(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
入力端子と、少なくとも1つの出力端子と、前記入力端子から入力された信号を前記出力端子から出力するための回路が収納される収納室を備えるシールドケースであって、
前記収納室の開口に嵌合される前記開口の大きさとほぼ同じ大きさの外形形状とされた蓋部を備えており、
前記蓋部が前記開口を閉塞するように前記開口の内側に嵌合されると共に、前記蓋部の縁部に形成されたカシメ代とされる突起が、前記開口の縁部に形成された切欠にカシメられ、前記開口に前記蓋部が嵌合された際に、前記突起が前記開口の縁部から外方へ突出するよう形成されていることを特徴とするシールドケース。
【背景技術】
【0002】
直列ユニットは、一般に屋内の壁面に埋め込まれた箱状のボックスに取り付けて使用する。直列ユニットは、屋内のテレビ受信機等と同軸ケーブルで接続するための出力用の同軸端子と、壁の内部空間に配置されたアンテナ等からの信号を導く同軸ケーブルが接続される入力用の同軸端子とが設けられたシールドケースを備えている。シールドケースは、入力用の同軸端子から入力された信号を出力端子から出力するための回路が組まれた基板が内蔵されており、基板には必要に応じて分配回路等が組み込まれている。
【0003】
直列ユニットが備える従来のシールドケース100の構成を
図26ないし
図29に示す。
図26(a)(b)は従来のシールドケース100の構成を示す正面図、上面図であり、
図27は従来のシールドケース100の構成を示す背面図であり、
図28(a)(b)は従来のシールドケース100の構成をE−E線断面図で示す側面図、e部拡大図であり、
図29(a)(b)は従来のシールドケース100の構成をF−F線断面図で示す下面図、f部拡大図である。
図26ないし
図29に示す従来のシールドケース100は金属製とされ、上部に横長とされた直方体形状の第1収納室110と、中央部から下部にかけて縦長の直方体形状の第2収納室111とを備え、第2収納室111の下部の前面に平板状の下部前面部111cが形成されている。第1収納室110は前面が上部前面部110cとされ、下面と、下面から立ち上がる壁部110aとからなり、上面は開口されている。また、第2収納室111は壁部111aを備え後面が開口されている。従来のシールドケース100における上部前面部110cと前記下部前面部111cからは同軸端子とされている第1出力端子125と第2出力端子126とがそれぞれ前方へ突出するよう設けられている。
【0004】
従来のシールドケース100の上部前面部110cおよび下部前面部111cの両側にはコ字状の形状とされた係合部110fが縦方向に一対ずつ形成されている。この係合部110fは矩形状の縦長の係合孔を有しており、シールドケース100の前面に取り付けられる図示しない端子台が着脱自在に係合部110fに固着される。また、第1収納室110の上部前面部110cの両側には所定深さの断面が矩形状とされた挿入孔110dが形成されており、下部前面部111cの後面であって第2収納室111の下部の両側に挿入部111eがそれぞれ形成されている。挿入部111eには、挿入孔110dと同形状の挿入孔が形成されている。さらに、第1収納室110の下面からは同軸端子とされている入力端子124が下方へ突出するよう設けられている。
図28(a)に示すように、第1収納室110と第2収納室111とは連通しており、第1収納室110には第1基板127aが、第2収納室111には第2基板127bが内蔵されている。第1基板127aと第2基板127bには、入力端子124から入力された信号を2分配する分配回路と、この分配回路で2分配された信号をそれぞれ第1出力端子125および第2出力端子126から出力するための回路が設けられている。第1収納室110の上面の開口には、開口を閉塞するように第1蓋部120が第1収納室110の上面に嵌合され、第2収納室111の後面の開口には、開口を閉塞するように第2蓋部121が第2収納室111の後面に嵌合されている。
【0005】
第1蓋部120の構成を
図30に示す。
図30(a)(b)(c)(d)は第1蓋部120の構成を示す上面図、側面図、正面図、背面図である。これらの図に示すように、金属製とされた第1蓋部120は平板状の本体部120aからなり、本体部120aは第1収納室110の上面の開口の大きさとほぼ同じ大きさの外形形状とされている。すなわち、本体部120aの前面からは横長の矩形状とされた突部120bが突出して形成され、後側の角部は面取りされている。この第1蓋部120が、第1収納室110の上面に嵌合されるが、壁部110aの上端は
図28(b)に示すように厚みが薄くされて段差部が形成されている。第1蓋部120を第1収納室110の上面に圧入した際に、段差部に第1蓋部120の下面の周囲が当接して嵌合部122が構成されるようになる。
【0006】
また、第2蓋部121の構成を
図31に示す。
図31(a)(b)(c)は第2蓋部121の構成を示す正面図、上面図、側面図である。これらの図に示すように、金属製とされた第2蓋部121は細長い矩形状の本体部121aからなり、本体部121aは第2収納室111の後面の開口の大きさとほぼ同じ大きさの縦長の矩形状とされている。この第2蓋部121が、第2収納室111の後面に嵌合されるが、壁部111aの上端は
