特許第6263707号(P6263707)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6263707
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】高コレステロール血症の治療方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/216 20060101AFI20180115BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20180115BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   A61K31/216
   A61P3/06
   A61P43/00 111
【請求項の数】1
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-95457(P2014-95457)
(22)【出願日】2014年5月2日
(65)【公開番号】特開2015-209424(P2015-209424A)
(43)【公開日】2015年11月24日
【審査請求日】2016年4月13日
(31)【優先権主張番号】14/259,404
(32)【優先日】2014年4月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501394435
【氏名又は名称】サミ ラブズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(72)【発明者】
【氏名】ムハンメド マジード
(72)【発明者】
【氏名】カリアナム ナガブシャナム
(72)【発明者】
【氏名】アンジュ マジード
(72)【発明者】
【氏名】サラン バニ
(72)【発明者】
【氏名】アンジャリ パンデー
【審査官】 中尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/109241(WO,A1)
【文献】 特開2011−063543(JP,A)
【文献】 特開2005−232059(JP,A)
【文献】 特開2010−018522(JP,A)
【文献】 特開2008−266311(JP,A)
【文献】 特開2006−045210(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/216
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カレビンAを含有することを特徴とする、哺乳類の血液中の、(i)低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低減させ、かつ、(ii)高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を上昇させるための経口投与用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、一般に、高コレステロール血症の治療管理方法に関する。さらに詳細には、本発明は、対象哺乳類の高コレステロール血症の、治療上有効量のカレビンAを使用しての管理に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
従来技術の説明
高コレステロール血症は、血液中の極めて高濃度のコレステロールに特徴を有する症状である。高コレステロール血症の一般的な医学的原因としては、下記がある:
1. 癌、肝細胞性;
2. 高トリグリセリド血症;
3. 家族性高コレステロール血症;
4. 冠動脈疾患;
5. 糖尿病;
6. 腎炎症候群;
7. ジーヴ症候群;
8. 拒食症;
9. 運動不足;
10. 肥満;および、
11. 飽和脂肪に富む食事。
【0003】
人体は、細胞膜の構築、ホルモンの生成および脂肪消化性化合物の産生のような多種多様な機能のためにはコレステロールを必要としているものの、過剰のコレステロールは、心臓疾患を発症する人の危険性を増大させる。高コレステロール血症を示す人々は、血瘤中の過剰のコレステロールが血管壁内、特に、心臓に血液を供給する動脈(冠動脈)内に沈着する形態の“アテローム硬化性心疾患”または“冠動脈疾患”と称する心疾患を発症する高い危険性を有する。コレステロールの異常な蓄積は、動脈壁を狭くし且つ硬化させる凝集塊(プラーク)を形成する。凝集塊は、大きくなるにつれ、動脈を閉塞し、心臓への血流を制限する。冠動脈内でのプラークの蓄積は、狭心症と称する胸痛病態の原因となり、心発作を示す人の危険性を大きく増大させる。一般に、コレステロール代謝の最適化は、健康な生活にとって必要である。コレステロールは、血流により、リポタンパク質と称する小パッケージ内に移動する。2種類のリポタンパク質、即ち、低密度リポタンパク質(LDL)および高密度リポタンパク質(HDL)が、コレステロールを身体全体に亘って搬送する。健常レベルの両タイプのリポタンパク質を保持することが重要である。LDLコレステロールは、“悪玉”コレステロールとも称する。高LDL濃度は、動脈内でのコレステロールの蓄積をもたらす。HDLコレステロールは、“善玉”コレステロールとも称する。このことは、HDLコレステロールがコレステロールを身体の他の部分から肝臓に逆送することによる。肝臓は、その場合、コレステロールを身体から排除する。高コレステロール血症に関する有効な治療管理方法は、LDLコレステロールを減じ、HDLコレステロールの濃度を上げて、過剰のコレステロールを身体から効率的に除去し得るようにすることを目的としている。
