特許第6268204号(P6268204)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6268204
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】保育器
(51)【国際特許分類】
   A61G 11/00 20060101AFI20180115BHJP
【FI】
   A61G11/00 Z
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-3344(P2016-3344)
(22)【出願日】2016年1月12日
(65)【公開番号】特開2017-123905(P2017-123905A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2016年2月17日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390022541
【氏名又は名称】アトムメディカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】若林 啓介
(72)【発明者】
【氏名】小林 健治
(72)【発明者】
【氏名】大橋 正明
(72)【発明者】
【氏名】松原 一郎
(72)【発明者】
【氏名】松原 照巳
【審査官】 井出 和水
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−018223(JP,A)
【文献】 特開2010−088466(JP,A)
【文献】 米国特許第05308310(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
児収容空間の周壁部に設けられている手入れ窓と、往復回動によって上記手入れ窓を開放および閉鎖することができる手入れ扉と、上記手入れ扉を往復回動可能に保持することができるようにするために上記周壁部に取り付けられている基枠と、上記閉鎖のための閉鎖位置に上記手入れ扉を保持することができるラッチ機構とを備え、
上記手入れ扉の内側面にこの内側面の外周囲にほぼ沿って形成されているほぼリング状の挿入用溝部と、上記基枠に形成されているほぼリング状の外周部とをさらに備え、
上記手入れ扉が上記閉鎖位置に保持されているときには、上記ほぼリング状の外周部のほぼリング状の先端部が上記ほぼリング状の挿入用溝部にほぼリング状に挿入されかつ押し当てられることで上記周壁部と上記手入れ扉との気密性が確保されるように係合されていることを特徴とする保育器。
【請求項2】
上記ほぼリング状の先端部の厚みが、3〜4.6mmの範囲であり、
上記ほぼリング状の先端部の先端面のほぼ平坦な中央部の幅が、0.64〜0.96mmの範囲であり、
上記ほぼリング状の先端部の上記先端面の左右両側のそれぞれの円弧面の半径が、1.2〜1.8mmの範囲であり、
上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅が、5〜7.6mmの範囲であり、
上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅方向における円弧状の傾斜面の半径が、3.2〜4.8mmの範囲であり、
上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅に対する上記ほぼリング状の先端部の厚みの比が、0.48〜0.72の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の保育器。
【請求項3】
上記ほぼリング状の外周部の内側面が上記児収容空間の側から外部空間の側に向かって尻すぼまりになるように傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の保育器。
【請求項4】
上記尻すぼまりになるように傾斜している傾斜角度が、3°〜7°の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の保育器。
【請求項5】
上記基枠がプラスチック材料によって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の保育器。
【請求項6】
