【課題を解決するための手段】
【0008】
電源コードエッジ信号トリガの演算装置の特徴は以下のとおりである。
【0009】
エッジトリガ演算ユニットは、電源コードの入力したエッジ信号トリガにより演算し、演算結果を出力するのに用いられる。
【0010】
充電ユニットは、電源コードの入力したエッジ信号によりエッジトリガ演算ユニットに電力レベルを提供し、エッジ信号が高レベルのときに充電し、エッジ信号が低レベルのときに放電するのに用いられる。
【0011】
初期化ユニットは、電力レベルによりエッジトリガ演算ユニットを初期化するのに用いられる。
【0012】
本発明の電源コードエッジ信号トリガの演算装置の各機能ユニットは演算チップに集積されることができる。
【0013】
本発明で、初期化することで必要に応じてエッジ計数ユニットを任意数に設定可能で、通常は「ゼロ」(リセット)に設定する。
【0014】
電源コード信号が高レベルのとき、充電ユニットが充電し、充電ユニットの提供するレベルが高レベルに達したとき、エッジ計数ユニットと初期化ユニットの電源が投入される。
【0015】
電源コードエッジ信号トリガの演算装置の正常な動作を保証するため、エッジ信号の低レベルの持続時間は、必ず充電ユニットの電力レベルが高レベルから低レベルになるまでの時間より少なくなければならない。
【0016】
上記エッジトリガ演算ユニットは計数演算、算術演算、論理演算やシフト演算、または計数演算、算術演算、論理演算、シフト演算などから組み合わせられる演算を行う。
【0017】
最適の選択として、エッジトリガ演算ユニットはエッジ計数ユニットとし、電源コードの入力したエッジ信号のエッジをカウントし、計数結果を出力するのに用いられる。
【0018】
エッジ計数ユニットがいくつかのトリガーを含み、トリガーの出力端から計数結果を出力する。
【0019】
最適の選択として、当該トリガーはDトリガーとする。
【0020】
最適の選択として、エッジ計数ユニットがいくつかの直列Dトリガーを含み、Dトリガーの出力端から計数結果を出力する。そのうち:
【0021】
一番目のDトリガーのクロック信号入力端は電源コードと接続し、隣接する二つのDトリガーの中で、後のDトリガーのクロック信号入力端は前のDトリガーの逆方向出力端と接続する。
【0022】
各Dトリガーのリセット端は初期化ユニットと接続し、各Dトリガー逆方向出力端はトリガー端と接続する。
【0023】
本発明で別段説明していないかぎり、一番目のDトリガーはエッジ計数ユニットで最下位に対応するDトリガーをいう。隣接する二つのDトリガーの中で、下位にあるDトリガーを前とし、上位にあるDトリガーを後とする。
【0024】
最適の選択として、エッジトリガ演算ユニットが、電源コードエッジ信号トリガにより算術論理演算を行い、演算結果を出力する。上記エッジトリガ演算ユニットがn個のトリガーと1つのk桁算術論理ユニットを含み、トリガーの出力端から演算結果を出力する。最適の選択として、当該トリガーはDトリガーとする。
【0025】
最適の選択として、上記のエッジトリガ演算ユニットがn個の並列Dトリガーと1つのk桁算術論理ユニットを含み、上記のnとkは同値で、Dトリガーの出力端から演算結果を出力する。そのうち:
【0026】
各Dトリガーのトリガー端はそれぞれ算術論理ユニット対応桁の出力端と接続する。
【0027】
各Dトリガーのリセット端は初期化ユニットと接続し、クロック端は電源コードと接続する。
【0028】
算術論理ユニットのAグループ入力端はそれぞれ対応桁のDトリガーの出力端と接続し、Bグループ入力端は外部のモード制御定数と接続する。
【0029】
最適の選択として、上記Dトリガークロック端と電源コードとを濾波回路により接続し、電源コードエッジ信号クラッタの消去に用いられる。
【0030】
本発明での算術論理ユニットは加算回路、減算回路、論理演算回路、乗算回路や除算回路、もしくは加算回路、減算回路、論理演算回路、乗算回路と除算回路の任意の組み合わせであることができる。実際に応用するときモード制御定数は一定しているか、外部にモード選択回路を接続し、モード選択回路を利用してBグループ入力のために数を設定し、ユーザーは必要に応じてモード選択回路を利用してモード制御定数のために数を設定し、エッジトリガ演算ユニット全体が異なる方式で演算するようにすることができる。例えば、算術論理ユニットが加算器の場合、モード制御定数は2
m(10進表記、0表記(整数)<n)である。mが0の場合、モード制御定数は2
0で、エッジトリガ演算ユニットは逓増方式でカウントする。Mが1の場合、モード制御定数は2
1で、エッジトリガ演算ユニットはプラス2方式でカウントし、演算結果(2進表記)の最下位は変わらない。mが2の場合、モード制御定数は2
2で、エッジトリガ演算ユニットはプラス4方式でカウントし、演算結果(2進表記)の最下の2桁は変わらない。
