特許第6268239号(P6268239)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6268239
(24)【登録日】2018年1月5日
(45)【発行日】2018年1月24日
(54)【発明の名称】LED用パターン基板
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/22 20100101AFI20180115BHJP
【FI】
   H01L33/22
【請求項の数】19
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-155737(P2016-155737)
(22)【出願日】2016年8月8日
(65)【公開番号】特開2017-38054(P2017-38054A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2016年8月8日
(31)【優先権主張番号】104126193
(32)【優先日】2015年8月12日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】516238980
【氏名又は名称】固美實国際股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100106297
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 克博
(74)【代理人】
【識別番号】100129610
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 暁子
(72)【発明者】
【氏名】楊 日成
(72)【発明者】
【氏名】楊 日豪
【審査官】 小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/150984(WO,A1)
【文献】 特開2005−101566(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/053363(WO,A1)
【文献】 特開2012−124257(JP,A)
【文献】 特開2012−244138(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0078954(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LED用パターン基板であって、
複数の突起構造を有する表面を含み、
各前記突起構造は、上部及び下部を含み、
前記下部は、円錐面の表面を有し、少なくとも一つの第1領域及び少なくとも一つの第2領域を有し、
前記第1領域と前記第2領域は交替に配置され、
前記第1領域は一つ以上の第1凸部を有する、ことを特徴とするLED用パターン基板。
【請求項2】
前記第1凸部は20〜200nmの直径を有する円形を呈する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項3】
前記上部は、3つの第3領域と3つの第4領域が交替に配置されてなり、
前記上部の前記第3領域は前記下部の前記第1領域に対応し、前記上部の前記第4領域は前記下部の前記第2領域に対応する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項4】
前記上部の前記第4領域は、一つ以上の第2凸部を有する、ことを特徴とする請求項3記載のLED用パターン基板。
【請求項5】
前記第2凸部は20〜200nmの直径を有する円形を呈する、ことを特徴とする請求項4記載のLED用パターン基板。
【請求項6】
前記第3領域の表面は弧面であり、
前記第4領域の表面は、アールの付いていない平面である、ことを特徴とする請求項3記載のLED用パターン基板。
【請求項7】
前記下部の前記第2領域は、一つ以上の第1穴を有し、
前記上部の前記第3領域は、一つ以上の第2穴を有する、ことを特徴とする請求項3記載のLED用パターン基板。
【請求項8】
前記第1穴と前記第2穴の開口の幅は0.2μmより小さい、ことを特徴とする請求項記載のLED用パターン基板。
【請求項9】
前記第1穴と前記第2穴の開口の幅は10〜100nmである、ことを特徴とする請求項8記載のLED用パターン基板。
【請求項10】
前記上部の表面が三角錐面であり、前記下部の前記第2領域が一つ以上の第3凸部を有し、各前記突起構造は、更に前記上部と前記下部の間にある中間部を含み、
前記中間部は、3つの第5領域と3つの第6領域が交替に配置されてなり、
前記中間部の前記第5領域は、一つ以上の第4凸部を有し、前記下部の前記第1領域に対応し、
前記中間部の前記第6領域は、前記下部の前記第2領域に対応する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項11】
前記第3凸部が20〜200nmの直径を有する円形を呈する、ことを特徴とする請求項10記載のLED用パターン基板。
【請求項12】
前記上部の表面が三角錐面であり、前記下部の前記第2領域は一つ以上の第3穴を有し、
各前記突起構造は、更に、前記上部と前記下部の間にある中間部を含み、
前記中間部は、3つの第5領域と3つの第6領域が交替に配置されてなり、
前記中間部の前記第5領域は、一つ以上の第4穴を有し、前記下部の前記第1領域に対応し、
前記中間部の前記第6領域は、前記下部の前記第2領域に対応する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項13】
