(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係る表示装置を、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の表示装置1は、例えば自動車や二輪車等の車両用の計器装置100に組み込まれるものである。ここでは、まず、計器装置100の構成を説明し、その後、表示装置1について説明する。
なお、以下の説明では、表示装置1および計器装置100を正面視したとき(つまり、ユーザーが表示装置1を正面から見て計測値などの意匠部(指標部)を確認する場合)の視認側を「表」といい、背面側を「裏」という。
【0010】
計器装置100は、搭載される車両に関する各種情報を報知する複合計器として構成され、
図1および
図2に示すように、第1の計器部10と、第2の計器部20と、表示ディスプレイ30と、回路基板40と、中ケース50と、表示板60と、計器用光源70と、下ケース80と、を備える。
【0011】
(計器装置100)
第1の計器部10は、例えば指針式のスピードメータであり、目盛り、数値等の図示しない意匠部(指標部)と、この意匠部(指標部)を指示する指針11とを対比判読させることにより車速を報知する。指針11は、その回転中心となる回転中心部11aと回転中心部11aから放射方向に突き出した指示部11bとが,例えば、PMMA(Polymethymethacrylate)等の透明樹脂で一体に形成されている。回転中心部11aは、遮光性の所定の合成樹脂からなる指針キャップ11cで覆われている。指示部11bは、後述する指針用光源72の光を受けて発光するものである。指針11は、駆動部であるステッピングモータ12の回転軸12aに連結されて回転駆動される。
【0012】
第2の計器部20は、例えば、指針式のタコメータであり、目盛り、数値等の図示しない意匠部(指標部)と、この意匠部(指標部)を指示する指針21とを対比判読させることによりエンジンの回転数を報知する。第2の計器部20の構成は第1の計器部10と同様であるため、以下の説明は省略する。
【0013】
表示ディスプレイ30は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)等からなり、例えば、車両に関する各種情報を示す画像を表示する。一例として、表示ディスプレイ30は、表示画像により走行距離を報知するオドメーターとして機能する。
【0014】
回路基板40は、
図2に示すように、例えば、ガラスエポキシ樹脂(Glass Fiber Reinforced Plastics)からなる絶縁性を有する板状の基材に各種配線がプリントされている。回路基板40には、各種電子部品が実装されている。
回路基板40に実装される各種電子部品は、計器装置100の各部の動作を制御する制御部(図示しないマイクロコンピュータ等)、指針11を回転駆動するステッピングモータ12、各種電子部品に接続される回路を構成する抵抗やコンデンサ、計器用光源70である表示板60を照明するための表示板用光源71や指針用光源72などである。
制御部は、計器装置100の外部装置(例えば、車両のECU(Electronic Control Unit))から車両の速度等の車両情報を取得し、取得した情報に基づいて、表示板用光源71や指針用光源72を点灯/消灯させたり、指針11を回転駆動するステッピングモータ12を動作させる。
表示板用光源71や指針用光源72は、
図2に示すように、回路基板40の表側に実装されている。また、図示しないが、制御部は、回路基板40の表側に実装され、ステッピングモータ12は、回路基板40の裏側に実装されている。
【0015】
中ケース50は、回路基板40の表側に位置し、複合計器を構成する第1の計器部10、第2の計器部20、表示ディスプレイ30などを収納し、表示板60などの計器装置100を構成する部品を保持する。中ケース50は、例えば、ポリプロピレン(Polypropylene)などの樹脂により白色に形成される。
中ケース50は、
図2に第1の計器部10の断面構造を示すように、中心部に形成される内筒部51と、外周側の外筒部52とこれらをつなぐ連結部53と、を備えている。
中ケース50の中央部の内筒部51の内側には、指針11の回転中心部11aが位置し、円周上の指針用光源72の光を、指針11の回転軸を中心とする径方向に拡がらないように遮蔽しながら、指針11を発光させる。
