(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266633
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】動物給水装置、及び動物給水装置を制御する方法
(51)【国際特許分類】
A01K 7/02 20060101AFI20180115BHJP
A01K 39/02 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
A01K7/02
A01K39/02 Z
【請求項の数】22
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-537663(P2015-537663)
(86)(22)【出願日】2013年10月14日
(65)【公表番号】特表2015-533277(P2015-533277A)
(43)【公表日】2015年11月24日
(86)【国際出願番号】SE2013051200
(87)【国際公開番号】WO2014062122
(87)【国際公開日】20140424
【審査請求日】2016年9月30日
(31)【優先権主張番号】1251181-2
(32)【優先日】2012年10月17日
(33)【優先権主張国】SE
(31)【優先権主張番号】61/714,911
(32)【優先日】2012年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】1251179-6
(32)【優先日】2012年10月17日
(33)【優先権主張国】SE
(31)【優先権主張番号】61/714,894
(32)【優先日】2012年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500215931
【氏名又は名称】デラヴァル ホルディング アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】ティレット, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン デル ポエル, ハンス
【審査官】
坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2008/0257274(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 7/02
A01K 39/02
E03B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を保持するための桶(4)、桶(4)と流体連通しかつ水供給源(8)に連結されるように配置された水導管システム(6)、桶(4)の底部(18)に配置された水出口(16)、水出口(16)と関連された出口弁装置(20)、及び水位制御システム(24)を含む動物給水装置(2)において、水位制御システム(24)が、コントローラー(26)、タイマー(30)、及び桶(4)の低水位を感知するように配置された低水位センサー(28)を含み、タイマー(30)が、第一時間間隔及び第二時間間隔を測定するように適応され、第二時間間隔は、第一時間間隔が経過した後に経過し、水位制御システム(24)が、第一条件下で、そしてもし第一条件に合致できないなら第二条件下で水出口(16)を開放するように配置され、第一条件は、第一時間間隔が経過し、桶(4)の水位が低水位センサー(28)にあるか又はそれより低いときに合致され、第二条件は、第二時間間隔が経過したときに合致されることを特徴とする動物給水装置(2)。
【請求項2】
水導管システム(6)が、水を桶の中に入れるための入口ノズル装置(10)に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の動物給水装置(2)。
【請求項3】
入口ノズル装置(10)が、第一ノズル(12)を含むことを特徴とする請求項2に記載の動物給水装置(2)。
【請求項4】
入口ノズル装置(10)が、少なくとも一つの第二ノズル(14)を含むことを特徴とする請求項3に記載の動物給水装置(2)。
【請求項5】
出口弁装置(20)が、弁本体(22)、及び弁本体(22)に連結された水圧シリンダー(21)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動物給水装置(2)。
【請求項6】
弁本体(22)が、蓋(44)を含み、蓋(44)が、水出口(16)の近くに与えられかつ水圧シリンダー(21)によって操作されることを特徴とする請求項5に記載の動物給水装置(2)。
【請求項7】
水導管システム(6)が、水圧シリンダー(21)に連結されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の動物給水装置(2)。
【請求項8】
水位制御システム(24)が、桶(4)の最上水位を感知するように配置された最上水位センサー(32)を含むことを特徴とする請求項2に記載の動物給水装置(2)。
【請求項9】
水位制御システム(24)が、桶(4)の中間水位を感知するように配置された中間水位センサー(34)を含むことを特徴とする請求項2に記載の動物給水装置(2)。
【請求項10】
桶(4)が、長手方向(40)を有する底部(18)を含み、底部(18)が、底部(18)から突出するリブ(42)を与えられ、リブ(42)が、底部(18)の中間部に与えられかつ実質的に長手方向(40)に延びることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の動物給水装置(2)。
【請求項11】
リブ(42)が、長手方向(40)でかつ長手方向(40)を横切って見ると底部(18)の中間部に与えられ、リブ(42)が、底部(18)から突出し、全ての側で底部(18)によって包囲されていることを特徴とする請求項10に記載の動物給水装置(2)。
