(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態の情報入力システムを概略的に示す図である。
図2は、第1実施形態における情報入力装置を概略的に示す図である。
【0023】
(情報入力システム)
第1実施形態は、ゲーム装置のコントローラを情報入力装置として使用し、画面上で文字等の伝達情報の入力を行う例について説明する。
図1に示すように、情報入力システム1は、ゲーム装置2と、ゲーム装置2に接続されて使用者により操作される情報入力装置としてのコントローラ3と、ゲームの表示、および入力された文字,記号等の伝達情報の表示、並びに音の出力が可能な表示装置4とを備えている。
【0024】
ゲーム装置2は、CD−ROM,DVD−ROM、Blu−ray(登録商標)等の光ディスクや半導体メモリ等の記録媒体から読み出したアプリケーションプログラムと、コントローラ3を介した使用者からの指示とに基づいて、ゲームや伝達情報の入力等を実行する。また、ゲーム装置2は、電話回線、LAN、CATV回線、通信衛星回線等の各種通信回線を介してダウンロードされたアプリケーションプログラムに基づいて、ゲームや伝達情報の入力等を実行することもできる。
【0025】
なお、ゲーム装置2は、CD等に記録されたオーディオデータやBlu−ray(登録商標)等に記録された映画等のビデオおよびオーディオデータを再生することも可能である。また、ゲーム装置2は、ゲーム用のアプリケーションプログラム以外の各種のアプリケーションプログラムに基づいて動作することも可能である。
【0026】
(コントローラ)
コントローラ3は、
図1および
図2に示すように、本体30と、各種のボタン31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31hと、第1操作部(操作部材)としての左スティック32Lと、第2操作部(操作部材)としての右スティック32Rとを備えている。使用者が、これらの各種のボタン31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31h、左スティック32L、あるいは、右スティック32Rを操作することにより、コントローラ3は、それらの操作に応じた操作信号を発生し、その操作信号をゲーム装置2へ送信する。以下では、ゲームの操作に関する説明については省略し、文字等の伝達情報の入力に関して説明を行う。
【0027】
図3は、
図2に示すX軸方向から見た左スティック32Lの側面図である。この方向から見た右スティック32Rは、左スティック32Lと同様に示されるので、
図3においては右スティック32Rに関する符号を括弧書きで示すこととする。
図3に示すように、左スティック32Lおよび右スティック32Rは、非操作の状態では、本体30の表面30aに対して垂直に軸支されており、使用者による操作に応じて、それぞれの中心軸線32L1,32R1に対して、所定の角度θ1まで傾斜可能となっている。左スティック32Lおよび右スティック32Rは、図示を省略する付勢部材により付勢されており、力が加えられていない状態では、本体30の表面30aに対して垂直な中立位置に復帰するように取り付けられている。
【0028】
左スティック32Lおよび右スティック32Rは、
図3に示す方向のみに傾斜可能な訳ではなく、
図2に示すXY平面における任意の方向に傾斜可能となっている。また、左スティック32Lおよび右スティック32Rは、所定の角度だけ傾倒させた状態で、
図2に示すXY平面において周回させることが可能となっている。
【0029】
図4は、左スティック32Lおよび右スティック32Rにより選択される領域を示す図である。左スティック32Lおよび右スティック32Rを用いて文字等の伝達情報の入力を行う場合には、本実施形態では、
図4に示すように、XY平面上に、左スティック32Lおよび右スティック32Rの中心軸線32L1,32R1を中心とする入力領域100を定義する。入力領域100は、36度の角度範囲で均等に、第1領域101から第10領域110まで10分割されている。
図4に示す座標軸と
図2に示す座標軸とは対応しており、例えば
図2に示すY軸方向に左スティック32Lを傾斜させると、第1領域101が選択される。
【0030】
本実施形態では、第1領域101から第10領域110までの各領域と、文字等の伝達情報および機能情報とを対応付けており、左スティック32Lおよび右スティック32Rを傾斜させて、第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域を選択することにより、文字等の伝達情報および機能情報の入力が行われる。
【0031】
本実施形態では、
図4に示すように、左スティック32Lまたは右スティック32Rが所定の角度θ2以上に傾倒された場合に、傾倒方向に対応した第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域が使用者により選択されたと判定する。左スティック32Lまたは右スティック32Rが所定の角度θ2以上に傾倒された状態のまま周回された場合には、選択される領域は、周回される角度に応じて次々に変更される。
【0032】
以上のように、本実施形態では、コントローラ3の平面視(Z軸方向から見た場合)における左スティック32Lまたは右スティック32Rの角度、コントローラ3の側面視(X軸方向から見た場合)における左スティック32Lまたは右スティック32Rの角度、あるいは左スティック32Lまたは右スティック32Rの回転、前後または左右等への繰り返し動作等の操作状態に応じて文字等の伝達情報および機能情報の特定が行われる。
【0033】
次に、図面を参照しつつ、コントローラ3の機能ブロックついて説明する。
図5は、コントローラ3の機能ブロックを示す図である。コントローラ3は、例えば、CPU、ROM、およびRAM等を備えており、
図5に示すように、操作部33、伝達情報特定部34、機能特定部35、および通信部36として機能する。
【0034】
操作部33は、左スティック32Lおよび右スティック32Rの傾倒および周回の操作に応じた可変のアナログ値を出力する可変アナログ値出力手段を備えている。可変アナログ値出力手段は、例えば可変抵抗素子等を備えており、左スティック32Lおよび右スティック32Rの傾倒および周回の操作に応じて可変抵抗素子の抵抗値が変化する。左スティック32Lおよび右スティック32Rを傾倒操作した時には、傾き量とその傾き方向に応じたXY座標上の座標値が検出され、座標値が操作出力として伝達情報特定部34または機能特定部35へ送られる。
【0035】
伝達情報特定部34は、操作出力が示す左スティック32Lおよび右スティック32Rの操作状態に応じて、伝達情報を特定する。機能特定部35は、操作出力が示す左スティック32Lと右スティック32Rのうち、少なくともいずれか一方の操作状態に応じて、異なる種類の伝達情報の切り替えを含む機能情報を特定する。
【0036】
通信部36は、ゲーム装置2との通信を行い、操作出力と、伝達情報特定部34により特定された伝達情報と、機能特定部35により特定された機能情報とをゲーム装置2に送信する。
【0037】
次に、本実施形態のコントローラ3を用いた文字等の伝達情報の入力、および機能情報の入力について図面を参照しつつ説明する。
【0038】
(仮名入力)
図6は、仮名入力モード時の伝達情報入力画面40の一例を示す図である。本実施形態では、一例として、コントローラ3のボタン31dを押下することにより、ゲーム装置2は伝達情報入力モードとなり、表示装置4の画面には、
図6に示すような伝達情報入力画面40が表示される。伝達情報の入力モードは、仮名入力モード、英字入力モード、数字記号入力モード、および感情入力モードに分かれているが、本実施形態では、一例として、ゲーム装置2およびコントローラ3の双方において、仮名入力モードが初期状態のモードとして設定されている。
【0039】
図6に示すように、伝達情報入力画面40には、入力表示欄41と、左ソフトウェアキーパッド42と、右ソフトウェアキーパッド43とが表示される。入力表示欄41は、入力した伝達情報が表示される表示欄であり、入力表示欄41の左端には、入力モードを示す入力モード表示欄41aが表示される。
図6の例では、入力モード表示欄41aに「あ」と表示されており、入力モードが仮名入力モードであることを示している。
【0040】
左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43は、
図4に示した入力領域100に対応しており、それぞれ10分割されたパッドを備えている。左ソフトウェアキーパッド42は、第1パッド42a、第2パッド42b、第3パッド42c、第4パッド42d、第5パッド42e、第6パッド42f、第7パッド42g、第8パッド42h、第9パッド42i、および第10パッド42jを備えている。これらのパッドは、それぞれ、