前記第3穴と前記第4穴の開口の幅は0.2μmより小さい、ことを特徴とする請求項12記載のLED用パターン基板。
【請求項14】
前記第3穴と前記第4穴の開口の幅は10〜100nmである、ことを特徴とする請求項13記載のLED用パターン基板。
【請求項15】
前記上部は、切頭状の上面を有し、その表面が円錐面である、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項16】
前記上部は、切頭状の上面を有し、3つの第3領域と3つの第4領域が交替に配置されてなり、
前記上部の前記第3領域は、前記下部の前記第1領域に対応し、
前記上部の前記第4領域は、前記下部の前記第2領域に対応する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項17】
前記第3領域の表面は弧面であり、
前記第4領域の表面はアールの付いていない平面である、ことを特徴とする請求項16記載のLED用パターン基板。
【請求項18】
前記上部は、切頭状の上面を有し、その表面が円錐面であり、
各前記突起構造は、更に、前記上部と前記下部の間にある中間部を含み、
前記中間部は、3つの第5領域と3つの第6領域が交替に配置されてなり、
前記中間部の前記第5領域は、一つ以上の第4凸部を有し、前記下部の前記第1領域に対応し、
前記中間部の前記第6領域は、前記下部の前記第2領域に対応する、ことを特徴とする請求項1記載のLED用パターン基板。
【請求項19】
前記第4凸部は20〜200nmの直径を有する円形を呈する、ことを特徴とする請求項10又は18記載のLED用パターン基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED用基板に関し、特にLED用パターン基板に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは日常生活において、例えば、照明、指示標識、表示装置及びコンピュータなど各種製品に広く用いられ、応用されている。LEDは電子と正孔の結合により、電気エネルギーを光に変換している。LEDは冷光なので省電力、反応速度が速く、瞬時に点灯し、素子寿命が長いなどのメリットを有する。このほか、LEDは体積が小さく、衝撃に強く、半導体プロセスにより大量生産が可能であるので、必要に応じて小型またはマトリクス状の素子に容易に製造できる。
【0003】
近年エネルギー問題は日増しに厳しくなり、エネルギー削減、二酸化炭素排出量の削減はグローバルな話題となっており、LEDの出射効率を向上させることは各界が改善に注力している目標となっている。理想的なLEDは、電子と正孔の結合により放出する光線が全て外に出射し、100%の射出効率を達成する。しかし実際には、LED内部の構造と材質により、各種光線の伝搬効率の低下を招き、光線が外へ完全に出射することは不可能であり、射出効率は良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LEDの射出効率を向上させるために、例えばサファイア基板(PSS,patterned sapphire substrate)をパターン化したパターン基板をLEDに用いられる技術に発展させている。この種のパターン基板は光線を散乱させ、基板内での全反射を低減することにより、光線を外へ射出する可能性を向上させ、更にLEDの光射出効率を向上させる。しかし、現時点では、従来のパターン基板を使用するLEDは、光射出効率が明らかに不足している。従って、更にLEDの光射出効率を向上させることができるLED用パターン基板が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上に鑑み、本発明の実施例によれば、LED用パターン基板を提供する。前記LED用パターン基板は、複数の突起構造を有する表面を含み、そのうち、各前記突起構造は、上部及び下部を含む。前記下部は、円錐面の表面を有し、少なくとも一つの第1領域および少なくとも一つの第2領域を有する。前記第1領域と前記第2領域は交替に配置される。なお、前記第1領域は一つ以上の第1凸部を有する。
【0006】
本発明のその他の実施例及びメリットは、以下の記載及び図面を合わせて詳細に説明することによりさらに明確になる。このほか、本発明の不必要な混乱を避けるために、本明細書中において、周知の部材及び原理の説明を行わない。
【0007】
本発明の図面において、同一の部材番号は、同一又は類似の部材を表す。この他、これら図面は単に例示するだけであり、故に、実際の大きさによる製図ではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例に係るパターン基板の一部の概略図である。
図2A】本発明の一実施例に係る突起構造の上面図である。
図2B図2Aの突起構造の側面図である。
図3A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図3B】本発明の図3Aの突起構造の側面図である。
図4】本発明の他の実施例に係る突起構造の側面図である。
図5】本発明の他の実施例に係る突起構造の側面図である。
図6A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図6B図6Aの突起構造の側面図である。
図7A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図7B図7Aの突起構造の側面図である。
図8A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図8B図8Aの突起構造の側面図である。