上記保育器が閉鎖型保育器であることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の保育器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、児収容空間の周壁部に設けられている手入れ窓と、往復回動によって上記手入れ窓を開放および閉鎖することができる手入れ扉と、上記手入れ扉を往復回動可能に保持することができるようにするために、上記周壁部に取り付けられている基枠と、上記閉鎖のための閉鎖位置に上記手入れ扉を保持することができるラッチ機構とを備えている保育器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている保育器(以下、「特許文献1の保育器」という。)は、児収容空間の周壁部に設けられている手入れ窓と、往復回動によって上記手入れ窓を開放および閉鎖することができる手入れ扉と、上記手入れ扉を往復回動可能に保持することができるようにするために、上記周壁部に取り付けられている基枠と、上記閉鎖のための閉鎖位置に上記手入れ扉を保持することができるラッチ機構とを備えている。そして、上記ラッチ機構は、上記児収容空間の周壁部の付近において上記保持を行う保持位置と上記保持を解除する解除位置との間で回動するラッチレバーと、上記ラッチレバーの支持軸の軸心と同一または平行な軸心を中心として回動することによって、上記ラッチレバーを上記解除位置まで回動させる操作レバーとを備えている。したがって、特許文献1の保育器によれば、取扱者の手の指以外の部分(例えば、肘)で操作して手入れ扉を往回動させることによって、手入れ窓を容易に開放することができるにもかかわらず、このような操作によって新生児などの児の体調に変調を来す恐れが少ない。
【特許文献1】特開2012−85908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の保育器においては、手入れ窓の外周囲の付近に位置している基枠と、手入れ扉との間に、手入れ窓の外周囲の付近と手入れ扉との間をほぼ気密に保持するためのシリコーンゴム製の環状パッキンを介在させるようにしている。具体的には、上記シリコーンゴム製の環状パッキンは、上記基枠に取り付けられている。このために、上記シリコーンゴム製環状パッキンに児の体液などの汚れが染み込んだ場合には、上記シリコーンゴム製環状パッキンを上記基枠から取り外してから消毒液に浸漬して清拭しなければならないので、長時間の浸漬消毒作業を行う必要があった。また、病院などの使用者側によっては、上記シリコーンゴム製環状パッキンが経年劣化しても、パッキンの交換を行わないために、保育器の児収容空間の気密機能が低下する恐れがあった。しかも、上記シリコーンゴム製環状パッキンには、このパッキンのコストが高いという問題もあった。
【0004】
本発明は、特許文献1の保育器における上述のような課題を比較的簡単な構成でもって効果的に解決したものである。
【特許文献1】特開2012−85908号公報
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、児収容空間の周壁部に設けられている手入れ窓と、往復回動によって上記手入れ窓を開放および閉鎖することができる手入れ扉と、上記手入れ扉を往復回動可能に保持することができるようにするために上記周壁部に取り付けられている基枠と、上記閉鎖のための閉鎖位置に上記手入れ扉を保持することができるラッチ機構とを備え、上記手入れ扉の内側面にこの内側面の外周囲にほぼ沿って形成されているほぼリング状の挿入用溝部と、上記基枠に形成されているほぼリング状の外周部とをさらに備え、上記手入れ扉が上記閉鎖位置に保持されているときには、上記ほぼリング状の外周部のほぼリング状の先端部が上記ほぼリング状の挿入用溝部にほぼリング状に挿入されかつ押し当てられることで上記周壁部と上記手入れ扉との気密性が確保されるように係合されていることを特徴とする保育器に係るものである。
【0006】
また、本発明は、その第1の観点においては、上記ほぼリング状の先端部の厚みが、3〜4.6mmの範囲であり、上記ほぼリング状の先端部の先端面のほぼ平坦な中央部の幅が、0.64〜0.96mmの範囲であり、上記ほぼリング状の先端部の上記先端面の左右両側のそれぞれの円弧面の半径が、1.2〜1.8mmの範囲であり、上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅が、5〜7.6mmの範囲であり、上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅方向における円弧状の傾斜面の半径が、3.2〜4.8mmの範囲であり、上記ほぼリング状の挿入用溝部の幅に対する上記ほぼリング状の先端部の厚みの比が、0.48〜0.72の範囲である。
【0007】
