【実施例】
【0116】
本明細書内における本発明の化合物は、一般的に、市販の出発原料で開始し、当業者に公知の合成技術を使用して調製することができる。
【0117】
[実施例1]
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(2011年12月8日公開のWO2011/153509(Amgen Inc.)の実施例351
【化5】
ステップA.2−(3−クロロフェニル)−1−(4−クロロフェニル)エタノン
【化6】
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、117mL)を、テトラヒドロフラン(58mL)中の2−(3−クロロフェニル)酢酸(10g、58.6mmol)の−78℃溶液に、1時間かけて徐々に添加した。−78℃で40分間撹拌後、テトラヒドロフラン(35mL)中のメチル4−クロロベンゾエート(10g、58.6mmol)の溶液を、10分の期間をかけて添加した。その反応物を、−78℃で3時間撹拌し、次いで25℃まで温めた。25℃で2時間後、その反応物を、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止処理し、大部分のテトラヒドロフランを減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(2回、100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。生成物をエーテル/ペンタンから再結晶化させ、表題化合物を白色固体として得た。
【0118】
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6,δppm):8.05(m,2H)、7.62(m,2H)、7.33(m,3H)、7.21(br d,J=7.3Hz,1H)、4.45(s,2H)。MS(ESI)=265.1[M+H]
+。
【0119】
ステップB:メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエート
【化7】
メチルメタクリレート(12.65mL、119mmol)を、テトラヒドロフラン(283mL)中の2−(3−クロロフェニル)−1−(4−クロロフェニル)エタノン(30g、113mmol、実施例1、ステップA)の溶液に添加した。次いでカリウムtert−ブトキシド(1.27g、11.3mmol)を添加し、反応物を室温で2日間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、300mLの酢酸エチルで置き換えた。有機相をブライン(50mL)、水(3回、50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエートをジアステレオ異性体のおよそ1:1混合物として得た。
【0120】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.87(m,2H)、7.38(m,2H),7.27〜7.14(一連のm,4H),4.61(m,1H),3.69(s,1.5H),3.60(s,1.5H)、2.45(m,1H)、2.34(m,1H)、2.10(ddd,J=13.9,9.4,5.5Hz,0.5H)、1.96(ddd,J=13.7,9.0,4.3Hz,0.5H)、1.22(d,J=7.0Hz,1.5H)、1.16(d,J=7.0,1.5H)。MS(ESI)=387.0[M+23]
+。
【0121】
ステップC:(3S,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン、及び(3R,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【化8】
メチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエート(40g、104.0mmol、実施例1、ステップB)を、200mLの無水トルエン中に溶解させ、真空下で濃縮した。残渣を、使用前に2時間、高真空下に置いた。化合物を2×20gのバッチに分け、以下のように処理した:無水2−プロパノール(104mL)中のメチル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエート(20g、52.0mmol)を、250mLガラス製水素化容器中、カリウムtert−ブトキシド(2.33g、20.8mmol)で処理した。3.8mLのトルエン中のRuCl
2(S−xylbinap)(S−DAIPEN)(0.191g、0.156mmol、Strem Chemicals,Inc.、Newburyport、MA)を添加した。1.5時間後、容器を50psi(344.7kPa)まで加圧し、水素で5回パージし、室温で撹拌させた。その反応物に、必要に応じて追加の水素を注入した。3日後、反応物を組み合わせ、50%飽和塩化アンモニウム溶液と酢酸エチルとの間で分割した。水層を酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物(主として、(4R,5R)−イソプロピル4−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−メチルペンタノエート)を、テトラヒドロフラン(450mL)及びメタノール(150mL)中に溶解させた。水酸化リチウム(1.4M、149mL、208mmol)を添加し、その溶液を室温で24時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチル中に再溶解させた。1Nの塩酸水溶液を、水層が約1のpHを有するまで、撹拌しながら添加した。層を分離し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その物質を200mLの無水トルエン中に溶解させ、ピリジニウムp−トルエンスルホン酸塩(PPTS、0.784g、3.12mmol)で処理した。その反応物を、ディーンスターク条件下で、セコ酸が消費されるまで(約2時間)加熱して還流させた。その反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。その溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(120gカラム、100%ジクロロメタンで溶離)によって精製した。表題化合物を、およそ94:6の鏡像異性体比、及びメチルジアステレオ異性体の7:3混合物を有する白色固体として得た。
【0122】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.22〜6.98(一連のm,5H)、6.91(dt,J=7.4,1.2Hz,0.3H)、6.81(m,2H)、6.73(dt,J=7.6,1.4Hz,0.7H)、5.76(d,J=4.1Hz,0.3H)、5.69(d,J=4.7Hz,0.7H)、3.67(dt,J=6.6,4.3Hz,0.3H)、3.55(td,J=7.8,4.7Hz,0.7H)、2.96(四重項のd,J=13.5,6.7Hz,0.7H)、2.81(m,0.3H)、2.56(dt,J=14.3,8.0Hz,0.7H)、2.32(dt,J=13.69,7.0Hz,0.3H)、2.06(ddd,J=13.7,8.4,4.1,0.3H)、1.85(ddd,J=14.1,12.5,7.4,0.7H)、1.42(d,J=7.0Hz,0.9H)、1.41(d,J=6.7Hz,2.1H)。MS(ESI)=357.0[M+23]
+。[α]
D(22℃,c=1.0,CH
2Cl
2)=−31.9°;m.p.98〜99℃。
【0123】
ステップD.(3S,5R,6R)−3−アリル−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【化9】
−35℃(アセトニトリル/ドライアイス浴)の、テトラヒドロフラン(22mL)中の(3S,5R,6R)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン、及び(3R,5S,6S)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(4.5g、13.4mmol、実施例1、ステップC)、ならびに臭化アリル(3.48mL、40.3mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(1.0M、17.45mL、17.45mmol)中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液で処理した。その反応物を、1時間かけて−5℃まで温め、次いで50%飽和塩化アンモニウムで反応停止処理した。その反応物を100mLの酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、真空下で静置して、表題化合物を白色固体として得た。キラルSFC(92%CO
2、8%メタノール(20mMアンモニア)、5mL/分、Phenomenex Lux−2カラム(Phenomenex、Torrance.CA)、100バール(10,000kPa)、40℃、5分法)を使用して、本化合物が96:4の鏡像異性体比を有することを決定した。(主要鏡像異性体:表題化合物、保持時間=2.45分、96%;少量鏡像異性体(構造は図示せず、保持時間=2.12分、4%)。表題化合物を、ヘプタン(40mL中4.7gスラリー化)に還流で添加することにより再結晶化させ、1.5mLのトルエンを滴加して可溶化した。その溶液を0℃まで冷却した。白色固体を濾過し、20mLの冷ヘプタンですすぎ、白色粉末を得た。キラルSFC(92%CO
