(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ガス噴射部は、前記基板支持部が1回転する1サイクルを基準として、毎サイクルごとに又は複数のサイクルごとに前記表面処理ガスを前記基板支持部上に局部的に噴射することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理装置。
前記表面処理ガス噴射モジュールは、前記基板の上面から離隔するように互いに並んで配置された接地電極とプラズマ電極との間にプラズマを形成し、前記プラズマによって活性化される表面処理ガスを前記基板上に噴射することを特徴とする、請求項3に記載の基板処理装置。
前記表面処理ガスは、水素ガス、窒素ガス、水素ガスと窒素ガスとの混合ガス、酸素ガス、亜酸化窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、及びアンモニアガスのいずれか1種類のガスであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
前記ソースガス噴射モジュール及び前記反応ガス噴射モジュールのうち少なくとも1つは、前記基板の上面から離隔するように互いに並んで配置された接地電極とプラズマ電極を含み、
前記接地電極と前記プラズマ電極との間の間隔は、前記プラズマ電極と前記基板との間の間隔よりも狭いことを特徴とする、請求項6に記載の基板処理装置。
前記ガス噴射部は、前記ソースガス噴射モジュールと前記反応ガス噴射モジュールと前記表面処理ガス噴射モジュールとのそれぞれの間に対応するように前記チャンバリッドに設置されて前記基板支持部上にパージガスを噴射するパージガス噴射モジュールをさらに含んで構成されることを特徴とする、請求項6に記載の基板処理装置。
前記複数の工程ガス噴射モジュールのそれぞれは、プラズマを通じて前記ソースガスと前記反応ガスのうち少なくとも1種類のガスを活性化させて噴射することを特徴とする、請求項9に記載の基板処理装置。
前記ガス噴射部は、前記複数の工程ガス噴射モジュールと前記表面処理ガス噴射モジュールとのそれぞれの間に対応するように前記チャンバリッドに設置されて前記基板支持部上にパージガスを噴射するパージガス噴射モジュールをさらに含んで構成されることを特徴とする、請求項9に記載の基板処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書で述べられる用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0026】
単数の表現は、文脈上明らかに他の意味として定義しない限り、複数の表現を含むものと理解しなければならず、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのもので、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。
【0027】
「含む」又は「有する」などの用語は、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解しなければならない。
【0028】
「少なくとも1つ」という用語は、1つ以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むものと理解しなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、及び第3項目のうち少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のそれぞれだけでなく、第1項目、第2項目、及び第3項目のうち2つ以上から提示できる全ての項目の組み合わせを意味する。
【0029】
「上に」という用語は、ある構成が他の構成の直ぐ上面に形成される場合のみならず、これら構成の間に第3の構成が介在する場合まで含むことを意味する。
【0030】
以下、図面を参照して、本発明に係る好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0031】
図2は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す斜視図であり、
図3は、
図2に示されたガス噴射部の配置構造を概念的に示す図であり、
図4は、
図3に示されたガス噴射モジュールの断面を概略的に示す断面図である。
【0032】
図2乃至
図4を参照すると、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置は、工程空間を提供する工程チャンバ110と、工程チャンバ110の底面に設置され、少なくとも1つの基板Wを支持する基板支持部120と、工程チャンバ110の上部を覆うチャンバリッド(Chamber Lid)130と、基板支持部120に対向するようにチャンバリッド130に設置され、工程空間内において基板Wに薄膜を蒸着する薄膜蒸着工程及び基板Wに蒸着された薄膜に対する表面処理工程(surface treatment process)を行うためのガス噴射部140とを含んで構成される。
【0033】
前記工程チャンバ110は、基板処理工程、例えば、薄膜蒸着工程のための工程空間を提供する。該工程チャンバ110の底面及び/又は側面は、工程空間のガスなどを排気させるための排気口(図示せず)に連通することができる。
【0034】
前記基板支持部120は、工程チャンバ110の内部底面に回転可能に設置される。このような基板支持部120は、工程チャンバ110の中央底面を貫通する駆動軸(図示せず)によって支持され、電気的にフローティング(Floating)電位を有するか、または接地される。このとき、工程チャンバ110の下面の外部に露出する前記駆動軸は、工程チャンバ110の下面に設置されるベローズ(図示せず)によって密閉される。
【0035】
前記基板支持部120は、外部の基板ローディング装置(図示せず)からローディングされる少なくとも1つの基板Wを支持する。このとき、基板支持部120は円板形状を有することができる。そして、前記基板Wは半導体基板またはウエハであってもよい。この場合、基板処理工程の生産性の向上のために、基板支持部120には複数の基板Wが円の形態を有するように一定の間隔で配置されることが好ましい。
【0036】
前記基板支持部120は、駆動軸の駆動によって所定の方向(例えば、反時計方向)に回転して各基板Wを移動させる。これによって、移動する各基板Wには、ガス噴射部140から局部的に噴射される工程ガス及び表面処理ガスTGが順次到達することによって、基板Wの上面には前記工程ガスによるALD(Atomic Layer Deposition)工程により所定の薄膜が蒸着され、基板Wに蒸着された薄膜の不純物などは、前記表面処理ガスTGによる表面処理工程により除去される。結果的に、前記基板支持部120は、工程空間内で前記ALD工程と前記表面処理工程が順次(または連続的)行われるように基板Wを移動させる役割を果たす。
【0037】
前記チャンバリッド130は、工程チャンバ110の上部を覆うように工程チャンバ110の上部に設置されて、工程チャンバ110の上部を覆うことによって前記工程空間を密閉させる。
【0038】
前記工程チャンバ110及びチャンバリッド130は、
図2に示したように六角形構造に形成してもよいが、多角形構造、楕円形構造、または円形構造に形成してもよい。このとき、多角形構造の場合、工程チャンバ110は、複数に分割結合される構造を有することができる。
【0039】
前記チャンバリッド130には、ガス噴射部140が一定の間隔、例えば、放射形状を有するように挿入設置される複数のモジュール設置部130a,130b,130c,130dが形成されている。
【0040】
前記複数個のモジュール設置部130a,130b,130c,130dは、チャンバリッド130の中心点を基準として散開して配置されてもよい。前記中心点を基準として均一な間隔で離隔させて配置することができる。また、前記中心点を基準として所定の角度でそれぞれ同一または異なる角度で離隔して配置されてもよい。
図2には、チャンバリッド130に4個のモジュール設置部130a,130b,130c,130dが形成されている場合を示したが、これに限定されず、チャンバリッド130は、中心点を基準として2N(ただし、Nは、自然数)個または2N+1個のモジュール設置部を備えることができる。以下、チャンバリッド130は、第1〜第4モジュール設置部130a,130b,130c,130dを備えるものと仮定して説明する。
【0041】
前記ガス噴射部140は、前記基板支持部120に局部的に対向するようにチャンバリッド130に挿入設置されて、工程ガスと表面処理ガスTGとを空間的に分離して基板支持部120上に局部的に下向き噴射することによって、工程空間内で前述したALD工程と表面処理工程が1サイクル内で順次行われるか、または1サイクル毎に順次(または交互に)行われるようにする。ここで、前記1サイクルは、前記基板支持部120の1回転として定義することができる。
