(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店等の遊技場に設置される遊技機には、回胴装置や液晶表示部によって複数種の図柄(特別図柄)を有する複数の回胴を回動ないし回動表示させた後に図柄を停止させ、停止図柄の組み合わせが予め設定された組み合わせとなった場合に大当たりとなって通常時よりも多くの遊技媒体を獲得可能な遊技者にとって有利な状態を発生させる仕組みを備えたものがある。
【0003】
さらに、大当たり時に確率変動状態に移行するか否かを抽せんするものも広く設定されており、かかる遊技機において大当たり時に確率変動状態に移行した場合には、次回当たりまで高確率当せん(通常の確率に対し、5〜15倍の高確率)が約束されている。
一方で、こうした確率変動状態(高確率状態)と通常の状態(低確率状態)とを有する遊技機は、各状態での当せん確率の差が大きいために、確率的に長い遊技時間を低確率状態で遊技する遊技者にとっては不満が募ることも多かった。
また、抽せんにより決定される大当たりがなかなか発生せず、大当たりの当せん確率を何倍も越えて非当せん遊技回数が連続してしまういわゆる「ハマリ」によって遊技者の遊技意欲を減退させてしまうという課題もあった。
【0004】
そこで、上述の事情を踏まえ、遊技者が確率変動状態の差に落胆することなく通常の状態(低確率状態)での遊技においても、遊技に対する興味を持つことが可能となる遊技機が提案されている(特許文献1)。
【0005】
すわなち、特許文献1には、大当たり確率が高い高確率状態と低い低確率状態とを有し、高確率状態と低確率状態とで確率に大きな差がなく、リミッタ機としては、低確率状態で大当たり状態となると、大当たり状態後に高確率状態となり、その後所定回数の大当たり発生まで、大当たり状態後に高確率状態となり、大当たり状態後に変動表示ゲーム100回まで変動入賞装置を頻繁に開閉する高入賞状態が発生する可能性があって、高確率状態では、入賞状態抽せんに当選すると大当たり状態後に高入賞状態となり、低確率状態では基本的に大当たり状態後に高入賞状態となり、入賞状態抽せんで当たらなくても、大当たり状態が所定回数行われれば低確率状態から高入賞状態となり、抽せんに当たらない遊技者が救済される、という特徴を有する遊技機が記載されている。
【0006】
また、いわゆる「ハマリ」を救済する機能を備える遊技機も提供されている(特許文献2)。
【0007】
すなわち、特許文献2には、第1特別図柄始動口への入賞を契機に第1大当り状態への移行抽せんを行い、第2特別図柄始動口への入賞を契機に第1大当り状態よりも遊技者に有利な第2大当り状態への移行抽せんを実行し、これら大当り状態後、所定条件下で確率変動遊技を上限回数まで継続させ、その継続回数が所定回数に達すると、当該大当り状態後に時短遊技が強制的に付加され、この時短遊技では、普通変動入賞装置の稼動状態が高まり束縛状態下に置かれていた上記第2特別図柄始動口への入賞が容易になり、上記第2大当り状態への移行抽せんの実行機会が高まることにより、これにより、ハマリ状態であった遊技者の救済が可能になる、という特徴を有する遊技機が記載されている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明にかかる遊技機を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1に、本発明の一実施形態にかかる遊技機における遊技盤の外観構成を示す。本発明の一実施形態にかかる遊技機は、その特徴を発揮するために、遊技盤100上に通常の特別図柄始動口(いわゆる「ヘソ」)101と、時短中の特別図柄始動口(いわゆる「電チュー」)102と、大入賞口(いわゆる「アタッカー」)103とを備える。
なお、時短とは、特別図柄や普通図柄の変動時間が短縮される機能を言う。
【0018】
かかる遊技盤100を備えた遊技機は、一例として、ベース枠(
図1において、不図示)に対して回動自在に取り付けられた本体枠を有し、盤面の正面扉には、例えばその上部が開口する略円形状の窓(この窓には、一例としてガラス板等の透明部材が嵌め込まれる)が形成されて、遊技者は、この窓を介して本体枠に取り付けられた遊技盤100を視認することになる。
【0019】
なお、遊技機前面の遊技盤周辺には、演出効果のためのランプ類やスピーカ類を設置することができる。
【0020】
