク現象無しと認定されるのは、左視図に緑色画像がなく、右視図に赤色画像がないことである。もちろん、本発明の実施形態による立体画像は、これに限られず、画像差を有する立体画像であれば本発明の実施形態による立体表示装置の校正デバイスに適用することができる。例えば、赤/青立体図、黒/白立体図、または、左視図中の画像要素が矩形である一方、右視図中の画像要素が三角形であるものや、左視図中の画像要素が数字1である一方、右視図中の画像要素が数字2であるものなど、本分野の技術者が周知する立体画像は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。左視図と右視図は、その由来が広く、限定されず、本発明の応用分野が広がる。
【0042】
本実施形態による制御装置2は、立体表示装置1の処理装置として機能してもよい。校正パラメータは、制御装置2に格納される。使用時に、制御装置2から校正パラメータを取り出し、装着誤差の校正を行う。もちろん、制御装置2は、立体表示装置1から独立し、所定の条件を満たす校正パラメータを取得してもよい。
【0043】
上記実施形態の更なる改良として、図1及び図2に示すように、立体表示装置1は、第1方向に沿って配列する分光ユニット111を含む分光デバイス11と、第2方向に沿って配列する表示ユニット121を含む表示パネル12を含み、本実施形態による表示ユニット121が立体表示の最小表示単位を指す。設計上の要求により、分光デバイス11は、表示パネル12に傾斜するように置かれる。立体表示装置1の装着完成後に、装着誤差は、分光ユニット111と表示ユニット121の配列周期の不整合による水平シフト量誤差を含む。校正をしないと、画像のクロストーク問題が生じてしまい、立体表示装置1の表示効果に影響を与える。校正パラメータは、水平シフト量誤差を校正するための水平シフト量校正パラメータを含む。画像取得装置3は、立体表示装置1に表示される立体画像を取得し、制御装置2は、立体画像に基づいて、所定の条件を満たす水平シフト量校正パラメータを取得する。使用者による立体表示装置1の使用時に、立体表示装置1は、水平シフト量校正パラメータに基づいて水平シフト量誤差を校正し、水平シフト量誤差による立体表示への影響をなくし、立体表示効果を向上させる。
【0044】
具体的に、図1図3に示すように、制御装置2は、立体画像に基づいて所定の条件を満たす水平シフト量校正パラメータを取得する水平シフト量校正モジュール21を含む。水平シフト量校正モジュール21は、表示ユニット121の配列周期に基づいて、水平シフト量検出区間及び水平シフト量検出歩幅を設定する。水平シフト量校正モジュール21は、初期水平シフト量校正パラメータLに基づいて、表示ユニット121に対して対応な画像処理を行うように立体表示装置1を制御する。具体的に、初期水平シフト量校正パラメータをLと設定する。水平シフト量校正モジュール21は、初期水平シフト量校正パラメータLに基づいて、水平シフト量制御信号を送信する。立体表示装置1は、水平シフト量制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、水平シフト量校正モジュール21に格納する。第i回水平シフト量校正パラメータをL、水平シフト量検出歩幅をbと設定すると、L=L+(i−1)b(i≧1)。第i回水平シフト量校正パラメータLに基づいて画像処理を行う前に、水平シフト量校正モジュール21は、第i回水平シフト量校正パラメータLが水平シフト量検出区間にあるかを判断する。第i回水平シフト量校正パラメータLが水平シフト量検出区間にない場合、上記作業を停止させる。第i回水平シフト量校正パラメータLが水平シフト量検出区間にある場合、水平シフト量校正モジュール21は、第i回水平シフト量校正パラメータLに基づいて、水平シフト量制御信号を送信する。立体表示装置1は、水平シフト量制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、水平シフト量校正モジュール21に格納する。第i回水平シフト量校正パラメータLが水平シフト量検出区間から外れると、上記作業を停止させる。水平シフト量校正モジュール21は、格納した立体画像に対して画像処理を行い、所定の条件を満たす水平シフト量校正パラメータを取得する。立体表示装置1は、立体画像表示時に、水平シフト量校正パラメータに基づいて表示ユニット121に対して配列処理を行い、水平シフト量誤差による表示効果への影響をなくす。水平シフト量校正パラメータの取得は、オペレータによる手動作業を必要とせず、オペレータの労働強度を低下させ、しかも立体表示装置1の装着完成後に校正をするため、校正結果の信頼性が高く、立体表示効果の向上に役立つ。
