特許第6266051号(P6266051)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6266051可逆的な連続相及び分散相を有するナノエマルション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266051
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】可逆的な連続相及び分散相を有するナノエマルション
(51)【国際特許分類】
   A61K 9/107 20060101AFI20180115BHJP
   A61K 47/16 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20180115BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20180115BHJP
   A61K 47/06 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20180115BHJP
   B01J 13/00 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   A61K9/107
   A61K47/16
   A61K47/26
   A61K47/44
   A61K47/34
   A61K47/06
   A61K47/12
   A61K47/14
   B01J13/00 A
【請求項の数】22
【外国語出願】
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-150503(P2016-150503)
(22)【出願日】2016年7月29日
(65)【公開番号】特開2017-81896(P2017-81896A)
(43)【公開日】2017年5月18日
【審査請求日】2016年8月26日
(31)【優先権主張番号】14/921,572
(32)【優先日】2015年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516230135
【氏名又は名称】エルジー バイオナノ, エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】LG Bionano, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウー チェン−チン
【審査官】 今村 明子
(56)【参考文献】
【文献】 特表平06−507172(JP,A)
【文献】 特表平08−504759(JP,A)
【文献】 特表2003−525857(JP,A)
【文献】 特開2002−273192(JP,A)
【文献】 特表2009−523158(JP,A)
【文献】 特表2003−503440(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0052126(US,A1)
【文献】 国際公開第2007/094605(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 9/00− 9/72
A61K 31/00−31/80
A61K 33/00−33/44
A61K 47/00−47/69
A61P 1/00−43/00
B01F 17/00−17/56
B01J 13/00−13/22
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)及び(B)を含むナノエマルションであって:
(A)下記(A1)及び(A2)を含む水性相;
(A1)水又は水溶液、
(A2)一種以上の水溶性有機ナノ構造安定化剤、
ここで、前記水又は水溶液が、前記水性相の75重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤の各々が、前記水性相の99重量%未満の含有率を有し、水溶性有機ナノ構造安定化剤の少なくとも一種は、尿素、キシリトール又はグルコサミンである
(B)下記(B1〜(B3)を含む油相;
(B1)油又は油溶液、
(B2)有機ゲル増粘剤、
(B3)8.0より大きい親水性親油性バランス値を有する親水性界面活性剤、
ここで、前記油又は油溶液が、前記油相の80重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の60重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の60重量%未満の含有率を有する、
前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの2.5重量%以上を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:40〜100:1であり、前記水性相が、ナノサイズの液滴として前記油相中に分散されているか、又は前記油相がナノサイズの液滴として前記水性相中に分散されており、該ナノエマルションは、抗菌性保存剤の非存在下で自己保存性である、ナノエマルション。
【請求項2】
前記油相が、前記ナノサイズの液滴として前記水性相中に分散されている、請求項1に記載のナノエマルション。
【請求項3】
前記水性相が、前記ナノサイズの液滴として前記油相中に分散されている、請求項1に記載のナノエマルション。
【請求項4】
前記親水性親油性バランス値が10より大きい、請求項2に記載のナノエマルション。
【請求項5】
前記親水性親油性バランス値が13より大きい、請求項4に記載のナノエマルション。
【請求項6】
前記親水性親油性バランス値が10より大きい、請求項3に記載のナノエマルション。
【請求項7】
前記親水性親油性バランス値が13より大きい、請求項6に記載のナノエマルション。
【請求項8】
前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、水溶性ビタミン、水溶性ペプチド、水溶性オリゴペプチド、ポリオール、水溶性糖類、水溶性オリゴ糖、二糖類、単糖類、水素化炭水化物、アミノ酸、アミノ糖、又はそれらの組合せであり、前記油が、植物油、シリコーン油、合成油、鉱油、動物油、精油、又はそれらの組合せであり、前記有機ゲル増粘剤が、45℃を超える融点を有する飽和脂肪酸、脂肪酸アルコール、脂肪酸誘導体、又はそれらの組合せである、請求項4に記載のナノエマルション。
【請求項9】
前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、尿素、メチルスルホニルメタン、ヒドロキシエチル尿素、グルコサミン、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、ラクトース、フルクトース、デキストロース、リボース、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、イソマルト、ラクチトール、エリスリトール、イノシトール、タウリン、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、カルニチン、アルギニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、及び加水分解コラーゲン、又はこれらの組合せであり、前記油が、ヤシ油、パーム油、ブドウ種子油、グレープフルーツ種子油、オリーブ油、アボカド油、マツヨイグサ油、ティーツリー油、ユーカリ油、ラベンダー油、ローズマリー油、馬脂、魚脂、スクアレン、ラノリン油、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、フェニルトリメチコン、(カプリル酸又はカプリン酸)トリグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸デシル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソヘキサデカン、オクチルドデカノール、パラフィン油、ポリイソブテン、ポリデセン、メントール、又はこれらの組合せであり、前記有機ゲル増粘剤が、ステアリン酸、ラウリン酸、モノステアリン酸グリセロール、PEG 6000ジエステレート、モノグリセリド、ジグリセリド、糖類脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ヘキシルデシル脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、ステアリン酸セチル、アスコルビル脂肪エステル、ヘキシルデシル脂肪エステル、又はこれらの組合せであり、前記親水性界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween 20)、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween 21)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(Tween 60)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(Tween 61)、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(Tween 65)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween 80)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween 81)、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート(Tween 85)、ポリオキシエチレンステアレート(Myrj 45)、ポリオキシエチレンステアレート(Myr 52)、ポリオキシエチレンステアレート(Myrj 53)、ポリオキシエチレンステアレート(Myrj 59ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(Brij 30)、ポリオキシエチレン(2,3)ラウリルエーテル(Brij 