(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予約を受け付ける店舗が提供するサービスの内容を特定するメニュー項目、当該メニュー項目に対応する前記サービスを提供する際の資源となるリソース、及び当該リソースが帰属するリソースグループを、各店舗の担当者にそれぞれ任意に登録させる手段と、
各店舗間で紐付ける対象となる前記メニュー項目を、各店舗に対応する前記メニュー項目の中からそれぞれ選択させ、共通の項目名称を入力させる手段と、
前記選択されたそれぞれの前記メニュー項目に紐付く前記リソースの中から予約状況を確認する対象となる前記リソースを選択させる手段と、
前記選択されたそれぞれの前記メニュー項目間にインデックスを設定する手段と、
前記共通の項目名称に対応する予約状況を検索するように要求する検索要求を受け付ける手段と、
前記検索要求に基づいて、前記共通の項目名称に対応する店舗ごとの予約状況のうち、前記選択された前記リソースの予約状況を表示させる手段と、
を備える予約管理装置。
前記店舗ごとの予約状況のうち、いずれかの予約状況が選択された場合に、前記検索要求が予約を申し込む予約申込者が使用する画面から送信されたものであるときには、前記選択された予約状況に対応する店舗の予約申込画面に遷移させる一方、前記検索要求が前記店舗の担当者が使用する画面から送信されたものであるときには、前記選択された予約状況に対応する店舗の予約管理画面に遷移させる手段をさらに備える、
請求項1に記載の予約管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る予約管理装置を含む予約管理システムの構成概略図である。同図に示すように、本実施形態における予約管理システム100は、予約管理装置1と、法人ごとに配置される法人端末2と、法人に帰属する店舗ごとに配置される店舗端末3と、1台以上の予約申込者端末4とを備える。法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4はそれぞれ、ネットワークNを介して予約管理装置1と通信できるように構成される。
【0014】
法人は、サービスを提供するものであればよく、あらゆる業種・業態が対象となる。予約申込者端末4は、サービスの提供を受けるユーザが、イベントの予約を申し込む予約申込者として使用する端末装置である。
【0015】
イベントは、予約の対象となり得るものであればよい。イベントは、例えば、後述する予約枠を設定することで生成される予約イベント情報により特定することができる。予約イベント情報には、例えば、店舗を特定する店舗ID、イベントを特定するイベント識別情報、イベントのジャンル、イベントを提供する場所、イベントを提供する時間、イベントに対する料金、イベントに関する補足説明等が含まれる。
【0016】
イベントのジャンルは、例えば業種・業態ごとや、提供対象の種類ごとに設けることができ、具体的に、飲食店、病院、スクール、フィットネス、美容サロン、飲食店で提供する各料理(例えばそば屋で提供する天ぷらそば、ざるそば)等が該当する。各ジャンルには、それぞれ複数の階層を任意に設けることができる。例えば、ジャンルが飲食店である場合には、飲食店の下位階層として、レストラン、カフェ、居酒屋等を設け、レストランの下位階層として、和食系、中華系、洋食系等を設け、さらに和食系の下位階層として、寿司屋、そば屋、天ぷら屋等を設けることができる。
【0017】
予約枠を設定する方法は、例えば、予約受付タイプに応じて定めることができる。予約受付タイプとして、例示的に、(A)事前設定タイプ及び(B)自由受付タイプを採用することができる。なお、予約受付タイプは、他のタイプであってもよく、任意に採用することができる。
【0018】
(A)事前設定タイプは、予約受付者が事前に設定した予約枠を利用して予約申込者からの予約を受け付ける方式である。(B)自由受付タイプは、予約受付者が設定したサービス提供時間内に、所望の予約枠を予約申込者に設定させることで予約申込者からの予約を受け付ける方式である。
【0019】
本実施形態では、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4として、PC(パーソナルコンピュータ)を想定して説明するが、これに限定されない。法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4として、例えば、ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、その他の端末装置を適宜用いることができる。
【0020】
