特許第6265969号(P6265969)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6265969照明ネットワークを用いた交通管理のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6265969
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】照明ネットワークを用いた交通管理のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20180115BHJP
   G08G 1/127 20060101ALI20180115BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20180115BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20180115BHJP
   G08G 1/13 20060101ALI20180115BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   G08G1/00 A
   G08G1/127 A
   G08G1/14 A
   G08G1/01 A
   G08G1/13
   G08G1/09 F
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-502522(P2015-502522)
(86)(22)【出願日】2013年3月26日
(65)【公表番号】特表2015-514264(P2015-514264A)
(43)【公表日】2015年5月18日
(86)【国際出願番号】IB2013052409
(87)【国際公開番号】WO2013144846
(87)【国際公開日】20131003
【審査請求日】2016年3月24日
(31)【優先権主張番号】61/616,569
(32)【優先日】2012年3月28日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】チャラパリ キラン スリニバス
(72)【発明者】
【氏名】カバルカンティ デーブ アルベルト タバレス
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジアンフェン
【審査官】 島倉 理
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−097616(JP,A)
【文献】 特開2003−178341(JP,A)
【文献】 特開2005−295380(JP,A)
【文献】 特開2006−244144(JP,A)
【文献】 特開平5−290295(JP,A)
【文献】 特開2002−168934(JP,A)
【文献】 特開2009−75754(JP,A)
【文献】 特開2005−86579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00
G08G 1/01
G08G 1/09
G08G 1/127
G08G 1/13
G08G 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が領域内の追跡されるべき物体からのビーコン信号を得る無線受信器及び通信インターフェースを含む複数の照明ユニットと、
前記複数の照明ユニットの少なくとも1つと通信し、2以上の前記照明ユニットによって受信された前記ビーコン信号及びトポロジテーブルのみを用いて前記物体に関する追跡データを決定する、通信ユニットを含む制御ユニットとを有し、前記トポロジテーブルが前記複数の照明ユニットの地理的位置と街路データ情報を含む前記領域のマッピングデータとに基づくものであり、
前記制御ユニットは、更に、前記2以上の照明ユニットによって受信された前記ビーコン信号の信号強度及び前記トポロジテーブルを用いて、前記物体が位置する街路を決定する、
照明ネットワーク。
【請求項2】
前記ビーコン信号が、物体のID、タイムスタンプ情報及び信号レベルのうちの少なくとも1つを更に含む、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項3】
前記無線受信器がDSRC信号受信器である、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項4】
前記追跡されるべき物体が車両であり、前記追跡データが、前記DSRC信号受信器を介して前記車両に返送される交通情報を決定するために処理される、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項5】
前記複数の照明ユニットのうちの少なくとも1つが、車両の駐車場の利用可能性を決定するために使用されるべきデータを収集するセンサを更に含む、請求項1に記載の照明ネットワーク。
【請求項6】
