【実施例】
【0102】
前置き:
通例、調製した化合物について、
1H−NMRおよび/または質量スペクトルを得た。R
f値は、Merckシリカゲル60F
254プレートおよび254nmのUV光を使用して決定する。用語「周囲温度」および「室温」は、交換可能に使用され、約20℃の温度を示す。
生成物の特徴を決定するために用いた分析的なHPLCのパラメーター(TFAはトリフルオロ酢酸を意味する):
【0103】
【表4】
【0104】
中間体1
4−シクロプロピルアミノ−2−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化28】
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.15g)を、ジクロロメタン(20mL)中、2−メチル−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(750mg)、シクロプロピルアミン(0.27mL)、および酢酸(0.21mL)の氷冷混合物に添加する。反応混合物を3時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈する。有機相をNa
2CO
3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物は、次のステップでさらなる精製なしで使用する。LC(方法1):t
R=1.35分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=255[M+H]
+。
【0105】
中間体2
4−シクロプロピルアミノ−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化29】
表題化合物を、中間体1に対して記載した手順に類似の手順に従って、3−メチル−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法2):t
R=1.00分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=255[M+H]
+。
【0106】
中間体3
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド
【化30】
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(6.10g)を、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(3.00g)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(5.56mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に室温で添加する。この溶液を10分間撹拌後、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.57g)を添加する。得られた混合物を室温で終夜保持する。混合物を活性炭で処理し、塩基性酸化アルミニウムのパッドを通して濾過する。パッドをN,N−ジメチル−ホルムアミド/メタノール(9:1)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮する。残留物を1,4−ジオキサン(35mL)に溶解し、塩化水素の1,4−ジオキサン(20mL)4M溶液を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、残留物を水中に取り上げる。得られた混合物をジクロロメタンで洗浄し、NaOH溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、ジエチルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別し、乾燥させて表題化合物を得る。LC(方法1):t
R=0.99分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=312[M+H]
+。
【0107】
中間体4
4−(4−ヨード−オキサゾール−5−イル)−安息香酸
【化31】
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M;3.44mL)を、テトラヒドロフラン(4.20mL)中、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(296mg)および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(4.20mL)の混合物に−78℃で滴加する。得られた混合物を15分間撹拌し、次いで0℃まで温めておく。さらに30分間撹拌後、この混合物を−78℃に再度冷却し、ヨウ素(457mg)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を滴加する。混合物を2.5時間撹拌し、さらなるテトラヒドロフラン中ヨウ素(140mg)を添加する。1時間後、反応混合物を水(10mL)でクエンチし、室温まで温める。溶媒を減圧下で蒸発させ、1M塩酸(4mL)を添加し、続いて水(30mL)およびメタノール(100mL)を添加する。混合物を木炭で処理し、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。LC(方法2):t
R=1.66分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=314[M−H]
-。
【0108】
中間体5
4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−安息香酸
【化32】
4−(2−ブロモ−アセチル)−安息香酸(200mg)およびアセトアミド(146mg)の混合物を、マイクロ波オーブン内で140℃に40分間加熱する。室温まで冷却後、水を添加し、沈殿物を濾別し、乾燥させて、表題化合物を得る。LC(方法3):t
R=1.55分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=202[M−H]
-。
【0109】
中間体6
3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステル
【化33】
メタノール(20mL)中、4−ホルミル−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル(1.05g)、p−トルエンスルホニル−メチルイソシアニド(0.98g)、および炭酸カリウム(0.90g)の混合物を、2時間加熱還流させる。この混合物を水に注ぎかけ、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出物を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール50:1)、表題化合物を得る。LC(方法1):t
R=1.72分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=249[M+H]
+。
【0110】
中間体7
3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化34】
3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステルを、メタノール中、1MのNaOH水溶液で、室温で処理することによって、表題化合物を調製する。質量スペクトル(ESI
-):m/z=233[M−H]
-。
【0111】
中間体8
3−メトキシ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化35】
表題化合物を、中間体6に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ホルミル−3−メトキシ−安息香酸およびp−トルエン−スルホニルメチルイソシアニドから調製する。LC(方法1):t
R=1.42分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=220[M+H]
+。
【0112】
中間体9
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸メチルエステル
【化36】
メタノール(50mL)中、4−ホルミル−安息香酸メチルエステル(2.50g)、1−(1−イソシアノ−エタン−スルホニル)−4−メチル−ベンゼン(3.19g)、および炭酸カリウム(2.76g)の混合物を、2時間加熱還流する。室温まで冷却後、この混合物を水に注ぎかけ、ジクロロメタンで抽出する。有機相を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール40:1)、表題化合物を得る。LC(方法1):t
R=2.68分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=218[M+H]
+。
【0113】
中間体10
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸
【化37】
4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸メチルエステル(1.50g)、1MのNaOH水溶液(7.00mL)、およびメタノール(20mL)の混合物を、終夜室温で保持する。沈殿物を濾別し、水に溶解し、4M塩酸で中和する。沈殿物を濾別し、ジクロロメタンおよび少量のメタノールに溶解する。この溶液をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、ジエチルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別し、乾燥させて、表題化合物を得る。質量スペクトル(ESI
+):m/z=204[M+H]
+。
【0114】
中間体11
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸4−ニトロ−フェニルエステル
【化38】
4−ニトロフェニルクロロホルメート(640mg)のジクロロメタン(5mL)溶液を、ジクロロメタン(7mL)およびテトラヒドロフラン(7mL)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(1.00g)およびトリエチルアミン(450μL)の混合物に0℃で滴加する。反応混合物を終夜室温まで温めておき、減圧下で濃縮する。酢酸エチルおよび水を添加し、水相を分離し、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をジイソプロピルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別して、乾燥させて、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.19分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=477[M+H]
+。
【0115】
中間体12
4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化39】
【0116】
2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(3.10g)を、4−ヨード−安息香酸(2.00g)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(2.80mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)溶液に室温で添加する。この溶液を10分間撹拌後、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.30g)を添加する。得られた混合物を終夜室温で保持する。混合物を木炭で処理し、塩基性の酸化アルミニウムのパッドを通して濾過する。パッドを、N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮する。酢酸エチルおよび1MのNaOH水溶液を添加し、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、ジイソプロピルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別し、乾燥させて、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.34分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=471[M+H]
+。
【0117】
中間体13
4−[シクロプロピル−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化40】