【請求項12】
桶(4)の水出口(16)が、底部(18)の一端に配置されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の動物給水装置(2)。
【請求項13】
底部(18)が、水出口(16)に向かって傾斜されていることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の動物給水装置(2)。
【請求項14】
第一ノズル(12)が、実質的に長手方向(40)に向けられていることを特徴とする請求項3に記載の動物給水装置(2)。
【請求項15】
請求項4に記載の動物給水装置(2)を制御する方法であって、以下のことを含むことを特徴とする方法:
タイマー(30)で第一時間間隔を測定すること(100)、
低水位センサー(28)で水位を感知すること(102)、
もし第一時間間隔が経過しかつ桶(4)の水位が低水位センサー(28)にあるか又はそれより低い第一条件に合致するなら水出口(16)を開放し(104)、もし第一条件に合致できないならタイマー(30)で第二時間間隔を測定すること(106)、但し第二時間間隔は、第一時間間隔が経過した後に経過すること、及び
第二時間間隔が経過した第二条件に合致するなら水出口(16)を開放すること(108)。
【請求項16】
第一時間間隔又は第二時間間隔が満たされたときに水出口(16)を開放した後、第三時間間隔の間に水出口(16)を開放状態で維持すること(110)を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項2に記載の動物給水装置(2)に適用される請求項15又は16に記載の方法であって、第三時間間隔の少なくとも一部の間に、水を桶の中に入れるための入口ノズル装置(10)を開放すること(112)を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項2に記載の動物給水装置(2)に適用される請求項15又は16に記載の方法であって、桶(4)の水位が低水位センサー(28)にあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置(10)を開放すること(114)を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項9に記載の動物給水装置(2)に適用される請求項15又は16に記載の方法であって、桶(4)の水位が中間水位センサー(34)にあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置(10)を開放すること(116)を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項8に記載の動物給水装置(2)に適用される請求項15〜19のいずれかに記載の方法であって、桶(4)の水位が最上水位センサー(32)にあるか又はそれより高いときに入口ノズル装置(10)を閉鎖すること(118)を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項5に記載の動物給水装置(2)に適用される請求項15〜20のいずれかに記載の方法であって、水圧シリンダー(21)が、第一室(52)、第二室(54)、及び第一室(52)と第二室(54)の間の仕切りを形成するピストン(43)を含み、前記方法が、出口弁装置(20)を作動するために第一室(52)を水導管システム(6)を介して水供給源(8)に連結すること(120)を含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
出口弁装置(20)を作動するために代わりに第二室(54)を水導管システム(6)を介して水供給源(8)に連結すること(122)を含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を保持するための桶を含む動物給水装置に関する。さらに、本発明は、かかる動物給水装置に関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
動物給水装置は、動物に給水するために使用される。様々なサイズを持つ装置が知られている。例えば家畜、馬、豚、及び羊のために好適なサイズの動物給水装置(即ちペットに特に向けられていない動物給水装置)に対して、給水装置が自動的に補充されることが望ましい。例えば家畜は汚れた水を飲まないので、給水装置はまた、汚れた水を自動的に排出することが好ましい。
【0003】
US2008/257274は、必要とされるときに給水装置のタンクを充填する水容器組立体を含む給水装置を開示する。周期的にタンクは排水される。従って、汚れた水は排水によって除去される。
【0004】
US5284173は、家畜に給水するための自己排水、自己浄化、及び自己補給装置を開示する。装置のボウルは周期的に排水される。再び、汚れた水は排水によって除去される。
【0005】
US3921587は、ウシ属の動物のための自己充填及び自己浄化噴水を開示する。水は、各水充填操作時に内側を洗浄するために内側の上部縁に隣接した噴水の水タンク内に分配される。洗浄水は、内側に隣接した堆積物又は破片を水の中に促し、そこではそれはタンクの底に沈むだろう。底の表面は、沈められた堆積物又は破片が起伏によって形成された底面の谷に容易に蓄積するように起伏している。各谷は、別個の排水管によって排水され、それを通して蓄積された沈降堆積物及び破片が排出される。
【0006】