図9A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図9B図9Aの突起構造の側面図である。
図10A】本発明の他の実施例に係る突起構造の上面図である。
図10B図10Aの突起構造の側面図である。
図11図3Aに示す突起構造の走査型電子顕微鏡(SEM)による俯瞰画像である。
図12図4に示す突起構造の走査型電子顕微鏡による俯瞰画像である。
図13図7Aに示す突起構造の走査型電子顕微鏡による俯瞰画像である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の実施例に係るパターン基板の一部の概略図である。図1に示すように、パターン基板1は、表面3を含み、表面3はエッチング及び/又は蒸着により形成された複数の突起構造5aを有する。パターン基板1は、例えば、サファイア基板又はシリコン基板であるが、これに制限されない。パターン基板1上に、突起構造5aが均一に設けられ、または交替配置などの特定方式により設けられてもよい。本発明の実施例において、隣り合う突起構造5a同士の間の基板表面3aは平坦であり、後続のLEDエピタキシャル成長に適用する初期表面を提供することができる。
【0010】
以下、図1の突起構造の各種実施例を詳細に説明する。
【0011】
図2Aは、本発明の実施例に係る突起構造5aの上面図であり、図2Bは、図2Aの突起構造5aの側面図である。図2A図2Bに示すように、各突起構造5aは、上部51及び下部52を含む。下部52は、円錐面の表面を有し、少なくとも一つの第1領域52a及び少なくとも一つの第2領域52bを有する。第1領域52aと第2領域52bは交替に配置される。第1領域52aは、一つ以上の第1凸部7を有する。本発明の実施例において、第1凸部7は、例えば20〜200nmの直径を有する円形を呈する。本発明の実施例において、上部51の表面は円錐面である。
【0012】
更に、図3Aは、本発明の実施例に係る突起構造5bの上面図であり、図3Bは、図3Aの突起構造5bの側面図である。図3A図3Bの突起構造5bは、図2A図2Bの突起構造5aの変形例であり、その差異は、図3A図3Bの突起構造5bの上部51が、例えば3つの第3領域51aと3つの第4領域51bが交替に配置されてなることである。また、例えば、本実施例において、上部51の第3領域51aは下部52の第1領域52aに対応し、上部51の第4領域51bは、下部52の第2領域52bに対応するが、これに制限されない。例えば、本実施例において、第3領域51aの表面は弧面であり、第4領域51bの表面はアールの付いていない平面である。上述した弧面とアールの付いていない平面を設けることで、LEDの生成した光の出射が促進され、よってLEDの光射出効率を向上させることができる。
【0013】
図4は、本発明の実施例に係る突起構造5cの上面図である。図4の突起構造5cは、図3A図3Bの突起構造5bの変形例であり、その差異は、図4の突起構造5cの上部51の第4領域51bが一つ以上の第2凸部9を有することである。本発明の実施例において、第2凸部9は、例えば20〜200nmの直径を有する円形を呈する。上述のように、第3領域51aの表面は弧面である。
【0014】
図5は本発明の実施例に係る突起構造5dの上面図である。図5の突起構造5dは、図3A図3Bの突起構造5bの別の変形例であり、その差異は、図5の突起構造5dの下部52の第2領域52bが、一つ以上の穴11を有し、上部51の第3領域51aが、一つ以上の穴12を有する。本発明の実施例において、第1穴11と第2穴12の開口の幅は0.2μmより小さくてもよく、10〜100nmが好ましい。第1穴11と第2穴12はいかなる形状の穴であってもよい。例えば、実施例において、第1穴11と第2穴12は0.2μmの直径を有する円形穴であり、好ましくは10〜100nmである。第1穴11と第2穴12により、更に光が散乱するため、LEDの生成した光の出射が促進され、よってLEDの光射出効率を向上させることができる。この他、上述のように、第4領域51bの表面がアールの付いていない平面である。
【0015】
図6Aは本発明の実施例に係る突起構造5eの上面図であり、図6B図6Aの突起構造5eの側面図である。図6A図6Bに示すように、突起構造5eの上部53の表面は三角錐面であり、突起構造5eの下部54の表面は円錐面であり、少なくとも一つの第1領域54a及び少なくとも一つの第2領域54bを有し、第1領域54aと第2領域54bは交替に配置される。第1領域54aは一つ以上の第1凸部7を有し、第2領域54bは一つ以上の第3凸部13を有する。各突起構造5eは、上部53と下部54との間に中間部55をさらに含んでもよい。中間部55は、例えば3つの第5領域55aと3つの第6領域55bが交替に配置されてなる。中間部55の第5領域55aは、一つ以上の第4凸部15を有し、下部54の第1領域54aに対応する。中間部55の第6領域55bは下部54の第2領域54bに対応する。本実施例において、中間部55の第6領域55bの表面は、例えばアールの付いていない平面である。上部53の三角錐面53aは、中間部55の第6領域55bに接している。本発明の実施例において、第3凸部13と第4凸部15は、例えば20〜200nmの直径を有する円形を呈する。
【0016】
