【文献】
"「メモ」を使いこなして事業企画や問題解決に挑む",日経パソコン,日経BP社,1996年 1月15日,Vol.256,pp.258-263,ISSN 0287-9506
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記グループ設定部は、前記グループが設定された前記枠線内に、当該グループに所属していない別のオブジェクトが移動してきた場合に、移動してきた前記別のオブジェクトを当該グループに所属させ、
前記位置検出部は、前記別のオブジェクトが当該グループに所属すると、当該グループが設定された前記枠線を基準とした、前記別のカードオブジェクトの位置を検出する、
請求項1に記載のオブジェクト管理装置。
前記グループ設定部は、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
請求項1〜3のいずれかに記載のオブジェクト管理装置。
前記グループ設定部は、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
請求項1〜4のいずれかに記載のオブジェクト管理装置。
(d)前記グループが設定された前記枠線内に、当該グループに所属していない別のオブジェクトが移動してきた場合に、移動してきた前記別のオブジェクトを当該グループに所属させる、ステップと、
(e)前記(d)のステップによって前記別のオブジェクトが当該グループに所属すると、当該グループが設定された前記枠線を基準とした、前記別のオブジェクトの位置を検出する、ステップと、
を更に有する、請求項8に記載のオブジェクト管理方法。
前記(a)のステップにおいて、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
請求項8〜10のいずれかに記載のオブジェクト管理方法。
前記(a)のステップにおいて、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
請求項8〜11のいずれかに記載のオブジェクト管理方法。
前記(a)のステップにおいて、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
請求項14〜16のいずれかに記載のプログラム。
前記(a)のステップにおいて、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
請求項14〜17のいずれかに記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、オブジェクト管理装置、思考支援装置、オブジェクト管理方法、及びプログラムについて、
図1〜
図14を参照しながら説明する。
【0021】
[概略構成]
最初に、
図1を用いて、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置の構成を概略的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示す本実施の形態におけるオブジェクト管理装置10は、画面上に表示されているオブジェクトを管理するための装置である。本実施の形態では、オブジェクト管理装置10は、スマートフォン、タブレット型端末、及びPCといった情報機器100において機能する装置であり、実際にはプログラムによって構築されている。
【0023】
図1に示すように、オブジェクト管理装置10は、グループ設定部11と、位置検出部12と、グループ移動部13とを備えている。このうち、グループ設定部11は、画面上でオブジェクトを囲む枠線が描画された場合に、枠線内に位置している1又は2以上のオブジェクトに対して、所属先となるグループを設定する。位置検出部12は、グループが設定されると、枠線を基準とした、設定されたグループに所属する1又は2以上のオブジェクトの位置を検出する。
【0024】
グループ移動部13は、グループに対して移動が指示された場合に、位置検出部12によって検出された1又は2以上のオブジェクトの位置に基づいて、枠線と1又は2以上のオブジェクトとを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる。具体的には、グループ移動部13は、枠線及びオブジェクトの位置関係が保持されるように、検出された枠線を基準とした各オブジェクトの位置から、指示された移動先における、枠線の座標と、オブジェクトの座標とを算出する。
【0025】
このように、本実施の形態では、画面に描画された枠線とオブジェクトとの位置関係が特定されるので、画面に表示されているオブジェクトがグループ化された場合において、グループ化された状態でのオブジェクトの移動が可能となる。また、画面上にオブジェクトを囲む枠線が描画されるので、ユーザは、視覚を通じて、オブジェクトがグループに所属しているかどうかを把握することができる。更に、ユーザは、枠線を描画するという1ステップの操作のみで、オブジェクトをグループ化できるので、ユーザにとっての利便性が高いといえる。
【0026】
[具体的構成]
ここで、
図2及び
図3を用いて、本実施の形態におけるオブジェクト管理装置の構成について更に具体的に説明する。
図2は、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置及び思考支援装置の構成を示すブロック図である。
図3は、本発明の実施の形態において画面上に表示されたオブジェクトの一例を示す図である。
【0027】
まず、
図2に示すように、本実施の形態では、
