【課題を解決するための手段】
【0018】
この目的は、請求項1または2の方法と、請求項9または10のシステムとで達成される。
【0019】
本発明は、2つの変形形態を包含している。第1の変形形態では、鞍下肉部同士が別々の肉部として採取される。第2の変形形態では、鞍下肉部は、鞍下肉部が採取される脚部に付着された状態で、脚部と共に採取される。本発明の両変形形態は、鞍下肉部が定義された目的にかなう自動化された手法で採取され得る方法を提供する。
【0020】
両変形形態による方法では、枝肉部が、最初に2つの脚部と鞍下とを備え、脚部は股関節を介して鞍下に接合されており、枝肉部が、さらに、枝肉部の付根領域に配置された2つの鞍下肉部を備える。
【0021】
鞍下肉部が別々の肉部として採取される本発明による方法は、以下のステップを含む。
− 鞍下肉部を鞍下に接合させたまま、脚部を鞍下肉部および鞍下から分離するステップ。
− 一方の鞍下肉部が鞍下の左側にあり、他方の鞍下肉部が鞍下の右側にあるように、鞍下を鞍下肉採取装置で配置するステップ。
− 鞍下肉部が、組織接合によって鞍下肉部の一方の側において鞍下に接合されたまま、鞍下肉部を枝肉部から延びるようにするステップ。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターと一直線に位置決めし、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターと一直線に位置決めするステップ。
− 鞍下肉部と共に鞍下を左カッターおよび右カッターに向かって移動し、この移動の間に、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張るように、抵抗力を鞍下肉部に与えるステップ。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターで切断し、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターで切断し、それに伴って鞍下肉部を鞍下から分離するステップ。
前記切断は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張っている間に開始される。
− 分離された鞍下肉部を回収するステップ。
【0022】
鞍下肉部が別々の肉部として採取される本発明によるシステムは、以下の要素を備える。
− 鞍下肉部を鞍下に接合させたまま、脚部を鞍下肉部および鞍下から分離するための脚部採取機。
− 鞍下の左側にある一方の鞍下肉部と鞍下の右側にある他方の鞍下肉部とを伴う枝肉部を受け入れるように適合された、鞍下肉部を採取するための鞍下肉採取装置。
鞍下肉採取装置は脚部採取機の下流に配置される。
鞍下肉採取装置は、以下の要素を備える。
− 前記鞍下肉部が、組織接合によって鞍下肉部の一方の側において鞍下に接合されたまま、鞍下肉部を枝肉部から延びるようにするための伸長装置。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を切断するための左カッター、および、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を切断するための右カッター。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターと一直線に位置決めするための左位置決め案内部、および、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターと一直線に位置決めするための右位置決め案内部。
− 鞍下肉部と共に枝肉部を左カッターおよび右カッターに向かって移動するための枝肉部コンベア。
− 鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張るように、枝肉部コンベアによって鞍下肉部と共に枝肉部を運ぶ間に、抵抗力を鞍下肉部に与えるための抵抗要素。
前記抵抗要素は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張っている間に、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合の切断が開始されるように、左カッターおよび右カッターに対して位置決めされる。
− 分離された鞍下肉部を回収するための鞍下肉部受入部。
【0023】
鞍下肉部が脚部と共に採取される本発明による方法は、以下のステップを含む。
− 一方の鞍下肉部が鞍下の左側にあり、他方の鞍下肉部が鞍下の右側にあるように、枝肉部を鞍下肉採取装置で配置するステップ。