中ケース50の内筒部51、外筒部52および連結部53とで形成される空間は、第1の計器部10に対応する表示板60の裏側を囲む照明空間54を構成する。照明空間54内には、表示板用光源71が設けられ、例えば、円周上等間隔に表示板用光源71を配置し、外筒部52および連結部53の形状を、例えば、お椀形状の略凹曲面とし、均一な光として表示板60の裏側から透過させて照明を行う。照明空間54は、表示板用光源71の消灯時には、遮光されて暗所状態となる。
【0016】
表示板60は、所定の樹脂、例えば、ポリカーボネイト樹脂により形成された透光性を有する板材と、この板材の表側及び/又は裏側に形成された遮光性の印刷層と、から構成されている。印刷層の一部は抜き文字状となっており、表示板60において、指針11の指示対象である数値、目盛り等の図示しない意匠部(指標部)を形成している。なお、抜き文字状の部分に、透光性の印刷層を形成しても良い。また、表示板60には、表示ディスプレイ30の表示領域を視認可能とするための開口部61(
図1参照)が設けられている。
【0017】
計器用光源70は、表示板用光源71と指針用光源72とを備える。表示板用光源71は、表示板60を透過照明するためのものである。指針用光源72は、指針11を発光させるためのものである。表示板用光源71および指針用光源72は、例えば、LED(Light Emitting Diode)から構成されている。表示板用光源71および指針用光源72は、回路基板40の表側に実装されている。
表示板用光源71は、指針11の回転中心部11aの軸線を中心とし、中ケース50の内筒部51より外側(大径)の円周上等間隔に並べて全周に複数配置されている。表示板用光源71からの光は、導光板70aを介して導光され、表示板60を透過して意匠部(指標部)を照明する。
指針用光源72は、指針11の回転中心部11aの軸線を中心とし、中ケース50の内筒部51の内側(小径)の円周上等間隔に並べて指針11の回動範囲に対応して複数配置されている。指針用光源72からの光は、指針11の回転中心部11aに入射され、指針11の指示部11bを発光させる。
表示板用光源71と指針用光源72は、中ケース50の内筒部51でそれぞれが遮光されて表示板60を照明し、指針11を発光する。
【0018】
計器装置100は、表示板60の表側に見返し部材(図示せず)を備えており、計器装置100の不要箇所を隠すようにしている。見返し部材は、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene copolymer)などの樹脂を用い、例えば、黒色とされて遮光性を有している。見返し部材には、第1の計器部10、第2の計器部20、及び表示ディスプレイ30を覗かせる開口部が設けられており、これらの開口部を塞ぐように透明板(図示せず)、例えば、ガラスが取り付けられている。
【0019】
下ケース80は、回路基板40を挟んで中ケース50の裏側に位置する。下ケース80と、透明板で塞がれた見返し部材と、が組み合わされることで、略箱状になり計器装置100の筐体を構成する。
【0020】
このような計器装置100によれば、表示板60の意匠部(指標部)は、表示板用光源71により透過照明がなされる。すなわち、指針11の指示対象である数値、目盛り等の図示しない意匠部(指標部)が形成された表示板60の裏側(背面側)には、中ケース50の内筒部51、外筒部52および連結部53とで形成される照明空間54が配置されている。照明空間54内には、円周上等間隔に表示板用光源71が配置されて回路基板40上に設けてある。
これにより、表示板用光源71からの光は、導光板70aを介して照明空間54に出射され、照明空間54の形状、例えば、お椀形状の略凹曲面形状によって均一な光として表示板60の裏側から照射され、表示板60の意匠部が透過照明される。
【0021】
(表示装置1)
次に、本実施形態にかかる表示装置1について説明する。
本実施形態の表示装置1は、
図1に示すように、計器装置100に組み込まれ、計器装置100のデザイン性を高める加飾照明として用いられている。
本実施の形態では、表示装置1は、
図3に示すように、光源2と、光源2からの光を透過することで意匠を表示する意匠部3と、を備えており、意匠部3は、
図1に示すように、光源2からの光を透過する量を第1箇所4aおよび第3箇所4cから第2箇所4bおよび第4箇所4dに向けて徐々に少なく形成され、さらに、意匠部3に向けて凸になった反射曲面5aと、反射曲面5b(
