特許第6266323号(P6266323)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266323
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】車載用電圧変換装置、および車載装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/00 20060101AFI20180115BHJP
   H02M 3/28 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   H02M3/00 C
   H02M3/00 H
   H02M3/28 C
   H02M3/28 H
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-245873(P2013-245873)
(22)【出願日】2013年11月28日
(65)【公開番号】特開2015-104299(P2015-104299A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2015年8月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003067
【氏名又は名称】TDK株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】特許業務法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根來 健二
(72)【発明者】
【氏名】原田 聖二
(72)【発明者】
【氏名】内山 智彦
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 健
(72)【発明者】
【氏名】杉山 朋正
【審査官】 白井 孝治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−060820(JP,A)
【文献】 特開2010−213500(JP,A)
【文献】 特開2012−039744(JP,A)
【文献】 特開2008−141845(JP,A)
【文献】 特開2001−145333(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/00〜 3/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力スイッチと入力コンデンサとを介して第1の電源に接続された入力部と、
第2の電源に接続された出力部と、
メインスイッチング回路を含み、前記入力スイッチがオンされることにより前記入力部を介して供給された前記第1の電源からの入力電圧を電圧変換して直流の出力電圧を生成し、前記第2の電源に前記出力電圧を供給する電圧変換回路と、
前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を制御する制御部と、
前記入力部における電圧値を検出する入力電圧監視部と、
前記出力部における電圧値または電流値を検出する出力値監視部と
を備え、
前記入力スイッチは、車載側制御部によって制御されるものであり、
前記車載側制御部は、前記入力スイッチをオフする場合には、前記電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を出力し、
前記入力コンデンサの両端が前記第1の電源に接続されると共に、前記入力コンデンサの両端が前記入力部に接続され、
前記入力スイッチは前記入力コンデンサと前記第1の電源との間に設けられ、
前記制御部は、前記電圧変換回路による電圧変換動作中は電圧変換のために前記メインスイッチング回路をスイッチング動作させ、前記停止指示信号を受信した場合には、前記メインスイッチング回路を、前記入力電圧監視部で検出される電圧値が所定の目標値に達するまで、前記入力部における電圧値を低下させるために、前記電圧値が前記所定の目標値に達する前に、前記出力値監視部で検出される検出値が所定の出力値を超えた場合には、前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を一旦停止させ、前記出力値監視部で検出される検出値が所定の基準値に達した後、再度、前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を開始させることによって間欠的にスイッチング動作させる
車載用電圧変換装置。
【請求項2】
車載側制御部と、第1の電源と、入力スイッチと、入力コンデンサと、車載用電圧変換装置と、第2の電源とを含み、
前記車載用電圧変換装置は、
前記入力スイッチと前記入力コンデンサとを介して前記第1の電源に接続された入力部と、
前記第2の電源に接続された出力部と、
メインスイッチング回路を含み、前記入力スイッチがオンされることにより前記入力部を介して供給された前記第1の電源からの入力電圧を電圧変換して直流の出力電圧を生成し、前記第2の電源に前記出力電圧を供給する電圧変換回路と、
前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を制御する制御部と、
前記入力部における電圧値を検出する入力電圧監視部と、
前記出力部における電圧値または電流値を検出する出力値監視部と
を備え、
