特許第6266952号(P6266952)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アサヒビール株式会社の特許一覧 ▶ 旭光電機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6266952
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】自動液体注出装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
   B67D1/08 Z
【請求項の数】9
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2013-228862(P2013-228862)
(22)【出願日】2013年11月2日
(65)【公開番号】特開2015-91713(P2015-91713A)
(43)【公開日】2015年5月14日
【審査請求日】2016年9月20日
(31)【優先権主張番号】特願2013-206409(P2013-206409)
(32)【優先日】2013年10月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】311007202
【氏名又は名称】アサヒビール株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】501397920
【氏名又は名称】旭光電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136205
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 康
(74)【代理人】
【識別番号】100127166
【弁理士】
【氏名又は名称】本間 政憲
(72)【発明者】
【氏名】北野 純一
(72)【発明者】
【氏名】和田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】田中 徹
【審査官】 山本 崇昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−122960(JP,A)
【文献】 特開昭58−044349(JP,A)
【文献】 特開2013−064715(JP,A)
【文献】 特開2009−180607(JP,A)
【文献】 特開2000−211695(JP,A)
【文献】 特開2003−095393(JP,A)
【文献】 特開平11−105992(JP,A)
【文献】 特開2010−163211(JP,A)
【文献】 米国特許第6745592(US,B1)
【文献】 国際公開第2005/047171(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00−3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に飲料である液体を注出する液体注出部、
前記液体注出部を水平に回転させる水平回転機構部、
を有する自動液体注出部、
前記容器への前記液体の注出を制御する注出制御部、
前記水平回転機構部の動作を制御する水平回転制御部、
及び、
前記容器を配置できる容器配置位置が、前記液体注出部の水平回転方向に沿って、複数、形成されている容器配置部であって、前記容器配置位置が、前記自動液体注出部の周りの予め設定された位置に形成される容器配置部
を有し、
前記水平回転制御部は、
前記液体注出部を、順次、前記容器配置位置まで水平回転させる、
自動液体注出装置。
【請求項2】
請求項1に係る自動液体注出装置において、さらに、
前記容器配置部に前記容器が配置されているか否かを検知する容器検知部、
を有し、
前記注出制御部は、
前記容器配置部に前記容器が配置されている場合に、前記容器に前記液体を注出すること、
を特徴とする自動液体注出装置。
【請求項3】
請求項2に係る自動液体注出装置において、
前記容器検知部は、
検知波を送信することによって、前記容器の存在を検知すること、
を特徴とする自動液体注出装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3に係る自動液体注出装置のいずれかにおいて、
前記自動液体注出部は、
さらに、
前記液体注出部を有し、前記容器配置位置が形成される面から所定の高さに位置し、垂直方向に回転する垂直回転アーム部、
前記垂直回転アーム部を垂直に回転させる垂直回転機構部、
を有し、
当該自動液体注出装置は、さらに、
前記垂直回転機構部の動作を制御し、前記容器配置位置に配置された前記容器内に前記注出部が位置するように前記垂直回転アーム部を垂直回転させる垂直回転制御部、
を有する自動液体注出装置。
【請求項5】
請求項4に係る自動液体注出装置において、
前記垂直回転アーム部は、さらに、
前記容器に注出した前記液体及び/又は前記液体を抽出する際に発生する泡の量を検知する注出検知部、
を有し、
前記注出制御部は、
前記注出検知部が検知した前記液体及び/又は前記泡の量に基づき、前記液体及び/又は前記泡を注出すること、
を特徴とする自動液体注出装置。
【請求項6】
請求項5に係る自動液体注出装置において、
前記注出検知部は、
前記容器に注出された前記液体の液面及び/又は前記泡の表面を検知すること、
を特徴とする自動液体注出装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6に係る自動液体注出装置のいずれかにおいて、
前記液体注出部は、
所定方向に傾動することによって前記液体を注出する注出コック、
