【文献】
Osteoarthritis and Cartilage, 2009, Vol.17, Suppl.1, p.S174
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明の第1の態様は、海藻カルシウム含有素材又は海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物を含有する、皮膚外用剤である。本発明の皮膚外用剤は、軟骨保護作用、関節保護作用又はその両方の作用を有する。また、本発明の皮膚外用剤は、海藻カルシウム含有素材、海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物又はその両方を有効成分として含有する。
【0016】
海藻カルシウム含有素材は、海藻に由来するカルシウムを含有する物であれば特に限定されないが、例えば、海藻を加工処理したものが挙げられ、カルシウム含有量や保存性の観点から、海藻の石灰質残渣である石化海藻が好ましい。
【0017】
石化海藻は、海藻が海中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を吸着して得られるものであれば特に限定されないが、例えば、紅藻類海藻の石灰質残渣であり、好ましくはサンゴモ科海藻の石灰質残渣である。
【0018】
サンゴモ科海藻としては、例えば、
Lithothamnium corallioides、
Phymatolithon calcareum、
Lithothamnium glacialeなどが挙げられる。これらのサンゴモ科海藻は、冷たく穏やかな海に豊富にある海藻であり、このサンゴモ科海藻が枯れた後に残る石灰質残渣は、90質量%以上が無機質であり、主に炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムからなる。
【0019】
石化海藻は、海底より浚渫された状態でも使用できるが、砂や貝殻などの夾雑物が含まれることから、これらの一部又は全部を、海水や真水などで洗浄することや、篩別、手作業により選別することなどの上記夾雑物を除去する方法を単独又は2種以上を組合せて、上記夾雑物が除去されたものであることが好ましい。また、石化海藻は、例えば、海底より浚渫された状態から夾雑物を取り除き、さらに過酸化水素水処理や加熱処理などで殺菌し、乾燥したものであることがより好ましい。石化海藻は、加工性の観点から、粉砕及び粉末化された石化海藻粉末であることがさらに好ましい。
【0020】
石化海藻粉末を得るための石化海藻の乾燥手段は特に限定されないが、例えば、水分を含む石化海藻を、日干しや熱風乾燥などにより乾燥することにより石化海藻乾燥物を得ることができる。乾燥の程度は、石化海藻の水分含有量が十分に低下したことが確認されるまでの程度であればよく、例えば、水分含有量が10wt%以下、好ましくは5wt%以下となるまでの程度である。
【0021】
石化海藻粉末を得るための石化海藻の粉末化の方法としては、例えば、当業者が通常用いる方法であるボールミル、ハンマーミル、ローラーミルなどにより、石化海藻を粉砕及び粉末化する方法が挙げられるが、これらに限定されない。乾燥と粉末化の順序を入れ替えて、乾燥前の石化海藻を予め粉砕しておき、この粉砕物を乾燥して石化海藻粉末とすることもできる。
【0022】
石化海藻粉末は市販されているものでもよく、市販の石化海藻粉末としては、例えば、AQUAMIN(MARIGOT社)、海藻カルシウムIT−1(太陽化学社)、アクアミネラル(日本バイオコン社)などの石化海藻粉末が挙げられる。
【0023】
海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物は、例えば、海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム及びその塩に加えて、カルシウムが物理的又は化学的に付着、吸着、沈着したものなどを挙げることができる。海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物は、海藻カルシウム含有素材に由来するもの、例えば、海藻カルシウム含有素材から単離、抽出、分離、析出、溶離などされたものであれば特に限定されず、1種又は2種以上であり得る。例えば、海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物は、海藻カルシウム含有素材を酸性溶媒などのカルシウム可溶化溶媒で溶解して得られた溶液や該溶液を加工処理したものなどであり得る。
【0024】
