特許第6265341号(P6265341)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6265341
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】車両用灯具の配光調整装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/00 20180101AFI20180115BHJP
   F21S 43/00 20180101ALI20180115BHJP
   F21S 45/00 20180101ALI20180115BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20180115BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20180115BHJP
   F21W 103/00 20180101ALN20180115BHJP
   F21W 104/00 20180101ALN20180115BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20180115BHJP
   F21W 102/00 20180101ALN20180115BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180115BHJP
【FI】
   F21S8/10 152
   F21V19/00 170
   F21V19/00 211
   F21V19/02
   F21W101:10
   F21Y115:10
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-72564(P2015-72564)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-192350(P2016-192350A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2016年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】391005983
【氏名又は名称】IPF株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076255
【弁理士】
【氏名又は名称】古澤 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100177895
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 一範
(72)【発明者】
【氏名】松本 理央
【審査官】 津田 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−022887(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3100113(JP,U)
【文献】 特開2016−012533(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3197520(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10
F21S 8/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リフレクタ部に口金にてLEDバルブを取り付けて、このLEDバルブの回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブは、前記リフレクタ部の内部に位置するLED取付け部と、このLED取付け部と一体で前記口金に回転自在に嵌合する円筒部と、この円筒部における前記LED取付け部と反対側に固着したベース本体とからなり、前記LEDバルブにおける前記リフレクタ部から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔と固定ねじとを設け、
前記円筒部は、大径部と中径部と小径部とからなり、前記中径部に前記口金を回転自在に嵌合した後、前記小径部に前記ベース本体を連結し、このベース本体の端面から前記LEDバルブの軸方向に前記ねじ孔を設け、このねじ孔に前記固定ねじを螺合して配光調整後に前記中径部を前記口金に固着するようにしたことを特徴とする車両用灯具の配光調整装置。
【請求項2】
リフレクタ部に口金にてLEDバルブを取り付けて、このLEDバルブの回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブは、前記リフレクタ部の内部に位置するLED取付け部と、このLED取付け部と一体で前記口金に回転自在に嵌合する円筒部と、この円筒部における前記LED取付け部と反対側に固着したベース本体とからなり、前記LEDバルブにおける前記リフレクタ部から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔と固定ねじとを設け、
前記円筒部は、大径部と中径部と小径部とからなり、前記中径部に前記口金を回転自在に嵌合した後、前記小径部に前記ベース本体を連結し、前記口金の側面から前記LEDバルブの軸方向と略直交する方向に前記ねじ孔を設け、このねじ孔に前記固定ねじを螺合して配光調整後に前記中径部を前記口金に固着するようにしたことを特徴とする車両用灯具の配光調整装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、車両の前照灯、霧灯等に使用される車両用灯具の配光調整装置に関するもので、さらに詳しくは、従来のハロゲンバルブや白熱バルブからLEDバルブに交換して取り付ける際に、配光特性を確認しながら簡単に調整できるようにした車両用灯具の配光調整装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車載のソケットの配置姿勢に対して、それに交差するLEDバルブ43のLEDの照射光軸を広範な自由度で位置決めできる自動車用ランプが提案されている(特許文献1)。