2、8%メタノール、Phenomenex Lux−2カラム、上記と同じ方法)が、99.2:0.8の鏡像異性体比を示した。(主要鏡像異性体、2.45分、99.2%;少量鏡像異性体:2.12分、0.8%)
【0124】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.24(ddd,J=8.0,2.0,1.2Hz,1H)、7.20−7.15(一連のm,3H)、6.91(t,J=2.0Hz,1H)、6.78(br d,J=7.6Hz,1H)、6.60(m,2H)、5.84(ddt,J=17.6,10.2,7.4Hz,1H)、5.70(d,J=5.3Hz,1H)、5.21〜5.13(一連のm,2H)、3.82(dt,J=11.7,4.5Hz,1H)、2.62(ABXJ
AB=13.7Hz,J
AX=7.6Hz,1H)、2.53(ABX,J
AB=13.9Hz,J
BX=7.2Hz,1H)。1.99(dd,J=14.1,11.9Hz,1H)、1.92(ddd,J=13.9,3.9,1.2Hz,1H)。
13C NMR(CDCl
3,100MHz,δppm):175.9、140.2、134.5、134.3、134.0、132.2、129.8、128.6、128.0、127.9、127.8、126.4、119.9、83.9、44.5、42.4、40.7、31.8、26.1。MS(ESI)=375.2[M+H]
+。IR=1730cm
−1。[α]
D(24℃,c=1.0,CH
2Cl
2)=−191°。m.p.111〜114℃。
【0125】
ステップE.(2S)−2−((2R)−2−(3−クロロフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペント−4−エナミド
【化10】
(3S,5R,6R)−3−アリル−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(125.0g、333mmol、実施例1、ステップD)を、(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール(101g、999mmol)に添加し、反応混合物を、110℃で、アルゴン下で25時間加熱した。その反応混合物を、酢酸イソプロピルで希釈し、室温まで冷却し、3Mの塩酸(400mL)を徐々に添加した。その混合物を室温で20分間撹拌し、層を分離した。有機層を1Mの塩酸(200mL)及びブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、所望の生成物を茶色の油(159g)として得た。
【0126】
ステップF.(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−6−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホン酸塩
【化11】

磁気撹拌棒、添加漏斗、セプタム、内部温度センサを備えた2Lの四口丸底フラスコに、p−トルエンスルホン酸無水物(240g、734mmol)、及び無水ジクロロメタン(600mL)を充填した。内部温度を14℃に調整し、混合物を10分間撹拌した。無水ジクロロメタン(400mL)中の(S)−2−((2R,3R)−2−(3−クロロフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペント−4−エナミド(159.0g、334mmol、実施例1、ステップE)の溶液を、その反応混合物に添加した。温度は17℃まで上昇した後、14℃に戻った。反応混合物を7℃まで冷却し、2,6−ルチジン(160mL、1372mmol)(活性化4Å分子ふるい上で乾燥させた)を、添加漏斗を介して、反応混合物に滴加した。添加は1時間後に完了した。反応混合物を水槽から取り出し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、16時間還流で加熱した。LCMSは、いくらかの中間物が残存することを示した。追加のp−トルエンスルホン酸無水物(0.25当量)及びルチジン(0.5当量)を添加し、反応混合物を8時間還流で加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を室温まで冷却し、添加漏斗を介して、1Mの硫酸水溶液(764mL、764mmol)に撹拌しながら添加した。添加には30分を要し、その後、溶液を室温で30分間撹拌した。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、茶色のシロップを得た。そのシロップからいかなるジクロロメタンをも除去するため、それを酢酸エチル中に取り込み、真空下で2回濃縮して、濃厚な茶色のシロップを得た。酢酸エチル(2L)を添加し、全てのシロップが溶解するまで(約45分)混合物を60℃で加熱した。その溶液を室温まで冷却しながら撹拌した。2時間後に結晶が形成され、混合物を1時間10℃まで冷却した後、真空濾過及び冷たい(10℃)酢酸エチルでの洗浄により、固体を収集した。これにより、70gの所望の生成物をオフホワイトの結晶性固体として得た。濾液を真空下で1.5Lまで濃縮し、混合物を10℃で1.5時間撹拌した。混合物を真空下で濾過して、NMRによりルチジニウムトシレートであることが示された薄茶色の結晶性固体を得た。濾液を真空下で濃縮して、茶色のシロップ(161g)を得た。ヘプタンをそのシロップに添加し、その混合物を加熱した。最小量の酢酸エチルを、原料が溶解するまで添加した。その溶液を室温まで冷却し、次いで冷凍室内に置いた。結果として生じた固体を、真空濾過により収集し、冷たい(0℃)酢酸エチルで洗浄して、所望の生成物をオフホワイトの結晶性固体(34g)として得た。濾液を濃縮して、茶褐色の油を得、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(1.5kg SiO
2カラム、ヘキサン中20%〜100%のアセトンの勾配溶離)により精製して、所望の生成物を薄茶色のシロップ(73g)として得た。
【0127】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−0.3〜−0.2(m,2H)、0.06〜0.11(m,1H)、0.31〜0.36(m,1H)、0.38〜0.43(m,1H)、1.57(s,3H)、1.91(dd,J=3.7及び13.9Hz、1H),2.36(s,3H),2.64(dd,J=7.3and13.7Hz,1H),2.72(dd,J=7.6及び13.7Hz,1H)、2.95(t,J=13.9Hz,1H)、3.32(dt,J=3.7及び10.8Hz,1H)、4.47(t,J=8.6Hz,1H)、4.57〜4.62(m,1H)、5.32(d,J=16.9Hz,1H)、5.35(d,J=10.3Hz,1H)、5.46(t,J=9.5Hz,1H)、5.82(d,J=10.5Hz,1H)、5.84〜5.93(m,1H)、6.94(br s,1H)、7.04(s,1H)、7.14〜7.20(m,5H)、7.28〜7.40(m,3H)、7.88(d,J=8.1Hz,2H))。MS(ESI)440.1[M+H]
+。
【0128】
ステップG.(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【化12】
2−メチル−2−プロパンチオール(0.195mL、1.796mmol、活性化4Å分子ふるい上で乾燥させた)を、無水テトラヒドロフラン(4mL)中のテトラヒドロフラン(1.0M、1.8mL、1.8mmol)中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液に、室温で添加した。その反応混合物を60℃で加熱した。60℃で15分後、(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−6−(3−クロロフェニル)−5−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホン酸塩(1.00g、1.632mmol、実施例1、ステップF)を、固体として添加した。その反応混合物を60℃で12時間加熱し、次いで室温まで冷却し、水で希釈した。その溶液を酢酸エチルで3回抽出し、有機物をプールし、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、上清をデカントし、真空下で濃縮して、茶色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(80g SiO
2カラム、ヘキサン中10〜60%の酢酸エチル勾配溶離による精製により、所望の生成物を無色のシロップとして得た。
【0129】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−0.88〜−0.85(m,1H)、−0.16〜−0.13(m,1H)、0.22〜0.27(m,1H)、0.39〜0.44(m,1H)、1.28(s,3H)、1.35(s,9H)、1.66〜1.71(m,1H)、1.86(dd,J=3.2及び13.5Hz,1H)、2.16(t,J=13.7,1H)、2.21〜2.27(m,1H)、2.60(dd,J=4.4及び12.0Hz,1H)、2.65(d,J=7.6Hz,2H)、3.12(dt,J=3.2及び10.3Hz,1H)、3.60(t,J=11.3Hz,1H)、4.68(d,J=10.3Hz,1H)、5.16〜5.19(m,2H)、5.83〜5.92(m,1H)、6.79(d,J=7.6Hz,1H)、6.93〜7.04(m,3H)、7.09〜7.16(m,2H)、7.19〜7.24(m,2H)。MS(ESI)530.2[M+H]
