(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
無線通信を利用した車載システムとして、キーレスエントリシステムやタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring Systemとも呼ぶ)のようなシステムが普及している。
【0003】
キーレスエントリシステムは、車両に搭載された車載装置と車両のユーザが保持する携帯機との無線通信を利用して認証を行い、認証が成立すれば、機械式キーを用いないで車両のドアの施錠又は解錠やエンジン始動又は停止等の車両操作を行うことができるシステムである。通常、キーレスエントリシステムでは、車載装置から携帯機にLF帯(長波帯:30kHz〜300kHz)の周波数の無線信号を送信し、携帯機から車載装置にUHF帯(極超短波帯:300MHz〜3GHz)の周波数の無線信号を送信することによって、車載装置と携帯機との無線通信が行われる。
【0004】
タイヤ空気圧監視システムは、車両に搭載された車載装置と車輪に配設された検出装置との無線通信を利用して、車輪に装着されたタイヤの空気圧や温度等(以下、タイヤ状態と略称)を監視するシステムである。通常、タイヤ空気圧監視システムでは、検出装置は、タイヤ状態を検出するための気圧センサや温度センサ等を有している。そして、検出装置が検出したタイヤ状態に関する情報(以下、タイヤ情報と略称)を車載装置に伝達し、タイヤ状態に異常が有れば、車載装置がユーザに異常を報知している。検出装置が検出したタイヤ情報は、UHF帯の周波数の無線信号を用いて検出装置から車載装置に送信される。
【0005】
そして、近年、キーレスエントリシステムとしての機能(以下、キーレスエントリ機能と略称)とタイヤ空気圧監視システムとしての機能(以下、タイヤ空気圧監視機能と略称)との両方を有した車載複合システムが開発されている。このような車載複合システムとしては、特許文献1に係る車両用複合制御システム(車載複合システム)等が提案されている。
図9は、特許文献1に係る車両用複合制御システム200の構成を示す説明図である。
【0006】
図9に示すように、車両用複合制御システム200は、車両に搭載された車載装置201と、車両の利用者(ユーザ)が所持する携帯機203と、車両の前後左右の車輪に装着されたタイヤの内部に組み込まれたタイヤセンサ205(検出装置)とを備えている。車載装置201は、スマートエントリシステム(キーレスエントリシステム)としての機能とTPMS(タイヤ空気圧監視システム)としての機能とに対応した装置である。
【0007】
スマートエントリシステムでは、車載装置201と携帯機203との無線通信を利用して認証を行い、認証成立時に、ドアのアンロック(解錠)やエンジン始動の許可等の制御を実行している。車載装置201と携帯機203との無線通信は、車載装置201がLF帯の電波(無線信号)を携帯機203に送信し、携帯機203がRF帯の電波を車載装置201に送信することによって行われる。
【0008】
TPMSでは、車両が備えるタイヤの空気圧や温度等をタイヤセンサ205が検出し、タイヤセンサ205から車載装置201にRF帯の電波を送信することによって、検出した情報を車載装置201に送信している。そして、タイヤの空気圧や温度等に異常が有れば車載装置201が運転者(ユーザ)に異常を報知している。
【0009】
このように、携帯機203とタイヤセンサ205とは、いずれもRF帯の電波を用いて車載装置201への情報の送信を行っている。但し、情報の混信を避けるため、携帯機203とタイヤセンサ205とは、互いに異なる周波数の電波を用いて、情報の伝達を行っている。特許文献1では、携帯機203は、スマートエントリシステム用の周波数である312MHzの電波を使用し、タイヤセンサ205は、TPMS用の周波数である315MHzの電波を使用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特許文献1に係る車両用複合制御システム200では、携帯機203とタイヤセンサ205とは、互いに異なる周波数の電波を用いて、車載装置201への情報の送信を行っている。そのため、車載装置201は、2つの周波数に対応した受信回路を備える必要が有り、フィルタやスイッチ素子等の部品点数が増えて、車載装置201の回路構成が複雑になるという課題が有った。そして、車載装置201の回路構成が複雑になることは、装置の大型化やコストの増加にも繋がっていた。
【0012】
また、スマートエントリシステム用の周波数とTPMS用の周波数携帯機とが異なる周波数であっても、2つの周波数が十分に離れていない場合には、携帯機203からの電波とタイヤセンサ205からの電波とが互いに干渉し、正常な無線通信ができなくなる可能性が有った。