US5813363は、冷たい新鮮な液体(例えば水)を動物に与えるための自動分配器を開示する。分配器は、熱い、新鮮でない、又は汚れた液体を冷たい新鮮な補給液で周期的に交換する自己浄化及び自己補給特徴を持つ。電磁弁は、一つ以上の液体センサー、緩動リレー、タイマー、及び任意のサーモスタットによって制御され、装置が作動される変動する周囲条件を反映するために排水/補給サイクルのカスタマイズ化及びフレキシビリティを与える。
【0007】
US2008/257274は、下方の満水状態と上方の少水状態の間で移動可能な給水タンクを含む自己浄化、水節約自動動物給水装置を開示する。タンクの一端は、旋回軸によって旋回可能に支持されるが、タンクの他端は、下方の持ち上げばねによって上方に付勢される。装置はまた、必要によりタンクを選択的に充填するためにタンクと作動可能に結合される水容器組立体、及び周期的にタンクを完全に排水するためにタンクと結合される排水弁組立体を持つ。制御装置は、少なくともタンク及び排水弁組立体と結合され、タンクの高い位置と低い位置の間のタンクの予め決められた数の動きの後に排水弁組立体を作動するように操作可能である。
【0008】
これらの従来技術の装置の周期的排水のため、水は、例えば装置内の水が汚れているか否かにかかわらず排水されるので、浪費される。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、水の少ない廃棄のための条件を与えるように適応された動物給水装置を提供することである。
【0010】
本発明の一態様によれば、その目的は、水を保持するための桶、桶と流体連通しかつ水供給源に連結されるように配置された水導管システム、桶の底部に配置された水出口、水出口と関連された出口弁装置、及び水位制御システムを含む動物給水装置によって達成される。水位制御システムは、コントローラー、タイマー、及び桶の低水位を感知するように配置された低水位センサーを含む。タイマーは、第一時間間隔及び第二時間間隔を測定するように適応される。水位制御システムは、第一条件下で、そしてもし第一条件に合致できないなら第二条件下で水出口を開放するように配置される。第一条件は、第一時間間隔が経過し、桶の水位が低水位センサーより低いときに合致され、第二条件は、第二時間間隔が経過したときに合致される。
【0011】
水位制御システムは、タイマー及び低水位センサーを含み、水位制御システムは、二つの条件下で水出口を開放するように配置されているので、上述の目的が達成される。即ち、第一時間間隔が経過し、桶の水位が低水位センサーより低いとき、桶の水位が低いときに桶が排水されることが確保される。さらに、もし第一条件に合致しないなら、第二時間間隔が経過したとき、桶内の水が桶から動物が飲まないような程度に汚れているために桶の水位が高い場合に桶を排水するだろう。従って、桶は、主に桶の水位が低いときに排水されうるが、低水位センサーにより上に汚れた水を含む桶に対する警告がさらに達成される。
【0012】
きれいな水を飲むが汚れた水を飲むことを拒む動物の意志が、動物給水装置を排水するとき、即ち桶にきれいな水を充填するために汚れた水を排水するとき、水の廃棄を最小にするために使用されうることが本発明者によって認識された。従って、コントローラーは、第一時間間隔が経過し、桶の水位が低いときにのみ、出口弁装置を作動することによって水出口を開放するように設定されることができる。もし第一時間間隔が経過し、桶の水位が低水位センサーより上にあるなら、桶は排水されず、動物は、水位が低水位センサーより下になるまで桶から水を飲み続けることができる。そのときにのみ桶が排水される。しかしながら、もし動物が桶から飲まない程度に水が汚れるなら、第二時間間隔の経過により、桶が低水位でないにもかかわらず、コントローラーが水出口を開放して桶を排水させることができる。従って、通常の状況下では、第一条件は、第二条件より一般的に合致される。
【0013】
動物給水装置は、一匹だけの動物が又は多数の動物が同時にその桶から飲むために好適なサイズを持つことができる。桶は、動物がそこから飲むことを可能にする容器である。動物給水装置は、桶のための支持体を含むことができる。動物給水装置は、戸内に、例えば動物小屋に、又は戸外に、例えば牧場に配置されることができる。動物給水装置は、水供給源に連結されなければならないが、それ以外は動物給水装置は、スタンドアローン装置であることができる。あるいは、動物給水装置は、壁、飼い葉桶、又は他の給餌構造のような構造のビルトイン装置であることができる。水出口は、出口弁装置によって物理的に開放されることができ、出口弁装置は、水位制御システムによって制御されることができる。水供給源は、例えば水道、建造された貯水地、又は湖もしくは河川のような自然の貯水地によって与えられることができる。ポンプは、水を動物給水装置にポンピングするために利用されることができる。水供給源のための主な基準は、供給される水が動物が飲むために適していることである。
【0014】
コントローラーは、桶の排水に影響を与えるために出口弁装置に連結されることができる。タイマーは、別個のタイマーであることができるか、又はコントローラーにおける機能として実施されることができる。タイマーは、第一及び第二時間間隔を測定するための別個のタイマーモジュールを含むことができる。水位制御システムは、少なくとも低水位センサーがコントローラーから分離されることができるという意味において分散システムであることができる。水位制御システムの異なる部分は、互いに連結されることができる。低水位センサーは、桶の記載された排水のためにだけ使用されることができる。あるいは、低水位センサーはさらに、桶の水位が低く、それが補給を必要とすることを示すために使用されることができる。
【0015】
実施形態によれば、タイマーは、第一時間間隔及び/又は第二時間間隔の経過と関連して再設定されるように適応されることができる。この方法では、タイマーは、桶の排水と関連して再設定されることができる。実施形態によれば、水導管システムは、入口ノズル装置に連結されることができる。この方法では、桶は、入口ノズル装置によって桶に水を入れて充填されかつ補給されることができる。入口ノズル装置は、桶に配置された一つ以上のノズルを含むことができる。ノズルの開放及び閉鎖は、水位制御システムによって制御されることができる。