トリフルオロ酢酸無水物(5.78mL)を、ジクロロメタン(200mL)中、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.00g)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(21.50mL)の氷冷混合物に滴加する。反応混合物を終夜室温まで温めておく。水を添加し、有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をさらなる精製なしで使用する。LC(方法4):t
R=1.24分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=337[M+H]
+。
【0118】
中間体14
N−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−N−ピペリジン−4−イル−アセトアミド
【化41】
4−[シクロプロピル−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(13.10g)を、室温で、1,4−ジオキサン(70mL)中塩酸(1,4−ジオキサン中4M、50mL)で処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.62分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=237[M+H]
+。
【0119】
中間体15
4−[シクロプロピル−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステル
【化42】
ジクロロメタン(10mL)中、N−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−N−ピペリジン−4−イル−アセトアミド(1.00g)、炭酸1−メチル−シクロプロピルエステル4−ニトロ−フェニルエステル(1.00g)、およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.68mL)の混合物を室温で終夜撹拌する。水を添加し、有機相を分離し、K
2CO
3水溶液(10%)およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.18分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=335[M+H]
+。
【0120】
中間体16
4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステル
【化43】
4−[シクロプロピル−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステルを、室温で、メタノール/水混合物中炭酸カリウムで処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.69分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=239[M+H]
+。
【0121】
中間体17
4−[(4−ブロモ−3−メチル−ベンゾイル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化44】
テトラヒドロフラン(5mL)中、クロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(770mg)、4−ブロモ−3−メチル−安息香酸(492mg)、およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(1.19mL)の混合物を室温で45分間撹拌する。4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(550mg)を添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、水および酢酸エチルを添加する。有機相を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(シクロヘキサン/酢酸エチル5:5→2:8)、表題化合物を得る。質量スペクトル(ESI
+):m/z=437/439(Br)[M+H]
+。
【0122】
中間体18
4−(5−メチル−ピリミジン−4−イル)−安息香酸
【化45】
2MのNa
2CO
3水溶液(1.51mL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中、4−クロロ−5−メチル−ピリミジン(186mg)および4−ボロノ安息香酸(200mg)の混合物に添加する。この混合物をアルゴンで3分間スパージし、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン複合体(100mg)を添加する。得られた混合物を80℃で終夜撹拌する。室温まで冷却後、水を添加し、混合物を木炭で処理する。固体を濾別し、水ですすぐ。濾液を酢酸エチルで抽出する。水相を4M塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をMgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をジイソプロピルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別し、乾燥させ、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=0.77分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=215[M+H]
+。
【0123】
中間体19
4−[(4−ブロモ−3−フルオロ−ベンゾイル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化46】
表題化合物を、中間体17に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ブロモ−3−フルオロ−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法7):t
R=1.76分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=441/443(Br)[M+H]
+。
【0124】
中間体20
4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−安息香酸
【化47】
表題化合物を、中間体18に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ブロモ−ニコチノニトリルおよび4−ボロノ安息香酸から調製する。LC(方法4):t
R=0.76分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=225[M+H]
+。
【0125】
中間体21
4−(5−メチルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−安息香酸
【化48】
表題化合物を、中間体18に対して記載した手順に類似の手順に従って、6−ブロモ−N−メチル−ニコチンアミドおよび4−ボロノ安息香酸から調製する。LC(方法4):t
R=0.73分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=257[M+H]
+。
【0126】
中間体22
4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド
【化49】
4−{[4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−ベンゾイル]−シクロプロピル−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、40℃で、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸で処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.74分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=347[M+H]
+。
【0127】
中間体23
5−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−オキサゾール
【化50】
2MのNa
2CO
3水溶液(1.51mL)を、1,4−ジオキサン(9mL)およびメタノール(3mL)中、5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ヨード−ベンゼン(1.00g)および5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾール(1.87g)の混合物に添加する。この混合物をアルゴンでスパージし、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロ−パラジウムジクロロメタン複合体(380mg)を添加する。得られた混合物を80℃で終夜撹拌する。変換が完了していないので、同量の5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾール、2MのNa
2CO
3水溶液、および触媒を添加し、混合物を再度80℃で終夜撹拌する。トリイソプロピルシリル保護基をこれらの条件下で切断する。室温まで冷却後、酢酸エチルおよび水を添加する。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(シクロヘキサン/酢酸エチル1:0→1:1)、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.18分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=260/262(Br)[M+H]
+。
【0128】
中間体24
3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステル
【化51】
メタノール(4mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中、5−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−オキサゾール(280mg)、トリエチルアミン(225μL)、および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(60mg)の混合物を、アルゴンで5分間スパージし、酢酸パラジウム(II)を添加する。一酸化炭素雰囲気下で、この混合物を70℃で終夜撹拌する。室温まで冷却後、触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮する。残留物を酢酸エチルに溶解し、溶液を1M塩酸、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。粗生成物をさらなる精製なしで使用する。LC(方法4):t
R=1.07分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=240[M+H]
+。
【0129】
中間体25
3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化52】
3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸メチルエステルを、室温で、メタノールおよびテトラヒドロフランの1:1−混合物中4MのNaOH水溶液で処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.90分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=224[M−H]
-。
【0130】
中間体26
4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−3−フルオロ−安息香酸メチルエステル
【化53】
表題化合物を、中間体18に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ブロモ−ニコチノニトリルおよび2−フルオロ−4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸から調製する。LC(方法4):t
R=0.98分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=257[M+H]
+。
【0131】
中間体27
4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−3−フルオロ−安息香酸
【化54】
4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−3−フルオロ−安息香酸メチルエステルを、室温で、メタノールおよびテトラヒドロフランの1:1−混合物中、4MのNaOH水溶液で処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.84分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=241[M−H]
