特許第6266075号(P6266075)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6266075味覚マスキングのためのイオン交換樹脂を含有する可食性経口ストリップ又はウエハース剤形
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266075
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】味覚マスキングのためのイオン交換樹脂を含有する可食性経口ストリップ又はウエハース剤形
(51)【国際特許分類】
   A61K 9/70 20060101AFI20180115BHJP
   A61K 47/04 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/18 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/46 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20180115BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20180115BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20180115BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   A61K9/70
   A61K47/04
   A61K47/18
   A61K47/26
   A61K47/46
   A61K47/10
   A61K47/36
   A61K47/44
   A61K47/32
   A61K47/34
   A61K47/14
   A61P29/00
【請求項の数】19
【外国語出願】
【全頁数】53
(21)【出願番号】特願2016-218592(P2016-218592)
(22)【出願日】2016年11月9日
(62)【分割の表示】特願2014-513930(P2014-513930)の分割
【原出願日】2012年5月30日
(65)【公開番号】特開2017-52782(P2017-52782A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2016年11月9日
(31)【優先権主張番号】61/494,462
(32)【優先日】2011年6月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】300005035
【氏名又は名称】エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・シン・チウェン・リー
(72)【発明者】
【氏名】マルクス・クルム
【審査官】 井関 めぐみ
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−517935(JP,A)
【文献】 特表2006−515333(JP,A)
【文献】 特表2009−530291(JP,A)
【文献】 特表2003−527410(JP,A)
【文献】 特表2010−523581(JP,A)
【文献】 Drug Deliv Technol,2004年,Vol.4, No.2,p.52,54-57
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 9/70
A61K 47/04
A61K 47/10
A61K 47/14
A61K 47/18
A61K 47/26
A61K 47/32
A61K 47/34
A61K 47/36
A61K 47/44
A61K 47/46
A61P 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分散性又は水崩壊性フィルム形成ポリマー混合物、
酸性医薬有効成分、及び
主要味覚マスキング剤としての少なくとも1つのアニオン交換樹脂、
を含んでなる可食性経口フィルムストリップであって
前記ストリップは、更に可食性アルカリ剤を含む
可食性経口フィルムストリップ。
【請求項2】
前記アルカリ剤は、水酸化物、可食性重炭酸塩、可食性炭酸塩、塩基性アミノ酸、緩衝剤及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項3】
前記ストリップは更に1つ又はそれ以上の副次的な味覚マスキング剤を含む、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項4】
副次的な味覚マスキング剤は、1つ又は複数の甘味料、1つ又は複数の着香料、1つ又は複数の冷感剤、及び1つ又は複数の味覚受容体ブロッカーの1つ又はそれ以上から選択される、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項5】
前記副次的な味覚マスキング剤は、デキストロース、ラクトース、フルクトース、マンニトール、庶糖、トレハロース、スクラロース、キシリトール、マンニット、アスパルテーム、サッカリン、ソルビトール、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファム、蜂蜜、イソマルト、マルトデキストリン、デキストリン、デキストレートから選択される少なくとも1つの甘味料を含む、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項6】
前記副次的な味覚マスキング剤は、イソマルト、及びスクラロース、アスパルテーム、サッカリン及びアセスルファムの1つ又はそれ以上から選択される甘味料を含む甘味料組成物を含む、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項7】
前記副次的な味覚マスキング剤は、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミント、バニリン、チェリー、バタースコッチ、チョコレート、シナモン、クローブ、レモン、オレンジ、ラズベリー、バラ、スパイス、バイオレット、薬草、フルーツ、ストロベリー、ブドウ、パイナップル、バニラ、ペパーミント、モモ、キウイ、パパイヤ、マンゴ、ココナツ、トウッティフルッティ、りんご、コーヒー、プラム、スイカ、ナッツ、緑茶、グレープフルーツ、バナナ、バター、及びカモミールの精油又は抽出物から選択される少なくとも1つの着香料を含む、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項8】
副次的な味覚マスキング剤は、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミントの精油又は抽出物の1つ又はそれ以上から選択される冷感剤を含む、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項9】
副次的な味覚マスキング剤は、味覚受容体ブロッカーとしてPEG−40硬化ヒマシ油を含む、請求項に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項10】
酸性医薬有効成分は、サリチレート類、プロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、エノール酸誘導体及びフェナム酸誘導体から選択される、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項11】
酸性医薬有効成分は、単位当り約3mgから約75mgまで変動する量で経口フィルムストリップ中に存在する、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項12】
アニオン交換樹脂は強塩基性アニオン交換樹脂である、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項13】
アニオン交換樹脂はコレスチラミンである、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項14】
経口フィルムストリップは、ヒマシ油誘導体、セチル及びパルミチルアルコール、エタノール、水添植物油、ポリビニルアルコール、シメチコン、ソルビタンエステル、グリセリルモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンステアレート、ポロキサマー、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの乳化剤を含む、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項15】
経口フィルムストリップは更に、粘膜結合のための生体接着剤、更なるpH調節のための緩衝剤、着色剤、安定剤、抗酸化剤、賦形剤、透過促進剤、可塑剤及び殺菌保存料から選択される少なくとも1つの補助成分を含む、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項16】
前記経口フィルムストリップは、酸性医薬有効成分、アニオン交換樹脂としてのコレスチラミン、アルカリ剤、及び味覚受容体ブロッキング剤、冷感剤、少なくとも2つの甘味料及び1つ又はそれ以上の着香料を含む副次的味覚マスキング剤を含む、請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップ。
【請求項17】
請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップであって、該経口フィルムストリップは、
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約10から50wt%まで変動する量で酸性医薬有効成分;
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約12から50wt%まで変動する量で少なくとも1つのアニオン交換樹脂;
有効量のアルカリ剤;
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.17から6.5wt%まで変動する量で味覚受容体ブロッキング剤;
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.7から3.0wt%まで変動する量で冷感剤;
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.25から3.0wt%まで変動する量で少なくとも2つの甘味料を含んでなる甘味料組成物;
及び
乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.3から4.5wt%ま で変動する量で1つ又はそれ以上の着香料、
を含む、上記可食性経口フィルムストリップ。
【請求項18】
請求項1に記載の可食性経口フィルムストリップを製造する方法であって、
臨床的有効量の酸性医薬有効成分を薬理学的に認められた溶媒中に溶解又は懸濁して酸性医薬有効成分溶液を形成する工程;
酸性医薬有効成分溶液のpHを5.0と10.0間のpHに調整する工程;
少なくとも1つのアニオン交換樹脂をpH調整された酸性医薬有効成分溶液に導入する工程;
酸性医薬有効成分/アニオン交換樹脂溶液を水分散性又は水崩壊性ポリマー混合物と混合して、フィルム形成組成物を製造する工程
ィルム形成組成物をコーティング、押出し又はキャスティングして、キャスティング基材上に湿潤フィルムを形成する工程;
コーティング、押出し又はキャスティング湿潤フィルムを乾燥する工程;
乾燥フィルムをキャスティング基材から取り外す工程;及び
乾燥フィルムを個々の経口フィルムストリップに切断する工程;
を含んでなる、上記可食性経口フィルムストリップを製造する方法。
【請求項19】
請求項18に記載の可食性経口フィルムストリップを製造する方法であって、
臨床的有効量の酸性医薬有効成分を薬理学的に認められた溶媒中に溶解又は懸濁して酸性医薬有効成分溶液を形成する工程;
酸性医薬有効成分溶液のpHを5.0と10.0間のpHに調整する工程;
少なくとも1つのアニオン交換樹脂をpH調整された酸性医薬有効成分溶液に導入する工程;
酸性医薬有効成分/アニオン交換樹脂溶液を水分散性又は水崩壊性ポリマー混合物と混合して、フィルム形成組成物を製造する工程;
清涼剤、乳化剤、着香料、甘味料、味覚受容体ブロッカー又は補助添加剤から選択される1つ又はそれ以上の添加剤を組み込む工程;
フィルム形成組成物を超音波処理及び/又は真空処理して取り込まれた空気を除去する工程;
脱気されたフィルム形成組成物をコーティング、押出し又はキャスティングして、キャスティング基材上に湿潤フィルムを形成する工程;
コーティング、押出し又はキャスティング湿潤フィルムを乾燥する工程;
乾燥フィルムをキャスティング基材から取り外す工程;及び
乾燥フィルムを個々の経口フィルムストリップに切断する工程;