また、遊技機の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための上部球受け皿が配置され、さらに、上部球受皿の下方には上部球受皿から溢れた遊技球を貯留するための下部球受皿が配置される。上部球受け皿に貯留された遊技球は、遊技機の内部に設けられた弾球装置(不図示)に1球ずつ供給され、上部球受皿の右側に設けられたハンドル(不図示)を遊技者が軸線回りに回転させることにより、回転させた角度に応じた強度で弾球装置から遊技球が遊技盤5に向かって1球ずつ発射される。
なお、遊技機が封入式の場合には、上述の上部球受け皿や下部球受皿は設けなくとも良く、遊技機の内部を数十発の遊技球が循環することとなる。
【0021】
遊技盤100の下部には操作手段として作動する押しボタンを設置することもできる。この押しボタンが設置された場合は、演出に応じて遊技者が遊技に参加するために使用される。
【0022】
また、
図1には図示しないが、遊技盤100の周縁には、弾球装置から発射された遊技球を遊技盤100の左側上部へ導くための円弧状のガイドレールが配置されている。さらに、遊技盤100には、多数本の障害釘(不図示)が配設され、ガイドレールに沿って遊技盤100の左側上部から右上方に放たれた遊技球は、遊技盤100の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
【0023】
そして、遊技盤100の中央部には、後述するメイン制御部で実行される大当り抽せんの結果導出演出や大当り遊技演出等を表示するための液晶表示部104が設けられると共に、液晶表示部104の上部には4つの保留ランプ105が設けられる。
【0024】
液晶表示部104の下方には、通常の特別図柄始動口101が設けられ、液晶表示部104の右上部には、時短中の特別図柄始動口102が設けられている。
【0025】
本発明の一実施形態として、通常の特別図柄始動口101に遊技球が入賞すると、所定個数の賞球が払い出されると共に、大当り抽せんに用いる大当り抽せん乱数を含む種々の乱数が一例として最大4個まで取得され(取得された乱数に対する演出処理が未完了の場合の後続の取得乱数の個数は、保留ランプ105の点灯によって示される)、取得した乱数の値に基づく種々の抽せん及び演出処理が実行される。
【0026】
また、時短中の特別図柄始動口102は、
図1に示されるように、一対の可動羽根を備えた電動式チューリップ(以下、「電チュー」ともいう)を備える。この電チューは、両可動羽根が遊技球の直径よりもやや広い間隔をもって互いに近接した「閉状態」と、両可動羽根が「閉状態」よりも互いに離間した「開状態」とを形成するよう駆動制御される。
一般的に、閉状態となっている電チューが開状態になると、閉状態の場合に比べ時短中の特別図柄始動口102への入賞が容易となる。
【0027】
通常の特別図柄始動口101の下方には、大当り遊技中に複数回開放される矩形状の大入賞口103が設けられている。大入賞口103には、通常開閉板が設けられ、大入賞口103を閉塞する「閉状態」と、大入賞口103を開放すると共に遊技盤100の上方から流れ落ちる遊技球を案内する「開状態」とに遷移可能に駆動制御される。
【0028】
なお、
図1には示さないが、液晶表示部104の左側には、遊技球の流れに影響を与えるための風車や入賞時に賞球が払い出されるだけの普通入賞口を配置することもできる。
【0029】
図1において、遊技盤100の最下部には、いずれの始動口にも入らなかった遊技球(アウト球)を回収するためのアウト球回収口106が設けられている。
【0030】
続いて、
図2を参照して、本発明の一実施形態における遊技機の機能ブロックを説明する。
図2において、本発明の一実施形態にかかる遊技機における制御部200は、メイン制御部210とサブ制御部220とからなり、メイン制御部210とサブ制御部220とは、メイン制御部210からサブ制御部220への一方向通信経路によって電気的に接続されている。メイン制御部210は、主として遊技制御を行い、サブ制御部220は、メイン制御部210からの指令に基づき、主に液晶表示部104等の演出制御を行う。
【0031】
さらに、メイン制御部210は、CPU211と、RAM212と、ROM213とを有し、図示しない入力ポート及び出力ポートを備える。
【0032】
メイン制御部210の入力ポートには、
図2に示すように、通常の特別図柄(特図)始動口101への入賞を検知する通常の特図始動口センサ231と、時短中の特別図柄(特図)始動口102への入賞を検知する時短中の特図始動口センサ232と、大入賞口103への入賞を検知する大入賞口センサ233と、1以上の普通入賞口(
図1において、不図示)への入賞を検知する1以上の普通入賞口センサ234とが、それぞれ電気的に接続されている。
【0033】