前記制御ユニットが、更に、前記センサからのデータを処理して、前記複数の照明ユニットのうちの1以上を介して前記車両に駐車場利用可能性メッセージを供給する、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項7】
前記制御ユニットが、更に、前記車両からのリクエストを処理して、前記複数の照明ユニットのうちの前記1以上を介して駐車スペースのための支払い及び/又は登録を行う、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項8】
前記制御ユニットが、更に、前記複数の照明ユニットのうちの前記1以上を介して駐車違反を見付けるために前記駐車スペースの占有状態を追跡する、請求項に記載の照明ネットワーク。
【請求項9】
複数の照明ユニットを含む照明ネットワークにおいて使用されるコントローラであって、
前記複数の照明ユニットのうちの少なくとも1つから、車両に関するビーコン信号を受信する通信ユニットと、
2以上の前記照明ユニットによって受信された前記ビーコン信号及びトポロジテーブルのみを用いて領域内の前記車両に関する追跡データを決定するプロセッサとを有し、前記トポロジテーブルが前記複数の照明ユニットの地理的位置と街路データ情報を含む前記領域のマッピングデータとに基づくものであり、
前記プロセッサは、更に、前記2以上の照明ユニットによって受信された前記ビーコン信号の信号強度及び前記トポロジテーブルを用いて、前記物体が位置する街路を決定する、
コントローラ。
【請求項10】
前記車両に関する追跡データが、前記車両の予想経路、所定の位置に関する交通の流れ、及び前記車両の平均速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載のコントローラ。
【請求項11】
交通情報を決定する方法であって、
複数の照明ユニットから車両に関して複数のビーコン信号を受信するステップと、
前記複数のビーコン信号の1以上を、特定のビーコン信号が所定の閾値より低い場合に除去するステップと、
前記特定の車両が位置する街路をトポロジテーブル及び前記複数のビーコン信号を用いて決定するステップであって、前記トポロジテーブルが前記照明ユニットの地理的位置及び前記複数の照明ユニットが位置する区域に関する街路データに基づくものであるステップと、
前記街路に沿った前記特定の車両の位置を、前記複数のビーコン信号に基づいて推定するステップと、
を有する、方法。
【請求項12】
前記特定の車両の進行経路を、前記推定するステップから得られる複数の前記位置及び該複数の位置の各々の関連するタイムスタンプ情報に基づいて計算するステップを更に有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記特定の車両の平均速度を、前記推定するステップから得られる複数の前記位置及び該複数の位置の各々の関連するタイムスタンプ情報に基づいて計算するステップを更に有する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
領域における交通の流れを、一定の期間内に該領域を通過する車両の平均数に基づいて計算するステップを更に有する、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通情報を管理するためのシステム及び方法に係り、更に詳細には、照明ユニット(LU)が都市(市街)環境において装置から発せされる信号の聴取地点として働く、都市環境における屋外照明ネットワーク(OLN)を用いたリアルタイム交通管理システムに関する。例えば、上記信号は自動車から発せされる無線電波周波数信号であり得る。
【背景技術】
【0002】
都市における交通渋滞は増加しつつある問題である。渋滞遅延は、重い経費負担を有することになる。この経費負担は、GDPの1%にもなり得るもので、更に詳細には、最近の調査及び推定に基づけば、UKでは1.5%、ドイツ国では0.9%、フランス国では1.3%、及び米国では0.6%にもなる。この経費負担は、来る年には増加すると予想される。更なる又は拡大された道路の建設は助けになり得るが、このことは交通渋滞の全体的問題を軽減することにはならないであろう。
【0003】
交通の賢い知的技術及び市場に基づく管理が必要とされる。例えば、初歩的な渋滞課金が、例えばシンガポール、ストックホルム、ロンドン及びオスロ等の、世界における幾つかの都市で既に実施されている。
【0004】
渋滞課金又は渋滞料金は、交通渋滞を低減するためにピーク需要の期間内において交通網の利用者に追加料金を課すシステムである。このシステムは、可変の通行料金に似た道路課金料金を含み得る。この可変課金方法は需要を調整し、供給を増加させることなく渋滞を管理することを可能にする。渋滞課金概念を含む市場経済理論は、ユーザに彼らが生じさせる負の外在性に対する代金を支払うことを強制させ、ユーザに、ピーク需要期間の間に運転する場合に互いに課することになる費用を認識させると共に、環境に対するユーザの影響を更に気付かせることを前提としている。
【0005】
これらの予備的実施の初期の結果は、渋滞課金による10〜30%の交通の減少が達成され得ることを示している。
【0006】
