(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の飲料製造設備における充填機および密封機は、大気雰囲気下にある室内に設置されている。
そのため、充填機におけるガッシングにより容器内の空気を炭酸ガスに置換しても、充填機から密封機へと容器が転送される間に、容器内の炭酸ガスの一部が大気中に漏出してしまい、その分、容器内に空気が入る。それを見越して増量した炭酸ガスを充填機および密封機におけるガッシングに用いることにより、要求される酸素ガス濃度を実現している。
上記のように充填機から密封機へと容器が転送される間に限らず、ノンシールガッシングやアンダーカバーガッシングの際にも、余剰の炭酸ガスが大気中へと漏出する。また、容器内に内容液を充填する際のスニフト工程で、ヘッドスペース圧力差分の炭酸ガスが大気中へと漏出する。
つまり、容器内の要求される残存酸素ガス濃度を一定水準以下に保つために必要な量に対して多量の炭酸ガスが消費されている。炭酸ガスに要するコストの他、作業環境の安全性や自然環境保護の観点からも、炭酸ガスの使用量を削減することが好ましい。
【0005】
そこで、本発明は、容器内の空気との置換に使用される置換流体の使用量を削減することができる充填密封装置および充填密封方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述したように、ガッシングの際や、内容液を充填する際のスニフト工程時や、充填機から密封機への転送中に容器内から漏出した置換ガスが、容器の周辺に存在している。それらの置換ガスを集めて容器内に吹き込むことができれば、置換ガスの使用量を削減可能である。
【0007】
上記の着想に基づいてなされた本発明の充填密封装置は、内容液を容器内に充填する充填機と、充填機から転送された容器を密封する密封機と、充填機および密封機を覆うチャンバと、チャンバ内において、供給源から供給される置換流体を
容器内に送り込むことで容器内のガスを置換流体の気相である置換ガスに置換するガッシング系統と、チャンバ内に供給される容器に対して、ガッシング系統による処理に先立ち、置換ガスを含んだチャンバ内のガスを
容器内に送り込むことで容器内のガスをチャンバ内のガスに置換するプレガッシング系統と、を備えることを特徴とする。
本発明においては、チャンバ内に供給される容器に対して、ガッシング系統による処理に先立ち、チャンバ内のガスを導入することを「プレガッシング」と称する。
「チャンバ内のガス」は、大気に対して置換ガス濃度が高い。
【0008】
充填機および密封機がチャンバにより覆われているので、ガッシング系統により容器内に吹き込まれた置換ガスの余剰分や、スニフト工程時や充填機から密封機への転送中に容器内から容器外へと漏出した置換ガスがチャンバ内に存在している。
そのチャンバ内のガスが、ガッシング系統による処理に先立ち、プレガッシング系統により容器内に導入される。そうすると、容器内は大気よりも置換ガス濃度が高いので、大気により満たされた容器内に置換ガスを導入する場合と比べて少ない量の置換ガスにより、容器内が十分な置換ガス濃度となる。
ガッシング系統による処理後に、容器内から置換ガスが漏出し、その分、容器内にチャンバ内のガスが入ったとしても、チャンバ内は大気よりも置換ガス濃度が高いので、容器内の置換ガス濃度の低下を抑えることができる。
密封されるまでに容器の周辺に漏出した置換ガスは、チャンバ内に留まり、プレガッシング系統により容器内に吹き込まれる。
【0009】
本発明におけるガッシング系統により、内容液の充填前および充填後の任意のタイミングで、1回以上の任意の回数だけガッシングを行うことができる。例えば、最初にノンシールガッシングを行い、次にシールガッシングを行うことができる。それらのガッシングのうち最初に行われるガッシングに先立ち、プレガッシング系統により容器内にチャンバ内ガスを導入し、容器内の置換ガス濃度を高めておくことで、供給源から供給される置換ガスの使用量を削減することができる。
【0010】
本発明によれば、容器に一旦は導入され、容器外へと漏出した置換ガスの殆ど全てをチャンバ内に回収し、再度、容器に導入することができるので、供給源から供給される置換ガスの使用量を大幅に削減しながら、所定の残存酸素ガス濃度を実現することができる。
しかも、チャンバ内は、プレガッシング系統およびガッシング系統の各々によりガスが吹き出されることで、大気に対して陽圧となるので、チャンバ内への外部からの異物の侵入を防ぐことができる。
【0011】
本発明におけるガッシング系統は、容器内に気相の置換流体(置換ガス)を導入するものであってもよいし、容器内に液相の置換流体(置換液)を導入するものであってもよい。