予約管理装置1は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、予約管理装置1を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0021】
ネットワークNは、予約管理装置1と法人端末2と店舗端末3と予約申込者端末4との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0022】
図2に示すように、予約管理装置1は、例えば、プロセッサ10と、通信インタフェース11と、記憶資源12とを備える。
【0023】
プロセッサ10は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶資源12に格納されているコンピュータプログラム120を実行することで、後述する各種機能を実現する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0024】
通信インタフェース11は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース11は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0025】
記憶資源12は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源12は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶資源12には、コンピュータプログラム120が記憶される。
【0026】
記憶資源12には、コンピュータプログラム120のほか、予約管理装置1の処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース11を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。各種データとしては、例えば、予約マスタDB(データベース)122に記憶される予約情報、インデックステーブル123に記憶されるインデックス情報等がある。前述のデータベース及びテーブルのデータ構成について、以下に説明する。
【0027】
予約マスタDB122は、予約情報を記憶するデータベースであり、データ項目として、例えば、店舗ID、予約ID、メニュー情報、リソース情報、リソースグループ情報、ステータスコード、顧客ID、予約基本情報等を有する。
【0028】
店舗IDは、予約を受け付ける店舗を特定するための識別情報を格納する。予約IDは、予約を特定するための識別情報を格納する。メニュー情報は、予約するサービスの内容をあらわすメニューを特定するための識別情報を格納する。リソース情報は、予約するサービスを提供する際の資源(例えば、人、設備、備品等)をあらわすリソースを特定するための識別情報を格納する。リソースグループ情報は、リソースが帰属するリソースグループを特定するための識別情報を格納する。
【0029】
ステータスコードは、予約の進捗状況等を示すためのステータスを特定する識別情報を格納する。顧客IDは、予約を申し込む予約申込者(顧客)を特定するための識別情報を格納する。
【0030】
予約基本情報は、予約に関する基本的な情報を格納するデータ項目群である。予約基本情報には、例えば、氏名、フリガナ、メールアドレス、電話番号、提供場所、提供時間、料金、人数等のデータ項目が含まれる。
【0031】
インデックステーブル123は、インデック情報を記憶するテーブルであり、データ項目として、例えば、インデックスの設定対象となる店舗ID及びメニュー情報の組、インデックス名称、共通項目名称等を有する。
【0032】
なお、前述したデータベース及びテーブルの構成並びにそれらに格納されるデータ項目の組み合わせは例示に過ぎず、データベース及びテーブルの構成やデータ項目の組み合わせについては、運用するシステムに合わせて適宜変更することができる。
【0033】
図2に示すコンピュータプログラム120は、所定の処理を行うためのプログラムであり、予約管理装置1のメインプログラムの動作中に適宜呼び出されて実行される複数のソフトウェアモジュールを備える。このソフトウェアモジュールは、それぞれ特定の処理を実行するためにモジュール化されたサブプログラムであり、例えば、プロシージャ、サブルーチン、メソッド、関数及びデータ構造等を用いて作成される。
【0034】
コンピュータプログラム120は、例示的に、予約管理モジュール121を有する。以下において、予約管理モジュール121を実行することで実現する機能について説明する。
【0035】