図4に示す入力領域100の第1領域101から第10領域110までの領域に対応している。右ソフトウェアキーパッド43は、第1パッド43a、第2パッド43b、第3パッド43c、第4パッド43d、第5パッド43e、第6パッド43f、第7パッド43g、第8パッド43h、第9パッド43i、および第10パッド43jを備えている。これらのパッドも、それぞれ、
図4に示す入力領域100の第1領域101から第10領域110までの領域に対応している。
【0041】
左ソフトウェアキーパッド42の各パッドには、子音音素および機能情報が割り当てられている。子音音素としては、第1パッド42aに「あ」、第2パッド42bに「か」、第3パッド42cに「さ」、第4パッド42dに「た」、第5パッド42eに「な」、第6パッド42fに「は」、第7パッド42gに「ま」、第8パッド42hに「や」、第9パッド42iに「ら」、および第10パッド42jに「わ」が割り当てられている。機能情報としては、第8パッド42hに半濁音を表す「゜」と濁音を表す「゛」、および第10パッド42jに読点の「、」と句点の「。」が割り当てられている。
【0042】
右ソフトウェアキーパッド43の各パッドには、母音音素と機能情報が割り当てられている。母音音素としては、第1パッド43aに「あ」、第3パッド43cに「い」、第5パッド43eに「う」、第7パッド43gに「え」、および第9パッド43iに「お」が割り当てられている。また、機能情報としては、第2パッド43bに「削除」、第3パッド43cに半濁音を表す「゜」と読点の「、」、第4パッド43dに「モード」、第5パッド43eに撥音を表す「ん」、第6パッド43fに「変換」、第7パッド43gに濁音を表す「゛」と句点の「。」、第8パッド43hに「確定」、および第10パッド43jに「空白」が割り当てられている。「削除」は、入力した文字を削除する機能であり、「モード」は、入力モードを切り替える機能と、長音または小文字を選択する機能とを備えている。「変換」は、入力した文字をカタカナや漢字に変換する文字変換機能である。「確定」は、文字の入力を確定させる機能である。「空白」は、入力表示欄41に一文字分の空白を入力する機能である。
【0043】
右ソフトウェアキーパッド43の第4パッド43dにより「モード」が選択された場合には、第4パッド43dと、左ソフトウェアキーパッド42において選択されたパッドとの組み合わせにより機能が決定される。
図6に示すように、左ソフトウェアキーパッド42の各パッドの外側に、「モード」との組み合わせにより決定される機能が表示されている。第5パッド42eには長音記号である「−」、第6パッド42fには「小文字」、第7パッド42gには「英字」、第8パッド42hには「数字 記号」、および第9パッド42iには「感情」が割り当てられている。「小文字」は、促音または拗音を表すために選択された文字を小文字として入力するための機能である。「英字」は、入力モードとして英字入力モードを選択する機能である。「数字 記号」は、入力モードとして数字記号入力モードを選択する機能である。「感情」は、入力モードとして感情入力モードを選択する機能である。
【0044】
本実施形態においては、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより、あるいは右ソフトウェアキーパッド43により、伝達情報としてのひらがなの文字を入力し、あるいは機能情報を選択する。
図7は、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより入力される文字または選択される機能情報と、右ソフトウェアキーパッド43により選択される機能情報とを示す仮名入力モードの組み合わせ表50を示す。
【0045】
図7に示す仮名入力モードの組み合わせ表50は、行見出し50Rは、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドに対応している。また、列見出し50Cは、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドに対応している。
図7においては、理解を容易にするために、列見出し50Rには、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。また、行見出し50Cには、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。
【0046】
左スティック32Lを、
図4に示す第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域に所定角度θ2以上傾斜させると、この領域に対応する左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのいずれかのパッドが選択される。例えば、左スティック32Lを第1領域101に傾斜させた場合には、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aが選択される。
図6は、第1パッド42aが選択された状態を示している。本実施形態では、一例として、選択されたパッドの枠は太く表示される。この状態では、「あ行」の文字が選択可能となっており、右スティック32Rを、第1領域101、第3領域103、第5領域105、第7領域107、あるいは第9領域109に所定角度θ2以上傾斜させると、それぞれ、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第3パッド43c、第5パッド43e、第7パッド43g、あるいは第9パッド43iが選択される。その結果、左スティック32Lにより選択された子音音素の「あ」と、右スティック32Rにより選択された母音音素の「あ」、「い」、「う」、「え」、あるいは「お」との組み合わせにより、「あ」、「い」、「う」、「え」、あるいは「お」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0047】
同様に、左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第2パッド42b、第3パッド43c、第4パッド43d、第5パッド43e、第6パッド43f、第7パッド43g、あるいは第9パッド43iが選択されることにより、子音音素の「か」、「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、あるいは「ら」が選択される。これらの子音音素のいずれかが選択された状態で、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第3パッド43c、第5パッド43e、第7パッド43g、あるいは第9パッド43iが選択されると、母音音素の「あ」、「い」、「う」、「え」、あるいは「お」が選択される。その結果、子音音素と母音音素との組み合わせにより、「か行」から「ま行」まで、あるいは「ら行」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0048】
「や行」については、以下のように入力が行われる。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第8パッド42hが選択されることにより、子音音素の「や」が選択される。この子音音素が選択された状態で、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第5パッド43e、あるいは第9パッド43iが選択されると、母音音素の「あ」、「う」、あるいは「お」が選択される。その結果、子音音素と母音音素との組み合わせにより、「や行」の「や」、「ゆ」、あるいは「よ」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0049】