【0016】
実施形態によれば、入口ノズル装置は、第一ノズルを含むことができる。この方法では、水は、第一ノズルを通して桶中に流れることができる。
【0017】
実施形態によれば、入口ノズル装置は、少なくとも一つの第二ノズルを含むことができる。この方法では、水は、少なくとも一つの第二ノズルを通して桶中に流れることができる。
【0018】
実施形態によれば、出口弁装置は、弁本体、及び弁本体に連結された水圧シリンダーを含むことができる。この方法では、水圧シリンダーは、桶の水出口の開放及び閉鎖のために弁本体を作動するために利用されることができる。
【0019】
実施形態によれば、弁本体は、蓋を含むことができ、蓋は、水出口の近くに与えられかつ水圧シリンダーによって操作される。蓋は水出口の明確な開放及び閉鎖を与えるので、出口弁装置が、出口弁装置でつかまえられた桶からの破片によってその機能を阻止又は妨害されないことを確実にすることができる。
【0020】
実施形態によれば、水導管システムは、水圧シリンダーに連結されることができる。この方法では、出口弁装置は、水導管システムにおける水圧によって開閉されることができる。コントローラーは、例えば水導管システムにおける一つ以上の弁によって水圧シリンダーの異なる室に水を向けることができる。
【0021】
実施形態によれば、水位制御システムは、桶において最上水位を感知するように配置された最上水位センサーを含むことができる。この方法では、桶の充填は、制御されることができる。水が桶の充填中に最上位センサーに達するとき、入口ノズル装置は閉鎖されることができる。
【0022】
実施形態によれば、水位制御システムは、桶における中間水位を感知するように配置された中間水位センサーを含むことができる。中間水位センサーは、例えば桶の充填のために利用されることができる。水位が中間水位センサーにあるか又はそれより低いとき、桶は水を補給されることができる。もし中間水位センサーがこのように使用されるなら、第一時間間隔の経過後、桶は、桶の水位が中間水位センサーより低いときに水を補給されない。
【0023】
実施形態によれば、桶は、長手方向を有する底部を含み、底部は、底部から突出するリブを与えられることができる。リブは、底部の中間部に与えられることができ、実質的に長手方向に延びることができる。この方法では、水中のいかなる破片もリブの両側に付着されることができ、それは、桶からの排水を容易にすることができる。
【0024】
実施形態によれば、リブは、リブが底部から突出し、全ての側で底部によって包囲されるように、長手方向でかつ長手方向を横切って見ると底部の中間部分に与えられることができる。この方法では、水は、リブのまわりの底部に沿って流れることができる。
【0025】
実施形態によれば、桶の水出口は、底部の一端に配置されることができる。
【0026】
実施形態によれば、底部は、水出口に向かって傾斜されることができる。この方法では、桶は、水出口が開放されるときに完全に排水されることができる。
【0027】
実施形態によれば、第一ノズルは、実質的に長手方向に向けられることができる。この方法では、水は、第一ノズルを通して桶中に流れ、水出口を通した桶の排水中にリブのまわりに流れを作ることができる。桶の底部のリブは、桶の中央の汚れた水の形成を防止する。そうでなければ、かかる汚れた水は、洗浄を行なうか否かにかかわらず排水中に破片が桶に残ることを生じうるだろう。従って、リブは、桶の完全な洗浄が達成されることができることを確実にする。
【0028】
実施形態によれば、水位制御システムは、桶の水位が低水位センサーにあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置を開放するように配置されることができる。この方法では、桶は、桶が低水位にあるときに水を補給されることができる。
【0029】
実施形態によれば、水位制御システムは、桶の水位が中間水位センサーにあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置を開放するように配置されることができる。この方法では、桶は、桶が中間水位センサーによって示される水位にあるときに水を補給されることができる。
【0030】
実施形態によれば、水位制御システムは、第三時間間隔時に水出口を開放状態で維持するように配置されることができる。この方法では、桶が完全に排水されることを確実にすることができる。
【0031】
実施形態によれば、水位制御システムは、第三時間間隔の少なくとも一部の間に入口ノズル装置を開放するように配置されることができる。この方法では、桶は、桶の排水中にきれいな水で洗浄されることができる。
【0032】
実施形態によれば、動物給水装置は、充電可能ユニット、及び水導管システムに連結された発電機を含むことができる。発電機は、水供給源からの水によって駆動されかつ充電可能ユニットを充電するように配置されることができる。この方法では、動物給水装置は、少なくとも水位制御システムがいかなる外部電源も必要としない範囲で自立することができる。充電可能ユニットは、例えば充電可能な電池であることができる。
【0033】
本発明のさらなる目的は、動物給水装置を制御する方法を提供することであり、その方法は、少ない水の廃棄を達成する。
【0034】
本発明のさらなる態様によれば、この目的は、以下のことを含む、ここで述べられた態様及び/又は実施形態による動物給水装置を制御する方法によって達成される:
タイマーで第一時間間隔を測定すること、
低水位センサーで水位を感知すること、
