特許第6267921号(P6267921)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6267921
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】ウェットティッシュ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20180115BHJP
   B65D 47/26 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   B65D83/08 B
   B65D47/26 120
【請求項の数】2
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2013-218205(P2013-218205)
(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公開番号】特開2015-81100(P2015-81100A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】598068714
【氏名又は名称】川崎化工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001597
【氏名又は名称】特許業務法人アローレインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】川崎 清志
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−043484(JP,U)
【文献】 特開平08−011919(JP,A)
【文献】 実公昭42−002685(JP,Y1)
【文献】 米国特許第05305931(US,A)
【文献】 実開昭48−80936(JP,U)
【文献】 実開平1−71561(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D35/44−35/54
B65D39/00−55/16
B65D83/00
B65D83/08−83/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口を有する容器本体と、
前記容器本体の前記開口を覆うように取り付けられた中蓋と、
前記中蓋の上部に回動可能に装着された上蓋とを備え、
前記中蓋は、平坦状の上面の一部に凹部が形成され、前記容器本体に収容するウェットティッシュを取出し可能に保持する保持口が前記凹部内に形成されており、
前記上蓋は、回動時に前記中蓋の上面と摺動するように配置され、前記凹部と位置合わせ可能な取出口が形成されており、
前記中蓋は、上面から前記取出口内に突出する係合突起を備え、
前記上蓋は、両方向への回動時に前記取出口の開口縁部が前記係合突起とそれぞれ当接する2箇所に、前記係合突起が嵌合する切欠状の係合部が形成されており、
前記係合突起が一方の前記係合部に嵌合した状態から他方の前記係合部に嵌合した状態まで前記上蓋を回動させることにより、前記保持口が前記取出口を介して露出する状態から非露出状態となり、
前記各係合部は、前記取出口の縁部近傍に、前記係合突起が嵌合する際に干渉する突状の干渉部を備え、
前記各係合部に収容される前記係合突起が前記干渉部と摺動しながら通過する際に、前記上蓋の回動トルクが大きくなるように構成されたウェットティッシュ容器。
【請求項2】
前記上蓋は、外周部の全体にわたって多数の滑り止め用突起が設けられている請求項1に記載のウェットティッシュ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェットティッシュを収納するウェットティッシュ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ウェットティッシュ容器は、収容したウェットティッシュの取出口を上部に有する容器本体と、この取出口を回動により開閉する蓋体とを備えており、操作ボタンの操作により蓋体と操作ボタンとの係合が解除されると、蓋体に設けられた弾性体の作用により蓋体が開放されるように構成されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−116199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなウェットティッシュ容器に対しては、蓋体の開閉を容易に行うことができると共に、ウェットティッシュの含浸液の蒸発を防止するため蓋体を確実に閉止できることが要求される。ところが、従来のウェットティッシュ容器は、このような操作性と閉止性の両立を図るため、操作ボタンやこれを支持する容器本体の取付部の形状・構造が煩雑なものとなり、製造コスト高の要因となっていた。
【0005】
そこで、本発明は、簡易な構成により蓋体の開閉を容易且つ確実に行うことができるウェットティッシュ容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の前記目的は、上部に開口を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口を覆うように取り付けられた中蓋と、前記中蓋の上部に回動可能に装着された上蓋とを備え、前記中蓋は、平坦状の上面の一部に凹部が形成され、前記容器本体に収容するウェットティッシュを取出し可能に保持する保持口が前記凹部内に形成されており、前記上蓋は、回動時に前記中蓋の上面と摺動するように配置され、前記凹部と位置合わせ可能な取出口が形成されており、前記中蓋は、上面から前記取出口内に突出する係合突起を備え、前記上蓋は、両方向への回動時に前記取出口の開口縁部が前記係合突起とそれぞれ当接する2箇所に、前記係合突起が嵌合する切欠状の係合部が形成されており、前記係合突起が一方の前記係合部に嵌合した状態から他方の前記係合部に嵌合した状態まで前記上蓋を回動させることにより、前記保持口が前記取出口を介して露出する状態から非露出状態となり、前記各係合部は、前記取出口の縁部近傍に、前記係合突起が嵌合する際に干渉する突状の干渉部を備え、前記各係合部に収容される前記係合突起が前記干渉部と摺動しながら通過する際に、前記上蓋の回動トルクが大きくなるように構成されたウェットティッシュ容器により達成される。
【0008】