図1にも示した情報機器100は、思考支援装置20を備えている。そして、オブジェクト管理装置10は、この思考支援装置20に備えられており、オブジェクト管理部として機能している。具体的には、思考支援装置20は、情報機器100のOS(Operating System)101上で動作するプログラムによって構築されている。オブジェクト管理装置10は、このプログラムを構成するプログラムモジュールによって構築されている。
【0028】
また、
図2においては、オブジェクト管理装置10は、オブジェクト管理部10と表記されている。本実施の形態では、情報機器100は、液晶表示パネルといった表示装置103、更に、タッチパネル、ジェスチャー入力装置、キーボード、及びマウスといったポインティングが可能な入力装置102も備えている。
【0029】
思考支援装置20は、画面上に表示されているカード状のオブジェクト(以下「カードオブジェクト」と表記する。)を用いてユーザの思考を支援するための装置であり、いわゆる思考ツールとして機能する。
図2に示すように、思考支援装置20は、表示部21と、テキスト記述部22と、上述したオブジェクト管理部10とを備えている。
【0030】
このうち、表示部21は、
図3に示すように、画面40上にキャンバス41を表示させる。また、表示部21は、
図3に示すように、キャンバス41上の指定された位置にカード状のオブジェクト(以下「カードオブジェクト」と表記する。)42を表示させる。テキスト記述部22は、指定されたカードオブジェクト42に、入力されたテキストを記述する。
【0031】
具体的には、まず、ユーザが、入力装置102を介して、準備領域43(
図3参照)にあるカードオブジェクト42を選択し、更に、選択したカードオブジェクト42に対して、アイデアを表すテキストを入力する。これにより、テキスト記述部22は、選択されたカードオブジェクト42に、入力されたテキストを記述する。そして、ユーザが、入力装置102を介して、任意のカードオブジェクト
42を選択し、これを、ドラッグ操作及びドロップ操作等によって、キャンバス41(
図3参照)上の任意の位置へと移動させると、表示部21は、アイデアが記述されたカードオブジェクト42を、この任意の位置に移動させる。
【0032】
このように、思考支援装置20によれば、ユーザは、キャンバス41で、カードオブジェクト42を利用して、自身のアイデアを整理したり、洗練したりすることができる。この結果、ユーザの思考が支援されることになる。
【0033】
また、本実施の形態では、オブジェクト管理部(オブジェクト管理装置)10は、思考支援装置20において、カードオブジェクト42(
図3参照)のグループ化処理等を実行する。
【0034】
即ち、本実施の形態では、グループ設定部11は、ユーザが入力装置102を介して、カードオブジェクト42を囲む枠線44を描画すると(
図3参照)、枠線44内に位置している1又は2以上のカードオブジェクト42に対して、所属先となるグループを設定する。また、位置検出部12は、グループが設定されると、枠線44を基準とした、設定されたグループに所属する1又は2以上のカードオブジェクト42の位置を検出する。
【0035】
グループ移動部13は、ユーザが、入力装置102を介して、ドラッグ操作等によってグループの移動を指示すると、位置検出部12によって検出された各カードオブジェクト42の位置に基づいて、枠線44と各カードオブジェクト42とを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる。
【0036】
具体的には、グループ移動部13は、枠線44の座標とカードオブジェクト42の座標とを、元の位置から移動先までの各点について順次算出し、算出した各座標を、表示部
21に出力する。これにより、表示部21は、画面41上に、グループを構成する枠線44及びカードオブジェクト42が移動していく様を表示する。
【0037】
また、本実施の形態では、オブジェクト管理部10は、上述したグループ設定部11、位置検出部12、及びグループ移動部13に加えて、位置変更部14を更に備えている。位置変更部14は、枠線44内に位置している2以上のカードオブジェクト42のいずれか1つがユーザによって指定されると、指定されたカードオブジェクト
42が最前に位置するように、これらのカードオブジェクト42を、画面40の法線方向において重ね合わせ、収束状態とすることができる。
【0038】
そして、位置検出部12は、2以上のカードオブジェクト
42が収束状態にあるときは、この収束状態での各カードオブジェクト
42の位置を検出する。また、グループ移動部13は、2以上のカードオブジェクト
42が収束状態にあるときに、グループの移動が指示されると、収束状態のまま、枠線44とカードオブジェクト42とを移動させる。
【0039】
また、位置変更部14は、ユーザによって、収束状態の解除、即ち、重ね合わせの解除が指示されると、画面40の法線方向において重ね合わされた各カードオブジェクト42の位置を、重ね合わせが行なわれる前の位置へと戻し、元の展開状態とすることができる。
【0040】
また、本実施の形態では、グループ設定部11は、グループが設定された枠線44内に、ユーザによって、グループに所属していない別のカードオブジェクト42が移動してくると、この移動してきた別のカードオブジェクト42をこのグループに所属させることができる。また、この場合、位置検出部12は、この別のカードオブジェクト
42が新たに所属したグループの枠線44を基準として、この別のカードオブジェクト
42の位置を検出する。
【0041】
