(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
太陽電気の出力を最適化する、PWM(パルス幅変調機)バッテリー充電コントローラー回路と第2電化製品コントローラー回路との組み合わせ
好ましい態様は、二つの異なる目的のために二つの制御部を用いる方法である。
図1を参照のこと。第一PWM制御部は、蓄電池群(バッテリーバンク)を充電し、必要に応じて太陽電気パネルから電流を引き込むために最適化されている。コントローラーは、ソーラーパネルの電圧をモニターし、出力電圧を最大出力電圧より下げることにより、太陽電気の出力をロードしないようにすることができる。好ましくは、90%放電した蓄電池群を10時間充電できるサイズ(バッテリーへの出力電流)の容量は、ソーラーパネル群の最大出力電流の半分未満である。太陽電気の出力の過剰ロードがほとんどないように(例えば、ソーラーパネル群の電圧出力を最大出力以下に下げて、ソーラーパネルへロードする)、太陽電気設備に対して蓄電池群のサイズは小さい。好ましくは、このコントローラーによる最大充電電流は、ソーラーパネル群の最大出力電流の1/2より少なく、より好ましくは1/4、さらに好ましくは1/6である。他の態様においては、最大太陽電気出力サイズ(最大電力出力時点における電流として)は、コントローラーからバッテリーへ出力される最大充電電流の少なくとも10倍である。この第一コントローラーは、インバーターロード等のロードのための出力を有することができる。
【0010】
PWMバッテリー充電コントローラーの部品は、第2コントローラーの部品と組み合わせて、ソーラーパネルの電流を電化製品に供給している。第2コントローラーはソーラーパネル又はパネル群の出力電圧をモニターし(
図1中のV
in )、最大出力状態を維持するため、必要に応じて電化製品へのロードを調節する。好ましくは、第2コントローラーは、所望の最大出力電圧に対応する基準電圧を有し、所望の基準電圧を測定電圧と比較する。測定電圧が基準電圧より高い場合、コントローラーは、電化製品からのロードを増やし、ソーラーパネルの出力電圧を下げる。測定電圧が所望の電圧より低い場合は、電化製品のロードを減らし、ソーラーパネルの出力電圧を最適な最大出力に向けて上昇させる。ある態様において、設定された基準電圧は、ローディング効率改善のためにソーラーパネルの測定温度によってさらに変更又は補正される。好ましくない態様においては、日照量信号(たとえば、光センサー又は太陽電気出力デバイスから)は、基準電圧の調節に用いられる。
【0011】
直流を流す場合には、簡単さとコスト面でPWMコントローラーが好ましい。交流を流す場合には、例えばTRIAC、SCR、IGBT、MOSFETSなどを直交に連結し、交流として電気機器へ適用される電源を制御する。しかし、大抵において好ましくは、電気機器は直流であり、能動素子を電気機器と直列に配置してエネルギー損失を最小化するために、単一のMOSFET(又は並列に接続したMOSFETs)が用いられる。好ましくは2以上のコントローラーが並列に連結されており、遮断ダイオードを用いて互いに分離されている。例えば、
図1における「A」に接続された一又は両方のコントローラーの回路は、ダイオードを直列に有していてもよい。好ましい態様においては、
図3に示されるように、この遮断ダイオードと制御される電気機器との間のコントローラー回路はただ一つのMOSFET(又は並列のMOSFET)である。
【0012】
太陽電気用途に最適化するための改造電化製品