【発明の概要】
【0004】
従って、本発明の本質的な目的は、哺乳類の高コレステロール血症を、治療上有効量のカレビンAを使用して治療管理する方法を開示することである。
本発明は、上記本質的な目的を満たし、関連する利点を提供する。
【0005】
発明の要約
哺乳類の高コレステロール血症の治療管理方法を開示する。さらに詳細には、本発明は、哺乳類の血流中の高濃度の循環コレステロール(高コレステロール血症)を低減させる方法に関し、この方法は、治療上有効量のカレビンAを上記哺乳類に投与する処置を含むことを特徴とする。
【発明を実施するための形態】
【0006】
最も好ましい実施態様の説明
最も好ましい実施態様においては、本発明は、下記に関する:
1. 哺乳類血液中の高濃度の循環コレステロール(高コレステロール血症)を低減させる方法であって、治療上有効量のカレビンAを上記哺乳類に経口投与して血液中の総コレステロール濃度を低減させる効果を達成する処置を含むことを特徴とする上記方法。
2. 哺乳類の高コレステロール血症を治療する方法であって、治療上有効量のカレビンAを経口投与して、上記哺乳類の血液中の、(i) 低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低減させ、かつ、(ii) 高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を上昇させる効果をもたらす処置を含むことを特徴とする上記方法。
【0007】
3. 哺乳類の高濃度の血清トリグリセリドを低減させる方法であって、治療上有効量のカレビンAをそのような低減を必要とする哺乳類に経口投与することを含むことを特徴とする上記方法。
4. 哺乳類のアテローム性動脈硬化症の発症の予防、遅延および/または進行の遅延を支援する方法であって、治療上有効量のカレビンAを上記哺乳類に経口投与して、血液中の、(i) 低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度低減および(ii) 高密度リポタンパク質(HDL)の濃度上昇を達成する処置を含むことを特徴とする上記方法。
【0008】
5. 哺乳類の高トリグリセリド血症誘発性の脂肪肝および/または膵炎の発症の予防、遅延および/または進行の遅延を支援する方法であって、治療上有効量のカレビンAを上記哺乳類に経口投与して、血清トリグリセリド濃度を低減する効果をもたらす処置を含むことを特徴とする上記方法。
6. 総血液コレステロールの量を低下させる効果を、哺乳類において、治療上有効量のカレビンAの経口投与によって達成する、哺乳類の高コレステロール血症を治療するのに使用するためのカレビンA。
【0009】
7. 哺乳類の血液中の、(i) 低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低減させ、かつ、(ii) 高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を上昇させる効果を治療上有効量のカレビンAの経口投与によって達成する、哺乳類の高コレステロール血症を治療するのに使用するためのカレビンA。
8. 哺乳類の血清トリグリセリドの濃度を低下させる効果を治療上有効量のカレビンAの経口投与によって達成する、哺乳類の血清高トリグリセリド血症を治療するのに使用するためのカレビンA。
【0010】
9. 総血液コレステロールの量値を低下させる効果を、哺乳類において、治療上有効量のカレビンAを経口投与することによって達成する、哺乳類の高コレステロール血症を治療する治療方法におけるカレビンAの使用。
10. 哺乳類の血液中の、(i) 低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低減させ、かつ、(ii) 高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を上昇させる効果を治療上有効量のカレビンAを経口投与することによって達成する、哺乳類の高コレステロール血症を治療する治療方法におけるカレビンAの使用。
11. 哺乳類の血清トリグリセリドの濃度を低下させる効果を治療上有効量のカレビンAを経口投与することによって達成する、哺乳類の血清高トリグリセリド血症を治療する治療方法におけるカレビンAの使用。
【0011】
本明細書において明記しているような上記好ましい実施態様の詳細な説明を、以下に示す具体的な実施例によってさらに実証する。
【実施例1】
【0012】
カレビンAの急性経口毒性
下記の表1は、カレビンAの急性経口毒性に関して試験したパラメーターをリストしている。
結果
死亡は、マウスにおける経口2000mg/kgまでにおいて、観察2週間までは観察されなかった。
【0013】
表I
【0014】
高コレステロール血症および高脂血症の治療におけるカレビンAの効果を実証するための動物試験
試験体系詳細
1. 動物種:マウス
2. 系統:C57
3. 由来:自家
4. 体重範囲:
5. 雄:22.1〜25.8g
6. 雌:20.3〜23.9g
7. 処置時の週齢:8〜10週
8. 群数:5群 (1群の対照、1群の高脂肪給餌対照および3群の処置群)
9. 動物数/群:各群は、10匹の動物からなる(5匹の雄+5匹の雌)。使用した雌動物は、未経産で且つ妊娠していなかった。
