(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで,2020年に開催されるオリンピック大会の開催地は,東京に決定した。2020年の東京オリンピックは,今までのオリンピック大会とは異なる新しい取り込みが行われることが期待されており,世界に対して大きなサプライズを提供することが望まれている。また,東京オリンピックは,狭い範囲に競技場が集まっており,地理的な意味で非常にコンパクトな大会を開催することができるとされている。また,オリンピック大会の開催地である東京は,世界でも有数の人口密集地域であり,オリンピック大会が取り行われる範囲内には,現在も多くの人が居住している。また,東京は今後もオリンピック開会決定を契機としてさらに人口が増えるものと予想されている。
【0004】
このような現状において,本発明の発明者は,2020年の東京オリンピックは,東京に集まってきた者がただ単に開会式や競技を鑑賞・観戦するだけでなく,誰でも簡単に参加することのできるオリンピックを目指すべきであると考えている。これに対し,公式で行われる聖火リレーは,その参加者が原則としてオリンピック委員会によって推薦されたスポーツ選手や有名人に限定されている。また,公式の聖火リレーは,参加者の一般公募を一部行ってはいるものの,一般から参加できる人数は極めて少なくなっている。このため,公式の聖火リレーは,現状,誰でも気軽に参加できるものとはなっていない。また,公式の聖火リレーは,開催地の国内でのみ取り行われるイベントであり,世界中の人達が参加できるようなものではない。
【0005】
このため,本発明は,基本的に,オリンピックの開催地に限定されない世界中の人達が気軽に参加することのできる聖火リレーを模したイベントを実現可能なシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで,本発明の発明者は,上記目的を実現する手段について鋭意検討した結果,スマートフォンなどの携帯型情報通信端末を利用して,ユーザ同士が,聖火のデジタル画像などのコンテンツをリレー方式で伝搬させることができるようにし,サーバ装置においてそのコンテンツの伝播状況を管理するという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,上記目的を実現することができることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
【0007】
本発明は,コンテンツの伝播状況を管理するシステムである。本発明のシステムは,例えば,デジタル聖火リレーシステムとして運用することができる。ただし,本発明のシステムは,デジタル聖火リレーシステムに限定されない。
本発明のシステムは,一又は複数の送信側端末1と,一又は複数の受信側端末2と,受信側端末2に情報通信回線を通じて接続された管理サーバ3と,を備えている。
送信側端末1は,
所定のコンテンツに割り当てられたコンテンツIDと,第1のユーザIDとを記憶する送信側の記憶部11と,
コンテンツID及び第1のユーザIDを受信側端末2に向けて発信する送信側の近距離通信部12と,を有する。
受信側端末2は,
第2のユーザIDを記憶した受信側の記憶部21と,
送信側端末1から,コンテンツID及び第1のユーザIDを受信する受信側の近距離通信部22と,
受信側の近距離通信部22によって受信したコンテンツID及び第1のユーザIDと共に,第2のユーザIDを管理サーバ3に向けて送信する受信側の送受信部24と,を有する。
管理サーバ3は,
受信側端末2から,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを受信するサーバの送受信部31と,
サーバの送受信部31によって受信したコンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを,互いに関連付けて記憶する管理データベース32と,を有する。
【0008】
上記構成のように,本発明のシステムでは,管理サーバ3の管理データベース32に,送信側端末1のユーザを特定する第1のユーザIDと,受信側端末2のユーザを特定する第2のユーザIDと,送信側端末1から受信側端末2へと送信されたコンテンツIDとを関連付けて記憶する。これにより,管理データベース32の記録状況を参照すれば,どのユーザとどのユーザがコンテンツIDの授受を行ったかを把握することができる。例えば,送信側端末1と受信側端末2との間でコンテンツIDの通信が行われたことを契機として,送信側端末1に表示されている聖火の画像が,受信側端末2に表示されているトーチの画像に移るような演出を行うことで,本発明はデジタル聖火リレーを実現することができる。すなわち,送信側端末1から受信側端末2へと送信されたコンテンツIDに紐付けて,送信側端末1の第1のユーザIDと受信側端末2の第2のユーザIDを記憶しておくことで,どのユーザからどのユーザに対して聖火が伝搬されたかを一元的に管理することが可能となる。
【0009】
本発明のシステムにおいて,受信側端末2は,受信側の近距離受信部22によって受信したコンテンツIDを,受信側の記憶部21に記憶することが好ましい。これにより,受信側端末2は,送信側端末1として機能する。