「わ行」については、以下のように入力が行われる。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第10パッド42jが選択されることにより、子音音素の「わ」が選択される。この子音音素が選択された状態で、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、あるいは第9パッド43iが選択されると、母音音素の「あ」、あるいは「お」が選択される。その結果、子音音素と母音音素との組み合わせにより、「わ行」の「わ」、あるいは「を」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0050】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第10パッド42jが選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第5パッド43eが選択されると撥音の「ん」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0051】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第8パッド42hが選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第3パッド43cが選択されると半濁音を示す記号「゜」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43の第7パッド43gが選択されると濁音を示す記号「゛」が選択される。これらの記号は、直前に入力した文字と組み合わされて、半濁音または濁音の文字として入力表示欄41に入力される。したがって、例えば、「は」の文字が入力された後に、半濁音を示す「゜」が選択されることにより、「ぱ」の文字が入力表示欄41に入力され、濁音を示す「゛」が選択されることにより、「ば」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0052】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第10パッド42jが選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43の第3パッド43cが選択されると読点の「、」が入力表示欄41に入力され、右ソフトウェアキーパッド43の第7パッド43gが選択されると句点の「。」が入力表示欄41に入力される。
【0053】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第5パッド42eが選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、長音を示す記号「−」が入力表示欄41に入力される。
【0054】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第6パッド42fが選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、小文字の入力が可能な状態となる。この状態で、上述のように文字の入力を行うことにより、例えば、「ぁ」、「ぃ」、「ぅ」、「ぇ」、または「ぉ」のような小文字が入力表示欄41に入力される。また、「ゃ」、「ゅ」、または「ょ」を入力して、例えば「ちょ」のような拗音を表すことができる。さらに、「っ」を入力して、例えば「かっ」のような促音を表すことができる。
【0055】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第2パッド43bの「削除」が選択されると、削除機能が実行され、直前に入力された1文字が削除される。右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第10パッド43jの「空白」が選択されると、入力表示欄41に全角の空白が入力される。
【0056】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第6パッド43fの「変換」が選択されると、変換機能が実行され、入力された文字をカタカナまたは漢字に変換することが可能になる。右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行され、文字の入力が確定される。本実施形態においては、変換機能が実行された場合には、例えばプルダウンメニュー等で変換候補を表示させ、右スティック32Rまたは左スティック32Lが操作されることにより、変換候補が選択可能となっている。
【0057】
また、一例として、変換候補を選んだ後に、前記確定機能を実行させることにより、変換候補の文字を入力表示欄41に入力させる。さらに、本実施形態においては、一例として、文字を入力した後にその入力を確定していない状態においては、前記変換機能を実行することが可能となっている。したがって、文字を入力した後にその入力を確定した場合には、文字はカタカナまたは漢字に変換されることなく、ひらがなとして入力が確定されることになる。
【0058】
本実施形態では、一例として、入力表示欄41に全ての文字が入力され、入力が確定された状態において、さらに前記確定機能を実行すると、ゲーム装置2が実行するゲーム等に対する文字入力が行われる。
【0059】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第7パッド42gの「英字」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが英字入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第8パッド42hの「数字 記号」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが数字記号入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第9パッド42iの「感情」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが感情入力モードに変更される。
【0060】
なお、
図6および
図7には図示していないが、例えば、右スティック32Rを何回か周回させることに、一つ前の入力をリピートできるようにしてもよい。また、本実施形態の情報入力システムにおいて、例えば撥音の「ん」や長音記号の「ー」のように、特に使用頻度の高い文字等は、左スティック32Lまたは右スティック32Rを前後左右等の特定の同一方向へ複数回傾斜させる操作が行われた場合に入力されるようにしてもよい。
【0061】
(英字入力モード)
次に、英字入力モードが選択された場合について説明する。
図8は、英字入力モード時の伝達情報入力画面40の一例を示す図である。
図8に示すように、伝達情報入力画面40には、入力表示欄41と、左ソフトウェアキーパッド42と、右ソフトウェアキーパッド43とが表示される。入力表示欄41の左端には、入力モードを示す入力モード表示欄41aが表示される。
図8の例では、入力モード表示欄41aに「A」と表示されており、入力モードが英字入力モードであることを示している。
【0062】
左ソフトウェアキーパッド42の各パッドには、英字、記号および機能情報が割り当てられている。英字としては、第1パッド42aに「ABC」、第2パッド42bに「DEF」、第3パッド42cに「GHI」、第4パッド42dに「JKL」、第5パッド42eに「MNO」、第6パッド42fに「PQR」、第7パッド42gに「STU」、第8パッド42hに「VWX」、および第9パッド42iに「YZ」が割り当てられている。記号としては、第9パッド42iにダブルクォーテーションマークの「"」とカンマの「,」が、第10パッド42jにシングルクォーテーションマークまたはアポストロフィの「'」と、ピリオドの「.」と、クエスチョンマークの「?」と、エクスクラメーションの「!」とが割り当てられている。
【0063】
右ソフトウェアキーパッド43の各パッドには、番号と機能情報が割り当てられている。番号としては、第1パッド43aに「1」、第3パッド43cに「2」、第5パッド43eに「3」、および第6パッド43fに「4」が割り当てられている。また、機能情報としては、第2パッド43bに「削除」、第4パッド43dに「モード」、第7パッド43gに小文字と大文字を切り替える「a/A」、第8パッド43hに「確定」、および第10パッド43jに「空白」が割り当てられている。「削除」は、入力した文字を削除する機能である。「モード」は、入力モードを切り替える機能を選択する機能である。「a/A」は小文字と大文字を切り替える機能である。「空白」は、入力表示欄41に一文字分の空白を入力する機能である。
【0064】
右ソフトウェアキーパッド43の第4パッド43dにより「モード」が選択された場合には、第4パッド43dと、左ソフトウェアキーパッド42において選択されたパッドとの組み合わせにより機能が決定される。