また、本発明は、その第2の観点においては、上記ほぼリング状の外周部の内側面が上記児収容空間の側から外部空間の側に向かって尻すぼまりになるように傾斜している。そして、本発明は、その第2の観点の第1の態様においては、上記尻すぼまりになるように傾斜している傾斜角度が、3°〜7°の範囲である。さらに、本発明は、その第3の観点においては、上記基枠がプラスチック材料によって構成されている。また、本発明は、その第4の観点においては、上記保育器が閉鎖型保育器である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、手入れ窓の外周囲の付近に位置している基枠と、手入れ扉との間に、手入れ窓の外周囲の付近と手入れ扉との間をほぼ気密に保持することができるシリコーンゴム製などの環状パッキンを介在させる必要が特にない。このために、シリコーンゴム製などの環状パッキンに児の体液などの汚れが染み込んだ場合のように、シリコーンゴム製などの環状パッキンを上記基枠から取り外してから消毒液に浸漬して清拭する必要が特にないので、長時間の浸漬消毒作用を行う必要もない。したがって、シリコーンゴム製などの環状パッキンを用いている場合のように、病院などの使用者の側が上記清拭を行わないために環状パッキンが経年劣化して、保育器の児収容空間の気密機能などが低下する恐れが特にない。しかも、上述のように比較的コストの高いシリコーンゴム製などの環状パッキンを特に用いる必要がないから、保育器の製造価格の低下や保育器の使用経費の低下を達成することができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明によれば、ほぼリング状の先端部が、ほぼリング状の挿入用溝部に嵌合するのではなくて、ほぼリング状の挿入用溝に単に挿入されるだけであるので、ほぼリング状の挿入用溝部やほぼリング状の先端部が上記挿入によって損傷する恐れが少ない。そして、請求項3に係る発明によれば、基枠に形成されているほぼリング状の外周部の下方付近の内側面に水滴などの液滴が付着しても、このような液滴が、主として、児収容空間の側に向って流れ込むので、外部空間の側に向って流れ出すことはあまりない。また、請求項4に係る発明によれば、請求項3に係る発明によって奏する上述の効果をさらに良好に奏することができる。そして、請求項5に係る発明によれば、児収容空間の周壁部に取り付けられる基枠の内側面が上記液滴などによって多少汚れても、この汚れが落ち易くて清拭が容易である。さらに、請求項6に係る発明によれば、保育器が閉鎖型の保育器であるから、児収容空間内に外気が入り込み難い保育器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明を閉鎖型保育器に適用した一実施例における保育器の斜視図である。(実施例1)
図2図1に示す保育器における左側の手入れ扉機構の斜視図である。(実施例1)
図3図2に示す手入れ扉機構の正面図である。(実施例1)
図4図3のA−A線における断面図である。(実施例1)
図5A図4に示すラッチ機構の付近の拡大横断面図である。(実施例1)
図5B図5Aに示すラッチ機構の付近の一部分をハッチングを省略して示す拡大横断面図である。(実施例1)
図6】ラッチレバーがラッチ解除位置まで往回動している状態での、図4に示すラッチ機構の付近の図5Aと同様の横断面図である。(実施例1)
図7図5Aに示すラッチ機構の付近の分解斜視図である。(実施例1)
図8図1に示す保育器における手入れ扉の回動支持機構の付近の、手入れ扉が開放されている状態での部分的な横断面図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0011】
つぎに、本発明を閉鎖型保育器に適用した一実施例を、「1、保育器全体の概略的な説明」および「2、手入れ扉の説明」に項分けして、図1図8を参照しつつ説明する。
【0012】
1、保育器全体の概略的な説明
【0013】
閉鎖型保育器11は、図1に示すように、平面的に見てほぼ長方形状(換言すれば、ほぼ直方体形状)などの保育器基台12と、この保育器基台12のほぼ外周囲に沿ってこの保育器基台12上に立設されているほぼ直方体形状などのエンクロージャ13と、保育器基台12をそのほぼ上面に取り付け固定している保育器基台支持手段または保育器基台支持機構としての台車14とをそれぞれ備えている。そして、エンクロージャ13は、取り付けおよび取り外しがそれぞれ容易なように、保育器基台12上に取り付け固定されている。また、台車14の下側面のほぼ四隅のそれぞれには、保育器11を移動させるのに用いられる車輪15がそれぞれ取付け支持されている。なお、保育器基台12は、必要に応じて、取付けおよび取外しがそれぞれ容易なように台車14に取り付け固定されていてもよいし、一旦取付けられた後には容易に取り外しができないように取り付け固定されていてもよい。例えば、保育器基台12は、ボルトとナットとから成る連結具(図示せず)によって、台車14に比較的容易に取り外しが可能なように取り付け固定されていてもよい。
【0014】