すなわち,受信側端末2が送信側端末1として機能する場合に,
「受信側の記憶部21」は,「送信側の記憶部11」と読み替えられ,
受信側の記憶部21に記憶されている「第2のユーザID」は,送信側の記憶部11に記憶されている「第1のユーザID」と読み替えられ,
「受信側の近距離通信部22」は,「送信側の近距離通信部12」と読み替えられる。
【0010】
上記のように,送信側端末1からコンテンツIDを受信した受信側端末2を,今度は送信側端末1として機能させ,この新しい送信側端末1が,さらに別の受信側端末2へとコンテンツIDを伝搬させるようにすることで,特定のコンテンツIDが,端末から端末へとリレー方式で伝搬するようになる。また,この特定のコンテンツIDの通信を行った複数の送信側端末1と複数の受信側端末2は,すべて管理データベース32でユーザIDによって記録されている。従って,特定のコンテンツIDに紐付けられたユーザID(送信側・受信側)を参照することで,その特定のコンテンツIDが伝搬した端末の経路を把握することが可能となる。これにより,本発明は,聖火リレーを模したイベントをスマートフォンなどの携帯型情報通信端末を利用して実現することができる。
【0011】
本発明のシステムにおいて,送信側端末1及び受信側端末2の両方又はいずれか一方は,送信側の近距離通信部12と受信側の近距離通信部22によってコンテンツID及び第1のユーザIDの授受を行う通信を行ったことを契機として,送信側端末1及び受信側端末2の両方又はいずれか一方の現在位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部13,23を,さらに有することが好ましい。
この場合に,受信側の送受信部24は,受信側の近距離通信部22によって受信したコンテンツID及び第1のユーザIDと共に,第2のユーザID及び位置情報を管理サーバ3に向けて送信する。
また,サーバの送受信部31は,受信側端末2から,コンテンツID,第1のユーザID,第2のユーザID,及び位置情報を受信する。
また,管理データベース32は,サーバの送受信部31によって受信したコンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDと共に,位置情報を関連付けて記憶する。
【0012】
上記の構成のように,送信側端末1と受信側端末2とで近距離通信を行った場所の位置情報を管理データベース32に記録しておくことで,コンテンツID(聖火)が伝搬していく地理的な経路を把握することができる。このため,ある特定のコンテンツID(聖火)に関し,端末間で近距離無線通信が行われた複数の場所を辿って行くことで,例えば実際の聖火リレーのように,聖火ランナー(コンテンツIDを受信した送信側端末1)が移動した経路を把握することができる。また,ユーザは,自分が他人に送信したコンテンツID(聖火)に基づいて,管理データベース32を参照すれば,自分に関連するコンテンツID(聖火)が何処まで伝搬したのかを把握することが可能になる。従って,上記構成を備えることで,より実際の聖火リレーに近いイベントを実現することができ,また聖火ランナーとして参加したユーザに対して,その後の経過を辿る楽しみを提供できる。
【0013】
本発明のシステムにおいて,受信側端末2は,受信側の近距離通信部22によってコンテンツID及び第1のユーザIDを受信したことを契機として,当該コンテンツIDが割り当てられた所定のコンテンツに関する画像を表示する受信側の表示部25を,さらに有することが好ましい。
【0014】
上記構成のように,送信側端末1と受信側端末2とでコンテンツIDの近距離無線通信が行われた際に,受信側端末2の表示画面に,例えば聖火の画像を表示することで,実際の聖火リレーのように聖火が移っていくような演出を行うことができる。
この意味において,コンテンツIDは,所定のコンテンツ(聖火の画像)を表示画面上に出力させるための制御情報として機能する。このように,本発明では,所定のコンテンツを表示させるための制御情報に対して,それぞれIDを割り当てることとしている。そして,本発明では,この制御情報に対して割り当てたIDを,コンテンツIDと表現している。なお,本発明において,同じ制御情報に対して複数種類のコンテンツIDを割り当てることとしてもよいし,同じ制御情報に対しては一種類のコンテンツIDを割り当てることとしてもよい。
【0015】
本発明のシステムにおいて,管理サーバ3は,管理制御部30をさらに有することが好ましい。管理制御部30は,地図画像上であって,管理データベース32に記憶されている位置情報により特定される位置に,プロットを配置すると共に,管理データベース32に位置情報に関連付けて記憶されているコンテンツIDに基づいて,同じコンテンツIDに関連付けられている位置情報によって特定される位置に配置されたプロット同士を,互いに線で結びつけて表示した地図情報を生成することとしてもよい。
【0016】
上記構成のように,管理制御部30が,送信側端末1と受信側端末2との間で近距離通信が行われた位置を線で結んで地図上に表示することで,あたかも聖火リレーのコースを表示したかのような地図情報を生成できる。