-。
【0132】
中間体28
2−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化55】
表題化合物を、中間体18に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ブロモ−2−フルオロ−安息香酸および5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾールから調製する。トリイソプロピルシリル保護基をこれらの条件下で切断する。LC(方法4):t
R=0.75分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=208[M+H]
+。
【0133】
中間体29
2,6−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸
【化56】
表題化合物を、中間体18に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−安息香酸および5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシラニル−オキサゾールから調製する。トリイソプロピルシリル保護基をこれらの条件下で切断する。LC(方法4):t
R=0.71分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=226[M+H]
+。
【0134】
中間体30
4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化57】
表題化合物を、中間体1に対して記載した手順に類似の手順に従って、3−フルオロ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびシクロプロピルアミンから調製する。粗生成物をさらなる精製なしで使用する。
【0135】
中間体31
5−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル
【化58】
トルエン(11mL)中、2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.95g)、4−ヨード−安息香酸エチルエステル(1.20mL)、炭酸セシウム(4.60g)、およびトリ−o−トリル−ホスファン(430mg)の混合物をアルゴンでスパージする。酢酸パラジウム(II)(160mg)を添加し、得られた混合物を110℃で終夜撹拌する。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール/NH
4OH98:2:0.1)表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.15分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=290[M+H]
+。
【0136】
中間体32
5−(4−カルボキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸
【化59】
5−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステルを、室温で、メタノールおよびテトラヒドロフランの混合物中、4MのNaOH水溶液で処理することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.80分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=246[M−H]
-。
【0137】
中間体33
4−(2−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸
【化60】
純正の5−(4−カルボキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸を250℃へ20時間加熱することによって、表題化合物を調製する。LC(方法4):t
R=0.89分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=202[M−H]
-。
【0138】
中間体34
4−シクロプロピルアミノ−3−メトキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化61】
表題化合物を、中間体1に対して記載した手順に類似の手順に従って、3−メトキシ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびシクロプロピルアミンから調製する。LC(方法4):t
R=0.79分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=271[M+H]
+。
【0139】
中間体35
3−フルオロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−安息香酸
【化62】
エチル3,4−ジフルオロベンゾエート(1.5g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、1,2,4−トリアゾール(1.1g)およびK
2CO
3(2.3g)を添加し、この混合物をマイクロ波で、150℃で30分間加熱する。冷却後、水および酢酸エチルを添加し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮する。0%〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより残留物を精製する。純粋なエステルをメタノール(30mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。この混合物を6Mの塩酸で中和し、濃縮し、次いで、6M塩酸で酸性化し、沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、吸引により乾燥して、白色の固体として酸を得る。
【0140】
中間体36
4−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化63】
エチル4−フルオロベンゾエート(1.68g)のN−メチル−ピロリジノン(10mL)溶液に、2−メチル−イミダゾール(2.85g)およびK
2CO
3(1.5g)を添加し、マイクロ波で、混合物を190℃で30分間加熱する。冷却後、水および酢酸エチルを添加し、有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮する。メタノール/ジクロロメタン(0%〜10%)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製することにより、エステル(1.0g)を得る。純粋なエステルをメタノール(50mL)に溶解し、4MのNaOH水溶液(3mL)を添加する。溶液を室温で1時間撹拌する。混合物を、6Mの塩酸でpH7に中和し、濃縮し、次いで、6Mの塩酸でpH2に酸性化する。沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、吸引により乾燥することによって、酸を得る。
【0141】
中間体37および38
異性体1(第1の溶出)として任意に割り当てられるベンジル(3S,4R)−4−(シクロプロピルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートおよび異性体2(第2の溶出)として任意に割り当てられるベンジル(3R,4S)−4−(シクロプロピルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【0142】
【化64】
【0143】
ベンジル3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(10.0g)およびシクロプロピルアミン(2.5g)のジクロロメタン(100mL)溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(10.1g)および氷酢酸(5.0g)を添加する。反応混合物を室温で20時間撹拌する。次に、pH10に達するように60mLの2NのNaOHを添加する。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出する。混合有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン/メタノール90:10)、主にシス異性体の混合物として所望の生成物を得る[LC(方法8):t
R=1.98分;質量スペクトル(APCI):m/z=293[M+H]
+]。キラルSFC分離(キラルSFC法9)によって、異性体1(第1の溶出;7.25分)および異性体2(第2の溶出;9.41分)として任意に割り当てられる、分離した標題化合物(未知の絶対立体配置を有するシス異性体)を得る。
【0144】
中間体39
tert−ブチルN−シクロプロピル−N−[(3S,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバメート
【化65】
ベンジル(3S,4R)−4−(シクロプロピルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体93、絶対立体配置は任意に割り当てられる)(3.0g)を、1:1テトラヒドロフラン/水(100mL)に溶解し、NaOH(800mg)を添加し、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(2.6g)を添加する。溶液を室温で終夜激しく撹拌する。反応物を加熱還流させ、二炭酸ジ−tert−ブチルの追加の分量を2日間にわたり添加する(3×2.6g)。反応物を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮する。酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、tert−ブトキシカルボニルで保護された中間体が得られ、メタノール/ジクロロメタンでの溶出によりアミンを回収する。中間体を酢酸エチル(30mL)に再溶解し、10%Pd/C(200mg)を添加し、反応混合物を、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌する。セライトを介した濾過および濃縮によって、標題化合物を得る。LC(方法8):t
R=1.95分;質量スペクトル(APCI):m/z=259[M+H]
+。
【0145】
中間体40
tert−ブチルN−シクロプロピル−N−[(3R,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバメート
【化66】
標題化合物を、中間体39について記載した手順に類似の手順に従って、ベンジル(3R,4S)−4−(シクロプロピルアミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体38、絶対立体配置は任意に割り当てられる)から調製する。LC(方法8):t
R=2.02分;質量スペクトル(APCI):m/z=259[M+H]
+。
【0146】
中間体41
(3S,4R)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【化67】
tert−ブチルN−シクロプロピル−N−[(3S,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバメート(中間体39、絶対立体配置は任意に割り当てられる)(60mg)およびトリエチルアミン(47mg)を、ジクロロメタン(2mL)中で合わせる。イソプロピルクロロホルメート(0.38mL、トルエン中1M)を添加し、この溶液を室温で終夜撹拌する。水を添加し、有機相を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮する。粗材料を20%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンに溶解し、この溶液を室温で1時間撹拌する。濃縮後、ジクロロメタン(5mL)およびNaOH水溶液(2M、1mL)を添加する。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して、表題化合物を得る。LC(方法8):t
R=1.19分;質量スペクトル(APCI):m/z=245[M+H]
+。
【0147】
中間体42
(3R,4S)−4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【化68】
表題化合物を、中間体42に対して記載した手順に類似の手順に従って、tert−ブチルN−シクロプロピル−N−[(3R,4S)−3−フルオロピペリジン−4−イル]カルバメート(中間体40、絶対立体配置は任意に割り当てられる)から調製する。LC(方法8):t
