(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基板と、前記基板上に位置するLEDチップ群を備え、当該LEDチップ群は互いに緊密に配列された少なくとも5つのLEDチップを含み、且つ、当該LEDチップ群は発光面の輪郭が略正六角形であり、
前記LEDチップ群は、赤色、青色、緑色及び琥珀色の少なくとも4種類の色のLEDチップを備え、
前記LEDチップ群は、さらにシアン色、濃青色、オレンジ色、白色及び黄色の中の少なくとも1つの色のLEDを更に備え、
前記LEDチップ群は、4つの白色又は黄色LED、2つの赤色LED、2つの琥珀色LED、1つの青色LED、1つの濃青色LED、1つの緑色LED及び1つのシアン色LEDを備えることを特徴とするLEDユニットモジュール。
同じ色のLEDの配列は、前記正六角形の中心に対称となり、前記青色LED及び濃青色LEDは、前記正六角形の中心に対称となり、前記緑色LED及びシアン色LEDは、前記正六角形の中心に対称となることを特徴とする請求項1に記載のLEDユニットモジュール。
前記LEDチップ群は、12個のLEDチップを備え、そのうち4つのLEDチップは互いに緊密に矩形アレイに配列され、残りの8つのLEDチップは当該矩形アレイを取り囲むように配列され、LEDチップは2つずつ平行に当該矩形アレイの1つの辺における2つのLEDチップにすぐ隣接することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のLEDユニットモジュール。
前記LEDユニットモジュールアレイは、同心に設置された少なくとも1つの円環からなり、各円環において、反時計周り方向に沿って、各LEDユニットモジュールの回転角度は、等差数列であり、当該等差数列の公差の絶対値が60°であることを特徴とする請求項7に記載の発光装置。
前記コリメータ装置アレイは、コリメータレンズアレイであり、各コリメータレンズは正六角形であり、且つ各コリメータレンズは互いに緊密に接続されていることを特徴とする請求項9に記載の光源システム。
【背景技術】
【0002】
従来技術におけるハイパワー照明装置、光照明設備は、一般的にメタルハライド放電灯が光源として用いられている。メタルハライド放電灯は、白色光源であるため、カラーの光が必要とされる場合、メタルハライド放電灯の前にフィルタを設置する必要があり、異なる色の光を出力するようにする。このような光源には、メタルハライド放電灯の使用寿命が単に数百時間から数千時間までと異なっており、フィルタにより投影されたカラー光の飽和度が低く、鮮やかではなく、得られた光の色も豊かではないという欠陥がある。
【0003】
ハイパワー発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)は、安全で汚染がなく、使用寿命が長いなどのメリットを有するため、照明分野において、開発応用における優先的な装置になっており、その使用寿命は十万時間に達することができる。現在、ハイパワーLEDは、舞台照明光源として用いられることが既に可能になっており、それは使用寿命が長く、安全で汚染がなく、色の飽和度が高いなどのメリットを有する。しかしながら、現在、単独のLEDチップは、光透過量が限られており、高輝度のカラーの光の出力を得るために、通常異なる色のLEDチップをアレイに配列し、高輝度の光を出力するようにする。
【0004】
よく用いられている方案は、ダイクロイックフィルターを用い、赤(R)、緑(G)、青(B)との3原色のLEDアレイが発した光に対して波長による光合成を行うことである。しかしながら、幾つかの色の光の間において一部のスペクトルが重なることがあり、且つ、フィルタの濾過曲線は、加工プロセス及びコストの問題により急曲線とすることができず、波長による光合成を用いると、上述した重なった部分のスペクトルは濾過されて損失してしまい、特に、呈色指数を向上させるために、他の色のLEDが追加される場合、ダイクロイックフィルターにより幾つかの重要なスペクトルが濾過されるため、光の損失は大きく、且つ、システムの呈色性能は高くない。
【0005】
上述した問題について、よく用いられているもう1つの方案は、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)との4色のLEDチップが1つのアレイに交差配列されることであり、
図1に示すように、
図1は、従来技術における1つのLEDアレイの構造概念図である。当該方案は、異なる色のLEDに対して幾何学的光合成を用い、スペクトルの損失を避ける。しかしながら、このような方案において、各LEDチップについて1つのコリメータ装置を設置する必要があるため、異なる色のLEDチップは、空間位置において一定の距離を隔ており、このような空間位置の違いは、出力光束における異なる色の光束の空間的な角度分布が異なるようにし、後続光路におけて均光されたとしても、投影光束は、像面からずれた位置において光スポットの色が均一ではないという問題が生じる。
【発明の概要】
【0006】