望ましい態様においては、電化製品は、リアルタイムに送られる太陽電気エネルギーを最適化するように改変される。望ましくは、電化製品は、リアルタイムに、バッテリーに蓄電しない太陽電気エネルギーにより稼働している。あるおいては、電化製品は、日照条件(例えば日中)の間は第一の方法で利用され、暗いとき又は夜間(例えば夜)の条件の間は第二の方法で利用される。多くの態様では、電化製品は、暗い条件では利用されないが、光量が多い条件の間は通常よりエネルギー的に多く利用される。ある態様における用語「光量が多い」とは、太陽電気の出力が、電化製品に対して少なくとも実用的な部分的操作に十分なエネルギーを与えるのに十分な日照量を意味する。
【0013】
ある態様において、以下に用いる「夜」及び「昼」は、時間により決定されるが、他のより望ましい態様においては、「夜」とは、太陽電気の出力が低すぎて前述の装置が利用できないときを言い、「昼」は、十分な太陽電気の出力を利用できるあらゆる時を言う。「昼」と「夜」との切替又は決定は、時計により行うこともできるし、太陽電気の出力自体をモニターすることにより、又は別の日照モニターを用いることにより行うことができる。多くの市販デバイスは、最大日光の20%から100%完全な日光の条件まで試験又は評価され、完全な日光とは1000W/m
2を与えるものとして当業者に慣用的に用られている。好ましい態様においては、最大値の10%、5%、2%以上、又は1%以上であっても、ここで述べたような電化製品の日光(対暗闇)操作を選択する目的のために「昼光」である。
【0014】
冷凍庫/冷蔵庫
2以上の制御温度の閾値は、冷凍庫/冷蔵庫ユニットが簡単なコントローラーを通じて直接電気的にソーラーユニットに接続されるまでの、さまざまな期間に用いられる。ある態様において、一つのサーミスタ又は他のセンサーは、日中(例えば日照を利用するとき)には最初の低い方の温度で、冷凍庫又は冷蔵庫の冷却を活性化するために、夜間は第2のより高い温度へ接続される。冷凍庫又は冷蔵庫の温度は、夜間より日中に一層冷えるように制御される。
【0015】
恒常的に冷却する冷蔵庫
この態様において、冷蔵庫は、冷却主要部と、冷却されるべき食品などの物を保管する冷蔵庫空間との、2つの区画を有している。冷却主要部は、必要に応じて熱的な隔離を破壊するためのメカニズムが含まれていることを除き、断熱材によって冷蔵庫空間から熱的に隔離されている。破壊のメカニズムは、a.リアルタイムで太陽電気の電力が利用できないとき(太陽電気エネルギーの発生に十分な日照がない)、及びb.冷蔵庫空間が設定値を超えて暖まったときに(例えば、恒温制御設定)、冷却主要部から冷却するよう制御される。
【0016】
冷却主要部は、日差しがあるときは、リアルタイムの太陽光発電のみによって冷却される。そのとき冷却主要部は、必要に応じて(好ましくはサーモスタット制御により)、冷却主要部と冷蔵庫空間の間の断熱バリアを破壊することにより、冷蔵庫空間を受動的に冷却する。ある態様において、電動コンプレッサーポンプは冷却主要部(例えば、冷凍庫、非常に低い温度にある物質)から熱を除く。冷却主要部は、発泡スチロール又はポリウレタンフォームなどの断熱材を介して冷蔵庫区画から断熱される。冷蔵庫の金属壁は、必要に応じて冷蔵庫部分から冷凍部分へ熱を移動させるために、断熱材を小さな領域(穴)が貫通し、そこからモーター又はソレノイドの作用で冷凍部の金属と物理的に接触する部分を有している。ある態様において、流体は、移動をもたらす2つの部分の間に送られる。他の態様において、通常は閉塞された開口部は、部分間(好ましくは換気扇と共に)に空気が移動できるように開かれる。当業者は、機械的又は流体(又は空気)の流れに接触して制御可能に伝熱する他の方法を構築することができる。
【0017】
太陽電気冷蔵庫
ある態様は、夜間のコンプレッサー操作のためにバッテリーに大きく依存することなく、日照中の太陽光発電の直接利用に最適化された、太陽電気式冷蔵庫を提供する。
図4は、冷蔵チャンバー530に隣接又はその内部にある冷凍チャンバー510を有する冷蔵庫500を示す。冷凍チャンバー510は、多量の水などの適当な熱容量を有する物質520を含んでいる。冷凍チャンバー510は、断熱材540を介して大きな冷蔵チャンバー530から熱的に隔離されている。熱用導管550は、必要に応じて冷蔵チャンバーを冷却し続けるために、冷蔵チャンバー530から冷凍チャンバー510への熱移動を制御可能にしている。
