特許第6264567号(P6264567)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6264567
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】押出プレスのダイス交換装置
(51)【国際特許分類】
   B21C 25/02 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
   B21C25/02 A
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-139635(P2014-139635)
(22)【出願日】2014年7月7日
(65)【公開番号】特開2016-16417(P2016-16417A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年4月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】300041192
【氏名又は名称】宇部興産機械株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山本 武治
【審査官】 池ノ谷 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−244509(JP,A)
【文献】 実開昭63−106514(JP,U)
【文献】 実開昭62−006911(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21C 23/00−35/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレ
ットを押出ステムによりダイスから押出して形材を成形する押出プレスのダイス交換装置において、
ダイスアッセンブリを搭載可能な2つのダイカセットを、前記押出プレス中心及び操作側のダイス交換位置A間と、前記押出プレスの中心及び反操作側のダイス交換位置B間とで、前記押出ステムによる前記ビレットの押出方向に直交する方向にそれぞれ独立して往復運動させることが可能なダイス交換駆動装置を装備し、
2つの前記ダイカセットの一方で、使用済みの前記ダイスアッセンブリを、前記押出プレスの中心から、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bの一方へ移動させると共に、2つの前記ダイカセットの他方で、未使用の前記ダイスアッセンブリを、前記押出プレスの中心へ移動させることを特徴とする、押出プレスのダイス交換装置。
【請求項2】
前記ダイス交換駆動装置における、2つの前記ダイカセットの、前記押出プレス中心及び前記ダイス交換位置A間と、前記押出プレスの中心及び前記ダイス交換位置B間とでの往復移動が、個別の電動モータ駆動手段として行われることを特徴とする請求項1に記載の、押出プレスのダイス交換装置。
【請求項3】
2つの前記ダイカセットの一方、前記押出プレス中心から、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bの一方へ移動する際のせん断力により、前記型材を切断するダイスライドシャー機能を備え、
前記ダイスライドシャー機能において、2つの前記ダイカセットの一方に、2つの前記ダイカセットの他方を接触させた状態で、個別の前記電動モータを協働させて型材切断を行えることを特徴とする請求項に記載の、押出プレスのダイス交換装置。
【請求項4】
押出中の前記ダイスアッセンブリを搭載した、2つの前記ダイカセットの一方に対して、次回押出に使用するための未使用の前記ダイスアッセンブリ搭載した、2つの前記ダイカセットの他方を、前記押出プレスの中心と、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bのとの間にそれぞれ設定されたダイス待機位置の一方に移動させて待機させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、押出プレスのダイス交換装置。
【請求項5】
少なくとも、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置B間の横行と、少なくとも、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bにおける、前記ダイスアッセンブリの昇降と、が可能なダイスハンドリング装置を、前記押出プレスの上方に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、押出プレスのダイス交換装置。
【請求項6】