本発明が主に解決しようとする技術課題は、エテンデューが大きくなることを避け、且つ、混合光が均一であるLEDユニットモジュールを提供することである。
【0007】
本発明の実施例はLEDユニットモジュールを提供する。前記LEDユニットモジュールは基板と、前記基板上に位置するLEDチップ群とを備え。当該LEDチップ群は互いに緊密に配列された少なくとも5つのLEDチップを含み、且つ、当該LEDチップ群は、発光面の輪郭が略正六角形である。
【0008】
前記LEDチップ群は、赤色、青色、緑色及び琥珀色との少なくとも4種類の色のLEDチップを備える。
【0009】
好ましくは、前記LEDチップ群は、さらにシアン色、濃青色、オレンジ色及び白色/黄色のうちの少なくとも1つの色のLEDを備える。
【0010】
好ましくは、前記LEDチップ群は、4つの白色/黄色LED、2つの赤色LED、2つの琥珀色LED、1つの青色LED、1つの濃青色LED、1つの緑色LED及び1つのシアン色LEDを備える。
【0011】
好ましくは、同じ色のLEDの配列は、前記正六角形の中心に対称となり、前記青色LED及び濃青色LEDは、前記正六角形の中心に対称となり、前記緑色LED及びシアン色LEDは、前記正六角形の中心に対称となる。
【0012】
好ましくは、前記4つの白色/黄色LEDは、互いに緊密に矩形アレイに配列され、残りの8つのLEDは、当該矩形アレイを取り囲むように配列され、ここで、LEDチップは2つずつ平行に当該矩形アレイの1つの辺における2つの白色LEDチップにすぐ隣接する。
【0013】
好ましくは、前記LEDチップ群は、12個のLEDチップを備え、ここで、4つのLEDチップは互いに緊密に矩形アレイに配列され、残りの8つのLEDチップは当該矩形アレイを取り囲むように配列され、ここで、LEDチップは2つずつ平行に当該矩形アレイの1つの辺における2つのLEDチップにすぐ隣接する。
【0014】
好ましくは、各色のLEDチップは、少なくとも1つの正極接続部材及び負極接続部材を備え、各LEDチップの正極接続部材がいずれも前記基板の第1側辺に配列されることにより、正極接続部材群が形成されており、各LEDチップの負極接続部材がいずれも前記基板の第2側辺に配列されることにより、負極接続部材群が形成されている。
【0015】
前記矩形アレイにおけるLEDチップの回線が、前記基板の表面に沿って第1側辺及び第2側辺まで引き出され、正負極接続部材に形成されるように、前記LEDユニットモジュールにおける外側に位置する8つのLEDチップのうち、それぞれ前記基板の第1側辺と第2側辺に最も近い2行のLEDチップにおける各行の2つのLEDチップ間においては、一定の間隔が隔てられている。
【0016】
好ましくは、前記2行のLEDチップにおける各行のLEDチップは、1つの赤色光LED及び1つの琥珀色LEDである。
【0017】
本発明の実施例はさらに、複数の上述したLEDユニットモジュールからなるLEDユニットモジュールアレイを備える発光装置を提供する。
【0018】
好ましくは、前記LEDユニットモジュールアレイは、同心に設置された少なくとも1つの円環からなり、各LEDユニットモジュールは、各円環において反時計回り方向に沿って回転する角度が、等差数列であり、当該等差数列の公差の絶対値が60°である。
【0019】
本発明の実施例はさらに光源システムを提供し、前記光源システムは、
前記発光装置と、
コリメータ装置アレイと、
複眼レンズペアと、
フォーカスレンズとを備え、
前記コリメータ装置アレイにおけるコリメータ装置は前記LEDユニットモジュールアレイにおけるLEDユニットモジュールと一対一で対応し、それに対応するLEDユニットモジュールが発した光をコリメートし、
前記複眼レンズペアは2つの複眼レンズを備え、前記コリメータ装置アレイが出射した光を均光し、ここで、前記コリメータ装置のレンズアレイに遠く離れた複眼レンズにおけるそれぞれのマイクロレンズは正六角形であり、前記フォーカスレンズは前記複眼レンズペアが出射した光を所定の平面に収集する。
【0020】
好ましくは、前記コリメータ装置アレイは、コリメータレンズアレイであり、各コリメータレンズは正六角形であり、且つ、各コリメータレンズは互いに緊密に接続されている。
【発明の効果】
【0021】
従来技術に比べ、本発明は、下記のような有益な効果を有する。
少なくとも4種類の色の少なくとも5つのLEDチップを備えるLEDチップ群は、いずれも同じ基板に位置するため、後続光路において各LEDチップ群について1つのコリメータ装置を設置することができ、LEDが発した光がランバーシアン分布であるため、1つのLEDチップ群内における複数の色の光がコリメータ装置により1つの平行光束に収集・コリメートされると共に、均一に混光されることもでき、当該平行光束における異なる色の光束は、空間において互いに重なり、それが対応する角度分布もほぼ同じであり、光源が発した光の均一性の向上に役立ち、それとともに、LEDユニットモジュールにおけるLEDチップ群は発光面の輪郭が略正六角形であり、後続光路における複眼レンズペアのうち第2枚の複眼レンズにおける正六角形であるレンズユニットとマッチングし、光束が第2枚の複眼レンズにより出射された後、エテンデューが大きくなることを避けるようにする。