エンクロージャ13は、図1に示すように、このエンクロージャ13に収容されている児の頭側の壁部を構成している第1の固定側の周壁部としての頭側の周壁部(換言すれば、エンクロージャ13の長く延在する長さ方向に延在している一対の周壁部のうちの一方の側の周壁部)21と、児の脚側の壁部を構成している第2の固定側の周壁部としての脚側の周壁部(換言すれば、エンクロージャ13の長く延在する長さ方向に延在している一対の周壁部のうちの他方の側の周壁部であって、第1の周壁部21にほぼ対向している第2の周壁部)22と、第1の可動側の周壁部としての前側の周壁部(児の右側の周壁部であって、エンクロージャ13の短く延在する幅方向に延在している一対の周壁部のうちの一方の側の周壁部である第3の周壁部)23と、第2の可動側の周壁部としての後側の周壁部(児の左側の周壁部であって、エンクロージャ13の短く延在する幅方向に延在している一対の周壁部のうちの他方の側の周壁部である第4の周壁部)24と、これらの周壁部21〜24によって囲まれている児収容空間25の上面のほぼ全体を覆うように配設されている天面フード26とをそれぞれ備えている。なお、エンクロージャ13は、そのほぼ全体がほぼ透明、ほぼ半透明などであってよい。そして、周壁部21〜24および天面フード26のそれぞれは、例えば、ほぼ透明、ほぼ半透明などのポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などのほぼ透明、ほぼ半透明などの熱可塑性合成樹脂、ほぼ透明、ほぼ半透明などのその他の合成樹脂などのほぼ透明、ほぼ半透明などの材料から、構成されていてよい。
【0015】
図1に示す台車14は、そのほぼ全体がスチール製などの金属製などであってよく、また、ほぼ直方体形状などのほぼ箱形の形状などであってよい。そして、台車14は、前側の面27などの少なくとも1つの側面のほぼ全体などが開口することによって形成されている開口部32を有する台車本体31と、この台車本体31の開口部32を開閉するために、この台車本体31に回動可能にそれぞれ取り付けられている左右一対の開閉扉33a、33bとをそれぞれ備えている。なお、左側の開閉扉33aは、台車本体31の前側で左側の端部の付近を回動支点として往復回動し得るように、台車本体31に取り付けられている。また、前側で右側の開閉扉33bは、台車本体31の前側で右側の端部の付近を回動支点として往復回動し得るように、台車本体31に取り付けられている。
【0016】
保育器基台12の左側の壁部34および右側の壁部35のそれぞれの上部の付近の外側面には、図1に示すように、左側の把手部36および右側の把手部37がそれぞれ取り付け固定されている。なお、左側および右側の把手部36、37は、扁平なほぼU字形状などであってよい。そして、これらの把手部36、37のそれぞれの両端部は、左側の壁部34および右側の壁部35のそれぞれに、取り付け固定または一体成形されていてよい。さらに、保育器基台12の左側の側面部には、加湿器ユニット41が、引き抜きなどによって保育器基台12から取り出すことができるように、着脱可能に装着されている。そして、保育器基台12の右側の側面部には、エンクロージャ13の内部に配設されている臥床架(換言すれば、臥床台−図示せず)の頭側の部分から脚側の部分に掛けての傾斜角度を調整するのに用いられる角度調整用摘み42が、配設されている。
【0017】
頭側の周壁部21は、図1に示す脚側の周壁部22とほぼ同一の大きさでかつほぼ同一の形状(ただし、図1においては、両者がほぼ左右対称的になるようにほぼ向き合った状態で配置されている。)であってよい。そして、頭側の周壁部21および脚側の周壁部22のそれぞれの中央部分には、布製などの絞り面を含む絞り窓形成部材(換言すれば、絞り蓋)43が取り付けられている手挿入用開口44が形成されている。また、頭側の周壁部21および脚側の周壁部22のそれぞれの前側の部分および後側の部分のそれぞれには、切り込み(図示せず)が形成されている。そして、これらの切り込みのそれぞれには、グロメット部材45がそれぞれ取り付けられている。なお、頭側の周壁部21および脚側の周壁部22のそれぞれの上端部の付近には、前後一対のラッチ機構46のそれぞれの被係合部が、一体成形などによってそれぞれ配設されている。そして、頭側の周壁部21の後側の端部および脚側の周壁部22の前側の端部のそれぞれの上端部の付近には、第1のラッチ機構47の被係合部としてのラッチ受け部51が一体成形などによって配設されている。また、頭側の周壁部21のうちの後側の端部の付近でかつ上側の端部の付近には、酸素センサなどの補助的な器具を取り付けるための開口(図示せず)が形成されている。
【0018】
図1に示す前側の周壁部23は、後側の周壁部24とほぼ同一の大きさでかつほぼ同一の形状(ただし、図1においては、両者がほぼ左右対称的になるようにほぼ向かい合った状態で配置されている。)であってよい。そして、前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれの左側の部分および右側の部分のそれぞれには、左側の手入れ窓52および右側の手入れ窓53がそれぞれ配設されている。また、前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれの左側の部分および右側の部分のそれぞれには、左側の手入れ窓52および右側の手入れ窓53のそれぞれを開放したり閉鎖したりすることがそれぞれできかつそれぞれほぼ透明であってよい左側の手入れ扉54および右側の手入れ扉55がそれぞれ配設されている。なお、符号56は、左側および右側の手入れ扉54、55のそれぞれの回動支軸機構である。そして、符号57は、左側および右側の手入れ扉54、55のそれぞれのラッチ機構である。