前記注出コックを傾動させるコック作動ロッドであって、二股に分割した端部、及び、前記注出コックに接続する端部を有するコック作動ロッド、
所定の回転軸を中心に回転するコック作動カムであって、前記コック作動ロッドを動作させ、前記注出コックを傾動させるコック作動カム、
を有し、
前記コック作動カムは、
前記コック作動ロッドの前記二股に分割した端部の間に形成される支持ローラ配置空間に位置する支持ローラ、
前記支持ローラの端部に位置する側板、
を有すること、
を特徴とする自動液体注出装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7に係る自動液体注出装置のいずれかにおいて、
前記液体注出部が、
前記容器の側面に沿って前記液体を注出する液体注出口、
を有する自動液体注出装置。
【請求項9】
容器に飲料である液体を注出する液体注出部、
前記液体注出部を水平に回転させる水平回転機構、
を有する自動液体注出部、
及び、
前記容器を配置できる容器配置位置が、前記液体注出部の水平回転方向に沿って、複数、形成されている容器配置部であって、前記容器配置位置が、前記自動液体注出部の周りの予め設定された位置に形成される容器配置部
を有する自動液体注出装置を用いて自動的に液体を注出する自動液体注出方法であって、
前記液体注出部を、順次、前記容器配置位置まで水平回転させ、
前記容器配置位置において、前記液体を前記容器に注出する自動液体注出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を自動で抽出する自動液体注出装置に関し、特に、複数の容器配置位置を有し、容器配置位置に配置された容器に対して、順次、自動で液体を注出するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動液体注出装置である生ビール注出装置について、図23を用いて説明する。生ビール注出装置は、上面にジョッキ1を載置可能な装置本体10と、装置本体10の上面に載置されたジョッキ1に生ビールを吐出するノズル20と、ノズル20を駆動するノズル駆動機構30と、ノズル20に供給される生ビールを冷却する冷却器40と、冷却器40とノズル20とを接続する生ビール供給管路50と、生ビールの注出動作を制御する制御部60とから構成されている。
【0003】
装置本体10は上面の前部にジョッキ1の底面を保持可能な凹部10aを有し、その後方にはノズル20が可撓性のカバー11を貫通して突出している。装置本体10内には冷却器40及び生ビール供給管路50が配置されるとともに、生ビールを貯蔵する生ビールタンク12と、生ビールタンク12に炭酸ガスを供給するガスボンベ13がそれぞれ収容され、これら生ビールタンク12及びガスボンベ13は装置本体10の前面扉10bを開放することによって出し入れできるようになっている。(以上、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−211695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の生ビール注出装置には、以下に示すような改善すべき点がある。装置本体10には、上面の前部に、ジョッキ1の底面を保持可能な凹部10aを1つだけ有している。このため、図23に示す生ビール注出装置を用いて複数のジョッキ1にビールを注出する場合、都度、凹部10aからビール注出の終了したジョッキを取り除き、新たな空のジョッキ1を設置しなければならない、という改善すべき点がある。
【0006】
そこで、本発明は、複数の容器配置を有し、容器配置位置に配置された容器に対して、順次、自動で液体を注出する自動液体注出装置の提供を目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0008】
請求項1に係る自動液体注出装置は、容器に液体を注出する液体注出部、前記容器への前記液体の注出を制御する注出制御部、前記液体注出部を水平に回転させる水平回転機構部、前記容器を配置できる容器配置位置が、前記液体注出部の水平回転方向に沿って、複数、形成されている容器配置部、前記水平回転機構部の動作を制御し、前記液体注出部を、順次、前記容器配置位置まで水平回転させる水平回転制御部、を有する。
【0009】
これにより、容器配置位置に配置されている複数の容器に対して自動で液体を注出することができる。
【0010】
請求項2に係る自動液体注出装置では、さらに、前記容器配置部に前記容器が配置されているか否かを検知する容器検知部、を有し、前記注出制御部は、前記容器配置部に前記容器が配置されている場合に、前記容器に前記液体を注出すること、を特徴とする。
【0011】
これにより、容器配置位置に容器が配置されているか否かにかかわらず、配置された複数の容器のみに対して自動で液体を注出することができる。
【0012】
請求項3に係る自動液体注出装置では、前記容器検知部は、検知波を送信することによって、前記容器の存在を検知すること、を特徴とする。
【0013】
これにより、容易に容器配置位置に容器が配置されているか否かを検知できる。
【0014】
請求項4に係る自動液体注出装置は、さらに、前記液体注出部を有し、前記容器配置位置が形成される面から所定の高さに位置し、垂直方向に回転する垂直回転アーム部、前記垂直回転アーム部を垂直に回転させる垂直回転機構部、前記垂直回転機構部の動作を制御し、前記容器配置位置に配置された前記容器内に前記注出部が位置するように前記垂直回転アーム部を垂直回転させる垂直回転制御部、を有する。
【0015】
これにより、容器配置位置に配置されている容器内で液体を注出することができる。
【0016】