35)、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(Brij 56)、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(Brij 58)、ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル(Brij 76)、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(Brij 78)、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(Brij 96)、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(Brij 97)、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Brij 98)、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Brij 99、ノニルフェノールアルコキシレート、アルキルアルコキシレート、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックコポリマー(Pluronic F−127、PEGジメチコン、ポリオキシエチレン(40)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(20)糖類脂肪酸エステル、PEG−35水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油、ポリグリセロール脂肪酸エステル、脂肪アミン誘導体、又はこれらの組合せである、請求項4に記載のナノエマルション。
【請求項10】
前記親水性親油性バランス値が13より大きく、前記水又は水溶液が、前記水性相の60重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の50重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の45重量%〜65重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の25重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の35重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの30重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:2〜3:1であり、前記ナノエマルションが、3〜11のpHを有し、透明又は半透明である、請求項9に記載のナノエマルション。
【請求項11】
前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、水溶性ビタミン、水溶性ペプチド、水溶性オリゴペプチド、ポリオール、水溶性糖類、水溶性オリゴ糖、二糖類、単糖類、水素化炭水化物、アミノ酸、アミノ糖、又はこれらの組合せであり、前記油が、植物油、シリコーン油、合成油、鉱油、動物油、精油、又はこれらの組合せであり、前記有機ゲル増粘剤が、45℃を超える融点を有する飽和脂肪酸、脂肪酸アルコール、脂肪酸誘導体、又はこれらの組合せである、請求項6に記載のナノエマルション。
【請求項12】
前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、尿素、メチルスルホニルメタン、ヒドロキシエチル尿素、グルコサミン、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、ラクトース、フルクトース、デキストロース、リボース、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、イソマルト、ラクチトール、エリスリトール、イノシトール、タウリン、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、カルニチン、アルギニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、及び加水分解コラーゲン、又はこれらの組合せであり、前記油が、ヤシ油、パーム油、ブドウ種子油、グレープフルーツ種子油、オリーブ油、アボカド油、マツヨイグサ油、ティーツリー油、ユーカリ油、ラベンダー油、ローズマリー油、馬脂、魚脂、スクアレン、ラノリン油、スクアレン、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、フェニルトリメチコン、(カプリル酸又はカプリン酸)トリグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸デシル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソヘキサデカン、オクチルドデカノール、パラフィン油、ポリイソブテン、ポリデセン、メントール、又はそれらの組合せであり、前記有機ゲル増粘剤が、ステアリン酸、ラウリン酸、モノステアリン酸グリセロール、PEG 6000ジエステレート、モノグリセリド、ジグリセリド、糖類脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ヘキシルデシル脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、ステアリン酸セチル、アスコルビル脂肪エステル、ヘキシルデシル脂肪エステル、又はそれらの組合せであり、前記親水性界面活性剤には、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween 20)、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween 21)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(Tween 60)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(Tween 61)、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(Tween 65)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween 80)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween 81)、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート(Tween 85)、ポリオキシエチレンステアレート(Myr 45)、ポリオキシエチレンステアレート(Myr 52)、ポリオキシエチレンステアレート(Myr 53)、ポリオキシエチレンステアレート(Myr 59)、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル(Brij 30)、ポリオキシエチレン(2,3)ラウリルエーテル(Brij 35)、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(Brij 56)、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル(Brij 58)、ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル(Brij 76)、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル(Brij 78)、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(Brij 96)、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(Brij 97)、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Brij 98)、ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル(Brij 99、ノニルフェノールアルコキシレート、アルキルアルコキシレート、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロックコポリマー(Pluronic F−127、PEGジメチコン、ポリオキシエチレン(40)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(20)糖類脂肪酸エステル、PEG−35水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油、ポリグリセロール脂肪酸エステル、脂肪アミン誘導体、又はそれらの組合せである、請求項に記載のナノエマルション。
【請求項13】
前記親水性親油性バランス値が13より大きく、前記水又は水溶液が、前記水性相の60重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の50重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の45重量%〜65重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の25重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の35重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの30重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:2〜3:1であり、前記ナノエマルションが、3〜11のpHを有し、透明又は半透明である、請求項12に記載のナノエマルション。
【請求項14】