メイン制御部210の出力ポートには、特別図柄(特図)表示部241と、特別図柄(特図)保留表示部242と、時短中の特図始動口102の電チューの可動羽根を開閉駆動するための始動口役物駆動部251と、大入賞口103の開閉板を開閉駆動するための大入賞口役物駆動部252とが、それぞれ電気的に接続されている。
また、メイン制御部210のCPU211は、ROM213に格納された遊技プログラムを適宜、RAM212に読み出して、入力ポートに接続された各種センサの検出信号に応じて、出力ポートに接続された各表示部及び駆動部の制御、並びに、サブ制御部220へのコマンド送信を行う。
また、RAM212には、後述する遊技状態を遷移させるための遊技プログラムの実行に必要な情報が逐次読み出されて記憶される。また、メイン制御部210には、図示は省略するが、抽せん手段、抽せん結果判断手段、特別遊技開始/終了手段、当せん確率制御手段等のプログラム制御手段が、ソフトウェアとして実装されている。
【0034】
同様に、サブ制御部220は、CPU221と、RAM222と、ROM223とを有し、図示しない入力ポート及び出力ポートを備える。
【0035】
サブ制御部220の入力ポートには、ボタン(
図1において不図示)に対する操作の有無をそれぞれ検出する押しボタン(及びセンサ)261が電気的に接続されている。
【0036】
サブ制御部220の出力ポートには、液晶表示部271と、スピーカ等の音声出力部272と、演出ランプ等の照明部273とが、それぞれ電気的に接続されている。
また、サブ制御部210のCPU221は、ROM223に格納された演出プログラムを適宜、RAM222に読み出して、メイン制御部210からのコマンドと入力ポートに接続された各種センサからの検出信号とに応じて、出力ポートに接続された液晶表示部271、音声出力部272,及び照明部273を制御する。
また、RAM222には、演出プログラムの実行に必要な情報が逐次読み出されて記憶される。
【0037】
次に、メイン制御部210のCPU211によって実行される基本的な抽せん処理等について、説明する。メイン制御部210のCPU211によって実行される基本的な抽せん処理は、通常の特図始動口への入賞によって実行される抽せん処理であり、具体的には、各種乱数の取得処理、並びに、賞球払出処理である。
【0038】
まず、通常の特図始動口の入賞センサ231が入賞を検知すると、既に入賞センサ231の検知により取得され大当り抽せんを保留している大当り抽せん乱数の数(以下、特図保留数という)が4未満か否かを判断し、YESと判断した場合には、特図保留数をインクリメントする。そして、大当り抽せん乱数R1を取得してRAM212の特図保留記憶領域に記憶する。そして、賞球払出処理を実行する。
【0039】
ここで、大当り抽せん乱数R1は、メイン制御部210のCPU211に内蔵されている乱数発生器によって生成されるハード乱数であって、一例として、0〜66535の数値範囲を有する。一方、大当り抽せん乱数R1の他、他の抽せん乱数を上述した遊技プログラム内で逐次発生可能なカウンタ型のソフト乱数によって決定することもできる。
【0040】
本発明の一実施形態にかかる遊技機では、大当たり(及びその連続回数)が、上述の乱数によって、例えば下表のように決定される。
【0041】
【表1】
上表によれば、右欄の範囲の乱数を取得した場合には、対応する左欄に規定された回数分の大当たりが保証される。この点は、本発明の特徴の1つとなっている。
【0042】
また、本発明の一実施形態にかかる遊技機では、時短回数も、上述の乱数によって、例えば下表のように決定される。
【0043】
【表2】
上表によれば、右欄の範囲の乱数を取得した場合には、対応する左欄に規定された回数分の時短が保証される。この点も、本発明の他の特徴となっている。
【0044】
本発明の一実施形態にかかる遊技機は、上述の特徴を踏まえ、例えば、パチンコ機でありながらパチスロ機のような上乗せ感を演出することができるようになる。そのことで、従来の保留点灯による先読みでは不可能であった、さらに先の予告演出を柔軟かつ多彩に行うことができるようになる。
【0045】
従って、本発明の一実施形態にかかる遊技機は、セット数タイプのパチンコ機に適用すると好適である。また、そのセット数は、1000回等のかなり大きなセット数とするとさらに好適である。この場合、後述するように、通常時と確率変動時とで当選確率を極めて近い値に設定することができ、さらに上述の時短回数をどこまで付与するかによって、いわゆる連荘回数を柔軟に設定することが可能となる。
【0046】