更に、グループ設定部11は、ユーザによって、グループの設定の解除が指示された場合、又はユーザによって枠線44を消去する処理が行なわれた場合は、対応するグループの設定を解除することができる。
【0042】
また、グループ設定部11は、新たな枠線44が描画されたときに、この新たな枠線44内に、既にグループが設定されている別の枠線44が存在する場合は、別の枠線44内のカードオブジェクト
42を含めて、新たなグループを設定することができる。更に、この場合、グループ設定部11は、新たなグループを既に設定されているグループの上位に位置づける。
【0043】
更に、グループ設定部11は、既に描画されている枠線44内に、新たな枠線44が描画された場合は、新たな枠線44内に位置している1又は2以上のカードオブジェクト42に対して新たなグループを設定する。また、この場合は、グループ設定部11は、新たなグループを、既に描画されている枠線44のグループの下位に位置づける。
【0044】
このように、グループ設定部11は、既存のグループを含む上位のグループ、既存のグループに含まれる下位のグループを新たに設定できるので、ユーザは、オブジェクトの階層関係を視覚によって把握することもできる。
【0045】
[動作]
次に、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置10の動作について
図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜
図1〜
図3を参酌する。また、本実施の形態では、オブジェクト管理装置を動作させることによって、オブジェクト管理方法が実施される。よって、本実施の形態におけるオブジェクト管理方法の説明は、以下のオブジェクト管理装置(オブジェクト管理部)10の動作説明に代える。
【0046】
図4に示すように、最初に、オブジェクト管理装置10において、グループ設定部11は、画面40(
図3参照)上のキャンバス41に、カードオブジェクト42を囲む枠線44が新たに描画されたかどうかを判定する(ステップA1)。
【0047】
図5(a)及び(b)を用いて、ステップA1について具体的に説明する。
図5(a)及び(b)は、
図4に示すステップA1で行なわれる処理を説明するための図であり、
図5(a)は枠線の描画前を示し、
図5(b)は枠線の描画後を示している。
【0048】
例えば、
図5(a)及び(b)に示すように、ユーザによるタッチパネルを介した手書き入力に基づいて、表示部21(
図2参照)が、キャンバス41上のカードオブジェクト42を囲む枠線44を描画したとする。
【0049】
この場合、グループ設定部11は、枠線44上の座標を抽出し、キャンバス41上のカードオブジェクト42毎に、抽出した枠線44上の座標とカードオブジェクト42の基準点の座標とを対比して、枠線44に囲まれたカードオブジェクト42が存在しているかどうかを確認する。確認の結果、枠線44に囲まれたカードオブジェクト42が存在している場合は、グループ設定部11は、カードオブジェクト42を囲む枠線44が新たに描画されたと判断する。なお、カードオブジェクト42の基準点は、例えば中心に設定されるが、基準点の位置は特に限定されるものではない。
【0050】
また、
図5(a)及び(b)の例では、枠線44の描画は、ユーザが手書き入力した線に沿って行なわれているが、本実施の形態はこの例に限定されるものではない。例えば、思考支援装置20において、予め、2点の指定によって直線を描画する直線ツール、指定した点に基づいて自由曲線を描画する曲線ツール、対角にある2点の指定によって矩形を描画する矩形ツール等が用意されているとする。この場合は、枠線44は、ユーザによるツール操作によって描画されていても良い。また、手書きによって枠線が入力された場合において、思考支援装置20は、枠線が滑らかな線で構成されるように補正を行なっても良い。
【0051】
ステップA1の判定の結果、新たに枠線44が描画されていない場合は、ステップA4が実行される。一方、ステップA1の判定の結果、新たに枠線44が描画されている場合は、グループ設定部11は、枠線44内に位置しているカードオブジェクト42に対して、所属先となるグループを設定する(ステップA2)。
【0052】
また、既に描画されている枠線44を囲むように新たな枠線44が描画された場合は、ステップA2において、グループ設定部11は、既に設定されているグループを含む新たな上位のグループを設定する。一方、既に描画されている枠線44内に新たな枠線44が描画された場合は、ステップA2により、グループ設定部11は、既に設定されているグループ内に下位の新たなグループを設定する。
図6は、1つの枠線内に複数の別の枠線が描画されている場合の一例を示す図である。
【0053】
次に、ステップA2の実行後、位置検出部12は、枠線44を基準として、設定されたグループに所属する各カードオブジェクト42の位置を検出する(ステップA3)。具体的には、位置検出部12は、枠線44の基準点を原点とした、各カードオブジェクト
42の基準点の座標及び向きを算出し、算出した座標及び向きを、相対位置情報として情報機器100のメモリ(
図1及び
図2において図示せず)に格納する。
【0054】
次に、ステップA3の実行後、位置変更部14は、ユーザによって特定のグループに対して収束が指示されているかどうかを判定する(ステップA4)。ステップA4の判定の結果、収束が指示されていない場合は、ステップA6が実行される。一方、ステップA4の判定の結果、収束が指示されている場合は、位置変更部14は、収束が指示されたグループのカードオブジェクト42を、画面40の法線方向において重ね合わせて、収束状態とする(ステップA5)。
