(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6264614
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】側臥位で寝ることに適した寝具
(51)【国際特許分類】
A47C 27/00 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
A47C27/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-184631(P2014-184631)
(22)【出願日】2014年8月25日
(65)【公開番号】特開2016-43232(P2016-43232A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2016年3月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514229889
【氏名又は名称】井上 博喜
(72)【発明者】
【氏名】井上 博喜
【審査官】
須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−149843(JP,A)
【文献】
実開昭63−131664(JP,U)
【文献】
特開2009−247886(JP,A)
【文献】
実開平01−061163(JP,U)
【文献】
特開2002−017542(JP,A)
【文献】
特開2005−137810(JP,A)
【文献】
特開2009−131576(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3175184(JP,U)
【文献】
実開平06−034558(JP,U)
【文献】
特開2000−253957(JP,A)
【文献】
特開2010−099443(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩部分を取り除いた頸部マットレスと、左右どちらかを向いても側臥位に適した枕と、全身を受け止めるマットレスと、腹部や腰部を含めた背中への負担を抑えるクッションを備え、身体の負担が、一部分に集中することが少なくなるように配置を選べる寝具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、側臥位で寝ることに適した寝具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上気道の空気の通り道が狭くなることで起こるいびきや、睡眠中に身体に十分な酸素が行き渡らない無呼吸症候群が社会問題化している。仰臥位で寝ることよりも、側臥位で寝ることが、イビキの発生も抑制され無呼吸症候群の症状がみられにくくなることが一般的に知られている。従来の寝具もそれに即しているようなものが多いが、従来の方法では側臥位で寝るには、身体にかかる負担があり、特に肩と背中の負担を軽減するものがなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開2007−7090公報
【特許文献2】特許公開2006−198210公報
【特許文献3】特許公開2008−253734公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
寝具によっては、強制的に側臥姿勢をとらせる形状の物や、体を少しずらせば、簡単に仰臥姿勢に戻ってしまうような物があった。側臥位の姿勢により、肩部分が寝具と長時間接触し、身体の負担を軽減するものがなかった。
本発明は、以上の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一発明は、側臥位で寝ることで、マットレスの肩部分の接触をなくし、肩部分の負担を取り除いたことである。これにより、側臥位で寝ることで、身体の負担が、一部分に集中することが少なくなる構造にした。第二発明は、左右どちらかを向いて寝る際に、左右どちらかを向いても、肩部分を抜けた部分を支えるように、側臥位に適した枕を配置した。第三発明は、側臥位で寝る場合、腹部と腰部への負担が大きいため、それを抑え、接地面をカーブ状にしてフィットしやすいような構造にしている。さらにそれを、利用者が縦横どのような置き方をしてもいいように選べるようにしている。
【発明の効果】
【0006】
本発明による寝具により、無呼吸症候群やいびきを気にする人だけでなく、側臥位の状態で寝たい人も、側臥位の状態であれば気になる圧迫部分を気にすることなく、側臥位の状態で快適にいられるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【
図1】側臥位で寝ることに適した寝具のマットレスの表面側からみた平面図である。
【
図2】側臥位で寝ることに適した寝具のマットレスの表面側からみた斜視図である。
【
図3】側臥位で寝ることに適した寝具の側臥位で寝た状態を示す、マットレスの肩部分の概略説明図である。
【
図4】側臥位で寝ることに適した寝具の腹部、背部のマットレスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[
図1]のような側臥位で寝ることに適した寝具がある。[
図3]の1は側臥位で寝た状態の人である。BとEの間に[
図2]のようにCC部分が隙間になっており、その部分に肩を通し、Aの枕に頭を乗せ、Fのマットレス部分によって、腹部を支えられ楽に側臥位になれる。
【符号の説明】
【0009】
A側臥位の状態でいるときの枕である。
B仰臥位の状態でいるときの枕である。
C側臥位での状態でいるときの背中側の肩部分のマットレスである。反対側を向きたいときはこれを移動することができる。
CC側臥位の状態でいるときの、顔側の肩部分、腕が通せる空間部分である。
D仰臥位の状態でいるときの頸部のマットレスである。
Eその他、身体全身を受け止めるマットレスである。
F側臥位の状態でいるときの腹部と背部を支えるマットレスである。
1側臥位で寝ることに適した寝具で、側臥位の状態でいるときの人である。