【0013】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、車載装置の回路構成を簡単にでき、携帯機から送信される無線信号と検出装置から送信される無線信号との干渉を抑制することができる車載複合システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この課題を解決するために、請求項1に記載の車載複合システムは、車両に搭載された車載装置と、前記車両のユーザが保持する携帯機と、前記車両に装着されたタイヤの状態を検出する検出装置と、を備え、前記車載装置と前記携帯機との無線通信を利用して、前記車両に搭載された装備を制御するキーレスエントリ機能と、前記車載装置と前記検出装置との無線通信を利用して、前記タイヤの状態を監視するタイヤ空気圧監視機能と、を有する車載複合システムであって、前記車載装置は、前記キーレスエントリ機能と前記タイヤ空気圧監視機能とに対応した制御部と、前記携帯機から送信される第1無線信号と前記検出装置から送信される第2無線信号とを受信する受信部と、前記携帯機に第3無線信号を送信する送信部と、を有し、前記第1無線信号と前記第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号であり、前記車載装置は、前記第2無線信号を受信した後に、前記第1無線信号の送信を指示するための第1指示情報を、前記第3無線信号を用いて前記携帯機に送信
し、前記検出装置は、所定の時間間隔で定期的に前記第2無線信号を送信し、前記車載装置は、定期的に送信される前記第2無線信号をトリガとして、前記第1指示情報を送信し、前記携帯機は、前記車載装置から送信される前記第1指示情報をトリガとして、前記第1無線信号を送信することを特徴とする。
【0015】
この構成の車載複合システムでは、携帯機から送信される第1無線信号と検出装置から送信される第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。そのため、1つの受信回路で第1無線信号と第2無線信号とに対応することができ、受信部の回路構成を簡単にすることができる。その結果、車載装置の回路構成を簡単にすることができる。
【0016】
しかも、この構成の車載複合システムでは、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号とは、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。そのため、第1無線信号の送信と第2無線信号の送信とが同時に行われるのを避けることができる。その結果、第1無線信号と第2無線信号とが同じ周波数の無線信号であっても、第1無線信号と第2無線信号との干渉を抑制することができる。
【0018】
この構成の車載複合システムでは、検出装置は、所定の時間間隔で定期的に第2無線信号を送信し、車載装置は、定期的に送信される第2無線信号をトリガとして、第1指示情報を送信している。そのため、車載装置から検出装置に無線信号を送信して、第2無線信号の送信を指示する必要が無く、検出装置側では、受信回路を備える必要が無い。その結果、検出装置の構成を簡単にすることができる。
【0019】
請求項
2に記載の車載複合システムでは、前記車載装置は、前記第2無線信号の送信を
指示するための第2指示情報を、前記第3無線信号と同じ周波数の第4無線信号を用いて
前記検出装置に送信し、前記第2指示情報に対応して前記検出装置から送信される前記第
2無線信号をトリガとして、前記第1指示情報を送信し、前記携帯機は、前記車載装置か
ら送信される前記第1指示情報をトリガとして、前記第1無線信号を送信することを特徴
とする。
【0020】
この構成の車載複合システムでは、車載装置は、第2無線信号の送信を指示するための第2指示情報を、第4無線信号を用いて検出装置に送信し、第2指示情報に対応して検出装置から送信される第2無線信号をトリガとして、第1指示情報を送信している。そのため、状況に応じて第2指示情報の送信を行わないようにし、それによって、第2無線信号の送信を停止させることができる。そして、第2無線信号の送信を停止させることによって、検出装置の電力消費を抑制することができる。
【0021】
また、この構成の車載複合システムでは、携帯機に送信する第3無線信号と検出装置に送信する第4無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。そのため、1つの送信回路で第3無線信号と第4無線信号とに対応することができ、送信部の回路構成を簡単にすることができる。その結果、車載装置の回路構成を簡単にすることができる。
【0022】
しかも、この構成の車載複合システムでは、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号とは、第4無線信号、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。そのため、第3無線信号の送信と第4無線信号の送信とが同時に行われるのを避けることができる。その結果、第3無線信号と第4無線信号とが同じ周波数の無線信号であっても、第3無線信号と第4無線信号との干渉を抑制することができる。
【0023】
請求項
3に記載の車載装置は、車両に搭載された車載装置と、前記車両のユーザが保持する携帯機と、前記車両に装着されたタイヤの状態を検出する検出装置と、を備え、前記車載装置と前記携帯機との無線通信を利用して、前記車両に搭載された装備を制御するキーレスエントリ機能と、前記車載装置と前記検出装置との無線通信を利用して、前記タイヤの状態を監視するタイヤ空気圧監視機能と、を有する車載複合システムに使用される車載装置であって、前記キーレスエントリ機能と前記タイヤ空気圧監視機能とに対応した制御部と、前記携帯機から送信される第1無線信号と前記検出装置から送信される第2無線信号とを受信する受信部と、前記携帯機に第3無線信号を送信する送信部と、を有し、前記第1無線信号と前記第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号であり、前記車載装置は、前記第2無線信号を受信した後に、前記第1無線信号の送信を指示するための第1指示情報を、前記第3無線信号を用いて前記携帯機に送信