を含んでなる、上記可食性経口フィルムストリップを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嗜好性不良の1つ又は複数の臨床的医薬有効成分(active pharmaceutical ingredient)の送達及び放出のための、1つ又はそれ以上の味覚マスキング成分を含有する可食性経口フィルムストリップ剤形に関連する。
【背景技術】
【0002】
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は鎮痛及び解熱作用を備えた薬物である。NSAIDは、とりわけプロピオン酸誘導体、酢酸誘導体及びエノール酸誘導体を含み、それらの化学構造に基づいて分類されることができる。プロピオン酸誘導体としては、イブプロフェン、ナプロキセン及びケトプロフェンが挙げられる。最も強力なNSAIDの1つであるケトプロフェンは、慢性関節炎、変形性関節症、急性腱炎、滑液包炎、頭痛、片頭痛、慢性神経障害性疼痛、帯状疱疹、月経前症状、スポーツ損傷などに伴う症状を処置するのに周知である。
【0003】
伝統的に、ケトプロフェンは種々の錠剤剤形で市販されてきた。しかしながら、錠剤は、嚥下困難を有する若年、ある不特定多数(general public)及び高齢者集団に適しているとはいえない。嚥下を容易にするための更なる水及び経口液体の必要条件は更に、前述の患者集団における錠剤剤形の有効な投与を邪魔する。
【0004】
活性医薬品を送達するための可食性経口ストリップ/ウエハース薄膜フィルム(以後「経口薄膜フィルム」)剤形は、薬剤の自己投与を容易にして患者コンプライアンス及び順守を強化するための1つの手段である。可食性経口フィルムストリップ剤形は一般的に、従来の主として口腔粘膜を介する送達である、その後の送達のために活性成分を薄膜フィルム中に組み込む。可食性経口フィルムストリップ剤形はより具体的には、容易な嚥下を可能にする水又は更なる経口液体なしで口腔の唾液中に容易に分散及び崩壊されることができる、医薬有効成分を臨床的に取り込む。しかしながら、現在まで、医薬有効成分を薬剤的に組み込む、非常の少数の可食性経口フィルムストリップ剤形だけが市販されている。
【0005】
不運にも、ケトプロフェンは灼熱感を備えた不快な苦味を有し、可食性経口フィルムストリップへのその組み込みを制限する。ケトプロフェンはまた嚥下中に咽喉粘膜を刺激する。しかしながら、Cox2阻害剤の望ましくない副作用に因る臨床的に立証されたより安全な鎮痛剤に対する最近の新たな関心を考えると、ケトプロフェンを含有する可食性経口ストリップ/ウエハース薄膜フィルム剤形の開発成功は、大きな市場的関心である。
【0006】
これまで、当業者は、非常に複雑な製剤課題であるケトプロフェンを含有する可食性経口フィルムストリップ剤形の開発を検討してきた。特に、当業者にはこれまで、ケトプロフェンの苦味及び灼熱感の完全マスキングは可能になり得ないと理解されてきた。
【0007】
特許文献1は水中でのケトプロフェンの動物用溶液製剤を開示している。溶液薬物は水中で弱塩基によりケトプロフェンを可溶化することによって調製される。10:1の比の
弱塩基及びケトプロフェンは、水中でケトプロフェンを可溶化するために利用された。更なる着香料及び甘味剤は、溶液の嗜好性を増加させるためにケトプロフェン水溶液に加えられた。しかしながら、この刊行物はケトプロフェンを活性にマスクする味を含有する剤形を開示していない。
【0008】
その米国同等物が特許文献3である、特許文献2は、ケトプロフェンの不快な味をマスクするために1つ又は複数の可食性アルカリ化剤で中和されている活性成分として、ケトプロフェンを用いた薄膜フィルム剤形を開示している。しかしながら、この刊行物は、ケトプロフェンの不快な味を更に及び完全にマスクする、代替又は複数の相乗的味覚マスキング方法を利用していない。その点では、2005年の前半に、この発明者らは、特許文献4で使用されるような通常の実験用可食性アルカリ剤を用いたケトプロフェンの中和は、ケトプロフェンの不快な味の全体を成功裏にブロックできなかったことを決める試験を行った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開番号2002/0169212
【特許文献2】国際特許出願WO2007/109057A2
【特許文献3】米国特許出願公開番号2007/0292515
【特許文献4】WO2007/109057
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
それ故に、口腔内において嫌な味のNSAIDなどの、嫌な味の1つ又は複数の医薬有効成分を送達することができる、より強固な可食性経口フィルムストリップ剤形を開発するという当技術分野において強い必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
全く予想外に、本発明は、酸性医薬有効成分、特にケトプロフェンのような酸ベースのNSAIDに一般的に伴う不快な味及び灼熱感を最小化し又は完全に除去する可食性経口フィルム/ウエハース薄膜フィルム剤形を提供する。本発明は特に、ケトプロフェンのような嫌な味の酸性医薬有効成分の有効量を、一次及び任意の副次的な味覚マスキング剤と併せて含有する唾液分散性及び崩壊性の1つ又は複数の薄膜フィルムを含む。主要味覚マスキング剤はイオン交換樹脂、特にアニオン交換樹脂である。副次的な味覚マスキング剤は、1つ又はそれ以上の味覚受容体ブロッキング剤、冷感剤、甘味料及び着香料から選択される。
【0012】
本発明はこのように、主要味覚マスキング剤として1つ又は複数のイオン交換樹脂を含有し、そして場合により嫌な味の臨床的医薬有効成分、例えばケトプロフェンの有効量の、フィルム形成ポリマーマトリックスからの送達及び放出のための副次的な味覚マスキング剤を更に含む、可食性経口ストリップ形態に関連する。本発明の可食性経口ストリップは、臨床で1つ又は複数の活性成分を口腔粘膜を介してその後の吸収により口腔へ送達及び放出する。
【0013】
特に有利な実施態様では、本発明の可食性経口フィルムストリップ剤形は更に、イオン交換樹脂への医薬有効成分のイオン結合を容易にするために、1つ又は複数のpH調整剤を含む。
【0014】
更なる本発明の態様は、本発明の可食性経口フィルムストリップを形成する方法、並びにそれらのその後の投与を含む。
【0015】
本発明の可食性経口フィルムストリップは、嫌な味の酸性活性医薬品、化粧品又は食品関連成分、及び任意の1つ又は複数の可食性pH調整剤、1つ又は複数の味覚マスキング剤及び1つ又は複数の乳化剤と併せた、主要味覚マスキング剤として少なくとも1つのイオン交換樹脂を更に含有する、唾液分散性及び崩壊性の1つ又は複数の薄膜又はシートか
ら形成される。味マスク活性成分を放出するように口腔に適用されるとき、経口フィルムストリップは崩壊し、次いで吸収するように嚥下される。本発明の経口フィルムストリップは特に口腔の唾液中で容易に崩壊し、そして次いで患者によって吸収されるように味マスク活性剤の臨床的有効量を放出する。
【0016】
本発明の経口フィルムストリップマトリックスを形成するのに使用される唾液分散性及び崩壊性薄膜ストリップは、口部に又は口の粘膜への適用のために平面形状又はウエハース形状の投与形態で用いる当技術分野で公知のいずれか公知のモノグラフフィルム形成材料であってよい。本発明の経口フィルムストリップとしては、一般的に少なくとも1つの水溶性及び/又は水和性フィルム形成ポリマー、特に薬理学的に許容される溶媒中でキャスティング時に適度に強いフィルムを形成することができる、少なくとも1つの唾液可溶性及び/又は唾液分散性フィルム形成ポリマーが挙げられる。
【0017】
本発明の経口フィルムストリップ内のフィルム形成又はマトリックス形成材料としての使用に好適な、例示的水溶性又は水混和性ポリマーは、限定されるものではないが、セルロース、セルロース誘導体、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアゴム、ローカストビーンガムなどの合成又は天然ゴム、メタクリル酸ポリマー、メタクリル酸コポリマー、アクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレングリコール、カラギーナン、プルナン、ローカストビーンガム、マメ澱粉、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸、アルギン酸塩、カルボキシビニルポリマー、ペクチン、ペクチン誘導体、キサンタンガム、キサンタンガム誘導体、エンドウマメ澱粉、澱粉澱粉誘導体、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸塩、及びその混合物の1つ又はそれ以上を含む。特に有利な実施態様では、2つ又はそれ以上のより多くのフィルム形成又はマトリックス形成材料の混合物が本発明の経口フィルムストリップに組み込まれる。
【0018】
本発明の経口フィルムストリップを製造するための好適なガムとしては、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアゴム、ローカストビーンガム、及びその混合物が挙げられる。
【0019】
本発明の経口フィルムストリップを形成するのに用いる好適な例示的セルロース誘導体としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びその混合物が挙げられる。特に有利な実施態様では、本発明の経口フィルムストリップは、カルボキシメチルセルロースナトリウム又はヒドロキシプロピルメチルセルロース及び/又はヒドロキシプロピルセルロースの混合物から形成される。一般にセルロースガムと呼ばれるカルボキシメチルセルロースナトリウムは、Ashland Inc., of Covington, KentuckyのAQUALON(登録商標)CMC−7LFカルボキシメチルセル
ロースナトリウム(「CMC」)などを含み、多くのサプライヤーのいずれからも市販されている。ヒプロメロースとも呼ばれるヒドロキシプロピルメチルセルロース(「HPMC」)は、Dow Chemical Company, Midland, Michigan のMETHOCEL(登録商標)、Ashland,
Inc. of Covington, Kentucky のBENECEL(登録商標)及びShin-Etsu Chemical Col, Ltd. of Tokyo, Japan のPHARMACOAT(登録商標)及びShin Etsu Chemical Co. Ltd of Tokyo のMETOLOSE(登録商標)なども含み、多くのサプライヤーから市販されている。ヒド
ロキシプロピルセルロース(「HPC」)は、Hercules Incorporated, Wilmington, Delawareの KLUCEL(登録商標)として市販されている。
【0020】
有利なこととして、本発明の経口フィルムストリップは、より低いそしてより高い粘度のセルロース誘導体の両方を含有するフィルム形成混合物を組み込む。本発明の経口フィルムストリップは、例えばより低いそしてより高い粘度のHPMCの混合物を組み込み得
る。より低い粘度のセルロース誘導体の例示的範囲は、約2〜20mPas、特に約3mPasなどの、約1.5から25mPasまでである。より高い粘度のセルロース誘導体の例示的範囲は、約40から80mPasまで、特に約50mPasなどの、約25以上から100mPasまでである。3mPasの粘度を有するHPMCはPHARMACOAT(登録商標)603として市販され、そして50の粘度を有するHPMCはMETOLOSE(登録商標)60SH50として市販されている。より低い粘度のセルロース誘導体は、一般的により高い粘
度のセルロース誘導体よりも大きい量でフィルム形成混合物内に存在する。より低い粘度のセルロース誘導体は、より高い粘度のセルロース誘導体と比べて、約1.5:1から6:1までの範囲に、特に約3:1などの約2.0:1〜4:1に変動する質量比(より低い粘度のセルロース誘導体:より高い粘度のセルロース誘導体)のようないずれかの有効な質量比で、フィルム形成混合物内に存在し得る。
【0021】
特に便宜的な実施態様では、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びヒドロキシプロピルメチルセルロースの混合物は、この混合物がいずれも優れたフィルム形成能力、経口フィルムストリップ取扱適性、有利な口内感触、並びに高速溶解時間を有することが明らかにされている。ヒドロキシプロピルメチルセルロースに対するカルボキシメチルセルロースナトリウムの特定の比率が、合理的に薄いフィルムで望ましい溶解時間及び口内感触をもたらすように、そして更に許容範囲の製品取扱適性を与えるように選択される。理論に縛られることを望むものではないが、出願人は、カルボキシメチルセルロースは口内に溶解の容易さ及び確固とした口内感触を与え、一方でヒドロキシプロピルメチルセルロースは機械的強度の改善、特に引裂強度の改善を与えるとの仮説を立てている。
【0022】
