特許第6265557号(P6265557)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6265557
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】コンベヤビーム
(51)【国際特許分類】
   B65G 21/22 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
   B65G21/22 B
【請求項の数】13
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-520128(P2015-520128)
(86)(22)【出願日】2013年7月3日
(65)【公表番号】特表2015-525723(P2015-525723A)
(43)【公表日】2015年9月7日
(86)【国際出願番号】SE2013050858
(87)【国際公開番号】WO2014007747
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年6月23日
(31)【優先権主張番号】1250762-0
(32)【優先日】2012年7月4日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】501002323
【氏名又は名称】フレックスリンク アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100148596
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 和弘
(72)【発明者】
【氏名】アスカーダル, マグナス
(72)【発明者】
【氏名】サルミ, マルコ
【審査官】 川上 佳
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第00315775(EP,A1)
【文献】 特開昭61−127511(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第03420395(DE,A)
【文献】 独国特許出願公開第10146492(DE,A1)
【文献】 仏国特許出願公開第02333993(FR,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02397610(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 21/00−22
F16B 7/00−7/22
E06B 3/04−3/46、3/50−3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の金属製単一コネクタ要素(1)と少なくとも2つのコンベヤビーム要素(30、51)とを備える、コンベヤシステム用のコンベヤビーム(40、50)において、
コネクタ要素が、中央部分(2)と、2つの外側部分(3、4)と、前記中央部分と前記外側部分との間の前記コネクタ要素の周囲に延びる2つの周溝(5、6)と、を備え、前記コネクタ要素には第1の挿入位置および第2の拘束位置が設けられ、前記第1の挿入位置では、前記コネクタ要素が前記2つのコンベヤビーム要素の間に挿入されて、第1の外側部分が第1のコンベヤビーム要素のビームチャネル(31)内に配置され、第2の外側部分が第2のコンベヤビーム要素のビームチャネル(31)内に配置され、前記第2の拘束位置では、前記コネクタ要素が、前記コンベヤビームを形成するように前記コンベヤビーム要素を互いにロックし、前記第2の拘束位置は、前記第1の挿入位置から前記コネクタ要素を回転することによって到達され、各ビームチャネル(31)には、2つのフランジ(34、35)が設けられ、前記コネクタ要素の各溝(5、6)の各内側(18、19)には、くさび形突出部(20、21)が設けられ、前記コネクタ要素(1)が前記第2の拘束位置にある時に、前記くさび形突出部(20、21)が前記フランジ(34、35)を当接支持することを特徴とする、コンベヤビーム。
【請求項2】
前記コネクタ要素の前記第2の拘束位置が、前記第1の挿入位置から少なくとも45度の回転角に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤビーム。
【請求項3】
前記コネクタ要素の前記第2の拘束位置が、前記第1の挿入位置からほぼ90度の回転角に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤビーム。
【請求項4】