請求項5に係る自動液体注出装置では、前記垂直回転アーム部は、さらに、前記容器に注出した前記液体及び/又は前記液体を抽出する際に発生する泡の量を検知する注出検知部、を有し、前記注出制御部は、前記注出検知部が検知した前記液体及び/又は泡の量に基づき、前記液体及び/又は前記泡を注出すること、を特徴とする。
【0017】
これにより、適切な量の液体及び/又は泡を自動的に注出することができる。
【0018】
請求項6に係る自動液体注出装置では、前記注出検知部は、前記容器に注出された前記液体の液面及び/又は前記泡の表面を検知すること、を特徴とする。
【0019】
これにより、容器の形状、大きさにかかわらず、容器の所定の位置まで液体が注出されたか否か、及び/又は、容器の所定の位置まで泡が注出されたか否かを容易に検知することができる。
【0020】
請求項7に係る自動液体注出方法では、前記液体注出部が、前記容器の側面に沿って前記液体を注出する液体注出口、を有する。
【0021】
これにより、容器の側面に沿って液体を注出することができる。よって、液体がガスを含有するなど注出に伴って泡を発生するものである場合、液体を注出する際に、必要以上に泡立つことを防止できる。
【0022】
請求項8に係る自動液体注出方法は、前記液体注出部を水平に回転させる水平回転機構、前記容器を配置できる容器配置位置が、前記液体注出部の水平回転方向に沿って、複数、形成されている容器配置部、を有する自動液体注出装置を用いて自動的に液体を注出する自動液体注出方法であって、前記液体注出部を、順次、前記容器配置位置まで水平回転させ、前記容器配置位置において、前記液体を前記容器に注出する。
【0023】
これにより、容器配置位置に配置されている複数の容器に対して自動で液体を注出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る自動液体注出装置の一実施例である自動ビールディスペンサ100の外観を示す図である。
図2図1に示す自動ビールディスペンサ100から水平回転アーム部110の水平回転アーム筐体111及び垂直回転アーム部130の垂直回転アーム筐体131を取り除いた状態を示す図である。
図3】水平回転機構113の構成を示す図である。
図4】水平回転アーム筐体111の構成を示す図である。
図5】垂直回転機構115の構成を示す図である。
図6】垂直回転機構115の構成を示す図である。
図7】ビール注出機構133の構成を示す図である。
図8】コック作動カム133dの構成を示す図である。
図9】コック作動カム133d、コック作動ロッド133e、及び、ビール注出コック133fの接続を示す図である。
図10】ビール注出機構133の動作を示す図である。
図11】ビール注出機構133の動作を示す図である。
図12】ビール注出機構133の動作を示す図である。
図13】ビール注出機構133の動作を示す図である。
図14】ビール注出コック133fの構成を示す図である。
図15】液面検知センサ135の構成を示す図である。
図16】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図17】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図18】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図19】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図20】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図21】自動ビールディスペンサ100の動作を示す図である。
図22】本発明に係る自動液体注出装置の他の実施形態を示す図である。
図23】従来の自動液体注出装置を示す図である。
図24】本発明に係る自動液体注出装置の他の実施形態を示す図である。
図25】本発明に係る自動液体注出装置の他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例1】
【0026】
本発明に係る自動液体供給装置の一例である自動ビールディスペンサ100について図1図23を用いて説明する。図1に、自動ビールディスペンサ100の外観を示す。自動ビールディスペンサ100は、複数の配置位置にビールジョッキを配置すると、自動的に、順次、ビールをビールジョッキに注出するものである。
【0027】
第1 自動ビールディスペンサ100の全体構成
自動ビールディスペンサ100の全体構成について図1を用いて説明する。自動ビールディスペンサ100は、水平回転アーム部110、垂直回転アーム部130、ジョッキ配置部150、及び、制御部190(図示せず)を有している。
【0028】
水平回転アーム部110は、水平回転アーム筐体111、水平回転機構113、垂直回転機構115、及び、ジョッキ検知センサ117を有している。なお、水平回転機構113、垂直回転機構115、及び、ジョッキ検知センサ117は、水平回転アーム筐体111の内部に配置されているため、図1には表示されていない。
【0029】
垂直回転アーム部130は、垂直回転アーム筐体131、及び、ビール注出機構133を有している。なお、ビール注出機構133は、垂直回転アーム筐体131の内部に配置されているため、図1には表示されていない。
【0030】
ジョッキ配置部150は、所定のテーブルT上に形成される。ジョッキ配置部150は、ビールを注出するビールジョッキを配置する、予め規定された配置位置(ジョッキ配置位置)を、複数、有している。ジョッキ配置位置は、自動ビールディスペンサ100の水平回転方向に沿って形成されている。図1においては、6つのジョッキ配置位置が形成されている。
【0031】
