(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、従来のエンジン支持装置では、エンジンの振動のうちで抑えることが可能な振動の方向が限定的であるため、エンジンからフレームに伝播する振動を抑えるうえで改善の余地が残されていた。
【0005】
本開示の技術は、エンジンからフレームに伝播する振動を抑えることが可能なエンジン支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するエンジン支持装置は、エンジンを支持するエンジン支持部、前記エンジン支持部を第1軸線に沿って振動させる電磁式の第1アクチュエーター、及び、前記第1軸線に交差する第2軸線に沿って前記エンジン支持部を振動させる電磁式の第2アクチュエーターを備えるエンジンマウントと、前記エンジンに対して制振力が付与されるように前記第1アクチュエーターの駆動及び前記第2アクチュエーターの駆動を各別に制御する制御部と、備える。
【0007】
上記構成によれば、第1軸線に沿った方向のエンジンの振動の少なくとも一部が第1アクチュエーターによって相殺され、第2軸線に沿った方向のエンジンの振動の少なくとも一部が第2アクチュエーターによって相殺される。その結果、従来のエンジン支持装置に比べて、エンジンからフレームに伝播する振動が抑えられる。
【0008】
上記エンジン支持装置において、前記制御部は、前記エンジンの加速度を取得し、前記取得した加速度に基づいて前記エンジンの加速度が下がるように前記第1アクチュエーターの駆動量と前記第2アクチュエーターの駆動量とを制御することが好ましい。
【0009】
上記構成は、エンジンに対する制振をエンジンの加速度に基づいて制御できる。
上記エンジン支持装置において、前記第1アクチュエーターは、前記第1軸線に沿う前記エンジン支持部の変位による荷重の一部を弾性変形に変換する弾性部材を有し、前記第2アクチュエーターは、前記第2軸線に沿う前記エンジン支持部の変位による荷重の一部を弾性変形に変換する弾性部材を有することが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、第1アクチュエーター及び第2アクチュエーターの各々は、弾性部材の弾性変形に基づく制振力もエンジンに付与することができる。
上記エンジン支持装置において、前記制御部は、前記エンジンの加速度が基準値以上となる場合に前記第1アクチュエーター及び前記第2アクチュエーターを駆動することが好ましい。
【0011】
上記構成によれば、エンジンの加速度が基準値以上となる場合に第1アクチュエーター及び第2アクチュエーターが駆動される。そのため、エンジンの加速度が基準値未満となる場合には第1アクチュエーター及び第2アクチュエーターが駆動されず、エンジンには弾性部材の弾性変形に基づく制振力が付与される。その結果、第1アクチュエーター及び第2アクチュエーターの駆動による電力の消費が抑えられる。
【0012】
上記エンジン支持装置では、前記第1軸線と前記第2軸線とが互いに直交することが好ましい。
上記構成によれば、第1軸線と第2軸線とが直交していることから、第1軸線をエンジンマウントの圧縮方向に設定し、且つ、第2軸線をエンジンマウントのせん断方向に設定することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、
図1〜
図5を参照して、本開示におけるエンジン支持装置の第1実施形態について説明する。
【0015】
図1に示されるように、エンジン10とフレーム11との間には、一対のエンジンマウント15が介在している。エンジン10には、各エンジンマウント15の近くに加速度検出部36が取り付けられている。各加速度検出部36は、大きさ及び向きを含むエンジン10の加速度aを示す検出信号を出力し、制御部であるECU35は、加速度検出部36の検出信号を所定の制御周期で取得する。ECU35は、図中左側の加速度検出部36の検出信号に基づいて、左側のエンジンマウント15による制振力の付与を制御し、右側の加速度検出部36の検出信号に基づいて右側のエンジンマウント15による制振力の付与を制御する。エンジン支持装置は、2つのエンジンマウント15、ECU35、2つの加速度検出部36、これらで構成される。なお、ここでいう「フレーム」とは、エンジンマウント15を介してエンジン10が連結される部位である。
【0016】
図2を参照してエンジンマウント15について説明する。
図2に示されるように、エンジンマウント15は、第1アクチュエーター201、第2アクチュエーター202、フレーム11に連結固定されるフレーム連結部21、エンジン10に連結固定されるエンジン支持部22、これらを備える。
【0017】
第1アクチュエーター201は、第1軸線方向D1に沿って延びる軸線23を中心軸とする界磁コイル24を収納し磁極として機能する基礎部25と、基礎部25に対して軸線23に沿って進退移動可能な非磁性体の加振テーブル26と、を備える。
【0018】
基礎部25は、フレーム連結部21に対して、第1軸線方向D1と直交する第2軸線方向D2に沿って移動可能に連結される。また、加振テーブル26は、エンジン支持部22に対して連結固定される。これにより、エンジン支持部22は、フレーム11に対して第2軸線方向D2に沿って相対移動可能に構成される。基礎部25には、界磁コイル24の周囲に矢印方向の磁束が形成されるとともに、軸線23を中心軸として、基礎部25の上面に開口するガイド孔27とそのガイド孔27を取り囲む周溝28とが形成されている。