前記ダイスハンドリング装置により、未使用の前記ダイスアッセンブリが載置される、ダイス投入テーブルと、該ダイス投入テーブルに載置された、未使用の前記ダイスアッセンブリを、2つの前記ダイカセットの一方に押し込むためのダイス押込みシリンダ、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bに配置したことを特徴とする請求項5に記載の、押出プレスのダイス交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鉄系金属または非鉄金属のビレットをダイスから押出して形材に成形する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、金属材料、例えばアルミニウム又はその合金材料等によるビレットを押出プレ
ス装置により押出す場合、油圧シリンダで駆動されるメインラムの先端部に押出ステムが取り付けられており、ダイスにコンテナを押し付けた状態で、ビレットを押出ステムなどでコンテナ内に収納する。そして、メインラムを更に油圧シリンダの駆動により前進させることにより、ビレットが押出ステムにて押圧される。そこで、ダイスの出口部から、成形された製品が押出される。
【0003】
従来においても、押出製品の種類は多く、ダイスの交換頻度も増加していたが、さらに、近年では多品種で極小ロットの生産が増加し、それに伴いダイスを交換する頻度も極端に増加してきた。
それに反して、従来のダイス交換装置ではダイスの交換時間が短縮はされているもののさらなる時間の短縮の要求がある。
特許文献1によると、ダイスの交換は押出プレスの片側(主に操作側)で行ない、且つダイス交換のための駆動に油圧シリンダを使っているが、ダイスのスライド駆動手段がひとつであるので、次のダイスが通常、押出プレスの機外に位置する待機位置で待つ必要があるため、押出プレス中心との距離があり、ダイス交換の際にタイムラグができ、サイクルタイムが長くなっていた。
押出プレスの片側のみでダイスを交換するとオペレータにはアクセスしやすいというメリットはあるものの、ダイスの交換時間をより短縮するには支障がある。
さらに、油圧シリンダが複数本必要であること、また、従来のダイス交換装置は油圧シリンダを使っているため、油圧シリンダが長く、広いスペースが必要となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−199518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来においても、押出製品の種類は多く、ダイスの交換頻度も増加していたが、さらに、近年では多品種で極小ロットの生産が増加し、それに伴いダイスを交換する頻度も極端に増加してきた。
そのため、従来のダイス交換方法ではダイス交換に要する時間が長い為、多品種極小ロット生産を行うには難があった。
【0006】
ダイス交換装置の課題は、ダイス交換時間を短くすることによりサイクルタイムを短縮し、生産性を上げることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コンテナの移動手段を備え、メインシリンダ装置により前記コンテナに装填されたビレットを押出ステムによりダイスから押出して形材を成形する押出プレスのダイス交換装置において、
ダイスアッセンブリを搭載可能な2つのダイカセットを、前記押出プレス中心及び操作側のダイス交換位置A間と、前記押出プレスの中心及び反操作側のダイス交換位置B間とで、前記押出ステムによる前記ビレットの押出方向に直交する方向にそれぞれ独立して往復運動させることが可能なダイス交換駆動装置を装備し、
2つの前記ダイカセットの一方で、使用済みの前記ダイスアッセンブリを、前記押出プレスの中心から、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bの一方へ移動させると共に、2つの前記ダイカセットの他方で、未使用の前記ダイスアッセンブリを、前記押出プレスの中心へ移動させることとした。
【0008】
前記ダイス交換駆動装置における、2つの前記ダイカセットの、前記押出プレス中心及び前記ダイス交換位置A間と、前記押出プレスの中心及び前記ダイス交換位置B間とでの往復移動が、個別の電動モータ駆動手段として行われることとした。
【0009】
2つの前記ダイカセットの一方、前記押出プレス中心から、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bの一方へ移動する際のせん断力により、前記型材を切断するダイスライドシャー機能を備え、
前記ダイスライドシャー機能において、2つの前記ダイカセットの一方に、2つの前記ダイカセットの他方を接触させた状態で、個別の前記電動モータを協働させて型材切断を行えることとした。
【0010】
押出中の前記ダイスアッセンブリを搭載した、2つの前記ダイカセットの一方に対して、次回押出に使用するための未使用の前記ダイスアッセンブリ搭載した、2つの前記ダイカセットの他方を、前記押出プレスの中心と、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bのとの間にそれぞれ設定されたダイス待機位置の一方に移動させて待機させることとした。