前記水又は水溶液が、前記水性相の60重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の70重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の30重量%〜70重量%の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の45重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の45重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの38重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:3〜4:1である、請求項8に記載のナノエマルション。
【請求項15】
前記水又は水溶液が、前記水性相の45重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の50重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の45重量%〜65重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の25重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の35重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの30重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:2〜3:1である、請求項14に記載のナノエマルション。
【請求項16】
前記水又は水溶液が、前記水性相の60重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の70重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の30重量%〜70重量%の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の45重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の45重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの38重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:3〜4:1である、請求項11に記載のナノエマルション。
【請求項17】
前記水又は水溶液が、前記水性相の45重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤が、前記水性相の50重量%未満の含有率を有し、前記油又は油溶液が、前記油相の45重量%〜65重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤が、前記油相の25重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の35重量%未満の含有率を有し、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの30重量%以下を構成し、前記水性相と前記油相との重量比が1:2〜3:1である、請求項16に記載のナノエマルション。
【請求項18】
3〜11のpHを有し、透明又は半透明である、請求項15に記載のナノエマルション。
【請求項19】
3〜11のpHを有し、透明又は半透明である、請求項17に記載のナノエマルション。
【請求項20】
3〜11のpHを有し、透明又は半透明である、請求項1に記載のナノエマルション。
【請求項21】
化粧品、医薬品、食品、家庭用化学製品、農業製品、印刷製品、染色製品、獣医製品、又は診断用製品である、請求項1に記載のナノエマルション。
【請求項22】
請求項1に記載のナノエマルションを製造する方法であって、
(1)水又は水溶液と、一種以上の水溶性有機ナノ構造安定化剤とを混合し、水性相を形成すること(ここで、前記水又は水溶液は、前記水性相の75重量%未満の含有率を有し、前記水溶性有機ナノ構造安定化剤の各々は、前記水性相の99重量%未満の含有率を有する)、
(2)油又は油溶液と、有機ゲル増粘剤と、8.0より大きい親水性親油性バランス値を有する親水性界面活性剤とを混合し、油相を形成すること(ここで、前記油又は油溶液は、前記油相の80重量%未満の含有率を有し、前記有機ゲル増粘剤は、前記油相の60重量%未満の含有率を有し、前記親水性界面活性剤が、前記油相の60重量%未満の含有率を有する)、及び
(3)前記水性相と前記油相との重量比が1:40〜100:1で、該水性相と該油相とを混合し、ナノエマルションを形成すること(ここで、前記水又は水溶液が、前記ナノエマルションの74重量%以下を構成する)、
を含み、それによって、前記水性相が、ナノサイズの液滴として前記油相中に分散されているか、又は前記油相が、ナノサイズの液滴として前記水性相中に分散されており、
前記水溶性有機ナノ構造安定化剤の少なくとも一種は、尿素、キシリトール又はグルコサミンであり、
前記ナノエマルションは抗菌性保存剤の非存在下で自己保存性である、
方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
2種類のナノエマルション、すなわち、水中油(o/w)型ナノエマルション及び油中水(w/o)型ナノエマルションが存在する。o/w型ナノエマルションは、連続的な水相及び分散する油相を有するのに対し、w/o型ナノエマルションは、連続的な油相及び分散する水相を有する。
【0002】
2種類のナノエマルションは、種々の親水性親油性バランス(HLB)値を有する乳化剤によって安定化される。o/w型ナノエマルションは、8〜28のHLB値を有する乳化剤によって安定化され、w/o型エマルションは、3〜6のHLB値を有する乳化剤によって安定化される。結果として、それらは、容易に相互変換することができない。
【0003】
容易な交換可能性の欠如が問題となることがある。o/w型ナノエマルションは、その含水率が減少すると崩壊する。同様に、w/o型ナノエマルションは、その含油率が減少すると崩壊する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、その連続相及び分散相が、そこに含まれる同一の乳化剤によって一方から他方へと直ちに変換され得るナノエマルションを開発する需要が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書中には、可逆的な連続相及び分散相を有するナノエマルションが開示される。
【0006】
本発明のナノエマルションは、水性相と油相との重量比を1:40〜100:1として、水性相と油相とを含む。該ナノエマルションでは、水性相が、ナノサイズの液滴として油相中に分散するか、又は油相が、ナノサイズの液滴として水性相中に分散する。ナノエマルションの2.5重量%以上を構成する水性相は、水又は水溶液と、水溶性有機ナノ構造安定化剤とを含有する。水又は水溶液は、水性相の75重量%未満の含有率を有し、水溶性有機ナノ構造安定化剤は、水性相の99重量%未満の含有率を有する。油相は、油又は油溶液と、有機ゲル増粘剤と、8.0より大きいHLB値を有する親水性界面活性剤とを含有する。油又は油溶液は、油相の80重量%未満の含有率を有し、有機ゲル増粘剤は、油相の60重量%未満の含有率を有し、親水性界面活性剤は、油相の60重量%未満の含有率を有する。このナノエマルションは、化粧用組成物、食品組成物又は医薬組成物中の有効成分のキャリアとして使用することができる。
【0007】
また、上記ナノエマルションを製造する方法も本発明の範囲内にある。本方法は、(1)水又は水溶液と、水溶性有機ナノ構造安定化剤とを混合させて、水性相を形成する工程であって、水又は水溶液が、水性相の75重量%未満の含有率を有し、水溶性有機ナノ構造安定化剤が、水性相の99重量%未満の含有率を有する工程と、(2)油又は油溶液と、有機増粘剤と、8.0より大きい親水性親油性バランス値を有する親水性界面活性剤とを混合させて、油相を形成する工程であって、油又は油溶液が、油相の80重量%未満の含有率を有し、有機ゲル増粘剤が、油相の60重量%未満の含有率を有し、親水性界面活性剤が、油相の60重量%未満の含有率を有する工程と、(3)水性相と油相との重量比を1:40〜100:1として、水性相と油相とを混合させて、ナノエマルションを形成する工程であって、水又は水溶液が、ナノエマルションの74重量%以下を構成する工程とを含む。混合工程はそれぞれ、適温、例えば5℃〜95℃で実施される。
【0008】
このように調製したナノエマルションでは、水性相が、ナノサイズの液滴として油相中に分散するか、又は油相が、ナノサイズの液滴として水性相中に分散する。言い換えると、ナノエマルション中の連続相及び分散相は可逆的なものである。
【0009】
1つ又は複数の実施形態の詳細を以下の明細書中に記載する。実施形態の他の特徴、対象物(objects)及び利点は、本明細書及び特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、少なくとも一つには、8より大きいHLB値を有する親水性界面活性剤を含有するナノエマルションが、ナノサイズの液滴として油相中に分散する水性相、又はナノサイズの液滴として水性相中に分散する油相のいずれも有することができるという予期せぬ見解に基づくものである。言い換えれば、ナノエマルションは可逆的な連続相及び分散相を有する。
【0011】
このナノエマルションは、油溶性有効成分及び水溶性有効成分の両方を担持することができるため、従来のナノエマルションを超える利点を有する。この利点は、以下の2つの例によって実証されるように、化粧品、食品、家庭用化学製品、農業用製品、印刷製品、染色製品、獣医製品、診断用製品、ワクチン製品、及び医薬品を製造する上で特に重要なものとなる。
【0012】
o/w型エマルションは、w/o型エマルションよりも粘着性でも油っぽくもなく、また、所望の保水能を有するため、好ましくは化粧品中で使用される。しかしながら、化粧品は皮膚に塗布されるか、又は空気に曝されると、化粧品中のナノエマルションが、蒸発によって水を失う。この水の損失によって、従来のo/w型ナノエマルションは崩壊するが、本発明のo/w型ナノエマルションは崩壊しない。代わりに、本発明のナノエマルションは、w/o型ナノエマルションへと徐々に変換し、その水相が、ナノサイズの液滴としてその油相中に均質に分散する。
