特許第6266521号(P6266521)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6266521-ウイルス複製阻害剤 図000110
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266521
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】ウイルス複製阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/14 20060101AFI20180115BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 405/06 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 409/06 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 413/06 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 333/58 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 231/56 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 261/20 20060101ALI20180115BHJP
   C07D 217/18 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4045 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4196 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/433 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/5383 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/381 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4365 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/4025 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/5025 20060101ALI20180115BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20180115BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   C07D209/14CSP
   C07D401/12
   C07D413/12
   C07D401/06
   C07D405/06
   C07D409/06
   C07D413/06
   C07D403/06
   C07D471/04 108A
   C07D409/12
   C07D405/12
   C07D471/04 106A
   C07D403/12
   C07D417/12
   C07D401/14
   C07D498/04 112Q
   C07D417/14
   C07D413/14
   C07D333/58
   C07D471/04 104Z
   C07D231/56 B
   C07D495/04 105A
   C07D471/04 106Z
   C07D487/04 144
   C07D261/20
   C07D471/04 101
   C07D471/04 107Z
   C07D217/18
   A61K31/4045
   A61K31/4439
   A61K31/422
   A61K31/4178
   A61K31/506
   A61K31/437
   A61K31/498
   A61K31/4155
   A61K31/4725
   A61K31/423
   A61K31/4196
   A61K31/4184
   A61K31/444
   A61K31/433
   A61K31/5383
   A61K31/5377
   A61K31/381
   A61K31/416
   A61K31/4365
   A61K31/454
   A61K31/501
   A61K31/4025
   A61K31/5025
   A61K31/497
   A61P31/14ZNA
【請求項の数】19
【全頁数】342
(21)【出願番号】特願2014-531279(P2014-531279)
(86)(22)【出願日】2012年9月26日
(65)【公表番号】特表2014-527978(P2014-527978A)
(43)【公表日】2014年10月23日
(86)【国際出願番号】EP2012069007
(87)【国際公開番号】WO2013045516
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2015年8月18日
(31)【優先権主張番号】1116559.4
(32)【優先日】2011年9月26日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】61/626,410
(32)【優先日】2011年9月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512320560
【氏名又は名称】カトリック ユニヴェルシテット ルーヴェン
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【弁理士】
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100152319
【弁理士】
【氏名又は名称】曽我 亜紀
(72)【発明者】
【氏名】バルディオット,ドロシー
(72)【発明者】
【氏名】カルレンス,ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】ダルマイヤー,カイ
(72)【発明者】
【氏名】カプテイン,スザンヌ
(72)【発明者】
【氏名】マクノートン,ミハエル
(72)【発明者】
【氏名】マルシャン,アルノー
(72)【発明者】
【氏名】ネイツ,ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】スメッツ,ヴィム
(72)【発明者】
【氏名】コークニ,モハメド
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/021878(WO,A1)
【文献】 特表2009−506979(JP,A)
【文献】 特表2003−523345(JP,A)
【文献】 特表2008−543897(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/009084(WO,A2)
【文献】 特表2010−500413(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/091413(WO,A1)
【文献】 Bergman, J. et al.,Synthesis and reactions of some 3-(2-haloacyl)indoles,Tetrahedron,1973年,29(7),pp. 971-976
【文献】 Naziroglu, Hayriye Nevinet al.,Synthesis and application of L-proline and R-phenylglycine derived organocatalysts for direct asymmetric Michael addition of cyclohexanone to nitroalkenes,Turkish Journal of Chemistry,2012年,36(5),pp. 659-670
【文献】 STN International,RN 1316109-81-5、1297049-96-7、1297011-10-9、1296377-78-0、1295540-00-9、1295460-37-5、1294813-77-6、1294288-37-1、1293697-77-4、1287503-18-7、1287040-60-1、1286579-37-0、1277962-26-1、1252467-88-1、1181884-55-8、1134766-19-0、1118870-48-6、1062132-16-4、1030212-41-9、1015662-06-2、1014535-82-0、1014493-63-0、1012956-97-6、1011162-23-4、1011120-58-3、1011119-79-1、1011113-94-2、931000-99-6、920834-07-7、878619-92-2,File REGISTRY [online],2011年 8月11日,ED 2006.3.30-2011.8.11
【文献】 DATABASE PUBCHEM [ONLINE],NCBI,2005年 9月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(A)の化合物、その立体異性体、その互変異性体、その溶媒和物、その塩、又はその薬学的に許容可能な塩:
【化1】
(式中、
環Aは、1つ、2つ、又は3つのZで置換された複素環であり、ここで環Aは
【化2】
であり、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、N、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
10はC、CH及びNから選択され、X〜X10の最低でも5つがCR、C又はCHから選択され、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、又は複素環−ヘテロC2〜6アルキニルは、置換されていなくても又はC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び該複素環が、1つ、2つ又は3つのZ1aで置換されており、
はC3〜7シクロアルキル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで前記C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、複素環−C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1bで置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換された5員、6員又は7員の複素環を形成することができる)。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、
環A
【化3】
が、
【化4】
から選択され、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、前記部分が1つ又は2つのZで置換されており、
環Bが、C〜C20アリール及び複素環から選択され、ここで前記C〜C20アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで置換されていて、
は、C3〜7シクロアルキル、C〜C20アリール、複素環から選択され、
ここで前記C3〜7シクロアルキル、C〜C20アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1bで置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、及びヘテロC2〜6アルキニルは、1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルは、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル、及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルは、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルはC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH、及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C〜C20アリール、複素環、C5〜14アリールC1〜6アルキル、C5〜14アリールC2〜6アルケニル、C5〜14アリールC2〜6アルキニル、C5〜14アリールヘテロC1〜6アルキル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルケニル、C5〜14アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルはC1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、又は−NHで任意に置換された(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の化合物、それらいずれかの立体異性体、それらいずれかの互変異性体、それらいずれかの溶媒和物、それらいずれかの塩、又は、それらいずれかの薬学的に許容可能な塩であって、
環A
【化5】
が、
【化6】
から選択され、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、前記部分が1つ又は2つのZで置換されており、
環Bが、
【化7】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環は、1つ、2つ又は3つのZ1aで置換されており、
はC3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで前記C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1bで置換されており、
は水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキルは、1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルは、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル;−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルは、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、アリール及び複素環はC1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択される、
請求項1又は請求項2に記載の化合物、それらいずれかの立体異性体、それらいずれかの互変異性体、それらいずれかの溶媒和物、それらいずれかの塩、又は、それらいずれかの薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、それらいずれかの立体異性体、それらいずれかの互変異性体、それらいずれかの溶媒和物、それらいずれかの塩、又は、それらいずれかの薬学的に許容可能な塩であって、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、アリール及び複素環は、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル;−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル及びアリールは、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル及び複素環は、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択される、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、それらいずれかの立体異性体、それらいずれかの互変異性体、それらいずれかの溶媒和物、それらいずれかの塩、又は、それらいずれかの薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
下記式(D)の構造を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物:
【化8】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、N、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
ここでX〜Xの少なくとも5つがCR、C及びCHから選択され、X〜Xの少なくとも1つがヘテロ原子であり、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
環B、R及びRは請求項1〜4のいずれか一項に定義されている)。
【請求項6】
式(D)の化合物の一部分
【化9】
が、
【化10】
から選択され、前記部分が1つ又は2つのZで置換されており、
環Bが、
【化11】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環は、1つ、2つ又は3つのZ1aで置換されており、
は、
【化12】
から選択され、ここで前記部分は1つ、2つ又は3つのZ1bで置換されており、
1bは、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、アリール及び複素環からなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、アリール及び複素環は、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−NHCH;−N(CH、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、ここで前記C1〜6アルキルは1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル、アリール及び複素環は、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル、及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
は独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで前記C1〜6アルキル及びアリールは、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
は独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで前記C1〜6アルキル及び複素環は、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択される、
請求項5に記載の式(D)の化合物。
【請求項7】
下記式(G)の構造を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物:
【化13】
(式中、
環B、R、R、X、Z及びRは請求項1〜6のいずれか一項に定義されており、nは1、2及び3から選択される)。
【請求項8】
下記式(H)の構造を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物:
【化14】
(式中、
環B、各Z1、及び各Z1bは、それぞれ独立して、請求項1〜5のいずれか一項に定義されており、
mは1、2及び3から選択され、
nは1、2及び3から選択され、
及びXは請求項1〜6のいずれか一項に定義されている)。
【請求項9】
下記式(I)の構造を有する、請求項1、請求項2又は請求項4のいずれか一項に記載の化合物:
【化15】
(式中、
各Z及び各Z1bは、それぞれ独立して、請求項1、請求項2又は請求項4のいずれか一項に定義されており、
環Bはアリール及びヘテロアリールから選択され、ここで前記アリール、ヘテロアリールは、ハロゲン、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシで置換されており、
nは1、2及び3から選択され、
mは1、2及び3から選択される)。
【請求項10】
下記式(D2)又は式(D5)の構造を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【化16】
【請求項11】
下記式(F1)の構造を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【化17】
【請求項12】
環Bで置換される炭素原子がR配置をとる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
環Bで置換される炭素原子がS配置をとる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
薬学的に許容可能な担体と、活性成分として有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩とを含む、医薬組成物。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物を作製する方法であって、
好適な溶媒中で式(X1)の化合物:
【化18】
をアミンRNHと反応させる工程であって、ここで環A、環B、R及びRは本明細書で提示される実施形態のいずれか一つによる意味を有し、LGは当業者に知られるような脱離基、塩素、臭素又はヨウ素から選択される、工程、又は、
式(A1)の化合物が得られるように、触媒及び好適な溶媒の存在下で式(X2)のイミンを式(X3)のアルデヒドと反応させる工程であって、
【化19】
ここで環A、環B及びRは本明細書で提示される実施形態のいずれか一つによる意味を有するが、式(X3)及び式(A1)の環Aにおいて、炭素原子はカルボニルと結合している、工程、
を含む、方法。
【請求項16】
医薬品の製造のための、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
動物、哺乳動物若しくはヒトにおけるフラビウイルス感染症の治療若しくは予防のための薬剤の製造のための、有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
【請求項18】
ヒトにおけるフラビウイルス感染症の治療若しくは予防のための薬剤の製造のための、有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩の使用であって、ここで該薬剤が、任意に1つ又は複数の他の医薬品とともに、それを必要とする患者に投与される、使用。
【請求項19】
前記フラビウイルス感染症がデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症である、請求項17又は請求項18に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の化合物群と、新規の化合物を使用することにより動物においてウイルス感染症を予防又は治療する方法と、医薬品として使用される、より好ましくはウイルス感染症、詳細にはRNAウイルスによる感染症、より詳細にはフラビウイルス科に属するウイルスによる感染症、更により詳細にはデングウイルスによる感染症を治療又は予防する医薬品として使用される上記の新規の化合物とに関する。本発明は更に、新規の化合物の医薬組成物又は複合調製物と、医薬品として使用される、より好ましくはウイルス感染症を予防又は治療する組成物又は調製物とに関する。本発明は、化合物を調製する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
蚊又はダニにより伝播されるフラビウイルスは、ヒトにおいて生命に関わる感染症、例えば脳炎及び出血熱を引き起こす。フラビウイルス属のデングウイルスには異なるが、密接に関連した4種の血清型(DENV−1、DENV−2、DENV−3及びDENV−4)が知られている。デング熱は、世界中の熱帯及び亜熱帯地域のほとんどで、主に都市部及び準都市部において流行している。世界保健機構(WHO)によると、25億人(その内10億が子供)にDENV感染症の危険性がある(WHO, 2002)。世界中で毎年、推定5000万〜1億症例のデング熱(DF)、50万症例の重度のデング疾患(すなわちデング出血熱(DHF)及びデング熱ショック症候群(DSS))が起こり、2万を超える人を死に至らしめている。DHFは流行地域の子供の中で入院及び死亡の主な原因になっている。全体として、デング熱はアルボウイルス病の最も多い原因を占めている。南米、東南アジア及び西太平洋に位置する国々(ブラジル、プエルトリコ、ベネズエラ、カンボジア、インドネシア、ベトナム、タイを含む)での近年の大発生のために、デング熱症例数がここ数年に亘って激増している。疾患が新たな地域に拡散することでデング熱症例数が増加するだけでなく、大発生がより深刻化する傾向にある。
【0003】
デング疾患を予防及び/又は制御するために、現時点で利用可能な唯一の方法は媒介生物を制御する蚊根絶戦略である。デング熱のワクチンの開発が進められているが、多くの困難に直面している。これには抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる現象の存在がある。
【0004】
1つの血清型による感染症からの回復は、その血清型に対する終生免疫をもたらすが、他の3種の血清型の1つによる後の感染に対しては部分的かつ一時的な保護しか与えない。別の血清型による感染の後、既存の異種抗体は新たに感染したデングウイルス血清型と複合体を形成するが、病原菌を中和することはない。それどころか、細胞へのウイルス侵入が促進され、無制御のウイルス複製及びより高いピークのウイルス力価が生じると考えられている。一次感染及び二次感染の両方において、より高いウイルス力価がより重度のデング疾患と関連付けられる。母性抗体は授乳により乳児へと容易に伝達する可能性があることから、このことは子供が成人よりも重度のデング疾患に罹りやすい理由の1つであると考えられる。
【0005】
高度浸淫性(hyperendemic)地域とも呼ばれる2種以上の血清型が同時期に流布している場所では、二次的なより重度の感染症を被る危険性が高まることから、重篤なデング疾患の危険性が極めて高くなる。その上、高度浸淫状況では、より毒性の強い株が発生する可能性が増大することで、デング出血熱(DHF)又はデング熱ショック症候群の可能性が高まる。
【0006】
アエデス・アエジプティ(Aedes aegypti:ネッタイシマカ)及びアエデス・アルボピクタス(Aedesalbopictus)(ヒトスジシマカ(tiger mosquito))を含むデングウイルスを保菌する蚊は北上している。米国(US)の疾病予防管理センター(CDC)によると、両蚊とも現在はテキサス南部に生息している。デングウイルス保菌蚊の北上は米国に限らず、欧州でも観察されている。
【0007】
ここ30年に亘る膨大な努力にも関わらず、デングウイルス疾患に対する保護に利用可能なワクチンは現在のところ存在していない。主な課題は4種全ての血清型に対して同程度の保護を与えるワクチン(四価ワクチン)を開発することである。また今日でも、デング熱ウイルス感染症の治療又は予防に特異的な抗ウイルス薬は利用可能ではない。動物、より詳細にはヒトにおけるウイルス感染症、とりわけフラビウイルス、より詳細にはデングウイルスにより引き起こされるウイルス感染症の予防又は治療に対する治療法が依然として大いに必要とされていることは明らかである。良好な効力、無副作用若しくは程度の低い副作用、複数のデングウイルス血清型に対する広範な活性、低毒性、及び/又は良好な薬物動態特性若しくは薬力学的特性を有する治療法が強く待ち望まれている。本発明はデングウイルスを含むフラビウイルスに対する活性を示す新規の化合物を提供する。従来技術は当業者に本発明の化合物も抗ウイルス化合物としての該化合物の使用ももたらさない。
【発明の概要】
【0008】
本発明は上述の課題の少なくとも1つを新規の化合物群により解決することができるという予期せぬ所見に基づくものである。
【0009】
本発明は抗ウイルス活性を有することが示されている新たな化合物を提供する。さらに本発明は、これらの化合物がウイルス、とりわけフラビウイルス、より具体的にはデングウイルス(DENV)及び黄熱病ウイルス(YFV)の増殖を効率的に阻害することを実証している。そのためこれらの化合物は、動物、哺乳動物及びヒトにおけるウイルス感染症の治療及び/又は予防、より具体的にはフラビウイルス科に属するウイルスによる感染症、更により詳細にはデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症の治療及び/又は予防に使用することができる新たな強力な化合物の有用な群を構成している。
【0010】
本発明は更に、医薬品としてのかかる化合物の使用、及び動物又は哺乳動物、より詳細にはヒトにおいてウイルス感染症、詳細にはフラビウイルス科に属するウイルスによる感染症、更により詳細にはデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症を治療及び/又は予防する薬剤の製造への該化合物の使用に関する。本発明は全てのかかる化合物を作製する方法及び該化合物を有効量含む医薬組成物にも関する。
【0011】
本発明は、1つ又は複数のかかる化合物を、任意に1つ又は複数の他の医薬品とともに、それを必要とする患者に投与することにより、ヒトにおいてウイルス感染症を治療又は予防する方法にも関する。詳細には本発明は、有効量の1つ又は複数のかかる化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、任意に1つ又は複数の他の医薬品とともに、それを必要とする患者に投与することにより、ヒトにおいてウイルス感染症、とりわけフラビウイルス感染症を治療又は予防する方法にも関する。より詳細には本発明は、有効量の1つ又は複数のかかる化合物又はその薬学的に許容可能な塩を、任意に1つ又は複数の他の医薬品とともに、それを必要とする患者に投与することにより、ヒトにおいてデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症を治療又は予防する方法にも関する。
【0012】
本発明の一態様は、新たな下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグを提供することである:
【化1】
(式中、
環Aは複素環であり、ここで該複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZで置換されていていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、ここで該アリール及び複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていていてもよく、
はシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル、複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていていてもよく、
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1cで置換されていていてもよく、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、=O、−SZ、=S、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(O)、−NZC(O)Z、−NZC(O)NZ、シアノ、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルからなる群から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
とZとがともに、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH若しくは−NHで置換されていてもよい(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】AG129マウスにおけるデングウイルスにより誘導された致死/安楽死のカプランマイヤープロットと、Celgosivir及びCPD−242による処理の効果とを示す図である。赤色の点線は処理の終了を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を特定の実施形態に対して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】
本発明の第1の実施形態は、下記式(D)による化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化2】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
環Bはアリール及び複素環から選択され、ここで該アリール及び複素環は、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていてもよいが、但し環Bは非置換のフェニルではなく、
はシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル、複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよく、
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルは、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1cで置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、=O、−SZ、=S、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(O)、−NZC(O)Z、−NZC(O)NZ、シアノ、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルからなる群から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
とZとがともに、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくは−NHで置換されていてもよい(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0016】
第2の実施形態では、上記化合物は下記式(D3)による構造を有する:
【化3】
【0017】
第3の実施形態では、上記化合物は下記式(F1)による構造を有する:
【化4】
【0018】
第4の実施形態では、本発明は医薬品として使用される下記式(D)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化5】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
環Bはアリール及び複素環から選択され、ここで該アリール及び複素環は、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていてもよく、
はシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル、複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよく、
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルは、置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1cで置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、=O、−SZ、=S、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(O)、−NZC(O)Z、−NZC(O)NZ、シアノ、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルからなる群から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
とZとがともに、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくは−NHで置換されていてもよい(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0019】
第5の実施形態は、動物(ヒトを含む)においてウイルス感染症を予防又は治療する薬剤として使用される下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化6】
(式中、
環Aは複素環であり、ここで該複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZで置換されていていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、ここで該アリール及び複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていていてもよく、
はシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル、複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていていてもよく、
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1cで置換されていていてもよく、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、=O、−SZ、=S、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(O)、−NZC(O)Z、−NZC(O)NZ、シアノ、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルからなる群から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよく、
とZとがともに、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくは−NHで置換されていてもよい(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0020】
第6の実施形態は、動物(ヒトを含む)においてウイルス感染症を予防又は治療する薬剤として使用される下記式(B)の化合物に関する:
【化7】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
10はC、CH及びNから選択され、X〜X10の最低でも5つがCR、C又はCHから選択され、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい)。
【0021】
第7の実施形態では、本発明は、動物(ヒトを含む)においてウイルス感染症を予防又は治療する薬剤として使用される下記式(C)の化合物に関する:
【化8】
【0022】
第8の実施形態では、本発明は、Rが水素である、先の実施形態による化合物及び該化合物の使用に関する。
【0023】
第9の実施形態では、本発明は、Rがアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環が置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよい、先の実施形態による化合物及び該化合物の使用に関する。
【0024】
本発明は更に、動物のウイルス感染症を予防又は治療する医薬品として使用される、先の実施形態による化合物に関する。
【0025】
一実施形態では、ウイルス感染症はフラビウイルスによる感染症である。
【0026】
更なる実施形態では、フラビウイルスはデングウイルスである。
【0027】
本発明は更に、第4〜第9の実施形態による化合物を薬学的に許容可能な担体とともに含む医薬組成物に関する。
【0028】
本発明は更に、動物においてウイルス感染症を予防又は治療する方法であって、かかる予防又は治療を必要とする上記動物(ヒトを含む)に、有効用量の先の実施形態のいずれかによる化合物を投与することを含む、方法に関する。
【0029】
本発明は更に、初めの3つの実施形態による化合物を作製する方法であって、
カルボニルに隣接したメチレンを有するケトン誘導体が得られるように、複素環をフリーデルクラフツ条件下で反応させる工程と、
α−ハロゲノケトンが得られるように、先で得られたケトンをハロゲン化条件下で反応させる工程と、
所望の本発明の化合物が得られるように、先で得られたα−ハロゲノケトンをアミンで置換する工程と、
を含む、方法に関する。
【0030】
本発明の一態様は、下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグを提供することである:
【化9】
(式中、
環Aは1つ、2つ又は3つのZで任意に置換された複素環であり、好ましくは環Aは1つ又は2つのZで任意に置換された複素環であり、より好ましくは環Aは、
【化10】
から選択される複素環であり、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、示された複素環は1つ又は2つのZで任意に置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び該複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化11】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環が1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換されている(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0031】
本発明の一態様は、下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化12】
(式中、
環Aは1つ、2つ又は3つのZで任意に置換された複素環であり、好ましくは環Aは1つ又は2つのZで任意に置換された複素環であり、より好ましくは環Aは、
【化13】
から選択される複素環であり、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、示された複素環は1つ又は2つのZで任意に置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化14】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環が1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換されている(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができるが、
但し式(A)の化合物は、
N−(5−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−2−メトキシフェニル)−メタンスルホンアミド(CAS番号1294288−37−1)、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(CAS番号1211427−21−2)、
2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1090733−87−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン(CAS番号875860−58−5)、又は、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号920816−95−1)、
ではない)。
【0032】
本発明の一態様は、薬剤として使用される下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化15】
(式中、
環Aは1つ、2つ又は3つのZで任意に置換された複素環であり、好ましくは環Aは1つ又は2つのZで任意に置換された複素環であり、より好ましくは環Aは、
【化16】
から選択される複素環であり、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、示された複素環は1つ又は2つのZで任意に置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化17】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環が1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換されている(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0033】
本発明の一態様は、動物、哺乳動物又はヒトにおいてフラビウイルス感染症、好ましくはデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症の予防又は治療に使用される下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化18】
(式中、
環Aは1つ、2つ又は3つのZで任意に置換された複素環であり、好ましくは環Aは1つ又は2つのZで任意に置換された複素環であり、より好ましくは環Aは、
【化19】
から選択される複素環であり、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、示された複素環は1つ又は2つのZで任意に置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化20】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環が1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換されている(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0034】
本発明の一態様は、動物、哺乳動物又はヒトにおいてフラビウイルス感染症、好ましくはデングウイルス又は黄熱病ウイルスによる感染症の予防又は治療に使用される下記式(A)の化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグに関する:
【化21】
(式中、
環Aは1つ、2つ又は3つのZで任意に置換された複素環であり、好ましくは環Aは1つ又は2つのZで任意に置換された複素環であり、より好ましくは環Aは、
【化22】
から選択される複素環であり、ここで波線は主式(A)のカルボニルとの結合点を指し、示された複素環は1つ又は2つのZで任意に置換されていてもよく、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化23】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環が1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH、−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換されている(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができる)。
【0035】
本発明のこの態様の特定の実施形態では、上記化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグは、下記式(B)による構造を有する:
【化24】
(式中、環B、R、R、Z、Z、Z、Z及びZは式(A)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものであり、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
10はC、CH及びNから選択され、X〜X10の最低でも5つがCR、C又はCHから選択され、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(O)Z、−S(O)、−S(O)NZ、トリフルオロメチル、−C(O)Z、−C(O)OZ、−C(O)NZ、−C(O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル又は複素環−ヘテロアルキニルは、置換されていなくても又はアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(O)OH若しくはNHから選択される1つ若しくは複数の置換基で置換されていてもよい)。
【0036】
本発明のこの態様の特定の実施形態では、動物、哺乳動物若しくはヒトにおけるフラビウイルス感染症の予防若しくは治療に使用される化合物、医薬品として使用される化合物、又は化合物自体、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグは、下記式(B)による構造を有する:
【化25】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、N、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
10はC、CH及びNから選択され、
ここでX〜X10の少なくとも5つがCR、C及びCHから選択され、X〜X10の少なくとも1つがヘテロ原子であり、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
好ましくは式(B)の化合物の一部分
【化26】
が、
【化27】
から選択され、ここで波線は主式(B)のカルボニルとの結合点を指し、前記部分が任意に1つ又は2つのZで置換されており、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化28】
から選択され、ここで波線は主式(B)の炭素原子との結合点を指し、示された環は、1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
はアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルから選択され、好ましくはRはアルキル、シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記アルキル、シクロアルキル、アリール及び複素環が、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びアルキルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル及びヘテロアルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルから選択され、好ましくはRは独立して、水素、−S(=O)、−C(=O)OZ、アルキル及びヘテロアルキルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(O)Oアルキル、及び−N(CH、−NH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、−O−アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル、及び複素環−ヘテロアルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、複素環及び複素環−アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、複素環及び複素環−アルキルからなる群から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)Oアルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記アルキル、ヘテロアルキル、アリール、複素環及び複素環−アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)Oアルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)Oアルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、アルキル、アリール、複素環及び複素環−アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、アルキル、アリール及び複素環−アルキルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記アルキル、アリール、複素環及び複素環−アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記アルキル、アリール及び複素環が、アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記アルキル及び複素環が、アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、シクロアルキル、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、アルキル及びシクロアルキルから選択され、
ここで上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換された(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができるが、
但し式(B)の化合物自体は、
N−(5−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−2−メトキシフェニル)−メタンスルホンアミド(CAS番号1294288−37−1)、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(CAS番号1211427−21−2)、
2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1090733−87−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン(CAS番号875860−58−5)、又は、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号920816−95−1)、
ではない)。
【0037】
本発明のこの態様の特定の実施形態では、動物、哺乳動物若しくはヒトにおけるフラビウイルス感染症の予防若しくは治療に使用される化合物、医薬品として使用される化合物、又は化合物自体、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグは、下記式(B)による構造を有する:
【化29】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、N、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
10はC、CH及びNから選択され、
ここでX〜X10の少なくとも5つがCR、C及びCHから選択され、X〜X10の少なくとも1つがヘテロ原子であり、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
好ましくは式(B)の化合物の一部分
【化30】
が、
【化31】
から選択され、ここで波線は主式(B)のカルボニルとの結合点を指し、前記部分が任意に1つ又は2つのZで置換されており、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化32】
から選択され、ここで波線は主式(B)の炭素原子との結合点を指し、示された環は、1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
は、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは独立して、水素、−S(=O)、−C(=O)OZ、C1〜6アルキル及びヘテロC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、及び−N(CH、−NH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a、Z1b及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環がC1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル、及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換された(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができるが、
但し式(B)の化合物自体は、
N−(5−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−2−メトキシフェニル)−メタンスルホンアミド(CAS番号1294288−37−1)、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(CAS番号1211427−21−2)、
2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1090733−87−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン(CAS番号875860−58−5)、又は、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号920816−95−1)、
ではない)。
【0038】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(C)による構造を有する:
【化33】
(式中、環B、R、R、点線、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は式(A)及び式(B)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものである)。
【0039】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(D)、式(D1)、式(D2)、式(D3)、式(D4)又は式(D5)による構造を有する:
【化34】
(式中、環B、R、R、点線、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は式(A)及び式(B)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものである)。
【0040】
別の特定の実施形態では、上記化合物、及びその異性体(詳細には立体異性体又は互変異性体)、溶媒和物、塩(詳細には薬学的に許容可能な塩)又はプロドラッグは下記式(D)による構造を有する:
【化35】
(式中、
各点線は任意の二重結合を表し、最大6つの非隣接点線が二重結合を形成することができ、
、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立して、CR、N、NR、O及びSから選択され、
及びXはそれぞれ独立して、C、CH及びNから選択され、
ここでX〜Xの少なくとも5つがCR、C及びCHから選択され、X〜Xの少なくとも1つがヘテロ原子であり、
pは0、1又は2であり、
qは0、1又は2であり、
好ましくは式(D)の化合物の一部分
【化36】
が、
【化37】
から選択され、ここで上記部分は1つ又は2つのZで任意に置換されており、
環Bはアリール及び複素環から選択され、該アリール及び複素環は1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されており、好ましくは環Bは、
【化38】
から選択され、ここで波線は主式(A)の炭素原子との結合点を指し、示された環は、1つ、2つ又は3つのZ1aで任意に置換されていてもよく、
はC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRはC1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、複素環から選択され、より好ましくはRはC1〜6アルキル、又は、
【化39】
から選択される部分であり、
ここで上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜7シクロアルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、及び複素環が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、より好ましくは、
【化40】
から選択される上記部分が1つ、2つ又は3つのZ1bで任意に置換されており、
1bは、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、アリール及び複素環からなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−NHCH;−N(CH、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
は水素、−C(O)Z、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは水素、−C(O)Z及びC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル及びヘテロC2〜6アルキニルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが1つ、2つ又は3つのZ1cで任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、水素及びZから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはRは独立して、水素、−S(=O)、−C(=O)OZ、C1〜6アルキル及びヘテロC1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル及び−N(CH、−NH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキルが、−C(=O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル及び−N(CH、−NH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
、Z1a及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルからなる群から選択され、好ましくはZ、Z1a及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−SZ、=S、−S(=O)Z、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NZ、−NZS(=O)、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)、−NZC(=O)NZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、−C(=O)H、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、より好ましくはZ、Z1a及びZ1cはそれぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、−OZ、−O−C(=O)Z、=O、−S(=O)、−S(=O)NZ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NZ、−NZC(=O)Z、−NZC(=O)−OZ、シアノ、−C(=O)Z、−C(=O)OZ、−C(=O)NZ、C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルからなる群から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、ヘテロC1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−OCF、−O−C(O)Me、シアノ、ニトロ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、ヒドロキシル、=O、−O−C(O)Me、シアノ、−C(O)OH、−C(O)OC1〜6アルキル、−NH、−NHCH;−N(CH、−NH−C(=O)O−C1〜4アルキル、モルホリニル、−S(O)1〜4アルキル及び−O−C1〜6アルキルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC1〜6アルケニル、アリールヘテロC1〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、より好ましくはZは独立して、C1〜6アルキル、アリール及び複素環−C1〜6アルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール、複素環及び複素環−C1〜6アルキルが、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、−S(=O)1〜4アルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及びアリールが、ヒドロキシル、ハロゲン、ジフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−S(=O)1〜4アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−C1〜4アルキル、−NH、及び−N(CH、ピロリジニル、ピペリジニル、及びピペラジニルから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル、アリール及び複素環から選択され、より好ましくはZは独立して、ヒドロキシル、C1〜6アルキル及び複素環から選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH、−NH及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、好ましくは上記C1〜6アルキル、アリール及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、より好ましくは上記C1〜6アルキル及び複素環が、C1〜6アルキル及び−N(CHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、C3〜7シクロアルキル、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルから選択され、好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル、アリール、C3〜7シクロアルキル及び複素環から選択され、より好ましくはZ及びZはそれぞれ独立して、水素、C1〜6アルキル及びC3〜7シクロアルキルから選択され、
ここで上記C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、アリール、複素環、アリールC1〜6アルキル、アリールC2〜6アルケニル、アリールC2〜6アルキニル、アリールヘテロC1〜6アルキル、アリールヘテロC2〜6アルケニル、アリールヘテロC2〜6アルキニル、複素環−C1〜6アルキル、複素環−C2〜6アルケニル、複素環−C2〜6アルキニル、複素環−ヘテロC1〜6アルキル、複素環−ヘテロC2〜6アルケニル及び複素環−ヘテロC2〜6アルキニルが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、=O、ハロゲン、−SH、=S、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ又は−NHから選択される1つ、2つ又は3つの置換基で任意に置換されており、
とZとがともに、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、−SH、トリフルオロメチル、−O−C1〜6アルキル、−OCF、シアノ、ニトロ、−C(=O)OH又は−NHで任意に置換された(5員、6員又は7員の)複素環を形成することができるが、
但し式(D)の化合物は、
N−(5−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−2−メトキシフェニル)−メタンスルホンアミド(CAS番号1294288−37−1)、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(CAS番号1211427−21−2)、
2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1090733−87−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン(CAS番号875860−58−5)、又は、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号920816−95−1)、
ではない)。
【0041】
一実施形態では、本発明の化合物自体が下記のいずれか1つではない:
N−(5−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−2−メトキシフェニル)−メタンスルホンアミド(CAS番号1294288−37−1)、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)ベンゼンスルホンアミド(CAS番号1211427−21−2)、
2−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1090733−87−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン(CAS番号875860−58−5)、又は、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号920816−95−1)。
【0042】
別の実施形態では、本発明の化合物自体が下記のいずれか1つではない:
1−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号1296377−78−0)、
N−[4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−2−メチル−プロパンアミド(CAS番号1294813−77−6)、
N−[4−[[2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−2−メトキシフェニル]−アセトアミド(CAS番号1287503−18−7)、
1−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−エタノン(CAS番号1287040−60−1)、
2−[(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ]−1−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号1286579−37−0)、
3,4−ジヒドロ−6−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−2(1H)−キノリノン(CAS番号1277962−26−1)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(m−トリルアミノ)エタノン(CAS番号1252467−88−1)、
2−(4−エトキシ−3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1241127−58−1)、
2−[(1−アセチル−4−ピペリジニル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号1210169−39−3)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−[(6−メトキシ−3−ピリジンイル)アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号1181884−55−8)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号1134766−19−0)、
3−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−ベンズアミド(CAS番号1062257−51−5)、
N−[4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−2,2−ジメチル−プロパンアミド(CAS番号1062132−16−4)、
N−[3−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−アセトアミド(CAS番号1030735−63−7)、
2−[(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号1030232−46−2)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(フェニルアミノ)−エタノン(CAS番号1030214−83−5)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−[[6−(4−モルホリニル)−3−ピリジニル]アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号1030212−41−9)、
2−(3−(ジフルオロメトキシ)−4−メトキシフェニルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(CAS番号1015662−06−2)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−エタノン(CAS番号1014535−82−0)、
2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号1014493−63−0)、
2−[(4−エトキシ−3−メトキシフェニル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号1014422−80−0)、
N−[4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−アセトアミド(CAS番号1013712−88−3)、
1−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−[[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号1012956−97−6)、
N−[2−クロロ−4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−アセトアミド(CAS番号1011120−58−3)、
1−[4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−2−メトキシフェニル]−2−ピロリジノン(CAS番号1011119−79−1)、
N−シクロプロピル−4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−ベンズアミド(CAS番号1011113−94−2)、
2−[(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号949443−90−7)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−[(1−プロピル−4−ピペリジニル)アミノ]−エタノン(CAS番号941047−24−1)、
2−(シクロペンチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号931079−25−3)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−[(4−メチルフェニル)アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号931016−79−4)、
2−(シクロプロピルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号931000−99−6)、
1−[4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−2−ピロリジノン(CAS番号924713−83−7)、
2−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−イル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号924713−60−0)、
2−[(3,4−ジメトキシフェニル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号924712−67−4)、
1−[3−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]フェニル]−2−ピロリジノン(CAS番号920952−63−2)、
2−エトキシ−5−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド(CAS番号920883−17−6)、
6−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−2−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン(CAS番号920834−07−7)、
2−[(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号920819−87−0)、
3−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−N−メチル−ベンズアミド(CAS番号920672−79−3)、
4−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−ベンゼンアセトニトリル(CAS番号920669−36−9)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−[(4−メトキシフェニル)アミノ]−2−フェニル−エタノン(CAS番号920601−77−0)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イルアミノ)エタノン(CAS番号878619−92−2)、
N−シクロプロピル−3−[[2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−ベンズアミド(CAS番号878577−28−7)、
2−[[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号875166−36−2)、
2−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−エタノン(CAS番号874669−99−5)、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(メチル((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