前記入力スイッチは、前記車載側制御部によって制御されるものであり、
前記車載側制御部は、前記入力スイッチをオフする場合には、前記電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を出力し、
前記入力コンデンサの両端が前記第1の電源に接続されると共に、前記入力コンデンサの両端が前記入力部に接続され、
前記入力スイッチは前記入力コンデンサと前記第1の電源との間に設けられ、
前記制御部は、前記電圧変換回路による電圧変換動作中は電圧変換のために前記メインスイッチング回路をスイッチング動作させ、前記停止指示信号を受信した場合には、前記メインスイッチング回路を、前記入力電圧監視部で検出される電圧値が所定の目標値に達するまで、前記入力部における電圧値を低下させるために、前記電圧値が前記所定の目標値に達する前に、前記出力値監視部で検出される検出値が所定の出力値を超えた場合には、前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を一旦停止させ、前記出力値監視部で検出される検出値が所定の基準値に達した後、再度、前記メインスイッチング回路のスイッチング動作を開始させることによって間欠的にスイッチング動作させる
車載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力電圧を電圧変換して直流の出力電圧を生成する車載用電圧変換装置、および車載用電圧変換装置を搭載した車載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車にはCAN(Control Area Network)に代表される車内LAN(Local Area Network)が搭載されるようになり、自動車の各機能はECU(Electric Control Unit)と呼ばれる車載側制御部によって電子制御されている。ハイブリッド車などに搭載される車載用電圧変換装置(DC/DCコンバータ)もこの車内LANに接続され、入出力電圧や入出力電流、内部温度などの状態がECUにより詳細に監視されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−308857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
DC/DCコンバータにおいて、入力コンデンサを介して入力電源から入力電圧を供給する場合、DC/DCコンバータが動作停止してから入力電源との接続を切断すると、入力コンデンサの両端子間のインピーダンスが高い状態で放置されるため、放電に長時間を要する。そのため、入力電源が切断されたにもかかわらず、DC/DCコンバータ側は動作可能状態となったままとなり、誤動作の原因ともなる。また、機器の保守のとき等に、入力電源を切断しても内部に高電圧が残ることとなり安全上の問題となるおそれもある。
【0005】
特許文献1には、入力電源の切断時に入力コンデンサを強制放電させる手段を有する電源装置の技術が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、負荷側にスイッチを用いているため、大電流回路においてはパワ―部品が必要となりコストアップとなってしまう。特許文献1に記載の電源装置では、入力コンデンサの電荷を急速に放電することができるが、継続的に動作させるため出力電圧が上昇する可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、電圧変換動作の停止時に入力コンデンサの放電を急速に行うことができるようにした車載用電圧変換装置、および車載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による車載用電圧変換装置は、入力スイッチと入力コンデンサとを介して第1の電源に接続された入力部と、第2の電源に接続された出力部と、メインスイッチング回路を含み、入力スイッチがオンされることにより入力部を介して供給された第1の電源からの入力電圧を電圧変換して直流の出力電圧を生成し、第2の電源に出力電圧を供給する電圧変換回路と、メインスイッチング回路のスイッチング動作を制御する制御部とを備えたものである。入力スイッチは、車載側制御部によって制御されるものであり、前記車載側制御部は、前記入力スイッチをオフする場合には、前記電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を出力する。また、入力コンデンサの両端が第1の電源に接続されると共に、入力コンデンサの両端が入力部に接続され、入力スイッチは入力コンデンサと第1の電源との間に設けられ、制御部が、電圧変換回路による電圧変換動作中は電圧変換のためにメインスイッチング回路をスイッチング動作させ、入力スイッチがオフされると共に電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を受信した場合には、メインスイッチング回路を、入力部における電圧値を低下させるためにスイッチング動作させるようにしたものである。停止指示信号を受信した場合には、メインスイッチング回路を、入力電圧監視部で検出される電圧値が所定の目標値に達するまで、入力部における電圧値を低下させるために、電圧値が所定の目標値に達する前に、出力値監視部で検出される検出値が所定の出力値を超えた場合には、メインスイッチング回路のスイッチング動作を一旦停止させ、出力値監視部で検出される検出値が所定の基準値に達した後、再度、メインスイッチング回路のスイッチング動作を開始させることによって間欠的にスイッチング動作させる。