【0013】
それとは別に、油溶性薬剤では、w/o型エマルションが、その高い充填容量(loading capacity)に起因して好ましくは使用される。しかしながら、体液は水性であるため、w/o型ナノエマルションが体液と接触する場合、その含水率は必然的に増大することとなる。結果として、従来のw/o型ナノエマルションは崩壊する。しかし、本発明のw/o型ナノエマルションは、o/w型ナノエマルションへと徐々に変換し、その油相が、ナノサイズの液滴としてその水相中に均質に分散する。とりわけ、変換は、ナノエマルションの結合性(integrity:完全性)を維持するだけでなく、ナノエマルション中における薬剤の持続放出ももたらす。
【0014】
上記で指摘したように、本発明のナノエマルションは、水性相と油相とを含む。該ナノエマルションでは、水性相が、ナノサイズの液滴として油相中に分散し得る。代替的に、油相が、ナノサイズの液滴として水性相中に分散することもある。
【0015】
水性相は、水溶性有機ナノ構造安定化剤を含む。本明細書中、「水溶性有機ナノ構造安定化剤」という用語は、ナノエマルションの等方性構造を安定化させることによって、熱力学的に安定な透明又は半透明のナノエマルションをもたらすことができる、いずれかの水溶性有機成分を指すものである。この有機成分は、水溶性ビタミン、水溶性ペプチド、水溶性オリゴペプチド、ポリオール、水溶性糖類、水溶性オリゴ糖、二糖類、単糖類、水素化炭水化物、アミノ酸、アミノ糖、又はそれらの組合せとすることができる。具体例としては、尿素、メチルスルホニルメタン、ヒドロキシエチル尿素、グルコサミン、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、ラクトース、フルクトース、デキストロース、リボース、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、イソマルト、ラクチトール、エリスリトール、イノシトール、タウリン、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、カルニチン、アルギニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、及び加水分解コラーゲンが挙げられる。
【0016】
油相は油又は油溶液を含有する。油相を形成するのに、植物油、シリコーン油、合成油、鉱油、動物油、精油、又はそれらの組合せを使用することができる。具体例としては、ヤシ油、パーム油、ブドウ種子油、オリーブ油、グレープフルーツ種子油、亜麻仁油、アボカド油、マツヨイグサ油、ラベンダー油、ローズマリー油、ティーツリー油、ユーカリ油、馬脂、魚脂、ラノリン油、スクアレン、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、フェニルトリメチコン、(カプリル酸/カプリン酸)トリグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸デシル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソヘキサデカン、オクチルドデカノール、パラフィン油、ポリデセン、ポリイソブテン、メントール、又はそれらの組合せが挙げられる。油溶液が、1つ又は複数の油溶性の溶質を溶解させるための溶媒として、1つ又は複数の油を含有することに留意されたい。
【0017】
上記でも指摘したように、油相は、8.0より大きいHLB値を有する親水性界面活性剤を含む。好ましくは、親水性界面活性剤のHLB値は10より大きく、より好ましくは、HLB値は13より大きい。親水性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(Tween 20、Tween 21、Tween 60、Tween 61、Tween 65、Tween 80、Tween 81、Tween 85)、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン酸エステル脂肪酸エステル(Myri 45、Myri 52、Myri 53、Myri 59)、ポリオキシエチレン酸脂肪酸エステル(Myri 45、Myri 52、Myri 53、Myri 59)、ポリオキシエチレンアルコールエステル(Brij 30、Brij 35、Brij 56、Brij 58、Brij 76、Brij 78、Brij 96、Brij 97、Brij 98、Brij 99)、ノニルフェノールアルコキシレート(Witconol(商標)ノニルフェノール系非イオン性界面活性剤)、アルキルアルコキシレート(Ethylan(商標)ファミリーの非イオン性界面活性剤)、Pluronic F−127、PEGジメチコン、ポリオキシエチレン(40)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(20)糖類脂肪酸エステル、PEG−15グリセリル脂肪酸エステル、PEG−35水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油、ポリグリセロール脂肪酸エステル、脂肪アミン誘導体、又はそれらの組合せが挙げられる。
【0018】
さらに、油相は有機ゲル増粘剤を含有する。本明細書中、「有機ゲル増粘剤」という用語は、粘度を上げかつナノエマルションの構造形成をもたらすいずれかの物質を指すものである。有機ゲル増粘剤は、45℃を超える融点を有する飽和脂肪酸、脂肪酸アルコール、脂肪酸誘導体、又はそれらの組合せとすることができる。有機ゲル増粘剤の例としては、ステアリン酸、ラウリン酸、モノステアリン酸グリセロール、PEG 6000ジエステレート(diesterate)、モノグリセリド、ジグリセリド、糖類脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ヘキシルデシル脂肪酸エステル、脂肪酸アルコール、ステアリン酸セチル、アスコルビル脂肪エステル、グリセリル脂肪エステル、ヘキシルデシル脂肪エステル又はそれらの組合せが挙げられる。
【0019】
一実施形態において、本発明のナノエマルションの水又は水溶液は、水性相の60重量%未満の含有率を有し、水溶性有機ナノ構造安定化剤は、水性相の70重量%未満の含有率を有し、油又は油溶液は、油相の30重量%〜70重量%の含有率を有し、有機ゲル増粘剤は、油相の45重量%未満の含有率を有し、親水性界面活性剤は、油相の45重量%未満の含有率を有し、水又は水溶液は、ナノエマルションの38重量%以下を構成し、水性相と油相との重量比は1:3〜4:1である。好ましくは、水又は水溶液が、水性相の45重量%未満の含有率を有し、水溶性有機ナノ構造安定化剤が、水性相の50重量%未満の含有率を有し、油又は油溶液が、油相の45重量%〜65重量%未満の含有率を有し、有機ゲル増粘剤が、油相の25重量%未満の含有率を有し、親水性界面活性剤が、油相の35重量%未満の含有率を有し、水又は水溶液が、ナノエマルションの30重量%以下を構成し、水性相と油相との重量比が1:2〜3:1である。
【0020】
本発明のナノエマルションは、3〜11のpHにおいて、固体ゲル形態又は液体形態で透明又は半透明である。加えて、本発明のナノエマルションは、ナノ特徴、すなわち、チンダル現象(Tyndall light refraction effect:チンダル光屈折効果)を示す。Gold and Silver Nanoparticles, Center for Nanoscale Chemical-Electrical-Mechanical Manufacturing Systems、University of Illinois、http://Nano-cemms.illinois.edu/media/content/teaching_mats/online/gold_and_silver_nanoparticles/docs/presentation.pdfを参照されたい。
【0021】
水又は水溶液が、ナノエマルションの38重量%以下を構成する本発明のナノエマルションは、自己保存能を有するため、該ナノエマルション中に抗菌性の保存剤を含む必要がない。保存剤は、軽い頭痛から最も重篤な疾患、例えば癌にまで及ぶ健康上の危険を有するおそれがあるため、通常、安全性に関する懸念を増大させるものである。
【0022】
化粧品、食品及び医薬組成物に使用される場合、このナノエマルションは、様々な有効成分、例えばテルビナフィン、ジクロフェナクジエチルアミン、カプサイシン、ジアゼパム、ロラゼパム、プロポフォール、メトロニダゾール、インドメタシン、クロトリマゾール、ケトコナゾール、エリスロマイシン、クリンバゾール、キネチン、ビホナゾール、ミコナゾール、トナルフテート、クロベタゾール、エコナゾール、ベンゾカイン、フェニトイン、ロバスタチン、二硝酸イソソルビド、ニトログリセリン、ファモチジン、ビサボロール、ルテインエステル、メラトニン、油溶性ビタミン、リコペン、レスベラトロール、ジンセノサイド、バニリルブチルエーテル、クルクミン、及びCoQ10を保持し得る。薬剤を含むナノエマルションを様々な経路、例えば経口、局所、膣内、直腸、舌下、肺及び非経口の経路を介して投与することができる。所望に応じて、いくつかの甘味剤、香味剤、着色剤又は香料を添加してもよい。
【0023】
上記ナノエマルションを製造する本発明の方法は、まず、水性相及び油相を別々に形成することと、その後、2つの相を混合させることとを含む。水又は水溶液と、水溶性有機ナノ構造安定化剤とを、一定撹拌(手動又は他の方法)、高速及び高剪断混合(例えば、コロイドミルを用いて)、高圧混合(例えば、マイクロフルダイザーを用いて)、又は超音波混合によって混合させると、水性相を形成することができる。油又は油溶液、有機増粘剤、及び親水性界面活性剤も、このように混合して、油相を形成することができる。得られる水性相及び油相はその後、同様の方法で混合して、ナノエマルションを形成することができる。注目すべきことは、混合工程が全て、必要であれば、昇温、例えば45℃〜85℃で実施することができることである。重要なことは、このように得られた油相及び水性相を使用して、o/w型ナノエマルション又はw/o型ナノエマルションのいずれでも製造することができ、このことは連続相及び分散相が可逆的であることを示している。