また、本発明の一実施形態にかかる遊技機は、セット数を予め決めておくことで、保留とは無関係にあと何回大当たりが来るのか等の幅広い演出が可能となる(この点は、
図5を参照して後述する)。
【0047】
(本発明の一実施形態にかかる遊技機のスペック例)
本発明の一実施形態にかかる遊技機は、典型的には、下表のスペックで作動する。
【0048】
【表3】
上表によれば、通常時の確率が1/25.01(2620/65536)であるのに対し、高確率時の確率が1/25.00(2621/65536)となっており、非常に近接している。乱数範囲で数値が1異なるだけである。他の実施形態においては、両者の確率の差異は、概ね5万分の1以下であることが望ましい。また、通常時の確率が比較的低確率であることも特徴である。さらに、ラウンド数も当たり1回につき2Rと比較的短く、その結果大当たり出玉は約70発(初あたり時。2回目以降の連荘時には、約270発。チャッカーを2種類設けることで実現できる。)と、比較的少量の出玉となっている。その代り、既に述べたように大当たりの連続回数をセットにして当せんさせることによって、高揚感が持続しやく遊技者にとって長時間楽しむことが期待できるスペックとなっている。
【0049】
以上のスペックに基づき、本発明の一実施形態にかかる遊技機は、次のような特徴と有する遊技を実施可能となる。
(1)上述の初当たり(出玉70発)を「小当たり」と位置付け、この「小当たり」を引き当てる度に、チャンスモード(後述)なる有利状態への遷移を行うかどうかの抽せんを行うことができる。
(2)上記(1)のチャンスモードに突入した場合には、時短を1回、3回、5回、あるいは、10回付与する。
(3)上記(2)のチャンスモード中に大当たりを引き当てると、連荘モード(後述)なる更なる有利状態へと移行させる。ここで、連荘回数も例えば上表に従って決定される。
(4)上記(3)の連荘モード中は、次回大当たりまで変動時間短縮機能を作動させることができる。但し、大当たり回数のリミッタ(5〜1000回)がある場合にはリミッタ回数に従う。なお、連荘モードへの突入確率と、連荘のセット回数、大当たり出玉の数は適宜調整することができる。
(5)付加機能として、リミッタ作動後の1回転分だけ、上記チャンスモードと同様の作動をさせることができる(いわゆる「泣きの1回」作動)。これにより、遊技者に連荘モードを更に楽しんでもらうことが可能となる。
(6)連荘モード突入時には、最低5回のセット(最高1000回)を約束しておき、連荘モード突入時には、ひとまず「5回確定」の告知をしておき、その後、内部的に当せんしている回数を小分けにして逐次更なる確定回数を告知するよう制御することができる(
図5を参照して後述)。この振り分け及び演出は、サブ制御部220で制御することができる。
【0050】
図3に、本発明の一実施形態における遊技機の遊技状態の遷移の様子を説明する。図において、本発明の一実施形態における遊技機では、通常モードM301、チャンスモードM302、及び連荘モードM303の3つの状態間を遷移することとなる。以下、各状態の説明、並び、各状態間の遷移条件等について詳述する。
【0051】
まず、通常モードM301では、通常確率(一例として、1/25.01)で抽せん及び演出処理が行われる。当せんした場合には、一例として、特定のチャンス図柄を揃える等してチャンスモードへの移行(F1)を演出する。このとき、チャンスモードで遊技継続できる回数が時短回数として決定される(時短(1))。
【0052】
そして、チャンスモードM302では、高確率(と言っても、通常確率よりも僅かに高い程度で、一例として、1/25.00)での抽せんが行われる。予め定められた時短回数(時短(1))が終了するまでに次なる当たりを引けなかった場合は、通常モードへ遷移する(F2)。予め定められた時短回数(時短(1))は「時短回数カウンタ」によりカウントされる。
なお、典型的には、このチャンスモード時に出玉が大幅に増えることはない。
【0053】
次に、チャンスモードM302において、「時短回数カウンタ」が0(ゼロ)になるまでに、もう一度、高確率(一例として、1/25.00)で当たりを引き当てると、今度は連荘モードへ移行する(F3)。このとき、連荘モードの大当たり連続回数も決定される(一例として、上述したように5〜1000回)。
【0054】
そして、連荘モードに移行したら、基本的に時短機能が差動し、決定された大当たり回数を消化するまで時短が継続する(時短(2))。連荘モードでの確率は高確率(一例として、1/25.00)を維持する。例えば、連荘モード移行時に100回の大当たりが確定した場合には、100回の大当たりを引き当てるまで時短が継続される(いわゆる「リミッタ保証」)。