図29(b)に示すように厚みが薄くされて段差部が形成されている。第2蓋部121を第2収納室111の後面に圧入した際に、段差部に第2蓋部121の下面の周囲が当接して嵌合部123が構成されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成を示す前方斜視図、後方斜視図である。
【
図2】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成を示す後方斜め下から見た斜視図、正面図である。
【
図3】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成を示す上面図、背面図である。
【
図4】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成をA−A線断面図で示す側面図、a部拡大図である。
【
図5】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成をB−B線断面図で示す下面図、b部拡大図である。
【
図6】本発明の実施例にかかるシールドケースの構成を分解して示す前方斜視図、後方斜視図である。
【
図7】本発明の実施例のシールドケースにおける第1蓋部の構成を示す前方斜視図、後方斜視図、上面図、側面図、正面図、背面図である。
【
図8】本発明の実施例のシールドケースにおける第2蓋部の構成を示す前方斜視図、後方斜め下から見た斜視図、正面図、側面図、上面図である。
【
図9】本発明の実施例のシールドケースにおいて、第1蓋部および第2蓋部を取り外した構成を示す前方斜視図、後方斜視図である。
【
図10】本発明の実施例のシールドケースにおいて、第1蓋部および第2蓋部を取り外した構成を示す後方斜め下から見た斜視図、正面図である。
【
図11】本発明の実施例のシールドケースにおいて、第1蓋部および第2蓋部を取り外した構成を示す上面図、背面図である。
【
図12】本発明の実施例のシールドケースにおいて、第1蓋部および第2蓋部を取り外した構成をC−C線断面図で示す側面図、c部拡大図である。
【
図13】本発明の実施例のシールドケースにおいて、第1蓋部および第2蓋部を取り外した構成をD−D線断面図で示す下面図、d部拡大図である。
【
図14】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示す図である。
【
図15】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示す他の図である。
【
図16】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図17】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図18】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図19】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図20】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図21】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図22】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図23】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図24】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図25】本発明の実施例のシールドケースと従来のシールドケースとの不要放射電界強度を比較して示すさらに他の図である。
【
図26】従来のシールドケースの構成を示す正面図、上面図である。
【
図27】従来のシールドケースの構成を示す背面図である。
【
図28】従来のシールドケースの構成をE−E線断面図で示す側面図、e部拡大図である。
【
図29】従来のシールドケースの構成をF−F線断面図で示す側面図、f部拡大図である。
【
図30】従来のシールドケースにおける第1蓋部の構成を示す上面図、側面図、正面図、背面図である。
【
図31】従来のシールドケースにおける第2蓋部の構成を示す正面図、上面図、側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
直列ユニットに備えられる本発明の実施例のシールドケース1の構成を
図1ないし
図6に示す。
図1(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1の構成を示す前方斜視図、後方斜視図であり、
図2(a)(b)は本発明の実施例にかかるシールドケース1の構成を示す後方斜め下から見た斜視図、正面図であり、
図3(a)(b)は本発明の実施例にかかるシールドケース1の構成を示す上面図、背面図であり、
図4(a)(b)は本発明の実施例にかかるシールドケース1の構成をA−A線断面図で示す側面図、a部拡大図であり、
図5(a)(b)は本発明の実施例にかかるシールドケース1の構成をB−B線断面図で示す下面図、b部拡大図であり、
図6(a)(b)は本発明の実施例にかかるシールドケース1の構成を分解して示す前方斜視図、後方斜視図である。