【0024】
更に詳述せずとも、上記の説明によって本発明は十分使用可能であると考えられる。したがって、以下の実施例は、単なる説明のためのものであり、決して開示の残りの部分を限定するものとして解釈されるものではない。本明細書中に引用される刊行物の内容は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
【実施例】
【0025】
実施例1:ナノエマルションのタイプの判定
60mlの水を100ml容ビーカーに入れた。試験対象のナノエマルションを水に滴加した。ナノエマルションが水に分散して、透明又は半透明の溶液が生じたら、試験したナノエマルションはo/w型ナノエマルションとした。しかしながら、ナノエマルションが水中に油状液滴を形成したら、試験したナノエマルションはw/o型ナノエマルションとした。
【0026】
実施例2:ヤシ油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0027】
ナノエマルションの水性相の調製
210gの精製水、90gの尿素、60gのキシリトール、60gのトレハロース及び30gのメチルスルホニルメタンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0028】
ナノエマルションの油相の調製
80gのヤシ油、20gのパラフィン油、50gのシクロメチコン(DC−345)、20gの蜜蝋、10gのグリセリルモノステアレート、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、36gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び42gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0029】
ナノエマルションの調製
上記で調製した油相及び水性相の組合せを、表1に示される重量比において、200ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって0.5時間足らず混合すると、w/o型ナノエマルション又はo/w型ナノエマルションが形成した。
【0030】
【表1】
【0031】
上記のナノエマルションは全て、室温で少なくとも3ヶ月間安定し、チンダル現象を示した。
【0032】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0033】
抗菌性試験は、USP(米国薬局方)35<51>、抗菌効力試験(Antimicrobial Effectiveness Testing)(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0034】
実施例3:パーム油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0035】
30gの水性相と120gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりにパーム油を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。このように調製したナノエマルションは、半透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0036】
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりにパーム油を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。このように調製したナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0037】
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりにパーム油を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。このように調製したナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0038】
75gの水性相と25gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりにパーム油を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。このように調製したナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0039】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0040】
本実施例において調製されたナノエマルションは全て、抗菌性試験に合格するものであり、該抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行った。
【0041】
実施例4:馬脂ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0042】
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりに馬脂を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0043】
60gの水性相と40gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションは、ヤシ油の代わりに馬脂を使用した以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0044】
このように調製したナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはともにチンダル現象を示した。
【0045】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0046】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションはともに、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0047】
実施例5:馬脂ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0048】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのマンニトールの組合せを、ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0049】
ナノエマルションの油相の調製
油相は、ヤシ油の代わりに馬脂を用いた以外、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0050】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0051】
60gの水性相と40gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0052】
このように調製したナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはともにチンダル現象を示した。
【0053】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0054】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製した2つのナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0055】
実施例6:親水性界面活性剤を1つだけ含有するパーム油/スクアレンナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0056】
ナノエマルションの水性相の調製
180gの精製水、100gの尿素、20gのブチレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0057】
ナノエマルションの油相の調製
100gのパーム油、20gのスクアレン、25gのシクロメチコン(DC−345)、10gの蜜蝋、20gのステアリン酸、16gのソルビタンモノステアレート及び60gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0058】
ナノエマルションの調製
表2に示される重量比における、上記で調製した油相及び水性相の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で、一定の手動撹拌によって最大0.5時間混合すると、表2にも挙げられているナノエマルションが形成した。
【0059】
【表2】
【0060】
上記のナノエマルションは全て、室温で少なくとも3ヶ月間安定し、チンダル現象を示した。
【0061】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0062】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0063】
実施例7:ヤシ油をベースとした医薬ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0064】
29.5gの水性相と、0.5gの1つの油溶性の医薬有効成分を溶解させた20gの油相とから構成される50gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。油溶性の医薬有効成分は、テルビナフィン、ジクロフェナクジエチルアミン、ジエチルアミン、メトロニダゾール、インドメタシン、クロトリマゾール又はエリスロマイシンとする。
【0065】
