特許第6264820号(P6264820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6264820
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】自動車用ドアミラー装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/074 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
   B60R1/074
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-209925(P2013-209925)
(22)【出願日】2013年10月7日
(65)【公開番号】特開2015-74269(P2015-74269A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2016年8月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
(74)【代理人】
【識別番号】100180068
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 怜史
(72)【発明者】
【氏名】有馬 謙二
【審査官】 菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−335176(JP,A)
【文献】 実開昭60−061944(JP,U)
【文献】 特開2003−137031(JP,A)
【文献】 特表2006−523575(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/024504(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/074
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側面に設けられたベースと、
該ベースに立設されたシャフトと、
該シャフトに回動自在に取り付けられ、後方を映すミラーが設けられたハウジングと、を備えた自動車用ドアミラー装置であって、
前記ベースと前記ハウジングとの間には、前記ハウジングの回動時に当該ハウジングが前記ベースに接触するのを回避する隙間が設けられ、
該隙間は、車体前後方向に沿って、前部及び後部が狭く、中央部が広く形成され、且つ前記隙間は下部が開放され、
前記中央部の隙間の幅は、進入した水が当該隙間内に表面張力で滞らない程度に設定され
前記中央部の隙間として、前記ベース側及び前記ハウジング側の少なくとも一方の側に凹所を形成し、かつ、前記凹所の深さは、全ての位置において一定となっている
ことを特徴とする自動車用ドアミラー装置。
【請求項2】
前記中央部の隙間として、前記ベース側に凹所を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアミラー装置。
【請求項3】
前記中央部の隙間として、前記ハウジング側に凹所を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアミラー装置。
【請求項4】
前記中央部の隙間として、前記ベース側及び前記ハウジング側にそれぞれ凹所を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアミラー装置。
【請求項5】
前記隙間が設けられた箇所において、前記ベース及び前記ハウジングの各外表面は、前記シャフトを中心にした円筒面の一部を成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車用ドアミラー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用ドアミラー装置に係り、特に、凍結防止機能を有する自動車用ドアミラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の左右フロントドアには自動車用ドアミラー装置が取り付けられている。このような自動車用ドアミラー装置は、車体側面に設けられたベースと、ベースに立設されたシャフトと、シャフトに回動自在に取り付けられ、後方を映すミラーが設けられたハウジングとを備えている。
【0003】
ところで、ハウジングの車体に近い側の下部には切欠き部が形成され、この切欠き部にベースの先端部が配置されている。ベースの先端部にはシャフトが立設され、ハウジングの内部には、挿通孔を有するシャフト支持部が設けられている。そして、シャフトをシャフト支持部の挿通孔に挿入することにより、ハウジングをベースに回動自在に取り付けることが可能となっている。
【0004】
上記切欠き部において、ハウジングにはシャフトを中心にした凹状の円筒面が、ベースの先端部にはシャフトを中心にした凸状の円筒面がそれぞれ形成され、且つハウジングをスムーズに回動させるために、それぞれの円筒面の間には僅かな隙間が設けられている。