+。
【0130】
ステップH.2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【化13】
塩化ルテニウム(III)水和物(30.0mg、0.135mmol)を、酢酸エチル(12mL)、アセトニトリル(12mL)、及び水(18mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン(3.25g、6.13mmol、実施例1、ステップH)、及び過ヨウ素酸ナトリウム(1.33g)の溶液に、18℃で添加した。添加時に温度は25℃まで上昇した。温度を22℃より下に維持しながら、追加の過ヨウ素酸ナトリウムを、1回1.33gを5回、30分かけて添加した。1.5時間後、LCMSが、反応が完了したことを示し、過ヨウ素酸ナトリウム(1当量)を添加した。1.5時間後、反応混合物を真空濾過し、酢酸エチルで洗浄し、層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機物を組み合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、緑色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(330g SiO
2カラム、ヘキサン中0%〜20%イソプロパノールの勾配溶離による精製により、表題化合物を白色固体として得た。
【0131】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−1.15〜−1.05(m,1H)、−0.35〜−0.25(m,1H)、0.18〜0.28(m,1H)、0.33〜0.40(m,1H)、1.45(s,9H)、1.51(s,3H)、1.86(dd,J=2.7及び13.7Hz,1H)、1.87〜1.93(m,1H)、2.47(t,J=13.9,1H)、2.72〜2.76(m,1H)、2.76(d,J=15.5Hz,1H),2.93(d,J=13.7Hz,1H)、3.12(d,J=15.1Hz,1H)、3.12(dt,J=2.7and12.5Hz,1H)、4.29(t,J=11.5Hz,1H)、4.95(d,J=10.8Hz,1H)、6.86〜6.89(m,1H)、6.96(br s,1H),7.08〜7.14(m,3H)、7.15〜7.35(m,3H)。MS(ESI)580.2[M+H]
+。
【0132】
[実施例2]
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセトアミド
【化14】
塩化オキサリル(0.033mL、0.379mmol)を、無水ジクロロメタン(1.5mL)中の2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(0.200g、0.344mmol、実施例1、ステップH)の溶液に、室温で添加した。その反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して、酸塩化物を白色の泡(206mg)として得た。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0M、0.516mL、0.516mmol)、及び無水テトラヒドロフラン(0.5mL)を、室温で添加した。その反応混合物を室温で5.5時間撹拌し、次いで1Nの塩酸で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機物をプールし、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、上清をデカントし、真空下で濃縮して、黄色の泡を得た。フラッシュクロマトグラフィ(12g SiO
2カラム;35%〜100%酢酸エチルの勾配溶離)による精製により、表題化合物をオフホワイトの泡として得た。
【0133】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−1.10〜−1.00(m,1H)、−0.38〜−0.325(m,1H)、0.17〜0.26(m,1H)、0.30〜0.38(m,1H)、1.43(s,3H)、1.44(s,9H)、1.85〜1.92(m,1H)、2.00(dd,J=2.7及び13.5Hz,1H)、2.39(t,J=13.7,1H)、2.65〜2.75(m,1H)、2.73〜2.80(m,2H)、2.90〜2.96(m,1H)、3.31(dt,J=2.9及び10.8Hz,1H)、4.30〜4.38(m,1H)、4.96(d,J=10.8Hz,1H)、5.63(br s,1H)、6.64(br s,1H)、6.90〜6.91(m,1H)、7.00(s,2H)、7.06〜7.11(m,3H)、7.12−7.29(m,2H)。MS(ESI)579.2[M+H]
+。
【0134】
[実施例3]
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)−N−フェニルアセトアミド
【化15】
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、0.117g、0.612mmol)を、2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(0.118g、0.204mmol、実施例1、ステップH)、及びアニリン(0.020mL、0.225mmol)の溶液に、0℃で添加した。添加完了後、反応混合物を氷浴から取り出し、室温で19時間撹拌した。その反応混合物を氷冷の1Mの塩酸で希釈してpHを1に調整し、その溶液をエーテルで2回抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、上清をデカントし、真空下で濃縮して、オレンジ色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィ(12g SiO
2カラム、ヘキサン中15%〜100%の酢酸エチルの勾配溶離による精製により、表題化合物を白色の泡として得た。
【0135】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−1.32〜−1.20(m,1H)、−0.40〜−0.28(m,1H)、−0.28〜−0.10(m,1H)、0.30〜0.40(m,1H)、1.45(s,9H)、1.47(s,3H)、1.94(br s,1H)、2.07(dd,J=2.7及び13.7Hz,1H)、2.39(t,J=13.7,1H)、2.67〜2.73(m,2H)、2.95(t,J=13.5Hz,2H)、3.30(dt,J=2.7及び11.0Hz,1H)、4.31(br t,J=11.7Hz,1H)、4.94(d,J=10.8Hz,1H)、6.86〜6.89(m,1H),6.99(s,1H)、7.02〜7.09(m,6H)、7.17(t,J=7.3Hz,1H)、7.38(t,J=8.3Hz,2H)、7.66(d,J=7.8Hz,2H)。MS(ESI)655.3[M+H]
+。
【0136】
[実施例4]
2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【化16】
ステップA.メチル−4−クロロ−3−フルオロベンゾエート
【化17】
メタノール(4.5L)中の4−クロロ−3−フルオロ安息香酸(450.0g、2.586mol、Fluororochem、Derbyshire、UK)の溶液を、0℃まで冷却し、塩化チオニル(450.0mL)を30分かけて添加した。その反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。その反応物をTLCでモニタリングした。完了すると、溶媒を減圧下で除去し、残渣を1.0Mの炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)で反応停止処理した。水層をジクロロメタン(2回、5.0L)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物を薄茶色の固体として得た。粗化合物を、さらなる精製をせずに、次のステップで使用した。
【0137】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.82〜7.74(m,2H)、7.46(dd,J=8.2,7.5Hz,1H)、3.92(s,3H)。
【0138】
ステップB.1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)エタノン
【化18】
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(テトラヒドロフラン中1M、4L、4000mmol)を、1時間かけて、無水テトラヒドロフラン(1.75L)中の3−クロロフェニル酢酸(250.0g、1465mmol)の溶液に、−78℃で、窒素下で添加した。結果として生じた反応混合物を−78℃でさらに1時間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン(500mL)中のメチル−4−クロロ−3−フルオロベンゾエート(221.0g、1175mmol、実施例4、ステップA)の溶液を、1時間かけて、−78℃で添加し、結果として生じた反応混合物を同じ温度で2時間撹拌した。その反応物をTLCでモニタリングした。完了時に、反応混合物を2Nの塩酸(2.5L)で反応停止処理し、水相を酢酸エチル(2回、2.5L)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(2.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗物質を得、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル:100〜200メッシュ、生成物はヘキサン中2%の酢酸エチルにおいて溶離)により精製して、表題化合物を白色固体として得た。