【0055】
図7(a)及び(b)を用いて、ステップA5について具体的に説明する。
図7(a)及び(b)は、
図4に示すステップA5で行なわれる処理を説明するための図であり、
図7(a)は展開状態を示し、
図7(b)は収束状態を示している。
【0056】
まず、
図7(a)に示すように、ユーザが、ダブルタップ等の操作によって、特定のグループに所属する複数のカードオブジェクト42のうち、「果物」と記述されているカードオブジェクト42を指定したとする。この場合、位置変更部14は、
図7(b)に示すように、指定されたカードオブジェクト42が最前に位置するように、グループに所属するカードオブジェクト42を画面40の法線方向において重ね合わせる。なお、
図7(a)及び(b)において黒丸はユーザが指定した位置を示している。
【0057】
また、本実施の形態では、
図7(b)に示すように、位置変更部14は、各カードオブジェクト42を収束状態とするときに、これらを完全に重ね合わさずに、背面のカードオブジェクト
42の一部がその前面のカードオブジェクト
42からはみ出るようにすることができる。これは、収束状態であっても、ユーザが、グループに所属しているカードオブジェクト
42の数を容易に把握できるようにするためである。
【0058】
また、
図7(b)の例では、収束状態となっても、枠線44の形状及び大きさは変更されないようになっている。これは、後述する展開処理の際に必要な領域をユーザに認知させるためである。但し、情報機器100の画面が小さい場合に対応するため、位置変更部14は、収束状態とする際に、枠線44の大きさを小さくしても良い。
【0059】
次に、位置変更部14は、ユーザによって、収束状態にあるグループに対して展開が指示されているかどうかを判定する(ステップA6)。ステップA6の判定の結果、展開が指示されていない場合は、ステップA8が実行される。一方、ステップA6の判定の結果、展開が指示されている場合は、位置変更部14は、展開が指示されたグループにおける収束状態を解除し、各カードオブジェクト42の位置を、重ね合わせが行なわれる前の位置に戻し、元の展開状態とする(ステップA7)。
【0060】
具体的には、ユーザが、収束状態にあるグループにおいて、ダブルタップ等の操作によって、最前のカードオブジェクト42を指定したとする(
図7(b)参照)。この場合、位置変更部14は、各カードオブジェクト
42を元の展開状態に戻す(
図7(a)参照)。
【0061】
次に、グループ移動部13は、ユーザによってグループの移動が指示されているかどうかを判定する(ステップA8)。ステップA8の判定の結果、グループの移動が指示されていない場合は、ステップA10が実行される。一方、ステップA8の判定の結果、グループの移動が指示されている場合は、グループ移動部13は、ユーザによって移動が指示されたグループを、それを構成する枠線44及び各カードオブジェクト42の位置関係を保持した状態で、指示された場所に移動させる(ステップA9)。
【0062】
図8(a)及び(b)を用いて、ステップA9について具体的に説明する。
図8(a)及び(b)は、
図4に示すステップA9で行なわれる処理を説明するための図であり、
図8(a)は展開状態での移動を示し、
図8(b)は収束状態での移動を示している。
【0063】
例えば、
図8(a)に示すように、ユーザが、展開状態にあるグループを対象として、枠線44内のカードオブジェクト42が存在していない領域をタッチし、そのままドラッグしながら、移動先の地点でドロップしたとする。なお、
図8(a)及び(b)において黒丸はユーザによってタッチされた位置を示している。
【0064】
この場合、グループ移動部13は、ユーザの指の移動に合せて、その時の指の位置を特定し、特定した位置に対応するように、ステップA3で算出した相対位置情報を用いて、移動が指示されたグループの枠線44及びカードオブジェクト42の座標を算出する。そして、グループ移動部13は、ユーザの指の移動に合せて、算出した座標を、順次、表示部
21に出力する。この結果、
図8(a)に示すように、展開状態にあるグループは、そのままの状態で、移動先へと移動することになる。
【0065】
また、例えば、
図8(b)に示すように、移動の対象となるグループが収束状態にあるときに、ユーザが移動を指示した場合は、グループ移動部13は、収束状態のまま、グループを移動先へと移動させる。なお、
図8(b)の例では、ユーザは、枠線44内のカードオブジェクト42が存在していない領域、又は最前のカードオブジェクト42に対して、タッチ及びドラッグを行なうことで、グループを移動させることができる。
【0066】
また、グループ移動部13は、収束状態にあるグループを移動させる場合は、背面側にあるカードオブジェクト
42程、最前のカードオブジェクト
42に対して移動が遅れて行なわれるように座標を算出することもできる。このような処理が行なわれた場合は、背面側にあるカードオブジェクト
42が、最前のカードオブジェクト
42の後を追いかけるような表示となるため、ユーザはグループの移動を認識し易くなる。
【0067】
次に、グループ設定部11は、既存のグループに対して新たなカードオブジェクト
42の追加が行なわれているかどうかを判定する(ステップA10)。具体的には、グループ設定部11は、ユーザが、特定のグループの枠線44内に、このグループに所属していない別のカードオブジェクト42を移動させてきているかを判定する。
【0068】
ステップA10の判定の結果、新たなカードオブジェクト
42の追加が行なわれていない場合は、ステップA12が実行される。一方、ステップA10の判定の結果、新たなカードオブジェクト