前記コネクタ要素の前記外側部分(3、4)には、前記コネクタ要素の中心軸線(7)と平行な2つの外面(8、9)が設けられ、前記外面(8、9)のそれぞれが、第1の直線表面部(10、13)と、半円形表面部(11、14)と、第2の直線表面部(12、15)とを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンベヤビーム。
【請求項5】
前記中心軸線(7)と前記第1の直線表面部(10、13)との間の距離aが、前記中心軸線(7)と前記第2の直線表面部(12、15)との間の距離bより短いことを特徴とする、請求項4に記載のコンベヤビーム。
【請求項6】
前記第2の直線表面部(12、15)には、鋭角を有する先のとがった突出部(16、17)が設けられることを特徴とする、請求項4または5に記載のコンベヤビーム。
【請求項7】
前記くさび形突出部(20、21)が前記第2の直線表面部(12、15)に隣接することを特徴とする、請求項〜6のいずれか一項に記載のコンベヤビーム。
【請求項8】
前記くさび形突出部(20、21)には、少なくとも1つの第2の突出部(22)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンベヤビーム。
【請求項9】
前記コネクタ要素の前記中央部分(2)には、キーレンチに適応する偶数の直線表面を有するキーグリップが設けられることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンベヤビーム。
【請求項10】
前記コネクタ要素の前記中央部分(2)には下方に延びる取付部(26)が設けられ、前記取付部(26)には第3のコンベヤビーム要素(52)が取り付けられることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンベヤビーム。
【請求項11】
前記取付部(26)には、前記取付部の中心と同軸に延びる貫通孔(27)が設けられること、および、前記第3のコンベヤビーム要素(52)が、前記貫通孔を貫通するねじ(53)で前記コネクタ要素に取り付けられることを特徴とする、請求項10に記載のコンベヤビーム。
【請求項12】
前記第3のコンベヤビーム要素(52)には、傾斜上面(55)および覆われたコンベヤチェーン戻り経路(56)が設けられることを特徴とする、請求項10または11に記載のコンベヤビーム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンベヤビームを少なくとも1つ備えるコンベヤシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのビーム要素を相互に連結させてコンベヤビームにする複数の一体コネクタ要素を備えるコンベヤビームに関する。かかるコンベヤビームは、様々な種類のビーム要素、例えばスプリットストレートコンベヤビーム要素、プレーン屈曲要素、X屈曲要素、またはその他のコンベヤビーム要素を備えることができる。
【背景技術】
【0002】
工場内の様々なステーションの間で物体を移動させるために使用されるような搬送装置は、通常はベルトまたはチェーンを含む搬送軌道を備える。コンベヤの軌道は、コンベヤビームによって支持されるエンドレスコンベヤチェーンからなる。コンベヤチェーンは、摩擦および摩耗を低減するためにコンベヤビーム上の摺動面を滑り、通常はスライドレール上を滑る。コンベヤ軌道は、ストレートビームと、湾曲部と、屈曲部と、駆動ユニットやアイドラエンドユニットなどの他のコンベヤ構成要素と、を備える。コンベヤビームは、通常、押出アルミニウムプロファイルから製作される。ストレートコンベヤビームは、可能であれば一体に押出成形される。より大きいまたはより幅広いコンベヤビームは、望まれるサイズまたは幅を得るために互いに相互連結される複数のコンベヤビームセグメントを備えていてもよい。より少ない数で作られるコンベヤビームタイプを提供するためのビームセグメントからコンベヤビームを組み立てることも可能であるが、その場合、完全な工具の費用効率は高くない。そのような一例が、追加のスライドレールがコンベヤビームプロファイル内に取り付けられるべき場合である。
【0003】
真っすぐではないコンベヤビームの各部、例えば水平屈曲部や垂直屈曲部などは、単一プロファイルから製造するのが困難であり、大抵は予め曲げられたビームセグメントから連結ビームクリップアセンブリで組み立てられる。ビームクリップアセンブリは、ねじおよびロックナットで互いに取り付けられかつ2つのビームセグメントを一緒に固締する2つのクリップ部品を備える。クリップ部品はビームプロファイルに適合する。
【0004】