この特許文献1に記載の自動車ランプは、図6に示すように、ベース本体10の内側に嵌合板17が固定的に嵌め込まれ、この嵌合板17には、中央に筒部20が形成され、また、中心から外れた位置に所定間隔で複数の位置決め孔19が円弧状に穿設されている。この嵌合板17の側面には、円板部16が接触し、この円板部16に設けたピン18が前記位置決め孔19に嵌合している。前記筒部20の内側には、ばね21とねじ22が設けられ、ばね21の力で円板部16と嵌合板17が密着している。前記円板部16と一体にLED取付け部11が設けられ、LED取付け部11の外周に複数個のLED14が取り付けられている。LED取付け部11の外周は、透光筒体12で保護され、透光筒体12の内面下方のリフレクタ部15でLED14の光が反射して直接光と反射光が外部に放射される。透光筒体12の端部には、レンズ24を穿設した蓋体13が被せられている。
【0003】
このような構成において、LEDバルブ43におけるLED14の配光を調整するには、透光筒体12を円板部16とともにばね21に抗して引き出すと、ピン18が位置決め孔19から外れるので、LED取付け部11が回転できるようになり、このLED取付け部11の回転で配光を調整し、調整した位置で手を離すと、ピン18が他の位置決め孔19に嵌合してその位置での配光に調整される。
【0004】
また、図7に示す例も従来から知られている。この例において、ベース本体10の先端に一体にLED取付け部11が設けられ、このLED取付け部11の両側にLED14が取り付けられてLEDバルブ43が構成されている。このLEDバルブ43における略中間位置の円筒部28に口金25が嵌めこまれ、この口金25は、外側面からねじ26がねじ込まれて円筒部28に固定される。前記口金25には、図3(a)(b)に示すように、外周に3個の係止突片29が設けられ、これらの係止突片29がリフレクタ部15の内周部の係止突片30に嵌め込まれて互いに捻ると結合される。27は、ゴムパッキンである。
【0005】
このような構成において、LEDバルブ43のLED14による配光位置を予測して口金25と円筒部28の位置を決めてねじ26で固定する。LED14の位置を決めてリフレクタ部15に口金25を図3(a)(b)のようにして嵌め込み固定し、配光を見る。このときの左右の配光が図4(a)のA,Bのようにずれていて、水平など目的の配光にならないときは、口金25とリフレクタ部15の固定を解除してLEDバルブ43を取り出し、ねじ26を緩めて口金25と円筒部28の位置を調整する。この調整は、配光を見ながら行えないので、前記工程を何回か繰り返して図4(b)のように水平など目的の配光になるまで繰り返す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3137871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図6に示すLEDバルブ43においても、また、図7に示すLED14においてもLED14をリフレクタ部15の内部に収納したままでの配光調整ができない。そのため、LED14をリフレクタ部15から取り出し、配光を予測して調整し、この調整後に再びリフレクタ部15に取り付けて配光を検査する。したがって、LED14を調整後にリフレクタ部15に取り付け、調整が不都合であると取り外して調整し、再びリフレクタ部15に取り付けるという工程を何回も繰り返して行わなければならず、調整の工程が面倒であるという問題点があった。
【0008】
本発明は、LEDバルブをリフレクタ部に取り付けたままで配光を調整できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、リフレクタ部15に口金25にてLEDバルブ43を取り付けて、このLEDバルブ43の回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブ43は、前記リフレクタ部15の内部に位置するLED取付け部11と、このLED取付け部11と一体で前記口金25に回転自在に嵌合する円筒部28と、この円筒部28における前記LED取付け部11と反対側に固着したベース本体10とからなり、前記LEDバルブ43における前記リフレクタ部15から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33とを設けたことを特徴とする車両用灯具の配光調整装置である。
【0010】
配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33を設ける位置は、リフレクタ部15から外部に露出したベース本体10に設けることができる。より具体的には、円筒部28は、大径部28aと中径部28bと小径部28cとを形成し、前記中径部28bに口金25を回転自在に嵌合した後、前記小径部28cにベース本体10を連結し、このべース本体10の端面からLEDバルブ43の軸方向にねじ孔32を設け、このねじ孔32に固定ねじ33を螺合して配光調整後に中径部28bを前記口金25に固着する。
【0011】