もし一時間間隔が経過しかつ桶の水位が低水位センサーより低い第一条件に合致するなら、水出口を開放し、もし第一条件に合致できないなら、タイマーで第二時間間隔を測定すること、及び
第二時間間隔が経過した第二条件に合致するなら、水出口を開放すること。
【0035】
桶は、桶の水位が低いとき、又は動物が上述したように水を飲むのを拒む程度に水が汚れているときにのみ排水されることを確実にされるので、この目的は達成される。
【0036】
実施形態によれば、上記方法は、第三時間間隔の間に水出口を開放状態で維持することを含むことができる。
【0037】
実施形態によれば、上記方法は、第三時間間隔の少なくとも一部の間に入口ノズル装置を開放することを含むことができる。この方法では、桶の底部に収集される破片は、水を流入することによって水出口を通して洗い排出されることができる。
【0038】
実施形態によれば、上記方法は、第一時間間隔及び/又は第二時間間隔の経過と関連してタイマーを再設定することを含むことができる。この方法では、タイマーは、桶を排水することと関連して再設定されることができる。
【0039】
実施形態によれば、上記方法は、桶の水位が低水位センサーにあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置を開放することを含むことができる。この方法では、桶は、桶が低水位にあるときに水を補給されることができる。
【0040】
実施形態によれば、上記方法は、桶の水位が中間水位センサーにあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置を開放することを含むことができる。この方法では、桶は、桶が中間水位センサーによって示される水位にあるときに水を補給されることができる。
【0041】
実施形態によれば、上記方法は、桶の水位が最水位センサーにあるか又はそれより高いときに入口ノズル装置を閉鎖することを含むことができる。
【0042】
実施形態によれば、水圧シリンダーは、第一室、第二室、及び第一室と第二室の間の仕切りを形成するピストンを含み、上記方法は、出口弁装置を作動するために第一室を水導管システムを介して水供給源に連結することを含むことができる。この方法では、ピストンは、例えば桶の水出口を開放するために第一室に入る水によって変位されることができる。ピストンは、出口弁装置に連結され、それは、かくして開放されることができる。
【0043】
実施形態によれば、上記方法は、出口弁装置を作動するために第二室を水導管システムを介して水供給源に連結することを含むことができる。この方法では、ピストンは、水が第二室に入ることによって変位されることができ、水出口は、閉鎖されることができる。
【0044】
本発明のさらになる目的は、動物給水装置の桶から破片を除去するための代替配置を動物給水装置に与えることである。
【0045】
本発明の一態様によれば、上記目的は、水を保持するための桶を含む動物給水装置であって、桶が長手方向を有しかつ底部を含むものによって達成される。水出口は、底部に配置され、出口弁装置は、水出口と関連される。底部は、底部から桶中に突出するリブを与えられる。リブは、底部の中間部に与えられ、桶の実質的に長手方向に延びる。
【0046】
リブの両側には水中のいかなる破片も付着されるので、水出口を通しての桶からの破片の排水が改良される。結果として、上記目的が達成される。
【0047】
この態様による動物給水装置は、ここで開示された他の態様及び/又は実施形態の特徴を含むことができる。
【0048】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の請求項及び以下の詳細な説明を研究するときに明らかになるだろう。当業者は、本発明の異なる特徴が添付の請求項によって規定された本発明の範囲から逸脱せずに以下に記載されたもの以外の実施形態を作るために組み合わせることができることを認識するだろう。
【図面の簡単な説明】
【0049】
本発明の様々な態様は、その特定の特徴及び利点を含め、以下の詳細な説明及び添付図面から容易に理解されるだろう。
【0050】
【
図1】
図1は、実施形態による動物給水装置の側面断面図を概略的に示す。
【
図3a】
図3aは、実施形態による動物給水装置の出口弁装置を示す。
【
図3b】
図3bは、実施形態による動物給水装置の出口弁装置を示す。
【
図4】
図4は、
図1,2,3a及び3bと関連して示されかつ述べられた動物給水装置を制御する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本発明は、例示的実施形態が示されている添付図面を参照してより詳細に記載されるだろう。しかしながら、この発明は、ここで述べられた実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。例示的実施形態の開示された特徴は、本発明が属する技術の熟練者によって容易に理解されるように組み合わされることができる。同様の番号は、全体を通して同様の要素を示す。周知の機能又は構成は、簡単及び/又は明確のために必ずしも詳細に記載されないだろう。
【0052】
図1は、実施形態による動物給水装置2の側面断面図を概略的に示す。動物給水装置2は、水位5によって示されるように水を保持するための桶4を含む。動物給水装置2はまた、桶4と流体連通しかつ水供給源8に連結されるように配置された水導管システム6を含む。純粋に一例として、水供給源8から出る水導管システム6における水圧が約1barであることができることが述べられ、その圧力は、例えば弁の開放、水圧シリンダーの設定、及び桶4の充填又は補給のために好適であることができる。水導管システム6は、入口ノズル装置10に連結される。入口ノズル装置10は、一つ以上のノズルを含むことができる。示された実施形態では、入口ノズル装置10は、第一ノズル12及び第二ノズル14を含む。入口ノズル装置10は、ノズルが、水をノズルを通して桶4中に入れるために桶4中に向けられるように桶4に与えられる。