【0017】
本発明の第1の側面に係るシステムの変形例について説明する。
この変形例では,送信側端末1が,管理サーバ3に向けて,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを送信するものである。
すなわち,変形例に係るシステムは,一又は複数の送信側端末1と,一又は複数の受信側端末2と,受信側端末2に情報通信回線を通じて接続された管理サーバ3と,を備える。
送信側端末1は,
所定のコンテンツに割り当てられたコンテンツIDと,第1のユーザIDとを記憶する送信側の記憶部11と,
少なくともコンテンツIDを受信側端末2に向けて発信する送信側の近距離通信部12と,を有する。
受信側端末2は,
第2のユーザIDを記憶した受信側の記憶部21と,
送信側端末1から,コンテンツIDを受信すると共に,第2のユーザIDを送信側端末1に向けて発信する受信側の近距離通信部22と,を有する。
送信側端末1は,
送信側の近距離通信部12によって第2のユーザIDを受信し,
送信側の近距離通信部12によって受信した第2のユーザIDと共に,第1のユーザID及びコンテンツIDを管理サーバ3に向けて送信する送信側の送受信部14を,さらに有する。
管理サーバ3は,
送信側端末1から,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを受信するサーバの送受信部31と,
サーバの送受信部31によって受信したコンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを,互いに関連付けて記憶する管理データベース32と,を有する。
【0018】
本発明の第2の側面は,携帯型情報通信端末を,第1の側面に係るシステムに含まれる送信側端末1又は受信側端末2として機能させるためのプログラムに関する。このプログラムは,携帯型情報通信端末に記憶され,この端末によって読取・実行される。このプログラムは,情報記録媒体に記録することもできるし,情報通信回線を通じて携帯型情報通信端末にダウンロードすることもできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のシステムは,オリンピックの開催地に限定されない世界中の人達が気軽に参加することのできる聖火リレーを模したイベントを実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
【0022】
まず,本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1は,本発明に係るシステム100の概要を示した全体図である。
図1に示されるように,本発明のシステム100は,送信側端末1と,受信側端末2と,管理サーバ3を備えている。本発明のシステム100は,基本的に,複数の送信側端末1と複数の受信側端末2を備えることができる。送信側端末1と受信側端末2は,例えば,スマートフォン,携帯電話,タブレット型コンピュータ,及びラップトップ型コンピュータのような携帯型情報通信端末によって構成されている。また,管理サーバ3は,一台のサーバ装置によって構成することもできるし,複数台のサーバ装置に機能を分担して構築することも可能である。
【0023】
図1に示されるように,送信側端末1と受信側端末2はそれぞれ,インターネットなどの情報通信回線を通じて,管理サーバ3に接続されている。送信側端末と受信側端末2は,インターネットを通じて,管理サーバ3と情報の授受を行うことができる。また,
図1に示されるように,送信側端末1と受信側端末2は,互いに近距離通信を行うことが可能である。送信側端末1は,近距離通信を利用して,受信側端末2に対して所定の情報(データ)を発信することができる。
【0024】
図2を参照して,本発明のシステム100に含まれる送信側端末1,受信側端末2,及び管理サーバ3の具体的な構成について説明する。
図2は,本発明のシステム100を構成する機能要素を示したブロック図である。
【0025】
図2に示されるように,送信側端末1は,送信側の制御部10と,送信側の記憶部11と,送信側の近距離通信部12と,送信側の位置情報取得部13と,送信側の送受信部14と,送信側の表示部15とを備える。送信側の制御部10は,プログラムに従って,これらの各要素11〜15の総合的な制御を行うことのできるCPUである。
【0026】
送信側の記憶部11は,送信側端末1を所有するユーザを特定するための送信側のユーザID(「第1のユーザID」に相当)を記憶している。ユーザIDとは,本発明のシステムを利用するユーザを特定するための情報であり,ユーザの一人ひとりに異なったIDが割り当てられている。
【0027】
また,送信側の記憶部11は,所定のコンテンツを記憶している。例えば,所定のコンテンツには,プログラムや,静止画・動画などの画像情報が含まれる。例えば,デジタル聖火リレーシステムを実現する場合において,このコンテンツは,受信側端末2の表示部25に聖火が灯る演出を行うための画像(静止画又は動画)であることが好ましい。なお,本願明細書において,聖火が灯る演出を行うための画像を「点灯画像」とも称することもある。