予約管理モジュール121は、予約枠を設定する前に行う準備作業の処理として、メニュー項目、リソース及びリソースグループを、各店舗の担当者に登録させる。メニュー項目、リソースグループ、リソースの内容は、店舗の担当者が任意に登録(追加及び削除を含む)することができる。
【0036】
メニュー項目は、店舗が提供するサービスの内容を特定する項目であり、リソースは、メニュー項目に対応するサービスを提供する際の資源(例えば、人、設備、備品等)を特定する項目であり、リソースグループは、リソースが帰属する項目である。メニュー項目、リソース及びリソースグループは、予約枠を特定する際の要素として用いることができる。
【0037】
ここで、メニュー項目、リソースグループ、リソースについて、店舗の業種・業態ごとに、具体例を挙げて説明する。
【0038】
(A)店舗の業種・業態が、ゴルフスタジオである場合には、メニューとして、例えば、“初心者プラン”、“プライベートプラン”、“オールプラン”、“打放しプラン”等を設定することができ、リソースグループとして、例えば、“レンタルセット”、“打席”、“インストラクター”等を設定することができ、“レンタルセット”のリソースとして、例えば、“レンタルクラブ”、“レンタルシューズ”、“レンタルグローブ”等を設定することができ、“打席”のリソースとして、例えば、打席番号を設定することができ、“インストラクター”のリソースとして、例えば、インストラクターの氏名を設定することができる。
【0039】
(B)店舗の業種・業態が、自動車修理工場である場合には、メニューとして、例えば、“タイヤ交換”、“板金塗装”、“カーナビゲーションの取り付け”、“車検”等を設定することができ、リソースグループとして、例えば、“ピット”、“作業員”、“工具”等を設定することができ、“ピット”のリソースとして、例えば、ピット番号を設定することができ、“作業員”のリソースとして、例えば、作業員の氏名を設定することができ、“工具”のリソースとして、例えば、工具の名称を設定することができる。
【0040】
(C)店舗の業種・業態が、学習塾である場合には、メニューとして、例えば、“国語”、“社会”、“算数”等を設定することができ、リソースグループとして、例えば、“講師”、“教室”等を設定することができ、“講師”のリソースとして、例えば、各講師の氏名を設定することができ、“教室”のリソースとして、例えば、各教室の部屋番号を設定することができる。
【0041】
(D)店舗の業種・業態が、貸し会議室である場合には、メニューとして、例えば、“貸し会議室”、“貸しホール”等を設定することができ、リソースグループとして、例えば、“建物/施設”、“備品”等を設定することができ、“建物/施設”のリソースとして、例えば、各建物/施設の部屋番号を設定することができ、“備品”のリソースとして、各備品の名称を設定することができる。
【0042】
(E)店舗の業種・業態が、フィットネススタジオである場合には、メニューとして、例えば、“ホットヨガ”、“ピラティス”等を設定することができ、リソースグループとして、例えば、“インストラクター”、“オプション”等を設定することができ、“インストラクター”のリソースとして、例えば、各インストラクターの氏名を設定することができ、“オプション”のリソースとして、例えば、“ヨガマット”、“タオル”等を設定することができる。
【0043】
予約管理モジュール121は、前述した準備作業が終わると、予約受付タイプに応じて、例えば以下のように予約枠を設定させる。
【0044】
(1)事前設定タイプでは、各店舗の担当者に、メニュー項目と、そのメニュー項目に対応するサービスを提供する時間帯とを設定させることで、予約枠を設定させる。
【0045】
(2)自由受付タイプでは、各店舗の担当者に、サービス提供時間を設定させ、予約申込者に、サービス提供時間内から所望する時間帯を指定させることで、予約枠を設定させる。
【0046】
店舗の担当者は、予約枠を表示した予約申込画面のURL(uniform resource locator;画面のアドレスを示す情報)を予約申込者に公開することで、予約申込者からの予約を受け付ける。予約申込者が予約申込者端末4を操作して入力した予約に関する情報は、予約情報として予約管理装置1の記憶資源12に格納され、各店舗で予約を管理する際に用いる予約管理画面に反映される。
【0047】
予約管理モジュール121は、法人端末2のディスプレイに、インデックス設定画面を表示させる。インデックス設定画面は、法人の管理者が、各店舗間で紐付けの対象となるメニュー項目を指定し、共通の項目名称を設定することによってメニュー項目間にインデックスを設定するための画面である。このインデックス設定画面で設定された共通の項目名称を利用することにより、共通の項目名称に紐付けられた各メニュー項目(各メニュー項目に紐付くリソース項目を含む)に紐付く予約状況(予約の空き状況を含む)を直ぐに確認することが可能となる。