前者の場合、容器内に導入された置換ガスがそのまま容器内に留まることにより、容器内のガスが置換ガスに置換されるのに対し、後者の場合は、容器内に導入された置換液が容器内で気化することにより、容器内のガスが置換ガスに置換される。後者の場合に容器内に導入される置換流体(置換液)としては、窒素(N
2)を例示することができる。置換液を容器内に噴霧あるいは滴下すると、置換液体の気化による体積膨張に伴って容器内のガスが容器外へと除去される。
【0012】
本発明の充填密封装置において、プレガッシング系統は、チャンバ内のガスを吸引するブロワと、ブロワにより送出されたガスを容器内へと送り込むノズルと、を備えることができる。
【0013】
本発明の充填密封装置において、プレガッシング系統は、チャンバ内に容器が導入される箇所で、容器内にチャンバ内のガスを導入することができる。
そうすると、容器がチャンバ内に導入される際にチャンバ内のガスで容器内の空気が置換されるので、チャンバ内に導入される容器内の空気がチャンバ内に入ることを抑えることができる。そのことによって、チャンバ内を一定の置換ガス濃度に維持するための置換ガス消費量が少なくなるので、置換ガスの使用量をより一層削減することができる。
さらに、プレガッシング系統は、チャンバ内に容器が導入される箇所で、容器と容器との間にもチャンバ内のガスを導入することが好ましい。
【0014】
本発明の充填密封装置において
、容器を密封する蓋が
チャンバ内に導入され、チャンバ内に導入される蓋同士の間にチャンバ内のガスを
送り込む蓋導入部ガッシング系統を備えることが好ましい。
そうすると、蓋がチャンバ内に導入される際に、蓋導入箇所に存在する空気がチャンバ内のガスに置換されるので、チャンバ外の空気がチャンバ内に入ることを抑えることができる。
【0015】
本発明の充填密封装置は、内容液を容器内に充填する充填機と、充填機から転送された容器を蓋で密封する密封機と、充填機および密封機を覆うチャンバと、チャンバ内において、供給源から供給される置換流体を
容器内に送り込むことで容器内のガスを置換流体の気相である置換ガスに置換するガッシング系統と、チャンバ内に導入される
蓋同士の間に置換ガスを含んだチャンバ内のガスを
送り込む蓋導入部ガッシング系統と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、蓋がチャンバ内に導入される際に、蓋導入箇所に存在する空気がチャンバ内のガスに置換されるので、チャンバ外の空気がチャンバ内に入ることを抑えることができる。そのことによって、チャンバ内を一定の置換ガス濃度に維持するための置換ガス消費量が少なくなるので、置換ガスの使用量をより一層削減することができる。
本発明において、チャンバ内のガスは、ガッシング系統による置換に供された置換ガスを含むことが好ましい。
【0016】
また、本発明は、容器内に内容液を充填し、充填後の容器を密封する充填密封方法であって、覆われた空間であるチャンバ内に供給される容器内にチャンバ内のガスを導入する第1ステップと、供給源から供給される置換流体を
、覆われた空間であるチャンバ内で容器内に
送り込むことで容器内のガスを置換流体の気相である置換ガスに置換する第
1ステップと、チャンバ内で容器内に内容液を充填する第
2ステップと、チャンバ内で容器を密封する第
3ステップと、を
有し、チャンバ内に容器内から漏出した置換ガスが存在する状態において、第1ステップに先立ち、置換ガスを含んだチャンバ内のガスをチャンバ内に供給される容器内に送り込むステップを行うことを特徴とする。
容器内に置換ガスを導入する第2ステップとして、ノンシールガッシングおよびシールガッシングのいずれか一方あるいは双方を選択的に行うことができる。
【0017】
本発明の充填密封方法において、第
2ステップにより内容液が充填された容器に対して、第
3ステップに先立ち、あるいは、第
3ステップを行いながら、供給源から供給される置換流体を容器内に導入することが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、容器内の空気との置換に使用される置換流体の使用量を削減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1および
図2に示す充填密封装置10は、容器1を搬送しながら、容器1内への内容液の充填、および容器1の密封を行う。
充填密封装置10は、充填機11(フィラー)と、密封機12(シーマー)と、充填機11および密封機12を覆うチャンバ13と、充填機11および密封機12を支持するベース15と、ガッシング系統16(
図2)と、プレガッシング系統17(
図2)とを備えている。
【0021】
充填機11は、回転体18を含む回転式の搬送装置と、回転体18に保持された容器1内に内容液を充填する充填ノズル(図示しない)とを備えている。充填ノズルは、フィラボウル14内において内容液が貯留された液相部14Aに接続されている。
【0022】