図4参照)とによって、意匠部3に到達する光の量が第1箇所4aおよび第3箇所4cから第2箇所4bおよび第4箇所4dに向けて徐々に少なるように光源2からの光を意匠部3に向けて反射する反射部材5を備えて構成されている。
【0022】
ここで、光源2からの光を透過する量を第1箇所4aおよび第3箇所4cから第2箇所4bおよび第4箇所4dに向けて徐々に少なくして形成される意匠部3は、例えば、グラデーション印刷部4で構成することができる。すなわち、意匠部3は、例えば、グラデーション印刷部4で構成し、グラデーション印刷部4の明るい箇所を第1箇所4aとし、グラデーション印刷部4の暗い箇所を第2箇所4bとするのに加え、さらに、グラデーション印刷部4の明るい箇所を第3箇所4cとし、グラデーション印刷部4の暗い箇所を第4箇所4dとしてある。
以下の説明では、意匠部3の光源2からの光を透過する量を、第1箇所4aから第2箇所4bに向けて徐々に少なくすることを、説明を簡素化するため、グラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)および意匠部3を透過する光量の変化として説明する場合もある。
【0023】
表示装置1では、
図5に示すように、意匠部3の光の透過量の変化、例えばグラデーション印刷部4による透過光量の変化と、反射部材5の反射曲面5a,5b(
図4参照)によって光源2から意匠部3のグラデーション印刷部4に到達する光の量を変化させることと、を組み合わせるようにし、表示装置1での意匠部3を透過する光量の変化を大きくできるようにしている。
【0024】
光源2は、意匠部3を透過照明するためのものである。透過照明用の光源2は、例えば、LEDから構成されている。透過照明用の光源2は、意匠部3を構成するグラデーション印刷部4の明るい箇所(第1箇所)4aおよび(第3箇所)4cと対向して配置される。すなわち、グラデーション印刷部4の明るく透過照明する側(第1、第3箇所4a、4c)に対向して透過照明用の光源2自体を配置したり、透過照明用の光源2からの光を導光部材(図示せず)で導光し、必要に応じてシボなどで反射させてグラデーション印刷部4の明るく透過照明する箇所(第1箇所)4aおよび(第3箇所)4cに対向して入射できるようにする。透過照明用の光源2は、例えば、表示装置1が組み込まれる計測装置100と共用の回路基板40の表側に実装される。
光源2は、後述する照明室7の開口部8に配置されて、計器装置100の計器用光源70の表示板用光源71および指針用光源72は、後述する照明室7によって遮光(区画)されている。
透過照明用の光源2は、任意の色のものが用いられ、例えば、デザイン性を考慮した一色とする場合に限らず、複数の色の光源2を設けて点灯を切り替えて使用しても良い。
【0025】
意匠部3は、例えば、表示装置1が組み込まれる計器装置100と共用の表示板60に設けられる。表示板60は、すでに説明したように、例えば、所定の樹脂、例えばポリカーボネイト樹脂により形成された透光性を有する板材と、この板材の表側及び/又は裏側に形成された遮光性の印刷層と、から構成される。計器装置100の表示板60の板材の一部分に意匠部3が設けられる。すなわち、意匠部3は、例えば、表示板60の板材上に印刷層として設けられ、グラデーション印刷部4を印刷することで、第1箇所4a,第3箇所4cの明るい箇所から第2箇所4b、第4箇所4dの暗い箇所に向けて徐々に透過する光の量が少なくなるように形成してある。
漸次明るさが変化するように形成されるグラデーション印刷部4は、例えば、遮光性の印刷層に、透光性のドットを、密度を変えて印刷して形成したり、逆に透光性の印刷層に、黒色などの遮光性のドット(網点)を、密度を変えて印刷することで、第1箇所4a、第3箇所4cの明るい箇所から第2箇所4b、第4箇所4dの暗い箇所に向けて徐々に明るさが変化するように形成される。
【0026】
本実施形態では、グラデーション印刷部4は、例えば
図1に示すように、紙面上における2つの方向に形成してあり、上下方向と左右方向に透光性のドットを印刷してある。すなわち、グラデーション印刷部4は、下方(第1箇所)4aおよび右方(第3箇所)4cのドットの密度を密にして明るさを明るくし、上方(第2箇所)4bおよび左方(第4箇所)4dになるに従ってドットの密度を連続的に粗として徐々(連続的)に明るさが暗くなるようにしてある。なお、計器装置100の左側のグラデーション印刷部4は、明暗の配置が右側とは対称となっている。