42の追加が行なわれている場合は、グループ設定部11は、新たなカードオブジェクト42を、追加先のグループに所属させる(ステップA11)。更に、ステップA11が実行されると、位置検出部12は、ステップA3と同様に、追加先のグループの枠線
44を基準として、新たなカードオブジェクト42の位置を検出する。
【0069】
図9(a)及び(b)を用いて、ステップA11について具体的に説明する。
図9(a)及び(b)は、
図4に示すステップA11で行なわれる処理を説明するための図であり、
図9(a)は展開状態での追加を示し、
図9(b)は収束状態での追加を示している。
【0070】
図9(a)に示すように、追加先のグループが展開状態になっているときは、グループ設定部11は、ユーザが指定した位置で、新たなカードオブジェクト42をグループに所属させる。一方、
図9(b)に示すように、追加先のグループが収束状態になっているときは、グループ設定部11は、新たなカードオブジェクト42を、重なり合っているカードオブジェクト
42の一番後(最背面側の位置)に配置させる。
【0071】
次に、グループ設定部11は、ユーザによって、特定のグループにおいて、それに所属するカードオブジェクト42の排除が行なわれたかどうかを判定する(ステップA12)。具体的には、グループ設定部11は、ユーザが、特定のグループの枠線44内に存在するカードオブジェクト42を、枠線44の外に移動させたかどうかを判定する。
【0072】
ステップA12の判定の結果、カードオブジェクト42の排除が行なわれていない場合は、ステップA14が実行される。一方、ステップA12の判定の結果、カードオブジェクト42の排除が行なわれている場合は、グループ設定部11は、排除対象となったカードオブジェクト42を、所属先のグループから排除する(ステップA13)。
【0073】
図10を用いて、ステップA13について具体的に説明する。
図10は、
図4に示すステップA13で行なわれる処理を説明するための図である。
図10に示すように、枠線44によって設定されているグループにおいて、ある一つのカードオブジェクト42が、ユーザによるドラッグ操作及びドロップ操作等によって、枠線44の外に移動されたとする。この場合、枠線44の外に移動したカードオブジェクト42は、元のグループから排除される。
【0074】
なお、本実施の形態では、グループからのカードオブジェクト
42の排除は、グループが展開状態にあるときにおいてのみ可能となっている。これは、収束状態にあるグループにおいては、個々のカードオブジェクト
42の移動が不可能となるからである(
図8(b)参照)。
【0075】
次に、グループ設定部11は、ユーザによるグループの設定の解除指示、又はユーザによって枠線44の消去が行なわれているかどうかを判定する(ステップA14)。ステップA14の判定の結果、解除指示又は枠線44の消去が行なわれている場合は、グループ設定部11は、対象となったグループの設定を解除する(ステップA15)。
【0076】
また、ステップA14の判定の結果、解除指示又は枠線44の消去が行なわれていない場合、又はステップA15が実行された後は、オブジェクト管理装置10における処理は終了する。但し、思考
支援装置20が動作中である場合は、ステップA1〜A15は、設定された間隔で繰り返し実行される。
【0077】
図11〜
図13を用いて、ステップA14及びA15について具体的に説明する。
図11は、ユーザによってグループの設定の解除が指示された状態を示す図である。
図12は、ユーザによってグループを構成する枠線が消去された状態を示す図である。
図13は、グループが収束状態にあるときにグループの設定が解除された場合を示す図である。
【0078】
図11の例では、グループ設定部11は、ユーザが、長押し等の操作によって、解除対象となるグループの枠線44内のカードオブジェクト42以外の領域を指定すると、メニュー45を表示する。そして、ユーザがメニュー45内の「グループ解除」を選択すると、グループ設定部11は、グループの設定の解除が指示されたと判定する。その後、グループ設定部11は、解消対象となったグループを解除し、更に、枠線44を消去する。
【0079】
また、
図12の例では、グループ設定部11は、ユーザが、思考支援装置20で予め用意されている消去ツールによって、枠線
44の消去処理を実行すると、枠線44の消去が行なわれていると判定する。この場合も、グループ設定部11は、解消対象となったグループを解除する。
【0080】
なお、ユーザは、消去ツールを用いて、枠線44の一部を消去した後、新たな線を追加して、グループを構成する領域を変更することができる。この場合、グループ設定部11は、新たな線が追加された枠線44を基準として、新たに追加されたカードオブジェクト
42及び新たに排除されたカードオブジェクト
42が存在するかどうかを判定し、存在する場合は、グループ設定を変更する。また、位置検出部12は、新たな線が追加された枠線44を基準として、再度、各オブジェクトの位置を検出する。また、
図12において、46は消去ツールによって操作されるオブジェクトを示している。オブジェクトは消しゴムの形を模したものである。
【0081】
また、
図13に示すように、グループが収束状態にある場合であっても、ステップA15は実行される。この場合においては、グループ設定部11は、グループが解除されると、収束状態にあるグループを展開状態にする。なお、
図13の例においても、ユーザによる操作は、
図11及び
図12の例と同様に行なわれる。
【0082】