フィルム形成材料又はマトリックスは一般的に、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約5質量%(wt%)から75wt%まで、特に約15から50wt%まで変動する量で、本発明の経口フィルムストリップ内に存在する。カルボキシメチルセルロースナトリウムの例示的量は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて約7から40wt%まで変動する。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの例示的量は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて約3.5から14wt%まで変動する。ヒドロキシプロピルセルロースの例示的量は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて約10から40wt%まで変動する。ペクチンの例示的量は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて約4から25wt%まで変動する。
【0023】
本発明の経口フィルムストリップ内に組み込みのための好適な活性成分は、いかなる、嫌な味の酸性医薬有効成分、特にいずれもの嫌な味のNSAIDをも含む。例示的NSAIDとしては、アスピリンのようなサリチレート類、プロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、エノール酸誘導体及びフェナム酸誘導体が挙げられる。例示的プロピオン酸誘導体NSAIDとしては、ケトプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン及びロキソプロフェンが挙げられる。
【0024】
特に有利な実施態様では、活性成分はケトプロフェンで、化学式C16143を有する
(RS)−2−(3−ベンゾイルフェニル)プロピオン酸として公知である。ケトプロフェンは、水に溶け難く、エーテル、アルコール、アセトン、クロロホルム、DMF及び酢酸エチルに可溶性の白色結晶性粉末である。活性成分は十分な鎮痛及び解熱効果を与えるのに有効ないかなる量、特に疼痛を低減又は軽減するのに有効ないかなる量でも存在し得る。本発明の経口フィルムストリップに含まれ得るケトプロフェンのような活性成分の例示的な臨床的有効量は、一般的に乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、経口フィルムストリップ単位当り(即ち投薬量当り)約3mgから約75mg、特に経口フィルムストリップ単位当り約4から約50mgまで、具体的に経口フィルムストリップ単位当り約6から約25mgまで変動する。出願人は更に、従来の錠剤が本発明の経口フィルムストリップ内で必要とされるよりもかなり多い量の活性成分を含有することを謹んで提案
する。
【0025】
本発明の経口フィルムストリップ内に含まれ得る活性成分の、特にケトプロフェンの例示的質量百分率は、乾燥経口フィルムストリップに基づいて、約20から36wt%までのように、約10から50wt%まで変動する。
【0026】
全く予想外に、出願人は、本発明の経口フィルムストリップ内において1つ又はそれ以上のアニオン交換樹脂の形態で、少なくとも主要味覚マスキング剤の添加が、活性成分、具体的にケトプロフェンに伴う不快な味及び灼熱感を大きく減少させ又は完全に除去することを見出している。特に便宜的な実施態様では、味覚マスキング剤の相乗的ブレンドは本発明の経口フィルムストリップへ組み込まれ、具体的に1つ又は複数の甘味料、1つ又は複数の着香料、1つ又は複数の冷感剤、及び1つ又は複数の味覚受容体ブロッカーから選択される1つ又はそれ以上の副次的な味覚マスキング剤と併せて、主要味覚マスキング剤として1つ又はそれ以上のアニオン交換樹脂を含むブレンドである。
【0027】
本明細書で使用される用語「味覚マスキング」は、これまで通常は多くの酸性活性成分、特にケトプロフェンに伴う苦味、灼熱感及び/又は喉刺激を実質的に又は完全に減少させ又は除去することを意味する。
【0028】
本発明の経口フィルムストリップ中の主要味覚マスキング剤として組み込みのための例示的アニオン交換樹脂(「アニオン交換樹脂」)としては、いかなる公知の薬学的に許容されるそして大要(compendium)承認されたアニオン交換樹脂、特にいかなる公知の不溶性強塩基性アニオン交換樹脂が挙げられる。特に有利な実施態様では、公知のアニオン交換樹脂の、コレスチラミン(cholestryamine)樹脂USPは、主要味覚マスキング剤として本発明の経口フィルムストリップ中に組み込まれる。コレスチラミン樹脂は、Dow Chemical Corporation of Midland, MIのDUOLITE(登録商標)樹脂として市販されている。
【0029】
驚くべきことに、出願人は、本発明の経口フィルムストリップの味及び化学的安定性の両方は、活性成分をアニオン交換樹脂に結合すると劇的に改善されることを見出した。アニオン交換樹脂は、治療薬物濃度において活性成分の最大結合を可能にする量で組み込まれ、一方で経口フィルムストリップに対して許容できるフィルム強度を保持し、それにより得られる経口フィルムストリップの物理的性質への損害なしに最大味覚マスキング能力をもたらす。
【0030】
アニオン交換樹脂はとりわけ、医薬有効成分、例えばケトプロフェンを結合するのに十分な量で含まれ、それにより得られる経口フィルムストリップの物理的性質へ著しく有害な影響を与えることなく、その苦味、灼熱感及び喉刺激を減少させる。本発明の経口フィルムストリップ中に含まれるアニオン交換樹脂の例示的有効量は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約20から40wt%までのように、約12から50wt%まで変動する。
【0031】
活性成分及びアニオン交換樹脂は一般に、約0.9:1(活性成分:アニオン交換樹脂)から1.5:1(活性成分:アニオン交換樹脂)まで変動する質量比とほぼ等しい質量比で存在している。特に便宜的な実施態様では、活性成分は、約1.02:1〜1.1:1の比(活性成分:アニオン交換樹脂)のようなアニオン交換樹脂と比べて若干過剰で存在している。
【0032】
出願人は更に、アニオン交換樹脂への酸性活性成分の結合が、アルカリ性又は塩基性薬品を用いて活性成分溶液のpHを増加させることにより改善され得ること明らかにした。水、アセトン又は含水アルコール溶媒中で多くの酸性活性成分溶液は、前述の溶媒をベー
スにしたケトプロフェン溶液のように、一般的に約4.0のpHを有する。出願人は、酸性医薬有効成分のpH範囲は、医薬有効成分のイオン交換樹脂への最大結合を確実にするように、約6.0から8.0までのような約5.0から10.0までの最適pH範囲に調整され得ることを見出している。
【0033】
いかなる可食性又は薬学的に許容されるpH増加性アルカリ性又は塩基性薬品も、酸性活性成分のpHを最適範囲に増加させるのに利用され得る。例示的pH増加剤としては、水酸化物、可食性重炭酸塩、可食性炭酸塩、塩基性アミノ酸、緩衝剤及びその混合物が挙げられる。酸性活性成分のpHを増加させるための好適な水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム及びその混合物が挙げられる。好適な可食性炭酸塩としては、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩が挙げられる。例示的可食性重炭酸塩としては、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩が挙げられる。例示的塩基性アミノ酸としては、リジン及びアルギニンが挙げられる。例示的緩衝剤としては、リン酸ナトリウム緩衝剤、リン酸カリウム緩衝剤;クエン酸ナトリウム緩衝剤及びクエン酸カリウム緩衝剤が挙げられる。
【0034】
本発明の経口フィルムストリップのpHを十分増加させるために必要とされるアルカリ性又は塩基性薬品の例示的量は、乾燥経口フィルムストリップに基づいて、約3.5から6.5wt%までのように,約1.5から10wt%まで変動する。
【0035】
活性成分の味覚マスキングは、主として活性成分を有効量のアニオン交換樹脂と結合することによって実現されるが、本発明の経口フィルムストリップは、医薬有効成分に伴ういかなる残りの不快な味を更にブロックするために、加えて1つ又はそれ以上の副次的な味覚マスキング剤を有利に含んでよい。特に有利な実施態様では、副次的な味覚マスキング剤は、医薬有効成分に伴ういかなる残りの不快な味を完全にブロックし、即ち本発明の経口フィルムストリップは、消化時に苦味、灼熱感及び/又は喉刺激を、もはや有さない。
【0036】
例示的副次的な味覚マスキング剤としては、1つ又はそれ以上の、1つ又は複数の甘味料、1つ又は複数の着香料、1つ又は複数の冷感剤、及び1つ又は複数の味覚受容体ブロッカーが挙げられる。特に便宜的な実施態様では、複数の成分は副次的な味覚マスキング組成物又草本レンド内に含有される。
【0037】
例示的甘味料としては、デキストロース、ラクトース、フルクトース、マンニトール、庶糖、トレハロース、スクラロース、キシリトール、アスパルテーム、サッカリン、ソルビトール、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファム、蜂蜜、イソマルト、マルトデキストリン、デキストリン、デキストレート及びその混合物が挙げられる。本発明の経口フィルムストリップ内に組み込むための特に有利な甘味料としては、イソマルト、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン及びアセスルファム甘味料、及びその混合物が挙げられる。特に便宜的な実施態様では、本発明の経口フィルムストリップは、2つの甘味料を含有する甘味料組成物のような1つの甘味料よりも多くを含む。そのような実施態様の特に便宜的な態様では、イソマルトは、一次甘味料、特に1つ又はそれ以上のスクラロース、アスパルテーム、サッカリン及びアセスルファムから選択される一次甘味料に加えて補助甘味料として使用される。イソマルトは、Cargill Incorporated, Minnetonka, Minnesota のISOMALTIDEX(登録商標)として市販されている。特に便宜的
な実施態様では、イソマルトは、1つ又はそれ以上のスクラロース、アスパルテーム、サッカリン及びアセスルファムから選択される一次甘味料に加えて補助甘味料として使用される。そのような実施態様では、イソマルトは一般的に、乾燥経口フィルムストリップに基づいて、3.5から4.5wt%までのように,約1.5から7wt%まで変動する量
で補助甘味料として存在している。
【0038】
全体の甘味料組成又は一次甘味料割合は、乾燥経口フィルムストリップに基づいて、0.5から1.6wt%までのように、約0.25から3wt%までのようないずれかの有効量で含まれてよい。
【0039】
例示的な着香料としては、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミント、バニリン、チェリー、バタースコッチ、チョコレート、シナモン、クローブ、レモン、オレンジ、ラズベリー、バラ、スパイス、バイオレット、薬草(herbal)、フルーツ、ストロベリー、ブドウ、パイナップル、バニラ、モモ、キウイ、パパイヤ、マンゴ、ココナツ、トウッティフルッティ、りんご、コーヒー、プラム、スイカ、ナッツ、緑茶、グレープフルーツ、バナナ、バター、カモミール、マスキングフレーバーの種々の精油又は抽出物、及びその混合物が挙げられる。特に有利な実施態様では、本発明の経口フィルムストリップは、ライム、トウッティフルッティ、チェリー、ウインターグリーン、スペアミント、ペパーミント、及びオレンジから選択される1つ又はそれ以上の着香料を組み込む。好適な医薬品グレードの着香料は多くのサプライヤーのいずれからも取得され得る。芳香剤としてのそれらの使用に加えて、前述の着香料の幾つかは同様に清涼剤としての機能を果たし得る。
【0040】
着香料は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.6から3.5wt%までのように,約0.3から約4.5wt%までのようないずれかの有効量で含まれてよい。
【0041】
マスキングフレーバーはまた、特に更なる着香料と組み合わせて本発明の経口フィルムストリップ内に組み込まれてよい。マスキングフレーバーはFirmenich of Geneva, Switzerlandを含む多くのサプライヤーから市販されている。マスキングフレーバーは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.65から1.7wt%までのように,約0.34から約2.5wt%までのようないずれかの有効量で含まれ得る。
【0042】
1つ又はそれ以上の冷感剤はまた、主要味覚マスキング剤の添加の後で酸性活性成分に伴ういずれかの灼熱感、特にいずれかの残りの灼熱感を減少させ又は全く除去するために、本発明の経口フィルムストリップ内の副次的な味覚マスキング剤として有利に含まれ得る。例示的な冷感剤としては、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミントの精油又は抽出物、及びその混合物が挙げられる。