【0139】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.74(ddd,J=10.1,8.9,1.8Hz,2H)、7.56〜7.48(m,1H)、7.26(t,J=6.4Hz,3H)、7.12(d,J=5.7Hz,1H)、4.22(s,2H)。MS(ESI)282.9[M+H]
+。
【0140】
ステップC.メチル5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエート
【化19】
メチルメタクリレート(125.0g、1097mmol)、及びカリウムtert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M、115mL、115mmol)を、無水テトラヒドロフラン(2.61L)中の1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)エタノン(327.0g、1160mmol、実施例4、ステップB)の溶液に、0℃で順次添加した。その反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで周囲温度まで温め、12時間撹拌した。完了時に、反応物を水(1.0L)で反応停止処理し、酢酸エチル(2回、2.5L)で抽出した。組み合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗物質を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル:60〜120メッシュ、生成物はヘキサン中4%の酢酸エチルにおいて溶離)により精製し、表題化合物(ジアステレオ異性体の混合物)を薄黄色の液体として得た。
【0141】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.74〜7.61(m,4H)、7.47〜7.40(m,2H)、7.28〜7.18(m,6H)、7.16〜7.10(m,2H)、4.56(m,2H)、3.68(s,3H),3.60(s,3H)、2.50〜2.39(m,2H)、2.37〜2.25(m,2H)、2.10〜2.02(m,1H)、1.94(ddd,J=13.6,9.1,4.2Hz,1H)、1.21(d,J=7.0Hz,3H)、1.15(d,J=7.0Hz,3H)。MS(ESI)383.0[M+H]
+。
【0142】
ステップD.(3S,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン、及び(3R,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【化20】
メチル5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−5−オキソペンタノエート(138.0g、360mmol、実施例4、ステップC)(グローブバッグに移す前に氷上で10分間冷却した)を充填した2000mL反応器中、無水2−プロパノール(500mL)及びカリウムtert−ブトキシド(16.16g、144mmol)を、アルゴン下で密封したグローブバッグの中で順次追加した。この混合物を30分間撹拌させた。30.0mLトルエン中のRuCl
2(S−xylbinap)(S−DAIPEN)(1.759g、1.440mmol、Strem Chemicals,Inc.、Newburyport、MA、グローブバッグ内で秤量)を添加した。その反応物を室温で2時間激しく撹拌した。その容器を水素化装置上に設置し、水素で3回パージし、50psi(344.7kPa)まで加圧した。反応物を室温で一晩撹拌させた。完了時、反応物を水(1.5L)で反応停止処理し、酢酸エチル(2回、2.5L)で抽出した。有機層をブライン(1.5L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗物質を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル;60〜120メッシュ;生成物はヘキサン中12%の酢酸エチルにおいて溶離)により精製して、暗色の液体をジアステレオ異性体として得た。
【0143】
生成物をテトラヒドロフラン(1.9L)及びメタノール(480mL)中の(240.0g、581mmol)中に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(2.5M水溶液、480.0mL)を添加した。その反応混合物を周囲温度で12時間撹拌した。完了時に、溶媒を減圧下で除去し、残渣を2Nの塩酸でpH5〜6の間まで酸性化した。水相を酢酸エチル(2回、1.0L)で抽出した。組み合わせた有機層をブライン(750mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、暗色の液体を得、それをさらなる精製をせず使用した。
【0144】
粗中間物の一部(25.4g、主としてセコ酸)を、ディーンスターク装置を備えた500mL丸底フラスコに添加した。ピリジニウムp−トルエンスルホン酸塩(0.516g、2.053mmol)、及びトルエン(274mL)を添加し、混合物を1時間還流させた(油槽温度約150℃)。反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)で希釈し、ジエチルエーテル(2回、150mL)で抽出し、ブライン(150mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(3分割、330g SiO
2/各、ヘキサン中0%〜30%のアセトンの勾配溶離、35分)による精製により、表題化合物を淡黄色の固体、及びC2でジアステレオ異性体の1:1.6混合物として得た。MS(ESI)353.05[M+H]
+。
【0145】
ステップE.(3S,5R,6R)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン
【化21】
(3S,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン、及び(3R,5R,6R)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(18g、51.0mmol、実施例4、ステップD)を、炉乾燥500mL丸底フラスコに添加した。その固体を無水トルエン中に溶解させ、濃縮して偶発的な水を除去した。テトラヒドロフラン(200mL)中の3−ブロモプロプ−1−エン(11.02mL、127mmol、添加前に未希釈で塩基性アルミナに通過させた)を添加し、反応器を排気し、アルゴンを3回補充した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M、56.1mL、56.1mmol)を−40℃(ドライアイス/アセトニトリル浴)で滴加し、アルゴン下で撹拌した。反応物を−10℃まで徐々に温め、−10℃で3時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム(10mL)で反応停止処理し、濃縮し、粗生成物を水(150mL)及びジエチルエーテル(200mL)で希釈した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(200mL/各)で、もう2回洗浄した。組み合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で残渣まで濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(2回、330g シリカゲルカラム、ヘキサン中0%〜30%のアセトンの勾配溶離)により精製して、表題化合物を白色固体として得た。あるいは生成物を、ジクロロメタン中の最小限のヘキサンから結晶化することができる。鏡像異性体過剰は、キラルSFC(90%CO
2、10%メタノール(20mMアンモニア)、5.0mL/分、100バール(10,000kPa)、40℃、5分法、Phenomenex Lux−2(Phenomenex、Torrance、CA)(100mmx4.6mm、5μmカラム)、保持時間:1.62分(マイナー)及び2.17分(メジャー))により、87%であると決定した。純度は、ヘキサン及びジクロロメタン中の再結晶化を介して98%超まで高めることが可能である。
【0146】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):7.24〜7.17(m,3H)、6.94(s,1H)、6.80(d,J=7.5Hz,1H)、6.48(dd,J=10.0,1.9Hz,1H)、6.40(d,J=8.3Hz,1H)、5.90〜5.76(m,1H)、5.69(d,J=5.2Hz,1H)、5.20〜5.13(m,2H)、3.81(dd,J=13.9,6.9Hz,1H)、2.62(dd,J=13.8,7.6Hz,1H)、2.50(dd,J=13.8,7.3Hz,1H)、1.96(d,J=8.4Hz,2H)、1.40(s,3H)。MS(ESI)393.1[M+H]