【0018】
ある態様において、冷凍チャンバー510が温まりすぎた場合、サーモスタットは、冷蔵庫コンプレッサーベースユニット、ペルチェ素子、又は物質520を冷却する他の電気回路などのヒートポンプを作動させる。ある態様において、日照が、ヒートポンプに対する太陽電気電力の直接供給が十分である場合、センサー及び/又は時間が感知する。太陽電気が利用できる場合には、太陽光発電は、熱を物質520から環境中に送りだすために利用される。
【0019】
ほとんどの有用な態様において、物質520は、少なくとも50%が水(好ましくは全て水)からなり、熱用導管550は、空気が流れるかシャッターを押した時に、自動的に解放するシャッター(又は消極気流を最小化するためのメッシュ)が隣接した、小さいバッテリー駆動ファンである。従って、冷蔵チャンバー530は、サーモスタットにより検出されて必要とされた時、冷蔵チャンバー530からチャンバー510を通じ、物質520を格納する袋又は金属容器の表面に接触する空気の移動により冷却される。実際に、物質520は、日が差しているときは、冷蔵チャンバー530の通常設定温度よりかなり低い温度に冷却され、必要に応じて特に夜間、これらの間で熱交換が行われる。このようにして、ヒートポンプのためのバッテリーの使用を控えることができる。ある態様において、冷凍チャンバー510は、氷も作り、冷凍室を2倍にできる。
【0020】
太陽電気利用の知的な優先順位付け
ある態様において、コントローラーは電化製品を優先順位付けする。コントローラーは、全て又はほとんどがハードウェアでありうるが、好ましくは、少なくとも一つのマイクロプロセッサーと、温度センサーに接続され、電化製品の切替又は電力調整のための電源スイッチに接続されたソフトウェアとを含んでいる。
図5は、代表的な電化製品群とその接続方法を示す。重複する電化製品は、パネル又は他の表示上に記号(任意で名前の文字列を含む)で描かれ、利用者は優先順位を選択できる。例えば、利用者が洗濯をしたい場合、洗濯機を稼働させる間、エアコンを完全に駆動する太陽電気が十分にない場合は、洗濯機と乾燥機を高い優先順位に選択することができる。例えば、洗濯機を稼働するときには、太陽電気はエアコンへの送電を止める。他の態様において、コントローラーは、電化製品の動作をモニターし、利用者により選択された任意の電化製品のスイッチの入力を検出して、任意の電化製品(例えば温水器及びエアコン)の電力を自動的に低減(又は停止)する。
【0021】
電圧制御によるエネルギー優先順位付け
好ましくは、二以上のコントローラーが、一以上の太陽電気パネル群と、太陽電気を消費する2以上の電化製品との間に並列に接続されている。コントローラーは、個別の単位で販売されて組み込まれ、または重複するユニットコンソールに組み込まれていてもよい。
図6は、太陽電気電源805と電化製品871、872、873との間にそれぞれ並列コンバーター811、812、813が示されている。望ましくは、さらに並列コントローラー827も、必要に応じてバッテリー830を充電するために電源出力を消費することができる。ある態様において、ソーラーパネル群851、852、853はさまざまな最適出力電圧を有し、各々の電圧に最適化された異なるコントローラー854、855、856をそれぞれ有している。二以上の出力は、共通の電化製品857に送るため並列に組み合わされる。
【0022】
問題は、各電化製品は、それ自体の要件とタイミングを持っている点にある。例えば、温水は、通常は水を使う時とは異なる時間に加熱される。一方、ヒートポンプは通常ほとんど限られた時間に必要とされる。空調ヒートポンプが、サーモスタット設定に基づき要求された場合、この電化製品はそのときに作動し、温水加熱のためにサーモスタットを作動させることよりも高い優先順位となる。一方、電気加熱式乾燥機のスイッチが入った場合はより速やかに優先される。
