特許第6268041号(P6268041)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6268041
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】工作機械のチップコンベア
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/00 20060101AFI20180115BHJP
   B65G 19/14 20060101ALI20180115BHJP
【FI】
   B23Q11/00 S
   B23Q11/00 U
   B65G19/14 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-112908(P2014-112908)
(22)【出願日】2014年5月30日
(65)【公開番号】特開2015-226943(P2015-226943A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2017年1月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000146847
【氏名又は名称】DMG森精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087619
【弁理士】
【氏名又は名称】下市 努
(72)【発明者】
【氏名】西木 孝浩
(72)【発明者】
【氏名】西澤 丈典
【審査官】 山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−184641(JP,U)
【文献】 実開平02−063950(JP,U)
【文献】 特開2001−079730(JP,A)
【文献】 特開2003−251542(JP,A)
【文献】 実開昭62−007348(JP,U)
【文献】 実開平03−051712(JP,U)
【文献】 特開2010−083671(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102011118404(DE,A1)
【文献】 独国特許出願公開第2707730(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/00,
B65G 19/00−19/30,17/06−17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
切屑落下口と切屑搬出口とを有するケーシングと、環状をなす駆動チェンに掻き板を間隔を開けて固定してなり、前記ケーシング内に、前記切屑落下口から切屑搬出口に渡るように配設された切屑搬送機構とを備え、
前記切屑落下口からケーシング内に落下した切屑を前記切屑搬送機構により前記切屑搬出口に搬送するようにした工作機械のチップコンベアにおいて、
前記ケーシング内に、該ケーシング内を上下に仕切る仕切り板を、前記駆動チェンの切屑落下口側部分と底壁側部分との間に位置するように配設すると共に、該仕切り板の前記切屑落下口の下方に位置する切屑落下口下方部分を開閉可能に構成し、前記切屑を、前記切屑落下口下方部分の開状態では前記ケーシングの底壁上に落下させ、前記切屑落下口下方部分の閉状態では前記仕切り板上に落下させ、
前記切屑搬送機構の、前記切屑落下口下方部分の開状態での搬送方向と、前記切屑落下口下方部分の閉状態での搬送方向とを逆方向とし、
前記切屑落下口下方部分の開状態では、前記ケーシングの底壁上の切屑を前記掻板で掻くことにより前記搬出口に搬送し、前記切屑落下口下方部分の閉状態では前記仕切り板上の切屑を前記掻板で掻くことにより前記搬出口に搬送する
ことを特徴とする工作機械のチップコンベア。
【請求項2】
請求項1に記載の工作機械のチップコンベアにおいて、
前記切屑搬送機構は、一対の環状の駆動チェンに掻き板を所定間隔を開けて架け渡し固定してなるものであり、
前記仕切り板の前記切屑落下口の下方部分を着脱可能に取り付け、前記隣接する掻き板同士の間から取り外し可能とした
ことを特徴とする工作機械のチップコンベア。
【請求項3】
請求項1に記載の工作機械のチップコンベアにおいて、
前記仕切り板の前記切屑落下口の下方部分を、前記仕切り板の前記下方部分に隣接する部分に位置するようにスライド可能とした
ことを特徴とする工作機械のチップコンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの機械加工により発生した切屑を機外に搬出するようにした工作機械のチップコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のチップコンベアでは、ケーシング内に配設された仕切り板上に切屑を落下させ、該仕切り板上の切屑を駆動チェンに固定された掻き板により掻き出すことで機外に搬出するようにしている。この場合、仕切り板からケーシングの底壁に落ちた切屑は、前記掻き板により仕切り板に戻すことにより搬出するようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−79730号公報