配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33を設ける位置は、ベース本体10に設ける場合に限られず、リフレクタ部15から外部に露出した口金25に設けることができる。より具体的には、円筒部28は、大径部28aと中径部28bと小径部28cとを形成し、前記中径部28bに口金25を回転自在に嵌合した後、前記小径部28cにベース本体10を連結し、前記口金25の側面からLEDバルブ43の軸方向と略直交する方向にねじ孔32を設け、このねじ孔32に固定ねじ33を螺合して配光調整後に中径部28bを前記口金25に固着する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、
リフレクタ部に口金にてLEDバルブを取り付けて、このLEDバルブの回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブは、前記リフレクタ部の内部に位置するLED取付け部と、このLED取付け部と一体で前記口金に回転自在に嵌合する円筒部と、この円筒部における前記LED取付け部と反対側に固着したベース本体とからなり、前記LEDバルブにおける前記リフレクタ部から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔と固定ねじとを設け、
前記円筒部は、大径部と中径部と小径部とからなり、前記中径部に前記口金を回転自在に嵌合した後、前記小径部に前記ベース本体を連結し、このベース本体の端面から前記LEDバルブの軸方向に前記ねじ孔を設け、このねじ孔に前記固定ねじを螺合して配光調整後に前記中径部を前記口金に固着するようにしたので、LEDバルブをリフレクタ部に取り付けたままで固定ねじを緩めてLEDバルブの円筒部を口金に嵌合して回転して配光を調整し、調整後に固定ねじを締めれば簡単に、かつ、正確に配光を調整することができる。
また、LEDバルブを口金に取り付ける際に円筒部の中径部を口金に嵌め込み小径部にベース本体を連結すれば、LEDバルブを口金から外すことなく回転して配光を調整でき、調整後は、固定ねじを締め付ければ、口金に固着できる。特に、ベース本体の後方に隙間があるが、口金の外周に隙間がない場合に好適である。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、
リフレクタ部に口金にてLEDバルブを取り付けて、このLEDバルブの回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブは、前記リフレクタ部の内部に位置するLED取付け部と、このLED取付け部と一体で前記口金に回転自在に嵌合する円筒部と、この円筒部における前記LED取付け部と反対側に固着したベース本体とからなり、前記LEDバルブにおける前記リフレクタ部から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔と固定ねじとを設け、
前記円筒部は、大径部と中径部と小径部とからなり、前記中径部に前記口金を回転自在に嵌合した後、前記小径部に前記ベース本体を連結し、前記口金の側面から前記LEDバルブの軸方向と略直交する方向に前記ねじ孔を設け、このねじ孔に前記固定ねじを螺合して配光調整後に前記中径部を前記口金に固着するようにしたので、LEDバルブを口金に取り付ける際に円筒部の中径部を口金に嵌め込み小径部にベース本体を連結すれば、LEDバルブを口金から外すことなく回転して配光を調整でき、調整後は、固定ねじを締め付ければ、口金に固着できる。特に、口金の外周に隙間があり、ベース本体の後方に隙間がない場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例1を示す車両用灯具の配光調整装置の縦断面図である。
図2図1におけるリフレクタとレンズを省いた分解斜視図である。
図3】LEDバルブとリフレクタの結合状態を示すもので、(a)は、結合前の正面図、(b)は、結合後の正面図である。
図4】(a)は、LEDバルブの未調整の配光図、(b)は、LEDバルブの調整後の配光図である。
図5】本発明の実施例2を示す車両用灯具の配光調整装置の断面図である。
図6】従来の車両用灯具の配光調整装置の断面図である。
図7】従来の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、リフレクタ部15に口金25にてLEDバルブ43を取り付けて、このLEDバルブ43の回転の向きにより配光を調整するようにした車両用灯具の配光調整装置において、
前記LEDバルブ43は、前記リフレクタ部15の内部に位置するLED取付け部11と、このLED取付け部11と一体で前記口金25に回転自在に嵌合する円筒部28と、この円筒部28における前記LED取付け部11と反対側に固着したベース本体10とからなり、前記LEDバルブ43における前記リフレクタ部15から外部に露出した位置に配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33とを設けたことを特徴とする。
【0019】
配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33は、リフレクタ部15から外部に露出したベース本体10に設けたことを特徴とする。より具体的には、円筒部28は、大径部28aと中径部28bと小径部28cとからなり、前記中径部28bに口金25を回転自在に嵌合した後、前記小径部28cにベース本体10を連結し、ベース本体10の端面からLEDバルブ43の軸方向にねじ孔32を設け、このねじ孔32に固定ねじ33を螺合して配光調整後に中径部28bを前記口金25に固着するようにしたことを特徴とする。
【0020】
配光調整後に固着するためのねじ孔32と固定ねじ33は、リフレクタ部15から外部に露出した口金25に設けたことを特徴とする。より具体的には、円筒部28は、大径部28aと中径部28bと小径部28cとからなり、前記中径部28bに口金25を回転自在に嵌合した後、前記小径部28cにベース本体10を連結し、口金25の側面からLEDバルブ43の軸方向と略直交する方向にねじ孔32を設け、このねじ孔32に固定ねじ33を螺合して配光調整後に中径部28bを前記口金25に固着するようにしたことを特徴とする。