ビームセグメントコネクタで相互連結される既知のコンベヤビームの例が、米国特許第6,854,397号明細書および米国特許第6,820,737号明細書に見られ、これらの例では、2つのクランプ本体が、ボルトおよびナットを使用して2つのコンベヤ部分を連結させるために使用される。クランプ本体の両側の係合部材は、コンベヤビームが得られるようにコンベヤビームセグメントのくさび形領域を固締する。
【0005】
ビームセグメントコネクタで相互連結されるコンベヤビームの別の例が国際公開第2010/001689号パンフレットに見られ、この例では、コネクタ要素が、上部フレームセグメントおよび下部フレームセグメントからコンベヤビームを組み立てるために使用される。コネクタ要素は、基体とロックプレートを基体上の傾斜面に押圧するねじとを備えており、基体とロックプレートとの間にフレーム部材が圧搾されるようになっている。
【0006】
これらおよびその他の既知のコンベヤビームは、複数の部品からなる異なるコネクタ要素で相互に連結されることから、コンベヤビームの組立てが比較的複雑で時間のかかるものになる。したがって、コンベヤビームを改良する余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の一目的は、複数の一体コネクタ要素が2つのコンベヤビーム要素を相互に連結させる改良型コンベヤビームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による問題の解決法は請求項1の特徴の説明部に記載されている。他の請求項は、コンベヤビームの有利な実施形態およびさらなる発展形態を含んでいる。
【0009】
複数の一体コネクタ要素と少なくとも2つのコンベヤビーム要素とを備える、コンベヤシステム用のコンベヤビームにおいて、本発明の上記目的は、コネクタ要素が、中央部分と、2つの外側部分と、中央部分と外側部分との間のコネクタ要素の周囲に延びる2つの周溝と、を備え、コネクタ要素には第1の挿入位置および第2の拘束位置が設けられ、第1の挿入位置では、コネクタ要素が2つのコンベヤビーム要素の間に挿入されて、第1の外側部分が第1のコンベヤビーム要素のチャネル内に配置され、第2の外側部分が第2のコンベヤビーム要素のチャネル内に配置され、第2の拘束位置では、コネクタ要素が、コンベヤビームを形成するようにコンベヤビーム要素を互いにロックすることで達成される。
【0010】
本発明によるコンベヤビームのこの第1の実施形態により、少なくとも2つのコンベヤビーム要素、例えば2つのスプリットコンベヤビームを備えるコンベヤビームを容易で確実な方法で組み立てることができる。各コネクタ要素は、好ましくは一体に作られた1つの一体部品からなるので、コネクタ要素を使用することによるコンベヤビームの組立ては容易でありかつ費用効率が高い。コネクタ要素は、相互に連結されるべき2つのコンベヤビーム要素内の縦チャネル内に簡単に挿入され、相互連結部が配置されるべき位置まで摺動される。これらの位置では、各コネクタ要素が挿入位置から拘束位置まで回転させられる。コネクタ要素の回転は、レンチまたは類似の工具によって行われてもよく、手で行われてもよい。回転中、コネクタ要素はチャネルと相互作用し、チャネルの内側をコネクタ要素の支持面で押圧する。
【0011】
コネクタ要素が適切な相互連結位置に配置されロックされていると、新しいコネクタ要素をコンベヤビーム内に挿入して新しい相互連結位置に配置できる。このようにして、2つのスプリットコンベヤビーム要素を備えるコンベヤビームが迅速かつ確実な方法で組み立てられる。これは、様々な種類の屈曲部とストレートコンベヤビームの両方が費用対効果の高い方法で供給され得るという点で有利である。コンベヤビームを組み立てるためにコネクタ要素を使用するのは、コンベヤ屈曲部にとって特に有利である。従来のストレートコンベヤビームは押出アルミニウムから作られる。この種のビームは、特により小さい半径で曲げるのはほぼ不可能である。代わりに、湾曲したコンベヤビームが2つのコンベヤ半ビーム要素から組み立てられる。一体コネクタ要素を使用すると、湾曲コンベヤビームの組立てが簡単になる。複数のコネクタ要素を使用することにより、中央コンベヤビームおよび2つのスプリットコンベヤビームから幅の広いコンベヤビームを組み立てることも可能である。
【0012】
本発明の有利な展開では、コネクタ要素を挿入位置から拘束位置まで少なくとも45度、好ましくはほぼ90度回転させることによって、コンベヤビームが組み立てられる。このようにして、コネクタ要素によって確実にロックされるコンベヤビームが提供される。
【0013】