【特許文献2】特開2002−331438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来技術のようなタイプでは、加工するワークの材質等によっては、切屑が切削液槽中を浮遊してしまい、仕切り板の上に落ちてきた切屑を掻き板で掻き出すだけでは十分に除去できない場合がある。
【0005】
ここで、仕切り板を備えずにケーシングの切削液槽の底部に落ちてきた切屑を掻き板で掻き出すタイプのものもあるが、それぞれを専用のチップコンベアとして製作していたため、コスト高となると共に、ユーザは主にどのようなワークを加工するのかを考慮のうえチップコンベアのタイプを選別する必要があった。
【0006】
本発明は、前記従来の実情に鑑みてなされたもので、仕切り板上に落ちてきた切屑及びケーシングの底壁部に浮遊する切屑を確実に搬出でき、かつ加工するワークの材質等を考慮した選別を不要にできると共に、コスト低減を図ることができる工作機械のチップコンベアを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、切屑落下口と切屑搬出口とを有するケーシングと、環状をなす駆動チェンに掻き板を間隔を開けて固定してなり、前記ケーシング内に、前記切屑落下口から切屑搬出口に渡るように配設された切屑搬送機構とを備え、
前記切屑落下口からケーシング内に落下した切屑を前記切屑搬送機構により前記切屑搬出口に搬送するようにした工作機械のチップコンベアにおいて、
前記ケーシング内に、該ケーシング内を上下に仕切る仕切り板を、前記駆動チェンの切屑落下口側部分と底壁側部分との間に位置するように配設すると共に、該仕切り板の前記切屑落下口の下方に位置する切屑落下口下方部分を開閉可能に構成し、前記切屑を、前記切屑落下口下方部分の開状態では前記ケーシングの底壁上に落下させ、前記切屑落下口下方部分の閉状態では前記仕切り板上に落下させ、
前記切屑搬送機構の、前記切屑落下口下方部分の開状態での搬送方向と、前記切屑落下口下方部分の閉状態での搬送方向とを逆方向とし、
前記切屑落下口下方部分の開状態では、前記ケーシングの底壁上の切屑を前記掻板で掻くことにより前記搬出口に搬送し、前記切屑落下口下方部分の閉状態では前記仕切り板上の切屑を前記掻板で掻くことにより前記搬出口に搬送する
ことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の工作機械のチップコンベアにおいて、
前記切屑搬送機構は、一対の環状の駆動チェンに掻き板を所定間隔を開けて架け渡し固定してなるものであり、前記仕切り板の前記切屑落下口の下方部分を着脱可能に取り付け、前記隣接する掻き板同士の間から取り外し可能としたことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載の工作機械のチップコンベアにおいて、
前記仕切り板の前記切屑落下口の下方部分を、前記仕切り板の前記下方部分に隣接する部分に位置するようにスライド可能としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明に係るチップコンベアによれば、ケーシング内を上下に仕切る仕切り板の切屑落下口の下方部分を開閉可能とし、該仕切り板の開状態での搬送方向と、閉状態での搬送方向とを逆方向としたので、仕切り板の閉状態では、仕切り板に落下した切屑を切屑搬出口方向に移動する掻き板により搬出することとなる。一方、開状態では、切屑が仕切り板の開口を通ってケーシングの底部に落下することとなり、底部に浮遊沈殿する切屑を切屑搬出口方向に移動する掻き板により仕切り板を介さずに搬出することとなる。
【0011】
このように本発明では、切屑搬送機構の搬送方向を仕切り板の開閉状態に応じて切り換えるだけで仕切り板上に落下した切屑の搬出と、ケーシングの底部に浮遊沈殿する切屑の搬出とを行なうことができる。これにより加工するワークの材質等を考慮した選別を不要にでき、タイプ別にチップコンベアを製作する必要はなく、ひいてはコストの低減が可能となる。
【0012】
請求項2の発明では、前記仕切り板の切屑落下口の下方部分を着脱可能とし、該下方部分を隣接する掻き板同士の間から取り外し可能としたので、仕切り板の切屑落下口の下方部分の開閉作業を容易確実に行なうことができる。
【0013】
請求項3の発明では、仕切り板の切屑落下口下方部分を、該仕切り板の下方部分に隣接する部分に位置するようにスライド可能としたので、切屑落下口下方部分を取り出すことなく仕切り板の切屑落下口下方部分を開閉することができ、該開閉作業をより一層容易確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例1による工作機械のチップコンベアの斜視図である。
図2】前記チップコンベアの断面側面図である。