【0042】
前記工程ガスは、基板W上に薄膜を形成するためのソースガスSG及び反応ガスRGからなることができる。
【0043】
前記ソースガスSGは、チタン族元素(Ti、Zr、Hfなど)、シリコン(Si)またはアルミニウム(Al)などを含んでなることができる。例えば、チタン(Ti)を含んでなるソースガスSGは四塩化チタン(TiCl4)ガスなどであってもよい。そして、シリコン(Si)物質を含有するソースガスSGは、シラン(Silane;SiH4)ガス、ジシラン(Disilane;Si2H6)ガス、トリシラン(Trisilane;Si3H8)ガス、TEOS(Tetraethylorthosilicate)ガス、DCS(Dichlorosilane)ガス、HCD(Hexachlorosilane)ガス、TriDMAS(Tri−dimethylaminosilane)ガス、またはTSA(Trisilylamine)ガスなどであってもよい。
【0044】
前記反応ガスRGは、水素(H2)ガス、窒素(N2)ガス、酸素(O2)ガス、二酸化窒素(NO2)ガス、アンモニア(NH3)ガス、蒸気(H2O)ガス、またはオゾン(O3)ガスなどを含んでなることができる。このとき、前記反応ガスRGには、窒素(N2)ガス、アルゴン(Ar)ガス、キセノン(Ze)ガス、またはヘリウム(He)ガスなどからなるパージガス(Purge Gas)が混合されてもよい。
【0045】
前記表面処理ガスTGは、水素(H2)ガス、窒素(N2)ガス、水素(H2)ガスと窒素(N2)ガスとの混合ガス、酸素(O2)ガス、亜酸化窒素(N2O)ガス、アルゴン(Ar)ガス、ヘリウム(He)ガス、またはアンモニアガス(NH3)を含んでなることができる。
【0046】
前記ガス噴射部140は、工程ガス噴射部142及び表面処理ガス噴射部144を含んで構成される。
【0047】
前記工程ガス噴射部142は、チャンバリッド130の第1〜第3モジュール設置部130a,130b,130cのそれぞれに設置され、前記ソースガスSGと前記反応ガスRGとを空間的に分離して基板支持部120上に下向き噴射する。そのために、工程ガス噴射部142は、1つのソースガス噴射モジュール142a、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cを含んで構成されてもよい。
【0048】
前記ソースガス噴射モジュール142aは、基板支持部120に局部的に対向するようにチャンバリッド130の第1モジュール設置部130aに挿入設置される。このようなソースガス噴射モジュール142aは、外部のソースガス供給手段(図示せず)から供給される前記ソースガスSGを、基板支持部120上に局部的に定義された第1ガス噴射領域120aに下向き噴射する。このとき、前記第1ガス噴射領域120aは、第1モジュール設置部130aと基板支持部120との間の工程空間として定義することができる。
【0049】
前記ソースガス噴射モジュール142aは、
図4に示すように、ハウジング210及びガス供給孔220を含んで構成される。
【0050】
前記ハウジング210は、下面が開口して設けられるガス噴射空間212を有するように四角箱状に形成され、前記ガス噴射空間212に供給されるソースガスSGを下向き噴射する。そのために、前記ハウジング210は、接地プレート210a及び接地側壁210bを含んで構成される。
【0051】
前記接地プレート210aは、平板状に形成されてチャンバリッド130の上面に結合される。このような接地プレート210aは、チャンバリッド130に電気的に接続されることによって、チャンバリッド130を介して電気的に接地される。
【0052】
前記接地側壁210bは、接地プレート210aの下面縁部から所定の高さを有するように突出することでガス噴射空間212を設ける。このような接地側壁210bは、前述したチャンバリッド130に設けられた第1モジュール設置部130aに挿入される。このとき、前記接地側壁210bの下面は、チャンバリッド130の下面と同一線上に位置するか、またはチャンバリッド130の下面から突出しない。
【0053】
前記ガス噴射空間212は、工程空間の第1ガス噴射領域120aに連通するガス噴射口を有するように、前記接地側壁210bによって取り囲まれる。このようなガス噴射空間212は、基板支持部120に安着された基板Wの長さよりも大きい長さを有するように形成される。
【0054】
前記ガス供給孔220は、前記接地プレート210aを垂直貫通するように形成されて前記ガス噴射空間212に連通する。このとき、前記ガス供給孔220は、接地プレート210aの長手方向に沿って一定の間隔を有するように複数形成することができる。このような前記ガス供給孔220は、ガス供給管(図示せず)を介して外部のソースガス供給手段に連結されて、ソースガス供給手段から供給されるソースガスSGをガス噴射空間212に供給する。これによって、ソースガスSGは、前記ガス噴射空間212内で拡散して、前記ガス噴射空間212のガス噴射口を通して前述した第1ガス噴射領域120aに下向き噴射されることによって、基板支持部120の回転によって移動して前記ソースガス噴射モジュール142aの下部、すなわち、第1ガス噴射領域120aを通過する基板Wに噴射される。
【0055】
再び
図2及び
図3を参照すると、前記第1反応ガス噴射モジュール142bは、前記ソースガス噴射モジュール142aと空間的に分離されるように、チャンバリッド130の第2モジュール設置部130bに挿入設置される。このような第1反応ガス噴射モジュール142bは、外部の反応ガス供給手段(図示せず)から供給される前記反応ガスRGを、基板支持部120上に局部的に定義された第2ガス噴射領域120bに下向き噴射する。このとき、前記第2ガス噴射領域120bは、前記第1ガス噴射領域120aと空間的に分離されるように、第2モジュール設置部130bと基板支持部120との間の工程空間として定義することができる。
【0056】
前記第1反応ガス噴射モジュール142bは、
図4に示すように、ハウジング210及びガス供給孔220を含んで構成されるもので、これは、前述したソースガス噴射モジュール142aと同一であるので、これについての重複説明は省略する。このような第1反応ガス噴射モジュール142bは、外部の反応ガス供給手段からガス供給孔220を通してガス噴射空間212に供給される反応ガスRGを第2ガス噴射領域120bに下向き噴射する。これによって、前記反応ガスRGは、基板支持部120の回転によって移動して前記第1反応ガス噴射モジュール142bの下部、すなわち、第2ガス噴射領域120bを通過する基板Wに噴射される。
【0057】
前記第2反応ガス噴射モジュール142cは、前記ソースガス噴射モジュール142a及び第1反応ガス噴射モジュール142bのそれぞれと空間的に分離されるように、チャンバリッド130の第3モジュール設置部130cに挿入設置されることによって、チャンバリッド130の中心部を基準としてソースガス噴射モジュール142aと対称となる。このような第2反応ガス噴射モジュール142cは、前記反応ガス供給手段から供給される前記反応ガスRGを、基板支持部120上に局部的に定義された第3ガス噴射領域120cに下向き噴射する。このとき、前記第3ガス噴射領域120cは、前記第1及び第2ガス噴射領域120a,120bのそれぞれと空間的に分離されるように、第3モジュール設置部130cと基板支持部120との間の工程空間として定義することができる。
【0058】
前記第2反応ガス噴射モジュール142cは、
図4に示すように、ハウジング210及びガス供給孔220を含んで構成されるもので、これは、前述したソースガス噴射モジュール142aと同一であるので、これについての重複説明は省略する。このような第2反応ガス噴射モジュール142cは、外部の反応ガス供給手段からガス供給孔220を通してガス噴射空間212に供給される反応ガスRGを第3ガス噴射領域120cに下向き噴射する。これによって、前記反応ガスRGは、基板支持部120の回転によって移動して前記第2反応ガス噴射モジュール142cの下部、すなわち、第3ガス噴射領域120cを通過する基板Wに噴射される。
【0059】
前記表面処理ガス噴射部144は、工程ガス噴射部142と空間的に分離されるようにチャンバリッド130の第4モジュール設置部130dに設置されて、外部の表面処理ガス供給手段(図示せず)から供給される前記表面処理ガスTGを基板支持部120上に局部的に下向き噴射する。そのために、表面処理ガス噴射部144は、1つの表面処理ガス噴射モジュール144aを含んで構成される。
【0060】