N−(4−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)フェニル)イソブチルアミド、
2−((ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチル)(メチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
3−(3−(2−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)プロピル)−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2,4−ジオン、
1−(7−エチル−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチルアミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)プロピル)−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2,4−ジオン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(メチル(2,3,4−トリメトキシベンジル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(モルホリノ(フェニル)メチルアミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(4−(ジメチルアミノ)ベンジルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(2−(フラン−2−イル)エチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オン、
2−(1−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)エチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)(メチル)アミノ)−N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド、
2−(2−(2−フルオロフェノキシ)エチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((2,3−ジメトキシベンジル)(メチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,4−ジメトキシベンジル)(メチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(2−(チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エタノン、
2−(1−(フラン−2−イル)エチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(2−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(メチル(チオフェン−2−イルメチル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチルアミノ)エタノン、
2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(3−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(メチル(チオフェン−3−イルメチル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(1−(チオフェン−2−イル)エチルアミノ)エタノン、
2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1−(2−メトキシフェニル)エチルアミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(4−メトキシベンジルアミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−2−イルメチルアミノ)エタノン、
2−(ベンジルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(フラン−2−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチルアミノ)−N−(2,6−ジメチルフェニル)アセトアミド、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルメチルアミノ)エタノン、
2−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)エタノン、又は、
2−(フラン−2−イルメチルアミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン。
【0043】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(E)、式(E1)又は式(E2)による構造を有する:
【化41】
(式中、環B、R、R、点線、X、X、X、X、X、X、X、X及びX10は式(A)及び式(B)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものである)。
【0044】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(F)又は式(F1)による構造を有する:
【化42】
(式中、環B、R、R、点線、X、X、X、X、X、X、X及びZは式(A)及び式(B)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものである)。
【0045】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(G)による構造を有する:
【化43】
(式中、環B、R、R、X、Z及びRは式(A)及び式(B)によって実施形態のいずれか1つに規定されるようなものであり、nは0、1、2及び3から選択される)。
【0046】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(H)による構造を有する:
【化44】
(式中、
環B、それぞれ独立したZ及びそれぞれ独立したZ1bは、式(A)によって実施形態のいずれか1つに記載されるようなものであり、好ましくはZ1bはメタ位又はパラ位に位置しており、好ましくは環Bは非置換のフェニルではなく、
mは0、1、2及び3から選択され、
nは0、1、2及び3から選択され、
及びXは式(B)によって実施形態のいずれか1つに記載されるようなものである)。
【0047】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(I)による構造を有する:
【化45】
(式中、
環B、それぞれ独立したZ及びそれぞれ独立したZ1bは、式(A)によって実施形態のいずれか1つに記載されるようなものであり、
好ましくは環Bはアリール及びヘテロアリールから選択され、より好ましくは環Bは、
【化46】
から選択され、ここで上記アリール、ヘテロアリール及び示された環が、ハロゲン、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシで任意に置換されていてもよく、より好ましくは上記アリールがハロゲン、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシで置換されており、
好ましくはZは水素、ハロゲン又はC1〜4アルキルであり、
好ましくはZ1bはC1〜4アルコキシ、−OCHCHOH、水素、−CH−OHであり、
mは0、1、2及び3から選択され、好ましくはmは1及び2から選択され、
nは0、1、2及び3から選択され、好ましくはnは0及び1から選択される)。
【0048】
別の特定の実施形態では、上記化合物は下記式(J)による構造を有する:
【化47】
(式中、
は水素、ハロゲン又はC1〜4アルキルであり、
nは0及び1から選択され、
環Bはアリール及びヘテロアリールであり、より好ましくは環Bは、
【化48】
から選択され、ここで上記アリール、ヘテロアリール及び示された環が、ハロゲン、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシで任意に置換されていてもよく、より好ましくは上記アリールがハロゲン、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシで置換されており、
1bはC1〜4アルコキシ、−OCHCHOH、−CH−OHであり、
mは0及び1から選択され、
はC1〜4アルキルである)。
【0049】
本発明の化合物は、下記の式(A)においてアスタリスクで示されるように、環Bで置換された炭素原子に少なくとも1つの不斉中心を提示する。この不斉中心は式(A)のR配置又はS配置で生じ得る。好ましい一実施形態では、上記不斉中心はR配置をとる。別の好ましい実施形態では、上記不斉中心はS配置をとる。
【化49】
【0050】
特定の実施形態では、環Aはヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZで置換されていてもよい。別の特定の実施形態では、環Aは非置換の又は1つ若しくは複数のZで置換されたインドリル、ベンゾチエニル、ピロロピリジニル、ピリジンイミダゾリル、インダゾリル、テトラヒドロピリジンチエニル、ピラゾールピリジニル及びインドリニルから選択される。より特定の実施形態では、環Aは非置換の又は1つ若しくは複数のZで置換されたインドリル及びインドリニルから選択される。更により詳細には、環Aは非置換の又は1つ若しくは複数のZで置換されたインドール−3−イル及びインドリン−1−イルから選択される。
【0051】
本発明の特定の実施形態では、環Aはインドリン−1−イルからは選択されない。
【0052】
別の特定の実施形態では、環Bは、非置換の又は1つ若しくは複数のZ1aで置換された、フェニル;ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、ベンゾフラニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピリジンイミダゾリル、ピリジンピロリル(pyrrolyl)、ピラゾールピリジニル、ベンズピロリル、トリアジニル、プリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ジヒドロイミダゾオキサジニル及びプテリジニルから選択される。更に別の特定の実施形態では、環Bは非置換の又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されたフェニル及びピリジルから選択される。
【0053】
別の特定の実施形態では、環Bは複素環であり、該複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていてもよい。別の特定の実施形態では、環Bは非置換の又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されたアリール及びヘテロアリールから選択される。より特定の実施形態では、環Bはヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1aで置換されていてもよい。
【0054】
更により特定の実施形態では、環Bは、非置換の又は1つ若しくは複数のZ1aで置換された、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フリル、チエニル、ピロリル、ベンゾフラニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピリジンイミダゾリル、ピリジンピロリル、ピラゾールピリジニル、ベンズピロリル、トリアジニル、プリニル、キノキサリニル、キナゾリニル及びプテリジニルから選択される。
【0055】
更により特定の実施形態では、環Bは、非置換の又は1つ若しくは複数のZ1aで置換された、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、フリル、チエニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピリジンイミダゾリル、ベンゾピロリル、ピラゾールピリジニル及びキノキサリニルから選択される。
【0056】
特定の実施形態では、環Bは非置換のフェニルではない。
【0057】
別の特定の実施形態では、Rは水素及び非置換の又は1つ若しくは複数のZ1cで置換されたアルキルから選択される。別の特定の実施形態では、Rは水素及びアルキル(より詳細にはC1〜3アルキル)から選択される。更に別の特定の実施形態では、Rは水素、メチル、エチル及びプロピルから選択される。
【0058】
別の実施形態では、Rは、アリール;複素環;アリールアルキル;アリールアルケニル;アリールアルキニル;複素環−アルキル;複素環−アルケニル;複素環−アルキニル;アリールヘテロアルキル;アリールヘテロアルケニル;アリールヘテロアルキニル;複素環−ヘテロアルキル;複素環−ヘテロアルケニル;複素環−ヘテロアルキニルから選択され、ここで上記アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル、複素環−アルキニル、アリールヘテロアルキル、アリールヘテロアルケニル、アリールヘテロアルキニル、複素環−ヘテロアルキル、複素環−ヘテロアルケニル及び複素環−ヘテロアルキニルは置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよい。
【0059】
別の実施形態では、Rはアリール;複素環;W−アリール及びW−複素環から選択され、ここで上記アリール、複素環、W−アリール及びW−複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよく、WはC1〜3アルキル、C1〜3アルケニル、C1〜3アルキニル、C1〜3ヘテロアルキル、C1〜3ヘテロアルケニル及びC1〜3ヘテロアルキニルから選択される。
【0060】
別の特定の実施形態では、Rはアリール;複素環;W−アリール及びW−複素環から選択され、ここで上記アリール、複素環、W−アリール及びW−複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよく、WはC1〜3アルキルから選択される。
【0061】
更に別の特定の実施形態では、Rはアリール;複素環;−CH−アリール及び−CH−複素環から選択され、ここで上記アリール、複素環、−CH−アリール及び−CH−複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよい。別の実施形態では、Rはアリール及び複素環から選択され、ここで上記アリール及び複素環は置換されていなくても又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されていてもよい。更により特定の実施形態では、Rは非置換の又は1つ若しくは複数のZ1bで置換されたフェニル及びピリジンから選択される。更により特定の実施形態では、Rは非置換の又は1つ若しくは複数のZ1bで置換された、フェニル及び、
【化50】
から選択される。
【0062】
本発明の極めて特定的な実施形態は下記から選択される化合物に関する:
2−((3−エトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((4−クロロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)エタノン、
2−((3−クロロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,4−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−フルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−フルオロ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−4−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(フラン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−3−イル)エタノン、
2−(1H−イミダゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリミジン−5−イル)エタノン、
2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−((2−ヒドロキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((ピリジン−2−イルメチル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)エタノン、
2−((フラン−2−イルメチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾニトリル、
4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(キノキサリン−6−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((2,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((2,3−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
3−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(メチルスルホニル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−エチルフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(イソキノリン−5−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(キノキサリン−6−イルアミノ)エタノン、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N,N−ジメチルベンズアミド、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド、
1−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
6−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン、
2−((3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(オキサゾール−5−イル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−1,3−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン、
4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンズアミド、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸エチル、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル、
2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(チアゾール−4−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル、
1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリル、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリル、
2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1H−インドール−5−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)エタノン、
1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸、
2−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノン、
2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル、
1−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
N−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)−2−(ジメチルアミノ)−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミド、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノン、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
4−(2−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボニトリル、
2−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−N,N−ジメチル−1H−インドール−5−スルホンアミド、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−2−フルオロベンゾニトリル、
4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−3,5−ジフルオロベンゾニトリル、
1−(6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸、
1−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(m−トリル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(p−トリル)エタノン、
1−(6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチル、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸、
2−(2−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(インドリン−1−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
(2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル、
1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−((2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1−(エチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−(ピペリジン−4−イルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
4−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−メトキシベンゾニトリル、
1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチル、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンヒドロクロリド、
1−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(4−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン、
4−(1−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−モルホリノ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリミジン−5−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−((3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((5−エトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−イソプロポキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((5−エチルピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
2−(6−エトキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(4−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−エトキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((6−(ジメチルアミノ)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
4−(1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリル、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−((5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラジン−2−イル)エタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル、
2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
(−)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
(+)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
3−メトキシ−5−((2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンジルアセテート、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(イソキノリン−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルピリジン−3−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタノン、
2−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ピコリノニトリル、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリダジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((2,6−ジメトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン、
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
(−)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
(+)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
(−)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
(+)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
(−)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
(+)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン、
2−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(o−トリル)エタノン、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((4−フルオロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン、
2−((3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート、
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3−ヒドロキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチル、
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート、
1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(3−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート、
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート、
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−(3−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート、
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート、
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン、
2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート、
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート、
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸、
2−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート、
1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
3−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート、
1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
3−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
4−(3−((1−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)アミノ)−5−メトキシフェニル)ブタン酸、
2−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(メチルスルホニル)エチル)フェニル)アミノ)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−((メチルスルホニル)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エタノン、
2−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)−1−(7−(3−アミノプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)エタノン、
2−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
3−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(5−フェニルイソオキサゾール−3−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロパン酸、
1−(5−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)エタノン、
1−メチル−4−((2−(5−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ピロリジン−2−オン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−((メチルアミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−(3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[3,4−d]チアゾール−2−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−アミノエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタノン、
2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)エタノン、
2−((3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(チアゾロ[4,5−b]ピラジン−2−イル)エタノン、
2−(3−((1−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)アミノ)−5−メトキシフェニル)酢酸、
2−((3−(3−アミノプロポキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(5−(アミノメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(7−(アミノメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(5−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エタノン、
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)アミノ)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−((メチルスルホニル)メチル)フェニル)アミノ)エタノン、
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)−1−(7−((メチルスルホニル)メチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン、及び、
3−(3−(2−(6−シアノピリジン−2−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロパン酸。
【0063】
本発明の別の態様は、医薬品として使用される式(A)、式(B)、式(C)、式(D)、式(D1)、式(D2)、式(D3)、式(D4)、式(D5)、式(E)、式(E1)、式(E2)、式(F)、式(F1)及び式(G)による第1の態様に記載の化合物、並びにそれらの全ての実施形態に関する。
【0064】
本発明の別の態様は、医薬品として使用される式(A)、式(B)、式(C)、式(D)、式(D1)、式(D2)、式(D3)、式(D4)、式(D5)、式(E)、式(E1)、式(E2)、式(F)、式(F1)、式(G)、式(H)、式(I)、式(J)による第1の態様に記載の化合物、及びそれらの全ての実施形態に関する。
【0065】
本発明の更に別の態様は、動物、哺乳動物又はヒトにおいてフラビウイルス感染症を予防又は治療する医薬品として使用される本明細書に記載の化合物に関する。特定の実施形態では、フラビウイルス感染症はデングウイルスによる感染症である。本発明は薬剤の製造への本明細書に記載の化合物の使用にも関するものであり、特定の実施形態では、上記薬剤は動物、哺乳動物又はヒトにおいてフラビウイルス感染症を予防又は治療するものである。
【0066】
本発明の別の態様は、本明細書の上記に記載の化合物及びそれらの全ての実施形態を、薬学的に許容可能な担体とともに含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、式(A)、式(B)、式(C)、式(D)、式(D1)、式(D2)、式(D3)、式(D4)、式(D5)、式(E)、式(E1)、式(E2)、式(F)、式(F1)及び式(G)から選択される化合物、並びにそれらの全ての実施形態を含む。
【0067】
本発明の別の態様は、有効量の本明細書の上記に記載の化合物及びそれらの全ての実施形態を、薬学的に許容可能な担体とともに含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、式(A)、式(B)、式(C)、式(D)、式(D1)、式(D2)、式(D3)、式(D4)、式(D5)、式(E)、式(E1)、式(E2)、式(F)、式(F1)、式(G)、式(H)、式(I)、式(J)から選択される化合物、及びそれらの全ての実施形態を含む。
【0068】
本発明の更に別の態様は、動物、哺乳動物又はヒトにおいてフラビウイルス感染症を予防又は治療する方法であって、かかる予防又は治療を必要とする動物、哺乳動物又はヒトに、有効用量の本明細書に記載の第1の態様の化合物及びそれらの実施形態を投与することを含む、方法に関する。
【0069】
更に別の態様は、本発明の化合物を作製する方法であって、所望の本発明の化合物が得られるように、イミンをチアゾリウム触媒の存在下において極性変換条件下でアルデヒドと反応させる工程を含む、方法に関する。
【0070】
別の実施形態では、本発明は本発明の化合物を作製する方法であって、
カルボニルに隣接してメチレンを有するケトン誘導体が得られるように、複素環をフリーデルクラフツ条件下で反応させる工程と、
α−ハロゲノケトンが得られるように、先で得られたケトンをハロゲン化条件下で反応させる工程と、
所望の本発明の化合物が得られるように、先で得られたα−ハロゲノケトンをアミンで置換する工程と、
を含む、方法に関する。
【0071】
別の実施形態では、本発明は本発明の化合物を作製する方法であって、
α−ハロゲノアミド誘導体が得られるように、ヘテロ環状アミンを2−ハロゲノ−酢酸ハロゲン化物と反応させる工程と、
所望の本発明の化合物が得られるように、先で得られたα−ハロゲノアミドをアミンで置換する工程と、
を含む、方法に関する。
【0072】
別の実施形態では、本発明は本発明の化合物を作製する方法であって、
所望の化合物としてβ−アミノケトン誘導体が得られるように、アルデヒドを触媒の存在下においてイミンと反応させる工程、
を含む、方法に関する。
【0073】
本発明の一実施形態は、本発明の化合物を作製する方法であって、
好適な溶媒中で式(X1)の化合物:
【化51】
をアミンRNHと反応させる工程であって、ここで環A、環B、R及びRは本明細書で提示される実施形態のいずれか一つによる意味を有し、LGは当業者に知られるような脱離基であり、好ましくは塩素、臭素及びヨウ素から選択される、工程、又は、
式(A1)の化合物が得られるように、触媒及び好適な溶媒の存在下で式(X2)のイミンを式(X3)のアルデヒドと反応させる工程であって、
【化52】
ここで環A、環B及びRは本明細書で提示される実施形態のいずれか一つによる意味を有するが、式(X3)及び式(A1)の環Aにおいて、炭素原子はカルボニルと結合している、工程、
を含む、方法に関する。
【0074】
「治療する(treat)」又は「治療すること(treating)」という用語は、本明細書で使用される場合、ウイルス感染症の阻害を通じて治療的利点又は予防的利点をもたらす目的で本発明の化合物又は組成物を被験体に投与することを指していると意図される。治療は、ウイルス感染症の阻害により媒介される、疾患、障害若しくは病態、又はかかる疾患、障害若しくは病態の1つ若しくは複数の症状の進行の逆転、改善、軽減、阻害、それらの重症度の低下、又はそれらの予防を含む。「被験体」という用語はかかる治療を必要とする動物又は哺乳動物の患者、例えばヒトを指す。
【0075】
特許請求の範囲で用いられる「を含む」という用語は、直前に挙げられた手段に限定するものとはみなさず、他の要素又は工程を排除しないことに留意されたい。
【0076】
本明細書を通じての「一実施形態」又は「或る実施形態」という言及は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造又は特質が、本発明の少なくとも1つの実施形態に包含されることを意味する。そのため、本明細書の様々な箇所での「一実施形態では」又は「或る実施形態では」という語句の存在(appearances)は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではないが、そうであってもよい。さらに、この開示から当業者に明らかであるように、1つ又は複数の実施形態において特定の特徴、構造又は特質を任意に好適に組み合わせることができる。単数の名詞を表すのに不定冠詞又は定冠詞(例えば"a"又は"an"、"the")が用いられる場合、他に特に記述がない限りこれには複数のその名詞が包含される。
【0077】
同様に、本発明の例示的な実施形態の記載において、開示を簡素化し、1つ又は複数の様々な本発明の態様の理解を助ける目的で、本発明の様々な特徴が単一の実施形態、図面又はその記載にまとめて述べられる場合もあることを理解されたい。
【0078】
下記の定義のそれぞれにおいて、炭素原子の数は、一般的に置換基又はリンカーに存在するのが最適な炭素原子の最大数を指す。本願に他に示されない限り、炭素原子の数はその特定の置換基又はリンカーに最適な炭素原子の最大数を指すことを理解されたい。
【0079】
「脱離基」又は「LG」という用語は、本明細書で使用される場合、求核試薬で置き換えられるか又は塩基性条件若しくは酸性条件下で切断若しくは加水分解されやすい化学基を意味する。特定の実施形態では、脱離基はハロゲン原子(例えばCl、Br、I)又はスルホネート(例えばメシレート、トシレート、トリフレート)から選択される。
【0080】
「保護基」という用語は、官能基の特性又は全体として化合物の特性をマスキングする又は変更する化合物の一部分を指す。保護基の化学構造は多岐にわたる。保護基の機能の一つは、親原薬の合成における中間体として働くことである。保護/脱保護に関する化学的保護基及び戦略が当該技術分野において既知である。"Protective Groups in Organic Chemistry", Theodora W.Greene(John Wiley & Sons, Inc., New York, 1991)を参照されたい。保護基は、例えば化学結合を順序立てて計画的に作製及び切断することで、或る特定の官能基の反応性をマスキングするとともに、所望の化学反応の効率化を助けるのに頻繁に利用されている。化合物の官能基の保護は、極性、親油性(疎水性)及び一般的な分析ツールにより測定することができる他の特性等の保護される官能基の反応性に加えて、他の物理的特性を変更する。化学的に保護された中間体自体は、生物学的に活性であっても又は不活性であってもよい。
【0081】
保護された化合物は、変更された特性、幾つかの場合では、最適化された特性(例えば、細胞膜の通過及び酵素分解又は隔離に対する抵抗性)をin vitro及びin vivoにおいて示し得る。この役割において、意図される治療効果を有する、保護された化合物は、プロドラッグと称されることがある。保護基の別の機能は、親薬物をプロドラッグに変換することであり、ここで、その親薬物は、in vivoにおいてプロドラッグから変換されたときに放出される。活性なプロドラッグは、親薬物よりも効率的に吸収され得るので、プロドラッグは、in vivoにおいて親薬物よりも高い効力を有し得る。保護基は、化学中間体の場合in vitroにおいて、又はプロドラッグの場合in vivoにおいて、除去される。化学中間体の場合、脱保護後に得られる生成物、例えば、アルコールが生理学的に許容可能であることは特に重要ではないが、一般に、生成物が薬理学的に無害であることがより望ましい。
【0082】
「ヒドロカルビル」、「C1〜18ヒドロカルビル」、「ヒドロカルビル基」又は「C1〜18ヒドロカルビル基」という用語は、本明細書で使用される場合、C〜C18の一次(normal)、二次、三次の不飽和又は飽和の、非芳香族の、非環式又は環式の炭化水素、及びそれらの組合せを指す。そのためこの用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル及びシクロアルキニルを含む。
【0083】
「ヘテロヒドロカルビル」、「ヘテロC1〜18ヒドロカルビル」、「ヘテロヒドロカルビル基」、「ヘテロC1〜18ヒドロカルビル基」又は「O、S及びNからなる原子から選択される1つ又は複数のヘテロ原子を任意に含むヒドロカルビル基」という専門用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子(複数の場合もあり)により置き換えられているヒドロカルビル基を指し、そのためヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル及び非芳香族複素環を含む。したがってこの用語はとりわけ例としてアルコキシ、アルケニルオキシ、Cアルキル−O−C18−wアルキル、Cアルケニル−O−アルキル、Cアルキル−NH−C18−wアルケニルを含む。ここではwは1〜18のいずれかの数から選択される。
【0084】
「アルキル」又は「C1〜18アルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、不飽和部位を有しないC〜C18の一次、二次又は三次の線形又は環状(又は線形と環状との組合せ)の、分岐鎖又は直鎖の炭化水素を意味する。例としては、メチル、エチル、1−プロピル(n−プロピル)、2−プロピル(iPr)、1−ブチル、2−メチル−1−プロピル(i−Bu)、2−ブチル(s−Bu)、2−ジメチル−2−プロピル(t−Bu)、1−ペンチル(n−ペンチル)、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−1−ブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、シクロプロピルエチレン、メチルシクロプロピレン、2,3−ジメチル−2−ブチル、シクロペンチルメチレン、3,3−ジメチル−2−ブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−イコシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。特定の実施形態では、「アルキル」という用語は、本明細書の上記で規定されるようにC1〜12炭化水素、更により詳細にはC1〜6炭化水素、更により詳細にはC1〜3炭化水素を指す。好ましいアルキルはC1〜6アルキルである。別の好ましいアルキルはC1〜4アルキルである。
【0085】
「非環式アルキル」又は「線形アルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、不飽和部位を有しない、環状ではないC〜C18の一次、二次又は三次の線形、分岐鎖又は直鎖の炭化水素を意味する。例としては、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル(iPr)、1−ブチル、2−メチル−1−プロピル(i−Bu)、2−ブチル(s−Bu)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu)、1−ペンチル(n−ペンチル)、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−1−ブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル及びn−イコシルである。
【0086】
「シクロアルキル」又は「C3〜18シクロアルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、他に述べられていなければ、例えばシクロプロピル、シクロプロピルメチレン、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチレン、シクロプロピルエチレン、メチルシクロプロピレン、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、イソプロピル(isopropyl)シクロオクチル、シクロオクチルメチレン、ノルボルニル、フェンキル、トリメチルトリシクロヘプチル、デカリニル(decalinyl)、アダマンチル等のC3〜10単環式又はC7〜18多環式の飽和炭化水素からなる又はそれらを含む3個〜18個の炭素原子を有する飽和炭化水素の一価ラジカルを意味する。疑義の生じるのを避けるために例えば、シクロペンチルメチレンは、
【化53】
を指し、ここでシクロペンチル上のメチル基は別の基に共役する。さらに疑義の生じるのを避けるために例えば、メチルシクロプロピレンは、
【化54】
を指し、ここでメチルシクロプロピルのシクロプロピルは別の基と共役する。好ましいシクロアルキルはC3〜7シクロアルキルである。
【0087】
「アルケニル」又は「C2〜18アルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合を有する、C〜C18の一次、二次又は三次の線形又は環状の分岐鎖又は直鎖の炭化水素を指す。例としては、エチレン又はビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、シクロペンテニル(−C)、シクロヘキセニル(−C)、シクロペンテニルプロピレン、メチルシクロヘキセニレン及び5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合はシス配置又はトランス配置をとることができる。特定の実施形態では、「アルケニル」という用語は本明細書の上記に更に規定されるようにC1〜12炭化水素、更により詳細にはC1〜6炭化水素を指す。好ましいアルケニルはC2〜6アルケニルである。
【0088】
「非環式アルケニル」又は「線形アルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合を有する、環状ではないC〜C18の一次、二次又は三次の線形、分岐鎖又は直鎖の炭化水素を指す。例としては、エチレン又はビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)及び5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合はシス配置又はトランス配置をとることができる。
【0089】
「シクロアルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合を有するとともに、C3〜10単環式又はC7〜18多環式の炭化水素からなるか又はそれらを含む、3個〜18個の炭素原子を有する非芳香族の炭化水素ラジカルを指す。例としては、シクロペンテニル(−C)、シクロペンテニルプロピレン、メチルシクロヘキセニレン及びシクロヘキセニル(−C)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合はシス配置又はトランス配置をとることができる。
【0090】
「アルキニル」又は「C2〜18アルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有する、C〜C18の一次、二次又は三次の線形又は環状の分岐鎖又は直鎖の炭化水素を指す。例としては、エチニル(−C≡CH)、3−エチル−シクロヘプタ−1−イニレン、4−シクロヘプタ−1−イル−メチレン及び1−プロピニル(プロパルギル、−CHC≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、「アルケニル」という用語は本明細書の上記に更に規定されるようにC1〜12炭化水素、更により詳細にはC1〜6炭化水素を指す。好ましいアルキニルはC2〜6アルキニルである。
【0091】
「非環式アルキニル」又は「線形アルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有する、環状ではないC〜C18の一次、二次、三次の線形、分岐鎖又は直鎖の炭化水素を指す。例としては、エチニル(−C≡CH)及び1−プロピニル(プロパルギル、−CHC≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0092】
「シクロアルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有するとともに、C3〜10単環式又はC7〜18多環式の炭化水素からなるか又はそれらを含む、3個〜18個の炭素原子を有する非芳香族の炭化水素ラジカルを指す。例としては、シクロヘプタ−1−イン、3−エチル−シクロヘプタ−1−イニレン、4−シクロヘプタ−1−イン−メチレン及びエチレン−シクロヘプタ−1−インが挙げられるが、これらに限定されない。
【0093】
「アルキレン」という用語は、本明細書で使用される場合、それぞれ親アルカンの同じ又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を取り除くことにより誘導される2つの一価ラジカル中心を有する、1個〜18個の炭素原子(より詳細にはC1〜12又はC1〜6炭素原子)の飽和した分岐鎖又は直鎖の炭化水素ラジカルを指す。典型的なアルキレンラジカルとしては、メチレン(−CH−)、1,2−エチル(−CHCH−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0094】
「アルケニレン」という用語は、本明細書で使用される場合、それぞれ少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合を有するとともに、親アルケンの同じ又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を取り除くことにより誘導される2つの一価ラジカル中心を有する、2個〜18個の炭素原子(より詳細にはC2〜12又はC2〜6炭素原子)の分岐鎖又は直鎖の炭化水素ラジカルを指す。
【0095】
「アルキニレン」という用語は、本明細書で使用される場合、それぞれ少なくとも1つ(通常1つ〜3つ、好ましくは1つ)の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有するとともに、親アルキンの同じ又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を取り除くことにより誘導される2つの一価ラジカル中心を有する、2個〜18個の炭素原子(より詳細にはC2〜12又はC2〜6炭素原子)の分岐鎖又は直鎖の炭化水素ラジカルを指す。
【0096】
「ヘテロアルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子に置き換えられている非環式アルキルを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記非環式アルキルの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること及び/又は上記非環式アルキルの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルキル基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。例示的なヘテロアルキル基としては、アルコール、アルキルエーテル、一級、二級及び三級アルキルアミン、アミド、ケトン、エステル、アルキルスルフィド、並びにアルキルスルホンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0097】
「ヘテロアルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子により置き換えられている非環式アルケニルを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記非環式アルケニルの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること、上記非環式アルケニルの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができること、及び/又は上記非環式アルキニルの1つ若しくは複数の−CH=を−N=で置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルキル基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。このため「ヘテロアルケニル」という用語は、イミン、−O−アルケニル、−NH−アルケニル、−N(アルケニル)、−N(アルキル)(アルケニル)及び−S−アルケニルを含む。
【0098】
「ヘテロアルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子により置き換えられている非環式アルキニルを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記非環式アルキニルの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること、上記非環式アルキニルの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができること、上記非環式アルキニルの1つ若しくは複数の−CH=を−N=で置き換えることができること、及び/又は上記非環式アルキニルの1つ若しくは複数の≡CHを≡Nで置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルキニル基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。このため「ヘテロアルキニル」という用語は、−O−アルキニル、−NH−アルキニル、−N(アルキニル)、−N(アルキル)(アルキニル)、−N(アルケニル)(アルキニル)及び−S−アルキニルを含む。
【0099】
「ヘテロアルキレン」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子により置き換えられているアルキレンを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記アルキレンの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること及び/又は上記アルキレンの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルキレン基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。
【0100】
「ヘテロアルケニレン」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子により置き換えられているアルケニレンを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記アルケニレンの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること、上記アルケニレンの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができること、及び/又は上記アルキニレンの1つ若しくは複数の−CH=を−N=で置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルケニレン基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。
【0101】
「ヘテロアルキニレン」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子又は硫黄原子により置き換えられているアルキニレンを指すが、上記鎖は2つの隣接したO原子又は2つの隣接したS原子を含有しないものとする。これは上記アルキニレンの1つ若しくは複数の−CHを−NHで置き換えることができること、上記アルキニレンの1つ若しくは複数の−CH−を−NH−、−O−若しくは−S−で置き換えることができること、上記アルキニレンの1つ若しくは複数の−CH=を−N=で置き換えることができること、及び/又は上記アルキニレンの1つ若しくは複数の≡CHを≡Nで置き換えることができることを意味する。上記鎖のS原子を1つ又は2つの酸素原子で任意に酸化してもよく、それによりそれぞれスルホキシド及びスルホンが得られる。さらに本発明の化合物におけるヘテロアルキニレン基は、任意の炭素又はヘテロ原子にオキソ基又はチオ基を含有することができ、それにより安定した化合物が得られることになる。
【0102】
「アリール」という用語は、本明細書で使用される場合、親芳香族環系の炭素原子から水素を取り除くことにより誘導される6個〜20個の炭素原子の芳香族炭化水素ラジカルを意味する。典型的なアリール基としては、1つの環、又は共縮合した2つ若しくは3つの環、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルから誘導されたラジカル等が挙げられるが、これらに限定されない。「親芳香族環系」という用語は、単環式の芳香族環系又は少なくとも1つの環が芳香族である二環式若しくは三環式の環系を意味する。したがってこの実施形態では、典型的なアリール基としては、1つの環、又は共縮合した2つ若しくは3つの環、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、1,2,6,7,8,8a−ヘキサヒドロアセナフチレニル、1,2−ジヒドロアセナフチレニル等から誘導されたラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。特定のアリール基はフェニル及びナフチル、とりわけフェニルである。
【0103】
「アリールアルキル」又は「アリールアルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられている非環式アルキルラジカルを指す。典型的なアリールアルキル基としては、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、2−フェニルエテン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエチル等が挙げられるが、これらに限定されない。アリールアルキル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールアルキル基のアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0104】
「アリールアルケニル」又は「アリールアルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられている非環式アルケニルラジカルを指す。アリールアルケニル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールアルケニル基のアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0105】
「アリールアルキニル」又は「アリールアルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられている非環式アルキニルラジカルを指す。アリールアルキニル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールアルキニル基のアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0106】
「アリールヘテロアルキル」又は「アリールヘテロアルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられているヘテロアルキルラジカルを指す。アリールヘテロアルキル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールヘテロアルキル基のヘテロアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0107】
「アリールヘテロアルケニル」又は「アリールヘテロアルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられているヘテロアルケニルラジカルを指す。アリールヘテロアルケニル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールヘテロアルケニル基のヘテロアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0108】
「アリールヘテロアルキニル」又は「アリールヘテロアルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがアリールラジカルに置き換えられているヘテロアルキニルラジカルを指す。アリールヘテロアルキニル基は6個〜20個の炭素原子を含み、例えばアリールヘテロアルキニル基のヘテロアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5個〜14個の炭素原子である。
【0109】
「複素環」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つのN、O、S又はPを含む3個〜18個の原子の飽和、不飽和又は芳香族の環系を意味する。このため複素環にはヘテロアリール基が含まれる。本明細書で使用される場合、複素環としては例えば、Paquette, Leo A. "Principles of Modern HeterocyclicChemistry"(W.A. Benjamin, New York、1968年)、特に第1章、第3章、第4章、第6章、第7章及び第9章;"The Chemistry of Heterocyclic Compounds, A series ofMonographs"(John Wiley & Sons, New York、1950年〜現在)、特に第13巻、第14巻、第16巻、第19巻及び第28巻;Katritzky, Alan R., Rees, C.W. and Scriven, E. "ComprehensiveHeterocyclic Chemistry"(Pergamon Press、1996年);及びJ. Am. Chem. Soc.(1960) 82:5566に記載される複素環が挙げられるが、これらの複素環に限定されない。特定の実施形態では、この用語はピリジル、ジヒドロピリジル(dihydropyridyl)、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄が酸化した(sulfur oxidized)テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル(indazolyl)、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル及びイサチノイルを意味する。
【0110】
「ヘテロアリール」という用語は少なくとも1つのN、O、S又はPを含む5個〜18個の原子の芳香族環系を意味し、このため芳香族複素環を指す。ヘテロアリールの例としては、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、s−トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フリル、チエニル及びピロリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0111】
「非芳香族複素環」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つのN、O、S又はPを含む3個〜18個の原子の飽和又は不飽和の非芳香族環系を意味する。
【0112】
「複素環−アルキル」又は「複素環−アルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルキルラジカルを指す。複素環−アルキル基の例は2−ピリジル−メチレンである。複素環−アルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−アルキル基のアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0113】
「複素環−アルケニル」又は「複素環−アルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルケニルラジカルを指す。複素環−アルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−アルケニル基のアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0114】
「複素環−アルキニル」又は「複素環−アルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルキニルラジカルを指す。複素環−アルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−アルキニル基のアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0115】
「複素環−ヘテロアルキル」又は「複素環−ヘテロアルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルキルラジカルを指す。複素環−ヘテロアルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−ヘテロアルキル基のヘテロアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0116】
「複素環−ヘテロアルケニル」又は「複素環−ヘテロアルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルケニルラジカルを指す。複素環−ヘテロアルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−ヘテロアルケニル基のヘテロアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0117】
「複素環−ヘテロアルキニル」又は「複素環−ヘテロアルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルキニルラジカルを指す。複素環−ヘテロアルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば複素環−ヘテロアルキニル基のヘテロアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0118】
「ヘテロアリール−アルキル」又は「ヘテロアリール−アルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリール(heteroaryl)ラジカルに置き換えられている非環式アルキルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルキル基の例は2−ピリジル−メチレンである。ヘテロアリール−アルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−アルキル基のアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0119】
「ヘテロアリール−アルケニル」又は「ヘテロアリール−アルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリールラジカルに置き換えられている非環式アルケニルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−アルケニル基のアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0120】
「ヘテロアリール−アルキニル」又は「ヘテロアリール−アルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリールラジカルに置き換えられている非環式アルキニルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−アルキニル基のアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0121】
「ヘテロアリール−ヘテロアルキル」又は「ヘテロアリール−ヘテロアルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルキルラジカルを指す。ヘテロアリール−ヘテロアルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−ヘテロアルキル基のヘテロアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0122】
「ヘテロアリール−ヘテロアルケニル」又は「ヘテロアリール−ヘテロアルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリールラジカルに置き換えられているヘテロアルケニルラジカルを指す。ヘテロアリール−ヘテロアルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−アルケニル基のヘテロアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0123】
「ヘテロアリール−ヘテロアルキニル」又は「ヘテロアリール−ヘテロアルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリールラジカルに置き換えられているヘテロアルキニルラジカルを指す。ヘテロアリール−ヘテロアルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えばヘテロアリール−ヘテロアルキニル基のヘテロアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5個〜14個の原子である。
【0124】
「非芳香族複素環−アルキル」又は「非芳香族複素環−アルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが非芳香族複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルキルラジカルを指す。非芳香族複素環−アルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−アルキル基のアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0125】
「非芳香族複素環−アルケニル」又は「非芳香族複素環−アルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが非芳香族複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルケニルラジカルを指す。非芳香族複素環−アルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−アルケニル基のアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0126】
「非芳香族複素環−アルキニル」又は「非芳香族複素環−アルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが非芳香族複素環ラジカルに置き換えられている非環式アルキニルラジカルを指す。非芳香族複素環−アルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−アルキニル基のアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0127】
「非芳香族複素環−ヘテロアルキル」又は「非芳香族複素環−ヘテロアルキル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子、典型的には末端又はsp3炭素原子に結合した水素原子の1つが複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルキルラジカルを指す。非芳香族複素環−ヘテロアルキル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−ヘテロアルキル基のヘテロアルキル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0128】
「非芳香族複素環−ヘテロアルケニル」又は「非芳香族複素環−ヘテロアルケニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが非芳香族複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルケニルラジカルを指す。非芳香族複素環−ヘテロアルケニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−ヘテロアルケニル基のヘテロアルケニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0129】
「非芳香族複素環−ヘテロアルキニル」又は「非芳香族複素環−ヘテロアルキニル−」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に結合した水素原子の1つが非芳香族複素環ラジカルに置き換えられているヘテロアルキニルラジカルを指す。非芳香族複素環−ヘテロアルキニル基は6個〜20個の原子を含み、例えば非芳香族複素環−ヘテロアルキニル基のヘテロアルキニル部分は1個〜6個の炭素原子であり、非芳香族複素環部分は3個〜14個の原子である。
【0130】
例として、炭素が結合した複素環は、ピリジンの2位、3位、4位、5位若しくは6位、ピリダジンの3位、4位、5位若しくは6位、ピリミジンの2位、4位、5位若しくは6位、ピラジンの2位、3位、5位若しくは6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフェン、ピロール若しくはテトラヒドロピロールの2位、3位、4位若しくは5位、オキサゾール、イミダゾール若しくはチアゾールの2位、4位若しくは5位、イソオキサゾール、ピラゾール若しくはイソチアゾールの3位、4位若しくは5位、アジリジンの2位若しくは3位、アゼチジンの2位、3位若しくは4位、キノリンの2位、3位、4位、5位、6位、7位若しくは8位、又はイソキノリンの1位、3位、4位、5位、6位、7位若しくは8位で結合する。更により典型的には、炭素が結合した複素環には、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリル又は5−チアゾリルが含まれる。例として、窒素が結合した複素環は、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドール又はイソインドリンの2位、モルホリンの4位、及びカルバゾール又はβ−カルボリンの9位で結合する。更により典型的には、窒素が結合した複素環には、1−アジリジル、1−アゼテジル(azetedyl)、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル及び1−ピペリジニルが含まれる。
【0131】
