【実施例1】
【0041】
以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0042】
本発明品1〜33及び比較品1〜5:水中油型乳化化粧料
表2〜5に示す水中油型乳化化粧料を下記の製法により調整した。得られた水中油型乳化化粧料における、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無、更には乳化安定性、使用性における、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさについて下記の方法により評価し、組成と併せて表2〜5に示した。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)及び成分(8)〜(12)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(6)、(7)及び成分(14)、(15)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、成分(13)を徐々に添加し、デスパミキサーにて混合し、水中油型乳化化粧料を得た。
【0048】
(評価方法:乳化安定性)
製造直後及び50℃の恒温槽に1ヶ月間保管した各試料の乳化滴の平均粒子径を、コールターカウンター(ベックマン・コールター株式会社製:サブミクロン粒子アナライザーN5)で測定し、製造直後を基準として平均粒子径の変化率を以下の4段階判定基準にて評価した。また外観性状は目視にて、以下の4段階判定基準に従って乳化状態を評価した。
【0049】
4段階評価判断基準
(判定基準) (評価)
平均粒子径の変化率が±25%未満、かつ外観に変化なし :◎
平均粒子径の変化率が±25%以上±50%未満、かつ外観に変化なし :○
平均粒子径の変化率が±50%以上、又は外観上わずかな離しょう :△
平均粒子径の変化率が±50%以上、かつ外観上乳化不良又は著しく離しょう :×
【0050】
(評価方法:析出抑制)
製造直後及び50℃の恒温槽に1ヶ月間保管した各試料を、倍率100倍、露光時間1/200秒にて正立型顕微鏡(オリンパス社製)を用いて偏光下にて観察した。偏光下では、グリチルレチン酸ステアリルが乳化組成物中に析出した場合、白色の光輝物として観察されるので、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無を、以下の3段階判定基準に従って評価した。
【0051】
3段階評価判断基準
(判定基準) (評価)
白色の光輝物が全く観察されない :○
不明瞭な白色の光輝物が観察される :△
明瞭な白色の結晶光輝物が観察される :×
【0052】
(評価方法:均一な伸び広がり)
各試料を専門パネル20名が前腕内側部に適量塗擦する使用テストを行い、各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。さらに試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
なお、伸び広がりは、乳化状態や、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無によっても大きく影響を及ぼす。乳化状態が良好で、グリチルレチン酸ステアリルの析出がない場合は、均一な伸び広がりとなるが、乳化状態が悪く、グリチルレチン酸ステアリルの析出が多くなることにより、使用感にも影響する場合がある。
【0053】
4段階絶対評価
(評価) (評点)
非常に滑らかで均一な伸び広がりである :4点
滑らかで均一な伸び広がりである :3点
やや不均一な伸び広がりである :2点
不均一な伸び広がりである :1点
【0054】
4段階判定基準
(評点の平均点) (判定)
3.5点を越える :非常に良好 :◎
3点を超える3.5点以下 :良好 :○
2点を超える3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0055】
(評価方法:皮膚への柔軟性付与)
各試料を専門パネル20名が前腕内側部に適量塗擦する使用テストを行い、各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。さらに試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
なお皮膚への柔軟性付与は、乳化状態や、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無によっても大きく影響を及ぼす。乳化状態が良好で、グリチルレチン酸ステアリルの析出がない場合は、皮膚へ柔軟性を付与させるが、乳化状態が悪く、グリチルレチン酸ステアリルの析出が多くなることにより、使用感にも影響する場合がある。
【0056】
4段階絶対評価
(評価) (評点)
非常に皮膚が柔軟になる :4点
皮膚が柔軟になる :3点
皮膚がやや柔軟になる :2点
変わらない :1点
【0057】
4段階判定基準
(評点の平均点) (判定)
3.5点を越える :非常に良好 :◎
3点を超える3.5点以下 :良好 :○
2点を超える3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0058】
(評価方法:油のべたつきの無さ)
各試料を専門パネル20名が前腕内側部に適量塗擦する使用テストを行い、各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。さらに試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
なお、油のべたつきの無さは、乳化状態や、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無によっても大きく影響を及ぼす。乳化状態が良好で、グリチルレチン酸ステアリルの析出がない場合は、油のべたつきの無さを感じるが、乳化状態が悪く、グリチルレチン酸ステアリルの析出が多くなることにより、使用感にも影響する場合がある。
【0059】
4段階絶対評価
(評価) (評点)
非常に油のべたつきが無い :4点
油のべたつきが無い :3点
やや油のべたつきがある :2点
油のべたつきがある :1点
【0060】
4段階判定基準
(評点の平均点) (判定)
3.5点を越える :非常に良好 :◎
3点を超える3.5点以下 :良好 :○
2点を超える3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0061】
(評価方法:保湿効果)
はじめに前腕内側部において何も化粧料が塗布されていない皮膚の初期水分量を、SKICON−200EX(アイ・ビイ・エス社製)にて測定した後、製造直後の各サンプルを塗布してから10時間後における皮膚水分量を測定した。各サンプルは、5人の健常人にて評価し、初期状態の水分量を100とした場合、10時間後の水分量を相対値として算出し、各パネルの相対値平均水分量により以下の4段階判定基準に従って保湿効果を評価した。