【発明を実施するための形態】
【0023】
説明の便宜上、以下、「上」、「下」、「左」及び「右」を用いて各部材間の位置関係を示し、ここの「上」、「下」、「左」及び「右」は、それぞれ図における上、下、左及び右である。図面及び実施形態と合わせて、本発明の実施例について詳しく説明する。
【0024】
実施例1
図2に示すように、
図2は、本発明の光源システムにかかる1つの実施例の構造概念図である。光源システムは、発光装置1と、コリメータ装置アレイ2と、複眼レンズペア3と、フォーカスレンズ4とを備える。
【0025】
発光装置1は、複数のLEDユニットモジュール11からなるLEDユニットモジュールアレイ12を備える。
図3に示すように、
図3は、
図2に示された光源システムにおけるLEDユニットモジュール11の構造概念図である。LEDユニットモジュール11は、基板13と、基板13上に位置するLEDチップ群14とを備える。本実施例においては、基板13は、熱伝導基板であることが好ましく、当該熱伝導基板としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等の熱伝導セラッミクを選択的に用いることができ、十分に高い熱伝導率を有すると共に、絶縁表面層を有すれば良い。
【0026】
当該LEDチップ群14は、12個のLEDチップを備え、各LEDチップは互いに緊密に配列され、且つ、当該LEDチップ群14は発光面の輪郭が略正六角形15である。
【0027】
LEDチップが互いに緊密に配列される理由は、次の通りである。光源システムのエテンデューを低減する。一方で、各LEDチップ間における隙間をできるだけ小さくし、これにより、光源システムが発した光の光スポットの均一性に役立つ。実際の操作においては、LEDパッケージプロセスの制限により、LEDチップの間隔は通常ゼロにすることができず、だいぶ小さい距離であり、例えば、0.1〜0.2mmである(1mmのLEDチップについて)。
【0028】
説明しなければならないのは、実際の運用の中で、LEDチップの形状は、一般的に方形であり、複数のLEDチップからなるLEDチップ群は、発光面の輪郭が通常ちょうど1つの正六角形とすることができない。本発明に記載の発光面の輪郭が1つの正六角形に近いとは、当該発光面の輪郭における、当該正六角形を超えた領域の面積及び当該正六角形における、当該輪郭に充満されていない領域の面積は、それぞれ当該発光面の輪郭面積の30%を超えず、発光面の輪郭は隣接する2つのLEDチップ間における間隔を含む。
【0029】
LEDチップ群14は、7種類の色のLEDチップを備え、ここで各種類の色のLEDチップは、少なくとも1つの正極接続部材及び負極接続部材を備える。各LEDチップは、基板13において設置され、且つ、各LEDチップの正極接続部材は、いずれも基板13の第1側辺13aにおいて配列設置され、正極接続部材群141に形成され、各LEDチップの負極接続部材は、いずれも第1側辺13aに対向する第2側辺13bにおいて配列設置され、負極接続部材群142に形成される。当然ながら、実際の運用の中で、各LEDチップの正負極接続部材としては、他の配列方法が用いられても良い。
【0030】
具体的には、本実施例において、LEDチップ群14は、12個のLEDチップを備え、それらはそれぞれ4つの白色LED(図において、「W」と示す)、2つの赤色LED(図において、「R」と示す)、2つの琥珀色LED(図において、「A」と示す)、1つの青色LED(図において、「B」と示す)、1つの濃青色LED(図において、「dB」と示す)、1つの緑色LED(図において、「G」と示す)及び1つのシアン色LED(図において、「C」と示す)である。ここで、赤色LEDの主波長は、720nm〜770nmであり、琥珀色LEDの主波長は、580nm〜600nmであり、緑色LEDの主波長は、520nm〜550nmであり、シアン色LEDの主波長は、490nm〜520nmであり、青色LEDの主波長は、460nm〜490nmであり、濃青色LEDの主波長は、440nm〜460nmである。
【0031】
4つのLEDチップは、互いに緊密に内側矩形アレイに配列され、残りの8つのLEDチップは、当該内側矩形アレイを取り囲むように配列され、ここでLEDチップは2つずつに平行に当該内側矩形アレイの1つの辺における2つのLEDチップにすぐ隣接し、1つの外側矩形アレイに形成され、LEDチップ群14の発光面の輪郭が略正六角形15であるようにする。
【0032】
好ましくは、同じ色のLEDの配列は、正六角形15の中心に対称となり、青色LEDと濃青色LEDとの色収差が小さく、緑色LEDとシアン色LEDとの色収差が小さいため、青色LEDと濃青色LEDは、正六角形15の中心に対称となり、緑色LEDとシアン色LEDは、正六角形15の中心に対称となる。
【0033】