前記表面処理ガス噴射モジュール144aは、前述したソースガス噴射モジュール142a、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cのそれぞれと空間的に分離されるように、チャンバリッド130の第4モジュール設置部130dに挿入設置されることによって、前述したチャンバリッド130の中心部を基準として第1反応ガス噴射モジュール142bと対称となる。このような表面処理ガス噴射モジュール144aは、前記表面処理ガス供給手段から供給される前記表面処理ガスTGを、基板支持部120上に局部的に定義された第4ガス噴射領域120dに下向き噴射する。このとき、前記第4ガス噴射領域120dは、前記第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれと空間的に分離されるように、第4モジュール設置部130dと基板支持部120との間の工程空間として定義することができる。
【0061】
前記表面処理ガス噴射モジュール144aは、
図4に示すように、ハウジング210及びガス供給孔220を含んで構成されるもので、これは、前述したソースガス噴射モジュール142aと同一であるので、これについての重複説明は省略する。このような表面処理ガス噴射モジュール144aは、外部の表面処理ガス供給手段からガス供給孔220を通してガス噴射空間212に供給される表面処理ガスTGを第4ガス噴射領域120dに下向き噴射する。これによって、前記表面処理ガスTGは、基板支持部120の回転によって移動して前記表面処理ガス噴射モジュール144aの下部、すなわち、第4ガス噴射領域120dを通過する基板Wに噴射される。
【0062】
上述した本発明の実施形態に係る基板処理装置を用いた基板処理方法を説明すると、次の通りである。
【0063】
まず、複数の基板Wを基板支持部120に一定の間隔でローディングさせて安着させる。
【0064】
その後、複数の基板Wがローディングされて安着された基板支持部120を、所定の方向(例えば、反時計方向)に回転させる。
【0065】
次いで、前述した工程ガス噴射部142と表面処理ガス噴射部144のそれぞれを通じて、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGを空間的に分離して第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120dに下向き噴射する。このとき、前記ソースガスSGは、前述したソースガス噴射モジュール142aを介して第1ガス噴射領域120aに下向き噴射され、前記反応ガスRGは、前述した第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cのそれぞれを介して第2及び第3ガス噴射領域120b,120cに下向き噴射され、表面処理ガスTGは、前述した表面処理ガス噴射モジュール144aを介して第4ガス噴射領域120dに下向き噴射される。このとき、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGのそれぞれは同時に噴射されるか、または基板支持部120の回転速度と基板Wの移動によって順次噴射されてもよい。
【0066】
これによって、複数の基板Wのそれぞれは、基板支持部120の回転によって前記第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれを通過することによって、前記第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cに噴射されるソースガスSGと反応ガスRGに露出し、これによって、複数の基板Wのそれぞれには、ソースガスSGと反応ガスRGの相互反応により所定の薄膜が蒸着される。そして、所定の薄膜が蒸着された基板Wは、基板支持部120の回転によって前記第4ガス噴射領域120dを通過することによって、前記第4ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGに露出する。このとき、表面処理ガスTGは、基板Wに蒸着された薄膜を表面処理(Treatment)することで、薄膜の表面及び内部に存在する不純物などを除去する。
【0067】
一例として、基板W上に窒化チタン(TiN)薄膜を蒸着する場合、前述したソースガス噴射モジュール142aは、四塩化チタン(TiCl4)ガスを含むソースガスSGを噴射し、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cのそれぞれは、アンモニア(NH3)ガスからなる反応ガスRGを噴射し、表面処理ガス噴射モジュール144aは、水素(H2)ガスと窒素(N2)ガスとの混合ガスからなる表面処理ガスTGを噴射することができる。これによって、基板W上には、四塩化チタン(TiCl4)ガスを含むソースガスSGとアンモニア(NH3)ガスからなる反応ガスRGとの相互反応により窒化チタン(TiN)薄膜が蒸着される。そして、基板Wに蒸着された窒化チタン(TiN)薄膜の表面及び内部に存在する不純物である塩素(chlorine)成分は、水素(H2)ガスと窒素(N2)ガスとの混合ガスからなる表面処理ガスTGと結合することで、塩化水素(HCl)ガスと窒素(N2)ガスになって除去される。
【0068】
図5は、本発明の第1実施形態に係る基板処理方法の他の実施形態を説明するための図であって、これは、
図3において基板支持部120の12時方向に安着された基板Wに対する薄膜蒸着工程及び表面処理工程を例に挙げて説明するためのものである。
【0069】
まず、工程空間では、基板支持部120が1回転する1サイクルの間、前記基板Wに対する薄膜蒸着工程及び表面処理工程を順次行うことができる。
【0070】
具体的に、前記基板Wは、前記基板支持部120の1回転によって、基板支持部120上に定義される第1〜第8区間P1〜P8を連続的に通過するようになる。これによって、前記基板Wには、ソースガスSG、反応ガスRG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGが順次到達することになる。すなわち、1サイクルの第2区間P2の間、前記基板Wには、第1ガス噴射領域120aに噴射されるソースガスSGが到達し、1サイクルの第4及び第6区間P4,P6の間、前記基板Wには、第2及び第3ガス噴射領域120b,120cに噴射される反応ガスRGが到達し、1サイクルの第8区間P8の間、前記基板Wには、表面処理ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGが到達する。
【0071】
したがって、前記基板Wが基板支持部120の回転によって1サイクルの第6区間P6を通過すると、前記基板Wには、ALD工程に基づいたソースガスSGと反応ガスRGとの相互反応により所定の薄膜が蒸着される。そして、前記基板Wが基板支持部120の回転によって1サイクルの第8区間P8を通過すると、前記基板Wに蒸着された薄膜の表面及び内部に含まれた不純物などが、第4ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGによる表面処理工程により除去される。
【0072】
一方、上述した基板処理方法では、前記1サイクルの間、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGのそれぞれを同時に噴射する場合を説明したが、これに限定されず、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGのそれぞれを毎サイクルごとに順次噴射することもできる。例えば、第1サイクルの間、前記ソースガスSGのみを噴射した後、第2サイクルの間、前記反応ガスRGのみを噴射した後、第3サイクルの間、前記表面処理ガスTGのみを噴射してもよい。
【0073】
以上のような本発明の第1実施形態に係る基板処理装置及び基板処理方法は、工程空間内で基板Wに薄膜を蒸着する薄膜蒸着工程と、基板Wに蒸着された薄膜に存在する不純物を除去する表面処理工程とを順次または反復的に行うことによって、基板Wに形成される薄膜の膜質を向上させることができ、ALD方式の薄膜蒸着工程を通じて薄膜の膜質の制御を容易にすることができる。特に、本発明の実施形態は、基板に薄膜を蒸着した後、短い時間内に表面処理工程を行うので、表面処理ガスが薄膜の内部に深く浸透することができ、表面処理効率を増加させることができるだけでなく、薄膜の膜質、特に、同じ厚さにおいて比抵抗及び表面粗さを減少させることができる。
【0074】
図6は、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す斜視図であり、
図7は、
図6に示されたガス噴射部の配置構造を概念的に示す図である。
【0075】
図6及び