【0008】
本発明による車載装置は、車載側制御部と、第1の電源と、入力スイッチと、入力コンデンサと、車載用電圧変換装置と、第2の電源とを含み、車載用電圧変換装置を、上記本発明による車載用電圧変換装置で構成したものである。
【0009】
本発明による車載用電圧変換装置、または車載装置では、メインスイッチング回路が、電圧変換回路による電圧変換動作中は電圧変換のためにスイッチング動作する。入力スイッチがオフされると共に電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を受信した場合には、入力部における電圧値を低下させるためにスイッチング動作する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の車載用電圧変換装置または車載装置によれば入力スイッチがオフされると共に電圧変換回路による電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を受信した場合には、メインスイッチング回路を、入力部における電圧値を低下させるためにスイッチング動作させるようにしたので、電圧変換動作の停止時に入力コンデンサの放電を急速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換装置の一構成例を示す回路図である。
図2図1に示した電圧変換装置における補助電源回路の一構成例を示す回路図である。
図3】第1の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第1の例を示すタイミングチャートである。
図4】第1の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第2の例を示すタイミングチャートである。
図5図3および図4に示した制御動作に対する比較例を示すタイミングチャートである。
図6】第1の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の一例を示す流れ図である。
図7】第2の実施の形態に係る電圧変換装置の一構成例を示す回路図である。
図8】第2の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の一例を示す流れ図である。
図9】第2の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第1の例を示すタイミングチャートである。
図10】第2の実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第2の例を示すタイミングチャートである。
図11図9および図10に示した制御動作に対する比較例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
1.1 構成
1.1.1 電圧変換装置全体の構成例
1.1.2 補助電源回路の構成例
1.2 動作
1.2.1 電圧変換時の動作
1.2.2 電圧変換動作停止時の動作(入力コンデンサの放電動作)
1.3 効果
2.第2の実施の形態
3.その他の実施の形態
【0016】
<1.第1の実施の形態>
[1.1 構成]
(1.1.1 電圧変換装置全体の構成例)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換装置1の一構成例を示している。
【0017】
電圧変換装置1は、入力部としての入力端子T1,T2と、メインスイッチング回路10と、トランス20と、整流回路30と、平滑回路40と、出力部としての出力端子T3,T4と、端子T5とを備えている。この電圧変換装置1はまた、制御IC(Integrated Circuit)53と、ドライブ回路55と、マイコン(マイクロコントローラ)64と、補助電源回路80とを備えている。
【0018】
この電圧変換装置1は、例えば車載用に用いられ、高圧バッテリBHから入力された直流の入力電圧Vinを電圧変換する(降圧する)ことにより、直流の出力電圧Voを生成するようになっている。この出力電圧Voは、出力端子T3を介して低圧バッテリBLへ供給されるようになっている。なお、高圧バッテリBHは、100Vから500V程度の電圧を蓄電するバッテリであり、低圧バッテリBLは、12Vから15V程度の電圧を蓄電するバッテリである。高圧バッテリBHは、入力スイッチ(コンダクタスイッチ)103および入力コンデンサCinを介して入力端子T1,T2に接続されている。低圧バッテリBL側には、負荷101が接続されている。また、この電圧変換装置1には、端子T5を介して車載側制御部であるECU100が接続されている。また、出力端子T3と負荷101および低圧バッテリBLとの間には、IG(イグニッション)スイッチ102の一端が接続されている。IGスイッチ102の他端は端子T5に接続されている。入力スイッチ103の一端は高圧バッテリBHの高圧側に接続されている。入力スイッチ103の他端は入力コンデンサCinの一端と入力端子T1とに接続されている。入力コンデンサCinの他端は、高圧バッテリBHの低圧側と入力端子T2とに接続されている。
【0019】