【0045】
上記実施形態の更なる改良として、図1及び図2に示すように、分光ユニット111と表示ユニット121の配列が周期的に干渉することを避けるために、分光デバイス11を表示パネル12に傾斜するように置き、分光ユニット111が第1方向に沿って配列し、表示ユニット121が第2方向に沿って配列し、装着誤差には、第1方向と第2方向との間の角度による角度誤差をさらに含む。角度誤差を校正しないと、画像のクロストーク、粒子感などが生じてしまい、立体表示装置1の表示効果に影響を与える。校正パラメータは、角度誤差を校正するための角度校正パラメータを含む。画像取得装置3は、立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。制御装置2は、立体画像に基づいて、所定の条件を満たす角度校正パラメータを取得する。使用者による立体表示装置1の使用時に、立体表示装置1は、角度校正パラメータに基づいて角度誤差を校正し、角度誤差による立体表示への影響をなくし、立体表示効果を向上させる。
【0046】
具体的に、図1図3に示すように、制御装置2は、角度校正モジュール22を含む。角度校正モジュール22は、設計上の要求及び装着精度に基づいて、角度検出区間及び角度検出歩幅を設定する。具体的に、初期角度校正パラメータをAと設定する。角度校正モジュール22は、初期角度校正パラメータAに基づいて、角度制御信号を送信する。立体表示装置1は、角度制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、角度校正モジュール22に格納する。第i回角度校正パラメータをA、角度検出歩幅をbと設定すると、A=A+(i−1)b(i≧1)。第i回角度校正パラメータAに基づいて画像処理を行う前に、角度校正モジュール22は、第i回角度校正パラメータAが角度検出区間にあるかを判断する。第i回角度校正パラメータAが角度検出区間にない場合、上記作業を停止させる。第i回角度校正パラメータAが角度検出区間にある場合、角度校正モジュール22は、第i回角度校正パラメータAに基づいて、角度制御信号を送信する。立体表示装置1は、角度制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、角度校正モジュール22に格納する。第i回角度校正パラメータAが角度検出区間から外れると、上記作業を停止させる。角度校正モジュール22は、格納した立体画像に対して画像処理を行い、所定の条件を満たす角度校正パラメータを取得する。
【0047】
上記実施形態の更なる改良として、図1図3に示すように、制御装置2は、立体表示装置1における表示領域を検出するための領域検出モジュール24をさらに含む。画像取得装置3が取得する画像は、立体表示装置1に表示される立体画像だけではなく、表示領域以外の外部環境も含むため、外部環境による角度校正パラメータ、水平シフト量校正パラメータの精確さへの影響を避けるべく、画像処理前に、表示領域を検出して表示領域内で画像の関連処理をする必要がある。制御装置2は、表示領域内の画像チャネル値を抽出し、エッジ検出を用いて、表示領域の境界点及び境界曲線を検出し、更に、画像面積を利用して、表示領域を自動的に検出する。外部環境による検出結果への影響をさらに低減させ、校正結果の信頼性を確保する。
【0048】
本実施形態において、図1及び図2に示すように、立体表示装置1に立体画像を格納しておく。立体画像の表示周波数を設定することにより、画像取得装置3は、立体画像を取得して制御装置2に送信する。もちろん、制御装置2により、立体表示装置1による表示の周波数を制御し、画像取得装置3による立体画像取得の目的を実現してもいい。多種類の形態により立体画像を表示することができ、操作が便利であり、本実施形態による立体表示装置の校正ディバイスの使用範囲が広がる。
【0049】
図2に示すように、画像取得装置3と制御装置2とは、導線による直接接続であってもよいし、無線で接続してもよいし、例えばブルートゥース通信方式、NFC(近距離無線通信)方式、WiFi方式、RFID通信方式であり、さらにUSBインタフェースモジュール接続の方式であってもよく、接続方式が多様であり、異なる装着環境に応じて選択して使用する。
【0050】