なお、自動ビールディスペンサ100が設置されるテーブルTの下には、ビールを貯留するタンク、タンクを冷却する冷却装置等、一般的なタワー型のビールディスペンサが有する構成物が配置されている。また、水平回転アーム部110の内部、垂直回転アーム部130の内部には、タンクからビールコックまでビールを供給するビール供給管が配置されている。ビールタンク、ビール供給管については、一般的に用いられているものと同様である。
【0032】
制御部190は、マイクロコンピュータ、メモリ等によって構成されている。制御部190は、自動ビールディスペンサ処理プログラムに基づき、水平回転機構113、垂直回転機構115、ジョッキ検知センサ117、ビール注出機構133、液面検知センサ135等の動作を制御する。
【0033】
第2 自動ビールディスペンサ100の内部構成
自動ビールディスペンサ100の内部構造について図2図15を用いて説明する。図1に示す自動ビールディスペンサ100から水平回転アーム部110の水平回転アーム筐体111及び垂直回転アーム部130の垂直回転アーム筐体131を取り除いた状態を図2に示す。
【0034】
図2に示すように、水平回転アーム部110の内部には水平回転機構113、垂直回転機構115、及び、ジョッキ検知センサ117が、垂直回転アーム部130の内部にはビール注出機構133及び液面検知センサ135が、それぞれ配置されている。以下において、水平回転機構113、垂直回転機構115、ジョッキ検知センサ117、ビール注出機構133、及び、液面検知センサ135について説明する。
【0035】
1.水平回転機構113の構成
水平回転機構113の構成について図3を用いて説明する。図3には、図2に示す水平回転機構113を矢印a21方向から見た状態を示している。水平回転機構113は、水平回転アーム部110の下部に配置されている。
【0036】
水平回転機構113は、水平回転用モータ113aを有している。水平回転用モータ113aは、垂直な回転軸J113を中心に回転する。水平回転用モータ113aを回転させることによって、水平回転アーム部110、ひいては自動ビールディスペンサ100を矢印a31、a33方向に水平に回転させる。
【0037】
2.垂直回転機構115の構成
垂直回転機構115の構成について図5及び図6を用いて説明する。図5には、図2に示す水平回転アーム部110及び垂直回転アーム部130の内部構造を矢印a23方向から見た状態を示している。また、図6には、図5に示す水平回転アーム部110の内部構造のみを示している。
【0038】
図6に示すように、垂直回転機構115は、水平回転アーム部110の上部に配置されている。
【0039】
垂直回転機構115は、垂直回転用モータ115a、減速機115b、及び、垂直回転アーム連結部115cを有している。垂直回転用モータ115aは、水平な回転軸J115aを中心に垂直方向(矢印a41方向)に回転する。減速機115bは、垂直回転用モータ115aから動力を取得し、垂直回転アーム連結部115cを介して、垂直回転アーム部130(図1参照)を回転させる。
【0040】
垂直回転アーム連結部115cは、垂直回転軸J115cを中心に垂直方向(矢印a43方向)に回転可能である。また、垂直回転アーム連結部115cは、垂直回転アーム部130を取り付けることができ、垂直回転アーム部130と一体となって回転する。
【0041】
なお、垂直回転アーム連結部115cの垂直回転軸J115cは、垂直回転用モータ115aの回転軸J115aと平行に配置されている。また、減速機115bは、垂直回転用モータ115aの回転軸J115a、及び、垂直回転アーム連結部115cの垂直回転軸J115cに垂直に配置されている。
【0042】
垂直回転機構115を動作させることによって、垂直回転アーム部130を下方または上方に移動させ、ビール注出コック133f(図7参照)をビールジョッキ内に配置したり、ビールジョッキ内から取り出したりできる。
【0043】
3.ジョッキ検知センサ117
ジョッキ検知センサ117について図3を用いて説明する。ジョッキ検知センサ117は、超音波センサであり、検知物体までの距離を計測する。ジョッキ検知センサ117は、ビールジョッキが配置される側に向かって、水平に検知波である超音波が発信されるように、水平回転アーム部110の下部に配置される。
【0044】
なお、図4に示すように、水平回転アーム部110の水平回転アーム筐体111には、ジョッキ検知センサ117の検知波を送受信するためのジョッキ検知センサ用開口111aが形成されている。
【0045】
4.ビール注出機構133の構成
ビール注出機構133の構成について図7を用いて説明する。ビール注出機構133は、ビール注出用モータ(図示せず)、動力ギア133a、中間ギア133b、作動ギア133c、コック作動カム133d、コック作動ロッド133e、及び、ビール注出コック133fを有している。ビール注出用モータは、垂直回転アーム部130の中間位置に配置される。また、ビール注出用モータは、自身の回転軸J133aが垂直回転アーム連結部115c(図6参照)の垂直回転軸J115cに平行となるように配置される。
【0046】
動力ギア133aは、ビール注出用モータの回転軸J133aに直結されている。つまり、動力ギア133aは、ビール注出用モータの回転にあわせて回転する。
【0047】
中間ギア133bは、動力ギア133aの回転を作動ギア133cに伝達する。作動ギア133cは、動力ギア133a及び中間ギア133bを介して、ビール注出用モータの動力を取得する。
【0048】
作動ギア133cには、コック作動カム133dが固定されている。つまり、作動ギア133cとコック作動カム133dとは、一体として回転する。作動ギア133cは、回転軸J133c(図8参照)を中心に回転する。
【0049】
