特許第6267930号(P6267930)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6267930
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン
(51)【国際特許分類】
   F16D 65/18 20060101AFI20180115BHJP
   F16J 1/00 20060101ALI20180115BHJP
   B29C 45/26 20060101ALI20180115BHJP
   F16D 121/04 20120101ALN20180115BHJP
   F16D 125/06 20120101ALN20180115BHJP
【FI】
   F16D65/18
   F16J1/00
   B29C45/26
   F16D121:04
   F16D125:06
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-227016(P2013-227016)
(22)【出願日】2013年10月31日
(65)【公開番号】特開2015-86969(P2015-86969A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000226677
【氏名又は名称】日信工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
(74)【代理人】
【識別番号】100128358
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 良彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 寛将
(72)【発明者】
【氏名】寺崎 勝一
【審査官】 竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−134937(JP,U)
【文献】 特開平08−145093(JP,A)
【文献】 特開平08−300430(JP,A)
【文献】 特開2011−148159(JP,A)
【文献】 特開2007−170572(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 49/00−71/04
B29C 45/26
F16J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリパボディの作用部に形成されたシリンダ孔に内挿される車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンにおいて、前記シリンダ孔内を摺動する円筒部の内部に、ピストン中心軸と直交する仕切壁を設け、前記仕切壁と前記円筒部のシリンダ孔底部側とによって形成される第1凹部と、該仕切壁と前記円筒部のシリンダ孔開口側とによって形成される第2凹部とを備え、前記第1凹部の前記円筒部に、樹脂成形時に生じるパーティングラインが形成されることを特徴とする車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン。
【請求項2】
前記仕切壁は、前記円筒部のピストン中心軸方向の中央部よりもシリンダ孔開口側に設けられ、前記第2凹部の前記円筒部の肉厚を、前記第1凹部の円筒部の肉厚よりも厚く形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン。
【請求項3】
前記第2凹部の内径は、開口側から底部側に向けて漸次小径に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン。
【請求項4】
前記円筒部の外面にダストシールを嵌着するダストシール溝が周設され、該ダストシール溝と前記第2凹部の底部とは、ピストンの中心軸と直交する同一平面上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン。
【請求項5】
前記第1凹部の内面を形成する第1凹部形成部と、前記第1凹部の開口側の円筒部の一部を形成する第1円筒部形成部とを備えた第1成形型と、前記第2凹部の内面を形成する第2凹部形成部と、前記第1円筒部形成部で形成される前記円筒部の一部を除いた円筒部の外周部を形成する第2円筒部形成部とを備えた第2成形型とで構成されると共に、前記第1成形型と前記第2成形型とは、前記ピストン中心軸と直交方向に型割りされる成形型を用いて成形されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンに係り、詳しくは、耐久性の向上を図った車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンとして、複数の金型を組み合わせて形成された成形型内に、樹脂を充填することにより成形されるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−300430号公報参照