賢い交通管理方式を実施化するためには、市街におけるリアルタイムな交通を詳細に理解することが重要である。交通量を決定する従来の方法は、付加的な交通設備を設置することによるものである。この従来の交通設備は、道路下に配置されるか又は道路傍の設備に取り付けられて交通の流れを測定するセンサ、及び通行料金を自動的に収集すると共に交通違反を検出するためのカメラ型システムを含む。
【0007】
従来のカメラ及びセンサシステムは、自動車ナンバープレート番号を識別し、車両速度を追跡記録し、及び自動的に違反を記録すると共にユーザに請求するためにユーザのデータベースに接続することができる。短距離電波周波数(RF)識別システム(RFIDとも称される、例えば米国におけるEZパス)も、特定の位置での自動通行料金収集のために使用することができる。
【0008】
しかしながら、この従来の交通設備は設置及び保守するのが高価である。例えば、舗装下の新たなセンサ及び交通料金収集室を設置することは高価であり、少ない戦略的位置(例えば、市街における入口点及び高速道路における幾つかの出口)でしか実施することができない。従って、市街に対して利用可能な交通の流れ情報の細かさは、既存の交通監視設備により制限される。
【0009】
交通情報を収集する他の方法は、携帯電話ユーザを追跡することに基づくもの(例えば、グーグルマップアプリケーション)であるが、この方法も精度の限界を有すると共に、該方法の利用可能性も携帯電話サービスの可能領域に依存する。この点に関して、もし交通情報が正確でない場合、このことは、交通問題を、軽減する代わりに悪化させることになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、当業技術においては、上述した従来の交通管理システムの欠点に対処するシステム及び方法に対する要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の1つのフィーチャは、賢い交通制御及び管理に必要とされる密でリアルタイムな交通情報を収集するために都市環境及び市街に配備される屋外照明ネットワークを用いることに関するものである。このフィーチャは、交通の流れ情報の細かさ及び/又は精度を改善する。このフィーチャは、前述した従来のシステムと比較して、設置及び保守の設備経費も減少させる。
【0012】
本発明の原理により、渋滞課金等の、交通管理方式をリアルタイムで支援する、交通を管理するための種々の実施態様が開示される。自動車及び他の車両からの無線信号が、屋外照明ネットワーク(“OLN”)を用いて検出される。OLN内の照明ユニット(“LU”)は、上記無線信号(例えば、無線電波周波数信号)のための聴取地点として働く。
【0013】
本発明の態様によれば、これらの聴取地点(LU)はネットワーク化されているので、斯かるLUから収集される情報は、更に集約、分析することができ、ユーザ又は交通管理/制御システムに供給することができる。この集約された情報は、交通を管理するために(例えば、渋滞税を導入するために又は動的交通信号シーケンス化を実行するために)自治体により使用することができる。この集約された情報は広く使用することができ、例えば、ユーザに提供することができるか、又は交通を予測し、ユーザに指示するために使用することができる。
【0014】
米国運輸省(DoT)は、安全性を高めるために全ての自動車に専用短距離通信(“DSRC”)(5.9GHz又はその他)ラジオを、今日義務付けられているシートベルト及びエアバッグと同様に、義務付けようと考えていることに注意されたい。ところで、米国運輸省(“DoT”)は、DSRCシステムを用いて実施化された基本的“心拍(Heart beat)”又は“私はここに居る(Here I am)”タイプの機能により既に先に進んでいる。
【0015】
DSRCシステムは、自動車で使用するために特別に設計された単方向又は双方向の短〜中距離無線通信チャンネル、並びに対応する組のプロトコル及び規格である。1999年10月に、アメリカ合衆国連邦通信委員会(FCC)は、米国において、5.9GHz帯における75MHzのスペクトルを知的輸送システムITSにより使用されるべきDSRCのために割り当てた。ヨーロッパでは、2008年の8月に、ヨーロッパ電気通信規格研究所(ETSI)が5.9GHz帯における30MHzのスペクトルを割り当てた。
【0016】
自動車においてDSRCラジオ又は他の形態の無線通信が与えられたとして、本発明は、自動車から道路傍において収集される情報を集めると共に、知的交通管理システムを実施化するために使用することができる交通の流れ情報(個々の車両に関する及び集合的)を都市又は他のエンドユーザに供給する方法及びシステムを開示する。
【0017】
本発明により構成される知的交通管理システムは:
・知的交通管理のための交通密度及び流れ(速度)の決定;
・動的交通信号シーケンス;
・渋滞課金;
・更に位置固有(例えば、スクールゾーン)とすることができる、特別な設備無しでの自動速度執行;
・違法なスクールバス横断等の違反を自動的に追跡することができること;
・例えば盗難車両等又は法執行アプリケーションのための車両の位置特定、;