容器1は、筒状で底を有する缶体であり、回転体18の外周部に一定ピッチで設けられたポケット20(
図2)内に、開口を上に向けた正立の姿勢で保持される。回転体18は、図示しない駆動装置により回転される。
【0023】
密封機12は、リフター21を含む回転式の搬送装置であり、リフター21に保持された容器1に蓋2(
図2)を巻き締めることで容器1を密封する。
【0024】
充填密封装置10の搬送装置は、上述の回転体18,リフター21と、充填機11に容器1を供給する供給スターホイール22と、充填機11から容器1を受け取って密封機12へと転送する転送スターホイール23と、密封機12から容器1を排出する排出スターホイール24とにより構成されている。
かかる搬送装置の構成は、あくまで一例であり、スターホイールの数や配置等は適宜に定めることができる。
搬送装置を構成する各スターホイールは、充填および密封の所定の処理能力に足り、かつ、遠心力により容器1の開口から内容液がこぼれないように、適切な径に定められている。
充填密封装置10の搬送装置は、共通のベース15に支持されており、充填密封装置10の全体が一体に構成されている。ベース15はここでは平面視矩形状に形成されており、建屋の床に設置される。
【0025】
チャンバ13は、ベース15上にまとまり良く配置された、充填密封装置10の搬送装置(回転体18、スターホイール22,23,24、リフター21)の全体を覆うように箱状に形成され、ベース15に設けられている。
チャンバ13は、充填機11および密封機12に亘り連続した空間を内包している。チャンバ13の内側の空間のことをチャンバ13内と称する。チャンバ13内を観察することができるように、チャンバ13の一部に透明な窓を設けることができる。
【0026】
チャンバ13内には、前工程で洗浄を終えた容器1が供給コンベヤ25により導入される。
供給コンベヤ25は、チャンバ13に形成された入口を通じてチャンバ13の内外を貫通している。供給コンベヤ25上に保持された容器1は、チャンバ13の入口を通り抜けて供給スターホイール22へと渡される。
チャンバ13内で回転体18,リフター21等により搬送されながら充填および密封を終えた容器1は、排出コンベヤ26によりチャンバ13外へと排出される。
排出コンベヤ26も、チャンバ13に形成された出口を通じてチャンバ13の内外を貫通している。排出コンベヤ26上に保持された容器1は、チャンバ13の出口を通り抜け、検査やラベル付け、梱包等の後工程へと移送される。
【0027】
チャンバ13には、容器1の入口と、容器1の出口と、チャンバ13内に蓋2を供給するための蓋供給口との3つの開口が設けられている。チャンバ13は、これらの開口以外では密閉されている。
チャンバ13内の密閉度を高めるため、チャンバ13の開口を液体(例えば水)や気体(例えば、空気、炭酸ガス等の置換ガス、チャンバ13内ガス)の流れにより塞ぐこともできる。チャンバ13の開口を塞ぐために水を用いると、チャンバ13内に供給される容器1や蓋2を水で洗浄することができる。
例えば、
図3に示すチャンバ13の出口141は、カーテン状の水Wの流れにより塞がれている。容器1よりも上方に位置する吐出口から下方に向けて連続的に吐出される水Wにより、出口141の領域全体に亘って、容器1の搬送方向と直交する方向に沿った水Wの流れが形成されている。水Wは、搬送方向と直交する方向に並んだ複数の吐出口、あるいは搬送方向と直交する方向に沿って延びたスリットから吐出される。
出口141では容器1の開口が密封されているので、水Wが容器1内に流入しない。
図3に示すのと同様に、カーテン状に形成された空気流によって出口141を塞ぐこともできる。
チャンバ13の入口は、カーテン状の空気流によって塞ぐこともできるし、カーテン状の水Wの流れにより塞ぐこともできる。容器1内に入った水Wは、例えば容器1を倒立させることで容器1外に排出するとよい。
チャンバ13の開口を塞ぐために液体、気体のいずれを用いるのかについては、当該開口を通過する容器1の封がされているか否かも考慮して、適宜に選択することができる。
【0028】
さて、容器1内に空気が存在している状態で容器1内に内容液を充填すると、容器1内の空気に含まれる酸素ガスが内容液に溶け込んでしまい、酸素ガスとの接触により内容液の品質が損なわれるおそれがある。また、液面よりも上のスペースであるヘッドスペース1A(
図4)に空気が残存したまま容器1が密封された場合も、内容液に酸素ガスが接触するので同様である。
【0029】
そのため、充填、密封を行うに際して、ガッシング系統16により容器1内の空気を不活性ガス等の置換ガスに置換し、容器1内の酸素ガスを所定の濃度以下にまで除去することが有効である。特に、内容液がビールや発泡酒等のビール飲料である場合は、酸素ガスにより品質が損なわれ易いため、容器1内の酸素ガス濃度を抑えることの要請が強い。
置換ガスとして、典型的には炭酸ガス(CO
