(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6264587
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】太陽熱温風器
(51)【国際特許分類】
F24S 20/60 20180101AFI20180115BHJP
F24S 70/60 20180101ALI20180115BHJP
【FI】
F24J2/04 G
F24J2/24 B
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-531522(P2016-531522)
(86)(22)【出願日】2014年7月29日
(65)【公表番号】特表2017-501361(P2017-501361A)
(43)【公表日】2017年1月12日
(86)【国際出願番号】KR2014006938
(87)【国際公開番号】WO2015016581
(87)【国際公開日】20150205
【審査請求日】2016年3月25日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0090348
(32)【優先日】2013年7月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0030980
(32)【優先日】2014年3月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515295832
【氏名又は名称】ソ,ドン ジン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ドン ジン
【審査官】
渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/135962(WO,A1)
【文献】
特表2014−513262(JP,A)
【文献】
特開昭57−020334(JP,A)
【文献】
特開昭54−143952(JP,A)
【文献】
特開2012−002371(JP,A)
【文献】
特開昭61−001951(JP,A)
【文献】
実開昭52−113565(JP,U)
【文献】
韓国登録実用新案第20−0316737(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24J 2/04
F24J 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明または半透明でフレキシブルな合成樹脂材料で形成され、中心を基準として第1部材(110)および第2部材(120)に二等分され、前記第1部材(110)および第2部材(120)が結合された時に空気の流入ができるように形成される一つ以上の空気の流入経路(101);
前記第2部材(120)の表面または裏面が黒色でコーティングされるか、黒色金属板または黒色紙を付着して光を吸収する吸熱部(102);
前記第1および第2部材(110、120)の両側に第1部材(110)には第1翼部(131)が、第2部材(120)には第2翼部(132)がそれぞれ連結され、前記第1翼部(131)には一つ以上の結合突起(133)が形成され、前記結合突起(133)と対応する位置に前記結合突起(133)を収容するように、前記第2翼部(132)には収容突起(134)が形成される、翼部(130);および
建築物の窓(200)ガラスの室内側に着脱できるように、前記第1翼部(131)の外側面に、吸着板(151)、磁石、フック、または、両面テープのうちいずれか一つで構成される着脱手段(150);を含む、太陽熱温風器(100)であって、
前記太陽熱温風器(100)は、二つ以上を上下および左右に延長させて複数で使用され、及び前記空気の流入経路(101)の上部または下部に形成される延長部(103)を介して上下に延長して使用され、
前記吸熱部(102)は、前記第2部材(120)の縁に形成される挿入溝(104)に黒色の金属薄板(105)または黒色の紙(106)を挿入することにより構成され、
前記太陽熱温風器(100)の不使用時の保管のために、複数の前記太陽熱温風器(100)の各々を前記第1部材(110)と前記第2部材(120)に分離することが可能であることを特徴とする、太陽熱温風器。
【請求項2】
前記空気の流入経路(101)は、ジグザグ状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽熱温風器。
【請求項3】
前記太陽熱温風器(100)は、各翼部(130)を左右に隣接させて窓に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の太陽熱温風器。
【請求項4】
前記温風器本体(100)は、前記空気の流入経路(101)内側の上部または下部に送風ファン(140)が設置され、前記送風ファン(140)は太陽電池またはバッテリーによって駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽熱温風器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽熱温風器に関するもので、具体的には透明または、半透明に形成されるものの、パイプ状に形成され、その内側に空気の流入ができるように空気の流入経路を形成し、その内側部を黒色で形成して前記空気の流入経路で加熱された空気を外側に排出させるようにすることによって輻射暖房ができるようにする太陽熱温風器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