すなわち、意匠部3の第1箇所4aは、表示装置1の意匠を表示すべき意匠部3の範囲、例えば加飾照明すべき範囲の一端部に形成され、第2箇所4bは、表示装置1の意匠を表示すべき意匠部3の範囲、例えば加飾照明すべき範囲である意匠部3の他端部に形成される。
また、意匠部3の第3箇所4cは、第1箇所4aと第2箇所4bとが形成される方向とは異なる方向の表示装置1の意匠を表示すべき意匠部3の範囲、例えば加飾照明すべき範囲の一端部に形成され、第4箇所4dは、第1箇所4aと第2箇所4bとが形成される方向とは異なる方向の表示装置1の意匠を表示すべき意匠部3の範囲、例えば加飾照明すべき範囲の他端部に形成される。
本実施形態では、右側の加飾照明すべき範囲である意匠部3において、表示板60の加飾照明すべき下方端に第1箇所4aが形成され、加飾照明すべき上方端に第2箇所4bが形成されて、第1箇所4aと第2箇所4bとの間が徐々に光源2からの光の透過量が少なくなるように形成してある。また、表示板60の加飾照明すべき意匠部3の右方端に第3箇所4cが形成され、加飾照明すべき左方端に第4箇所4dが形成されて、第3箇所4cと第4箇所4dとの間が徐々に光源2からの光の透過量が少なくなるように形成してある。
【0027】
なお、意匠部3の第1箇所4aと第2箇所4bの配置および方向や第3箇所4cと第4箇所4dの配置および方向は、任意に変更可能であり、徐々に光の透過する量が少なくなるように形成すれば良い。
また、本実施形態では、意匠部3は、計器装置100の表示板60を共用し、計器装置100の表示板60の一部分に意匠部3としてグラデーション印刷部4を印刷するようにしたが、別に設けた表示板にグラデーション印刷部4を設けるようにしても良い。
【0028】
反射部材5は、透過照明用の光源2からの光を、表示板60の意匠部3のグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)に応じて光量を変化させるためのものである。すなわち、グラデーション印刷部4の明るい側(第1箇所や第3箇所)4a,4cを一層明るくし、暗い側(第2箇所や第4箇所)4b,4dを一層暗くすることで、グラデーションの濃淡(明るさの変化)を強めて透過照明するものである。
この反射部材5は、表示板2の背面側、すなわち表示板60のグラデーション印刷部4の裏側の中ケース6によって形成される照明室7に配置され、例えば、中ケース6と一体に形成される。照明室7が形成される中ケース6は、計器装置100の中ケース50と共用されており、中ケース50の一部が中ケース6とされて回路基板40の表側に配置されている。照明室7は、表示板用光源71で照明される照明空間54とは遮光(区画)されている。反射部材5は、
図4に示すように、グラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)に応じて、表示板60側に向けて凸状の曲面形状の反射曲面5a,5bで構成される。
例えば、
図1に示すグラデーション印刷部4のように、紙面の上下方向の濃淡(明るさの変化)と、左右方向の濃淡(明るさの変化)を組み合わせてグラデーション印刷部4が形成される場合には、上下方向に対する凸曲面状の反射曲面5aと左右方向に対する凸曲面状の反射曲面5bとを組み合わせた逆お椀形状の凸曲面形状としてある。
反射曲面5aは、
図4に示すように、表示板(符号60のみを想像線で示す)左右方向に中心軸を有する円筒曲面で構成されている。また、反射曲面5bは、
図4に示すように、表示板(60)の左右方向に中心軸を有し、右端に頂点を有する円錐面で構成されている。
【0029】
本実施形態では、照明室7のグラデーション印刷部4の明るい側(第1箇所)4a、(第3箇所)4cから暗い側(第2箇所)4b、(第4箇所)4dの半分程度は、開口部8として反射部材5を配置せず、透過照明用光源2の光が直接意匠部3のグラデーション印刷部4の明るい側(第1箇所)4a、(第3箇所)4cに照射されるようにしてある。すなわち、反射部材5の反射曲面5a,5bは、光源2とグラデーション印刷部4の明るい側(第1箇所)4a,(第3箇所)4cとを結ぶ直線から外れた位置に配置してある。これにより、光源2からの光を、反射部材5で遮ることなく、グラデーション印刷部4の明るい側(第1箇所)4a、(第3箇所)4cに直接照射することができる。