2)が用いられており、窒素ガス(N
2)や水蒸気(H
2O)も用いることができる。
具体例としては、ノンガス飲料の酸化防止のためにヘッドスペースを窒素ガスで置換する例や、ノンガス飲料を缶容器に充填する場合に水蒸気、もしくは窒素ガスおよび水蒸気の混合気で置換する例が挙げられる。
本実施形態では、炭酸ガスを用いる。
【0030】
充填密封装置10には、
図2に示すように、炭酸ガスの供給源として、液体二酸化炭素が充填されたタンク27が備えられており、このタンク27からフィラボウル14を介して供給される炭酸ガスがガッシング系統16により容器1内に吹き込まれる。タンク27は、フィラボウル14内の気相部14Bに接続されている。
【0031】
ガッシング系統16(
図2)は、タンク27から供給される炭酸ガスを吹くノズルと、そのノズルの流路を開閉するバルブとを備えている。これらのノズルおよびバルブの図示は省略する。これらのノズルおよびバルブを充填機11の充填ノズルに一体に設けることができる。
ビールのように炭酸ガスを含む内容液の場合は、充填に際して容器1内を加圧するカウンタ処理や、充填ノズルを液から抜く際に容器1内の圧力を下げるために排気するスニフト処理が行われる。これらの処理に必要な経路やバルブも充填ノズルに一体に設けることができる。
【0032】
本実施形態では、充填機11において、ガッシング系統16によりノンシールガッシングおよびシールガッシングが順に行われる。ノンシールガッシングは、容器1の開口を塞がない状態で行われ、シールガッシングは、充填機11の充填ノズルにより容器1の開口を塞いだ状態で行われる。
ノンシールガッシングにより容器1内の酸素ガス濃度を急速に下げた後、シールガッシングにより容器1内の酸素ガス濃度をより十分に低下させることで、容器1内を炭酸ガスで効率的に置換することができる。
【0033】
さらに、密封機12において、蓋2と容器1との間に炭酸ガスを吹き込み、容器1内のヘッドスペース1Aを炭酸ガスで置換するアンダーカバーガッシングが行われる。
ノンシールガッシング、シールガッシング、およびアンダーカバーガッシングは、ガッシング系統16により、液種に応じて選択的に行うことができる。
ガッシング系統16の配管の構成は、適宜に定めることができる。
【0034】
ガッシング系統16により容器1内に導入された炭酸ガスは、例えば、充填機11から密封機12へと容器1が転送される間に容器1内から漏出する。漏出した炭酸ガスはチャンバ13内に留まるため、チャンバ13内は大気に対して炭酸ガス濃度が高い。
本実施形態の充填密封装置10は、プレガッシング系統17により、ガッシング系統16による処理に先立ち、大気よりも炭酸ガス濃度が高いチャンバ13内のガスを容器1に導入することを主要な特徴としている。このプレガッシングは、チャンバ13内に供給される容器1に対して行われる。
【0035】
仮に、ガッシング系統16による処理の後に、プレガッシング系統17によりチャンバ13内のガスを容器1内に導入することで、ガッシング系統16により炭酸ガスが吹き込まれた容器1内がチャンバ13内ガスで置換されてしまうと、容器1内の炭酸ガス濃度が低下してしまう。あるいは、ガッシング系統16による処理の後、搬送される間に容器1内がチャンバ13内のガスに既に置換されている場合は、チャンバ13内のガスを容器1に導入するプレガッシングを行う必要がない。
したがって、プレガッシングは、ガッシング系統16による最初の処理(本実施形態ではノンシールガッシング)に先立って行われる。
【0036】
プレガッシング系統17(
図2)は、容器1内から漏出してチャンバ13内に留まっている炭酸ガスを、ガッシング系統16により炭酸ガスが導入される前の容器1内へと導入する。
そのために、プレガッシング系統17は、ブロワ28(送風機)と、図示しない吹込ノズルとを備えている。
ブロワ28は、チャンバ13内に設置されており、周囲のガスを吸引して加圧する。
吹込ノズルは、ブロワ28により送られたガスをガッシング系統16による処理前の容器1内へと送り込む。
【0037】
本実施形態では、供給スターホイール22のポケット20に保持された容器1内にチャンバ13内のガスを送り込む。
プレガッシング系統17は、チャンバ13内に供給される容器1に対して、ガッシング系統16により最初の処理が行われる前の任意のタイミングでチャンバ13内のガスを吹き込む。ガッシング系統16により最初の処理が行われる前であれば、充填機11の回転体18に保持された容器1に対してチャンバ13内のガスを吹き込んでもよい。
【0038】
次に、
図2および
図4を参照し、充填密封装置10による充填および密封の処理について説明する。
図4に示す凡例のように、四角形で囲まれた矢印は、各処理によって容器1内の炭酸ガス濃度が変化する様子を概念的に示している。
まず、供給コンベヤ25によりチャンバ13内に容器1が導入されるときについて説明する。