【0011】
少なくとも、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置B間の横行と、少なくとも、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bにおける、前記ダイスアッセンブリの昇降と、が可能なダイスハンドリング装置を、前記押出プレスの上方に備えた。
【0012】
前記ダイスハンドリング装置により、未使用の前記ダイスアッセンブリが載置される、ダイス投入テーブルと、該ダイス投入テーブルに載置された、未使用の前記ダイスアッセンブリを、2つの前記ダイカセットの一方に押し込むためのダイス押込みシリンダ、前記ダイス交換位置A及び前記ダイス交換位置Bに配置した。
【発明の効果】
【0013】
1)ダイスの交換時間の最小化が実現できるため、多品種極小ロット生産の押出で頻繁にダイス交換をする際に特に効果を発揮することができる。
2)ダイスライドシャー時に、2個配備したモータの双方を同時に作用させることで、個々のモータ容量の削減が図れ、ダイスライドシャーが終了した時点で次の押出のためのコンテナ前進と、ダイカセットのダイス投入位置までの動作を同時に行えるため、ダイス交換時間の短縮に寄与する。
また、押出プレスのメインタイロッドの間隔を広げることもなく、モータ駆動装置できる為、押出プレスのコンパクトが実現、省資源とつながる。
3)従来の油圧シリンダからモータ駆動に変えたことによって省エネ、省スペースが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の押出プレスの全体概形図である。
図2】本発明のダイス交換装置の概形図でコンテナ側から見た図である。
図3】本発明のダイス交換装置の側面図で操作側から見た図である。
図4】本発明のダイス交換装置の側面図で反操作側から見た図である。
図5】本発明のダイス交換装置の駆動部の詳細図である。 (a)操作側から見た駆動部の詳細図である。 (b)コンテナ側から見た駆動部の詳細図である。
図6】本発明のダイス投入用テーブルで矢視Xから見た詳細図である。
図7】本発明のダイカセットBがダイス待機位置Bから押出プレス中心へ移動する 時の図である。
図8】本発明のダイカセットAがダイス待機位置Aから押出プレス中心へ移動する 時の図である。
図9】本発明のダイス交換動作のフローチャートでダイカセットAからダイカセッ トBへ交換する場合である。
図10】本発明のダイス交換動作のフローチャートでダイカセットBからダイカセ ットAへ交換する場合である。
図11】本発明のダイス投入・取出し装置で、押出中ダイカセットAの使用済ダイ スを取出しダイカセットAへ未使用ダイスを投入するフローチャートであ る。
図12】本発明のダイス投入・取出し装置で、押出中ダイカセットBの使用済ダイ スを取出しダイカセットBへ未使用ダイスを投入するフローチャートであ る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る押出プレスのダイスを交換する装置の実施形態を、鉄系金属または非鉄金属のうちアルミニウムを一例として、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0016】
最初に、本発明の押出プレスの概要について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に用いる押出プレスはエンドプラテン1とメインシリンダ2を対向して配置し、両者を複数のタイロッド3によって連結している。エンドプラテン1の内側面には押出穴が形成されたダイス4を挟んでコンテナ5が配置され、コンテナ5内にビレット6を装填し、これをダイス4に向けて押出加圧することでダイス穴に応じた断面の押出材が押出成形される。
【0017】
押出作用力を発生させるメインシリンダ2は、メインラム9を内蔵し、これをコンテナ5に向けて加圧移動可能としている。このメインラム9の前端部にはコンテナ5のビレット装填穴と同芯配置されるように押出ステム7がその先端に図示しないダミーブロックを密接させて、コンテナ5に向けて突出状態でメインクロスヘッド8を介して取付けられている。したがって、メインシリンダ2を駆動してメインクロスヘッド8を前進させると、押出ステム7がコンテナ5のビレット装填穴に挿入され、装填されたビレット6の後端面を加圧して押出材を押出すのである。
【0018】
なお、前記メインシリンダ2には押出軸心と平行に複数のサイドシリンダ10が取付けられており、そのシリンダロッド11がメインクロスヘッド8に連結されている。これによって押出工程の準備工程として押出ステム7をコンテナ5近接させた位置に初期移動させ、押出加圧動作はメインシリンダ2及びサイドシリンダ10の両者を用いて行なわせる構成となっている。
【0019】