【0019】
基礎部25のガイド孔27には、加振テーブル26のガイドバー29が挿入される。ガイドバー29の外周面はリニアベアリング30を介してガイド孔27の内周面に支持され、ガイドバー29の下面は、弾性部材である支持ばね31を介してガイド孔27の底面に支持される。また、加振テーブル26は、基礎部25の周溝28内に配設される駆動コイル32を備えている。加振テーブル26は、支持ばね31によって基礎部25に弾性支持され、駆動コイル32に供給される電流の向きに応じて軸線23に沿って変位する。
【0020】
第2アクチュエーター202は、基礎部25及び加振テーブル26について第1アクチュエーター201と同じ構造を有するアクチュエーターである。第2アクチュエーター202は、軸線23が第2軸線方向D2に沿って配設されており、基礎部25がフレーム連結部21に対して第1軸線方向D1に沿って移動可能に連結され、加振テーブル26がエンジン支持部22に連結固定されている。これにより、エンジン支持部22は、フレーム11に対して第1軸線方向D1に沿って相対移動可能に構成される。
【0021】
なお、第1軸線方向D1及び第2軸線方向D2は、エンジン10の慣性主軸に基づいて設定される方向であり、第1軸線方向D1がエンジンマウント15の圧縮方向に設定され、第2軸線方向D2がエンジンマウント15のせん断方向に設定されている。
【0022】
図2を参照してエンジン支持装置の電気的な構成について説明する。
図2に示されるように、第1アクチュエーター201の駆動及び第2アクチュエーター202の駆動は、ECU35によって各別に制御される。ECU35は、CPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピューターであり、ROMに予め格納された制御プログラムや各種データに基づき、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動する駆動処理を実行する。
【0023】
ECU35は、1つあるいは複数の加速度センサーで構成される加速度検出部36からエンジン10の加速度aを示す検出信号を所定の制御周期で取得する。また、ECU35は、回転速度センサー37からエンジン10の回転速度であるエンジン回転速度Neを示す検出信号を所定の制御周期で取得する。
【0024】
図3は、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動させない状態でエンジン10を駆動させた場合におけるエンジン回転速度Neとエンジン10の加速度aの大きさAとの関係の一例を示したグラフである。
図3に示されるように、エンジン10の加速度aの大きさAは、エンジン回転速度Neと密接に関わる。これは、エンジン10の振動の周波数がエンジン10の形式や燃焼タイミングに依存するためである。第1実施形態の駆動処理において、ECU35は、エンジン回転速度Neが駆動対象範囲内であることを条件に第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動する。駆動対象範囲は、予め行ったシミュレーションや実験等によって規定され、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動させない状態でエンジン10を駆動させた場合に、エンジン10の加速度aの大きさAが基準値Ath以上となるエンジン回転速度Neの範囲である。ECU35には、駆動対象範囲の最小エンジン回転速度Ne1と最大エンジン回転速度Ne2とを規定したデータが格納されている。
【0025】
エンジン回転速度Neが駆動対象範囲内にあるとき、ECU35は、加速度aに基づいて、第1軸線方向D1における加速度である第1加速度a1と第2軸線方向D2における加速度である第2加速度a2とを演算する。ECU35は、第1加速度a1に基づいて第1加速度a1を下げるための第1アクチュエーター201の駆動量を演算する。例えばECU35は、第1加速度a1を下げるために駆動コイル32に供給する駆動電流値が、第1加速度a1の実効値毎に対応付けられたデータをROMに格納しており、このデータと第1加速度a1の向きとに基づき第1アクチュエーター201の駆動量を演算する。そしてECU35は、第1加速度a1に対応する駆動電流を第1アクチュエーター201の駆動コイル32に供給する。この駆動電流の供給によって、第1アクチュエーター201では、第1軸線方向D1について、エンジン10の振動方向とは反対方向にエンジン支持部22を変位させる力が発生する。
【0026】
同様に、ECU35は、第2加速度a2に基づいて第2アクチュエーター202の駆動量を演算し、第2加速度a2を下げるための第2加速度a2に応じた駆動電流を、第2アクチュエーター202の駆動コイル32に供給する。この駆動電流の供給によって、第2アクチュエーター202では、第2軸線方向D2について、エンジン10の振動方向とは反対方向にエンジン支持部22を変位させる力が発生する。
【0027】
図4を参照して、第1実施形態の駆動処理の処理手順について説明する。なお、駆動処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるとともに、各エンジンマウント15に対して各別に実行される。
【0028】