代替エネルギーの開発は未来エネルギー源確保および環境保護レベルの環境親和的なエネルギー資源の開発と活用という側面とGR、TR、WTOなど国際環境関連条約に能動的に対処するためにその重要性が非常に増加している。したがって、代替エネルギー資源のうち無制限、無公害の太陽エネルギーの利用技術の開発および実用化は非常に至急な問題である。
【0003】
現在地球上の人類は解決しなければならない二つの問題に直面している。第1は人類が使用している石油、石炭などの化石エネルギーの枯渇問題であり、第2は化石エネルギーの使用増加にともなう地球温暖化を防ぐための気候変化協約の履行問題である。
【0004】
人類が永遠に使うことができると考えていた化石エネルギーは、現在のような量で使い続けると石油は40年、石炭は210年、天然ガス65年、ウラニウムは50年後には枯渇するとされている。
【0005】
このような困難な問題の解決に、いわゆる「未来エネルギー」または「グリーンエネルギー」と呼ばれる清浄代替エネルギーが脚光を浴びており、これに伴い、各国は代替エネルギーの開発と普及に莫大な投資をしている。
【0006】
代替エネルギーとしては、太陽光、太陽熱、風力調節、地熱、燃料電池、水素エネルギー、廃棄物エネルギーなどが挙げられるが、本発明では太陽光と太陽熱を利用したものに焦点を合わせる。
【0007】
太陽は表面温度が6,000℃であり、中心部の温度は約1,500万℃に達するので莫大な量の熱と光を出しており、その量はおよそ9.2×1022kcalにも達するが、地球は太陽から約1億5,000万km離れているため、地球に達する太陽輻射エネルギーの量(太陽定数)は約2calに過ぎない。
【0008】
このような太陽輻射エネルギーは、私達の日常生活に必要なエネルギーの根源であるだけでなく、様々な気象現象や海での海流の原動力となることもあり、その他に太陽エネルギーを利用したものでは太陽電池をはじめとして太陽熱温風装置、太陽熱住宅、太陽炉、太陽熱発電機などの様々な装置が提案されたことがある。
【0009】
そのうち、太陽熱温風装置の場合、室外に設置され、黒色で形成されるベローズ管をジグザグ状に配置し、前記ベローズ管に流入される空気を太陽熱によって加熱して室内に流入させるように構成される。
【0010】
しかし前記太陽熱温風装置の場合、製作工程が複雑で、集熱面積が大きくなければならず、体積が大きくなり、空間を確保しないと設置し難いという問題点があった。
【0011】
また、前記ベローズ管が室外に設置されるため、ベローズ管の内側に加熱された空気の熱が外側に放出されることを遮蔽させることが難しく効率的な暖房が困難であるという問題点があった。
【0012】
さらに、前述した太陽熱温風装置の場合、今のところ、一般の一戸建て住宅のような住居施設にのみ制限されて設置されており、マンションまたは、多世帯住宅のように外部設置が難しいところでは事実上使用できないという問題点もあった。
【0013】
一方、前記した太陽熱温風装置の場合、暖房を要しない夏期にはメンテナンスおよび保管が難しい問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国登録実用新案第0316737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
特許文献1には、前面が開放されて透明ガラス層が覆われ、内部底面に集熱板が展開されており、内部は複数の隔板によってジグザグ型の流路が形成され、下部側流路の入口端と上部側流路の出口端にそれぞれ空気流入口と空気流出口が配置された集熱ボックスで構成され、集熱ボックスが分配器を介して室内温風暖房機、オンドルパネルおよび温水蓄熱槽に連結される太陽熱暖房システムに対する技術が開示されている。
【0016】
しかし、前記した太陽熱暖房システムの場合、冬期室内の温度上昇のための温風供給および温風供給時に発生する熱を利用して温水を生成し、この温水をオンドルに供給することで室内の暖房に利用されるためのシステムに関するもので、これは比較的施設物の大きい建築物に適用され、このようなシステムを構築するためには多くの設置費用と期間が要されるという問題点があった。
【0017】
また、前記したシステムを一度設置すると、夏期のような時期には使用されず、使用者が思わずそのまま放置することになってしまい、冬期になってシステムを再び駆動するためには、これを修理または、清掃をした後使用しなければならないのでメンテナンスが難しい問題点があった。
【0018】
本発明は前記した問題点を解決するために発明されたもので、その目的は、窓の内側面のガラス表面に付着して使用するためのもので、フレキシブル合成樹脂材で形成され、透明または、半透明に形成されるものの、パイプ状に形成されてその内側に空気の流入ができるように空気の流入経路を形成し、前記空気の流入経路の内側部を黒色で形成して前記空気の流入経路で加熱された空気を外側に送風ファンによって外部に排出させるようにすることによって輻射暖房ができる太陽熱温風器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記した技術的課題を達成するための本発明は、フレキシブル合成樹脂材質で形成されるものの、透明または、半透明に形成され、中心を基準として第1部材および第2部材に二等分され、前記第1部材および第2部材が結合された時に空気が流入するようにする一つ以上で形成される空気の流入経路;前記第2部材の表面または、裏面が黒色でコーティングされるか、黒色金属板または、黒色紙を付着して光を吸収する吸熱部;前記第1および第2部材の両側