【0019】
保育器基台12の前側の部分61および後側の部分62のそれぞれの上端部の付近の左右両側の部分の付近には、図1に示すように、左側のヒンジ部63および右側のヒンジ部64が回動軸部(図示せず)によって往復回動可能(換言すれば、外側に向かって往回動可能でかつ内側に向って復回動可能)に配設されている。そして、前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれには、これらの周壁部23、24が閉鎖状態になっているときに天面フード26の前側および後側の下端部のそれぞれと係合する左右一対の第2のラッチ機構65が、それぞれ配設されている。また、前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれの左側の端部の付近でかつ上側の端部の付近には、第1のラッチ機構47の係合部としてのラッチレバー66がそれぞれ配設されている。そして、前側または後側の周壁部23、24を開放するときには、ラッチレバー66を往動操作することによって、これらのラッチレバー66を被係合部としてのラッチ受け部材51から離脱させた後に、前側または後側の周壁部23、24を開放させればよい。
【0020】
天面フード26は、図1に示すように、ほぼ四角錐台形状などであってよく、そして、その下面が全面的に開口している中空体であってよい。なお、頭側の周壁部21、脚側の周壁部22、前側の周壁部23および後側の周壁部24によって、平面的に見てほぼ長方形状(換言すれば、上面および下面のそれぞれがほぼ全体的に開口しているほぼ角筒形状)などの周囲枠部71が構成されている。そして、周囲枠部71と、この周囲枠部71の上面開口を選択的に覆うことができる天面フード26とによって、エンクロージャ13が構成されている。さらに、天面フード26の頭側の端部および脚側の端部のそれぞれの前側の部分および後側の部分のそれぞれには、前後一対のラッチ機構46の係合部78がそれぞれ配設されている。
【0021】
図1に示す前側の周壁部23、頭側の周壁部21、後側の周壁部24および脚側の周壁部22によって、上端および下端がそれぞれほぼ全面的に開口している周囲枠部71が構成されている。そして、周囲枠部71の上端開口のほぼ全面は、天面フード26によって覆われている。また、天面フード26の左側の下端部および右側の下端部のそれぞれは、前後一対のラッチ機構46のそれぞれによって、頭側の周壁部21および脚側の周壁部22にそれぞれ取り付け固定されている。このために、天面フード26の頭側の壁部72および脚側の壁部73のそれぞれが、周囲枠部71の頭側の周壁部21および脚側の周壁部22のそれぞれに連結されている。そして、天面フード26の頭側の壁部72および脚側の壁部73のそれぞれの下端部は、頭側および脚側のそれぞれの前後一対のラッチ機構46によって、周囲枠部71の頭側および脚側の周壁部21、22のそれぞれの上端部に、それぞれ取外し可能な状態でもって、取り付け固定されることができる。
【0022】
前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれを図1に示す復回動位置に確実に保持するために、第2のラッチ機構65が、前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれに配設されている。なお、第2のラッチ機構65を図1に示すほぼ直立した状態以外の状態(例えば、ほぼ下垂した状態またはほぼ横倒しの状態)にしておいてから、前側または後側の周壁部23、24のそれぞれを開放位置から閉鎖位置に回動させた後に、第2のラッチ機構65のそれぞれを回動操作することによって、第2のラッチ機構65のそれぞれをほぼ直立した状態にすることができる。そして、この回動操作によって、前側または後側の周壁部23、24を閉鎖位置に確実にかつ簡単にロックすることができる。また、上述の場合とは逆の操作を行うことによって、上記ロックを解除することができる。なお、前側または後側の壁部23、24のそれぞれを開放させたいときには、上記ロック解除を行った後に、ラッチレバー66をラッチ受け部材51から離脱させてから、前側および後側の周壁部23、24のそれぞれを往回動させればよい。
【0023】
2、手入れ扉機構の説明
【0024】