図7を参照すると、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置は、工程チャンバ110、基板支持部120、チャンバリッド(Chamber Lid)130、及びガス噴射部140を含んで構成される。このような構成を有する本発明の第2実施形態に係る基板処理装置において、ガス噴射部140を除外した残りの構成は、上述した本発明の第1実施形態に係る基板処理装置と同一であるので、同一の構成についての重複説明は省略する。
【0076】
ガス噴射部140は、工程ガス噴射部142、表面処理ガス噴射部144、及びパージガス噴射モジュール146を含んで構成される。
【0077】
前記工程ガス噴射部142と前記表面処理ガス噴射部144のそれぞれは、上述した本発明の第1実施形態に係る基板処理装置と同一であるので、これらについての重複説明は省略する。
【0078】
前記パージガス噴射モジュール146は、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120d同士の間に定義されたパージガス噴射領域120eに重なるようにチャンバリッド130に設置される。これによって、前記パージガス噴射モジュール146は、工程ガス噴射部142と表面処理ガス噴射部144とのそれぞれの間、すなわち、前述したソースガス噴射モジュール142aと前述した第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cと前述した表面処理ガス噴射モジュール144aとのそれぞれの間に配置される。
【0079】
前記パージガス噴射モジュール146は、前記工程ガス噴射部142及び前記表面処理ガス噴射部144の配置構造に応じて、“+”字、“×”、または“*”形状を有するように形成されて、チャンバリッド130に形成されたパージガス噴射モジュール設置部130eに挿入設置される。このようなパージガス噴射モジュール146は、外部のパージガス供給手段(図示せず)から供給されるパージガス(Purge Gas)を複数のパージガス噴射空間120eのそれぞれに下向き噴射する。
【0080】
前記パージガスは、基板Wに蒸着されていないソースガスSG及び/又はソースガスSGと反応せずに残存する反応ガスRGをパージ(Purge)する役割を果たす。また、前記パージガスは、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120d同士の間に噴射されてエアカーテンを形成することによって、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120dにおいて噴射されているガスを空間的に分離する役割も共に行う。そのために、前記パージガスは不活性ガスからなることができる。
【0081】
このような本発明の第2実施形態に係る基板処理装置を用いた基板処理方法は、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120d同士の間に定義されたパージガス噴射領域120eにパージガスをさらに噴射することを除いては、上述した本発明の第1実施形態に係る基板処理装置を用いた基板処理方法と同一である。これによって、本発明の第2実施形態は、パージガスを用いて、基板Wに蒸着されていないソースガスSG及び/又はソースガスSGと反応せずに残存する反応ガスRGをパージさせることによって、基板Wに蒸着される薄膜の膜質をより向上させることができる。
【0082】
図8は、本発明の第2実施形態に係る基板処理方法の他の実施形態を説明するための図であって、これは、
図7において基板支持部120の12時方向に安着された基板Wに対する薄膜蒸着工程及び表面処理工程を例に挙げて説明するためのものである。
【0083】
まず、工程空間内では、基板支持部120が1回転する1サイクルの間、前記基板Wに対する薄膜蒸着工程及び表面処理工程を順次行うことができる。
【0084】
具体的に、前記基板Wは、前記基板支持部120の1回転によって、基板支持部120上に定義される第1〜第8区間P1〜P8を連続的に通過するようになる。これによって、前記基板Wには、パージガスPG、ソースガスSG、パージガスPG、反応ガスRG、パージガスPG、反応ガスRG、パージガスPG、及び表面処理ガスTGが順次到達することになる。すなわち、1サイクルの第1、第3、第5、第7区間P1,P3,P5,P7の間、前記基板Wには、パージガス噴射領域120eに噴射されるパージガスPGが到達し、1サイクルの第2区間P2の間、前記基板Wには、第1ガス噴射領域120aに噴射されるソースガスSGが到達し、1サイクルの第4及び第6区間P4,P6の間、前記基板Wには、第2及び第3ガス噴射領域120b,120cに噴射される反応ガスRGが到達し、1サイクルの第8区間P8の間、前記基板Wには、表面処理ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGが到達する。
【0085】
したがって、前記基板Wが基板支持部120の回転によって1サイクルの第1〜第7区間P1〜P7を通過すると、前記基板Wには、ALD工程に基づいたソースガスSGと反応ガスRGとの相互反応により所定の薄膜が蒸着される。このとき、1サイクルの第3区間P3では、ソースガスSGによって基板Wの表面に蒸着されたソース物質の一部、すなわち、基板Wに蒸着されていないソース物質がパージガスPGによって除去され、1サイクルの第5及び第7区間P5,P7では、ソースガスSGと反応せずに残存する反応ガスRGがパージガスPGによって除去される。そして、前記基板Wが基板支持部120の回転によって1サイクルの第8区間P8を通過すると、前記基板Wに蒸着された薄膜の表面及び内部に含まれた不純物などが、第4ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGによる表面処理工程により除去される。
【0086】
上述した基板処理方法では、前記1サイクルの間、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGのそれぞれを同時に噴射する場合を説明したが、これに限定されず、パージガスPGは持続的に噴射され、ソースガスSG、反応ガスRG、及び表面処理ガスTGのそれぞれは毎サイクルごとに順次噴射されてもよい。例えば、他の例の基板処理方法では、第1サイクルの間、前記ソースガスSGのみが噴射された後、第2サイクルの間、前記反応ガスRGのみが噴射された後、第3サイクルの間、前記表面処理ガスTGのみが噴射されてもよい。ここで、前記表面処理ガスTGは、前記第1〜第3サイクルのうち少なくとも1つのサイクルの間に噴射することができる。
【0087】
以上のような本発明の第2実施形態に係る基板処理装置及び基板処理方法は、パージガスを用いて、基板Wに蒸着されていないソースガスSG及び/又はソースガスSGと反応せずに残存する反応ガスRGをパージすることによって、基板Wに蒸着される薄膜の膜質をより改善することができる。
【0088】
図9は、本発明の第1及び第2実施形態の基板処理装置において、変形第1実施形態に係るガス噴射モジュールを説明するための断面図であって、これは、
図4に示されたガス噴射モジュールのガス噴射空間212にガス噴射パターン部材230をさらに形成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0089】
前記ガス噴射パターン部材230は、前述したガス噴射空間212に供給されて基板支持部120上に下向き噴射されるガスSG,RG,TGの噴射圧力を増加させる。このとき、前記ガス噴射パターン部材230は、ガス噴射空間212のガス噴射口を覆うように接地側壁210bの下面に一体化されるか、または極性を有しない絶縁材質の絶縁板(またはシャワーヘッド)の形態で形成されて、ガス噴射空間212のガス噴射口を覆うように接地側壁210bの下面に結合されてもよい。これによって、ガス噴射空間212は接地プレート210aと前記ガス噴射パターン部材230との間に設けられることによって、前述したガス供給孔220を通してガス噴射空間212に供給されるガスSG,RG,TGは、ガス噴射空間212の内部で拡散及びバッファリングされる。
【0090】
前記ガス噴射パターン部材230は、ガス噴射空間212に供給されるガスSG,RG,TGを基板W側に下向き噴射するためのガス噴射パターン232を含んで構成される。
【0091】
前記ガス噴射パターン232は、一定の間隔を有するように前記ガス噴射パターン部材230を貫通する複数の孔(または複数のスリット)形状に形成されて、ガス噴射空間212に供給されるガスSG,RG,TGを所定の圧力で下向き噴射する。このとき、前記複数の孔のそれぞれの直径及び/又は間隔は、基板支持部120の回転による角速度に基づいて移動する基板Wの全領域に均一な量のガスが噴射されるように設定することができる。一例として、複数の孔のそれぞれの直径は、基板支持部120の中心部分に隣接するガス噴射モジュールの内側から基板支持部120の縁部に隣接するガス噴射モジュールの外側に行くほど増加することができる。