白色LEDは、青色LEDの発光表面上に黄色い蛍光体層を設置することにより得られ、他の色のLEDに比べ、白色LEDは、耐熱性能が良く、中間に位置する4つのLEDは、放熱性能が最も悪いため、中間の4つのLEDチップは白色LEDであることが好ましく、他の色のLEDは、当該白色LEDを取り囲むように配列される。また、4つの白色LEDチップを用いることにより、発光装置の輝度を大幅に向上させることができる。赤色及び琥珀色LEDは、熱安定性が悪いため、当該2つの色のLEDは、LEDチップ群における外側の周に配列されることが好ましい。
【0034】
当然、実際の運用の中で、各色のLEDは他の位置に設置されても良い。例えば、内側矩形アレイにおける4つのLEDチップは、時計回り方向において順に青色LED、緑色LED、濃青色LED及びシアン色LEDであり、外側矩形アレイに位置する8つのLEDチップのうち、4つの白色LEDは、それぞれ外側矩形アレイの4つの辺に位置し、正六角形15の中心に対称となる。当然ながら、放熱及び光均一の効果を考慮しない場合、各色のLEDの配列位置は、任意であってもよい。
【0035】
本実施例においては、LEDチップ群における輝度を向上させる白色LEDは、黄色LEDであっても良く、黄色LEDの主波長は、540nm〜570nmであり、且つ、スペクトルは、白色を除いた他の色のLEDのスペクトルよりも広く、LEDチップ群に含まれるLEDの色は、他の数であっても良い。例えば、光源の呈色性能に対する要求がそれほど高くない場合、LEDチップ群は、単に赤色、緑色、青色、白色/黄色、琥珀色との5種類の色を含む。具体的には、LEDチップ群には、4つの白色/黄色LEDが含まれ、他の色のLEDについて、それぞれ2つが含まれてもよい。光源の輝度に対する要求がそれほど高くない場合、LEDチップ群は、単に赤色、緑色、青色及び琥珀色との4つの色を含んでも良い。当該4つの色のLEDの合成光のスペクトルは、太陽光のスペクトルに非常に近くなっているため、呈色性能が高くなっており、多くの場合における応用の要求を満たすことができる。各色のLEDの具体的な数は、光源の色温度に対する要求に応じて確定することができる。または、赤、青、緑、及び琥珀との4つの色に加え、必要な色に応じて追加され、例えば、シアン色が必要とされると、シアン色LEDが追加され、濃青色が必要とされると、濃青色LEDが追加され、オレンジ色が必要とされると、オレンジ色LEDが追加され、当該オレンジ色LEDの主波長は、710nm〜720nmである。
【0036】
本実施例においては、LEDチップ群におけるLEDチップの数は、他の数であっても良く、各LEDチップが互いに緊密に配列され、且つ、当該LEDチップ群の発光面の輪郭が略正六角形であるようにすればよい。例えば、LEDチップ群は、5つのLEDチップを備えることができ、そのうち、1つのLEDチップは中間に位置し、残りの4つのLEDチップはそれぞれ当該LEDチップの周りに位置する。または、LEDチップ群は、7つのLEDチップを更に備えることができ、そのうち、1つのLEDチップは中間に位置し、残りの6つのLEDチップは円形を呈し、当該中間におけるLEDチップを取り囲んでおり、または、LEDチップ群は、21個のLEDチップを備え、そのうち、15つのLEDチップは3×5矩形アレイで配列され、残りの6つのLEDチップのうち、LEDチップは3つずつそれぞれ当該矩形アレイの2つの長辺の外側に位置する。5つよりも少ないLEDチップにより配列形成された図形は、略正六角形ではないため、本実施例におけるLEDチップ群は、少なくとも5つのLEDチップを備える。
【0037】
図4に示すように、
図4は、
図3に示されたLEDユニットモジュール内における1つの配線概念図である。基板13の第1側辺13aにおいては、左から右へ濃青色、緑色、赤色、白色、琥珀色、青色及びシアン色の正極接続部材は1つずつ順に配列され、第2側辺13bにおいては、左から右へ濃青色、緑色、赤色、白色、琥珀色、青色及びシアン色の負極接続部材は1つずつ順に配列されている。ここで、同じ色のLEDは、基板13において互いに直列接続されており(例えば、2つの赤色LED、2つの琥珀色LED及び4つの白色LED)、このように、各色のLEDはそれぞれ、基板13の第1側辺13a及び第2側辺13bにおいて1つの正極接続部材及び負極接続部材のみが設置されれば良く、LEDユニットモジュールにおける構造のコンパクト性に役立ち、基板13の面積も小さい。
【0038】
当然ながら、実際の運用の中では、同じ色のLEDは、基板13において互いに並列接続されても良く、又は、一部の同じ色のLEDは、互いに直列接続され、残りの一部の同じ色のLEDは、互いに並列接続されても良い。ひいては、LEDユニットモジュールの大きさに対する要求がない場合、各LEDチップは、いずれも基板の両側にそれぞれ正負極接続部材が設置されても良い。
【0039】
本実施例においては、配線の便宜上、それぞれ基板13における第1側辺13a及び第2側辺13bに最も近い2行のLEDチップのうち(LEDチップ111及び112、LEDチップ113及び114)、各行における2つのLEDチップの間隔は少し空けており、正六角形の中心に位置する4つの白色LEDの回線が基板13の表面に沿って第1側辺及び第2側辺における正負極接続部材にまで引き出されるようにする。このように、全体のLEDチップ群においては、当該4つのチップが隣接するチップとの間隔が大きく、放熱に役立つため、当該4つのLEDチップは赤色LED及び琥珀色LEDとすることが好ましい。