コック作動カム133dは、コック作動ロッド133eを介して、ビール注出コック133fの操作レバー133Lを操作する。コック作動カム133dの構造について、図8を用いて説明する。コック作動カム133dは、平行に位置する2枚の側板133d1、133d3、及び、両者の間に接続する支持ローラ133d5を有している。支持ローラ133d5は、自らの支持軸J133d3を中心に回転可能である。なお、コック作動カム133dは、自らの構造を維持するために、支持ローラ133d5以外に、支持ローラ133d5と同様に側板133d1、133d3の間を接続する支持体を複数有している。
【0050】
コック作動カム133d、コック作動ロッド133e、及び、ビール注出コック133fの接続について、図9を用いて説明する。なお、図9Bにビール注出コック133fのコック作動カム133dの初期状態を、図9Aにビール注出コック133fのコック作動カム133dのビール注出状態を、図9Cにビール注出コック133fのコック作動カム133dの泡注出状態を、それぞれ示す。また、図9A〜Cにおいては、コック作動カム133dの1つの側板133d3が取り外された状態を示している。
【0051】
図9Bに示すように、コック作動ロッド133eは、一端が二股に分割した端部133e1及び端部133e3を有している。端部133e1と端部133e3との間に形成される空間は、コック作動カム133dの支持ローラ133d5が位置する支持ローラ配置空間133e5として機能する。支持ローラ配置空間133e5に位置するコック作動カム133dの支持ローラ133d5は、コック作動カム133dの回転にともない、支持ローラ配置空間133e5を移動する。
【0052】
例えば、図9Bの初期状態からコック作動カム133dが反時計回り(矢印a91方向)へ回転すると、コック作動ロッド133eの端部133e1、133e3側が上方向(矢印a93方向)へ移動する。これにより、図9Aに示すように、コック作動ロッド133eがビール注出コック133fの操作レバー133Lを、矢印a95方向へ前傾させる。これにより、ビール注出コック133fからビールがビールジョッキに注出される。
【0053】
一方、図9Bの初期状態からコック作動カム133dが時計回り(矢印a92方向)へ回転すると、コック作動ロッド133eの端部133e1、133e3側が下方向(矢印a94方向)へ移動する。これにより、図9Cに示すように、コック作動ロッド133eがビール注出コック133fの操作レバー133Lを、矢印a96方向へ後傾させる。これにより、ビール注出コック133fから泡がビールジョッキに注出される。
【0054】
このように、コック作動カム133dの回転により、コック作動ロッド133eを介して、ビール注出コック133fの操作レバー133Lの動作を制御することができる。なお、操作レバー133Lは、初期状態においては、図9Bに示すように、いずれの方向にも傾倒しておらず、垂直方向に向かって位置している。
【0055】
次に、ビール注出機構133の動作について図7図13を用いて説明する。図7に示す初期状態から、ビール注出用モータを回転させ、動力ギア133aを反時計回り(矢印a71方向)に回転させると、中間ギア133bは時計回り(矢印a73方向)に回転し、作動ギア133cは、反時計回り(矢印a75方向)に回転する。また、コック作動カム133dは、作動ギア133cと同じく反時計回り(矢印a91方向)に回転する。
【0056】
図10に示すように、コック作動カム133dの反時計回り(矢印a91方向)の回転にともない、コック作動ロッド133eの端部133e1、133e3側(図9参照)が、上方向(矢印a93方向)へ移動する。これにより、ビール注出コック133fの操作レバー133Lが、前方向(矢印a95方向)に移動し、ビールの注出が開始する。
【0057】
ビール注出用モータを、所定時間、反時計回りに回転させ続けた後、ビール注出用モータを時計回りに反転させると、図11に示すように、動力ギア133aは時計回り(矢印a81方向)に、中間ギア133bは反時計回り(矢印a83方向)に、作動ギア133cは時計回り(矢印a85方向)に、また、コック作動カム133dは時計回り(矢印a92方向)に、それぞれ回転する。
【0058】
また、コック作動カム133dの時計回り(矢印a92方向)の回転にともない、コック作動ロッド133eは、下方向(矢印a94方向)へ移動する。これにより、ビール注出コック133fの操作レバー133Lは、後ろ方向(矢印a96方向)へ移動し、初期状態へと戻る。
【0059】
このように、図7に示す初期状態から、ビール注出用モータを反時計回りに回転させ、図10に示すように、コック作動ロッド133eを上方向(矢印a93方向)へ移動させた後、ビール注出用モータを時計回りに反転させ、図11に示すように、コック作動ロッド133eを下方向(矢印a94方向)へ移動させ、図7に示す初期状態とするまでは、ビール注出コック133fからビールが注出される。
【0060】
さらに、図7に示す初期状態から、ビール注出用モータを時計回り回転させると、図12に示すように、動力ギア133aは時計回り(矢印a81方向)に、中間ギア133bは反時計回り(矢印a83方向)に、作動ギア133cは時計回り(矢印a85方向)に、コック作動カム133dは時計回り(矢印a92方向)に、それぞれ回転する。
【0061】
また、コック作動ロッド133eの端部133e1、133e3側(図9参照)が、下方向(矢印a94方向)へ移動する。これにより、ビール注出コック133fの操作レバー133Lは、後ろ方向(矢印a96方向)に移動し、泡の注出が開始する。
【0062】
ビール注出用モータを、所定時間、時計回りに回転させ続けた後、ビール注出用モータを反時計回りに反転させると、図13に示すように、動力ギア133aは反時計回り(矢印a71方向)に、中間ギア133bは時計回り(矢印a73方向)に、作動ギア133cは反時計回り(矢印a75方向)に、また、コック作動カム133dは反時計回り(矢印a91方向)に、それぞれ回転する。