本明細書で使用される場合、他に特に記述がない限り、「アルコキシ」、「シクロ−アルコキシ」、「アリールオキシ」、「アリールアルキルオキシ」、「複素環オキシ」、「アルキルチオ」、「シクロアルキルチオ」、「アリールチオ」、「アリールアルキルチオ」及び「複素環チオ」という用語は、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、チオエチル、チオメチル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、メルカプトベンジル等のアルキル基、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル又は複素環(これらはそれぞれ本明細書で定義されるようなものである)がそれぞれ、単結合によって酸素原子又は硫黄原子と結合している置換基を指す。同じ定義がアルキルだけでなくアルケニルラジカル及びアルキニルラジカルにも適用される。好ましいアルコキシはC1〜6アルコキシであり、別の好ましいアルコキシはC1〜4アルコキシである。
【0132】
本明細書で使用される場合、他に特に記述がない限り、「ハロゲン」という用語は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨウ素(I)からなる群から選択される任意の原子を意味する。
【0133】
置換基について本明細書で使用される場合、他に特に記述がない限り、「置換アルキル」、「置換アルケニル」、「置換アルキニル」、「置換アリール」、「置換複素環」、「置換アリールアルキル」、「置換複素環−アルキル」等における「置換」という用語は本明細書で規定される化学構造を指し、ここで上記ヒドロカルビル基、ヘテロヒドロカルビル基及び/又は上記アリール若しくは複素環は1つ又は複数(好ましくは1つ、2つ、3つ、4つ、5つ又は6つ)の置換基で任意に置換されていてもよく、これは1つ又は複数の水素原子がそれぞれ独立して置換基に置き換えられていることを意味する。典型的な置換基としては、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、アルキニルオキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環−アルキル、複素環−アルケニル及び複素環−アルキニル、−X、−Z、−O、−OZ、=O、−SZ、−S、=S、−NZ、−N、=NZ、=N−OZ、−CX(例えばトリフルオロメチル)、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−N=C=S、−NO、−NO、=N、−N、−NZC(O)Z、−NZC(S)Z、−NZC(O)O、−NZC(O)OZ、−NZC(S)OZ、−NZC(O)NZZ、NZC(NZ)Z、NZC(NZ)NZZ、−C(O)NZZ、−C(NZ)Z、−S(O)、−S(O)OZ、−S(O)Z、−OS(O)OZ、−OS(O)Z、−OS(O)、−S(O)NZ、−S(O)Z、−OP(O)(OZ)、−P(O)(OZ)、−P(O)(O、−P(O)(OZ)(O)、−P(O)(OH)、−C(O)Z、−C(O)X、−C(S)Z、−C(O)OZ、−C(O)O、−C(S)OZ、−C(O)SZ、−C(S)SZ、−C(O)NZZ、−C(S)NZZ、−C(NZ)NZZ、−OC(O)Z、−OC(S)Z、−OC(O)O、−OC(O)OZ、−OC(S)OZが挙げられるが、これらに限定されず、特定の実施形態では上記置換基は独立して上記のものからなる群から選択され、ここでXはそれぞれ独立してF、Cl、Br又はIから選択されるハロゲンであり、Zはそれぞれ独立して−H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、複素環、保護基又はプロドラッグ部分であり、窒素原子に結合した2つのZは、結合する窒素原子とともに複素環を形成する。アルキル(アルキレン)、アルケニル(アルケニレン)及びアルキニル(アルキニレン)基も同様に置換されていてもよい。
【0134】
本発明の化合物における2つ以上の部位に見られる任意の置換基の指定は独立して選択されるものとする。
【0135】
置換基は任意に結合を含めて又は含めずに指定される。結合表示に関わらず、置換基が多価である場合(言及される構造での位置に基づくものである)、置換基のあらゆる可能な配向が意図される。
【0136】
本明細書で使用される場合、他に特に記述がない限り、「溶媒和物」という用語は、好適な無機溶媒(例えば水和物)又は限定されるものではないが、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、ニトリル等の有機溶媒とともに、本発明の誘導体によって形成され得る任意の組合せを含む。
【0137】
「ヘテロ原子(複数の場合もあり)」という用語は、本明細書で使用される場合、窒素(四級化していてもよい)、酸素及び硫黄(スルホキシド及びスルホンを含む)から選択される原子を意味する。
【0138】
「ヒドロキシ」という用語は本明細書で使用される場合、−OHを意味する。
【0139】
「カルボニル」という用語は、本明細書で使用される場合、二重結合によって酸素と結合した炭素原子、すなわちC=Oを意味する。
【0140】
「アミノ」という用語は、本明細書で使用される場合、−NH基を意味する。
【0141】
本発明の化合物はウイルス感染症、より具体的にはフラビウイルス感染症の治療又は予防に用いられる。
【0142】
フラビウイルスはフラビウイルス科の1つの属である。この属には、西ナイルウイルス、デングウイルス、ダニ媒介脳炎ウイルス、黄熱病ウイルス及び脳炎を引き起こし得る幾つかの他のウイルスが含まれる。フラビウイルスは、共通する、サイズ(40nm〜65nm)、対称性(エンベロープを持つ(enveloped)正二十面体のヌクレオカプシド)、核酸(プラスセンス一本鎖のRNA、およそ10000塩基〜11000塩基)及び電子顕微鏡での外観を有する。これらのウイルスは感染した節足動物(蚊又はダニ)による刺咬により伝播する。
【0143】
本発明の化合物はデングウイルスの複製に対して特に有効である。デングウイルスについては、異なるが、密接に関連した4種の血清型(DENV−1、DENV−2、DENV−3及びDENV−4)が知られている。デング熱は、世界中の熱帯及び亜熱帯地域のほとんどで、主に都市部及び準都市部において流行している。世界保健機構(WHO)によると、25億人(その内10億が子供)にDENV感染症の危険性がある(WHO, 2002)。世界中で毎年、推定5000万〜1億症例のデング熱(DF)、50万症例の重度のデング疾患(すなわちデング出血熱(DHF)及びデング熱ショック症候群(DSS))が起こり、2万を超える人を死に至らしめている。DHFは流行地域の子供の中で入院及び死亡の主な原因になっている。全体として、デング熱はアルボウイルス病の最も多い原因を占めている。南米、東南アジア及び西太平洋に位置する国々(ブラジル、プエルトリコ、ベネズエラ、カンボジア、インドネシア、ベトナム、タイを含む)での近年の大発生のために、デング熱症例数がここ数年に亘って激増している。疾患が新たな地域に拡散することでデング熱症例数が増加するだけでなく、大発生がより深刻化する傾向にある。
【0144】
デング疾患を予防及び/又は制御するために、現時点で利用可能な唯一の方法は媒介生物を制御する蚊根絶戦略である。デング熱のワクチンの開発が進められているが、多くの困難に直面している。これには抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる現象の存在がある。1つの血清型による感染症からの回復は、その血清型に対する終生免疫をもたらすが、他の3種の血清型の1つによる後の感染に対しては部分的かつ一時的な保護しか与えない。別の血清型による感染の後、既存の異種抗体は新たに感染したデングウイルス血清型と複合体を形成するが、病原菌を中和することはない。それどころか、細胞へのウイルス侵入が促進され、無制御のウイルス複製及びより高いピークのウイルス力価が生じると考えられている。一次感染及び二次感染の両方において、より高いウイルス力価がより重度のデング疾患と関連付けられる。母性抗体は授乳により乳児へと容易に伝達する可能性があることから、このことは子供が成人よりも重度のデング疾患に罹りやすい理由の1つであると考えられる。
【0145】
高度浸淫性地域とも呼ばれる2種以上の血清型が同時期に流布している場所では、二次的なより重度の感染症を被る危険性が高まることから、重篤なデング疾患の危険性が極めて高くなる。その上、高度浸淫状況では、より毒性の強い株が発生する可能性が増大することで、デング出血熱(DHF)又はデング熱ショック症候群の可能性が高まる。
【0146】
1つ又は複数の本発明の化合物及び本明細書に記載される式の化合物を使用する場合、
化合物(複数の場合もあり)を治療対象の動物又は哺乳動物(ヒトを含む)に、当該技術分野で既知の任意の手段によって、すなわち経口で、鼻内に、皮下に、筋肉内に、皮内に、静脈内に、動脈内に、非経口で又はカテーテル挿入によって投与することができ、
とりわけヒト及び他の哺乳動物においてウイルス感染症を治療する化合物(複数の場合もあり)の調製物の治療的有効量は好ましくは、本明細書で規定される式の化合物のフラビウイルスの複製を阻害する量であり、血漿レベルが1μg/ml〜100mg/ml、任意に10mg/mlとなる量に相当する。
【0147】
本発明は更に、治療を必要とする患者に治療的有効量の本発明の化合物を投与することにより、被験体又は患者においてウイルス感染症を予防又は治療する方法に関する。とりわけヒト及び他の哺乳動物においてウイルス感染症を治療する化合物(複数の場合もあり)の治療的有効量は、フラビウイルスの複製を阻害する量であるのが好ましい。好適な投与量は通常、ヒトについては体重1kg当たり1日に付き0.001mg〜60mg、任意で0.01mg〜10mg、任意で0.1mg〜1mgの範囲である。治療対象の病態及び患者の状態に応じて、上記有効量の化合物を、1日に付き幾つかのサブユニットに分けるか、又は2日以上間隔をあけて投与してもよい。

当該技術分野における従来どおりに、複合薬における相乗効果の評価は、Adv. Enzyme Reg.(1984) 22:27においてChou et al.によって説明されるように50%有効原理を用いた個々の薬物間の相互作用の定量化を分析することにより行うことができる。要約すると、この原理では、2つの薬物間の相互作用(相乗作用、相加作用、拮抗作用)を、下記式で規定された複合指標(以下CIと呼ぶ)を用いて定量化することができることが述べられている:
【0148】
(式中EDは、所与の効果をもたらすのに必要とされる、単独で使用される第1の薬物若しくは第2の薬物の用量(1a、2a)、又はそれぞれ第2の薬物と併用した第1の薬物若しくは第1の薬物と併用した第2の薬物の用量(1c、2c)である。上記の第1の薬物と第2の薬物とが、CI<1、CI=1又はCI>1に応じてそれぞれ、相乗効果又は相加効果又は拮抗効果を示す。
【0149】
さらにウイルス感染症に対する本発明の医薬組成物又は複合調製物の相乗活性は、限定されるものではないが、J. Biol. Chem.(1954) 208:477-488においてElion et al.によって、及びAntimicrob. Agents Chemother.(1984) 25:515-517においてBaba et al.によって以前に説明されるように、分画阻害濃度(以下、FICと称する)を算出するのにEC50を用いたアイソボログラム法等の1つ又は複数の試験を用いて容易に決定することができる。複合化合物のFICに相当する最小FIC指数(例えばFIC+FIC)が1.0に等しい場合、組合せは相加的なものであると考えられ、最小FIC指数が1.0〜0.5である場合、組合せは亜相乗的なものであると規定され、最小FIC指数が0.5未満である場合、組合せは相乗的なものと規定される。最小FIC指数が1.0〜2.0である場合、組合せは亜拮抗的なものであると規定され、最小FIC指数が2.0を超える場合、組合せは拮抗的なものであると規定される。
【0150】
この原理は様々な本発明の異なる抗ウイルス薬の組合せ又は本発明の抗ウイルス薬と抗ウイルス活性を示す若しくは免疫応答を刺激する他の薬物との組合せに適用することができる。
【0151】
そのため本発明は、ウイルス感染症に対して相乗効果を有するとともに、下記のいずれかを含有する医薬組成物又は複合調製物に関する:
A)フラビウイルス感染症の治療若しくは予防において同時に、別個に若しくは連続して使用される、
(a)本発明の化合物の2種以上の組合せ、及び、
(b)任意で1つ若しくは複数の薬学的賦形剤若しくは薬学的に許容可能な担体、又は、
B)フラビウイルス感染症の治療若しくは予防において同時に、別個に若しくは連続して使用される、
(c)1つ若しくは複数の抗ウイルス剤及び/又は免疫刺激剤、及び、
(d)少なくとも一種の本発明の化合物、及び、
(e)任意に1つ若しくは複数の医薬賦形剤若しくは薬学的に許容可能な担体。
【0152】
本発明の相乗的な抗ウイルス組成物又は複合調製物に含入させるのに好適な抗ウイルス剤にはリバビリンが含まれる。
【0153】
本発明の相乗的な抗ウイルス組成物又は複合調製物に含入させるのに好適な免疫刺激剤にはインターフェロンが含まれる。
【0154】
ウイルス感染症に対する相乗活性を有する本発明による医薬組成物又は複合調製物は、調製物の使用目的及び予想される効果に応じて広範な含量範囲で本発明の化合物を含有することができる。概して、複合調製物での本発明の相乗的な抗ウイルス組成物に含まれる本発明の化合物の含量は、0.1重量%〜99.9重量%、好ましくは1重量%〜99重量%、より好ましくは5重量%〜95重量%の範囲である。
【0155】
本発明の特定の実施形態によれば、本発明の化合物は、フラビウイルス感染症、より好ましくはデングウイルス感染症の治療又は予防のために他の治療剤と併用して用いることができる。そのため本発明は、
(a)1つ又は複数の本明細書に記載の式の化合物と、
(b)哺乳動物においてフラビウイルス感染症、特にデングウイルス感染症に対して相乗効果をもたらすようなそれぞれの割合での、例えばウイルス感染症療法において同時に、別々に又は連続して使用する複合調製物の形態の生物学的に活性のある作用物質としての1つ又は複数のピコルナウイルス酵素阻害剤と、
を含む組成物の使用に関する。
【0156】
より包括的には、本発明は、生物活性(特に抗ウイルス活性)を有する作用物質として又は診断剤として有用である、式(A)、式(B)、式(C)、式(D−1)、式(D−2)、式(E)、式(F)及び式(G)の化合物、並びにそれらの全ての実施形態に関する。本発明に関して言及された使用はいずれも非医療的使用、非治療的使用、非診断的使用若しくは排他的にin vitroでの使用、又は動物とはかけ離れた細胞に関する使用に限定され得る。
【0157】
より包括的には、本発明は、生物活性(特に抗ウイルス活性)を有する作用物質として又は診断剤として有用である、式(A)、式(B)、式(C)、式(D−1)、式(D−2)、式(E)、式(F)、式(G)、式(H)、式(I)、式(J)の化合物、及びそれらの全ての実施形態に関する。本発明に関して言及された使用はいずれも非医療的使用、非治療的使用、非診断的使用若しくは排他的にin vitroでの使用、又は動物とはかけ離れた細胞に関する使用に限定され得る。
【0158】
当業者は本発明の化合物は、とりわけ環境pHに応じて多くの異なるプロトン化状態で存在し得ることも認識している。本明細書で与えられる構造式は幾つかの可能性のあるプロトン化状態の一つでのみ化合物を示しているが、これらの構造は例示的なものに過ぎず、本発明は任意の特定のプロトン化状態に限定されず、すなわちあらゆるプロトン化形態の化合物が本発明の範囲内にあることを意図することが理解される。
【0159】
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書の式の化合物が形成することができる薬学的に活性のある非毒性塩形態を意味する。そのため、本発明の化合物は任意で、本明細書の化合物の塩、とりわけ例えばNa、Li、K、NH4+、Ca2+及びMg2+を含有する薬学的に許容可能な非毒性塩を含む。このような塩には、アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオン及び第四級アミノイオン等の適切な陽イオンと、酸陰イオン部分、典型的にはカルボン酸との組合せによって誘導されるものが含まれ得る。本発明の化合物は複数の正電荷又は負電荷を有し得る。本発明の化合物の正味電荷は正電荷又は負電荷のいずれかであり得る。典型的に任意の関連する対イオンは、化合物を得る合成方法及び/又は単離方法によって決まる。典型的な対イオンとしては、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、ハロゲン化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩等、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の関連する対イオンの同一性は本発明の重要な特徴ではなく、本発明は任意のタイプの対イオンと関連する化合物を包含することが理解される。その上、化合物が多様な異なる形態で存在し得ることから、本発明は対イオンに関連する化合物の形態(例えば乾燥塩)だけでなく、対イオンに関連しない形態(例えば水溶液又は有機溶液)も包含することが意図される。金属塩は典型的に、金属水酸化物を本発明の化合物と反応することにより調製される。このようにして調製される金属塩の例は、Li、Na及びKを含有する塩である。溶解度が低い金属塩を、適切な金属化合物の添加によってより溶解度の高い塩の溶液から析出させることができる。加えて、塩は或る特定の有機酸又は無機酸の塩基中心、典型的にはアミン又は酸性基への酸付加により形成され得る。かかる適切な酸の例としては、例えばヒドロハロゲン酸(hydrohalogen acids)、例えば塩酸又は臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、又は例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロパン酸、2−オキソプロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、サリチル酸(すなわち2−ヒドロキシ安息香酸)、p−アミノサリチル酸等の有機酸が挙げられる。さらに、この用語には、例えば水和物、アルコール和物(alcoholates)等の本明細書の式の化合物及びそれらの塩が形成することができる溶媒和物も含まれる。最後に、本明細書の組成物は、水和物といった、非イオン形態及び両性イオン形態の本発明の化合物と、化学量論量の水とを組み合わせたものを含むことが理解される。
【0160】
本発明の範囲内には、親化合物と、タンパク質成分として見出される1つ又は複数のアミノ酸、とりわけ自然発生的なアミノ酸との塩も包含される。アミノ酸は典型的には、塩基性基若しくは酸性基、例えばリシン、アルギニン若しくはグルタミン酸、又はグリシン、セリン、スレオニン、アラニン、イソロイシン若しくはロイシン等の中性基を有する側鎖を有するものである。
【0161】
本発明の化合物にはその生理学的に許容可能な塩も含まれる。本発明の化合物の生理学的に許容可能な塩の例としては、アルカリ金属(例えばナトリウム)、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム)、アンモニウム及びNX4+(式中XはC〜Cアルキルである)等の適切な塩基から誘導される塩が挙げられる。水素原子又はアミノ基の生理学的に許容可能な塩としては、酢酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、リンゴ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸及びコハク酸等の有機カルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びp−トルエンスルホン酸等の有機スルホン酸、並びに塩酸、硫酸、リン酸及びスルファミン酸等の無機酸の塩が挙げられる。ヒドロキシ基を含有する化合物の生理学的に許容可能な塩には、上記化合物の陰イオンと、Na及びNX(式中、Xは典型的に独立してH又はC〜Cアルキル基から選択される)等の好適な陽イオンとを組み合わせたものが含まれる。しかしながら、生理学的に許容可能ではない酸又は塩基の塩も、例えば生理学的に許容可能な化合物の調製又は精製において利用することができる。塩は、生理学的に許容可能な酸又は塩基から誘導されるかに関わらず全て、本発明の範囲内である。
【0162】
薬学的に許容可能な酸付加塩を形成するのに好ましい陰イオンは、酢酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、安息香酸イオン、重炭酸イオン、重酒石酸イオン、臭化物イオン、エデト酸カルシウムイオン、カンシル酸イオン(camsylate)、炭酸イオン、塩化物イオン、クエン酸イオン、二塩酸イオン、エデト酸イオン、エジシル酸イオン、エストレートイオン(estolate)、エシレートイオン(esylate)、フマル酸イオン、グルセプト酸イオン、グルコン酸イオン、グルタミン酸イオン、グリコリルアルサニル酸イオン(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシン酸イオン、ヒドラバミンイオン、臭化水素酸イオン、塩酸イオン、ヒドロキシナフトエ酸イオン、ヨウ化物イオン、イセチオン酸イオン、乳酸イオン、ラクトビオン酸イオン、リンゴ酸イオン、マレイン酸イオン、マンデル酸イオン、メシル酸イオン、臭化メチルイオン、硝酸メチルイオン、硫酸メチルイオン、ムチン酸イオン、ナプシル酸イオン、硝酸イオン、パモ酸イオン(エンボン酸イオン)、パントテン酸イオン、リン酸/二リン酸イオン、ポリガラクツロン酸イオン、サリチル酸イオン、ステアリン酸イオン、塩基性酢酸イオン(subacetate)、コハク酸イオン、硫酸イオン、タンニン酸イオン、酒石酸イオン、テオクル酸イオン、トリエチオジドイオン等である。
【0163】
薬学的に許容可能な塩基性塩を形成するのに好ましい陽イオンは、ベンザチン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカイン等であり、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛等の金属陽イオンからなるものである。
【0164】
本明細書で使用される場合、他に特に記述がない限り、「エナンチオマー」という用語は、光学純度又は鏡像体過剰率(当該技術分野で標準的な方法によって決定される)が少なくとも80%(すなわち或るエナンチオマーが少なくとも90%及び他のエナンチオマーが最大でも10%)、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも98%である、本発明の化合物のそれぞれ個々の光学的に活性のある形態を意味する。
【0165】
「異性体」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書の式の化合物に包含され得る互変異性体型及び立体化学型を含む全ての可能性のある異性体型を意味するが、位置異性体は含まれない。典型的には、本明細書に示される構造は化合物の互変異性体型又は共鳴型を1つだけ例示しているが、対応する代替立体配置も企図される。他に特に記述がない限り、化合物の化学指定は、基本分子構造の全てのジアステレオマー及びエナンチオマー(本明細書の式の化合物が少なくとも1つのキラル中心を有し得ることによる)を含有する全ての可能性のある立体化学異性体型の混合物と、立体化学的に純粋な又は濃縮された化合物とを指定するものである。より詳細には、立体中心はR配置又はS配置のいずれかを有していてもよく、複数の結合がシス配置又はトランス配置のいずれかを有していてもよい。
【0166】
上記化合物の純粋な異性体型は同じ基本分子構造の他のエナンチオマー型又はジアステレオマー型を実質的に含まない異性体と定義される。特に、「立体異性的に純粋な」又は「キラル的に純粋な」という用語は、立体異性体過剰率が少なくとも約80%(すなわち或る異性体が少なくとも90%及び他の可能性のある異性体が最大でも10%)、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも94%、最も好ましくは少なくとも97%の化合物に関する。「鏡像異性的に純粋な」及び「ジアステレオ異性的に純粋な」という用語は、対象の混合物のそれぞれ鏡像体過剰率、ジアステレオマー過剰率に関するものとして同じように理解されるものとする。
【0167】
立体異性体の分離は当業者に既知の標準的な方法によって達成される。本発明の化合物の1つのエナンチオマーを、光学的に活性のある分割剤を用いてジアステレオマーの形成等の方法によってその相対するエナンチオマーを実質的に含まずに分離することができる("Stereochemistry of Carbon Compounds,"(1962) by E. L. Eliel, McGraw Hill、Lochmuller, C. H.,(1975) J. Chromatogr., 113:(3) 283-302)。混合物中の異性体の分離は、(1)キラル化合物を用いたイオン性ジアステレオマー塩の形成及び分別晶出又は他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬を用いたジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、及び純粋なエナンチオマーへの変換を含む任意の好適な方法によって達成することができるか、又は(3)エナンチオマーをキラル条件下で直接分離することができる。方法(1)では、ジアステレオマー塩を、ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、a−メチル−b−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)等のエナンチオマー的に純粋なキラル塩基と、カルボン酸及びスルホン酸等の酸性官能基を有する不斉化合物との反応によって形成することができる。ジアステレオマー塩を誘導して、分画晶出又はイオンクロマトグラフィーにより分離することができる。アミノ化合物の光学異性体の分離については、キラルカルボン酸又はスルホン酸、例えばカンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸又は乳酸の添加によって、ジアステレオマー塩の形成がもたらされ得る。代替的には、方法(2)によって、分割対象の基質をキラル化合物のエナンチオマーの1つと反応させて、ジアステレオマー対を形成することができる(Eliel, E. and Wilen, S.(1994) Stereochemistry of Organic Compounds, John Wiley & Sons, Inc.,p. 322)。ジアステレオマー化合物を、不斉化合物をエナンチオマー的に純粋なキラル誘導体化試薬、例えばメンチル誘導体と反応させ、その後ジアステレオマーの分離及び加水分解によって、遊離したエナンチオマー的に濃縮したキサンテンを得ることによって形成することができる。光学純度を決定する方法は、ラセミ混合物のキラルエステル、例えばメンチルエステル又はモシャーエステル、a−メトキシ−a−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.(1982) J.Org. Chem. 47:4165)を作製することと、2つのアトロプ異性的なジアステレオマーの存在についてNMRスペクトルを分析することとを含む。安定なジアステレオマーを、順相及び逆相クロマトグラフィー、その後のアトロプ異性的なナフチル−イソキノリンを分離する方法(Hoye, T.、国際公開第96/15111号)によって分離及び単離することができる。方法(3)では、2つの不斉エナンチオマーのラセミ混合物を、キラル固定相を用いたクロマトグラフィーによって単離する。好適なキラル固定相は例えば、多糖類、詳細にはセルロース誘導体又はアミロース誘導体である。市販の多糖類をベースとするキラル固定相は、ChiralCel(商標)CA、OA、OB5、OC5、OD、OF、OG、OJ及びOK、並びにChiralpak(商標)AD、AS、OP(+)及びOT(+)である。上記多糖類のキラル固定相と併用される適切な溶離液又は移動相は、エタノール、イソプロパノール等のアルコールで修飾されたヘキサン等である("Chiral Liquid Chromatography"(1989) W. J. Lough, Ed. Chapman and Hall, New York、Okamoto,(1990)"Optical resolution of dihydropyridine enantiomers by High-performanceliquid chromatography using phenylcarbamates of polysaccharides as a chiralstationary phase", J. of Chromatogr. 513:375-378)。
【0168】
「シス」及び「トランス」という用語は、本明細書中でChemical Abstractsの命名法に従って使用され、環部分上での置換基の位置に対する言及を含むものである。式(1)の化合物の絶対的な立体化学構造は、例えばX線回折等の既知の方法を用いて当業者が容易に決定することができる。
【0169】
本発明の化合物は、慣例に従って選択される従来の担体及び賦形剤を用いて配合することができる。錠剤は賦形剤、流動促進剤(glidants)、充填剤、結合剤等を含有する。水性配合物は、滅菌形態で調製され、経口投与以外による送達を目的とする場合、一般的に等張である。任意に配合物は"Handbook of Pharmaceutical Excipients"(1986)に記載されるように賦形剤を含有し、アスコルビン酸及び他の抗酸化剤と、EDTA等のキレート剤と、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸等の炭水化物とを含む。
【0170】
続いて、「薬学的に許容可能な担体」という用語は、本明細書で使用される場合、例えば上記組成物を溶解、分散若しくは拡散することにより治療対象の場所への適用又は流布を促すために、及び/又は有効性を損なうことのない貯蔵、輸送若しくは取扱いを促すために活性成分が配合された任意の材料又は物質を意味する。薬学的に許容可能な担体は、液体を形成するように圧縮されている、固体又は液体又は気体とすることができ、すなわち本発明の組成物は、濃縮物、エマルション、溶液、粒状物質、細粉、噴霧剤、エアロゾル、懸濁液、軟膏、クリーム、錠剤、小丸薬又は粉末として好適に使用することができる。
【0171】
上記医薬組成物及びその配合物に使用するのに好適な医薬担体は当業者に既知であり、本発明内で選択されるものには特に制限はない。担体には、湿潤剤、分散剤、粘着剤、接着剤、乳化剤、溶媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤(例えばフェノール、ソルビン酸、クロロブタノール)、等張剤(例えば糖類又は塩化ナトリウム)等の添加剤も含まれ得るが、これらは薬務、すなわち哺乳動物への永久的な損傷を生じることのない担体又は添加剤でも一致している。本発明の医薬組成物は、任意の既知の方法、例えば一工程又は多段階工程手順で、活性成分を選択された担体材料、及び必要に応じて表面活性剤等の他の添加剤とともに均一に混合、コーティング及び/又は研削することにより調製することができる。本発明の医薬組成物は、例えば通常直径が約1gm〜10gmのミクロスフェアの形態で得られるように、すなわち活性成分を制御放出又は持続放出するマイクロカプセルが製造させるように、微粒子化(micronisation)によって調製することもできる。
【0172】
本発明の医薬組成物に使用される、エマルジェント(emulgent)又は乳化剤としても知られる好適な表面活性剤は、良好な乳化特性、分散特性及び/又は湿潤特性を有する非イオン性、陽イオン性及び/又は陰イオン性の材料である。好適な陰イオン界面活性剤としては、水溶性ソープ及び水溶性合成表面活性剤の両方が挙げられる。好適なソープは、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、非置換又は置換アンモニウム塩、例えばオレイン酸若しくはステアリン酸、又はヤシ油若しくは獣脂油から得ることができる天然の脂肪酸混合物のナトリウム塩又はカリウム塩である。合成界面活性剤としては、ポリアクリル酸のナトリウム塩又はカルシウム塩;脂肪スルホネート及び脂肪スルフェート;スルホン化ベンズイミダゾール誘導体及びアルキルアリールスルホネートが挙げられる。脂肪スルホネート又は脂肪スルフェートは通常、アルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、非置換のアンモニウム塩、又は8個〜22個の炭素原子を有するアルキルラジカル若しくはアシルラジカルで置換されたアンモニウム塩、例えばリグノスルホン酸若しくはドデシルスルホン酸、又は天然脂肪酸から得られる脂肪アルコールスルフェートの混合物のナトリウム塩又はカルシウム塩、硫酸エステル又はスルホン酸エステルのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩(ラウリル硫酸ナトリウム等)、及び脂肪アルコール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸の形態で使用される。好適なスルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、8個〜22個の炭素原子を含有するのが好ましい。アルキルアリールスルホネートの例は、ドデシルベンゼンスルホン酸又はジブチル−ナフタレンスルホン酸又はナフタレン−スルホン酸/ホルムアルデヒド縮合産物のナトリウム塩、カルシウム塩又はアルコールアミン塩である。更に好適なものは、対応するホスフェート、例えばリン酸エステル及びp−ノニルフェノールの付加物と、エチレン及び/又はプロピレンオキシドとの塩、又はリン脂質である。この目的に好適なリン脂質は、例えばホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセリン、リゾレシチン、カルジオリピン、ジオクタニルホスファチジル−コリン、ジパルミトイルホスファチジル(dipalmitoylphosphatidyl)−コリン、及びそれらの混合物等のセファリンタイプ又はレシチンタイプの天然リン脂質(動物細胞又は植物細胞を起源とする)又は合成リン脂質である。
【0173】
好適な非イオン界面活性剤としては、アルキルフェノール、脂肪アルコール、脂肪酸、分子中に少なくとも12個の炭素原子を含有する脂肪族アミン又はアミド、アルキルアレーンスルホネート及びジアルキルスルホスクシネートのポリエトキシ化及びポリプロポキシ化誘導体、例えば脂肪族及び脂環式アルコール、飽和及び不飽和脂肪酸、並びにアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体が挙げられる。上記誘導体は、3個〜10個のグリコールエーテル基と、(脂肪族)炭化水素部分に8個〜20個の炭素原子と、アルキルフェノールのアルキル部分に6個〜18個の炭素原子とを含有するのが好ましい。更に好適な非イオン界面活性剤は、ポリエチレンオキシドと、ポリプロピレン(polypropylene)グリコールとの水溶性付加物、アルキル鎖に1個〜10個の炭素原子を含有するエチレンジアミノポリプロピレングリコールであり、上記付加物は20個〜250個のエチレングリコールエーテル基及び/又は10個〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含有する。かかる化合物は通常、プロピレングリコール単位当たり1個〜5個のエチレングリコール単位を含有する。非イオン界面活性剤の代表例は、ノニルフェノール−ポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリグリコール酸エーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオクチルフェノキシポリエトキシエタノールである。ポリエチレンソルビタン(ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等)、グリセロール、ソルビタン、スクロース及びペンタエリスリトールの脂肪酸エステルも好適な非イオン界面活性剤である。
【0174】
好適な陽イオン界面活性剤としては、任意にハロ、フェニル、置換フェニル又はヒドロキシで置換された4つの炭化水素ラジカルを有する第四級アンモニウム塩、特にハロゲン化物、例えばN−置換基として少なくとも1つのC8〜C22アルキルラジカル(例えばセチル、ラウリル、パルミチル、ミリスチル、オレイル等)と、更なる置換基として非置換又はハロゲン化低級アルキル、ベンジル及び/又はヒドロキシ−低級アルキルラジカルとを含有する第四級アンモニウム塩が挙げられる。
【0175】
この目的に好適な表面活性剤のより詳細な説明は、例えば"McCutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual"(MC Publishing Crop., Ridgewood, New Jersey, 1981)、"Tensid-Taschenbucw", 2 d ed.(Hanser Verlag, Vienna, 1981)、及び"Encyclopaedia of Surfactants,"(Chemical PublishingCo., New York, 1981)に見ることができる。
【0176】
本発明の化合物及びそれらの生理学的に許容可能な塩(以下まとめて活性成分と称される)は、治療対象の病態に適切な任意の経路によって投与することができる。好適な経路としては、経口、直腸、鼻腔、局所(眼、口腔及び舌下を含む)、膣及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)が挙げられる。好ましい投与経路は例えばレシピエントの病態に応じて変わり得る。
【0177】
活性成分を単独で投与することが可能であるが、医薬配合物として活性成分を提示するのが好ましい。動物及びヒトの両方に使用される本発明の配合物には、少なくとも1つの上記の活性成分が、1つ又は複数のその薬学的に許容可能な担体及び任意のその他の治療成分とともに含まれる。担体(複数の場合もあり)は配合物の他の成分と適合性であり、レシピエントにとって有害ではないという点で「許容可能」であるのが最適である。配合物には、経口投与、直腸投与、鼻腔投与、局所投与(口腔投与及び舌下投与を含む)、膣内投与又は非経口投与(皮下投与、筋内投与、静脈内投与、皮内投与、髄腔内投与及び硬膜外投与を含む)に適したものが含まれる。配合物は便宜上、単位剤形で提示することができ、製薬分野で既知の方法のいずれかによって調製することができる。かかる方法には、活性成分を1つ又は複数の補助成分を構成する担体と結び付ける工程が含まれる。概して配合物は、活性成分を液体担体若しくは微細固体担体、又はその両方に均質にかつ密接して結び付けて、その後必要であれば産物を成形することによって調製する。
【0178】
経口投与に好適な本発明の配合物は、カプセル剤、カシェ剤若しくは錠剤等の各々が規定量の活性成分を含む不連続単位として;粉剤若しくは顆粒剤として;水性液体若しくは非水性液体の溶液若しくは懸濁液として;又は水中油型液体エマルション若しくは油中水型液体エマルションとして提示され得る。活性成分は大丸薬、舐剤又はペースト剤としても提示され得る。
【0179】
錠剤は圧縮又は成形によって、任意に1つ又は複数の補助成分とともに作製することができる。圧縮錠は、好適な機械で活性成分を、任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、表面活性剤又は分散剤と混合して粉末剤又は顆粒剤等の自由流動形態で圧縮することによって調製することができる。成形錠は、粉末化した化合物を不活性液体希釈剤で湿らせた混合物を好適な機械で成形することによって作製することができる。錠剤は任意にコーティングされていても又は分割されていてもよく、錠剤中での活性成分の徐放又は制御放出がもたらされるように配合されていてもよい。眼又は他の外部組織、例えば口及び皮膚の感染症については、配合物を任意に、例えば0.075%(w/w)〜20%(w/w)(0.1%〜20%の範囲内で0.6%(w/w)、0.7%(w/w)等といったように0.1%(w/w)ずつ増大させて活性成分(複数の場合もあり)を含む)、好ましくは0.2%(w/w)〜15%(w/w)、最も好ましくは0.5%(w/w)〜10%(w/w)の量で活性成分(複数の場合もあり)を含有する局所軟膏又は局所クリームとして適用する。軟膏に配合される場合、活性成分はパラフィン軟膏基剤又は水混和性軟膏基剤のいずれかで用いることができる。代替的には、活性成分は水中油型クリーム基剤を用いてクリームに配合され得る。所望に応じて、クリーム基剤の水相には、例えば少なくとも30%(w/w)の多価アルコール、すなわち2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えばプロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)、並びにそれらの混合物が含まれ得る。局所配合物には活性成分の皮膚又は他の患部への吸収又は浸透を高める化合物が含まれていることが望まれ得る。かかる皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシド及び関連のアナログが挙げられる。
【0180】
本発明のエマルションの油相は既知のように既知の成分から構成され得る。油相は乳化剤(他の箇所ではエマルジェントとして知られる)だけを含んでいてもよいが、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪若しくは脂又は脂肪及び脂の両方との混合物を含むのが望ましい。任意に親水性乳化剤が、安定剤として作用する親油性乳化剤とともに含まれる。脂及び脂肪の両方を含むのも好ましい。まとめると、安定剤(複数の場合もあり)を含む又は含まない乳化剤(複数の場合もあり)はいわゆる乳化蝋を構成し、ワックスは脂及び脂肪とともにクリーム配合物の油性分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
【0181】
配合に好適な油又は脂肪の選択は、医薬エマルション配合物に使用される可能性があるほとんどの油中への活性化合物の溶解性が非常に低いことから、所望の化粧特性を達成することに基づいている。そのためクリームは任意に、チューブ又は他の容器からの漏出を避けるのに適した粘稠度を有するベタ付きもなく染みにならず洗浄可能な製品とする。直鎖又は分岐鎖の一塩基又は二塩基のアルキルエステル、例えばジイソアジペート、イソセチルステアレート、ヤシ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、イソプロピルミリステート、デシルオレエート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、2−エチルヘキシルパルミテート又はCrodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルのブレンドを使用することができ、最後の3つが好ましいエステルである。これらは要求される特性に応じて単独又は組み合わせて使用することができる。代替的には、白色軟性パラフィン及び/又は液体パラフィン等の高融点脂質又は他の鉱油を使用することができる。
【0182】
眼への局所投与に好適な配合物には、活性成分が好適な担体に溶解又は懸濁している点眼剤、とりわけ活性成分に合わせた水性溶媒も含まれる。活性成分は任意に、かかる配合物中に0.5%(w/w)〜20%(w/w)、有利には0.5%(w/w)〜10%(w/w)、詳細には約1.5%(w/w)の濃度で存在する。口への局所投与に好適な配合物には、フレバー基剤(flavored basis)、通常スクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ剤;ゼラチン及びグリセリン等の不活性基剤又はスクロース及びアカシア中に活性成分を含むトローチ;並びに好適な液体担体中に活性成分を含む洗口液が含まれる。
【0183】
直腸投与用の配合物は、例えばココアバター又はサリチル酸を含む好適な基剤を含む坐剤として提示され得る。担体が固体である鼻腔投与に好適な配合物には、例えば20ミクロン〜500ミクロンの範囲の粒度(20ミクロン〜500ミクロンの範囲で30ミクロン、35ミクロン等といったように5ミクロンずつ増大させた粒度を含む)を有する粗粉末が含まれ、該粗粉末は鼻から吸い込むことで、すなわち鼻に近付けて粉末の入った容器から鼻孔を介して急速吸入することによって投与される。例えば鼻噴霧剤又は点鼻剤として投与される、担体が液体である好適な配合物には、活性成分の水溶液又は油性溶液が含まれる。エアロゾル投与に好適な配合物は、従来方法に従って調製することができ、他の治療剤とともに送達させることができる。
【0184】
膣内投与に好適な配合物は、当該技術分野において適切であることが知られている、活性成分に加えてかかる担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、ジェル、ペースト、発泡体又は噴霧剤配合物として提示され得る。
【0185】
非経口投与に好適な配合物には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び配合物を対象となるレシピエントの血液に対して等張にする溶質を含有し得る水性及び非水性の滅菌注射溶液;並びに懸濁化剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性の滅菌懸濁液が含まれる。配合物は、単回投与容器又は複数回投与容器、例えば封止されたアンプル及びバイアル内に与えられていてもよく、使用の直前での滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)条件下で保存されていてもよい。即時注射用の溶液及び懸濁液を先に記載された種類の滅菌粉末剤、顆粒剤及び錠剤から調製することができる。
【0186】
好ましい単位投薬配合物は、本明細書の上記で言及されるように、活性成分又はその適切な画分を1日量又は単位分割日量(unit daily sub-dose)含有するものである。
【0187】
上記で詳細に言及された成分に加えて、本発明の配合物は、対象の配合物のタイプを考慮して当該技術分野において従来的な他の作用物質を含んでいてもよいこと、例えば経口投与に好適なものは香味剤を含み得ることが理解される。
【0188】
本発明の化合物を使用して、活性成分として1つ又は複数の本発明の化合物(「制御放出配合物」)を含有する制御放出医薬配合物を提供することができ、投与頻度を減らすとともに、所与の本化合物の薬物動態プロファイル又は毒性プロファイルが改善するように、活性成分の放出を制御及び調節することができる。制御放出配合物は経口投与に適しており、1つ又は複数の本発明の化合物を含む分割単位を従来方法に従って調製することができる。
【0189】
組成物中の活性成分の作用期間を制御するために、更なる成分を含めることができる。このため制御放出組成物は、例えばポリエステル、ポリアミノ酸、ポリビニルピロリドン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、硫酸プロタミン(protaminesulphate)等の適切なポリマー担体を選択することにより得ることができる。薬物放出速度及び作用期間は、活性成分を、ヒドロゲル、ポリ乳酸、ヒドロキシメチルセルロース、ポリメチルメタクリレート及び他の上記のポリマー等のポリマー物質の粒子、例えば微小粒子に組み込むことによって制御することができる。かかる方法には、リポソーム、ミクロスフェア、マイクロエマルション、ナノ粒子、ナノカプセル等のようなコロイド薬物送達系が含まれる。投与経路に応じて、医薬組成物は保護コーティングを必要とする場合がある。注射用途に好適な医薬形態には、即時調製用の滅菌水溶液又は分散液及び滅菌粉末が含まれる。したがってこの目的に典型的な担体としては、生体適合性の水性バッファー、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0190】
幾つかの活性成分を併用する場合、必ずしも治療対象の哺乳動物において直接的に同時に共同治療効果がもたらされなくてもよいということを考慮すると、対応する組成物は、別個であるが隣接した容器(repositories)又はコンパートメントに2つの成分を含有する医療用キット又はパッケージの形態とすることもできる。したがって後者の内容では、各活性成分を他の成分の投与経路とは異なる投与経路に好適な方法で配合することができ、例えば活性成分の一方を経口配合物又は非経口配合物の形態とすることができ、他方を静脈内注射用アンプル又はエアロゾルの形態とする。
【0191】
本発明の別の実施形態は、本発明の化合物の様々な前駆体形態又は「プロドラッグ」形態に関する。本発明の化合物を化学種の形態で配合することが望まれ得る。上記化学種自体には顕著な生物学的活性はないが、動物に送達すると、動物の身体の正常機能、とりわけ胃又は血清中に存在する酵素によって触媒される化学反応を起こす。上記化学反応は本明細書で記載される化合物を放出する効果がある。このため「プロドラッグ」という用語は、in vivoにおいて活性医薬成分へと転換されるこれらの種に関するものである。
【0192】
本発明のプロドラッグは調合剤に好適な任意の形態をとることができ、例えばエステルは非限定的な共通のプロドラッグ形態である。しかしながら本件では、プロドラッグは必ずしも、標的位置に存在する酵素の作用によって共有結合が切断される形態で存在していなくてもよい。例えば、C−C共有結合は、上記標的位置にある1つ又は複数の酵素によって選択して切断することができ、そのため容易に加水分解可能な前駆体以外の形態、とりわけエステル、アミド等の形態のプロドラッグを使用することができる。プロドラッグにおける活性医薬成分の対応物(counterpart)は、アミノ酸又はペプチド構造、アルキル鎖、糖部分及び当該技術分野において既知の他のもの等の異なる構造を有していてもよい。
【0193】
本発明について、「治療的に好適なプロドラッグ」という用語は、本明細書において「プロドラッグが投与される動物、哺乳動物又はヒトの組織に接触すると、単回又は複数回の生物学的転換に関わらず治療的に活性な形態へとin vivoで転換して、過度の毒性、刺激又はアレルギー応答を伴うことなく、目的とする治療転帰を達成するように修飾された化合物」と定義される。
【0194】
より具体的には、「プロドラッグ」という用語は、本明細書で使用される場合、薬理学的に活性な形態の化合物を放出するために、身体内で自発的転換又は酵素転換を受ける本発明の化合物の不活性又は活性が顕著に低い誘導体に関する。包括的には、Rautio J. et al.("Prodrugs: design andclinical applications" Nature Reviews Drug Discovery, 2008, doi:10.1038/nrd2468)を参照する。
【0195】
本発明の化合物は任意に、不溶性マトリクスに共有結合し、アフィニティクロマトグラフィー(化合物の基の性質に応じた分離)に使用され、例えばペンダント型アリールを有する化合物は疎水性アフィニティ分離に有用である。
【0196】
本発明の化合物は、上記化合物を調製するプロセスを構成する当業者に既知の一連の化学反応を用いて調製することができ、それらを更に例示する。更に示されるプロセスは例示を意味するものに過ぎず、本発明の範囲を限定する意図は全くない。
【0197】
本発明の化合物を下記スキームで概説される一般手順に従って調製することができる。
【化55】
スキーム1:
スキーム1:B、R、R、X、X、X、X、X、X、X、X、X、X10、p、q及びLGは全て、本発明の化合物、並びにその実施形態及び式について記載されるとおりである。
【0198】
一般式1の誘導体(市販されているか又は当業者にとって既知の手順により合成される)は、式2の中間体(市販されているか又は当業者にとって既知の手順により合成される)(式中LGは独立して、塩素、臭素及びヨウ素(より好ましくは塩素)から選択される)と、0℃〜100℃までの温度で非プロトン性溶媒(例えばトルエン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等)中で反応させ、式3の中間体を得ることができる。X10がC又はCHである場合、触媒(例えばAlCl、EtAlCl、ZrCl等)又は塩基(例えばピリジン、DBN、DMAP等)が必要となる場合がある。より多くの情報を下記参考文献に見ることができる:Tetrahedron 29, 971-976, 1973、Org. Lett.,Vol. 12, No. 24, 2010、J. Org. Chem. 2011, 76, 4753-4758。X10がNである場合、式2の中間体との反応の後、標準的なアミド結合条件によって、式1の化合物を式3の化合物へと変換することができる。次いで当業者にとって既知の手順に従って又は下記の実施例に記載されるように、式3の中間体の脱離基(LG)を式RNHのアミン(市販されているか又は合成される)に置き換えて、所望の式4の化合物を得ることができる。
【0199】
代替的には、本発明の化合物を下記スキームに示される一般手順に従っても調製することができる。
【化56】
スキーム2:
スキーム2:B、R、X、X、X、X、X、X、X、X、X、X10、p及びqは全て、本発明の化合物、並びにその実施形態及び式について記載されるとおりである。
【0200】
一般式5のアルデヒドを式RNHのアミンと反応させ、一般式6のイミンを得ることができ、これを式7の中間体(市販されているか又は当業者にとって既知の手順によって合成されるか又は下記実施例に記載されている)(式中、X10は炭素原子である)と、3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド等の触媒の存在下で反応させ、所望の式8の化合物を得ることができる。より詳細な情報はChem. Commun., 2007, 852-854に見ることができる。
【0201】
別の実施形態では、本発明の化合物を下記スキームに概説される一般手順に従っても合成することができる。
【化57】
スキーム3:
酸化
スキーム3:B、R、R、X、X、X、X、X、X、X、X、X、X10、p、q及びLGは全て、本発明の化合物、並びにその実施形態及び式について記載されるとおりである。
【0202】
一般式1の誘導体(式中、X10はC又はCHから選択されるだけである)(市販されているか又は当業者にとって既知の手順によって合成される)を、式11の中間体(市販されているか又は当業者にとって既知の手順によって合成される)(式中、LGは塩素、臭素及びヨウ素等の脱離基である)と、フリーデルクラフツ条件下で反応させ、式10の中間体を得ることができる。代替的には、式10の中間体は、当業者にとって既知であるようにグリニャール誘導体又は有機リチウム誘導体とアミド誘導体(好ましくはワインレブアミド誘導体)との縮合によって調製することもできる。当業者にとって既知の反応によって又は下記の実施例に記載されるように、式10のこれらの中間体を式3の中間体(式中、LGは塩素、臭素又はヨウ素等のハロゲンである)に変換することができる。式10の中間体(式中、Bはアリール又はヘテロアリールから選択されるだけである)は、触媒(例えばPddba、Pd(OAc)、Pd(dba)等)、リガンド(例えばBINAP、Xantphos、PtBu等)及び塩基(例えばNaOtBu、KPO等)の存在下での式12のケトンのハロゲノアリール又はハロゲノヘテロアリールによるα−アリール化によって調製することができる。より多くの情報は下記参考文献に見ることができる:J. Am. Chem. Soc. 1997, 11108-11109及びJ. Am.Chem. Soc. 1999, 1473-1478。代替的には、式9の中間体を式7のアルデヒド(式中、X10はC又はCHから選択されるだけである)及び一般式8の試薬(式中、MはLi又はMgCl又はMgBrである)から得ることもでき、その後当業者にとって既知の酸化反応を行う。スキーム1に記載されるように一般式4を有する対象の化合物を中間体3から得ることができる。
【0203】
本明細書、詳細にはスキーム及び実施例において使用される略語は下記のとおりである:
BOC tert−ブチルオキシカルボニル
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン
DBN 1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
ee 鏡像体過剰率
eq 当量
h 時間
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
min 分
NMP N−メチル−2−ピロリドン
TBDMSCl tert−ブチルジメチルクロロシラン
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
保持時間
【実施例】
【0204】
下記実施例は本発明を例示する目的で与えられるものであり、本発明の範囲を限定するように解釈されるものでは決してない。
【0205】
Aパートでは化合物(中間体及び最終化合物)の調製を示し、Bパートでは薬理例を示す。
【0206】
表1:例示的な本発明の化合物の構造及びそれらのそれぞれのコード。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【表1-14】
【表1-15】
【0207】
Aパート
本実験パートで言及される分取HPLC精製は全て、下記システムを用いて行っている:Watersの2489 UV/Visible Detector、Watersの2545 Binary Gradient Module、WatersのFraction Collector III、及びWatersのDual Flex Injector。
【0208】
分離はXBridge C18ガードカラム(19mm×10mm、5μm)を備えたXBridge Prep C18カラム(19mm×100mm、5μm)又はSunFire C18ガードカラム(19mm×10mm、5μM)を備えたSunFire Prep C18 ODBカラム(19mm×10mm、5μm)を用いて行った。
【0209】
溶出は下記表に記載の方法によって行い、検出波長は210nm及び254nmで固定した。
【0210】
方法1
【表A】
溶媒A:milliQ水中のLC−MSグレードの0.1%ギ酸
溶媒B:HPLCグレードアセトニトリル。
【0211】
方法2
【表B】
溶媒A:milliQ水中のLC−MSグレードの0.1%ギ酸
溶媒B:HPLCグレードアセトニトリル。
【0212】
方法3
【表C】
溶媒A:milliQ水中のLC−MSグレードの0.1%ギ酸
溶媒B:HPLCグレードアセトニトリル。
【0213】
方法4
【表D】
溶媒A:HPLC用の水酸化アンモニウム(puriss p.a.)を用いてpH10に調整した、milliQ水中での10mMのHPLC用の酢酸アンモニウム(puriss p.a.)
溶媒B:HPLCグレードのアセトニトリル。
【0214】
方法5
【表E】
溶媒A:HPLC用の水酸化アンモニウム(puriss p.a.)を用いてpH10に調整した、milliQ水中での10mMのHPLC用の酢酸アンモニウム(puriss p.a.)
溶媒B:HPLCグレードのアセトニトリル。
【0215】
本実験パートで言及されるエナンチオマー分離は全て、下記システムを用いて行っている:Watersの2489 UV/Visible Detector、Watersの2545 Binary Gradient Module、WatersのFraction Collector III、及びWatersのDual Flex Injector。分離はChiralPak ICガードカラム(10mm×20mm、5μM)を備えたChiralPak ICカラム(20mm×250mm、5μm)を用いて行った。溶出は下記のアイソクラチック方法によって行い、検出波長は210nm及び254nmで固定した。
【0216】
方法6:
溶出液:アセトニトリル/ジエチルアミン:100/0.1
流速:20mL/分
【0217】
方法7:
溶出液:n−ヘプタン/ジクロロメタン/エタノール/ジエチルアミン:50/50/1/0.1
流速:20mL/分
【0218】
本発明の化合物の合成に使用される一般手順:
一般手順A:
55℃で加熱したトルエン中の適切なインドール及びピリジンの溶液に、α−クロロフェニルアセチルクロリドを滴加した。反応混合物を55℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、水及びメタノールを添加した。室温で1時間後、析出物を濾過し、水で洗浄して乾燥させ、所望の化合物を得た。析出がない場合、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。相が分離された。有機層をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより又は析出により精製し、所望の化合物を得た。
【0219】
一般手順B:
DMF中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン、アミン及びトリエチルアミンの混合物を封管内において100℃で一晩加熱した。溶媒を真空下で蒸発した。残渣を酢酸エチルと5%塩酸溶液とで分配した。相が分離された。有機相を水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した後、再結晶化を行った。
【0220】
一般手順C:
溶媒(例えばDMF、エタノール、アセトニトリル、ジオキサン又はTHF)中のα−ハロゲノケトン、アミン及び塩基(DIPEA又はトリエチルアミン)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて100℃〜200℃(より詳細には120℃〜200℃)で5分〜180分(より詳細には15分〜120分)マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0221】
一般手順D:
アセトニトリル中のα−ハロゲノケトン、アミン及びPS−DIPEAの混合物にマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分間、マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製を行い、生成物を得た。
【0222】
一般手順E:
アセトニトリル中のα−ハロゲノケトン及びアニリンの混合物にマイクロ波オーブンにおいて100℃〜200℃(より詳細には130℃〜150℃)で5分〜120分(より詳細には15分〜30分)、マイクロ波を照射した。次いで反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルと1N塩酸溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0223】
一般手順F:
アセトニトリル中の適切なインドール、アザインドール又は代替的には複素環(1.0当量)及びジ−tert−ブチル重炭酸(1当量〜2当量、より詳細には1.2当量)の溶液に、DMAP(0.1当量〜0.5当量、より詳細には0.1当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相が分離された。水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせて、飽和塩化アンモニウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。BOC保護化合物を更に精製することなく次の工程に使用した。
【0224】
一般手順G:
エタノール中のアルデヒド(1.0当量)及び硫酸マグネシウム(1.3当量)の混合物に、アミン(1.0当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、イミンを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0225】
一般手順H:
エタノール中のアルデヒド(1.0当量)及び硫酸マグネシウム(1.3当量)の混合物にアミン(1.0当量)を添加した。混合物を80℃で一晩加熱して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、イミンを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0226】
一般手順I:
アルデヒド(1.0当量)及びアミン(1.0当量)の混合物を封管において60℃で6時間加熱した。粗物質を真空下において酸化リン(V)上で乾燥して、イミンを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0227】
一般手順J:
エタノール中のアルデヒド(1.0当量)、硫酸マグネシウム(100mg)及びアミン(1.0当量)の混合物を80℃で一晩加熱した。反応混合物を濾過した。イミンの形成は定量的なものであり、イミンを含有する濾液を精製することなく次の工程で使用した。
【0228】
一般手順K:
エタノール中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリドの溶液にトリエチルアミンを添加し、混合物を70℃で5分間撹拌した。得られる黄色溶液に、アルデヒドと、エタノール中のイミンの溶液とを添加した。反応混合物を封管において50℃〜70℃で18時間〜170時間撹拌して、その後反応混合物にマイクロ波オーブンにおいて160℃で4分間マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー又は析出によって精製した。
【0229】
一般手順L:
エタノール中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリドの溶液に、トリエチルアミンを添加して、混合物を70℃で5分間撹拌した。得られる黄色溶液に、アルデヒドと、エタノール中のイミンの溶液とを添加した。反応混合物を封管において50℃〜70℃で18時間〜120時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー又は析出によって精製した。
【0230】
一般手順M:
DMF中の適切なインドールの溶液に、アルキルハロゲン化物及び炭酸カリウムを添加した。反応混合物を室温で1時間〜20時間撹拌した。水を添加した。得られる析出物を濾過して、乾燥させ、再結晶化して所望の化合物を得た。析出のない場合、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸発して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0231】
一般手順N:
THF(例えば3.5mL/mmol)中のアルコール(1.0当量)の溶液に、DBU(1当量〜2当量、より詳細には1.0当量)及びTBDMSCl(1当量〜2当量、より詳細には2.0当量)を添加した。室温で4時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、水で洗浄した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0232】
一般手順O:
0℃に冷却したジクロロメタン中のインドールの溶液にヘキサン中の1M塩化ジエチルアルミニウムを滴加した。0℃で30分後、ジクロロメタン中の塩化アシルの溶液を添加した。反応混合物を0℃で2時間〜3時間撹拌して、混合物を低温バッファー(pH7)溶液に注いだ。代替的には、飽和重炭酸ナトリウム溶液又は1Mロッシェル塩溶液を反応混合物に添加した。相が分離された。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー又は析出によって精製した。
【0233】
一般手順P:
0℃に冷却したTHF中のα−メチルケトンの溶液に、THF中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物の溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間及び室温で2時間〜20時間撹拌した。反応混合物を濾過して、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー又は析出によって精製した。
【0234】
一般手順Q:
ジクロロメタン中のアルコールの溶液に、DMAP及び無水酢酸を添加した。反応物を室温で15分間〜60分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0235】
一般手順R:
0℃に冷却した無水ジクロロメタン中の塩化オキサリルの溶液にDMFを添加した。0℃で30分後、インドールを添加して、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をTHF及び20%酢酸アンモニウム溶液中に取った。混合物を30分間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。相を分離して、有機相を重炭酸ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0236】
一般手順S:
THF及びメタノールの混合物中のエステルの溶液に、炭酸カリウムを添加した。反応混合物を20℃〜45℃で3時間〜5時間撹拌した。反応混合物を濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
【0237】
実施例1:2−((3,4−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従ってトルエン(22mL)中のインドール(1.000g、8.536mmol)、ピリジン(0.690mL、8.531mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(1.610g、8.565mmol)から調製した。析出による精製によって、白色固体として1.294g(56%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):270、272(M+H);292、294(M+Na)。ESI/APCI(−):268、270(M−H)。
【0238】
工程2:2−((3,4−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Bに従ってDMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.125g、0.463mmol)、4−アミノベラトロール(0.142g、0.927mmol)及びトリエチルアミン(0.200mL、1.443mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノールからの再結晶化によって、ベージュ色の固体として0.014g(8%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H);409(M+Na)。ESI/APCI(−):385(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.87(1H,br s);8.15(1H,m);7.61〜7.64(2H,m);7.45(1H,d);7.13〜7.30(4H,m);6.60〜6.65(2H,m);6.24(1H,m);5.97〜6.07(2H,m);3.65(3H,s);3.57(3H,s)。
【0239】
実施例2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Bに従ってDMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.054g、0.200mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.068g、0.444mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノールからの再結晶化によって、ベージュ色の固体として0.005g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.12(1H,br s);8.88(1H,s);8.16(1H,m);7.61〜7.64(2H,m);7.45(1H,m);7.14〜7.31(5H,m);6.35(1H,m);6.03〜6.08(3H,m);5.70(1H,s);3.61(6H,s)。
【0240】
実施例3:2−((3−エトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−エトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従ってDMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.185mmol)、3−エトキシアニリン(0.100mL、0.751mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で15分間マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.010g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H);393(M+Na)。ESI/APCI(−):369(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.56(1H,br s);8.41(1H,m);8.01(1H,d);7.53〜7.55(2H,m);7.40(1H,m);7.20〜7.32(5H,m);7.01(1H,m);6.29(1H,d);6.20〜6.24(2H,m);5.72(1H,m);5.52(1H,m);3.94(2H,q);1.35(3H,t)。
【0241】
実施例4:2−((4−クロロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((4−クロロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、DMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.104g、0.386mmol)、3−メトキシ−4−クロロアニリン(0.105g、0.666mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.027g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):391、393(M+H);413、415(M+Na)。ESI/APCI(−):389、391(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.65(1H,br s);8.40(1H,m);7.95〜8.11(2H,m);7.50〜7.53(2H,m);7.24〜7.53(5H,m);7.05(1H,d);6.18〜6.28(2H,m);5.70(1H,s);3.79(3H,s)。
【0242】
実施例5:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Cに従って、DMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.185mmol)、3−(トリフルオロメトキシ)アニリン(0.100mL、0.751mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で15分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.009g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H);393(M+Na)。ESI/APCI(−):369(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.56(1H,br s);8.41(1H,m);8.01(1H,d);7.53〜7.55(2H,m);7.40(1H,m);7.20〜7.32(5H,m);7.01(1H,m);6.29(1H,d);6.20〜6.24(2H,m);5.72(1H,m);5.52(1H,m);3.94(2H,q);1.35(3H,t)。
【0243】
実施例6:2−((3−クロロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−クロロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、DMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.105g、0.389mmol)、3−クロロアニリン(0.200mL、1.890mmoL)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmoL)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの再結晶化によって、0.005g(4%)の所望の化合物を白色固体として得た。ESI/APCI(+):361、363(M+H);383、385(M+Na)。ESI/APCI(−):359、361(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.59(1H,br s);8.40(1H,m);8.02(1H,d);7.51〜7.53(2H,m);7.21〜7.38(6H,m);7.02(1H,m);6.54〜6.65(3H,m);5.70(1H,s)。
【0244】
実施例7:2−((3,4−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,4−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、DMF(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.105g、0.389mmol)、3,4−ジフルオロアニリン(0.200mL、2.017mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、非晶質固体として0.025g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):363(M+H);385(M+Na)。ESI/APCI(−):361(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.59(1H,br s);8.40(1H,m);8.00(1H,d);7.49〜7.52(2H,m);7.23〜7.41(6H,m);6.71(1H,m);6.32〜6.46(2H,m);5.30〜5.64(2H,m)。
【0245】
実施例8:2−((3−フルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−フルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.103g、0.382mmol)、3−フルオロアニリン(0.200mL、2.081mmoL)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.030g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):345(M+H);367(M+Na)。ESI/APCI(−):343(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.59(1H,br s);8.40(1H,m);8.01(1H,d);7.51〜7.54(2H,m);7.22〜7.41(6H,m);7.04(1H,m);6.46(1H,d);6.31〜6.37(2H,m);5.69(1H,s);5.30(1H,s)。
【0246】
実施例9:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.104g、0.386mmol)、3−(トリフルオロメチル)アニリン(0.100mL、0.801mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.028g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):395(M+H)。ESI/APCI(−):393(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.59(1H,br s);8.41(1H,m);8.01(1H,d);7.51〜7.54(2H,m);7.17〜7.41(7H,m);6.80〜6.90(3H,m);5.83(1H,br s);5.73(1H,s).