【0043】
冷感剤は、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約1.3から2.5wt%までのように,約0.7から約3.0wt%までのようないずれかの有効量で含まれ得る。
【0044】
1つ又はそれ以上の味覚受容体ブロッカーはまた、本発明の経口フィルムストリップ内の副次的な味覚マスキング剤として有利に含まれ得る。例示的味覚受容体ブロッカーは、いかなるモノグラフ味覚受容体ブロッカーをも含む。便宜的な実施態様では、本発明の経口フィルムストリップは、味覚受容体ブロッカーとしてPEG−40硬化ヒマシ油を含む。PEG−40硬化ヒマシ油は、Ludwigshafen, GermanyのBASF SEの CREMOPHOR(登録商標)として市販されている。
【0045】
味覚受容体ブロッカーは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.17から約6.5wt%までのような、特に約0.30から4.50wt%までのいずれかの有効量で含まれ得る。
【0046】
本発明の経口フィルムストリップは、経口フィルムストリップ処理中に水相内にフレーバーを安定化するために、更に有利に少なくとも1つの乳化剤を含むことができる。いかなる周知の水溶性モノグラフ乳化剤は本発明の経口フィルムストリップで用いるのに好適である。好適な乳化剤の例としては、限定されるものではないが、ヒマシ油誘導体、セチル及びパルミチルアルコール、エタノール、水添植物油、ポリビニルアルコール、シメチコン、ソルビタンエステル、モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレン、ポロキサマー、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びその混合物が挙げられる。例示的乳化剤は、種々様々なサプライヤーから市販のポリオキシエチレンソルビタン20モノオレアートとしても公知のポリソルベート80を含む。
【0047】
乳化剤は、経口フィルムストリップ処理中に水相内に着香料を安定化させるために有効ないずれかの量で本発明の経口フィルムストリップ内に含まれ得る。乳化剤は一般的に、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、0.50から1.50wt%までのような、約0.25から2.25wt%まで変動する量で本発明の経口フィルムストリップ内に存在してよい。
【0048】
本発明の経口フィルムストリップ内への組み込みに好適な更なる補助成分は、限定されるものではないが、1つ又はそれ以上の下記の薬学的に許容される賦形剤:粘膜結合のための生体接着剤(粘膜接着剤とも呼ばれる)、更なるpH調節のための緩衝剤、着色剤、安定剤、抗酸化剤、賦形剤(fillers)、透過促進剤、可塑剤及び殺菌保存料(microbial
preservatives)を含む。そのような補助成分は、所定の成分に対して当業者により通常考えられる量で本発明の経口フィルムストリップ内に含まれる。
【0049】
1つ又は複数の粘膜接着剤は、当技術分野で公知のように、局所吸収及び持続性作用のために頬、口蓋又は舌の表面のような口腔粘膜に接着する。例示的粘膜接着剤としては、可食性シリコーン及びポリアクリル酸、特にLubrizol Corporation of Wickliffe, OHか
ら市販のCARBOPOL(登録商標)ポリマーのファミリーのようなポリアルケニルエーテル又はジビニルグリコールと架橋されたポリアクリル酸ポリマーが挙げられる。
【0050】
好適な着色剤の例としては、承認可食性色素、染料、天然食品色素、及びFD&C着色剤及びその混合物などの合成着色剤が挙げられる。
【0051】
好適な安定剤及び/又は抗酸化剤の例は、エチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)、エチレングリコール四酢酸(「EGTA」)、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート及びその混合物などのキレート剤を含む。
【0052】
例示的増量剤はいかなる水溶性不活性増量剤をも含む。本発明の経口フィルムストリップに組み込みのための好適な水溶性不活性増量剤としては、マンニトール、キシリトール、グルコース、フルクトース、庶糖、スクラロース、ラクトース、トレハロース、マルトデキストリン、デキストラン、デキストリン、化工澱粉、デキストロース、ソルビトール、デキストレート及びその混合物が挙げられる。
【0053】
可食性経口薄膜はまた、口腔粘膜及び/又はGI管表面を介して1つ又は複数の医薬有効成分に好適な天然又は合成透過促進剤(permeation enhancer)を含有し得る。当技術
分野では当然のことながら、「透過促進剤」は粘膜表面を通して活性剤の吸収を容易にする天然又は合成化合物である。例示的透過促進剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリン酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤;塩化セチルピリジニウムのような陽イオン界面活性剤;ポロキサマー、Brij、Span、Myrj及びTweenなどの非
イオン界面活性剤;胆汁酸塩;グリコデオキシコール酸ナトリウム;グリココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、Azone(登録
商標);オレイン酸及びカプリル酸などの脂肪酸;α−、β−、γ−シクロデキストリン
、メチル化β−シクロデキストリンなどのシクロデキストリン;EDTA、クエン酸ナトリウム及びポリアクリレートなどのキレート剤;キトサン、トリメチルキトサンなどのポリマー及びポリ−L−アルギニン及びL−リジンなどの陽イオンアミノ酸が挙げられる。Brijは、多くのサプライヤーから市販の非イオン性ポリオキシエチレンファミリーの商標名である。Spanは、ソルビタントリオレアート(Span85)及びソルビタントリステアラート(Span60)などの多くのサプライヤーから市販のソルビタン界面活性剤ファミリーの商標名である。Myrjは、ポリオキシエチレンモノステアラート(Myrj49)などの多くのサプライヤーから市販のポリエトキシル化脂肪酸ファミリーの商標名である。Tweenは、多くのサプライヤーから市販のポリオキシエチレンソルビタントリオレアート(Tween85)及びポリソルベート80(Tween80)などのポリオキシエチレンソルビタン又はポリソルベート界面活性剤ファミリーの商標名である。Azoneは、1−ドデシルヘキサヒドロ−2h−アゼピン−2−オンの商標名である
【0054】
可塑剤としては、限定されるものではないが、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、グリセロール、トリアセチン、脱アセチル化モノグリセリド、ポリエチレングリコール、ジエチルサラート、クエン酸トリエチル、及びその混合物が挙げられる。
【0055】
可食性経口フィルムストリップ経口フィルムストリップ形態はまた、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、パラベン類、パラベン誘導体、ソルビン酸及び誘導体、安息香酸及び誘導体、プロピオン酸及び誘導体、酢酸及び誘導体並びにその混合物を含有し得る。
【0056】
本発明の経口フィルムストリップは単層か又は多層フィルムの形態であってよい。多層実施態様では、各々又は個々の層は、同じか又は異なる量で同一か又は異なる賦形剤を含有してよい。種々のフィルム層は、例えば、異なる溶解時間を示し又は種々の活性成分負荷を含有するように製剤化され得る。本発明の経口フィルムストリップは、50から120ミクロンまで、特に約60から115ミクロンまでの範囲の厚さなど、ウエハース又は薄膜に基づく経口フィルムストリップで従来の厚さに調製される。
【0057】
本発明の経口フィルムストリップを形成するのに用いるために適する好適な溶媒としては、1つ又はそれ以上の純水、アセトン、エタノール又は4炭素又はそれ以下の長さの他の薬理学的に許容されるアルコールが挙げられる。薬理学的に許容される溶媒は、いかなる組み合わせ及びいかなる溶媒比で使用し得る。特に有利な実施態様では、本発明の経口フィルムストリップは、一次溶媒としての水と併せて、共溶媒としてのアセトン、エタノール又は他のアルコールを含む溶媒組成物を用いて形成される。共溶媒は、溶媒組成の総質量に基づいて、約25から50wt%物まで変動する量のような、約5から75wt%まで一般的に変動する量で溶媒組成物内に存在してよい。
【0058】
溶媒は、経口フィルムストリップ形成、特に経口フィルムストリップキャスティング、コーティング又は押出に先立って成分の全体を液体マス中に溶解及び/又は懸濁するのに有効な量で使用される。得られる液体マスは、可食性経口フィルムストリップ経口フィルムストリップを形成するのに使用されるフィルム形成ブレンドに常套的な、中程度に増加した粘度を有する。溶媒は、キャスティング(casting)/コーティング/押出組成物の
質量に基づいて、約60から90%まで変動する量のような、液体マス内に約95wt%までの量で存在してよい。溶媒は次いで、経口フィルムストリップ製造中その後の乾燥工程で湿潤フィルムをキャスティング、コーティング又は押出し後に除去される。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本発明は更に、可食性経口フィルムストリップ経口フィルムストリップ形態を調製する方法を提供する。本発明の方法は一般的に、酸性医薬有効成分、例えばアニオン交換樹脂で最適結合特性を備えるように調整されるそのpHを場合により有するケトプロフェンの、臨床的に有効な経口フィルムストリップを組み合わせることを含む。例示的発明方法は特に、医薬有効成分、例えばケトプロフェンを水、アセトン及び/又はアルコールから選択される溶媒に混合すること、得られる活性成分溶液のpHを場合により調整すること、及び続いて1つ又は複数のアニオン交換樹脂の有効量を活性成分溶液中へ導入することを含む。アニオン交換樹脂を含有する場合によりpH調整された活性成分溶液は次いで、十分な物理的安定性を有するフィルム形成溶液を提供するために、1つ又はそれ以上の水溶性又は水混和性ポリマーと混合され得る。清涼剤、乳化剤、着香料、甘味料、味覚受容体ブロッカーを含む任意の賦形剤及び補助添加剤は、次いでフィルム形成組成物を完成するのに加えられ得る。フィルム形成に先立って、粘性均一混合物は、フィルム形成組成物内に取り込まれた空気を除去するために、超音波処理され、吸引され及び/又は真空処理されることができる。続いて、場合により脱気されたフィルム形成組成物が、キャスティング、コーティング又は押出によるなど、当技術分野で周知の方法を用いて規定の湿潤厚さを有する薄膜に形成される。更に詳細には、本発明のフィルム形成組成物は、好適なキャスティング基材上でキャスティング、コーティング又は押出しされ得て、それにより規定の湿潤厚さを有する湿潤フィルムを形成する。この湿潤フィルムは次いで、当業者に周知の従来のプロセス用機器及び条件を用いて均一な層流加熱炉又は他の好適な乾燥機などで乾燥され得る。乾燥フィルムは次いで、コーティング基材から取り外され、そして続いてダイス切断、パンチング、ナイフ、又は回転裁断機などの好適な切断方法を用いて、種々の幾何形状及びサイズに切断され得る。
【0060】
特に有利な実施態様では、本発明方法は、ケトプロフェンの有効量を水、アセトン又は含水アルコール共溶媒中で分散させ、一般的に約4.0のケトプロフェン溶液pHにすることを含む。ケトプロフェン溶液のpHは、強塩基性アニオン交換樹脂と最適結合を行うために5.0から10.0までのpHに調整される;
そしてコレスチラミンのような強塩基性アニオン交換樹脂は、次いでpH調整ケトプロフェン溶液中へ混合される。アニオン交換樹脂/ケトプロフェン混合物は、次いでフィルムマトリックスを形成し得て、そして得られるフィルムの化学的及び物理的安定性を強化し得る水溶性又は混和性ポリマーと均一に混合される。メントール、フレーバー、イソマルトなどの賦形剤及び他の甘味料成分は、次いで舌の上で最適な涼感及び甘い感じを与えるのに利用できる。更なる賦形剤のPEG−40硬化ヒマシ油はまた、活性成分又は他の賦形剤に伴ういかなる残存苦味又は灼熱感を制御するために、味覚受容体ブロッカーとして加えることができる。ケトプロフェン、アニオン交換樹脂、水溶性ポリマー及び最適賦形剤組成物を含有するフィルム形成組成物は、次いで滑らかな粘性混合物を作り出すために十分な混合に付せられる。この粘性混合物は混合に続いて脱気されてそして次に従来のコーティング機器を用いてキャスティング基板上でキャスティングされ得る。キャストフィルムは次いで、乾燥され、キャスティング基板から取り外されそして種々の幾何形状のストリップ及びウエハースに切断される。本発明の経口フィルムストリップの例示的形状は、円形、楕円形、正方形及び長方形などのいかなる幾何形状及びいかなる他の不規則幾何形状のものをも含む。
【0061】