チャンバ13外は大気に開放された空間であるため、容器1内は空気で満たされている(
図4)。その容器1が供給コンベヤ25によりチャンバ13内に導入され、供給スターホイール22に渡される。
供給スターホイール22により搬送される容器1内に対して、プレガッシング系統17は、チャンバ13内からブロワ28および吹込ノズルにより集められたガスを吹き込む(ステップS1:プレガッシング)。
すると、容器1内の空気がチャンバ13内のガスに置換される。容器1内には、チャンバ13内のガスに含まれる炭酸ガス(CO
2)が導入される(
図4)。
【0039】
供給スターホイール22を介して容器1を受け取る充填機11では、以下の処理を行う。
なお、内容液が炭酸ガスを含む場合は、カウンタ処理およびスニフト処理を行うが、それについての説明は省略する。
充填機11の回転体18に保持された容器1内へと、ガッシング系統16により、タンク27から供給された炭酸ガスを容器1の開口を塞がない状態で吹き込む(ステップS2:ノンシールガッシング)。吹き込まれた炭酸ガスの流れにより容器1内のガスが容器1の開口から流出するとともに、吹き込まれた炭酸ガスの一部も容器1の開口から流出する。
このノンシールガッシングにより容器1内は炭酸ガスで急速に置換され、容器1内の炭酸ガス濃度が上昇する。
【0040】
続いて、容器1の開口を充填ノズルにより塞ぎ、充填ノズルにガス抜き経路を確保しつつ、ガッシング系統16により、容器1内に炭酸ガスを吹き出す(ステップS3:シールガッシング)。ガス抜き路はチャンバ13内へと開放されている。
このシールガッシングにより炭酸ガスによる容器1内の置換がさらに進行し、容器1内の酸素ガスがより十分に除去される。
【0041】
以上により酸素ガスが除去された容器1内に、充填ノズルより内容液を充填する(ステップS4:内容液の充填)。
このとき、容器1内に内容液が充填されると、内容液の容積相当の炭酸ガスはフィラボウル14内の気相部14Bに戻るが、ヘッドスペース1Aの炭酸ガスのスニフト分は充填ノズルのガス抜き路を通じてチャンバ13内へと漏出する。こうして容器1内の炭酸ガスが内容液に置換される。
【0042】
内容液が充填された容器1は、充填機11の回転体18から転送スターホイール23を介して密封機12のリフター21へと渡される(ステップS5:密封機へ転送)。
充填機11から密封機12へと転送される間、容器1内のヘッドスペース1Aに存在する炭酸ガスが容器1の開口から漏出すると、漏出した分だけ、ヘッドスペース1A内の炭酸ガスがチャンバ13内のガスに置換される。
図4の例では、転送時の漏出により、容器1内の炭酸ガス濃度がやや減少する様子を示している。
ここで、チャンバ13内は、容器1から漏出した炭酸ガスによって、大気よりも炭酸ガス濃度が高いので、容器1内からの漏出によるヘッドスペース1A内の炭酸ガス濃度低下が抑えられる。そのため、容器1内に炭酸ガス濃度が残存する状態で密封機12へと容器1が供給される。
【0043】
密封機12では、以下に示す処理を行う。
チャンバ13内に供給された蓋2を容器1の開口に対向するように配置し、ガッシング系統16により蓋2と容器1との間の隙間に炭酸ガスを吹き込む(ステップS6:アンダーカバーガッシング)。すると、炭酸ガスの流れによりヘッドスペース1A内のガスが吹き飛ばされて炭酸ガスに置換される。
アンダーカバーガッシングの直後、あるいは、アンダーカバーガッシングを行いながら、リフター21により持ち上げられた容器1に対して蓋2で二重巻き締めすることにより容器1を密封する(ステップS7:巻き締め)。
【0044】
以上で説明した充填および密封の過程においては、タンク27から供給されガッシング系統16により容器1内に一旦は導入された炭酸ガスが、容器1外、すなわちチャンバ13内へと漏出する。
チャンバ13内へと漏出する炭酸ガスとしては、例えば、ノンシールガッシング(ステップS2)の際に容器1内に吹き込まれて容器1外へと流出する炭酸ガスの余剰分や、シールガッシング(ステップS3)の際のガス抜き路からの排気がある。
ノンシールガッシングおよびシールガッシングにより容器1内に導入された炭酸ガスは、充填(ステップS4)におけるスニフト処理の際や、転送(ステップS5)の際にチャンバ13内へと漏出する。そして、アンダーカバーガッシング(ステップS6)の際には、吹き出された炭酸ガスの多くがチャンバ13内へと漏出する。
つまり、充填密封装置10における随所で、容器1の周辺に炭酸ガスが存在しており、その炭酸ガスはチャンバ13内に留まる。
【0045】
本実施形態では、容器1内から漏出してチャンバ13内に留まっている炭酸ガスが、プレガッシング系統17により容器1内に吹き込まれることとなる(ステップS1)。このプレガッシングにより容器1内は大気よりも炭酸ガス濃度が高められているので、その分だけ、次のガッシングのステップS2およびステップS3で、タンク27から供給される炭酸ガスの使用量を抑えることができる。つまり、ステップS2およびステップS3では、所定の容器1内炭酸ガス濃度に不足する分だけの炭酸ガスを容器1内に導入すればよい。