なお、連荘モードでの大当たり回数消化状況は、「時短大当たりカウンタ」によってカウントされる。
【0055】
連荘モードにおいて、所定の大当たり回数を消化できたら通常モードに移行する(F4)。
【0056】
なお、必要に応じて、所定の確率で通常モードから連荘モードに遷移する(F5)ように制御することもできる。このとき、上記チャンス図柄以外の特別図柄を揃えることにより、通常モードから連荘モードへの移行を演出することができる。移行時には、連荘モード中の大当たり回数も抽せんで決定される。
【0057】
(処理フロー例)
次に、
図4を参照して、本発明の一実施形態における遊技機の動作フローを説明する。
【0058】
図4において、ステップS401にて抽せん処理を開始する。ステップS401での遊技状態は、通常モード、チャンスモード、連荘モードの全ての状態が有り得る(以下、可能な限り、各ステップやフローにおいて取り得る状態についても説明する)。
【0059】
次に、ステップS402に進み、確率変動回数カウンタの判定が行われる。確率変動回数とは、いわゆるリミッタ回数に対応する。ステップS403において、確率変動回数カウンタが0か否かが判断され、Yesであった場合には、その日通常モードでの1回目の大当たりを未だ出していない状態(FLW1)なので、ステップS404に進み、「0〜2619」の範囲での乱数抽せんが行われる(通常確率抽せん)。ステップS404で当たりを引くと、その日通常モードでの1回目の大当たりなので、ステップS406に進み、確率変動回数カウンタを一例として本実施例の上限値である1000にセットする(他の上限値にセットすることとしても良い)。ステップS404において当せんしなかった場合(判定乱数が「0〜2619」以外の値であった場合)は、ステップS417へ進んで、次の抽せん処理を待つ。
【0060】
ステップS403において、確率変動回数カウンタが0でない(No)場合は、その日通常モードでの1回目の大当たりを引き当てた後の状態(その日2回目以降の当たり判定)であるので、ステップS405に進み、「0〜2620」の範囲での乱数抽せんが行われる(高確率抽せん)。ここで、当せんしなかった(No)場合は、ステップS417へ進んで、次の抽せん処理を待つが、当せんした(Yes)場合は、ステップS407へ進み、変動時間短縮機能が動作中であるかどうか(変動時間短縮フラグがオンかオフか)が判断される。
【0061】
ステップS407においてYesの場合は、チャンスモード中か連荘モード中であり、ステップS409へ進み、変動時間短縮フラグがクリア(0にセット)され、ステップS411へ進み、時短大当たりカウンタ判定が行われ、時短大当たりカウンタが0(ゼロ)か否かが判断される(ステップS412)。
【0062】
ステップS407において、変動時間短縮機能が動作中でない場合(変動時間短縮フラグがオフの場合)は、ステップS408へ進み、時短回数選択テーブルから当たり図柄乱数を元に値(チャンスモードの滞在回数)を決定し、その値を時短回数カウンタにセットする。
そして、ステップS410に進み、時短回数カウンタが0(ゼロ)か否かが判断される。ここで、時短回数カウンタがゼロであった場合にはステップS417へ進んで、次の抽せん処理を待つことになるが、ステップS410において時短回数カウンタが0(ゼロ)でなかった場合には、ステップS415へ進み、変動時間短縮フラグを1にセットする(オンする)。そして、ステップS417へ進む。
【0063】
一方で、ステップS412において、時短大当たりカウンタが0(ゼロ)であった場合には、ステップS413へ進み、大当たり回数選択テーブルから当たり図柄乱数を元に値(大当たり回数)を決定し、その値を時短大当たりカウンタにセットする。そして、S415へ進み、変動時間短縮フラグを1にセット(オン)したあと、ステップS417へ進む。
【0064】
ステップS412において、時短大当たりカウンタが0(ゼロ)でなかった場合には、ステップS414へ進み、時短大当たりカウンタをデクリメントし、ステップS416へ進んで時短大当たりカウンタが0(ゼロ)になったかどうかが再び判断される。ステップS416において時短大当たりカウンタが0(ゼロ)でなかった(No)場合は、ステップS415へ進み、変動時間短縮フラグを1にセット(オン)してステップS417へ進む。一方で、S416において時短大当たりカウンタが0(ゼロ)であった(Yes)場合は、ステップS417へ進み、次の抽せん処理を待つ。
【0065】