− 鞍下肉部が、組織接合によって鞍下肉部の一方の側において鞍下に接合されたまま、鞍下肉部を枝肉部から延びるようにするステップ。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターと一直線に位置決めし、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターと一直線に位置決めするステップ。
− 鞍下肉部と共に枝肉部を左カッターおよび右カッターに向かって移動し、この移動の間に、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張るように、抵抗力を鞍下肉部に与えるステップ。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターで切断し、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターで切断し、それに伴って鞍下肉部を鞍下から分離するが、左鞍肉部を左脚部に付着させたままにし、かつ、右鞍肉部を右脚部に付着させたままにするステップ。
前記切断は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張っている間に開始される。
− 左鞍肉部を左脚部に付着させたままにし、かつ、右鞍肉部を右脚部に付着させたままにしつつ、脚部を鞍下から分離するステップ。
− 鞍下肉部が付着された分離された脚部を回収するステップ。
【0024】
鞍下肉部が脚部と共に採取される本発明によるシステムは、以下の要素を備える。
− 鞍下の左側にある一方の鞍下肉部と鞍下の右側にある他方の鞍下肉部とを伴う枝肉部を受け入れるように適合された、鞍下肉部を採取するための鞍下肉採取装置。
鞍下肉採取装置は、以下の要素を備える。
− 前記鞍下が、組織接合によって鞍下肉部の一方の側において鞍下に接合されたまま、鞍下肉部を枝肉部から延びるようにするための伸長装置。
− 左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を左カッターと一直線に位置決めするための左位置決め案内部、および、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を右カッターと一直線に位置決めするための右位置決め案内部。
− 鞍下肉部と共に枝肉部を左カッターおよび右カッターに向かって移動するための枝肉部コンベア。
− 鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張るように、枝肉部コンベアによって鞍下肉部と共に枝肉部を運ぶ間に、抵抗力を鞍下肉部に与えるための抵抗要素。
前記抵抗要素は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張っている間に、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合の切断が開始されるように、左カッターおよび右カッターに対して位置決めされる。
− 左鞍肉部を左脚部に付着させたままにし、かつ、右鞍肉部を右脚部に付着させたままにしつつ、脚部を鞍下から分離するための、鞍下肉採取装置の下流に配置された脚部採取機。
− 鞍下肉部が付着された分離された脚部を回収するための脚部受入部。
【0025】
本発明による方法およびシステムで処理される枝肉部は、後半部位または後半部位の一部である。後半部位は、鞍下と2つの脚部とを備える。脚部は、股関節を介して鞍下に接合されている。本発明による方法およびシステムで処理される枝肉部は、最初に2つの脚部と鞍下とを備え、脚部は股関節を介して鞍下に接合されている。枝肉部は、さらに、枝肉部の右側に1つと、枝肉部の左側に1つとで、2つの鞍下肉部を備える。各々の鞍下肉部は、組織接合によって、一方の側で鞍下に最初に接合されている。
【0026】
枝肉部は、一方の鞍下肉部が鞍下の左側にあり、他方の鞍下肉部が鞍下の右側にあるように、本発明による鞍下肉採取装置で配置される。枝肉部は、枝肉部コンベアによって、鞍下肉採取装置を通って運ばれる。
【0027】
最初に鞍下肉部が鞍下の表面または脚部の表面に付いていることが、しばしばある。このような状況では、鞍下肉部は自動化された手法では採取できない。そのため、鞍下肉部を採取する際の第1のステップは、鞍下肉部を鞍下の残部から延びるようにすることである。これは、例えば、鞍下肉部を枝肉部から離すように折ることによって、または、鞍下肉部を真っ直ぐにすること、もしくは、引き伸ばすことによって行われ得る。鞍下肉部を枝肉部から伸ばさせた直ぐ後、鞍下肉部は、組織接合によって鞍下になおも付着されている。