【0046】
そして、充填機11から密封機12への転送時に容器1のヘッドスペース1A内の炭酸ガスの一部がチャンバ13内のガスと置換されても、チャンバ13内の炭酸ガス濃度が大気よりも高いため、ヘッドスペース1A内に炭酸ガス濃度が残存する。その残存する分だけ、アンダーカバーガッシングのステップS6で、ガッシング系統16による炭酸ガスの使用量を抑えることができる。
【0047】
本実施形態によれば、チャンバ13内に、容器1内から漏出した炭酸ガスの殆ど全てを留め、チャンバ13内のガスをガッシング系統16による処理に先行して容器1に吹き込むことにより(プレガッシング)、炭酸ガスの使用量を大幅に削減しながら、容器1内を効率よく置換して容器1内のスペースおよび内容液中の酸素ガス濃度を十分に低減することができる。炭酸ガスの使用量の削減により、製造コストを低減することができるとともに、作業環境の安全性や自然環境保護に寄与できる。
【0048】
しかも、ほぼ密閉されたチャンバ13内でガッシング系統16およびプレガッシング系統17によりガスが吹き出されることで、チャンバ13内は、大気圧であるチャンバ13外に対して陽圧となるので、外部からチャンバ13内に塵埃や虫等の異物が侵入することを避けられる。
したがって、充填密封装置10を設置するために、衛生管理が特に徹底された部屋を用意する必要がないので、設備投資を抑えることができるとともに、製造ラインの装置構成を変更する際の自由度が高い。
【0049】
ガッシング系統16による処理に先立って行われるプレガッシングは、チャンバ13内のガスに炭酸ガスが含まれており、大気に対して炭酸ガス濃度が高いことを前提として行われる。
したがって、充填密封装置10により充填および密封の操業を開始した当初は、チャンバ13内が大気により満たされているのでプレガッシングを行わず、チャンバ13内が所定の炭酸ガス濃度に達するのを待って、プレガッシングを開始するとよい。
また、操業開始にあたり、予め、チャンバ13内に炭酸ガスを導入してチャンバ13内を大気よりも炭酸ガス濃度が高い状態としておき、操業当初よりプレガッシングを行ってもよい。
【0050】
ところで、チャンバ13内のガスを容器1内に導入するプレガッシングにあたり、ブロワ28を用いることは必須ではない。
図5に示す例におけるプレガッシング系統17は、チャンバ13内を仕切る壁5と、壁5の両側を連通させる流路51とを有している。
壁5は、プレガッシング系統17による処理が行われるプレガッシング室R1と、ガッシング系統16による処理、内容液の充填および容器の密封が行われる充填密封室R2とを隔てている。
充填密封室R2では、上述したように、ガッシング処理やスニフト処理の際、そして密封機12へと容器1を転送する際に容器1内から炭酸ガスが漏出する。そのため、チャンバ13内でも、充填密封室R2内の圧力は相対的に高く、プレガッシング室R1内の圧力は相対的に低い。しかも、大気圧雰囲気であるチャンバ13外の空気が、容器1に内在した状態で容器1と共にプレガッシング室R1内に持ち込まれるので、その点からも、プレガッシング室R1内の圧力が相対的に低い。
そうした圧力差に基づいて、充填密封室R2内のガスがプレガッシング室R1内へと流路51を通じて送り込まれる。流路51は、ガッシング処理が行われる前の容器1に対して充填密封室R2内のガスを導入する。
圧力と同様に、炭酸ガス濃度についても、充填密封室R2内では相対的に高く、プレガッシング室R1では相対的に低いので、炭酸ガスを多く含む充填密封室R2内のガスがプレガッシング室R1内の容器1へと効率よく送り込まれることとなる。
【0051】
図5に示す流路51は、壁5を厚み方向に貫通する孔51Aと、孔51Aに連通するノズル51Bとから構成されている。
この例に限らず、流路51を適宜なダクトやノズルから構成することができる。流路51の一部がチャンバ13外にあってもよい。例えば、流路51が、充填密封室R2内に位置する始端と、プレガッシング室R1内に位置する終端とを有しており、始端および終端の間に、チャンバ13外を延びている区間が存在していてもよい。その場合、壁5の孔51Aは必要ない。
【0052】
〔第2実施形態〕
次に、
図6を参照し、本発明の変形例を説明する。上記の実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
上記の実施形態では、空気が満たされた状態でチャンバ13内に導入された容器1に対して、プレガッシング系統17によりチャンバ13内で炭酸ガスを吹き込むのに対し、
図6に示す例では、チャンバ13内に容器1を導入する箇所で炭酸ガスを容器1内に吹き込みながらチャンバ13内に導入する。