前側の周壁部23および後側の周壁部24のそれぞれには、図1に示すように、左側の手入れ扉機構74および右側の手入れ扉機構75がそれぞれ配設されている。なお、前側の周壁部23の右側の手入れ扉機構75は、前側の周壁部23の左側の手入れ扉機構74とは、ほぼ左右対称的である。そして、後側の周壁部24の左側の手入れ扉機構は、後側の周壁部24の右側の手入れ扉機構とは、ほぼ左右対称的である。また、後側の周壁部24の左側の手入れ扉機構は、前側の周壁部23の右側の手入れ扉機構75とは、ほぼ前後対称的である。さらに、後側の周壁部24の右側の手入れ扉機構は、前側の周壁部23の左側の手入れ扉機構74とは、ほぼ前後対称的である。したがって、以下において、前側の周壁部23の左側の手入れ扉機構74について詳細に説明し、前側の周壁部23の右側の手入れ扉機構75および後側の周壁部24の左右両側の手入れ扉機構のそれぞれについての詳細な説明は、いずれも省略する。
【0025】
手入れ扉機構74は、図2図4などに示すように、左側の手入れ扉54と、左側の手入れ扉54をほぼ往復回動可能に支持している回動支軸76を有する回動支軸機構56と、回動支軸76が取り付けられている基枠77と、基枠77の右側の側端部(換言すれば、ほぼ水平方向における一方の側端部)に配設されているラッチ機構57と、基枠77の左側の側端部(換言すれば、ほぼ水平方向における他方の側端部)を部分的に被覆しているほぼコ字状のカバー部材81とを備えている。そして、左側の手入れ扉54の左側の端部は、回動支軸76によって、基枠77に関節手にかつ回動可能に軸支されている。また、回動支軸76は、基枠77の左側の端部に突設されている軸受け部によって、その両端部をそれぞれ支持されている。さらに、左側の手入れ扉54の左右両側の端部のうちの一方の端部である左側の端部83は、その外観がほぼ丸太形状になるように太めに構成されている。そして、左側の端部83には、被軸支部を構成するための貫通孔84が形成されている。また、この貫通孔84には、回動支軸76が挿通されている。
【0026】
図4図5A図8などに示す基枠77のほぼリング状でほぼ凸状の外周部82の内側面は、保育器11の児収容空間25の側から外部空間の側に向かって尻すぼまりになるように、多少とも傾斜している。なお、上記傾斜角度θ1は、図示の実施例においては、図6に示すように約5°である。そして、上記傾斜角度θ1は、実用性の観点から見て一般的に、2°〜8°の範囲であるのが好ましく、3°〜7°の範囲であるのがさらに好ましく、4°〜6°の範囲であるのが最も好ましい。上述のように構成すれば、外周部82のうちの下方付近の内側面に水滴などの液滴が付着したときでも、このような液滴は、主として、児収容空間25の側に向かって流れ込むので、上記外部空間の側に向かって流れ出す恐れが少ない。なお、図4などに示す手入れ扉54および基枠77のそれぞれは、そのほぼ全体をほぼ透明またはほぼ半透明のABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などの合成樹脂、その他のほぼ透明またはほぼ半透明の材料から構成されることができる。特に、基枠77は、上記液滴などによる汚れが落ちやすくて清拭が容易でありかつ熱可塑性樹脂の一種であるABS樹脂を用いるのが好ましい。
【0027】
基枠77は、図4図8などに示すように、前側の周壁部23の外側面に沿って外周部82から左側(換言すれば、外側)に向かってほぼ一体的に延在している左側の支持板部85を備えている。そして、左側の支持板部85には、前側の周壁部23の外側面からさらに外側に向かってほぼ一体的に延在している断面がほぼU字形状の制動部86と、前側の周壁部23の外側面からさらに外側に向かってほぼ一体的に延在している支持部91とをそれぞれ備えている。なお、回動支軸76は、カバー部材81の内部に配置されるように左側の支持板部85にそれぞれ配設されている上下一対の取付け部(図示せず)によって、左側の支持板部85に取付け支持されている。そして、カバー部材81は、取付け部92、係合爪部93などによって、左側の支持板部85に取り付け固定されている。また、左側の支持板部85には、係合爪部93が挿入(換言すれば、係合)するための挿入用スリット94が配設されている。そして、支持部91には、取付け部92が当接するように構成されている。また、左側の支持板部85には、制動部86の先端部が出入り可能なように、開口95が形成されている。
【0028】
左側の手入れ扉54が図4に示すように閉鎖状態になっているときの手入れ扉54の内側面には、図3図4などに示すように、外周部82のほぼリング状の外側端とほぼ同形であってよいほぼリング状の挿入用(換言すれば、係合用)の溝部96が形成されている。そして、手入れ扉54が図4に示すように閉鎖状態になっているときには、基枠77の外周部82の先端部97が係合用溝部96にほぼリング状に係合することができるように構成されている。このために、前側の周壁部23と手入れ扉機構74との間の気密性をほぼ確実に保持することができる。なお、外周部82(換言すれば、凸状の外周部82の先端部97)は、図3に示すほぼ直立した状態においてほぼ正面から平面的に見て、右側から左側に向かってほぼ尻すぼまりになっているほぼ卵形状であってよい。