【0028】
鞍下肉部を枝肉部から伸ばさせることは、多くの方法で実用的に実現できる。本発明によるシステムは、鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにするために、伸長装置を備える。これは、鞍下肉部に、枝肉部に対する小さな移動を与え、鞍下肉部の表面と、鞍下肉部が付いている枝肉部の表面との間に小さな隔たりを単に作り出すことによって、行われ得る。代替で、鞍下肉部に、枝肉部の残部に対するより大きな移動が与えられ、鞍下肉部の表面と、鞍下肉部が付いている枝肉部の表面との間により大きな隔たりを作り出すか、または、鞍下肉部を鞍下と垂直に延びるようにさせてもよい。
【0029】
しばしば、伸長装置は、伸長要素、例えば、左鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにするための左伸長要素、および、右鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにするための右伸長要素を備えるものである。
【0030】
伸長装置は、例えば、左伸長案内部の形態で左伸長要素を備え、右伸長案内部の形態で右伸長要素を備え得る。伸長案内部が、鞍下肉部と、鞍下肉部が付いている枝肉部の表面との間に位置決めされることになるように、枝肉部は左伸長案内部および右伸長案内部に対して移動される。それに伴って、枝肉部が左伸長案内部および右伸長案内部を通過するとき、これらの案内部は、枝肉部から離すように、鞍下肉部を移動する、例えば折る。
【0031】
代替または追加で、伸長装置は、好ましくは螺旋形状が設けられた、2つのローラの形態で伸長要素を備えてもよい。一方のローラは、左鞍下肉部と係合するように位置決めされることになり、他方のローラは、右鞍下肉部と係合するように位置決めされることになる。ローラは、鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにする、例えば折り畳むために、自身の長手方向軸線周りに回転可能である。
【0032】
代替または追加で、伸長装置は、例えば、鞍下肉部に係合し、鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにするために、1つまたは複数のブラシ、例えば回転ブラシの形態で伸長要素を備えてもよい。
【0033】
異なる手法では、伸長装置は、鞍下肉部が枝肉部の残部から下方にぶら下がることになるように、枝肉部を位置決めする装置である。この実施形態では、重力が、鞍下肉部を枝肉部の残部から延びるようにする。一般的に、これは、鞍下をひっくり返すことを含むことになる。
【0034】
そのため、例えば、鞍下肉部は、伸長案内部によって、もしくは、伸長ローラによって、もしくは、ブラシによって、もしくは、重力の影響によって、枝肉部から延びるようにされ得る。
【0035】
任意選択で、伸長要素は、水平案内板および/もしくはローラ、例えば表面に螺旋形状があるローラ、またはブラシである。
【0036】
本発明によるシステムは、左カッターと右カッターとをさらに備える。左カッターは、左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を切断するように適合されている。右カッターは、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合を切断するように適合されている。この切断によって、鞍下肉部は鞍下から分離されることになる。
【0037】
カッターは、例えば、円板形の回転するナイフ、または、静止した刃であり得る。
【0038】
鞍下肉部は、枝肉部の残部から分離され得る前に、カッターに対して位置決めされる必要がある。鞍下肉部は、鞍下および/または脚部にもはや付いていないのであれば、切断のための適切な位置に持って行くことができる。具体的には、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合は、鞍下肉部を鞍下から分離することになるカッターに対して位置決めされる必要がある。この位置決めは、左位置決め案内部と右位置決め案内部とによって行われる。左位置決め案内部は、左鞍下肉部と鞍下との間の組織接合に位置決めする。右位置決め案内部は、右鞍下肉部と鞍下との間の組織接合に位置決めする。
【0039】