し、前記検出装置は、所定の時間間隔で定期的に前記第2無線信号を送信し、前記車載装置は、定期的に送信される前記第2無線信号をトリガとして、前記第1指示情報を送信し、前記携帯機は、前記車載装置から送信される前記第1指示情報をトリガとして、前記第1無線信号を送信することを特徴とする。
【0024】
この構成の車載装置では、携帯機から送信される第1無線信号と検出装置から送信される第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。そのため、1つの受信回路で第1無線信号と第2無線信号とに対応することができ、受信部の回路構成を簡単にすることができる。その結果、車載装置の回路構成を簡単にすることができる。
【0025】
しかも、この構成の車載装置では、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号とは、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。そのため、第1無線信号の送信と第2無線信号の送信とが同時に行われるのを避けることができる。その結果、第1無線信号と第2無線信号とが同じ周波数の無線信号であっても、第1無線信号と第2無線信号との干渉を抑制することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、車載装置の回路構成を簡単にでき、携帯機から送信される無線信号と検出装置から送信される無線信号との干渉を抑制することができる車載複合システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の実施形態に係る車載複合システム1の構成について、
図1及び
図2を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車載複合システム1の構成を示す説明図である。
図1(a)は、システム全体の構成を示す説明図であり、
図1(b)は、車載装置10のブロック図である。
図2は、
図1に示す携帯機20と検出装置30との構成を示す説明図である。
図2(a)は、携帯機20のブロック図であり、
図2(b)は検出装置30のブロック図である。
【0029】
車載複合システム1は、キーレスエントリ機能とタイヤ空気圧監視機能とを有した複合システムである。キーレスエントリ機能は、車両に搭載された車載装置と車両のユーザが保持する携帯機との無線通信を利用して認証を行い、認証が成立すれば、機械式キーを用いないで車両のドアの施錠又は解錠やエンジン始動又は停止等の車両操作を行うことができる、キーレスエントリシステムに対応した機能である。
【0030】
タイヤ空気圧監視機能は、車両に搭載された車載装置と車輪に配設された検出装置との無線通信を利用して、車輪に装着されたタイヤの空気圧や温度等(以下、タイヤ状態と略称)を監視する、タイヤ空気圧監視システムに対応した機能である。
【0031】
車載複合システム1は、
図1に示すように、キーレスエントリ機能とタイヤ空気圧監視機能とに対応した車載装置10と、キーレスエントリ機能に対応した携帯機20と、タイヤ空気圧監視機能に対応した検出装置30とを備えている。車載装置10は、車両40に搭載されている。携帯機20は、図示しない車両40のユーザが保持している。検出装置30は、車両40の4つの車輪41にそれぞれ配設され、車輪41に装着されたタイヤ42のタイヤ状態を検出している。
【0032】
車載装置10と携帯機20とは無線通信が可能である。車載装置10と携帯機20との無線通信は、携帯機20から車載装置10にUHF帯(極超短波帯:300MHz〜3GHz)の周波数の無線信号である第1無線信号を送信し、車載装置10から携帯機20にLF帯(長波帯:30kHz〜300kHz)の周波数の無線信号である第3無線信号を送信する双方向の無線通信である。
【0033】
第1無線信号は、認証用の暗号情報等の情報を送信するための無線信号である。暗号情報等の情報は、第1無線信号に含まれる変調成分として送信される。第3無線信号は、第1指示情報等の情報を送信するための無線信号である。第1指示情報は、携帯機20に第1無線信号の送信を指示するための指示情報である。第1指示情報等の情報は、第3無線信号に含まれる変調成分として送信される。
【0034】
また、車載装置10と検出装置30とは無線通信が可能である。車載装置10と検出装置30との無線通信は、検出装置30から車載装置10にUHF帯の周波数の無線信号である第2無線信号を送信する一方向の無線通信である。
【0035】
第2無線信号は、タイヤ状態に関する情報(以下、タイヤ情報と略称)等の情報を送信するための無線信号である。タイヤ情報等の情報は、第2無線信号に含まれる変調成分として送信される。
【0036】