に第1部材には第1翼部が、第2部材には第2翼部がそれぞれ連結されるものの、前記第1翼部には一つ以上で形成される結合突起と、前記結合突起と対応する位置に前記結合突起を収容するように前記第2翼部に収容突起が形成される翼部;および建築物の窓ガラスの室内側に着脱できるように前記第1翼部の外側面に吸着板、磁石、輪または、両面テープのうちいずれか一つで構成される着脱手段;を含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明の太陽熱温風器によれば、第一、フレキシブル合成樹脂材で形成されるので軽く、組立および解体が容易であり、老若男女誰でも簡単に使用することができ、特に、夏期のような未使用時には第1および第2部材を分離した後、各部材を畳むことができるため体積が小さくなり、保管が容易となるので使用性が増大する効果がある。
【0021】
第二、マンションのような多世帯住宅および事務室のような室内にて室内側の窓に簡単に付着して使用できるため冬期エネルギーを節約することができ、これによって経済性が高まる効果がある。
【0022】
第三、ブロー成形または、射出成形によって容易に製作できるため大量生産が可能となり生産性が高まる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の太陽熱温風器の様子を示している斜視図。
【
図4】本発明の太陽熱温風器が上下に積層される様子を示している斜視図。
【
図5】本発明の太陽熱温風器が積層され、下部に送風ファンが結合した様子を示している斜視図。
【
図6】本発明の太陽熱温風器の使用状態を示している斜視図。
【
図7】
図1の吸熱部の他の実施例を示している斜視図。
【
図8】本発明の太陽熱温風器の変形例を示している斜視図。
【
図11】本発明の太陽熱温風器の変形例が上下部に積層される様子を示している斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
前記した技術的課題を達成するための本発明は、フレキシブル合成樹脂材質で形成されるものの、透明または、半透明に形成され、中心を基準として第1部材および第2部材に二等分され、前記第1部材および第2部材が結合された時に空気が流入するようにする一つ以上で形成される空気の流入経路;前記第2部材の表面または、裏面が黒色でコーティングされるか、黒色金属板または、黒色紙を付着して光を吸収する吸熱部;前記第1および第2部材の両側に第1部材には第1翼部が、第2部材には第2翼部がそれぞれ連結されるものの、前記第1翼部には一つ以上で形成される結合突起と、前記結合突起と対応する位置に前記結合突起を収容するように前記第2翼部に収容突起が形成される翼部;および建築物の窓ガラスの室内側に着脱できるように前記第1翼部の外側面に吸着板、磁石、輪または、両面テープのうちいずれか一つで構成される着脱手段;を含む。
【0025】
一実施例において、前記空気の流入経路は、ジグザグ状に形成されることを特徴とする。
【0026】
一実施例において、前記太陽熱温風器は、二つ以上を上下部および左右に延長させて複数で使用するものの、前記空気の流入経路の上部または、下部に形成される延長部を通じて上下部に積層して使用し、前記太陽熱温風器の各翼部を左右に隣接させて窓に付着することを特徴とする。
【0027】
一実施例において、前記温風器本体は、前記空気の流入経路内側の上部または、下部に送風ファンが設置されるものの、前記送風ファンは太陽電池または、バッテリーによって駆動されることを特徴とする。
【0028】
一実施例において、前記吸熱部は、前記第2部材の縁に挿入溝が形成され、前記挿入溝に黒色の金属薄板または、黒色の紙が挿入されて吸熱部を構成することを特徴とする。
【0029】
本発明を十分に理解するために本発明の好ましい実施例を添付図面を参照して説明する。本発明の実施例は種々の形態に変形することができ、本発明の範囲は下記にて詳細に説明する実施例に限定されるものではない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張して表現され得る。各図面において、同一部材は同一の参照符号で図示した場合があることに留意されたい。また、本発明の要旨を不要に曖昧にする恐れがあると判断される公知機能および構成に対する詳細な記述は省略する。
【0030】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明することによって、本発明の太陽熱温風器を詳細に説明する。
【0031】
図1は本発明の太陽熱温風器の様子を示している斜視図で、
図2は
図1の分解斜視図、
図3は
図1の背面斜視図、
図4は本発明の太陽熱温風器が上下に積層される様子を示している斜視図、
図5は本発明の太陽熱温風器が積層されて、下部に送風ファンが結合した様子を示している斜視図、
図6は本発明の太陽熱温風器の使用状態を示している斜視図、
図7は
図1の吸熱部の他の実施例を示している斜視図である。
【0032】
図1〜
図7を参照すれば、本発明の太陽熱温風器は、フレキシブルな合成樹脂材質で形成されるものの、透明または、半透明に形成され、中心を基準として第1部材110および第2部材120に二等分され、前記第1部材110および第2部材120が結合された時に空気の流入ができるように、一つ以上で形成される空気の流入経路101が構成される。前記した合成樹脂材は例えば、PET(poly ethylene terephthalate)、PC(polycarbonate)およびプラスチックなどで形成することができる。
【0033】