図3に、インデックス設定画面の一例を示す。
【0048】
インデックス設定画面21には、店舗Aのメニュー項目リストLAと、店舗Bのメニュー項目リストLBと、インデックス名称の入力欄I1と、共通項目名称の入力欄I2と、設定ボタンB1とが設けられている。なお、
図3では、例示的に、店舗A及び店舗Bの2店舗分のメニュー項目リストを表示しているが、これに限定されない。法人に帰属する店舗が3店舗以上ある場合には、その店舗数分のメニュー項目リストを表示することとしてもよい。
【0049】
メニュー項目リストLA、LBには、対象店舗において登録されたメニュー項目がそれぞれ一覧表示される。各メニュー項目リストLA、LBに表示されているメニュー項目の中から、店舗間で紐付ける対象となるメニュー項目をそれぞれ選択する。メニュー項目を選択する場合には、各メニュー項目の表示欄に設けられたチェックボックスをチェックする。
【0050】
図3では、店舗Aにおいて登録されたメニュー項目のうち、“メニューppp”のチェックボックスCAがチェックされ、店舗Bにおいて登録された各メニュー項目のうち、“メニューvvv”のチェックボックスCBがチェックされている。また、インデックス名称の入力欄I1に“index01”が入力され、共通項目名称の入力欄I2に“メニューα”が入力されている。
【0051】
図3の表示状態で設定ボタンB1が押下されると、店舗Aの“メニューppp”と、店舗Bの“メニューvvv”との間にインデックスが設定され、このインデックスの名称として“index01”が設定され、共通のメニュー項目名称として“メニューα”が設定される。設定された各内容は、インデックス情報としてインデックステーブル123に格納される。インデックスの設定は、予め設定されたスケジュールに従って実行されるバッチ処理により更新される。予め設定するスケジュールは、例えば、1日1回、1時間に1回、5分ごと等のように任意に定めることができる。
【0052】
図2の予約管理モジュール121は、
図4に例示する予約状況検索画面22を、店舗端末3及び予約申込者端末4にそれぞれ表示させる。予約状況検索画面22は、店舗担当者用又は予約申込者用の画面として区別できるように設計され、店舗担当者又は予約申込者に付与される権限により使用可能な画面群の中に組み込まれる。予約状況検索画面22は、店舗の担当者又は予約申込者が共通のメニュー項目名称を指定して予約状況を検索する際に使用する画面である。
【0053】
予約状況検索画面22には、共通項目名称を選択するためのプルダウンメニューMと、予約日時を入力するための入力欄I3と、検索を実行指示するための検索ボタンB2とが設けられている。プルダウンメニューMのリストには、インデックス設定画面21で設定された共通項目名称が表示される。
【0054】
図4では、プルダウンメニューMで“メニューα”が選択され、予約日時入力欄I3に“2016/8/10 11:00−12:00”が入力されている。
【0055】
図4の表示状態で検索ボタンB2が押下されると、店舗端末3又は予約申込者端末4から予約管理装置1に検索要求が発行され、店舗端末3又は予約申込者端末4のディスプレイに、
図5に例示する予約状況検索結果画面23が表示される。検索要求には、予約状況検索画面22で指定された共通項目名称及び予約日時などの検索条件が含まれる。予約状況検索結果画面23は、前述した予約状況検索画面22と同様に、店舗担当者用又は予約申込者用の画面として区別できるように設計され、店舗担当者又は予約申込者に付与される権限により使用可能な画面群の中に組み込まれる。
【0056】
予約状況検索結果画面23には、予約状況検索画面22で指定された共通項目名称及び予約日時を表示する表示欄O1と、検索結果である店舗ごとの予約状況を表示する表示欄O2と、が表示されている。表示欄O2には、検索条件に合致する予約枠のうち、空いている予約枠の数が、店舗ごとに表示される。つまり、各店舗における予約状況が表示される。
【0057】
図5では、共通項目名称及び予約日時の表示欄O1に、“メニューα”及び“2016/8/10 11:00−12:00”が表示され、店舗ごとの予約状況の表示欄O2に、店舗Aの空き枠が“1枠”であり、店舗Bの空き枠が“2枠”であることが表示されている。表示欄O2の各空き枠表示部分O21,O22には、遷移先となる画面のURLが埋め込まれており、空き枠表示部分(予約状況)を選択することで、URLにより指定された画面に遷移することができる。
【0058】