尚、本実施形態では、第1無線信号と第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。また、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号とに加えられる変調の方式としては、FSK変調等の方式が使用される。
【0037】
車載装置10は、
図1に示すように、第1制御部11と第1受信部12と第1送信部13とを有している。第1受信部12には、第1受信アンテナ12aが接続されている。そして、第1受信部12は、携帯機20から送信される第1無線信号と検出装置30から送信される第2無線信号とを受信している。第1送信部13には、第1送信アンテナ13aが接続されている。そして、第1送信部13は、携帯機20に第3無線信号を送信している。
【0038】
尚、
図1(b)では、車載装置10の構成を判り易くするために、第1受信部12に接続される第1受信アンテナ12aや、第1送信部13に接続される第1送信アンテナ13aの数を1つとしているが、第1受信部12の受信感度を高めるために、第1受信部12に複数の第1受信アンテナ12aが接続されていても構わない。また、携帯機20側の受信感度や検出装置30側の受信感度を向上させるために、第1送信部13に複数の第1送信アンテナ13aが接続されていても構わない。
【0039】
第1制御部11は、キーレスエントリ機能とタイヤ空気圧監視機能とに対応している。第1制御部11は、第1送信部13を制御し、第1指示情報等の情報を、第3無線信号を用いて携帯機20に送信させている。また、第1制御部11は、第1受信部12が受信した第1無線信号から認証用の暗号情報等の情報を入手している。また、第1制御部11は、入手した暗号情報に基づいて車載装置10と携帯機20との認証を行っている。
【0040】
また、第1制御部11は、図示しないドア施錠装置やエンジン始動装置等の車載装備と接続されている。そして、車載装置10と携帯機20との認証が成立した場合に、これらの車載装備を制御し、車両40のドアの施錠又は解錠や、車両40のエンジンの始動又は停止等のキーレスエントリ機能に関する車両操作を行っている。
【0041】
また、第1制御部11は、第1受信部12が受信した第2無線信号からタイヤ情報等の情報を入手している。そして、第1制御部11は、入手したタイヤ情報に基づいて、タイヤ状態に関する異常の有無を判定している。また、第1制御部11は、図示しない表示装置等に接続されている。そして、第1制御部11は、タイヤ状態に異常が有った場合には、前述した表示装置等を用いてユーザに異常を報知している。
【0042】
携帯機20は、
図2に示すように、第2制御部21と第2受信部22と第2送信部23と記憶部24を有している。第2受信部22には、第2受信アンテナ22aが接続されている。そして、第2受信部22は、車載装置10から送信される第3無線信号を受信している。第2送信部23には、第2送信アンテナ23aが接続されている。そして、第2送信部23は、車載装置10に第1無線信号を送信している。記憶部24は、認証用の暗号情報を記憶している。
【0043】
第2制御部21は、第2受信部22が受信した第3無線信号から第1指示情報等の情報を入手している。また、第2制御部21は、第2送信部23を制御し、暗号情報等の情報を第1無線信号を用いて車載装置10に送信させている。
【0044】
検出装置30は、
図2に示すように、第3制御部31と第3送信部33と検出部34とを有している。第3送信部33には、第3送信アンテナ33aが接続されている。そして、第3送信部33は、車載装置10に第2無線信号を送信している。検出部34は、気圧センサや温度センサ等を有して構成され、前述したタイヤ状態を検出している。検出部34が検出したタイヤ状態に関する情報がタイヤ情報として使用される。
【0045】
第3制御部31は、検出部34をモニタし、検出部34からタイヤ情報を入手している。また、第3制御部31は、第3送信部33を制御し、入手したタイヤ情報を第2無線信号を用いて車載装置10に送信させている。
【0046】
次に、キーレスエントリ機能に対応した無線通信について説明する。車載複合システム1では、車載装置10と携帯機20との無線通信を利用して、車載装置10と携帯機20との間で認証を行う。
【0047】
車載装置10と携帯機20との認証を行う場合には、まず、車載装置10が、第1無線信号(暗号情報)の送信を指示するための第1指示情報を、第3無線信号を用いて携帯機20に送信する。携帯機20は、第3無線信号を受信し、受信した第3無線信号から第1指示情報を入手する。そして、第1指示情報に対応して、携帯機20が、暗号情報を第1無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第1無線信号を受信し、受信した第1無線信号から暗号情報を入手する。そして、車載装置10が、入手した暗号情報に基づいて車載装置10と携帯機20との認証を行い、車載装置10と携帯機20との認証が成立した場合に、キーレスエントリ機能に関する所定の車両操作が許可される。
【0048】
車載装置10と携帯機20と認証が成立した場合には、例えば、車載装置10と携帯機20との距離に基づいて、車両40のドアが自動で施錠又は解錠される。また、図示しない車両側の操作スイッチを操作することによって、機械式キーを使用しないで車両40のエンジンを始動又は停止させることもできる。尚、車載装置10と携帯機20との認証は、ユーザが車両40に乗車してから下車するまでの間、定期的に繰り返される。