以上のように、本実施の形態によれば、画面40上でグループを構成しているカードオブジェクトの枠線内での位置が保持された状態で、グループの移動が可能となるので、思考ツールにおいて、ユーザの利便性が従来に比べていっそう向上することとなる。また、ユーザは、枠線によって、グループに所属するオブジェクトを即座に認識できるので、この点でも、ユーザの利便性の向上が図られている。
【0083】
更に、本実施の形態では、ユーザは、枠線内でのカードオブジェクトを展開及び収束したり、グループに新たにカードオブジェクトを追加したりできるので、アイデアの整理及び洗練等をより効率的に行なうことができる。
【0084】
また、例えば、ユーザが、指定した移動先に、移動対象となるグループ以外のカードオブジェクト又はグループが存在しているとする。この場合、オブジェクト管理装置10は、移動先にあるカードオブジェクト又はグループの上に、移動対象となったグループを重ねて配置しても良い。これにより、カードオブジェクト及び枠線の位置自体に、ユーザにとっての意味を持たせることができる。
【0085】
上述した例では、オブジェクト管理装置10は、思考ツールとして機能する思考
支援装置20において利用されているが、本実施の形態において、オブジェクト管理装置10の用途は限定されるものではない。オブジェクト管理装置10は、画面上で、カードや付箋を利用する用途であれば、限定なく利用できる。他の用途としては、電子ホワイトボード、toDoリスト、電子スケジュール帳等も挙げられる。
【0086】
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、
図4に示すステップA1〜A15を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるオブジェクト管理装置10とオブジェクト管理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、グループ設定部11、位置検出部12、グループ移動部13、及び位置変更部14として機能し、処理を行なう。また、コンピュータとしては、PCに加え、スマートフォン、タブレット端末といった情報機器も挙げられる。
【0087】
[物理構成]
ここで、
図14を用いて、本実施の形態におけるオブジェクト管理装置及び思考支援装置を構築可能な情報機器の一例を説明する。
図14は、本発明の実施の形態におけるオブジェクト管理装置及び思考支援装置を実現する情報機器の一例を示すブロック図である。なお、
図14の例では、情報機器としては、PCが用いられている。
【0088】
図14に示すように、情報機器(PC)100は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェース114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェース117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0089】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェース117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0090】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェース114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0091】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェース117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0092】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0093】
また、上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記22)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0094】
(付記1)
画面上に表示されているオブジェクトを管理するための装置であって、
前記画面上で前記オブジェクトを囲む枠線が描画された場合に、前記枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して、所属先となるグループを設定する、グループ設定部と、
前記枠線を基準とした、設定された前記グループに所属する1又は2以上の前記オブジェクトの位置を検出する、位置検出部と、
前記グループに対して移動が指示された場合に、前記位置検出部によって検出された1又は2以上の前記オブジェクトの位置に基づいて、前記枠線と1又は2以上の前記オブジェクトとを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる、グループ移動部と、
を備えていることを特徴とするオブジェクト管理装置。
【0095】
(付記2)
前記グループ設定部は、前記グループが設定された前記枠線内に、当該グループに所属していない別のオブジェクトが移動してきた場合に、移動してきた前記別のオブジェクトを当該グループに所属させ、
前記位置検出部は、前記別のオブジェクトが当該グループに所属すると、当該グループが設定された前記枠線を基準とした、前記別
のオブジェクトの位置を検出する、