【0040】
当然ながら、実際の運用の中で、中心領域に位置するLEDの正負極は、基板13の表面に配線された回線に沿って第1側辺13a及び第2側辺13bにおける正負極接続部材に接続されなくてもよく、ジャンパー線により当該2つの側辺における正負極接続部材に接続されている。このように、それぞれ当該2つの側辺に最も近い2行のLEDチップのうち、各行における2つのLEDチップの間隔は空けなくてもよく、当該2つのLEDチップは緊密に配列されても良い。ひいては、当該2行のLEDチップに対してそれぞれ1つのLEDチップを追加しても良い。
【0041】
図5に示すように、
図5は、
図2に示された光源システムにおけるLEDユニットモジュールアレイの1つの構造概念図である。LEDユニットモジュールアレイ12は、複数のLEDユニットモジュールを備える。LEDユニットモジュールアレイは、少なくとも2列のLEDユニットモジュール11が平行並列に配列されることにより、円形又は正多角形を呈したアレイに形成されることが好ましく、LEDユニットモジュールアレイの後続光路に設置された円形のレンズとマッチングするようにし、光の使用率を向上させる。当然ながら、円形のレンズとマッチングすることを考慮しない場合、LEDユニットモジュールアレイ1は、円形または正多辺形ではなくても良い。本実施例においては、LEDユニットモジュールアレイ1は、3列のLEDユニットモジュール11が平行に配列されることにより略正六角形である1つのアレイに形成される。
【0042】
本実施例においては、LEDユニットモジュールアレイ1における各LEDユニットモジュールは、いずれも同じであり、即ち、モジュールにおけるLEDチップ群の配列位置、負極接続部材群の配列順番及びLEDチップ群における正負極接続部材群に対する各色のLEDの位置は、いずれも一致している。また、同じ列に位置するLEDユニットモジュール11の正極接続部材群がその負極接続部材群へ指す方向は一致しており、同じ列におけるLEDユニットモジュール11に沿って直列配線することができるようにする。一方、任意の隣接する2列のLEDユニットモジュール11の正極接続部材群がその負極接続部材群へ指す方向は逆であり、当該隣接する2列の同じ側における末端において当該2列のLEDユニットモジュールを直列接続することができるようにする。
【0043】
具体的には、赤色LEDを例とすると、左側からの第1列及び第3列における赤色LEDの正極接続部材がその負極接続部材へ指す方向はいずれも下に向けており、第2列における赤色LEDの正極接続部材が負極接続部材へ指す方向はいずれも上に向けている。このように、すべての赤色LEDを直列接続するとき、第1列、第3列における回線により、いずれも下に向けた方向に沿って順に各赤色LEDの正極接続部材及び負極接続部材は接続され、第2列における回線により、いずれも上に向けた方向に沿って順に各赤色LEDの正極接続部材及び負極接続部材は接続されるが、第1列及び第2列の赤色LEDは、第1列の下側の末端に位置するLEDユニットモジュール151内における赤色LEDの負極接続部材及び第2列の下側の末端に位置するLEDユニットモジュール153内における赤色LEDの正極接続部材により接続される。他の任意の隣接する2列も当該方法により直列接続される。
【0044】
他の6つの色のLEDの配線方法は、いずれも赤色LEDの配線方法とと一致している。各LEDユニットモジュールにおける正負極接続部材群の配列順番は、いずれも一致しており、また、隣接する2列のLEDユニットモジュールの正極接続部材が負極接続部材へ指す方向は逆であり、隣接する2列の極接続部材群が、左右対称であるようにするため、当該4つの色のLEDが直列接続された回線は、隣接し、また、互いに平行に1束の回線に形成され、且つ、当該1束の回線は、自身との交点がなく、配線を簡便にする。
【0045】
コリメータ装置アレイ2は、複数のコリメータ装置21を備え、それらは各LEDユニットモジュール11と一対一で対応し、それに対応するLEDユニットモジュールが発した光をコリメートする。具体的には、本実施例においては、当該コリメータ装置アレイ2は、コリメータレンズアレイである。
【0046】
複眼レンズペア3は、第1複眼レンズ31と、第2複眼レンズ32とを備え、それらはコリメータレンズアレイ2の出射光路に位置し、コリメータレンズアレイ2によりコリメートされた光束を均光し、ここで、第1複眼レンズ31はコリメータレンズアレイ2に隣接する。本実施例においては、複眼レンズペアの2つの複眼レンズにおける各マイクロレンズは、正六角形の構造であり、隣接するマイクロレンズ間における隙間のない配列を確保することができ、一方で、その投影像を、円形の投影光スポットとマッチングするようにする。第1複眼レンズ31における各マイクロレンズは、第2複眼レンズ32におけるマイクロレンズと一対一で対応する。好ましくは、コリメータレンズアレイ2における各コリメータレンズのサイズは、複眼レンズペア3における複眼レンズの各マイクロレンズのサイズの4倍以上である。明らかに、複眼レンズにおける各マイクロレンズのサイズは小さいほど、その均光効果はよくなる。