【0028】
さらに,送信側の記憶部11は,コンテンツに割り当てられたコンテンツIDを記憶している。本システムにおいて,コンテンツIDは,記憶部に記憶されているコンテンツを読み出して表示部などに出力させるための制御情報としても利用される。例えば,後述するように,コンテンツIDを受信した端末(受信側端末2)は,コンテンツIDを受信したことを契機として,記憶部に記憶されている点灯画像などのコンテンツを読み出し表示部などに出力させるように機能する。また,本発明のシステムでは,同じコンテンツに対し,複数種類のコンテンツIDを割り当てることもできる。例えば,コンテンツが聖火の灯る演出を行うための点灯画像である場合に,この点灯画像に対しては,複数種類の異なったコンテンツIDを割り当てることができる。
【0029】
具体的に説明すると,本発明のシステムは,複数の聖火が存在する場合であっても,各聖火の伝播状況を個別に辿るようにすることができることを目的の一つとしている。例えば,本発明のシステムは,スタート地点に第1の聖火,第2の聖火,第3の聖火が存在するような場合に,それぞれの聖火の広がりを独立して辿ることが好ましい。このため,第1の聖火,第2の聖火,第3の聖火を灯す演出を行うための点灯画像及びその制御情報が,実質的に同内容のデータであったとしても,第1の聖火,第2の聖火,第3の聖火の点灯画像を表示させるための制御情報のそれぞれに,個別の異なったコンテンツIDが割り当てられる。
【0030】
上記のように,送信側の記憶部11には,送信側のユーザIDと,所定のコンテンツと,このコンテンツに割り当てられたコンテンツIDとが記憶されている。
【0031】
送信側の近距離通信部12は,受信側端末2との間で近距離通信を行うための要素である。送信側の近距離通信部12は,制御部10による制御の下,送信側の記憶部11に記憶されているユーザIDとコンテンツIDを,受信側端末2に向けて発信する。送信側の近距離通信部12は,例えばBluetooth(登録商標)などの公知の規格に準じた無線通信を行うことができる。例えば,送信側の近距離通信部12がユーザIDとコンテンツIDを送信可能な距離は,半径1〜20m以内,又は半径5〜10m以内とすることが好ましい。送信側の近距離通信部12は,常時ユーザIDとコンテンツIDを送信し続けることとしてもよいし,一定時間間隔(例:0.1〜5秒毎)で送信することもできる。また,送信側の近距離通信部12は,例えば,音声や音波によって,ユーザIDとコンテンツIDを受信側端末2に発信するものであってもよい。また,送信側の近距離通信部12は,例えば,映像や光によって,ユーザIDとコンテンツIDを受信側端末2に発信するものであってもよい。また,送信側の近距離通信部12は,例えば,QRコード(登録商標)やバーコードを表示し,このコードを受信側端末2に読み取らせることによって,送信側端末1と受信側端末2との間で通信を行うこととしてもよい。このように,本発明において,「近距離通信」との用語は,送信側端末と受信側端末の間でID情報を近距離でやり取りする意味で最大限広く解釈される。また,「近距離」とは,端末のユーザ同士が互いに認識し合える範囲(例:半径1〜20m以内)を意味する。
【0032】
送信側の位置情報取得部13は,GPS測位によって送信側端末1の現在位置に関する位置情報を取得する機能を持つ。例えば,位置情報取得部13は,複数のGPS衛星から送られた電波に含まれる電波送信時間の情報に基づき,それぞれの電波を受信するのに要した時間を測定し,その時間を示す時間情報を制御部10に送出する。制御部10は,取得した時間情報に基づいて,位置情報取得部13の現在位置の緯度経度に関する情報を算出することができる。
【0033】
送信側の送受信部14は,管理サーバ3とインターネットを介した情報の授受を行うための機能を持つ。送受信部14は,例えば,公知のCDMA方式や無線LAN方式による無線通信でネットワーク事業者のネットワークサービス装置と無線通信を行うものであってもよい。送信側端末1は,送信側の送受信部14を通じて管理サーバ3にアクセスし,管理サーバ3が備える管理データベース32に記録されている情報の照会を要求することができる。
【0034】
送信側の表示部15は,ディスプレイ装置である。ディスプレイ装置は,例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)やOELD(Organic
Electro Luminescence Display;有機ELディスプレイ)のような表示装置である。送信側の表示部15は,制御部10からの制御信号に応じて,ユーザが送信側端末1を使用するにあたって必要となる各種情報を出力表示する。表示部15は,操作部が一体となったタッチパネルディスプレイであってもよい。
【0035】
図2に示されるように,受信側端末2は,受信側の制御部20と,受信側の記憶部21と,受信側の近距離通信部22と,受信側の位置情報取得部23と,受信側の送受信部24と,受信側の表示部25とを備える。受信側の制御部20は,プログラムに従って,これらの各要素21〜25の総合的な制御を行うことのできるCPUである。