10. 動物総数:50匹
11. 識別:ケ−ジカードおよび動物個々の耳切込み法
12. 試験条件:高コレステロール血症および高脂血症における危険因子としての肥満
【0015】
試験性能
A. 飼育
a. 条件:動物を、適切な新鮮空気の供給 (1時間当り12〜15回の空気交換)、室温22±3℃、相対湿度30〜70%によって空調し、12時間明および12時間暗サイクルによる標準の試験条件下に収容した。温度および相対湿度は、1日1回記録した。
b. ハウジング:個々の動物を、ペレット飼料とステンレススチール飲用チューブ (sipper tube) によって固定された飲水ボトル内の飲用水とを保持する設備を有するステンレススチールメッシュ上部グリルを有する標準のポリプロピレンケ−ジ (サイズ:L290×B140×H140mm) 内に収容した。清浄な滅菌籾殻を寝場所材料として与えた。
【0016】
c. 順化:動物を試験条件に5日間順化させ、臨床兆候について毎日観察した。
d. 給餌:動物に、順化期間全体に亘って、マハーラーシュトラ州サーングリのPranav Agro Industries Limited社により製造されたAMRUT実験動物飼料を自由に給餌した。
Indus Marketing社(インド国アンドラプラデシュ州ハイデラーバード)から調達したResearch Diet社(米国)が製造したOpen Source Diet D12450B飼料(10kcal%の脂肪を含む)およびOpen Source Diet D12492高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)を、肥満誘発および主試験において使用した。
e. 給水:清浄飲用水を順化および肥満誘発期間の全体に亘って自由に与えた。逆浸透装置に通した深堀井戸水を、ステンレススチール飲用チューブを有するプラスチック飲水ボトル内に供給した。
【0017】
B. グルーピング
動物のグルーピングは、順化の最終日に、体重ランダム化および層別化法によって実施した。動物のグルーピングは、使用する動物の体重変動が各群の平均体重の±20%を越えないように実施した。
C. 試験デザイン
動物を、5群、即ち、各々10匹(5匹の雄および5匹の雌)からなる群1、2、3、4および5に分割した。群の詳細、投与量および群毎の動物の数/性別は、下記の表IIに示している:
【0018】
表II
【0019】
D. 動物の処置
a. 投与容量:試験期間全体に亘って、全動物に対して投与容量/動物 = 10ml/kg体重。
b. 肥満誘発:G1対照群動物は、10kcal%の脂肪を含有する標準の対照給餌飼料D12450Bを給餌し、G2〜G5群動物は、肥満誘発中および主試験中に、60kcal%の脂肪を含有する高脂肪給餌飼料D12492を給餌した。肥満誘発は、肥満が高コレステロール血症に対する重大な危険因子であるという科学的論拠を考慮して実施した。
【0020】
c. 主試験:主試験は、肥満誘発後に開始した。3投与量のカレビンAを、動物に、29日目から28日間連続して毎日投与した。飼料の給餌は、主試験においては、肥満誘発において実施したのと同様な方法で続行した。G1対照およびG2高脂肪給餌対照群動物には0.5% CMC (カルボキシメチルセルロース)を投与し、一方、他の群の動物は、試験期間の29日目から56日目まで試験品目を受けた。上記投与容量の投与は、個々の動物の週間体重に応じて維持した。
d. 試験期間:試験の合計期間は、61日間であった (5日間の順化期間+28日間の肥満誘発+28日間の主試験)。
【0021】
統計分析および報告書作成
本試験から得られた原データをコンピュータ統計処理に供した。データのコンピュータプリントアウト(付属書の形の)を、元の原データによって検証した。検証後、データを、体重、血液学および臨床化学パラメーター、臓器重量についてのデータに対するダネット事後検定による一元ANOVA(分散分析)に、GraphPad Prismバージョン5.01、GraphPadソフトウェアを使用して供した。全ての分析および比較を、下記で説明しているような報告全体に亘って、a) G1をG3、G4、G5およびG6と比較した場合およびb) G2をG3、G4、G5およびG6と比較した場合の上付き文字による表示によって示した95%信頼レベル(P < 0.05)において評価した:*は、どのような場合も当てはまる統計的有意性(P < 0.05)である。
データは、以下を比較することによって、一元ANOVA統計分析に供した:
以下に示すような、G1群{対照群(10kcal%の脂肪を含む)}対G3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}およびG5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}:
【0022】
【0023】
以下に示すような、G2群{高脂肪飼料対照(60kcal%の脂肪を含む)}対G3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}およびG5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}:
【0024】
結果(表IV、IV(a)、V、V(a))