【0247】
実施例10:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンは以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0248】
方法A:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.103g、0.382mmol)、3−メトキシアニリン(0.100mL、0.894mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.050g(37%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):357(M+H);379(M+Na)。ESI/APCI(−):355(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.67(1H,br s);8.41(1H,m);7.98(1H,d);7.50〜7.53(2H,m);7.20〜7.39(6H,m);7.01(1H,m);6.23〜6.25(2H,m);5.70(1H,s);5.52(1H,br s);3.72(3H,s)。
【0249】
方法B:
工程1:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(80mL)中の1H−インドール(2.500g、21.34mmol)の溶液、ヘキサン(32.00mL、32.00mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(80mL)中の塩化フェニルアセチル(4.300mL、32.27mmol)の溶液から調製した。酢酸エチルからの析出による精製によって、白色固体として3.240g(65%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):236(M+H)。ESI/APCI(−):234(M−H)。
【0250】
工程2:2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(140mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(3.240g、13.77mmol)の溶液及びTHF(70mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(5.700g、15.16mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で4時間撹拌した。酢酸エチルからの析出による精製によって、白色固体として3.690g(85%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):314、316(M+H);336、338(M+Na)。ESI/APCI(−):312、314(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.21(1H,br s);8.67(1H,s);8.20(1H,m);7.68(1H,d);7.0〜7.4(7H,m);6.84(1H,s)。
【0251】
工程3:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.032g、0.102mmol)及びm−アニシジン(0.063mL、0.563mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.030g(83%)の所望の産物を得た。
【0252】
実施例11:2−((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.103g、0.382mmol)、3,5−ジフルオロアニリン(0.117g、0.906mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.008g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):363(M+H);385(M+Na)。ESI/APCI(−):361(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.63(1H,br s);8.38(1H,m);7.99(1H,d);7.51〜7.54(2H,m);7.23〜7.41(7H,m);6.08〜6.18(2H,m);5.88(1H,br s);5.65(1H,m)。
【0253】
実施例12:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:55℃で加熱したトルエン(2mL)中の2−メチルインドール(0.098g、0.747mmol)及びピリジン(0.070mL、0.865mmol)の溶液に、α−クロロフェニルアセチルクロリド(0.120mL、0.762mmol)を滴加した。添加後、帯褐色の油が分離された。混合物を55℃で4時間加熱した後、水を添加した。相が分離された。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ベージュ色の発泡体として0.068g(32%)の2−クロロ−1−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+)284(M+H);306(M+Na)。ESI/APCI(−):282(M−H)。
【0254】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.068g、0.240mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.173g、1.129mmol)及びDIPEA(0.250mL、1.435mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.029g(30%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H);423(M+Na)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.40(1H,br s);8.10(1H,d);7.46〜7.47(2H,m);7.20〜7.32(6H,m);6.04(1H,d);5.85〜5.89(3H,m);5.43(1H,br s);3.73(6H,s);2.68(3H,s)。
【0255】
実施例13:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:55℃で加熱したトルエン(2mL)中の6−クロロインドール(0.103g、0.679mmol)及びピリジン(0.060mL、0.742mmol)に、α−クロロフェニルアセチルクロリド(0.100mL、0.635mmol)を滴加した。添加後、帯褐色の油が分離された。混合物を55℃で18時間撹拌した後、水を添加した。相が分離された。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、0.073g(35%)の2−クロロ−1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを褐色固体として得た。ESI/APCI(+):304、306(M+H);326、328(M+Na)。ESI/APCI(−):302、304(M−H)。
【0256】
工程2:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.073g、0.240mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.100g、0.653mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)から調製して、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって白色固体として0.010g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):421、423(M+H)。ESI/APCI(−):419、421(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.63(1H,br s);8.30(1H,d);7.95(1H,d);7.48〜7.51(2H,m);7.21〜7.37(6H,m);5.84〜5.87(3H,m);5.66(1H,s);5.49(1H,br s);3.70(6H,s)。
【0257】
実施例14:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.109g、0.404mmol)、3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(0.108g、0.565mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.024g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):425(M+H);447(M+Na)。ESI/APCI(−):423(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.63(1H,br s);8.41(1H,m);7.99(1H,d);7.50〜7.52(2H,m);7.21〜7.38(6H,m);6.54(1H,s);6.42(1H,s);6.33(1H,s);5.84(1H,br s);5.70(1H,m);3.74(3H,s)。
【0258】
実施例15:2−((3−フルオロ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−フルオロ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、エタノール(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.105g、0.389mmol)、3−メトキシ−5−フルオロアニリン(0.100mL、0.849mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)から調製し、それにマイクロ波オーブンにおいて180℃で30分マイクロ波を照射した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.047g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H);397(M+Na)。ESI/APCI(−):373(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.61(1H,br s);8.41(1H,m);8.00(1H,d);7.50〜7.52(2H,m);7.25〜7.33(6H,m);5.95〜6.02(3H,m);5.68(2H,m);3.70(3H,s)。
【0259】
実施例16:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)エタノンを、一般手順Dに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.107g、0.397mmol)、3−アミノピリジン(0.099g、1.052mmol)及びPS−DIPEA(固体支持体3.56mmol/g;0.300g、1.068mmoL)から調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、ベージュ色の非晶質固体として0.004g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):328(M+H)。ESI/APCI(−):326(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.70(1H,br s);8.37(1H,m);8.11(1H,d);7.99(1H,d);7.89(1H,d);7.48〜7.51(2H,m);7.35(1H,m);7.19〜7.29(5H,m);6.93〜6.99(2H,m);5.67〜5.72(2H,m)。
【0260】
実施例17:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(ピリジン−4−イルアミノ)エタノンを、一般手順Dに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.103g、0.382mmol)、4−アミノピリジン(0.098g、1.041mmol)及びPS−DIPEA(固体支持体3.56mmol/g;0.295g、1.050mmol)から調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、ベージュ色の固体として0.022g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):328(M+H)。ESI/APCI(−):326(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.32(1H,m);8.22(1H,m);8.05(1H,d);7.3〜7.55(11H,m);6.80(1H,d)。
【0261】
実施例18:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Dに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.101g、0.374mmol)、N−メチル−3−メトキシアニリン(0.100mL、0.752mmoL)及びPS−DIPEA(固体支持体3.56mmol/g;0.292g、1.040mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.011g(8%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H);393(M+Na)。ESI/APCI(−):369(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.41(1H,m);7.73(1H,s);7.13〜7.41(7H,m);6.26〜6.50(4H,m);3.77(3H,s);2.93(3H,s)。
【0262】
実施例19:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(70mL)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(3.770g、25.97mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(6.800g、31.16mmol)及びDMAP(0.317g、2.595mmol)から調製し、黄色固体として6.100g(96%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.09(1H,s);8.66(1H,s);8.15(2H,dd);7.32〜7.53(2H,m);1.68(9H,s)。
【0263】
工程2:3−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(1mL)中の3−ピリジニルカルボキシアルデヒド(0.179mL、1.867mmol)、硫酸マグネシウム(0.300g、2.492mmol)及び3−メトキシアニリン(0.230g、1.867mmol)から定量的に調製した。
【0264】
工程3:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.101g、0.373mmol)及びトリエチルアミン(0.052mL、0.373mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.549g、2.239mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(1.867mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、白色固体として0.050g(8%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0265】
実施例20:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−4−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(ピリジン−4−イルメチレン)アニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(1mL)中の4−ピリジニルカルボキシアルデヒド(0.179mL、1.867mmol)、硫酸マグネシウム(0.300g、2.492mmol)及び3−メトキシアニリン(0.230g、1.867mmol)から定量的に調製した。
【0266】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−4−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.101g、0.373mmol)及びトリエチルアミン(0.052mL、0.373mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.549g、2.239mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−4−イルメチレン)アニリン(1.867mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.074g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0267】
実施例21:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(4−(メチルスルホニル)ベンジリデン)アニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(5mL)中の4−(メチルスルホニル)ベンズアルデヒド(0.748g、4.061mmol)、硫酸マグネシウム(0.600g、4.985mmol)及び3−メトキシアニリン(0.500g、4.060mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):290(M+H)。
【0268】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.056g、0.207mmol)及びトリエチルアミン(0.029mL、0.207mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.305g、1.244mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(4−(メチルスルホニル)ベンジリデン)アニリン(1.037mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.048g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0269】
実施例22:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−5−メチルイソオキサゾール−3−アミンを、一般手順Gに従って、エタノール(2mL)中のベンズアルデヒド(0.193mL、2.039mmol)、硫酸マグネシウム(0.300g、2.492mmol)及び3−アミノ−5−メチルイソオキサゾール(0.200g、2.039mmol)から調製した。
【0270】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.056g、0.207mmol)及びトリエチルアミン(0.029mL、0.207mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.308g、1.257mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メチルイソオキサゾール−3−アミン(1.047mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色粉末として0.060g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):332(M+H)。ESI/APCI(−):330(M−H)。
【0271】
実施例23:2−(フラン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(フラン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(5mL)中の2−フルアルデヒド(0.390g、4.059mmol)、硫酸マグネシウム(0.733g、6.090mmol)及び3−メトキシアニリン(0.500g、4.060mmol)から定量的に調製した。H NMR(DMSO−d)δ8.45(1H,s);7.95(1H,s);7.24〜7.41(1H,m);7.16(1H,d);6.77〜6.87(3H,m);6.72(1H,dd);3.79(3H,s)。
【0272】
工程2:2−(フラン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.046g、0.170mmol)及びトリエチルアミン(0.024mL、0.170mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、1.019mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(フラン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(0.849mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.058g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):347(M+H)。ESI/APCI(−):345(M−H)。
【0273】
実施例24:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−2−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(チオフェン−2−イルメチレン)アニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(5mL)中の2−チオフェンカルボキシアルデヒド(0.455g、4.057mmol)、硫酸マグネシウム(0.733g、6.090mmol)及び3−メトキシアニリン(0.500g、4.060mmol)から定量的に調製した。
【0274】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.046g、0.170mmol)及びトリエチルアミン(0.024mL、0.170mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、1.019mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(チオフェン−2−イルメチレン)アニリン(0.185g、0.849mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、油として0.058g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):363(M+H)。ESI/APCI(−):361(M−H)。
【0275】
実施例25:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って5−メチルイソオキサゾール−3−カルバルデヒド(0.151g、1.359mmol)及び3−メトキシアニリン(0.152mL、1.353mmol)から定量的に調製した。H NMR(DMSO−d)δ8.69(1H,s);7.35(1H,t);6.85〜6.97(3H,m);6.69(1H,s);3.81(3H,s);2.50(3H,s)。
【0276】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.180g、0.667mmol)及びトリエチルアミン(0.095mL、0.676mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.400g、1.631mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)アニリン(1.353mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色粉末として0.142g(29%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):362(M+H)。ESI/APCI(−):360(M−H)。
【0277】
実施例26:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(0.098g、0.890mmol)及び3−メトキシアニリン(0.100mL、0.890mmol)から定量的に調製した。
【0278】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.120g、0.445mmol)及びトリエチルアミン(0.065mL、0.462mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.265g、1.080mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチレン)アニリン(0.890mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色粉末として0.065g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):361(M+H)。ESI/APCI(−):359(M−H)。
【0279】
実施例27:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(チオフェン−3−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってチオフェン−3−カルバルデヒド(0.120mL、1.370mmol)及び3−メトキシアニリン(0.152mL、1.353mmol)から定量的に調製した。
【0280】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(チオフェン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.180g、0.667mmol)及びトリエチルアミン(0.095mL、0.676mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.400g、1.631mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(チオフェン−3−イルメチレン)アニリン(1.353mmol)から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、淡黄色粉末として0.076g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):363(M+H)。ESI/APCI(−):361(M−H)。
【0281】
実施例28:2−(1H−イミダゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−((1H−イミダゾール−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従って1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(0.086g、0.895mmol)及び3−メトキシアニリン(0.100mL、0.890mmol)から定量的に調製した。
【0282】
工程2:2−(1H−イミダゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.120g、0.445mmol)及びトリエチルアミン(0.065mL、0.462mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.265g、1.080mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−((1H−イミダゾール−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.890mmol)から70℃で3日間加熱して調製した。メタノールからの析出による精製によって、淡褐色固体として0.046g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):347(M+H)。ESI/APCI(−):345(M−H)。
【0283】
実施例29:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリミジン−5−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(ピリミジン−5−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってピリミジン−5−カルボキシアルデヒド(0.115g、1.064mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.068mmol)から定量的に調製した。
【0284】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリミジン−5−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.144g、0.534mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.712mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.295g、1.203mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−(ピリミジン−5−イルメチレン)アニリン(1.064mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の粉末として0.065g(17%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。ESI/APCI(−):357(M−H)。
【0285】
実施例30:2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従ってイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.156g、1.067mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.068mmol)から定量的に調製した。
【0286】
工程2:2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.144g、0.534mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.712mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.295g、1.203mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(1.067mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の粉末として0.111g(28%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0287】
実施例31:2−((2−ヒドロキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.104g、0.386mmol)、2−メトキシピリジン−4−アミン(0.100g、0.806mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)の混合物にマイクロ波オーブンにおいて120℃で60分マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣をジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタンからの再結晶化による更なる精製によって、白色固体として0.017g(13%)の2−((2−ヒドロキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):344(M+H);366(M+Na)。ESI/APCI(−):342(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.99(1H,s);8.27(1H,s);8.18(1H,m);7.2〜7.5(7H,m);6.89(1H,d);6.09(2H,s);5.64(1H,d);5.29(1H,s)。
【0288】
実施例32:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((ピリジン−2−イルメチル)アミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((ピリジン−2−イルメチル)アミノ)エタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.108g、0.400mmol)、ピリジン−2−イルメタンアミン(0.100mL、0.970mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.003g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):342(M+H)。ESI/APCI(−):340(M−H)。H NMR(MeOD)δ8.46(1H,m);8.37(1H,m);7.91(1H,s);7.69(1H,m);7.20〜7.46(10H,m);5.16(1H,s);3.90(2H,m)。
【0289】
実施例33:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)エタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.111g、0.412mmol)、チオフェン−2−イルメタンアミン(0.100mL、0.972mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.021g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):347(M+H);369(M+Na)。ESI/APCI(−):345(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.01(1H,br s);8.50(1H,s);8.18(1H,m);7.14〜7.58(9H,m);6.38(1H,s);6.24(1H,s);5.25(1H,s);3.67(2H,s)。
【0290】
実施例34:2−((フラン−2−イルメチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((フラン−2−イルメチル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.103g、0.382mmol)、フラン−2−イルメタンアミン(0.100mL、0.382mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.040g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):331(M+H);353(M+Na)。ESI/APCI(−):329(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.01(1H,br s);8.49(1H,s);8.20(1H,m);7.16〜7.53(9H,m);6.89〜6.93(2H,m);5.27(1H,s);3.80(2H,s)。
【0291】
実施例35:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾニトリルの調製
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾニトリルを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.371mmol)、3−アミノベンゾニトリル(0.098g、0.830mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.007g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):352(M+H)。ESI/APCI(−):350(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.59(1H,br s);8.40(1H,m);8.01(1H,s);7.51(2H,d);7.17〜7.41(7H,m);6.84〜6.91(3H,m);5.70(1H,s)。
【0292】
実施例36:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
工程1:4−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリルを一般手順Iに従って、4−ホルミル−ベンゾニトリル(0.135g、1.030mmol)及び3−メトキシアニリン(0.116mL、1.030mmol)から定量的に調製した。
【0293】
工程2:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.144g、0.534mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.252g、1.028mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の4−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(1.030mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、淡黄色固体として0.203g(52%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):382(M+H)。ESI/APCI(−):380(M−H)。
【0294】
実施例37:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(キノキサリン−6−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(キノキサリン−6−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従って、キノキサリン−6−カルバルデヒド(0.100g、0.632mmol)及び3−メトキシアニリン(0.071mL、0.632mmol)から定量的に調製した。
【0295】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(キノキサリン−6−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.491mmol)及びトリエチルアミン(0.055mL、0.397mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.155g、0.630mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中の3−メトキシ−N−(キノキサリン−6−イルメチレン)アニリン(0.632mmol)の溶液から70℃で18時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの析出によって、黄色固体として0.069g(27%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):409(M+H)。ESI/APCI(−):408(M−H)。
【0296】
実施例38:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.109g、0.404mmol)、2−メトキシアニリン(0.100mL、0.893mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、白色結晶として0.013g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):357(M+H);379(M+Na)。ESI/APCI(−):355(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.55(1H,br s);8.42(1H,m);8.05(1H,s);7.54(2H,d);7.20〜7.38(6H,m);6.57〜6.78(4H,m);5.72(1H,s);3.88(3H,s)。
【0297】
実施例39:2−((2,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((2,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.110g、0.408mmol)、2,5−ジメトキシアニリン(0.102g、0.666mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、白色固体として0.009g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H);409(M+Na)。ESI/APCI(−):385(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.62(1H,br s);8.41(1H,m);7.98(1H,s);7.52(2H,d);7.19〜7.37(5H,m);6.66(1H,d);6.10〜6.18(2H,m);5.67(1H,s);5.30(1H,s);3.84(3H,s);3.66(3H,s)。
【0298】
実施例40:2−((2,3−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((2,3−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.044g、0.163mmol)、2,3−ジメトキシアニリン(0.050mL、0.326mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.574mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、白色結晶として0.008g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H);409(M+Na)。ESI/APCI(−):385(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.54(1H,br s);8.42(1H,m);8.03(1H,s);7.52(2H,d);7.20〜7.38(6H,m);6.81(1H,m);6.29(2H,m);5.75(1H,s);3.89(3H,s);3.82(3H,s)。
【0299】
実施例41:3−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
工程1:3−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリルを、一般手順Iに従って3−ホルミルベンゾニトリル(0.135g、1.030mmol)及び3−メトキシアニリン(0.116mL、1.032mmol)から定量的に調製した。
【0300】
工程2:3−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.144g、0.534mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.712mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.252g、1.028mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(1.030mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.077g(20%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):382(M+H)。ESI/APCI(−):380(M−H)。
【0301】
実施例42:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(0.110g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0302】
工程2:3−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.712mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。減圧下での反応混合物の濃縮後、ジクロロメタンからの析出による精製によって、白色固体として0.219g(61%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):361(M+H)。ESI/APCI(−):359(M−H)。
【0303】
実施例43:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルバルデヒド(0.100g、0.684mmol)及び3−メトキシアニリン(0.077mL、0.685mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):252(M+H)。
【0304】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.095g、0.352mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.168g、0.684mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イルメチレン)アニリン(0.684mmol)の溶液から50℃で3日間加熱して調製した。減圧下での反応混合物の濃縮後、メタノールを添加した。得られた析出物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した後、ジエチルエーテルからの析出によって、黄色固体として0.095g(35%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0305】
実施例44:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(メチルスルホニル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(メチルスルホニル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.371mmol)、3−(メチルスルホニル)アニリン塩酸塩(0.112g、0.539mmol)及びDIPEA(0.300mL、1.722mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、非晶質結晶として0.017g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H);427(M+Na);ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0306】
実施例45:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミンを一般手順Iに従って、ベンズアルデヒド(2.027mL、20.01mmol)及び2−メトキシピリジン−4−アミン(2.483g、20.01mmol)から定量的に調製した。
【0307】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.125g、0.463mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.197g、0.803mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.803mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.015g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H);380(M+Na)。ESI/APCI(−):356(M−H)。H NMR(CDCl)δ9.39(1H,br s);8.42(1H,d);7.87(2H,s);7.48(2H,d);7.20〜7.35(4H,m);6.40(1H,d);6.20(1H,m);6.01(1H,s);5.87(1H,d);5.29(1H,s);3.76(3H,s)。
【0308】
実施例46:2−((3−エチルフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−エチルフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.106g、0.393mmol)、3−エチルアニリン(0.100mL、0.805mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、固体として0.028g(20%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):355(M+H);377(M+Na)。ESI/APCI(−):353(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.55(1H,br s);8.40(1H,m);8.02(1H,s);7.54(2H,d);7.20〜7.40(6H,m);7.04(1H,m);6.51〜6.55(3H,m);5.72(1H,s);5.46(1H,br s);2.57(2H,q);1.17(3H,t)。
【0309】
実施例47:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(イソキノリン−5−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(イソキノリン−5−イルメチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従ってイソキノリン−5−カルバルデヒド(0.119g、0.757mmol)及び3−メトキシアニリン(0.087mL、0.774mmol)から定量的に調製した。
【0310】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(イソキノリン−5−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.100g、0.371mmol)及びトリエチルアミン(0.080mL、0.574mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.186g、0.759mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−(イソキノリン−5−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(0.757mmol)の溶液から60℃で2日間加熱して調製した。減圧下での反応混合物の濃縮後、メタノールからの析出による精製によって、白色粉末として0.093g(30%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):408(M+H)。ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0311】
実施例48:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(4−(ピリミジン−5−イル)ベンジリデン)アニリンを、一般手順Iに従って5−(4−ホルミルフェニル)ピリミジン(0.125g、0.679mmol)及び3−メトキシアニリン(0.076mL、0.679mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):290(M+H)。
【0312】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.090g、0.334mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.166g、0.677mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−(4−(ピリミジン−5−イル)ベンジリデン)アニリン(0.679mmol)の溶液から75℃で3.5日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテル及びジクロロメタンからの析出によって、淡黄色固体として0.061g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0313】
実施例49:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
この化合物を以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0314】
方法A:
工程1:N−ベンジリデン−3−メトキシアニリンを、一般手順Gに従って、エタノール(15mL)中のベンズアルデヒド(3.030mL、29.98mmol)、3−メトキシアニリン(3.690mL、32.84mmol)及び硫酸マグネシウム(3.610g、29.99mmol)から定量的に調製した。H NMR(DMSO−d)δ8.63(1H,s);7.95(2H,dd);7.47〜7.63(3H,m);7.32(1H,t);6.75〜6.93(3H,m);3.80(3H,s)。
【0315】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.169g、0.628mmol)及びトリエチルアミン(0.088mL、0.628mmol)の混合物、1−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.200g、1.256mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.256mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色の発泡体として0.028g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。
【0316】
方法B:
工程1:2−クロロ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)、ヨウ化メチル(0.166mL、2.573mmol)及び炭酸カリウム(0.205g、1.476mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.140g(66%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):284、286(M+H);306、308(M+Na)。
【0317】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(1.5mL)中の2−クロロ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.140g、0.493mmol)、3−メトキシアニリン(0.110mL、0.987mmol)及びDIPEA(0.169mL、0.987mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で1.5時間マイクロ波を照射して調製した。室温で24時間静置した後、形成された析出物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を溶離液としてジクロロメタンを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。溶離液としてジクロロメタンを用いた分取TLCによる更なる精製によって、ベージュ色の固体として0.011g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。
【0318】
実施例50:1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(キノキサリン−6−イルアミノ)エタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニル−2−(キノキサリン−6−イルアミノ)エタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.101g、0.374mmol)、キノキサリン−6−アミン(0.094g、0.648mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、橙色の固体として0.008g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):379(M+H)。ESI/APCI(−):377(M−H)。
【0319】
実施例51:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N,N−ジメチルベンズアミドの調製
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N,N−ジメチルベンズアミドを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.099g、0.367mmol)、3−アミノ−N,N−ジメチルベンズアミド(0.095g、0.579mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、ピンク色の固体として0.028g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):398(M+H)。ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0320】
実施例52:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミドの調製
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−N−メチルベンゼンスルホンアミドを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.096g、0.356mmol)、3−アミノ−N−メチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(0.101g、0.454mmol)及びDIPEA(0.300mL、1.722mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、橙色の固体として0.006g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):420(M+H)。ESI/APCI(−):418(M−H)。
【0321】
実施例53:1−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:4−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(4mL)中の4−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.310g、1.726mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.451g、2.066mmol)及びDMAP(0.021g、0.172mmol)から調製して、0.431g(89%)の所望の化合物を得た。
【0322】
工程2:1−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(3mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.232g、0.860mmol)及びトリエチルアミン(0.120mL、0.860mmol)の混合物、4−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.481g、1.720mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.718mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色粉末として0.009g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):391、393(M+H)。ESI/APCI(−):389、391(M−H)。
【0323】
実施例54:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(3−(ピリミジン−5−イル)ベンジリデン)アニリンを、一般手順Iに従って、3−ピリミジン−5−イルベンズアルデヒド(0.125g、0.679mmol)及び3−メトキシアニリン(0.076mL、0.679mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):290(M+H)。
【0324】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−(ピリミジン−5−イル)フェニル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.091g、0.337mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.166g、0.677mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−(3−(ピリミジン−5−イル)ベンジリデン)アニリン(0.679mmol)の溶液から65℃で5日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、黄色固体として0.066g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0325】
実施例55:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って6−メトキシニコチンアルデヒド(0.140g、1.021mmol)及び3−メトキシアニリン(0.115mL、1.021mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):243(M+H)。
【0326】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.143g、0.530mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.251g、1.020mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(1.021mmol)の溶液から65℃で5日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、淡黄色固体として0.097g(25%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0327】
実施例56:6−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オンの調製
6−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.102g、0.378mmol)、6−アミノベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(0.104g、0.693mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、非晶質固体として0.023g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):384(M+H);406(M+Na)。ESI/APCI(−):382(M−H)。
【0328】
実施例57:2−((3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.104g、0.386mmol)、3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)アニリン(0.093g、0.581mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、非晶質固体として0.009g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):394(M+H);416(M+Na)。ESI/APCI(−):392(M−H)。
【0329】
実施例58:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(オキサゾール−5−イル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−(オキサゾール−5−イル)フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.101g、0.374mmol)、3−(オキサゾール−5−イル)アニリン(0.086g、0.537mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、非晶質固体として0.008g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):394(M+H);416(M+Na)。ESI/APCI(−):392(M−H)。
【0330】
実施例59:5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−1,3−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オンの調製
工程1:5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−1,3−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オンを、一般手順Iに従って1,3−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルバルデヒド(0.109g、0.573mmol)及び3−メトキシアニリン(0.065mL、0.578mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):296(M+H)。
【0331】
工程2:5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−1,3−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.077g、0.285mmol)及びトリエチルアミン(0.060mL、0.430mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.140g、0.572mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−1,3−ジメチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン(0.573mmol)の溶液から65℃で3日間加熱して調製した。減圧下での反応混合物の濃縮後、アセトン及びジエチルエーテルからの析出によって、淡黄色固体として0.049g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):441(M+H)。ESI/APCI(−):439(M−H)。
【0332】
実施例60:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
工程1:4−(((2−メトキシピリジン−4−イル)イミノ)メチル)ベンゾニトリルを、一般手順Jに従って、エタノール(1mL)中の4−ホルミルベンゾニトリル(0.131g、0.998mmol)、2−メトキシピリジン−4−アミン(0.124g、0.999mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。
【0333】
工程2:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の4−(((2−メトキシピリジン−4−イル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.125g(31%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):383(M+H)。ESI/APCI(−):381(M−H)。
【0334】
実施例61:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−アミンを、一般手順Jに従って、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)、4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−アミン(0.132g、0.949mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):228(M+H)。
【0335】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.124g、0.460mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.204g、0.832mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−4−メトキシ−6−メチルピリミジン−2−アミン(0.949mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの再結晶化によって、粉末として0.001g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):373(M+H);395(M+Na)。ESI/APCI(−):371(M−H)。
【0336】
実施例62:2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ピリジン−2−オールを、一般手順Iに従って6−ヒドロキシニコチンアルデヒド(0.125g、1.015mmol)及び3−メトキシアニリン(0.115mL、1.023mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):229(M+H)。ESI/APCI(−):227(M−H)
【0337】
工程2:2−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.249g、1.016mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ピリジン−2−オール(1.015mmol)の溶液から65℃で4日間加熱して調製した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色固体として0.078g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):374(M+H)。ESI/APCI(−):372(M−H)。
【0338】
実施例63:2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0339】
方法A:N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを、一般手順Hに従って、エタノール(1mL)中のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.150g、1.026mmol)、硫酸マグネシウム(0.200g、1.662mmol)及び4−アミノ−2−メトキシピリジン(0.129g、1.039mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):253(M+H)。
【0340】
方法B:2−メチルテトラヒドロフラン(5mL)中のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.250g、1.711mmol)及び4−アミノ−2−メトキシピリジン(0.215g、1.732mmol)の混合物をディーンスターク装置によって加熱還流した。溶媒を減圧下で蒸発させ、N−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを定量的に調製し、それを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):253(M+H)。
【0341】
工程2:2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.252g、1.027mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(1.026mmol)の溶液から65℃で4日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法3)によって、黄色固体として0.031g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):398(M+H)。ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0342】
実施例64:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンズアミドの調製
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンズアミドを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.105g、0.389mmol)、3−アミノベンズアミド(0.099g、0.727mmol)及びDIPEA(0.200mL、1.148mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、固体として0.003g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):370(M+H);392(M+Na)。ESI/APCI(−):368(M−H)。
【0343】
実施例65:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−4−メトキシピリジン−2−アミンを、一般手順Jに従って、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)、4−メトキシピリジン−2−アミン(0.124g、0.999mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):213(M+H)。
【0344】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.128g、0.474mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.202g、0.824mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−4−メトキシピリジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(SunFireカラム、方法2)によって、非晶質固体として0.032g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0345】
実施例66:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミンを、一般手順Jに従って、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)、5−メトキシピリジン−3−アミン(0.130g、1.047mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):213(M+H)。
【0346】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.124g、0.460mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.203g、0.828mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.987mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.033g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H);380(M+Na)。ESI/APCI(−):356(M−H)。H NMR(DMSO−d):δ12.19(1H,br s);8.91(1H,m);8.15(1H,m);7.83(1H,m);7.65(2H,m);7.48(2H,m);7.19〜7.32(4H,m);6.68〜6.81(2H,m);6.16(1H,m);3.70(3H,s)。
【0347】
実施例67:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸エチルの調製
3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸エチルを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.292g、1.083mmol)、3−アミノ安息香酸エチル(0.322g、1.949mmol)及びDIPEA(0.400mL、2.296mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.123g(29%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):399(M+H);421(M+Na)。ESI/APCI(−):397(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.58(1H,br s);8.40(1H,m);8.02(1H,m);7.54(2H,m);7.18〜7.38(9H,m);6.87(1H,m);5.77(1H,s);4.32(2H,q);1.36(3H,t)。
【0348】
実施例68:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(9mL)中の6−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.500g、2.784mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.740g、3.391mmol)及びDMAP(0.050g、0.409mmol)から調製し、褐色固体として0.760g(98%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.07(1H,s);8.70(1H,s);8.13(2H,m);7.45(1H,d);1.67(9H,s)。
【0349】
工程2:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.141g、0.476mmol)及びトリエチルアミン(0.085mL、0.611mmol)の混合物、6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.240g、0.856mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.856mmol)の溶液から65℃で5日間加熱して調製した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(25%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法3)、その後のアセトン及びヘプタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.015g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):432、434(M+H)。
【0350】
実施例69:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−アミンを、一般手順Jに従って、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)、5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−アミン(0.157g、1.197mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):220(M+H)。
【0351】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.130g、0.482mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.210g、0.856mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール−3−アミン(0.987mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの再結晶化によって、固体として0.002g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):365(M+H);387(M+Na)。ESI/APCI(−):363(M−H)。
【0352】
実施例70:3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸の調製
エタノール(2.5mL)及び水(2.5mL)中の3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)安息香酸エチル(0.067g、0.168mmol)及び水酸化リチウム(0.065g、2.714mmol)の混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。水相を1N塩酸溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。ジエチルエーテルからの再結晶化による精製によって、白色固体として0.010g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0353】
実施例71:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:メタノール中のN−ベンジリデン−6−メトキシピリミジン−4−アミンの溶液を、メタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)及び6−メトキシピリミジン−4−アミン(0.165g、1.319mmol)の溶液を70℃で18時間、加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):214(M+H)。
【0354】
工程2:エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.147g、0.545mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)を添加し、混合物を70℃で5分撹拌した。得られた黄色溶液に、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.208g、0.848mmol)及びメタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−6−メトキシピリミジン−4−アミン(0.987mmol)の溶液を添加した。反応混合物を封管内において70℃で65時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.015g(5%)の1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):359(M+H);381(M+Na)。ESI/APCI(−):357(M−H)。
【0355】
実施例72:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(1.000mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.094g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):392、394(M+H)。ESI/APCI(−):390、392(M−H)。
【0356】
実施例73:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:2−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)ピリジン−4−アミンを、一般手順Hに従って、エタノール(1mL)中のニコチンアルデヒド(0.094mL、0.999mmol)、2−メトキシピリジン−4−アミン(0.124g、0.999mmol)及び硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)から定量的に調製した。
【0357】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.555mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)ピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.069g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。ESI/APCI(−):357(M−H)。
【0358】
実施例74:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の6−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.653g、4.003mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.048g、4.802mmol)及びDMAP(0.049g、0.401mmol)から調製し、白色固体として0.924g(88%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):264(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.06(1H,s);8.67(1H,s);8.14(1H,t);7.83(1H,d);7.28(1H,t);1.67(9H,s)。
【0359】
工程2:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.107g(28%)の1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0360】
実施例75:1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(4mL)中の6−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.466g、2.660mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.697g、3.134mmol)及びDMAP(0.032g、0.266mmol)から調製し、白色固体として0.648g(88%)の所望の化合物を得た。
【0361】
工程2:1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.070g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0362】
実施例76:1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.053g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0363】
実施例77:1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−5−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の5−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.701g、4.001mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.048g、4.712mmol)及びDMAP(0.049g、0.4007mmol)から調製し、白色固体として0.934g(85%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):276(M+H)。
【0364】
工程2:1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−5−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.085g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0365】
実施例78:3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−炭酸メチルの調製
工程1:1−tert−ブチル6−メチル3−ホルミル−1H−インドール−1,6−ジカルボキシレートを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の3−ホルミル−1H−インドール−6−炭酸メチル(0.813g、4.001mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.048g、4.712mmol)及びDMAP(0.049g、0.4007mmol)から調製し、白色固体として1.139g(94%)の所望の化合物を得た。
【0366】
工程2:3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−炭酸メチルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、1−tert−ブチル6−メチル3−ホルミル−1H−インドール−1,6−ジカルボキシレート(0.303g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.055g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):416(M+H)。ESI/APCI(−):414(M−H)。
【0367】
実施例79:2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−((6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c]オキサジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従って6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−カルバルデヒド(0.125g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.115mL、1.023mmol)から定量的に調製した。
【0368】
工程2:2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c]オキサジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から65℃で3日間及び80℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタン及びジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.036g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):403(M+H)。ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0369】
実施例80:2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンの溶液を、エタノール(1mL)中の5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.100g、0.609mmol)及び6−メトキシピリミジン−4−アミン(0.076g、0.609mmol)の溶液を65℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):271(M+H)。
【0370】
工程2:2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.080g、0.297mmol)及びトリエチルアミン(0.065mL、0.466mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.215g、0.611mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.609mmol)の溶液から65℃で4日間加熱して調製した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)、及び次いで溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(25%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法3)によって、白色固体として0.063g(25%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):416(M+H)。ESI/APCI(−):414(M−H)。
【0371】
実施例81:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(チアゾール−4−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(1mL)中のチアゾール−4−カルバルデヒド(0.115g、1.016mmol)及び4−アミノ−2−メトキシピリジン(0.126g、1.016mmol)の混合物を65℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を減圧下で乾燥させ、2−メトキシ−N−(チアゾール−4−イルメチレン)ピリジン−4−アミンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):220(M+H)。
【0372】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(チアゾール−4−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.249g、1.017mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−メトキシ−N−(チアゾール−4−イルメチレン)ピリジン−4−アミン(1.016mmol)の溶液から65℃で6日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.044g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):365(M+H)。ESI/APCI(−):363(M−H)。
【0373】
実施例82:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(2mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルボン酸(0.202g、1.246mmol)の溶液に、HATU(0.472g、1.241mmol)及びDIPEA(0.450mL、2.577mmol)を添加した。室温で5分間撹拌した後、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.128g、1.312mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、水で洗浄した。相が分離された。有機相を1N塩酸溶液、1N重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、N−メトキシ−N−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルボキサミドを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):206(M+H)。
【0374】
工程2:−15℃(アセトン/グラッセ(glace))で冷却した乾燥THF(3mL)中のN−メトキシ−N−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルボキサミド(1.246mmol)の溶液に、水素化リチウムアルミニウム(0.048g、1.257mmol)を添加して、この溶液を3時間撹拌した。1Nロッシェル塩溶液を添加して、反応混合物を室温で10分間撹拌した。相が分離された。水相をエーテルで抽出した。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→30%)を用いたシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.088g(2工程で48%)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):147(M+H)。
【0375】
工程3:3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.087g、0.595mmol)及び3−メトキシアニリン(0.070mL、0.623mmol)から定量的に調製した。
【0376】
工程4:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.082g、0.304mmol)及びトリエチルアミン(0.060mL、0.430mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.151g、0.616mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中の3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.623mmol)の溶液から65℃で一晩加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、黄色固体として0.055g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0377】
実施例83:1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:7−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の7−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.718g、3.998mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.048g、4.712mmol)及びDMAP(0.049g、0.401mmol)から調製し、白色固体として0.687g(61%)の所望の化合物を得た。
【0378】
工程2:1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、7−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、固体として0.058g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):391(M+H)。ESI/APCI(−):389(M−H)。
【0379】
実施例84:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−炭酸メチルの調製
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−炭酸メチルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、1−tert−ブチル6−メチル3−ホルミル−1H−インドール−1,6−ジカルボキシレート(0.303g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.038g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)。
【0380】
実施例85:1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:5−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の5−クロロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.718g、3.998mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.048g、4.712mmol)及びDMAP(0.049g、0.401mmol)から調製し、白色固体として1.001g(89%)の所望の化合物を得た。
【0381】
工程2:1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、5−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.011g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):391(M+H)。ESI/APCI(−):389(M−H)。
【0382】
実施例86:2−((2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:メタノール中のN−ベンジリデン−2,6−ジメトキシピリミジン−4−アミンの溶液を、メタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)及び2,6−ジメトキシピリミジン−4−アミン(0.136g、0.877mmol)の溶液を70℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):244(M+H)。
【0383】
工程2:エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.132g、0.489mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)を添加し、混合物を70℃で5分間撹拌した。得られた黄色溶液に、メタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2,6−ジメトキシピリミジン−4−アミン(0.877mmol)の溶液及び3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.208g、0.848mmol)を添加した。反応混合物を封管内において70℃で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.005g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):389(M+H);411(M+Na)。ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0384】
実施例87:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.162g、1.011mmol)及び3−メトキシアニリン(0.115mL、1.023mmol)の溶液を65℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):266(M+H);288(M+Na);531(2M+H);553(2M+Na)。
【0385】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリン(1.011mmol)の溶液から65℃で一晩加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテル及びジクロロメタンからの析出によって、淡黄色固体として0.022g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):411(M+H)。ESI/APCI(−):409(M−H)。
【0386】
実施例88:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:メタノール中のN−ベンジリデン−4−メトキシピリミジン−4−アミンの溶液を、メタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.987mmol)及び4−メトキシピリミジン−2−アミン(0.163g、1.303mmol)の溶液を70℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):214(M+H)。
【0387】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((4−メトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.163g、0.604mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.195g、0.795mmol)、並びにメタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−4−メトキシピリミジン−4−アミン(0.987mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。酢酸エチル中のメタノールの勾配(0%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの再結晶化によって、白色固体として0.020g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H);381(M+Na)。ESI/APCI(−):357(M+H)。
【0388】
実施例89:2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(4−フルオロベンジリデン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを、一般手順Hに従って、エタノール(1mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(0.106mL、1.004mmol)、硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)及び2−メトキシピリジン−4−アミン(0.124g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0389】
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、0.068g(17%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0390】
実施例90:2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(3−フルオロベンジリデン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを、一般手順Hに従って、エタノール(1mL)中の3−フルオロベンズアルデヒド(0.106mL、1.003mmol)、硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)及び2−メトキシピリジン−4−アミン(0.124g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0391】
工程2:2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(3−フルオロベンジリデン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、0.093g(24%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0392】
実施例91:1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−5−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.085g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0393】
実施例92:3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリルの調製
工程1:6−シアノ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7mL)中の3−ホルミル−1H−インドール−6−カルボニトリル(0.511g、3.003mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.786g、3.601mmol)及びDMAP(0.037g、0.303mmol)から調製し、白色固体として0.697g(76%)の所望の化合物を得た。
【0394】
工程2:3−(2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−シアノ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.058g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):383(M+H)。ESI/APCI(−):381(M−H)。
【0395】
実施例93:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリルの調製
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−シアノ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.038g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):382(M+H)。ESI/APCI(−):380(M−H)。
【0396】
実施例94:2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール(1mL)中の6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−カルバルデヒド(0.156g、1.025mmol)及び4−アミノ−2−メトキシピリジン(0.130g、1.047mmol)の混合物を65℃で2.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を減圧下で乾燥させて、N−((6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。
【0397】
工程2:2−(6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.133g、0.493mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.252g、1.026mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(1.025mmol)の溶液から65℃で7日間加熱して調製した。残渣を、初めに酢酸エチルで、次いでジクロロメタン中のメタノール(30%)で溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色油として0.131g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):404(M+H)。ESI/APCI(−):402(M−H)。
【0398】
実施例95:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.009mmol)の溶液を65℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):266(M+H)
【0399】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.102mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から65℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトンからの析出によって、淡黄色固体として0.050g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):411(M+H)。ESI/APCI(−):409(M−H)。
【0400】
実施例96:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1H−インドール−5−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((1H−インドール−5−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミンの溶液を、エタノール(1mL)中の1H−インドール−5−カルバルデヒド(0.098g、0.675mmol)及び2−メトキシピリジン−4−アミン(0.144g、1.160mmol)の溶液を70℃で65時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):252(M+H)。ESI/APCI(−):250(M−H)。
【0401】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1H−インドール−5−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.156g、0.578mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.214g、0.872mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((1H−インドール−5−イル)メチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.675mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.011g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0402】
実施例97:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.009mmol)の溶液を65℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):266(M+H)。
【0403】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.102mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から65℃で一晩加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトンからの析出によって、白色固体として0.084g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):411(M+H)。ESI/APCI(−):409(M−H)。
【0404】
実施例98:1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、5−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、0.089g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):392、394(M+H)。ESI/APCI(−):390、392(M−H)。
【0405】
実施例99:2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.169g、0.628mmol)及びトリエチルアミン(0.088mL、0.628mmol)の混合物、1−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.200g、1.256mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(1.256mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLC(XBridgeカラム、方法5)によって、0.034g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。ESI/APCI(−):370(M−H)。
【0406】
実施例100:1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、7−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.212g、0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、0.083g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):392、394(M+H)。ESI/APCI(−):390、392(M−H)。
【0407】
実施例101:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って、3−メチルイソオキサゾール−5−カルバルデヒド(0.111g、1.000mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.000mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):217(M+H)。
【0408】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.497mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.294g、1.199mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中の3−メトキシ−N−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチレン)アニリン(1.000mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの再結晶化によって、白色固体として0.051g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):362(M+H);384(M+Na);745(2M+Na)。ESI/APCI(−):360(M−H)。
【0409】
実施例102:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(0.110g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.000mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):216(M+H)。
【0410】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.497mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.294g、1.199mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中の3−メトキシ−N−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、ベージュ色の粉末として0.045g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):361(M+H);383(M+Na);743(2M+Na)。ESI/APCI(−):359(M−H)。
【0411】
実施例103:1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(3mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.150g、0.556mmol)、2−ブロモエタノール(0.079mL、1.113mmol)及び炭酸カリウム(0.115g、0.834mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.020g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):314(M+H);336(M+Na)。ESI/APCI(−):312(M−H)。
【0412】
工程2:1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−クロロ−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.020g、0.064mmol)、3−メトキシアニリン(0.014mL、0.127mmol)及びDIPEA(0.021mL、0.127mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.006g(25%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。
【0413】
実施例104:1−(1−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン及び(2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
工程1:(2−(3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルを、一般方法Mに従って、DMF(3mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.150g、0.556mmol)、(2−ブロモエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.249g、1.111mmol)及び炭酸カリウム(0.154g、1.114mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の固体として0.120g(52%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):413(M+H);435(M+Na)。
【0414】