【0053】
動物給水装置2はさらに、桶4の底部18に配置された水出口16、及び水出口16と関連される出口弁装置20を含む。出口弁装置20は、水圧シリンダー21及び弁本体22を含む。水圧シリンダー21は、弁本体22に連結される。水圧シリンダー21は、水出口16を開閉するために弁本体22を作動するように配置される。水導管システム6は、水圧シリンダー21に連結される。従って、水供給源から水圧シリンダー21の異なる室に水を向けることによって、水圧シリンダー21のピストンが作動されることができ、弁本体22が水出口16を開放又は閉鎖するように動かされることができる。
【0054】
水位制御システム24は、動物給水装置2を制御するために与えられる。例えば、桶4の充填及び排水は、水位制御システム24によって制御されることができる。水位制御システム24は、コントローラー26、及び桶4の低水位を感知するように配置された低水位センサー28を含む。即ち、低水位センサー28は、桶4内に配置され、桶の4の水位が低水位センサー28にあるか又はそれより高いときに感知する。コントローラー26は、例えばメモリー、離散的論理回路、又は専用設計ASIC(特定用途集積回路)に記憶された一つ以上の制御プログラムを実行する中央処理装置を含むことができる。低水位センサー28は、コントローラー26に連結される。コントローラー26はさらに、水導管システム6に配置された一つ以上の弁に連結される。弁は、入口ノズル装置10の一つ以上のノズルを通る水の流れを制御し、水圧シリンダー21の室に向けられる水を制御し、水導管システム6における水の流れを略方向づけるように配置されることができる。コントローラー26は、例えば低水位センサー28からの信号に基づいて弁を制御することができる。例えば、コントローラー26は、水位5が低水位センサー28に達するときに水導管システム6の弁を開放して水供給源8から水導管システム6及びノズル入口装置10を通して水を桶4に補給することができる。
【0055】
水位制御システム24はさらに、タイマー30を含む。タイマー30は、別個の装置であることができ、又はある実施形態では、それは、例えばコントローラー26においてプログラムされた一つ以上のタスクとしてコントローラー26において直接実施されることができる。タイマー30は、一つ以上の時間間隔を測定するために利用されることができる。かかる時間間隔は、例えば桶4の排水、充填、及び洗浄と関連して使用されることができる。水位制御システム24は、第一時間間隔がタイマー30において経過し、桶の水位が低水位センサー28にあるか又はそれより低いときに出口弁装置20を作動することによって水出口16を開放するように配置されることができる。水位制御システム24の第一条件は、もし第一時間間隔がタイマー30において経過し、桶の水位が低水位センサー28にあるか又はそれより低いなら合致されることができる。第一時間間隔は、例えば12時間であることができる。さらに、水位制御システム24は、第二時間間隔が経過したときに出口弁装置20を作動することによって水出口16を開放するように配置されることができる。水位制御システム24の第二条件は、第二時間間隔が経過したときに合致されることができる。第二時間間隔は、常に第一時間間隔が経過した後に経過する。即ち、第二時間間隔が第一時間間隔の開始から測定されるなら、即ち第一及び第二時間間隔の測定が同時に開始するなら、第二時間間隔は、第一時間間隔より長い。第二時間間隔は、この場合において、通常、第一時間間隔の長さの少なくとも二倍であり、例えば24時間であることができる。もし第二時間間隔が第一時間間隔の終了から測定されるなら、第二時間間隔は第一時間間隔後に続く。もし第二時間間隔の測定が第一時間間隔内で開始するなら、第二時間間隔は、第一時間間隔が終了した後に終了する。タイマー30は、例えば水出口16が開放されるとき又は水出口16が開放された後に再び閉鎖されるとき、例えば桶の排水と関連して再設定されることができる。即ち、タイマー30は、第一時間間隔の経過及び第二時間間隔の経過と関連して再設定されることができる。時間間隔は、もちろん動物が同じ桶から飲む量、桶のサイズ、環境条件などに依存し、従って上述の時間間隔は、例示として見なされるにすぎない。
【0056】
水位制御システム24はさらに、最上水位センサー32及び中間水位センサー34を含む。最上水位センサー32は、桶4の最上水位を感知するように配置される。即ち、最上水位センサー32は、桶4の内側に配置され、桶4の水位が最上水位センサー32にあるか又はそれより上にあるときに感知する。中間水位センサー34は、桶4の中間水位を感知するように配置される。即ち、中間水位センサー34は、桶4の内側に配置され、桶4の水位が中間水位センサー34にあるか又はそれより上にあるときに感知する。最上位及び中間水位センサー32,34は、コントローラー26に連結される。
【0057】
動物給水装置2は、充電可能ユニット38に連結された発電機36を含む。発電機36及び充電可能ユニット38は、電力ユニットの一部を形成する。発電機36は、水導管システム6に連結され、従って水導管システム6を通して流れる水供給源からの水によって駆動される。従って、発電機36は、ローターを含み、それは、水導管システム6において流れる水によって駆動される。発電機36は、充電可能ユニット38を充電するために配置される。充電可能ユニット38は、例えば充電可能な電池を含むことができる。充電可能ユニット38は、水位制御システム24に連結される。従って、充電可能ユニット38からの電力は、弁又は水位制御システム24、特に水位制御システム24の構成要素、例えばコントローラー26、及びセンサー28,32,34のような動物給水装置2の電力消費装置に動力を供給することができる。
【0058】