遷移先となる画面は、予約状況検索結果画面23が、予約申込者用の画面であるのか、店舗担当者用の画面であるのかによって異なる。予約状況検索結果画面23が予約申込者用の画面である場合には、対象店舗の予約申込画面に遷移する。一方、予約状況検索結果画面23が店舗担当者用の画面である場合には、対象店舗の予約管理画面に遷移する。
【0059】
例示的に、予約申込者用の予約状況検索結果画面23において、店舗Aの空き枠表示部分O21が選択されると、店舗Aの予約申込画面に遷移し、店舗Bの空き枠表示部分O22が選択されると、店舗Bの予約申込画面に遷移する。一方、店舗担当者用の予約状況検索結果画面23において、店舗Aの空き枠表示部分O21が選択されると、店舗Aの予約管理画面に遷移し、店舗Bの空き枠表示部分O22が選択されると、店舗Bの予約管理画面に遷移する。
【0060】
ここで、予約申込画面は、予約申込者端末4に表示される画面であり、予約申込者がイベントを予約するために使用する画面である。予約申込者は、前述した予約受付タイプ(事前設定タイプ、自由受付タイプ)に従った手順により、予約申込画面から予約を申し込む。
【0061】
また、予約管理画面は、店舗端末3に表示される画面であり、店舗の担当者が自店舗の予約スケジュールを管理するために使用する画面である。この予約管理画面には、予約申込者から電話を受けた店舗の担当者が、予約申込者の代わりにイベントを予約する機能が含まれている。
【0062】
次に、
図6から
図8を参照し、本実施形態に係る予約管理装置において実行される処理手順について説明する。まず、
図6を参照し、法人の管理者が、各店舗間で紐付けの対象となるメニュー項目間にインデックスを設定する際の手順について説明する。
【0063】
最初に、予約管理モジュール121は、法人の管理者の操作指示に従って、
図3のインデックス設定画面21を法人端末2のディスプレイに表示させる(ステップS101)。
【0064】
続いて、予約管理モジュール121は、インデックス設定画面21を利用し、店舗間で紐付けの対象となるメニュー項目をそれぞれ法人の管理者に選択させ、インデックス名称及び共通のメニュー項目名称を法人の管理者に入力させる(ステップS102)。
【0065】
続いて、予約管理モジュール121は、前述したステップS102で選択されたメニュー項目間にインデックスを設定する(ステップS103)。そして、本手順を終了する。
【0066】
次に、
図7を参照し、予約申込者が、予約申込者用の予約状況検索画面22を利用し、法人に帰属する各店舗の予約状況を確認する際の手順について説明する。
【0067】
最初に、予約管理モジュール121は、予約申込者の操作指示に従って、
図4の予約状況検索画面22を予約申込者端末4のディスプレイに表示させる(ステップS201)。
【0068】
続いて、予約管理モジュール121は、予約状況検索画面22の検索ボタンB2が押下されることにより発行される検索要求を予約申込者端末4から受信する(ステップS202)。
【0069】
続いて、予約管理モジュール121は、受信した検索要求に基づいて
図5の予約状況検索結果画面23を、予約申込者端末4のディスプレイに表示させる(ステップS203)。
【0070】
続いて、予約管理モジュール121は、予約状況検索結果画面23でいずれかの店舗の予約状況が選択されたか否かを判定する(ステップS204)。この判定がNOである場合(ステップS204;NO)にはYESになるまで待機する。
【0071】
前述したステップS204の判定においていずれかの店舗の予約状況が選択されたと判定した場合(ステップS204;YES)に、予約管理モジュール121は、予約申込者端末4に表示されている画面を、選択された予約状況に対応する店舗の予約申込画面に遷移させる(ステップS205)。そして、本手順を終了する。
【0072】
次に、
図8を参照し、予約申込者から電話を受けた店舗の担当者が、店舗担当者用の予約状況検索画面22を利用し、法人に帰属する各店舗の予約状況を確認する際の手順について説明する。
【0073】
最初に、予約管理モジュール121は、店舗の担当者の操作指示に従って、
図4の予約状況検索画面22を店舗端末3のディスプレイに表示させる(ステップS301)。
【0074】
続いて、予約管理モジュール121は、予約状況検索画面22の検索ボタンB2が押下されることにより発行される検索要求を店舗端末3から受信する(ステップS302)。
【0075】
続いて、予約管理モジュール121は、受信した検索要求に基づいて
図5の予約状況検索結果画面23を、店舗端末3のディスプレイに表示させる(ステップS303)。
【0076】