図8に示すように、左ソフトウェアキーパッド42の各パッドの外側に、「モード」との組み合わせにより決定される機能が表示されている。第6パッド42fには「ひらがな」、第8パッド42hには「数字 記号」、および第9パッド42iには「感情」が割り当てられている。「ひらがな」は、入力モードとして仮名入力モードを選択する機能である。「数字 記号」は、入力モードとして数字記号入力モードを選択する機能である。「感情」は、入力モードとして感情入力モードを選択する機能である。
【0065】
本実施形態においては、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより、あるいは右ソフトウェアキーパッド43により、伝達情報としてのひらがなの文字を入力し、あるいは機能情報を選択する。
図7は、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより入力される文字または選択される機能情報と、右ソフトウェアキーパッド43により選択される機能情報とを示す仮名入力モードの組み合わせ表50を示す。
【0066】
図9に示す英字入力モードの組み合わせ表51において、行見出し51Rは、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドに対応している。また、列見出し51Cは、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドに対応している。
図9においては、理解を容易にするために、行見出し51Rには、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。また、列見出し51Cには、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。
【0067】
仮名入力モードの場合と同様に、左スティック32Lまたは右スティック32Rを、
図4に示す第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域に所定角度θ2以上傾斜させることにより、この領域に対応する左ソフトウェアキーパッド42または右ソフトウェアキーパッド43のいずれかのパッドが選択される。
図8は、第1パッド42aが選択された状態を示している。本実施形態では、一例として、選択されたパッドの枠は太く表示される。この状態では、「ABC」の文字が選択可能となっている。右ソフトウェアキーパッド43に示された番号は、序数を示しており、左ソフトウェアキーパッド42に示された複数の文字と、右ソフトウェアキーパッド43に示された番号との組み合わせにより、複数の文字のうちの何番目の文字が選択されるのかが決定される。例えば、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「ABC」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第1パッド43aの「1」が選択されると、「ABC」のうちの1番目の「A」の文字が入力表示欄41に入力される。また、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「ABC」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第3パッド43cの「2」が選択されると、「ABC」のうちの2番目の「B」の文字が入力表示欄41に入力される。さらに、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「ABC」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第5パッド43eの「3」が選択されると、「ABC」のうちの3番目の「C」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0068】
同様に、左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第2パッド42bから第10パッド43jまでのいずれかのパッドが選択され、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第3パッド43c、第5パッド43e、および第6パッド43fのいずれかが選択されることにより、「D」から「Z」までのいずれかの英字または記号が入力表示欄41に入力される。左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43との組み合わせにより、入力される英字または記号は
図9に示す通りである。
【0069】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第2パッド43bの「削除」が選択されると、削除機能が実行され、直前に入力された1文字が削除される。右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第10パッド43jの「空白」が選択されると、入力表示欄41に全角の空白が入力される。
【0070】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第7パッド43gの「a/A」が選択されると、小文字と大文字の切り替え機能が実行される。本実施形態では、一例として、初期状態では小文字の入力が行われる設定になっており、第7パッド43gの「a/A」が選択されると、大文字の入力に切り替えられる。大文字の入力が行われる状態において、第7パッド43gの「a/A」が選択されると、小文字の入力に切り替えられる。但し、第7パッド43gの「a/A」を選択して大文字の入力に切り替え、大文字での入力が1文字分行われた後には、再び第7パッド43gの「a/A」を選択することなく、小文字の入力に切り替えるようにしてもよい。
【0071】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行される。本実施形態では、一例として、英字入力モードにおいては半角の英字入力が行われ、英字入力に対してカナ漢字変換を行うことはできないように設定されている。したがって、英字入力モードにおいては、入力表示欄41に英字を入力した段階で、入力が確定される。このように入力が確定された状態において、第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行され、ゲーム装置2が実行するゲーム等に対する文字入力が行われる。
【0072】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第6パッド42fの「ひらがな」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが仮名入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第8パッド42hの「数字 記号」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが数字記号入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第9パッド42iの「感情」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが感情入力モードに変更される。
【0073】
なお、本実施形態では、一例として、半角の英文字を入力する場合について説明したが、全角と半角の切り替えができるようにしてもよい。例えば、第9パッド43iに全角と半角の切り替え機能を割り当てればよい。
【0074】
(数字記号入力モード)
次に、数字記号入力モードが選択された場合について説明する。
図10は、数字記号入力モード時の伝達情報入力画面40の一例を示す図である。
図10に示すように、伝達情報入力画面40には、入力表示欄41と、左ソフトウェアキーパッド42と、右ソフトウェアキーパッド43とが表示される。入力表示欄41の左端には、入力モードを示す入力モード表示欄41aが表示される。
図10の例では、入力モード表示欄41aに「1」と表示されており、入力モードが数字記号入力モードであることを示している。
【0075】
左ソフトウェアキーパッド42の各パッドには、数字、記号および機能情報が割り当てられている。数字としては、第1パッド42aに「123」、第2パッド42bに「456」、第3パッド42cに「789」、および第4パッド42dに「0」が割り当てられている。記号としては、第4パッド42dに「@#」、第5パッド42eに「/&_」、第6パッド42fに「+-:」、第7パッド42gに「%*<」、第8パッド42hに「>^(」、第9パッド42iに「)=,」、および第10パッド42jに「.!?」が割り当てられている。
【0076】