海藻カルシウム含有素材を溶解するための溶媒としては、例えば、塩酸などの酸性溶媒、該酸性溶媒と水との混合物である酸性水溶液などが挙げられる。もっとも、海藻カルシウム含有素材中のカルシウム成分は、海藻カルシウム含有素材を生体内に摂取すると、胃酸などの生体内酸性液によって溶出されることから、このような胃酸などの生体内酸性液も広い意味で海藻カルシウム含有素材を溶解するための溶媒といえ、海藻カルシウム含有素材を胃酸などで溶かしたものは海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物といえる。
【0025】
海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物を得る際の、温度、圧力、時間などの条件や方法は特に限定されず、例えば、通常知られているカルシウム含有物からカルシウム成分を取得する方法に採用されている条件や方法を適宜採用できる。
【0026】
石化海藻などの海藻カルシウム含有素材は、後述する実施例に示されているとおり、軟骨細胞の生存性を向上させることができることから、軟骨保護作用を示し、さらに多くの関節異常は関節軟骨の変性を起因とすることから、関節保護作用を示す蓋然性がある。したがって、海藻カルシウム含有素材又は海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物の有効量を含有することにより、軟骨保護作用、関節保護作用又はこれらの両方の作用を有する皮膚外用剤であり得る。さらに、本発明の皮膚外用剤は、すでに生じている軟骨や関節の異常を改善することだけではなく、軟骨や関節の異常が起きる可能性のある部位に対して作用することによってこれらの異常を未然に防ぐ蓋然性がある。
【0027】
本発明の皮膚外用剤における海藻カルシウム含有素材及び海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物(以下、これらを包括的に海藻カルシウム含有素材等という場合がある。)の配合量は、少なくとも軟骨保護作用を奏し得る有効量であれば特に限定されない。また、少なくとも軟骨保護作用を奏し得る有効量を含有するのであれば、海藻カルシウム含有素材等のみからなるものであってもよい。
【0028】
海藻カルシウム含有素材等の配合量は、成人一日あたりの摂取量として下限値を乾燥質量で、例えば、50mg以上、好ましくは100mg以上、より好ましくは200mg以上、更に好ましくは300mg以上、特に好ましくは500mg以上となるように設定することができる。また、成人一日あたりの摂取量として上限値を乾燥質量で、例えば、2000mg以下、好ましくは1000mg以下、より好ましくは900mg以下、更に好ましくは800mg以下となるように設定することができる。具体的には、海藻カルシウム含有素材等の配合量は、成人一日あたりの摂取量として乾燥質量で、50〜2000mgであり、好ましくは100〜1000gであり、より好ましくは200〜900mgである。ただし、本発明の皮膚外用剤が他のカルシウム含有素材やカルシウム化合物を含有する場合は、それに合わせて海藻カルシウム含有素材等の配合量を減らすなど適宜調整できる。例えば、海藻カルシウム含有素材等と同量の他のカルシウム含有素材やカルシウム化合物を含む場合は、上記配合量はそれぞれ1/2程度に調整できる。
【0029】
本発明の皮膚外用剤は、海藻カルシウム含有素材等に加えて、適宜選択したその他の成分を含有してもよい。
【0030】
皮膚外用剤の剤形としては、特に限定はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ローション状、クリーム状、リキッド状、ファンデーション状、ミスト状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ジェル状などが挙げられる。本発明の皮膚外用剤の用途は特に限定されず、例えば、化粧料、医薬品、医薬部外品などに用いることができる。具体的には、シャンプー、リンス、コンディショナーなどの毛髪化粧料、洗顔料、クレンジング化粧料、ローション、乳液、美容クリーム、下地化粧料、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料、各種薬剤を含有する軟膏、クリームなどの外用医薬品として利用できる。
【0031】
その他の成分としては、本発明の効果を損なわない範囲で、皮膚外用剤の製造に通常使用される各種成分を添加することができる。例えば、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
なお、本発明の皮膚外用剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り特に限定はなく、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【0033】