+。
【0147】
ステップF.(2S)−2−((2R)−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペント−4−エナミド
【化22】
ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、60.7ml、265mmol)を、メタノール(177mL)中の(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール塩酸塩(36.5g、265mmol、NetChem Inc.、Ontario、Canada)の溶液に、0℃で添加した。添加中に沈殿物が形成された。添加完了後、反応混合物を氷浴から取り出し、室温まで温めた。反応混合物を真空下で濾過し、固体をジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、濁った茶色の油を得た。その油をジクロロメタン(150mL)中に溶解させ、真空下で濾過し、固体相をジクロロメタンで洗浄して、濾液を透明なオレンジ色の溶液として得た。その溶液を真空下で濃縮して、(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノールを薄茶色の液体として得た。
【0148】
(3S,5R,6R)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−オン(32g、81mmol、実施例4、ステップE)を、(S)−2−アミノ−2−シクロプロピルエタノール(26.7g、265mmol)と組み合わせ、その懸濁液を100℃で一晩加熱した。その反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、1Nの塩酸(2回)、水、及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、表題化合物を白色固体として得た。
【0149】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):0.23〜0.30(m,2H)、0.45〜0.56(m,2H)、0.81(m,1H)、1.12(s,3H)、1.92〜2.09(m,3H)、2.39(dd,J=13.6,7.2Hz,1H)、2.86(br s,1H)、2.95(dtd,J=9.5,6.3,6.3,2.9Hz,1H)、3.44(dd,J=11.0,5.6Hz,1H)、3.49(m,1H)、3.61(dd,J=11.0,2.9Hz,1H)、4.78(d,J=5.6Hz,1H)、4.95〜5.13(m,2H)、5.63(m,1H)、5.99(d,J=6.4Hz,1H)、6.94〜7.16(m,3H)、7.16〜7.32(m,4H)。MS(ESI)494[M+H]
+。
【0150】
ステップG.(3S,5R,6S)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−1−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【化23】
ジクロロメタン(80mL)中の(2S)−2−((2R)−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−N−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−2−メチルペント−4−エナミド(40.2g、81mmol、実施例4、ステップF)の溶液を、ジクロロメタン(220mL)中のp−トルエンスルホン酸無水物(66.3g、203mmol)に、0℃で添加し、その反応混合物を同温度で10分間撹拌した。2,6−ルチジン(43.6mL、374mmol、Aldrich、St.Louis、MO)を、添加漏斗を介して、0℃で滴加した。反応混合物を徐々に室温まで温め、次いでそれを還流で撹拌した。24時間後、水(600mL)中の炭酸水素ナトリウム(68.3g、814mmol)、及び1,2−ジクロロエタン(300mL)を順次添加した。その反応混合物を還流で1時間加熱し、次いで室温まで冷却した。層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機層を1Nの塩酸、水、及びブラインで洗浄し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィ(1.5kg SiO
2カラム、ヘキサン中10%〜50%の酢酸エチルの勾配溶離)により精製して、表題化合物を白色固体として得た。
【0151】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):0.06(m,1H)、0.26(m,1H)、0.57〜0.67(m,2H)、0.85(m,1H)、1.25(s,3H)、1.85〜2.20(m,2H)、2.57〜2.65(m,2H)、3.09(ddd,J=11.8,9.8,4.8Hz,1H)、3.19(t,J=10.0Hz,1H)、3.36(td,J=10.3,4.6Hz,1H)、3.63(dd,J=11.0,4.6Hz,1H)、4.86(d,J=10.0Hz,1H)、5.16〜5.19(m,2H)、5.87(m,1H)、6.77(dd,J=7.7,1.6Hz,1H)、6.80〜6.90(m,2H)、7.02(t,J=2.0Hz,1H)、7,16(dd,J=10.0,7.7Hz,1H)、7.21(dd,J=10.0,1.6Hz,1H)、7.29(t,J=10.0Hz,1H)。MS(ESI)476[M+H]
+。
【0152】
ステップH.(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−(3−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホン酸塩
【化24】
p−トルエンスルホン酸一水和物(30.3g、159mmol、Aldrich、St.Louis、MO)を、トルエン(386mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−1−((S)−1−シクロプロピル−2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピペリジン−2−オン(73.6g、154mmol)の溶液に添加した。その反応混合物を、ディーンスターク装置を使用して、還流で加熱した。4時間後、反応物を冷却し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色のシロップとして得た。粗生成物を、さらなる精製をせずに、次のステップで使用した。
【0153】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−0.25〜−0.10(m,2H)、0.08〜0.18(m,1H)、0.33〜0.50(m,2H)、1.57(s,3H)、1.92(dd,J=3.7及び13.9Hz,1H)、2.37(s,3H)、2.63(dd,J=7.3及び13.7Hz,1H)、2.72(dd,J=7.6及び13.7Hz,1H)、2.93(t,J=13.7Hz,1H)、3.29(m,1H)、4.51(t,J=8.6Hz,1H)、4.57〜4.63(m,1H)、5.33(d,J=17.1Hz,1H)、5.37(d,J=10.5Hz,1H)、5.47(dd,J=9.1and10.0Hz,1H)、5.75−5.93(m,2H)、6.80(br s,1H)、7.08(s,1H)、7.16〜7.20(m,5H)、7.25〜7.32(m,2H)、7.87(d,J=8.3Hz,2H)。MS(ESI)458[M+H]
+。
【0154】
ステップI.(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン
【化25】
2−メチル−2−プロパンチオール(15.25mL、135mmol、活性化4Å分子ふるい上で乾燥させた)を、テトラヒドロフラン(1.0M、135mL、135mmol)中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液に、500mL丸底フラスコ中、室温で、アルゴン下で添加した。その反応混合物を60℃まで加熱した。30分後、無水テトラヒドロフラン(100mL)中の(3S,5S,6R,8S)−8−アリル−5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−(3−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−8−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロオキサゾロ[3,2−a]ピリジン−4−イウム 4−メチルベンゼンスルホン酸塩(78g、123mmol、実施例4、ステップH)の溶液を、カニューレを介して添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱し、次いで室温まで冷却した。反応混合物を水で反応停止処理し、酢酸エチルで3回抽出した。有機物をプールし、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、黄色の泡を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(1.5kg SiO
2カラム、ヘキサン中5%〜30%の酢酸エチルの勾配溶離による精製により、表題化合物をオフホワイトの泡として得た。