本発明にかかるシールドケース1は金属製とされており、
図1ないし
図6に示すように、上部に横長とされた直方体形状の第1収納室10と、中央部から下部にかけて縦長の直方体形状の第2収納室11とを備え、第1収納室10の上面に第1蓋部20が嵌合され、第2収納室11の後面に第2蓋部21が嵌合されて構成されている。
【0014】
まず、本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成を
図9ないし
図13を参照しながら説明する。
図9(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成を示す前方斜視図、後方斜視図であり、
図10(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成を示す後方斜め下から見た斜視図、正面図であり、
図11(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成を示す上面図、背面図であり、
図12(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成をC−C線断面図で示す側面図、c部拡大図であり、
図13(a)(b)は本発明にかかるシールドケース1において第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した構成をD−D線断面図で示す下面図、d部拡大図である。
【0015】
これらの図に示すように、第1蓋部20および第2蓋部21を取り外した本発明にかかるシールドケース1は金属をモールドすることにより作成されている。第1収納室10の前面である上部前面部10cと、下面と、下面から立設された壁部10aとからなる箱状とされ、上面が開口されると共に横長とされた直方体形状の第1収納室10が上部に形成されている。また、中央部から下部にかけて形成された壁部11aにより縦長の直方体形状とされると共に後面が開口された箱状の第2収納室11が形成されている。第2収納室11の下部の前面には、平板状の下部前面部11cが形成されている。上部前面部10cと下部前面部11cのほぼ中央部分からは同軸端子を構成するための第2円筒部10eと第3円筒部11dとがそれぞれ前方へ突出するよう設けられている。
【0016】
本発明にかかるシールドケース1の上部前面部10cおよび下部前面部11cであって、第2円筒部10eの両側と第3円筒部11dの両側にはコ字状の形状とされた係合部10fが縦方向に一対ずつ形成されている。この係合部10fは矩形状の縦長の係合孔を有しており、係合部10fには、シールドケース1の前面に取り付けられる図示しない端子台が着脱自在に係合される。また、上部前面部10cの後面の両側には所定深さの断面が矩形状とされた挿入孔10dがそれぞれ形成されており、下部前面部11cの後面であって第2収納室11の下部の両側に挿入部11eがそれぞれ形成されている。挿入部11eには、挿入孔10dと同形状の挿入孔が形成されている。1対の挿入孔10dには、シールドケース1を備える直列ユニットを壁面や壁面に埋め込まれたボックスに取り付けるための図示しない板状の取付部材の足部が着脱自在に嵌着される挿入孔とされ、1対の挿入部11eは上記した取付部材の足部が着脱自在に嵌着される挿入部とされる。この取付部材には、壁面やボックスに取り付ける際に使用する長孔とされた挿通孔とネジ孔とが形成されている。
【0017】
さらに、第1収納室10の下面からは同軸端子を構成するための第1円筒部10bが下方へ突出するよう設けられている。
図12(a)に示すように、第1収納室10の奥と第2収納室11の上部とは連通しており、第1収納室10および第2収納室11には基板を取り付けるための複数のボスが立設されている。
図9(a)、
図12(b)に示すように第1収納室10における壁部10aの上端は厚さが薄くされて段差部が形成されており、第1収納室10の後面を形成する壁部10aの上端のほぼ中央の縁部に矩形状の切欠10gが形成されている。また、
図9(b)、
図13(b)に示すように第2収納室11における壁部11aの端部は厚さが薄くされて段差部が形成されており、第2収納室11の両側面を形成する壁部11aの縁部のほぼ中央に矩形状の切欠11bがそれぞれ形成されている。
【0018】
次に、第1蓋部20の構成を
図7を参照しながら説明する。
図7(a)(b)(c)(d)(e)(f)は第1蓋部20の構成を示す前方斜視図、後方斜視図、上面図、側面図、正面図、背面図である。第1蓋部20は金属板を加工して作成され、これらの図に示すように第1蓋部20は平板状の本体部20aからなる。本体部20aは第1収納室10の上面の開口の大きさとほぼ同じ大きさの外形形状とされている。すなわち、本体部20aの前縁からは横長の矩形状とされた突部20bが突出して形成され、後側の角部は面取りされている。また、後縁のほぼ中央に小さな矩形状の突起20cがカシメ代として形成されている。
【0019】
また、第2蓋部21の構成を
図8に示す。
図81(a)(b)(c)(d)(e)は第2蓋部21の構成を示す斜視図、後方斜め下から見た斜視図、正面図、上面図、側面図である。第2蓋部21は金属板を加工して作成され、これらの図に示すように第2蓋部21は細長い矩形状とされた平板状の本体部21aからなる。本体部21aは第2収納室11の後面の開口の大きさとほぼ同じ大きさの縦長の矩形状とされている。また、本体部21aの長手方向の両辺のほぼ中央の縁部に、それぞれ小さな矩形状の突起21cがカシメ代として形成されている。