【0005】
しかし、このような隙間が設けられていると、車両走行時に隙間内に風(走行風)が入り込み、風切り音が発生しやすいという欠点がある。
【0006】
そこで、風の流れに沿って隙間の後方にリブや縦壁を設け、これにより、隙間内を通過する風の流速を低減して風切り音の発生を抑制するようにした自動車用ドアミラー装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012−131238号公報
【特許文献2】特開2009−241618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来技術では、雨等の水が隙間内に進入すると、冬期等の寒い日には隙間内の水が凍結してしまい、自動車を使用しようとしても直ぐには動かせないという問題がある。すなわち、駐車時にドアミラーを格納させた状態で、ベースとハウジングとの間の隙間内に進入した水は、自然には排出されないので、外気温が低くいと、隙間内で凍結してしまう。
【0009】
ベースとハウジングとの間の隙間内で水が凍結すると、電動ドアミラーの場合、ドアミラーを電動で使用状態に戻すことができず、いちいち車から降りて手動で戻さなければならず、非常に煩わしくなる。
【0010】
本発明の課題は、ベースとハウジングとの間の隙間内に進入した水が凍結するのを防ぐことができる自動車用ドアミラー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、車体側面に設けられたベースと、該ベースに立設されたシャフトと、該シャフトに回動自在に取り付けられ、後方を映すミラーが設けられたハウジングと、を備えた自動車用ドアミラー装置であって、前記ベースと前記ハウジングとの間には、前記ハウジングの回動時に当該ハウジングが前記ベースに接触するのを回避する隙間が設けられ、該隙間は、車体前後方向に沿って、前部及び後部が狭く、中央部が広く形成され、且つ前記隙間は下部が開放され、前記中央部の隙間の幅は、進入した水が当該隙間内に表面張力で滞らない程度に設定されている。また、前記中央部の隙間として、前記ベース側及び前記ハウジング側の少なくとも一方の側に凹所を形成し、かつ、前記凹所の深さは、全ての位置において一定となっている。
【0012】
上記構成によれば、ベースとハウジングとの間に形成された隙間は下部が開放され、隙間の大きさは、当該隙間内に進入した水が表面張力で滞らない程度に設定されているので、隙間内に水が進入しても、その水は隙間の下部から容易に排出され、水が隙間内に滞ることが無い。その結果、水が隙間内で凍結するのを未然に回避することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ベースとハウジングとの間の隙間内に進入した水が凍結するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】自動車用ドアミラー装置の正面図である。
図2】自動車用ドアミラー装置の平面図である。
図3】自動車用ドアミラー装置をフロントドアに固定するためのガセット板の正面図である。
図4】実施例1を示しており、図2のSA−SA線に沿った断面図である。
図5図4のA部の拡大図である。
図6】実施例1を示しており、図1のSB−SB線に沿った断面図である。
図7図6のB部の拡大図である。
図8】実施例2を示しており、図2のSA−SA線に沿った断面図である。
図9図8のC部の拡大図である。
図10】実施例2を示しており、図1のSB−SB線に沿った断面図である。
図11図10のD部の拡大図である。
図12】実施例3を示しており、図2のSA−SA線に沿った断面の要部拡大図である。
図13】実施例3を示しており、図1のSB−SB線に沿った断面の要部拡大図である。
図14図7のE部の拡大図である。
図15図11のF部の拡大図である。
図16図13のG部の拡大図である。
図17】実施例4を示しており、図14に対応した図である。
図18】実施例4を示しており、図15に対応した図である。
図19】実施例4を示しており、図16に対応した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【実施例】
【0016】
図1及び図2は本発明に係る自動車用ドアミラー装置を示しており、図1はその正面図、図2は平面図である。
【0017】
本発明に係る自動車用ドアミラー装置10は、車体側面に設けられたベース11と、ベース11に立設されたシャフト12(図4参照)と、シャフト12に回動自在に取り付けられ、後方を映すミラー13が設けられたハウジング14とを備えている。
【0018】
図3は、自動車用ドアミラー装置10を、自動車のフロントドア(図示省略)に固定するためのガセット板15の正面図である。このガセット板15は、左右のフロントサイドガラスの前方角部に配置され、図示していないドアガラスフレームに取り付けられる。ガセット板15の下部側面に、自動車用ドアミラー装置10のベース11が固定されている。