【0062】
4段階評価判断基準
(評価) (判定基準)
初期水分量に対して相対値平均水分量が150%以上 :◎
初期水分量に対して相対値平均水分量が150%未満130%以上 :○
初期水分量に対して相対値平均水分量が130%未満110%以上 :△
初期水分量に対して相対平均水分量が110%未満 :×
【0063】
(評価方法:ハリ感)
各試料を専門パネル20名が前腕内側部に適量塗擦する使用テストを行い、各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。さらに試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
なお、ハリ感は、乳化状態や、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無によっても大きく影響を及ぼす。乳化状態が良好で、グリチルレチン酸ステアリルの析出がない場合は、ハリを感じるが、乳化状態が悪く、グリチルレチン酸ステアリルの析出が多くなることにより、使用感にも影響する場合がある。
【0064】
4段階絶対評価
(評点) (評価)
非常にハリを感じる :4点
ハリを感じる :3点
ややハリを感じる :2点
ハリを感じない :1点
【0065】
4段階判定基準
(評点の平均点) (判定)
3.5点を越える :非常に良好 :◎
3点を超える3.5点以下 :良好 :○
2点を超える3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0066】
(評価方法:みずみずしさ)
各試料を専門パネル20名が前腕内側部に適量塗擦する使用テストを行い、各人が下記絶対評価にて4段階に評価し評点を付けた。さらに試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
なお、みずみずしさは、乳化状態や、グリチルレチン酸ステアリルの析出の有無によっても大きく影響を及ぼす。乳化状態が良好で、グリチルレチン酸ステアリルの析出がない場合は、みずみずしさを感じるが、乳化状態が悪く、グリチルレチン酸ステアリルの析出が多くなることにより、使用感にも影響する場合がある。
【0067】
4段階絶対評価
(評点) (評価)
非常にみずみずしさを感じる :4点
みずみずしさを感じる :3点
ややみずみずしさを感じる :2点
みずみずしさを感じない :1点
【0068】
4段階判定基準
(評点の平均点) (判定)
3.5点を越える :非常に良好 :◎
3点を超える3.5点以下 :良好 :○
2点を超える3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
【0069】
表2〜4の結果からも明らかなように、本発明に係わる本発明品1〜33は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型の乳化組成物であった。表5に示す比較例1は、本発明の構成とは異なる、グリチルレチン酸ステアリルとの相溶性が悪い非極性油である炭化水素系を用いた場合、比較例2は、油剤を抜去した場合、比較例3は、本発明の構成成分であるアルキル変性カルボキシビニルポリマーを、アルキル基を持たない、すなわち乳化能を持たないカルボキシビニルポリマーに置換した場合、比較例4は、本発明の構成成分であるアルキル変性カルボキシビニルポリマーを抜去し、乳化剤であるリン脂質を配合した場合、比較例5は、本発明の構成であるアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び乳化剤を全く配合しない場合、何れもグリチルレチン酸ステアリルを析出の抑制、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与できない水中油型の乳化組成物であった。
【0070】
実施例34:水中油型化粧水
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 0.5
(2)イソノナン酸イソトリデシル 0.05
(3)リン脂質 0.3
(4)精製水 20
(5)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※5
0.05
(6)水酸化ナトリウム 0.01
(7)1,3−ブチレングリコール 20
(8)防腐剤 0.1
(9)エタノール 12
(10)精製水 残量
※5 Carbopol 1342 Polymer(Noveon社製)
【0071】
下記の製法により、化粧水を調製した。
(製造方法)
A:成分(1)〜(3)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(4)〜(7)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(8)〜(10)と混合し、化粧水を得た。
【0072】
実施例34の化粧水は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型の化粧水であった。
【0073】
実施例35:水中油型乳液
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 0.7
(2)ミリスチン酸イソプロピル 8
(3)パルミチン酸 0.2
(4)ステアリン酸 0.5
(5)防腐剤 0.1
(6)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※6
0.1
(7)水酸化ナトリウム 0.15
(8)グリセリン 5
(9)1,3−ブチレングリコール 7
(10)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.2
(11)精製水 残量
(12)エタノール 3
(13)香料 0.05
※6 Pemulen TR−2(Noveon社製)
【0074】
下記の製法により、乳液を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(6)〜(11)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:BにAを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(12)及び(13)と混合し、水中油型の乳液を得た。
【0075】
実施例35の水中油型乳液は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型の乳液であった。
【0076】
実施例36:水中油型クリーム