【0155】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):−0.89〜−0.80(m,1H)、−0.15to−0.09(m,1H)、0.27〜0.34(m,1H)、0.41〜0.48(m,1H)、1.28(s,3H)、1.35(s,9H)、1.70〜1.77(m,1H)、1.86(dd,J=3.1及び13.5Hz,1H)、2.16(t,J=13.7,1H)、2.17〜2.23(m,1H)、2.60〜2.63(m,3H)、3.09(dt,J=3.1及び10.4Hz,1H)、3.62(t,J=11.1Hz,1H)、4.70(d,J=10.1Hz,1H)、5.16(s,1H)、5.19〜5.21(m,1H)、5.82〜5.93(m,1H)、6.65〜6.80(m,1H)、6.80〜6.83(m,1H)、6.84〜6.98(m,1H)、7.05〜7.07(m,1H)、7.12−7.18(m,2H)、7.19〜7.26(m,1H)。MS(ESI)548.2[M+H]
+。
【0156】
ステップJ.2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸
【化26】
塩化ルテニウム(III)水和物(0.562mg、2.493mmol)を、酢酸エチル(216mL)、アセトニトリル(216mL)、及び水(324mL)中の(3S,5R,6S)−3−アリル−1−((S)−2−(tert−ブチルチオ)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン(62.17g、113mmol、実施例4、ステップI)、及び過ヨウ素酸ナトリウム(24.67g)の混合物に、20℃で添加した。温度は29℃まで素早く上昇した。その反応混合物を20℃まで冷却し、残りの過ヨウ素酸ナトリウムの等量を、内部反応温度を25℃より低く維持するように注意して、1回24.67gを5回、2時間かけて添加した。反応が不完全だったため、追加の過ヨウ素酸ナトリウム(13g)を添加した。温度は22℃から25℃に上昇した。さらに1.5時間撹拌した後、反応混合物を真空下で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機物をプールし、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、濃緑色の泡を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(1.5kg SiO
2カラム、ヘキサン中0%〜20%のイソプロパノールの勾配溶離)による精製により、オフホワイトの泡を得た。ヘプタン(970mL)中の15%の酢酸エチルをその泡に添加し、その混合物を、泡が溶解するまで80℃で加熱した。次いでその溶液を徐々に冷却し、60℃において、先に得た結晶物質をその溶液に蒔いた。その混合物を室温まで冷却し、次いで室温で2時間置いた後、真空濾過により固体を収集し、非常に淡いピンク色を有する白色固体(57.1g)を得た。母液を真空下で濃縮して、ピンク色の泡(8.7g)を得た。ヘプタン(130mL)の15%の酢酸エチルをその泡に添加し、それを80℃で加熱して、物質を完全に溶解させた。その溶液を冷却し、50℃において、それに結晶物質を蒔いた。室温まで冷却した後、固体を真空濾過により収集して、非常に淡いピンク色を有する白色結晶性固体を得た。
【0157】
1H NMR(500MHz,CDCl
3,δppm):−1.10〜−1.00(m,1H)、−0.30〜−0.22(m,1H)、0.27−0.37(m,1H)、0.38〜0.43(m,1H)、1.45(s,9H)、1.50(s,3H)、1.87(dd,J=2.7及び13.7Hz,1H)、1.89〜1.95(m,1H)、2.46(t,J=13.7,1H)、2.69〜2.73(m,1H)、2.78(d,J=14.9Hz,1H)、2.93(dd,J=2.0及び13.7Hz,1H)、3.07(d,J=14.9Hz,1H)、3.11(dt,J=2.7及び11.0Hz,1H)、4.30(t,J=13.5Hz,1H)、4.98(d,J=10.8Hz,1H),6.75〜6.87(m,1H)、6.88〜6.90(m,1H)、6.98(br s,1H)、7.02〜7.09(m,1H)、7.11〜7.16(m,2H)、7.16〜7.25(m,1H)。MS(ESI)598.1[M+H]
+。
【0158】
[実施例5]
4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセタミド)−2−メトキシ安息香酸
【化27】
ステップA.メチル 4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセタミド)−2−メトキシベンゾエート
【化28】
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、76g、398mmol)を、ピリジン(332mL)中の2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)酢酸(79.4g、133mmol、実施例4、ステップJ)、及びメチル 4−アミノ−2−メトキシベンゾエート(26.4g、146mmol)の混合物に、3℃で添加した。その混合物を室温まで温め、室温で16時間撹拌した。その反応混合物を0℃まで冷却し、1Mの塩酸(1L)の氷冷溶液に添加した。エーテル(1L)を添加し、層を激しく揺り動かして分離した。有機層を1Mの塩酸(6回、500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、オフホワイトの泡を得た。
【0159】
1H NMR(400MHz,CDCl
3,δppm):−1.20〜−1.12(m,1H)、−0.35〜−0.20(m,1H)、0.05〜0.20(m,1H)、0.32〜0.45(m,1H)、1.45(s,9H)、1.48(s,3H)、1.86〜1.98(m,1H)、2.03(dd,J=2.7及び13.7Hz,1H)、2.43(t,J=13.7,1H)、2.64〜2.75(m,1H)、2.80(d,J=14.3Hz,1H)、2.89〜2.96(m,2H)、3.24(dt,J=2.5及び10.8Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.96(s,3H)、4.28〜4.36(m,1H)、4.98(d,J=10.8Hz,1H)、6.85〜6.93(m,3H)、6.99(br s,1H)、7.06〜7.18(m,4H)、7.82(br s,1H)、7.85(d,J=8.4Hz,1H)、8.81(br s,1H)。MS(ESI)761.2[M+H]
+。
【0160】
ステップB.4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセタミド)−2−メトキシ安息香酸
【化29】
水(295mL)中の水酸化リチウム一水和物(18.2g、433mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(591mL)及びメタノール(197mL)中のメチル 4−(2−((3R,5R,6S)−1−((S)−2−(tert−ブチルスルホニル)−1−シクロプロピルエチル)−6−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−3−イル)アセタミド)−2−メトキシベンゾエート(164.9g、217mmol、実施例5、ステップA)の溶液に、室温で添加した。室温で15時間撹拌した後、微量のエステルが残ったため、反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応が完了したときに、混合物を真空下で濃縮して、テトラヒドロフラン及びメタノールを除去した。その濃厚な混合物を水(1L)で希釈し、1Mの塩酸(1L)を添加した。結果として生じた白色固体を、ブフナー漏斗内で真空濾過により収集した。真空を解除し、濾過ケーキに水(1L)を添加した。その物質をヘラで撹拌して、それを水中に均等に懸濁させた。次いで液体を真空濾過により除去した。この洗浄サイクルをさらに3回繰り返して、白色固体を得た。その固体を、45℃で、真空下で3日間乾燥させて、表題化合物を白色固体として得た。
【0161】
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6)δppm −1.30〜−1.12(m,1H)、−0.30〜−0.13(m,1H)、0.14〜0.25(m,1H)、0.25〜0.38(m,1H)、1.30(s,3H)、1.34(s,9H)、1.75〜1.86(m,1H)、2.08〜2.18(m,2H)、2.50〜2.60(m,1H)、2.66(d,J=13.7,1H)、3.02〜3.16(m,2H)、3.40〜3.50(m,1H)、3.77(s,3H)、4.05〜4.20(m,1H)、4.89(d,J=10.5Hz,1H)、6.90〜6.93(m,3H)、7.19(d,J=8.8Hz,1H)、7.22〜7.26(m,3H)、7.40〜7.50(m,1H)、7.54(br s,1H)、7.68(d,J=8.6Hz,1H)10.44(s,1H)、12.29(br s,1H)。MS(ESI)747.2[M+H]
+。
【0162】
生物学的アッセイ
ホモジニアス時間分解蛍光アッセイ(HTRF1及びHTRF2アッセイ)