【0020】
次に、本発明にかかるシールドケース1の組み立てについて
図6を参照しながら説明する。本発明にかかるシールドケース1を組み立てる際には、
図6(a)(b)に示すように第1蓋部20を第1収納室10の上面に配置すると共に、第2蓋部21を第2収納室11の後面に配置する。これに先立って、第1円筒部10b、第2円筒部10eおよび第3円筒部11d内に中心コンタクトと、中心コンタクトをほぼ中心に保持するための絶縁性の筒状体とを装着して入力端子24、第1出力端子25および第2出力端子26を組み立てる。さらに、第1収納室10の内部に起立された複数のボスを利用して第1基板27aを取り付けると共に、第2収納室11の内部に起立された複数のボスを利用して第2基板27bを取り付ける。次いで、入力端子24、第1出力端子25および第2出力端子26の中心コンタクトの後端である接続片を第1基板27aと第2基板27bとにハンダ付け等により電気的に接続する。この状態が
図4(a)に示されており、第1基板27aと第2基板27bとには入力端子24から入力された信号を2分配する分配回路と、分配回路で分配された信号を第1出力端子25および第2出力端子26とから出力するための回路が組まれている。
【0021】
この状態において、第1蓋部20を第1収納室10の上面に嵌合する。前述したように第1収納室10の壁部10aの上端は厚みが薄くされて段差部が形成されている。そこで、第1蓋部20を第1収納室10の上面に圧入していくと、段差部に第1蓋部20の下面の周囲が当接して嵌合されるようになる。この際に、突起20cがカシメ部22に嵌入され、嵌入された突起20cをカシメ部22にカシメ加工する。カシメ加工により
図4(b)に示すように突起20cが折曲されてカシメ部22が形成され、これにより、第1蓋部20と第1収納室10との嵌合部において電気的接触が確実に行われるようになる。
さらに、第2蓋部21を第2収納室11の上面に嵌合する。前述したように第2収納室11の壁部11aの上端は厚みが薄くされて段差部が形成されている。そこで、第2蓋部21を第2収納室11の後面に圧入していくと、段差部に第2蓋部21の下面の周囲が当接して嵌合されるようになる。この際に、突起21cのそれぞれがカシメ部23にそれぞれ嵌入され、嵌入された突起21cをカシメ部23にそれぞれカシメ加工する。カシメ加工により
図5(b)に示すように突起21cがそれぞれ折曲されてカシメ部23が形成され、これにより、第2蓋部21と第2収納室11との嵌合部において電気的接触が確実に行われるようになる。
【0022】
このようにして本発明にかかるシールドケース1が組み立てられ、その構成が
図1ないし
図5に示されている。本発明にかかるシールドケース1の構成は前述した通りであるので省略するが、本発明にかかるシールドケース1においては、入力端子24にはアンテナ等からの信号を導く同軸ケーブルを接続し、第1出力端子25あるいは第2出力端子26に屋内のテレビ受信機等に一端が接続された同軸ケーブルの他端を接続する。これにより、テレビ受信機においてテレビ放送を視聴することができるようになる。
【0023】
本発明にかかるシールドケース1においては、第1蓋部20および第2蓋部21が第1収納室10および第2収納室11に嵌合された際にカシメ加工をしている。このカシメ加工によるシールドの効果を
図14ないし
図25に示す。
図14ないし
図25においては、本発明のシールドケース1と従来のシールドケース100の6面における不要放射の水平偏波成分、垂直偏波成分の電界強度を示しており、従来のシールドケース100の特性が破線で示され、本発明にかかるシールドケース1の特性が実線で示されている。この場合、本発明のシールドケース1にあっては入力端子24に、従来のシールドケース100にあっては入力端子124に入力レベルが約110dBμVのRF信号を入力している。なお、点線で示すラインは規定値である。
図14はシールドケース1,100の正面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図14を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1400MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約7dB向上していることが分かる。
図15はシールドケース1,100の正面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図15を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1900MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約12dB向上していることが分かる。
【0024】
図16はシールドケース1,100の左面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図16を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1500MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約3dB向上していることが分かる。