また、前記上蓋は、外周部の全体にわたって多数の滑り止め用突起が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡易な構成により蓋体の開閉を容易且つ確実に行うことができるウェットティッシュ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るウェットティッシュ容器の分解正面図である。
図2】前記ウェットティッシュ容器の平面図である。
図3図2のA−A断面断面図である。
図4】前記ウェットティッシュ容器の使用方法を説明するための平面図である。
図5図4のB−B断面に相当する要部断面図である。
図6】本発明の他の実施形態に係るウェットティッシュ容器の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るウェットティッシュ容器の分解正面図である。ウェットティッシュ容器1は、例えば合成樹脂からなり、上部に開口12を有する容器本体10と、容器本体10の開口12を覆うように取り付けられた中蓋20と、中蓋20の上部に回動可能に装着された上蓋30とを備えている。
【0012】
中蓋20は、円筒状の下部の内周面が容器本体10の首部に形成されたねじ部14に螺合することにより、容器本体10に対して着脱可能とされている。容器本体10の開口12を覆う中蓋20の上面21は、平坦状に形成されており、上方に突出する係合突起26が設けられている。
【0013】
上蓋30は、皿状に形成されており、内周面に形成されたリブ(図示せず)が、中蓋20の上部外周に沿って形成されたガイド溝23に係合することにより、中蓋20の上面21に沿って回動自在とされている。上蓋30には、ウェットティッシュを取り出すための取出口32が形成されており、中蓋20の係合突起26が取出口32内に突出するように、上蓋30が中蓋20に装着される。上蓋30の外周部には、全体にわたって多数の滑り止め用突起34が設けられており、滑り止め用突起34に指を当てて上蓋30を容易に回動させることができる。
【0014】
図2は、図1に示すウェットティッシュ容器1の平面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。図2および図3に示すように、中蓋20の上面21は上蓋30の下面と接しており、上蓋30の回動時に、上蓋30が中蓋20の上面21と摺動するように構成されている。上面21の一部には容器本体10の内部に向けて窪んだ形状を有する凹部22が形成されており、凹部22の内部に保持口24が形成されている。保持口24は、十字状の切込みを有しており、容器本体10内に収容されたウェットティッシュを通過させて取出し可能に保持する。保持口24の切込み形状は、ウェットティッシュを保持可能な形状であれば特に限定されるものではない。
【0015】
上蓋30の取出口32は、凹部22の上部開口と略同じ大きさ・形状を有しており、上蓋30の回動により凹部22と位置合わせが可能な位置に形成されている。取出口32の形状は特に限定されないが、本実施形態においては中心側から径方向外方に向けて開口幅が拡がる形状部分を有しており、この形状部分に保持口24が露出するように形成されている。
【0016】
取出口32の開口縁部には、上蓋30の左右両方向への回動時に係合突起26が当接する箇所に、切欠状の係合部32a,32bが形成されている。各係合部32a,32bは、係合突起26が嵌合可能に形成されており、上蓋30の回動位置を保持することができる。図2においては、係合突起26が一方の係合部32aに嵌合した状態を示している。
【0017】
次に、上述したウェットティッシュ容器1の使用方法を説明する。容器本体10に収納するウェットティッシュとしては、例えば、薬液を含浸させた不織布等からなるミシン目付きの帯状体を、ロール状に巻回した公知のものを使用することができる。このウェットティッシュの端部を中蓋20の保持口24に挿通した後、中蓋20を容器本体10に装着することにより、保持口24から取出口32を介してウェットティッシュを引き出すことができ、ミシン目で切り離しながら順次使用することができる。
【0018】
ウェットティッシュの使用後は、図2の矢示方向に上蓋30を回動させることにより、図4に示すように、係合突起26が他方の係合部32bに嵌合し、上蓋30の回動後の位置が保持される。図4に示す状態では、取出口24からは中蓋の上面21のみが露出しており、図5に要部断面図で示すように、凹部22の上部開口は、周縁部が密着する上蓋30により覆われた状態になる。これにより、凹部22を密閉状態に維持することができ、保持口24に保持されたウェットティッシュTの含浸液が外部に揮散するのを防止することができる。ウェットティッシュTが保持口24から突出する部分が、上蓋30の回動時に中蓋20との間で噛み込みを生じさせないように、凹部22の大きさを、ウェットティッシュTの突出部分を確実に収納できる程度に設定することが好ましく、凹部22の形状は、側壁が径方向外方に向けて滑らかに湾曲することが好ましい。
【0019】
図6に示すように、各係合部32a,32bは、取出口32の縁部近傍に、係合突起26が嵌合する際に干渉する突状の干渉部321a,321bを備える構成にすることもできる。この構成によれば、各係合部32a,32bに収容される係合突起26が干渉部321a,321bと摺動しながら通過する際に、上蓋30の回動トルクが大きくなるため、使用者が手応えによって上蓋30の開閉を容易に認識することができると共に、上蓋30の開状態または閉状態を確実に維持することができる。
【0020】
本発明のウェットティッシュ容器は、ウェットティッシュを収納する容器本体に対する蓋体(上蓋)の開閉を、従来のように上下動により行うのではなく回動動作により行うことができるので、簡易な構成により蓋体の開閉を容易且つ確実に行うことができる。
【0021】
また、蓋体(上蓋)の開閉時のそれぞれにおいて、係合突起と係合部との嵌合により蓋体の回動位置を保持するように構成することで、蓋体が不意に回動するのをより確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 ウェットティッシュ容器
10 容器本体
12 開口
20 中蓋
22 凹部
24 保持口
26 係合突起
30 上蓋
31 上面
32 取出口
32a,32b 係合部
34 滑り止め用突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6