受信側端末2は,基本的に,送信側端末1と同じ構成を有する携帯型情報通信端末によって実現することが可能である。
【0036】
受信側の記憶部21は,送信側の記憶部11と同様に,受信側端末2を所有するユーザを特定するための受信側のユーザID(「第2のユーザID」に相当)を記憶している。また,受信側の記憶部21は,送信側の記憶部11と同様に,所定のコンテンツを記憶していることが好ましい。例えば,所定のコンテンツには,プログラムや,静止画・動画などの画像情報が含まれる。例えば,デジタル聖火リレーシステムを実現する場合において,このコンテンツは,受信側端末2の表示部25に聖火が灯る演出を行うための点灯画像であることが好ましい。他方,受信側の記憶部21は,送信側の記憶部11とは異なり,初期状態において,コンテンツIDを記憶している必要はない。ただし,初期状態において,受信側の記憶部21にもコンテンツIDが記憶されていてもよい。
【0037】
受信側の近距離通信部22は,送信側端末1の近距離通信部12との間で,近距離通信を行うための要素である。このため,受信側の近距離通信部22は,送信側端末1の近距離通信部12に対応した構成を持つ。例えば,送信側端末1の近距離通信部12が,例えばBluetooth(登録商標)によって無線通信を行うものである場合,受信側の近距離通信部22も同様に,Bluetooth(登録商標)によって無線通信を行うものとすればよい。
【0038】
受信側の位置情報取得部23は,送信側の位置情報取得部13と同様に,GPS測位によって送信側端末1の現在位置に関する位置情報を取得する機能を持つ。
【0039】
受信側の送受信部24は,送信側の送受信部14と同様に,管理サーバ3とインターネットを介した情報の授受を行うための機能を持つ。送受信部14は,例えば,公知のCDMA方式や無線LAN方式による無線通信でネットワーク事業者のネットワークサービス装置と無線通信を行うものであってもよい。送信側端末1は,送信側の送受信部14を通じて管理サーバ3にアクセスし,管理サーバ3が備える管理データベース32に記録されている情報の照会を要求することができる。
【0040】
受信側の表示部25は,送信側の表示部15と同様に,ディスプレイ装置である。受信側の表示部25は,操作部が一体となったタッチパネルディスプレイであってもよい。
【0041】
ここで,送信側端末1と受信側端末2との間で行われる情報の処理について説明する。
まず,例えば
図1に示されるように,送信側端末1と受信側端末2との距離を,近距離通信が可能な程度に近づける。このとき,送信側端末1の表示部15には,聖火の灯ったトーチの画像が表示されていてもよい。ここで,送信側端末1は,
図2に示されるように,送信側の近距離通信部12を介して,送信側の記憶部11に記憶されているコンテンツIDと送信側のユーザIDとを,受信側端末2に向けて発信する。受信側端末2は,受信側の近距離通信部22を介して,送信側端末1から発信されたコンテンツIDと送信側のユーザIDとを受信する。受信側の近距離通信部22は,送信側端末1から受信したコンテンツIDと送信側のユーザIDとを,受信側の制御部20へと送出する。受信側の制御部20は,受信側の近距離通信部22を介してコンテンツIDを受信すると,受信側の記憶部21からコンテンツを読み出して,表示部25に表示させる。例えば,コンテンツは,聖火の灯る演出を表示するための点灯画像である。このため,送信側端末1と受信側端末2の距離を近づけることにより,送信側端末1に表示されている聖火が,受信側端末2に移るような演出を行うことが可能となる。
【0042】
続いて,受信側端末2は,送信側端末1との間で近距離通信を行ったことを契機として,受信側の位置情報取得部23を起動させて,自己の現在の位置情報を取得する。このとき取得する現在の位置情報は,送信側端末1と受信側端末2とが近距離通信を行った場所の位置情報に相当する。換言すると,このときの位置情報は,送信側端末1のユーザから,受信側端末2のユーザへと,聖火が移された場所の位置情報に相当している。受信側の位置情報取得部23は,取得した位置情報を受信側の制御部20へと送出する。
【0043】
続いて,受信側端末2は,
図2に示されるように,制御部20による制御の下,受信側の送受信部24を介して,送信側端末1から受信したコンテンツID及び送信側のユーザIDと共に,受信側の記憶部21に記憶されている受信側のユーザID及び受信側の位置情報取得部23によって取得した位置情報を,管理サーバ3へと送信する。また,受信側端末2は,これらの情報と同時に,送信側端末1との間で近距離通信を行った日時の情報を,管理サーバ3へと送信することとしてもよい。管理サーバ3は,近距離通信が行われたコンテンツIDと,送信側のユーザIDと,受信側のユーザIDと,位置情報と,日時情報を受信することができる。これにより,例えば,管理サーバ3は,近距離通信が行われたコンテンツIDに基づいて,ユーザ同士の間でやり取りのあった聖火を特定することができる。また,管理サーバ3は,近距離通信が行われた送信側のユーザIDと受信側のユーザIDとに基づいて,聖火を渡したユーザと,聖火を受け取ったユーザを特定することができる。また,管理サーバ3は,近距離通信が行われた位置情報に基づいて,聖火の受け渡した行われた場所を特定することができる。さらに,管理サーバ3は,近距離通信が行われた日時情報に基づいて,聖火の受け渡した行われた日時を特定することができる。