このように調製した6つのナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0066】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0067】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0068】
実施例8:パーム油をベースとした医薬ナノエマルションの調製
ナノエマルションは、ヤシ油の代わりにパーム油を使用し、かつ油溶性の医薬有効成分を、テルビナフィン、ジクロフェナクジエチルアミン、メトコナゾール、カイネチン、ビホナゾール及びミコナゾールとする以外、実施例7に記載の手順に従って調製した。
【0069】
このように調製した6つのナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0070】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0071】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0072】
実施例9:クリンバゾールを含有する精油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0073】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0074】
ナノエマルションの油相の調製
40gのティーツリー油、20gのユーカリ油、30gのメントール、50gのパラフィン油、50gのシクロメチコン(DC−345)、20gの蜜蝋、10gのグリセリルモノステアレート、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、36gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び42gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0075】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0076】
90gの水性相と60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0077】
1gのクリンバゾールを溶解させた59gの水性相と、40gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0078】
上記ナノエマルションは全て、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0079】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0080】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0081】
実施例10:実施例9におけるものとは異なる水性相を有する精油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0082】
ナノエマルションの水性相の調製
210gの精製水、90gの尿素、60gのキシリトール、60gのトレハロース及び30gのメチルスルホニルメタンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0083】
ナノエマルションの油相の調製
40gのティーツリー油、20gのユーカリ油、30gのメントール、50gのパラフィン油、50gのシクロメチコン(DC−345)、20gの蜜蝋、10gのグリセリルモノステアレート、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、36gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び42gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0084】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0085】
90gの水性相と60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0086】
2つのナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはともにチンダル現象を示した。
【0087】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0088】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションはともに、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0089】
実施例11:トルナフテート又はケトコナゾールを含有する精油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0090】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0091】
ナノエマルションの油相の調製
50gのティーツリー油、20gのユーカリ油、15gのメントール、15gのサリチル酸メチル、50gのシクロメチコン(DC−345)、10gの蜜蝋、10gのラウリン酸、6gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、40gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレート及び40gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0092】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0093】
90gの水性相と60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0094】
60gの水性相と、1.8gのトルナフテートを溶解させた88.2gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0095】
60gの水性相と、1.8gのケトコナゾールを溶解させた88.2gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0096】
上記ナノエマルションは全て、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0097】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0098】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0099】
実施例12:フレグランス/精油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0100】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0101】
ナノエマルションの油相の調製
80gのレモンユーカリ油、40gのシトロネラ油、24gのラベンダー油、22gのユーカリ油、15gのローズマリー油、15gのカンファー、15gのメントール、6gのタイム、10gの蜜蝋、10gのラウリン酸、6gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、40gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレート及び40gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0102】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0103】
60gの水性相と40gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0104】
ナノエマルションはともに、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0105】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0106】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製した2つのナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0107】
実施例13:CoQ10を含有する中鎖油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0108】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、100gのグリセリン、80gのキシリトール、20gのマンニトール及び30gのメチルスルホニルメタンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0109】
ナノエマルションの油相の調製
170gの中鎖トリグリセリド油、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、30gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び30gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0110】
ナノエマルションの調製
50gの水性相と、5gのCoQ10を溶解させた95gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0111】
90gの水性相と、3gのCoQ10を溶解させた57gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0112】
120gの水性相と、3gのCoQ10を溶解させた30gの油相とから構成される153gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0113】