図3】前記チップコンベアの断面斜視図である。
図4】前記チップコンベアの断面正面図である。
図5】前記チップコンベアの断面斜視図である。
図6】本発明の実施例2によるチップコンベアの断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0016】
図1ないし図5は、本発明の実施例1による工作機械のチップコンベアを説明するための図である。本実施例において、前,後,左,右と記す場合は、機械正面から見た状態での前,後,左,右を意味する。
【0017】
図において、1は本実施例のチップコンベアを示している。このチップコンベア1は、主として、工作機械(不図示)によるワークの機械加工により発生した切屑aがワーク加工部に供給された切削液bと共に落下する切屑落下口2aと、前記切屑が搬出される切屑搬出口2bとを有するケーシング2と、該ケーシング2内に前記切屑落下口2aから切屑搬出口2bに渡るように配設された切屑搬送機構3とを備えている。
【0018】
前記切屑搬送機構3は、前記切屑落下口2aから落下した切屑aを、該切屑aから前記切削液bを分離させつつ切屑搬出口2bに搬送し、該切屑搬出口2bから機外に排出するように構成されている。この切屑搬出口2bの下方には切屑を回収するバケット(不図示)が配置されている。
【0019】
前記ケーシング2は、機械正面Aから見て、前後方向に延びる大略矩形箱状をなしており、手前側に配設され、切屑落下口2aから落下した切削液bを所定水位となるよう貯留する貯留部5と、該貯留部5に続いて後斜め上方に立ち上がるよう延びる搬送ダクト6と、該搬送ダクト6の上端部に続いて下方に延びる排出ダクト7とを有する。
【0020】
前記貯留部5は、略平坦面をなす底壁部5aと、該底壁部5aの左右縁から立ち上がる左右の側壁部5b,5bと、該側壁部5b,5bの上端間に架設された天壁部5cとを有する。この天壁部5cの手前側部分に前記切屑落下口2aが形成されている。なお、前記搬送ダクト6及び排出ダクト7についても前記貯留部5と略同様の構造となっている。
【0021】
前記切屑搬送機構3は、前記搬送ダクト6と排出ダクト7との境界部分に配置された左,右一対の駆動スプロケット8,8と、前記貯留部5内の手前側部分に配置された左,右一対のガイド部材9,9と、該左,右のガイド部材9,9と左,右の駆動スプロケット8,8にそれぞれ環状をなすように巻回された左,右の駆動チェン10,10と、該左,右の駆動チェン10,10に所定間隔をあけて架け渡して固定された多数の掻き板11とを有する。ここで、符号13及び14は、駆動チェン10のばたつきを防止するとともに、張力を調整するチェンガイドである。
【0022】
前記左,右の駆動スプロケット8,8は駆動軸8aに固定されており、該駆動軸8aは駆動モータ12により回転駆動される。
【0023】
前記貯留部5と搬送ダクト6との境界部分には、ドラムフィルタ15が配設されている。このドラムフィルタ15は、切削液bのみ通過させ、切屑aの通過を阻止する大きさの微細孔(不図示)が多数形成されたフィルタ本体15aと、該フィルタ本体15aに固定され、前記を駆動チェン10により回転駆動される回転ギヤ15bとを有する。このフィルタ本体15a内に流入した切削液bは不図示のろ過装置を経て工作機械のワーク加工部に再度供給される。
【0024】
前記各掻き板11は、板金製又は樹脂製のものであり、後述する仕切り板17の上面に当接し、かつ搬送方向(反時計回り)Aに対して前傾姿勢をなすよう形成された正転掻き出し部11aと、該正転掻き出し部11aに続いて屈曲形成され、前記ケーシング2の底壁部5aの上面に当接し、かつ前記搬送方向Aと逆方向(時計回り)Bに対して前傾姿勢をなすよう形成された逆転掻き出し部11bとを有する。
【0025】
前記ケーシング2内には、該ケーシング2内を底壁部5a側と天壁部5c側とに上下に仕切る前記仕切り板17が配設されている。この仕切り板17は、金属製平板を多数並べて連結することにより形成されており、前記環状の駆動チェン10の下側部10aと上側部10bとの間に、かつ該上側部10bに近接するように配置されている。
【0026】
前記仕切り板17は、前記ケーシング2の左,右側壁部5b,5b内面にスペーサ18,18を介して取り付けられた略L字形状の左,右ブラケット19,19にボルト締め固定されている。
【0027】
前記仕切り板17の切屑落下口2aの下方部分には、開口17aが形成されており、該開口17aには蓋板20が仕切り板17と連続面をなすように、かつ開閉可能に配設されている。前記開口17aは、前記切屑落下口2aと大略同じ面積を有し、前記蓋板20は複数本のボルト22により前記左,右ブラケット19に取り外し可能に取り付けられている。
【0028】
前記蓋板20は、前記隣接する掻き板11′,11′同士の間から切屑落下口2aを通して外部に取り出し可能となっている。前記蓋板20を取り付けることで前記仕切り板17の切屑落下口2a下方部分は閉状態となり、蓋板20を取り外すことにより前記仕切り板17の切屑落下口2a下方部分は開状態となる。