【0063】
また、コック作動カム133dの反時計回り(矢印a91方向)の回転にともない、コック作動ロッド133eは、上方向(矢印a93方向)へ移動する。これにより、ビール注出コック133fの操作レバー133Lは、前方向(矢印a95方向)へ移動し、初期状態へと戻る。
【0064】
このように、図7に示す初期状態から、ビール注出用モータを時計回りに回転させ、コック作動ロッド133eを下方向(矢印a94方向)へ移動させて、図12の状態とした後、ビール注出用モータを反時計回りに反転させ、図13に示すように、コック作動ロッド133eを上方向(矢印a93方向)へ移動させ、図7に示す初期状態とするまでは、ビール注出コック133fから泡が注出される。
【0065】
ここで、ビール注出コック133fについて、図14を用いて説明する。ビール注出コック133fは、ビールが注出されるビール注出路133f1、泡が注出される泡注出路133f3、操作レバー133Lを有している。ビール注出コック133fでは、ビール注出路133f1が、泡注出路133f3よりコック作動カム133d側に位置する。ビール注出路133f1及び泡注出路133f3は、斜め下方に向かって形成されている。
【0066】
ビール注出路133f1は、先端にビール注出口133f5を有している。ビール注出口133f5は、自身の中心点133fc及びビール注出路133f1の中心軸とを含む面内において、水平方向(矢印a99方向)から所定角度αだけ下方を向くように形成されている。これにより、ビールジョッキ内に配置されたビール注出コック133fからビールを注出する際に、ビール注出口133f5はビールジョッキの側面に沿う方向を向くため、ビールジョッキの側面に沿ってビールを注出することができる。よって、ビールを注出する際に、必要以上に泡が立つことを防止できる。
【0067】
5.液面検知センサ135
液面検知センサ135について図15を用いて説明する。液面検知センサ135は、超音波センサであり、検知物体までの距離を計測する。液面検知センサ135は、ビールジョッキに抽出されたビールの液面までの距離又は泡の表面までの距離を計測することによって、ビールジョッキにどの程度のビール又は泡が注出されているのかを検知する。液面検知センサ135は、ビールジョッキが配置される側、垂直下方に向かって検知波である超音波が発信されるように、垂直回転アーム部130の先端、ビール注出コック133fの近傍に配置される。
【0068】
第3 自動ビールディスペンサ100の動作
次に、自動ビールディスペンサ100の動作について図16図20を用いて説明する。自動ビールディスペンサ100からビールを注出してもらう使用者は、所定のジョッキ配置位置にビールジョッキを設置する。例えば、図16Aでは、予め設定されている6つのジョッキ配置位置P1〜P6の全てにビールジョッキM1〜M6を配置している。
【0069】
ビールジョッキM1〜M6の配置が終了すると、使用者は、所定の注出開始ボタン(図示せず)を押す。なお、図16Aに示すようなビールの注出を行わない待機状態においては、自動ビールディスペンサ100の垂直回転アーム部130は、支持台100S上に位置している。
【0070】
自動ビールディスペンサ100の制御部190は、注出開始ボタンが押圧され、注出開始情報を取得すると、図16Bに示すように、垂直回転用モータ115a(図示せず:図5参照)を動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ垂直方向上向きに回転させ、垂直回転アーム部130を支持台100Sから外す。
【0071】
そして、図17Aに示すように、制御部190は、水平回転用モータ113a(図示せず:図3参照)を動作させ、水平回転アーム部110を直近のジョッキ配置位置P1まで回転させる。制御部190は、水平回転アーム部110をジョッキ配置位置P1まで回転させると、ジョッキ検知センサ117(図示せず:図18B参照)を動作させ、ジョッキ配置位置P1にビールジョッキM1が設置されているか否か判断する。
【0072】
制御部190は、ビールジョッキM1が設置されていると判断すると、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を、ビールジョッキM1が配置されている方向へ、垂直方向下向きに所定角度だけ、垂直回転させる。これにより、図17Bに示すように、垂直回転アーム部130に配置しているビール注出コック133fの先端をビールジョッキM1の内部に配置する。そして、制御部190は、液面検知センサ135を動作させる。制御部190は、ビール注出用モータを動作させて反時計回りに回転させ、初期状態(図7参照)にあるビール注出コック133fの操作レバー133Lを、ビールを抽出する方向へ動作させ、ビールジョッキM1にビールを抽出する(図10参照)。
【0073】
制御部190は、液面検知センサ135により、ビールジョッキM1の液面までの距離が所定の第1距離になったと判断すると、ビール注出用モータを時計回りに反転させ、操作レバー133Lを初期状態の方向へ動作させて、初期状態とし、ビールジョッキM1へのビールの抽出を終了する(図11参照)。
【0074】
さらに、制御部190は、ビール注出用モータを時計回りに回転させ、初期状態に戻ったビール注出コック133fの操作レバー133Lを、泡を抽出する方向へ動作させ、ビールジョッキM1に泡を抽出する(図12参照)。
【0075】
制御部190は、ビールジョッキM1の泡の表面までの距離が所定の第2距離になったと判断すると、ビール注出用モータを反時計回りに反転させ、操作レバー133Lを初期状態の方向へ動作させて、初期状態とし、ビールジョッキM1への泡の抽出を終了する(図13参照)。