図17はシールドケース1,100の左面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図17を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1800MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約13dB向上していることが分かる。
【0025】
図18はシールドケース1,100の右面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図18を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1500MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約8dB向上していることが分かる。
図19はシールドケース1,100の右面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図17を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1600MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約10dB向上していることが分かる。
【0026】
図20はシールドケース1,100の後面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図20を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しており、約1000MHzの周辺および約2400MHzの周辺の周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約2dB向上していることが分かる。
図21はシールドケース1,100の後面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図21を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1において波規定値である約34dBを満足しているが、約1500MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約10dB向上していることが分かる。
【0027】
図22はシールドケース1,100の上面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図22を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1400MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約3dB向上していることが分かる。
図23はシールドケース1,100の上面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図23を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1500MHzより低い周波数および2000MHz近辺の周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約8dB向上していることが分かる。
【0028】
図24はシールドケース1,100の下面における水平偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図24を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1200MHzより低い周波数および1900MHz近辺の周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約6dB向上していることが分かる。
図25はシールドケース1,100の下面における垂直偏波成分の不要放射電界強度を示している。
図25を参照すると、従来のシールドケース100および本発明にかかるシールドケース1においては規定値である約34dBを満足しているが、約1300MHzより低い周波数においては本発明にかかるシールドケース1のシールドの効果が最大約7dB向上していることが分かる。
【0029】
本発明にかかるシールドケース1において、シールドの効果が向上するのは次の理由によるものと考えられる。蓋部を開口に圧入した際に、蓋部および開口が細長い形状とされていると、蓋部の中央部においては開口から浮き易くなる。そして、浮いた部分においては電気的接触が不安定となることから、シールドの効果が低下するものと考えられる。本発明にかかるシールドケース1においては、第1蓋部20に設けた突起20cを第1収納室10の切欠10gにカシメてカシメ部22を形成すると共に、第2蓋部21に設けた突起20cを第2収納室11の切欠11bにカシメてカシメ部23を形成している。これにより、第1蓋部20および第2蓋部21が第1収納室10および第2収納室11の開口から浮くことを防止することができ、電気的接触を安定化することができる。従って、本発明にかかるシールドケース1ではシールドの効果が向上することになる。