【0044】
なお,受信側端末2が位置情報を取得することに代えて,送信側端末1が,送信側の位置情報取得部13を起動させて,自己の現在の位置情報を取得することとしてもよい。このように,送信側端末1が位置情報を取得することによっても,送信側端末1と受信側端末2との間で近距離無線通信が行われた位置を特定できる。この場合に,送信側端末1は,位置情報を直接管理サーバ3に送信することとしてもよい。また,送信側端末1は,送信側の近距離通信部12を介して位置情報を受信側端末2に送信し,受信側端末2が,位置情報を管理サーバ3に送信することとしてもよい。
【0045】
また,受信側端末2は,送信側端末1から受信したコンテンツIDと,受信側の記憶部21に記憶する。このように,受信側端末2は,コンテンツIDを記憶部21に記憶することで,送信側端末1として機能することができるようになる。すなわち,送信側端末1からコンテンツIDを受信した受信側端末2は,新たな送信側端末1となる。この新たな送信側端末1は,記憶部に記憶したコンテンツIDを別の受信側端末2へと送信することができる。このようにして,特定のコンテンツIDを,リレー方式で,複数の端末間で次々と伝搬させることができる。
【0046】
図2に示されるように,管理サーバ3は,管理制御部30と,サーバの送受信部31と,管理データベース32とを備える。管理制御部30は,サーバの送受信部31と管理データベース32の総合的な制御を行うことのできるCPUである。
【0047】
サーバの送受信部31は,受信側端末2から送信されたコンテンツIDと,送信側のユーザIDと,受信側のユーザIDと,位置情報と,日時情報を受信する。サーバの送受信部31は,送信側端末2から受信した各種の情報を,管理制御部30へと送出する。管理制御部30は,サーバの送受信部31を介して受信した各種情報を,管理データベース32に登録する。
【0048】
管理データベース32は,コンテンツIDが伝搬する状況を総合的に管理するためのデータベースである。ここでは,
図3及び
図4を参照して,管理データベース32のデータ構造について説明する。
【0049】
まず,管理データベース32のデータ構造の理解を容易にするために,本発明のシステムにおいてコンテンツIDが伝搬する状況について説明する。
図3は,コンテンツIDが,複数の端末間(送信側端末・受信側端末)を伝搬する様子を概念的に示している。具体的に,
図3では,コンテンツIDが伝搬することによって,聖火がリレー方式に伝搬する様子を示している。
【0050】
図3に示されるように,本発明のシステムでは,聖火が灯る演出に関する「点灯画像」というコンテンツに対し,複数種類のコンテンツIDが割り当てられている。
図3に示された例では,第1のコンテンツID(C001)と,第2のコンテンツID(C002)が存在する。第1のコンテンツID(C001)と第2のコンテンツID(C002)は,それぞれ,第1の聖火と第2の聖火に割り当てられたものである。
図3に示された例では,本発明のシステムは,第1の聖火と第2の聖火を伝搬させるイベントを運営するように設計されている。つまり,
図3の例において,スタート地点には,第1の聖火と第2の聖火のみが存在する。
【0051】
図3に示された例において,第1のコンテンツID(C001)の最初の発信者は,A001というユーザIDで特定されるユーザとなる。このため,ユーザA001の端末(送信側端末)には,初期状態において第1のコンテンツID(C001)が記憶されている。他方,第2のコンテンツID(C002)の最初の発信者は,A002というユーザIDで特定されるユーザとなる。このため,ユーザA002の端末(送信側端末)には,初期状態において第2のコンテンツID(C002)が記憶されている。
【0052】
図3に示されるように,第1のコンテンツID(C001)の伝播経路を見ると,まず,ユーザA001は,場所P1において,ユーザA791に対し,第1のコンテンツID(C001)を送信している。このとき,ユーザA001が所持する端末が送信側端末1となり,ユーザA791が所持する端末が受信側端末2となる。これにより,ユーザA001からユーザA001に対して,第1の聖火が移されたことになる。また,ユーザA791が所持する端末は,第1のコンテンツID(C001)を受信することで,新たな送信側端末となる。続いて,ユーザA791は,場所P3において,ユーザA065に対し,コンテンツID(C001)を送信している。この場合には,ユーザA791が所持する端末が発信側端末1となり,ユーザA065が所持する端末が受信側端末2となる。これにより,ユーザA791からユーザA065に対して,第1の聖火が移されたことになる。また,ユーザA065が所持する端末は,第1のコンテンツID(C001)を受信することで,新たな送信側端末となる。これにより,ユーザA065は,さらに別のユーザに対し,第1のコンテンツID(C001)を発信できる。このようにして,第1のコンテンツID(C001)が割り当てられた第1の聖火というコンテンツが,ユーザ間を伝搬する。