【0047】
フォーカスレンズ4は、複眼レンズペア3の出射光路に位置し、複眼レンズペア3により均光された光束を所定の平面に収集する。実際の運用の中で、当該所定の平面は、通常フォーカスレンズ4のフォーカルプレーンである。
【0048】
本実施例においては、コリメータレンズ21は、LEDユニットモジュール11が出射した光をコリメートすると共に、LEDユニットモジュール11における複数の色のLEDが発した光を混合させる。各LEDユニットモジュールについては、LEDチップ群における異なる色のLEDチップは、いずれも同じコリメータレンズに対向し、LEDが発した光は、ランバーシアン分布であるため、LEDチップ群が発した複数の色の光束が当該コリメータレンズにより収集・コリメートされ、1束の平行光となる(理想的な平行光束ではなく、一定の発散角を有するが、その発散角がだいぶ小さく、例えば、±9°であるため、略平行光束として扱ってもよい)と共に、均一に混光することができる。
【0049】
当該平行光束における異なる色の光束は、空間において互いに重なり、その対応する角度分布もほぼ同じであり、複眼レンズペア3により均光された後、フォーカスレンズ4により絞り(図示せず)に収集され、投影レンズ(図示せず)により絞りの像が遠いところに投影結像される。光束の全伝播過程においては、異なる色の光束は、常に結合しているため、光源システムにより最後に出力された光束のうち、異なる色の光束は、空間位置及び出射角度がほぼ同じである。本質的に、LEDチップ群における各チップは、緊密に配列されても、それらの空間位置は、依然として異なり、このような空間位置の違いにより、それらは発した異なる色の光束がコリメータレンズ21によりコリメートされた後の空間角度分布もやや異なるが、各LEDチップの面積がだいぶ小さく(通常、単に1mm×1mm)、且つ異なるチップは互いに間隔がだいぶ近いため、このような空間位置の違いによる異なる色の光束の角度分布の違いは、無視しても良い。
【0050】
本実施例においては、LEDユニットモジュールアレイにおける各LEDユニットモジュールが発した光はコリメートされた後、第1複眼レンズ31における一部のマイクロレンズに入射し、各マイクロレンズは、受け取った光を発したLEDユニットモジュールにおけるLEDチップ群を、第2複眼レンズ32における当該マイクロレンズと対応するマイクロレンズに結像し、そのため、第2複眼レンズ32における、結像を有するマイクロレンズの総面積は、第2複眼レンズ32が出射した光の発光面を構成する。発光面は、一定であるため、第2複眼レンズ32が出射した光の発光角度は小さいほど、当該出射光のエテンデューも小さくなる。エテンデューの保存からわかるように、第1複眼レンズ31における各マイクロレンズにより、第2複眼レンズ32における当該マイクロレンズと対応するマイクロレンズに結像された像は大きいほど、第2複眼レンズ32における各マイクロレンズが出射した光の発光角度は、小さくなる。しかしながら、第2複眼レンズ32におけるマイクロレンズ上の像が当該マイクロレンズの面積を超えた場合、その超えた部分の光は、迷光となり損失してしまう。そのため、LEDチップ群により第2複眼レンズ32における各マイクロレンズに結像された像が当該マイクロレンズに内接されることが好ましい。
【0051】
従来技術においては、LEDユニットモジュールにおいては、1つのLEDチップのみが設置され、LEDチップの面積は、通常方形であり、第2複眼レンズ32におけるマイクロレンズは、正六角形であるため、当該方形により当該マイクロレンズに結像された像は、マイクロレンズ全体を充填することができないが、マイクロレンズが出射した光の発光面は、マイクロレンズ全体であり、これにより、LEDユニットモジュールアレイのエテンデューが大きくなる。本実施例においては、各LEDユニットモジュールにおけるLEDチップ群の発光面の輪郭は、略正六角形であるため、第2複眼レンズ32における各マイクロレンズに結像された像は、ほぼマイクロレンズ全体を充満し、LEDユニットモジュールアレイのエテンデューが大きくなることを避けることができる。幾つかの場合においては、LEDチップ群の発光面の輪郭は、1つのマイクロレンズをより多く充填するようにするために、当該LEDチップ群の発光面の輪郭は、正六角形を少し超えても良く、当該超えた部分の面積が当該発光面の輪郭の面積の30%以下であれば良い。
【0052】
図6に示すように、
図6は、