R=1.20分;質量スペクトル(APCI):m/z=245[M+H]
+。
【0148】
中間体43
4−[(2−クロロ−ピリミジン−5−カルボニル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化69】
【0149】
クロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(4.12g)を、2−クロロピリミジン−5−カルボン酸(2.00g)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(6.39mL)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に室温で添加する。溶液を45分間撹拌後、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.94g)を添加する。得られた混合物を室温で2時間撹拌する。この混合物を減圧下で濃縮し、水およびジクロロメタンを添加する。有機相を分離し、減圧下で濃縮する。残留物を分取HPLC(C18 RP Sunfire、MeOH/水(+0.1%TFA))で精製して、表題化合物を得る。LC(方法14):t
R=2.09分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=381/383(Cl)[M+H]
+。
【0150】
中間体44
イミダゾール−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルエステル
【化70】
ジクロロメタン(20mL)中1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.74g)に、1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−プロパン−2−オールを添加し、この混合物を室温で12時間撹拌する。水を添加し、有機相を分離し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得る。LC(方法16):t
R=1.52分。
【0151】
中間体45
3−クロロ−4−(4−フェニル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化71】
ジメチルスルホキシド(22mL)中4−フェニルイミダゾール(2.0g)に、KO
tBu(1.56g)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。3−クロロ−4−フルオロベンゾニトリル(2.16g)を添加し、混合物を70℃で12時間撹拌する。水を添加し、沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥させて、シアノ中間体を得る。この中間体(1.0g)をその後20%のKOH水溶液(13mL)に添加し、混合物を120℃で12時間撹拌する。水を添加し、酢酸を使用してpH値を5に調整する。沈殿物を収集し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、表題化合物を得る。質量スペクトル(ESI
+):m/z=299/301(Cl)[M+H]
+。
【0152】
中間体46
4−[5−(3−メチル−ウレイド)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル]−安息香酸
【化72】
濃縮H
2SO
4(25mL)を氷冷エタノール(250mL)に滴加する。4−(5−アミノ−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−安息香酸(25g)を添加し、混合物を還流下で12時間撹拌する。室温まで冷却後、沈殿物を収集して、4−(5−アミノ−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−安息香酸エチルエステル(3.7g)を得て、これをテトラヒドロフラン(200mL)に溶解する。N,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(2.6mL)を添加し、続いてテトラヒドロフラン(10mL)中クロロギ酸フェニル(2.6g)を滴加する。この混合物を室温で12時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮する。得られた粗製の4−(5−フェノキシカルボニルアミノ−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−安息香酸エチルエステルをN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)に溶解する。メチル−アミン(テトラヒドロフラン中2M、12mL)を添加し、マイクロ波照射下、混合物を120℃で20分間加熱する。溶媒を減圧下で除去し、0.1NのNaOH水溶液を添加する。沈殿物を収集し、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物を得る。質量スペクトル(ESI
+):m/z=279[M+H]
+。
【0153】
中間体47
4−(5−メチル−4−フェニル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化73】
出発物質として5−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾールおよび4−フルオロベンゾニトリルを使用し、けん化のための20%のNaOH水溶液を使用して、表題化合物を中間体45と同じように調製する。質量スペクトル(ESI
+):m/z=279[M+H]
+。
【0154】
中間体48
4−(2−メチル−4−フェニル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化74】
2−メチル−4−フェニル−1H−イミダゾールおよび4−フルオロベンゾニトリルを出発物質として使用し、けん化のための20%のNaOH水溶液(20%)を使用して、表題化合物を中間体45と同じように調製する。質量スペクトル(ESI
+):m/z=279[M+H]
+。
【0155】
中間体49
4−(4−フェニル−イミダゾール−1−イル)−安息香酸
【化75】
4−フェニル−イミダゾールおよび4−フルオロベンゾニトリルを出発物質として使用し、けん化のための20%のNaOH水溶液を使用して、表題化合物を中間体45と同じように調製する。質量スペクトル(ESI
+):m/z=265[M+H]
+。
【0156】
中間体50
4−[5−(3,3−ジメチル−ウレイド)−[1,3,4]チアジアゾール−2−イル]−安息香酸
【化76】
ウレア形成のためにジメチルアミン(テトラヒドロフラン中2M)を使用して、表題化合物を中間体46と同じように調製する。質量スペクトル(ESI
+):m/z=293[M+H]
+。
【0157】
中間体51
1−(4−カルボキシ−フェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
【化77】
2−アセチル−3−オキソ−酪酸エチルエステル(2.4mL)をエタノール(130mL)およびトリエチルアミン(3.4mL)中エチル4−ヒドラジノ−ベンゾエート塩酸塩(3.4g)に添加し、この混合物を5.5時間還流させる。減圧下での濃縮後、残留物をHPLCで精製して、中間体、1−(4−エトキシカルボニル−フェニル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを得る。中間体(3.35g)をエタノール(250mL)中1MのNaOH水溶液(10.6mL)に添加し、混合物を室温で3日間撹拌する。1Mの水性塩酸(10.6mL)を添加し、混合物を減圧下で濃縮する。水を添加し、沈殿物を収集し、乾燥させて、表題化合物を得る。質量スペクトル(ESI
+):m/z=289[M+H]
+。
【0158】
(例1)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−2−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0159】
【化78】
2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(450mg)を、室温で、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(200mg)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.40mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に添加する。この溶液を15分間撹拌後、4−シクロプロピル−アミノ−2−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg)を添加する。得られた混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を1Mの塩酸および水で洗浄する。有機相をMgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール96:4)、表題化合物を得る。LC(方法2):t
R=1.83分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0160】
(例2)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化79】
テトラヒドロフラン(15mL)中、クロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(640mg)、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(370mg)、およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.99mL)の混合物を室温で45分間撹拌する。4−シクロプロピル−アミノ−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(480mg)を添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール94:6)、表題化合物を得る。LC(方法2):t
R=1.83分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0161】
(例3)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸イソプロペニルエステル
【化80】
【0162】
イソプロペニルクロロホルメート(35μL)を、ジクロロメタン(5mL)中、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(100mg)およびトリエチルアミン(46μL)の氷冷混合物に添加し、得られた混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を水で洗浄し、有機相を分離し、MgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(ジクロロメタン/メタノール93:7)、表題化合物を得る。LC(方法2):t
R=1.61分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=413[M+NH
4]
+。
【0163】
(例4)
4−{シクロプロピル−[4−(4−ヨード−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化81】
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(47mg)、4−(4−ヨード−オキサゾール−5−イル)−安息香酸(42mg)、4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(32mg)、およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(46μL)の混合物を60℃で5時間撹拌する。この混合物を減圧下で濃縮し、残留物をHPLCで精製して、表題化合物を得る。LC(方法3):t
R=2.02分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=538[M+H]
+。
【0164】
(例5)
4−{シクロプロピル−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化82】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法2):t
R=1.78分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0165】
(例6)