【0023】
ある態様において、個別の電化製品又はその回路の並列制御は、コントローラーのターゲット電圧を、与えられた太陽電気源(ソーラーパネル群など)に応じてさまざまなレベルに設定することにより実現できる。例えば
図6を参照のこと。ここでは、ソーラーパネル群805は54.0Vの最適出力電圧を有している。ロードが少ない又はないときは、ソーラーパネル群805からの実際の電圧出力は54.0Vより著しく高くなることが重要である。この態様は、ソーラーパネル出力群805の実際の電圧のモニタリング及び制御を利用して、電化製品への分配を優先順位付けしている。
【0024】
例えば、負荷としてソーラーパネル群805接続されている第一コントローラー811は、54.0Vのターゲット電圧を有している。このいわゆる「ターゲット電圧」は、コントローラー(典型的にはPWM駆動MOSFET)が頻繁に電源を入れるパルス駆動の最優先電化製品871上にかかる電圧である。ソーラーパネル群805と並列に接続される第二コントローラー812は、54.5Vのターゲット電圧を有している。ソーラーパネル群805は54.5V以上の出力を有する場合、コントローラー812は、二番目に優先される電化製品872に電流を流すよう作動する。ソーラーパネル出力が少なくとも55.0Vの場合は、コントローラー813は、三番目に優先される電化製品873へ電流を流す。
【0025】
コントローラーのターゲット電圧を設定するだけで、ハードウェア、好ましくは太陽電気供給電圧が決められた値を下回ったときにロードを止めるためのPWM回路における閾値電圧を設定することにより、自動的に電源の使用優先順位を実現する。このような設定は、製造中に、利用者の選択により、又は様々な電化製品の需要に基づくアルゴリズムに従う自動的な選択によって、一度だけなされる。
【0026】
図7は、太陽電気源へのロード(X軸)の上昇に伴い、ソーラーパネルの出力における電圧が最大出力電圧に向けてどのように下がるかを示している。電化製品は、ソーラーパネル805から電源を引き込むため、
図7に示す電圧は減少する。
図7の例においては、電化製品873の電源が入ると、コントローラー813は、電化製品873からロードを受けて、ソーラーパネル805から電流を引き出し、これにより、電化製品873が満たされるか電圧が55Vに減少するまで、ソーラーパネル805の出力電圧が下がる。図中の点線(左部分)は、電化製品873が電源を引き出すことができるソーラーパネルの出力幅を示している。例えば、電化製品873がソーラーパネル805の出力の2アンプのみを必要としている場合、2アンプのみ下がる。ソーラーパネル805が15アンプ上昇できるときには(強い日照条件のため)、電源が付いている電化製品873は、ソーラーパネル805による利用可能な電源を使いきることがなく、ソーラーパネル805の電圧出力は下がるが(
図7のグラフの右に移動)、最大電源出力電圧(この例において好ましくは約54ボルト)を上回って残る。
【0027】
ここで、ソーラーパネル805から実際の電圧出力以下に設定したターゲットを有する他の並列接続コントローラーは、実際の電圧出力が設定した値に下がるまで、ソーラーパネル805からさらに電源を取り出す。この例において、電化製品872のスイッチが入り、ソーラーパネル805の出力が54.5Vより上に維持される範囲内でのみ、コントローラー812は電源を下げる。さらに、最高に優先づけられた電化製品871のスイッチが入り、ソーラーパネル805の出力が54.0Vより上に維持される範囲内でのみ、コントローラー811は電源を下げる。グラフに見られるように、電化製品872が電力を受け取ることができる時、点線と破線はともに出力電圧の範囲を示す。電化製品871が電源を受け取ることができる時、点線、破線及び単線すべてはともに出力電圧の範囲を示す。