【0030】
反射部材5によれば、グラデーション印刷部4の濃く暗い側(第2箇所)4bおよび(第4箇所)4dへは、光源2からの光を分散・反射させることができ、光量を減らすように調整する。一方、グラデーション印刷部4の淡く明るい側(第1箇所)4aおよび(第3箇所)4cへは、光源2からの光を開口部8から直接照射するとともに、暗い側(第2箇所)4bおよび(第4箇所)4dの分散・反射された光を組み合わせて照射することで、光量を増すように調整する。
【0031】
また、本実施の形態では、反射部材5は、照明室7内に設けてあるので、反射部材5で分散・反射される光源2からの光は、照明室7の壁面(中ケース6)によっても反射され、一層光源2から意匠部3への光量をグラデーション印刷部4の明るさの変化に応じて変化させることができる。すなわち、照明室7の壁面を反射面とすることで、光量の調整範囲を増大することができる。
【0032】
表示装置1では、計器装置100と同様に、表示板60の表側に見返し部材(図示せず)を備え、表示装置1の不要箇所を隠すようにし、開口部を塞ぐように透明板(図示せず)、例えば、ガラスが取り付けられている。また、回路基板40を挟んで中ケース6の裏側に下ケース9が配置され、下ケース9と透明板で塞がれた見返し部材とが組み合わされることで、略箱状になり、表示装置1の筐体が構成されている。なお、本実施の形態では、下ケース9、見返し部材、ガラスが計器装置100の下ケース80、見返し部材、ガラスとそれぞれ共用されている。
【0033】
このように構成した表示装置1によれば、意匠部3としてグラデーション印刷部4を形成するとともに、意匠部3を透過照明する透過照明用光源2からの光を反射曲面5a,5bを備えた反射部材5によってグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)に応じた光量に調整して照射することができる。
これにより、
図5に示したように、グラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)だけでなく、透過照明用の光源2の光量を調整することによってもグラデーションの濃淡(明るさの変化)を強調することができ、表示装置1での透過照明される意匠部3のグラデーションの明るさを簡単に変えることができる。
したがって、これまでグラデーション印刷工程のみで設計していたグラデーション印刷部4の濃淡の調整を意匠部3のグラデーション印刷部4と反射部材5とによって調整することができ、グラデーション印刷部4の設計の自由度が増大し、設計を簡素化することができる。
【0034】
なお、上記の実施形態では、意匠部3のグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)の方向を、
図1に示したように、紙面の上下方向4a,4bおよび左右方向4c、4dとし、反射部材5の反射曲面5a,5bの凸曲面の形状をお椀形状の凸曲面形状としたが、グラデーション印刷部4の濃淡の方向を変える場合には、反射部材5の反射曲面の凸曲面の形状を対応して変更すれば良い。
【0035】
例えば、図示省略したが、意匠部3のグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)を、
図1における紙面の左右方向にのみ濃淡を形成し、紙面上に透光性のドットを印刷することで、明るい箇所(第1箇所)4aを右端とし、右方のドットの密度を密にして明るさを明るくし、暗い箇所(第2箇所)4bを左端とし、右方から左方になるにしたがってドットの密度を連続的に粗として徐々(連続的)に明るさが少なく(暗く)なるようにする。
この意匠部3のグラデーション印刷部4に対応した反射部材5は、
図1における紙面の上下方向と平行に中心軸を有する円筒曲面形状の凸曲面の反射曲面で構成する。
また、中ケース6で形成された照明室7は、右端から左方の中間までは開口部8とされて透過照明用の光源2の光が直接グラデーション印刷部4の濃淡の明るい箇所(第1箇所)4aに照射されるようにする。一方、照明室7の中間から左端までの部分に反射部材5を設ける。
これにより、すでに説明した実施形態の表示装置1と同様に、意匠部3を透過照明する透過照明用光源2からの光を反射部材5によってグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)に応じた光量に調整し