本発明によるシステムは、鞍下肉部と共に枝肉部をカッターに移動するように適合される枝肉部コンベアを備える。鞍下肉部が採取される前に脚部が枝肉部から除去されているとき、このコンベアは、鞍下肉部と共に枝肉部をカッターに移動する。任意選択で、この枝肉部コンベアはまた、位置決め案内部に沿って枝肉部(または、脚部がすでに除去されている場合は鞍下)を移動する。
【0040】
任意選択で、位置決め案内部は鉛直案内板である。
【0041】
任意選択で、位置決め案内部は、その上流側において傾斜部を有する。この傾斜部は、任意選択で、伸長装置の伸長要素の下に少なくとも一部延びている。
【0042】
鞍下コンベアが、鞍下を伸長装置の伸長要素を超えて移動するとき、位置決め案内部の傾斜部は、鞍下肉部を鞍下の残部に接合する組織接合の下に来る。これは、当然ながら、左側と右側との両方で行われる。
【0043】
任意選択で、システムは、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合の切断の間に、鞍下肉部を支持するための支持案内部をさらに備える。この支持案内部は、好ましくは、左支持案内部品と右支持案内部品とを備え、左支持案内部品は、切断の間に、左鞍下肉部を支持するように適合され、右支持案内部品は、切断の間に、右鞍下肉部を支持するように適合される。そのため、鞍下肉部は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合の切断の間に、支持案内部によって支持される。
【0044】
任意選択で、支持案内部の部品は、位置決め案内部の下流にある真っ直ぐな部品である。真っ直ぐな部品は、鞍下肉部を鞍下の残部に下から接続する組織接合に隣接する鞍下肉部と係合する。鞍下肉部は、支持案内部を超えて外側に延び、鞍下の残部は左支持案内部品と右支持案内部品との間で運ばれる。
【0045】
任意選択で、左位置決め案内部は左支持案内部品に接続され、右位置決め案内部が右支持案内部品に接続される。
【0046】
任意選択で、左位置決め案内部と左支持案内部品とは、単一の左案内板に一体化される。任意選択で、右位置決め案内部と右支持案内部品とは、単一の右案内板に一体化される。
【0047】
任意選択で、左カッターは左支持案内部品の上部の下に延び、および/または、右カッターは右支持案内部品の上部の下に延びる。このような実施形態では、左支持案内部品および右支持案内部品に、カッターの近傍における組織の屑の堆積を防止する開口が設けられる場合、有利である。
【0048】
任意選択で、支持案内部は鉛直案内板である。
【0049】
本発明によるシステムは、鞍下コンベアによって鞍下を運ぶ間に、抵抗力を鞍下肉部に与えるための抵抗要素をさらに備える。抵抗力は、枝肉部が運ばれる方向と逆に向けられ、そのため、鞍下肉部は、鞍下肉部を鞍下部の後ろに引っ張らせようとする力を受ける。抵抗要素は、前記切断は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張る状態を作り出す。抵抗要素は、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が抵抗要素により張って保持されている間に、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合の切断が開始されるように、左カッターおよび右カッターに対して位置決めされる。
【0050】
抵抗要素は多くの形態を取ることができる。例えば、伸長要素および位置決め案内部は、左側と右側とにおいて、位置決め案内部と伸長要素(例えば、伸長案内部)との間にスロットが存在するように互いに対して配置されてもよく、そのスロットは、位置決め案内部によって係合される領域での鞍下肉部の予想される厚さよりも細い。鞍下肉部をこのスロットを通して案内することで、位置決め案内部および/または伸長要素は、追加的な摩擦を鞍下肉部に加える。この追加的な摩擦は抵抗力をもたらす。枝肉部コンベアが枝肉部をカッターに向かって運び続けると、鞍下肉部と鞍下との間の組織接合が張ってくる。代替または追加で、このようなスロットが、支持案内部がある場合には、伸長案内部と支持案内部との間に存在してもよい。そのため、任意選択で、抵抗要素は、位置決め案内部と伸長案内部との間のスロット、および/または、支持案内部がある場合には、伸長案内部と支持案内部との間のスロットであり、スロットは、位置決め案内部によって係合される領域での鞍下肉部の予想される厚さよりも細い。
【0051】
そのため、任意選択で、鞍下肉部への抵抗力は、位置決め案内部と伸長案内部との間のスロット、および/または、支持案内部がある場合には、伸長案内部と支持案内部との間のスロットを通して鞍下肉部を移動することによって得られ、そのスロットは、位置決め案内部によって係合される領域での鞍下肉部の予想される厚さよりも細い。