図6に示す充填密封装置30が備えるプレガッシング系統37は、チャンバ13の入口142の位置で、供給コンベヤ25上に正立した容器1内、および容器1と容器1との間に、チャンバ13内のガスを吹き込む。
入口142は、チャンバ13内とチャンバ13外とを連通し、容器1をチャンバ13内に導入する箇所に該当する。
【0053】
プレガッシング系統37は、チャンバ13内のガスを吸引して送り出すブロワ28と、ブロワ28に図示しないダクトを介して接続された複数の吹込ノズル29(
図7)とを備えている。
図7に示すように、入口142に配置された複数の吹込ノズル29には、容器1内に向けて上方からガスを送り込むもの(291)と、供給コンベヤ25上に並んだ容器1と容器1との間の隙間に向けて、搬送方向と直交する左右方向からガスを送り込むもの(292)とがある。これらの吹込ノズル29によりガス流39Fがカーテン状に形成される。
これらの吹込ノズル29から連続的に吹き出すガスにより、入口142の領域全体に亘ってガス流39Fが形成されている。
【0054】
ガス流39Fによりチャンバ13内のガスが入口142からチャンバ13外へと漏出することが抑制されるので、チャンバ13内の密閉度が高められる。そのため、チャンバ13内のガスをチャンバ13内に設置されたブロワ28と吹込ノズルにより容器1内に確実に導入することができ、チャンバ13内を確実に陽圧に維持できる。
【0055】
容器1がチャンバ13内に導入される際には、プレガッシング系統37の吹込ノズルから吹き込まれるチャンバ13内のガスによって、容器1内の空気が置換されるとともに、容器1,1間の空気も置換される。
そのため、チャンバ13内への容器1の導入に伴ってチャンバ13内に空気が持ち込まれることを抑えることができる。そのことによって、チャンバ13内を一定の炭酸ガス濃度に維持するための炭酸ガス消費量が少なくなるので、タンク27から供給される炭酸ガスの使用量をより一層削減することができる。
【0056】
プレガッシング系統37の吹込ノズルとして、上方から下方に向けてガスを吹き出すものだけを設けることもできるが、上方から下方に向けて吹き出す吹込ノズルと、搬送方向と直交する左右方向から吹き出す吹込ノズルとを組み合わせることで、容器1,1間にもガスをより確実に吹き込むことができる。
【0057】
なお、プレガッシング系統37により、チャンバ13内のガスを容器1内にのみ吹き込む場合も、チャンバ13内に供給される各容器1の容積の分、チャンバ13内に持ち込まれる空気の量が少なくなるので、炭酸ガスの使用量の削減に寄与できる。
【0058】
〔第3実施形態〕
次に、
図8を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、蓋2がチャンバ13内に導入される箇所において、チャンバ13内のガスの吹き込みを実施することを特徴としている。
図8に示す充填密封装置60には、チャンバ13内に蓋2を供給する蓋供給部61(蓋シューター)が備えられている。この蓋供給部61が、チャンバ13内に蓋2が導入される箇所に該当する。
蓋供給部61には、重なり合って密着状態で搬送される蓋2を制動するブレーキ62と、制動されることで蓋2と蓋2との間に空いた空隙にチャンバ13内のガスを吹き込むためのノズル63とが設けられている。
ノズル63は、チャンバ13内に設置されたブロワ64により送られたガスを、蓋2の側方から蓋2と蓋2との間に導入する。
ノズル63およびブロワ64により蓋導入部ガッシング系統65が構成されている。
【0059】
ノズル63から吹き出されるガス流により、チャンバ13内のガスが蓋供給部61からチャンバ13外へと漏出することが抑制されるので、チャンバ13内の密閉度が高められる。そのため、チャンバ13内のガスをブロワ64とノズル63により蓋2の導入箇所に確実に導入することができ、チャンバ13内を確実に陽圧に維持できる。
そして、蓋導入部ガッシング系統65のノズル63から吹き出されるチャンバ13内のガスによって、蓋2,2間の空気が置換されるので、チャンバ13内への蓋2の供給に伴ってチャンバ13内に空気が持ち込まれることを抑えることができる。そのことによって、チャンバ13内を一定の炭酸ガス濃度に維持するための炭酸ガス消費量が少なくなるので、タンク27から供給される炭酸ガスの使用量をより一層削減することができる。
【0060】
図8に示す例では、蓋導入部ガッシング系統65とプレガッシング系統17がそれぞれ、チャンバ13内のガスを導入するための独立した流路を有しているが、それらの流路が一部の区間で統合されていてもよい。例えば、蓋導入部ガッシング系統65とプレガッシング系統17がブロワ28を共用しており、ブロワ28から送出されたチャンバ13内のガスが、ノズル281を通じて容器1内にプレガッシングされるとともに、ノズル63を通じて蓋供給部61に吹き込まれるようになっていてもよい。
【0061】