・道路又は高速道路上の誤った方向への自動車の運転に関する当局への通知等の、緊急安全状況の自動的検出;
・道路の間違った側での車両の運転等の安全状況を、警報/警告と一緒に、早期に識別することができること;及び
・街路上又は駐車場における駐車の利用可能性/占有度(利用度)、及び駐車に関する計測/支払い請求の容易化(例えば、パーキングメータの交換);
なるアプリケーションのうちの1以上を含むことができる。
【0018】
一実施態様において、本発明は複数の照明ユニットを含む照明ネットワークに関するものである。各照明ユニットは、追跡されるべき物体から無線信号を得るように構成された無線受信器、及び通信インターフェースを含む。該照明ネットワークは制御ユニットも含む。該制御ユニットは通信ユニットを含み、該通信ユニットは、前記複数の照明ユニットの少なくとも1つと通信して前記無線信号に基づき追跡データを得ると共に、トポロジテーブルを使用して該追跡データを処理するように構成される。前記トポロジテーブルは、前記複数の照明ユニットの地理的位置及びマッピングデータに基づくものである。
【0019】
他の実施態様において、本発明は複数の照明ユニットを含む照明ネットワークにおいて使用されるべきコントローラに関するものである。該コントローラは、前記複数の照明ユニットのうちの少なくとも1つから車両に関する交通データを受信するように構成された通信ユニットを含む。該コントローラは、トポロジテーブルを用いることにより前記交通データを処理して所定の領域内の交通関連情報を決定するように構成されたプロセッサも含む。前記トポロジテーブルは、前記複数の照明ユニットの地理的位置及びマッピングデータに基づくものである。
【0020】
更に他の実施態様において、本発明は、交通情報を決定する方法に関するものである。該方法は、複数の照明ユニットから特定の車両に関する複数のビーコン信号を受信するステップと、特定のビーコン信号が所定の閾値より低い場合に前記複数のビーコン信号の1以上を除去するステップと、前記特定の車両が位置する街路をトポロジテーブル及び前記複数のビーコン信号を用いて決定するステップとを含む。前記トポロジテーブルは、前記照明ユニットの地理的位置及び前記複数の照明ユニットが位置する区域に関する街路データに基づくものである。該方法は、前記街路に沿う前記特定の車両の位置を前記複数のビーコン信号に基づいて推定するステップも含む。
【0021】
通常、本発明の種々の態様及び実施態様は、本発明の範囲内において可能な如何なる方法でも組み合わせ及び結合することができる。本発明と考えられる主題は、本明細書の末尾の請求項に特別に指摘され、明確に記載されている。
【0022】
本発明の上述した並びに他のフィーチャ及び利点は、添付図面に関連して後述される詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1の(a)及び(b)は、本発明の一実施態様による交通管理システム100を示す。
図2図2は、本発明の一実施態様による初期化方法を示す。
図3図3は、本発明の他の実施態様による車両識別方法を示す。
図4図4は、本発明の他の実施態様による交通データ収集方法を示す。
図5図5は、本発明の他の実施態様による交通データ処理方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1の(a)に示されるように、交通管理システム100は中央制御ユニット20及び1以上の照明ユニット(例えば、LU0〜LU10)を含んでいる。中央制御ユニット20は、LU(LU0〜LU10)の近傍に又はLUから遠い位置に配置することができる。中央制御ユニット20は、データベース21及び通信ユニット22を含んでいる。通信ユニット22は、LU(LU0〜LU10)と通信するために使用されると共に、ユーザ又は外部システムに対して交通情報へのアクセスを提供するために使用することもできる。中央制御ユニット20は、LU(LU0〜LU10)に対して直接的に又は間接的に通信結合される。例えば、中央制御ユニット20は、有線及び/又は無線/無線メッシュ接続を介して直接通信することができるか、又はインターネット、イントラネット、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、地上放送システム、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、無線ネットワーク、若しくは電話網(POTS)、並びにこれら及び他のタイプのネットワークの部分若しくは組み合わせを介して間接的に通信することができる。
【0025】
LU(LU0〜LU10)は、光発生機構11、無線信号を検出するための無線受信器12、オプションとしてのデータベース13及び通信インターフェース14を含んでいる。無線受信器12は、例えばDSRC、3G、LTE、Wi-Fi、RFIDと互換性を有するものとすることができ、他のタイプの無線通信システム又は可視光通信システムを使用することができる。上述した通信インターフェースは、中央制御ユニット20にデータを伝送するための如何なる好適な通信装置とすることもできる。この点に関して言うと、通信インターフェース14を介して、各LUは中央制御ユニット20と直接的に、他のLUを介して、及び/又は中間ノード(図1の(a)及び(b)には示されていない)を介して通信する。上記中間ノードは、当該交通管理システム100における特定の副交通区域に対するデータ収集/処理ユニットであり得る。該中間ノードは、中央制御ユニット20の機能の幾つか又は全てを含むことができる。