IGスイッチ102による電源オン/オフ信号は、ECU100に送信されるようになっている。ECU100は、IGスイッチ102の電源オン/オフ信号に基づいて、入力スイッチ103のオン/オフ制御を行うようになっている。入力スイッチ103をオン/オフすることにより、高圧バッテリBHを電圧変換装置1に対して接続/切断することができるようになっている。ECU100は、端子T5を介して電圧変換装置1の動作を制御するための制御信号S0を電圧変換装置1に送信するようになっている。制御信号S0には、IGスイッチ102の電源オン/オフ信号に基づいて、電圧変換装置1における電圧変換動作の開始(電源オン)を指示する開始動作指示信号や、電圧変換動作の停止(電源オフ)を指示する停止指示信号等が含まれる。
【0020】
メインスイッチング回路10、トランス20、整流回路30、および平滑回路40は、本発明における「電圧変換回路」の一具体例に対応する。制御IC53およびマイコン64は、本発明における「制御部」の一具体例に対応する。マイコン64は、本発明における「入力電圧監視部」の一具体例に対応する。高圧バッテリBHは、本発明における「第1の電源」の一具体例に対応し、低圧バッテリBLは、本発明における「第2の電源」の一具体例に対応する。
【0021】
入力コンデンサCinは、高圧バッテリBHから入力端子T1、T2間に入力される直流の入力電圧Vinを平滑化するためのものである。
【0022】
メインスイッチング回路10は、入力電圧Vinを交流電圧に変換するフルブリッジ型のスイッチング回路である。このメインスイッチング回路10は、スイッチング素子SW11〜SW14を有している。
【0023】
スイッチング素子SW11〜SW14は、例えば、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの素子が使用可能である。この例では、スイッチング素子SW11〜SW14は、全てNチャネルのMOS−FETにより構成されている。スイッチング素子SW11のゲートにはSW制御信号S11が供給され、ソースがスイッチング素子SW12のドレインに接続され、ドレインが1次側高圧ラインに接続されている。また、スイッチング素子SW12のゲートにはSW制御信号S12が供給され、ソースが1次側低圧ラインに接続され、ドレインがスイッチング素子SW11のソースに接続されている。また、スイッチング素子SW13のゲートにはSW制御信号S13が供給され、ソースがスイッチング素子SW14のドレインに接続され、ドレインが1次側高圧ラインに接続されている。また、スイッチング素子SW14のゲートにはSW制御信号S14が供給され、ソースが1次側低圧ラインに接続され、ドレインがスイッチング素子SW13のソースに接続されている。また、スイッチング素子SW11のソースおよびスイッチング素子SW12のドレインは、後述するトランス20の1次側巻線21の一端に接続されている。また、スイッチング素子SW13のソースおよびスイッチング素子SW14のドレインは、この1次側巻線21の他端に接続されている。
【0024】
この構成により、メインスイッチング回路10では、ドライブ回路55から供給されるSW制御信号S11〜S14に応じてスイッチング素子SW11〜SW14をオン/オフ制御することにより、入力電圧Vinを交流電圧に変換するようになっている。
【0025】
トランス20は、1次側と2次側とを直流的に絶縁するとともに交流的に接続するものであり、1次側巻線21および2次側巻線22A,22Bを含んで構成された3巻線型のトランスである。また、2次側巻線22A,22Bの一端はそれぞれセンタタップで互いに接続され、さらに2次側高圧ラインに接続されている。2次側巻線22Aの他端は、整流回路30におけるダイオード31のカソードに接続されている。2次側巻線22Bの他端は、整流回路30におけるダイオード32のカソードに接続されている。このトランス20は、メインスイッチング回路10によって変換された交流電圧を降圧または昇圧(この例では、降圧)し、一対の2次側巻線22A,22Bの他端から、互いに180度位相が異なる交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の降圧または昇圧の度合いは、1次側巻線21と2次側巻線22A,22Bとの巻数比によって定まる。1次側巻線21の巻数はNpであり、2次側巻線22A,22Bの巻数はそれぞれNsである。これらの巻数比Np:Nsは、例えば10:1に設定される。
【0026】
この構成により、トランス20は、1次側巻線21の両端間に供給された交流電圧をNs/Np倍に降圧し、2次側巻線22A,22Bから出力するようになっている。
【0027】
整流回路30は、一対の整流素子(ダイオード31,32)から構成され、トランス20から供給される交流電圧を整流する回路である。ダイオード31のカソードは、2次側巻線22Aの他端に接続され、ダイオード32のカソードは、2次側巻線22Bの他端に接続されている。また、これらダイオード31,32のアノード同士は互いに2次側低圧ラインに接続されている。
【0028】
平滑回路40は、チョークコイルLchと出力平滑コンデンサCoutとを有している。チョークコイルLchは、2次側高圧ライン上に挿入配置されている。チョークコイルLchの一端はトランス20のセンタタップに接続され、その他端は平滑コンデンサCoutの一端および出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサCoutの他端は2次側低圧ラインに接続され、出力端子T4を介して接地されている。平滑回路40はこのような構成により、整流回路30によって整流され、トランス20のセンタタップから出力される信号を平滑化して直流の出力電圧Voを生成するようになっている。