工程2:(2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(3mL)中の(2−(3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.120g、0.291mmol)、3−メトキシアニリン(0.065mL、0.581mmol)及びDIPEA(0.099mL、0.581mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で1.5時間マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色固体として0.066g(45%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):500(M+H)、522(M+Na)。
【0415】
工程3:ジクロロメタン(6mL)中の(2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.066g、0.132mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質をジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→15%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としてジクロロメタン中の10%メタノールを用いた分取TLCによる更なる精製によって、ベージュ色の固体として0.033g(62%)の1−(1−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):400(M+H);422(M+Na)。
【0416】
実施例105:2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチルの調製
工程1:2−(3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチルを、一般手順Mに従って、DMF(10mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.400g、1.483mmol)、ブロモ酢酸エチル(0.329mL、2.974mmol)及び炭酸カリウム(0.410g、2.967mmol)から調製した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。析出による精製、その後のエタノールからの再結晶化によって、ベージュ色の固体として0.475g(90%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):356、358(M+H)。ESI/APCI(−):354、356(M−H)。
【0417】
工程2:2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチルを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(3mL)中の2−(3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル(0.250g、0.703mmol)、3−メトキシアニリン(0.157mL、1.402mmol)及びDIPEA(0.240mL、1.402mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で1.5時間マイクロ波を照射して調製した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタンで溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.058g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):443(M+H)。ESI/APCI(−):441(M−H)。
【0418】
実施例106:2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸の調製
エタノール(2mL)中の2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル(0.040g、0.090mmol)の溶液に、1N水酸化ナトリウム溶液(0.108mL、0.108mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。エタノールを減圧下で蒸発させた。残渣を水で希釈して、ジクロロメタンで抽出した。相が分離された。水相を1N塩酸溶液でpH2〜3に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて、白色固体として0.021g(55%)の2−(3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)酢酸を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)。
【0419】
実施例107:2−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−((1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従って1−エチル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒド(0.254g、2.046mmol)及び3−メトキシアニリン(0.229mL、2.045mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):230(M+H)。
【0420】
工程2:DMSO(35mL)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(5.000g、34.45mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;1.520g、37.89mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。クロロギ酸エチル(3.520mL、37.89mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を混合氷水に注いだ。得られた析出物を濾過し、酢酸エチルに溶解した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として6.79g(91%)の3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸エチルを得た。ESI/APCI(+):218(M+H)。
【0421】
工程3:2−(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.124g、0.460mmol)及びトリエチルアミン(0.064mL、0.462mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸エチル(0.200g、0.921mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.921mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、その後のジクロロメタン及びジエチルエーテルからの析出によって精製し、ベージュ色の固体として0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0422】
実施例108:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンの調製
工程1:2−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)ピリジン−4−アミンを、一般手順Hに従って、エタノール(1mL)中の5−メチルイソオキサゾール−3−カルバルデヒド(0.111g、0.999mmol)、硫酸マグネシウム(0.100g、0.831mmol)及び2−メトキシピリジン−4−アミン(0.124g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0423】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)ピリジン−4−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)、その後の溶離液としてヘプタン中の65%酢酸エチルを用いた分取TLCによる精製によって、0.021g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):363(M+H)。ESI/APCI(−):361(M−H)。
【0424】
実施例109:2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール(1mL)中の5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.151g、0.920mmol)及び3−メトキシアニリン(0.105mL、0.934mmol)の溶液を60℃で一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させ、減圧下で乾燥させて、N−((5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):270(M+H)
【0425】
工程2:2−(5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.125g、0.463mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.102mmol)、エタノール(1mL)中のN−((5−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.920mmol)の溶液から60℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、0.072g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)。
【0426】
実施例110:2−(6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.150g、0.914mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.009mmol)の溶液を65℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):270(M+H);292(M+Na)。
【0427】
工程2:2−(6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.130g、0.482mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、1.121mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.914mmol)の溶液から65℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.078g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)。
【0428】
実施例111:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(3mL)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.214g、1.447mmol)の懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.200mL、2.578mmol)及びDIPEA(0.300mL、1.722mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。水を添加して、この溶液を1時間撹拌した。相が分離された。有機相を飽和重炭酸溶液及び水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.189g(57%)の1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):224(M+H)。
【0429】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.157g、0.582mmol)及びトリエチルアミン(0.100ml;0.717mmol)の混合物、1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.144g、0.645mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.914mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、0.041g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H);457(M+Na)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0430】
実施例112:2−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンジリデン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従って、4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンズアルデヒド(0.185g、0.943mmol)及び3−メトキシアニリン(0.108mL、0.965mmol)から調製した。ESI/APCI(+):299(M+H)。
【0431】
工程2:2−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.129g、0.478mmol)及びトリエチルアミン(0.066mL、0.496mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.281g、1.146mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中のN−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンジリデン)−3−メトキシアニリン(0.943mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→30%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、黄色固体として0.087g(20%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):444(M+H)。ESI/APCI(−):442(M−H)。
【0432】
実施例113:1−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
THF(1mL)及びアセトニトリル(1mL)の混合物中の1−(1−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.020g、0.056mmol)の溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.020mL、0.250mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.004g、0.080mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。溶離液としてジクロロメタン中の5%メタノールを用いた分取TLCによる精製によって、ベージュ色の固体として0.006g(30%)の1−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):428(M+H)。ESI/APCI(−):426(M−H)。
【0433】
実施例114:N−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)−2−(ジメチルアミノ)−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミドの調製
工程1:0℃で冷却したジクロロメタン(3mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.140mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.059mL、0.421mmol)及び塩化クロロアセチル(0.034mL、0.421mmol)を添加した。反応混合物を室温まで15分かけて加温した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相が分離された。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.027g(44%)のN−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)−2−クロロ−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミドを得た。ESI/APCI(+):433、435(M+H)。ESI/APCI(−):431、433(M−H)。
【0434】
工程2:0℃で冷却した乾燥THF(2mL)中のN−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)−2−クロロ−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミド(0.027g、0.062mmol)の溶液に、THF(0.156mL、0.312mmol)中の2Mジメチルアミン溶液を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、55℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。溶離液としてジクロロメタン中の10%メタノールを用いた分取TLCによる精製によって、ベージュ色の固体として0.015g(57%)のN−(2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)−2−(ジメチルアミノ)−N−(3−メトキシフェニル)アセトアミドを得た。ESI/APCI(+):442(M+H)。ESI/APCI(−):440(M−H)。
【0435】
実施例115:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンの調製
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、0.060g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):396、398(M+H)。ESI/APCI(−):394、396(M−H)。
【0436】
実施例116:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、1−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.159g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、0.005g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。
【0437】
実施例117:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの再結晶化によって、固体として0.047g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):391、393(M+H)。ESI/APCI(−):389、391(M−H)。
【0438】
実施例118:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7mL)中の5−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.454g、2.783mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.728g、3.336mmol)及びDMAP(0.034g、0.278mmol)から調製し、固体として0.473g(65%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.07(1H,s);8.74(1H,s);8.12(1H,dd);7.82(1H,dd);7.33(1H,dt);1.66(9H,s)。
【0439】
工程2:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.043g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0440】
実施例119:4−(2−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
4−(2−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、7−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.001mmol)、並びにエタノール(1mL)中の4−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの再結晶化によって、固体として0.050g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):416(M+H)。ESI/APCI(−):414(M−H)。
【0441】
実施例120:2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.166g、0.615mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.189g、0.847mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.909mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。反応混合物を濃縮した。残渣を、酢酸エチル中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって精製し、0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):436(M+H)。ESI/APCI(−):434(M−H)。
【0442】
実施例121:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(2.5mL)中の6−メチル−1H−インドール(0.200g、1.525mmol)、ピリジン(0.100mL、1.270mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.240mL、1.530mmol)から調製した。析出による精製によって、ベージュ色の固体として0.200g(46%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):284、286。ESI/APCI(−):282、284(M−H)。
【0443】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、2−クロロ−1−(6−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.110g、0.388mmol)、3−メトキシピリジン(0.087mL、0.388mmol)、DIPEA(0.133g、0.775mmol)、及びアセトニトリル(1.5mL)中の触媒量のヨウ化ナトリウムからマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタンで溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.006g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0444】
実施例122:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(3mL)中の6−フルオロ−1H−インドール(0.250g、1.850mmol)、ピリジン(0.120mL、1.518mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.292mL、1.861mmol)から調製した。析出による精製によって、ベージュ色の固体として0.150g(28%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):288、290(M+H)。ESI/APCI(−):286、288(M−H)。
【0445】
工程2:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、2−クロロ−1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.348mmol)、3−メトキシアニリン(0.078mL、0.695mmol)、DIPEA(0.119mL、0.695mmol)及びジオキサン(1mL)及びDMF(0.5mL)の混合物中の触媒量のヨウ化ナトリウムからマイクロ波オーブンにおいて160℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタンで溶出したシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、ベージュ色の固体として0.012g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0446】
実施例123:2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ベンジリデン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中のp−ジメチルアミノメチルベンズアルデヒド(0.161g、0.986mmol)及び3−メトキシアニリン(0.113mL、1.000mmol)の溶液を65℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):269(M+H)
【0447】
工程2:2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ベンジリデン)−3−メトキシアニリン(0.986mmol)の溶液から65℃で一晩加熱して調製した。分取HPLC(XBridgeカラム、方法2)による精製によって、褐色固体として0.135g(33%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):414(M+H)。ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0448】
実施例124:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.7mL)中の4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(0.110g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.115mL、1.023mmol)の溶液を65℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):216(M+H)。ESI/APCI(−):214(M−H)。
【0449】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.134g、0.496mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−N−((4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から65℃で一晩加熱して調製した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(XBridgeカラム、方法3)によって精製した。分取HPLCによる更なる精製(SunFireカラム、方法3)によって、0.043g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):361(M+H)。
【0450】
実施例125:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボニトリルの調製
工程1:5−シアノ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7mL)中の3−ホルミル−1H−インドール−5−カルボニトリル(0.340g、1.999mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.524g、2.401mmol)及びDMAP(0.024g、0.197mmol)から調製し、固体として0.379g(73%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.11(1H,s);8.85(1H,s);8.50(1H,s);8.27(1H,d);7.87(1H,dd);1.68(9H,s)。
【0451】
工程2:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、5−シアノ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.000mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの再結晶化によって、白色固体として0.034g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):382(M+H)。ESI/APCI(−):380(M−H)。
【0452】
実施例126:2−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:((4−ブロモベンジル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランを、一般手順Nに従って、THF(10mL)中の4−ブロモベンジルアルコール(0.500g、2.673mmol)、DBU(0.408mL、2.734mmol)及びTBDMSCl(0.816g、5.414mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色の液体として0.749g(93%)の所望の化合物を得た。
【0453】
工程2:−70℃で冷却したTHF(6mL)中の((4−ブロモベンジル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(0.500g、1.660mmol)の溶液に、ヘキサン(0.800mL、2.000mmol)中の2.5M n−ブチルリチウム溶液を滴加した。−70℃で30分後、DMF(0.300mL、3.875mmol)を添加して、反応混合物を−5℃に4時間かけて加温した。飽和塩化アンモニウム溶液の添加によって反応を停止させた。室温まで加温した後、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、無色の液体として0.382g(92%)の4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ベンズアルデヒドを得た。H NMR(DMSO−d)δ9.89(1H,s);7.79(2H,d);7.44(2H,d);4.72(2H,s);0.82(9H,s);0.00(6H,s)。
【0454】
工程3:N−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ベンジリデン)−3−メトキシアニリンを、一般手順Iに従って、4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ベンズアルデヒド(0.250g、0.998mmol)及びm−アニシジン(0.113mL、1.000mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):356(M+H)。
【0455】
工程4:2−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.294g、1.199mmol)、並びにエタノール(0.7mL)中のN−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ベンジリデン)−3−メトキシアニリン(0.998mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、黄色油として0.148g(30%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):501(M+H);523(M+Na)。ESI/APCI(−):499(M−H)。
【0456】
工程5:DMF(2.5mL)中の2−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノン(0.148g、0.296mmol)の溶液に、フッ化セシウム(0.221g、1.455mmol)を添加した。室温で3時間後、反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルと1N塩酸溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→8%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、その後の酢酸エチルからの再結晶化によって精製し、白色粉末として0.027g(24%)の2−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを得た。ESI/APCI(+):387(M+H);409(M+Na)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0457】
実施例127:1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(3mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)、3−ブロモプロパン−1−オール(0.206g、1.482mmol)及び炭酸カリウム(0.205g、1.483mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、赤色油として0.215g(84%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):328、330(M+H)。ESI/APCI(−):326、328(M−H)。
【0458】
工程2:1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.070g、0.213mmol)、3−メトキシアニリン(0.478mL、4.270mmol)から調製し、マイクロ波オーブンにおいて150℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の溶離液としてジクロロメタン中の10%酢酸エチルを用いた分取TLCによる精製によって、ベージュ色の固体として0.027g(30%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。
【0459】
実施例128:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−N,N−ジメチル−1H−インドール−5−スルホンアミドの調製
工程1:5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(5mL)中の3−ホルミル−N,N−ジメチル−1H−インドール−5−スルホンアミド(0.505g、2.003mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.524g、2.401mmol)及びDMAP(0.024g、0.197mmol)から調製し、固体として0.602g(85%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.13(1H,s);8.87(1H,s);8.50(1H,s);8.36(1H,d);7.84(1H,d);2.62(6H,s);1.68(9H,s)。
【0460】
工程2:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−N,N−ジメチル−1H−インドール−5−スルホンアミドを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.352g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.047g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):464(M+H)。ESI/APCI(−):462(M−H)。
【0461】
実施例129:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−5−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(8mL)中の5−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.478g、3.003mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.524g、3.602mmol)及びDMAP(0.036g、0.295mmol)から調製し、固体として0.710g(91%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.06(1H,s);8.61(1H,s);7.91〜8.03(2H,m);7.27(1H,d);2.43(3H,s);1.66(9H,s)。
【0462】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−5−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.259g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメチルtert−ブチルエーテルからの析出によって、固体として0.053g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0463】
実施例130:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(19mL)中の5−フルオロ−1H−インドール(1.000g、7.400mmol)、ピリジン(0.120mL、7.419mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(1.100mL、7.390mmol)から調製した。析出による精製によって、明黄色固体として0.978g(46%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):288、290(M+H);310、312(M+Na)。ESI/APCI(−):286、288(M−H)。
【0464】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.348mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.484g、3.160mmol)から調製し、マイクロ波オーブンにおいて150℃で15分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.045g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0465】
実施例131:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−2−フルオロベンゾニトリルの調製
工程1:エタノール中の2−フルオロ−4−(((3−メトキシフェニル)−イミノ)メチル)ベンゾニトリルの溶液を、エタノール(1mL)中の2−フルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(0.137g、0.919mmol)及び3−メトキシアニリン(0.107mL、0.952mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):255(M+H)。
【0466】
工程2:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−2−フルオロベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.124g、0.460mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、1.060mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の2−フルオロ−4−(((3−メトキシフェニル)−イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.919mmol)の溶液から60℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色発泡体として0.154g(42%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):400(M+H)。ESI/APCI(−):398(M−H)。
【0467】
実施例132:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−3,5−ジフルオロベンゾニトリルの調製
工程1:エタノール中の3,5−ジフルオロ−4−(((3−メトキシフェニル)−イミノ)メチル)ベンゾニトリルの溶液を、エタノール(1mL)中の3,5−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(0.151g、0.904mmol)及び3−メトキシアニリン(0.105mL、0.934mmol)の溶液を60℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):273(M+H)。
【0468】
工程2:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)−3,5−ジフルオロベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.124g、0.460mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、1.060mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3,5−ジフルオロ−4−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.904mmol)の溶液から60℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.214g(58%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):418(M+H)。
【0469】
実施例133:1−(6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:
6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(13mL)中の6−ヒドロキシインドール(0.500g、3.755mmol)、DBU(0.573mL、3.839mmol)及びTBDMSCl(1.150g、7.630mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.888g(96%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):248(M+H)。ESI/APCI(−):246(M−H)。
【0470】
工程2:
1−(6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(8mL)中の6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドール(0.785g、3.173mmol)、ピリジン(0.275mL、3.276mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.547mL、3.461mmol)から調製した。抽出後に得られた残渣を酢酸エチルからの析出によって精製し、白色固体として0.669g(53%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):400、402(M+H);422、424(M+Na)。ESI/APCI(−):398、400(M−H)。
【0471】
工程3:
1−(6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(3mL)中の1−(6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.300g、0.750mmol)及び3−メトキシアニリン(1.680mL、15.02mmol)から調製し、マイクロ波オーブンにおいて150℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の粉末として0.200g(55%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):487(M+H);509(M+Na)。ESI/APCI(−):485(M−H)。
【0472】
工程4:
DMF(3.5mL)中の1−(6−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.411mmol)の溶液に、フッ化セシウム(0.312g、2.054mmol)を添加した。室温で2.5時間後、反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルと1N塩酸溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、灰色粉末として0.020g(13%)の1−(6−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):373(M+H);395(M+Na)。ESI/APCI(−):371(M−H)。
【0473】
実施例134:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸の調製
THF(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物中の3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(0.100g、0.241mmol)の溶液に、6N水酸化ナトリウム溶液(1.500mL、9.000mmol)を添加し、混合物を3時間還流させた。反応混合物を減圧下で部分的に濃縮した。残りの水溶液を1N塩酸溶液でpH2〜3まで酸性化した。析出物を濾過し、水で洗浄して乾燥させた。分取HPLC(XBridgeカラム、方法2)による析出物の更なる精製によって、白色固体として0.020g(21%)の3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−6−カルボン酸を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M−H)。
【0474】
実施例135:1−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(3mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)、1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.206g、1.482mmol)及び炭酸カリウム(0.205g、0.183mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.115g(47%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):350、352(M+Na)。ESI/APCI(−):326、328(M−H)。
【0475】
工程2:1−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.153mmol)、3−メトキシアニリン(0.354mL、3.150mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で15分マイクロ波を照射して調製した。溶離液としてジクロロメタン中の5%酢酸エチルを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.025g(39%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.95(1H,s);8.17(1H,d);7.57〜7.68(3H,m);7.11〜7.33(5H,m);6.92(1H,t);6.34〜6.46(3H,m);6.11(1H,d);6.05(1H,d);4.45(2H,br s);3.73(2H,m);3.62(3H,s);3.23(3H,s)。
【0476】
実施例136:1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(3mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.695mmol)、ヨードメタン(0.216mL、3.470mmol)及び炭酸カリウム(0.192g、1.389mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.076g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):302、304(M+H);324、326(M+Na)。ESI/APCI(−):300、302(M−H)。
【0477】
工程2:1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.070g、0.232mmol)、3−メトキシアニリン(0.519mL、4.619mmol)から調製し、150℃で30分マイクロ波を照射して調製した。初めにヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)、次いでヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上の2回のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のtert−ブチルメチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.020g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):389(M+H)。ESI/APCI(−):387(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.99(1H,s);7.79〜7.88(1H,dd);7.63(2H,d);7.54〜7.61(1H,m);7.25〜7.35(2H,m);7.10〜7.24(2H,m);6.92(1H,t);6.33〜6.44(3H,m);6.11(1H,d);5.99(1H,d);3.91(3H,s);3.62(3H,s)。
【0478】
実施例137:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(m−トリル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−(3−メチルベンジリデン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の3−メチルベンズアルデヒド(0.120mL、1.019mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.068mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):226(M+H)。
【0479】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(m−トリル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.140g、0.519mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−N−(3−メチルベンジリデン)アニリン(1.019mmol)の溶液から60℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→30%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLC(XBridgeカラム、方法1)によって、0.085g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0480】
実施例138:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(p−トリル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−(4−メチルベンジリデン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の4−メチルベンズアルデヒド(0.120mL、1.014mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.068mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):226(M+H)。
【0481】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(p−トリル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.138g、0.512mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.274g、1.117mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−N−(4−メチルベンジリデン)アニリン(1.014mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトン及びヘプタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.085g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0482】
実施例139:1−(6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却した乾燥THF(30mL)中の水素化リチウムアルミニウム(0.866g、22.82mmol)の懸濁液に、THF(30mL)中の1H−インドール−6−カルボン酸メチル(2.000g、11.42mmol)の溶液を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。1Nロッシェル塩溶液を慎重に添加することによって反応を停止させた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、ジクロロメタンで抽出した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて、黄色油として2.050gの(1H−インドリル−6−イル)メタノールを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(−):146(M−H)。
【0483】
工程2:0℃で冷却した乾燥THF(20mL)中の(1H−インドール−6−イル)メタノール(0.500g、3.397mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%;0.271g、6.775mmol)を少量ずつ添加した。5分間撹拌した後、TBDMSCl(0.512g、3.397mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。相が分離された。水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせて、水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.482g(2工程で46%)の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドールを得た。ESI/APCI(+):262(M+H)。ESI/APCI(−):260(M−H)。
【0484】
工程3:2−クロロ−1−(6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(2.6mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール(0.265g、1.014mmol)、ピリジン(0.082mL、1.014mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.151mL、1.014mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.064g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):300、302(M+H);322、324(M+Na)。ESI/APCI(−):298、300(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.15(1H,br s);8.61(1H,d);8.09(1H,d);7.63(2H,d);7.25〜7.48(5H,m);7.16(1H,d);6.73(1H,s);5.20(1H,t);4.58(2H,d)。
【0485】
工程4:1−(6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.060g、0.200mmol)及び3−メトキシアニリン(0.448mL、3.987mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる別の精製によって、ベージュ色の固体として0.021g(27%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0486】
実施例140:1−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:アセトン(25mL)中の6−ヒドロキシインドール(0.645g、4.844mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.350g、9.768mmol)及びブロモ酢酸エチル(1.000mL、9.018mmol)を添加した。反応混合物を一晩還流させた。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して水で洗浄した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の油としてジアルキル化産物が混ざった2−((1H−インドール−6−イル)オキシ)酢酸エチルを得た。この混合物を更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):220(M+H);242(M+Na)。ESI/APCI(−):218(M−H)。
【0487】
工程2:0℃で冷却したTHF中の水素化リチウムアルミニウム(0.406g、10.97mmol)の懸濁液に、THF(15mL)中の2−((1H−インドール−6−イル)オキシ)酢酸エチル(粗製、4.844mmol)の溶液を25分かけて滴加した。室温で一晩経過後、反応混合物をジエチルエーテルで希釈して0℃に冷却した。1Mロッシェル塩溶液を添加して、反応混合物を室温で2時間撹拌した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の粉末として0.586g(2工程で68%)の2−((1H−インドール−6−イル)オキシ)エタノールを得た。ESI/APCI(+):178(M+H);200(M+Na)。ESI/APCI(−):176(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ10.84(1H,s);7.39(1H,d);7.18(1H,s);6.89(1H,s);6.66(1H,d);6.32(1H,s)、4.85(1H,m)、3.98(2H,m);3.73(2H,m)。
【0488】
工程3:6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(12mL)中の2−((1H−インドール−6−イル)オキシ)エタノール(0.581g、3.279mmol)、DBU(0.500mL、3.350mmol)及びTBDMSCl(1.000g、6.635mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の固体として0.757g(79%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):292(M+H);314(M+Na)。ESI/APCI(−):290(M−H)。
【0489】
工程4:1−(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(3.5mL)中の6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドール(0.400g、1.372mmol)、ピリジン(0.115mL、1.422mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.240mL、1.536mmol)から調製した。抽出後に得られた残渣を酢酸エチル及びヘプタンからの析出によって精製した。酢酸エチルからの再結晶化による更なる精製によって、ベージュ色の粉末として0.060g(10%)の所望の化合物を得た。再結晶化の濾液を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ピンク色の粉末として0.066gの所望の化合物(11%)を得た。ESI/APCI(+):444、446(M+H);466、468(M+Na)。ESI/APCI(−):442、444(M−H)。
【0490】
工程5:1−(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(2.6mL)中の1−(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.242g、0.545mmol)及び3−メトキシアニリン(1.157mL、10.344mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の粉末として0.099g(34%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):487(M+H);509(M+Na)。ESI/APCI(−):485(M−H)。
【0491】
工程6:0℃で冷却したジクロロメタン(2.75mL)中の1−(6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.099g、0.186mmol)の溶液に、ジオキサン(0.645mL、2.580mmol)中の4N塩化水素溶液を添加した。室温で2.5時間後、反応混合物をジクロロメタンで希釈して、2N水酸化ナトリウム溶液で塩基性化した。相が分離された.有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→95%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.043g(55%)の1−(6−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):417(M+H);439(M+Na);855(2M+Na)。ESI/APCI(−):415(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.92(1H,s);8.75(1H,s);8.00(1H,d);7.63(1H,d);7.28(2H,m);7.19(1H,m);6.92(3H,m);6.08(2H,m);4.86(1H,t);3.98(2H,t);3.72(2H,q);3.62(3H,s)。
【0492】
実施例141:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルの調製
工程1:3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルを、一般手順Aに従って、トルエン(30mL)中の1H−インドール−5−カルボン酸メチル(2.000g、11.42mmol)、ピリジン(0.923mL、11.42mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(1.676mL、11.42mmol)から調製した。析出による析出(Precipitation by precipitation)によって、ピンク色の固体として0.324g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):328、330(M+H)。ESI/APCI(−):326、328(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.53(1H,br.s);8.87(1H,s);8.76(1H,d);7.87(1H,dd);7.54〜7.69(3H,m);7.29〜7.45(3H,m);6.79(1H,s);3.88(3H,s)。
【0493】
工程2:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチル(0.100g、0.305mmol)及び3−メトキシアニリン(0.683mL、6.101mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、白色固体として0.040g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。ESI/APCI(−):413(M−H)
【0494】
実施例142:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチルの調製
メタノール(0.5mL)及びTHF(0.5mL)の混合物中での3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸メチル(0.028g、0.068mmol)の溶液に、6N水酸化ナトリウム溶液(0.250mL、1.500mmol)を添加した。混合物を3時間還流させ、減圧下で濃縮した。残渣を水に溶解し、1N塩酸溶液で酸性化した。得られた析出物を濾過し、水で洗浄した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、0.007g(22%)の3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−カルボン酸を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M−H)。
【0495】
実施例143:2−(2−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:N−(2−フルオロベンジリデン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の2−フルオロベンズアルデヒド(0.105mL、0.998mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.068mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):230(M+H)
【0496】
工程2:2−(2−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.139g、0.515mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.272g、1.109mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−(2−フルオロベンジリデン)−3−メトキシアニリン(0.998mmol)の溶液から60℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→35%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.037g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)
【0497】
実施例144:1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Mに従って、DMF(5mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.695mmol)、1−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)エタン(0.235g、1.390mmol)及び炭酸カリウム(0.288g、2.084mmol)から調製した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、60℃で2時間加熱した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.070g(27%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376、378(M+H);398、400(M+Na)。ESI/APCI(−):374、376(M−H)。
【0498】
工程2:1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.070g、0.186mmol)、3−メトキシアニリン(0.417mL、3.711mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で15分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、赤色固体として0.036g(42%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):463(M+H);485(M+H)。ESI/APCI(−):461(M−H)。
【0499】
実施例145:1−(5−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−フルオロ−1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.036g、0.078mmol)を、ジオキサン(3mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を炭酸カリウムで中和して、酢酸エチルで希釈して水で洗浄した。相が分離された。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.015g(45%)の1−(5−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):419(M+H);441(M+Na)。ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0500】
実施例146:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Mに従って、DMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.300g、1.112mmol)、1−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)エタン(0.375g、2.218mmol)及び炭酸カリウム(0.461g、3.336mmol)から調製した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、60℃で3時間加熱した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.144g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358、360(M+H);380、382(M+Na)。ESI/APCI(−):356、358(M−H)。
【0501】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.070g、0.196mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.300g、1.958mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.038g(41%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):463(M+H);485(M+H)。ESI/APCI(−):461(M−H)。
【0502】
実施例147:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−(メトキシメトキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.036g、0.079mmol)をジオキサン(3mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を炭酸カリウムで中和して、酢酸エチルで希釈して水で洗浄した。相が分離された。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.005g(15%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。
【0503】
実施例148:2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−(4−フルオロベンジリデン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(0.156g、1.257mmol)及び3−メトキシアニリン(0.140mL、1.253mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):230(M+H)。
【0504】
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.170g、0.630mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、1.136mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−3−メトキシアニリン(1.253mmol)の溶液から60℃で4日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色固体として0.120g(26%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。
【0505】
実施例149:1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
1−(6−クロロ−1H−インドール−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.156g、0.542mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、6−クロロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.319g、1.140mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(1.068mmol)の溶液から60℃で18時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの析出によって、白色固体として0.052g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):431、433(M+H)。ESI/APCI(−):429、431(M−H)。
【0506】
実施例150:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.37mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.158g、0.600mmol)、並びにエタノール(0.75mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(0.499mmol)の溶液から70℃で20時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、白色固体として0.036g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H);398(M+Na)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0507】
実施例151:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.37mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.158g、0.600mmol)、並びにエタノール(0.75mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(0.499mmol)の溶液から70℃で20時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、黄色固体として0.045g(24%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H);398(M+Na)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0508】
実施例152:1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:この合成は国際公開第2009/015067号に記載されるように実施した。−15℃で冷却したジクロロメタン(2mL)中のDMF(0.600mL、7.749mmol)の溶液に、オキシ塩化リン(0.350mL、3.748mmol)を滴加した。−15℃で15分後、7−フルオロインドール(0.497g、3.678mmol)を少量ずつ添加した。次いで反応混合物を室温まで加温し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を1N水酸化ナトリウム溶液でpH8まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。水相を酢酸エチル、及びジクロロメタン中のメタノール混合物で抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、0.078gの黄色固体を得た。24時間後、水相中の析出物を濾過して、0.264gの白色固体を得た。濾液を1N水酸化ナトリウム溶液でpH12まで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、0.290gの黄色固体を得た。3つの固体を混合し、シリカゲルに吸着させ、溶離液としてヘプタン中の40%酢酸エチルを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ピンク色の固体として0.485g(81%)の7−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):164(M+H)。ESI/APCI(−):162(M−H)。
【0509】
工程2:7−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(9mL)中の7−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.485g、2.973mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.780g、3.574mmol)及びDMAP(0.046g、0.377mmol)から調製し、ベージュ色の固体として0.687g(88%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.08(1H,s);8.77(1H,s);8.01(1H,d);7.25〜7.43(2H,m);1.64(9H,s)。
【0510】
工程3:1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.37mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、7−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.158g、0.600mmol)、並びにエタノール(0.75mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(0.499mmol)の溶液から70℃で20時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、白色粉末として0.033g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H);398(M+Na)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0511】
実施例153:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.25mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.034g、0.125mmol)及びトリエチルアミン(0.013mL、0.093mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.066g、0.251mmol)、並びにエタノール(0.25mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.248mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、ベージュ色の固体として0.004g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0512】
実施例154:1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.25mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.034g、0.125mmol)及びトリエチルアミン(0.013mL、0.093mmol)の混合物、7−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.066g、0.251mmol)、並びにエタノール(0.25mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.248mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、ベージュ色の固体として0.005g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0513】
実施例155:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Mに従って、DMF(5mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.695mmol)、3−ブロモプロパン−1−オール(0.193g、1.389mmol)及び炭酸カリウム(0.192g、1.389mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.219g(91%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):346、348(M+H);368、370(M+Na)。
【0514】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.125g、0.361mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.554g、3.617mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる第2の精製によって、白色固体として0.032g(19%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):463(M+H)。
【0515】
実施例156:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、250mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.250mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.132g、0.500mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.500mmol)の溶液から70℃で18時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.017g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0516】
実施例157:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール(1.5mL)中の6−メトキシニコチンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.124mg;0.999mmol)の混合物を60℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酸化リン(V)上において真空下で乾燥させ、5−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピリジン−3−アミンを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):244(M+H)。
【0517】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.134g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.496mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で18時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→15%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテル及びジクロロメタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.025g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):389(M+H)。ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0518】
実施例158:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
工程1:エタノール(1.5mL)中の4−ホルミルベンゾニトリル(0.131g、0.999mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.124mg;0.999mmol)の混合物を60℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酸化リン(V)上において真空下で乾燥させ、4−(((5−メトキシピリジン−3−イル)イミノ)メチル)ベンゾニトリルを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):238(M+H)。
【0519】
工程2:4−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.134g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.496mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の4−(((5−メトキシピリジン−3−イル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で18時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.132g(34%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):383(M+H)。ESI/APCI(−):381(M−H)。
【0520】
実施例159:1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したジクロロエタン(5mL)中のチアナフテン(0.300g、2.235mmol)及び塩化フェニルアセチル(0.300mL、2.266mmol)の溶液に、少量ずつ三塩化アルミニウム(0.894g、6.705mmol)を2時間かけて添加した。次いで反応混合物を室温で一晩撹拌した。1Mロッシェル塩溶液を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。相が分離された。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(30%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.239g(42%)の1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):253(M+H);275(M+Na)。ESI/APCI(−):251(M−H)。H NMR(CDCl)δ8.78(1H,d);8.37(1H,s);7.85(1H,d);7.5〜7.2(7H,m);4.30(2H,s)。
【0521】
工程2:1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノンを以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0522】
方法A
0℃で冷却したTHF(4mL)中の1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.396mmol)の溶液に、THF(5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.171g、0.455mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を0℃で15分間、及び室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、固体をジエチルエーテルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解して、水で洗浄した。相が分離された。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノンを含む混合物0.114gを得た。ESI/APCI(+):331、333(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ9.27(1H,s);8.61(1H,d);8.11(1H,d);7.7〜7.1(7H,m);7.17(1H,s)(純度80%)。
【0523】
方法B
酢酸エチル(2mL)中の1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.108g、0.428mmol)の溶液に、臭化銅(II)(0.162g、0.725mmol)を添加した。反応混合物を2.5時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、水で洗浄した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(30%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノンを含む混合物0.102gを得た(方法Aと同じ純度)。
【0524】
工程3:1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノン(0.050g、0.151mmol)、DIPEA(0.052mL、0.298mmol)及び3−メトキシアニリン(0.034mL、0.303mmol)からマイクロ波オーブンにおいて200℃で30分マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のヘプタン中のジクロロメタンの勾配(20%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる第2の精製によって、黄色油として0.029g(2工程で44%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):374(M+H);396(M+Na)。ESI/APCI(−):372(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ9.51(1H,s);8.53(1H,d);8.07(1H,d);7.6〜7.2(7H,m);6.94(1H,t);6.42(4H,m);6.14(1H,dd);3.63(3H,s)。
【0525】
実施例160:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(8mL)中の7−アザインドール−3−カルボキシアルデヒド(0.500g、3.421mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.896g、4.105mmol)及びDMAP(0.042g、0.342mmol)から調製し、白色固体として0.779g(92%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):269(M+Na)。
【0526】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.114g、0.423mmol)及びトリエチルアミン(0.059mL、0.423mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、1.015mmol)及びエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.846mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる第2の精製によって、固体として0.028g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0527】
実施例161:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:水(9mL)中の4−アザインドール(0.500g、4.223mmol)、ヘキサメチレンテトラミン(0.890g、6.348mmol)及び酢酸(3.630mL、63.45mmol)の混合物を4時間還流した。反応混合物を室温まで冷却して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→4%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.550g(89%)の1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):147(M+H)。ESI/APCI(−):145(M−H)。
【0528】
工程2:3−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(8mL)中の1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.550g、3.763mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.986g、4.518mmol)及びDMAP(0.048g、0.376mmol)から調製し、白色固体として0.802g(87%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):269(M+Na)。
【0529】
工程3:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.137g、0.508mmol)及びトリエチルアミン(0.071mL、0.508mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、1.218mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.015mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、固体として0.019g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0530】
実施例162:1−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.146g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.112g(31%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0531】
実施例163:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:窒素雰囲気下において−78℃で冷却した乾燥ジクロロメタン(8mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボン酸エチル(0.400g、2.103mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4.630mL、4.630mmol)中の1M水素化ジイソブチルアルミニウム溶液を滴加した。反応物を−78℃で1.5時間撹拌した後、−15℃で30分間加温した。1Nロッシェル塩溶液を添加することによって反応を停止させ、反応混合物を1時間激しく撹拌した。相が分離され、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として0.128g(41%)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルメタノールを得た。ESI/APCI(+):149(M+H)。
【0532】
工程2:ジクロロメタン(10mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イルメタノール(0.128g、0.864mmol)の溶液に、分子篩(4Å)及び重クロム酸ピリジニウム(0.488g、1.296mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。Celite(商標)を添加して、反応混合物を30分間撹拌した。赤色懸濁液を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.064g(51%)のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):147(M+H)。
【0533】
工程3:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.059g、0.219mmol)及びトリエチルアミン(0.031mL、0.219mmol)の混合物、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.093g、0.438mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.438mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、0.020g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。
【0534】
実施例164:1−(1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−1H−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(8mL)中の1H−インダゾール−3−カルボキシアルデヒド(0.500g、3.421mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.896g、4.105mmol)及びDMAP(0.042g、0.342mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.318g(38%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):269(M+Na)。
【0535】
工程2:1−(1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.174g、0.646mmol)及びトリエチルアミン(0.091mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インダゾール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.318g、1.291mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.291mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、0.004g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0536】
実施例165:1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンの調製
1−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−2−((2−メトキシピリジン−4−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.110g、0.408mmol)及びトリエチルアミン(0.080mL、0.574mmol)の混合物、ベンゾ[b]チオフェン−3−カルバルデヒド(0.140g、0.863mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチレン)−2−メトキシピリジン−4−アミン(0.856mmol)の混合物から65℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノール及びヘプタンからの析出によって、ピンク色の固体として0.022g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):415(M+H)。
【0537】
実施例166:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:アルゴン雰囲気下において0℃で冷却した1,2−ジクロロエタン(10mL)及びニトロメタン(10mL)の混合物中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(0.400g、3.386mmol)の溶液に、ジクロロ(メトキシ)メタン(1.544mL、16.92mmol)及び三塩化アルミニウム(1.500g、11.25mmol)を1時間かけて添加した。添加後、水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物をジクロロメタン及びエタノール(9/1、6×100mL)の溶液で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、0.295g(60%)の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒドを得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):147(M+H)。ESI/APCI(−):145(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ10.01(1H,s);8.88(1H,s);8.50(1H,s);8.33(1H,d);8.00(1H,d)。
【0538】
工程2:3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(5mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.295g、2.019mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.529g、2.019mmol)及びDMAP(0.025g、0.202mmol)から調製し、固体として0.411g(83%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.13(1H,s);9.32(1H,s);8.86(1H,s);8.51(1H,d);8.07(1H,d)、1.69(9H,s)。
【0539】
工程3:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.246g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる第2の精製及びジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.055g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0540】
実施例167:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:アルゴン雰囲気下において0℃で冷却した1,2−ジクロロエタン(10mL)及びニトロメタン(10mL)の混合物中の1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン(0.400g、3.386mmol)の溶液に、ジクロロ(メトキシ)メタン(1.544mL、16.92mmol)及び三塩化アルミニウム(1.500g、11.25mmol)を1時間かけて添加した。添加後、水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物をジクロロメタン及びエタノール(9/1、6×100mL)の溶液で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、0.333g(67%)の1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−カルバルデヒドを得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):147(M+H)。ESI/APCI(−):145(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ10.00(1H,s);9.29(1H,s);8.42(1H,s);8.35(1H,d);7.53(1H,d)。
【0541】
工程2:3−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(5mL)中の1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.330g、2.258mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.591g、2.708mmol)及びDMAP(0.027g、0.226mmol)から調製し、褐色固体として0.374g(67%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.12(1H,s);9.33(1H,s);8.77(1H,s);8.57(1H,d);8.02(1H,d);1.63〜1.74(9H,m)。
【0542】
工程3:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.246g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる第2の精製、及びジエチルエーテルからの析出によって、固体として0.056g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0543】
実施例168:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジオキサン(5mL)中の2−アミノ−6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ−[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(1.000g、4.161mmol)の懸濁液に、濃塩酸溶液(3.200mL、38.40mmol)を添加した。−5℃まで冷却した後、水(0.5mL)中の亜硝酸ナトリウム(0.316g、4.580mmol)の溶液を添加した。得られた黒色反応混合物を−5℃で40分間撹拌した後、0℃で冷却した50%オルトリン酸溶液(9mL)及びジエチルエーテル(9mL)の混合物に少量ずつ添加した。反応混合物を室温まで加温し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を混合氷/1N水酸化ナトリウム溶液に慎重に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(5%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.431g(46%)の6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチルを得た。ESI/APCI(+):226(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.12(1H,s);4.23(2H,q);3.53(2H,s);2.85(2H,t);2.61(2H,t);2.35(3H,s);1.28(3H,s)。
【0544】
工程2:ジエチルエーテル(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(0.110g、2.899mmol)の懸濁液を30分間還流した。室温まで冷却した後、ジエチルエーテル(6mL)中の6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(0.580g、2.574mmol)の溶液を添加した。反応混合物を5.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄した。相が分離された。水相を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせて、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧で濃縮して、0.415gの(6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタノールを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):184(M+H)。
【0545】
ジクロロメタン(18mL)中の(6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタノール(粗製;2.264mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5.700mL、2.750mmol)中の15%デス−マーチンペリオジナン溶液を添加した。室温で5時間後、ジクロロメタン(1.000mL、0.480mmol)中の15%デス−マーチンペリオジナン溶液を更に添加して、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈して、1N水酸化ナトリウム溶液を添加した。室温で15分後、相が分離された。有機相を1N水酸化ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、NaSOで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(5%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.235g(2段階で50%)の6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):182(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ9.87(1H,s);8.41(1H,s);3.55(2H,s);2.86(2H,m);2.51(2H,t);2.36(3H,s)。
【0546】
工程3:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.117g、0.554mmol)及びトリエチルアミン(0.039mL、0.281mmol)の混合物、6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.100g、0.552mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.117g、0.554mmol)の混合物から70℃で24時間加熱して調製した。残渣を、メタノール中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー及び溶離液としてジクロロメタン中の10%メタノールを用いた分取TLC、及び分取HPLC(XBridgeカラム、方法4)によって精製して、黄色固体として0.023g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):393(M+H);415(M+Na)。ESI/APCI(−):391(M−H)。
【0547】
実施例169:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.000mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.139g(37%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。
【0548】
実施例170:1−(インドリン−1−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(5mL)中のインドリン(0.050mL、0.444mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.262g、1.896mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.150mL、0.952mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−クロロ−1−(インドリン−1−イル)−2−フェニルエタノンを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):272(M+H);294(M+Na)。
【0549】
工程2:アセトニトリル(2mL)中の2−クロロ−1−(インドリン−1−イル)−2−フェニルエタノン(粗製;0.444mmol)、3−メトキシアニリン(0.100mL、0.893mmol)及びDIPEA(0.100mL、0.514mmol)の混合物にマイクロ波オーブンにおいて120℃で30分間マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→40%)を用いたフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.043g(2工程で27%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H);381(M+Na)。H NMR(CDCl):δ8.26(1H,m);7.50(1H,m);7.17〜7.36(8H,m);7.03(1H,m);6.21〜6.27(2H,m);5.21(1H,s);4.26(1H,m);3.92(1H,m);3.73(3H,s);3.08〜3.30(2H,m)。
【0550】
実施例171:1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.163g、0.604mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、7−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.277g、1.052mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.046mmol)の溶液から60℃で48時間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジイソプロピルエーテル及び酢酸エチルからの析出による更なる精製によって、黄色固体として0.042g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0551】
実施例172:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3,5−ジメトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−メトキシニコチンアルデヒド(0.139g、1.014mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.158g、1.031mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):273(M+H)。
【0552】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.160g、0.593mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.290g、1.102mmol)、並びにエタノール(2mL)中の3,5−ジメトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(1.014mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.043g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):436(M+H)。ESI/APCI(−):434(M−H)。
【0553】
実施例173:2−((2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:エタノール中のN−ベンジリデン−2−フルオロピリジン−4−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中のベンズアルデヒド(0.115mL、1.138mmol)及び4−アミノ−2−フルオロピリジン(0.130g、1.160mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):201(M+H)。
【0554】
工程2:2−((2−フルオロピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.158g、0.586mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.311g、1.268mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−2−フルオロピリジン−4−アミン(1.138mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.035g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):346(M+H)。ESI/APCI(−):344(M−H)。
【0555】
実施例174:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。テトラヒドロフラン−3−スルホニルクロリド(0.253g、1.483mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.299g(100%)の2−クロロ−2−フェニル−1−(1−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):404(M+H)。ESI/APCI(−):402(M−H)。
【0556】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−2−フェニル−1−(1−((テトラヒドロフラン−3−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.100g、0.248mmol)及びm−アニシジン(0.277mL、2.474mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.058g(48%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):491(M+H)。ESI/APCI(−):489(M−H)。
【0557】
実施例175:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(0.268g、1.484mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.301g(98%)の2−クロロ−1−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):414(M+H);436(M+Na)。ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0558】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1.5mL)中の2−クロロ−1−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.166g、0.402mmol)及びm−アニシジン(0.449mL、4.011mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.058g(29%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):501(M+H)。ESI/APCI(−):499(M−H)。
【0559】
実施例176:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.125g、0.381mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.584g、3.813mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.022g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):445(M+H)。