【0052】
代替または追加で、抵抗要素抵抗要素は弾性要素であってもよい。任意選択で、弾性要素は、鞍下肉部を、位置決め案内部および/または伸長案内部および/または支持案内部に対して押すように適合される。そのため、任意選択で、鞍下肉部への抵抗力が弾性要素によって得られる。任意選択で、弾性要素は、鞍下肉部を、位置決め案内部および/または伸長案内部および/または支持案内部に対して押す。
【0053】
本発明によるシステムは、脚部採取機をさらに備える。
【0054】
本発明によるシステムおよび方法の可能な実施形態では、枝肉部は、単一のコンベアによって、脚部採取機を通って、かつ、鞍下肉機を通って運ばれる。任意選択で、脚部採取機は、脚部採取機を通して枝肉部を運ぶように適合された枝肉部コンベアを備え、その枝肉部コンベアは、鞍下肉採取装置を通して枝肉部を運ぶように、鞍下肉採取装置内に延びている。
【0055】
そのため、本発明による方法の可能な実施形態では、脚部が脚部採取機において鞍下から分離され、その脚部採取機では、枝肉部が枝肉部コンベアによって運ばれ、その枝肉部コンベアは、鞍下肉採取装置を通して枝肉を運ぶこともする。
【0056】
代替で、脚部採取機および鞍下肉採取装置は、各々、自身の別々の枝肉部コンベアを有する。
【0057】
可能な実施形態では、脚部採取機および鞍下肉採取装置は、互いに連結されるか、または、一つに一体化さえされる。枝肉部が鞍下肉採取装置に到達する前に、脚部を採取する処理ステップの一部が枝肉部に実施され、枝肉部が鞍下肉採取装置を出て行った後に、脚部を採取する他の工程ステップが枝肉部に実施されるように、鞍下肉採取装置が脚部採取機に配置されることは可能である。
【0058】
本発明によるシステムの有利な実施形態では、脚部採取機は、脚部を自動的な方法で鞍下から分離するように適合される。本発明による方法の可能な実施形態では、脚部は、自動的な方法で鞍下から分離される。
【0059】
可能な実施形態では、脚部採取機は、特許文献1による装置である。
【0060】
本発明によるシステムの可能な実施形態では、システムは、複数の運搬器具を備える主コンベアを備え、脚部の自由端が上方を向く状態で枝肉部が運搬器具から吊り下げられるように、各々の運搬器具は、脚部の自由端の傍または近傍で枝肉部と係合するように適合され、主コンベアに、運搬器具を経路に沿って移動するための駆動部が設けられる。
【0061】
本発明によるシステムのこの実施形態では、システムは、任意選択で、以下の要素をさらに備える。
− 脚部採取機における、脱臼の後に組織接合が各々の脚部と鞍下との間で残るように股関節を脱臼するように適合され、かつ、脚部の自由端が下方を向くことになるように、脚部を主コンベアの運搬器具から取り外すように適合された股関節脱臼組立体。
− 脚部採取機における、枝肉部が主コンベアの運搬器具から取り外された後、枝肉部の鞍下を支持するように適合された鞍下支持案内部。
− 脚部採取機における、脚部と係合するように適合された脚把持スロットを各々が含む2つの脚把持部を備える脚分離部。
【0062】
この実施形態では、脚把持部は、前記鞍下に対する脚部の引っ張り移動を誘発するように適合されることによって、脚部が鞍下から分離されるように、各々の脚部と鞍下との間の組織接合を引き外し、鞍下支持案内部が脚部の把持および引っ張りの間に鞍下を支持するように、脚分離部が鞍下支持案内部に対して配置される。
【0063】
好ましくは、脚部は、脚部の鞍下からの分離の間に、下方に引っ張られる。
【0064】
本発明による方法の対応する実施形態では、方法は、以下のステップをさらに含む。
− 複数の運搬器具を備える主コンベアの経路に沿って枝肉部を運ぶステップであって、脚部の自由端が上方を向く状態で枝肉部が運搬器具から吊り下げられるように、運搬器具が脚部の自由端の傍または近傍で枝肉部と係合する、ステップ。
− 組織接合が各々の脚部と鞍下との間で残るように、股関節を脱臼するステップ。
− 脚部を主コンベアの運搬器具から取り外すことによって、脚部の自由端を下方に向けさせるステップ。
− 脚部を主コンベアの運搬器具から取り外した後に、鞍下を支持するステップ。
− 各々が脚部と係合するための脚把持スロットを含む脚把持部を備えた脚分離部を用いて、各々の脚部を把持するステップ。
− 鞍下に対する引っ張り移動を脚部に付与することによって、脚部が前記鞍下から分離されるように、各々の脚部と鞍下との間の組織接合を引き外すことで、脚部を鞍下から分離するステップ。
【0065】
任意選択で、脚部が鞍下から分離されるように、鞍下から脚部を引っ張り離すことは、下方に引っ張ることである。
【0066】