また、図7Aは本発明の実施例に係る突起構造5fの上面図であり、図7B図7Aの突起構造5fの側面図である。図7A図7Bの突起構造5fは図6A図6Bの突起構造5eの変形例であり、その差異は、図7A図7Bに示す突起構造5fの第2領域54bが一つ以上の第3穴14を有し、第5領域55aが一つ以上の第4穴16を有する。本実施例において、中間部55の第6領域55bの表面は、例えばアールの付いていない平面である。本発明の実施例において、第3穴14と第4穴16の開口の幅は0.2μm以下であり、10〜100nmmが好ましい。第3穴14及び第4穴16は、いかなる形状の穴であってもよい。例えば、実施例において、第3穴14と第4穴16は、0.2nm以下の直径を有する円形穴であり、好ましくは10〜100nmである。第3穴14と第4穴16は、さらに多くの散乱表面を提供するため、LEDの生成した光の出射が促進され、よってLEDの光射出効率を向上させることができる。
【0017】
図8Aは、本発明の実施例に係る突起構造5gの上面図であり、図8B図8Aの突起構造5gの側面図である。図8A図8Bに示すように、突起構造5gの上部56は、切頭状の上面56cを有する。突起構造5gの上部56と下部57の表面は円錐面である。下部57は、少なくとも一つの第1領域57a及び少なくとも一つの第2領域57bを有し、第1領域57aと第2領域57bは交替に配置される。第1領域57aは一つ以上の第1凸部7を有する。
【0018】
図9Aは、本発明の実施例に係る突起構造5hの上面図であり、図9B図9Aの突起構造5hの側面図である。図9A図9Bの突起構造5hは、図8A図8Bの突起構造5gの変形例であり、その差異は、図9A図9Bの突起構造5hの上部56が、例えば3つの第3領域56aと3つの第4領域56bが交替に配置されてなることである。上部56の第3領域56aは下部57の第1領域57aに対応し、上部56の第4領域56bは下部57の第2領域57bに対応する。例えば、本実施例において、第3領域56aの表面は弧面であり、第4領域56bの表面はアールの付いていない平面である。
【0019】
図10Aは、本発明の実施例に係る突起構造5iの上面図であり、図10Bは、図10Aの突起構造5iの側面図である。図10A図10Bに示すように、突起構造5iの上部58は切頭状の上面58bを有し、上部58の表面は三角錐面である。突起構造5iの下部59の表面は円錐面であり、少なくとも一つの第1領域59a及び少なくとも一つの第2領域59bを有し、第1領域59aと第2領域59bは交替に配置される。第1領域59aは一つ以上の第1凸部7を有する。各突起構造5iは、上部58と下部59との間にある中間部60をさらに含んでもよい。中間部60は、例えば3つの第5領域60aと3つの第6領域60bが交替に配置されてなる。中間部60の第5領域60aは、一つ以上の第4凸部15を有し、下部59の第1領域59aに対応する。中間部60の第6領域60bは下部59の第2領域59bに対応する。上部58の三角錐面58aは中間部60の第6領域60bに接している。
【0020】
図2A図2B図3A図4図5図6A図6B図7A図7B図8A図8B図9A図9B図10A及び図10Bに示す破線は、単に各領域を説明するために示され、本発明に対して何ら制限するものではない。
【0021】
図11は、図3Aに示す突起構造の走査型電子顕微鏡(SEM)による俯瞰画像である。図12は、図4に示す突起構造の走査型電子顕微鏡(SEM)による俯瞰画像である。図13は、図7Aに示す突起構造の走査型電子顕微鏡(SEM)による俯瞰画像である。
【0022】
本発明の実施例において、突起構造は円錐体または切頭状の円錐体であるが、角錐体、角柱体、半球体などであってもよい。突起構造を円錐体又は切頭状の円錐体とすることにより、後続のエピタキシャルプロセスにおいて、優れたプロセス安定性を提供することができる。本発明において、各突起構造の幅は2〜3μmであり、その高さは1〜2μmであるが、これに制限されない。しかし、高さが高すぎる場合、後続のエピタキシャルプロセスにおいて困難になる可能性がある。ここでの幅は突起構造の直径を指し、高さは突起構造の底部から上部の距離を指す。
【0023】
本発明において、突起構造の下部の表面は円錐面であるので、後続のエピタキシャルプロセスを安定させることができる。この他、本発明の第1穴、第2穴、第3穴、第4穴、第1凸部、第2凸部、第3凸部及び第4凸部により、より多くの散乱表面を提供できるため、LEDの生成した光の出射が促進され、よってLEDの光射出効率を向上させることができる。さらに、凸部を有する領域と凸部を有さない領域を交替に配置するため、LEDの光射出効率をさらに向上させることができる。従って、図2A図10Bに示す配置を有する突起構造を含むパターン基板は、従来のパターン基板と比較して優れている。
【0024】
本発明を実施例及び図面を参照しながら詳細に説明したが、当業者が本発明の本質及び範囲を逸脱しない場合、各種改良、変更及び等価置換を行うことができる。しかし、これら改良、変更及び等価置換は依然本発明の特許請求の範囲内である。
【符号の説明】
【0025】
1 パターン基板
2 表面
3a 基板表面
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i 突起構造
7 第1凸部
9 第2凸部
11 第1穴
12 第2穴
13 第3凸部
14 第3穴
15 第4凸部
16 第4穴
51 上部
51a 第3領域
51b 第4領域
52 下部
52a 第1領域
52b 第2領域
53 上部
53a 三角錐面
54 下部
54a 第1領域
54b 第2領域
55 中間部
55a 第5領域
55b 第6領域
56 上部
56a 第3領域
56b 第4領域
56c 切頭状の上面
57 下部
57a 第1領域
57b 第2領域
58 上部
58a 三角錐面
58b 切頭状の上面
59 下部
59a 第1領域
59b 第2領域
60 中間部
60a 第5領域
60b 第6領域
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13