【0029】
補助電源回路80は、制御IC53およびマイコン64等の制御系の各回路部に電力を供給するものである。補助電源回路80は、補助スイッチング回路81を含んでいる。補助電源回路80は、入力端子T1とメインスイッチング回路10との間の1次側高圧ラインに接続され、入力電圧Vinおよび入力電流Iinが供給されて動作するようになっている。
【0030】
制御IC53およびドライブ回路55は、メインスイッチング回路10のスイッチング素子SW11〜SW14を制御するためのSW制御信号S11〜S14を生成するものである。制御IC53は、マイコン64からの制御信号S1に基づいて、出力電圧Voが所定の電圧を保つように、ドライブ回路55を制御するものである。ドライブ回路55は、制御IC53からの指示に基づいてSW制御信号S11〜S14を生成して、スイッチング素子SW11〜SW14に対して供給するものである。
【0031】
マイコン64は、入力端子T1とメインスイッチング回路10との間の1次側高圧ラインに接続され、電圧変換装置1の入力値として入力電圧Vinの電圧値を検出するようになっている。マイコン64はまた、出力端子T3と平滑回路40との間の2次側高圧ラインに接続され、電圧変換装置1の出力値として出力電流Ioの電流値および出力電圧Voの電圧値を検出するようになっている。
【0032】
マイコン64は、ECU100からの制御信号S0に基づいて、制御IC53の動作を制御する制御信号S1を制御IC53に出力するようになっている。制御信号S1には、メインスイッチング回路10のスイッチング動作の開始を指示する開始動作指示信号や、メインスイッチング回路10のスイッチング動作の停止を指示する停止指示信号等が含まれる。
【0033】
マイコン64はまた、ECU100からの制御信号S0に基づいて、補助スイッチング回路81の動作を制御する制御信号S2を補助電源回路80に出力するようになっている。制御信号S2には、補助スイッチング回路81のスイッチング動作の開始を指示する開始動作指示信号や、補助スイッチング回路81のスイッチング動作の停止を指示する停止指示信号等が含まれる。制御信号S2にはまた、補助スイッチング回路81の動作周波数(スイッチング周波数)を指示する動作周波数設定信号が含まれる。
【0034】
例えば、マイコン64は、電圧変換装置1における電圧変換動作中は電圧変換のためにメインスイッチング回路10をスイッチング動作させると共に、後述する図3等に示すように、補助スイッチング回路81を第1のスイッチング周波数f1でスイッチング動作させる制御を行うようになっている。マイコン64はまた、ECU100から制御信号S0として電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を受信した場合には、後述する図3等に示すように、メインスイッチング回路10を、入力電圧Vinの電圧値を低下させるためにスイッチング動作させる制御を行うようになっている。
【0035】
(1.1.2 補助電源回路80の構成例)
図2は、図1に示した電圧変換装置1における補助電源回路80の一構成例を示している。
【0036】
補助電源回路80は、例えば図2に示したように、補助スイッチング回路81と、トランス200と、ダイオードD11と、コンデンサC11と、レギュレータ82と、コンデンサC12とを備えたフライバックコンバータで構成することができる。
【0037】
補助スイッチング回路81は、MOS−FETにより構成されている。トランス200は、極性が反対となるように構成された1次側巻線201および2次側巻線202を含んでいる。1次側巻線201の一端は入力電圧Vinが供給される1次側高圧ラインに接続され、他端は補助スイッチング回路81のドレインに接続されている。補助スイッチング回路81のソースは1次側低圧ラインに接続されている。補助スイッチング回路81のゲートには、マイコン64からの制御信号S2によって周波数設定されたPWM(Pulse Width Modulation)制御信号が入力されるようになっている。
【0038】
2次側巻線202の一端は、ダイオードD11のアノードに接続されている。ダイオードD11のカソードは、コンデンサC11の一端とレギュレータ82とに接続されている。レギュレータ82は、ダイオードD11のカソードおよびコンデンサC11の一端とコンデンサC12の一端との間に配置されている。2次側巻線202の他端は、コンデンサC11,C12の他端に接続され、さらに補助電源電圧Vccの出力ラインに接続されている。
【0039】
レギュレータ82は、出力する補助電源電圧Vccを安定化するためのものである。ダイオードD11、コンデンサC11、およびコンデンサC12は、電圧の整流および平滑化のためのものである。これらによって、例えば5Vの安定した補助電源電圧Vccが生成され、制御IC53およびマイコン64等の制御系の各回路部に供給される。
【0040】
[1.2 動作]
(1.2.1 電圧変換時の動作)
図1において、ECU100は、IGスイッチ102がオンされると、入力スイッチ103をオンし、高圧バッテリBHを電圧変換装置1に対して接続する。ECU100はまた、制御信号S0として、電圧変換装置1における電圧変換動作の開始(電源オン)を指示する開始動作指示信号をマイコン64に出力する。制御IC53は、マイコン64からの制御信号S1に基づいて、ドライブ回路55を制御する。ドライブ回路55は、制御IC53からの指示に基づいてSW制御信号S11〜S14を生成する。