図2に示された光源システムにおけるコリメータレンズアレイの配列概念図である。本実施例においては、好ましくは、コリメータレンズアレイ2における各コリメータレンズ21は、正六角形を呈し、且つ互いに緊密に配列され、隣接するコリメータレンズ21間において隙間がないようにする。このように、各LEDユニットモジュールにおける同じ色のLEDチップが発した光は、各コリメータレンズ21によりコリメートされて出射された際に互いにつなぎ合わせ、一面になり、これらのコリメート光束も、投影レンズにより投影されて出射された際にも互いにつなぎ合わせ、一面になり、且つ発光面全体を充満する。当然ながら、公差及び設置を考慮する場合、隣接するコリメータレンズ間において一定の隙間を空けても良く、これも本発明の保護範囲に属する。コリメータレンズアレイ2においては、当該コリメータレンズアレイ2が内接する円環C1に比べ、残りの少しの余白があるため、コリメータレンズアレイ2の発光面を1つの円形により近くし、後続光路における円形のレンズとマッチングさせるために、コリメータレンズアレイ2は、前記残りの余白に位置する複数の小さいコリメータレンズ22を更に備えることが好ましい。対応的に、発光装置1は、複数の単独チップまたは2個のチップによりパッケージされたLED(図示せず)を更に備え、ここで、各LEDは各小さいコリメータレンズ22と一対一で対応する。これにより、発光装置1が発した光はコリメータレンズアレイ2によりコリメートされた後、光束の断面は1つの円形により近くなる。
【0053】
本実施例においては、投影光スポットの空間的な面の分布の均一性をさらに改善するために、LEDユニットモジュール11とコリメータ21装置との間にインテグレータロッド(図示せず)を設置することもでき、LEDチップが出射した光束を均光する。インテグレータロッドは、入光口と、出光口とを備える。入光口は、LEDユニットモジュールにおけるLEDチップの発光面に緊密に隣接するように設置され、LEDにが出射したほとんどの光は、いずれも当該インテグレータロッドに入るようにする。出光口は、コリメータ21のフォーカルプレーンの付近に設置され、それが出力した光束を、コリメータ装置21によりコリメートされた後、比較的理想な平行光とする。このとき、インテグレータロッドの出光面は、システムの光源面に相当することになる。光に対するインテグレータロッドの混合作用により、LED光源システムが発した光をより均一にする。
【0054】
実際の応用の中で、インテグレータロッドは、出光口の面積が入光口の面積よりも大きいテーパ角棒であっても良い。テーパ角棒の出光口は、十分に大きく、互いに隣接して一面につなぎ合わせるほど大きくなると、テーパ角棒の出光口から出射した光束も一面につなぎ合わせる。テーパ角棒が出射した光の発光角度は小さくなるため、後続のコリメータレンズを設置しなくても良く、即ち、当該インテグレータロッドがコリメータ装置として用いられても良い。しかしながら、このとき、優れる混光効果を得るためにテーパ角棒は、十分な長さを有する必要がある。
【0055】
LEDユニットモジュールアレイにおける複数の種類の色の光により所定の面に形成された混合光スポットをより均一にするために、異なるLEDユニットモジュールにおける異なる色のLEDチップの位置を設定することにより、。LEDユニットモジュールにおける、少なくとも白色を除いた任意の1つの色のLEDチップの位置が略同じ分布を有するようにする。
【0056】
具体的に例を挙げると、光源平面に対して各LEDユニットモジュールを異なる角度で回転させ固定する。好ましくは、各LEDユニットモジュールが各自の中心に対して回転する角度をそれぞれ60°の1,2,3,4,5,6倍とする。以下、当該実施例を詳しく説明する。
【0057】
本実施例が
図5に示された実施例との相違点は、次の通りである。
本実施例においては、LEDユニットモジュールアレイは、7つのLEDユニットモジュールを備え、そのうち6つのLEDユニットモジュールは1つの円環に配列され、残りの1つのLEDユニットモジュールは円環の円心に設置される。
【0058】
当該円環においては、一つ目のLEDユニットモジュールの正極接続部材群がその負極接続部材群へ指す方向は水平方向において左に偏る。当該一つ目のLEDユニットモジュールから、当該円環の反時計周り方向に沿い、各LEDユニットモジュールは、その前の1つのLEDユニットモジュールに比べ、反時計周り方向に沿って回転する角度が60°と大きくなる。
【0059】
本実施例においては、配線時、電源の正極は、円環における一つ目のLEDユニットモジュールの正極接続部材群に接続され、当該円環に沿って反時計周り方向で順に当該円環におけるLEDユニットモジュールを直列接続する。当該円形ループにおける最後の1つのLEDユニットモジュールの負極接続部材群は、円心に位置するLEDユニットモジュールの正極接続部材群と接続され、当該LEDユニットモジュール55の負極接続部材群における回線は、ジャンパー線により当該円環の外部と接続され、電源の負極に接続される。
【0060】
本実施例においては、各円環において、LEDユニットモジュールは、異なる角度で回転し、且つ、これらの異なる回転角度は0〜360°の範囲内において均一に分布する。これにより、LEDユニットモジュールにおける白色を除いた他の各色のLEDは、いずれも当該モジュール内における正六角形の0°、60°、120°、180°、240°、360°との方向において2回現れる。これにより、各LEDユニットモジュールにおける、各色のLEDチップの各位置は、略同じ分布を有する。それとともに、配線時、各円環における任意の隣接する2つのLEDユニットモジュールの正負極接続部材群は、隣接するため、配線を簡便にし、形成された回線は、交点が少ない。