【0029】
そして前記切屑搬送機構3では、前記蓋板20が閉状態にあるときは、各掻き板11をA方向に、つまり仕切り板17上の切屑aを搬送ダクト6内を通って切屑搬出口2bに搬送可能の方向に移動させ、開状態にあるときは、各掻き板11を前記A方向と逆のB方向に、つまり底壁部5a上の切屑を搬送ダクト6内を通って切屑搬出口2bに搬送可能の方向に移動させるように駆動モータ12の回転方向が切替え制御される。
【0030】
例えば、機械加工により発生した切屑aが比較的長い場合は、蓋板20を取り付けて閉状態とする。この切屑a及びワーク加工部に供給された切削液bが切屑落下口2aから仕切り板17の蓋板20上に落下する。駆動モータ12により左,右の駆動チェン10が反時計回りであるA方向に回転駆動され、各掻き板11の正転掻き出し部11aが蓋板20及び仕切り板17の上面に当接しつつ移動し、切屑を搬送ダクト6を介して連続的に切屑搬出口2bに搬送し、排出ダクト7から機外に排出する。この場合、切屑a及び切削液bが搬送ダクト6内を上昇する間に切屑aに付着した切削液bは自重により貯留部5に流下する。また貯留部5内の切削液bは、ドラムフィルタ15により回収され、浄化された後、再びワーク加工部に供給される。
【0031】
一方、切屑が微細切粉の場合は、蓋板20を取り外して開状態とする。この微細切粉及び切削液がケーシング2内に落下し、微細切粉が切削液中を浮遊しつつケーシング2の底壁部5a上に沈殿する。左,右の駆動チェン10が時計回りであるB方向に回転駆動され、各掻き板11の逆転掻き出し部11bが底壁部5aの上面に当接しつつ移動し、微細切粉を搬送ダクト6を介して連続的に切屑搬出口2bに搬送する。
【0032】
ここで、切削液中に浮遊する微細切粉の一部は、ドラムフィルタ15周りに溜まり易く、目詰まりの原因となる。この場合、A方向のみの運転では、ドラムフィルタ15に溜まった微細切粉を除去することが困難であるが、逆のB方向に運転することにより除去することが可能となる。
【0033】
本実施例によれば、ケーシング2内を上下に仕切る仕切り板17の切屑落下口2aの下方部分を蓋板20により開閉可能とし、該蓋板20を取り付けて閉状態とした場合は搬送方向をA方向とし、蓋板20を取り外して開状態とした場合は逆のB 方向としたので、仕切り板17の蓋板20が閉状態では、仕切り板17の蓋板20上に落下した切屑aを各掻き板11の正転掻き出し部11aにより搬出する。一方、蓋板20を取り外して開状態としたときには、切屑が仕切り板17の開口17aを通ってケーシング2の底壁部5aに直接落下することとなり、底壁部5aに浮遊沈殿する切屑を仕切り板17を介さずに搬出することとなる。
【0034】
このように本実施例では、切屑搬送機構3の駆動モータ12の回転方向を切り換えるだけで仕切り板17上に落下した切屑の搬出と、ケーシング2の底壁部5aに浮遊する切屑の搬出とを行なうことができる。これにより加工するワークの材質等を考慮したチップコンベアの選別を不要にでき、ひいてはタイプ別にチップコンベアを製作する必要はなく、その結果、コストの低減が可能となる。
【0035】
本実施例では、前記仕切り板17の切屑落下口2aの下方に配設された蓋板20を着脱可能とし、該蓋板20を隣接する掻き板11′,11′同士の間から切屑落下口2aを介して機外に取り出し可能としたので、切屑落下口下方部分の開閉作業を容易確実に行なうことができる。
【実施例2】
【0036】
図6(a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施例2による蓋板の開閉状態を示す図である。図中、図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0037】
本実施例は、仕切り板17のケーシング2の切屑落下口2aの下方の開口17aに配置された蓋板20を、前記仕切り板17の蓋板20に隣接する部分17′の下側に位置するようにスライド可能とした例である。
【0038】
前記仕切り板17の隣接部分17′の下側には、蓋板20をスライド可能に案内支持するレール部材25が取り付けられている。開状態とする場合は、ボルトを取り外して蓋板20をレール部材25上にスライドさせて該レール部材25に固定する。
【0039】
本実施例では、仕切り板17の切屑落下口2a下方に配設された蓋板20を、該仕切り板17に隣接する部分17′の下側に位置するようにスライド可能としたので、蓋板20を機外に取り出すことなく仕切り板17の切屑落下口下方部分を容易確実に開閉することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 チップコンベア
2 ケーシング
2a 切屑落下口
2b 切屑搬出口
3 切屑搬送機構
10 駆動チェン
11 掻き板
17 仕切り板
20 蓋板(下方部分)
a 切屑
A 閉状態での搬送方向
B 開状態での搬送方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6