【0560】
実施例177:1−(1−(エチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。塩化エタンスルホニル(0.141mL、1.480mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.247g(92%)の2−クロロ−1−(1−(エチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):362(M+H)。ESI/APCI(−):360(M−H)。
【0561】
工程2:1−(1−(エチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1.5mL)中の2−クロロ−1−(1−(エチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.130g、0.359mmol)及びm−アニシジン(0.402mL、3.591mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で45分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.039g(25%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):449(M+H)。ESI/APCI(−):447(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ9.15(1H,s);8.23(1H,d);7.87(1H,d);7.62(2H,d);7.43(2H,m);7.25〜7.35(2H,m);7.14〜7.24(1H,m);6.89〜6.98(1H,m);6.39〜6.53(3H,m);6.28〜6.38(1H,m);6.12(1H,d);3.68〜3.87(2H,m);3.63(3H,s);1.03(3H,t)。
【0562】
実施例178:1−(5−フルオロ−1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.695mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。塩化メシル(0.108mL、1.395mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.219g(86%)の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):366(M+H)。ESI/APCI(−):364(M−H)。
【0563】
工程2:1−(5−フルオロ−1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(5−フルオロ−1−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.130g、0.355mmol)及びm−アニシジン(0.398mL、3.555mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で45分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、ベージュ色の固体として0.030g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):453(M+H)。ESI/APCI(−):451(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ9.22(1H,s);7.85〜7.96(2H,m);7.62(2H,d);7.32(3H,m);7.15〜7.26(1H,m);6.93(1H,t);6.39〜6.50(3H,m);6.27〜6.35(1H,m);6.13(1H,d);3.69(3H,s);3.63(3H,s)。
【0564】
実施例179:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.4mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.248mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.158g、0.600mmol)、並びにエタノール(0.735mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.503mmol)の溶液から70℃で113時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(5%)を用いた分取TLCによる精製によって、黄色固体として0.032g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H);428(M+Na)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0565】
実施例180:2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−フルオロニコチンアルデヒド(0.131g、1.047mmol)及び3−メトキシアニリン(0.120mL、1.074mmol)の溶液を60℃で4時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):231(M+H)。
【0566】
工程2:2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.160g、0.593mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.281g、1.146mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(1.047mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、黄色固体として0.123g(31%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。
【0567】
実施例181:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の2−メトキシニコチンアルデヒド(0.141g、1.028mmol)及び3−メトキシアニリン(0.122g、1.088mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):243(M+H)。
【0568】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.156g、0.578mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.294g、1.199mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−N−((2−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(1.028mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の水中のアセトニトリルの勾配(30%→100%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による精製によって、黄色発泡体として0.105g(26%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0569】
実施例182:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。4−(2−ブロモエチル)モルホリン(0.287g、1.479mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.198g(70%)の2−クロロ−1−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):383(M+H);405(M+Na)。ESI/APCI(−):381(M−H)。
【0570】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−(2−モルホリノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.130g、0.261mmol)及びm−アニシジン(0.402mL、3.591mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法4)によって、ベージュ色の固体として0.019g(15%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):470(M+H)。ESI/APCI(−):468(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.95(1H,s);8.17(1H,d);7.57(3H,m);7.15〜7.35(5H,m);6.92(1H,t);6.32(3H,m);6.11(1H,d);6.02(1H,d);4.40(2H,m);3.62(3H,s);3.52(4H,m);3.37(2H,m);2.74(2H,m);2.40(3H,m)。
【0571】
実施例183:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−(ピペリジン−4−イルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.741mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.053g、1.333mmol)を添加した。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。4−(クロロスルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.471g、1.482mmol)及びDMAP(0.005g、0.037mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加して、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.320g(78%)の4−((3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルを得た。ESI/APCI(+):551(M+H);573(M+Na)。ESI/APCI(−):549(M−H)。
【0572】
工程2:4−((3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の4−((3−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.150g、0.272mmol)及びm−アニシジン(0.304mL、2.724mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.068g(39%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):638(M+H);660(M+Na)。ESI/APCI(−):636(M−H)。
【0573】
工程3:メタノール(1mL)及びTHF(0.5mL)の混合物中の4−((3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−1−イル)スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.135g、0.212mmol)、ギ酸アンモニウム(0.047g、0.741mmol)及び水酸化パラジウム(0.003g、0.021mmol)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて100℃で10分間マイクロ波を照射した。混合物をセライトのパッドで濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法4)によって、ベージュ色の固体として0.009g(8%)の2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−(ピペリジン−4−イルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):504(M+H)。ESI/APCI(−):502(M−H)。
【0574】
実施例184:4−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−メトキシベンゾニトリルの調製
工程1:4−(ベンジリデンアミノ)−2−メトキシベンゾニトリルを、一般手順Iに従ってベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び4−アミノ−2−メトキシベンゾニトリル(0.148g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0575】
工程2:4−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−メトキシベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、1.000mmol)、並びにエタノール(1mL)中の4−(ベンジリデンアミノ)−2−メトキシベンゾニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後のジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.100g(26%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):382(M+H)。ESI/APCI(−):380(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.25(1H,br s);8.89(1H,s);8.17(1H,d);7.65(2H,d);7.46(2H,t);7.12〜7.38(6H,m);6.63(1H,br s);6.49(1H,d);6.24(1H,d);3.76(3H,s)。
【0576】
実施例185:1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(4mL)中の(1H−インドール−5−イル)メタノール(0.253g、1.719mmol)、トリエチルアミン(0.479mL、3.437mmol)及びDMAP(0.021g、0.172mmol)の溶液に、TBDMSCl(0.285g、1.891mmol)を添加して、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。層を分離して、水層を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、0.5N塩酸溶液及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、0.370g(82%)の5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドールを得た。H NMR(DMSO−d)δ10.95(1H,br s);7.39(1H,s);7.20〜7.31(2H,m);6.96(1H,d);6.32(1H,s);4.67(2H,s);3.27(6H,s);0.83(9H,s)。
【0577】
工程2:1−(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、55℃のトルエン(4mL)中のα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.208mL、1.415mmol)、5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール(0.370g、1.415mmol)及びピリジン(0.114mL、1.415mmol)から調製した。析出後に得られた固体をアセトニトリルから再結晶化して、ピンク色の固体として0.183g(31%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(−):412、414(M−H)。
【0578】
工程3:1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の1−(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.100g、0.242mmol)及び3−メトキシアニリン(0.541mL、4.832mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、0.002g(2%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0579】
実施例186:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチルの調製
3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.117g、0.433mmol)及びトリエチルアミン(0.061mL、0.433mmol)の混合物、3−ホルミル−1−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチル(0.230g、0.867mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.867mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.235g(57%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):477(M+H)。
【0580】
実施例187:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン塩酸塩の調製
0℃で冷却したジオキサン(2mL)中の3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチル(0.235g、0.493mmol)の溶液に、ジオキサン(5.000mL、20.00mmol)中の4N塩化水素溶液を滴加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートして(triturated)、得られた固体を濾過して、酸化リン(V)上において減圧下で乾燥させ、緑色固体として0.104(48%)の2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン塩酸塩を得た。ESI/APCI(+):377(M+H)。ESI/APCI(−):375(M−H)。
【0581】
実施例188:1−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:−15℃で冷却したジクロロメタン(2mL)中のDMF(0.600mL、7.749mmol)の溶液に、オキシ塩化リン(0.350mL、3.755mmol)を滴加した。−15℃で15分後、ジクロロメタン(1.5mL)中の7−メトキシ−1H−インドール(0.498g、3.384mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で一晩撹拌した。反応混合物を1M水酸化ナトリウム溶液で塩基性化して、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、緑色固体として0.346g(58%)の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒドを得た。H NMR(DMSO−d)δ12.31(1H,br s);9.92(1H,s);8.17(1H,s);7.65(1H,d);7.14(1H,t);6.84(1H,d);3.94(3H,s)。
【0582】
3−ホルミル−7−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(6mL)中の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.346g、1.975mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(0.552g、2.529mmol)及びDMAP(0.032g、0.262mmol)から調製し、橙色固体として0.505g(93%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):276(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.03(1H,s);8.59(1H,s);7.74(1H,d);7.73(1H,t);7.05(1H,d);3.92(3H,s);1.61(9H,s)。
【0583】
工程3:1−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従ってエタノール中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.161g、0.597mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.297g、1.079mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(1.037mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色固体として0.018g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0584】
実施例189:1−(1,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
THF(2mL)中の2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノン塩酸塩(0.086g、0.208mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.087mL、0.625mmol)、ホルムアルデヒド(0.047mL、0.625mmol)、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(0.132g、0.625mmol)、1滴の酢酸を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、メタノールと25%水酸化アンモニウム溶液との混合物(9/1)を添加した。析出物を濾過して、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.030g(35%)の1−(1,5−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):391(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ7.51(2H,d);7.27〜7.36(2H,m);7.18〜7.26(1H,m);6.92(1H,t);6.33〜6.44(1H,m);6.18〜6.32(3H,m);6.12(1H,d);3.84(3H,s);3.61(3H,s);3.37〜3.51(2H,m);2.53〜2.75(4H,m);2.32(3H,s)。
【0585】
実施例190:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(10mL)中の7−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.500g、3.141mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(0.910g、4.170mmol)及びDMAP(0.057g、0.467mmol)から調製し、ベージュ色の固体として0.790g(97%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):260(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.05(1H,s);8.65(1H,s);8.03(1H,d);7.28(2H,m);2.54(3H,s);1.64(9H,s)。
【0586】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.145g、0.537mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.280g、1.080mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.989mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、黄色固体として0.019g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0587】
実施例191:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7.5mL)中の6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.481g、3.003mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.786g、3.601mmol)及びDMAP(0.037g、0.300mmol)から調製し、0.753g(96%)の所望の化合物を得た。
【0588】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.556mmol)及びトリエチルアミン(0.075mL、0.541mmol)の混合物、3−ホルミル−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって調製した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(55%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、白色固体として0.058g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。ESI/APCI(−):370(M−H)。
【0589】
実施例192:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((6−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−メチルニコチンアルデヒド(0.126g、1.023mmol)及び3−メトキシアニリン(0.125g、1.131mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):227(M+H)。ESI/APCI(−):225(M−H)。
【0590】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.400mL、2.886mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の3−メトキシ−N−((6−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(1.023mmol)の溶液から60℃で48時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの析出によって、ベージュ色の固体として0.021g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。ESI/APCI(−):370(M−H)。
【0591】
実施例193:1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却した1,2−ジクロロエタン(10mL)及びニトロメタン(10ml)の混合物中の5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.545g、4.004mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下でジクロロ(メトキシ)メタン(1.825mL、20.00mmol)及び三塩化アルミニウム(1.600g、12.00mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物をジクロロメタンとエタノールとの混合物(9/1)で抽出した。有機層をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、褐色固体として0.503g(77%)の5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(−):163(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.88(1H,br s);9.94(1H,s);8.57(1H,d);8.37〜8.42(1H,m);8.40(1H,br s);8.18(1H,dd)。
【0592】
工程2:5−フルオロ−3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7.5mL)中の5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルバルデヒド(0.497g、3.028mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.793g、3.633mmol)及びDMAP(0.037g、0.303mmol)から調製し、褐色固体として0.687g(86%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.06(1H,s);8.89(1H,s);8.54(1H,d);8.25(1H,dd);1.66(9H,s)。
【0593】
工程3:1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.556mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.264g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.998mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.034g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M+H)。
【0594】
実施例194:1−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(5.170mL、10.34mmol)中の1H−インドール−5−カルバルデヒド(1.000g、6.889mmol)の溶液、2Mジメチルアミン溶液、酢酸(2.370mL、41.40mmol)、及びTHF(20mL)中の水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(3.650g、17.22mmol)を75℃まで3時間加熱した。反応混合物を濾過して濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(0%→12%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.657g(55%)の1−(1H−インドール−5−イル)−N,N−ジメチルメタンアミンを得た。ESI/APCI(+):175(M+H)。
【0595】
工程2:0℃で冷却したDMF(2mL)に、オキシ塩化リン(0.520mL、5.579mmol)を滴加して、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。DMF(5mL)中の1−(1H−インドール−5−イル)−N,N−ジメチルメタンアミン(0.486g、2.789mmol)の溶液を冷ビルスマイヤー試薬に滴加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。懸濁液を氷水混合物に注ぎ、1N水酸化ナトリウム溶液で中和した。水層をジクロロメタンとエタノールとの混合物(9/1)及び酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.365g(65%)の5−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−インドール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):203(M+H)。
【0596】
工程3:5−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(5mL)中の5−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.365g、1.805mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.473g、2.166mmol)及びDMAP(0.022g、0.180mmol)から調製し、0.112g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):303(M+H)。
【0597】
工程5:1−(5−((ジメチルアミノ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.050g、0.185mmol)及びトリエチルアミン(0.026mL、0.188mmol)の混合物、5−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.112g、0.370mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.369mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(10%)を用いた分取TLCによる精製によって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)(10%)を用いた分取TLCによる精製によって、0.001g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):414(M+H)。ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0598】
実施例195:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジオキサン(10mL)中の5−(メチルスルホニル)インドリン(0.450g、2.281mmol)の溶液に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン(0.777g、3.423mmol)を添加した。反応混合物を80℃で2時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、白色固体として0.210g(47%)の5−メチルスルホニル−1H−インドールを得た。ESI/APCI(+):196(M+H);218(M+Na)。ESI/APCI(−):194(M−H)。
【0599】
工程2:5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−カルバルデヒドを、一般手順Rに従って、ジクロロメタン(8mL)中の塩化オキサリル(0.107mL、1.231mmol)の溶液、DMF(0.095mL、1.228mmol)、及び5−(メチルスルホニル)−1H−インドール(0.200g、1.024mmol)から調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.155g(84%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):224(M+H);246(M+Na)。ESI/APCI(−):222(M−H)。
【0600】
工程3:ジクロロメタン(10mL)中の5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.155g、0.694mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.182g、0.831mmol)、DMAP(0.017g、0.139mmol)及びトリエチルアミン(0.116mL、0.833mmol)を添加した。15分間撹拌した後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈してジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.198g(88%)の3−ホルミル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。ESI/APCI(+):324(M+H);346(M+Na)。
【0601】
工程4:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般方法Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.093g、0.345mmol)及びトリエチルアミン(0.042mL、0.313mmol)の混合物、3−ホルミル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.198g、0.612mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.610mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、帯黄色の固体として0.070g(26%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ9.11(1H,s);8.73(1H,s);7.70〜7.81(2H,m);7.67(2H,d);7.27〜7.38(2H,m);7.23(1H,m);6.95(1H,t);6.35〜6.49(3H,m);6.16(2H,m);3.65(3H,s);3.17(3H,s)。
【0602】
実施例196:1−(4−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−フェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:−15℃に冷却したジクロロメタン(2.5mL)中のDMF(0.670mL、8.653mmol)の溶液に、オキシ塩化リン(0.400mL、4.291mmol)を滴加した。−15℃で15分後、ジクロロメタン(2mL)中の4−フルオロ−1H−インドール(0.500g、3.700mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で一晩撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.144g(24%)の4−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):164。ESI/APCI(−):162(M−H)。
【0603】
工程2:4−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(3mL)中の4−フルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.164g、1.005mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(0.301g、1.379mmol)及びDMAP(0.032g、0.261mmol)から調製し、ベージュ色の固体として0.230g(87%)の所望の産物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.08(1H,s);8.59(1H,s);8.00(1H,d);7.46(1H,dt);7.22(1H,t);1.66(9H,s)。
【0604】
工程3:1−(4−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.110g、0.408mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、4−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.230g、0.874mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.809mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、ベージュ色の固体として0.021g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0605】
実施例197:1−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−4−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7mL)中の4−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.400g、2.283mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(0.600g、2.749mmol)及びDMAP(0.030g、0.246mmol)から調製し、ベージュ色の固体として0.537g(85%)の所望の産物を得た。APCI/ESCI(+):276(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.43(1H,s);8.19(1H,s);7.77(1H,d);7.40(1H,t);7.00(1H,d);3.98(3H,s);1.66(9H,s)。
【0606】
工程2:1−(4−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.115g、0.426mmol)及びトリエチルアミン(0.085mL、0.610mmol)の混合物、3−ホルミル−4−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.252g、0.915mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.800mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色発泡体として0.031g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0607】
実施例198:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−3,5−ジメトキシアニリンを、一般手順Iに従って、ベンズアルデヒド(0.101mL、0.999mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.153g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0608】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.504mmol)の混合物、3−ホルミル−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3,5−ジメトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.016g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。
【0609】
実施例199:4−(1−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
工程1:エタノール中の4−(((3,5−ジメトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリルの溶液を、エタノール(0.5mL)中の4−ホルミルベンゾニトリル(0.132g、1.007mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.166g、1.084mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):267(M+H)。ESI/APCI(−):265(M−H)。
【0610】
工程2:4−(1−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、1.101mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の4−(((3,5−ジメトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(1.007mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノール及び水からの析出によって、黄色粉末として0.102g(25%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):412(M+H)。ESI/APCI(−):410(M−H)。
【0611】
実施例200:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.264g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3,5−ジメトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(55%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.003g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0612】
実施例201:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(1mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(0.124g、0.999mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N−(4−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメトキシアニリンを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0613】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0614】
実施例202:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0615】
方法A:
工程1:エタノール中の3,5−ジメトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリンの溶液を、エタノール(1.5mL)中のニコチンアルデヒド(0.107g、0.999mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0616】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.069mL、0.498mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1.5mL)及びジクロロメタン(1.5mL)の混合物中の3,5−ジメトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.010g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.21(1H,br s);8.94(1H,d);8.88(1H,s);8.40(1H,d);8.16(1H,d);7.96(1H,d);7.48(1H,d);7.32(1H,dd);7.12〜7.27(2H,m);6.48(1H,d);6.17(1H,d);6.06(2H,s);5.74(1H,s);3.62(6H,s)。
【0617】
方法B:
工程1:無水酢酸(1mL)中の(ピリジン−3−イル)酢酸(1.850g、10.67mmol)の混合物を封管内において85℃で1時間加熱して、インドール(1.250g、10.67mmol)を添加した。反応混合物を85℃で20分間、及び105℃で30分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化して(pH8)、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.674g(27%)の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):237(M+H)。ESI/APCI(−):235(M−H)。
【0618】
工程2:2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(17mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.570g、2.412mmol)の溶液、及びTHF(22mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.997g、2.652mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.275g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):315、317(M+H)。
【0619】
工程3:アセトニトリル(1mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.050g、0.159mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.121g、0.793mmol)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて100℃で5分間マイクロ波を照射した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)、その後の酢酸エチルからの析出によって、白色固体として0.019g(31%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0620】
実施例203:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−モルホリノ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したピリジン(8mL)中の6−ニトロインドール(0.800g、4.934mmol)の溶液に無水酢酸(2.000mL、21.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルとブラインとで分配した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(40mL)及びTHF(40mL)の混合物に溶解した。10%パラジウム炭素(0.080g、0.752mmol)及びギ酸アンモニウム(2.000g、31.72mmol)を添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物をセライトのパッドで濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルとブラインとで分配した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.266g(31%)の1−(6−アミノ−1H−インドール−1−イル)エタノンを得た。
【0621】
工程2:DMF(8mL)中の1−(6−アミノ−1H−インドール−1−イル)エタノン(0.260g、1.493mmol)、1−ブロモ−2−(2−ブロモエトキシ)エタン(0.415g、1.789mmol)及びDIPEA(0.766mL、4.475mmol)の混合物を90℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.242g(80%)の4−(1H−インドール−6−イル)モルホリンを得た。ESI/APCI(+):203(M+H)。ESI/APCI(−):201(M−H)。
【0622】
工程3:6−モルホリノ−1H−インドール−3−カルバルデヒドを、一般手順Rに従って、ジクロロメタン(8mL)中の塩化オキサリル(0.125mL、1.438mmol)の溶液、DMF(0.111mL、1.435mmol)、及び4−(1H−インドール−6−イル)モルホリン(0.242g、1.197mmol)から調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.228g(83%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):231(M+H)。ESI/APCI(−):229(M−H)。
【0623】
工程4:ジクロロメタン(15mL)中の6−モルホリノ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.228g、0.990mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.259g、1.188mmol)、DMAP(0.024g、0.198mmol)及びトリエチルアミン(0.165mL、1.190mmol)を添加した。30分間撹拌した後、反応混合物を飽和重炭酸溶液で洗浄した。有機相を飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、白色固体として0.308g(94%)の3−ホルミル−6−モルホリノ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。ESI/APCI(+):331(M+H)。
【0624】
工程5:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(6−モルホリノ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(2mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.082g、0.304mmol)及びトリエチルアミン(0.042mL、0.303mmol)の混合物、3−ホルミル−6−モルホリノ−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.200g、0.605mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.605mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、黄色固体として0.059g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):442(M+H)。ESI/APCI(−):440(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.84(1H,br s);8.71(1H,br s);7.97(1H,d);7.62(2H,d);7.22(2H,m);7.19(1H,d);6.90(2H,m);6.86(1H,br s);6.35(2H,m);6.31(1H,d);6.10(1H,d);6.04(1H,d);3.75(4H,br s);3.62(3H,s);3.07(4H,br s)。
【0625】
実施例204:2−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(7mL)中のイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボン酸(0.390g、2.391mmol)の溶液に、DIPEA(1.500mL、8.589mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.505g、2.634mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾール(0.406g、2.651mmol)を添加した。この溶液を室温で10分間撹拌して、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.266g、2.727mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して水で洗浄した。水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせて、飽和塩化アンモニウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、黄色油として0.360g(73%)のN−メトキシ−N−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボキサミドを得た。ESI/APCI(+):207(M+H)。
【0626】
工程2:0℃で冷却したTHF(10mL)中のN−メトキシ−N−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボキサミド(0.360g、1.746mmol)の溶液に、水素化リチウムアルミニウム(0.075g、1.976mmol)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。クエン酸緩衝液(pH5)溶液を添加して、反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過して、固体を酢酸エチルで洗浄した。相が分離された。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、黄色固体として0.190g(74%)のイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):148(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.09(1H,s);9.02(1H,s);8.69(1H,s);8.28(1H,d);7.39(1H,d)。
【0627】
工程3:エタノール中のN−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(2mL)中のイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルバルデヒド(0.124g、0.843mmol)及び3−メトキシアニリン(0.101mL、0.901mmol)の溶液を60℃で20時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):253(M+H)。
【0628】
工程4:2−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.120g、0.445mmol)及びトリエチルアミン(0.080mL、0.574mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、1.019mmol)、並びにエタノール(2.5mL)中のN−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(0.843mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの結晶化によって、白色固体として0.055g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):398(M+H)。ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0629】
実施例205:2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−N,N−ジメチルピリジン−2−アミンを、一般手順Iに従って6−(ジメチルアミノ)ニコチンアルデヒド(0.150g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0630】
工程2:2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、白色固体として0.026g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M+H)。
【0631】
実施例206:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリミジン−5−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((2−メトキシピリミジン−5−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って2−メトキシピリミジン−5−カルバルデヒド(0.138g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0632】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(2−メトキシピリミジン−5−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((2−メトキシピリミジン−5−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、白色固体として0.093g(24%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):389(M+H)。ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0633】
実施例207:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中の5−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.25mL)中の6−メトキシニコチンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.124g、0.999mmol)の溶液を45℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):244(M+H);487(2M+H)。
【0634】
工程2:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.095g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):407(M+H)。ESI/APCI(−):405(M−H)。
【0635】
実施例208:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.053g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):407(M+H)。ESI/APCI(−):405(M+H)。
【0636】
実施例209:2−((3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したジエチルエーテル(100mL)中のN,N−ジメチルエタノールアミン(2.000g、22.44mmol)の溶液に、塩化メタンスルホニル(1.910mL、24.68mmol)を滴加した。反応混合物を室温で65時間撹拌した。得られた白色固体を濾過して、ジエチルエーテルで洗浄して真空下で乾燥させ、4.460g(97%)の2−(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート塩酸塩を得た。
【0637】
工程2:NMP(12mL)中の3,5−ジメトキシアニリン(2.500g、16.32mmol)の溶液にナトリウムメタンチオレート(2.290g、32.64mmol)を添加して、反応混合物を140℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を飽和リン酸二水素ナトリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として1.400g(62%)の3−アミノ−5−メトキシフェノールを得た。ESI/APCI(+):140(M+H)。
【0638】
工程3:0℃で冷却したDMF(25mL)中の3−アミノ−5−メトキシフェノール(0.500g、3.593mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.316g、7.925mmol)、その後の2−(ジメチルアミノ)エチルメタンスルホネート塩酸塩(0.731g、3.593mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で60時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.264g(35%)の3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−メトキシアニリンを得た。ESI/APCI(+):211(M+H)。
【0639】
工程4:アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.150g、0.556mmol)及び3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.117g、0.556mmol)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて150℃で30分間マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(10%)を用いた分取TLCによる精製によって、ベージュ色の固体として0.005g(18%)の2−((3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):444(M+H)。ESI/APCI(−):442(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.90(1H,br s);8.16(1H,d);7.63(2H,d);7.46(1H,d);7.27(2H,m);7.19(3H,m);6.33(1H,d);5.97〜6.17(3H,m);5.71(1H,br s);3.89(2H,m);3.61(3H,s);2.55(2H,m);2.18(6H,s)。
【0640】
実施例210:1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したジクロロメタン(50mL)中の2−(tert−ブトキシ)エタノール(2.220mL、16.92mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.820mL、20.31mmol)、塩化トシル(3.870g、20.31mmol)及びDMAP(0.413g、3.381mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温して、一晩撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として3.930g(85%)の2−(tert−ブトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホネートを得た。ESI/APCI(+):295(M+Na)。
【0641】
工程2:0℃で冷却したTHF(4mL)中の2−クロロ−1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.139g、0.483mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散液;0.035g、0.870mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。2−(tert−ブトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホネート(0.263g、0.966mmol)を添加して、反応混合物を室温で60時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム溶液とで分配した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として0.085g(45%)の1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0642】
工程3:1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1mL)中の1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.085g、0.219mmol)及びm−アニシジン(0.245mL、2.188mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色固体として0.066g(64%)の1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):475(M+H);497(M+Na)。ESI/APCI(−):473(M−H)。
【0643】
実施例211:1−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1−(2−(tert−ブトキシ)エチル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.066g、0.139mmol)を、ジオキサン(3.000mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を炭酸カリウムで中和して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.007g(11%)の1−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):419(M+H)。ESI/APCI(−):417(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.95(1H,br s);8.14(1H,m);7.63(2H,d);7.51(1H,d);7.23〜7.35(2H,m);7.19(1H,m);7.07(1H,t);6.91(1H,t);6.31〜6.46(3H,m);6.11(1H,d);6.04(1H,d);4.99(1H,br s);4.30(2H,m);3.78(2H,m);3.62(3H,s)。
【0644】
実施例212:2−((5−エトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(15mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;1.690g、42.21mmol)の懸濁液に、エタノール(2.460mL、42.21mmol)を滴加した。混合物を0℃で30分間撹拌して、3,5−ジブロモピリジン(5.000g、21.11mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で60時間撹拌した。反応混合物を水で希釈して、ジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として1.920g(45%)の3−ブロモ−5−エトキシピリジンを得た。ESI/APCI(+):202、204(M+H)。
【0645】
工程2:3−ブロモ−5−エトキシピリジン(1.000g、4.949mmol)、硫酸銅(II)五水和物(pentahydrate)(0.238g、0.990mmol)及び25%水酸化アンモニウム溶液(7.620mL、49.49mmol)の混合物を封止容器に入れ、140℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、1N水酸化ナトリウム溶液を添加して、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として0.357g(52%)の5−エトキシピリジン−3−アミンを得た。ESI/APCI(+):139(M+H)。ESI/APCI(−):137(M−H)。
【0646】
工程3:N−ベンジリデン−5−エトキシピリジン−3−アミンを、一般手順Iに従ってベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び5−エトキシピリジン−3−アミン(0.138g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0647】
工程4:2−((5−エトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−5−エトキシピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、緑色固体として0.090g(24%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。ESI/APCI(−):370(M−H)。
【0648】
実施例213:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−イソプロポキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(15mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;1.690g、42.21mmol)の懸濁液にイソプロパノール(3.230mL、42.21mmol)を滴加した。0℃で30分後、3,5−ジブロモピリジン(5.000g、21.11mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈して、ジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として1.210g(26%)の3−ブロモ−5−イソプロポキシピリジンを得た。ESI/APCI(+):216、218(M+H)。
【0649】
工程2:3−ブロモ−5−イソプロポキシピリジン(1.000g、4.628mmol)、硫酸銅(II)五水和物(0.223g、0.926mmol)及び25%水酸化アンモニウム溶液(7.130mL、46.28mmol)の混合物を封止容器に入れ、140℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、1N水酸化ナトリウム溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として0.243g(34%)の5−イソプロポキシピリジン−3−アミンを得た。ESI/APCI(+):153(M+H)。
【0650】
工程3:N−ベンジリデン−5−イソプロポキシピリジン−3−アミンを、一般手順Iに従ってベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び5−イソプロポキシピリジン−3−アミン(0.152g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0651】
工程4:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−イソプロポキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−5−イソプロポキシピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.045g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):386(M+H)。ESI/APCI(−):384(M−H)。
【0652】
実施例214:2−((5−エチルピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:エタノール中のN−ベンジリデン−5−エチルピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中のベンズアルデヒド(0.102mL、1.008mmol)及び3−アミノ−5−エチルピリジン(0.117g、0.958mmol)の溶液を60℃で16時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):211(M+H)。
【0653】
工程2:2−((5−エチルピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.126g、0.467mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、1.019mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−5−エチルピリジン−3−アミン(0.958mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。水中のアセトニトリルの勾配(0%→100%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による精製によって、黄色固体として0.051g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):356(M+H)。ESI/APCI(−):354(M−H)。
【0654】
実施例215:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリンを、一般手順Iに従って5−メトキシピラジン−2−カルバルデヒド(0.138g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0655】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.142g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):389(M+H)。ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0656】
実施例216:2−(6−エトキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((6−エトキシピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−エトキシニコチンアルデヒド(0.153g、1.012mmol)及び3−メトキシアニリン(0.114mL、1.012mmol)の溶液を60℃で16時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):257(M+H)。
【0657】
工程2:2−(6−エトキシピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.143g、0.530mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.273g、1.113mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−((6−エトキシピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(1.012mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→45%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.058g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。
【0658】
実施例217:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(4−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:3−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(4mL)中の4−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(0.250g、1.571mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(0.445g、2.039mmol)及びDMAP(0.030g、0.246mmol)から調製し、黄色固体として0.392g(96%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.06(1H,s);8.59(1H,s);8.01(1H,d);7.33(1H,t);7.17(1H,s);2.76(3H,s);1.66(9H,s)。
【0659】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(4−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.137g、0.508mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−4−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.277g、1.068mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.989mmol)の溶液から60℃で48時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.046g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0660】
実施例218:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:N−ベンジリデン−6−メトキシピラジン−2−アミンを、一般手順Iに従ってベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び6−メトキシピラジン−2−アミン(0.125g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0661】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−6−メトキシピラジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.048g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。ESI/APCI(−):357(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.02(1H,br s);8.72(1H,s);8.17(1H,d);7.78(1H,d);7.76(1H,s);7.67(2H,d);7.45(1H,d);7.31〜7.38(2H,m);7.30(1H,s);7.13〜7.28(3H,m);6.39(1H,d);3.60(3H,s)。
【0662】
実施例219:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン及び2−((3−エトキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(20mL)中の3−アミノ−5−メトキシフェノール(0.447g、3.214mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.282g、7.050mmol)を少量ずつ添加した。DMF(3mL)中の2−(tert−ブトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホネート(0.875g、3.213mmol)の溶液を添加した後、反応混合物を室温で20時間撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.241gの3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(3−エトキシ−5−メトキシアニリンが混入している)を得た。ESI/APCI(+):240(M+H)。
【0663】
工程2:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.120g、0.445mmol)、3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.106g、0.445mmol)及びトリエチルアミン(0.124mL、0.890mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。溶離液としてジクロロメタンを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.054g(26%)の2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):473(M+H);495(M+Na)。ESI/APCI(−):471(M−H)。
【0664】
2−((3−エトキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンは、上記のシリカゲルでのフラッシュカラムによる精製後にも単離された。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.008gの純化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.90(1H,s);8.16(1H,d);7.63(2H,d);7.46(1H,d);7.25〜7.35(2H,m);7.11〜7.24(3H,m);6.32(1H,d);5.97〜6.13(3H,m);5.69(1H,s);3.87(2H,q);3.60(3H,s);1.24(4H,t)。
【0665】
実施例220:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.054g、0.114mmol)を、ジオキサン(3.000mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を混合氷水に注ぎ、炭酸カリウムで中和して、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.009g(19%)の2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):417(M+H)。ESI/APCI(−):415(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.13(1H,br s);8.89(1H,s);8.17(1H,d);7.63(2H,d);7.47(1H,d);7.25〜7.33(2H,m);7.14〜7.25(3H,m);6.32(1H,d);6.07(1H,d);6.05(2H,br s);5.72(1H,s);4.77(1H,t);3.78〜3.90(2H,m);3.63〜3.69(2H,m);3.62(3H,s)。
【0666】
実施例221:2−((5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:メタノール(13mL)中のナトリウムメトキシド(0.215g、3.980mmol)の溶液に、2−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロピリジン(0.500g、2.652mmol)を添加した。室温で5.5時間後、ナトリウムメトキシド(0.215g、3.980mmol)を添加して、反応混合物を室温で一晩撹拌した。ナトリウムメトキシド(0.215g、3.980mmol)を更に添加した。室温で4.5時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色粉末として0.467g(96%)の2,3−ジメトキシ−5−ニトロピリジンを得た。ESI/APCI(+):185(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.69(1H,s);7.94(1H,s);4.02(3H,s);3.93(3H,s)。
【0667】
工程2:水(9mL)中の2,3−ジメトキシ−5−ニトロピリジン(0.463g、2.514mmol)の懸濁液に、酢酸(0.500mL、8.734mmol)を添加した。亜ジチオン酸ナトリウム(1.670g、9.562mmol)を少量ずつ添加した後、懸濁液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を混合氷/1N水酸化ナトリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の固体として0.111g(29%)の5,6−ジメトキシピリジン−3−アミンを得た。ESI/APCI(+):155(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ7.03(1H,s);6.65(1H,s);4.72(2H,br s);3.70(6H,m)。
【0668】
工程3:エタノール中のN−ベンジリデン−5,6−ジメトキシピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(1.3mL)中のベンズアルデヒド(0.067mL、0.661mmol)及び5,6−ジメトキシピリジン−3−アミン(0.101g、0.655mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):243(M+H)。
【0669】
工程4:2−((5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.090g、0.334mmol)及びトリエチルアミン(0.045mL、0.325mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.193g、0.787mmol)、並びにエタノール(1.3mL)中のN−ベンジリデン−5,6−ジメトキシピリジン−3−アミン(0.655mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、ピンク色の粉末として0.006g(2%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H);410(M+Na)。ESI/APCI(−):386(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.16(1H,br s);8.87(1H,s);8.16(1H,d);7.63(2H,m);7.30(1H,d);7.17〜7.26(6H,m);7.05(1H,s);6.11(2H,m);3.67(6H,d)。
【0670】
実施例222:2−((6−(ジメチルアミノ)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(6.250mL、12.50mmol)中の2Mジメチルアミン溶液に、2−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロピリジン(0.471g、2.500mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。明黄色の粗残渣をメタノール(20mL)に溶解した。パラジウム炭素(0.030g、0.282mmol)を添加して、反応混合物を水素雰囲気下において室温で16時間撹拌した。反応混合物を珪藻土で濾過して、濾過ケークをエタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.337g(81%)の3−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2,5−ジアミンを得た。ESI/APCI(+):168(M+H)。
【0671】
工程2:メタノール(0.25mL)中のベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び3−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2,5−ジアミン(0.167g、0.999mmol)の混合物を45℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を減圧下で乾燥させて、N−ベンジリデン−3−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2,5−ジアミンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):256(M+H)。
【0672】
工程3:2−((6−(ジメチルアミノ)−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2,5−ジアミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの結晶化によって、明褐色固体として0.046g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M+H)。
【0673】
実施例223:2−((6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:エタノール(2.000mL、5.357mmol)中の21%ナトリウムエトキシド溶液に、2−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロピリジン(0.500g、2.652mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌して減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、褐色発泡体として0.476gの2−エトキシ−3−メトキシ−5−ニトロピリジンを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):199(M+H)。
【0674】
工程2:0℃で冷却したエタノール(8.5mL)中の2−エトキシ−3−メトキシ−5−ニトロピリジン(0.250g、1.261mmol)の懸濁液に、2N塩酸溶液(6.600mL、13.20mmol)を添加した。亜鉛(1.800g、27.53mmol)を添加した後、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を混合氷/1N水酸化ナトリウム溶液に注ぎ、セライトで濾過した。濾液を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.168g(2工程で72%)の6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−アミンを得た。ESI/APCI(+):169(M+H);191(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ7.02(1H,s);6.65(1H,s);4.68(2H,br s);4.15(2H,q);3.69(3H,s);1.25(3H,t)。
【0675】
工程3:エタノール中のN−ベンジリデン−6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(2mL)中のベンズアルデヒド(0.100mL、0.942mmol)及び6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.164g、0.975mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):257(M+H)。
【0676】
工程4:2−((6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.134g、0.497mmol)及びトリエチルアミン(0.067mL、0.483mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.287g、1.170mmol)、並びにエタノール(2mL)中のN−ベンジリデン−6−エトキシ−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.942mmol)の溶液から70℃で65時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、ピンク色の粉末として0.018g(5%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H);424(M+Na)。ESI/APCI(−):400(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.16(1H,br s);8.87(1H,s);8.15(1H,d);7.63(2H,m);7.46(1H,d);7.20〜7.29(6H,m);7.04(1H,s);6.10(2H,s);4.09(2H,q);3.69(3H,s);1.22(3H,t)。
【0677】
実施例224:2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノール及びジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.092g(24%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):373(M+H)。ESI/APCI(−):371(M−H)。
【0678】
実施例225:4−(1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルの調製
4−(1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−オキソエチル)ベンゾニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の4−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ベンゾニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノールからの析出によって、白色固体として0.176g(43%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0679】
実施例226:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:
THF(6.250mL、12.500mmol)中の2Mメチルアミン溶液に、2−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロピリジン(0.471g、2.500mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌して減圧下で濃縮した。明黄色の粗残渣をメタノール(20mL)に溶解して、パラジウム炭素(0.030g、0.282mmol)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下において室温で16時間撹拌した。反応混合物を珪藻土で濾過して、濾過ケークをエタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.172g(45%)の3−メトキシ−N−メチルピリジン−2,5−ジアミンを得た。ESI/APCI(+):154(M+H)。
【0680】
工程2:メタノール(0.25mL)中のベンズアルデヒド(0.114mL、1.123mmol)及び3−メトキシ−N−メチルピリジン−2,5−ジアミン(0.172g、1.123mmol)の混合物を45℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N−ベンジリデン−3−メトキシ−N−メチルピリジン−2,5−ジアミンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):242(M+H)。
【0681】
工程3:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシ−6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.151g、0.562mmol)及びトリエチルアミン(0.079mL、0.562mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.275g、1.121mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシ−N−メチルピリジン−2,5−ジアミン(1.123mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの結晶化によって、白色固体として0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0682】
実施例227:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したエタノール(30mL)中の3−アミノ−5−メトキシ安息香酸(2.500g、14.96mmol)の溶液に、塩化チオニル(1.500mL、20.68mmol)を15分かけて滴加した。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌して2時間還流させた。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、褐色油として粗5−アミノ−2−クロロ安息香酸エチルを得た。0℃で冷却したTHF(15mL)中の水素化リチウムアルミニウム(2.200g、57.99mmol)の懸濁液に、THF(30mL)中の5−アミノ−2−クロロ安息香酸エチル(14.50mmol)の溶液をゆっくり添加した。反応混合物を0℃で30分、及び室温で2時間撹拌した。0℃まで冷却した後、1Nロッシェル塩溶液をゆっくり添加することによって反応を停止させた。反応混合物を2時間撹拌してジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として1.670g(75%)の(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノールを得た。ESI/APCI(+):154(M+H)。
【0683】
工程2:エタノール中の3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノールの溶液を、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で一晩加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):342(M+H)。
【0684】
工程3:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.060g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.10(1H,br s);8.87(1H,s);8.17(1H,d);7.64(2H,d);7.47(1H,d);7.29(2H,t);7.12〜7.25(3H,m);6.41(1H,s);6.22〜6.32(2H,m);6.12(1H,s);6.09(1H,d);4.97(1H,br s);4.30(2H,d);3.63(3H,s)。
【0685】
実施例228:2−((3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(30mL)中の(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.500g、3.264mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.635mL、4.581mmol)、その後の塩化メシル(0.278mL、3.592mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。THF(2.000mL、4.000mmol)中の2Mジメチルアミン溶液を添加して、混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、水で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(2%→15%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.192g(32%)の3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メトキシアニリンを得た。ESI/APCI(+):180(M+H)。
【0686】
工程2:アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.170g、0.630mmol)及び3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メトキシアニリン(0.102g、0.567mmol)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて150℃で15分間マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノール/25%水酸化アンモニウム(9/1)の勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.032g(13%)の2−((3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):414(M+H)。ESI/APCI(−):412(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.89(1H,d);8.16(1H,d);7.64(2H,d);7.46(1H,d);7.24〜7.24(5H,m);6.39(1H,s);6.24〜6.34(2H,m);6.03〜6.13(2H,m);3.61(3H,s);3.21(2H,s);2.09(6H,s)。
【0687】
実施例229:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。析出物を濾過して、エタノールで洗浄して減圧下で乾燥させ、白色固体として0.249g(61%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):403(M+H)。ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0688】
実施例230:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3,5−ジメトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、その後の水中のアセトニトリルの勾配(30%→100%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による精製によって精製した。アセトニトリルからの結晶化による更なる精製によって、透明な結晶として0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0689】
実施例231:1−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:DMSO(2.5mL)中の6−メトキシ−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.088g、0.500mmol)及び炭酸セシウム(0.652g、2.000mmol)の溶液にヨードメタン(0.062mL、1.000mmol)を添加して、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を析出物が形成されるまで水で希釈した。固体を濾過して、水で洗浄して、減圧下において酸化リン(V)で乾燥させ、灰色固体として0.063g(66%)の6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):191(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.07(1H,s);7.97(1H,d);7.29(1H,s);7.01(1H,d);4.17(3H,s);3.89(3H,s)。
【0690】
工程2:1−(6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.35mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.042g、0.158mmol)及びトリエチルアミン(0.022mL、0.158mmol)の混合物、6−メトキシ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.060g、0.315mmol)、並びにエタノール(0.35mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.315mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.042g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0691】
実施例232:2−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンを、エタノール(0.5mL)中の1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒド(0.127g、1.023mmol)及び3−メトキシアニリン(0.119mL、1.056mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):230(M+H);252(M+Na);481(2M+Na)。
【0692】
工程2:2−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.141g、0.523mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、1.072mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−((1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(1.023mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。酢酸エチルからの析出による更なる精製、その後のアセトニトリル、水及びDMFの混合物からの析出によって、白色固体として0.085g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0693】
実施例233:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−イソプロポキシニコチンアルデヒド(0.156g、0.944mmol)及び3−メトキシアニリン(0.109mL、0.966mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0694】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般プロトコルKに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.136g、0.504mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.267g、1.089mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中のN−((6−イソプロポキシピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.944mmol)の溶液から60℃で120時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色固体として0.084g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):416(M+H)。ESI/APCI(−):414(M−H)。
【0695】
実施例234:2−((5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:アセトニトリル(50mL)中の6−ブロモピリジノール(2.000g、11.49mmol)、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(2.630g、17.24mmol)及び炭酸カリウム(3.180g、22.99mmol)の混合物を封管内に入れ、110℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をジエチルエーテルで希釈して飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。溶離液としてジクロロメタンを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.393g(15%)の3−ブロモ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジンを得た。ESI/APCI(+):224、226(M+H)。
【0696】
工程2:3−ブロモ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン(0.500g、2.232mmol)、硫酸銅(II)五水和物(0.107g、0.446mmol)及び25%水酸化アンモニウム溶液(3.440mL、22.32mmol)の混合物を封管に入れ、150℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、1N水酸化ナトリウム溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.291g(81%)の5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−アミンを得た。ESI/APCI(+):161(M+H)。ESI/APCI(−):159(M−H)。
【0697】
工程3:エタノール中のN−ベンジリデン−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(1mL)中のベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−アミン(0.160g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0698】
工程4:2−((5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.018g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):394(M+H)。ESI/APCI(−):392(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.20(1H,br s);8.89(1H,s);8.17(1H,d);8.11(1H,d);7.65(3H,d);7.48(1H,d);7.41(1H,t);7.26〜7.37(2H,m);7.17〜7.26(3H,m);7.08(1H,d);7.02(1H,s);6.21(1H,d)。
【0699】
実施例235:1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:DMSO(2.5mL)中の5−フルオロ−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.050g、0.305mmol)、炭酸セシウム(0.397g、1.218mmol)及びヨウ化メチル(0.038mL、0.609mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加した。得られた析出物を濾過して、水で洗浄して乾燥させ、ベージュ色の固体として0.027g(50%)の5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):179(M+H)。
【0700】
工程2:1−(5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.020g、0.076mmol)及びトリエチルアミン(0.011mL、0.076mmol)の混合物、5−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.027g、0.152mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.152mmol)の溶液から70℃で60時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、黄色固体として0.010g(17%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):390(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ7.92(1H,dd);7.80(1H,d);7.61(2H,d);7.42〜7.52(1H,m);7.29〜7.39(2H,m);7.18〜7.29(1H,m);6.95(1H,t);6.52〜6.60(1H,m);6.39〜6.48(1H,m);6.34(2H,br s);6.15(1H,d);4.29(3H,s);3.56(3H,s)。
【0701】
実施例236:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−N−メチルピリジン−2−アミンを、一般手順Iに従って6−(メチルアミノ)ニコチンアルデヒド(0.136g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0702】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)−N−メチルピリジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→12%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→12%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後のエタノールからの析出によって、0.006g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):387(M+H)。ESI/APCI(−):385(M−H)。
【0703】
実施例237:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。析出物を濾過して、エタノールで洗浄して乾燥させ、白色固体として0.312g(76%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):404(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.55(1H,s);8.21(1H,s);8.15(1H,d);7.81(1H,d);7.53(1H,t);7.33〜7.43(1H,m);6.96(1H,t);6.62(1H,d);6.46(1H,d);6.33〜6.42(2H,m);6.14〜6.22(1H,m);4.22(3H,s);3.87(3H,s);3.63(3H,s)。
【0704】
実施例238:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.118g、0.438mmol)及びトリエチルアミン(0.062mL、0.438mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.140g、0.874mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.876mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.209g(56%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):412(M+H)。
【0705】
実施例239:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(ピラジン−2−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってピラジン−2−カルバルデヒド(0.108g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):214(M+H)。
【0706】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピラジン−2−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.046g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。ESI/APCI(−):357(M−H)。
【0707】
実施例240:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリルの調製
工程1:DMSO(3mL)中の3−ホルミル−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(0.100g、0.584mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.330g、2.388mmol)及びヨウ化メチル(0.073mL、1.167mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。水を添加して、析出物を濾過した。ピンク色の固体をジクロロメタンに溶解し、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、橙色固体として0.083g(77%)の3−ホルミル−1−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリルを得た。ESI/APCI(+):186(M+H)。
【0708】
工程2:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.133g、0.493mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1−メチル−1H−インダゾール−5−カルボニトリル(0.179g、0.987mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.985mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。反応中に形成された析出物を濾過した。固体をジエチルエーテルから再結晶化させ、メタノールで洗浄して、明黄色固体として0.230g(59%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0709】
実施例241:2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−6−メトキシピラジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.049g(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):374(M+H)。
【0710】
実施例242:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.6mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.045g、0.143mmol)及び2−アミノ−6−メトキシピリジン(0.089g、0.717mmol)からマイクロ波オーブンにおいて120℃で20分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチル及びヘプタンからの再結晶化によって、白色粉末として0.020g(39%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H);380(M+Na)。ESI/APCI(−):356(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.99(1H,br s);8.71(1H,s);8.17(1H,d);7.65(2H,m);7.44(1H,d);7.1〜7.35(7H,m);6.41(1H,d);6.30(1H,d);5.86(1H,d);3.54(3H,s)。