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンでは、摩擦パッドからの制動熱が伝わりやすいシリンダ孔開口側に、金型の合わせ目となるパーティングラインが形成されていることから、樹脂ピストンの耐久性が低下する虞があった。
【0005】
そこで本発明は、摩擦パッドからの制動熱の影響を受けにくい部分にパーティングラインが形成されるようにし、樹脂ピストンの耐久性の向上を図ることができる車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンは、キャリパボディの作用部に形成されたシリンダ孔に内挿される車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンにおいて、前記シリンダ孔内を摺動する円筒部の内部に、ピストン中心軸と直交する仕切壁を設け、前記仕切壁と前記円筒部のシリンダ孔底部側とによって形成される第1凹部と、該仕切壁と前記円筒部のシリンダ孔開口側とによって形成される第2凹部とを備え、前記第1凹部の前記円筒部に、樹脂成形時に生じるパーティングラインが形成されることを特徴としている。
【0007】
また、前記仕切壁は、前記円筒部のピストン中心軸方向の中央部よりもシリンダ孔開口側に設けられ、前記第2凹部の前記円筒部の肉厚を、前記第1凹部の円筒部の肉厚よりも厚く形成すると好ましい。さらに、前記第2凹部の内径は、開口側から底部側に向けて漸次小径に形成されると好適である。また、前記円筒部の外面にダストシールを嵌着するダストシール溝が周設され、該ダストシール溝と前記第2凹部の底部とは、ピストンの中心軸と直交する同一平面上に形成されていると良い。さらに、前記第1凹部の内面を形成する第1凹部形成部と、前記第1凹部の開口側の円筒部の一部を形成する第1円筒部形成部とを備えた第1成形型と、前記第2凹部の内面を形成する第2凹部形成部と、前記第1円筒部形成部で形成される前記円筒部の一部を除いた円筒部の外周部を形成する第2円筒部形成部とを備えた第2成形型とで構成されると共に、前記第1成形型と前記第2成形型とは、前記ピストン中心軸と直交方向に型割りされる成形型を用いて成形されると好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の車両用ディスクブレーキの樹脂ピストンによれば、シリンダ孔内を摺動する円筒部の内部に、ピストン中心軸と直交する仕切壁を設け、仕切壁と円筒部のシリンダ孔底部側とによって形成される第1凹部と、仕切壁と円筒部のシリンダ孔開口側とによって形成される第2凹部とを備え、第1凹部の前記円筒部に樹脂成形時に生じるパーティングラインが形成されることにより、パーティングラインの形成位置を摩擦パッドから離間させることができ、制動熱によって樹脂ピストンの耐久性が低下することを防止できる。
【0009】
また、第2凹部の円筒部の肉厚を、第1凹部の円筒部の肉厚よりも厚く形成したことにより、制動熱の影響を受けやすい摩擦パッド側の円筒部の強度を確保することができる。さらに、仕切壁を円筒部のシリンダ軸方向の中央部よりもシリンダ孔開口側に設けたことにより、肉厚に形成する第2凹部の円筒部の長さを短く抑えることができ、樹脂材料の増加やピストンの重量増加を小さく抑えることができる。
【0010】
また、第2凹部の内径は、開口側から底部側に向けて漸次小径に形成されることから、第2凹部の円筒部の強度を確保することができる。さらに、前記円筒部の外面にダストシールを嵌着するダストシール溝が周設され、該ダストシール溝と前記第2凹部の底部とは、ピストンの中心軸と直交する同一平面上に形成されていることにより、ダストシール溝周辺の強度を確保することができる。
【0011】
さらに、第1凹部の内面を形成する第1凹部形成部と、第1凹部の開口側の円筒部を形成する第1円筒部形成部とを備えた第1成形型と、第2凹部の内面を形成する第2凹部形成部と、第1円筒部形成部で形成される一部の円筒部以外の円筒部の外周部を形成する第2円筒部形成部とを備えた第2成形型とで構成されると共に、前記第1成形型と前記第2成形型とは、ピストン中心軸と直交方向に型割りされる成形型を用いて樹脂ピストンが形成されることにより、簡単な成形型で樹脂ピストンを形成することができ、コストの削減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図2のI-I断面図である。