【0019】
《実施例1》
図4図7は実施例1を示しており、図4図2のSA−SA線に沿った断面図、図5図4のA部の拡大図、図6図1のSB−SB線に沿った断面図、図7図6のB部の拡大図である。
【0020】
図4に示すように、ガセット板15(図3参照)に固定されたベース11が車体側面から横方に突出して設けられており、このベース11の上面にはシャフト12が上方に向かって立設されている。シャフト12はベース11に強固に固定されている。なお、ベース11、シャフト12、及びガセット板15は、合成樹脂で形成されている。
【0021】
上記ハウジング14は中空箱状を成し、ベース11の先端側に設けられている。ハウジング14の内部にはシャフト支持部16が設けられ、このシャフト支持部16の挿通孔17にシャフト12が挿通されている。
【0022】
シャフト支持部16の挿通孔17はその内面が円筒状を成しているが、シャフト12の外面は、下部から上部へ行くほど外径が漸次小さくなり、テーパ状を成している。そして、シャフト支持部16の挿通孔17にシャフト12が挿通されて、ハウジング14はシャフト12と中心に回動自在となっている。
【0023】
図示してないが、ハウジング14の内部には、ハウジング14をシャフト12回りに回動させて、自動車用ドアミラー装置10を格納状態にしたり使用状態にしたりする回動機構が設けられている。
【0024】
ハウジング14には、車体に近い側の下部に切欠き部20(図1も参照)が形成され、この切欠き部20に、ベース11のハウジング受け部21が位置している。
【0025】
ハウジング14には、図6及び図7に示すように、上記切欠き部20において、凹状の円筒面22が形成されている。この凹状の円筒面22は、シャフト12の中心軸を中心とした円筒の一部を成している。一方、ベース11のハウジング受け部21の先端には、凸状の円筒面23が形成されている。この凸状の円筒面23も、シャフト12の中心軸を中心とした円筒の一部を成している。そして、凹状の円筒面22と凸状の円筒面23とは対向配置されている。
【0026】
本実施例では、ベース11の凸状の円筒面23に凹所23Aが形成されている。この凹所23Aの深さ(円筒面23からの深さ)は、全ての位置において一定となっている。そして本実施例では、ベース11の凸状の円筒面23とハウジング14の凹状の円筒面22との間に、ハウジング14の回動時にハウジング14がベース11に接触するのを回避するための隙間Sが設けられている。この隙間Sは、車体前後方向に沿って、前部及び後部が狭く(隙間S1)、中央部が広く(隙間S2)形成され、且つ隙間S(特に隙間S2)は下部が開放されている。中央部の隙間S2の幅は、隙間S2内に進入した水が当該隙間S2内に表面張力で滞らない程度に設定されている。
【0027】
なお、符号24は、切欠き部20において、ハウジング14とシャフト12の基部12Aとの間の隙間を塞ぐハウジングアンダーカバーである。また、符号25は、ベース11の底部を塞ぐベースアンダーカバーである。
【0028】
次に、本実施例の作用について説明する。
【0029】
本実施例においては、上述したように、ベース11の凸状の円筒面23とハウジング14の凹状の円筒面22との間に形成された隙間Sのうち、中央部の隙間S2は前部側及び後部側の隙間S1よりも幅が広く、かつ隙間S2の下部は開放され、さらに、隙間S2の幅は、隙間S2内に進入した水が表面張力で滞らない程度に設定されている。そのため、例え隙間S2内に雨等の水が進入しても、その水は隙間S2の下部から容易に排出され、隙間S2内に雨等の水が滞ることが無い。その結果、冬期等において隙間S2内で水が凍結するのを未然に防ぐことができる。
【0030】
また、隙間が車体前後方向に沿って一定幅で形成されていると、車両走行時に隙間を通過する風(空気)によって風切り音が発生するが、本実施例においては、隙間Sは、前部側及び後部側では狭く(隙間S1)、中央部では広く(隙間S2)なっているので、隙間S2内を通る際に風の流速が低減され、風切り音の発生を防ぐことができる。
【0031】
《実施例2》
図8図11は実施例2を示しており、図8図2のSA−SA線に沿った断面図、図9図8のC部の拡大図、図10図1のSB−SB線に沿った断面図、図11図10のD部の拡大図である。
【0032】
実施例1では、ベース11の凸状の円筒面23に凹所23Aが形成されていたが、本実施例では、ハウジング14の凹状の円筒面22に凹所22Aが形成されている。この凹所22Aの深さ(円筒面22からの深さ)は、全ての位置において一定となっている。そして本実施例では、ベース11の凸状の円筒面23とハウジング14の凹状の円筒面22との間に、ハウジング14の回動時にハウジング14がベース11に接触するのを回避するための隙間Sが設けられている。この隙間Sは、車体前後方向に沿って、前部及び後部が狭く(隙間S3)、中央部が広く(隙間S4)形成され、且つ隙間S(特に隙間S4)は下部が開放されている。中央部の隙間S4の幅は、隙間S4内に進入した水が当該隙間S4内に表面張力で滞らない程度に設定されている。
【0033】