上記ナノエマルションは全て、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0114】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0115】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0116】
実施例14:中鎖トリグリセリドナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0117】
ナノエマルションの水性相の調製
100gの精製水、100gのグリセリン、50gのキシリトール、50gのトレハロース、30gのエリスリトール及び15gのマルトデキストリンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0118】
ナノエマルションの油相の調製
170gの中鎖トリグリセリド、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、30gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び30gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0119】
ナノエマルションの調製
54gの水性相と、6gのルテインを溶解させた120gの油相とから構成される180gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0120】
174gの水性相と、6gのルテインを溶解させた120gの油相とから構成される300gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0121】
上記ナノエマルションはともに、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0122】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0123】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションはともに、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0124】
実施例15:CoQ10を含有する中鎖トリグリセリド油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0125】
ナノエマルションの水性相の調製
100gの精製水、100gのグリセリン、50gのキシリトール、50gのトレハロース、35gのエリスリトール及び15gのマルトデキストリンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0126】
ナノエマルションの油相の調製
50gの中鎖トリグリセリド、50gの魚油、10gのステアリン酸、8gのソルビタンモノステアレート、20gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート及び20gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0127】
ナノエマルションの調製
20gの水性相と、5gのCoQ10を溶解させた100gの油相とから構成される125gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0128】
58gの水性相と、2gのCoQ10を溶解させた40gの油相とから構成される100gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0129】
上記ナノエマルションはともに、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0130】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0131】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0132】
実施例16:二硝酸イソソルビド又はファモチジンを含有するスクアレン/(カプリル酸/カプリン酸)トリグリセリドナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0133】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0134】
ナノエマルションの油相の調製
80gのスクアレン、80gの(カプリル酸/カプリン酸)トリグリセリド、16gのステアリン酸、14gのソルビタンモノステアレート、40gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレート及び40gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0135】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0136】
90gの水性相と60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0137】
88.5gの水性相と、1.5gの二硝酸イソソルビドを溶解させた60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0138】
88.5gの水性相と、1.5gのファモチジンを溶解させた60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0139】
上記ナノエマルションは全て、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0140】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0141】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0142】
実施例17:クルクミン又はテストステロンを含有する合成油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0143】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0144】
ナノエマルションの油相の調製
80gの(カプリル酸/カプリン酸)トリグリセリド、40gのオレイン酸エチル、40gのオレイン酸ソルビタン、8gの蜜蝋、8gのラウリン酸、8gのソルビタンモノステアレート及び64gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0145】
ナノエマルションの調製
45gの水性相と90gの油相とから構成される135gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0146】
45gの水性相と、1.8gのテストステロンを溶解させた88.2gの油相とから構成される135gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0147】
45gの水性相と、0.6gのクルクミンを溶解させた89.4gの油相とから構成される135gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0148】
上記ナノエマルションは全て、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0149】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0150】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製したナノエマルションは全て、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0151】
実施例18:CoQ10、ビタミンA、ビタミンE及びビタミンDを含有するナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0152】
ナノエマルションの水性相の調製
280gの精製水、240gのグリセリン、48gの尿素及び32gのトレハロースの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、600gの水性相が形成した。
【0153】
ナノエマルションの油相の調製
2.4gのCoQ10、4.8gのビタミンA、1.2gのビタミンD1.2、30gのビタミンE、85.6gのパラフィン油、140gのシクロメチコン(DC−345)、32gのステアリン酸、24gのソルビタンステアレート及び80gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、400gの油相が形成した。
【0154】
ナノエマルションの調製
600gの水性相と400gの油相とから構成される1000gのナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0155】
上記ナノエマルションは、透明なo/w型ナノエマルションであり、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0156】
上記ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0157】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、上記ナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0158】
実施例19:ビタミンE/ブドウ種子油/ヤシ油/ミンク油(mink oil)/パラフィン油/シクロメチコンナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0159】
ナノエマルションの水性相の調製