【0049】
次に、タイヤ空気圧監視機能に対応した無線通信について説明する。車載複合システム1では、まず、検出装置30がタイヤ状態を検出する。そして、検出装置30が、検出したタイヤ状態に関するタイヤ情報を第2無線信号を用いて定期的に車載装置10に送信する。車載装置10は、第2無線信号を受信し、受信した第2無線信号からタイヤ情報を入手する。そして、車載装置10が、入手したタイヤ情報に基づいて、タイヤ状態に関する異常の有無を判定し、異常が有った場合には、前述した表示装置等を用いてユーザに異常を報知する。
【0050】
次に、本実施形態に係る無線通信の手順について、
図3及び
図4を用いて説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る無線通信の手順を示す説明図である。
図4は、本発明の第1実施形態に係る無線通信のタイミングを示す説明図である。
図4では、
図3に示す手順に従って無線通信を行った場合の、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号との送信のタイミングを示している。
【0051】
図3に示すように、まず、ステップSa1では、検出装置30が、タイヤ情報を第2無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第2無線信号を受信し、受信した第2無線信号からタイヤ情報を入手する。
【0052】
次に、ステップSa2では、車載装置10が、入手したタイヤ情報に基づいて、タイヤ状態に関する異常の有無を判定する。そして、ステップSa3では、車載装置10が、異常の有無に基づく判断を行う。ステップSa3において、タイヤ状態に異常が有った場合、ステップSa4に移行し、車載装置10が、ユーザに異常を報知する。そして、ステップSa5に移行する。ステップSa3において、タイヤ状態に異常が無かった場合、そのままステップSa5に移行する。
【0053】
次に、ステップSa5では、車載装置10が、第2無線信号の受信をトリガとして、第1無線信号(暗号情報)の送信を指示するための第1指示情報を、第3無線信号を用いて携帯機20に送信する。携帯機20は、第3無線信号を受信し、受信した第3無線信号から第1指示情報を入手する。そして、ステップSa6では、第1指示情報に対応して、携帯機20が、暗号情報を第1無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第1無線信号を受信し、受信した第1無線信号から暗号情報を入手する。
【0054】
次に、ステップSa7では、車載装置10が、入手した暗号情報に基づいて車載装置10と携帯機20との認証を行う。そして、ステップSa8では、車載装置10が、認証結果に基づく判断を行う。ステップSa8において、認証が成立した場合、ステップSa9に移行し、キーレスエントリ機能に関する車両操作が許可される。そして、ステップSa10に移行する。ステップSa8において、認証が成立しなかった場合、キーレスエントリ機能に関する車両操作は許可されず、そのままステップSa10に移行する。
【0055】
次に、ステップSa10では、車載装置10が、次に第2無線信号を受信するまでの間待機する。その後、ステップSa1に戻り、ステップSa1からステップSa10までの手順を繰り返す。
【0056】
尚、本実施形態では、
図4に示すように、第2無線信号(タイヤ情報)は、所定の時間間隔t1で定期的に送信される。また、第2無線信号は、1回の送信タイミングで、4つの検出装置30から連続して送信される。時間間隔t1は、ステップSa1からステップSa9までの一連の無線通信に掛かる所要時間を考慮して、数十秒から数分程度の間で設定される。そして、次に第2無線信号を送信するまでに、一連の無線通信を終了させることができるようになっている。
【0057】
車載複合システム1では、このような手順に従って、キーレスエントリ機能に対応した無線通信と、タイヤ空気圧監視機能に対応した無線通信と、が行われる。そして、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号との送信のタイミングは、
図4に示すようになる。
【0058】
まず、検出装置30から車載装置10に、第2無線信号(タイヤ情報)が送信される。次に、車載装置10が第2無線信号を受信した後に、車載装置10から携帯機20に、第3無線信号(第1指示情報)が送信される。次に、携帯機20が第3無線信号を受信した後に、携帯機20から車載装置10に、第1無線信号(暗号情報)が送信される。
【0059】
このように、本実施形態では、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号とは、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。
【0060】
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の車載複合システム1は、キーレスエントリ機能とタイヤ空気圧監視機能とに対応した車載装置10と、キーレスエントリ機能に対応した携帯機20と、タイヤ空気圧監視機能に対応した検出装置30とを備えている。そして、車載装置10は、キーレスエントリ機能とタイヤ空気圧監視機能とに対応した第1制御部11と、携帯機20から送信される第1無線信号と検出装置30から送信される第2無線信号とを受信する第1受信部12と、携帯機20に第3無線信号を送信する第1送信部13と、を有している。