【0028】
この例において、最高の優先順位は、電化製品871のスイッチが入り、ソーラーパネル805の出力電圧が54.0Vより上に維持される範囲に限り電源が引き出されるコントローラー811に流れることである。操作中、電圧の設定値は利用できる太陽電気の電力量を最適化するために電化製品の優先順位を変化するよう調整できる。
【0029】
太陽電気の出力が低い(低日照条件)では、少ない電力量を利用でき、電化製品から引き出される少ない電力が速やかにソーラーパネル805出力を低電圧に下げる。たとえば、低日照条件の間は、ソーラーパネル805の出力は54.5V以下のロードに容易に下がる。日光が上昇するにつれて、ソーラーパネル805の電圧出力は上昇し、電圧が54.5Vを超えたら、電化製品872へ電力が供給される。好ましくは、太陽光発電中、電圧が54Vを下回った気に電力の取り込みを減少又は停止するようすべてのコントローラーが設定されているので、ソーラーパネル805の出力がその最適な出力電源以下に下がらない。
【0030】
好ましい態様において、
図2のコントローラー2はソーラーパネルからV
inを感知するために用いられ、MOSFETは、V
inが54、54.5、55などの設定値以上を維持する場合にのみ電力を送るよう制御される。
【0031】
他の態様において、詳細には示していないが、さらに上記を組み合わせることができる。たとえば、2以上のソーラーパネル群は、一の電化製品を取り扱う一つのコントローラーへ送りこむことができ、2以上のコントローラーは共通の電化製品へ電力供給することができる。後者の場合における電化製品への電力制御は、電力又は電圧に比例するエラーフィードバック制御シグナルにより、又は実際に電化製品に用いられる電力により達成することができる。
【0032】
農園/菜園の電化製品
好ましくは、太陽電気で駆動する電動農業用具を提供する態様を提供する。ある態様において、当該農業用具は、高い日照条件の間、主として作動し、低い日照量に応じてより遅くなるか又は電源を切るモーターを有している。
【0033】
耕運機
電気耕運機は、驚くほどよい耕運性と操縦性を提供する構成がされていた。ギア/歯が付属した2つの電気耕運モーターは、共に横軸上に並んで連結されている。一つずつ分離して作動させることにより、電子ステアリングが実現される。ある態様において、二つの電力レベルは、二つのモーター各々に利用でき、耕す必要に応じてスイッチが入る。代わりに、左に進むときは、例えば左のモーター部位の電力が約50%下がり(好ましくは30%から75%の電力)、右に進むときは右のモーター部位の電力が代わりに下がる。
【0034】
一つの問題としては、耕運機が容易に揺れたり方向変換してしまうことである。この問題を緩和するために、すぐに釣り合いを取るために二つのモーター部位の一方又は他方の電力をコントロールする一以上のセンサーを利用する。ある態様においては、各々のモーターから流れる電流を感知し、まっすぐ進むように両側のバランスをとる。一つのモーターが高い電流パルス(例えば大きな石にぶつかることによる)を示した場合には、他方に流れていた電流は一瞬補うために変更され、耕運機をまっすぐの道筋に保持することを助ける。他の態様においては、電気コンパスが地面の磁場を感知し、まっすぐの道筋に設定するために利用される。耕運機を通常感知される方向からそらす場合には、電力は一方又は他方を補うために調整される。例えば耕運機の道を正確に北へ取る場合、センサーは西の方向へ変化させる姿勢を指図し、このように脱線が感知されると、右側のモーターに対する電力の制御低減が選択された状態にする。他の態様において、傾斜センサーを介して感知する。他の態様において、直線からの逸脱を感知するために加速度計が用いられる。他の態様において、脱線を感知するために車輪の回転をモニターする。