本発明の有利な展開では、コネクタ要素の支持面には、コネクタ要素とコンベヤビームとの間のさらに高いロック力を可能にする突出部が設けられる。突出部は、コネクタ要素が過大な力をかけていないのに逆に回転することのないように、自錠作用をもたらすことが好ましい。このようにして、コンベヤチェーンによってコンベヤ軌道に誘発された振動が、コンベヤビーム要素からコネクタ要素を緩めることはない。さらに、突出部は、コンベヤシステム内のすべての部品が確実な方法で接地され得るように、コンベヤビーム要素とコネクタ要素との間に電気的接触をもたらすことも好ましい。コネクタ要素には、コンベヤビームを組み立てるときに標準レンチが使用され得るように、4面または6面を有するキーグリップが設けられることが好ましい。
【0014】
本発明の有利な展開では、コンベヤビームは、コネクタ要素の取付部によってコンベヤビームに取り付けられた第3のコンベヤビームを備える。取付部は中央部分から下方へ延び、コネクタ要素内の貫通孔を通って延びるねじで第3のコンベヤビーム要素を固定する。第3のコンベヤビーム要素は、一例では、コンベヤチェーン戻り経路が覆い隠され、したがって塵埃や液体などによる汚染から保護される隠れたコンベヤチェーン戻り経路である。第3のコンベヤビーム要素には、汚染粒子などが上面にくっつかないように傾斜上面が設けられることが好ましい。
【0015】
添付図面に示されている諸実施形態を参照して、本発明について以下でより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明によるコンベヤビームに使用するコネクタ要素を示す図である。
図2】コネクタ要素の外側部分の側面図である。
図3】コネクタ要素が2つのコンベヤビーム要素における挿入位置にあるコンベヤビームを示す図である。
図4】2つのコンベヤビーム要素を相互に連結させる、拘束位置にあるコネクタ要素を備えるコンベヤビームを示す図である。
図5】本発明によるコンベヤビームに使用するコネクタ要素の発展形態を示す図である。
図6】本発明による第3のコンベヤビーム要素を備えるコンベヤビームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下で記述されるさらなる発展形態を有する本発明の諸実施形態は、単なる例と見なされるべきであり、特許請求の範囲によって与えられる保護の範囲を決して限定するものではない。
【0018】
図1は、本発明によるコンベヤビームに使用するコネクタ要素を斜視図で示し、図2は、コネクタ要素の外側部分を側面図で示す。記載されている例では、コネクタ要素1は中央部分2および2つの外側部分3、4を備える、すなわち中央部分の両側にそれぞれ1つの外側部分を備える。中央部分2、第1の外側部分、および第2の外側部分には同じ中心軸線7が設けられる。コネクタ要素の周囲に延びる第1の溝5は、中央部分2と第1の外側部分3との間に設けられ、コネクタ要素の周囲に延びる第2の溝6は、中央部分2と第2の外側部分4との間に設けられる。中央部分2には、溝に隣接するフランジ24、25が設けられる。中央部分には、レンチまたは別の適切な工具が中央部分2を把持することができるようにキーグリップ23がさらに設けられる。したがって、中央部分には、偶数の真っすぐで平行な面、例えば4面、6面、または8面が設けられる。中央部分には、特定の取付け工具に適合する特定の外面形状が設けられてもよい。さらに、コネクタには、コネクタ要素を手で回転させることを可能にするグリップが設けられてもよい。このようにして、手動のコネクタ要素を設けることが可能であり、手動のコネクタ要素は、手の幅に対応する幅を有するより幅の広いコネクタ要素の場合に特に有利となり得る。手動のコネクタ要素の場合、中央部分は、組立てを容易にするために非対称であることが好ましい。コネクタ要素には、図5に示されているように、別のコンベヤビーム要素を保持するのに適した取付部も設けられてもよい。
【0019】
外側部分3、4は、形状および機能が似ている。第2の外側部分4についてより詳細に説明するが、同じことが第1の外側部分3にも当てはまる。外側部分4には、コネクタ要素1の中心軸線7に平行な2つの外面8、9が設けられる。外面8、9はそれぞれ、外側部分の周囲の180度にわたって延び、第1の直線表面部10、13、半円形表面部11、14、および第2の直線表面部12、15を含む。中心軸線7と第1の表面部10、13との間の距離aは、中心軸線7と第2の表面部12、15との間の距離bより短い。このようにして、外側部分の付いたコネクタ要素をコンベヤビーム要素のチャネル内に挿入して摺動させ、コネクタ要素を回転させてコネクタ要素がチャネル内にロックされるようにすることが可能である。直線表面部10、13はチャネル表面に対して摺動し、直線表面部12、15はチャネル表面を当接支持するとともに、コネクタ要素をコンベヤビーム要素にロックする。コネクタ要素は、図2に矢印で示されているように、反時計回り方向に90度回転させられる。