任意選択で、本発明によるシステムおよび方法は、後半部位を処理するように適合される。このような実施形態では、システムは、好ましくは、複数の運搬器具を備える頭上コンベアを備え、各々の運搬器具は、後半部位が運搬器具から吊り下げられるように、後半部位の脚部と係合するように適合され、運搬器具は走路に沿って移動可能である。
【0067】
好ましくは、このようなシステムでは、脚部採取機が以下の要素を備える。
− 後半部位が頭上コンベアの運搬器具によってもはや運搬されないように、後半部位の脚部を頭上コンベアの運搬器具から取り外すように適合された取り外し案内部。
− 後半部位の鞍下と係合し、鞍下を、少なくとも脚部採取機を通し、任意選択で鞍下肉採取装置も通して、運ぶように適合された鞍下コンベア。
− 鞍下肉部が鞍下に接合されたままとなるように、各々の脚部と鞍下との間における後半部位の付根領域で切開を行うように適合された付根カッター。
− 股関節を脱臼するように適合された股関節脱臼案内部。
− 枝肉部の後部領域で各々の脚部と鞍下との間で切開を行うように適合された後部カッターであって、その後部切開は、行った後に、組織接合が各々の脚部と鞍下部との間で残るように行われる、後部カッター。
− 鞍下肉部が鞍下の左側および/または右側に接合されたままとなるように脚部が鞍下から分離されるように、鞍下から前記脚部を引っ張り離すように適合された脚部分離部。
【0068】
任意選択で、このようなシステムでは、脚部を鞍下から分離するために脚部を引っ張ることが、下方に引っ張ることであるように、脚部分離部が配置される。
【0069】
本発明による方法の対応する実施形態では、方法は、以下のステップをさらに含む。
− 後半部位が運搬器具から吊り下げられるように、頭上コンベアの運搬器具に後半部位を配置するステップであって、運搬器具が、脚部が上方を向くように脚部の傍で枝肉部と係合する、ステップ。
− 後半部位を、頭上コンベアによって、脚部採取機に運ぶステップ。
− 脚部採取機において、後半部位を、頭上コンベアの運搬器具から取り外し、後半部位を、鞍下コンベアによって、脚部採取機をさらに通して運ぶステップ。
− 脚部採取機において、鞍下肉部が鞍下に接合されたままとなるように、各々の脚部と鞍下との間における後半部位の付根領域で切開を行うステップ。
− 脚部採取機において、股関節を脱臼するステップ。
− 脚部採取機において、後部カッターを用いて、枝肉部の後部領域で各々の脚部と鞍下との間で切開を行うステップであって、その後部切開は、行った後に、組織接合が前記各々の脚部と鞍下部との間で残るように行われる、ステップ。
− 脚部採取機において、鞍下肉部が鞍下の左側および/または右側に接合されたままとなるように脚部が鞍下から分離されるように、鞍下から脚部を引っ張り離し、オイスター部が、好ましくは、脚部に付着されたままであり、鞍下を、鞍下コンベアによって、鞍下肉採取機に運ぶステップ。
【0070】
任意選択で、脚部が鞍下から分離されるように、鞍下から脚部を引っ張り離すことは、下方に引っ張ることである。
【0071】
分離された鞍下肉部、または、鞍下肉部が付着された脚部は、それらが枝肉部の残りの部分から分離された後に回収される。分離された鞍下肉部は、鞍下肉部受入部で回収される。鞍下肉部が付着された分離された脚部は、脚部受入部で回収される。
【0072】
任意選択で、鞍下肉部受入部はコンベアベルトまたは容器であり、コンベアベルトまたは容器は、それぞれ、鞍下肉採取装置の下に配置される。
【0073】
任意選択で、脚部受入部はコンベアベルトまたは容器であり、コンベアベルトまたは容器は、それぞれ、脚部採取機の脚分離部の下に配置される。
【0074】
そのため、任意選択で、分離された鞍下肉部、または、鞍下肉部が付着された分離された脚部は、コンベアベルト上に、または、容器内で回収され、コンベアベルトまたは容器は、それぞれ、鞍下肉採取装置の下にまたは脚部採取機の脚分離部の下に配置される。
【0075】
可能な実施形態では、鞍下肉採取装置は、枝肉部、または、枝肉部の少なくとも鞍下が鞍下肉採取装置を通って追随する搬走経路の中心に沿って延びる中心軸線を含み、伸長装置、ならびに/または、支持案内部および/もしくは左カッターおよび右カッター、ならびに/または、抵抗要素は、それぞれ、前記中心軸線を通って延びる鉛直平面に対して対称に配置される。
【0076】
任意選択で、鞍下の両側にある鞍下肉部は、実質的に同時に、または、同時に、鞍下から分離される。
【0077】
任意選択で、採取された脚部は、オイスター肉を含む。
【0078】
本発明は、非限定的な手法の例示の実施形態で本発明が示されることになる図面の参照のもと、以下でより詳細に説明される。