【0076】
制御部190は、ビールジョッキM1に所定量のビール及び泡を注出すると、図18Aに示すように、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ垂直方向上向きに回転させ、ビール注出コック133fをビールジョッキM1の内部から取り出す。
【0077】
そして、図18Bに示すように、制御部190は、水平回転用モータ113aを駆動し、水平回転アーム部110を直近のジョッキ配置位置P2まで回転させる。制御部190は、水平回転アーム部110をジョッキ配置位置P2まで回転させると、ジョッキ検知センサ117を動作させ、ジョッキ配置位置P2にビールジョッキM2が設置されているか否か判断する。
【0078】
制御部190は、ビールジョッキM2が設置されていると判断すると、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ、垂直方向下向きに、垂直回転させる。これにより、図19Aに示すように、垂直回転アーム部130に配置しているビール注出コック133fの先端をビールジョッキM2の内部に配置する。そして、制御部190は、ビール注出用モータを動作させ、ビール注出コック133fの操作レバー133Lを動作させ、ビールジョッキM2にビール及び泡を注出する。
【0079】
制御部190は、所定量のビール及び泡を注出すると、図19Bに示すように、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ、垂直方向上向きに回転させ、ビール注出コック133fをビールジョッキM2の内部から取り出す。
【0080】
制御部190は、ジョッキ配置位置P2に位置するビールジョッキM2にビールを注出するための図18B図19Bまでの動作を、ジョッキ配置位置P3に位置するビールジョッキM3〜ジョッキ配置位置P6に位置するビールジョッキM6まで繰り返す。
【0081】
なお、あるジョッキ配置位置にはビールジョッキM2が設置されていない場合、例えば、図21に示すように、ジョッキ配置位置P2にビールジョッキM2が設置されていない場合、制御部190は、ジョッキ配置位置P2での注出動作は行わず、隣接するジョッキ配置位置P3の注出動作に移る。図21の場合では、ジョッキ配置位置P3にもビールジョッキが配置されていないため、制御部190は、ジョッキ配置位置P3での注出動作を行わず、隣接するジョッキ配置位置P4について、ビールの注出動作を実行する。
【0082】
制御部190は、ビールジョッキM6に所定量のビール及び泡を注出すると、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ垂直方向上向きに回転させ、ビール注出コック133fをビールジョッキM6の内部から取り出す。
【0083】
そして、図20Aに示すように、制御部190は、水平回転用モータ113aを駆動し、水平回転アーム部110を初期位置まで回転させる。制御部190は、水平回転アーム部110を初期位置まで回転させると、図20Bに示すように、垂直回転用モータ115aを動作させ、垂直回転アーム部130を所定角度だけ、垂直方向下向きに回転させ、垂直回転アーム部130を支持台100Sに乗せる。
【0084】
以上の動作により、自動ビールディスペンサ100は、ビールジョッキM1〜M6に対して、自動でビールを注出する。
【0085】
このように、自動ビールディスペンサ100を用いることによって、複数のビールジョッキに自動でビールを注出することができる。
【0086】
[他の実施例]
(1)液体:前述の実施例1においては、注出する液体としてビールを例示したが、液体であれば例示のものに限定されない。例えば、炭酸飲料、清涼飲料水、水等であってもよい。
【0087】
(2)各種ギア:前述の実施例1においては、3種類のギアを用いて、ビール注出コック133fの動作を実現したが、それぞれの動作を実現できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、2つ、4つ以上のギアを用いるようにしてもよい。
【0088】
(3)垂直回転アーム部130:前述の実施例1においては、水平回転アーム部110に、1つの垂直回転アーム部130を連結することによって、ビールジョッキにビールを注出していたが、ビールジョッキにビールを注出できる形態であれば、例示のものに限定されない。例えば、図22に示すように、水平回転アーム部110と垂直回転アーム部130との間に連結垂直回転アーム部230を連結するようにしてもよい。連結垂直回転アーム部230を連結することによって、ビールジョッキの大きさ等に対して、より細かく、ビール注出コック133fの位置を調整することが可能となる。
【0089】
なお、図22においては、垂直回転アーム部130について、ビール注出機構133を配置せず、また、ジョッキ配置位置が1つだけ設定されているタイプのものを示している。
【0090】
(4)自動ビールディスペンサ100の動作:前述の実施例1においては、自動ビールディスペンサ100は、各ビールジョッキにビールを注出した後、泡を注出することとした。しかし、ジョッキ配置位置に配置されている各ビールジョッキにビールを順々に注出した後、ビールが抽出された各ビールジョッキに泡を注出するようにしてもよい。
【0091】
(5)液面検知センサ135:前述の実施例1においては、液面検知センサ135を用いて、ビールジョッキへのビール及び泡の注出状態を検知したが、注出状態を検知できるものであれば例示のものに限定されない。例えば、カメラ等の画像取得装置を配置し、ビールジョッキにどの程度ビール・泡が注出されているのかを示す画像を取得し、ビールジョッキへのビール及び泡の注出状態を検知するようにしてもよい。この場合、撮像装置は、水平回転アーム部110に配置してもよいし、自動ビールディスペンサ100の各筐体の外部に配置するようにしてもよい。