【実施例1】
【0021】
本発明による車両用灯具の配光調整装置の実施例1を図1および図2に基づき説明する。
本発明の車両用灯具の配光調整装置は、LEDバルブ43と口金25とリフレクタ部15が主な構成部材である。前記LEDバルブ43は、LED取付け部11と円筒部28とベース本体10とからなる。前記LED取付け部11は、取付板部11aと遮光部11bとからなり、取付板部11aの両側に1〜複数個のLED14が取り付けられており、このLEDバルブ43は、従来のハロゲンバルブや白熱バルブに代わるものである。
このLED取付け部11には、円筒部28が一体に設けられ、この円筒部28は、順次大径部28aと中径部28bと小径部28cに設けられ、大径部28aと中径部28bの間に段部35とOリング34が設けられ、中径部28bと小径部28cの間に段部36が設けられ、また、前記円筒部28には、前記LED14に接続するリード線が通る貫通孔38が設けられている。前記LED取付け部11の外周には必要に応じて、無色透明、カラーなどの透光筒体12が被せられ、蓋体37を遮光部11bにねじ込み固定される。
【0022】
前記口金25には、中心に前記中径部28bと嵌合する嵌合孔40が設けられ、外周部に、中心角120度の間隔の係止突片29と、係合溝部41とが設けられるとともに、ゴムパッキン27が嵌め込まれている。
前記ベース本体10は、中心に前記小径部28cと嵌合する嵌合孔31が設けられ、外周に冷却フィン39が設けられ、さらに後方から貫通する2個のねじ孔32が形成され、さらにこのねじ孔32に固定ねじ33が螺合される。
【0023】
前記リフレクタ部15の内周部には、図3に示すように、前記口金25の係合溝部41に嵌合される係止突片30が120度の間隔で設けられ、また、リフレクタ部15の前端部には、レンズ24が嵌め込まれている。
【0024】
このような構成において、LEDバルブ43の円筒部28における中径部28bに口金25を回転自在に嵌合する。口金25は、Oリング34により気密に中径部28bと密着し、また、口金25の前端面が大径部28aと中径部28bの間の段部35に接触し、後端面が中径部28bと小径部28cの間の段部36と一致する。さらに、小径部28cをベース本体10の嵌合孔31に接着層42を介在して圧入し固着する。
このようにして円筒部28と口金25とを回転自在に組み立てた後、図3(a)のように口金25の係止突片29とリフレクタ部15の係止突片30をゴムパッキン27に抗して圧入し、口金25とリフレクタ部15とを互いに回転係合すると、図3(b)のようにLEDバルブ43とリフレクタ部15が互いに固定的に取り付けられる。
【0025】
LEDバルブ43とリフレクタ部15が互いに固定的に取り付けられた後、LEDバルブ43を点灯して配光の試験をする。
この結果、たとえば、左右のLED14による配光が、図4(a)にA,Bで示すように、ずれているものとする。
この配光を見ながら、固定ねじ33を緩めてベース本体10を左又は右に少しずつ回転すると、口金25は、リフレクタ部15に固定されているが、LEDバルブ43は、ベース本体10と円筒部28とLED取付け部11が一体に設けられているので、ベース本体10の回転でLED取付け部11も左又は右に回転し、配光が調整される。図4(b)のようにA,Bが同一線上に調整されたら、固定ねじ33をねじ孔32にねじ込む。ベース本体10と一体の円筒部28の段部35に口金25の前端面が密着して固定される。このように、LEDバルブ43をリフレクタ部15から外すことなく配光を調整できる。
【実施例2】
【0026】
前記実施例1では、ベース本体10の端面からLEDバルブ43の軸方向にねじ孔32を穿設して固定ねじ33を螺合し,口金25の側面に圧着した。しかし、この例に限られるものではなく、図5に示すように、実施例2では、口金25の外周にねじを操作する隙間がある場合には、LEDバルブ43の軸と直交する方向にねじ孔32を設け、このねじ孔32に固定ねじ33を螺合し、円筒部28の外周面に固定するようにしてもよい。このような構成において、実施例1と同様に、配光を見ながら、固定ねじ33を緩めてベース本体10を左又は右に少しずつ回転すると、口金25は、リフレクタ部15に固定されているが、LEDバルブ43を構成するベース本体10と円筒部28とLED取付け部11が一体に設けられているので、ベース本体10の回転でLED取付け部11のLWD14も左又は右に回転し、配光が調整され、図4(b)のようにA,Bが同一線上に調整されたら、固定ねじ33をねじ孔32にねじ込む。ベース本体10と一体の円筒部28の段部35に口金25の前端面が密着して固定される。このように、LEDバルブ43をリフレクタ部15から外すことなく配光を調整できる。
【0027】
前記実施例1および2では、図4(b)に示すように、左右の配光AとBが略水平になるように調整したが、使用目的によっては、左右の配光AとBが水平にならないように調整するようにしてもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0028】
10…ベース本体、11…LED取付け部、12…透光筒体、13…蓋体、14…LED、15…リフレクタ部、16…円板部、17…嵌合板、18…ピン、19…位置決め孔、20…筒部、21…ばね、22…ねじ、23…放熱孔、24…レンズ、25…口金、26…ねじ、27…ゴムパッキン、28…円筒部、29…係止突片、30…係止突片、31…嵌合孔、32…ねじ孔、33…固定ねじ、34…Oリング、35…段部、36…段部、37…蓋体、38…貫通孔、39…冷却フィン、40…嵌合孔、41…係合溝部、42…接着層、43…LEDバルブ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7