4−[シクロプロピル−(4−チアゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化83】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−チアゾリル)−安息香酸および4−シクロプロピル−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法1):t
R=1.80分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=428[M+H]
+。
【0166】
(例7)
4−[シクロプロピル−(3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化84】
クロロギ酸イソブチル(56μL)を、テトラヒドロフラン(10mL)中、3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸(100mg)およびN−メチルモルホリン(47μL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を1時間撹拌する。4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(103mg)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、ジクロロメタンを添加する。有機相を水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をHPLCで精製して、表題化合物を得る。LC(方法1):t
R=1.77分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=457[M+H]
+。
【0167】
(例8)
4−[(3−アミノ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化85】
表題化合物を、4−[シクロプロピル−(3−ニトロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから、メタノール中、ラネーニッケルおよび水素(3バール)での還元により調製する。LC(方法1):t
R=1.51分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=427[M+H]
+。
【0168】
(例9)
4−[シクロプロピル−(3−メトキシ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化86】
表題化合物を、例7に対して記載した手順に類似の手順に従って、3−メトキシ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法1):t
R=1.96分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=442[M+H]
+。
【0169】
(例10)
4−{シクロプロピル−[4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化87】
表題化合物を、例7に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(4−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法1):t
R=1.78分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0170】
(例11)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸テトラヒドロ−ピラン−4−イルエステル
【0171】
【化88】
水素化ナトリウム(鉱油中55%;52mg)を、アルゴン雰囲気下で、テトラヒドロ−4−ピラノール(160mg)のテトラヒドロフラン(3mL)氷冷溶液に添加する。この混合物を10分間撹拌後、4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸4−ニトロ−フェニルエステル(150mg)を添加する。得られた混合物を終夜室温まで温めておく。酢酸エチルおよび10%のK
2CO
3水溶液を添加する。有機相を分離し、10%のK
2CO
3水溶液、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(酢酸エチル)、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.07分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=440[M+H]
+。
【0172】
(例12)
4−{シクロプロピル−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化89】
2MのNa
2CO
3水溶液(480μL)を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中、4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(150mg)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(120mg)の混合物に添加する。この混合物をアルゴンで3分間スパージし、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン複合体(26mg)を添加する。得られた混合物を90℃で3時間撹拌する。さらなる4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(120mg)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン複合体(26mg)を添加し、混合物を90℃で終夜撹拌する。室温まで冷却後、メタノールを添加し、混合物を濾過し、HPLC(MeOH/H
2O+0.13%NH
4OH)で精製することによって、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.17分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=411[M+H]
+。
【0173】
(例13)
4−{シクロプロピル−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化90】
表題化合物を、例12に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールから調製する。LC(方法4):t
R=1.21分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=425[M+H]
+。
【0174】
(例14)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸テトラヒドロ−ピラン−4−イルメチルエステル
【化91】
表題化合物を、例11に対して記載した手順に類似の手順に従って、(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−メタノールおよび4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸4−ニトロ−フェニルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.12分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=454[M+H]
+。
【0175】
(例15)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピルエステル
【化92】
表題化合物を、例11に対して記載した手順に類似の手順に従って、2−メチル−プロパン−1,2−ジオールおよび4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸4−ニトロ−フェニルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.12分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=428[M+H]
+。
【0176】
(例16)
4−{シクロプロピル−[4−(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化93】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(6−メチル−ピリダジン−3−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法5):t
R=1.15分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=437[M+H]
+。
【0177】
(例17)
4−{シクロプロピル−[4−(1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化94】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(1−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法6):t
R=1.36分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0178】
(例18)
4−{シクロプロピル−[4−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化95】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(2−メチル−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法6):t
R=1.33分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0179】
(例19)
4−{シクロプロピル−[4−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステル
【化96】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.14分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=498[M+H]
+。
【0180】
(例20)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステル
【化97】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.17分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=410[M+H]
+。
【0181】
(例21)
4−{シクロプロピル−[4−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化98】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−メタンスルホニル−ピリジン−2−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.18分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=500[M+H]
+。
【0182】
(例22)
4−[シクロプロピル−(4−テトラゾール−1−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化99】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−テトラゾール−1−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法7):t
R=1.54分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=413[M+H]
+。
【0183】
(例23)
4−[シクロプロピル−(4−ピリダジン−4−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化100】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−ピリダジン−4−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.13分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=423[M+H]
+。
【0184】
(例24)
4−[シクロプロピル−(3−メチル−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化101】