【0053】
第2のコンテンツID(C002)についても,上述した第1のコンテンツID(C001)と同様である。例えば,
図3に示されるように,第2のコンテンツID(C002)の伝播経路を見ると,まず,ユーザA002は,場所P11において,ユーザA915に対し,第2のコンテンツID(C002)を送信している。このとき,ユーザA002が所持する端末が送信側端末1となり,ユーザA915が所持する端末が受信側端末2となる。これにより,ユーザA002からユーザA915に対して,第2の聖火が移されたことになる。また,ユーザA915が所持する端末は,第2のコンテンツID(C002)を受信することで,新たな送信側端末となる。続いて,ユーザA915は,場所P12において,ユーザA654に対し,第2のコンテンツID(C002)を送信している。この場合には,ユーザA915が所持する端末が発信側端末1となり,ユーザA654が所持する端末が受信側端末2となる。これにより,ユーザA915からユーザA654に対して,第2の聖火が移されたことになる。また,ユーザA654が所持する端末は,第2のコンテンツID(C002)を受信することで,新たな送信側端末となる。これにより,ユーザA654は,さらに別のユーザに対し,第2のコンテンツID(C002)を発信できる。このようにして,第2のコンテンツID(C002)が割り当てられた第2の聖火というコンテンツが,ユーザ間を伝搬する。
【0054】
上記したようなコンテンツIDの伝播状況は,逐一,管理データベース32に登録される。ここで,
図4は,管理データベース32のデータ構造の一例を示している。なお,
図4は,管理データベースに,
図3におけるコンテンツIDの伝播状況が記録された場合の一例を示している。
【0055】
図5に示されるように,管理データベース32には,コンテンツIDに関連付けて,そのコンテンツIDの授受が行われた近距離通信の日時,近距離通信の場所,及び近距離通信を行った送信側のユーザIDと受信側のユーザIDが記憶されている。つまり,コンテンツIDをキーデータとして,管理データベース32を参照すれば,そのコンテンツIDの授受が行われた場所,日時,ユーザを把握することが可能である。また,管理データベース32に記録されている送信側のユーザIDと受信側のユーザIDを参照すれば,どのユーザからどのユーザに対してコンテンツIDが送信されたかを把握することができる。例えば,
図5に示された管理データベース32を参照すると,ユーザA001が,ユーザA791及びユーザA846に対し,第1のコンテンツID(C001)を送信していることが判る。また,ユーザA001から第1のコンテンツID(C001)を受信したユーザA791は,さらにユーザA065及びユーザA552に対し,第1のコンテンツID(C001)を送信していることが判る。
【0056】
上記のように管理データベース32を構築することで,例えばデジタル聖火リレーシステムにおいて,聖火の伝播状況を把握することができる。すなわち,管理データベース32に記録されているデータを参照すれば,どの聖火が,何時,何処で,誰から,誰に対して移されたかを把握できる。さらに,管理データベース32に記録されているユーザIDを辿ることで,聖火が誰から誰に伝搬していくかを把握できる。さらに,管理データベース32に記録されている位置情報を時系列的に辿ることで,聖火が何処から何処へと運ばれていくかを把握することができる。
【0057】
図5は,管理データベース32に記録されている情報を利用して生成した地図情報の例を示している。
図5に示されるように,管理サーバ3の管理制御部30は,管理データベース32に記憶されているデータを可視化した地図情報を生成することが好ましい。例えば,
図5の例では,第1のコンテンツID(C001)の割り当てられた第1の聖火が伝搬する状況を,地図画像の上に表示して可視化している。
【0058】
具体的に説明すると,管理制御部30は,地図情報を生成するにあたり,まず公知の地図画像を用意する。地図画像は,予め管理サーバ3の記憶部に記憶されていてもよいし,適宜インターネットからダウンロードしたものであってもよいし,地図情報を提供するウェブサイトから提供を受けたものであってもよい。
【0059】
続いて,管理制御部30は,地図画像の上であって,管理データベース32に記憶されている位置情報により特定される位置に,プロットを配置する。管理制御部30は,地図画像の上に,1つのコンテンツIDに関連付けられているプロットのみを配置することとしてもよいし,複数のコンテンツIDに関連付けられているプロットを同時に配置することとしてもよい。
図5に示された例では,第1のコンテンツID(C001)に関連付けられたプロットのみを,地図画像上に配置している。この地図画像上に配置されたプロットは,ユーザ間でコンテンツID(聖火)のやり取りが行われた場所を示している。
【0060】