右ソフトウェアキーパッド43の各パッドには、番号と機能情報が割り当てられている。番号としては、第1パッド43aに「1」、第3パッド43cに「2」、および第5パッド43eに「3」が割り当てられている。また、機能情報としては、第2パッド43bに「削除」、第4パッド43dに「モード」、第8パッド43hに「確定」、および第10パッド43jに「空白」が割り当てられている。「削除」は、入力した文字を削除する機能である。「モード」は、入力モードを切り替える機能を選択する機能である。「確定」は入力を確定させる機能である。「空白」は、入力表示欄41に一文字分の空白を入力する機能である。
【0077】
右ソフトウェアキーパッド43の第4パッド43dにより「モード」が選択された場合には、第4パッド43dと、左ソフトウェアキーパッド42において選択されたパッドとの組み合わせにより機能が決定される。
図10に示すように、左ソフトウェアキーパッド42の各パッドの外側に、「モード」との組み合わせにより決定される機能が表示されている。第6パッド42fには「ひらがな」、第7パッド42gには「英字」、および第9パッド42iには「感情」が割り当てられている。「ひらがな」は、入力モードとして仮名入力モードを選択する機能である。「英字」は、入力モードとして英字入力モードを選択する機能である。「感情」は、入力モードとして感情入力モードを選択する機能である。
【0078】
本実施形態においては、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより、あるいは右ソフトウェアキーパッド43により、伝達情報としての英字を入力し、あるいは機能情報を選択する。
図11は、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより入力される文字または選択される機能情報と、右ソフトウェアキーパッド43により選択される機能情報とを示す数字記号入力モードの組み合わせ表52を示す。
【0079】
図11に示す数字記号入力モードの組み合わせ表52において、行見出し52Rは、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドに対応している。また、列見出し52Cは、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドに対応している。
図11においては、理解を容易にするために、行見出し52Rには、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。また、列見出し52Cには、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。
【0080】
英字入力モードの場合と同様に、左スティック32Lまたは右スティック32Rを、
図4に示す第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域に所定角度θ2以上傾斜させることにより、この領域に対応する左ソフトウェアキーパッド42または右ソフトウェアキーパッド43のいずれかのパッドが選択される。
図10は、第1パッド42aが選択された状態を示している。本実施形態では、一例として、選択されたパッドの枠は太く表示される。この状態では、「123」の文字が選択可能となっている。右ソフトウェアキーパッド43に示された番号は、序数を示しており、左ソフトウェアキーパッド42に示された複数の数字または記号と、右ソフトウェアキーパッド43に示された番号との組み合わせにより、複数の数字または記号のうちの何番目の数字または記号が選択されるのかが決定される。例えば、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「123」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第1パッド43aの「1」が選択されると、「ABC」のうちの1番目の「1」の文字が入力表示欄41に入力される。また、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「123」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第3パッド43cの「2」が選択されると、「123」のうちの2番目の「2」の文字が入力表示欄41に入力される。さらに、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「123」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第5パッド43eの「3」が選択されると、「123」のうちの3番目の「3」の文字が入力表示欄41に入力される。
【0081】
同様に、左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第2パッド42bから第10パッド43jまでのいずれかのパッドが選択され、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第3パッド43c、第5パッド43e、および第6パッド43fのいずれかが選択されることにより、「4」から「0」までのいずれかの数字、または「@」から「?」までの記号が入力表示欄41に入力される。左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43との組み合わせにより、入力される数字または記号は
図11に示す通りである。
【0082】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第2パッド43bの「削除」が選択されると、削除機能が実行され、直前に入力された1文字が削除される。右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第10パッド43jの「空白」が選択されると、入力表示欄41に全角の空白が入力される。
【0083】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行される。本実施形態では、一例として、数字記号入力モードにおいては半角の数字または記号の入力が行われ、数字または記号を全角に変換を行うことはできないように設定されている。したがって、数字記号入力モードにおいては、入力表示欄41に数字または記号を入力した段階で、入力が確定される。このように入力が確定された状態において、第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行され、ゲーム装置2が実行するゲーム等に対する文字入力が行われる。
【0084】
なお、本実施形態においても、右ソフトウェアキーパッド43において機能情報が割り当てられていないパッドに半角と全角の切り替え機能情報を割り当て、入力する数字または記号を、半角にするか全角にするかを選択できるようにしてもよい。
【0085】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第6パッド42fの「ひらがな」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが仮名入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第7パッド42gの「英字」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが英字入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第9パッド42iの「感情」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが感情入力モードに変更される。
【0086】
(感情入力モード)
次に、感情入力モードが選択された場合について説明する。
図12は、感情入力モード時の伝達情報入力画面40の一例を示す図である。
図12に示すように、伝達情報入力画面40には、入力表示欄41と、左ソフトウェアキーパッド42と、右ソフトウェアキーパッド43とが表示される。入力表示欄41の左端には、入力モードを示す入力モード表示欄41aが表示される。
図12の例では、入力モード表示欄41aに「(^^)」と表示されており、入力モードが感情入力モードであることを示している。
【0087】
左ソフトウェアキーパッド42の各パッドには、感情表現に関する言葉と機能情報が割り当てられている。感情に関する言葉としては、第1パッド42aに「嬉しい」、第2パッド42bに「悲しい」、第3パッド42cに「可笑しい」、および第4パッド42dに「怒り」が割り当てられている。