表題化合物を、例12に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−[(4−ブロモ−3−メチル−ベンゾイル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシリル−オキサゾールから調製し、続いてその後、テトラヒドロフラン中フッ化テトラブチルアンモニウムを用いてトリイソプロピルシリル保護基を除去する。LC(方法4):t
R=1.25分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0185】
(例25)
4−[シクロプロピル−(4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化102】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.23分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=413[M+H]
+。
【0186】
(例26)
4−{シクロプロピル−[4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化103】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−メチル−テトラゾール−1−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.12分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=427[M+H]
+。
【0187】
(例27)
4−{シクロプロピル−[4−(5−メチル−ピリミジン−4−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化104】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−メチル−ピリミジン−4−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.21分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=437[M+H]
+。
【0188】
(例28)
4−[シクロプロピル−(3−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0189】
【化105】
表題化合物を、例12に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−[(4−ブロモ−3−フルオロ−ベンゾイル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2−トリイソプロピルシリル(triisopropylsilayl)−オキサゾールから調製し、続いてその後、テトラヒドロフラン中フッ化テトラブチルアンモニウムを用いてトリイソプロピルシリル保護基を除去する。LC(方法4):t
R=1.25分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=430[M+H]
+。
【0190】
(例29)
4−{[4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−ベンゾイル]−シクロプロピル−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化106】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.21分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=447[M+H]
+。
【0191】
(例30)
4−{シクロプロピル−[4−(5−メチルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化107】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(5−メチルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.18分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=479[M+H]
+。
【0192】
(例31)
4−{[4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−ベンゾイル]−シクロプロピル−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【化108】
イソプロピルクロロホルメート(トルエン中1M;127μL)を、4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(40mg)およびトリエチルアミン(34μL)のジクロロメタン(2mL)氷冷溶液に添加する。反応混合物を終夜室温で撹拌し、次いで水およびジクロロメタンで希釈する。有機相を分離し、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物を、ジイソプロピルエーテルと共に粉砕し、沈殿物を濾別し、乾燥させて、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.16分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=433[M+H]
+。
【0193】
(例32)
4−{[4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−ベンゾイル]−シクロプロピル−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸1−メチル−シクロプロピルエステル
【化109】
テトラヒドロフラン(2mL)中、4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−N−シクロプロピル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(40mg)、炭酸1−メチル−シクロプロピルエステル4−ニトロ−フェニルエステル(30mg)、およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(23μL)の混合物を室温で終夜撹拌する。酢酸エチルおよび1NのNaOH水溶液を添加する。有機相を分離し、1NのNaOH水溶液、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて(酢酸エチル)、表題化合物を得る。これを、ジイソプロピルエーテルと共に粉砕し、乾燥させる。LC(方法4):t
R=1.17分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=445[M+H]
+。
【0194】
(例33)
4−[シクロプロピル−(3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化110】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、3,5−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.25分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=448[M+H]
+。
【0195】
(例34)
4−{[4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−3−フルオロ−ベンゾイル]−シクロプロピル−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化111】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(3−シアノ−ピリジン−4−イル)−3−フルオロ−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.23分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=482[M+NH
4]
+。
【0196】
(例35)
4−[シクロプロピル−(2−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化112】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、2−フルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法7):t
R=1.65分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=430[M+H]
+。
【0197】
(例36)
4−[シクロプロピル−(2,6−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化113】
表題化合物を、例2に対して記載した手順に類似の手順に従って、2,6−ジフルオロ−4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.24分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=448[M+H]
+。
【0198】
(例37)
4−[シクロプロピル−(4’−メタンスルホニルメチル−ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化114】
2MのNa
2CO
3水溶液(440μL)を、1,4−ジオキサン(3mL)中、4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(188mg)および4−(メチルスルホニルメチル)フェニルボロン酸(128mg)の混合物に添加する。この混合物をアルゴンでスパージし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(23mg)を添加する。アルゴン雰囲気下、得られた混合物を80℃で終夜撹拌する。室温まで冷却後、塩基性の酸化アルミニウムのパッドを通して混合物を濾過し、HPLCで精製して、表題化合物を得る。LC(方法4):t
R=1.21分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=557[M+HCOO]
-。
【0199】
(例38〜41)
(3S,4S)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体1として任意に割り当てる)、(3R,4R)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体2として任意に割り当てる)、(3R,4S)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体3として任意に割り当てる)、および(3S,4R)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体4として任意に割り当てる)
【0200】
【化115】
表題化合物を、例1に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−シクロプロピルアミノ−3−フルオロ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび4−オキサゾール−5−イル−安息香酸から調製する。LC(方法4):t
R=1.22分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=430[M+H]
+。
【0201】
シス異性体から主になるジアステレオマー生成混合物を、キラル相上のSFCにかけて、別個の画分で4種の表題化合物を得る。立体中心の構成を任意に割り当てる。
【0202】
キラル相上のSFC(カラム Daicel OJ−H、250×4.6mm;移動相:0.2%ジエチルアミン/sc 二酸化炭素25:75を含有するメタノール;流速4ml/分)上での保持時間:異性体1:t
R=1.34分;異性体2:t
R=1.51分;異性体3:t
R=1.66分;異性体4:t
R=1.93分。
【0203】
(例42)
4−{シクロプロピル−[4−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化116】
表題化合物を、例1に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.02分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=425[M+H]
+。
【0204】
(例43)