【0041】
メインスイッチング回路10は、SW制御信号S11〜S14に基づいてスイッチング素子SW11〜SW14をスイッチングすることにより、高圧バッテリBHから供給された直流の入力電圧Vinを交流電圧に変換し、トランス20の1次側巻線21の両端間に供給する。そしてトランス20は、この交流電圧をNs/Np倍に変圧(降圧)し、2次側巻線22A,22Bから、変圧された交流電圧を出力する。整流回路30は、この交流電圧を整流する。平滑回路40は、この整流された信号を平滑化して直流の出力電圧Voを生成し、出力端子T3に接続された低圧バッテリBLに給電する。また、出力電流Ioおよび出力電圧Voが負荷101へと供給される。
【0042】
より具体的には、メインスイッチング回路10では、ドライブ回路55から供給されるSW制御信号S11〜S14に応じて、スイッチング素子SW11,SW14がオン状態でスイッチング素子SW12,SW13がオフ状態の期間と、スイッチング素子SW12,SW13がオン状態でスイッチング素子SW11,SW14がオフ状態の期間とが交互に切り換えられる。このようなスイッチング動作により、メインスイッチング回路10では、入力電圧Vinに基づいて交流のパルス電圧が生成され、トランス20の1次側巻線21へ供給される。
【0043】
(1.2.2 電圧変換動作停止時の動作(入力コンデンサCinの放電動作))
図3図6を参照して、電圧変換動作停止時の動作を説明する。図3は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第1の例を示している。図4は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第2の例を示している。図5は、図3および図4に示した制御動作に対する比較例を示している。図6は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の流れの一例を示している。
【0044】
図3図5において、(A)はIGスイッチ102による電源オン/オフ信号を示している。(B)はメインスイッチング回路10の駆動波形を示している。(C)は補助スイッチング回路81の駆動波形を示している。(D)は入力電圧Vinを示している。
【0045】
マイコン64は、電圧変換装置1における電圧変換動作中(電源オン時)は、図3図5の(B)に示すように、電圧変換のためにメインスイッチング回路10を駆動周波数fmでスイッチング動作させるよう指示する信号を、制御信号S1として制御IC53に出力する。マイコン64はまた、電圧変換動作中は、図3図5の(C)に示すように補助スイッチング回路81を第1のスイッチング周波数f1でスイッチング動作させるよう指示する信号を、制御信号S2として補助スイッチング回路81に出力する。
【0046】
図1において、ECU100は、IGスイッチ102がオフされると、入力スイッチ103をオフし、高圧バッテリBHを電圧変換装置1に対して切断する。ECU100はまた、制御信号S0として、電圧変換装置1における電圧変換動作の停止(電源オフ)を指示する停止指示信号をマイコン64に出力する。
【0047】
マイコン64は、停止指示信号を受信した場合には、図6に示す流れに従って、入力コンデンサCinの放電動作を行うことで、入力コンデンサCinに蓄えられたエネルギを消費させる。マイコン64は、入力電圧Vinの電圧値を監視し、停止指示信号を受信した場合において、検出される電圧値が規定値(所定の目標値)に達するまで(図6のステップS21;N)、入力コンデンサCinを放電させるための動作を行う。
【0048】
マイコン64は、停止指示信号を受信した場合において、入力電圧Vinの電圧値が所定の目標値に達していない場合(図6のステップS21;Y)には、図3および図4の(B)に示すように、所定期間(Tm)経った後、メインスイッチング回路10のスイッチング動作を停止させるよう指示する信号を、制御信号S1として制御IC53に出力する。これにより、本実施の形態では、図3および図4の(B)に示すように電圧変換動作停止時においても、入力電圧Vinの電圧値を低下させるために、タイマ制御により、所定期間(Tm)、メインスイッチング回路10のスイッチング動作を継続させる制御を行う(図6のステップS21A)。
【0049】
マイコン64はまた、入力コンデンサCinを放電させるのに適した補助スイッチング回路81の動作周波数を設定し、その周波数設定信号を、制御信号S2として補助スイッチング回路81に出力する(図6のステップS22,S23)。その後、マイコン64は、入力電圧Vinの電圧値が規定値(所定の目標値)に達するまで入力コンデンサCinを放電させるための動作を行う(図6のステップS24;Y)。
【0050】
ここで、図3は、補助スイッチング回路81に関して、電圧変換動作停止時の動作周波数を、電圧変換動作中の動作周波数と同じに設定した場合の例を示している。図4は、補助スイッチング回路81を、所定期間Tm経過後に、電圧変換動作中の動作周波数(第1のスイッチング周波数f1)よりも周波数の高い第2のスイッチング周波数f2でスイッチング動作させる制御を行った例を示している。図4では、補助スイッチング回路81に関して、所定期間Tm経過後の動作周波数(第2のスイッチング周波数f2)を、電圧変換動作中の動作周波数(第1のスイッチング周波数f1)に対して2倍(f2=2f1)に設定した場合の例を示している。なお、電圧変換動作停止時の所定期間Tmの間も、第2のスイッチング周波数f2でスイッチング動作させるようにしてもよい。また、第2のスイッチング周波数f2の設定値は3倍や4倍等であってもよい。マイコン64は、入力電圧Vinの電圧値を監視し、検出される電圧値が所定の目標値に達するまで、補助スイッチング回路81をスイッチング動作させる。