【0020】
コンベヤビームが確実に組み立てられ、かつ、コネクタ要素がコンベヤビーム要素内に確実にロックされるようにするために、第2の直線表面部12、15には、コネクタ要素が例えば振動に起因して時計回り方向に回転することにより緩むのを妨げる1つまたは複数のロック補助具が設けられてもよい。図示の例では、第2の直線表面部上にそれぞれ、先のとがった突出部16、17が設けられる。突出部の形状およびサイズは、相互に連結されるべきコンベヤビーム要素のサイズおよび材料に適合していることが好ましい。図示の例では、突出部は左右対称であり鋭角を有する。このようにして、必要に応じて工具を用いてコネクタ要素を除去することにより、コンベヤビームを分解することが可能である。コンベヤビームを分解することが非常に困難になるように突出部にくさび形を与えることも可能である。直線表面部には、直線表面部と対応する支持面との間の摩擦を増大させるために、例えばセレーションなども設けられてもよい。突出部16、17は、コネクタ要素の中心からオフセットcを設けて配置されることが好ましい。このことは、コネクタ要素が緩むのを防止するのに役立つ。
【0021】
中央部分2と外側部分3、4との間には、中央部分の両側に溝5、6がある。溝は、外側部分が挿入される対象であるコンベヤビーム要素のチャネルのフランジと協働するように構成され、各溝は、コネクタ要素をコンベヤビーム要素のチャネル内に挿入するときにコネクタ要素を案内する。各溝5、6の内側18、19には、くさび形突出部20、21がさらに設けられ、くさび形突出部20、21は第2の表面部12、15に隣接する。くさび形は、コネクタ要素を適切な横向き位置に位置付けるとともに、組み立てられたコンベヤビームに適切な幅を与えるのに役立つ。これは、ビームチャネルの幅がコンベヤビームの適切な幅を得るために重要ではないことを意味する。したがって、異なる幅をもつビームチャネルを有するビーム要素が使用され得る。コネクタ要素をコンベヤビーム要素のフランジに固締することのさらなる利点は、外側部分3、4の幅をコンベヤビーム要素のチャネルの幅より小さくすることができる点である。このように、外側部分の外側端面は、コンベヤビームの適切な幅を得るために垂直なチャネル表面を圧迫してはならない。これにより、コネクタ要素をチャネル内の所望の取付け位置まで挿入することが簡単になる。
【0022】
くさび形突出部20、21には、少なくとも1つの第2の突出部22がさらに設けられてもよい。この突出部は、コネクタ要素とコンベヤ要素との間の摩擦を増大させるのに役立つことがあるが、主に、コネクタ要素とコンベヤビーム要素との間に電気的接続部を与えるよう意図されている。コンベヤビーム要素は、通常は比較的硬い酸化物層を有する押出アルミニウムから作られる。したがって、突出部は、金属間接続を可能にするために酸化物層を切り開くように構成される。コネクタ要素は、好ましくは鋼鉄や合金鋼などの金属材料から作られ、好ましくはダイカストで作られる。
【0023】
図3は、コネクタ要素が2つのコンベヤビーム要素における挿入位置にあるコンベヤビーム40を示し、図4は、コネクタ要素が拘束位置で、2つのコンベヤビーム要素を相互に連結させてコンベヤビームを形成している組立済みコンベヤビームを示す。図3および図4では、2つの縦ビーム要素30を備えるコンベヤビーム40が端面図で示されている。ビーム要素には、スライドレールに適合する上部フランジおよび下部フランジが設けられる。各コンベヤビームにはビームチャネル31がさらに設けられ、コネクタ要素の外側部分がビームチャネル31内に挿入される。図3において、コネクタ要素は挿入位置にあり、コネクタ要素の第1の直線表面部10、13はコンベヤビームチャネル31の支持面32、33に向けられている。外側部分の寸法は挿入位置でビームチャネルより小さいので、コネクタ要素は、ビームチャネル内を所望の取付け位置まで容易に摺動することができる。
【0024】
図4は、コネクタ要素が拘束位置で、2つのコンベヤビーム要素を相互に連結させているコンベヤビーム40を示す。この場合、コネクタ要素の第2の直線表面部12、15はコンベヤビームチャネル31の支持面32、33に向けられている。第2の直線表面部の寸法はコンベヤチャネルの寸法に適合しているので、第2の直線表面部12、15はビームチャネルの支持面32、33を当接支持する。突出部16、17もまたビームチャネルの支持面32、33を当接支持して、コネクタ要素をビーム要素にさらに固定する。さらに、溝5、6のくさび形突出部20、21はフランジ34、35を当接支持して、コネクタ要素をコンベヤビーム要素にさらに固定するとともに、コネクタ要素とビーム要素との間の金属間接続を可能にする。