本実施例においては、隙間S4の下部が開放され、さらに、隙間S4の幅は、隙間S4内に進入した水が表面張力で滞らない程度に設定されているので、例え隙間S4内に雨等の水が浸入しても、その水は隙間S4の下部から容易に排出され、隙間S4内に水が滞ることが無い。その結果、冬期等において隙間S4内で水が凍結するのを未然に防ぐことができる。
【0034】
また、本実施例においては、隙間Sが、前部側及び後部側では狭く(隙間S3)、中央部では広く(隙間S4)なっているので、隙間S4内を通る際に風の流速が低減され、風切り音の発生を防ぐことができる。
【0035】
《実施例3》
図12及び図13は実施例3を示しており、図12図2のSA−SA線に沿った断面のうち要部拡大図、図13図1のSB−SB線に沿った断面のうち要部拡大図である。
【0036】
本実施例では、ハウジング14の凹状の円筒面22に凹所22Bが、ベース11の凸状の円筒面23に凹所23Bがそれぞれ形成されている。これら凹所22Bの深さ(円筒面22からの深さ)は、全ての位置において一定となっており、また、凹所23Bの深さ(円筒面23からの深さ)も、全ての位置において一定となっている。
【0037】
そして、本実施例では、ベース11の凸状の円筒面23とハウジング14の凹状の円筒面22との間に、ハウジング14の回動時にハウジング14がベース11に接触するのを回避するための隙間Sが設けられている。この隙間Sは、車体前後方向に沿って、前部及び後部が狭く(隙間S5)、中央部が広く(隙間S6)形成され、且つ隙間S(特に隙間S6)は下部が開放されている。中央部の隙間S6の幅は、隙間S6内に進入した水が当該隙間S6内に表面張力で滞らない程度に設定されている。
【0038】
本実施例においては、中央部の隙間S6の下部が開放され、さらに、隙間S6の幅は、隙間S6内に進入した水が表面張力で滞らない程度に設定されているので、例え隙間S6内に雨等の水が浸入しても、その水は隙間S6の下部から容易に排出され、隙間S6内に水が滞ることが無い。その結果、冬期等において隙間S6内で水が凍結するのを未然に防ぐことができる。
【0039】
また、本実施例においては、隙間Sは、前部側及び後部側では狭く(隙間S5)、中央部では広く(隙間S6)なっているので、隙間S6内を通る際に風の流速が低減され、風切り音の発生を防ぐことができる。
【0040】
《実施例4》
次に、図14図19を用いて実施例4について説明する。
【0041】
図14図7のE部の拡大図、図15図11のF部の拡大図、図16図13のG部の拡大図である。
【0042】
実施例1においては、図14に示すように、凹所23Aの前部側は円筒面23に対して垂直な垂直面31になっている。図には示してないが、凹所23Aの後部側も円筒面23に対して垂直な垂直面になっている。
【0043】
また、実施例2においては、図15に示すように、凹所22Aの前部側は円筒面22に対して垂直な垂直面32になっている。図には示してないが、凹所22Aの後部側も円筒面22に対して垂直な垂直面になっている。
【0044】
さらに、実施例3においては、図15に示すように、凹所22Bの前部側は円筒面22に対して垂直な垂直面33に、また、凹所23Bの前部側は円筒面23に対して垂直な垂直面34になっている。なお、図には示してないが、凹所22Bの後部側も円筒面22に対して垂直な垂直面に、また、凹所23Bの後部側も円筒面23に対して垂直な垂直面になっている。
【0045】
本実施例では、図17図19のように構成されている。すなわち、図17に示すように、凹所23Aの前部側は円筒面23に対して傾斜した傾斜面35になっている。図には示してないが、凹所23Aの後部側も円筒面23に対して傾斜した傾斜面になっている。
【0046】
また、図18に示すように、凹所22Aの前部側は円筒面22に対して傾斜した傾斜面36になっている。図には示してないが、凹所22Aの後部側も円筒面22に対して傾斜した傾斜面になっている。
【0047】
さらに、図19に示すように、凹所22Bの前部側は円筒面22に対して傾斜した傾斜面37に、また、凹所23Bの前部側は円筒面23に対して傾斜した傾斜面38になっている。なお、図には示してないが、凹所22Bの後部側も円筒面22に対して傾斜した傾斜面に、また、凹所23Bの後部側も円筒面23に対して傾斜した傾斜面になっている。
【0048】
本実施例によれば、傾斜面35〜38を設けたことにより、隙間Sにおいて、前部側から中央部へ、さらに中央部から後部側へと風の流れがスムーズになり、風切り音をより一層抑制することができる。
【0049】
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0050】
10 自動車用ドアミラー装置
11 ベース
12 シャフト
13 ミラー
14 ハウジング
16 シャフト支持部
22 凹状の円筒面
22A,22B 凹所
23 凸状の円筒面
23A,23B 凹所
35〜38 傾斜面
S,S1〜S6 隙間

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19