【0711】
実施例243:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、明黄色固体として0.187g(45%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0712】
実施例244:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3,5−ジメトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.077g(18%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):403(M+H)。ESI/APCI(−):401(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.83(1H,d);8.38〜8.50(1H,m);8.14(1H,d);7.96(1H,d);7.82(1H,d);7.53(1H,t);7.30〜7.44(2H,m);6.68(1H,d);6.49(1H,d);5.97(2H,d);5.77(1H,s);4.26(3H,s);3.60(6H,s)。
【0713】
実施例245:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の6−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)ピラジン−2−アミンの溶液を、エタノール(1mL)中のニコチンアルデヒド(0.107g、0.999mmol)及び6−メトキシピラジン−2−アミン(0.125g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0714】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の6−メトキシ−N−(ピリジン−3−イルメチレン)ピラジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、黄色固体として0.005g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):360(M+H)。ESI/APCI(−):358(M−H)。
【0715】
実施例246:1−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したTHF(20mL)中の水素化リチウムアルミニウム(0.210g、5.553mmol)の懸濁液に、THF(5mL)中の6−フルオロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(0.500g、2.776mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。0℃まで冷却した後、飽和ロッシェル塩溶液を添加した。反応混合物を激しく撹拌して、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、白色固体として粗(6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)メタノールを得た。ESI/APCI(+):167(M+H)。
【0716】
ジクロロメタン(15mL)中の(6−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)メタノール(0.207g、1.25mmol)の溶液に酸化マンガン(IV)(1.080g、12.46mmol)を添加した。得られた懸濁液を室温で3時間撹拌して、セライトのパッドで濾過した。固体をジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.153g(2工程で34%)の6−フルオロ−1H−インダゾール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):165(M+H)。ESI/APCI(−):163(M−H)。
【0717】
工程2:DMSO(7.5mL)中の6−フルオロ−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.150g、0.914mmol)、炭酸セシウム(1.190g、3.652mmol)及びヨウ化メチル(0.114mL、1.831mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加して、析出物を濾過し、水で洗浄して乾燥させ、ベージュ色の固体として0.105g(65%)の6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):179(M+H)。
【0718】
工程3:1−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.079g、0.295mmol)及びトリエチルアミン(0.041mL、0.295mmol)の混合物、6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.105g、0.589mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.589mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、黄色固体として0.054g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):390(M+H)。ESI/APCI(−):388(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.13(1H,dd);7.74(1H,d);7.59(2H,d);7.18〜7.40(4H,m);6.93(1H,t);6.49〜6.60(1H,m);6.42(1H,d);6.26〜6.37(2H,m);6.14(1H,d);4.22(3H,s);3.61(3H,s)。
【0719】
実施例247:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−メトキシ−5−((ピリジン−3−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノールの溶液を、エタノール(1mL)中のニコチンアルデヒド(0.107g、0.999mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0720】
工程2:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−((ピリジン−3−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテル及びジクロロメタンからの析出によって、黄色固体として0.150g(39%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.23(1H,br s);8.85〜8.98(2H,m);8.41(1H,d);8.18(1H,d);7.98(1H,d);7.50(1H,d);7.34(1H,dd);7.15〜7.29(2H,m);6.38〜6.50(2H,m);6.31(1H,br s);6.20(1H,d);6.16(1H,s);5.02(1H,t);4.32(2H,d);3.65(3H,s)。
【0721】
実施例248:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−メトキシ−5−(((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェニル)−メタノールの溶液を、エタノール(1mL)中の6−メトキシニコチンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0722】
工程2:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−(((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、黄色固体として0.081g(19%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):418(M+H)。ESI/APCI(−):416(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.17(1H,br s);8.88(1H,s);8.47(1H,s);8.16(1H,d);7.85(1H,dd);7.48(1H,d);7.20(2H,m);6.74(1H,d);6.41(1H,s);6.23〜6.37(2H,m);6.05〜6.18(2H,m);5.00(1H,t);4.31(2H,d);3.77(3H,s);3.63(3H,s)。
【0723】
実施例249:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の6−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピラジン−2−アミンの溶液を、エタノール(1mL)中の6−メトキシニコチンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及び6−メトキシピラジン−2−アミン(0.125g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):245(M+H)。
【0724】
工程1:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の6−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)ピラジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.137g(30%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):390(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ12.08(1H,br s);8.76(1H,s);8.50(1H,d);8.17(1H,d);7.80〜7.94(2H,m);7.73(1H,s);7.46(1H,d);7.32(1H,s);7.12〜7.26(2H,m);6.80(1H,d);6.39(1H,d);3.79(3H,s);3.60(3H,s)。
【0725】
実施例250:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.132g、0.489mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.262g、0.995mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.974mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の水中のアセトニトリルの勾配(0%→90%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による精製によって、黄色固体として0.032g(8%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0726】
実施例251:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリルの調製
工程1:DMSO(7mL)中の3−ホルミル−1H−イミダゾール−6−カルボニトリル(0.250g、1.461mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.817g、5.911mmol)及びヨウ化メチル(0.185mL、2.958mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。水を添加して、析出物を濾過した。ピンク色の固体をジクロロメタンに溶解し、ブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、0.247gの粗3−ホルミル−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(3−ホルミル−2−メチル−2H−インダゾール−6−カルボニトリルが混入している)を得た。ESI/APCI(+):186(M+H)。
【0727】
工程2:3−(2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(0.3mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.070g、0.259mmol)及びトリエチルアミン(0.050mL、0.359mmol)の混合物、3−ホルミル−1−メチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(0.095g、粗製)、並びにエタノール(0.5mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.488mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。反応中に形成された析出物を濾過して、エタノール及び水で洗浄して乾燥させた。固体を分取HPLC(XBridgeカラム、方法2)によって精製して、黄色固体として0.064g(2工程で11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):397(M+H)。ESI/APCI(−):395(M−H)。
【0728】
実施例252:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.268g、1.018mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−6−メトキシピラジン−2−アミン(0.999mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、ピンク色の固体として0.056g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):377(M+H)。ESI/APCI(−):375(M−H)。
【0729】
実施例253:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−メトキシ−5−(((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アミノ)フェニル)メタノールの溶液を、エタノール(1mL)中の5−メトキシピラジン−2−カルバルデヒド(0.138g、0.999mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.153g、0.999mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0730】
工程2:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−(((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.089g(21%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):419(M+H)。ESI/APCI(−):417(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.75(1H,s);8.49(1H,s);8.23(1H,s);8.15(1H,d);7.47(1H,d);7.12〜7.28(2H,m);6.40(1H,s);6.26〜6.36(2H,m);6.18〜6.25(1H,m);6.15(1H,s);5.01(1H,t);4.31(2H,d);3.84(3H,s);3.64(3H,s)。
【0731】
実施例254:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(0.4mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.066g、0.452mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.069g、0.451mmol)の混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を減圧下において酸化リン(V)で乾燥させ、3−メトキシ−5−((ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノールを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。
【0732】
工程2:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.061g、0.226mmol)及びトリエチルアミン(0.032mL、0.231mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.111g、0.453mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の(3−メトキシ−5−((ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.451mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)、その後のジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.019g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):427(M+H)。ESI/APCI(−):425(M−H)。
【0733】
実施例255:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(0.4mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.066g、0.452mmol)及び6−メトキシピラジン−2−アミン(0.057g、0.456mmol)の混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を減圧下において酸化リン(V)で乾燥させ、6−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピラジン−2−アミンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。
【0734】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((6−メトキシピラジン−2−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.061g、0.226mmol)及びトリエチルアミン(0.032mL、0.231mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.111g、0.453mmol)、並びにエタノール(1mL)中の6−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピラジン−2−アミン(0.452mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)、その後のジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→12%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、白色固体として0.004g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):399(M+H)。ESI/APCI(−):397(M−H)。
【0735】
実施例256:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:DMF(40mL)中の3−アミノ−5−メトキシフェノール(1.860g、13.37mmol)、炭酸セシウム(8.710g、26.73mmol)及び2−ブロモエタノール(1.040mL、14.70mmol)の混合物を60℃で3日間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.749g(30%)の2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノールを得た。ESI/APCI(+):184(M+H)。
【0736】
工程2:2−(3−メトキシ−5−(((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェノキシ)エタノールを、一般手順Iに従って6−メトキシニコチンアルデヒド(0.069g、0.503mmol)及び2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.092g、0.502mmol)から定量的に調製した。
【0737】
工程3:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.123g、0.501mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−(3−メトキシ−5−(((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェノキシ)エタノール(0.502mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.011g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):448(M+H)。ESI/APCI(−):446(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.17(1H,br s);8.90(1H,s);8.46(1H,s);8.16(1H,d);7.84(1H,d);7.47(1H,d);7.13〜7.28(2H,m);6.75(1H,d);6.37(1H,d);6.09(1H,d);6.05(2H,br s);5.73(1H,s);4.79(1H,t);3.84(2H,br s);3.77(3H,s);3.65(2H,br s);3.62(3H,s)。
【0738】
実施例257:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:2−(3−メトキシ−5−(((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アミノ)フェノキシ)エタノールを、一般手順Iに従って5−メトキシピラジン−2−カルバルデヒド(0.069g、0.500mmol)及び2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.092g、0.502mmol)から定量的に調製した。
【0739】
工程2:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.123g、0.501mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−(3−メトキシ−5−(((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アミノ)フェノキシ)エタノール(0.500mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、ベージュ色の固体として0.008g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):449(M+H)。ESI/APCI(−):447(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.76(1H,s);8.48(1H,s);8.23(1H,s);8.15(1H,d);7.47(1H,d);7.20(2H,br s);6.36(1H,d);6.21(1H,d);6.05(2H,br s);5.75(1H,s);4.79(1H,t);3.84(5H,m);3.55〜3.71(5H,m)。
【0740】
実施例258:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(0.4mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.066g、0.452mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.069g、0.450mmol)の混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を減圧下において酸化リン(V)で乾燥させ、3,5−ジメトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。
【0741】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.061g、0.226mmol)及びトリエチルアミン(0.032mL、0.231mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.111g、0.453mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3,5−ジメトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.450mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法4)によって、0.003g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):427(M+H)。ESI/APCI(−):425(M−H)。
【0742】
実施例259:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール(1mL)中の5−メトキシピラジン−2−カルバルデヒド(0.138g、0.999mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.153g、0.999mmol)の混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を減圧下において酸化リン(V)で乾燥させ、3,5−ジメトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリンを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。
【0743】
工程2:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3,5−ジメトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(25%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液として酢酸エチル/ジクロロメタン/ヘプタン(3/3/4)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法4)によって、0.009g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):419(M+H)。ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0744】
実施例260:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.101g、0.374mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.194g、0.737mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.724mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色固体として0.120g(41%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):407(M+H)。ESI/APCI(−):405(M−H)。
【0745】
実施例261:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.084g、0.311mmol)及びトリエチルアミン(0.065mL、0.466mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.177g、0.672mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.655mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の水中のアセトニトリルの勾配(20%→80%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による精製によって、褐色固体として0.053g(20%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.25(1H,br s);8.93(1H,s);7.82(1H,dd);7.63(1H,d);7.48(1H,dd);7.29(1H,t);7.16(1H,t);7.05(1H,dt);6.40(1H,s);6.29(1H,d);6.26(1H,s);6.11(1H,s);6.07(1H,d);4.98(1H,t);4.29(2H,d);3.62(3H,s)。
【0746】
実施例262:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.133g、0.493mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.253g、0.961mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.933mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.146g(39%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):407(M+H)。ESI/APCI(−):405(M−H)。
【0747】
実施例263:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェノキシ)エタノールを、一般手順Iに従ってベンズアルデヒド(0.102mL、1.004mmol)及び2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.183g、0.999mmol)から定量的に調製した。
【0748】
工程2:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1.5mL)中の2−(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、ベージュ色の固体として0.031g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):432(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.14(1H,d);7.82(1H,d);7.59(2H,d);7.46〜7.56(1H,m);7.16〜7.43(5H,m);6.54(1H,d);6.44(1H,d);5.95(2H,br s);5.74(1H,s);4.78(1H,br s);4.27(3H,s);3.81(2H,m);3.53〜3.70(5H,m)。
【0749】
実施例264:(−)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンと(+)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンとをもたらす、1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンのエナンチオマー分離。
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノン(0.054g)をそのエナンチオマーに分離して、分取HPLC(ChiralPakカラム、方法6)によって精製した。これらの条件下で、0.021gのより早く溶出するエナンチオマー(t=6.7分;ee>98%)及び0.020gのより遅く溶出するエナンチオマー(t=12.1分;ee=96%)が得られた。
【0750】
実施例265:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(ピリジン−2−イルメチレン)アニリンを、一般手順Iに従ってピコリンアルデヒド(0.107g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0751】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの結晶化によって、白色固体として0.013g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358(M+H)。ESI/APCI(−):356(M−H)。
【0752】
実施例266:1−(1H−インドール−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:4−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(7.5mL)中の1H−インドール−4−カルバルデヒド(0.435g、2.997mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.786g、3.601mmol)及びDMAP(0.037g、0.303mmol)から調製し、褐色油として0.654g(89%)の所望の化合物を得た。H NMR(DMSO−d)10.26(1H,s);8.41(1H,d);7.92(1H,d);7.88(1H,d);7.57(1H,t);7.34(1H,d);1.65(9H,s)。
【0753】
工程2:1−(1H−インドール−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、4−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法4)によって、0.051g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):357(M+H)。ESI/APCI(−):355(M−H)。
【0754】
実施例267:1−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:NMP(3mL)中の1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.201g、1.375mmol)、炭酸カリウム(0.218g、1.577mmol)及びヨウ化リチウム(0.095g、0.710mmol)の溶液に、2−(2−クロロエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.210mL、1.422mmol)を添加した。反応混合物を80℃で20時間撹拌した。室温まで冷却した後、水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→35%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、淡黄色油として0.145g(38%)の1−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エチル)−1H−インダゾール−3−カルバルデヒドを得た。
【0755】
工程2:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エチル)−1H−インダゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.7mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.050mL、0.359mmol)の混合物、1−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エチル)−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.145g、0.529mmol)、並びにエタノール(1.2mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.483mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→30%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.138g(59%)の所望の産物を得た(80%純度)。ESI/APCI(+):486(M+H)。
【0756】
工程2:アセトニトリル(3mL)中の2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニル−1−(1−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)エチル)−1H−インダゾール−3−イル)エタノン(0.138g、0.284mmol)の溶液に、1N塩酸溶液(0.150mL、0.150mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。分取HPLC(XBridgeカラム、方法2)による精製によって、黄色油として0.022g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0757】
実施例268:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.352mmol)、トリエチルアミン(0.057mL、0.423mmol)及び3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.107g、0.423mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分間、及び150℃で1時間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.151g(88%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):487(M+H)、509(M+Na)。ESI/APCI(−):485(M−H)。
【0758】
実施例269:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.150g、0.308mmol)をジオキサン(10.00mL、40.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で6時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、白色固体として0.032g(24%)の2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.94(1H,br s);8.17(1H,d);7.63(2H,d);7.55(1H,d);7.11〜7.37(5H,m);6.35(1H,d);5.91〜6.08(3H,m);5.72(1H,br s);4.79(1H,br s);3.90(3H,s);3.83(2H,m);3.61(5H,m)。
【0759】
実施例270:3−メトキシ−5−((2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンジルアセテートの調製
工程1:ジクロロメタン(10ml)中の(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.300g、1.958mmol)、トリエチルアミン(0.817mL、5.894mmol)及びDMAP(0.024g、0.196mmol)の溶液に、無水酢酸(0.184mL、1.965mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌して、反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.314g(82%)の3−アミノ−5−メトキシベンジルアセテートを得た。ESI/APCI(+):196(M+H)。
【0760】
工程2:3−メトキシ−5−((2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンジルアセテートを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−クロロ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.080g、0.282mmol)、トリエチルアミン(0.078mL、0.564mmol)及び3−アミノ−5−メトキシベンジルアセテート(0.110g、0.564mmol)からマイクロ波オーブンにおいて150℃で1時間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色固体として0.057g(46%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):443(M+H);465(M+Na)。
【0761】
実施例271:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
THF(1.5mL)及びメタノール(1.5mL)の混合物中の3−メトキシ−5−((2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ベンジルアセテート(0.057g、0.129mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.036g、0.258mmol)を添加した。室温で3時間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタンで希釈してセライトのプラグによって濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.020g(38%)の2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.92(1H,s);8.17(1H,d);7.63(2H,d);7.54(1H,d);7.11〜7.35(5H,m);6.39(1H,s);6.29(1H,d);6.24(1H,s);6.12(1H,s);5.99(1H,d);4.99(1H,t);4.29(2H,d);3.90(3H,s);3.62(3H,s)。
【0762】
実施例272:1−(イソキノリン−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(イソキノリン−4−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、イソキノリン−4−カルバルデヒド(0.157g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.002g(1%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):369(M+H)。ESI/APCI(−):367(M−H)。
【0763】
実施例273:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((5−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の5−メチルニコチンアルデヒド(0.105g、0.867mmol)及び3−メトキシアニリン(0.111mL、0.983mmol)の溶液を60℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0764】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチルピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.130g、0.482mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.230g、0.938mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.867mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.029g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372(M+H)。ESI/APCI(−):370(M−H)。
【0765】
実施例274:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の5−メトキシピコリンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及びm−アニシジン(0.112mL、1.000mmol)の溶液を60℃で一晩加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):243(M+H);265(M+Na)。
【0766】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピリジン−2−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後のジエチルエーテル及びヘプタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.139g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.07(1H,br s);8.71(1H,d);8.22(1H,d);8.15(1H,d);7.53(1H,d);7.46(1H,d);7.33(1H,dd);7.12〜7.25(2H,m);6.92(1H,t);6.28〜6.45(3H,m);6.01〜6.17(2H,m);3.75(3H,s);3.63(3H,s)。
【0767】
実施例275:2−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:0℃で冷却した水(3mL)中のモルホリン−3−カルボン酸塩酸塩(1.000g、5.967mmol)の溶液に、亜硝酸ナトリウム(0.553g、8.015mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をアセトン中に取った。固体を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をTHFと同時に蒸発させ、淡黄色発泡体として4−ニトロソモルホリン−3−カルボン酸を得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(−):159(M−H)。
【0768】
工程2:0℃で冷却したTHF(25mL)中の4−ニトロソモルホリン−3−カルボン酸(5.967mmol)の溶液に、THF(2mL)中のトリフルオロ無水酢酸(0.850mL、6.018mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を0℃で5時間、及び室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(25mL)に溶解し、炭酸カリウムとともに撹拌した。固体をセライト(celite)によって濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、淡褐色のワックスとして6,7−ジヒドロ−4H−[1,2,3]オキサジアゾロ[4,3−c][1,4]オキサジン−8−イウム−3−オレートを得て、これを精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):143(M+H)。
【0769】
工程3:キシレン(20mL)中の6,7−ジヒドロ−4H−[1,2,3]オキサジアゾロ[4,3−c][1,4]オキサジン−8−イウム−3−オレート(5.967mmol)の溶液に、プロピオール酸エチル(0.650mL、6.414mmol)を添加した。反応混合物を140℃で5時間加熱した。プロピオール酸エチル(0.500mL、4.934mmol)を更に添加して、反応混合物を140℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色固体として0.638g(3工程で55%)の6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−カルボン酸エチルを得た。ESI/APCI(+):197(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ6.55(1H,s);4.80(1H,s)、4.28(2H,q);4.18(1H,t);4.08(2H,t);1.27(3H,t)。
【0770】
工程4:−78℃まで冷却したTHF(5mL)中の6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−カルボン酸エチル(0.327g、1.667mmol)の溶液に、水素化リチウムアルミニウム(0.100g、2.635mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温して、室温で一晩撹拌した。水を添加して、反応混合物を10分間撹拌した。硫酸マグネシウムを添加した後、撹拌を5分間継続した。反応混合物を濾過して、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、黄色油として0.245g(95%)の(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メタノールを得た。ESI/APCI(+):155(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ5.97(1H,s);4.99(1H,t);4.75(2H,s);4.36(1H,d);4.02(4H,s)。
【0771】
工程5:ジクロロエタン(12mL)中の(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メタノール(0.237g、1.537mmol)の溶液に、二酸化マンガン(1.210g、13.92mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間、及び室温で18時間撹拌した。反応混合物をセライトによって濾過した。固体をジクロロメタン及び酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、橙色固体として0.201g(86%)の6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):153(M+H)。
【0772】
工程6:エタノール中のN−((6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−カルバルデヒド(0.102g、0.670mmol)及び3−メトキシアニリン(0.078mL、0.690mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0773】
工程7:2−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.089g、0.330mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.193g、0.787mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−2−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.670mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.087g(32%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):403(M+H)。ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0774】
実施例276:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の5−メトキシニコチンアルデヒド(0.137g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.119mL、1.056mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):243(M+H)。
【0775】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.138g、0.512mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、1.060mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((5−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの析出によって、白色固体として0.065g(17%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。
【0776】
実施例277:2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−((4−フルオロベンジリデン)アミノ)−5−メトキシフェニル)メタノールの溶液を、エタノール(0.5mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(0.114g、0.919mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.130g、0.849mmol)の溶液を60℃で18時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):260(M+H)。
【0777】
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.130g、0.482mmol)及びトリエチルアミン(0.085mL、0.610mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.220g、0.897mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−((4−フルオロベンジリデン)アミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.849mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としてジクロロメタン中のイソプロパノール(2.5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、黄色発泡体として0.051g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0778】
実施例278:5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ピコリノニトリルの調製
工程1:DMF(5mL)中の6−ブロモニコチンアルデヒド(0.500g、2.688mmol)の溶液にシアン化銅(I)(0.361g、4.031mmol)を添加し、混合物を120℃まで加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、セライトのパッドで濾過した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ピンク色の固体として0.161g(45%)の5−ホルミルピコリノニトリルを得た。H NMR(CDCl)δ10.21(1H,s);9.19(1H,s);8.33(1H,dd);7.90(1H,d);7.27(1H,s)。
【0779】
工程2:5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ピコリノニトリルを、一般手順Iに従って5−ホルミルピコリノニトリル(0.132g、0.999mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。
【0780】
工程3:5−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−オキソエチル)ピコリノニトリルを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−(((3−メトキシフェニル)イミノ)メチル)ピコリノニトリル(0.999mmol)の溶液から70℃で3日間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。溶離液としてヘプタン中の酢酸エチル(42%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、黄色固体として0.049g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):383(M+H)。ESI/APCI(−):381(M−H)。
【0781】
実施例279:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の3−メトキシ−N−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチレン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の6−(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒド(0.175g、0.999mmol)及びm−アニシジン(0.112mL、1.000mmol)の溶液を60℃で一晩加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):281(M+H)。
【0782】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタン及びヘプタンからの析出によって、ベージュ色の固体として0.125g(29%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):426(M+H)。ESI/APCI(−):424(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.28(1H,br s);9.07(1H,s);8.96(1H,s);8.27(1H,d);8.17(1H,d);7.89(1H,d);7.50(1H,d);7.16〜7.29(2H,m);6.96(1H,t);6.67(1H,d);6.41〜6.52(2H,m);6.36(1H,d);6.16(1H,d);3.65(3H,s)。
【0783】
実施例280:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.025g(6%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.19(1H,br s);8.90(1H,s);8.13(1H,dd);7.62(2H,d);7.12〜7.35(5H,m);7.05(1H,t);6.34(1H,d);5.96〜6.11(3H,m);5.71(1H,s);4.78(1H,t);3.83(2H,m);3.64(2H,m);3.60(3H,s)。
【0784】
実施例281:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリダジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:3−メチルピリダジン(1.830mL、20.03mmol)、ベンズアルデヒド(4.080mL、40.08mmol))及び塩化亜鉛(0.546g、4.006mmol)の混合物を封管内において150℃で2.5時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をジクロロメタンで希釈して、1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、淡褐色固体として2.820g(77%)の3−スチリルピリダジンを得た。ESI/APCI(+):183(M+H)。
【0785】
工程2:アセトン(6mL)、tert−ブタノール(6mL)及び水(6mL)の混合物中の3−スチリルピリダジン(0.600g、3.293mmol)、過ヨウ素酸ナトリウム(1.410g、6.592mmol)及びtert−ブタノール(4.500mL、0.494mmol)中の2.5%四酸化オスミウム溶液の混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、明褐色固体として0.264g(74%)のピリダジン−3−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):109(M+H)。
【0786】
工程3:エタノール中の3−メトキシ−N−(ピリダジン−3−イルメチレン)アニリンの溶液を、エタノール(1mL)中のピリダジン−3−カルバルデヒド(0.108g、0.999mmol)及びm−アニシジン(0.112mL、1.000mmol)の溶液を60℃で一晩加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):214(M+H)。
【0787】
工程4:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリダジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピリダジン−3−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.080g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ12.22(1H,br s);9.11(1H,d);8.83(1H,s);8.12(1H,m);7.78(1H,m);7.66(1H,dd);7.50(1H,d);7.16〜7.30(2H,m);6.96(1H,t);6.68(1H,d);6.39(3H,m);6.17(1H,d);3.65(3H,s)。
【0788】
実施例282:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.259g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の酢酸エチルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.080g(20%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.08(1H,br s);8.87(1H,d);7.98(1H,d);7.63(2H,d);7.22〜7.33(2H,m);7.12〜7.22(1H,m);7.03〜7.11(1H,m);6.96〜7.03(1H,m);6.41(1H,s);6.22〜6.32(2H,m);6.07〜6.17(2H,m);4.97(1H,t);4.30(2H,d);3.62(3H,s);2.47(3H,s)。
【0789】
実施例283:2−((2,6−ジメトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((2,6−ジメトキシピリジン−4−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.6mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.042g、0.134mmol)及び2,6−ジメトキシ−4−ピリジンアミン(0.103g、0.668mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で30分間、120℃で15分間、及び130℃で35分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.021g(41%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):388(M+H)。ESI/APCI(−):386(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.16(1H,br s);8.88(1H,d);8.15(1H,d);7.61(2H,m);7.45(1H,d);7.1〜7.35(7H,m);6.13(1H,d);5.85(2H,s);3.69(6H,s)。
【0790】
実施例284:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−メトキシ−5−(((6−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェニル)メタノールの溶液を、エタノール(0.7mL)中の6−フルオロニコチンアルデヒド(0.098g、0.809mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.124g、0.810mmol)の溶液を60℃で24時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):257(M+H)。
【0791】
工程2:2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.110g、0.408mmol)及びトリエチルアミン(0.080mL、0.574mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.210g、0.856mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−(((6−メチルピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.809mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。残渣を、酢酸エチル中のメタノールの勾配(1%→15%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。酢酸エチル中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、0.056g(17%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。
【0792】
実施例285:2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:エタノール中のN−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(1mL)中の5−フルオロニコチンアルデヒド(0.125g、0.999mmol)及びm−アニシジン(0.112mL、1.000mmol)の溶液を60℃で一晩加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):231(M+H)。
【0793】
工程2:2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−3−メトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.161g(43%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376(M+H)。ESI/APCI(−):374(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.26(1H,br s);8.95(1H,d);8.78(1H,s);8.43(1H,d);8.17(1H,d);7.91(1H,d);7.50(1H,d);7.15〜7.29(2H,m);6.96(1H,t);6.58(1H,d);6.40〜6.50(2H,m);6.27(1H,d);6.16(1H,d);3.65(3H,s)。
【0794】
実施例286:(−)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンと、(+)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンとをもたらす、1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンのエナンチオマー分離
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノン(0.064g)をそのエナンチオマーに分離して、分取HPLC(ChiralPakカラム、方法6)によって精製した。これらの条件下で、0.015gのより早く溶出するエナンチオマー(t=9.7分;ee=90%)及び0.013gのより遅く溶出するエナンチオマー(t=12.5分;ee=96%)が得られた。
【0795】
実施例287:(−)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンと、(+)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンとをもたらす、1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンのエナンチオマー分離
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン(0.029g)をそのエナンチオマーに分離して、分取HPLC(ChiralPakカラム、方法7)によって精製した。これらの条件下で、0.008gのより早く溶出するエナンチオマー(t=9.3分;ee=98%)及び0.008gのより遅く溶出するエナンチオマー(t=12.9分;ee=94%)が得られた。
【0796】
実施例288:(−)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンと、(+)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンとをもたらす、2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンのエナンチオマー分離
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g)をそのエナンチオマーに分離して、分取HPLC(ChiralPakカラム、方法7)によって精製した。これらの条件下で、0.016gのより早く溶出するエナンチオマー(t=8.1分;ee=96%)及び0.012gのより遅く溶出するエナンチオマー(t=17.9分;ee=96%)が得られた。
【0797】
実施例289:2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンの調製
工程1:DMF(8mL)中の2−メチルベンゾ[d]オキサゾール(1.020g、7.661mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1.230g、10.32mmol)の溶液を140℃で18時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、褐色固体として1.170g(81%)の2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−N,N−ジメチルエテンアミンを得た。ESI/APCI(+):189(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ7.64(1H,d);7.42(1H,d);7.38(1H,d);7.19(1H,t);7.09(1H,t);5.00(1H,d);2.95(6H,s)。
【0798】
工程2:45℃で加熱したTHF(3.8mL)中の2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−N,N−ジメチルエテンアミン(0.233g、1.238mmol)の溶液に水(3.800mL、3.800mmol)中の1M過ヨウ素酸ナトリウム溶液を添加した。反応混合物を45℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、析出物を濾過して、酢酸エチルで洗浄した。濾液を1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→25%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.079g(43%)のベンゾ[d]オキサゾール−2−カルバルデヒドを得た。ESI/APCI(+):148(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ9.92(1H,s);8.02(1H,d);7.93(1H,d);7.67(1H,t);7.56(1H,t)。
【0799】
工程3:エタノール中のN−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリンの溶液を、エタノール(0.5mL)中のベンゾ[d]オキサゾール−2−カルバルデヒド(0.100g、0.680mmol)及び3−メトキシアニリン(0.078mL、0.698mmol)の溶液を60℃で5時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):253(M+H)。
【0800】
工程4:2−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.095g、0.352mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.189g、0.771mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(ベンゾ[d]オキサゾール−2−イルメチレン)−3−メトキシアニリン(0.680mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のメタノールからの析出によって、黄色固体として0.028g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):398(M+H)。ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0801】
実施例290:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.095g、0.352mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.195g、0.752mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.704mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.034g(12%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):411(M+H)。ESI/APCI(−):409(M−H)。
【0802】
実施例291:1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(20mL)中のベンゾ[d]イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.500g、3.065mmol)の溶液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.359g、3.680mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.180g、6.155mmol)及びピリジン(0.500mL、6.195mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで分配した。相が分離された。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.225g(36%)のN−メトキシ−N−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール−3−カルボキサミドを得た。ESI/APCI(+):207(M+H)。
【0803】
工程2:0℃で冷却したTHF(5mL)中のN−メトキシ−N−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール−3−カルボキサミド(0.100g、0.485mmol)の溶液に、THF(1.450mL、1.450mmol)中の1M塩化ベンジルマグネシウムの溶液を添加した。反応混合物を0℃で2時間、及び室温で一晩撹拌した。0℃まで冷却した後、水を添加することによって反応を停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.052g(45%)の1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):238(M+H)。ESI/APCI(+):236(M−H)。
【0804】
工程3:1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(3.5mL)中の1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.080g、0.337mmol)の溶液及びTHF(4.5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.140g、0.371mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色固体として0.092g(86%)の1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノンを得た。
【0805】
工程4:1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の1−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−ブロモ−2−フェニルエタノン(0.044g、0.114mmol)及びm−アニシジン(0.127mL、1.134mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、黄色固体として0.004g(9%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):359(M+H)。
【0806】
実施例292:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.259g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の2−(3−(ベンジリデンアミノ)−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法1)によって、白色固体として0.012g(3%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。ESI/APCI(−):429(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.09(1H,br s);8.89(1H,d);7.98(1H,d);7.62(2H,d);7.22〜7.36(2H,m);7.13〜7.22(1H,m);7.03〜7.11(1H,m);6.95〜7.03(1H,m);6.32(1H,d);6.10(1H,d);6.05(2H,br s);5.71(1H,s);4.78(1H,t);3.83(2H,m);3.62〜3.71(2H,m);3.61(3H,s);2.48(3H,s)。
【0807】
実施例293:2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.126g、0.467mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−7−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.241g、0.929mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.875mmol)の溶液から60℃で98時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.055g(16%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。
【0808】
実施例294:2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の(3−(((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)−5−メトキシフェニル)メタノールの溶液を、エタノール(0.5mL)中の6−フルオロニコチンアルデヒド(0.110g、0.879mmol)及び(3−アミノ−5−メトキシフェニル)メタノール(0.140g、0.914mmol)の溶液を60℃で5時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):261(M+H)。
【0809】
工程2:2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.121g、0.448mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.235g、0.958mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−(((6−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)アミノ)−5−メトキシフェニル)メタノール(0.879mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→4%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、黄色油として0.038g(11%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0810】
実施例295:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.126g、0.467mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.259g、0.984mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−((ピリジン−3−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.953mmol)の溶液から60℃で96時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.100g(26%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0811】
実施例296:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.125g、0.463mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.260g、1.060mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3,5−ジメトキシ−N−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチレン)アニリン(0.912mmol)の溶液から60℃で16時間加熱して調製した。3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.127g、0.518mmol)を添加して、反応混合物を60℃で24時間加熱した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、褐色固体として0.008g(2%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):418(M+H)。ESI/APCI(−):416(M−H)。
【0812】
実施例297:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
工程1:エタノール中の2−(3−メトキシ−5−((ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アミノ)フェノキシ)エタノールの溶液を、エタノール(1mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.073g、0.499mmol)及び2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.092g、0.502mmol)の溶液を60℃で6時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):312(M+H)。
【0813】
工程2:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.067g、0.248mmol)及びトリエチルアミン(0.035mL、0.252mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.123g、0.501mmol)、並びにエタノール(0.5mL)中の2−(3−メトキシ−5−((ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アミノ)フェノキシ)エタノール(0.499mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法5)、その後のジエチルエーテルからの析出によって、明褐色固体として0.010g(4%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):457(M+H)。ESI/APCI(−):455(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.10(1H,br s);8.80(1H,br s);8.61(1H,d);8.19(1H,d);7.61(1H,d);7.48(1H,d);7.08〜7.29(3H,m);6.82(1H,t);6.65(1H,s);6.29(2H,s);6.10(2H,s);5.75(1H,s);4.81(1H,t);3.85(2H,m);3.67(2H,m);3.63(3H,s)。
【0814】
実施例298:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(16mL)中の7−メチルインドール(0.500g、3.811mmol)の溶液、ヘキサン(5.790mL、5.790mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(16mL)中の塩化フェニルアセチル(0.762mL、5.718mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.320g(34%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):250(M+H)。ESI/APCI(−):248(M−H)。
【0815】
工程2:2−ブロモ−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(5.5mL)中の1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.200g、0.802mmol)の溶液、及びTHF(7mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.332g、0.882mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.314g(99%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):328、330(M+H)。ESI/APCI(−):326、328(M−H)。
【0816】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(1.5mL)中の2−ブロモ−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.120g、0.366mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.280g、1.828mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で5分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.042g(29%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):401(M+Na)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.08(1H,br s);8.88(1H,d);7.98(1H,d);7.63(2H,d);7.23〜7.34(2H,m);7.18(1H,d);7.03〜7.12(1H,m);6.96〜7.03(1H,m);6.34(1H,d);6.10(1H,d);6.06(2H,d);5.71(1H,m);3.61(6H,s);2.48(3H,s)。
【0817】
実施例299:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(7mL)中のフェニル酢酸(0.500g、3.672mmol)の溶液に、ジクロロメタン(7mL)中の1H−ベンゾトリアゾール(1.360g、11.42mmol)及び塩化チオニル(0.294mL、4.053mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。白色析出物を濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和炭酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、黄色固体として0.812g(93%)の1−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−2−フェニルエタノンを得た。H NMR(CDCl)δ8.27(1H,d);8.12(1H,d);7.65(1H,t);7.25〜7.5(6H,m);4.74(2H,s)。
【0818】
工程2:1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを以下で方法A及び方法Bと示される2つの異なる手順に従って調製している。
【0819】
方法A:0℃で冷却したジクロロメタン(19mL)中のN−メチルインドール(0.300g、2.287mmol)及び1−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−2−フェニルエタノン(0.434g、1.829mmol)の溶液に、三塩化アルミニウム(0.381g、2.857mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。メタノールを添加して反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和炭酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の油として0.266g(58%)の1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):250(M+H);272(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ8.56(1H,s);8.18(1H,d);7.54(1H,d);7.2〜7.4(7H,m);4.11(2H,s);3.89(3H,s)。
【0820】
方法B:1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(11.5mL)中のN−メチルインドール(0.300g、2.287mmol)の溶液、ヘキサン(3.960mL、3.960mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(11.5mL)中の塩化フェニルアセチル(0.518mL、3.887mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の粉末として0.350g(76%)の所望の産物を得た。
【0821】
工程3:2−ブロモ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(11mL)中の1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.256g、1.027mmol)の溶液及びTHF(13.5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.448g、1.192mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で2時間撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の固体として、0.302g(90%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):328、330(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.69(1H,s);8.20(1H,d);7.67(2H,m);7.57(1H,d);7.0〜7.4(5H,m);6.73(1H,s);3.88(3H,s)。
【0822】
工程4:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.7mL)中の2−ブロモ−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.152mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.116g、0.757mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で10分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.051g(84%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):401(M+H);423(M+Na)。ESI/APCI(−):399(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.93(1H,s);8.17(1H,d);7.61(2H,m);7.55(1H,d);7.1〜7.3(4H,m);6.36(1H,d);3.88(3H,s)。
【0823】
実施例300:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したTHF(40mL)中の1H−インドール−7−カルボキシアルデヒド(1.000g、6.889mmol)及びメチルトリフェニルホスホニウム臭化物(2.960g、8.286mmol)の懸濁液に、THF(10mL)中のカリウムtert−ブトキシド(1.170g、10.43mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を混合氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の油として0.914gの7−ビニル−1H−インドールを得た。ESI/APCI(+):144(M+H)。
【0824】
工程2:0℃で冷却したTHF(37mL)中の7−ビニル−1H−インドール(0.914g、6.383mmol)の溶液に、THF(6.400mL;6.400mmol)中の1Mボラン−テトラヒドロフラン複合体溶液を滴加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。10%水酸化ナトリウム溶液(3.100mL、7.750mmol)を滴加した後、水(0.869mL、9.837mmol)中の30%過酸化水素溶液を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加した。室温で5分後、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.490g(2工程で44%)の2−(1H−インドール−7−イル)エタノールを得た。ESI/APCI(+):162(M+H)。ESI/APCI(−):160(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.00(1H,br s);7.35(1H,m);7.28(1H,t);6.90(2H,m);6.40(1H,m);4.67(1H,t);3.70(2H,q);2.98(2H,t)。
【0825】
工程3:7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(4.6mL)中の2−(1H−インドール−7−イル)エタノール(0.200g、1.241mmol)、DBU(0.280mL、1.876mmol)及びTBDMSCl(0.412g、2.734mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として0.288g(84%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):276(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ11.12(1H,br s);7.48(1H,m);7.39(1H,t);7.00(2H,m);6.51(1H,m);3.97(2H,t);3.14(2H,t);0.91(9H,s);0.00(6H,s)。
【0826】
工程3:1−(7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(3.5mL)中の7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール(0.193g、0.701mmol)の溶液、ヘキサン(1.200mL、1.200mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(3.5mL)中の塩化フェニルアセチル(0.156mL、1.171mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の粉末として0.179g(65%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):394(M+H);416(M+Na)。ESI/APCI(−):392(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.11(1H,br s);8.64(1H,s);8.17(1H,d);7.3〜7.5(5H,m);7.17〜7.26(2H,m);4.30(2H,s);4.01(2H,t);3.21(2H,t);0.93(9H,s);0.00(6H,s)。
【0827】
工程4:2−ブロモ−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(2mL)中の1−(7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.064g、0.163mmol)の溶液及びTHF(2.4mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.074g、0.197mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.045g(77%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):358、360(M+H)。ESI/APCI(−):356、358(M−H)。
【0828】
工程5:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.8mL)中の2−ブロモ−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.045g、0.126mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.194g、1.266mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で5分間マイクロ波を照射して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、緑色粉末として0.033g(61%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):431(M+H);453(M+Na)。ESI/APCI(−):429(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.06(1H,br s);8.86(1H,s);8.01(1H,d);7.63(2H,m);7.28(2H,m);7.0〜7.2(3H,m);6.33(1H,d);6.10(1H,d);6.05(2H,d);5.71(1H,s);4.69(1H,br s);3.69(2H,t);3.61(6H,s);3.00(2H,t)。
【0829】
実施例301:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、1−メチル−1H−インダゾール−3−カルバルデヒド(0.160g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−3,5−ジメトキシアニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で24時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの結晶化によって、白色固体として0.062g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):420(M+H)。ESI/APCI(−):418(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.14(1H,d);7.82(1H,d);7.63(2H,dd);7.53(1H,t);7.33〜7.44(1H,m);7.16(2H,t);6.57(1H,d);6.43(1H,d);5.95(2H,br s);5.75(1H,s);4.26(3H,s);3.60(6H,s)。
【0830】
実施例302:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(5mL)中の2−(4−フルオロフェニル)酢酸(0.500g、3.244mmol)の溶液に、塩化オキサリル(0.550mL、6.282mmol)及びDMF(1滴)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をトルエンと同時に蒸発させ、2−(4−フルオロフェニル)アセチルクロリドを定量的に得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0831】
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(8.5mL)中の7−メチル−1H−インドール(0.280g、2.135mmol)の溶液、ヘキサン(4.300mL、4.300mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(8.5mL)中の4−(2−フルオロフェニル)アセチルクロリド(3.244mmol)の溶液から調製した。ジエチルエーテルからの析出による精製によって、ベージュ色の固体として0.188g(33%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):268(M+H)。ESI/APCI(−):266(M−H)。
【0832】
工程3:2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(5mL)中の2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1−H−インドール−3−イル)エタノン(0.186g、0.696mmol)の溶液及びTHF(6mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.296g、0.787mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で4時間撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→30%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.225g(93%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):346、348(M+H)。ESI/APCI(−):344、346(M−H)。
【0833】
工程4:アセトニトリル(1mL)中の2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.050g、0.144mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.047g、0.307mmol)の混合物を室温で72時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.054g(89%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):419(M+H)。ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0834】
実施例303:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:(ピリジン−3−イル)酢酸塩酸塩(1.850g、10.67mmol)及び無水酢酸(1.000mL、10.68mmol)の混合物を封管内において85℃で1時間加熱した。インドール(1.250g、10.7mmol)を添加した。反応混合物を85℃で20分間、及び105℃で30分間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化して、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.674g(27%)の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):237(M+H)。ESI/APCI(−):235(M−H)。
【0835】
工程2:2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(17mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.570g、2.412mmol)の溶液及びTHF(22mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.997g、2.652mmol)の溶液から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.275g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):315、317(M+H)。
【0836】
工程3:アセトニトリル(1mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.060g、0.190mmol)及び3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.091g、0.381mmol)の混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈して、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.041gの2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):474(M+H)、496(M+Na)。ESI/APCI(−):472(M−H)。
【0837】
実施例304:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.040g、0.084mmol)をジオキサン(3.000mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で6時間撹拌し、減圧下で部分的に濃縮した。残渣をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→15%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、ベージュ色の固体として0.015g(42%)の2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):418(M+H)。ESI/APCI(−):416(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.22(1H,br s);8.94(1H,s);8.87(1H,s);8.40(1H,d);8.16(1H,d);7.95(1H,d);7.48(1H,d);7.32(1H,dd);7.14〜7.27(2H,m);6.47(1H,d);6.17(1H,d);6.06(2H,s);5.70〜5.79(1H,m);4.79(1H,t);3.76〜3.93(2H,m);3.62〜3.71(2H,m);3.61(3H,s)。
【0838】
実施例305:1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
1−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(ヒドロキシメチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、6−フルオロ−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.263g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の(3−メトキシ−5−((ピリジン−3−イルメチレン)アミノ)フェニル)メタノール(0.999mmol)の溶液から70℃で4日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→12%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(10%)を用いた分取TLCによる精製によって、0.029g(7%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):406(M+H)。ESI/APCI(−):404(M−H)。
【0839】
実施例306:2−((2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(5mL)中の3,5−ジメトキシアニリン(0.200g、1.306mmol)の溶液に、N−フルオロ−2,4,6−トリメチルピリジニウムトリフレート(0.377g、1.303mmol)を添加して、反応混合物を100℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.068g(30%)の2−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを得た。ESI/APCI(+):172(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ5.94(1H,dd);5.89(1H,dd);3.73(3H,s);3.63(3H,s)。
【0840】
工程2:2−((2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.120g、0.382mmol)、2−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリン(0.065g、0.382mmol)及びトリエチルアミン(0.106mL、0.764mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間、及び120℃で10分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.058g(37%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):405(M+H)。ESI/APCI(−):403(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.20(1H,br s);8.87(1H,s);8.15(1H,d);7.62(2H,d);7.47(1H,d);7.24〜7.34(2H,m);7.13〜7.23(3H,m);6.21(1H,d);6.13(1H,dd);5.98(1H,dd);5.72〜5.81(1H,m);3.75(3H,s);3.63(3H,s)。
【0841】
実施例307:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:無水酢酸(0.094mL、0.996mmol)中の2−(6−メチルピリジン−3−イル)酢酸(0.150g、0.992mmol)の混合物に、マイクロ波オーブンにおいて85℃で1時間マイクロ波を照射した。1H−インドール(0.116g、0.990mmol)を添加して、反応混合物にマイクロ波オーブンにおいて85℃で60分間マイクロ波を照射した。反応混合物を酢酸エチルで希釈して、1M重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.057g(23%)の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):251(M+H)。ESI/APCI(−):249(M−H)。
【0842】
工程2:2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(5mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン(0.084g、0.336mmol)の溶液及びTHF(2mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.145g、0.386mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間及び室温で4時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.039g(35%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):329、331(M+H)。ESI/APCI(−):327、329(M−H)。
【0843】
工程3:アセトニトリル(0.8mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン(0.038g、0.115mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.036g、0.235mmol)の混合物を室温で96時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、黄色固体として0.020g(43%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。
【0844】
実施例308:2−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.050g、0.159mmol)の溶液に、4,6−ジメトキシピリミジン−2−アミン(0.123g、0.793mmol)を添加して、混合物にマイクロ波オーブンにおいて130℃まで20分間マイクロ波を照射した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣をヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。水中のアセトニトリルの勾配(30%→100%)を用いたC18逆相カラムでの固相抽出による更なる精製によって、0.010g(16%)の2−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):389(M+H)。ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0845】
実施例309:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(o−トリル)エタノンの調製
工程1:3−メトキシ−N−(2−メチルベンジリデン)アニリンを、一般手順Iに従って2−メチルベンズアルデヒド(0.116mL、1.003mmol)及び3−メトキシアニリン(0.112mL、1.001mmol)から定量的に調製した。ESI/APCI(+):226(M+H)。
【0846】
工程2:1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシフェニル)アミノ)−2−(o−トリル)エタノンを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.245g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3−メトキシ−N−(2−メチルベンジリデン)アニリン(1.001mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.056g(15%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):371(M+H)。ESI/APCI(−):369(M−H)。
【0847】
実施例310:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(10mL)中の1H−インドール(0.234g、1.997mmol)の溶液、ヘキサン(3.000mL、3.000mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(1mL)中の2−(4−フルオロフェニル)アセチルクロリド(0.411mL、3.001mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.324g(64%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):254(M+H)。ESI/APCI(−):252(M−H)。
【0848】
工程2:2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(8.5mL)中の2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(0.320g、1.263mmol)の溶液及びTHF(5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.522g、1.389mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間及び室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、粗褐色固体として所望の産物を定量的に得た。ESI/APCI(−):330、332(M−H)。
【0849】
工程3:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(1mL)中の2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(0.200g、0.602mmol)、3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.200g、0.836mmol)及びトリエチルアミン(0.168mL、1.212mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.153g(52%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):491(M+H)。ESI/APCI(−):489(M−H)。
【0850】
実施例311:2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(0.150g、0.306mmol)を、ジオキサン(3.000mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解し、室温で16時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.052g(39%)の2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0851】
実施例312:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(25mL)中の(1H−インドール−5−イル)メタノール(1.000g、6.785mmol)、DBU(1.520mL、10.18mmol)及びTBDMSCl(2.250g、14.93mmol)から調製した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として1.540g(86%)の所望の化合物を得た。
【0852】
工程2:1−(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(2mL)中の5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール(0.700g、2.675mmol)、ピリジン(0.210mL、2.602mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.386mL、2.678mmol)から調製した。抽出後に得られた残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、白色固体として0.550g(50%)の所望の化合物を得た。
【0853】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(3mL)中の1−(5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.300g、0.724mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(1.110g、7.246mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で30分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.019g(5%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):417(M+H)。ESI/APCI(−):415(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.08(1H,br s);8.87(1H,s);8.15(1H,s);7.64(2H,d);7.41(1H,d);7.25〜7.35(2H,m);7.12〜7.24(2H,m);6.33(1H,d);5.98〜6.15(3H,m);5.73(1H,s);5.11(1H,t);4.56(2H,d);3.63(6H,s)。