図2は本発明のダイス交換装置の概形図でコンテナ側から見た図である。
ダイス交換装置19はダイス交換駆動装置20とダイスハンドリング装置50とから構成される。
ダイス交換駆動装置20によってダイスアッセンブリ32を搭載したダイカセットは、押出プレス中心と操作側との間を往復運動するダイカセットA21と、押出プレス中心と反操作側との間を往復運動するダイカセットB22の2種類がある。
押出プレスの操作側と反操作側にはダイス交換位置Aとダイス交換位置Bとがあり、この2か所の位置で、未使用のダイスアッセンブリ32Bと使用済のダイスアッセンブリ32Aが自動的に交換されることになっている。
【0020】
図3図4図5と合わせて本発明を詳細に説明する。
ダイス交換駆動装置20のチェーンは図5(a)にあるように2本のチェーンで構成される。
2本のチェーンのうち1本がコンテナ5側で、もう1本がエンドプラテン1側にあり、2本平行に設置してある。
それぞれのチェーンは電動モータA27と電動モータB28とにより駆動される。2本のチェーンには駆動金具が取り付けられており、チェーンA29に取り付けられた駆動金具A23、チェーンB30に取り付けられた駆動金具B24とがあり、この駆動金具をダイカセットに引っ掛けることにより2つのダイカセットがそれぞれ独立して移動する構成になっている。
【0021】
また、ダイスハンドリング装置50は押出プレスに設置されたレール63上をローラ56を駆動することにより、押出プレスの操作側から反操作側までの間を移動する。
ダイスハンドリング装置は、ダイス交換位置で使用済ダイスを吊り上げて回収する一方、図示しないダイス炉で予熱された、未使用ダイスをダイカセットに投入する構成になっている。
【0022】
図3は操作側からダイス交換装置19とダイスハンドリング装置50を見たものである。ダイカセットを運搬するチェーンA29とチェーンB30とは図示のように装着されている。
また、ダイスハンドリング装置50にはダイスハンドリング昇降用モータ52でピニオン59を介してラック51を駆動することにより、ダイスアッセンブリ32を昇降させる。一方ダイスハンドリング横行用モータ54でローラ56をレール63に沿って駆動することによってダイスハンドリング装置50を、押出プレスの操作側から反操作側まで移動させることができる。
【0023】
使用済ダイスは、昇降フレーム58に保持されてダイスハンドリング装置50により上部に持ち上げられる。その後メンテを行い、図示しないダイス炉の中で予熱される。
ダイス炉で予熱されたダイスアッセンブリ32は、保持装置57に保持されてダイスハンドリング装置50により下降し、ダイカセットの中にセットされる。
以上は、操作側にダイスハンドリング装置50が移動した場合の構成で、反操作側にダイスハンドリング装置50が移動した場合も同等のことがいえる
【0024】
図5にダイス交換装置19の正面と操作側から見た図を示す。
駆動装置に張られたチェーンは図5(a)を見ると分かるように、2列になっている。それぞれのチェーンを電動モータ27と電動モータ28によって駆動する。そのためチェーンA29とチェーンB30とはそれぞれ独立に駆動されることになる。
【0025】
図5(a)はダイカセットを移動させるための駆動チェーンがチェーンA29、チェーンB30と2列になっていることと、それぞれのチェーンを支持するスプロケットがスプロケットA33とスプロケットB34とそれぞれのチェーンに対応している。そしてチェーンA29とチェーンB30とは独立して動く様になっている。
図5(b)はダイス交換駆動措置20をコンテナ5方向から見たもので、ダイカセットを移動させるための電動モータと駆動チェーンとがあり、電動モータAが駆動チェーンAを駆動してチェーンAを動かし、電動モータBが駆動チェーンBを駆動してチェーンBを
動かすことになる。
【0026】
また、図5(b)では、操作側にダイス交換位置A、ダイス待機位置A、反操作側にダイス交換位置B、ダイス待機位置Bが設定されている。ダイス交換位置とはダイスを使用済のものから未使用のものに交換する位置である。また、ダイス待機位置とは図5(b)にあるように、未使用のダイスがダイカセットに保持されて、押出で使用中のダイスのすぐ横で待機しており、押出完了と同時に未使用ダイスが押出が出来る押出プレス中心位置に移動するようになっている。
【0027】
図6はダイス投入用テーブル45を図3の矢視Xから見た図である。ダイスハンドリング装置50によってV字型に設置されているダイス投入用テーブルA45に載置されたダイアッセンブリ32はダイス押込みシリンダA47によって駆動される押込み用ヘッド部品A41によってダイカセットA21の中に押込まれてセットされる。
ダイスアッセンブリ32がセットされたダイカセットA21はダイス交換位置Aから駆動チェーンA25によってダイス待機位置Aまで移動する。
【0028】
図7により、ダイスアッセンブリ32Aによる押出が終了した時の、ダイカセットA21およびダイカセットB22の動作について説明する。