4−{シクロプロピル−[4−(2−メチル−オキサゾール−5−イル)−ベンゾイル]−アミノ}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化117】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−(2−メチル−オキサゾール−5−イル)−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.25分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=426[M+H]
+。
【0205】
(例44)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−4−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化118】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−オキサゾール−4−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法4):t
R=1.21分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=412[M+H]
+。
【0206】
(例45)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−メトキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化119】
表題化合物を、例4に対して記載した手順に類似の手順に従って、4−オキサゾール−5−イル−安息香酸および4−シクロプロピルアミノ−3−メトキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製する。LC(方法7):t
R=1.65分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=442[M+H]
+。
【0207】
(例46および47)
(3R,4S)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体1として任意に割り当てる)および(3S,4R)−4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−3−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(異性体2として任意に割り当てる)
【0208】
【化120】
キラル相上のSFCにかけて、表題化合物を、ジアステレオマーの混合物の別個の画分で得る(例2、主にシス異性体からなる)。絶対配置を任意に割り当てながら、立体中心の相対配置を1H NMR分光法で求めた。キラル相上のSFC(カラム:Daicel OJ−H、250×4.6mm;移動相:0.2%ジエチルアミン/sc二酸化炭素10:90を含有するメタノール;流速4ml/分)上での保持時間:異性体1:t
R=3.38分;異性体2:t
R=4.01分。
【0209】
(例48〜51)
これらのそれぞれのアミンおよびカルボン酸からの、表1のアミドの合成のための一般的手順。
アミン(約5mg)およびカルボン酸(約6〜10mg)を、N,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中トリエチルアミン(0.015mL)およびN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3mg)と合わせる。N,N−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(20mg)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌する。生成物のアミドをHPLCで精製する。
【0210】
【表5】
【0211】
(例52〜85)
4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびそれぞれのカルボン酸からの、表2のアミドの合成のための一般的手順。
カルボン酸(0.1mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)、N,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.3mmol)、および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU;0.1mmol、例えば、52〜80)またはクロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(0.12mmol、例えば、81〜85)とそれぞれ合わせる。この混合物を室温で15〜45分間撹拌する。4−シクロプロピルアミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.1mmol、24mg)を添加し、撹拌を12時間継続する。変換が不完全な場合、混合物を60℃でさらに5時間撹拌する。塩基性の酸化アルミニウムを通して混合物を濾過し、N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1)で洗浄する。減圧下で濃縮後、残留物をHPLC(RP−C18 Sunfire、メタノール/水(+0.1%トリフルオロ酢酸))で精製して、所望の生成物を得る。
【0212】
【表6】
【0213】
(例86〜114)
4−[(2−クロロ−ピリミジン−5−カルボニル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよびそれぞれのボロン酸またはボロン酸ピナコールエステルからの、表3のアリールピリミジンのSuzuki−カップリングタイプの合成のための一般的手順。
4−[(2−クロロ−ピリミジン−5−カルボニル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.1mmol、38mg)、Na
2CO
3水溶液(2mol/L、0.1mL)、およびビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)(0.003mmol)を、アルゴン雰囲気下で、2:1ジオキサン/メタノール(2mL)中ボロン酸またはボロン酸ピナコールエステル(0.16mmol)に添加する。混合物を90℃で6時間撹拌する。塩基性の酸化アルミニウムを通して混合物を濾過し、N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1)で洗浄する。減圧下で濃縮後、残留物をHPLC(RP−C18 XBridge、メタノール/水(+0.1%アンモニア))で精製して、所望の生成物を得る。
【0214】
【表7】
【0215】
(例115)
5−{4−[(1−tert−ブトキシカルボニル−ピペリジン−4−イル)−シクロプロピル−カルバモイル]−フェニル}−ピリジン−2−カルボン酸
【化121】
【0216】
ジオキサン/メタノール(2:1、2mL)中4−[シクロプロピル−(4−ヨード−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(47mg)、2MのNa
2CO
3水溶液(0.1mL)、およびビス(トリフェニルホスフィン)−塩化パラジウム(II)(1.1mg)を、アルゴン雰囲気下で、2:1ジオキサン/メタノール(1mL)に溶解した2−(メチルカルボキシ)ピリジン−5−ボロン酸(54mg)に添加する。混合物を100℃で12時間撹拌する。混合物を水で希釈し、HPLC(RP−C18 XBridge、メタノール/水(+0.1%アンモニア))で精製して、表題化合物を得る。LC(方法18):t
R=1.95分;質量スペクトル(ESI
-):m/z=464[M−H]
-。
【0217】
(例116〜128)
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよびそれぞれのアルキル−またはアリール−クロロホルメートからの、表4のカルバメートの合成のための一般的手順。
N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミドおよびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.24mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を、テトラヒドロフラン(0.5mL)中クロロホルメート(0.22mmol)に0℃で滴加する。この混合物を室温まで温めておき、2日間撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をHPLC(メタノール/水(+0.1%トリフルオロ酢酸))で精製して、所望の生成物を得る。
【0218】
【表8】
【0219】
(例129)
4−[(4’−カルバモイル−ビフェニル−4−カルボニル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【化122】
【0220】
トリフルオロ酢酸(1滴)を、ジクロロメタン中4−[(4’−カルバモイル−ビフェニル−4−カルボニル)−シクロプロピル−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(例102;0.21g)に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌する。混合物を減圧下で濃縮する。テトラヒドロフラン(2.0mL)およびN,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(32μL)を添加し、混合物を0℃に冷却する。イソプロピルクロロホルメート(トルエン中1mol/L、0.11mL)を滴加し、混合物を室温で3時間撹拌する。混合物を減圧下で濃縮し、HPLC(RP−C18 Sunfire、MeOH/水(+0.1%TFA))で精製して、表題化合物を得る。LC(方法16):t
R=1.95分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=450[M+H]
+。
【0221】
(例130)
4−[シクロプロピル−(4−オキサゾール−5−イル−ベンゾイル)−アミノ]−ピペリジン−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルエステル
【化123】
【0222】
アセトニトリル(2.0mL)中、イミダゾール−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルエステル(22mg)、N−シクロプロピル−4−オキサゾール−5−イル−N−ピペリジン−4−イル−ベンズアミド(40mg)、およびトリエチル−アミン(28μL)の混合物を、50℃で3日間撹拌する。さらなるイミダゾール−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチルエステル(44mg)を添加し、50℃で24時間撹拌を継続する。この混合物をHPLC(RP−C18 Sunfire、メタノール/水(+0.1%トリフルオロ酢酸))で精製して、表題化合物を得る。LC(方法16):t
R=2.03分;質量スペクトル(ESI
+):m/z=466[M+H]
+
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式I
【化1】
[式中、
R1は、C1-6−アルキル、C2-6−アルケニル、C3-7−シクロアルキル−CH2−、フェニル−CH2−、C3-7−シクロアルキルおよびフェニルからなる群から選択され、各C1-6−アルキルおよびC3-7−シクロアルキル基は、Fで一置換または多置換されていてもよくかつH3C−、FH2C−、F2HC−、F3C−およびHO−から独立に選択される1個または2個の基で置換されていてもよく、C3-7−シクロアルキル基の1個のCH2単位は、1個のO原子で置き換えられていてもよく、各フェニル基は、F、Cl、H3C−、F3C−、NC−、H3C−O−およびF3C−O−から独立に選択される1個または2個の基で置換されていてもよく、
(Het)Arは、a)フェニル、テトラゾリル、ピリジノニルならびにN、NRN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員および6員のヘテロ芳香族環、ここで前記フェニル、ピリジノニルおよびヘテロ芳香族環のそれぞれは、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、前記フェニル、テトラゾリル、ピリジノニルおよびヘテロ芳香族環は、基Tで置換されていてもよく、ならびにb)−S(=O)2−C1-6−アルキルまたは−S(=O)2−C3-6−シクロアルキル基でN原子が置換されている1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、ここでアルキルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OHおよびC1-3−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい、
からなる群から選択され、
RNは、独立に、H、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−C(=O)−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる群から選択され、