168gの精製水、115gの尿素、77gのグリセリン、20gのプロピレングリコール、20gのピロリドンカルボン酸ナトリウム及び20gのトレハロースの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、420gの水性相が形成した。
【0160】
ナノエマルションの油相の調製
30gのビタミンE、30gのブドウ種子油、40gのヤシ油、8gのミンク油、24gのパラフィン油、60gのシクロメチコン(DC−345)、16gの蜜蝋、8gのグリセリルモノステアレート、19gのステアリン酸、17gのソルビタンモノステアレート、50gのPEG−40水添ヒマシ油及び28gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、330gの油相が形成した。
【0161】
ナノエマルションの調製
420gの水性相と330gの油相とから構成される750gのナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0162】
上記ナノエマルションは、透明なo/w型ナノエマルションであり、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0163】
上記ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0164】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、上記ナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0165】
実施例20:ビタミンE/ブドウ種子油/ヤシ油/ミンク油/パラフィン油/シクロメチコンナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0166】
ナノエマルションの水性相の調製
168gの精製水、115gの尿素、77gのグリセリン、20gのプロピレングリコール、20gのピロリドンカルボン酸ナトリウム及び20gのトレハロースの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、420gの水性相が形成した。
【0167】
ナノエマルションの油相の調製
30gのビタミンE、30gのブドウ種子油、40gのヤシ油、8gのミンク油、24gのパラフィン油、60gのシクロメチコン(DC−345)、16gの蜜蝋、8gのグリセリルモノステアレート、19gのステアリン酸、17gのソルビタンモノステアレート、50gのPEG−40水添ヒマシ油及び28gのポリエチレングリコールソルビタンモノステアレートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、330gの油相が形成した。
【0168】
ナノエマルションの調製
420gの水性相と330gの油相とから構成される750gのナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0169】
上記ナノエマルションは、透明なo/w型ナノエマルションであり、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0170】
上記ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0171】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、上記ナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0172】
実施例21:ビタミンE/ブドウ種子油/ヤシ油/ミンク油/パラフィン油/シクロメチコンナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0173】
ナノエマルションの水性相の調製
168gの精製水、115gの尿素、77gのグリセリン、20gのプロピレングリコール、20gのピロリドンカルボン酸ナトリウム及び20gのトレハロースの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、420gの水性相を形成した。
【0174】
ナノエマルションの油相の調製
30gのビタミンE、30gのブドウ種子油、40gのヤシ油、8gのミンク油、24gのパラフィン油、60gのシクロメチコン(DC−345)、16gの蜜蝋、8gのグリセリルモノステアレート、19gのステアリン酸、17gのソルビタンモノステアレート、50gのPEG−40水添ヒマシ油及び28gのポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、330gの油相が形成した。
【0175】
ナノエマルションの調製
420gの水性相と330gの油相とから構成される750gのナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0176】
上記ナノエマルションは、透明なo/w型ナノエマルションであり、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0177】
上記ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0178】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、上記ナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0179】
実施例22:ビタミンE/ブドウ種子油/ヤシ油/ミンク油/パラフィン油/シクロメチコンナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0180】
ナノエマルションの水性相の調製
150gの精製水、150gの尿素及び40gのプロピレングリコールの組合せを、ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、340gの水性相が形成した。
【0181】
ナノエマルションの油相の調製
30gのビタミンE、30gのブドウ種子油、40gのヤシ油、8gのミンク油、24gのパラフィン油、60gのシクロメチコン(DC−345)、16gの蜜蝋、8gのグリセリルモノステアレート、19gのステアリン酸、17gのソルビタンモノステアレート、50gのPEG−40水添ヒマシ油及び28gのポリオキシエチレングリコール(40)ステアレートの組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、330gの油相が形成した。
【0182】
ナノエマルションの調製
420gの水性相と330gの油相とから構成される750gのナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0183】
上記ナノエマルションは、透明なo/w型ナノエマルションであり、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。このナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0184】
上記ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0185】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、上記ナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0186】
実施例23:親水性界面活性剤を1つだけ含有する精油ナノエマルションの調製
以下に記載の手順に従ってナノエマルションを調製した。
【0187】
ナノエマルションの水性相の調製
200gの精製水、100gのグリセリン、50gのグルコサミン及び50gのメチルスルホニルメタンの組合せを、500ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、水性相が形成した。
【0188】
ナノエマルションの油相の調製
30gのビタミンE、30gのブドウ種子油30g、40gのヤシ油、8gのミンク油、24gのパラフィン油、60gのシクロメチコン(DC−345)、16gの蜜蝋、8gのグリセリルモノステアレート、19gのステアリン酸、17gのソルビタンモノステアレート及び68gのPEG−40水添ヒマシ油の組合せを、400ml容ビーカー内、65℃〜75℃で一定の手動撹拌によって混合すると、油相が形成した。
【0189】
ナノエマルションの調製
60gの水性相と90gの油相とから構成される150gのw/o型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0190】
90gの水性相と60gの油相とから構成される150gのo/w型ナノエマルションを、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0191】
上記ナノエマルションは、透明で、室温で少なくとも3ヶ月間安定であった。これらのナノエマルションはチンダル現象を示した。
【0192】
本実施例において調製された各ナノエマルションのタイプは、実施例1に記載の手順に従って判定した。
【0193】
抗菌性試験は、USP 35<51>、抗菌効力試験(52頁)に記載の手順に従って行ったところ、本実施例において調製した2つのナノエマルションは、この抗菌性試験に合格するものであった。
【0194】
他の実施形態
本明細書中に開示される特徴は全て、任意の組合せで組み合わせることができる。本明細書中に開示される各特徴は、同じ、同等又は類似の目的に適う代替的な特徴によって置き換えることができる。このため、特に明記しない限り、開示される各特徴は、包括的な一連の同等又は類似の特徴の単なる一例にすぎないものとする。
【0195】
上記の説明から、当業者は、本発明の本質的な特徴を容易に確認することができ、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、本発明の様々な変更及び修正を行うことで、本発明を様々な使用及び条件に適合させることができる。このため、他の実施形態も添付の特許請求の範囲内にある。