【0092】
前述した前記ガス噴射パターン部材230は、前記ガス噴射パターン232を通して前記ガスSG,RG,TGを下向き噴射し、孔が形成された板形状によりガスSG,RG,TGの噴射を遅延させたり停滞させることによってガスの使用量を減少させ、ガスの使用効率性を増大させる。
【0093】
図10は、本発明の第1及び第2実施形態の基板処理装置において、変形第2実施形態に係るガス噴射モジュールを説明するための断面図であって、これは、
図4に示されたガス噴射モジュールのガス噴射空間212にプラズマ電極250をさらに形成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0094】
まず、
図4を含めて前述した基板処理装置では、ソースガス、反応ガス、及び表面処理ガスが活性化されていない状態で基板上に噴射される。しかし、基板上に蒸着しようとする薄膜の材質によって、ソースガス、反応ガス、及び表面処理ガスのうち少なくとも1種類のガスを活性化させて基板上に噴射する必要性がある。これによって、本発明の第1及び第2実施形態の基板処理装置は、ソースガス、反応ガス、及び表面処理ガスのうち少なくとも1種類のガスを活性化させて基板上に噴射することを特徴とする。
【0095】
変形第2実施形態に係るソースガス噴射モジュール142a、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142c、及び表面処理ガス噴射モジュール144aのそれぞれは、ガス噴射空間212に挿入配置されたプラズマ電極250をさらに含んで構成されてもよい。そのために、ハウジング210の接地プレート210aには、ガス噴射空間212に連通する絶縁部材挿入孔222が形成され、前記絶縁部材挿入孔222には絶縁部材240が挿入される。前記絶縁部材240には、ガス噴射空間212に連通する電極挿入孔242が形成され、プラズマ電極250は前記電極挿入孔242に挿入される。
【0096】
前記プラズマ電極250は、ガス噴射空間212に挿入されて接地側壁210bと並んで配置される。ここで、前記プラズマ電極250の下面は、接地側壁210bの下面と同一線上(HL)に位置するか、または接地側壁210bの下面から所定の高さを有するように突出してもよい。そして、前記接地側壁210bは、プラズマ電極250と共にプラズマを形成するための接地電極の役割を果たす。
【0097】
前記プラズマ電極250は、プラズマ電源供給部260から供給されるプラズマ電源によって、ガス噴射空間212に供給されるガス(SG,RG,TG)からプラズマを形成する。このとき、前記プラズマは、プラズマ電源によってプラズマ電極250と接地電極との間にかかる電場によって、プラズマ電極250と接地電極との間に形成される。これによって、ガス噴射空間212に供給されるガス(SG,RG,TG)は、前記プラズマによって活性化されて基板W上に局部的に噴射される。このとき、基板W及び/又は基板Wに蒸着される薄膜が前記プラズマによって損傷することを防止するために、プラズマ電極250と接地電極との間の間隔(またはギャップ)は、プラズマ電極250と基板Wとの間の間隔よりも狭く設定される。これによって、本発明は、基板Wとプラズマ電極250との間に前記プラズマを形成させずに、基板Wから離隔するように並んで配置されたプラズマ電極250と接地電極との間に前記プラズマを形成させることによって、前記プラズマによる基板W及び/又は薄膜の損傷を防止することができる。
【0098】
前記プラズマ電源は、高周波電力またはRF(Radio Frequency)電力、例えば、LF(Low Frequency)電力、MF(Middle Frequency)電力、HF(High Frequency)電力、またはVHF(Very High Frequency)電力であってもよい。このとき、LF電力は3kHz〜300kHzの範囲の周波数を有し、MF電力は300kHz〜3MHzの範囲の周波数を有し、HF電力は3MHz〜30MHzの範囲の周波数を有し、VHF電力は30MHz〜300MHzの範囲の周波数を有することができる。
【0099】
前記プラズマ電極250とプラズマ電源供給部260とを連結する給電ケーブルにはインピーダンスマッチング回路(図示せず)が接続されてもよい。前記インピーダンスマッチング回路は、プラズマ電源供給部260からプラズマ電極250に供給されるプラズマ電源の負荷インピーダンスとソースインピーダンスを整合させる。このようなインピーダンスマッチング回路は、可変キャパシタ及び可変インダクタのうち少なくとも1つで構成される少なくとも2つのインピーダンス素子(図示せず)からなることができる。
【0100】
このような、プラズマ電極250を含むガス噴射モジュールを含む本発明の実施形態に係る基板処理装置において、前述したサイクルにおいて使用される表面処理ガスのプラズマを通じて薄膜の膜質を改善することができる。
【0101】
一例として、前述したサイクルにおいて、表面処理ガスとして酸素(O2)ガス又は亜酸化窒素(N2O)ガスを使用する場合、酸素プラズマを通じて薄膜の膜質を改善することができる。特に、前記酸素プラズマを用いる場合、薄膜の密度を増加させることができ、酸素欠乏(oxygen vacancy)を減少させて薄膜の膜質を向上させることができ、水素(Hydrogen)又は水酸基(OH)の除去が可能であり、酸化−窒化物(Oxy−Nitride)薄膜の形成が可能となる。
【0102】
他の例として、前述したサイクルにおいて、表面処理ガスとしてアルゴン(Ar)ガス又はヘリウム(He)ガスを使用する場合、前述したサイクルにおいて表面処理工程とパージ工程が同時に行われるので、アルゴン(Ar)ガス又はヘリウム(He)ガスのプラズマによるパージ機能により薄膜の密度を高めることができ、これによって、薄膜のパターニング時の薄膜のエッチング率を減少させることができる。
【0103】
上述した説明では、変形第2実施形態に係るソースガス噴射モジュール142a、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142c、及び表面処理ガス噴射モジュール144aのそれぞれが全てプラズマ電極250を含むように構成される場合を説明したが、これに限定されず、基板上に蒸着しようとする薄膜の材質によって、ソースガス及び/又は反応ガスは、活性化されていない状態で基板上に噴射することもできる。この場合、ソースガス噴射モジュール142a、第1及び第2反応ガス噴射モジュール142b,142cのうち少なくとも1つは、プラズマ電極250を含んで構成されずに、
図4又は
図9のように構成されてもよい。
【0104】
上述した変形第2実施形態に係るガス噴射モジュールは、
図9に示されたガス噴射パターン部材230をさらに含んで構成されてもよい。この場合、プラズマ電極250は、前記ガス噴射パターン部材230と接触しないようにガス噴射空間212の内部に配置される。
【0105】
図11及び
図12は、本発明の第1及び第2実施形態の基板処理装置において、変形実施形態に係るガス噴射部を説明するための図である。
【0106】
まず、
図3及び
図7に示された上述した本発明の第1及び第2実施形態の基板処理装置において、ガス噴射部140は、1つのソースガス噴射モジュール142a、2つの反応ガス噴射モジュール142b,142c、及び1つの表面処理ガス噴射モジュール144aを含んで構成される場合を説明したが、ソースガス噴射モジュール、反応ガス噴射モジュール、及び表面処理ガス噴射モジュールのそれぞれの個数は、基板Wに蒸着される薄膜の工程条件または工程特性に応じて様々に設定することができる。
【0107】
図11を
図2及び
図6と結び付けると、第1変形実施形態に係るガス噴射部は、第1及び第2ソースガス噴射モジュール142a,142b、1つの反応ガス噴射モジュール142c、及び1つの表面処理ガス噴射モジュール144aを含んで構成されるもので、これは、
図3に示された第1反応ガス噴射モジュール142bがソースガス噴射モジュールに代替されたものである。そして、前記第1及び第2ソースガス噴射モジュール142a,142b、1つの反応ガス噴射モジュール142c、及び1つの表面処理ガス噴射モジュール144aのそれぞれは、
図4、
図9、又は
図10に示された構造を有するように形成することができる。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0108】
前記第1ソースガス噴射モジュール142aは、チャンバリッド130の第1モジュール設置部130aに挿入設置されて、前述した第1ガス噴射領域120aにソースガスSGを噴射する。
【0109】