本発明の第2の態様は、海藻カルシウム含有素材又は海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物を含有する組成物である。本発明の組成物は、軟骨保護作用、関節保護作用又はその両方の作用を有する。また、本発明の組成物は、海藻カルシウム含有素材、海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物又はその両方を含有する。
【0034】
本発明の組成物は、経口的又は非経口的に摂取することができるものである。本発明の組成物が、非経口的に摂取されるものである場合は、例えば、皮膚外用組成物や注射用組成物などであり得る。また、海藻カルシウム含有素材は生体内で安全性が高く、かつ、日常的な摂取が可能であることを鑑みれば、経口用としても用いることができる。
【0035】
本発明の組成物における海藻カルシウム含有素材等の配合量は、その投与形態や剤形などによって適宜設定することができ、特に限定されない。例えば、海藻カルシウム含有素材等の配合量は、組成物100質量部に対して、海藻カルシウム含有素材等の下限値は乾燥質量で、0.001質量部以上、0.01質量部以上、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは1質量部以上、更に好ましくは5質量部以上と設定することができ、海藻カルシウム含有素材等の上限値は乾燥質量で、例えば、50質量部以下、好ましくは30質量部以下、より好ましくは15質量部以下、更に好ましくは10質量部以下と設定することができる。
【0036】
本発明の組成物には、その他の成分として、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、化粧品原料、医薬品原料などを添加してもよい。その他の成分は1種又は2種以上のものであり得る。その他の成分の使用量は、本発明の課題の解決を妨げない限り特に限定されず、適宜調整される。
【0037】
本発明の組成物は、海藻カルシウム含有素材等に加えて、軟骨や関節の異常を改善する作用を有する第2の生理活性成分を含有することができる。このような第2の生理活性成分としては、通常知られている軟骨や関節の異常を改善する作用を有する生理活性成分であれば特に限定されないが、例えば、鎮痛剤、抗炎症剤、関節症治療剤などを挙げることができる。海藻カルシウム含有素材等と第2の生理活性成分とを含有することにより、本発明の組成物は、相乗的な軟骨保護作用及び関節保護作用を示す組成物であり得る。第2の生理活性成分は、1種又は2種以上の成分であり得る。第2の生理活性成分の使用量は、本発明の課題の解決を妨げない限り特に限定されず、適宜調整される。
【0038】
本発明の組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。本発明の組成物の形態としては、例えば、経口摂取に適した形態、具体的には粉末状、粒状、顆粒状、錠状、棒状、固形状、丸状、液状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、チュアブル状、シロップ状などの各形態が挙げられる。本発明の組成物は、その形態に応じて、そのまま経口的又は非経口的に摂取してもよいし、上記の海藻カルシウム含有素材を溶解するための溶媒などに溶解して経口的又は非経口的に摂取してもよい。
【0039】
例えば、本発明の組成物は、顆粒状及び錠状の組成物である場合、一般的な製造方法に準じて製造される。具体的には、海藻カルシウム含有素材又は海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物をそのまま又は上記のその他の成分や第2の生理活性成分と同時又は数段階に分けて混和したものを、流動層造粒法、攪拌造粒法、押出造粒法などの造粒方法に従って造粒して顆粒状とし、さらに打錠機などを用いる常法に従って圧縮成形することによって錠状に成形できる。
【0040】
本発明の組成物の摂取者は特に限定されず、例えば、健常者であってもよいが、軟骨保護作用及び関節保護作用が期待される者であることが好ましく、軟骨又は関節に異常を有する者及び中高年者がより好ましい。軟骨又は関節に異常を有する者には、現に軟骨又は関節に異常を有する者に加えて、過去に軟骨又は関節に異常を有した者、遺伝や職業などで軟骨又は関節に異常を有するおそれがある者が包含される。
【0041】
本発明の第3の態様は、海藻カルシウム含有素材若しくは海藻カルシウム含有素材に由来するカルシウム化合物又は、本発明の組成物を使用させることを含む、軟骨又は関節の保護方法である。ただし、本発明の保護方法は、ヒトに対する医療行為から除外される。
【0042】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