付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0096】
(付記3)
前記枠線内に位置している2以上の前記オブジェクトのいずれか1つが指定された場合に、指定されたオブジェクトが最前に位置するように、2以上の前記オブジェクトを、前記画面の法線方向において重ね合わせる、位置変更部を更に備え、
前記位置検出部は、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときは、重ね合わされている状態での、前記枠線を基準とした、2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を検出し、
前記グループ移動部は、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときは、重ね合わされている状態で、前記枠線と2以上の前記オブジェクトとを移動させ、
前記位置変更部は、重ね合わせの解除が指示されると、前記画面の法線方向において重ね合わされた2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を、重ね合わせが行なわれる前の位置へと戻す、
付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0097】
(付記4)
前記グループ設定部は、前記グループの設定の解除が指示された場合、又は前記枠線を消去する処理が行なわれた場合に、前記グループの設定を解除する、
付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0098】
(付記5)
前記グループ設定部は、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0099】
(付記6)
前記グループ設定部は、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0100】
(付記7)
前記オブジェクトが、カード状のオブジェクトである、付記1に記載のオブジェクト管理装置。
【0101】
(付記8)
画面上に表示されているカード状のオブジェクトを用いてユーザの思考を支援するための装置であって、
前記画面上にキャンバスを表示させ、更に、前記キャンバス上の指定された位置に前記カード状のオブジェクトを表示させる表示部と、指定された前記カード状のオブジェクトに、入力されたテキストを記述するテキスト記述部と、オブジェクト管理部とを備え、
前記オブジェクト管理部は、
前記画面上で前記カード状のオブジェクトを囲む枠線が描画された場合に、前記枠線内に位置している1又は2以上の前記カード状のオブジェクトに対して、所属先となるグループを設定する、グループ設定部と、
前記枠線を基準とした、設定された前記グループに所属する1又は2以上の前記カード状のオブジェクトの位置を検出する、位置検出部と、
前記グループに対して移動が指示された場合に、前記位置検出部によって検出された1又は2以上の前記カード状のオブジェクトの位置に基づいて、前記枠線と1又は2以上の前記カード状のオブジェクトとを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる、グループ移動部と、を備えている、
ことを特徴とする思考支援装置。
【0102】
(付記9)
画面上に表示されているオブジェクトを管理するための方法であって、
(a)前記画面上で前記オブジェクトを囲む枠線が描画された場合に、前記枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して、所属先となるグループを設定する、ステップと、
(b)前記枠線を基準とした、設定された前記グループに所属する1又は2以上の前記オブジェクトの位置を検出する、ステップと、
(c)前記グループに対して移動が指示された場合に、前記(b)のステップで検出された1又は2以上の前記オブジェクトの位置に基づいて、前記枠線と1又は2以上の前記オブジェクトとを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる、ステップと、
を備えていることを特徴とするオブジェクト管理方法。
【0103】
(付記10)
(d)前記グループが設定された前記枠線内に、当該グループに所属していない別のオブジェクトが移動してきた場合に、移動してきた前記別のオブジェクトを当該グループに所属させる、ステップと、
(e)前記(d)のステップによって前記別のオブジェクトが当該グループに所属すると、当該グループが設定された前記枠線を基準とした、前記別
のオブジェクトの位置を検出する、ステップと、
を更に有する、付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0104】
(付記11)
(f)前記枠線内に位置している2以上の前記オブジェクトのいずれか1つが指定された場合に、指定されたオブジェクトが最前に位置するように、2以上の前記オブジェクトを、前記画面の法線方向において重ね合わせる、ステップと、
(g)前記(f)のステップによって、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときに、重ね合わされている状態での、前記枠線を基準とした、2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を検出する、ステップと、