【0029】
外周部82のほぼリング状の先端部97は、図5Aおよび図5Bに示すように、その厚みT1が約3.8mmである。そして、先端部97の先端面のほぼ平坦な中央部の幅W1は、約0.8mmである。また、先端部97の先端面の左右両側のそれぞれは、約1.5mmの半径R1をそれぞれ有する円弧面にそれぞれなっている。さらに、左側の手入れ扉54の係合用溝部96の幅W2は、約6.3mmである。そして、係合用溝部96の溝の深さD1は、約1.5mmである。また、係合用溝部96の溝の長さ方向とは直交する幅方向の断面形状は円弧状であって、係合用溝部96の長さ方向とは直交する幅方向は、約4mmの半径R2を有する円弧状の傾斜面になっている。さらに、係合用溝部96の幅W2に対するほぼリング状の先端部97の厚みT1の比(T1/W2)は、0.6である。
【0030】
図5Aおよび図5Bに示すほぼリング状の先端部97の厚みT1は、実用性の観点から見て一般的に、1.5〜6.1mmの範囲であるのが好ましく、2.3〜5.3mmの範囲であるのがさらに好ましく、3〜4.6mmの範囲であるのが最も好ましい。そして、先端部97の先端面のほぼ平坦な中央部の幅W1は、実用性の観点から見て一般的に、0.32〜1.28mmの範囲であるのが好ましく、0.48〜1.12mmの範囲であるのがさらに好ましく、0.64〜0.96mmの範囲であるのが最も好ましい。また、先端部97の先端面の左右両側のそれぞれの円弧面の半径R1のそれぞれと、係合用溝部96の溝の深さD1のそれぞれとは、実用性の観点から見て一般的に、0.6〜2.4mmの範囲であるのが好ましく、0.9〜2.1mmの範囲であるのがさらに好ましく、1.2〜1.8mmの範囲であるのが最も好ましい。さらに、左側の手入れ扉54の係合用溝部96の幅W2は、実用性の観点から見て一般的に、2.5〜10mmの範囲であるのが好ましく、3.8〜8.8mmの範囲であるのがさらに好ましく、5〜7.6mmの範囲であるのが最も好ましい。そして、挿入用溝部96の長さ方向とは直交する幅方向における円弧状の傾斜面の半径R2は、実用性の観点から見て一般的に、1.6〜6.4mmの範囲であるのが好ましく、2.4〜5.6mmの範囲であるのがさらに好ましく、3.2〜4.8mmの範囲であるのが最も好ましい。また、挿入用溝部96の幅W2に対するほぼリング状の先端部97の厚みT1の比(T1/W2)は、実用性の観点から見て一般的に、0.24〜0.96の範囲であるのが好ましく、0.36〜0.84の範囲であるのがさらに好ましく、0.48〜0.72の範囲であるのが最も好ましい。
【0031】
左側の手入れ扉機構74の基枠77の上側の端部の付近、下側の端部の付近および右側の端部の付近のそれぞれには、図4図5Aなどに示すように、前側の周壁部23がそれぞれ係合するための第1の係合爪部101が、それぞれ突設されている。そして、基枠77の左側の端部の付近にも、前側の周壁部23が係合するための第2の係合爪部102が、突設されている。また、基枠77の左側の端部の付近に配設されている第2の係合爪部102は、手入れ窓機構74を前側の周壁部23から比較的容易に取り外すことができるように、比較的肉薄に構成されていて比較的弾性変形し易くなっている。具体的には、基枠77の左側の端部に配設されている第2の係合爪部102を基枠77のほぼ中心の側に向かって弾性変形させてから、第2の係合爪部102を前側の周壁部23よりもほぼ前方に引っ張り出した後に、図1に示す手入れ扉機構74を図1における向かってほぼ右側に引っ張り出せば、この手入れ扉機構74を前側の周壁部23から抜き出すことができる。この場合、外周部82が上述のようにほぼ卵形状であるから、図1に示す手入れ扉機構74を上述のように図1における向かってほぼ右側に引っ張り出す操作を、比較的簡単かつ確実に行うことができる。
【0032】
基枠77は、図4図5A図7などに示すように、基枠77の外周部82から前側の周壁部23の外側面に沿って右側(換言すれば、右側の手入れ扉55の側)に向かってほぼ一体的に延在している右側の支持板部104を備えている。そして、右側の支持板部104には、前側の周壁部23の外側面からさらに外側に向かって延在しているほぼコ字状の突出壁部105がほぼ一体的に形成されている。また、右側の支持板部104のほぼ前側面には、シリコーンゴムなどのクッション材料から成る弾性板106が取付け固定されている。さらに、右側の支持板部104のほぼ前側面には、弾性板106に隣接するように、支持部材107も取付け固定されている。そして、支持部材107には、ラッチレバー111および操作レバー112が支持軸113によってそれぞれ回動自在に取付けられている。また、支持軸113には、支持軸113を支点としてラッチレバー111を図5Aにおける反時計方向に回動付勢しているねじりコイルばね114が、取り付けられている。さらに、支持部材107と操作レバー112との間には、圧縮用コイルばね115が介装されている。このために、操作レバー112は、圧縮用コイルばね115によって、支持軸113を支点として図5Aにおける反時計方向に回動付勢されている。