桶4は、底部18を含む。桶4及び底部18は、長手方向40を持つ。長手方向40は、桶4の二つの水平方向の長い方に沿って延びる。桶4の水出口16は、長手方向40で見ると底部18の一端に配置される。底部18は、水出口16に向かって傾斜されている。従って、水出口16が開放されるときに桶4が完全に排水されることを確実にすることができる。底部18は、底部18から上方に突出するリブ42を与えられる。リブ42は、長手方向40に沿ってかつそれを横切って見ると底部18の中間部分に与えられる。リブ42は、実質的に長手方向40に延びる。純粋に一例として述べるが、桶4は、長手方向40に2メートルの長さであり、60cmの幅(長手方向40を横切る長さ)であり、その深さ端で30cmの深さであることができる。かかる寸法の桶では、リブ42は、例えば120〜180cmの長さ、底部18の近くで0.5〜25cmの幅、及び3〜10cmの高さを持つことができる。リブ42は、例えば
図2に示されるように幅広いベース及び狭い上部を持つことができる。
【0059】
図2は、長手方向40を横切る、
図1に示された動物給水装置2の断面を示す。ノズル装置10は、桶4の一つの内側に配置される。ノズル装置10の少なくとも第一ノズル12は、実質的に長手方向40に向けられる。従って、第一ノズル12を通って桶4中に流れる水は、実質的に長手方向40に向けられるだろう。底部18の中間部分におけるリブ42の配置のため、第一ノズル12から流入する水は、リブ42のまわりから水出口16への水の流れを形成するだろう。純粋に一例として挙げるが、水導管システム6における約1.5barの水圧が上で例示したサイズの桶においてリブ42のまわりに強い流れを確保することを述べることができる。水出口16が開放され、桶4が排水されるとき、水の流れは、破片が桶4から洗い流されることを確実にするだろう。従って、水出口16は、第三時間間隔(それは例えば1〜2分間でありうる)時に開放されることができ、水位制御システム24は、第三時間間隔の少なくとも一部の間に入口ノズル装置10を開放するように配置されることができる。この方法では、桶4は、桶4の排水時にきれいな水で洗浄されることができる。さらに、リブ42のために、水が第一ノズル12から水出口16に流れるときに底部18の中間部分に汚れた水は全くなく、従って破片も全くない。
【0060】
図3a及び3bは、実施形態による動物給水装置2の出口弁装置20を示す。動物給水装置2は、
図1及び2と関連して示されかつ述べられた動物給水装置2であることができる。動物給水装置2は、桶4を含む。桶4は、桶4の底部に配置された水出口16を与えられる。出口弁装置20は、水出口16と関連され、例えば水出口16の開閉のために配置され、弁本体22、及び弁本体22に連結された水圧シリンダー21を含む。特に水圧シリンダー21のピストン43は、弁本体22に連結される。弁本体22は、動物給水装置2に旋回可能に連結される蓋44を含む。蓋44は、水出口16を閉鎖するために配置される。従って、蓋44は、水圧シリンダー21によって操作されることができる。蓋44は、水出口16のリム46に対して当接するように配置される。蓋44は、水出口16が蓋44によって閉鎖されるときにリム46に対して当接するゴムマット48を与えられることができる。蓋44は、水出口16の明確な開放及び閉鎖を与える。また、わらや牧草の形の破片が通って流出できるように十分に大きい開口によって形成される水出口16及び蓋44の配置は、出口弁装置がかかる破片によってその機能を阻止又は妨害されないことを確実にする。純粋に一例として挙げるが、水出口16は、少なくとも200mm
2の貫流面積を持つことができ、水出口16は、破片の排出を確保するために障害物がないことが好適でありうる。
【0061】
出口弁装置20の水圧シリンダー21は、水導管システム6に連結される。従って、水圧シリンダー21は、水導管システム6における水圧によって駆動されることができる。水供給源8から水圧シリンダー21の二つの室52,54のいずれか一つに水を向けるための出口弁装置20の制御弁50は、水導管システム6に配置される。水供給源8に連結されない各室52,54からの水は、排水されるか又は桶4に向けられることができる。二つの室52,54は、ピストン43によって分離される。動物給水装置2は、
図1及び2と関連して述べたような水位制御システムを含むことができる。水位制御システムは、出口弁装置20の制御弁50に連結されることができる。従って、水位制御システムは、水圧シリンダー21の二つの室52,54の一つの中に水を向けるように制御弁50を制御することによって水出口16を開閉することができる。出口弁装置20は、充電可能ユニット38に連結された電力消費装置を形成することができる。特に、制御弁50は、電力消費装置を形成することができる。
【0062】
図4は、
図1,2,3a及び3bと関連して示されかつ述べられた動物給水装置2を制御する方法を示す。
上記方法は、以下のことを含む:
タイマー30で第一時間間隔を測定すること100;
低水位センサー28で水位を感知すること102;
もし第一時間間隔が経過しかつ桶4の水位が低水位センサー28にあるか又はそれより低い第一条件に合致するなら、水出口16を開放すること104。
【0063】
従って、水位制御システム24は、第一時間間隔が経過しかつ桶4の水位が低いときにのみ水出口16を開放するように設定されることができる。桶4の水位が低水位センサー28より上にあるときに万一第一時間間隔が経過するなら、桶4は排水されない。従って、動物は、水位が低水位センサー4にあるか又はそれより低くなるまで桶4から水を飲み続けることができる。そのときにのみ桶4は排水される。
【0064】
上記方法はさらに、以下のことを含む:
タイマー30で第二時間間隔を測定すること106;及び
もし第二時間間隔が経過した第二条件に合致するなら、水出口16を開放すること108。