【0026】
データベース13は、全てのLU(LU0〜LU10)に含まれる必要があるということではない。LU(LU0〜LU10)は1以上の他のLU及び/又は中間ノードと通信することができるので、記録又は記憶される必要がある如何なるデータも、他のLU及び/又は中間ノードに必要に応じて記憶することができる。
【0027】
動作時において、交通管理システム100は特定の交通管理要件に対して必要に応じて種々の機能を実行する。図2〜4は、実行することが可能な種々の機能を実施する例示的方法である。
【0028】
図2は、本発明の一実施態様による初期化方法を示す。ステップ200において、全てのLU(LU0〜LU10)が中央制御ユニット20により注釈記録されているかの判断がなされる。各LU(LU0〜LU10)に関して、次の情報:即ち、固有の識別コード、地理的位置及び街路位置/名称のうちの1以上を含む注釈データが記憶される。当該交通管理システム100により実行される種々の機能を補助するために、他の情報も各LUに記憶することができる。中央制御ユニット20が該中央制御ユニット20と通信する全てのLUに関する注釈情報を有していない場合、該注釈情報はステップ210において必要に応じて更新及び記録される。このことは、適切なデータベースにアクセスすることにより及び/又は対応するLUにより供給される情報から実行することができる。更に、当該注釈情報は、ユーザにより、又は設置者若しくは現場における他の人員により携帯される試運転ツール補助装置等の他の装置であって、注釈情報を入力することができる装置により供給することができる。
【0029】
ステップ220において、市街区域又は交通区域におけるLUに関してトポロジテーブルが作成される。該トポロジテーブルは、LU(LU0〜LU10)の地理的位置並びに街路名称及び街路経路等のマッピングデータに基づくものである。該トポロジテーブルにおけるデータの視覚的表示が図1の(b)に示されている。該テーブルの寸法はLxLであり、ここで、Lは当該市街又は交通区域におけるLU(LU0〜LU10)の数である。該トポロジテーブルの作成は、中央制御ユニット20により又は補助的処理ユニットにより実行することができる。該トポロジテーブルは、当該注釈情報と例えばGPS位置システム等の他の情報システムにより維持される他のデータベース情報との間の相関関係、街路マッピング/方向データ及びシステム、スクールバス経路、等を含むこともできる。該トポロジテーブルは、何のLUがDSRC無線電波信号の範囲(“R”)内にあるか(例えば、“1”なる値)、及び何のLUが範囲内にないか(例えば、“0”なる値)等の距離データも供給することができる。
【0030】
再び図1の(a)及び(b)を参照すると、各車両30又は当該交通管理システム100内で追跡/監視されるべき物体は、LU(LU0〜LU10)の1以上により検出される無線信号を送信する無線送信器31を含んでいる。該無線信号は、当該車両30の少なくとも識別コードを含む。車両30の識別コードは、交通量を検出するのに十分である。当該無線信号には、本明細書で説明する一層進んだアプリケーションを可能にするために交通管理システム100により処理されるべき交通データ等の、追加の情報を含めることもできる。
【0031】
図3は、当該交通管理システム100の機能を促進するために、無線信号で、特定の車両に関する付加情報を更新/追加するための方法を示す。車両30の各々に対し、ステップ300において、例えばスクールバス若しくは緊急対応車両又は特定のグループ(レンタカー会社)内の車両のタイプ等の付加情報が追加されるべきかついての判断がなされる。この判断は、付加情報を追加する必要が無い場合はスキップすることができる。この判断は、例えば車両30の運転者により又は事前にプログラムされて、如何なる時に実行することもできる。ステップ310において、付加情報が含められるべき場合、識別子フィールドが更新され、無線信号(例えば、DSRCビーコン信号)に追加される。ステップ320において、上記識別子フィールドを備える無線信号が送信される。この送信は、当該交通管理システム100で実施化される通信プロトコルの要件に依存して、周期的であり、ポーリングされ、又は連続的であり得る。
【0032】