前記第2ソースガス噴射モジュール142bは、チャンバリッド130の第2モジュール設置部130bに挿入設置されて、前述した第2ガス噴射領域120bにソースガスSGを噴射する。
【0110】
前記反応ガス噴射モジュール142cは、チャンバリッド130の第3モジュール設置部130cに挿入設置されて、前述した第3ガス噴射領域120cに反応ガスRGを噴射する。
【0111】
前記表面処理ガス噴射モジュール144aは、チャンバリッド130の第4モジュール設置部130dに挿入設置されて、前述した第4ガス噴射領域120dに表面処理ガスTGを噴射する。
【0112】
図12を
図2及び
図6と結び付けると、第2変形実施形態に係るガス噴射部は、1つのソースガス噴射モジュール142a、1つの反応ガス噴射モジュール142b、第1及び第2表面処理ガス噴射モジュール144a,144bを含んで構成されるもので、これは、
図3に示された第2反応ガス噴射モジュール142cがパージガス噴射モジュールに代替されたものである。そして、前記1つのソースガス噴射モジュール142a、1つの反応ガス噴射モジュール142b、第1及び第2表面処理ガス噴射モジュール144a,144bのそれぞれは、
図4、
図9、又は
図10に示された構造を有するように形成することができる。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0113】
前記ソースガス噴射モジュール142aは、チャンバリッド130の第1モジュール設置部130aに挿入設置されて、前述した第1ガス噴射領域120aにソースガスSGを噴射する。
【0114】
前記反応ガス噴射モジュール142bは、チャンバリッド130の第2モジュール設置部130bに挿入設置されて、前述した第2ガス噴射領域120bに反応ガスRGを噴射する。
【0115】
前記第1表面処理ガス噴射モジュール144aは、チャンバリッド130の第3モジュール設置部130cに挿入設置されて、前述した第3ガス噴射領域120cに表面処理ガスTGを噴射する。
【0116】
前記第2表面処理ガス噴射モジュール144bは、チャンバリッド130の第4モジュール設置部130dに挿入設置されて、前述した第4ガス噴射領域120dに表面処理ガスTGを噴射する。
【0117】
結果的に、本発明の実施形態に係るガス噴射部は、ソースガス噴射モジュール、反応ガス噴射モジュール、及び表面処理ガス噴射モジュールを含んで構成され、ソースガス噴射モジュール、反応ガス噴射モジュール、及び表面処理ガス噴射モジュールのそれぞれの個数は、基板Wに蒸着される薄膜の工程条件または工程特性に応じて様々に設定することができる。
【0118】
図13は、本発明の第3実施形態の基板処理装置のガス噴射部を説明するための図である。
【0119】
まず、
図2乃至
図12を含めて前述した基板処理装置のガス噴射部は、工程空間内で基板支持部120の回転による基板Wの移動によってALD蒸着工程が行われるように、ソースガスと反応ガスのそれぞれを空間的に分離して別途のガス噴射モジュールを介して噴射する。しかし、工程空間内で基板支持部120の回転によって基板Wを移動させながら、それぞれのガス噴射モジュールを介してソースガスと反応ガスを同時に噴射することによって、局部的なCVD(Chemical Vapor Deposition)蒸着工程を通じて基板Wに薄膜を蒸着することもできる。このような局部的なCVD(Chemical Vapor Deposition)蒸着工程を用いる場合、薄膜の蒸着速度及び生産性を向上させることができる。
【0120】
そのために、本発明の第3実施形態の基板処理装置のガス噴射部140は、
図13に示すように、工程ガス噴射部342及び表面処理ガス噴射部144を含んで構成されるもので、これは、工程ガス噴射部342の構造が変更されることを除いては、上述した実施形態のガス噴射部140と同一であるので、以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0121】
前記工程ガス噴射部342は、チャンバリッド130の第1〜第3モジュール設置部130a,130b,130cのそれぞれに設置された第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cを含んで構成される。
【0122】
前記第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれは、
図14に示すように、ハウジング410、隔壁部材415、第1及び第2ガス供給孔420a,420bを含んで構成される。
【0123】
前記ハウジング410は、接地プレート410a及び接地側壁410bを含んで構成される。
【0124】
前記接地プレート410aは、平板状に形成されてチャンバリッド130の上面に結合される。このような接地プレート410aは、チャンバリッド130に電気的に接続されることによって、チャンバリッド130を介して電気的に接地される。
【0125】
前記接地側壁410bは、接地プレート410aの下面縁部から所定の高さを有するように突出することで第1及び第2ガス噴射空間412a,412bを設ける。このような接地側壁410bは、前述したチャンバリッド130に設けられたモジュール設置部130a,130b,130cに挿入される。このとき、前記接地側壁410bの下面は、チャンバリッド130の下面と同一線上に位置するか、またはチャンバリッド130の下面から突出しない。
【0126】
前記隔壁部材415は、接地プレート410aの中央下面から垂直に突出することで、ハウジング410の内部に空間的に分離される第1及び第2ガス噴射空間412a,412bを設ける。これによって、前記第1及び第2ガス噴射空間412a,412bのそれぞれは、前記接地側壁410bと隔壁部材415に取り囲まれることによって空間的に分離される。前記隔壁部材415は、ハウジング410に一体化されて接地プレート410aを介してチャンバリッド130に電気的に接地されることによって、接地電極の役割を果たす。
【0127】
前記第1ガス供給孔420aは、接地プレート410aを垂直貫通するように形成されて前記第1ガス噴射空間412aに連通する。このとき、前記第1ガス供給孔420aは、接地プレート410aの長手方向に沿って一定の間隔を有するように複数形成することができる。このような前記第1ガス供給孔420aは、ソースガス供給管(図示せず)を介して外部のソースガス供給手段に連結されて、ソースガス供給管を介して供給されるソースガスSGを第1ガス噴射空間412aに供給する。これによって、ソースガスSGは、前記第1ガス噴射空間412a内で拡散して、前記第1ガス噴射空間412aを通して前述したガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに下向き噴射されることによって、基板支持部120の回転によって移動して前記工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cの下部、すなわち、第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cを通過する基板Wに噴射される。
【0128】
前記第2ガス供給孔420bは、接地プレート410aを垂直貫通するように形成されて前記第2ガス噴射空間412bに連通する。このとき、前記第2ガス供給孔420bは、接地プレート410aの長手方向に沿って一定の間隔を有するように複数形成することができる。このような前記第2ガス供給孔420bは、反応ガス供給管(図示せず)を介して外部の反応ガス供給手段に連結されて、反応ガス供給管を介して供給される反応ガスRGを第2ガス噴射空間412bに供給する。これによって、反応ガスRGは、前記第2ガス噴射空間412b内で拡散して、前記第2ガス噴射空間412bを通して前述したガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに下向き噴射されることによって、基板支持部120の回転によって移動して前記工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cの下部、すなわち、第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cを通過する基板Wに噴射される。
【0129】
このような第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれは、空間的に分離された第1及び第2ガス噴射空間412a,412bを通してソースガスSGと反応ガスRGを第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに同時に下向き噴射することによって、基板WにソースガスSGと反応ガスRGを同時に到達させる。これによって、基板支持部120の回転によって移動する基板Wは、前記工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cの下部、すなわち、第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cを通過してソースガスSGと反応ガスRGに同時に露出されることによって、前記基板Wには、ソースガスSGと反応ガスRGとの相互反応によるCVD蒸着工程により所定の薄膜が蒸着される。