本発明の経口フィルムストリップを投与する方法もまた本明細書で提供される。本発明の投与方法は一般的に、本発明の味マスク活性成分の臨床的有効用量を患者又は個人の口腔に適用又は配置すること、及びそれを唾液以外の更なる水又は口腔液体なしに有利に溶解又は崩壊させ、続いて患者又は個人のGI管に吸収させることを可能にすることを含む。有利なこととして、本発明の経口フィルムストリップは、生理液又はそのような人工シ
ミュレーション液中に沈められた10cm2の経口フィルムストリップに基づいて、5分
未満の溶解時間、及び最も好ましくは1分未満の溶解時間など、15分未満の溶解時間を有する。
【0062】
有利な実施態様では、本発明の投与方法は、味マスクケトプロフェン又は他のNSAIDの臨床的有効量を、臨床病状又は病態に伴う症状を軽減するようにGI管へその後吸収させるべく個人の口腔に投与するための、本発明の経口フィルムストリップの使用に関する。出願人は、特にpH調整を介しての活性成分のアニオン交換樹脂への有利な結合が、活性成分、それが急速に取り込まれる場合に胃内への例えばケトプロフェンの放出を可能にすることを謹んで提案する。この特有の製剤は非常に迅速な疼痛軽減を可能にする。例えば、ケトプロフェンを組み込む経口フィルムストリップは、5〜10分以内に頭痛症状を強力に軽減することができる。
【0063】
本発明の味マスク経口フィルムストリップは、慢性関節炎、変形性関節症、急性腱炎、滑液包炎、頭痛、片頭痛、慢性神経障害性疼痛、帯状疱疹、月経前症状、スポーツ損傷及び他の慢性疼痛及び類似の病態を含む、いずれもの多くの病状又は病態に伴う症状を処置するのに使用され得る。本発明の経口フィルムストリップは、GI管に吸収すべく医薬有効成分の容易嚥下及び以後の放出のために、口腔内で急速に崩壊及び分散又は溶解するように設計される。本発明の経口フィルムストリップは、1つ又はそれ以上の前述の病状又は病態に伴う症状を軽減するように、必要に応じて個人によって自己投与され得る。あるいは、経口フィルムストリップは、局所吸収及び持続性疼痛軽減作用のために頬、口蓋又は舌の表面のような粘膜に接着させるように、特に医療専門家によって、1つ又は複数の粘膜接着剤の手段により口腔に適用され得る。
【0064】
ケトプロフェンの有効量を組み込む本発明の経口フィルムストリップは、約5分後に効き始めて、その効果は3時間まで持続する。従って、本発明の経口フィルムストリップは非常に堅固であり、速い発現を有し、従来の錠剤と比べて少量投薬量であり、容易に輸送され、そして容易に投与され長い貯蔵期間を有する。
【0065】
味マスク酸性活性成分が崩壊性経口ウエハース又は薄膜に関して本明細書に記載されている一方で、味マスク酸性活性成分は種々様々な薬理学的に許容される固体剤形に組み込まれ得る。例えば、味マスク酸性活性成分は、口腔内で迅速に崩壊しそして嚥下されようとする活性成分を放出する経口崩壊錠剤に組み込まれ得る。
【0066】
その関連で、本発明に記載されるイオン交換樹脂技術は、フィルム、錠剤、経口液体、クリーム剤などを含むいかなる公知の剤形に適用できる。特に、いかなる剤形も、本発明に記載される同じ比率で、1つ又は複数の活性成分、1つ又は複数の水溶性ポリマー、1つ又は複数のイオン交換樹脂、任意のpH調整剤、副次的な味覚マスキング剤及び補助賦形剤の混合物を形成することにより形成され得る。得られる混合物は固形か又は液体形態であってよく、但し剤形が錠剤に打錠キャスティングされる予定の場合、液体形態は溶媒を除くために凍結乾燥できる。
【0067】
上記のように、出願人は試験を行って、そしてケトプロフェンを含有する前述の公知可食性経口フィルムストリップ剤形は、苦味があってそして更に著しい喉刺激を引き起こしたことを明らかにしている。全く予想外に、出願人は、特にpH調整を経たイオン交換樹脂へのケトプロフェンの結合が、ケトプロフェンのより高い味覚マスキングの成功を可能にすることを見出した。
【0068】
出願人は更に、本発明の味マスク可食性経口フィルムが、悪い味の種々の医薬有効成分を送達するのに有用であることに注目する。経口フィルムストリップ形態は、特に嚥下の
困難な若年、ある一般及び老人患者に対して容易な患者アドヒアランス及びコンプライアンスを可能にするように、水及び可食性液体なしで投与され得る。
【0069】
出願人はその上、発明がアニオン交換樹脂に引かれる活性成分、即ち負電荷を有する医薬有効成分に主として向けられているけれども、本発明はそのような活性成分に限定されないことに注目する。特に、正電荷を有する臨床的医薬有効成分は陽イオン交換樹脂に結合され得ることは本発明の範囲内である。特に、経口フィルムストリップは、本発明に記載される同じ比率で、正電荷の1つ又は複数の活性成分(即ち塩基性活性成分)、1つ又は複数のフィルム形成ポリマー、1つ又は複数の陽イオン交換樹脂、副次的な味覚マスキング剤及び補助賦形剤の混合物を形成することにより形成され得るが、例外として任意の可食性酸性薬品は任意のアルカリ性又は塩基性薬品の代わりに使用され得て、そしてpHはそれ故より酸性になるように調整され得る。
【実施例】
【0070】
限定されない下記の実施例は、本発明の特に有利な実施態様及びそれを作るための便宜的な関連方法を説明するためにだけ提供される。
【0071】
下記の本発明の経口フィルムストリップは、別に示されていなくあるいはその反対で文脈から明白でない限り、常温、即ちほぼ23℃、及び大気圧で作られた。
【0072】
〔実施例1〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表1】
【0073】
約43.48gの水及び30.25gのエタノールを含有する溶媒混合液を最初に容器中に入れた。次いで約6.54gのケトプロフェンを溶媒混合液に加え、そして5分間超音波処理して混合し、そして500rpmで混合した。次いでケトプロフェン/溶媒溶液のpHを、pHが5.5以上になるまで1NNaOHで調整し、その結果合計1.54gのNaOHの添加となった。次いで6.42gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチラミンイオン交換樹脂を、攪拌下にpH調整ケトプロフェン溶液にゆっくり加えた。次いで2.34gの塩酸リジンを、ケトプロフェンのイオン交換樹脂への最大薬物結合のため更にpH調節する目的で加えた。次いで、約0.20gのマスキングフレーバー、約0.4gのメントール、約0.16gのCREMOPHOR(登録商標) ELP PEG-40 硬化ヒマシ油及び 0.16gのスクラロースを加えそして500rpmで混合した。いずれもShin Etsu Chemical Co. Ltd of Tokyo, Japanの、約6.79gの低粘度PHARMACOAT (登録商標)603ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“LV HPMC”)及び約2.29gの高粘度METOLOSE(登録商標)60SH50 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“HV HPMC”)を、ケトプロフェン/溶媒/味覚マスキング剤組成物に加え、そして得られたコーティング溶液は約5分間超音波処理した。次いで超音波処理されたコーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は77.66mg(sd=4.25mg)で、そして厚さは115μm(sd=8.2μm)であった。実施例1に従って形成されたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0074】
〔実施例2〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表2】
【0075】
約46.33gの水及び30.17gのエタノールを含有する溶媒混合液を容器に入れ、そして続いて約6.47gのケトプロフェンを加えた。ケトプロフェンは溶解するまで溶媒混合液中で混合し、5分間超音波処理し、そして次いで500rpmで混合した。ケトプロフェン/溶媒混合液のpHは、約1.03gの量1NNaOHを用いて5.5以上のpHに調整し、そして15〜20分間混合した。約6.80gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整ケトプロフェン/溶媒混合液に加え、そして得られた組成物は最大結合のために約30分間混合した。約0.20gのマスキングフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標) ELP PEG-40硬化ヒマシ油、約0.41gのメントール、及び次いで 約0.16gのスクラロースをpH調整ケトプロフェ
ン/溶媒混合液/交換樹脂組成物に加え、そして500rpmで15分間混合した。約6.80gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.19gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物をコーティング溶液を形成するために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液は10分間超音波処理した。超音波処理されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。各ウエハースの平均質量は66.30mg(sd=7.03mg)で、そして厚さは112μm(sd=6.2μm)であった。ウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0076】
〔実施例3〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表3】
【0077】
約44.12gの水及び30.07gのエタノールを含有する溶媒混合液を容器に入れ、そして続いて約6.50gのケトプロフェンを溶媒混合液に加えた。ケトプロフェン/溶媒混合液は溶解するまで混合し、5分間超音波処理し、そして次いで500rpmで混合した。ケトプロフェン/溶媒混合液のpHは次いで約1.36gの量の1NNaOHを用いて5.5以上のpHに調整し、そして約10分間混合した。約6.50gのDUOLITE
(登録商標)1083 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整ケトプロフェン/溶媒
混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約1.56gの塩酸リジンを、pHを安定化するためにケトプロフェン/溶媒/イオン交換樹脂組成物に加えた。約0.20gのマスキングフレーバー、約0.20gのチェリーフレーバー、約0.20gのポリソルベート80、約0.40gのメントール、及び次いで 約0.25gのスクラロ
ースをpH安定化組成物に加え、そしてそれを500rpmで混合した。約6.80gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.20gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を、コーティング溶液を形成するために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液は10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は、次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。各ウエハースの平均質量は55.15mg(sd=1.75mg)で、そして厚さは89μm(sd=3.2μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0078】
〔実施例4〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表4】
【0079】
約43.83gの水及び約30.03gのエタノールを含有する溶媒混合液を容器に入れ、そして続いて約6.38gのケトプロフェンを加えた。ケトプロフェン/溶媒混合液が溶解するまで混合し、5分間超音波処理し、そして500rpmで混合した。次いでケトプロフェン/溶媒混合液のpHは、約1.02gの量の1NNaOHを用いて5.5以上のpHに調整し、そして約15分間混合した。約6.39gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整ケトプロフェン/溶媒混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約2.10gのリジン水和物を、pHを安定化させるためにpH調整ケトプロフェン/溶媒混合液/交換樹脂組成物に加えた。約0.21gのマスキングフレーバー、約0.16gのライムフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.15gのポリソルベート80、約0
.40gのメントール、約0.15gのスクラロースを、pH安定化組成物に加え、そして500rpmで混合した。約6.79gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.
21gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物はコーティング
溶液を形成させるために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液は次いで
10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気したコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は55.15mg(sd=1.75mg)で、そして厚さは89μm(sd=3.2μm)であった。ウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0080】
〔実施例5〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表5】
【0081】
約47.73gの水及び約30.10gのエタノールを含有する溶媒混合液を容器に入れた。約7.55gのケトプロフェンを溶媒混合液に加えそして溶解するまで混合し、5分間超音波処理し、そして500rpmで混合した。次いでケトプロフェン/溶媒混合液のpHは、約1.19gの量の1NNaOHを用いて5.5以上のpHに調整し、そして約15分間混合した。約7.42gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整ケトプロフェン/溶媒混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約2.45gのリジン水和物を、pHを安定化させるためにケトプロフェン/溶媒/交換樹脂混合物に加えた。約0.20gのマスキングフレーバー、約0.46gのチェリーフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマ
シ油、約0.22gのポリソルベート80、約0.40gのメントール、約0.15gのスクラロースを、pH安定化組成物に加え、そして500rpmで混合した。約6.86gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.20gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物はコーティング溶液を形成するために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液を次いで約10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は50.11mg(sd=2.16mg)で、そして厚さは68μm(sd=3.9μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0082】
〔実施例6〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表6】
【0083】
約45.90gの水及び約30.14gのエタノールを含有する溶媒混合液を容器に入れた。約6.47gのケトプロフェンを溶媒混合液に加えそして溶解するまで混合し、5分間超音波処理し、そして500rpmで混合した。次いでケトプロフェン/溶媒混合液のpHは、約1.02gの量1NNaOHを用いて5.5以上のpHに調整し、そして約15分間混合した。約6.39gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整ケトプロフェン/溶媒混合液に500rpmで30分間混合下にゆっ
くり加えた。約0.20gのマスキングフレーバー、約0.15gのライムフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.17gのポリ
ソルベート80、約0.40gのメントール、約0.15gのスクラロースを、pH安定化組成物に加え、そして500rpmで混合した。約6.81gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.20gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物はコーティング溶液を形成するために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液は約10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は53.71mg(sd=3.31mg)で、そして厚さは81μm(sd=3.9μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0084】
〔実施例7〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表7】
【0085】
約73.27gの水を容器に入れた。約4.2gのリジン水和物を加えそして溶解するまで500rpmで混合した。リジン水和物/水混合液のpHは次いで、約6.51gの量のケトプロフェンを用いて5.5以上のpHに調整し、そして約15分間混合した。約6.40gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約0.20gのマスキングフレーバー、約0.16gのライムフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標) RH40PEG-40硬化ヒマシ油、約0.15gのポリソルベート80、約0.40gのメントール、
及び約0.16gのスクラロースを組成物に加え、そして500rpmで混合した。約6.50gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物はコーティング溶液を形成するために1900rpmで30分間混合した。コーティング溶液は約10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は59.71mg(sd=1.67mg)で、そして厚さは88μm(sd=4.8μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0086】
〔実施例8〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表8】
【0087】
約72.82gの水及び約1.5gのNaOHを容器に入れ、そして500rpmで混合した。約6.51gのケトプロフェンをpHが5.5以上になるまでゆっくり加え、15分間混合し、5分間超音波処理し、そして0.04gの1NNaOHを溶液が6.5〜
6.8のpHになるように加えた。約6.39gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラ
ミンアニオン交換樹脂を、pH調整混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約2.34gの塩酸リジンを、等モル量で1NNaOHに加え、約2.34gの量を溶液に加えた。約0.40gのマスキングフレーバー、約0.30gのライムフレーバー、約0.30gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.30gの
ポリソルベート80、約0.40gのメントール、及び約0.30gのスクラロースを組成物に加え、そして1000rpmで混合した。約6.50gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.02gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物をコーティング溶液を形成するために2000rpmで最低限30分間混合した。コーティング溶液を約10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は64.38mg(sd=2.44mg)で、そして厚さは86μm(sd=4.6μm)であった。この製剤化は優れた機械的特性、特に改良された引裂強度を備えた良好なフィルムを形成した。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激及び/又は灼熱感がなく良好であった。
【0088】
〔実施例9〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表9】
【0089】
約73.40gの水及び約25.60gの1NNaOHを容器に入れ、そしてよく混合した。約6.51gのケトプロフェンを攪拌しながら加えた。ケトプロフェンを溶解するまで、次いでケトプロフェン溶液を15〜20分間超音波処理した。約0.4gのNaOHを加え、そして溶液が6.5〜6.8のpHになるまで溶液を500rpmで混合した。約6.40gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を、pH調整混合液に500rpmで30分間混合下にゆっくり加えた。約2.11gのリジン水和物
を加えた。約0.41gのマスキングフレーバー、約0.30gのライムフレーバー、約0.80gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.30gのポリソ
ルベート80、約0.41gのメントール、及び約0.30gのスクラロースを組成物に加え、そして500rpmで混合した。約6.51gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC
及び約2.00gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物は、
コーティング溶液を形成するために2000rpmで最低限30分間混合した。コーティング溶液を約10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は53.63mg(sd=3.14mg)で、そして厚さは79μm(sd=3.1μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激及び/又は灼熱感がなく良好であった。
【0090】
〔実施例10〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表10】
【0091】
約75gの水及び約1gの水酸化ナトリウムを容器に入れ、そしてすべてのNaOHが溶解するまで400rpmで混合した。約6.54gのケトプロフェンを加え、混合液は400rpmで攪拌した。約6.40gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物は600rpmで約20分間そして次いで50rpmで50分間混合した。約0.30gのスクラロース及び0.40gの人工ライムフレーバーを加え、そして得られた混合液を400rpmで攪拌した。
マスキングフレーバー、約0.31gの天然ライムフレーバー、約0.30gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.29gのポリソルベート80、及び約
0.41gのメントールプレミックスを次いで加えそして600rpmで数分間混合し、そして次に混合速度を1000rpmまで上げそして均一になるまで混合した。次いで約6.50gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.02gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物は350rpmで混合し、そしてポリマーを完全に投入後HPMCが溶解するまで速度を200rpmに減速し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は次いで従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は47.24mg(sd=2.88mg)で、そして厚さは80μm(sd=2.7μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0092】
〔実施例11〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表11】
【0093】
約74.74gの水及び約1.08gの水酸化ナトリウムを容器に入れ、そしてすべてのNaOHが溶解するまで400rpmで混合した。約6.51gのケトプロフェンをゆっくり加え、そして混合液をpHが5.5以上になるまで400rpmで攪拌した。約6
.42gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっく
り加え、そして得られた組成物は600rpmで約30分間混合した。約0.90gのリジン水和物、0.30gのスクラロース及び約0.41gの人工ライムフレーバーNo.53を加え、そして得られた混合液は400rpmで約10分間攪拌した。次いで約0.31gの天然ライムフレーバー、0.45gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化
ヒマシ油、約0.37gのポリソルベート80、及び約0.42gのメントールを含有するプレミックスを加えそして600rpmで30分間混合し、その後混合速度を1000rpmまで上げそして組成物を均一になるまで混合した。次いで約6.54gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.49gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物は250〜400rpmで混合し、そしてポリマーを完全に投入後、HPMCが溶解するまで速度を200rpmに減速し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液を続いて脱気した。脱気されたコーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は50.78mg(sd=1.77mg)で、そして厚さは67μm(sd=2.5μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0094】
〔実施例12〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表12】
【0095】
約75.57gの水及び約1.08gの水酸化ナトリウムを容器に入れ、そしてすべてのNaOHが溶解するまで400rpmで混合した。約6.51gのケトプロフェンをゆっくり加え、そして混合液をpHが5.5以上になるまで400rpmで攪拌した。約6
.48gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物は600rpmで約30分間混合した。次いで約0.32gのスクラロース、約0.41gのマスキングフレーバー、約0.30gの人工ライムフレーバー、約0.34gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.3
0gのポリソルベート80、及び約0.42gのメントールを含有するプレミックスを加え、そして600rpmで30分間混合し、その後混合速度を1000rpmまで上げそして組成物を均一になるまで混合した。次いで約6.59gのPHARMACOAT (登録商標)603HPMC及び約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物を250〜400rpmで混合し、そしてポリマーを完全に投入後、HPMCが溶解するまで速度を200rpmに減速し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液をウエハース形成に先立って緩やかに攪拌し、そして攪拌コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は51.11mg(sd=1.05mg)で、そして厚さは75μm(sd=3.5μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0096】
〔実施例13〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表13】
【0097】
約72.96gの水及び約1.54gの水酸化ナトリウムを容器に入れ、そして500rpmで混合した。約6.52gのケトプロフェンをゆっくり加え、混合液をpHが5.
5以上になるまで15分間攪拌し、そして5分間超音波処理した。約6.39gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物を600rpmで約30分間混合した。約2.34gの塩酸リジンを計量しそして1NNaOHに等モル量加え、溶液に溶解されるまで混合し、そして得られた溶液を混合液に加えた。次いで約0.30gのスクラロース、約0.40gのマスキングフレーバー、約0.63gのトウッティフルッティ、約0.30gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.33gのポリソルベート80、及び約0.42gのメ
ントールを含有するプレミックスを加え、そして次いで1000rpmで混合した。次いで約6.53gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.02gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物は2000rpmで最小限30分間混合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液を続いて10分間超音波処理しそしてアスピレータを用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は60.66mg(sd=1.82mg)で、そして厚さは83μm(sd=3.2μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0098】
〔実施例14〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表14】
【0099】
約109.74gの水及び約10%のNaOH溶液を容器に入れ、そして均一性を保証
するために500rpmで混合した。約10.59gのケトプロフェンをゆっくり加え、混合液をpHが5.5以上になるまで500rpmで約30分間攪拌し、そして溶液が透
明になるまで10分間超音波処理した。約10.32gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.36gのスクラロース、約1.52gのISOMALTIDEX
(登録商標) イソマルトを加えてそして混合液中で攪拌した。約1.21gのペパーミ
ントフレーバー、0.57gのCREMOPHOR(登録商標) RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0
.27gのポリソルベート80、及び約0.84gのメントールを含有するプレミックスを別のビーカー中で作製し、そしてこのフレーバープレミックスを加え、そして主製剤混合液へ混合し800rpmで1時間攪拌した。次いで約9.72gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約3.2gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物は800rpmで1時間混合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて真空を用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は52.34mg(SD=1.44mg)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0100】
〔実施例15〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表15】
【0101】
約109.74gの水及び約10%のNaOH溶液を容器に入れ、そして均一性を保証するために500rpmで混合した。約10.59gのケトプロフェンをゆっくり加え、
混合液をpHが5.5以上になるまで500rpmで約30分間攪拌し、そして溶液が透
明になるまで10分間超音波処理した。約10.32gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.36gのスクラロース、約1.52gのISOMALTIDEX
(登録商標)イソマルトを加えてそして混合液中で攪拌した。約1.21gのスペアミントフレーバー、0.57gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.27gのポリソルベート80、及び約0.84gのメントールを含有するプレミックスを別のビーカー中で作製し、そしてこのフレーバープレミックスを主製剤混合液へ混合し800rpmで30分間攪拌した。次いで約9.72gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及
び約3.20gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そし
て得られた組成物は800rpmで1時間混合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて真空を用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0102】
〔実施例16〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表16】
【0103】
約109.74gの水及び約10%のNaOH溶液を容器に入れ、そして均一性を保証
するために500rpmで混合した。約10.33gのケトプロフェンをゆっくり加え、混合液をpHが5.5以上になるまで500rpmで約30分間攪拌し、そして溶液が透