Tは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-6−アルキル−、C2-6−アルケニル−、C2-6−アルキニル−、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−O−、C3-6−シクロアルキル−O−、C1-6−アルキル−S−、HO−C(=O)−、C1-6−アルキル−O−C(=O)−、C1-4−アルキル−C(=O)−、C3-6−シクロアルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1RNT2N−、RNT1RNT2N−C(=O)−、RNT1RNT2N−S(=O)2−、RNT1RNT2N−C(=O)−(RN)N−、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−O−、アリール、アリール−O−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−O−からなる基から選択され、各アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキル基は、F、Cl、CN、OH、C1-3−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-3−アルキル−O−、RNT1RNT2N−、RNT1RNT2N−C(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)−、C1-4−アルキル−S(=O)2−、RNT1RNT2N−S(=O)2−、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルを示し、
ヘテロアリールは、N、NRN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族環であり、
ヘテロシクリルは、4〜7員の不飽和または飽和炭素環であり、1個、2個もしくは3個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、−C(=O)−、S、−S(=O)−もしくは−S(=O)2−によって置き換えられており、かつ/または−CH−基は、Nによって置き換えられており、
各アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリル基は、LArから互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
RNT1は、H、C1-6−アルキル、C3-6−シクロアルキル、C1-6−アルキル−C(=O)−、C1-4−アルキル−NH−C(=O)−、(C1-4−アルキル)2N−C(=O)−、C1-6−アルキル−S(=O)2−、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる基から選択され、
各アルキルおよびシクロアルキル基は、F、OH、CN、C1-4−アルキル、C1-4−アルキル−O−、(RN)2N、C1-4−アルキル−S(=O)2−、C3-6−シクロアルキル、ヘテロシクリル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
ヘテロシクリルは、C4-7−シクロアルキル環であり、1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2によって置き換えられており、
ヘテロシクリルは、F、C1-4−アルキル、(RN)2N、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
アリールは、フェニルまたはナフチルであり、
ヘテロアリールは、N、NRN、OおよびSから互いに独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員の芳香族環であり、
各アリール、フェニルおよびヘテロアリールは、1個または複数の置換基LArで置換されていてもよく、
RNT2は、HまたはC1-6−アルキルであり、あるいは
RNT1およびRNT2は、連結して、C3-5−アルキレン基から選択される1個の基を形成し、1個または2個の−CH2−基は、互いに独立に、NRN、O、C(=O)、S、S(=O)またはS(=O)2で置き換えられており、
RNT1およびRNT2により形成される環は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、F、C1-4−アルキル、(RN)2N−、OHおよびC1-4−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
LArは、F、Cl、Br、I、CN、OH、NO2、C1-4−アルキル−、シクロプロピル、C1-4−アルキル−O−、(RN)2N−C(=O)−、(RN)2N−およびC1-4−アルキル−S(=O)2−からなる基から選択され、
各アルキル基は、F、Cl、CN、OHおよびC1-3−アルキル−O−から互いに独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
LPは、F、C1-3−アルキル、F3C−およびC1-3−アルキル―Oからなる群から選択され、
LQは、F、Cl、CN、OH、NO2、C1-4−アルキル、C3-7−シクロアルキル−、F2HC−、F3C−、C1-4−アルキル−O−、F2HC−O−、F3C−O−、−NH2およびC3-7−シクロアルキル−O−からなる群から選択され、
mは、0、1、2、3または4から選択される整数であり
nは、0、1、2、3または4から選択される整数である]
の化合物、またはその塩。
〔2〕R1が、
【化2】
からなる群から選択され、これらのそれぞれが、1個〜3個のF原子で置換されていてもよい、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕(Het)Arが、フェニル、テトラゾリル、ならびにピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリルおよびチアジアゾリルから選択されるヘテロ芳香族環からなる群から選択され、前記フェニルおよびヘテロ芳香族環が、LArから互いに独立に選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル、テトラゾリルおよびヘテロ芳香族環が、1個の基Tで置換されていてもよく、前記ヘテロ芳香族環において、1個のNH基の中のH原子が、C1-3−アルキルによって置き換えられていてもよく、
TおよびLArが前記〔1〕で定義された通りである、
前記〔1〕および〔2〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔4〕(Het)Arが、
【化3】
からなる群から選択され、各基が、1個の基Tで置換されていてもよく、追加的に、各基が、LArから互いに独立に選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、TおよびLArが前記〔1〕で定義された通りである、前記〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔5〕mが1であり、LQがH3C−またはFである、前記〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔6〕nが1であり、LPがH3C−またはFである、前記〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔7〕R1が、
【化4】
からなる群から選択され、これらのそれぞれが、1〜3個のF原子で置換されていてもよく、
HetArが、フェニル、テトラゾリル、ならびにピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリルおよびチアジアゾリルから選択されるヘテロ芳香族環からなる群から選択され、前記フェニルおよびヘテロ芳香族環が、LArから互いに独立に選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく、
前記フェニル、テトラゾリル、およびヘテロ芳香族環が、1個の基Tで置換されていてもよく、前記ヘテロ芳香族環において、1個のNH基の中のH原子が、C1-3−アルキルによって置き換えられていてもよく、
Tが、I、H3C−、Ph−CH2−、NC−CH2−、(H3C)2N−CH2−、H3C−C(=O)−NH−CH2−、HO−CH2−、H3C−S(=O)2−CH2−、NC−、H2N−C(=O)−、C1-2−アルキル−NH−C(=O)−、HO−C(=O)−、C1-2−アルキル−O−C(=O)−、H2N、(H3C)2N、モルホリン−4−イル、H3C−C(=O)−NH−、H3C−NH−C(=O)−NH−、(H3C)2N−C(=O)−NH−、H3C−S(=O)2−NH−、HO−、C1-2−アルキル−O−、F3C−O−、H3C−S(=O)2−、H2N−S(=O)2−、H3C−NH−S(=O)2−、(H3C)3C−NH−S(=O)2−、フェニルおよびピリミジン−4−イルからなる群から選択され、
LArが、FおよびH3C−からなる群から選択され、
LQがFであり、
LPがH3C−またはFであり、
mが0、1、または2であり、
nが0または1である、
前記〔1〕に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
〔8〕別の実施形態が、式I
(式中、
R1は、
【化5】
からなる群から選択され、
(Het)Arは、a)およびb)からなる群から選択され
a)
【化6】
(1個または2個のF原子で置換されていてもよく、かつNC−CH2−、(H3C)2N−CH2−、H3C−C(=O)−NH−CH2−、HO−CH2−、H3C−S(=O)2−CH2−、NC−、H2N−C(=O)−、H3CH2C−NH−C(=O)−、モルホリン−4−イル、H3C−S(=O)2−NH−、C1-2−アルキル−O−、F3C−O−、H3C−S(=O)2−、H2N−S(=O)2−、H3C−NH−S(=O)2−および(H3C)3C−NH−S(=O)2−から選択される1個の基で置換されていてもよい)および
b)以下の中から選択される基:
【化7】
(各基は、1個または2個のH3C−基で置換されていてもよく、かつI、Ph−CH2−、NC−、H3C−NH−C(=O)−、HO−C(=O)−、C1-2−アルキル−O−C(=O)−、H2N−、(H3C)2N−、H3C−C(=O)−NH−、H3C−NH−C(=O)−NH−、(H3C)2N−C(=O)−NH−、HO−、C1-2−アルキル−O−、H3C−S(=O)2−、フェニルおよびピリミジン−4−イルから選択される1個の基で置換されていてもよい)、
LQは、Fであり、
LPは、H3C−またはFであり、
mは、0または1であり、
nは、0または1である)
の化合物に関する、前記〔1〕に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
〔9〕前記〔1〕から〔8〕の1項または複数項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩。
〔10〕前記〔1〕から〔8〕の1項もしくは複数項に記載の1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩を含み、それを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい、医薬組成物。
〔11〕Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態を治療する方法であって、前記〔1〕から〔8〕の1項もしくは複数項に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩を、それを必要としている患者に投与することを特徴とする、方法。
〔12〕Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態が、糖尿病、脂質異常症または肥満である、前記〔11〕に記載の方法。
〔13〕医薬品としての使用のための、前記〔1〕から〔8〕の1項または複数項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
〔14〕Gタンパク質共役受容体GPR119の活性化によって媒介される疾患または状態の治療において使用するための、前記〔1〕から〔8〕の1項もしくは複数項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
〔15〕Gタンパク質共役受容体GPR119を活性化することによって媒介される疾患または状態が糖尿病、脂質異常症(dislipidemia)または肥満である、前記〔14〕に記載の使用のための化合物。
〔16〕前記〔1〕から〔8〕までの1項もしくは複数項に記載の1種もしくは複数の化合物、または1種もしくは複数の薬学的に許容されるその塩、および1種または複数の追加の治療剤を含み、それらを1種または複数の不活性な担体および/または希釈剤と一緒に含んでいてもよい、医薬組成物。