図4に示されるように、ステップS11においてECU35は、エンジン回転速度Neとエンジン10の加速度aとを取得する。次のステップS12においてECU35は、エンジン回転速度Neが制御対象範囲内であるか否かを判断する。エンジン回転速度Neが制御対象範囲外である場合(ステップS12:NO)、ECU35は、駆動処理を一旦終了する。
【0029】
一方、エンジン回転速度Neが制御対象範囲内である場合(ステップS12:YES)、ECU35は、加速度aに基づいて第1加速度a1と第2加速度a2とを演算する(ステップS13)。次のステップS14においてECU35は、第1加速度a1に応じた駆動量と第2加速度a2に応じた駆動量とを演算する。そしてECU35は、ステップS14にて演算した駆動量で第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動し(ステップS15)、駆動処理を一旦終了する。
【0030】
次に、第1実施形態のエンジン支持装置の作用について説明する。
エンジン支持装置は、エンジン回転速度Neが駆動対象範囲外であるとき、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動しない。この際、第1アクチュエーター201は、第1軸線方向D1の制振力として支持ばね31の弾性変形に基づく弾性力をエンジン10に付与する。また、第2アクチュエーター202は、第2軸線方向D2の制振力として支持ばね31の弾性変形に基づく弾性力をエンジン10に付与する。
【0031】
一方、エンジン回転速度Neが駆動対象範囲内であるとき、第1アクチュエーター201は、第1軸線方向D1における制振力として、支持ばね31の弾性力に加えて電磁気力に基づく力をエンジン10に付与する。また、第2アクチュエーター202は、第2軸線方向における制振力として、支持ばね31の弾性力に加えて電磁気力に基づく力をエンジン10に付与する。
【0032】
すなわち、エンジン支持装置は、
図5に示されるように、第1及び第2軸線方向D1,D2の各々について、エンジン10の振動とは逆位相の振動がエンジン10に付与されるように、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動する。これにより、第1及び第2軸線方向D1,D2の各々におけるエンジン10の振動の一部が相殺される。
【0033】
以上説明したように、上記第1実施形態のエンジン支持装置によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)1つのエンジンマウント15によって、第1軸線方向D1だけでなく第2軸線方向D2におけるエンジン10の振動が相殺される。その結果、従来のエンジン支持装置に比べて、エンジン10からフレーム11に伝播する振動が抑えられる。
【0034】
(2)ECU35は、エンジン10の加速度aを取得し、その加速度aが下がるように、第1アクチュエーター201及び第2アクチュエーター202の駆動量を制御する。そのため、ECU35が加速度aを取得する時々のエンジン10の加速度aに応じた制振力をエンジン10に付与することができる。
【0035】
(3)第1及び第2アクチュエーター201,202は、エンジン10の振動が大きいと判断される所定の条件が成立するときに駆動され、当該所定の条件が不成立のときには駆動されない。その結果、第1及び第2アクチュエーター201,202の駆動による電力の消費が抑えられる。
【0036】
(4)第1及び第2アクチュエーター201,202は、加振テーブル26を弾性支持する支持ばね31を有する。その結果、第1及び第2アクチュエーター201,202の非駆動時であってもエンジン10に対して制振力を付与することができる。
【0037】
(5)第1軸線方向D1と第2軸線方向D2とが互いに直交することから、エンジン10の慣性主軸に応じて、エンジンマウント15の圧縮方向に第1軸線方向D1を設定し、且つ、エンジンマウント15のせん断方向に第2軸線方向D2を設定することができる。
【0038】
(6)第1アクチュエーター201は、第2軸線方向D2に沿って移動可能にフレーム連結部21に連結される。そのため、エンジン10とともに第1アクチュエーター201が第2軸線方向D2に沿って振動してもその振動がフレーム11に伝播しにくい。
【0039】
(7)第2アクチュエーター202は、第1軸線方向D1に沿って移動可能にフレーム連結部21に連結される。そのため、エンジン支持部22とともに第2アクチュエーター202が第1軸線方向D1に振動してもその振動がフレーム11に伝播しにくい。
【0040】
(8)各エンジンマウント15を制御するための加速度検出部36が各別に設けられている。そのため、フレーム11へのエンジン10の振動を抑えるうえで、各エンジンマウント15における第1及び第2アクチュエーター201,202の駆動量についての精度が高められる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、
図6を参照してエンジン支持装置の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態のエンジン支持装置は、第1実施形態におけるエンジン支持装置とはECU35が実行する駆動処理が異なるだけで主要な構成が同じである。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
【0042】