第3実施形態が、プレガッシング系統17を備えておらず蓋導入部ガッシング系統65のみを備えていたとしても、蓋導入部ガッシング系統65により蓋供給部61に炭酸ガスを導入することで、炭酸ガスの使用量を抑えることができる。
【0062】
蓋供給部61にチャンバ13内のガスを吹き込むにあたり、ブロワ64を用いることは必須ではない。図示を省略するが、チャンバ13内において蓋供給部61が配置される蓋供給室と、ガッシング系統16による処理、内容液の充填および容器の密封が行われる充填密封室とを壁によって隔て、これらの部屋の圧力差に基づいて、充填密封室内のガスを蓋供給室内へと送り出すことができる。
これは、
図5に示したのと同様のアイデアであり、ここでいう蓋供給室は
図5のプレガッシング室R1に相当し、充填密封室は
図5の充填密封室R2に相当する。そして、チャンバ13内を仕切る壁と、壁の両側を連通させる流路とから蓋導入部ガッシング系統65を構成することができる。
【0063】
図9は、本発明の変形例を示す。
本発明におけるプレガッシング系統は、
図9に示すように、チャンバ13内のガスを一旦チャンバ13外へと吸い出して容器1へと送り込むものであってもよい。
図9に示すプレガッシング系統47は、チャンバ13に接続された流路48と、流路48内に設置されたブロワ28と、流路48に接続された図示しない吹込ノズルとを備えている。
ブロワ28を作動させると、チャンバ13内のガスが流路48へと吸い出されて吹込ノズルへと送られ、吹込ノズルから容器1内へと導入される。
流路48を通じてチャンバ13内のガスが循環するように、チャンバ13内のガスが吸い出される流路48の一端48Aと、容器1内にガスを送り込む吹込ノズルとは離して配置される。チャンバ13内に炭酸ガス濃度の勾配がある場合は、チャンバ13内で炭酸ガスが溜まり易く、炭酸ガス濃度が高い位置に流路48の一端48Aを設けることにより、プレガッシングによる容器1内の炭酸ガスへの置換率を高めることができる。
【0064】
本発明におけるチャンバ13は、充填密封装置の搬送装置の全体を覆うものには限らず、少なくとも、ガッシング系統16による最初のガッシング(ノンシールガッシング)から、容器1が密封されるまでの過程に亘り、容器1およびその周辺を覆うものであれば足りる。
チャンバ13の形状は、箱状には限らず、適宜に定めることができる。
【0065】
図10に示すチャンバ13は、充填機11を覆うチャンバ部131と、密封機12を覆うチャンバ部132と、充填機11から密封機12へと容器1を転送する転送コンベヤ33を覆うチャンバ部133とから構成されている。チャンバ部131とチャンバ部132とは、チャンバ部133を通じて連通しており、チャンバ部131,133,132の内側に連続した空間が形成されている。
全体として充填機11および密封機12を覆うチャンバ13内には、充填および密封の過程の随所で容器1から漏出する炭酸ガスが留まるので、その炭酸ガスをプレガッシング系統により回収し、容器1内の空気との置換に利用することができる。
【0066】
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
本発明における容器は、缶体に限らず、PETボトルやガラス壜であってもよい。それらの容器は、各々に適合する方法で密封される。
【0067】
容器を密封するための蓋は、充填前の容器(容器本体)に一体に設けられていて容器本体と共にチャンバ内に供給されるものでもよいし、容器本体とは別途、チャンバ内に供給されるものであってもよい。
蓋が容器本体とは別体である場合、
図8に示すように、容器供給部61においてチャンバ13内のガスを蓋供給部61に吹き込むことにより、チャンバ13内の密閉度を上げ、かつチャンバ13外からチャンバ13内に持ち込まれる空気の量を減らすことができるので、チャンバ13内に留まる置換ガスを無駄なく使用できる。
蓋2、つまり、容器1を密封するための包装材料としては、缶体の蓋の他、ボトルのキャップや、容器本体の開口部をシールするフィルム状のものを例示できる。蓋2の種類に応じて、蓋供給部61の構造が変わる。蓋供給部61に、蓋2を1枚ずつ切り出すセパレータが設けられている場合は、セパレータにより蓋2と蓋2との間にできた空隙にノズル63を通じてチャンバ13内のガスを送り込むとよい。
また、ボトルのキャップについては、キャップをチャンバ13内に供給するキャップシューターの内部にノズル63を通じてチャンバ13内のガスを送り込むとよい。
【0068】
容器1に充填される内容液としては、ビール・ビール系飲料に限らず、日本酒・洋酒・コーヒー飲料・果汁飲料・茶飲料といったすべての酒類・飲料を例示することができる。酸化を嫌うそういった酒類・飲料に対して、本発明を適用可能である。
また、容器に充填される内容液は、飲料には限らず、置換ガスの使用による品質保持が必要な任意の内容液であってよい。