【0051】
図5の比較例は、マイコン64が、停止指示信号を受信した場合に、直ちにメインスイッチング回路10のスイッチング動作を停止させるよう指示する信号を、制御信号S1として制御IC53に出力した例を示している。
【0052】
図5の比較例では、電源オフしてから入力電圧Vinが所定の目標値に達するまで(入力コンデンサCinが放電し終わるまで)に、時間t1を要している。これに対して、図3の第1の例では、電源オフしてから所定期間Tmの間、メインスイッチング回路10をスイッチング動作させていることで、時間t1よりも短い時間t11で入力コンデンサCinを放電させることができる。さらに図4の第2の例では、所定期間Tm経過後に補助スイッチング回路81の動作周波数を高くしたことで、時間t11よりもさらに短い時間t4で入力コンデンサCinを放電させることができる。
【0053】
[1.3 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、電圧変換装置1において、電圧変換動作の停止を指示する停止指示信号を受信した場合に、メインスイッチング回路10を、入力電圧Vinの電圧値を低下させるためにスイッチング動作させるようにしたので、電圧変換動作の停止時に入力コンデンサCinの放電を急速に、安定かつ効率的に行うことができる。
【0054】
<2.第2の実施の形態>
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る電圧変換装置1Aの一構成例を示している。上記第1の実施の形態に対して、本実施の形態は、電圧変換動作停止時の動作(入力コンデンサCinの放電動作)が異なっている。本実施の形態に係る電圧変換装置1Aは、図1に示した電圧変換装置1に対して構成要素として、出力過電圧保護回路91と、出力過電流制限回路92とをさらに備えている。
【0055】
上記第1の実施の形態では、図3および図4の(B)に示すように電圧変換動作停止時においても、タイマ制御により、所定期間(Tm)、メインスイッチング回路のスイッチング動作を継続させる制御を行う。これに対して、本実施の形態では、後述の図9および図10の(B)に示すように電圧変換動作停止時に、出力電圧Voおよび出力電流Ioの少なくとも一方を監視しながら、メインスイッチング回路10を間欠的にスイッチング動作させる制御を行う。
【0056】
出力過電圧保護回路91は、電圧変換動作停止時における出力電圧Voの電圧値が上がりすぎることを防止するためのものである。マイコン64は、出力過電圧保護回路91の動作を制御する制御信号S4を出力過電圧保護回路91に出力するようになっている。マイコン64は、例えば、電圧変換動作停止時において過電圧であるとみなす所定の出力電圧値を示す設定信号を制御信号S4として出力する。所定の出力電圧値は例えば、後述の図9および図10に示すように、低圧バッテリBLのバッテリ電圧VBに対して+ΔVの電圧である。
【0057】
出力過電流制限回路92は、電圧変換動作停止時における出力電流Ioの電流値が上がりすぎることを防止するためのものである。マイコン64は、出力過電流制限回路92の動作を制御する制御信号S5を出力過電流制限回路92に出力するようになっている。マイコン64は、例えば、電圧変換動作停止時において過電流であるとみなす所定の出力電流値(+ΔI)を示す設定信号を制御信号S5として出力する。
【0058】
マイコン64は、停止指示信号を受信した場合において、出力値として出力電圧Voの電圧値および出力電流Ioの電流値を検出し、その検出値が所定の出力値を超えないように、メインスイッチング回路10を間欠的にスイッチング動作させる制御を行うようになっている。マイコン64は、停止指示信号を受信した場合において、出力電圧Voまたは出力電流Ioに関する検出値が所定の出力値を超えた場合には、メインスイッチング回路10のスイッチング動作を一旦停止させ、検出値が所定の基準値に達した後、再度、メインスイッチング回路10のスイッチング動作を開始させるようになっている。ここでいう所定の基準値とは、後述の図9および図10に示すように、出力電圧Voに関しては例えば低圧バッテリBLのバッテリ電圧VBである。
【0059】
図8図11を参照して、本実施の形態における電圧変換動作停止時の動作を説明する。図8は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の流れの一例を示している。図9は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第1の例を示している。図10は、本実施の形態における電圧変換動作停止時の制御動作の第2の例を示している。図11は、図9および図10に示した制御動作に対する比較例を示している。
【0060】
図9および図11において、(A)はIGスイッチ102による電源オン/オフ信号を示している。(B)はメインスイッチング回路10の駆動波形を示している。(C)は出力電圧Voを示している。(D)は入力電圧Vinを示している。