【0061】
また、本実施例においては、円環における、各LEDユニットモジュールは、自身に対する回転角度が60°の倍数であり、各LEDユニットモジュールにおけるLEDチップ群の配列は、略正六角形であるため、60°で回転した後でも自身と重畳することができる。複眼レンズペアにおける第2複眼レンズのマイクロレンズの設置方向は、いずれも一致しており、本実施例において、円環における各LEDユニットモジュールは、回転したが、各LEDユニットモジュールが回転した後、LEDチップ群により第2複眼レンズにおける各マイクロレンズに結像された像は、依然として当該マイクロレンズとマッチングすることができる。そのため、同心に設置された少なくとも2つの円環からなるLEDユニットモジュールアレイにおいて、各LEDユニットモジュールは、各円環において反時計周り方向で回転する角度が等差数列であることが好ましく、ここで、当該等差数列の公差の絶対値は、60°である。これにより、各LEDユニットモジュールにより第2複眼レンズのマイクロレンズに結像された像は、当該マイクロレンズとマッチングすると確保することができる。
【0062】
上述した実施例においては、各色のLEDチップは、いずれも単独の1種のLEDチップを指す。実際には、少なくとも1つの色のLEDチップが混合色LEDチップであっても良く、当該混合色LEDチップは、2種類の主波長のLEDチップを備え、且つ、2種類の主波長の差は10nmより大きく且つ30nmより小さい。このような2種類の主波長のLEDチップが発した光については、人の目でその発光色の違いを区分けすることができるが、人の目で見てもこのような色の違いはそれほど著しくない。
【0063】
上述した実施例に関する説明から分かるように、本発明を用いて色が均一であるLED光源システムを実現することができる。実験において、発明者は当該LED光源システムにおいては、色が十分に均一であるため、混合色LEDチップを用いても人の目で当該混合色LEDチップによる色の違いにより与えられた影響が察知できないと発見した。それとともに、混合色LEDチップを用いることで、LED光源システムの発光スペクトルがカバーする範囲をより大きく、呈色指数をより高くすることができる。
【0064】
好ましくは、LED光源システムはさらに色調整モージュルを備え、当該色調整モージュルは混合色LEDチップが対応する色調整信号を受け取り、当該色調整信号に組み込まれた目標色の情報に基づき、混合色LEDに含まれた2種類の主波長のLEDチップの発光パワーを制御する。例えば、赤色については、618nm及び635nmとの2種類の波長の赤色LEDチップを含むことができ、色の違いはあるが、著しくない。このとき、色調整モジュールにより両者の相対強度を調整することによって、主波長が異なる赤色投影光束を生成することができる。
【0065】
一方で、混合色LEDチップが対応する2種類の主波長のLEDチップがそれぞれ所在するLEDユニットモジュールは、互いに交互に配列されるようにし、これにより、この2種類の主波長の光の混合をより均一にし、人の目でより簡単に察知できなくする。
【0066】
本実施例においては、さらに異なる色温度の白色光LEDチップを含むことができ、例えば、3200Kと6500Kとの2種類の色温度であり、当該2種類の色温度のLEDチップが所在するLEDユニットモジュールが互いに交互に配列されるようにすることにより、混合光が均一であると確保することができれば、調整モジュールにより両者の相対強度を調整することもでき、異なる色温度の投影光スポットを生成する。当業者にとっては、これは周知の常識であるため、ここで繰り返し述べない。
【0067】
本明細書における各実施例を累進の形式で説明し、各実施例については、主に他の実施例との違いを説明したが、各个実施例における同様又は類似の部分について、互いに参照すればよい。
【0068】
本発明の実施例は、さらに光源システムを含む投影システムを提供し、該光源システムは上述した各実施例における構造及び機能を有することができる。当該投射システムにおいては、各種投影技術を採用することができ、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)投影技術、デジタルライトプロセッサ(DLP,Digital Light Processor)投影技術が挙げられる。なお、上述した発光装置は、照明システムにおいて、応用することもでき、例えば、舞台灯照明が挙げられる。
【0069】
上述したのは、本発明の実施形態であり、本発明の特許範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を用いて実現した等価構成又は等価変換フロー、又は他の関連する技術分野における直接又は間接運用は、全て同様に本発明の特許保護範囲内に含まれる。