一方、前記第2部材120の表面または、裏面が黒色でコーティングされるか、黒色金属板または、黒色紙を付着して光を吸収する吸熱部102がさらに構成される。
【0034】
具体的に前記吸熱部102は、太陽熱を簡単に吸収するようにするために黒色で形成することが好ましく、例えば黒色でコーティングするか、黒色金属板または、黒色紙を付着することができる。
【0035】
または、
図7に図示された通り、前記吸熱部102は、前記空気の流入経路101の縁に挿入溝104が形成され、前記挿入溝104に黒色の金属薄板105および黒色の紙106が挿入されて構成され得る。
【0036】
前記の通り、第2部材120にのみ吸熱部102が構成されるのは、前記第1部材110の場合、窓に接するので太陽光が容易に第1部材110を通過して吸熱部102に吸収されるようにするためである。
【0037】
一方、前記第1および第2部材110、120の両側に翼部130が延長形成されるが、前記第1部材110には第1翼部131が、第2部材120には第2翼部132がそれぞれ連結される。
【0038】
前記第1翼部131には、一つ以上で形成される結合突起133と、前記結合突起133と対応する位置に前記結合突起133を収容するように前記第2翼部132に収容突起134が形成される。
【0039】
したがって前記結合突起133と収容突起134により第1部材110および第2部材120が結合し、それによって中間部に空気の流入経路101が形成される。
【0040】
一方、前記太陽熱温風器100は、複数を互いに積層して上下部に延長させるために前記空気の流入経路101の上部または、下部に延長部103が形成される。したがって
図5および
図6に図示された通り、上下部に積層して使用することができるようになる。
【0041】
また、左右に延長する場合には、前記翼部130が互いに隣接するように配置して左右に延長して使用できるようにする。
【0042】
したがって、比較的広い面積に太陽熱温風器100が使用される場合、前記した通り、太陽熱温風器100を上下左右すなわち、直列または、並列で窓200に付着して使用することができるようになる。
【0043】
具体的には、
図6に図示された通り、前記太陽熱温風器100を上下に積層した状態で前記着脱手段150を利用して窓200に付着して使用する。また、前記各翼部130を互いに隣接させて左右に延長して使用できるようになるのである。
【0044】
一方、前記温風器本体100は、前記空気の流入経路101の上部に送風ファン140をさらに具備することができる。これは前記空気の流入経路101に流入されて太陽熱によって加熱された空気を容易に上部に抜け出すようにするためである。図面には空気の流入経路101の上部に送風ファン140が設置されているが、下部に設置してもよい。
【0045】
また、前記送風ファン140の場合、一般的な電源供給手段であるバッテリーが適用されるかまたは、太陽電池によって駆動され得る。前記太陽電池が適用される場合、バッテリーのように、頻繁な消耗による取替え費用を節減でき経済的である。
【0046】
一方、前記着脱手段150は、図面に吸着板151を例に挙げて説明したが、その他にも磁石、輪または、両面テープなどの多様な手段を適用することができる。磁石が適用される場合、前記吸着板151の代わりに磁石が付着され、対応する位置に鉄板などを具備して付着することができる。また、両面テープの場合も吸着板の位置に付着して使用することができる。さらに、輪で構成される場合には両翼部130の上端部に輪を構成し、前記輪を利用してカーテン用ポールにかけて使用するかまたは、別途の結束用のポールを窓の上部に設置して前記ポールに輪を結束させて使用することができる。
【0047】
以下、本発明の太陽熱温風器の変形例について詳察する。
【0048】
図8は本発明の太陽熱温風器の変形例を示している斜視図で、
図9は
図8の分解斜視図、
図10は
図8の背面斜視図、
図11は本発明の太陽熱温風器の変形例が上下部に積層される様子を示している斜視図である。
【0049】
図8〜
図11を参照すれば、本発明の太陽熱温風器の変形例の場合、前記した
図1〜
図6で説明した構成と同一である。ただし、空気の流入経路101の形状が直線型ではなくジグザグ状に形成されたことが異なる。また、前記した
図1〜
図6に図示された実施例から翼部130をなくした構成である。
【0050】
前記変形例は、比較的広い面積の窓に付着する時に利用されるものである。その他にも多様な形状の空気の流入経路101を形成して使用することができる。美的感覚を高めるために例えば、星、ハートなどの多様な形状で形成することができる。
【0051】
以上で説明した本発明の太陽熱温風器の実施例は、例示的なものに過ぎず、本発明が属した技術分野の通常の知識を有した者であれば、これから多様な変形および均等な他の実施例が可能であることが理解されよう。したがって、本発明は前記の詳細な説明で言及される形態にのみ限定されるものではないこともよく理解されよう。したがって本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。また、本発明は添付された特許請求の範囲によって定義される本発明の精神とその範囲内にあるすべての変形物と均等物および代替物を含むものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0052】
100:太陽熱温風器
101:空気の流入経路
102:吸熱部
103:延長部
110:第1部材
120:第2部材
130:翼部
131:第1翼部
132:第2翼部
133:結合突起
134:収容突起
140:送風ファン
150:着脱手段
200:窓