図2図3のII-II断面図である。
図3】本発明の第1形態例を示す車両用ディスクブレーキの平面図である。
図4】本発明の第1形態例を示す樹脂ピストンの成型状態を示す説明図である。
図5】同じく樹脂ピストンの成型状態を示す斜視図である。
図6】本発明の第2形態例を示す車両用ディスクブレーキの要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1乃至図5は本発明の第1形態例を示す車両用ディスクブレーキで、矢印Aは車両前進時に車輪と一体に回転するディスクロータの回転方向である。
【0014】
この車両用ディスクブレーキ1は、車輪と一体に回転するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット3と、該キャリパブラケット3のキャリパ支持腕3a,3aに、一対のスライドピン4,4を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されるキャリパボディ5と、該キャリパボディ5の作用部5aと反作用部5bとの内側で、ディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド6,6とを備えている。
【0015】
キャリパボディ5は、ディスクロータ2の両側に配設される前記作用部5a及び反作用部5bと、これらをディスクロータ2の外周を跨いで連結するブリッジ部5cとを備え、作用部5aには、ディスクロータ2側が開口したシリンダ孔5dが設けられている。シリンダ孔5dには、有底円筒状の樹脂ピストン7が、開口部を摩擦パッド側に向けてシリンダ孔5dに内挿され、樹脂ピストン7は、シリンダ孔底部の液圧室8に供給される液圧によって、シリンダ孔5dをディスクロータ方向へ移動するようになっている。また、作用部5aの両側部には、スライドピン取付腕5e,5eが突設されており、各スライドピン取付腕5eの先端には、それぞれ前記スライドピン4が、取付ボルト9にて取り付けられている。
【0016】
シリンダ孔5dの内周面には、軸方向中間部にピストンシール装着溝5fが、シリンダ孔開口側にダストシール装着溝5gがそれぞれ周設され、ピストンシール装着溝5fには、樹脂ピストン7をロールバックさせるピストンシール10が、ダストシール装着溝5gには、シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するダストシール11の一端部11aがそれぞれ嵌着されている。
【0017】
キャリパ支持腕3a,3aは、キャリパブラケット3の両側部から、ブリッジ部5cの両側を挟みながらディスクロータ2の外周をディスク軸方向に跨いでいる。各キャリパ支持腕3aには、前記スライドピン4を収容するガイド孔3bが穿設され、また、双方のキャリパ支持腕3aには、ディスクロータ2の側面で互いに向き合う一対のパッドガイド部3cがそれぞれ設けられ、各パッドガイド部3cには、互いに対向するトルク受け面3dが設けられている。各摩擦パッド6は、裏板6aと、該裏板6aのディスクロータ側面に貼着されるライニング6bとで形成され、裏板6aのディスク回転方向両側部には耳片6c,6cが突設されている。
【0018】
樹脂ピストン7は、シリンダ孔5d内を摺動する円筒部7aの内部に、ピストン中心軸CL1と直交する仕切壁7bが設けられ、仕切壁7bと円筒部7aのシリンダ孔底部側とによって形成される第1凹部7cと、仕切壁7bと円筒部7aのシリンダ孔開口側とによって形成される第2凹部7dとを備えている。仕切壁7bは、円筒部7aのピストン中心軸方向の中央部よりもシリンダ孔開口側に設けられ、第2凹部7dの円筒部7aの肉厚T1は、第1凹部7cの円筒部の肉厚T2よりも厚く形成されている。また、第2凹部7dの内径は、開口側から底部側に向けて漸次小径に形成されている。
【0019】
このような樹脂ピストン7は、図4に示されるような成形型20を用いて成形される。成形型20は、第1凹部7cの内面を形成する第1凹部形成部21aと、第1凹部7cの開口側の円筒部7aの一部を形成する第1円筒部形成部21bとを備えた第1成形型21と、第2凹部7dの内面を形成する第2凹部形成部22aと、第1円筒部形成部21bで形成される円筒部7aの一部を除いた円筒部の外周部を形成する第2円筒部形成部22bとを備えた第2成形型22とで構成される。
