【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明で用いる代表的デュアルバンド共振器は基本的には、
図3に示すように、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域
で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶
モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド共振器であって、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細い
ストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部とストリップ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振器と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振器からなり、
対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振器として働き、対称面A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振器として働くことを特徴とするデュアルバンド共振器であり、このデュアルバンド共振器をチューニング可能な構造とすることを見出だしたものである。
【0011】
すなわち本発明は、
図3に示すように、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド共振器であって、
所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細いストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部とストリップ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振器と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振器からなり、対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振器として働き、対称面A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振器として働くことを特徴とするデュアルバンド共振器において、スタブ11の上部空間に誘電体ロッド25を設けることを特徴とするチューナブルデュアルバンド共振器である。
また、本発明は、上記のチューナブルデュアルバンド共振器において、誘電体25を移動させ、誘電体25の位置を、半波長共振器10とスタブ11を合わせた長さの中間部の半波長共振器10の上部空間に設けた偶モードと奇モードの共振周波数を独立して周波数チューニングが可能であるチューナブルデュアルバンド共振器である。
【0012】
さらに、本発明は、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共
振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド帯域通過フィルタであっ
て、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該ストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細いストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部とストリッ
プ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振器と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振器からなり、対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振器として働き、対称面
A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振器として働くことを特徴とするデュアルバンド帯域通過フィルタであって、半波長共振器10とスタブ11の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けるチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおいて、
スタブ11の上部空間、又は、半波長共振器10とスタブ11を合わせた長さの中間部の半波長共振器10の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けることを特徴とするチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタである。
【0013】
また本発明は、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共
振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド帯域通過フィルタであっ
て、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され当該ストリップ導体が、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細いストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部とストリ
ップ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振器と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振器からなり、対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振器として働き、対称
面A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振器として働くことを特徴とするデュアルバンド共振器と、一定間隔mをおいて、180度向きを変えた同一のデュアルバンド共振器の間に、導波路端部の長さnのH型の導波路12を設けた構造を有するデュアル
バンド帯域通過フィルタであって、半波長共振器10とスタブ11の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けるチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおいて、スタブ11の上部空間、又は、半波長共振器10とスタブ11を合わせた長さの中間部の半波
長共振器10の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けることを特徴とするチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタである。
さらに、本発明は、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共
振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド帯域通過フィルタであっ
て、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細いストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部と
ストリップ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振器と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振器からなり、対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振器として働き
、対称面A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振器として働くことを特徴とするデュアルバンド共振器と、一定間隔mをおいて、180度向きを変えた同一のデュアルバンド共振器の間に、導波路端部の長さnのH型の導波路12を設けた構造を有するデ
ュアルバンド帯域通過フィルタであって、mを変えることによって偶モードの通過帯域の結合係数を調整し、その後、nを調節することにより偶モードの通過帯域の結合係数を一定に保ちながら奇モードの通過帯域の結合係数だけを個別に調整できることを特徴とする
デュアルバンド帯域通過フィルタであって、半波長共振器10とスタブ11の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けるチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおいて、スタブ11の上部空間、又は、半波長共振器10とスタブ11を合わせた長さの中間
部の半波長共振器10の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けることを特徴とするチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタである。
【0014】
またさらに、本発明の2段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニングのシフト量の調整方法は、各半波長共振器10の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離をすべて同じ
高さに調整することにより、奇モードのみ通過帯域特性を調整する周波数チューニングのシフト量の調整方法である。
さらに、本発明の2段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニングのシフト量の調整方法は、各スタブ11の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離をすべて同じ高さに調整することにより、偶モードのみ通過帯域特性を調整する周波数チューニングのシフト量の調整方法である。
【0015】
さらに、本発明の2段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニング後に発生する帯域内通過特性の劣化を改善する方法(トリミング)は、各半波長共振器10の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を個別に調整することにより、奇モードのみの帯域内通過帯域特性を改善する方法である。
また、本発明の2段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニング後に発生する帯域内通過特性の劣化を改善する方法(トリミング)は、各スタブ11の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を個別に調整することにより、偶モードのみの帯域内通過帯域特性を
改善する方法である。
【0016】
さらに、本発明は、半波長共振器10にスタブ11を付加した構造である
デュアルバンド共振器の対称面A−B面は電気/磁気壁をなし、奇モード共振と偶モード共振によって、2周波数帯域で動作するデュアルバンド共振器であって、半波長共振器10が奇モードによる共
振器となり、半波長共振器とスタブが偶モードによる共振器となり、奇モードを低周波側、偶モードを高周波側で共振するように共振器長を調整し、若しくは、奇モードを高周波側、偶モードを低周波側で共振することができるデュアルバンド帯域通過フィルタであっ
て、所定の厚さの誘電体の下面に接地導体が配置され、上面にストリップ導体が配置され、当該細いストリップ導体は、開放端(ストリップが繋がっていない箇所)で切断されている1本の細いストリップ導体であって、深く入り込んだ幅gの溝を有し、溝の先端部と
ストリップ導体の端面は幅dを有する左右対称形の1本のストリップ導体からなる形状の奇モード共振導波路と、長さlのスタブ11を開放端の反対側の端面で接続した形状の偶モード共振導波路からなり、対称面A−B面に電流が流れ込むときは、奇モード共振導波
路として働き、対称面A−B面に電流が流れ込まないときは、偶モード共振導波路として働くことを特徴とするデュアルバンド共振器と、一定間隔mをおいて、180度向きを変えた同一のデュアルバンド共振器の間に、導波路端部の長さnのH型の導波路12を設け
た構造を有するデュアルバンド共振器と、さらに、一定間隔mをおいて、180度向きを変えた同一のデュアルバンド共振器の間に、導波路端部の長さnのH型の導波路12を設けた構造を有するデュアルバンド共振器とからなる合計3基のデュアルバンド共振器とか
らなる構造を有し、第一のデュアルバンド共振器と第三のデュアルバンド共振器の奇モード共振導波路10に沿って、給電導体線13を設け、一方の給電導体線13を入力側とし、もう一方の給電導体線13を出力側としたことに特徴を有する多段型デュアルバンド帯
域通過フィルタ であって、半波長共振器10とスタブ11の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けるチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおいて、スタブ11の上部空間、又は、半波長共振器10とスタブ11を合わせた長さの中間部の半波長共振
器10の上部空間にそれぞれ誘電体ロッド25を設けることを特徴とするチューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタである。
さらに、本発明の3段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニングのシフト量の調整方法は、各半波長共振器10の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を調整することにより、奇モードのみ通過帯域特性を調整
することができる。
また本発明の3段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニングのシフト量の調整方法は、各スタブ11の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を調整することにより、偶モードのみ通過帯域特性を調整
することができる。
【0017】
さらに、本発明の3段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニング後に発生する帯域内通過特性の劣化を改善する方法(トリミング)は、各半波長共振器10の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を個別に調整することにより、奇モードのみの帯域内通過帯域特性を改善する方法である。
また、本発明の3段チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタにおける周波数チューニング後に発生する帯域内通過特性の劣化を改善する方法(トリミング)は、各スタブ11の上部空間にそれぞれ設けられた各誘電体ロッド25のみ、チューナブルデュアルバンド帯域通過フィルタとの距離を個別に調整することにより、偶モードのみの帯域内通過帯域特性を改善する方法である。