【0061】
このような車載複合システム1において、第1無線信号と第2無線信号とが、異なる周波数の無線信号である場合、第1受信部12には、第1無線信号に対応した受信回路と第2無線信号に対応した受信回路とがそれぞれ必要となり、第1受信部12の回路構成が複雑になってしまう。しかしながら、本実施形態の車載複合システム1では、第1無線信号と第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。そのため、1つの受信回路で第1無線信号と第2無線信号とに対応することができ、第1受信部12の回路構成を簡単にすることができる。その結果、車載装置10の構成を簡単にすることができる。
【0062】
また、本実施形態の車載複合システム1では、第1無線信号と第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号なので、第1無線信号の送信と第2無線信号の送信とが同時に行われた場合には、第1無線信号と第2無線信号とが干渉して、正常な無線通信ができなくなる可能性が有った。しかしながら、本実施形態の車載複合システム1では、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号とは、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。そのため、第1無線信号の送信と第2無線信号の送信とが同時に行われるのを避けることができる。その結果、第1無線信号と第2無線信号との干渉を抑制することができる。
【0063】
また、本実施形態の車載複合システム1では、検出装置30は、所定の時間間隔t1で定期的に第2無線信号(タイヤ情報)を送信し、車載装置10(第1送信部13)は、定期的に送信される第2無線信号をトリガとして、第3無線信号(第1指示情報)を送信している。そのため、車載装置10から検出装置30に無線信号を送信して、第2無線信号の送信を指示する必要が無く、検出装置30側では、受信回路を備える必要が無い。その結果、検出装置30の構成を簡単にすることができる。
【0064】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態において、前述した第1実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0065】
まず、本発明の第2実施形態に係る車載複合システム101の構成について、
図5及び
図6を用いて説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る車載複合システム101の構成を示す説明図である。
図5(a)は、システム全体の構成を示す説明図であり、
図5(b)は、車載装置10のブロック図である。
図6は、
図5に示す携帯機20と検出装置130との構成を示す説明図である。
図6(a)は、携帯機20のブロック図であり、
図6(b)は検出装置130のブロック図である。
【0066】
車載複合システム101は、
図5に示すように、車載装置10と携帯機20と検出装置130とを備えている。このように、車載複合システム101は、第1実施形態の検出装置30が検出装置130に置き換わったものである。
【0067】
そして、本実施形態では、車載装置10と検出装置130との無線通信は、検出装置130から車載装置10にUHF帯の周波数の無線信号である第2無線信号を送信し、車載装置10から検出装置130にLF帯の周波数の無線信号である第4無線信号を送信する双方向の無線通信である。
【0068】
第4無線信号は、第2指示情報等の情報を送信するための無線信号である。第2指示情報は、検出装置130に第2無線信号の送信を指示するための指示情報である。第2指示情報等の情報は、第4無線信号に含まれる変調成分として送信される。
【0069】
尚、本実施形態では、第1無線信号と第2無線信号とは、同じ周波数の無線信号であり、第3無線信号と第4無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号とに加えられる変調の方式としては、FSK変調等の方式が使用される。
【0070】
検出装置130は、
図6に示すように、第3制御部31と第3受信部32と第3送信部33と検出部34とを有している。このように、検出装置130は、第1実施形態の検出装置30に第3受信部32が加わったものである。第3受信部32には、第3受信アンテナ32aが接続されている。そして、第3受信部32は、車載装置10から送信される第4無線信号を受信している。
【0071】
車載装置10の構成と携帯機20の構成とは、第1実施形態と同様である。但し、車載装置10の第1送信部13は、第3無線信号と第4無線信号とを送信している。キーレスエントリ機能に対応した無線通信の方法は、第1実施形態と同様である。
【0072】