【0092】
(6)ジョッキ検知センサ117:前述の実施例1においては、容器検知部として超音波を用いるジョッキ検知センサ117を用いるとしたが、ジョッキ配置位置にビールジョッキが配置されているか否かを検知できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、赤外線センサを用いるジョッキ検知センサを用いるようにしてもよい。
【0093】
また、ジョッキ検知センサ117を水平回転アーム部110に配置するとしたが、例えばジョッキ配置位置P1〜P6のそれぞれにジョッキ検知センサ117を配置するようにしてもよい。
【0094】
さらに、超音波等を用いるジョッキ検知センサ117のように非接触でビールジョッキの有無を検知するものではなく、ビールジョッキの重さを直接的又は間接的に検知することによって、ビールジョッキの有無を検知するものを用いるようにしてもよい。この場合、ジョッキ配置位置P1〜P6のそれぞれに、重みによるスイッチの押圧によりビールジョッキの有無を検知するものを用いるようにしてもよい。
【0095】
各ジョッキ配置位置P1〜P6にビールジョッキの有無を検知する容器検知部を配置することによって、予めビールジョッキの配置が検知されたジョッキ配置位置でのみ水平回転機構を停止させて、ビールの注出動作を行うようにしてもよい。
【0096】
(7)容器:実施例では容器として同一のビールジョッキを用いるとしたが、異なる形状、容量を有するものを混合して用いるようにしてもよい。この場合、使用する容器の容量に応じて、液面検知センサで検知する液体及び泡の注出量を調整するようにすればよい。液体及び泡の注出量の設定値調整は手入力でも良いし、使用が予想される各種の容器ごとにあらかじめ設定された注出量の設定値を注出制御部に記憶させておき、そこから選択してもよい。
【0097】
どのような形状、容量のビールジョッキが配置されているかの判断は、例えば、ビールジョッキにICタグやバーコード等によって識別子を付与しておき、所定のリーダによって、付与された識別子を読み取るようにしてもよい。また、ビールジョッキが配置された状態を画像により取得し、ビールジョッキの形状等からビールジョッキの形状、容量を判断するようにしてもよい。さらに、配置するビールジョッキの形状等を示すボタンを配置し、使用者が配置するビールジョッキの形状等を選択し、自動ビールディスペンサ100に提供するようにしてもよい。
【0098】
また、液体の容器であれば、ビールジョッキでなくとも、グラスであってもよい。
【0099】
(8)ビール注出口133f5:前述の実施例1において、ビール注出コック133fでは、ビール注出路133f1及び泡注出路133f3は、斜め下方に向かって形成され、ビール注出路133f1のビール注出口133f5は、自身の中心点133fc及びビール注出路133f1の中心軸を含む面内において、水平方向(矢印a99方向)から所定角度αだけ下方を向くように形成されている(図14参照)としたが、ビールをビールジョッキ等の容器になめらかに注げるものであれば、例示のものに限定されない。
【0100】
例えば、図24に示すように、実施例1におけるビール注出コック133fに代えて、ビール注出口133f5を、中心軸J133fを中心に操作レバー133Lを上から見下ろす状態で、所定の角度βだけ、右回りに回転させたビール注出口233f5を有するビール注出コック233fを配置するようにしてもよい。
【0101】
なお、角度βは、実施例1におけるビール注出口133f5の中心133fcと及びビール注出路133f1の中心軸J133fを含む面P133fと、ビール注出口233f5の中心233fcと及びビール注出路133f1の中心軸J133fを含む面P233fとの間の角度を示す。
【0102】
図25Aに、ビール注出口233f5からビールジョッキにビールを注出するときの、ビールジョッキの横から見た状態を模式的に示し、また、図25Bに、図25Aのときのビールジョッキの上から見たビールジョッキに対するビールの注出方向を模式的に示す。なお、図25Aにおいては、ビールジョッキを透過させている。図25A、Bに示すように、ビールジョッキ内に配置されたビール注出コック233fからビールを注出する際に、ビール注出口233f5はビールジョッキの側面に沿って、斜め下方向を向くため、ビールジョッキの側面に沿って、斜め下方向a25にビールを注出することができる。よって、ビールを注出する際に、必要以上に泡が立つことを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明に係る自動液体注出装置は、例えば、自動でビールを供給する自動ビールディスペンサに利用することができる。
【符号の説明】
【0104】
100・・・・・自動ビールディスペンサ装置
110・・・・・水平回転アーム部
111・・・・水平回転アーム筐体
113・・・・水平回転機構
113a・・水平回転用モータ
115・・・・垂直回転機構
115a・・垂直回転用モータ
115b・・減速機
115c・・垂直回転アーム連結部
117・・・・ジョッキ検知センサ
130・・・・・垂直回転アーム部
131・・・・垂直回転アーム筐体
133・・・・ビール注出機構
133a・・・動力ギア
133b・・・中間ギア
133c・・・作動ギア
133d・・・作動カム
133e・・・コック作動ロッド
133f・・・ビール注出コック
133f1・ビール注出口
133f3・泡注出口
133L・・操作レバー
135・・・・液面検知センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25