従って、もし少なくとも動物が桶4から飲まない程度に水が汚れているなら、第二時間間隔の経過で水位制御システム24は水出口16を開放し、桶4を排水するだろう。第二時間間隔は、例えば第一時間間隔の開始から又は第一時間間隔の終了から測定されることができる。それは、第一時間間隔より実質的に長いことが好ましい。
【0065】
実施形態によれば、上記方法は、第三時間間隔の間に水出口16を開放状態で維持すること110を含むことができる。第三時間間隔の長さは、桶4の容量及び水出口16のサイズに基づいて選択される。第三時間間隔は、第一時間間隔より実質的に短いことが好ましい。
【0066】
実施形態によれば、上記方法は、第三時間間隔の少なくとも一部の間に入口ノズル装置10を開放すること112を含むことができる。従って、桶4内に流れる水は、桶4を洗浄し、例えば破片を除去し、及び/又は汚れた水が桶4の外に洗い流されることを確実にするだろう。
【0067】
実施形態によれば、上記方法は、第一時間間隔及び/又は第二時間間隔の経過と関連してタイマー30を再設定すること109を含むことができる。
【0068】
実施形態によれば、上記方法は、桶4の水位が低水位センサー28にあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置10を開放すること114を含むことができる。
【0069】
実施形態によれば、上記方法は、桶4の水位が中間水位センサー34にあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置10を開放すること116を含むことができる。
【0070】
実施形態によれば、上記方法は、桶4の水位が最上水位センサー32にあるか又はそれより高いときに入口ノズル装置10を閉鎖すること118を含むことができる。
【0071】
従って、桶4の充填又は補給は、低水位センサー28によって感知される水位に基づくことができる。桶4の水位が低水位センサーにあるか又はそれより低いとき、入口ノズル装置10が開放されることができる。入口ノズル装置10は、予め決められた長さの時間間隔中、開放状態で維持されることができる。あるいは、入口ノズル装置10は、桶4の水位が上述のように最上水位センサー32に達するときに閉鎖されることができる。もし水位制御システム24が桶4の中間水位を感知するように配置された中間水位センサー34を含むなら、桶4は、代わりに上述のように水位が中間水位センサー34にあるか又はそれより低いときに入口ノズル装置10を開放することによって充填又は補給されることができる。再び、入口ノズル装置10は、予め決められた長さの時間間隔中、開放状態で維持されることができるか、又は入口ノズル装置10は、桶4の水位が最上水位センサー32に達するときに閉鎖されることができる。もし水位制御システム24がこの方法で使用される中間水位センサー34を含むなら、第一時間間隔の経過後、中間水位センサー34からのセンサー信号は、水位制御システム24によって無視される。従って、桶4は、桶4の水位が中間水位センサー34より低いときに水を補給されない。水出口16を開放すること104は、いったん桶4の水位が低水位センサー28に達するか、又は第二時間間隔の経過後に行なわれるだろう。
【0072】
上記方法は、出口弁装置20を作動するために水圧シリンダー21の第一室52を水導管システム6を介して水供給源8に連結すること120を含むことができる。従って、水圧シリンダー21のピストン43は、第一室52に入る水によって変位されることができる。ピストン43の変位によって、桶4の水出口16は開放される。
【0073】
実施形態によれば、上記方法は、出口弁装置20を作動するために第二室54を水導管システム5を介して水供給源8に連結すること122を含むことができる。従って、水圧シリンダー21のピストン43は、第二室54に入る水によって変位されることができる。ピストン43の変位によって、桶4の水出口16は閉鎖される。
【0074】
上記の例示的実施形態は、当業者によって理解されるように組み合わされることができる。ここで充填及び補給の用語は、同じ実際的な意味を持つ。また、第一及び第二時間間隔の長さは、桶の容積、給水される動物の数、動物に給水するために利用可能な桶の数、わらや汚物の存在のような環境条件、桶の位置などを考慮しうる特定の条件に適応されることができることが理解される。前述したように、水導管システム6の圧力は、例えば1bar〜1.5barであることができる。水供給源8から出る水導管システム6の圧力は、代替的には例えば2〜3bar又はそれより高くすることができる。第一ノズル12は、
図1及び2に示されるように一つ以上の第二ノズル14の下に配置されることができる。あるいは、第一ノズルは、一つ以上の第二ノズル14の上に、又は一つ以上の第二ノズル14の中央に、又は一つ以上の第二ノズル14のそばに横方向に配置されることができる。本発明は、例示的実施形態を参照して記載されたが、多くの様々な変更、修正などが当業者に明らかになるだろう。それゆえ、前述の内容は、種々の例示的実施形態を示すこと、そして本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることが理解されるべきである。
【0075】
ここで使用される用語「含む(comprising又はcomprises)」は、範囲を設定しない用語であり、一つ以上の述べられた特徴、要素、工程、成分又は機能を含むが、一つ以上の他の特徴、要素、工程、成分もしくは機能又はそれらの群の存在又は追加を除外しない。
【0076】
ある要素が別の要素に「連結」されるものとして言及されるとき、それは、他の要素又は存在しうる介在要素上に直接あるか又は結合されるか又は連結されることができることが理解されるだろう。逆に、ある要素が別の要素に「直接連結」されるものとして言及されるとき、介在要素が存在しない。