校正中、検出時間の短縮を図り、装着誤差に応じて検出区間を設定することができる。校正パラメータを取得できなかった場合、検出歩幅に大きめの値を取り、検出を加速させ、なるべく早期に所定の条件を満たす校正パラメータを取得するようにする。所定の条件を満たす校正パラメータを取得すると、検出歩幅を正常値に戻すか小さめの値を取り、所定の条件を満たす校正パラメータを多く取得する。再び校正パラメータの未取得があると、検出を停止させ、検出時間を短縮させ、立体表示装置1の検出効率を向上させる。または、検出区間につき二値化処理をし、検出区間内で校正パラメータを取得すると検出を引き続きするが、検出区間内で校正パラメータを取得できなかった場合、当該検出区間をスキップする。
【0051】
本実施形態において、立体表示装置1は、移動端末であってもよいし、パソコンなど表示機能付きの電子装置であってもよい。制御装置2は、パソコンや移動端末など処理・通信機能付きのデバイスであり、ここでは枚挙しない。
【0052】
本実施形態において、制御装置2がパソコンであり、立体表示装置1が携帯電話であり、立体表示装置1がデータケーブルを介して制御装置2に接続し、画像取得装置3がデータケーブルを介して制御装置2に接続することが好ましく、パソコンの処理効率がより高く、処理時間が短縮され、処理効率が向上される。
【0053】
図2図5及び図6に示すように、画像取得装置3は、取付具31と、取付具31に取り付けられ、立体表示装置1に対向して設置される少なくとも1つのカメラ32をさらに含む。本実施形態によるカメラ32は、立体表示装置1との相対位置が一定であり、調節できない。異なる規格の立体表示装置1に応じて、整合するカメラ32を取り替え、立体表示装置1の立体画像を取得する。取替え操作は、簡単であり、実施しやすい。もちろん、カメラ32と立体表示装置1との相対位置は、調節可能であってもよい。カメラ32の取得視野角に応じて、カメラ32と立体表示装置1との相対位置を調節する。画像取得中に、立体画像を取得することもできる。
【0054】
立体表示装置1の使用環境を模擬するために、カメラ32を人の目と見なすことができる。従って、カメラ32を人の目の位置に対応する位置に取り付ける。カメラ32を人の左目の位置に設置し、立体表示装置1に表示される立体画像を撮影して第1画像変化を取得し、第1画像変化に対して対応な画像処理を行うことにより、所定の条件を満たす左視図パラメータを取得することができる。立体表示装置1は、左視図パラメータに基づいて立体表示装置1の装着誤差を校正し、装着誤差による立体表示装置1の表示効果への影響をなくす。又は、カメラ32を人の右目の位置に設置し、立体表示装置1に表示される立体画像を撮影して第2画像変化を取得し、第2画像変化に対して対応な画像処理を行うことにより、所定の条件を満たす右視図パラメータを取得する。立体表示装置1は、右視図パラメータに基づいて立体表示装置1の装着誤差を校正し、装着誤差による立体表示装置1の表示効果への影響をなくす。複数の画像取得手段を提供することにより、オペレータの実際生産に応じた選択を便利にする。
【0055】
本実施形態によるカメラ32は、高倍率カメラである。カメラ32と立体表示装置1との間の相対位置は、一定であり、調節できない。高倍率カメラの結像視野角の範囲を調節することにより、異なる規格の立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。
【0056】
図2図4及び図6に示すように、カメラ32は、2つ設置されており、2つのカメラ32の間の距離は、両目の間の距離に等しくなる。人の目の観賞効果を近似的に模擬し、校正パラメータを取得し、より実際の使用環境に近づく。左カメラ32a、右カメラ32bで区別する。本実施形態において、左カメラ32aと右カメラ32bは、構造や物理性能が同一である。左カメラ32aと右カメラ32bの離間距離は、両目の間の距離に等しく、立体結像要件を満たす。立体表示装置1は、変化する立体画像を表示する。左カメラ32aと右カメラ32bは、立体表示装置1を同時に撮影する。左カメラ32aは、立体画像を撮影して第1画像変化を取得し、右カメラ32bは、立体画像を撮影して第2画像変化を取得する。制御装置2は、第1画像変化、第2画像変化をそれぞれ処理して第1画像変化における所定の条件を満たす左視図パラメータ、第2画像変化における所定の条件を満たす右視図パラメータを取得する。制御装置2は、左視図パラメータ、右視図パラメータに基づいて所定の条件を満たす校正パラメータを取得する。