ここで、ステップS409、ステップS411、及びステップS412までの流れ(FLW2)にある状態は、チャンスモード又は連荘モードの状態である。そして、ステップS412においてYesの場合は、チャンスモードから連荘モードへ移行する場合であり、ステップS412においてNoの場合は、連荘モードを継続する場合である。
【0066】
さらに、ステップS414、及びステップS416までの流れ(FLW3)にある状態は、連荘モードにある状態である。そして、ステップS416においてYesの場合は、連荘モードを終了して通常モードに移行する場合であり、ステップS416においてNoの場合は、連荘モードを継続する場合である。
【0067】
(連荘モード中の当せん及び告知処理例)
本発明の一実施形態における遊技機の連荘モード中の当せん及び告知例を時間軸に基づいて説明する。上述したように、本発明の一実施形態における遊技機は、パチンコ機でありながらパチスロ機のような上乗せ感を演出することが可能であり、従来の保留点灯による先読みでは不可能であった、さらに先の予告演出を柔軟かつ多彩に行うことができるようになる。
【0068】
図5の時刻t0において、遊技機は連荘モードにあり、大当たり回数20回が確定したものとする。この時、時刻T0(=t0)に、第1回目の告知である「大当たり回数5回」との告知を行う。これにより、遊技者は5回の大当たりがあるものと思って遊技に対する興趣が向上する。
【0069】
ここで、
図5に示すように、遊技者は時刻の経過に伴って、時刻t1〜時刻t20までの20の時刻にそれぞれ大当たりを引き当てる。しかしながら、当初、時刻T0(=t0)における「大当たり回数5回」の告知に続いて、時刻T1〜時刻T8までの8つの時刻にそれぞれ上乗せを告知することにより、遊技者は興趣を向上させたまま遊技を継続することができる。
【0070】
特に、時刻t6の6回目の当たりから時刻t7の7回目の当たりまでに、時刻T2における「上乗せ1」告知、時刻T3における「上乗せ2」告知、更に時刻T4における「上乗せ3」告知を連続して行うことで、遊技者は次の当たりを引くまでの不満を募らせることなく遊技に興じること可能となる。
【0071】
さらに、処置の大当たり回数20を引き当てた後でも、リミッタ作動後の1回転分だけ、時刻T9にチャンスモードと同様の作動(いわゆる「泣きの1回」作動)をさせることで、遊技者に連荘モードを更に楽しんでもらうことが可能となる。
【0072】
上述の告知タイミングT1〜T8は、大当たりを引き当てる時間間隔によって、適宜サブ制御部によって制御することが可能である。
一例として、上乗せ高確率ゾーンが生まれるロジックとして次のような処理フローを採用する。すなわち、
図5の時刻t5〜t7の区間のように、次回大当りまでの回転数が多くなるほど(つまり、回転数を重ねてもなかなか当たりが来ない場合に)、上乗せ高確率ゾーンへの突入がより期待出来るような見せ方(告知等の処理)を行う。見せ方の処理としては、一例として、表示画面等の背景の色がランクアップしていき、その色により突入期待度に差を設けておくことなどがある。その場合の回転数の経過と期待度を示す色との組み合わせは下表のように設定することができる。
【0074】
上表の通り、期待度(当選確率として整理できる統計値)が高くなればなるほど温度上昇に対応した色(青〜赤)を割り当てている。また、当たりが確定した場合の演出として、虹(レインボー)を割り当てている。
【0075】
このような処理を行うことにより、次回大当りまでが遠くてイライラしてしまうといった遊技者の感情や不満感を軽減ないし解消出来るという効果がある。
【0076】
以上、具体例に基づき、本発明にかかる遊技機を説明したが、本発明の実施形態としては、上述した動作を実現する方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
【0077】
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
【0078】
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装されたCPUやDSPによってその全部または一部が実施される構成とすることもできる。
【0079】
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
【0080】
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
【0081】
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。