図4は、本発明の更に他の実施態様によるLU(LU0〜LU10)によって実行される交通データ収集方法を示す。ステップ400において、1以上のLU(LU0〜LU10)は車両30の1以上から前記無線信号(ビーコン)の1以上を受信する。ステップ410において、LUは(当該LU、他のLU及び/又は中間ノード内の)データベース13を更新する。一実施態様において、データベース13は中央制御ユニット20において遠隔的に維持することもできる。幾つかのLUは、ローカルなデータベースを保持することができる一方、他のLUは、メッシュネットワークが中央制御ユニット20にデータを供給するために使用される場合、中継ノードとして主に使用することができる。当該更新は、無線信号が受信された車両30に関するタイムスタンプを含める/更新する、新たな車両IDを追加する、及び既存の車両IDを維持することを含む。含められる/更新されるべき正確なデータは、当該交通管理システム100により実行されるべき機能に依存する。ステップ420において、LUは中央制御ユニット20に交通データを送信したかを判断する。この判断は、“T”分(更新間隔)毎に交通データを送信することに基づくものであり、“T”の頻度は当該交通管理システム100により実行されるべき機能に依存して変化し得る。上記判断は、例えば、中央制御ユニット20からの更新要求、又はデータベース13の更新に基づくトリガに基づくものでもあり得る。上記判断に基づき、ステップ430において、LUは交通データを更新し/該交通データを中央制御ユニット20に送信する。この交通データは、車両(又は複数車両)30のID、タイムスタンプ情報、GPSデータ、無線信号の信号レベル、LUの地理的位置及び識別コードを含むことができる。ステップ440において、LUは、データベース13における古い情報を周期的に及び/又は自動的に(交通データの送信の後に)消去することができる。
【0033】
図1に示された様に、中央制御ユニット20は、当該情報に対する所要の精度に依存して設定することが可能な周期的間隔で交通情報を計算するように構成される。一実施態様において、正確は車両の速度及び位置を得るために、LUからの更新間隔は、車両30による無線信号(即ち、ビーコン)の間の最短の周期に設定することができる。この場合、上記中央制御ユニットは各無線信号(ビーコン)送信を交通の流れ情報を更新するために使用することができる。
【0034】
他の実施態様において、上記更新間隔は数秒若しくは数分に、及び/又は可変であるように設定することができる。例えば、該更新間隔は、中央制御ユニット20により交通状況に基づいて及び/又は所与の車両に応答して調整することができる。例えば、不審な車両を追跡するために、中央制御ユニットはLU(LU0〜LU10)をポーリングして、関連する無線信号(ビーコン)を受信するやいなや該不審な車両をレポートすることができる。更に、中央制御ユニット20は、区域毎の市街の交通需要に、例えば交通量を効率的に管理するために当該区域における交通密度又は当該区域に必要とされる交通情報の精度/細かさに基づいて適応化するように構成することができる。
【0035】
上述したアプリケーション/機能の幾つかは、下記の表1に要約される。
【表1】
【0036】
図5は、本発明による中央制御ユニット20により実行される交通データ処理方法の一例を示す。特に、図5は、道路上の運転者又は当該交通管理システム100の他のユーザに供給することができる交通密度及び流れ(速度)を如何にして決定するかを示している。ステップ500において、中央制御ユニット20はLU(LU0〜LU10)の1以上から交通データを受信する。ステップ510において、中央制御ユニット20は該交通データをデータベース21又は他の一時/永久記憶手段に記憶することができる。ステップ515において、記憶スペースを解放する必要があるならば、中央制御ユニット20はデータベース21における古いデータを定期的に消去することができる。
【0037】
ステップ520において、中央制御ユニット20は、LU(LU0〜LU10)からの交通データ及びトポロジテーブル(前述した)に基づいて、車両30の各々が位置している/進行している位置(例えば、街路)を決定する。このことは、例えば、車両30の各々に対して、各街路に関する平均受信信号強度を計算すると共に、当該街路を3つの無線信号(ビーコン)イベントのうちの少なくとも2つに関する最大平均に基づいて選択することにより実施することができる。例えば、図1の(b)に示されるように、トポロジテーブルからは、LU0〜LU2は街路A上に位置し、LU3〜LU6は街路B上に位置することが分かる。街路Aに関する平均受信信号強度(LU0〜LU2からの)及び街路Bに関する平均受信信号強度(LU3〜LU6からの)を計算して、車両30が街路B上に位置することを決定することができる。
【0038】
何の街路上に車両30がいるかを選択するための、この種のアルゴリズムは、共に街路LU内に限定される時間的及び空間的に平均に基づくものである。所定の閾値より弱い無線信号データを除去するために、当該データの前処理を実行することができる。このことは、上記選択の精度を改善する助けとなり得る。
【0039】
ステップ530において、ステップ520から街路上の位置が決定/推定される。これは、当該街路内のLUにおいて受信された信号強度の加重和関数に基づいて実行される。この場合、車両30は、該車両30から最強の無線信号を受信したLUの位置におけるものと推定されるであろう。車両30の各々に関する決定された位置、タイムスタンプ等のデータはデータベース21に記録することができる。ステップ540において、車両30の各々に関する決定された位置、タイムスタンプ等のデータは時間を増加させることにより記憶することができる。ステップ550において、車両30の各々の追跡された経路は、記憶された交通データ及びトポロジテーブルを用いて決定することができる。