使用者が立体表示装置1を利用して立体画像を表示するとき、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正するため、表示される立体画像には、ストローク、モアレ縞など表示効果に影響を与える不良な要素がなく、良好な表示効果を取得し、装着誤差により立体表示効果に影響を与える問題をなくす。本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、従来技術に比較し、立体表示装置1の校正パラメータを取得することができ、立体表示装置1が校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、装着誤差による表示効果への影響をなくし、立体表示装置1の表示効果を向上させ、しかも操作が便利であり、検出効率を向上させ、取得する校正パラメータの信頼性が高い。
【0057】
上記実施形態の更なる改良として、図5に示すように、取付具31には、カメラ32と立体表示装置1との相対位置を調節する時の参照マークである位置合わせマーク(図示せず)が設けられる。オペレータは、位置合わせマークに基づいて、画像取得装置3及び/又は立体表示装置1を調節することにより、立体表示装置1に表示される立体画像を画像取得装置3に取得させる。オペレータの調節時間が短縮し、同時に操作の難度が低減する。
【0058】
図2図5及び図6に示すように、支持機構は、第1支持部4を含み、画像処理装置は、第1支持部4に取り付けられ、立体表示装置1に対向して設置される。本実施形態において、立体表示装置1を搬送機構に載置し、画像処理装置と立体表示装置1を対向するように設置する。立体表示装置1ごとに、画像処理装置は、所定の条件を満たす校正パラメータを取得する。又は、画像処理装置は、第1支持部4に吊るすように設置されても、校正パラメータの取得を実現することもできる。使用者が立体表示装置1を使用する際に、立体表示装置1は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、装着誤差による立体表示効果への影響をなくす。本実施形態において、画像処理装置の立体表示装置1に対する相対位置は、一定であり、調節できない。即ち、画像取得装置3は、第1支持部4に取り付けられ、取付位置が一定である。異なる規格の立体表示装置1に対して、整合する画像処理装置を取り替えることができる。支持機構を簡単化し、オペレータが使用しやすくなる。もちろん、画像処理装置の立体表示装置1に対する相対位置は、調節可能であってもよい。異なる規格の立体表示装置1に対して、画像処理装置の立体表示装置1に対する相対位置を調節する。従って、立体表示装置の校正デバイスは、異なる規格の立体表示装置1に適用し、立体表示装置の校正デバイスの使用範囲が拡大し、一機多用が実現する。
【0059】
図5及び図6に示すように、画像取得装置は、取付具31をさらに含む。画像取得装置3は、取付具31に取り付けられ、取付具31は、第1支持部4に取り付けられる。本実施形態による取付具31は、立体表示装置1との相対位置が一定であり、調節できない。異なる規格の立体表示装置1に応じて、整合する画像取得装置3を取り替えられ、立体表示装置1の立体画像を取得する。取替え操作は、簡単であり、実施しやすい。もちろん、取付具31と立体表示装置1との相対位置は、調節可能であってもよい。画像取得装置3の取得視野角に応じて、取付具31と立体表示装置1との相対位置を調節する。画像取得中に、立体画像を取得することもできる。
【0060】
図5及び図6に示すように、第1支持部4は、第1支持具41を含み、取付具31は、第1支持具41に可動に取り付けられ、立体表示装置1との相対位置が調節可能である。取付具31を調節することにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更することができ、立体表示装置1の立体画像表示時に、カメラ32による完全で画像情報紛失のない立体画像の取得が確保され、校正結果の正確性が確保される。本実施形態において、取付具31の位置を調節することにより、完全な画像情報の取得でき且つ結像要件取得の条件を満たす操作を実現し、操作が便利であり、校正結果の正確性が確保される。
【0061】
