(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6263885
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】はんだバンプ製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/60 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
H01L21/92 603B
H01L21/92 603D
H01L21/92 604E
H01L21/92 604M
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-149560(P2013-149560)
(22)【出願日】2013年7月18日
(65)【公開番号】特開2015-23129(P2015-23129A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年3月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006264
【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101465
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 正和
(72)【発明者】
【氏名】山本 佳史
(72)【発明者】
【氏名】石川 雅之
(72)【発明者】
【氏名】宇野 浩規
(72)【発明者】
【氏名】山路 貴司
【審査官】
工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−4929(JP,A)
【文献】
特開2010−109022(JP,A)
【文献】
特公昭58−21430(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/60−21/607
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に設けたパッド上にはんだバンプを形成するはんだバンプ製造方法であって、
前記パッド上に、平均粒径5μm以下のはんだ粉末及びフラックスを混合してなる下地形成用ペーストを塗布し、リフローして厚み8μm以上20μm以下の下地層を形成する下地層形成工程と、
平均粒径が前記下地形成用ペーストより大きいはんだ粉末及びフラックスを混合してなるバンプ形成用ペーストを前記下地層上に塗布し、リフローしてはんだバンプを形成するバンプ形成工程とを備えることを特徴とするはんだバンプ製造方法。
【請求項2】
前記下地形成用ペーストのフラックス比率が、前記バンプ形成用ペーストのフラックス比率よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1記載のはんだバンプ製造方法。
【請求項3】
前記下地形成用ペーストは、前記はんだ粉末の平均粒径が1μm以上5μm以下で、フラックス比率が20質量%以上40質量%以下とされ、前記バンプ形成用ペーストは、前記はんだ粉末の平均粒径が5μmを超えて15μm以下で、フラックス比率が5質量%以上15質量%以下とされることを特徴とする請求項1又は2に記載のはんだバンプ製造方法。
【請求項4】
前記はんだバンプ形成工程において形成する前記はんだバンプは、該はんだバンプに対するボイドの最大面積率が6%未満のはんだバンプであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のはんだバンプ製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、はんだペーストを用いたはんだバンプの製造方法に係り、はんだペーストを印刷してリフローさせることにより、はんだバンプを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、高密度実装法としてフリップチップ実装が注目されており、多数のはんだバンプをウエハや基板に形成された金属製のパッド上に形成しておき、その上に半導体チップを搭載した後、加熱することによりはんだバンプを溶融して接合することが行われている。
ところが、はんだバンプの形成時に、すなわちリフロー時においてはんだペーストに含まれているフラックスに起因するガスが発生すると、ボイドとなってはんだバンプ中に介在することがあり、この場合には、バンプ高さのばらつきや、はんだと電極間の接合強度の低下等を生じ、長期信頼性を低下させるおそれがある。
【0003】
そこで、特許文献1では、ウエハに形成されたパッド上に、はんだ粉末及びフラックスを混合してなる下地形成用ペーストを塗布して予め下地層を形成しておき、その下地層上に下地形成用ペーストと同種のはんだ粉末及びフラックスを混合してなり、下地形成用ペーストよりもフラックスの割合を少なくしたバンプ形成用ペーストによりはんだバンプを形成することとしている。