【0040】
ステップ560において、車両30の各々に関して、ローカルな速度を上記の決定された位置データ及び関連するタイムスタンプデータに基づいて決定することができる。これは、2つの連続した位置決定の間の時間差及びLU(LU0〜LU10)の間の既知の距離に基づくものである。ステップ570において、車両30の各々に関する平均速度が、ステップ560において決定されたローカル速度の平均から決定される。ステップ580において、車両30の各々に関する平均速度を供給することができる。
【0041】
ステップ580において、1以上の選択された位置(例えば、街路交差点)における交通の流れが決定される。これは、所定の時間間隔内での該1以上の選択された位置における車両30の平均数を計算することにより決定することができる。正確な時間間隔は、当該選択された位置において監視されるべき典型的/理想的交通状況に依存する。ステップ590において、該1以上の選択された位置に関する該決定された交通の流れを供給することができる。
【0042】
他の実施態様において、中央制御ユニット20により計算され及び/又は決定された交通情報(例えば、ステップ590における交通の流れ、又はステップ580における平均速度)はLU(LU0〜LU10)を介して車両30に供給することができる。
【0043】
当業者によれば、当該交通管理システム100が他の情報を供給することを可能にするために、図5に示された上述した方法を調整することができ、及び/又は他の方法を使用することができることが理解されるべきである。この他の情報は、例えば、交通信号のシーケンスを動的に制御するために使用することができる。更に、上記他の情報は、個々の車両を追跡するために、速度制限を執行するために、行方不明又は盗難された車両の位置を特定し、及び道路の誤った方向に進行している車両を即座に識別して必要な救済行動をとるために使用することができる。更に、上記他の情報は、違法なスクールバス横断を識別すると共に、車両30の所有者を識別し(交通違反目的で)、これにより安全を高めるために使用することができる。
【0044】
上述した特定のアプリケーションのために交通違反の検証/確証を可能にするために、他の実施態様では、当該交通管理システム100はLU(LU0〜LU10)に組み込まれた画像(ビデオ/写真)キャプチャ装置(図示略)を含むこともできる。交通管理システム100は、該画像キャプチャ装置と、通信設備として該交通管理システム100を使用して、又は第三者の設備を介して作用し合うこともできる。交通管理システム100は、上述した方法に従って車両30から収集された交通データを分析する間に、該交通管理システム100により交通違反イベントが検出された場合、所与の位置における画像キャプチャ装置からデータを取り込むことができる。
【0045】
他の実施態様において、スクールバスを違法に横断した車両30の識別及び追跡は、以下のように実施することができる。スクールバスが停止し、該バスの停止信号が実施された場合、該スクールバス内の無線送信器31により所定の(“停止ビーコン”)信号を送出することができる。該無線信号の範囲内のLU(LU0〜LU10)は、上記所定の信号を検出し、タイムスタンプデータと共に中央制御ユニット20に転送する。上記バス停止イベント(スクールバスからの停止ビーコン信号を介して識別される)を領域内の車両30からの無線信号と相関させることにより、中央制御ユニット20は車両30の速度及び位置を追跡し(前述した方法により)、違反を決定/記録することができる。交通管理システム100は、バスの停止/違法横断イベントの時点において当該領域で利用可能な如何なる接続装置からの画像も要求することができる。
【0046】
更に他の実施態様において、駐車場の又は街路上の占有(利用)状態を検出するためにLU(LU0〜LU10)の1以上にセンサ15を設置することができる。該センサ15は、例えばカメラ又は赤外線センサとすることができる。センサ15は、当該LUの周辺の1以上の駐車場を監視することができる。一例において、当該駐車場内又は街路の車両のない第1の既知の画像と第2画像とを比較することにより占有状態を検出するために画像処理アルゴリズムを用いることができる。これら2つの画像に大きな差があった場合、このことは、占有状態の決定を示す。このような車両検出アルゴリズムは、カメラセンサと一緒に使用することができる。他の例として、駐車場内に又は駐車場の周辺に遠隔センサを設置することもでき、該遠隔センサは当該駐車場の占有状態に関して無線受信器12を介してLU(LU0〜LU10)と通信することができる。
【0047】
この実施態様において、LU(LU0〜LU10)は最寄りの駐車場の利用可能性情報を含むメッセージを他のLUに又は中央制御ユニット20に送信する。各LUは、特定の距離内の駐車場に関する情報をデータベース13に記憶することができる。中央制御ユニット20は、監視される駐車場の全てに関する情報をデータベース21内に維持することもできる。