図5図7に示すように、第1支持部4は、第1滑り座42をさらに含み、第1滑り座42は、第1支持具41に摺動可能に取り付けられ、第1滑り座42の滑り方向は、第1支持部4に平行し、取付具31は、第1滑り座42に取り付けられる。第1滑り座42に一定の作用力を付加することにより、第1滑り座42を第1支持具41に沿って移動させることができ、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を調節し、立体表示装置1に整合する位置までカメラ32を移動させる。第1滑り座42と第1支持具41の組み合わせを用いることにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置の調節を実現し、構造が簡単であり、製造コストが低い。しかも、立体表示装置の校正デバイスの信頼性を向上させ、かつオペレータの技術力への要求が比較的低く、操作しやすい。
【0062】
図5図7に示すように、第1支持具41には、第1スライドレール43が設けられ、第1滑り座42には、第1スライドレール43の外形と整合する第1摺動溝421が設けられ、第1滑り座42は、第1スライドレール43に摺動可能に取り付けられ、第1スライドレール43に沿って摺動する。第1滑り座42は、第1スライドレール43に沿って移動する。第1滑り座42を移動させることにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させる。この操作は、便利に行われる。安定な移動を確保するために、少なくとも2つの第1スライドレール43を設ける。第1滑り座42の移動時に、カメラ32の安定した移動が確保され、移動中にスキップなどの現象が生じてカメラ32の正常使用に影響を与えることを避ける。隣接する2つの第1スライドレール43は、一定の距離で離間する。第1滑り座42の移動時に、均衡に作用力を受けることが確保され、傾斜などの問題が生じないようにする。第1滑り座42が適切な位置まで移動すると、同じく、カメラ32は、作動時に安定した状態が保たれ、立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。取得した立体画像は、校正操作の要求を満たすように確保される。
【0063】
図5図6に示すように、第1支持具41には、第1滑り座42の滑り長さを調節するための第1調節具44も設けられる。第1調節具44により、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させることができ、立体表示装置1の立体画像表示時に、カメラ32による完全で画像情報紛失のない立体画像の取得が確保され、校正結果の正確性が保証される。本実施形態は、第1調節具44を調節することにより、完全な画像情報の取得でき且つ結像要件取得の条件を満たす操作を実現し、操作が便利であり、校正結果の正確性が保証される。
【0064】
図2図5図7に示すように、第1調節具44は、第1スクリュー441と、第1スクリュー441に嵌めるように設けられる第1ノブ442とを含む。第1滑り座42には、第1スクリュー441に整合する第1ねじ穴422が設けられる。第1スクリュー441は、第1スライドレール43に並列に設置される。前記第1ノブ442を回転することにより第1スクリュー441を回転させ、第1滑り座42を前へまたは後へ移動させ、第1滑り座42の滑り長さの調節を実現する。従って、第1スクリュー441を調節することにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させる。この操作は、便利に行われる。同時に、本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、異なる規格の立体表示装置1の校正パラメータを取得することができ、使用しやすい。
【0065】
図5図6に示すように、支持機構は、第1支持部4に対向して設置される第2支持部5をさらに含み、立体表示装置1は、第2支持部5に着脱可能に取り付けられる。本実施形態において、第1支持部4と第2支持部5の相対位置は、調節不可に一定にしてもよいし、実際状況に応じて調節してもよい。本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、異なる規格の立体表示装置1の校正パラメータを取得することができる。例えば、異なる規格の立体表示装置1に対して、整合するカメラ32を取り替えることにより、立体表示装置1の校正パラメータを取得する。同じく、第1支持部4及び/又は第2支持部5を調節することにより、立体表示装置1に表示される立体画像をカメラ32に取得させ、立体画像に基づいて所定の条件を満たす校正パラメータを取得する。操作は便利であり、多種類の実施形態があり、オペレータの選択に供する。
【0066】