【0088】
右ソフトウェアキーパッド43の各パッドには、番号と機能情報が割り当てられている。番号としては、第1パッド43aに「1」、第3パッド43cに「2」、および第5パッド43eに「3」、第6パッド43fに「4」、第7パッド43gに「5」、および第9パッド43iに「6」が割り当てられている。また、機能情報としては、第2パッド43bに「削除」、第4パッド43dに「モード」、第8パッド43hに「確定」、および第10パッド43jに「空白」が割り当てられている。「削除」は、入力した文字を削除する機能である。「モード」は、入力モードを切り替える機能を選択する機能である。「確定」は入力を確定させる機能である。「空白」は、入力表示欄41に一文字分の空白を入力する機能である。
【0089】
右ソフトウェアキーパッド43の第4パッド43dにより「モード」が選択された場合には、第4パッド43dと、左ソフトウェアキーパッド42において選択されたパッドとの組み合わせにより機能が決定される。
図12に示すように、左ソフトウェアキーパッド42の各パッドの外側に、「モード」との組み合わせにより決定される機能が表示されている。第6パッド42fには「ひらがな」、第7パッド42gには「英字」、および第8パッド42hには「数字 記号」が割り当てられている。「ひらがな」は、入力モードとして仮名入力モードを選択する機能である。「英字」は、入力モードとして英字入力モードを選択する機能である。「数字 記号」は、入力モードとして数字記号入力モードを選択する機能である。
【0090】
本実施形態においては、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより、あるいは右ソフトウェアキーパッド43により、伝達情報としての感情を表す顔文字を入力し、あるいは機能情報を選択する。
図13は、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43と組み合わせにより入力される顔文字または選択される機能情報と、右ソフトウェアキーパッド43により選択される機能情報とを示す感情入力モードの組み合わせ表53を示す。
【0091】
図13に示す感情入力モードの組み合わせ表53において、行見出し53Rは、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドに対応している。また、列見出し53Cは、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドに対応している。
図13においては、理解を容易にするために、行見出し53Rには、左ソフトウェアキーパッド42の第1パッド42aから第10パッド42jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。また、列見出し53Cには、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43aから第10パッド43jまでのそれぞれのパッドの符号を付している。
【0092】
数字記号入力モードの場合と同様に、左スティック32Lまたは右スティック32Rを、
図4に示す第1領域101から第10領域110までのいずれかの領域に所定角度θ2以上傾斜させることにより、この領域に対応する左ソフトウェアキーパッド42または右ソフトウェアキーパッド43のいずれかのパッドが選択される。
図12は、第1パッド42aが選択された状態を示している。本実施形態では、一例として、選択されたパッドの枠は太く表示される。この状態では、「嬉しい」という感情に関する顔文字が選択可能となっている。右ソフトウェアキーパッド43に示された番号は、序数を示しており、左ソフトウェアキーパッド42に示された感情に関する言葉と、右ソフトウェアキーパッド43に示された番号との組み合わせにより、組み合わせ表53に示した顔文字が選択される。
【0093】
例えば、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「嬉しい」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第1パッド43aの「1」が選択されると、
図13に示すように、顔文字として「(o^。^o)」が入力表示欄41に入力される。また、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「嬉しい」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第3パッド43cの「2」が選択されると、顔文字として「(^∇^)」が入力表示欄41に入力される。さらに、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「嬉しい」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第5パッド43eの「3」が選択されると、顔文字として「(*^_^*)」が入力表示欄41に入力される。以下同様に、左ソフトウェアキーパッド42における第1パッド42aの「嬉しい」が選択され、右ソフトウェアキーパッド43における第6パッド43f、第7パッド43g、または第9パッド43iの「4」、「5」、または「6」が選択されると、顔文字として「(^-^)」、「(⌒∇⌒)」、または「(^ω^)」が入力表示欄41に入力される。
【0094】
同様に、左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42の第2パッド42bから第4パッド43dまでのいずれかのパッドが選択され、右ソフトウェアキーパッド43の第1パッド43a、第3パッド43c、第5パッド43e、第6パッド43f、第7パッド43g、および第9パッド43iのいずれかが選択されることにより、
図13に示すように、「(>_<。。)」から「(`〆´)」までのいずれかの顔文字が入力表示欄41に入力される。左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43との組み合わせにより、入力される顔文字は
図13に示す通りである。
【0095】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第2パッド43bの「削除」が選択されると、削除機能が実行され、直前に入力された1文字が削除される。右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第10パッド43jの「空白」が選択されると、入力表示欄41に全角の空白が入力される。
【0096】
右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行される。本実施形態では、感情入力モードにおいては変換機能は実行されないように設定されている。したがって、感情入力モードにおいては、入力表示欄41に顔文字を入力した段階で、入力が確定される。このように入力が確定された状態において、第8パッド43hの「確定」が選択されると、確定機能が実行され、ゲーム装置2が実行するゲーム等に対する文字入力が行われる。
【0097】
左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第6パッド42fの「ひらがな」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが仮名入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第7パッド42gの「英字」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが英字入力モードに変更される。左スティック32Lにより、左ソフトウェアキーパッド42における第8パッド42hの「数字 記号」が選択され、右スティック32Rにより、右ソフトウェアキーパッド43における第4パッド43dの「モード」が選択されると、入力モードが数字記号入力モードに変更される。
【0098】
なお、上述した例では、感情入力モードにおいて、感情を表す顔文字を入力する態様について説明したが、本発明はこのような態様に限定される訳ではなく、絵文字を入力するようにしてもよい。また、顔文字または絵文字を入力するようにしてもよい。さらに、感情を表す「うれしい」のような言葉または文章を入力するようにしてもよい。感情を表す言葉、顔文字、もしくは絵文字を入力するようにしてもよい。
【0099】
以上のように本実施形態によれば、左スティック32Lと右スティック32Rのみを用いて、簡単な操作で文字等の伝達情報を入力することができる。
【0100】
(第2実施形態)