【0061】
図10において、(A)はIGスイッチ102による電源オン/オフ信号を示している。(B)はメインスイッチング回路10の駆動波形を示している。(C)は出力電圧Vo、(D)は出力電流Ioを示している。(E)は入力電圧Vinを示している。
【0062】
マイコン64は、停止指示信号を受信した場合には、図8に示す流れに従って、入力コンデンサCinの放電動作を行うことで、入力コンデンサCinに蓄えられたエネルギを消費させる。マイコン64は、入力電圧Vinの電圧値を監視し、停止指示信号を受信した場合において、検出される電圧値が規定値(所定の目標値)に達するまで(図8のステップS31;N)、入力コンデンサCinを放電させるための動作を行う。
【0063】
マイコン64は、停止指示信号を受信した場合には、図9図11の(B)に示すように直ちにメインスイッチング回路10のスイッチング動作を停止させるよう指示する信号を、制御信号S1として制御IC53に出力する。マイコン64はまた、停止指示信号を受信した場合において、入力電圧Vinの電圧値が所定の目標値に達していない場合(図8のステップS31;Y)には、入力コンデンサCinを放電させるのに適した状態となるように、出力過電圧保護回路91および出力過電流制限回路92の設定を行い(図8ののステップS32)、入力電圧Vinの電圧値を低下させるために、メインスイッチング回路10をスイッチング動作させるよう指示する動作信号を、制御信号S2として出力する(図11のステップS33)。
【0064】
マイコン64は、出力値として出力電圧Voの電圧値および出力電流Ioの電流値を検出し、その検出値が所定の出力値を超えていない場合(図8のS34;N)には、ステップS31に戻る。その検出値が所定の出力値を超えた場合(図8のS34;Y)には、出力過電圧保護回路91または出力過電流制限回路92によって、メインスイッチング回路10のスイッチング動作が停止(図8のステップS35)した後、ステップS31に戻る。
【0065】
ここで、図9は、電圧変換動作停止時において、出力電圧Voが過電圧となる所定の出力電圧値(VB+ΔV)によって制限された結果、メインスイッチング回路10が間欠的にスイッチング動作している場合の例を示している。図10は、電圧変換動作停止時において、出力電圧Voは過電圧となる所定の出力電圧値(VB+ΔV)に達していないが、出力電流Ioが過電流となる所定の出力電流値(+ΔI)によって制限された結果、メインスイッチング回路10が間欠的にスイッチング動作している場合の例を示している。
【0066】
図11の比較例は、電圧変換動作停止時にメインスイッチング回路10のスイッチング動作を完全に停止させた場合の例を示している。図9および図10の動作例では、電圧変換動作停止時にメインスイッチング回路10を間欠的にスイッチング動作していることで、図11の比較例に比べて短い時間t5,t6で入力コンデンサCinを放電させることができる。
【0067】
本実施の形態によれば、電圧変換動作停止時に、出力電圧Voまたは出力電流Ioを監視しながら、メインスイッチング回路10を間欠的にスイッチング動作させるようにしたので、入力コンデンサCinの容量が大きい場合でも、短時間で入力コンデンサCinの放電を行うことができ、かつ、出力側の低圧バッテリBLへの負担を最小限に抑えることができる。
【0068】
<3.その他の実施の形態>
本発明による技術は、上記各実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
【0069】
例えば、上記の各実施の形態では、入力電圧Vinを降圧して出力電圧Voを生成するようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、入力電圧Vinを昇圧して出力電圧Voを生成してもよい。
【0070】
本技術は、出力電圧Voが直流電圧であり、その直流電圧レベルを変化させることができる、全ての電源装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1,1A…電圧変換装置、10…メインスイッチング回路、20…トランス、21…1次側巻線、22A,22B…2次側巻線、30…整流回路、31,32…ダイオード、40…平滑回路、53…制御IC、55…ドライブ回路、64…マイコン、80…補助電源回路、81…補助スイッチング回路、82…レギュレータ、91…出力過電圧保護回路、92…出力過電流制限回路、100…ECU、101…負荷、102…IGスイッチ、103…入力スイッチ、200…トランス、201…1次側巻線、202…2次側巻線、BH…高圧バッテリ、BL…低圧バッテリ、Cin…入力コンデンサ、Cout…出力平滑コンデンサ、C11,C12…コンデンサ、D11…ダイオード、f1…第1のスイッチング周波数、f2…第2のスイッチング周波数、fm…メインスイッチング回路の駆動周波数、Iin…入力電流、Io…出力電流、Lch…チョークコイル、SW11〜SW14…スイッチング素子、S0,S1,S2,S4,S5…制御信号、S11〜S14…SW制御信号、Tm…所定期間(タイマ時間)、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、T5…端子、Vcc…補助電源電圧、Vin…入力電圧、Vo…出力電圧、VB…バッテリ電圧。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11