インビトロHTRFアッセイのための標準アッセイ条件は、1X PBS緩衝剤pH7.4中のブラック384ウェルCostarポリプロピレンプレート内の50μl合計反応量、1mM DTT、0.1% BSA、2.5nMg ST−hMDM2(aa 1−188)、5nM ビチオン化p53(aa 1−83)、1.8nM SA−XLent(Cisbio;Bedford、MA)、0.6nM 抗GSTクリプテートモノクロナール抗体(Cisbio;Bedford、MA)、及び200mM KFで構成された。ヒトMDM2のアミノ酸残基1〜188を、アミノ末端グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)融合タンパク質(GST−hMDM2)として、大腸菌内において発現させた。ヒトp53の残基1〜83を、アミノ末端AviTag(商標)−TrxA−6xHis融合タンパク質(ビチオン化p53)として、大腸菌内において発現させた。各タンパク質は、親和クロマトグラフィによって、細胞ペーストから精製した。
【0163】
具体的には、10μLのGST−hMDM2を、10%DMSO中10μlの希釈化合物(さまざまな濃度、段階希釈される)とともに、室温で20分間インキュベートした。20μLのビチオン化p53を、GST−hMDM2+化合物混合物に添加し、次いで室温で60分間インキュベートした。SA−XLent、抗GSTクリプテート抗体、及びKFからなる10μLの検出用緩衝剤を、GST−hMDM2、ビチオン化p53、及び化合物反応物に添加し、平衡に達するよう4時間を超えて室温で放置した。反応物中のDMSOの最終濃度は2%であった。時間分解蛍光示数を、マイクロプレートマルチラベルリーダー上で測定した。抑制のパーセンテージは、nutlin−3に対して計算された。
【0164】
HTRF2アッセイでは、全てのアッセイ条件は上記と同じままであり、例外として試薬の濃度において以下の変化があった:0.2nM GST−hMDM2(1〜188)、0.5nM ビチオン化p53(1〜83)、0.18nM SA−XLent、及び100mM KF。
【0165】
EdUアッセイ
SJSA−1を、1ウェルにつき2.8×10
3細胞の密度で、40μLの成長培地中の384ウェル細胞培養プレート内に播種し、37℃及び5%CO
2で、24時間インキュベートした。成長培地は、10mM HEPES、1mM ピルビン酸ナトリウム、1X ペニシリン−ストレプトマイシン、2mM グルタミン、及び10%FBSを補充したRPMI 1640培地(Sigma−Aldrich、St.Louis、MO)から成った。
【0166】
翌日、成長培地を除去し、10mM HEPES、1mM ピリビン酸ナトリウム、1X ペニシリン−ストレプトマイシン、2mM グルタミン、及び10%ヒト血清を補充したRPMI 1640から成る化合物培地に置き換えた。DMSO中に溶解させた試験化合物を、化合物培地で希釈し、33μM〜3pMの濃度範囲まで細胞に添加した。その細胞を16時間、37℃及び5%CO
2で16時間、化合物で処理した。3日目に、Click−It EdU HCSアッセイを使用して、化合物処理後の細胞増殖状態を決定した。化合物培地中に溶解させたEdUを、10μMの最終濃度まで細胞に添加した。次いでその細胞を37℃及び5%CO
2で1時間インキュベートした。EdU標識後、Click−It EdU HCSアッセイ手順を、384ウェル形式用に調整するためにアッセイ容量を25μLまで減らし、製造メーカの指示に従って実行した。要するに、細胞を4%ホルムアルデヒドで固定し、PBS中0.1%Triton−X 100で透過処理した。PBSで洗浄後、細胞を、Click−It反応緩衝剤及びNuclearMask(商標)Blue染料で順次処理した。次いで細胞を洗浄し、Operaハイコンテンツスクリーニングシステム(PerkinElmer Life and Analytical Sciences)を使用して撮像した。細胞に組み込まれたEdUのパーセンテージを計算し、IC
50計算に使用した。
【0167】
Click−It EdU HCSアッセイキットは、Life Technologies(Grand Island、NY)より入手し、RPMI1640、L−グルタミン、HEPES、及びピリビン酸ナトリウムは、Cellgro(Manassas、VA)より入手した。384ウェル細胞培養プレートは、PerkinElmer Life and Analytical Sciences(Waltham、MA)より入手した。FBSは、HyClone/ThermoFisher Scientific(Logan、UT)より入手し、ヒト血清は、Bioreclamation(Hicksville、NY)より入手した。SJSA−1細胞株は、ATCC(Manassas、VA)より入手した。
【0168】
DMSO処理済ウェルからの値を、POC(対照パーセント)=100に、及び非EdU標識細胞をPOC=0に、正規化した。IC
50値を、Genedata Screener V9.0.1を使用して決定した。Genedata Screenerにおいて用量反応データ分析に使用される曲線当てはめアルゴリズムは、ROUT(外れ値検出によるロバスト回帰)と称されるロバストな当てはめアルゴリズムのカスタム実装形態であり、4パラメータロジスティック(4PL)Hillモデルを使用する。このアルゴリズムは、ロバストな、非線形回帰を実行し、外れ値を検出するためにデータ点の残差を分析し、次いで、外れ値として先に定義されたデータ点を無視して単純曲線フィットを実施する。
【0169】
モデル:
【数1】
ROUT実装形態は、4つの当てはめパラメータ(So、Sinf、AC50 IP、nHill)を当てはめ、4つのフィットパラメータおよび当てはめ結果(最大活性、AC50移行)を、それらの95%信頼区間とともに返す:
【表2】
【0170】
ヒト肝細胞固有クリアランスアッセイ
20人のドナーからプールされた凍結ヒト肝細胞(Celsis−In Vitro Technologies、Baltimore、MD)を使用して、実施例化合物の固有クリアランスを決定した。インキュベーション内の肝細胞の生存率は70〜75%であった。各実施例化合物を、100万細胞/mLの密度で肝細胞を含有する細胞インキュベーション培地(Celsis−In Vitro Technologies、Baltimore、MD)1つにつき500nMの濃度で、インキュベートした。1アリコートのインキュベーション混合物(100μL)を、各時間点のために調製した。インキュベーションは、37℃のインキュベータ内で、100%相対湿度で空気95%及びCO
25%の雰囲気下において、1400rpmで振とうしながら実行した。0、5、15、30、60、及び90分で、インキュベーション混合物のアリコートをインキュベータから取り出し、0.1%(v/v)ギ酸及び内部標準(7−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルクマリン)を含有するアセトニトリルで反応停止処理した。次いで試料を、5700rpm(6100g)で、4℃で10分間遠心分離した。上澄みを試料プレートに移し、0.1%ギ酸を含有する同量の水と混合し、LC−MS/MSを使用して分析した。
【0171】
試料分析のためのLC−MS/MSシステムは、陰イオンモードで作動するAPI4000三連四重質量分析計(Applied Biosystems、Inc.、Foster City、CA)と連動した逆相UHPLC(Shimadzu Model Nexera LC−30AD、Shimadzu Scientific Instruments,Inc、Columbia、MD)で構成された。クロマトグラフ分離を、55℃で1.2mL/分の移動相流量で維持されるPhenomenex Kinetex Luna C
18カラム(Phenomenex、Torrance、CA)(2×50mm、2.6μm)を使用して達成した。移動相は、水中0.1%ギ酸(A)及びアセトニトリル中0.1%ギ酸(B)で構成された。勾配溶離プログラムを以下のように適用した:初期線形を0.8分で95%A/5%Bから5%A/95%Bに上昇させ、0.2分間5%A/95%Bで保持し、次いで0.1分で95%A/5%Bに戻し、次の注入の前にさらに0.5分間この構成で再平衡させた。適切な多重反応モニタリング(MRM)トランジションを、各実施例化合物の検出のために使用し、MRMトランジションm/z 229.2→201.2を、内部標準(7−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルクマリン)の検出のために使用した。
【0172】
固有クリアランス(CL
int)を、以下の等式(Obach、1997及び1999)を基に、肝細胞インキュベーション内の実施例化合物のインビトロt
1/2から計算した。
【数2】
【0173】
ヒト肝細胞固有クリアランスアッセイ及び計算のための参考文献
Ye Q.,Jiang B.M.,Chan H.,Lixia J(公開準備中)Optimization of Hepatocyte Intrinsic Clearance Assay for Human Metabolic Clearance Prediction:Impact of Assay Conditions on Prediction Accuracy。
Obach RS(1997)Nonspecific binding to microsomes:impact on scale−up of in vitro intrinsic clearance to hepatic clearance as assessed through examination of warfarin,imipramine,and propranolol.Drug Metab Dispos 25:1359−1369。