【0854】
実施例313:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(25mL)中の(1H−インドール−4−イル)メタノール(1.000g、6.785mmol)、DBU(1.520mL、10.18mmol)及びTBDMSCl(2.250g、14.93mmol)から調製した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として1.650g(93%)の所望の化合物を得た。
【0855】
工程2:55℃で加熱したトルエン(10mL)中の4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール(1.000g、3.825mmol)及びピリジン(0.300mL、3.717mmol)に、α−クロロフェニルアセチルクロリド(0.552mL、3.825mmol)を滴加した。反応混合物は55℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、水及びメタノールを添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.648g(41%)の1−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン及び0.317g(28%)の2−クロロ−1−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。
【0856】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(3mL)中の2−クロロ−1−(4−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.150g、0.500mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.767g、5.007mmol)からマイクロ波オーブンにおいて130℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法2)、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.028g(14%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):417(M+H)。ESI/APCI(−):415(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.24(1H,br s);8.96(1H,s);7.60(3H,d);7.25〜7.43(4H,m);7.20(2H,m);6.36(1H,d);6.17(1H,d);6.08(2H,s);4.94〜5.15(2H,m);4.65(1H,dd);3.64(6H,s)。
【0857】
実施例314:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(90mL)中の1H−インドール−5−カルボキシアルデヒド(4.790g、33.00mmol)及び炭酸カリウム(11.40g、82.48mmol)の混合物に、ジエチルホスホノ酢酸メチル(8.700mL、47.40mmol)を添加した。反応混合物を還流下で24時間加熱し、減圧下で濃縮した。残渣を水、1N塩酸溶液及びジエチルエーテル中に取った。橙色の析出物を濾過した。濾液の相を分離した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として2.350g(35%)の3−(1H−インドール−5−イル)アクリル酸メチルを得た。ESI/APCI(−):200(M−H)。HNMR(DMSO−d)δ8.32(1H,br s);7.85(1H,d);7.81(1H,s);7.43(1H,dd);7.38(1H,d);7.24(1H,t);6.59(1H,br s);6.42(1H,d);3.81(3H,s)。
【0858】
工程2:メタノール(20mL)中の3−(1H−インドール−5−イル)アクリル酸メチル(2.000g、9.939mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(0.530g、0.489mmol)を添加した。懸濁液を水素雰囲気下において室温で24時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドで濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、白色固体として1.820g(90%)の3−(1H−インドール−5−イル)プロパン酸メチルを得た。ESI/APCI(+):204(M+H)。
【0859】
工程3:THF(30mL)及びエタノール(7.5mL)の混合物中の3−(1H−インドール−5−イル)プロパン酸メチル(1.820g、8.955mmol)の溶液に、THF(5.000mL、20.00mmol)中の4M水素化ホウ素リチウム溶液を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。0℃まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として1.400g(89%)の3−(1H−インドール−5−イル)プロパン−1−オールを得た。ESI/APCI(+):176(M+H)。
【0860】
工程4:5−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(4mL)中の3−(1H−インドール−5−イル)プロパン−1−オール(0.200g、1.141mmol)、DBU(0.255mL、1.708mmol)及びTBDMSCl(0.378g、2.508mmol)から調製した。ヘプタン中のジクロロメタンの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.313g(95%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):290(M+H)。
【0861】
工程5:0℃で冷却したジクロロメタン(4mL)中の5−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール(0.310g、1.071mmol)の溶液に、THF(1.630mL、1.630mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌して、ジクロロメタン(4mL)中の塩化フェニルアセチル(0.214mL、1.606mmol)の溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で2時間撹拌した。水及び飽和重炭酸ナトリウム溶液の混合物を添加することによって反応を停止させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.071g(23%)の1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):294(M+H);316(M+Na)。ESI/APCI(−):292(M−H)。
【0862】
工程6:2−ブロモ−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(2.5mL)中の1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.088g、0.300mmol)の溶液及びTHF(2.5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.124g、0.330mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間及び室温で一晩撹拌した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.096g(86%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):372、374(M+H);394、396(M+Na)。ESI/APCI(−):370、372(M−H)。
【0863】
工程7:アセトニトリル(2mL)中の2−ブロモ−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.269mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(0.205g、1.345mmol)及びトリエチルアミン(0.075mL、0.541mmol)の混合物を室温で2日間撹拌した。1N塩酸溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.071g(59%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):445(M+Na)。ESI/APCI(−):443(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.06(1H,br s);8.86(1H,br s);8.01(1H,s);7.65(2H,d);7.38(1H,d);7.31(2H,t);7.16〜7.25(1H,m);7.08(1H,d);6.32(1H,br s);6.06(3H,br s);5.74(1H,br s);4.45(1H,br s);3.63(6H,s);3.43(2H,m);2.69(2H,t);1.65〜1.85(2H,m)。
【0864】
実施例315:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(20mL)中の5−フルオロ−1H−インドール(0.680g、5.032mmol)の溶液、ヘキサン(7.600mL、7.600mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(20mL)中の塩化フェニルアセチル(1.000mL、7.504mmol)の溶液から調製した。酢酸エチルからの析出による精製によって、白色固体として0.820g(64%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):254(M+H)。ESI/APCI(−):252(M−H)。
【0865】
工程2:2−ブロモ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(22mL)中の1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.800g、3.159mmol)の溶液及びTHF(25mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(1.310g、3.485mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で4時間撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として1.040g(99%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):332、334(M+H)。ESI/APCI(−):330、332(M−H)。
【0866】
工程3:アセトニトリル(0.45mL)中の2−ブロモ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.301mmol)、3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.075g、0.313mmol)及びトリエチルアミン(0.085mL、0.610mmol)の溶液を室温で7日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.101g(68%)の2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):491(M+H)。ESI/APCI(−):489(M−H)。
【0867】
実施例316:1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
2−((3−(2−tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.101g、0.206mmol)をジオキサン(2.000mL、8.000mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと1M重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.060g(67%)の1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0868】
実施例317:2−((4−フルオロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.048g、0.153mmol)、4−フルオロ−3−メトキシアニリン(0.026g、0.184mmol)及びトリエチルアミン(0.030mL、0.215mmol)の溶液を50℃で16時間、及び室温で96時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の発泡体として0.054g(94%)の2−((4−フルオロ−3−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):375(M+H)。ESI/APCI(−):373(M−H)。
【0869】
実施例318:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(15mL)中の1H−インドール−4−カルバルデヒド(1.000g、6.889mmol)及び2−(ジエトキシホスホリル)酢酸メチル(1.511mL、8.268mmol)の溶液に、炭酸カリウム(2.380g、17.22mmol)を添加した。反応混合物を還流下で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として1.059g(76%)の3−(1H−インドール−4−イル)アクリル酸メチルを得た。ESI/APCI(−):200(M−H)。
【0870】
工程2:メタノール中の3−(1H−インドール−4−イル)アクリル酸メチル(1.059g、5.263mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(0.560g、5.262mmol)を添加した。懸濁液を水素雰囲気下において室温で16時間撹拌した。反応混合物をセライトのプラグで濾過した。固体をエタノールで洗浄して、濾液を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.936g(88%)の3−(1H−インドール−4−イル)プロパン酸メチルを得た。ESI/APCI(+):204(M+H)。
【0871】
工程3:THF(15mL)及びエタノール(4mL)の混合物中の3−(1H−インドール−4−イル)プロパン酸メチル(0.935g、4.601mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(0.230g、10.58mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって反応を停止させ、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、乳白色の油として0.730g(91%)の3−(1H−インドール−4−イル)プロパン−1−オールを得た。ESI/APCI(+):176(M+H)。ESI/APCI(−):174(M−H)。
【0872】
工程4:4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(6mL)中の3−(1H−インドール−4−イル)プロパン−1−オール(0.300g、1.712mmol)、TBDMSCl(0.568g、3.769mmol)及びDBU(0.387mL、2.568mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.388g(78%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):290(M+H)。ESI/APCI(−):288(M−H)。
【0873】
工程5:1−(4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(7mL)中の4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール(0.385g、1.330mmol)の溶液、ヘキサン(1.995mL、1.995mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及び塩化フェニルアセチル(0.266mL、1.996mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.090g(17%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):408(M+H);430(M+Na)。ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0874】
工程6:2−ブロモ−1−(4−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(2mL)中の1−(4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.090g、0.221mmol)の溶液及びTHF(2mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.091g、0.243mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.040g(49%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):372、374(M+H)。ESI/APCI(−):370、372(M−H)。
【0875】
工程7:アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(4−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.040g、0.107mmol)の溶液に、3,5−ジメトキシアニリン(0.049g、0.322mmol)を添加して、混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取HPLCによる更なる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色非晶質固体として0.009g(18%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(4−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):445(M+H)。ESI/APCI(−):443(M−H)。
【0876】
実施例319:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:2−(1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Qに従って、ジクロロメタン(30mL)中の2−(1H−インドール−7−イル)エタノール(0.200g、1.241mmol)、DMAP(0.310g、2.537mmol)及び無水酢酸(0.310mL、3.285mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として0.218g(86%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):204(M+H);226(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ11.11(1H,br s);7.41(1H,m);7.33(1H,t);6.93(2H,m);6.43(1H,m);4.29(2H,t);3.16(2H,t);1.97(3H,s)。
【0877】
工程2:DMF(4mL)中の2−(1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.118g、0.581mmol)の溶液に、炭酸セシウム(0.483g、2.965mmol)及びヨウ化メチル(0.055mL、1.767mmol)を添加した。室温で7時間後、炭酸セシウム(0.483g、2.965mmol)及びヨウ化メチル(0.055mL、1.767mmol)を更に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.094g(75%)の2−(1−メチル−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを得た。ESI/APCI(+):218(M+H);240(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ7.44(1H,m);7.24(1H,t);6.95(2H,m);6.40(1H,m);4.30(2H,t);4.04(3H,s);3.38(2H,t);2.02(3H,s)。
【0878】
工程3:2−(1−メチル−3−(2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(2.2mL)中の2−(1−メチル−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.094g、0.433mmol)の溶液、ヘキサン(0.750mL、0.750mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(2.2mL)中の塩化フェニルアセチル(0.098mL、0.735mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、紫色の粉末として0.071g(49%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):336(M+H);358(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ8.53(1H,m);8.15(1H,d);7.1〜7.4(7H,m);4.31(2H,t);4.15(3H,s);4.11(2H,s);3.40(2H,t);2.00(3H,s)。
【0879】
工程4:ジオキサン(1.4mL)及び水(1.4mL)の混合物中の2−(1−メチル−3−(2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.090g、0.268mmol)の懸濁液に、1N酸化リチウム溶液を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を1N塩酸溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色発泡体として0.069g(88%)の1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):294(M+H);316(M+Na)。
【0880】
工程4:2−ブロモ−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(2.9mL)中の1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.069g、0.235mmol)の溶液及びTHF(3.5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.131g、0.348mmol)の溶液から調製した。反応混合物を0℃で1時間及び室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.057g(65%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):372、374(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ8.62(1H,m);8.12(1H,d);7.67(2H,m);7.35(3H,m);7.16(1H,m);7.08(1H,m);6.70(1H,s);4.11(3H,s);3.67(2H,t);3.19(2H,t)。
【0881】
工程5:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.8mL)中の2−ブロモ−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.052g、0.140mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.216g、1.410mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で10分間マイクロ波を照射して調製した。残渣を、ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→95%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、ベージュ色の粉末として0.042g(68%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):445(M+H);467(M+Na)。ESI/APCI(−):443(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.85(1H,s);8.09(1H,d);7.62(2H,m);7.29(2H,m);7.0〜7.2(3H,m);6.34(1H,d);6.01(1H,s);5.96(2H,d);5.72(1H,s);4.80(1H,t);4.15(3H,s);3.68(2H,q);3.61(6H,s);3.20(2H,m)。
【0882】
実施例320:2−((3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
アセトニトリル(0.75mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.065g、0.207mmol)、3−アミノ−5−メトキシフェノール(0.115g、0.828mmol)及びトリエチルアミン(0.058mL、0.418mmol)の混合物を室温で65時間撹拌した。1N塩酸溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(2%→20%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、白色固体として0.033g(43%)の2−((3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):373(M+H)。ESI/APCI(−):371(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.12(1H,br s);8.93(1H,br s);8.85(1H,s);8.15(1H,d);7.61(2H,d);7.46(1H,d);7.24〜7.35(2H,m);7.19(3H,m);6.17(1H,d);6.00(1H,d);5.90(1H,s);5.84(1H,s);5.58(1H,s);3.56(3H,s)。
【0883】
実施例321:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンの調製
工程1:0℃で冷却したDMF(26mL)中の3−アセチルインドール(2.000g、12.56mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液;0.552g、13.80mmol)を少量ずつ添加した。0℃で10分後、ヨウ化メチル(0.939mL、15.08mmol)を添加して、反応混合物を室温で23時間撹拌した。反応混合物を混合氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として1.732g(80%)の1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):174(M+H);196(M+Na)。
【0884】
工程2:THF(3.9mL)中のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.030g、0.033mmol)、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)ビナフチル(0.051g:0.082mmol)及びナトリウムtert−ブトキシド(0.211g、2.300mmol)の混合物を15分間アルゴンで脱気した。1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.200g、1.155mmol)、3−ブロモピリジン(0.094mL、0.862mmol)及びTHF(1.9mL)を添加した。反応混合物を80℃で39時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、水で洗浄した。有機相を1N塩酸溶液で洗浄した。水相を2N水酸化ナトリウム溶液で塩基性化して、酢酸エチルで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.093g(39%)の1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):251(M+H);273(M+Na)。H NMR(DMSO−d)δ8.60(1H,s);8.55(1H,d);8.44(1H,dd);8.17(1H,d);7.74(1H,d);7.56(1H,d);7.2〜7.35(3H,m);4.20(2H,s);3.91(3H,s)。
【0885】
工程3:THF(5mL)中の1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン(0.051g、0.204mmol)の溶液に、ピリジニウム三臭化物(0.130g、0.406mmol)を添加した。反応混合物を60℃で6時間加熱した。3,5−ジメトキシアニリン(0.312g、2.037mmol)を添加して、反応混合物を2時間還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を濾過して、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色固体として0.043g(53%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):402(M+H);424(M+Na)。ESI/APCI(−):400(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ9.02(1H,s);8.94(1H,d);8.46(1H,dd);8.22(1H,d);8.02(1H,d);7.62(1H,d);7.27〜7.41(3H,m);6.55(1H,d);6.14(1H,d);6.10(2H,d);5.80(1H,s);3.97(3H,s);3.68(6H,s)。
【0886】
実施例322:2−((3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:DMF(24mL)中の3−アミノ−5−メトキシフェノール(1.000g、7.186mmol)及び炭酸セシウム(4.680g、14.37mmol)の混合物に、3−ブロモプロパン−1−オール(1.100g、7.914mmol)を添加した。反応混合物を60℃で20時間撹拌した。0℃に冷却した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.758g(53%)の3−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)プロパン−1−オールを得た。ESI/APCI(+):198(M+H)。
【0887】
工程2:アセトニトリル(2mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.100g、0.318mmol)、3−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)プロパン−1−オール(0.063g、0.319mmol)及びトリエチルアミン(0.088mL、0.635mmol)の混合物を室温で2日間撹拌した。3−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)プロパン−1−オール(0.063g、0.319mmol)を更に添加して、撹拌を室温で2日間継続した。混合物を酢酸エチルで希釈して、1N塩酸溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、白色固体として0.036g(26%)の2−((3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。ESI/APCI(−):429(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.90(1H,s);8.16(1H,d);7.63(2H,d);7.46(1H,d);7.07〜7.36(5H,m);6.32(1H,d);5.93〜6.15(3H,m);5.71(1H,s);4.51(1H,t);3.89(2H,t);3.61(3H,s);3.51(2H,m);1.78(2H,m)。
【0888】
実施例323:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:THF(8mL)中の(1H−インドール−7−イル)メタノール(0.251g、1.705mmol)、イミダゾール(0.287g、4.216mmol)及びTBDMSCl(0.300g、1.990mmol)の溶液を室温で4日間撹拌した。固体を濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として0.344g(77%)の7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドールを得た。H NMR(DMSO−d)δ10.83(1H,s);7.35(1H,d);7.23(1H,t);7.01(1H,d);6.89(1H,t);6.35(1H,dd);4.91(2H,s);0.83(9H,s);0.00(6H,s)。
【0889】
工程2:1−(7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノンを、一般手順Aに従って、トルエン(1.5mL)中の7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール(0.173g、0.662mmol)、ピリジン(0.060mL、0.742mmol)及びα−クロロフェニルアセチルクロリド(0.095mL、0.662mmol)から調製した。抽出後に得られた残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→25%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、赤褐色固体として0.060g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):414、416(M+H)。ESI/APCI(−):412、414(M−H)。
【0890】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の1−(7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−クロロ−2−フェニルエタノン(0.060g、0.145mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.220g、1.436mmol)から100℃で15分間、及び150℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。分取HPLC(XBridgeカラム、方法2)による精製によって、ベージュ色の固体として0.006g(10%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):417(M+H)。ESI/APCI(−):415(M−H)。
【0891】
実施例324:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートの調製
工程1:2−(3−ホルミル−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Rに従って、ジクロロメタン(30mL)中の塩化オキサリル(0.806mL、9.207mmol)の溶液、DMF(0.773mL、9.984mmol)、及びジクロロメタン(5mL)中の2−(1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(1.560g、7.676mmol)の溶液から調製した。減圧下での有機相の濃縮後に得られた残渣を乾燥させ、ベージュ色の固体として粗2−(3−ホルミル−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):232(M+H)。ESI/APCI(−):230(M−H)。
【0892】
工程2:7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(40mL)中の2−(3−ホルミル−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(1.776g、7.680mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.011g、9.214mmol)及びDMAP(0.094g、0.768mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→60%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色固体として1.770g(70%)の所望の化合物を得た。
【0893】
工程3:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.120g、0.445mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.646mmol)の混合物、7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.273g、0.824mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.857mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.148g(41%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):444(M+H)。ESI/APCI(−):442(M−H)。
【0894】
実施例325:1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Sに従って、THF(2mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.148g、0.334mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.095g、0.689mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→6%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、褐色粉末として0.037g(28%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0895】
実施例326:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(7mL)中の1−(7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.178g、0.452mmol)の溶液に、ジオキサン(1.600mL、6.400mmol)中の4N塩化水素溶液を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、水で洗浄した。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.102g(81%)の1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):280(M+H);302(M+Na)。ESI/APCI(−):278(M−H)。
【0896】
工程2:ジクロロメタン(4.9mL)中の1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.102g、0.365mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(0.074mL、0.534mmol)及び塩化メシル(0.032mL、0.413mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。THF(2.100mL、4.200mmol)中の2Nジメチルアミン溶液を室温で4日間かけて段階的に添加した。次いで反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、ジクロロメタンを除去した。THF(1.000mL、2.000mmol)中の2Nジメチルアミン溶液を添加して、反応混合物を60℃で6時間加熱した。THF(1.000mL、2.000mmol)中の2Nジメチルアミン溶液を添加して、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を2N塩酸溶液で数回洗浄した。酸性水相を合わせて、2N水酸化ナトリウム溶液で塩基性化して、酢酸エチルで抽出した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、橙色の油として0.064g(57%)の1−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):307(M+H);329(M+Na)。ESI/APCI(−):305(M−H)。
【0897】
工程3:0℃で冷却したTHF(2.5mL)中の1−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.063g、0.206mmol)の溶液に、THF(3mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.110g、0.292mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で5時間撹拌した。3,5−ジメトキシアニリン(0.154g、1.005mmol)を添加した。反応混合物を2時間還流して、室温で一晩撹拌した。3,5−ジメトキシアニリン(0.051g、0.553mmol)を添加して、反応混合物を室温で65時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の溶離液としてジクロロメタン中のメタノール(10%)を用いた分取TLCによる精製によって、ベージュ色の粉末として0.029g(31%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):458(M+H)。ESI/APCI(−):456(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.24(1H,br s);8.89(1H,s);8.04(1H,d);7.64(2H,m);7.29(1H,t);7.05〜7.2(4H,m);6.34(1H,d);6.10(1H,d);6.06(2H,d);5.72(1H,s);3.68(6H,s);3.08(2H,m);2.79(2H,m);2.43(6H,m)。
【0898】
実施例327:2−((3−ヒドロキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
アセトニトリル(1mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.098g、0.312mmol)及び3−アミノフェノール(0.068g、0.623mmol)の懸濁液を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(0%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.065g(61%)の2−((3−ヒドロキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):343(M+H)。ESI/APCI(−):341(M−H)。
【0899】
実施例328:4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチルの調製
工程1:THF(10mL)中の3−アミノ−5−メトキシフェノール(0.500g、3.593mmol)の溶液に、THF(2mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(0.863g、3.954mmol)を添加した。反応混合物を一晩還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.427g(50%)の(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを得た。ESI/APCI(+):240(M+H)。
【0900】
工程2:アセトン(5mL)中の(3−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)カルバミン酸tert−ブチル(0.200g、0.836mmol)、炭酸カリウム(0.231g、1.671mmol)、4−ブロモ酪酸エチル(0.245g、1.256mmol)及びヨウ化カリウム(0.014g、0.084mmol)の混合物を60℃で65時間撹拌した。室温まで冷却した後、水を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→40%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.189g(64%)の4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチルを得た。ESI/APCI(+):354(M+H);376(M+Na)。
【0901】
工程3:4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチル(0.104g、0.294mmol)をジオキサン(3.000mL、12.00mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を部分的に濃縮した。残渣を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とで分配した。相が分離された。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、橙色の油として0.054g(72%)の4−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチルを得た。
【0902】
工程3:4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチルを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(2mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.102g、0.324mmol)、4−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチル(0.082g、0.324mmol)及びトリエチルアミン(0.090mL、0.647mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で20分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジエチルエーテルからの析出によって、白色固体として0.057g(36%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):487(M+H)。ESI/APCI(−):485(M−H)。
【0903】
実施例329:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンの調製
工程1:1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(15mL)中の1H−インドール(0.350g、2.988mmol)の溶液、ヘキサン(3.880mL、3.880mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(2mL)中の2−(p−トリル)アセチルクロリド(0.655g、3.884mmol)の溶液から調製した。抽出後に得られた残渣を、ジクロロメタンからの析出によって精製して、白色固体として0.417g(56%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):250(M+H)。ESI/APCI(−):248(M−H)
【0904】
工程2:2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(11mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン(0.417g、1.673mmol)の溶液及びフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.692g、1.840mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ピンク色の固体として0.642gの粗2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンを得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。ESI/APCI(+):328、330(M+H)。ESI/APCI(−):326、328(M−H)
【0905】
工程3:2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンを、一般手順Cに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン(0.075g、0.228mmol)、3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシアニリン(0.060g、0.251mmol)及びトリエチルアミン(0.064mL、0.456mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.058g(52%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):487(M+H)。ESI/APCI(−):485(M−H)
【0906】
実施例330:2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンの調製
2−((3−(2−(tert−ブトキシ)エトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン(0.058g、0.119mmol)を、ジオキサン(1.5mL、6.000mmol)中の4N塩化水素溶液に溶解した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和して、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(50%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.030g(58%)の2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。ESI/APCI(−):429(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.85(1H,s);8.15(1H,d);7.40〜7.56(3H,m);7.12〜7.27(2H,m);7.08(2H,d);6.27(1H,d);6.03(3H,br s);5.70(1H,s);4.79(1H,t);3.83(2H,d);3.58〜3.68(5H,m);2.20(3H,s)。
【0907】
実施例331:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:0℃で冷却したTHF(200mL)中の1H−インドール−5−カルバルデヒド(5.000g、34.45mmol)の溶液に、メチルトリフェニルホスホニウム臭化物(14.77g、41.33mmol)及びTHF(50mL)中のカリウムtert−ブトキシド(5.800g、51.67mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で部分的に濃縮した。残渣を混合氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として3.110g(63%)の5−ビニル−1H−インドールを得た。ESI/APCI(+):144(M+H)。ESI/APCI(−):142(M−H)。
【0908】
工程2:THF(100mL)中の5−ビニル−1H−インドール(2.960g、20.67mmol)の溶液に、THF(20.70mL、20.70mmol)中の1Mボラン−テトラヒドロフラン複合溶液を滴加して、反応混合物を2.5時間撹拌した。10%水酸化ナトリウム溶液(8.240mL、24.83mmol)及び30%過酸化水素溶液(2.350mL、24.83mmol)を連続添加して、反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって反応を停止させた。反応混合物を5分間、激しく撹拌して、酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として2.310g(66%)の2−(1H−インドール−5−イル)エタノールを得た。ESI/APCI(+):162(M+H);184(M+Na)。
【0909】
工程3:5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドールを、一般手順Nに従って、THF(10mL)中の2−(1H−インドール−5−イル)エタノール(0.464g、2.878mmol)、TBDMSCl(0.954g、6.330mmol)及びDBU(0.651mL、4.319mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→16%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.582g(73%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):276(M+H)。
【0910】
工程4:1−(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(15mL)中の5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール(0.580g、2.106mmol)の溶液、ヘキサン(2.740mL、2.740mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(2mL)中の塩化フェニルアセチル(0.365mL、2.739mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.182(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):394(M+H)。ESI/APCI(−):392(M−H)
【0911】
工程5:2−ブロモ−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Pに従って、THF(3mL)中の1−(5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.182g、0.462mmol)の溶液、及びフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.191g、0.509mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.083g(50%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):358、360(M+H)。ESI/APCI(−):356、358(M−H)。
【0912】
工程6:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.040g、0.112mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.086g、0.558mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、灰色固体として0.032g(65%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):431(M+H)。ESI/APCI(−):429(M−H)
【0913】
実施例332:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:1−(7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(9mL)中の7−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール(0.434g、1.576mmol)の溶液、ヘキサン(2.048mL、2.048mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(1mL)中の2−(4−フルオロフェニル)アセチルクロリド(0.353g、2.048mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.149g(23%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):412(M+H)。ESI/APCI(−):410(M−H)。0.137g(29%)の2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンも単離された。
【0914】
工程2:2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(3mL)中の2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.137g、0.461mmol)の溶液、及びフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.203g、0.540mmol)から調製した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.097g(56%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):376、378(M+H)。ESI/APCI(−):374、376(M−H)。
【0915】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.050g、0.133mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.102g、0.665mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.036g(58%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):449(M+H)。ESI/APCI(−):447(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.86(1H,s);8.01(1H,d);7.66(2H,dd);6.99〜7.20(4H,m);6.35(1H,d);6.12(1H,d);6.05(2H,d);5.72(1H,s);3.69(2H,t);3.62(6H,s);3.02(2H,t)。
【0916】
実施例333:3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートの調製
工程1:3−(1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Qに従って、ジクロロメタン(150mL)中の3−(1H−インドール−5−イル)プロパン−1−オール(1.400g、7.989mmol)、DMAP(0.976g、8.185mmol)及び無水酢酸(1.900mL、20.14mmol)から調製した。溶離液としてジクロロメタンを用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、無色油として1.590g(92%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):218(M+H)
【0917】
工程2:3−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Rに従って、ジクロロメタン(40mL)中の塩化オキサリル(0.800mL、9.139mmol)の溶液、DMF(0.750mL、9.687mmol)、及びジクロロメタン(15mL)中の3−(1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(1.590g、7.318mmol)の溶液から調製した。減圧下での有機相の濃縮後に得られた残渣を乾燥させ、ベージュ色の固体として1.700g(95%)の所望の化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):246(M+H)。ESI/APCI(−):244(M−H)。
【0918】
工程3:5−(3−アセトキシプロピル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(35mL)中の3−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(1.710g、6.931mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボキシレート(1.820g、8.339mmol)及びDMAP(0.090g、0.737mmol)から調製し、淡黄色固体として2.350g(98%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):346(M+H)。H NMR(DMSO−d)δ10.06(1H,s);8.63(1H,s);8.02(1H,d);7.98(1H,s);7.31(1H,dd);3.99(2H,t);2.76(2H,t);2.01(3H,s);1.92(2H,m);1.66(9H,s)。
【0919】
工程4:3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.132g、0.489mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−(3−アセトキシプロピル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.340g、0.984mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.980mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、黄色油として0.224g(50%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):458(M+H)。ESI/APCI(−):456(M−H)。
【0920】
実施例334:1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Sに従って、THF(3mL)及びメタノール(3mL)中の3−(3−(2−(5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(0.224g、0.490mmol)の溶液、及び炭酸カリウム(0.135g、0.977mmol)から調製した。反応混合物を45℃で3時間加熱した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.072g(35%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):416(M+H)。ESI/APCI(−):414(M−H)
【0921】
実施例335:2−(3−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(15mL)中の1H−インドール(0.292g、2.492mmol)の溶液、ヘキサン(3.240mL、3.240mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(2mL)中の2−(3−フルオロフェニル)アセチルクロリド(0.559g、3.184mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.459g(73%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):254(M+H)。ESI/APCI(−):252(M−H)。
【0922】
工程2:2−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(12mL)中の2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(0.459g、1.812mmol)の溶液、及びフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.749g、1.994mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→80%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.466g(77%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):332、334(M+H)。ESI/APCI(−):330、332(M−H)。
【0923】
工程3:アセトニトリル(0.3mL)中の2−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(0.054g、0.164mmol)及びトリエチルアミン(0.046mL、0.328mmol)の溶液に、2−(3−アミノ−5−メトキシフェノキシ)エタノール(0.030g、0.164mmol)を添加した。反応混合物を室温で4日間、撹拌して、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(10%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(2%→8%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる更なる精製によって、黄色固体として0.030g(42%)の2−(3−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):435(M+H)。ESI/APCI(−):433(M−H)。
【0924】
実施例336:2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートの調製
工程1:エタノール中の5−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)ピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の5−メトキシピラジン−2−カルバルデヒド(0.130g、0.941mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.133g、1.071mmol)の溶液を60℃で16時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):245(M+H)。
【0925】
工程2:2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Lに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.717mL、0.500mmol)の混合物、7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.998mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.281g(59%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):476(M+H)。ESI/APCI(−):474(M−H)。
【0926】
実施例337:1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(4mL)及びメタノール(4mL)の混合物中の2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.280g、0.589mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.163g、1.178mmol)から調製した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.084g(33%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):434(M+H)。ESI/APCI(−):432(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.76(1H,s);8.53(1H,s);8.26(1H,s);8.02(1H,d);7.87(1H,d);7.55(1H,d);7.04〜7.19(2H,m);6.85(1H,s);6.69(1H,d);6.37(1H,d);3.86(3H,s);3.66〜3.77(5H,m);3.03(2H,t)。
【0927】
実施例338:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートの調製
工程1:エタノール中の5−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中のピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルバルデヒド(0.139g、0.951mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.121g、0.975mmol)の溶液を60℃で5.5時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):253(M+H)。
【0928】
工程2:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.550mmol)の混合物、7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.998mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、赤色の油として0.130g(27%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):484(M+H)。ESI/APCI(−):482(M−H)
【0929】
実施例339:1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(2mL)及びメタノール(2mL)中の2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.130g、0.269mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.074g、0.538mmol)から調製した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.053g(44%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):442(M+H)。ESI/APCI(−):440(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.05(1H,br s);8.77(1H,s);8.60(1H,d);8.03(1H,d);7.89(1H,d);7.59(1H,d);7.51(1H,d);7.00〜7.23(3H,m);6.76〜6.91(2H,m);6.55〜6.68(2H,m);6.42(1H,d);4.70(1H,br s);3.61〜3.79(5H,m);3.01(2H,t)。
【0930】
実施例340:2−(3−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートの調製
工程1:エタノール中のN−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−5−メトキシピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の5−フルオロニコチンアルデヒド(0.125g、0.999mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.124g、0.999mmol)の溶液を60℃で4時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0931】
工程2:2−(3−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.500mmol)の混合物、7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.998mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチレン)−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタンからの析出による精製によって、白色固体として0.254g(55%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):463(M+H)。ESI/APCI(−):461(M−H)。
【0932】
実施例341:2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物中の2−(3−(2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.190g、0.411mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.114g、0.822mmol)から調製した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色固体として0.074g(43%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):421(M+H)。ESI/APCI(−):419(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ8.93(1H,s);8.79(1H,s);8.44(1H,d);8.02(1H,d);7.83〜7.96(2H,m);7.55(1H,d);7.03〜7.21(2H,m);6.79〜6.93(2H,m);6.36(1H,d);3.65〜3.79(5H,m);3.03(2H,t)。
【0933】
実施例342:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートの調製
工程1:2−(1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Qに従って、ジクロロメタン(250mL)中の2−(1H−インドール−5−イル)エタノール(2.310g、14.33mmol)、DMAP(3.500g、28.66mmol)及び無水酢酸(3.500mL、37.26mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として2.580g(89%)の所望の化合物を得た。
【0934】
工程2:2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Rに従って、ジクロロメタン(8mL)中の塩化オキサリル(1.330mL、15.23mmol)の溶液、DMF(1.180mL、15.23mmol)、並びにジクロロメタン(20mL)中の2−(1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(2.580g、12.69mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(30%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として2.780g(95%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):232(M+H);254(M+Na)。ESI/APCI(−):230(M−H)。
【0935】
工程3:5−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルを、一般手順Fに従って、アセトニトリル(50mL)中の2−(3−ホルミル−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(2.780g、12.02mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.150g、14.43mmol)及びDMAP(0.294g、2.406mmol)から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として3.940(99%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):354(M+Na)。
【0936】
工程4:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−ベンジリデン−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.996mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.216g(49%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):444(M+H)。ESI/APCI(−):442(M−H)。
【0937】
実施例343:1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンの調製
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルエタノンを、一般手順Sに従って、THF(5mL)及びメタノール(5mL)中の2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(0.216g、0.487mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.135g、0.977mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、0.075g(38%)のベージュ色の固体を得た。ESI/APCI(+):402(M+H)。ESI/APCI(−):400(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.10(1H,br s);8.86(1H,s);8.02(1H,s);7.85(1H,d);7.66(2H,d);7.51(1H,d);7.38(1H,d);7.26〜7.35(2H,m);7.17〜7.25(1H,m);7.09(1H,d);6.79(1H,s);6.68(1H,d);6.17(1H,d);4.62(1H,t);3.72(3H,s);3.54〜3.66(2H,m);2.80(2H,t)。
【0938】
実施例344:2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートの調製
2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.311g(65%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):476(M+H)。ESI/APCI(−):474(M−H)。
【0939】
実施例345:1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(7.5mL)及びメタノール(7.5mL)中の2−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(0.311g、0.654mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.181g、1.210mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のアセトニトリルからの析出によって、ベージュ色の固体として0.165g(58%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):434(M+H)。ESI/APCI(−):432(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.10(1H,br s);8.75(1H,s);8.52(1H,s);8.26(1H,s);8.01(1H,s);7.86(1H,d);7.56(1H,d);7.40(1H,d);7.11(1H,d);6.84(1H,br s);6.68(1H,d);6.33(1H,d);4.64(1H,t);3.86(3H,s);3.74(3H,s);3.55〜3.67(2H,m);2.81(2H,t)。
【0940】
実施例346:2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートの調製
2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.218g(45%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):484(M+H)。ESI/APCI(−):482(M−H)。
【0941】
実施例347:1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(5mL)及びメタノール(5mL)中の2−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(0.218g、0.451mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.124g、0.904mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノールからの析出によって、ピンク色の固体として0.077g(39%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):442(M+H)。ESI/APCI(−):440(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.95(1H,br s);8.68(1H,s);8.52(1H,d);7.94(1H,s);7.81(1H,d);7.52(1H,d);7.44(1H,d);7.29(1H,d);7.04〜7.15(1H,m);7.01(1H,d);6.68〜6.83(2H,m);6.58(1H,s);6.52(1H,d);6.31(1H,d);4.55(1H,t);3.64(3H,s);3.46〜3.58(2H,m);2.72(2H,t)。
【0942】
実施例348:2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートの調製
工程1:エタノール中のN−(4−フルオロベンジリデン)−5−メトキシピリジン−3−アミンの溶液を、エタノール(0.5mL)中の4−フルオロベンズアルデヒド(0.120g、0.967mmol)及び5−メトキシピリジン−3−アミン(0.121g、0.975mmol)の溶液を60℃で20時間加熱することによって調製した。イミンの形成は定量的なものであり、この溶液を更に精製することなく使用した。
【0943】
工程2:2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、7−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.998mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.999mmol)の溶液から70℃で2日間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.191g(41%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):462(M+H)。ESI/APCI(−):460(M−H)。
【0944】
実施例349:2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
2−(4−フルオロフェニル)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物中の2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルアセテート(0.190g、0.412mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.114g、0.823mmol)から調製した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法5)によって、黄色粉末として0.038g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):420(M+H)。ESI/APCI(−):418(M−H)。
【0945】
実施例350:4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸の調製
ジオキサン(3mL)中の4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸エチル(0.050g、0.103mmol)の溶液に、1N水酸化ナトリウム溶液(0.308mL、0.308mmol)を添加した。反応混合物を室温で4日間撹拌した。1N塩酸溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。分取HPLC(Xbridgeカラム、方法2)による精製、その後のジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の固体として0.009g(19%)の4−(3−((2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)−5−メトキシフェノキシ)ブタン酸を得た。ESI/APCI(+):459(M+H)。ESI/APCI(−):457(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.14(1H,br s);8.89(1H,s);8.16(1H,d);7.63(2H,d);7.46(1H,d);7.25〜7.35(2H,m);7.12〜7.24(3H,m);6.31(1H,d);5.99〜6.12(3H,m);5.71(1H,s);3.84(2H,t);3.61(3H,s);2.73(1H,br s);2.32(2H,t);1.86(2H,m)。
【0946】
実施例351:2−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートの調製
2−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(1.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.070mL、0.505mmol)の混合物、5−(2−アセトキシエチル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.331g、0.999mmol)、並びにエタノール(1mL)中の3,5−ジメトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)アニリン(0.999mmol)の溶液から70℃で一晩加熱して調製した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、油として0.250g(50%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):513(M+H)。ESI/APCI(−):511(M−H)。
【0947】
実施例352:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(5mL)及びメタノール(5mL)中の2−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)エチルアセテート(0.250g、0.488mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.135g、0.977mmol)から調製した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(15%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のエタノールからの析出によって、ベージュ色の固体として0.086g(37%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):471(M+H)。ESI/APCI(−):469(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ11.99(1H,br s);8.74(1H,s);8.58(1H,d);8.01(1H,s);7.59(1H,d);7.36(1H,d);7.00〜7.20(2H,m);6.80(1H,t);6.64(1H,s);6.26(2H,s);6.09(2H,s);5.74(1H,s);4.62(1H,t);3.62(6H,s);3.58(2H,m);2.79(2H,t)。
【0948】
実施例353:3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートの調製
3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−(3−アセトキシプロピル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.353g、1.022mmol)、並びにエタノール(2mL)中の5−メトキシ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチレン)ピリジン−3−アミン(0.951mmol)の溶液から60℃で72時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.233g(46%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):498(M+H)。ESI/APCI(−):496(M−H)。
【0949】
実施例354:1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンの調製
メタノール(3mL)、THF(3mL)及び水(0.5mL)の混合物中の3−(3−(2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(0.233g、0.468mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.135g、0.977mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過して、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解して、クエン酸バッファー(pH5)溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→7%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法3)によって、ベージュ色の固体として0.040g(19%)の1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):456(M+H)。ESI/APCI(−):454(M−H)。
【0950】
実施例355:3−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートの調製
3−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.135g、0.500mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−(3−アセトキシプロピル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.340g、0.984mmol)、並びにエタノール(1mL)中の5−メトキシ−N−((5−メトキシピラジン−2−イル)メチレン)ピリジン−3−アミン(0.941mmol)の溶液から60℃で48時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色固体として0.397g(64%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):490(M+H)。ESI/APCI(−):488(M−H)。
【0951】
実施例356:1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(4mL)及びメタノール(4mL)中の3−(3−(2−(5−メトキシピラジン−2−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(0.297g、0.607mmol)の溶液、並びに炭酸カリウム(0.171g、1.237mmol)から調製した。反応混合物を45℃で5時間加熱した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、淡黄色固体として0.090g(33%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):448(M+H)。
【0952】
実施例357:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンの調製
工程1:ジクロロメタン(4.3mL)中の1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.089g、0.319mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(0.065mL、0.498mmol)及び塩化メシル(0.028mL、0.468mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。水を添加して、相を分離した。有機相を水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、2−(3−(2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルメタンスルホネートを定量的に得て、これを更に精製することなく使用した。ESI/APCI(+):358(M+H)。
【0953】
メタノール(3.6mL)中の2−(3−(2−フェニルアセチル)−1H−インドール−7−イル)エチルメタンスルホネート(0.319mmol)の溶液に、ナトリウムチオメトキシド(0.045g、0.642mmol)を添加した。室温で18時間後、ナトリウムチオメトキシド(0.045g、0.642mmol)を更に添加した。反応混合物を室温で8.5時間撹拌した。ナトリウムチオメトキシド(0.018g、0.257mmol)を添加した後、室温での撹拌を18時間継続した。反応混合物を酢酸エチルと水とで分配した。相が分離された。有機相をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(15%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.041g(42%)の1−(7−(2−(メチルチオ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):310(M+H)。ESI/APCI(−):308(M−H)。
【0954】
工程2:0℃で冷却したジクロロメタン(1mL)中の1−(7−(2−(メチルチオ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.087g、0.236mmol)の溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(0.125g、0.507mmol)を少量ずつ添加した。室温で2時間後、3−クロロペルオキシ安息香酸(0.040g、0.174mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、白色粉末として0.037g(46%)の1−(7−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):342(M+H);364(M+Na)。ESI/APCI(−):340(M−H)。
【0955】
工程3:0℃で冷却したTHF(1.3mL)中の1−(7−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン(0.037g、0.108mmol)の溶液に、THF(1.6mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.058g、0.154mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で4時間撹拌した。3,5−ジメトキシアニリン(0.167g、1.090mmol)を添加した。反応混合物を3時間還流して、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過して、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルと1N塩酸溶液とで分配した。相が分離された。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(40%→90%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ベージュ色の粉末として0.035g(66%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノンを得た。ESI/APCI(+):493(M+H);515(M+Na)。ESI/APCI(−):491(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.22(1H,br s);8.93(1H,s);8.06(1H,t);7.63(2H,m);7.26(2H,m);7.13〜7.20(3H,m);6.35(1H,d);6.11(1H,d);6.06(2H,s);5.71(1H,s);3.61(6H,s);3.47(2H,m);3.33(2H,m);3.02(3H,s)。
【0956】
実施例358:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:1−(5−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(2.5mL)中の5−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール(0.130g、0.449mmol)の溶液、ヘキサン(0.584mL、0.584mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウム溶液、及びジクロロメタン(1mL)中の2−(4−フルオロフェニル)アセチルクロリド(0.101g、0.584mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(5%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.042g(22%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):426(M+H)。ESI/APCI(−):424(M−H)。
【0957】
工程2:2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Pに従って、THF(1mL)中の1−(5−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノン(0.042g、0.099mmol)の溶液、及びフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.045g、0.118mmol)から調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(1%→10%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.020g(52%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):390、392(M+H)。ESI/APCI(−):388、390(M−H)。
【0958】
工程3:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Eに従って、アセトニトリル(0.5mL)中の2−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.020g、0.051mmol)及び3,5−ジメトキシアニリン(0.039g、0.256mmol)からマイクロ波オーブンにおいて100℃で15分間マイクロ波を照射して調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(20%→100%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、固体として0.008g(34%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):463(M+H)。ESI/APCI(−):461(M−H)。
【0959】
実施例359:3−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートの調製
3−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテートを、一般手順Kに従って、エタノール(0.5mL)中の3−ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルチアゾール−3−イウムクロリド(0.133g、0.486mmol)及びトリエチルアミン(0.100mL、0.717mmol)の混合物、5−(3−アセトキシプロピル)−3−ホルミル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、1.013mmol)、並びにエタノール(1mL)中のN−(4−フルオロベンジリデン)−5−メトキシピリジン−3−アミン(0.967mmol)の溶液から60℃で24時間加熱して調製した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、褐色油として0.193g(40%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):476(M+H)。ESI/APCI(−):474(M−H)。
【0960】
実施例360:2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンの調製
2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)エタノンを、一般手順Sに従って、THF(3mL)及びメタノール(3mL)の混合物中の3−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−2−((5−メトキシピリジン−3−イル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロピルアセテート(0.193g、0.406mmol)、並びに炭酸カリウム(0.117g、0.847mmol)から調製した。反応混合物を45℃で5時間加熱した。ジクロロメタン中のメタノールの勾配(0%→5%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後のジクロロメタンからの析出によって、白色固体として0.027g(15%)の所望の産物を得た。ESI/APCI(+):434(M+H)。ESI/APCI(−):432(M−H)。
【0961】
実施例361:2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンの調製
工程1:2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを、一般手順Oに従って、ジクロロメタン(5mL)中の5−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−1H−インドール(0.430g、1.561mmol)、ヘキサン(0.322mL、0.322mmol)中の1M塩化ジエチルアルミニウムの溶液、及びジクロロメタン(5mL)中の2−(4−フルオロフェニル)アセチルクロリド(0.322mL、2.351mmol)の溶液から調製した。ヘプタン中の酢酸エチルの勾配(2%→70%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.062(13%)の所望の化合物を得た。ESI/APCI(+):298(M+H)。ESI/APCI(−):296(M−H)。
【0962】
工程2:0℃で冷却したTHF(2.5mL)中の2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン(0.060g、0.202mmol)の溶液に、THF(2.5mL)中のフェニルトリメチルアンモニウム三臭化物(0.106g、0.282mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間、及び室温で5時間撹拌した。3,5−ジメトキシアニリン(0.309g、2.021mmol)を添加して、反応混合物を2時間還流した。室温まで冷却した後、1N塩酸溶液を添加して、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。ジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配(5%→50%)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製、その後の分取HPLCによる精製(XBridgeカラム、方法2)によって、白色固体として0.025g(28%)の2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノンを得た。ESI/APCI(+):449(M+H)。ESI/APCI(−):447(M−H)。H NMR(DMSO−d)δ12.07(1H,br s);8.84(1H,d);7.99(1H,s);7.59〜7.72(2H,m);7.36(1H,d);7.02〜7.19(3H,m);5.98〜6.13(3H,m);5.74(1H,s);3.62(6H,s);3.52〜3.60(2H,m);2.78(2H,t)。
【0963】
限定されるものではないが、本明細書に記載されるものと同様のプロトコルを用いることによって調製することができる本発明の化合物の幾つかの更なる例は以下のとおりである:
4−(3−((1−(4,6−ジメチルピリジン−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)アミノ)−5−メトキシフェニル)ブタン酸;
2−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(メチルスルホニル)エチル)フェニル)アミノ)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−フルオロ−7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−((メチルスルホニル)メチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)エタノン;
2−([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)−1−(7−(3−アミノプロピル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)エタノン;
2−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−3−イル)エタノン;
3−(3−(2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(5−フェニルイソオキサゾール−3−イル)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロパン酸;
1−(5−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)エタノン;
1−メチル−4−((2−(5−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アミノ)ピロリジン−2−オン;
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−((メチルアミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−(3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エタノン;
2−(6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[3,4−d]チアゾール−2−イル)−2−((3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン;
2−((3−(2−アミノエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エタノン;
2−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)アミノ)エタノン;
2−((3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(チアゾロ[4,5−b]ピラジン−2−イル)エタノン;
2−(3−((1−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソエチル)アミノ)−5−メトキシフェニル)酢酸;
2−((3−(3−アミノプロポキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(チエノ[2,3−b]ピリジン−2−イル)エタノン;
1−(5−(アミノメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)エタノン;
1−(7−(アミノメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン;
1−(5−(2−アミノエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(チアゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)エタノン;
1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−(2−(メチルスルホニル)エトキシ)フェニル)アミノ)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(p−トリル)エタノン;
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(7−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン;
2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−3−イル)−2−フェニルエタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(4−フルオロフェニル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン;
2−(4−フルオロフェニル)−2−((3−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メトキシフェニル)アミノ)−1−(1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−1−(5−(2−ヒドロキシエチル)−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)エタノン;
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−((3−メトキシ−5−((メチルスルホニル)メチル)フェニル)アミノ)エタノン;
2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)−1−(7−((メチルスルホニル)メチル)−1H−インドール−3−イル)エタノン;及び、
3−(3−(2−(6−シアノピリジン−2−イル)−2−((3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)アセチル)−1H−インドール−5−イル)プロパン酸。
【0964】
Bパート
実施例362:本発明の化合物の抗ウイルス活性
デングウイルスについて、Vero−B細胞(5×10)を96ウェルプレートに播種した。翌日(One day later)、培養培地を二段階希釈の化合物(濃度範囲:50μg/mL〜0.004μg/mL)と、100μLのデングウイルス接種材料(DENV)とを含む100μLのアッセイ培地に交換した。2時間のインキュベーション期間後、細胞単層をアッセイ培地で3回洗浄して、付着しなかった残存ウイルスを取り除き、培養物を阻害剤の存在下において4日間(DENV−2 NGC)、5日間(DENV−4株Dak HD 34 460)又は7日間若しくは8日間(DENV−1ジブチ株D1/H/IMTSSA/98/606及びDENV−3株H87プロトタイプ)更にインキュベートした。上清を回収して、ウイルスRNAの負荷量(load)をリアルタイム定量的RT−PCRによって決定した。ウイルスRNAの複製を50%阻害するのに必要となる化合物の濃度として定義される50%有効濃度(EC50)を、対数補間(logarithmic interpolation)を用いて決定した。
【0965】
DENV−2 NGCに対する化合物の抗ウイルス活性を、1ウェル当たりより少ない細胞を播種した(2×10細胞/ウェル)ことを除き上記のプロトコルを用いて、腺癌性のヒト肺胞基底上皮細胞(A549細胞)でも試験した。
【0966】
黄熱病ウイルスについて、Vero−B細胞(5×10)を96ウェルプレートに播種した。翌日、培養培地を二段階希釈の化合物(濃度範囲50μg/mL〜0.004μg/mL)と、100μLの黄熱病ウイルス接種材料(YFV−17D)とを含む100μLのアッセイ培地に交換した。2時間のインキュベーション期間後、細胞単層をアッセイ培地で3回洗浄して、付着しなかった残存ウイルスを取り除き、培養物を阻害剤の存在下において4日間更にインキュベートした。上清を回収して、ウイルスRNAの負荷量をリアルタイム定量的RT−PCRによって決定した。ウイルスRNAの複製を50%阻害するのに必要となる化合物の濃度として定義される50%有効濃度(EC50)を、対数補間を用いて決定した。
【0967】
定量的逆転写酵素−PCR(RT−qPCR)
RNAを、NucleoSpin 96 Virusキット(Macherey-Nagel、ドイツ、デューレン)をメーカーによって説明されるとおりに用いて100μL(又は場合によっては150μL)の上清から単離した。TaqManプライマー(DENV−For、DENV−Rev、YFV−For、YFV−Rev;表2)及びTaqManプローブ(DENV−Probe及びYFV−Probe;表2)の配列は、Primer Expressソフトウェア(バージョン2.0;Applied Biosystems、ベルギー、レニク)を用いて各フラビウイルス非構造遺伝子3(NS3)又はNS5から選択した。TaqManプローブの5’末端をレポーター色素として6−カルボキシフルオレセイン(FAM)で、また3’末端をクエンチャーとして小溝結合剤(MGB)で蛍光標識した(表2)。一工程定量的RT−PCRを、13.9375μLのHO、6.25μLのマスターミックス(Eurogentec、ベルギー、スラン)、0.375μLのフォワードプライマー、0.375μLのリバースプライマー、1μLのプローブ、0.0625μLの逆転写酵素(Eurogentec)及び3μLのサンプルを含む総量25μLで実施した。RT−PCRを、下記条件を用いたABI 7500 Fast Real−Time PCR System(Applied Biosystems、米国、ニュージャージー州、Branchburg)を用いて実施した:48℃で30分及び95℃で10分、その後の95℃で15秒と60℃で1分とを40サイクル。データを、ABI PRISM 7500 SDSソフトウェア(バージョン1.3.1;Applied Biosystems)を用いて分析した。絶対的定量化について、検量線を、既知濃度のテンプレート調製物の10倍希釈物を用いて作成した。
【0968】
表2:リアルタイム定量的RT−PCRに使用されるプライマー及びプローブ。
【表2】
レポーター色素(FAM)及びクエンチャー(MGB/TAMRA)要素は太字及び斜体で示す。
ゲノム内のプライマー及びプローブのヌクレオチド配列及び位置を、DENV 2 NGC(GenBankアクセッション番号M29095;Irie et al., 1989)、デングウイルス血清型1ジブチ株D1/H/IMTSSA/98/606(Genbankアクセッション番号AF298808)、デングウイルス血清型3 H87株プロトタイプ(c93130)、デングウイルス血清型4 Dak株HD34460(一部のみ、未公開配列が利用可能)、及びYFV−17D(GenBankアクセッション番号X03700;Rice et al., 1985)のヌクレオチド配列から推測した。
【0969】
細胞毒性アッセイ
化合物の潜在的な細胞毒性効果を感染していない静止状態のVero−B細胞において評価した。細胞を二段階希釈(50μg/mL〜0.004μg/mLの範囲)の化合物の存在下で96ウェルプレートにおいて5×10細胞/ウェルで播種し、4日間インキュベートした。培養培地を廃棄し、PBS中の3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム/フェナジンメトスルフェート(MTS/PMS;Promega、オランダ、ライデン)100μLを各ウェルに加えた。37℃で2時間のインキュベーション期間後、光学密度を498nmで決定した。細胞毒性活性を、下記式を用いて算出した:細胞生存(%)=100×(OD化合物/ODCC)(式中、OD化合物及びODCCはそれぞれ、化合物で処理した感染していない細胞培養物、及び感染していない未処理細胞培養物の498nmでの光学密度に対応する)。50%細胞毒性濃度(すなわち総細胞数を50%低減する濃度;CC50)を、線形補間を用いて算出した。
【0970】
細胞を2×10細胞/ウェルで播種したことを除き同様のプロトコルを用いて、A549細胞における細胞毒性を評価した。
【0971】
表3に、幾つかの例示的な本発明の化合物のVero−B細胞におけるDENV−2に対する活性及び細胞毒性を示す。
【0972】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【0973】
表4に、幾つかの例示的な本発明の化合物のVero−B細胞におけるDENV−1、DENV−3及びDENV−4に対する効果を示す。
【0974】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
ND:未決定
【0975】
表5に、幾つかの例示的な本発明の化合物のVero−B細胞におけるYFVに対する効果を示す。
【0976】
【表5】
【0977】
表6に幾つかの例示的な本発明の化合物のA549細胞におけるDENV−2に対する効果を示す。
【0978】
【表6】
【0979】
実施例363:デング感染に対する本発明の化合物のin vivo活性
Schul W, Liu W, Xu HY, Flamand M, Vasudevan SG. J. Infect Dis. 2007;95(5):665-74)(引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に記載のマウスにおけるデングウイルス血症モデルを用いて、化合物のin vivo有効性を調べることができる。このモデルでは、0日目にAG129マウス(α/βインターフェロン受容体及びγインターフェロン受容体を欠いている)に、2×10プラーク形成単位(PFU)のDENV−2(TSV01株)を腹腔内接種した。感染マウス(1群当たり動物6匹又は8匹)を、IP注射、IV注射若しくはSC注射によって、又は経口投与によって1つ又は複数の選択用量の試験対象の化合物、及び対照としてビヒクルで連続3日間速やかに処理した。4日目に、血液サンプルを採取し、ウイルス力価を、プラークアッセイを用いて決定する。Tan et al(PLoS Negl Trop Dis 2010; 4(4)及びAnn Acad Med Singapore 2011;40:523-32)(引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に記載されるようなAG129マウス(α/βインターフェロン受容体及びγインターフェロン受容体を欠いている)におけるデング死亡モデルは、化合物CPD−242のin vivo有効性を調べるのに確立されたものであった。7週齢〜9週齢の雌AG129マウス(B&K Universal、英国)をランダムに3つの試験群(n=1群当たり4匹又は5匹)に分けた:ビヒクルのみを投与した1つの感染群、及び試験化合物CPD−242(60mg/kg/日、sc、1日2回、生理食塩水(0.9%)中の10%DMSO、5% Solutolに溶解)又は参照化合物Celgosivir(100mg/kg/日;ip、1日2回、0.9% NaClに溶解)で処理した2つの感染群。0日目にマウスにAG129マウスにおける高感染株であるマウス非適合DENV−2 D2Y98P株を1×10プラーク形成単位(PFU)皮下接種し、それにより2週間以内に重度疾患及び最終的には致死が起こる。その後感染マウスを連続17日間、1日2回、ビヒクル、Celgosivir又はCPD−242のいずれかで処理した。ウイルス誘導性の麻痺の兆候があり、及び/又は体重の30%以上が失われ次第、マウスを安楽死させた。このin vivo実験で得られた結果を図1に示し、この結果からデングに感染したAG129マウスのCPD−242による処理によって、ウイルス誘導性の致死(安楽死させた日が提示される)が極めて有意に遅延したことが明らかに示される(p:0.0017)。
図1
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]