図5及びと図6に示すように、第2支持部5は、第2支持具51を含み、立体表示装置1は、第2支持具51に着脱可能に取り付けられ、位置合わせマークに基づいて、立体表示装置1とカメラ32との相対位置が調節される。オペレータは、位置合わせマークに基づいて立体表示装置1を操作し、カメラ32に対応する位置まで立体表示装置1を快速に移動させることができ、立体表示装置1による立体画像表示時に、カメラ32による完全で画像情報紛失のない立体画像の取得が確保され、校正結果の正確性が確保される。本実施形態は、取付具31を調節することにより、完全な画像情報の取得でき且つ結像要件取得の条件を満たす操作を実現し、操作が便利であり、校正結果の正確性が保証される。
【0067】
図5図6及び図8に示すように、第2支持部5は、第2滑り座52をさらに含み、第2滑り座52は、第2支持具51に摺動可能に取り付けられ、立体表示装置1は、第2滑り座52に着脱可能に取り付けられる。第2滑り座52に一定の作用力を付与すると、第2滑り座52を第2支持具51に沿って移動させることができる。位置合わせマークに基づいて、立体表示装置1とカメラ32との相対位置が調節される。立体表示装置1の置き位置を快速に調節でき、カメラ32は、立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。第2滑り座52と第2支持具51の組み合わせにより、立体表示装置1の相対位置の調節を実現し、構造が簡単であり、製造コストが低い。しかも、立体表示装置の校正デバイスの信頼性を向上させ、オペレータの技術力への要求が比較的低く、操作しやすい。
【0068】
図5図6及び図8に示すように、第2支持具51には、第2スライドレール53が設けられ、第2滑り座52には、第2スライドレール53の外形と整合する第2摺動溝521が設けられ、第2滑り座52は、第2スライドレール53に摺動可能に取り付けられ、第2スライドレール53に沿って摺動する。第2滑り座52は、第2スライドレール53に沿って移動する。第2滑り座52を移動させることにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させる。この操作は、便利に行われる。安定な移動を確保するために、少なくとも2つの第2スライドレール53を設ける。第2滑り座52の移動時に、立体表示装置1の安定した移動が確保され、移動中にスキップなどの現象が生じて立体表示装置1の正常表示に影響を与えることを避ける。隣接する2つの第2スライドレール53は、一定の距離で離間し、第2滑り座52の移動時に、均衡に作用力を受けることが確保され、傾斜などの問題が生じないようにする。第2滑り座52が適切な位置まで移動すると、同じく、立体表示装置1は、作動時に安定した状態が保たれる。カメラ32は、立体表示装置1に表示される立体画像を取得する。制御装置2は、立体画像に基づいて、所定の条件を満たす校正パラメータを取得し、校正パラメータの結果の正確性が確保される。
【0069】
図5図6に示すように、第2支持具51には、第2滑り座52の滑り長さを調節するための第2調節具54も設けられる。第2調節具54により、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させることができ、立体表示装置1の立体画像表示時に、カメラ32による完全で画像情報紛失のない立体画像の取得が確保され、校正結果の正確性が確保される。本実施形態は、第2調節具54を調節することにより、完全な画像情報の取得でき且つ結像要件取得の条件を満たす操作を実現し、操作が便利であり、校正結果の正確性が保証される。
【0070】
図5図6及び図8に示すように、第2調節具54は、第2スクリュー541と、第2スクリュー541に嵌めるように設けられる第2ノブ(図示せず)とを含む。第2滑り座52には、第2スクリュー541に整合する第2ねじ穴522が設けられる。第2スクリュー541は、第2スライドレール53に並列に設置される。前記第2ノブを回転することにより第2スクリュー541を回転させ、第2滑り座52を前へまたは後へ移動させ、第2滑り座52の滑り長さの調節を実現する。従って、第2スクリュー541を調節することにより、立体表示装置1に対するカメラ32の相対位置を変更させる。この操作は、便利に行われる。同時に、本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、異なる規格の立体表示装置1の校正パラメータを取得することができ、使用しやすい。
【0071】
<実施形態2>