この場合、フラックス含有量の多い下地形成用ペーストにより下地層を形成する際に、パッド表面の清浄度がフラックスにより向上され、またはんだ含有量を少なくしていることから、はんだがパッド表面に濡れ拡がり易くなる。このため、パッド上に下地層が薄く形成され、大きなボイドの発生を防止することができる。そして、下地層の上にバンプ形成用ペーストを用いてはんだバンプを形成することで、大きなボイドのないはんだバンプを形成でき、バンプ高さの均一性も向上できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013‐4929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、下地形成用ペーストに含まれるはんだ量を少なくして、はんだの濡れ性を向上させるとともに、パッド上に形成する下地層を薄く形成することによりボイドの発生を抑えることとしているが、基板の小型化等の影響から、はんだバンプも小径化が進められており、ボイドの影響を受け易くなってきていることから、さらなる対策が望まれている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ボイド発生の抑制効果が高いはんだバンプの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基板に設けたパッド上にはんだバンプを形成するはんだバンプ製造方法であって、前記パッド上に、平均粒径5μm以下のはんだ粉末及びフラックスを混合してなる下地形成用ペーストを塗布し、リフローして厚み
8μm以上20μm以下の下地層を形成する下地層形成工程と、平均粒径が前記下地形成用ペーストより大きいはんだ粉末及びフラックスを混合してなるバンプ形成用ペーストを前記下地層上に塗布し、リフローしてはんだバンプを形成するバンプ形成工程とを備えることを特徴とする。
【0008】
ボイド発生の要因として、ペースト中のはんだ粉末がパッド表面に均一に存在せずに、また、はんだ粉末間の隙間が大きく局所的に空孔があったりすると、パッド表面にフラックスのみが存在する箇所が生じることにより、はんだが溶融する際にパッドに濡れ拡がり難くなり、パッドとの界面にボイドが捕捉され易くなることが考えられる。
本発明では、はんだバンプ形成前に、パッド上に下地層を形成するとともに、下地形成用ペースト中のはんだ粉末の平均粒径を5μm以下とすることで、パッド表面にはんだ粉末を均一に存在させ、パッドと下地層との界面にボイドが発生することを防止できる。また、下地層を厚み20μm以下に薄く形成していることから、下地形成用ペーストのリフロー時に発生したガスを脱出させやすく、また、下地層の厚み以上の大きなボイドが発生し得ないので、下地層をパッドに対して強固に付着形成することができる。そして、このように予め形成された下地層にバンプ形成用ペーストを塗布してはんだバンプを形成することとしているので、バンプ形成用ペーストに下地形成用ペーストのはんだ粉末の平均粒径よりも大きい粒径のはんだ粉末を用いても、ボイドがパッド界面に捕捉されることがなく、はんだバンプに介在するボイドを低減させることができる。
【0009】
本発明のはんだバンプ製造方法において、前記下地形成用ペーストのフラックス比率が、前記バンプ形成用ペーストのフラックス比率よりも大きく設定されているとよい。
フラックス含有量の多い下地形成用ペーストにより下地層を形成する際に、パッド表面の清浄度がフラックスにより向上され、またフラックス比率が高い分、はんだ含有量が少なくなっていることから、はんだがパッド表面に濡れ拡がり易くなる。このため、パッド上に下地層が薄く形成され、大きなボイドの発生を防止することができる。一方、バンプ形成用ペーストにおいてはフラックス比率を高くしないので、ペーストの粘性を保つことができ、はんだを溶融させて表面張力で球状のはんだバンプが形成される際に、バンプ高さを高くして形成できる。また、大きなボイドのないはんだバンプを形成できるので、バンプ高さの均一性も向上させることができる。
【0010】
本発明のはんだバンプ製造方法において、前記下地形成用ペーストは、前記はんだ粉末の平均粒径が1μm以上5μm以下で、フラックス比率が20質量%以上40質量%以下とされ、前記バンプ形成用ペーストは、前記はんだ粉末の平均粒径が5μmを超えて15μm以下で、フラックス比率が5質量%以上15質量%以下とされるとよい。
また、前記はんだバンプ形成工程において形成する前記はんだバンプは、該はんだバンプに対するボイドの最大面積率が6%未満のはんだバンプであるとよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、小径のはんだ粉末を用いた下地形成用ペーストにより予め下地層を形成した後に、はんだバンプを形成することで、パッドとの界面に生じるボイドを低減でき、ボイド発生の抑制効果を高められるとともに、接合信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明のはんだバンプ製造方法の下地層形成工程を(a)〜(c)に工程順に模式的に示した断面図である。
【