【0048】
動作時において、車両30内の運転者又は搭乗者は、該車両30内の無線送信器31を介して駐車場利用可能性情報をリクエストすることができる。該リクエストは、1以上のLUにより受信され、中央制御ユニット20に送信される。中央制御ユニット20が該リクエストを受信すると、該中央制御ユニットは該車両30の識別コードを使用してデータベース21内の交通データを尋問する。このことは、当該車両30に最も近いLU(及び駐車場)を見付けるために実行することができる。この点に関して言うと、中央制御ユニット20は、記憶された交通データを使用して駐車場利用可能性データベースを尋問し、当該車両30の周囲の駐車場利用可能性情報を含むメッセージを該車両30に返送する。該メッセージは、これら駐車場に到達するために該車両30が辿るべき経路情報も含むことができる。LU(LU0〜LU10)が車両30から斯様な駐車リクエストを受信し、且つ、これらLUが最寄りの利用可能な駐車場情報に関するデータベース13を備えていたら、当該LUは駐車場占有度に関するメッセージを車両30に直接返送することができる。
【0049】
上記実施態様において、無線送信器31は送信器及び受信器の両方として機能する。無線送信器31は、更に、上記メッセージ応答を視覚的及び/又は音声的に出力する出力装置を含む。
【0050】
更に他の実施態様において、車両30が上記メッセージに基づいて適当な駐車位置に到達すると、運転者/ユーザは交通管理システム100と対話し(例えば、無線送信器31を介して)、当該駐車に関して登録し/支払いをすることができる。LU(LU0〜LU10)は、上述した様にして占有状態を追跡すると共に、駐車の超過時間/許可時間の如何なる違反も検出することができる。交通管理システム100は、運転者/ユーザに当該駐車の確認/登録メッセージを供給することもできる。
【0051】
上述した説明は、本発明がとることができる多数の形態の幾つかを述べた。上述した例は、本発明の種々の態様の幾つかの可能な実施態様を解説しただけであり、当業者であれば、本発明及び添付請求項を精読及び理解すれば等価な代替例及び/又は変更例を思いつくであろう。特に、上述した構成要素(装置及びシステム等)により実行される種々の機能に関する場合、斯様な構成要素を説明するために使用された用語(“手段”なる言及を含む)は、そうでないと示さない限り、当該開示の図示した構成例において機能を果たす開示された構成と構造的に等価でなくても、記載された構成要素の特定の機能を果たす(即ち、機能的に等価である)如何なる構成要素(ハードウェア及びハードウェアの組み合わせ等)に対応することを意図するものである。
【0052】
本発明の原理は、ハードウェア、ファームウエア及びソフトウェアの如何なる組み合わせとしても実施することができる。更に、ソフトウェアは、好ましくは、プログラム記憶ユニット又は部品、特定の装置及び/又は装置の組み合わせからなるコンピュータ読取可能な記憶媒体上に実体的に具現化されたアプリケーションプログラムとして実施される。アプリケーションプログラムは、如何なる適切なアーキテクチャを有するマシンにもアップロードすることができ、斯かるマシンにより実行することができる。例えば、LU(LU0〜LU10)及び中央制御ユニット20は、1以上の中央処理ユニット(“CPU”)、メモリ及び入力/出力インターフェース等のハードウェアを有するコンピュータプラットフォーム上で実施化することができる。斯かるコンピュータプラットフォームは、オペレーティングシステム及びマイクロ命令コードを含むこともできる。本明細書で述べた種々の処理及び機能は、そのようなコンピュータ又はプロセッサが明示的に示されているか否かに拘わらず、CPUにより実行することができるマイクロ命令コードの一部若しくはアプリケーションプログラムの一部、又はこれらの何らかの組み合わせであり得る。更に、上記コンピュータプラットフォームには、追加のデータ記憶ユニット及び印刷ユニット等の種々の他の周辺機器ユニットを接続することができる。
【0053】
以上、本発明の特定のフィーチャを幾つかの構成例の1つのみについて図示及び説明したが、何らかの所与の又は特定のアプリケーションにとり望ましく且つ有利なように、斯様なフィーチャは他の構成例の1以上の他のフィーチャと組み合わせることができる。更に、単数の構成要素又は品目に対する言及は、そうでないと特定しない限り、2以上の斯様な構成要素又は品目を含むことを意図する。また、“含んでいる”、“含む”、“持っている”、“持つ”、“備える”なる用語又はこれらの変形が詳細な説明及び/又は請求項において使用される限りにおいて、斯様な用語は“有する”なる用語と同様の態様で包含的であることを意図する。
【0054】
以上、本発明を好ましい実施態様に関して説明した。しかしながら、上述した詳細な説明を精読及び理解すれば、変更例及び代替例が思い浮かぶであろう。本発明は斯様な全ての変更例及び代替例を含むと見なされるべきものである。本発明の範囲を定義することを意図する全ての均等物を含むものは、請求項のみである。
図1
図2
図3
図4
図5