【0130】
前記工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれから共に噴射されるソースガスSGと反応ガスRGによって薄膜が蒸着された基板Wは、基板支持部120の回転によって移動して、
図4、
図9、又は
図10に示したような、前述した表面処理ガス噴射モジュール144aの下部を通過することによって、活性化された又は活性化されていない表面処理ガスTGに露出され、これによって、前記薄膜に噴射される前記表面処理ガスTGは、前記基板Wに薄く蒸着された薄膜に浸透して、薄膜の表面及び内部に存在する不純物を除去することになる。ここで、前記表面処理ガス噴射モジュール144aは、毎サイクルごとに、または複数のサイクルごとに前記表面処理ガスTGを基板W上に噴射するようになる。
【0131】
一方、前述した第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれは、第1及び第2ガス噴射空間412a,412bのそれぞれの下部を覆うようにハウジング410の下面に設置されたガス噴射パターン部材(図示せず)をさらに含んで構成されてもよい。このとき、前記ガス噴射パターン部材は、
図9に示されたガス噴射パターン部材230と同一であるので、これについての説明は上述した説明を参照する。
【0132】
前述したガス噴射部140を含む本発明の第3実施形態の基板処理装置を用いた基板処理方法を説明すると、次の通りである。
【0133】
まず、複数の基板Wを基板支持部120に一定の間隔でローディングして安着させる。
【0134】
その後、複数の基板Wがローディングされて安着された基板支持部120を、所定の方向(例えば、反時計方向)に回転させる。
【0135】
次いで、前述した工程ガス噴射部342を介してソースガスSGと反応ガスRGを第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに局部的に下向き噴射すると同時に、表面処理ガス噴射部144を介して表面処理ガスTGを第4ガス噴射領域120dに下向き噴射する。このとき、前記ソースガスSGは、前述した第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれの第1ガス噴射空間412aを通して第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに下向き噴射され、前記反応ガスRGは、前述した第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれの第2ガス噴射空間412bを通して第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに下向き噴射される。
【0136】
これによって、複数の基板Wのそれぞれは、基板支持部120の回転によって前記第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれを通過することによって、前記第1〜第3ガス噴射領域120a,120b,120cのそれぞれに噴射されるソースガスSG及び反応ガスRGに露出され、これによって、複数の基板Wのそれぞれには、ソースガスSGと反応ガスRGとの相互反応によるCVD蒸着工程により所定の薄膜が蒸着される。そして、所定の薄膜が蒸着された基板Wは、基板支持部120の回転によって前記第4ガス噴射領域120dを通過することによって、前記第4ガス噴射領域120dに噴射される表面処理ガスTGに露出される。このとき、表面処理ガスTGは、基板Wに薄く蒸着された薄膜を表面処理(Treatment)することで、薄膜の表面及び内部に存在する不純物などを除去する。
【0137】
このように、本発明の第3実施形態の基板処理装置を用いた基板処理方法は、工程空間でCVD薄膜蒸着工程を通じて基板Wに薄膜を蒸着した後、短い時間差をもって表面処理工程を行うので、薄膜の膜質を向上させることができ、薄膜の膜質の制御を容易にすることができる。特に、本発明の第3実施形態の基板処理装置及び基板処理方法は、毎サイクル内でCVD蒸着工程と表面処理工程を順次行うか、または毎サイクルごとにCVD蒸着工程を行い、複数のサイクルごとに表面処理工程を行うので、バルク(bulk)薄膜を形成した後に表面処理を行う場合よりは、CVD薄膜の膜質を改善することができる。
【0138】
一方、
図13では、ガス噴射部140が、3つの工程ガス噴射モジュール342a,342b,342c及び1つの表面処理ガス噴射モジュール144aを含んで構成される場合を示したが、これに限定されず、ガス噴射部140は、隣接して配置される2つの工程ガス噴射モジュール及び隣接して配置される2つの表面処理ガス噴射モジュール144aを含んで構成されてもよい。
【0139】
さらに、本発明の第3実施形態の基板処理装置のガス噴射部140は、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120d同士の間にパージガスを噴射するためのパージガス噴射モジュール(図示せず)をさらに含んで構成されてもよい。前記パージガス噴射モジュールは、
図6及び
図7に示されたパージガス噴射モジュール146と同一であるので、これについての説明は上述した説明を参照する。
【0140】
図15は、本発明の第3実施形態の基板処理装置において、変形第1実施形態に係る工程ガス噴射モジュールを説明するための断面図であって、これは、
図14に示された工程ガス噴射モジュールの第2ガス噴射空間412bにプラズマ電極450をさらに形成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0141】
まず、
図14を含めて上述した第3実施形態の基板処理装置では、反応ガスRGが活性化されていない状態で基板上に噴射される。しかし、基板上に蒸着しようとする薄膜の材質によって、反応ガスRGを活性化させて基板上に噴射する必要性がある。これによって、本発明の第3実施形態の基板処理装置の変形第1実施形態に係る工程ガス噴射モジュールは、反応ガスRGを活性化させて基板上に噴射する。
【0142】
変形第1実施形態に係る第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれは、第2ガス噴射空間412bに挿入配置されたプラズマ電極450をさらに含んで構成されてもよい。そのために、ハウジング410の接地プレート410aには、第2ガス噴射空間412bに連通する絶縁部材挿入孔422が形成されており、前記絶縁部材挿入孔422には絶縁部材440が挿入されている。そして、前記絶縁部材440には、第2ガス噴射空間412bに連通する電極挿入孔442が形成されており、前記プラズマ電極450は前記電極挿入孔442に挿入される。
【0143】
前記プラズマ電極450は、第2ガス噴射空間412bに挿入されて接地側壁410bと並んで配置される。ここで、前記プラズマ電極450の下面は、接地側壁410bの下面と同一線上に位置するか、または接地側壁410b及び接地隔壁415の下面から所定の高さを有するように突出してもよい。そして、前記接地側壁410b及び接地隔壁415のそれぞれは、プラズマ電極450と共にプラズマを形成するための接地電極の役割を果たす。
【0144】
前記プラズマ電極450は、プラズマ電源供給部460から供給される前述したプラズマ電源によって、第2ガス噴射空間412bに供給される反応ガスRGからプラズマを形成する。このとき、前記プラズマは、プラズマ電源によってプラズマ電極450と接地電極との間にかかる電場によって、プラズマ電極450と接地電極との間に形成される。これによって、第2ガス噴射空間412bに供給される反応ガスRGは、前記プラズマによって活性化されて基板W上に局部的に噴射される。
【0145】
図16は、本発明の第3実施形態の基板処理装置において、変形第2実施形態に係る工程ガス噴射モジュールを説明するための断面図であって、これは、
図15に示された工程ガス噴射モジュールの第1ガス噴射空間412aにガス噴射パターン部材430をさらに形成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0146】