本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、実施形態1による立体表示装置の校正デバイスとは構造がほぼ同一であり、相違点として、図2図5及び図6に示すように、追従ユニット13が立体表示装置1に設けられ、追従ユニット13により識別可能な特徴マーク33が取付具31に取り付けられることである。特徴マーク33が追従ユニット13により追従されたと、制御装置2は、画像取得装置3が立体画像を取得するように制御する。本実施形態による特徴マーク33は、平面のペーパボード(paperboard)または立体頭部画像などにある追従ユニット13により識別可能な特徴であり、ここでは枚挙しない。追従ユニット13の追従機能を起動させ、特徴マーク33が追従ユニット13により追従されたと、立体表示装置1は、追従信号を制御装置2にフィードバックする。制御装置2は、追従信号に基づいて、立体表示装置1に表示される立体画像を取得するように画像取得装置3を制御する。使用者の代わりに取付具31を使用し、立体表示装置1は、特徴マーク33の位置に基づいて立体表示内容を調整する。そこで、実際の使用時に、観察者が立体画像を途切れなく見ることができ、しかも観察した内容が使用者の方位や運動傾向に応じて対応的に変化し、使用者と表示内容のインターアクションを実現し、立体表示のリアリティを向上させる。制御装置2は、格納した立体画像に対して画像処理を行い、所定の条件を満たす位置校正パラメータを取得する。立体表示装置1は、校正パラメータに基づいて装着誤差を校正し、装着誤差による立体表示効果への影響をなくす。
【0072】
図3図5に示すように、制御装置2は、位置校正モジュール23をさらに含む。位置校正モジュール23は、設計上の要求における追従機構の取付位置及び装着精度に基づいて、位置検出区間及び位置検出歩幅を特定する。具体的に、初期位置校正パラメータをZと設定する。位置校正モジュール23は、初期位置校正パラメータZに基づいて、位置制御信号を送信する。立体表示装置1は、位置制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、位置校正モジュール23に格納する。第i回位置校正パラメータをZ、位置検出歩幅がbと設定すると、Z=Z+(i−1)b(i≧1)。第i回位置校正パラメータZに基づいて画像処理を行う前に、位置校正モジュール23は、第i回位置校正パラメータZが位置検出区間にあるかを判断する。第i回位置校正パラメータZが位置検出区間にない場合、上記作業を停止させる。第i回位置校正パラメータZが位置検出区間にある場合、位置校正モジュール23は、第i回位置校正パラメータZに基づいて、位置制御信号を送信する。立体表示装置1は、位置制御信号に基づいて、表示ユニット121に対して配列処理を行い、配列処理後の立体画像を表示する。画像取得装置3は、当該立体画像を取得し、位置校正モジュール23に格納する。第i回位置校正パラメータZが位置検出区間から外れると、上記作業を停止させる。位置校正モジュール23は、格納した立体画像に対して画像処理を行い、所定の条件を満たす位置校正パラメータを取得する。
【0073】
上記実施形態の更なる改良として、図5に示すように、特徴マーク33には、追従ユニット13により識別可能な画像特徴が設けられる。画像特徴が追従ユニット13に追従されたと、立体表示装置1は、追従信号を制御装置2にフィードバックする。制御装置2は、追従信号に基づいて、立体表示装置1に表示される立体画像を取得するように画像取得装置3を制御する。使用者の代わりに取付具31を使用し、立体表示装置1は、特徴マーク33の位置に基づいて立体表示内容を調整する。そこで、実際の使用時に、観察者が立体効果を途切れなく見ることができ、しかも観察した内容が使用者の方位や運動傾向に応じて対応的に変化し、使用者と表示内容のインターアクションを実現し、立体表示のリアリティを向上させる。
【0074】
上記実施形態の更なる改良として、画像特徴は、人の顔の特徴、文字特徴及び色特徴のうちの一種又は複数種類を含む。使用者の代わりに人の顔の特徴を使用して、使用者の観賞環境を模擬する場合、取得する校正パラメータは、より真実に近いものである。もちろん、画像特徴は、他の特徴であってもいい。追従ユニット13に識別される特徴であれば、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【0075】
<実施形態3>