続いて、予約管理モジュール121は、予約状況検索結果画面23でいずれかの店舗の予約状況が選択されたか否かを判定する(ステップS304)。この判定がNOである場合(ステップS304;NO)にはYESになるまで待機する。
【0077】
前述したステップS304の判定においていずれかの店舗の予約状況が選択されたと判定した場合(ステップS304;YES)に、予約管理モジュール121は、店舗端末3に表示されている画面を、選択された予約状況に対応する店舗の予約管理画面に遷移させる(ステップS305)。そして、本手順を終了する。
【0078】
前述したように、本実施形態における予約管理システム100によれば、メニュー項目、リソース及びリソースグループを、各店舗の担当者にそれぞれ任意に登録させたうえで、法人の管理者に、各店舗間で紐付ける対象となるメニュー項目を、各店舗に対応するメニュー項目の中からそれぞれ選択させ、共通のメニュー項目名称を入力させることができる。そして、法人の管理者により選択されたそれぞれのメニュー項目間にインデックスを設定し、共通のメニュー項目名称を検索条件に含む検索要求を受け付けた場合に、その検索要求に基づいて、共通のメニュー項目名称に対応する店舗ごとの予約状況を表示させることができる。
【0079】
これにより、法人内で同じメニュー項目として管理可能なメニュー項目に対し、店舗間で異なるメニュー項目名が設定された場合であっても、予約申込者が予約を申し込む際に、それらの異なるメニュー項目名を紐付ける共通のメニュー項目名称を選択して予約状況を検索することで、所望するメニュー項目における各店舗の予約状況をまとめて確認することが可能となる。したがって、複数の店舗が帰属する法人により提供されるサービスを予約する際の利便性を向上させることができる。
【0080】
また、本実施形態における予約管理システム100によれば、予約申込者用の予約状況検索結果画面23においていずれかの店舗の予約状況が選択された場合に、その選択された予約状況に対応する店舗の予約申込画面に遷移させることができるため、共通のメニュー項目名称に対応する予約を、予約申込者が選択した店舗の予約申込画面から申し込むことができ、予約時の利便性を高めることが可能となる。
【0081】
また、本実施形態における予約管理システム100によれば、店舗担当者用の予約状況検索結果画面23においていずれかの店舗の予約状況が選択された場合に、その選択された予約状況に対応する店舗の予約管理画面に遷移させることができるため、共通のメニュー項目名称に対応する予約を、予約申込者から電話を受けた担当者により選択された店舗の予約管理画面から申し込むことができ、予約時の利便性を高めることが可能となる。
【0082】
ここで、本実施形態における予約状況は、予約の空き状況であってもよいし、予約の受け付け状況であってもよい。予約の空き状況は、例えば、予約が可能な在庫状況として管理することとしてもよい。予約が可能な在庫状況は、例えば、予約済の情報と、各リソースグループに属するリソースに関連する情報とを用いて算定することができる。リソースに関連する情報として、例えば、リソースごとに設定可能な同時受付上限数及び予約ブロック枠の情報が含まれる。同時受付上限数は、そのリソースに対する予約を同一の時間帯で同時に受け付けることができる上限数である。予約ブロック枠は、そのリソースに対する予約をブロックする(予約を受け付けない)際に設定される予約枠である。この予約ブロック枠は、そのリソースの同時受付上限数の一部または全部に対して任意に設定することができる。
【0083】
[変形例]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、前述した実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、前述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0084】
また、前述した実施形態では、インデックス設定画面で設定した共通の項目名称を選択して予約状況を検索することで、インデックス設定画面で指定した各店舗のメニュー項目に紐付く予約状況、すなわち、同画面で指定した各店舗のメニュー項目に紐付くリソースに対する予約状況を確認できることについて説明した。しかしながら、予約状況を確認する対象は、これに限定されず、例えば、メニュー項目に紐付くリソースのうち、一部のリソースを除外して予約状況を確認できるようにしてもよい。
【0085】
この変形例におけるインデックス設定画面について、
図9を参照して説明する。同図のインデックス設定画面21sは、
図3に示すインデックス設定画面21の各項目に加え、画面上で指定されたメニュー項目を展開し、そのメニュー項目に紐付くリソースグループ及びリソースを階層的に表示できるようにしたものである。