図2】本発明のはんだバンプ製造方法のバンプ形成工程を(a)と(b)に工程順に模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、基板1上に形成されたバンプ形成用パッド(Under Bump Metal,以下、単にパッドという)2に対して、はんだバンプ4を形成する工程を順に示したものである。本実施形態のはんだバンプ製造方法は、
図1に示すように、レジスト層6の開口部7内に配置されるパッド2上に、下地用のはんだ粉末及びフラックスを所定のフラックス比率で混合してなる下地形成用ペースト30を、ステンシルマスクを用いた印刷、もしくは、ステンシルマスクを用いず直接レジスト層6の開口部7に印刷充填することにより、所定厚さで塗布し(
図1(b))、リフローして下地層3を形成する(
図1(c))。次いで、この下地層3上に、下地用のはんだ粉末と同種のはんだ粉末で、下地用のはんだ粉末より平均粒径が大きいはんだ粉末及びフラックスを混合してなるバンプ形成用ペースト40をステンシルマスクを用いた印刷により、所定量供給し(
図2(a))、リフローして略球状のはんだバンプ4を形成する(
図2(b))。
【0014】
はんだバンプ4を形成する前の基板1のバンプ形成位置には、
図1(a)に示すように、配線パターン(図示略)上にパッド2が設けられるとともに、このパッド2を開口部7に臨ませた状態でレジスト層6が設けられている。これらパッド2及びレジスト層6は公知の回路基板形成技術により形成される。
【0015】
また、下地形成用ペースト30及びバンプ形成用ペースト40を構成するはんだ粉末としては、例えば、Sn‐Ag‐Cu系、Pb‐Sn系等の合金粉末が用いられる。また、フラックスとしては、ロジン等の樹脂分、活性剤、チクソ剤、溶剤を含有しており、ハロゲンフリータイプ、活性(RA)タイプ、弱活性(RMA)タイプ、水溶性タイプ等のものを用いることができる。
そして、下地形成用ペースト30は、はんだ粉末の平均粒径が1μm以上5μm以下のはんだ粉末と、フラックスとを混合したものであり、フラックス比率が20質量%以上40質量%以下とされる。また、バンプ形成用ペースト40は、はんだ粉末の平均粒径が5μmを超えて15μm以下のはんだ粉末と、フラックスとを混合したものであり、フラックス比率が5質量%以上15質量%以下とされ、下地形成用ペースト30のフラックス比率は、バンプ形成用ペースト40のフラックス比率よりも大きく設定されている。
【0016】
以下、この基板1のパッド2の上にはんだバンプ4を形成する方法を、下地層形成工程、バンプ形成工程の順に分けて説明する。
(下地層形成工程)
まず、レジスト層6の開口部7内に配置されたパッド2上に、下地層3形成する。具体的には、
図1(b)に示すように、下地形成用ペースト30を開口部7内(充填空間S)に充填し、そのままリフローすることによりはんだを溶融させるとともにフラックスを除去し、下地層3を形成する(
図1(c))。この下地層3の厚みtは20μm以下とされ、パッド2周辺に形成されたレジスト層6の高さよりも低く形成される。なお、本実施形態では、フラックスを除去したが、フラックスが残留していても構わない。
下地形成用ペースト30中のはんだ粉末の平均粒径を5μm以下とすることで、パッド2の表面にはんだ粉末を均一に存在させ、パッド2と下地層3との界面にボイドが発生することを防止できる。また、下地層3を薄く形成することにより、下地形成用ペースト30のリフロー時に発生したガスを脱出させやすく、また、下地層3の厚みt以上の大きなボイドが発生し得ないので、下地層3をパッド2に対して強固に付着形成することができる。
【0017】
一方、下地形成用ペースト30を構成するはんだ粉末の平均粒径が1μm未満では、粉末表面の酸化が進み、リフロー時の還元ガスの発生量が増加するため、下地形成用ペースト30のはんだ粉末の平均粒径は1μm以上5μm以下とすることがより好ましい。
【0018】
(バンプ形成工程)
次いで、バンプ形成用ペースト40を、下地層3に及びパッド2に対してさらに供給し、リフローしてはんだバンプ4を形成する。具体的には、
図2(a)に示すように、充填空間S内にバンプ形成用ペースト40を充填し、そのままリフローすることにより、バンプ形成用ペースト40のはんだ粉末とともに下地層3を溶融させ、フラックスを除去する(
図2(b))。その後冷却すると、表面張力により基板1のパッド2上に略半球状のはんだバンプ4が形成される。はんだバンプ4のバンプ高さは、例えば40μm程度に形成される。
【0019】
バンプ形成用ペースト40を充填空間S内に充填してリフローするとき、パッド2上には既に下地層3が形成されており、この下地層3にはボイドが殆ど存在しないことから、リフローによりバンプ形成用ペースト40が溶融されると溶融した下地層3とともに、パッド2上にはんだが凝集する。これにより、ボイドが低減されたはんだバンプ4がパッド2上に形成される。そして、予め形成された下地層3にバンプ形成用ペースト40を塗布してはんだバンプ4を形成することとしているので、バンプ形成用ペースト40に下地形成用ペースト30のはんだ粉末の平均粒径よりも大きい粒径のはんだ粉末を用いても、ボイドがパッド2の界面に捕捉されることがなく、はんだバンプ4に介在するボイドを低減させることができる。