試験期間の終了時に、血液サンプルを、全ての動物から、血液学用にはエチレンジアミンテトラ酢酸カリウム(K2‐EDTA)抗凝固剤を含むチューブ内に、臨床化学用には抗凝固剤なしで採取した。抗凝固剤を含まないチューブに採取した血液サンプルは、3000rpmで10分間遠心分離して血清を得た。血液サンプルは、後眼窩叢穿刺(retro‐orbital plexus puncture)法により、軽微なエーテル麻酔下に微細毛管チューブの助けによって無痛的に採取した。以下の臨床化学パラメーターを分析した。
以下の臨床化学パラメーター(下記の表III)を、“Erba Mannheim Chem Touchアナライザー”(Transasia Bio‐Medicals社、インド)を使用して血清サンプルから分析した。
【0025】
表III
【0026】
表IV
n = 5;値は平均±標準偏差である;P > 0.05
【0027】
表IV (a)
n = 5;値は平均±標準偏差である;P > 0.05
【0028】
表V
n = 5;値は平均±標準偏差である;P > 0.05
【0029】
表V (a)
n = 5;値は平均±標準偏差である;P > 0.05
【0030】
結果の解釈
G1対G3、G4、G5およびG6間の臨床化学パラメーター統計分析比較
アルブミン
雌動物においては、G1群{対照群(10kcal%の脂肪含む)}と比較したG5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均アルブミン値において統計的に有意の低下があった。これらの変化は、投与量依存性応答がないので、偶然とみなし得る。
【0031】
G2対G3、G4、G5およびG6間の臨床化学パラメーター統計分析比較
トリグリセリド
雄動物においては、G2群{高脂肪対照(60kcal%の脂肪を含む)}と比較したG3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均トリグリセリド値において低下があった。平均トリグリセリド値変化におけるこの低下は、試験品目カレビンAの作用に基づき得ていた。
【0032】
総コレステロール
雄動物においては、G2群{高脂肪対照(60kcal%の脂肪を含む)}と比較したG3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均総コレステロール値において低下があった。平均総コレステロール値変化におけるこの低下は、試験品目カレビンAの作用に基づき得ていた。
【0033】
アルブミン
雌動物においては、G2群{高脂肪対照(60kcal%の脂肪含む)}と比較したG5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均アルブミン値において統計的に有意の低下があった。これらの変化は、投与量依存性応答がないので、偶然とみなし得る。
【0034】
低密度リポタンパク質
雄および雌動物においては、G2群{高脂肪対照群(60kcal%の脂肪を含む)}と比較したG3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均低密度リポタンパク質値において低下があった。平均低密度リポタンパク質値変化におけるこの低下は、試験品目カレビンAの作用に基づき得ていた。
【0035】
高密度リポタンパク質
雄および雌動物においては、G2群{高脂肪対照(60kcal%の脂肪を含む)}と比較したG4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均高密度リポタンパク質値において上昇があった。平均低密度リポタンパク質値変化におけるこの上昇は、試験品目カレビンAの作用に基づき得ていた。
【0036】
超低密度リポタンパク質
雄および雌動物においては、G2群{高脂肪対照(60kcal%の脂肪を含む)}と比較したG3群{カレビンA 5mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G4群{カレビンA 10mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}、G5群{カレビンA 20mg/kg+高脂肪飼料(60kcal%の脂肪を含む)}の平均超低密度リポタンパク質値において低下があった。平均超低密度リポタンパク質値変化におけるこの低下は、試験品目カレビンAの作用に基づき得ていた。
【0037】
結論
5、10および20mg/kg体重の有効濃度投与量におけるカレビンAは、(i) 高コレステロール血症哺乳類の血中LDLおよびVLDL濃度を減じ、(ii) 高コレステロール血症哺乳類の血中HDL濃度を上昇させ、そして、(iii) 高脂血症哺乳類の血中血清トリグリセリド濃度を低下させていた。
【0038】
本発明を好ましい実施態様に関連して説明してきたけれども、当業者であれば、明らかに、本発明はそのような実施態様に限定されないことを理解すべきである。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲に関連してのみ解釈すべきである。
【0039】
カレビンAは、ある種のウコン(Curcuma)種において、2つの異性体形のデメトキシ−カレビンAおよび単一異性体のビス−デメトキシカレビンAと一緒に自然産生する。カレビンAのこれら3種のアナログは、微量で産生する。しかしながら、これらのアナログは、カレビンAの多くの性質を共有し、多くの場合上記試験系に応じる。従って、カレビンAの使用についての要求(claim)は、これらの天然物および合成アナログ類にも極めて良好に及んでいる。