押出が終了するまでには、押出中のダイスアッセンブリ32Aが押出プレスの中心に位置するのはもちろんであるが、2つ目の未使用のダイスアッセンブリ32Bは反操作側のダイス待機位置BでダイカセットA21とダイカセットB22が接触して待機している。
押出が完了して、コンテナ5と押出ステム7が後退した後、メインシャー31が下降しディスカードを切断する。その後、チェーンA29、チェーンB30を同時に、操作側に同方向に駆動して、ダイカセットA21とダイカセットB22を操作側に移動させて、アルミ素材をせん断力で切断するとともに未使用ダイスを押出プレス中心に設置する。独立した2つのチェーンA29とチェーンB30とで駆動する為、1本のチェーンで駆動する場合と比較するとコンパクトに構成されたチェーン駆動で所定の切断力が出せる構成になっている。
【0029】
図8により、ダイスアッセンブリ32Bによる押出が終了した時の、ダイカセットA21およびダイカセットB22の動作について説明する。
押出が終了するまでには、押出中のダイスアッセンブリ32Bが押出プレスの中心に位置するのはもちろんであるが、2つ目の未使用のダイスアッセンブリ32Aは操作側のダイス待機位置AでダイカセットA21とダイカセットB22が接触して待機している。
押出が完了して、コンテナと押出ステムが後退した後、メインシャー31が下降しディスカードを切断する。その後、チェーンA29、チェーンB30を同時に、反操作側に同方向に駆動して、ダイカセットA21とダイカセットB22を反操作側に移動させて、アルミ素材をせん断力で切断するとともに未使用ダイスを押出プレス中心に設置する。
【0030】
図9は本発明のダイカセットB22がダイス待機位置Bから押出プレス中心へ移動する時のフローチャートである。
【0031】
図10は本発明のダイカセットA21がダイス待機位置Aから押出プレス中心へ移動する時のフローチャートである。
【0032】
図11は本発明の押出プレスの操作側での、未使用のダイスの投入と使用済ダイスの取出しを説明するフローチャートである。
炉内で予熱された未使用のダイスを保持装置57でクランプし保持装置57を下降させてダイスを投入用テーブルに載置する。同時に保持装置57で使用済のダイスをクランプした後、保持装置57を上昇させることにより使用済ダイスを上方に取出すことになる。
【0033】
図12は本発明の押出プレスの操作側での、未使用のダイスの投入と使用済ダイスの取出しを説明するフローチャートである。
【0034】
なお、本発明でダイカセットが同時動作しなくて良い場合は、クラッチ機構によりモータを1個に減らせる。
また、ダイカセット2個同時動作の場合には、クラッチ機構が不要となる。
【0035】
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。
1)ダイスの交換時間の最小化が実現できるため、多品種極小ロット生産の押出で頻繁にダイス交換をする際に特に効果を発揮することができる。
2)ダイスライドシャー時に、2個配備したモータの双方を同時に作用させることで、個々のモータ容量の削減が図れ、ダイスライドシャーが終了した時点で次の押出のためのコンテナ前進と、ダイカセットのダイス投入位置までの動作を同時に行えるため、ダイス交換時間の短縮に寄与する。
また、押出プレスのメインタイロッドの間隔を広げることもなく、モータ駆動装置できる為、押出プレスのコンパクトが実現、省資源とつながる。
3)従来の油圧シリンダからモータ駆動に変えたことによって省エネ、省スペースが実現できる。
【符号の説明】
【0036】
1 エンドプラテン
2 メインシリンダ
3 タイロッド
4 ダイス
5 コンテナ
6 ビレット
7 押出ステム
8 メインクロスヘッド
9 メインラム
10 サイドシリンダ
11 サイドシリンダロッド
12 コンテナホルダー
14 押出材
19 ダイス交換装置
20 ダイス交換駆動装置
21 ダイカセットA
22 ダイカセットB
23 駆動金具A
24 駆動金具B
25 駆動チェーンA
26 駆動チェーンB
27 電動モータA
28 電動モータB
29 チェーンA
30 チェーンB
31 メインシャー装置
32A ダイスアッセンブリ
32B ダイスアッセンブリ
33 スプロケットA
34 スプロケットB
41 ダイス押込みヘッド部品A
42 ダイス押込みヘッド部品B
43 フリーローラA
44 フリーローラB
45 ダイス投入用テーブルA
46 ダイス投入用テーブルB
47 ダイス押込みシリンダA
48 ダイス押込みシリンダB
50 ダイスハンドリング装置
51 ラック
52 ダイスハンドリング昇降用モータ
53 チェーン
54 ダイスハンドリング横行用モータ
55 チェーン
56 ローラ
57 保持装置
58 昇降フレーム
59 ピニオン
61 未使用ダイス
62 使用済ダイス
63 レール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12