第2実施形態のエンジン支持装置において、ECU35は、それの取得したエンジン10の加速度aの大きさAが予め定めた基準値Athよりも大きいことを条件としてエンジンマウント15を駆動する。
【0043】
図6を参照して第2実施形態における駆動処理について説明する。
図6に示されるように、ステップS21においてECU35は、エンジン10の加速度aを取得する。次のステップS22においてECU35は、加速度aの大きさAが基準値Athよりも大きいか否かを判断する。大きさAが基準値Ath未満である場合(ステップS22:NO)、ECU35は、駆動処理を一旦終了する。
【0044】
一方、大きさAが基準値Ath以上である場合(ステップS22:YES)、ECU35は、第1及び第2加速度a1,a2を演算する(ステップS23)。次のステップS24においてECU35は、第1加速度a1に基づいて第1アクチュエーター201の駆動量を、第2加速度a2に基づいて第2アクチュエーター202の駆動量を演算する。そしてECU35は、ステップS24にて演算した駆動量で第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動し(ステップS15)、駆動処理を一旦終了する。
【0045】
次に、第2実施形態のエンジン支持装置の作用について説明する。
第2実施形態のエンジン支持装置は、エンジン10の加速度aの大きさAが基準値Ath以上である場合に第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動する。そのため、エンジン回転速度Neに関わらずエンジン10の振動が大きくなったとしても、その振動のフレーム11への伝播が抑えられる。
【0046】
以上説明したように、上記第2実施形態のエンジン支持装置によれば、第1実施形態に記載した(1)〜(8)の効果に加えて、以下に記す効果を得ることができる。
(9)エンジン回転速度Neに関わらずエンジン10の振動が大きくなったとしても、その振動のフレーム11への伝播が抑えられる。
【0047】
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第1アクチュエーター201の加振テーブル26は、エンジン支持部22あるいはフレーム連結部21に対して第2軸線方向D2に沿って相対移動可能であればよい。そのため、例えば、基礎部25がフレーム連結部21に連結固定され、且つ、加振テーブル26に対してエンジン支持部22が第2軸線方向D2に沿って移動可能に連結されてもよい。また例えば、加振テーブル26がエンジン支持部22に連結固定され、且つ、基礎部25が弾性体を介してフレーム連結部21に連結固定されてもよい。同様に、第2アクチュエーター202の加振テーブル26は、エンジン支持部22あるいはフレーム連結部21に対して第1軸線方向D1に沿って相対移動可能であればよい。
【0048】
・第2軸線方向D2は、第1軸線方向D1と交差する方向に設定されればよく、第1軸線方向D1に直交している方向に限らず、気筒の配置などのその時々の設計事項や、抑制対象となる振動のモードなどの要求事項に応じて変更可能である。
【0049】
・ECU35は、加速度検出部36によるエンジン10の加速度aに限らず、例えば、エンジン10の速度に基づいて、エンジン10の振動方向や第1及び第2アクチュエーター201,202の駆動量を演算してもよい。
【0050】
・第1及び第2アクチュエーターは、電磁気力によってエンジン支持部22を変位させる電磁式のアクチュエーターであればよく、
図2に示される構造のものに限られない。また、第1及び第2アクチュエーターは、液体の流動にともなう粘性抵抗によってエンジン10に制振力を付与する構成を有していてもよい。
【0051】
・ECU35は、各アクチュエーターの駆動量を駆動電流の変更ではなく、駆動電圧の変更や駆動電力の変更によって制御してもよい。
・ECU35は、エンジン回転速度Neやエンジン10の加速度aに関わらず、常に、第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動してもよい。
【0052】
・第2実施形態において、ECU35は、エンジン10の加速度aではなく、第1加速度a1に基づいて第1アクチュエーター201の駆動の要否を判断してもよい。同様にECU35は、第2加速度a2に基づいて第2アクチュエーター202の駆動の要否を判断してもよい。
【0053】
・ECU35は、エンジン10の運転状態に応じたエンジン10の振動パターンを学習し、エンジン10の運転状態とその学習した振動パターンとに基づいて第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動してもよい。
【0054】
・ECU35は、エンジン10の運転状態に基づいてエンジン10の振動パターンを推測し、その推測した振動パターンに基づいて第1及び第2アクチュエーター201,202を駆動してもよい。
【0055】
・ECU35は、第1実施形態の駆動処理において、エンジン回転速度Neが駆動対象範囲外にあるとき(ステップS12:NO)、第2実施形態の駆動処理におけるステップS22〜ステップS25の処理と同様の処理を実行してもよい。
【0056】
・エンジン支持装置は、エンジン10を支持すればよく、エンジン10を直接支持するものに限らず、例えばフライホイールのハウジング等を介してエンジン10を間接的に支持するものであってもよい。