次に、タイヤ空気圧監視機能に対応した無線通信について説明する。車載複合システム101では、まず、検出装置130がタイヤ状態を検出する。そして、車載装置10が、第2無線信号(タイヤ情報)の送信を指示するための第2指示情報を、第4無線信号を用いて検出装置130に送信する。検出装置130は、第4無線信号を受信し、受信した第4無線信号から第2指示情報を入手する。そして、第2指示情報に対応して、検出装置130が、検出したタイヤ状態に関するタイヤ情報を第2無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第2無線信号を受信し、受信した第2無線信号からタイヤ情報を入手する。そして、車載装置10が、入手したタイヤ情報に基づいて、タイヤ状態に関する異常の有無を判定し、異常が有った場合には、前述した表示装置等を用いてユーザに異常を報知する。
【0073】
次に、本実施形態に係る無線通信の手順について、
図7及び
図8を用いて説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る無線通信の手順を示す説明図である。
図8は、本発明の第2実施形態に係る無線通信のタイミングを示す説明図である。
図8では、
図7に示す手順に従って無線通信を行った場合の、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号との送信のタイミングを示している。
【0074】
図7に示すように、まず、ステップSb1では、車載装置10が、第2指示情報を第4無線信号を用いて検出装置130に送信する。検出装置130は、第4無線信号を受信し、受信した第4無線信号から第2指示情報を入手する。そして、ステップSb2では、第2指示情報に対応して、検出装置130が、タイヤ情報を第2無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第2無線信号を受信し、受信した第2無線信号からタイヤ情報を入手する。
【0075】
次に、ステップSb3では、車載装置10が、入手したタイヤ情報に基づいて、タイヤ状態に関する異常の有無を判定する。そして、ステップSb4では、車載装置10が、異常の有無に基づく判断を行う。ステップSb4において、タイヤ状態に異常が有った場合、ステップSb5に移行し、車載装置10が、ユーザに異常を報知する。そして、ステップSb6に移行する。ステップSb6において、タイヤ状態に異常が無かった場合、そのままステップSb6に移行する。
【0076】
次に、ステップSb6では、車載装置10が、第2無線信号の受信をトリガとして、第1無線信号(暗号情報)の送信を指示するための第1指示情報を、第3無線信号を用いて携帯機20に送信する。携帯機20は、第3無線信号を受信し、受信した第3無線信号から第1指示情報を入手する。そして、ステップSb7では、第1指示情報に対応して、携帯機20が、暗号情報を第1無線信号を用いて車載装置10に送信する。車載装置10は、第1無線信号を受信し、受信した第1無線信号から暗号情報を入手する。
【0077】
次に、ステップSb8では、車載装置10が、入手した暗号情報に基づいて車載装置10と携帯機20との認証を行う。そして、ステップSb9では、車載装置10が、認証結果に基づく判断を行う。ステップSb9において、認証が成立した場合、ステップSb10に移行し、キーレスエントリ機能に関する車両操作が許可される。そして、ステップSb11に移行する。ステップSb9において、認証が成立しなかった場合、キーレスエントリ機能に関する車両操作は許可されず、そのままステップSb11に移行する。
【0078】
次に、ステップSb11では、車載装置10が、次に第4無線信号を送信するまで待機する。その後、ステップSa1に戻り、ステップSa1からステップSb11までの手順を繰り返す。
【0079】
尚、本実施形態では、
図8に示すように、第4無線信号(第2指示情報)は、所定の時間間隔t2で定期的に送信される。そして、第2無線信号(タイヤ情報)は、第2指示情報に対応して、4つの検出装置130から連続して送信される。時間間隔t2は、ステップSb1からステップSb10までの一連の無線通信に掛かる所要時間を考慮して、数十秒から数分程度の間で設定される。そして、次に第4無線信号を送信するまでに、一連の無線通信を終了させることができるようになっている。
【0080】
車載複合システム101では、このような手順に従って、キーレスエントリ機能に対応した無線通信と、タイヤ空気圧監視機能に対応した無線通信と、が行われる。そして、その場合、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号との送信のタイミングは、
図8に示すようになる。
【0081】
まず、車載装置10から検出装置130に、第4無線信号(第2指示情報)が送信される。次に、検出装置130が第4無線信号を受信した後に、検出装置130から車載装置10に、第2無線信号(タイヤ情報)が送信される。次に、車載装置10が第2無線信号を受信した後に、車載装置10から携帯機20に、第3無線信号(第1指示情報)が送信される。次に、携帯機20が第3無線信号を受信した後に、携帯機20から車載装置10に、第1無線信号(暗号情報)が送信される。
【0082】
このように、本実施形態では、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号とは、第4無線信号、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。
【0083】