て照射することができる。
また、グラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)だけでなく、透過照明用の光源2の光量を反射部材5で調整することによってもグラデーションの濃淡(明るさの変化)を強調することができ、透過照明される意匠部3のグラデーションの明るさを簡単に変えることができる。
したがって、これまでグラデーション印刷工程のみで設計していたグラデーション印刷部4の濃淡の調整を意匠部3のグラデーション印刷部4と反射曲面を備える反射部材5とによって調整することができ、グラデーション印刷部4の設計の自由度が増大し、2つの要素を用いて設計すれば良く、設計を簡素化することができる。
【0036】
なお、意匠部3として形成するグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)の方向は、上記2つの実施形態の上下および左右方向の組み合わせ、左右方向のみに限らず、斜め方向などに濃淡(明るさの変化)を形成するようにしても良く、どのような方向であっても良い。これらの場合には、意匠部3のグラデーション印刷部4の濃淡(明るさの変化)に対応した意匠部3に向けて凸の反射曲面の反射部材5を光源2と意匠部3との間に配置して光源2からの光量を調整すれば良い。
また、意匠部3に形成するグラデーション印刷部4は、少なくとも一方向に、第1箇所4aの明るい箇所から第2箇所4bの暗い箇所に向けて徐々(連続的)に明るさを変化させることができれば、透光性のドットや遮光性のドットを印刷する場合に限らず、どのようなパターンで印刷して形成しても良い。
【0037】
本発明の表示装置1によれば、光源2と、光源2からの光を透過することで意匠を表示する意匠部3と、を備え、意匠部3は、光源2からの光を透過する量を第1箇所4aから第2箇所4bに向けて徐々に少なくし、意匠部3に向けて凸になった反射曲面5aによって、意匠部3に到達する光の量が第1箇所4aから第2箇所4bに向けて徐々に少なるように光源2からの光を意匠部3に向けて反射する反射部材5を設けたので、意匠部3の第1箇所4aから第2箇所4bに向けて透過する光の量を徐々に少なくするのに加え、意匠部3に向けて凸になった反射曲面5aを備える反射部材5によって、意匠部3に到達する光の量を第1箇所4aから第2箇所4bに向けて徐々に少なるようにすることができ、意匠部3と反射部材5とで光源2からの光の透過する量を調整することができる。
これにより、透過照明される意匠部を透過する光の量を徐々に少なくすることで、明るさを簡単に変えることができる。
【0038】
表示装置1によれば、反射部材5は、光源2と第1箇所4aとを結ぶ直線から外れた位置に配置されているので、意匠部3の第1箇所4aには、直接光源2からの光を照射することができ、一方、第2箇所4bには、反射部材5によって光源2からの光を反射させて光量を減らすように調整することができる。
【0039】
表示装置1によれば、意匠部3は、さらに、光源2からの光を透過する量を第3箇所4cから第4箇所4dに向けて徐々に少なくし、反射部材5は、さらに、光源2からの光を透過する量を第3箇所4cから第4箇所4dに向けて徐々に少なくするようにしたので、第3箇所4cから第4箇所4dの間についても意匠部3と反射部材5とで光源2からの光の透過する量を調整することができる。
これにより、透過照明される意匠部を透過する光の量を徐々に少なくすることで、2つの方向に対しても明るさを簡単に変えることができる。
【0040】
表示装置1によれば、反射曲面5a,5bは、円錐面と円筒面とのいずれか、又は、円錐面と円筒面との組み合わせで構成されているので、これらの反射曲面によって、意匠部3への光源2からの光の透過する量を調整することができる。
【0041】
表示装置1によれば、光源2は、色の異なる光源を切り替え可能に構成されるので、異なる色の光源を切り替えることで、一層加飾照明の効果を増大することができ、デザイン性に優れた照明(表示)を行うことができる。
【0042】
なお、本発明は、上記の各実施形態のように表示装置を加飾照明に用いる場合に限定されることなく、計器装置の数値や目盛りなどの指標部を意匠部として表示する場合にも広く適用することができる。
また、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。