Obach RS(1999)Prediction of human clearance of twenty−nine drugs from hepatic microsomal intrinsic clearance data.An examination of in vitro half−live approach and nonspecific binding to microsomes.Drug Metab Dispos 27:1350−1359。
【0174】
ヒト肝細胞CYP1A2、CYP2B6、CYP3A4誘導アッセイ
材料。オメプラゾール、フェノバルビタール、リファンピシン、デキサメタゾン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クレブスヘンゼライト緩衝剤(KHB)(KHBの成分=組織培養水中、0.30g/L硫酸マグネシウム七水和物、0.16g/L第一リン酸カリウム、0.36g/L塩化カリウム、6.95g/L塩化ナトリウム、2.1g/L炭酸水素ナトリウム、0.38g/L塩化カルシウム二水和物、12.6mM 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES))、フェナセチン、アセトアミノフェン、ブプロピオン塩酸塩、テストステロン、6β−ヒドロキシテストステロン、プラゾシン塩酸塩、細胞培養等級水、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、及びウィリアム培地E(WME)を、Sigma−Aldrich(St.Louis、MO)より購入した。インシュリン−トランスフェリン−セレンサプリメント(ITS)、ペニシリン−ストレプトマイシン−L−グルタミンサプリメント(PSG)、ウシ胎児血清(FBS)、リン酸塩緩衝食ブライン(PBS)、凍結肝細胞融解培地(CHRM)、及び凍結成人ヒト肝細胞の3つの個々のドナーロットを、Life Technologies(Grand Island、NY)より入手した。I型コラーゲンプレコート24ウェルプレート、及びヒドロキシブプロピオンは、Becton Dickinson Labware(Bedford、MA)より得た。ヒトCYP1A2、CYP2B6、CYP3A4、及び18S rRNAのための分岐 DNA(b−DNA)プローブセット、ならびにPanomics Discovery XL Kitは、Affymetrix Inc.(Santa Clara、CA)より購入した。
【0175】
インビトロ法。1日目、肝細胞播種培地(HPM)を、1X PSG、1X ITS、0.1μM デキサメタゾン、及び10%FBSの最終濃度までDMEMを補足することによって調製した。肝細胞維持培地(HMM)の形成を、1X PSG、1X ITS、及び0.1μM デキサメタゾンの最終濃度までWMEを補充することによって達成した。凍結ヒト肝細胞のバイアルを、37℃の水槽内で静かに旋回させることによって1.5〜2分間解凍し、直ちに各個人の肝細胞ロットをCHRMバイアル中に置き、100g、25℃で、10分間遠心分離した。CHRM培地をペレット状の肝細胞から取り除き、各個人のロットをHPM中に静かに再懸濁させた。肝細胞の各ロットを、血球計数器を使用して数え、HPMで0.75×10
6総細胞数/mLの最終濃度まで希釈した。各調製の生存率は、90%以上であった。個々のロットを、およそ0.38×10
6細胞数/ウェルで、コラーゲンコート24ウェルプレート内に播種した。肝細胞を、95%空気/5%CO
2及び90%相対湿度の雰囲気下において、37℃のインキュベータ(Steri−Cult CO
2 Incubator、Model 3310、Thermo Fisher Scientific、Waltham、MA)内に置き、細胞に3〜6時間の付着期間を与えた。付着期間後、播種培地及び非付着細胞を吸引によって除去し、37℃HMMを各細胞(0.5mL/ウェル)に添加し、細胞を一晩インキュベートした。2日目、培地を吸引し、新たな37℃HMMを、一晩の馴養期間、細胞に再適用した。3日目および4日目、培地を吸引し、DMSO(0.1%、溶媒対照)、オメプラゾール(50μM、CYP1A2陽性対照誘導剤)、フェノバルビタール(1000μM、CYP2B6陽性対照誘導剤)、リファンピシン(10μM、CYP3A4陽性対照誘導剤)のいずれかを含有する新たな37℃HMM、実施例1〜5を、ウェル(0.5mL/ウェル、N=3ウェル/処理/CYPイソ型)に適用した。試験する実施例化合物を、0.1%DMSOの最終インキュベーション濃度となるよう、DMSO保存溶液中で調製した。実施例化合物処理を、合計48時間維持した。5日目、培地を吸引し、肝細胞をKHB(37℃、pH7.4)で静かに一度洗浄した。KHBを除去し、KHBの第2の適用を行った(0.5mL/ウェル)。肝細胞をインキュベータ内に戻し、10分間KHBに馴養させた。P450酵素活性を、KHB(37℃、pH7.4、0.5mL/ウェル)中に溶解させたマーカ基質フェナセチン(100μM、CYP1A2プローブ基質、30分インキュベーション)、ブプロピオン塩酸塩(100μM、CYP2B6プローブ基質、20分インキュベーション)、及びテストステロン(200μM、CYP3A4プローブ基質、14分インキュベーション)の添加により、続いて決定した。基質インキュベーション期間後、緩衝剤を収集し、分析するまで−80℃で保存した。mRNA分析に使用される肝細胞を、PBS(0.5mL/ウェル、25℃、カルシウム及びマグネシウムを含有)中で一度洗浄し、プロトコル調製済b−DNA溶解緩衝剤を各ウェルに添加した(0.5mL/ウェル)。溶解緩衝剤を上下に5回静かにピペット操作することにより、肝細胞を溶解させ、プレートを、分析するまで−80℃で保存した。
【0176】
P450活性分析。アセトアミノフェン、ヒドロキシブプロピオン、及び6β−ヒドロキシテストステロン(それぞれ、フェナセチンのCYP1A2代謝、ブプロピオン塩酸塩のCYP2B6代謝、テストステロンのCYP3A4代謝のための代謝産物)の分析及び定量を、逆相高速液体クロマトグラフ(Shimadzu、Kyoto、Japan)、及び三連四重質量分析計(API 5000、Applied Biosystems、Foster City、CA)を含むシステム上で、多重反応モニタリングを介して、Turbo IonSpray(Applied Biosystems)を使用して、液体クロマトグラフィ−タンデム質量分析により実施した。検体(25μL)をC18カラム(Onyx Monolithic C18、100×3.0m;Phenomenex、Torrance、CA)に載せ、分析物を、4.6分で、移動相A(0.1%酢酸及び5%メタノールを有する水)からB(0.1%酢酸及び95%メタノールを有する水)への直線勾配で溶離した。流量は1mL/分であった。その代謝産物を、代謝産物と、内部標準(プラゾシン)と、真正アセトアミノフェン、ヒドロキシブプロピオン、及び6β−ヒドロキシテストステロンを使用して調製された標準曲線とのピーク面積比率の比較により定量した。
【0177】
P450 mRNA分析。CYP1A2、CYP2B6、及びCYP3A4 mRNA含有量を、製造メーカの指示に従って実施されるアッセイで、Panomics Discover XL Kitを使用した分岐DNA(b−DNA)信号増幅技術を用いて決定した。捕捉増量剤、標識増量剤、及びヒトCYP1A2、CYP2B6、CYP3A4、及び18S rRNAのための遮断プローブを含むb−DNAプローブセットを、Affymetrix Incより購入した。プレート洗浄ステップを、Elx405自動マイクロプレート洗浄器(BioTek Instruments Inc.、Winooski、VT)上で実施し、Luminoskan Ascentマイクロプレートルミノメータ(Thermo Lab Systems、Helsinki、Finland)上で、発光を分析した。P450 mRNAレベルを、ハウスキーピング遺伝子18S rRNAのmRNAレベルに正規化した。
【0178】
データ報告。mRNA分析用の各P450イソ型について、溶媒対照(溶媒対照を1.0に設定)での倍増を、陽性対照及び実施例化合物の各処理群に対し計算した。加えて、陽性対照のパーセントを、次の方程式に従って、全ての処理群のmRNAレベルに対して計算した。
%陽性対照=[(実施例化合物で処理された細胞の活性−溶媒のみで処理された細胞の活性)/(陽性対照で処理された細胞の活性−溶媒のみで処理された細胞の活性)]×100
【0179】
評価基準
なし=20%未満PC(陽性対照)
中=20〜39%PC
強=40%以上PC
【0180】
mRNA転写誘導アッセイデータ
CYP1A2またはCYP2B6データ
実施例1〜5の化合物のいずれもCYP1A2またはCYP2B6の誘導を示さなかった。
【表3】
【0181】
実施例4を作るための実施例1の化合物へのフッ素基の添加が、実施例1の化合物よりも高いヒト肝細胞クリアランスをもたらす。このデータを見ると、実施例5の化合物もまたフッ素基を含有しているが、実施例1または4の化合物のいずれよりも低いヒト肝細胞クリアランスを示すことは驚きであり、予期していなかった。
【0182】
加えて、実施例1のカルボン酸官能基がアミド(実施例2)に変換されるとき、肝細胞クリアランスは増大し、フェニルアミド誘導体が作られるとき(実施例3)、さらに増大する。さらには、実施例2及び3の両方が、CYP3A4 mRNA誘導を示す。フッ素基及び誘導体化フェニルアミド官能基の両方を含有する実施例5の化合物が、CYP3A4 mRNA誘導を示さず、さらに、実施例1〜4のいずれよりも低いヒト肝細胞クリアランスを示すことはさらに驚きであり、予期していなかった。ヒト肝細胞クリアランスデータ及びCYP3A4 mRNA誘導データは、ヒト治療のための適切な化合物の選択を助けるために、当業者によって使用されることに留意されたい。