(h)前記(f)のステップによって、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときに、前記グループに対して移動が指示された場合に、前記(g)のステップで検出された2以上の前記オブジェクトの位置に基づいて、重ね合わされている状態で、前記枠線と2以上の前記オブジェクトとを移動させる、ステップと、
(i)重ね合わせの解除が指示された場合に、前記画面の法線方向において重ね合わされた2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を、重ね合わせが行なわれる前の位置へと戻す、ステップと、
を更に有する、付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0105】
(付記12)
(j)前記グループの設定の解除が指示された場合、又は前記枠線を消去する処理が行なわれた場合に、前記グループの設定を解除する、ステップを、
更に有する、付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0106】
(付記13)
前記(a)のステップにおいて、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0107】
(付記14)
前記(a)のステップにおいて、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0108】
(付記15)
前記オブジェクトが、カード状のオブジェクトである、付記9に記載のオブジェクト管理方法。
【0109】
(付記16)
コンピュータによって、画面上に表示されているオブジェクトを管理するためのプログラ
ムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記画面上で前記オブジェクトを囲む枠線が描画された場合に、前記枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して、所属先となるグループを設定する、ステップと、
(b)前記枠線を基準とした、設定された前記グループに所属する1又は2以上の前記オブジェクトの位置を検出する、ステップと、
(c)前記グループに対して移動が指示された場合に、前記(b)のステップで検出された1又は2以上の前記オブジェクトの位置に基づいて、前記枠線と1又は2以上の前記オブジェクトとを、これらの位置関係を保持した状態で移動させる、ステップと、
を実行させ
る、プログラ
ム。
【0110】
(付記17)
前記コンピュータに、
更に、
(d)前記グループが設定された前記枠線内に、当該グループに所属していない別のオブジェクトが移動してきた場合に、移動してきた前記別のオブジェクトを当該グループに所属させる、ステップと、
(e)前記(d)のステップによって前記別のオブジェクトが当該グループに所属すると、当該グループが設定された前記枠線を基準とした、前記別
のオブジェクトの位置を検出する、ステップと、
を実行させ
る、付記16に記載の
プログラム。
【0111】
(付記18)
前記コンピュータに、
更に、
(f)前記枠線内に位置している2以上の前記オブジェクトのいずれか1つが指定された場合に、指定されたオブジェクトが最前に位置するように、2以上の前記オブジェクトを、前記画面の法線方向において重ね合わせる、ステップと、
(g)前記(f)のステップによって、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときに、重ね合わされている状態での、前記枠線を基準とした、2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を検出する、ステップと、
(h)前記(f)のステップによって、2以上の前記オブジェクトが前記画面の法線方向において重ね合わされているときに、前記グループに対して移動が指示された場合に、前記(g)のステップで検出された2以上の前記オブジェクトの位置に基づいて、重ね合わされている状態で、前記枠線と2以上の前記オブジェクトとを移動させる、ステップと、
(i)重ね合わせの解除が指示された場合に、前記画面の法線方向において重ね合わされた2以上の前記オブジェクトそれぞれの位置を、重ね合わせが行なわれる前の位置へと戻す、ステップと、
を実行させ
る、付記16に記載の
プログラム。
【0112】
(付記19)
前記コンピュータに、
更に、
(j)前記グループの設定の解除が指示された場合、又は前記枠線を消去する処理が行なわれた場合に、前記グループの設定を解除する、ステップを、
実行させ
る、付記16に記載の
プログラム。
【0113】
(付記20)
前記(a)のステップにおいて、新たな枠線が描画されたときに、前記新たな枠線内に、既にグループが設定されている別の枠線が存在する場合は、前記別の枠線内の前記オブジェクトを含めて、新たなグループを設定する、
付記16に記載の
プログラム。
【0114】
(付記21)
前記(a)のステップにおいて、既に描画されている枠線内に、新たな枠線が描画された場合は、前記新たな枠線内に位置している1又は2以上の前記オブジェクトに対して新たなグループを設定する、
付記16に記載の
プログラム。
【0115】
(付記22)
前記オブジェクトが、カード状のオブジェクトである、付記16に記載の
プログラム。
【0116】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0117】
この出願は、2014年9月5日に出願された日本出願特願2014−180846を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。