本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、実施形態1による立体表示装置の校正デバイスとは構造がほぼ同一であり、相違点として、図5図6図9及び図10に示すように、第2支持部5は、取付部551が設けられるハウジング55を含み、立体表示装置1は、取付部551内に着脱可能に取り付けられる。画像取得装置3は、結像デバイスであり、複数の精密デバイスを含む。第1支持部4は、複数の部品を含む。生産環境において、加工でできたくずは、画像取得装置3、第1支持部4の正常の作動に影響を与える。又は、周囲の環境は、画像取得装置3の操作に干渉する。校正環境の安定性を確保するために、画像取得装置3、第1支持部4をともにハウジング55の腔内に設置することにより、画像取得装置3、第1支持部4の正常作動を確保する。本実施形態において、ハウジング55は、両々相対する六枚の板からなり、オペレータに向かう側の板は、相対に開閉可能であり、立体表示装置1に対する画像処理装置の相対位置へのオペレータの調節を便利にし、操作スペースが大きい。
【0076】
上記実施形態の更なる改良として、図10に示すように、取付部551は、ハウジング55の頂部に設置される。オペレータは、立体表示装置1を取付部551に便利に載置して校正作業を行うことができる。校正完成後、立体表示装置1を取り出し、次の立体表示装置1の校正作業を実施しやすくする。
【0077】
上記実施形態の更なる改良として、ハウジング55には、制御装置2(図2に示されている)の作動を制御するための操作モジュール555(図9に示されている)が設けられる。具体的には、操作モジュール555が制御装置2に接続可能である。操作上の要求に基づいて、オペレータは、立体表示装置1に対する画像処理装置の相対位置を調整して、立体表示装置1に表示される立体画像を画像処理装置に取得させる。オペレータは、操作モジュール555を使用して、制御装置2の作動を開始させる。制御装置2は、立体画像を取得するように画像処理装置を制御する。制御装置2は、立体画像に基づいて所定の条件を満たす校正パラメータを取得し、校正の全過程の自動化操作を実現し、校正操作の効率が向上する。
【0078】
<実施形態4>
本実施形態による立体表示装置の校正デバイスは、実施形態3による立体表示装置の校正デバイスとは構造がほぼ同一であり、相違点として、図11図12に示すように、本実施形態による取付部551aは、ハウジング55の側部に設置され、ハウジング55に対して出入り可能である。校正操作開始前に、取付部551aがハウジング55内に設置される。使用中、オペレータは、取付部551aをハウジング55内から引出し、立体表示装置1を取付部551aに載置し、それから取付部551aをハウジング55内に押し込み、立体表示装置1に表示される立体画像を画像取得装置3に取得させる。立体表示装置1が取付部551a内に置かれるため、校正環境の安定性を保証するのみならず、画像取得装置3が立体画像を取得する際に、外部からの干渉がなく、しかも立体表示装置1を守る。
【0079】
上記実施形態の更なる改良として、図11図12に示すように、取付部551aは、箱体5511aと箱体5511a内に設置される取付座5512aを含み、ハウジング55には、箱体5511aの外形と整合する第3摺動溝552が設けられ、箱体5511aは、第3摺動溝552内に摺動可能に取り付けられ、立体表示装置1は、取付座5512a内に着脱可能に取り付けられる。箱体5511aは、外力の作用で、ハウジング55に対して出入り可能であり、操作が便利である。立体表示装置1は、取付座5512a内に置かれ、校正中に立体表示装置が移動しないことが確保される。立体表示装置1に対する画像取得装置3の相対位置を調整しておき、立体画像を持続的に安定に取得させ、校正パラメータの信頼性を向上させる。
【0080】
上記実施形態の更なる改良として、図12に示すように、ハウジング55内は、画像取得装置3の作動に必要とする光源を提供するための発光装置56がさらに設けられる。画像取得装置3は、明るい空間内ではないと、立体表示装置1に表示される立体画像を取得できない。ハウジング55は、閉鎖空間であり、画像取得装置3がハウジング55内に置かれる。従って、画像取得装置3の作動時に、発光装置56は、光源を提供して、画像取得装置3に立体画像を取得させる。
【0081】
以上に記載したのは、単に本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。本発明の精神と原則内に為したあらゆる修正、同等の差し替え、改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1
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図12