【0020】
また、下地形成用ペースト30のフラックス含有量を多くしているので、下地層3を形成する際に、パッド2表面の清浄度がフラックスにより向上され、またフラックス比率が高い分、はんだ含有量が少なくなっていることから、はんだがパッド2表面に濡れ拡がり易くなる。このため、パッド2上に下地層3が薄く形成され、大きなボイドの発生を防止することができる。なお、下地形成用ペースト30のフラックス含有量が多くなると経時変化によりペーストが分離しやすくなることから、フラックス比率は20質量%以上40質量%以下とすることがより好ましい。
一方、バンプ形成用ペースト40においてはフラックス比率を高くしないので、ペーストの粘性を保つことができ、はんだを溶融させて表面張力で球状のはんだバンプ4が形成される際に、バンプ高さを高くして形成できる。また、大きなボイドのないはんだバンプ4を形成できるので、バンプ高さの均一性も向上させることができる。
なお、バンプ形成用ペースト40は、はんだ粉末の平均粒径を5μmを超えて15μm以下、フラックス比率を5質量%以上15質量%以下とすることが好ましい。
【0021】
以上説明したように、本発明のはんだバンプ製造方法によれば、ボイドのない薄い下地層3をパッド2上に形成した後に、その下地層3上にバンプ形成用ペースト40を供給してリフローするので、内部に大きなボイドが介在することなく、フリップチップ実装の接合信頼性の高いはんだバンプ4を得ることができる。
【実施例】
【0022】
次に、本発明の効果を確認するために行った試験結果について説明する。
表1に示すように、含有するはんだ粉末の平均粒径や成分、フラックス比率等を変更して作製した下地形成用ペースト及びバンプ形成用ペーストを用いて基板上に複数のはんだバンプを形成した試料を形成し、各試料について発生したボイドを確認した。
なお、下地用形成ペースト及びバンプ形成用ペーストのフラックスには、活性(RA)タイプのものを用いた。
【0023】
各試料は、開口径110μm、厚み20μmでパターンされたレジスト層を備える基板上に下地形成用ペーストを印刷し、窒素雰囲気中で最高温度240℃にてリフローすることにより下地層を形成した。次に、純水系洗浄剤を用いて洗浄し、この下地層の上に、バンプ形成用ペーストを印刷して、窒素雰囲気中で最高温度240℃にてリフローすることによりはんだバンプを形成した。それぞれの基板には、2500個のはんだバンプを形成した。
そして、形成したはんだバンプの内部に発生したボイドを透過型X線により観察し、各バンプにどの程度の大きさのボイドが発生したかをカウントした。ボイドの大きさは、はんだバンプの直径に対するボイドの直径の比率として算出した。また、一つのはんだバンプに複数個のボイドが発生した場合には、そのうちの最も大きいボイドについてカウントした。なお、表1のボイド発生バンプ数の各欄において、各ボイド面積率のサイズを有するボイドの分布範囲を表示する。表2の左の数値は「以上」、右の数値は「未満」を示し、例えば、「0%〜2%」は、0%以上2%未満であることを示す。
これらの結果を表2に示す。なお、比較例3〜5については、下地層を形成することなく、パッドに直接バンプ形成用ペーストを印刷してはんだバンプを形成した。
【0024】
大きなボイドが発生したはんだバンプが数多く発生した基板は不良であるので、一つのはんだバンプに対して、その内部に面積率6%以上のサイズを有するボイド、もしくは面積率4%以上のサイズを有するボイドが発生したバンプ数が10個以上である場合は、不良と判断し、表2に「NG」と表記した。一方、良好な結果(ボイドが6%未満又は、4%以上6%未満のボイドが10個未満)が得られた試料は「OK」と表記した。なお、ボイドの最大面積率は、6%未満であることが望ましい。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
表2から明らかなように、実施例1〜15では、面積率6%以上のボイドが介在することがなく、発生するボイドの分布も4%未満に集中しており、良好な結果を得られた。これら実施例1〜15は、下地層の厚みtが20μm以下とされ、下地形成用ペーストを構成するはんだ粉末の平均粒径が5μm以下とされるとともに、バンプ形成用ペーストを構成するはんだ粉末の平均粒径が下地形成用ペーストのはんだ粉末の平均粒径よりも大きいものとされる。
なお、実施例1〜15のうち、下地形成用ペーストを構成するはんだ粉末の平均粒径が1μm未満の0.5μmとされる実施例7と、フラックス比率が40質量%を超えて42質量%とされる実施例9では、他の実施例と比べて面積率2%以上4%未満のボイド発生数が多くなった。
【0028】
一方、比較例1は、下地形成用ペーストのはんだ粉末の平均粒径が5μmを超えるものであり、比較例1,2は共に、下地層の厚みtが20μmを超えるものであった。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 基板
2 パッド
3 下地層
4 はんだバンプ
5 配線パターン
6 レジスト層
7 開口部
30 下地形成用ペースト
40 バンプ形成用ペースト