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 1
(2)イソノン酸イソトリデシル 5
(3)イソノナン酸イソノニル 5
(4)ミリスチン酸イソプロピル 5
(5)ステアリン酸 2
(6)ベヘン酸 0.5
(7)ベヘニルアルコール 1
(8)防腐剤 0.1
(9)精製水 残量
(10)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー※7
0.4
(11)水酸化ナトリウム 0.5
(12)グリセリン 7
(13)1,3−ブチレングリコール 3
(14)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.2
(15)キサンタンガム 0.1
(16)エタノール 7
(17)香料 0.1
※7 Carbopol 1382 Polymer(Noveon社製)
【0077】
下記の製法により、クリームを調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(9)〜(15)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:BにAを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(16)及び(17)と混合し、水中油型のクリームを得た。
【0078】
実施例36の水中油型のクリームは、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型のクリームであった。
【0079】
実施例37:水中油型美容液
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 0.8
(2)ミリスチン酸イソプロピル 10
(3)水素添加大豆リン脂質 2
(4)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 3
(5)セタノール 1
(6)防腐剤 0.1
(7)キサンタンガム 0.1
(8)アルカリゲネス産生多糖体 0.1
(9)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※8
0.35
(10)水酸化カリウム 0.1
(11)グリセリン 5
(12)1,3−ブチレングリコール 15
(13)精製水 残量
(14)エタノール 12
(15)ヘキシジルカルバミン酸コレステリルプルラン 0.05
(16)香料 0.05
※8 Carbopol ETD 2020 Polymer(Noveon社製)
【0080】
下記の製法により、美容液を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(7)〜(13)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(14)〜(16)と混合し、水中油型の美容液を得た。
【0081】
実施例37の水中油型美容液は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型の美容液であった。
【0082】
実施例38:水中油型ボディ用化粧料
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 1.5
(2)イソノナン酸イソトリデシル 2
(3)ミリスチン酸イソプロピル 3
(4)水素添加大豆リン脂質 1
(5)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 0.5
(6)セタノール 0.5
(7)防腐剤 0.1
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.05
(9)カラギーナン 0.05
(10)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※9
0.2
(11)グリセリン 10
(12)ジプロピレングリコール 15
(13)水酸化ナトリウム 0.05
(14)精製水 残量
(15)N−ステアロイル−N−メチルタウリン酸ナトリウム 0.5
(16)エタノール 10
(17)香料 0.1
※9 Pemulen TR−1(Noveon社製)
【0083】
下記の製法により、ボディ用化粧料を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(8)〜(15)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:BにAを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(16)及び(17)と混合し、水中油型のボディ用化粧料を得た。
【0084】
実施例38の水中油型ボディ用化粧料は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型のボディ用化粧料であった。
【0085】
実施例39:水中油型パック化粧料
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 0.05
(2)イソノナン酸イソノニル 0.03
(3)ミリスチン酸イソプロピル 0.02
(4)精製水 残量
(5)N−ステアロイル−N−メチルタウリン酸ナトリウム 0.1
(6)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
(7)防腐剤 0.1
(8)ポリエチレングリコール6000 5
(9)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※10
0.5
(10)水酸化ナトリウム 0.15
(11)エタノール 15
(12)香料 0.05
※10 Carbopol Ultrez 20 Polymer」(Noveon社製)
【0086】
下記の製法により、パック化粧料を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(3)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(4)〜(10)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(11)、(12)と混合し、水中油型の乳化物を得た。
E:Dで得た乳化物を、不織布(目、鼻、口部分に穴や切り込みのある略顔形)に不織布質量の10倍程度含浸させてパック料を調製した。
【0087】
実施例39の水中油型パック化粧料は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型のパック化粧料であった。
【0088】
実施例40:水中油型マッサージ化粧料