明になるまで10分間超音波処理した。約10.07gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.35gのスクラロース及び約1.49gのISOMALTIDEX(登録商標)イソマルトを加えてそして混合液中で攪拌した。約0.93gのペパーミ
ントフレーバー、0.56gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.26gのポリソルベート80、約1.24gのサリチル酸メチル及び約0.82gのメントールを含有するプレミックスを別のビーカー中で作製し、そしてこのフレーバープレミックスを主製剤混合液へ混合しそして800rpmで1時間攪拌した。次いで約9.48gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約3.13gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物は800rpmで1時間混合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて真空を用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0104】
HPC/HPMC製剤
〔実施例17〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表17】
【0105】
約74.52gの水及び約7.02gのケトプロフェンを容器に入れ、そして約10分
間超音波処理した。約1.10gの量の1NNaOHをpHが5.5以上になるまで加え
、そして15〜20分間混合した。約10.07gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約2.27gのリジン水和物を、pHを調節するために加えた。約0.15gのスクラロース、約0.31gのライムフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登
録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.19gのポリソルベート80、約0.40g
のメントールを主製剤混合液中に混合し、そして500rpmで15分間攪拌した。次いでHercules of Inc. of Wilmington, DEから市販の約6.04KLUCEL(登録商標)LF ヒ
ドロキシプロピルセルロース ("HPC")、及び約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900rpmで30分間混合し、コーティング溶
液を得た。コーティング溶液は続いて10分間超音波処理しそしてアスピレータを用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は54.68mg(sd=2.07mg)でそして厚さは79μm(sd=2.5μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなかった。
【0106】
〔実施例18〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表18】
【0107】
約74.65gの水及び約7.05gのケトプロフェンを容器に入れ、そして約10分間超音波処理した。約1.11gの量の1NNaOHをpHが5.5以上になるまで加え
、そして15〜20分間混合した。約6.93gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分
間混合した。約0.16gのスクラロース、約0.31gのライムフレーバー、約0.13gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.21gのポリソルベート80、約0.41gのメントールを主製剤混合液中に混合し、そして500rpmで15分間攪拌した。次いで約6.02KLUCEL(登録商標)LF HPC、及び約2.03gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900rpmで30分間混
合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて10分間超音波処理しそしてアスピレータを用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は53.72mg(sd=0.85mg)でそして厚さは75μm(sd=2.9μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなくよい味を有した。
【0108】
〔実施例19〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表19】
【0109】
約73.84gの水及びリジン水和物を容器に入れ、そして500rpmで混合した。約6.54gのケトプロフェンをpHが5.5以上になるまでゆっくり加え、そして15
分間混合した。約6.43gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下にゆっくり加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.31gのライムフレーバー、約0.10gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油、約0.22gのポリソルベート80、及び約0.40gのメントールを含有するプレミックスを別のビーカーで作製し、そしてこのフレーバープレミックスを主製剤混合液中に混合した。約0.16gのスクラロースを加えて500rpmで15分間攪拌した。次いで約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMC及び約6.00gのKLUCEL(登録商標)LF HPCを加え、そして得られた組成物を1900rpmで30分間混合し
、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いてアスピレータを用いて脱気しそし
て10分間超音波処理した。コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は57.68mg(sd=1.2mg)でそして厚さは79μm(sd=3.1μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0110】
CMC/HPMCナトリウム製剤
〔実施例20〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表20】
【0111】
約84.02gの水、約50.01gのエタノール、約7.14gのケトプロフェン及び約3.50gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチラミンアニオン交換樹脂を容器に入れ、そして約30分間超音波処理した。約0.24gのライムフレーバー及び約0.10gのポリソルベート80を加え、そして混合液を10分間超音波処理した。次いでAshland Chemical Company of Kentuckyから市販のセルロースガム、約9.14gのAQUALON(
登録商標)CMC-7LFカルボキシメチルセルロースナトリウム(“CMC ”)を加え、そして
得られた組成物を400rpmで15分間混合し、その後攪拌速度を30分間1900rpmに増加し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いてアスピレータを用いて脱気しそして15分間超音波処理した。コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。
【0112】
〔実施例21〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表21】
【0113】
約75.21gの水及び約6.50gのケトプロフェンを容器に入れた。均一懸濁液を形成するために、得られた組成物を500rpmで混合した。約1.52gの量の1NNaOHを加えることによって、そして約15〜20分間混合することによって、pHが5.5以上になるまでpHを調整した。約6.39gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチ
ラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.23gのライムフレーバー、約0.19gのポリソルベート80、
約0.42gのメントール、約1.07gのイソマルト及び約0.12gのCREMOPHOR(
登録商標)ELP PEG-40硬化ヒマシ油を加えた。約6.83gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム及び約2.23gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900rpmで30分間混合し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて10分間超音波処理した。超音波処理コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は47.93mg(sd=0.54mg)でそして厚さは79μm(sd=2.4μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0114】
〔実施例22〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表22】
【0115】
約96.93gの水、約10.05gエタノール及び約6.51gのケトプロフェンを容器に入れた。均一懸濁液を形成するために、得られた組成物を500rpmで混合した。約1.54gの量の1NNaOHを加えることによって、そして約15〜20分間混合することによって、pHが5.5以上になるまでpHを調整した。約6.40gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組
成物を500rpmで約30分間混合した。別のビーカーに、透明溶液が形成されるまで1NNaOHと等モル量の約2.34gの塩酸リジンを混合した。この塩酸リジン溶液を混合液に加えた。約0.41gのチェリーフレーバー、約0.21gのポリソルベート8
0、約0.41gのメントール、約1.09gのイソマルト及び約0.12gのCREMOPHOR(登録商標)ELP PEG-40硬化ヒマシ油を加え、そして得られた混合液を1900rpm
で30分間攪拌した。約6.81gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム及び約
2.22gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900
rpmで30分間攪拌し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて10分間超音波処理した。超音波処理コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は70.71mg(sd=1.50mg)でそして厚さは94μm(sd=4.0μm)であった。得られたフィルムは優れた機械的性質、特に引裂強度の改善を有し、快適な清涼感を有して苦味及び/又は喉刺激はなかっ
た。
【0116】
〔実施例23〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表23】
【0117】
約97.54gの水、約10.03gエタノール及び約6.54gのケトプロフェンを容器に入れ、そして均一懸濁液を形成するために、得られた組成物を500rpmで混合した。約1.03gの量の1NNaOHを加えることにより、そして15〜20分間混合することにより、pHが5.5以上になるまでpHを調整した。約6.43gのDUOLITE(登録商標)1083 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成
物を500rpmで約30分間混合した。約2.11gの塩酸リジンをpHを更に安定化するために混合液に加えた。約0.41gのチェリーフレーバー、約0.22gのポリソ
ルベート80、約0.40gのメントール、約1.07gのイソマルト及び約0.12gのCREMOPHOR(登録商標)ELP PEG-40硬化ヒマシ油を加え、そして得られた混合液を50
0rpmで15分間攪拌した。約6.84gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウ
ム及び約2.24gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を
1900rpmで30分間攪拌し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて
10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は48.87mg(sd=0.93mg)でそして厚さは75μm(sd=3.1μm)であった。この製剤は、優れた機械的性質、特に良好な引裂強度を備えた、苦味及び/又は喉刺激がない透明フィルムを形成した。
【0118】
〔実施例24〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表24】
【0119】
約46.53gの水、約30.04gエタノール及び約7.01gのケトプロフェンを容器に入れた。均一懸濁液を形成するために得られた組成物を500rpmで混合した。約1.10gの量の1NNaOHを加えることによって、そして約15分間混合することによって、pHが5.5以上になるまでpHを調整した。約6.89gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成物を5
00rpmで約30分間混合した。約2.27gの塩酸リジンを、pHを更に安定化するために加えた。0.42gのチェリーフレーバー、約0.19gのポリソルベート80、
約0.40gのメントール、約1.02gのイソマルト及び約0.10gのCREMOPHOR(
登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油を加え、そして得られた混合液を1900rpmで
30分間攪拌した。約6.50gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウムセルロー
スガム及び約2.02gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成
物を1900rpmで30分間攪拌し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は続いて10分間超音波処理した。超音波処理コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は54.68mg(sd=2.07mg)でそして厚さは79μm(sd=2.5μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0120】
〔実施例25〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表25】
【0121】
約46.67gの水、約30.01gエタノール及び約7.05gのケトプロフェンを容器に入れた。均一懸濁液を形成するために得られた組成物を500rpmで15〜20分間混合した。約1.11gの量の1NNaOHを加えることによって、pHが5.5以
上になるまでpHを調整し、そして溶液を500rpmで約15〜20分間混合した。約6.90gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。約0.30gのライムフレーバー、約0.19gのポリソルベート80、及び約0.11gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油を加え、そして得られた混合液を500rpmで攪拌した。
約0.40gのメントール、約0.17gのスクラロース及び約1.01gのイソマルトを含有するプレミックスを加え、そして得られた組成物を500rpmで30分間混合した。約6.51gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウムセルロースガム及び約2
.05gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900r
pmで30分間攪拌し、コーティング溶液を得た。コーティング溶液は超音波及び低真空を用いて脱気した。脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は60.05mg(sd=1.35mg)でそして厚さは83μm(sd=2.2μm)であった。フィルムは優れた機械的性質を有した。得られたウエハースは苦味、灼熱感及び/又は喉刺激がなく良い味がした。
【0122】
〔実施例26〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表26】
【0123】
約65.84gの水、約0.85gのNaOHを容器に入れた。続いて、ケトプロフェンを、約5.53gの量で、pHが5.5以上になるまで加えた。約5.41gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組
成物を400rpmで約40分間混合した。約0.26gのライムフレーバー、約0.1
3gのポリソルベート80、及び約0.08gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油及び約0.32gのメントールを含有するフレーバープレ混合液を、別のビーカー中で形成し、そしてメントールが溶解するまで混合し、加えてそして得られた混合液を500rpmで攪拌した。次いでフレーバープレミックスをケトプロフェン混合液に加え
て、そして得られた混合液を300rpmで15分間攪拌した。約0.16gのスクラロース及び約0.84gのイソマルトを加え、そして得られた混合液を300rpmで15分間攪拌した。約5.10gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム及び約1.6
3gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを含有するプレミックスを加えた。フィルム形成
ポリマープレミックスの添加後、攪拌を停止しそして混合液を30分間脱気できるようにした。この脱気コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は39.98mg(sd=0.68mg)でそして厚さは68μm(sd=2.5μm)であった。フィルムは優れた機械的性質を有した。得られたウエハースは口中ですばやく溶解し、そしてウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0124】
〔実施例27〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表27】
【0125】
約73.56gの水及び次いで約4.21gのリジン水和物を容器に入れた。この組成物を溶解するまで混合し、そして次いで500rpmで混合した。ケトプロフェンを、約6.52gの量で、pHが5.5以上になるまでゆっくり加えた。約6.41gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組
成物を500rpmで約30分間混合した。約0.31gのライムフレーバー、約0.2
1gのポリソルベート80、及び約0.14gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油及び約0.40gのメントールを含有するフレーバープレ混合液を、別のビーカー中に形成し、そしてメントールが溶解するまで混合した。フレーバープレ混合液をケト
プロフェン混合液に加えて、そして得られた混合液を攪拌した。約0.16gのスクラロース及び約1.04gのイソマルトを加え、そして得られた混合液を500rpmで15分間攪拌した。約5.55gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム及び約1.7
5gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900rpm
で30分間混合した。次いで組成物は10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。吸引コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。ウエハースの平均質量は61.70mg(sd=0.64mg)でそして厚さは82μm(sd=3.1μm)であった。フィルムは優れた機械的性質、特に引裂強度
を改善した。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0126】
〔実施例28〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表28】
【0127】
約73.56gの水及び次いで約4.22gのリジン水和物を容器に入れた。この組成物を溶解するまで混合し、そして次いで500rpmで混合した。ケトプロフェンを、約6.53gの量で、ゆっくり加え、そして15分間混合した。約6.42gのDUOLITE(
登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂を混合下に加え、そして得られた組成
物を500rpmで約30分間混合した。約0.44gのライムフレーバー、約0.22
gのポリソルベート80、及び約0.80gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油及び0.41gのメントール及び0.23gのスクラロースを含有するフレーバープレ混合液を、別のビーカー中に形成し、そしてケトプロフェン混合液に加えた。約1.