【0086】
図9では、店舗Aにおいて登録されたメニュー項目のうち、“メニューppp”のチェックボックスCAがチェックされ、“メニューppp”に紐付く下位階層のリソースグループとして、“リソースグループga”及び“リソースグループgb”が表示されている。また、“リソースグループga”に紐付く下位階層のリソースとして、“リソースa”、“リソースb”及び“リソースc”が表示され、“リソースグループgb”に紐付く下位階層のリソースとして、“リソースd”及び“リソースe”が表示されている。各リソースにはチェックボックスが設けられ、それぞれのチェックボックスには“×”がデフォルトで表示されている。
【0087】
チェックボックスに“×”が設定されているリソースは、予約状況を確認する対象となり、チェックボックスから“×”が外されたリソースは、予約状況を確認する対象から除外される。
図9では、“リソースグループga”の“リソースa”及び“リソースb”並びに“リソースグループgb”の“リソースd”及び“リソースe”は、チェックボックスCa、Cb、Cd、Ceに“×”が設定されているため、予約状況を確認する対象となる。一方、“リソースグループga”の“リソースc”は、チェックボックスCcから“×”が外されているため、予約状況を確認する対象から除外される。
【0088】
この変形例において、予約状況検索結果画面は、共通の項目名称に紐付く店舗の予約状況を、
図5に示すように店舗単位にまとめて表示することとしてもよいし、
図10に示すように共通の項目名称に紐付く店舗のリソース単位に表示することとしてもよい。また、前述した実施形態において、
図5に示す予約状況検索結果画面23に替えて、
図10に示す予約状況検索結果画面23sを採用し、共通の項目名称に紐付く店舗のリソース単位に予約状況を表示することとしてもよい。
【0089】
また、前述した実施形態では、インデックス設定画面で各店舗のメニュー項目間にインデックスを設定しているが、これに加え、各店舗のリソースグループ間及びリソース間にもインデックスを設定することとしてもよい。
【0090】
また、前述した実施形態では、予約状況検索画面22及び予約状況検索結果画面23を、店舗担当者用又は予約申込者用の画面として設けているが、法人管理者用の画面としてさらに設けることとしてもよい。この場合、法人の管理者が共通のメニュー項目名称を用いて各店舗の予約状況をまとめて確認することができるようになるため、法人内で予約状況を管理する際の利便性を高めることが可能となる。また、店舗担当者用の画面と同様に、予約申込者の代わりにイベントを予約する機能を付加することで、法人の管理者が、予約申込者からの電話を受け、予約を代行することができるようになり、予約時の利便性を高めることが可能となる。
【0091】
また、前述した実施形態では、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4が、予約管理装置1にネットワークNを介してアクセスしながら処理を行うことを前提に説明しているが、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4は、必ずしも予約管理装置1にアクセスしながら処理を行う必要はない。例えば、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4が、予約管理アプリケーション(予約管理アプリ)をインストールし、前述した予約管理システムの各種機能を実現することとしてもよい。この場合、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4は、予約管理装置1から最新の情報を取得して処理を実行し、法人端末2、店舗端末3及び予約申込者端末4内で処理されたデータを予約管理装置1に送信することとすればよい。
【0092】
また、実施形態におけるプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【解決手段】予約管理装置1は、予約を受け付ける店舗が提供するサービスの内容を特定するメニュー項目、当該メニュー項目に対応するサービスを提供する際の資源となるリソース、及び当該リソースが帰属するリソースグループを、各店舗の担当者にそれぞれ任意に登録させ、各店舗間で紐付ける対象となるメニュー項目を、各店舗に対応するメニュー項目の中からそれぞれ選択させ、共通の項目名称を入力させ、選択されたそれぞれのメニュー項目間にインデックスを設定し、検索条件の中に共通の項目名称を含む検索要求を受け付け、検索要求に基づいて、共通の項目名称に対応する店舗ごとの予約状況を表示させる。