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 1
(2)イソノナン酸イソトリデシル 3
(3)水素添加大豆リゾリン脂質 0.5
(4)水素添加卵黄リン脂質 0.5
(5)セタノール 0.5
(6)ベヘニルアルコール 0.5
(7)防腐剤 0.1
(8)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※5
0.3
(9)水酸化カリウム 0.1
(10)ポリアクリル酸ナトリウム 0.05
(11)1,3−ブチレングリコール 10
(12)精製水 残量
(13)エタノール 0.5
(14)香料 0.05
【0089】
下記の製法により、マッサージ化粧料を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(8)〜(12)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:BにAを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cを室温まで冷却し、これに成分(13)及び(14)と混合し、水中油型のマッサージ化粧料を得た。
【0090】
実施例40の水中油型マッサージ化粧料は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型のマッサージ化粧料であった。
【0091】
実施例41:水中油型化粧用下地化粧料
(成分) (%)
(1)グリチルレチン酸ステアリル 0.5
(2)イソノナン酸イソトリデシル 10
(3)ステアリン酸 1.5
(4)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 2
(5)精製水 50
(6)ポリエチレングリコール400 1.5
(7)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※7
0.2
(8)アルギニン 0.95
(9)精製水 残量
(10)エタノール 7
(11)防腐剤 0.1
(12)ポリビニルピロリドン 0.5
(13)合成金雲母 1
(14)メタクリル酸メチルクロスポリマー 0.5
(15)酸化亜鉛 0.1
(16)シリカ 0.05
(17)酸化鉄 0.05
(18)タルク 0.5
【0092】
下記の製法により、化粧用下地化粧料を調製した
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を75℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分(5)〜(8)を75℃に加熱し、均一に混合する。
C:AにBを徐々に添加し、デスパミキサーにて乳化する。
D:Cに成分(9)〜(12)を加え均一に混合する
E:Dを室温まで冷却し、成分(13)〜(18)と混合し、水中油型の化粧用下地化粧料を得た。
【0093】
実施例41の水中油型化粧用下地化粧料は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる水中油型の化粧用下地化粧料であった。
【0094】
実施例42:油中水型クリーム状日焼け止め化粧料
( 成 分 ) (%)
(1)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 0.5
(2)精製水 残量
(3)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー ※5
0.05
(4)水酸化ナトリウム 0.01
(5)ジプロピレングリコール 10
(6)硫酸マグネシウム 0.5
(7)アスコルビルリン酸マグネシウム 3
(8)ローズマリーエキス 0.1
(9)ポリオキシエチレン(平均付加モル数11)メチルポリシロキサン 3
(10)デカメチルシクロペンタシロキサン 10
(11)イソノナン酸イソトリデシル 10
(12)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
(13)グリチルレチン酸ステアリル 0.3
(14)ジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト 1.2
(15)エタノール 5
【0095】
( 製造方法 )
A:成分(1)〜(8)を均一に分散する。
B:成分(9)〜(13)を均一に分散する。
C:成分(14)及び(15)を均一に分散する。
D:BとCを均一に混合する。
C:Dを攪拌しながら徐々にAを加えて乳化し、油中水型クリーム状日焼け止め化粧
料を得た。
【0096】
実施例42の油中水型クリーム状日焼け止め化粧料は、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる油中水型のクリーム状日焼け止め化粧料であった。
【0097】
実施例43:油中水型リキッドファンデーション
( 成 分 ) (%)
(1)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 0.3
(2)精製水 残量
(3)グリセリン 1
(4)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー ※5
0.05
(5)水酸化カリウム 0.02
(6)ポリオキシエチレン(平均付加モル数9)メチルポリシロキサン 2
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 27
(8)ミリスチン酸イソプロピル 3
(9)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
(10)グリチルレチン酸ステアリル 0.2
(11)ジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト 1
(12)エタノール 7
(13)ベンガラ 0.2
(14)黄色酸化鉄 1.5
(15)微粒子酸化チタン 3
(16)顔料級酸化チタン 5
(17)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアラート 0.1
【0098】
( 製造方法 )
A:成分(1)〜(5)を均一に分散する。
B:成分(6)〜(10)を均一に分散する。
C:成分(11)〜(17)を均一に分散する。
D:BとCを均一に混合する。
C:Dを攪拌しながら徐々にAを加えて乳化し、油中水型リキッドファンデーションを得た。
【0099】
実施例43の油中水型リキッドファンデーションは、グリチルレチン酸ステアリルを析出させることなく安定に配合することが可能であり、更には乳化安定性、使用性においては、なめらかな伸び広がり、皮膚への柔軟性付与、油のべたつきの無さ、保湿効果、ハリ感、及び、みずみずしさを付与することができる油中水型のリキッドファンデーションであった。