【実施例】
【0043】
海藻カルシウムが、格別顕著な軟骨保護作用を示すことを以下のとおりに実証した。
【0044】
[1.被験物質]
被験物質として、それぞれ白色の粉末である、石化海藻カルシウム、貝殻焼成カルシウム、サンゴカルシウム及び魚骨カルシウムを用いた。それぞれのカルシウム含量を下記表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
[2.試験材料]
評価用の細胞として、正常ヒト膝関節軟骨細胞NHAc−kn(タカラバイオ社)を用いた。細胞数測定にはCell Counting Kit−8(同仁化学研究所)を用いた。pH調整には塩酸(特級)(ナカライテスク社)を用いた。
【0047】
培地には、ブレットキットCGM(軟骨肪細胞用増殖培地)5%FBS(ロンザ社)(以下、CGMと略す。)及びDulbeccoo’s Modified Eagle’s Medium(シグマ社)(以下、DMEMと略す。)を用いた。PBS及びトリプシンには、Phosphate Buffered Saline(シグマ社)及びTrypsin−EDTA(シグマ社)をそれぞれ用いた。
【0048】
細胞培養には、37℃ CO
2インキュベーター(エスペック社)、VARIOSKAN(サーモ・エレクトロン社)、96ウェル・プレート(イワキ社)及び倒立顕微鏡(オリンパス社)を用いた。
【0049】
[3.試験方法]
(1)被験試料の調製
各被験物質を1N HClで50mg/mLになるように溶解した後、無血清DMEMで1:50になるように希釈した。さらに所定の濃度になるように0.02N HClを含む無血清DMEMを用いて希釈した。
【0050】
(2)細胞数の計測
NHAc−knをT−75フラスコにおいてサブコンフルエントになるまでCGMを用いて前培養した。
【0051】
前培養で増殖させた細胞をTrypsin−EDTAを用いて浮遊させ、回収した。次いで、回収した細胞を、10%FBS含有DMEMを用いて懸濁した。次いで、1,000細胞/ウェルになるように96ウェル・プレートへ播種した。
【0052】
各ウェルから培地を除去した後、カルシウム量(終濃度)が0.095mg/mlとなるように調製した被験試料を200μL添加し、CO
2インキュベーター内で所定の時間(18時間)で培養した。繰返し数は3とした(N=3)。なお、コントロールには終濃度0.02N HClを含む無血清DMEMを用いた。
【0053】
培養後、培地を除去した各ウェルに、無血清DMEMで20倍に希釈したCell Counting Kit−8溶液を150μL/ウェルで添加した。37℃、5%CO
2インキュベーター内に静置し適度に発色させた後、450nmにおける吸光度を測定した。得られたデータを元にコントロールに対して相対的な細胞生存率(%)を算出した。
【0054】
[4.結果及び考察]
各被験物質に対する細胞生存率の結果を表2及び
図1に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
表2及び
図1から明らかなとおり、カルシウム濃度が同一でありながら、被験物質のうち、貝殻焼成カルシウムは軟骨細胞に対してマイナスの影響を与え、サンゴカルシウム及び魚骨カルシウムはほとんど軟骨細胞に影響を与えなかった。それに対して、驚くべきことに、石化海藻カルシウムは軟骨細胞に対してプラスの影響を与え、コントロールに対して150%以上の細胞生存率を実現できた。
【0057】
以上の結果から、石化海藻カルシウムは軟骨細胞に対して保護作用があることが示され、さらに軟骨細胞の保護作用により関節に対して保護作用を有し得ることが示唆された。
【0058】
以下に本発明の具体的な態様について例示するが、本発明はこれら例示された態様に限定されるものではない。
【0059】
(配合例1:化粧水)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 0.004質量部、グリセリン 10質量部、ジグリセリン 3質量部、1,3−ブチレングリコール 12質量部、ペンチレングリコール 3質量部、ヒアルロン酸ナトリウム 0.1質量部、クエン酸 0.01質量部、クエン酸ナトリウム 0.02質量部、キサンタンガム 0.1質量部、メチルパラベン 0.15質量部、カルボマー 0.2質量部、水酸化ナトリウム 0.03質量部及び水 残部を混合して、化粧水の態様で本発明の組成物を調製した。
【0060】
(配合例2:シャンプー)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 0.007質量部、ラウレス硫酸ナトリウム 7.5質量部、コカミドプロピルベタイン 4.2質量部、コカミドDEA 3質量部、1,3−ブチレングリコール 0.1質量部、ポリクオタニウム−10 0.225質量部、クエン酸 0.15質量部、クエン酸ナトリウム 0.05質量部、フェノキシエタノール 0.9質量部及び水 残部を混合して、シャンプーの態様で本発明の組成物を調製した。