続いて,管理制御部30は,管理データベース32において位置情報に関連付けて記憶されているコンテンツIDに基づいて,同じコンテンツIDに関連付けられている位置情報によって特定される位置に配置されたプロット同士を,互いに線で結び付ける。このとき,管理制御部30は,管理データベース32に記録されている位置情報と共に,送信側のユーザIDと受信側のユーザIDを参照して,コンテンツIDの授受が行われた順序に従って,プロット同士を線で結び付けることが好ましい。例えば,
図3〜
図5に示された例において,場所P1においては,ユーザA001からユーザA791に対して,第1のコンテンツID(C001)が送信されている。その後,第1のコンテンツID(C001)を受信したユーザA791は,場所P3において,ユーザA065に対し,この第1のコンテンツID(C001)を送信している。このように,これらの位置情報と,送信側のユーザIDと,受信側のユーザIDとを参照すれば,少なくとも,ユーザA791が,場所P1から場所P3に移動したことが判る。そこで,管理制御部30は,
図5に示されるように,地図画像上において,場所P1に配置したプロットと場所P3に配置したプロットとを線で結び付ける。これにより,ユーザA791の移動の状況を,地図画像上に可視的に示すことができる。例えば,ユーザA791は,ユーザA001から聖火を受け継いだ聖火ランナーである。すなわち,聖火ランナーであるユーザA791は,場所P1においてユーザ001から聖火を受け継ぎ,場所P3においてユーザA065に聖火を受渡している。このため,場所P1と場所P3を線で結ぶことで,聖火ランナーであるユーザA791の走行距離を可視化できる。同様の手順で,管理制御部30は,管理データベース32に記録されている情報を利用して,地図画像上にプロットと線を描画し,ユーザが視覚的にコンテンツID(聖火)の伝播状況を把握しやすい地図情報を生成することが好ましい。なお,ここにう「線」には,直線だけでなく,矢印や曲線が含まれる。
【0061】
また,
図5に示されるように,地図画像上に配置されたプロットには,それぞれ,そのプロットが示す場所においてコンテンツIDの送受信を行ったユーザID(送信側・受信側)と,コンテンツIDの送受信を行った日時情報が紐付けられている。このため,プロットを選択すれば,これらのユーザIDや日時情報がポップアップするようになっている。
【0062】
管理サーバ3は,上記のようにして生成した地図情報を,ユーザに提供することができる。例えば,
図2のブロック図に示されるように,送信側端末1は,送信側の送受信部14を介して,管理サーバ3に対し,管理データベース32の照会を依頼する情報を送信する。この依頼を受け取った管理サーバ3は,上記のようにして生成した地図情報を送信側端末1に提供する。送信側端末1は地図情報を受信し,送信側の表示部15に地図情報を表示する。これにより,送信側端末1のユーザは,コンテンツID(聖火)の伝播状況が示された地図情報を確認することができる。従って,ユーザは,自分が参加した聖火リレーの状況を分かりやすく把握することができるようになる。
【0063】
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
【0064】
例えば,上記の実施形態では,受信側端末1が管理サーバに向けて,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを送信する形態について説明した。ただし,この変形例として,送信側端末1が,管理サーバ3に向けて,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを送信することとしてもよい。すなわち,送信側端末1は,受信側端末2に対し,送信側の近距離通信部12を介して,少なくともコンテンツIDを受信側端末2に向けて発信する。受信側端末2は,受信側の近距離通信部22を介して,送信側端末1からコンテンツIDを受信すると共に,受信側のユーザID(第2のユーザID)を送信側端末1に向けて発信する。送信側端末1は,送信側の近距離通信部12によって受信側のユーザIDを受信し,送信側の近距離通信部12によって受信した受信側のユーザIDと共に,送信側の送受信部14を介して,送信側のユーザID(第1のユーザID)及びコンテンツIDを管理サーバ3に向けて送信する。管理サーバ3は,送信側端末1から,コンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを受信するとともに,これらのコンテンツID,第1のユーザID,及び第2のユーザIDを,互いに関連付けて管理データベース32に記憶する。本発明では,このように情報処理を行うこともできる。
【0065】
また,例えば,上記の実施形態では説明を省略したが,管理サーバ3は,ユーザの個人情報を管理するためのプロフィールデータベースを備えていてもよい。このプロフィールデータベースには,ユーザIDに関連付けて,そのユーザの氏名や,年齢,性別,職業等の個人情報が記憶されている。管理サーバ3は,このプロフィールデータベースを参照して,コンテンツID(聖火)の伝播状況を示す地図情報に,各ユーザの個人情報を含めることも可能である。