【0033】
ラッチレバー111には、図5Aおよび図7に示すように、左側の手入れ扉54の先端部121が係合するための係合用凹部122が形成されている。また、ラッチレバー111には、このラッチレバー111の前側の先端部に位置するように、弾性ブロック117が配設されている。さらに、ラッチレバー111のうちの右側の支持板部104の側の端部には、弾性板106に当接することができるストッパ部123が形成されている。そして、ラッチレバー111の前端部には、左側の手入れ扉54が閉鎖されるときにこの手入れ扉54の先端部121が当接する弾性ブロック117が、配設されている。このために、ラッチレバー111が支持軸113を支点として図5Aにおける時計方向に回動するので、先端部121は、弾性ブロック117に当接する。したがって、ラッチレバー111が支持軸113を支点として図5Aにおける時計方向に回動するので、手入れ扉54の先端部121は、係合用凹部122に係合することができる。
【0034】
操作レバー112は、図5A図6および図7に示すように、支持軸113を回動支点として回動可能に構成されるとともに、圧縮用コイルばね115によって支持軸113を支点とする反時計方向に付勢されている。このために、図5Aに示す状態において、支持軸113を回動中心とする時計方向に操作レバー112を往回動させたときには、操作レバー112がラッチレバー111の上下一対の被押圧部124を押圧する。したがって、ラッチレバー111は、支持軸113を回動支点として、図5Aに示す状態から図6に示す状態まで往回動する。このときには、ラッチレバー111の弾性ブロック116が左側の手入れ扉54の先端部121の内側面を押圧するので、左側の手入れ扉54は、回動支軸76を回動支点として多少とも往回動するとともに、回動支軸76に取り付けられているコイルばね125(図3参照)の付勢力によって、図8に示すほぼ全開した状態になるまで往回動する。
【0035】
支持軸113の両端部の付近のそれぞれには、図7に示すように、ほぼリング状の係合用溝126がそれぞれ形成されている。そして、支持軸113の両端部は、支持部材107の両壁部131、132にそれぞれ形成されている貫通孔133、134にそれぞれ嵌合されている。また、支持軸113の両端部のそれぞれの付近には、一対のOリング135のそれぞれが嵌合されるとともに、これら一対のOリング135のそれぞれに隣接するように、一対のCリング136のそれぞれが嵌合されている。この場合、一対のCリング136のそれぞれは、一対の係合用溝126のそれぞれに係合するとともに、一対のOリング135のそれぞれは、一対の壁部131、132と一対の係合用溝126との間にそれぞれ配設されている。なお、一対のOリング135のそれぞれは、支持部材107に対する支持軸113のガタ付きを防止する機能を有している。そして、一対のCリング136のそれぞれは、支持部材107に対する支持軸113の抜け止めの機能を有している。
【0036】
以上、本発明の一実施例について詳細に説明した。しかし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
【0037】
例えば、上述の実施例においては、本発明を閉鎖型保育器に適用している。しかし、本発明は、閉鎖型保育器だけでなく、開放型兼用の閉鎖型保育器などの別のタイプの保育器にも適用することができる。
【0038】
また、上述の実施例においては、挿入用(換言すれば、係合用)の溝部96が上記手入れ扉54の内側面にほぼ完全なリング状に形成されるとともに、外周部82の先端部97も挿入用溝部96にほぼ完全なリング状に係合するように構成されている。しかし、場合によっては、挿入用溝部96は、ほぼ完全なリング状ではなくて、多少とも途切れている部分を有していてもよく、上記先端部97も、上記途切れ部分に対応するなどしていて、多少とも欠如部分を有していてもよい。
【符号の説明】
【0039】
11 閉鎖型保育器(保育器)
21 頭側の周壁部(第1の周壁部、第1の固定側の周壁部)
22 脚側の周壁部(第2の周壁部、第2の固定側の周壁部)
23 前側の周壁部(第3の周壁部、第3の固定側の周壁部)
24 後側の周壁部(第4の周壁部、第4の固定側の周壁部)
25 児収容空間
52 左側の手入れ窓
53 右側の手入れ窓
54 左側の手入れ扉
55 右側の手入れ扉
57 ラッチ機構
77 基枠
82 ほぼリング状の外周部
96 挿入用溝部
97 ほぼリング状の先端部
T1 厚み
W1 幅
W2 幅
R1 半径
T1/W2 幅に対する厚みの比
θ1 傾斜角度

図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8