本発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図14は、本実施形態の情報入力システムを概略的に示す図である。
図15は、本実施形態における情報入力装置を概略的に示す図である。
【0101】
図14に示すように、本実施形態の情報入力システム1Aは、情報入力装置としてスマートフォン等の端末装置3Aを用いたところが第1実施形態と異なる。端末装置3Aとゲーム装置2とは、Wi−Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)等により、無線通信が可能となっている。本実施形態では、端末装置3Aにインストールしたアプリケーションプログラムを起動することにより、端末装置3Aを情報入力装置として用い、端末装置3Aからゲーム装置2に対して、文字等の伝達情報を送信する。
【0102】
本実施形態の端末装置3Aには、左スティック32Lおよび右スティック32Rは備えられていないので、端末装置3Aの表示部33Aに伝達情報入力画面を表示させることにより、文字等の伝達情報の入力を行う。端末装置3Aにおいて、伝達情報入力用のアプリケーションプログラムを起動させると、端末装置3Aの表示部33Aには、
図15に示すように、伝達情報入力画面60が表示される。伝達情報入力画面60は、第1実施形態で説明した
図6、
図8、
図10、および
図12に示す伝達情報入力画面40に対応している。なお、本実施形態においては、表示装置4に
図6、
図8、
図10、および
図12に示す伝達情報入力画面40を表示させてもよいし、あるいは、伝達情報入力画面40のうち、左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43の表示を省略して、入力表示欄41のみを表示させるようにしてもよい。
【0103】
図15に示すように、伝達情報入力画面60には、入力表示欄61と、第1操作部としての左ソフトウェアキーパッド62と、第2操作部としての右ソフトウェアキーパッド63とが表示される。入力表示欄61は、入力した伝達情報が表示される表示欄であり、入力表示欄61の左端には、入力モードを示す入力モード表示欄61aが表示される。
図15の例では、入力モード表示欄61aに「あ」と表示されており、入力モードが仮名入力モードであることを示している。
【0104】
左ソフトウェアキーパッド62と右ソフトウェアキーパッド63は、
図6、
図8、
図10、および
図12に示した左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43に対応している。左ソフトウェアキーパッド62は、第1パッド62a、第2パッド62b、第3パッド62c、第4パッド62d、第5パッド62e、第6パッド62f、第7パッド62g、第8パッド62h、第9パッド62i、および第10パッド6を備えている。右ソフトウェアキーパッド63は、第1パッド63a、第2パッド63b、第3パッド63c、第4パッド63d、第5パッド63e、第6パッド63f、第7パッド63g、第8パッド63h、第9パッド63i、および第10パッド63jを備えている。
【0105】
各パッドに割り当てられている文字等の伝達情報および機能情報は、第1実施形態で説明した
図6、
図8、
図10、および
図12に示した左ソフトウェアキーパッド42と右ソフトウェアキーパッド43の各パッドに割り当てられている文字等の伝達情報および機能情報と同様である。
【0106】
図示を省略するが、本実施形態においても、入力モードの切り替えが可能である。
図15は、仮名入力モードにおける伝達情報入力画面60を示しているが、入力モードの切り替えを行うことにより、第1実施形態と同様に、
図8に示す英字入力モード、
図10に示す数字記号入力モード、および
図12に示す感情入力モードのそれぞれに対応する伝達情報入力画面60が表示部33Aに表示される。なお、本実施形態における英字入力モード、数字記号入力モード、および感情入力モードの伝達情報入力画面60については図示を省略する。
【0107】
図16に、端末装置3Aの機能ブロックを示す。端末装置3Aの機能ブロックは、第1実施形態で説明した
図5に示す機能ブロックとほぼ同様であるが、
図16に示すように、操作部33の代わりに表示部33Aが備えられている。表示部33Aは、例えば液晶ディスプレイパネル等により構成され、タッチパネルの機能を備えている。したがって、表示部33Aは、操作部としての機能も有している。
【0108】
次に、本実施形態の端末装置3Aを用いた文字等の伝達情報の入力、および機能情報の入力について、
図17を参照しつつ説明する。
図17は、本実施形態における伝達情報および機能情報の入力処理を示すフローチャートである。
【0109】
本実施形態では、図示を省略する操作画面が表示部33Aに表示され、操作画面中の所定のボタンをクリックすることにより、端末装置3Aからゲーム装置2にコマンドが送信され、ゲーム装置2および端末装置3Aは伝達情報入力モードとなる。初期状態の端末装置3Aの表示部33Aには、
図15に示す伝達情報入力画面60が表示される。
【0110】
図17のフローチャートに示す伝達情報および機能情報の入力処理は、所定の時間間隔、例えば10μsec毎に割り込み処理等により実行される。端末装置3Aの伝達情報特定部34は、まず、右ソフトウェアキーパッド63のパッドが選択されたかどうかを判断する(
図17:S10)。伝達情報特定部34は、右ソフトウェアキーパッド63のパッドが選択されていないと判断した場合には(
図17:S10;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。
【0111】
伝達情報特定部34は、右ソフトウェアキーパッド63のパッドが選択されたと判断した場合には(
図17:S10;YES)、選択されたパッドが、機能情報の割り当てられたパッドかどうかを判断する(
図17:S11)。伝達情報特定部34は、選択されたパッドが、機能情報の割り当てられたパッドではないと判断すると(
図17:S11:NO)、現在選択されている入力モードの組み合わせ表に該当する組み合わせが存在するかどうかを判断する(
図17:S11)。この判断においては、伝達情報特定部34は、まず、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されたかどうかを判断する。伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されていないと判断すると、該当する組み合わせがないとして(
図17:S12;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。
【0112】
しかし、伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されたと判断すると(
図17:S12;YES)、現在選択されている入力モードの組み合わせ表に該当する組み合わせが存在するかどうかを判断する。伝達情報特定部34は、該当する組み合わせが存在すると判断すると(
図17:S12;YES)、伝達情報選択処理を実行する(
図17:S13)。伝達情報選択処理では、伝達情報特定部34は、上記該当する組み合わせに応じて文字等の伝達情報を選択し、入力表示欄61に表示させる。
【0113】
伝達情報特定部34は、ステップS11において、右ソフトウェアキーパッド63の選択されたパッドが、機能情報の割り当てられたパッドであると判断すると(
図17:S11:YES)、そのパッドが「モード」の第4パッド63dであるかどうかを判断する(
図17:S14)。伝達情報特定部34は、右ソフトウェアキーパッド63の選択されたパッドが、「モード」の第4パッド63dではないと判断した場合には(
図17:S15:NO)、現在選択されている入力モードの組み合わせ表に該当する組み合わせが存在するかどうかを判断する(
図17:S15)。機能情報が割り当てられたパッドの場合には、左ソフトウェアキーパッド62のパッドとの組み合わせだけでなく、「削除」、「変換」、「確定」等のように、右ソフトウェアキーパッド63のパッドだけで入力が有効になる場合がある。伝達情報特定部34は、選択されたパッドが、右ソフトウェアキーパッド63のパッドだけで入力が有効になるパッドであると判断した場合には、上記該当する組み合わせが存在すると判断して(
図17:S15;YES)、機能情報を選択し、それぞれの機能に応じた処理を実行する(