【0035】
実際の作動例は、
図8に示すように、二つの100W Sun Joe耕運機部品を並べて接続して、独立に制御される。電気耕運機100は、二セットの歯110を有し、各セットはモーター120に接続されている。当該耕運機は二つの車輪130と電気コントローラー140を有している。驚くべきことに、良好なステアリングは、一つのモーター又は必要に応じて他に対し、約20%から80%、好ましくは35%から60%(しかし電源を切らない)の電力を低下することにより得られることが見出された。例えば、左のモーターへの電力を低減することにより、容易に左折することができる。
【0036】
耕す深さの制御は重要である。豊富な実験の後、驚くべきことに、引き棒(
図8における項目160)は、単一の引き棒よりよく作用し、車軸の後ろに位置されるべきことが明らかになった。電化製品を屋外や菜園に運ぶときには、引き棒の位置を上げるか地面上を軽く引く位置にする。中央の小さい車輪又は重複する車輪はこれを助けることができる。耕す目に電化製品を地面上に配置する場合、車輪を少なくとも途中に配置し、好ましくは完全に地面から離す。これは手動で又は自動に行うことができる。好ましくは、水平な棒など耕す深さのコントローラーは、車輪より低い位置に棒がくるように棒を下げて調節するなどの方法で、車輪の後ろに移動可能に配置され、地面に歯を一層掘り進める。
【0037】
菜園又は農園への電力分配
この態様において、x,y,z可動性のポールを柱の上に乗せ、畑に電気を分配するために用いられる。
図9は、ポール1110を、そのトップに付加された半分の車輪のホルダー1120と共に示す。ホルダー1120は回転でき、回転する車輪又は車軸1130の保持もでき、これらは上下に振動でき、危険なワイヤー1150からワイヤーホルダー1140へ付加することができる。電線は、電気耕運機1170などの電化製品の入力電源ポスト1160へ引き込む。入力電源ポスト1160の頭頂部は、好ましくは少なくとも地上2メートル以上である。この設備は、図中の1180として示されるように、古い自転車の前端部(フォーク、ステアリングメカニズム)を用いて構成される。
【0038】
対抗重量1180は、ワイヤーホルダー1140とワイヤー1150、さらにワイヤー1150の端にわずかな振動を与えることによる追加の重量(目的の設備にかみ合うワイヤーの端を測定することにより、好ましくは5ポンド未満、より好ましくは1ポンド未満、さらに好ましくは0.5ポンド未満)を相殺するのに十分な重量が利用される。これによりワイヤーは常に地面から離れた状態を維持できる。好ましくは、ワイヤー1150は、ほぼ(25%以内、より好ましくは10%以内)ワイヤーホルダー1140の距離にポール1110の高さを加えた高さを有している。これによりワイヤーは、ほぼ垂直にポールから離れているだけでなく、ポールの隣に位置する接続された設備にも電気を供給できる。
【0039】
地上のワイヤーを最小化するために回転する垂直可動設備ポール
ある態様において、
図10に示されるように、回転するワイヤーは、水平なポール1161を介して、動く設備1170の垂直なポール1160の登頂に付加される。水平なポール1161は、好ましくは一方の短い方の端に対抗重量1162を有し、自在軸受けコネクター1163を介して、回転できるように電気的に接続されている。コネクター1163は好ましくは、Mercotac(登録商標)Model 230である。ワイヤー1150は、地上に延長コードで接続されていても良く、例えば、図に示されるようにポール1110上のワイヤーへ接続される。ポール1110は、利用される場合には、好ましくは、設備1170が離れたときに必要に応じてワイヤーを格納可能に引き出す、ワイヤー引出メカニズムを含み、ワイヤー1150を引っ張り、ワイヤーがゆるんだときには格納する。