まず、前述した第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれの第1及び第2ガス噴射空間412a,412bは、接地隔壁415によって空間的に分離されるが、第2ガス噴射空間412bから噴射される活性化された反応ガスRGが、隣接する第1ガス噴射空間412aに拡散、逆流、及び浸透し得る。この場合、第1ガス噴射空間412a内で、前記ソースガスSGと前記活性化された反応ガスRGとが互いに反応し、これによって、第1ガス噴射空間412aの内壁に異常薄膜が蒸着されるか、またはパウダー成分の異常薄膜が形成されて基板に落ちるパーティクルが生成されることがある。
【0147】
前記ガス噴射パターン部材430は、第1ガス噴射空間412aの下部を覆うようにハウジング410の下部に設置されて、第1ガス噴射空間412aに供給されて下向き噴射されるソースガスSGの噴射圧力を増加させることによって、前記隔壁部材415を挟んで隣接する第2ガス噴射空間412bから噴射される活性化された反応ガスRGが、第1ガス噴射空間412aに拡散、逆流、及び浸透することを防止する。このような前記ガス噴射パターン部材430は、
図9に示されたガス噴射パターン部材230と同一の構造を有するので、これについての重複説明は省略する。
【0148】
一方、前述した前記ガス噴射パターン部材430は、第2ガス噴射空間412bの下部を覆うようにハウジング410の下部にさらに設置されて、第2ガス噴射空間412bで活性化される反応ガスRGを所定の圧力で下向き噴射することもできる。
【0149】
このような変形第2実施形態に係る工程ガス噴射モジュールを含む本発明の第3実施形態の基板処理装置は、前記ガス噴射パターン部材430を通して、第1ガス噴射空間412aに供給されるソースガスSGを所定の圧力で下向き噴射することによって、第2ガス噴射空間412bから噴射される活性化された反応ガスRGによって第1ガス噴射空間412aの内壁に異常薄膜が蒸着されることを防止することができる。
【0150】
図17は、本発明の第3実施形態の基板処理装置において、変形第3実施形態に係る工程ガス噴射モジュールを説明するための断面図であって、これは、
図16に示された工程ガス噴射モジュールの第1ガス噴射空間412aにプラズマ電極450をさらに形成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0151】
まず、
図16を含めて前述した第3実施形態の基板処理装置では、ソースガスSGが活性化されていない状態で基板上に噴射される。しかし、基板上に蒸着しようとする薄膜の材質によって、ソースガスSGを活性化させて基板上に噴射する必要性がある。これによって、本発明の第3実施形態の基板処理装置の変形第3実施形態に係る工程ガス噴射モジュールは、ソースガスSGも活性化させて基板上に噴射する。
【0152】
変形第3実施形態に係る第1〜第3工程ガス噴射モジュール342a,342b,342cのそれぞれは、第1ガス噴射空間412aに挿入配置されたプラズマ電極450’をさらに含んで構成されてもよい。そのために、ハウジング410の接地プレート410aには、第1ガス噴射空間412aに連通する絶縁部材挿入孔422’が形成されており、前記絶縁部材挿入孔422’には絶縁部材440’が挿入されている。そして、前記絶縁部材440’には、第1ガス噴射空間412aに連通する電極挿入孔442’が形成されており、前記プラズマ電極450’は前記電極挿入孔442’に挿入される。
【0153】
前記プラズマ電極450’は、第1ガス噴射空間412aに挿入されて接地側壁410bと並んで配置される。ここで、前記プラズマ電極450’の下面は、ガス噴射パターン部材430の上面から離隔するように電極挿入孔442’に挿入されて第1ガス噴射空間412aに配置される。
【0154】
前記プラズマ電極450’は、プラズマ電源供給部460’から供給される前述したプラズマ電源によって、第1ガス噴射空間412aに供給されるソースガスSGからプラズマを形成する。このとき、前記プラズマは、プラズマ電源によってプラズマ電極450’と接地電極との間にかかる電場によって、プラズマ電極450’と接地電極との間に形成される。これによって、第1ガス噴射空間412aに供給されるソースガスSGは、前記プラズマによって活性化されて基板W上に局部的に噴射される。
【0155】
前記第1ガス噴射空間412aに配置されるプラズマ電極450’及び前記第2ガス噴射空間412bに配置されるプラズマ電極450のそれぞれには、1つのプラズマ電源供給部または互いに異なるプラズマ電源供給部460,460’から、同一または異なるプラズマ電源が供給されてもよい。
【0156】
以上のような本発明の実施形態に係る基板処理装置及び基板処理方法では、ガス噴射部が、ソースガス、反応ガス、及び表面処理ガスを噴射するために4つのガス噴射モジュールを含んで構成される場合を図示し、説明したが、これに限定されず、前記ガス噴射部は、ソースガス、反応ガス、及び表面処理ガスのそれぞれを別々に噴射するための3つ以上のガス噴射モジュールを含んで構成されるか、ソースガスと反応ガスを共に噴射する2つ以上の工程ガス噴射モジュール及び表面処理ガスを噴射する1つ以上の表面処理ガス噴射モジュールを含んで構成されてもよい。
【0157】
図18は、本発明の第4実施形態の基板処理装置において、ガス噴射部の配置構造を概念的に示す図であって、これは、
図6及び
図7に示されたパージガス噴射モジュールの構造を変更して構成したものである。以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0158】
まず、
図6乃至
図17を参照して上述した本発明の実施形態では、第1〜第4ガス噴射領域120a,120b,120c,120d同士の間に定義されたパージガス噴射領域120eに、パージガスが活性化されていない状態で噴射される。しかし、プラズマを用いて前記パージガスを活性化させて前記パージガス噴射領域120e(
図6参照)に噴射することもできる。
【0159】
具体的に、本発明の第4実施形態の基板処理装置のパージガス噴射モジュール146は、
図10に示されたガス噴射モジュールと同様に、接地電極の役割を果たすハウジング210及び前記ハウジング210の内部に挿入設置されたプラズマ電極250を含んで形成されるので、これについての重複説明は省略する。
【0160】
このような本発明の第4実施形態の基板処理装置及び基板処理方法は、パージガス噴射モジュール146にプラズマを形成し、前記プラズマによって活性化されたパージガスを基板上に噴射することによって、活性化されたパージガスによってパージ工程と表面処理工程が同時に行われるので、基板に蒸着された薄膜の密度を増加させることができる。特に、パージガスとしてアルゴン(Ar)又はヘリウム(He)を使用する場合、本発明の第4実施形態の基板処理装置及び基板処理方法は、基板に蒸着される薄膜の密度を高めることで、薄膜のパターニング時の薄膜のエッチング率を低下させるという効果がある。
【0161】
一方、本発明の第4実施形態の基板処理装置は、前記パージガス噴射モジュール146を通じて活性化されたパージガスを噴射して、パージ工程と表面処理工程を同時に行うことができるので、前記パージガス噴射モジュール146から噴射される活性化されたパージガスは、活性化された表面処理ガスとして基板上に噴射される。これによって、前記パージガス噴射モジュール146は、表面処理ガス噴射モジュールとして使用されて、前述した表面処理ガス噴射モジュール144aの機能に代わるので、前述した表面処理ガス噴射モジュール144aは省略することができる。
【0162】
図19は、本発明の実施形態の基板処理工程と従来のCVD工程及びALD工程のそれぞれによって形成された薄膜の厚さによる比抵抗を比較して示すグラフである。
【0163】
図19からわかるように、本発明の実施形態の基板処理装置及び基板処理方法により基板に蒸着された薄膜の比抵抗は、同じ厚さにおいて一般的なCVD工程又はALD工程によって形成された薄膜よりも低いことを確認することができる。
【0164】
図20は、本発明の実施形態及び従来の基板処理工程のそれぞれによって形成された薄膜の厚さによる表面粗さを比較して示すグラフである。
【0165】
図20からわかるように、本発明の実施形態の基板処理装置及び基板処理方法により基板に蒸着された薄膜の表面粗さは、従来の基板処理工程により形成された薄膜よりも相対的に小さいことを確認することができる。
【0166】
本発明の属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施できるということを理解できるはずである。したがって、以上記述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導かれる全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に属するものと解さねばならない。