図17:S16)。伝達情報特定部34は、右ソフトウェアキーパッド63のパッドだけで入力が有効になるパッドではないと判断した場合には、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されたかどうかを判断する。伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されていないと判断すると、上記該当する組み合わせがないとして(
図17:S15;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。また、伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されているが、上記該当する組み合わせがないと判断した場合には(
図17:S15;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。しかし、伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されており、上記該当する組み合わせがあると判断した場合には(
図17:S15;YES)、機能情報を選択し、それぞれの機能に応じた処理を実行する(
図17:S16)。
【0114】
伝達情報特定部34は、ステップS14において、右ソフトウェアキーパッド63の選択されたパッドが、「モード」の第4パッド63dであると判断した場合には(
図17:S14:YES)、現在選択されている入力モードの組み合わせ表に該当する組み合わせが存在するかどうかを判断する(
図17:S17)。伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されたかどうかを判断する。伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されていないと判断すると、上記該当する組み合わせがないとして(
図17:S15;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。また、伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されているが、上記該当する組み合わせがないと判断した場合には(
図17:S15;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。しかし、伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドが選択されており、上記該当する組み合わせがあると判断した場合には(
図17:S15;YES)、機能情報を選択し、それぞれの機能に応じた処理を実行する(
図17:S16)。伝達情報特定部34は、左ソフトウェアキーパッド62のパッドは選択されているが、上記該当する組み合わせがないと判断した場合には(
図17:S17;NO)、入力処理のルーチンを抜ける。
【0115】
本実施形態によれば、情報入力装置としてスマートフォン等の端末装置3Aを用いた場合でも、簡単な操作で様々な種類の伝達情報および機能情報の入力が可能である。
【0116】
(第3実施形態)
本発明に係る第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図18は、本実施形態の情報入力装置を概略的に示す図である。
図18に示すように、情報入力装置としてのコントローラ3Bは、第1撮像部としての赤外線カメラ37と、第2撮像部としての距離測定センサ38とを備えている。
【0117】
赤外線カメラ37は、レンズと、赤外線に感光するセンサと、を備える。赤外線カメラ37のセンサは、赤外線に感光する素子を縦横に複数並べたイメージセンサであり、イメージセンサの各素子が赤外線を受光して電気信号に変換することで2次元の赤外線画像を出力する。
【0118】
距離測定センサ38は、距離測定センサ38に設けられた光源から射出された赤外光が物体に反射し、反射光を受光素子で受光することで物体との間の距離を測定する。距離測定センサ38としては、三角測距方式、TOF(Time Of Flight)方式等任意のものが用いられてもよい。距離測定センサ38の光源としては、特定方向に赤外光を射出するLEDやレーザダイオード等が用いられる。
【0119】
使用者は、コントローラ3Bの上方で右手を用いて様々なジェスチャー入力を行う。コントローラ3Bは、コントローラ3Bに設けられた赤外線カメラ37で赤外線画像を撮像し、撮像した赤外線画像を解析することにより、使用者のジェスチャー入力を判別する。
【0120】
例えば、コントローラ3Bは、画像が赤外線カメラ37から取得されると、取得された画像に含まれる手を検出し、手の形状等に基づいて、使用者によって行われたジェスチャーの種類を判別する。判別は、パターンマッチング等により行う。ジェスチャーの種類を判別すると、コントローラ3Bは、ジェスチャーの種類に応じた処理を行う。
【0121】
ここで、判別されるジェスチャーは、使用者の手や顔等の体の一部や全体を用いた身振り・手振りであり、コントローラ3Bは、手等の静止した状態をジェスチャー入力として認識してもよいし、手を使った一連の動作をジェスチャー入力として認識してもよい。また、コントローラ3Bは、使用者が物を持った状態で行われるジェスチャー入力を認識してもよい。この場合、コントローラ3Bは、使用者が持っている物のみの静止状態や動作状態をジェスチャー入力として認識してもよいし、使用者の手と物を含んだ全体の静止状態や動作状態をジェスチャー入力として認識してもよい。
【0122】
また、本実施形態のコントローラ3Bは、距離測定センサ38を用いてコントローラ3Bと手との間の距離を算出し、算出した距離に基づいて処理を行う。例えば、コントローラ3Bは、距離測定センサ38からの情報に基づいて、コントローラ3Bの上方の手の存否を検出したり、手との間の距離を検出したりすることで、手の動きを検出することができる。例えば、所定時間内に距離測定センサ38によって検出される距離が変化している場合、コントローラ3Bは、コントローラ3Bの右側面方向において使用者が手を左右方向に振っていると認識することができる。また、所定時間内に距離測定センサ38によって手が検出されたり検出されなかったりした場合、コントローラ3Bは、使用者が上下方向に手を振っていると認識することができる。そして、コントローラ3Bは、検出した手の動きに応じて所定の処理を行い、処理の結果を表示装置4に表示する。
【0123】
ジェスチャーの種類に応じた処理としては、例えば、左手を逆時計回りに3周回すとあ行、か行、さ行等の子音音素の選択を行い、その後、右手を時計回りに2周回すと、さ、し等の子音音素の選択を行うことが考えられる。
【0124】
なお、赤外線カメラ37および距離測定センサ38の取り付け位置は、コントローラ3Bの上面に限定される訳ではなく、コントローラ3Bの側面等、適宜変更可能である。
【0125】
本実施形態によれば、コントローラ3Bの近くでジェスチャーを行うという簡単な操作で文字等の伝達情報の入力を行うことができる。
【0126】
(変形例)
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。例えば、左スティック32Lまたは右スティック32Rを周回させるだけでなく、前後左右に動かすことにより、特定の機能を実行するようにしてもよい。
【0127】
また、第1操作部および第2操作部は、スティックに限定される訳ではなく、複数の操作自由度を備えていれば、ボタン等であってもよい。上述した実施形態では、左ソフトウェアキーパッド42および右ソフトウェアキーパッド43を10分割したパッドで構成したが、分割数は適宜変更可能である。また、左ソフトウェアキーパッド42および右ソフトウェアキーパッド43の分割数は同一とする必要はなく、それぞれ分割数が異なっていてもよい。入力領域100、伝達情報入力画面40、および伝達情報入力画面60についても同様である。
【0128】
以上の態様に係るアプリケーションプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、通信網を介した配信の形態で前述のプログラムを提供してコンピュータにインストールすることも可能である。
【0129】
以上、本発明の実施形態に係るアプリケーションプログラム、端末装置の制御方法、端末装置、およびサーバについて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【解決手段】複数の操作自由度を備えた第1操作部32Lおよび第2操作部32Rと、第1操作部32Lの操作状態と、第2操作部32Rの操作状態とに応じて、伝達情報を特定する伝達情報特定部34と、第1操作部32Lと第2操作部32Rのうち、少なくともいずれか一方の操作部の操作状態に応じて、異なる種類の伝達情報の切り替えを含む機能情報を特定する機能特定部35と、を備える。