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる効果についてのみ説明する。本実施形態の車載複合システム101では、車載装置10(第1送信部13)は、第2無線信号(タイヤ情報)の送信を指示するための第2指示情報を、第4無線信号を用いて検出装置130に送信し、第2指示情報に対応して検出装置130から送信される第2無線信号をトリガとして、第1指示情報を第3無線信号を用いて送信している。そのため、状況に応じて第2指示情報の送信を行わないようにし、それによって、第2無線信号の送信を停止させることができる。そして、第2無線信号の送信を停止させることによって、検出装置130の電力消費を抑制することができる。
【0084】
また、本実施形態の車載複合システム101では、携帯機20に送信する第3無線信号と検出装置130に送信する第4無線信号とは、同じ周波数の無線信号である。そのため、1つの送信回路で第3無線信号と第4無線信号とに対応することができ、第1送信部13の回路構成を簡単にすることができる。その結果、車載装置10の回路構成を簡単にすることができる。
【0085】
しかも、本実施形態の車載複合システム101では、第1無線信号と第2無線信号と第3無線信号と第4無線信号とは、第4無線信号、第2無線信号、第3無線信号、第1無線信号の順に、異なるタイミングで送信される。そのため、第3無線信号の送信と第4無線信号の送信とが同時に行われるのを避けることができる。その結果、第3無線信号と第4無線信号とが同じ周波数の無線信号であっても、第3無線信号と第4無線信号との干渉を抑制することができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
【0087】
例えば、本発明の実施形態において、キーレスエントリ機能は、前述した以外の機能を有していても構わない。例えば、携帯機20は、操作スイッチ等の入力手段を有し、入力手段への入力操作に対応して、車両40のドアやトランクの施錠又は解錠を行わせても構わない。また、車載装置10と携帯機20との距離に対応して、ウエルカムライトの点灯等を行わせても構わない。また、車載装置10と携帯機20との無線通信を利用して、車両40の位置情報や燃料残量等の情報を携帯機20に送信させても構わない。また、キーレスエントリ機能は、前述した機能の一部のみを有していても構わない。
【0088】
また、本発明の実施形態において、タイヤ空気圧監視機能は、前述した以外の機能を有していても構わない。例えば、検出装置30(又は検出装置130)は、加速度センサを有し、検出した加速度に基づいてタイヤ42の空気圧を算出しても構わない。また、検出装置30(又は検出装置130)は、車両40の走行状態等のように、タイヤの空気圧や温度以外の情報を更に検出しても構わない。
【0089】
また、本発明の実施形態において、第1無線信号と第2無線信号とは、UHF帯以外の周波数の無線信号であっても構わない。また、第3無線信号と第4無線信号とは、LF帯以外の周波数の無線信号であっても構わない。また、無線信号に加えられる変調の方式は、前述した以外の方式(ASK変調等)であっても構わない。
【0090】
また、本発明の実施形態において、第1無線信号と第2無線信号とが、同じ周波数帯域で僅かに異なる周波数の無線信号であった場合、同じ通過帯域のフィルタ素子や、同じ整合条件の増幅回路を使用することができ、1つの受信回路で第1無線信号と第2無線信号とを受信することが可能となる。そのため、このような場合でも、これまで説明してきた効果と同様の効果を得ることができる。したがって、第1無線信号と第2無線信号とが、同じ周波数帯域で僅かに異なる周波数の無線信号であった場合も、本発明に含まれる。同様に、第3無線信号と第4無線信号とが、同じ周波数帯域で僅かに異なる周波数の無線信号であった場合も、本発明に含まれる。
【0091】
また、本発明の実施形態において、前述した以外の手順に従って、キーレスエントリ機能に対応した無線通信と、タイヤ空気圧監視機能に対応した無線通信と、を行っても構わない。例えば、
図3において、車載装置10は、検出装置30から第2無線信号を受信(ステップSa1)した後に、異常の有無を判定するのではなく、携帯機20から第1無線信号を受信(ステップSa6)した後に、異常の有無の判定と、車載装置10と携帯機20との認証と、をまとめて行っても構わない。
【0092】
また、本発明の第1実施形態において、4つの検出装置30は、1回の送信タイミングで、第2無線信号を連続して送信するのではなく、1回目の送信タイミングで、2つの検出装置30が、第2無線信号を連続して送信し、2回目の送信タイミングで、他の2つの検出装置30が、第2無線信号を連続して送信しても構わない。また、4つの検出装置30の近くにそれぞれ車載装置10の第1受信アンテナ12aが配置され、第2無線信号の信号強度を微弱にできる場合には、4つの検出装置30が、1回の送信タイミングで、第2無線信号を同時に送信しても構わない。
【0093】
また、本発明の第2実施形態において、車載装置10は、第4無線信号を用いて、第2無線信号(タイヤ情報)の送信の開始と停止のみを指示し、検出装置130は、第2無線信号の送信を開始してから停止するまでの間は、車載装置10の指示に従って第2無線信号を送信するのではなく、所定の時間間隔で定期的に第2無線信号を送信しても構わない。