【0025】
複数のコネクタ要素を使用して2つのコンベヤビーム要素(例えばスプリットビーム要素)からコンベヤビームを組み立てることにより、垂直方向または水平方向の異なる曲率を有する様々な形状のコンベヤビームを設けることができる。その他の種類のコンベヤビーム、例えばX屈曲部やホイール屈曲部なども容易かつ確実な方法で組み立てることができる。コネクタ要素を使用して他のタイプのコンベヤビームを組み立てることも可能である。図5は、取付部26が設けられたコネクタ要素の一例を示す。取付部は、コネクタ要素の中央部分2から延び、コンベヤビームに組み込まれるときに下方に延びる。
【0026】
取付部26には下方支持面28が設けられ、下方支持面28には第3のコンベヤビームを取り付けることができる。取付部26には、この例では貫通孔27も設けられ、貫通孔27は取付部貫通して配置される。これにより、別のコンベヤビーム要素をねじおよび溝ナットを使用して上方からコネクタ要素に取り付けることが可能になる。コンベヤビーム要素をねじまたはその他の締結手段を使用して下方から取り付けられるように、取付部26にねじ孔を設けることも可能である。また、クリップまたはロックチャネルのような他の取付手段が取付部の下部に設けられてもよい。
【0027】
図6はコンベヤビーム50の別の例を示し、この例では、取付部26を有するコネクタ要素1がコンベヤビーム要素51を相互に連結させるために使用されている。このコンベヤビームは、コネクタ要素の取付部に取り付けられた第3の下部コンベヤビーム要素52を備える。第3のコンベヤビーム要素52は、取付部の下部支持面28を圧迫するとともに、コネクタ要素の貫通孔27を貫通して延びるねじ53を使用することによって取り付けられる。ねじは、第3のコンベヤビーム要素内のチャネル内に挿入された溝ナット54と相互作用する。
【0028】
このコンベヤビームは、より汚染された環境、または一定量の塵埃粒子を放出する製品の流れに特に適している。従来のストレートコンベヤビームはアルミニウムから押出成形される。この種のコンベヤビームでは、コンベヤビームの中央が両側を連結させる中間壁を含んでいるので、コンベヤチェーン戻り経路は比較的よく保護される。湾曲したコンベヤビームはそのような壁を含まず、したがってより開放しているので、コンベヤチェーンが戻り経路内をさかさまになって運ばれるときに塵埃などがコンベヤチェーンに入り込むことが可能になる。これはチェーンの摩耗を増大させることになる。戻り経路用の別個の下部コンベヤビーム要素を使用することにより、コンベヤシステムの湾曲部内にも隠れた戻り経路を得ることが可能である。
【0029】
第3の下部コンベヤビーム要素は、塵埃および液体が外面上に定着することのないように設計される。したがって、下部コンベヤビーム要素の上面55は傾斜している。そのような開放したコンベヤビームはコンベヤビームの清掃を単純にすることにもなるので、このことは、ある種の産業にとって重要である。
【0030】
コネクタ要素のサイズは、コンベヤビーム要素のサイズおよびコンベヤビームに適合する。中央部分の幅は、任意の所要の幅のコンベヤビームを得ることができるように選択することができる。
【0031】
本発明は上述の諸実施形態に限定されるものと見なされるべきでなく、いくつかのさらなる変形形態および変更形態が後続の特許請求の範囲内で可能である。コンベヤビームは任意のサイズを有していてもよく、任意の適当な材料で作られてもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 コネクタ要素
2 中央部分
3 第1の外側部分
4 第2の外側部分
5 第1の溝
6 第2の溝
7 中心軸線
8 外面
9 外面
10 第1の直線表面部
11 半円形表面部
12 第2の直線表面部
13 第1の直線表面部
14 半円形表面部
15 第2の直線表面部
16 突出部
17 突出部
18 内側
19 内側
20 くさび形突出部
21 くさび形突出部
22 第2の突出部
23 キーグリップ
24 フランジ
25 フランジ
26 取付部
27 貫通孔
28 下面
30 ビーム要素
31 ビームチャネル
32 上部支持面
33 下部支持面
34 上部フランジ
35 下部フランジ
40 コンベヤビーム
50 コンベヤビーム
51 ビーム要素
52 下部ビーム要素
53 ねじ
54 ナット
55 傾斜上面
56 コンベヤチェーン戻り経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6