【0061】
(配合例3:石鹸)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 1質量部、グリセリン 2質量部、オリーブ油 1質量部、EDTA−4ナトリウム 0.1質量部、エチドロン酸4ナトリウム 0.2質量部及び石ケン素地 残部を混合及び固化することにより、石鹸の態様で本発明の組成物を調製した。
【0062】
(配合例4:乳液)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 0.05質量部、チアミン塩酸塩 0.1質量部、ショ糖脂肪酸エステル 3質量部、グリセリン 12質量部、スクアラン 6質量部、ジメチルシリコーンオイル 24質量部、ポリプロピレングリコール 1質量部、増粘剤 0.06質量部、フェノキシエタノール 0.2質量部、エタノール 5質量部、水酸化ナトリウム 0.01質量部及び精製水 残部を混合して、乳液の態様で本発明の組成物を調製した。
【0063】
(配合例5:化粧用クリーム)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 0.03質量部、オタネニンジンエキス 0.1質量部、スクワラン 15.0質量部、ミリスチン酸オクチルドデシル 4.0質量部、水素添加大豆リン脂質 0.2質量部、ブチルアルコール 2.4質量部、硬化油 1.5質量部、ステアリン酸 1.5質量部、親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5質量部、モノステアリン酸ポリグリセリル 0.5質量部、ベヘニルアルコール 0.8質量部、モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.7質量部、サラシミツロウ 0.3質量部、d−δ−トコフェロール 0.1質量部、メチルパラベン 0.3質量部、C10〜30アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2質量部、カルボキシビニルポリマー 0.1質量部、1,3−ブタンジオール 18.0質量部、水酸化ナトリウム 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、化粧用クリームの態様で本発明の組成物を調製した。
【0064】
(配合例6:パック剤)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 0.8質量部、コラーゲンペプチド 0.01質量部、ポリビニルアルコール 20.0質量部、グリセリン 5.0質量部、エタノール 20.0質量部、カオリン 6.0質量部、防腐剤 0.2質量部、香料 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、パック剤の態様で本発明の組成物を調製した。
【0065】
(配合例7:錠剤)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 6質量部、赤生姜粉末 1質量部、ビタミンB
12 3質量部、サンゴカルシウム 14質量部、ステアリン酸カルシウム 4質量部、麦芽糖 30質量部及びヒドロキシプロピルセルロース 残部を混合及び打錠することにより、錠剤の態様で本発明の組成物を調製した。
【0066】
(配合例8:顆粒剤)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 5質量部、オオイタドリエキス末 8質量部、乳糖 10質量部、ステアリン酸カルシウム 1質量部及び結晶セルロース 残部を混合及び顆粒化することにより、顆粒剤の態様で本発明の組成物を調製した。
【0067】
(配合例9:カプセル剤)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 10質量部、コラーゲンペプチド 10質量部、ヒアルロン酸 10質量部、レシチン 8質量部及びオリーブ油 残部を混合して調製したものを内容液として、これをカプセル殻に内包することにより、カプセル剤の態様で本発明の組成物を調製した。
【0068】
(配合例10:液剤)
全体を100質量部として、海藻カルシウム 1質量部、ビタミンB
1 1質量部、果糖ブドウ糖液糖 10質量部、クエン酸 1質量部、安息香酸ナトリウム 0.02質量部、香料製剤 2質量部、スクラロース 0.05質量部、アセスルファムカリウム 0.03質量部、及び精製水 残部を混合して、液剤の態様で本発明の組成物を調製した。