00gのイソマルトを加え、そして得られた混合液を500rpmで15分間攪拌した。約5.57gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム及び約1.76gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を1900rpmで30分間混合した。次いで組成物は10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。吸引コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は63.20mg(sd=1.33mg)でそして厚さは91μm(sd=3.0μm)であった。製剤は優れた機械的性質、特に優れた引裂強度を備えたフィルムをもたらした。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0128】
HPMC/ペクチンCMCナトリウム/ペクチン及びCMCナトリウム/HPMC/ペクチン製剤
〔実施例29〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表29】
【0129】
約73.59gの水及び次いで約1.02gのNaOHを容器に入れた。この組成物を500rpmで混合した。約6.51g量のケトプロフェンをゆっくり加えて、そして15分間混合し、そして5分間超音波処理した。500rpmで混合しながら、約6.44
gのDUOLITE(登録商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂をゆっくり加え、そして得られた組成物を500rpmで約30分間混合した。更にpHを安定化させるために約2.11gのリジン水和物を加えた。約0.30gのマスキングフレーバー、0.31gのライムフレーバー、約0.31gのポリソルベート80、及び約0.40gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40 硬化ヒマシ油及び0.40gのメントール及び0.30gの
スクラロースをケトプロフェン混合液に加え、そして500rpmで混合した。約2.00gのペクチン、約4.50gのPHARMACOAT (登録商標)603 HPMC及び約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得られた組成物を2000rpmで最小限30分間混合した。次いで組成物を10分間超音波処理しそしてアスピレータを用いて脱気した。吸引コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は56.64mg(sd=0.68mg)でそして厚さは118μm(sd=5.8μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激及び/又は灼熱感がなく良好であった。
【0130】
〔実施例30〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表30】
【0131】
約89.50gの水及び次いで約1.03gの1NNaOHを容器に入れた。この組成物を500rpmで混合した。約6.53gの量で、ケトプロフェンをpHが5.5以上になるまでゆっくり加えた。ケトプロフェンを含有する混合液を15分間攪拌し、そして5分間超音波処理した。500rpmで混合しながら、約6.42gのDUOLITE(登録商
標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂をゆっくり加え、そして得られた組成物を5
00rpmで約30分間混合した。約2.11gのリジン水和物をpHを更に安定化させるために加えた。約0.31gのマスキングフレーバー、0.33gのライムフレーバー、約0.30gのポリソルベート80、及び約0.42gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40 硬化ヒマシ油及び0.43gのメントール及び0.30gのスクラロースを含有するフレーバープレ混合液を、ケトプロフェン混合液に加えそして500rpmで混合した。約2.06gのペクチン、約3.58gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリウム
セルロースガム及び約2.01gのMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加え、そして得ら
れた組成物を2000rpmで30分間混合した。次いで組成物は10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。吸引コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は53.08mg(sd=0.97mg)でそして厚さは79μm(sd=3.4μm)であった。フィルムは優れた機械的性質を有した。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0132】
〔実施例31〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表31】
【0133】
粘度を下げるために約20gの水を実施例27からの約80gの残存材料に加えた。次いで得られたコーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。得られたウエハースの平均質量は40.86mg(sd=0.37mg)でそして厚さは65μm(sd=2.2μm)であった。得られたウエハースは苦味及び/又は喉刺激がなく良い味であった。
【0134】
〔実施例32〕
味マスクケトプロフェンを含有する崩壊性経口フィルムは下記の成分から作り出した:
【表32】
【0135】
約80.76gの水及び次いで約0.31gの1NNaOHを容器に入れた。この組成物を500rpmで混合した。ケトプロフェンを約4.52gの量で、pHが5.5以上になるまでゆっくり加えた。混合液を含有するケトプロフェンを5分間超音波処理しそして0.4gの1NNaOHを加え、そして得られた組成物をpHが6.5〜6.8になるまで500rpmで混合した。500rpmで混合中に、約4.44gのDUOLITE(登録
商標)1093 コレスチラミンアニオン交換樹脂をゆっくり加え、そして得られた組成物を
500rpmで約30分間混合した。約1.48gのリジン水和物を、pHを更に安定化させるために加えた。約0.20gのマスキングフレーバー、0.33gのライムフレーバー、約0.20gのポリソルベート80、及び約0.81gのCREMOPHOR(登録商標)RH40 PEG-40硬化ヒマシ油及び0.40gのメントール及び0.30gのスクラロースを含
有するフレーバープレ混合液を、ケトプロフェン混合液に加えそして500rpmで混合した。約3.03gのペクチン、約3.04gの AQUALON(登録商標)CMC-7LF CMCナトリ
ウム又はMETOLOSE(登録商標)60SH50 HPMCを加えて、そして得られた組成物を2000r
pmで30分間混合した。次いで組成物は10分間超音波処理し、そしてアスピレータを用いて脱気した。吸引コーティング溶液は従来のコーティング技術を用いて単層ウエハースに形成した。2〜3のウエハースの平均質量は43.87mg(sd=2.03mg)でそして厚さは64μm(sd=3.4μm)であった。得られたウエハースの味は苦味及び/又は喉刺激がなく良好であった。
【0136】
当然のことながら、種々の他の変更は明らかであり得てそして本発明の範囲及び精神から逸脱することなしに当業者によって容易になされ得るものである。従って、ここに補足される請求範囲は本明細書に記載の説明に限定されることを目的とするものではなく、請求項はむしろ、本発明が関係する当業者によってその同等物として取り扱われ得るすべての特性を含み、本発明中に属する特許を受けることができる新規性のすべての特性を包含すると解釈されるべきである。従って、本発明は、本明細書に記載のいずれかただ1つの実例の実施態様に限定されるものではない。
【0137】
要約の目的で、このように本発明は一般的に下記に関する:
(1).少なくとも1つの水分散性又は水崩壊性フィルム形成ポリマー、
酸性医薬有効成分及び
主要味覚マスキング剤としての少なくとも1つのアニオン交換樹脂、
を含んでなる可食性経口フィルムストリップ。
(2).前記ストリップは更に、
可食性アルカリ剤を含む、
上記(1)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(3).ストリップは、水酸化物、可食性重炭酸塩、可食性炭酸塩、塩基性アミノ酸、緩衝剤及びその混合物から選択されるアルカリ剤を含む、上記(1)又は(2)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(4).前記ストリップは更に1つ又はそれ以上の副次的な味覚マスキング剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(3)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(5).副次的な味覚マスキング剤は、1つ又はそれ以上の1つ又は複数の甘味料、1つ又は複数の着香料、1つ又は複数の冷感剤、及び1つ又は複数の味覚受容体ブロッカーから選択される、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(4)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(6).前記副次的な味覚マスキング剤は、デキストロース、ラクトース、フルクトース、マンニトール、庶糖、トレハロース、スクラロース、キシリトール、マンニット、アスパルテーム、サッカリン、ソルビトール、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、アセスルファム、蜂蜜、イソマルト、マルトデキストリン、デキストリン、デキストレートから選択される少なくとも1つの甘味料を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(5)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(7).前記副次的な味覚マスキング剤は、イソマルトを含んでなる甘味料組成物及び1つ又はそれ以上のスクラロース、アスパルテーム、サッカリン及びアセスルファムから選択される甘味料を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(6)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(8).前記副次的な味覚マスキング剤は、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミント、バニリン、チェリー、バタースコッチ、チョコレート、シナモン、クローブ、レモン、オレンジ、ラズベリー、バラ、スパイス、バイオレット、薬草、フルーツ、ストロベリー、ブドウ、パイナップル、バニラ、モモ、キウイ、パパイヤ、マンゴ、ココナツ、トウッティフルッティ、りんご、コーヒー、プラム、スイカ、ナッツ、緑茶、グレープフルーツ、バナナ、バター、及びカモミールの精油又は抽出物から選択される少なくとも1つの着香料を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(7)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(9).副次的な味覚マスキング剤は、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、スイートミント、スペアミントの1つ又はそれ以上の精油又は抽出物から選択される冷感剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(8)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(10).副次的な味覚マスキング剤は、味覚受容体ブロッカーとしてPEG−40硬化ヒマシ油を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(9)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(11).酸性医薬有効成分はサリチレート類、プロピオン酸誘導体、酢酸誘導体、エノール酸誘導体及びフェナム酸誘導体から選択される、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(10)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(12).酸性医薬有効成分はケトプロフェンである、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(11)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(13).活性成分は単位当り約3mgから約75mgまで変動する量で経口フィルムストリップ中に存在する、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(12)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(14).アニオン交換樹脂は強塩基性アニオン交換樹脂である、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(13)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(15).アニオン交換樹脂はコレスチラミンである、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(14)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(16).フィルム形成ポリマーは、1つ又はそれ以上のセルロース、セルロース誘導体、合成又は天然ゴム、メタクリル酸ポリマー、メタクリル酸コポリマー、アクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレングリコール、カラギーナン、プルラン(pullunan)、ローカストビーンガム類、マメ澱粉、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸、アルギン酸塩、カルボキシビニルポリマー、ペクチン、ペクチン誘導体、キサンタンガム、キサンタンガム誘導体、エンドウ澱粉及び澱粉誘導体及びその混合物である、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(15)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(17).フィルム形成ポリマーは、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びその混合物から選択されるセルロース誘導体である、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(16)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(18).フィルム形成ポリマーは、カルボキシメチルセルロースナトリウム又はメチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースの混合物である、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(17)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(19).経口フィルムストリップは、ヒマシ油誘導体、セチル及びパルミチルアルコール、エタノール、水添植物油、ポリビニルアルコール、シメチコン、ソルビタンエステル、グリセリルモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンステアレート、ポロキサマー、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びその混合物から選択される少なくとも1つの乳化剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(18)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(20).経口フィルムストリップは更に、粘膜結合のための生体接着剤、更なるpH調節のための緩衝剤、着色剤、安定剤、抗酸化剤、賦形剤、透過促進剤、可塑剤及び殺菌保存料から選択される少なくとも1つの補助成分を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(19)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(21).前記経口フィルムストリップは、医薬有効成分としてのケトプロフェン、アニオン交換樹脂としてのコレスチラミン、アルカリ剤、及び味覚受容体ブロッキング剤、冷感剤、少なくとも2つの甘味料及び1つ又はそれ以上の着香料を含んでなる副次的な味覚マスキング剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(20)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(22).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて約10から50wt%まで変動する量で医薬有効成分としてのケトプロフェンを含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(21)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(23).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約12から50wt%まで変動する量で少なくとも1つのアニオン交換樹脂を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(22)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(24).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づ
いて、約0.17から6.5wt%まで変動する量で味覚受容体ブロッキング剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(23)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(25).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.7から3.0wt%まで変動する量で冷感剤を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(24)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(26).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.25から3.0wt%まで変動する量で少なくとも2つの甘味料を含んでなる甘味料組成物を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(25)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(27).前記経口フィルムストリップは、乾燥経口フィルムストリップの質量に基づいて、約0.3から4.5wt%まで変動する量で1つ又はそれ以上の着香料を含む、1つ又はそれ以上の上記(1)〜(26)に記載の可食性経口フィルムストリップ。
(28).1つ又はそれ以上の上記(1)〜(27)に記載の可食性経口フィルムストリップを製造する方法であって、
臨床的有効量の酸性医薬有効成分を薬理学的に認められた溶媒中に溶解又は懸濁して活性成分溶液を形成すること;
場合により活性成分溶液のpHを5.0と10.0間のpHに調整すること;
少なくとも1つのアニオン交換樹脂を場合によりpH調整された活性成分溶液に導入すること;
活性成分/アニオン交換樹脂溶液を1つ又はそれ以上の水溶性又は水混和性ポリマーと混合してフィルム形成組成物を製造すること;
清涼剤、乳化剤、着香料、甘味料、味覚受容体ブロッカー又は補助添加剤から選択される1つ又はそれ以上の添加剤を場合により組み込むこと;
フィルム形成組成物を場合により超音波処理及び/又は真空処理して取り込まれた空気を除去すること;
場合により脱気されたフィルム形成組成物をコーティング、押出し又はキャスティングしてキャスティング基材上に湿潤フィルムを形成すること;
コーティング、押出し又はキャスティング湿潤フィルムを乾燥すること;
乾燥フィルムをキャスティング基材から取り外すこと;及び
乾燥フィルムを個々の経口フィルムストリップに切断すること
を含んでなる、上記可食性経口フィルムストリップを製造する方法。
(29).患者の口腔へ場合により粘膜接着剤を介して1つ又はそれ以上の上記(1)〜(28)に記載の可食性経口フィルムストリップ剤形を貼布すること、及び剤形が患者のGI管におけるその後の吸収のために溶解するを可能にすることを含んでなる、可食性経口フィルムストリップを投与する方法。
(30).少なくとも1つの水分散性又は水崩壊性フィルム形成ポリマー、
塩基性医薬有効成分、
主要味覚マスキング剤としての少なくとも1つの陽イオン交換樹脂、
任意の可食性酸性薬剤、
及び1つ又はそれ以上の任意の副次的な味覚マスキング剤
を含んでなる可食性経口フィルムストリップ。
【0138】
本明細書及び添付特許請求の範囲で使用されるように、冠詞としての用語「a」は単数か又は複数を含んでよい。