【0020】
樹脂ピストン7は、成形型20内に樹脂を充填して成型した後、第1成形型21と第2成形型22とが、第1凹部7cの開口側の円筒部7aを形成する位置で、ピストン中心軸CL1と直交方向に型割りされ、図4及び図5に示されるように、第1凹部7cの開口側の円筒部7aにパーティングラインPLが形成される。さらに、成形後の樹脂ピストン7は、ダストシール溝7eが加工されると共に、円筒部7aの外周面が研磨される。
【0021】
上述のように形成された車両用ディスクブレーキ1は、運転者の制動操作によって、昇圧した作動液が液圧室8に供給されると、樹脂ピストン7がシリンダ孔5dを前進して、作用部5a側の摩擦パッド6をディスクロータ2側に押圧する。作用部5a側の摩擦パッド6は、各耳片6c,6cがパッドガイド部3c,3cをディスクロータ2側に移動し、ライニング6bをディスクロータ2の一側面に摺接させる。次に、この反力によって、キャリパボディ5がスライドピン4,4を介して、作用部5a方向へ移動し、反作用部5b側に設けられた反力爪5hが反作用部5b側の摩擦パッド6をディスクロータ2の他側面側に押圧する。反作用部5b側の摩擦パッド6は、パッドガイド部3c,3cをディスクロータ2側に移動し、ライニング6bをディスクロータ2の他側面に摺接させる。
【0022】
本形態例は、上述のように形成されることにより、制動時に、摩擦パッド6のライニング6bとディスクロータ2との摺接によって発生する制動熱の影響を、樹脂ピストン7の第2凹部7d側の円筒部7aが受けることがあっても、パーティングラインPLが第1凹部7c側に設けられており、摩擦パッド6から離間していることから、樹脂ピストン7の耐久性が低下することを防止できる。さらに、第2凹部7dの円筒部7aの肉厚を、第1凹部7cの円筒部7aの肉厚よりも厚く形成したことにより、制動熱の影響を受けやすい摩擦パッド側の円筒部7aの強度を確保することができる。さらに、仕切壁7bを円筒部7aのピストン中心軸方向の中央部よりもシリンダ孔開口側に設けたことにより、肉厚に形成する第2凹部7dの円筒部7aの長さを短く抑えることができ、樹脂材料の増加やピストンの重量増加を小さく抑えることができる。
【0023】
さらに、樹脂ピストン7を成形する成形型20は、第1凹部7cの内面を形成する第1凹部形成部21aと、第1凹部7cの開口側の円筒部7aを形成する第1円筒部形成部21bとを備えた第1成形型21と、第2凹部7dの内面を形成する第2凹部形成部22aと、第1円筒部形成部21bで形成される一部の円筒部以外の円筒部7aの外周部を形成する第2円筒部形成部22bとを備えた第2成形型22とで構成されると共に、ピストン中心軸CL1と直交方向に型割りされることにより、簡単な成形型20で樹脂ピストン7を形成することができ、コストの削減化を図ることができる。
【0024】
図6は本発明の第2形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
【0025】
本形態例では、樹脂ピストン7の第2凹部7fの底部7gと、ダストシール11の他端部11bを嵌着するダストシール溝7hとが、ピストンの中心軸CL1と直交する同一平面F1上に形成されている。これにより、ダストシール溝7h周辺の樹脂ピストン7の強度を確保することができる。
【0026】
なお、本発明の樹脂ピストンは、上述の形態例のように、ピンスライドタイプのディスクブレーキに用いられるものに限らず、ピストン対向型のディスクブレーキに用いられる樹脂ピストンにも適用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパブラケット、3a…キャリパ支持腕、3b…ガイド孔、3c…パッドガイド部、3d…トルク受け面、4…スライドピン、5…キャリパボディ、5a…作用部、5b…反作用部、5c…ブリッジ部、5d…シリンダ孔、5e…スライドピン取付腕、5f…ピストンシール装着溝、5g…ダストシール装着溝、5h…反力爪、6…摩擦パッド、6a…裏板、6b…ライニング、6c…耳片、7…樹脂ピストン、7a…円筒部、7b…仕切壁、7c…第1凹部、7d…第2凹部、7e…ダストシール溝、7f…第2凹部、7g…底部、7h…ダストシール溝、8…液圧室、9…取付ボルト、10…ピストンシール、11…ダストシール、11a…一端部、11b…他端部、20…成形型、21…第1成形型、21a…第1凹部形成部、21b…第1円筒部形成部、22…第2成形型、22a…第2凹部形成部、22b…第2円筒部形成部、PL…パーティングライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6