【0031】
また、算術論理ユニットが加算器の場合、モード制御定数は2
n-2
m(10進表記、0表記(整数)<n)に設定することもできる。例えば:mが0の場合、モード制御定数は2
n-1で、算術論理ユニットは実に-1の補数を付け、エッジトリガ演算ユニットは逓減方式でカウントする。mが1の場合、モード制御定数は2
n-2で、算術論理ユニットは実に-2の補数を付け、エッジトリガ演算ユニットはマイナス2方式でカウントし、演算結果(2進表記)の最下位は変わらない。mが2の場合、モード制御定数は2
n-4で、算術論理ユニットは実に-4の補数を付け、エッジトリガ演算ユニットはマイナス4方式でカウントし、演算結果(2進表記)の最下の2桁は変わらない。
【0032】
外部のモード制御定数と接続することで、演算模式の多様化を実現し、LEDライトでの制御がもっと柔軟で、LEDライト制御分野でさらなる応用競争力を期待できる。
【0033】
別段説明していないかぎり、本発明でのエッジトリガ演算ユニットの出力は上位と下位の区別がある。一番目のDトリガーはエッジトリガ演算ユニットで、最下位に対応するDトリガーをいう。隣接する二つのDトリガーの中で、下位にあるDトリガーを前とし、上位にあるDトリガーを後とする。従って、算術論理ユニットについて、Aグループ入力とBグループ入力での各位も対応する上位と下位がある。
【0034】
最適の選択として、上記エッジトリガ演算ユニットがエッジトリガシフトユニットで、上記のエッジトリガシフトユニットは、電源コードエッジ信号トリガによりシフトし、シフト結果を出力する。
【0035】
上記エッジトリガシフトユニットが少なくとも2つのトリガーを含み、トリガーの出力端からシフト結果を出力する。最適の選択として、当該トリガーはDトリガーとする。
【0036】
最適の選択として、上記のエッジトリガシフトユニットは少なくとも2つの直列Dトリガーを含み、各Dトリガーの出力端からシフト結果を出力する。そのうち:
【0037】
一番目のDトリガーのトリガー端は最後のDトリガーの出力端と接続し、隣接する二つのDトリガーの中で、後のDトリガーのトリガー端は前のDトリガーの出力端と接続する。
【0038】
各Dトリガーのリセット端またはセット端は初期化ユニットと接続し、クロック端は電源コードと接続する。
【0039】
本発明で初期化することで、必要に応じてエッジトリガシフトユニットを任意の数に設定することができる。エッジシフトユニットにとって、そのうちの各Dトリガーが初期時点の出力が異なるこそ、シフトの必要がある。そのため、上記エッジシフトユニットで、少なくとも1つのDトリガーのリセット端は初期化ユニットと接続し、少なくとも1つのDトリガーのセット端は初期化ユニットと接続する必要がある。各Dトリガーにとって、「ゼロ」に設定するとき、当該Dトリガーのリセット端は初期化ユニットと接続し、セット端は非アクティブレベル(セット端が低レベルの場合に有効ならば、高レベルを接続)と接続する。逆に、「1」に設定するとき、当該Dトリガーのセット端は初期化ユニットと接続し、リセット端は非アクティブレベルと接続する。電源コード信号が高レベルのとき、充電ユニットが充電し、充電ユニットの提供するレベルが高レベルに達したとき、エッジトリガシフトユニットと初期化ユニットの電源が投入される。
【0040】
別段説明していないかぎり、本発明でのエッジトリガ演算ユニットの出力は上位と下位の区別がある。一番目のDトリガーはエッジトリガ演算ユニットで、最下位に対応するDトリガーをいう。隣接する二つのDトリガーの中で、下位にあるDトリガーを前とし、上位にあるDトリガーを後とする。従って、算術論理ユニットについて、Aグループ入力とBグループ入力での各位も対応する上位と下位がある。
【0041】
上記トリガーは、必要に応じて立ち上がりエッジトリガや立ち下がりエッジトリガを選択する。上記Dトリガーは、必要に応じて立ち上がりエッジトリガや立ち下がりエッジトリガを選択する。
【0042】
トリガーは多いほど、エッジトリガ演算ユニットの演算範囲が広い。最適の選択として、上記のエッジトリガ演算ユニットは少なくとも2つのトリガーを含む。いっそう選択を最適化すると、上記電源コードエッジ信号トリガの演算装置は3〜200のトリガーを含む。
【0043】
上記充電ユニットが単方向導電素子を含み、当該単方向導電素子のアノード電圧がカソード電圧より大きいときに導電し、カソード電圧がアノード電圧より大きいときに停止する。当該単方向導電素子の陽極は電源コードと接続し、陰極は1つのエネルギー貯蔵素子により接地し、上記の充電ユニットは単方向導電素子の陰極によりエッジトリガ演算ユニットと初期化ユニットに電力レベルを提供する。単方向導電素子は単一装置である、それとも複数装置から構成され、単方向導電特性のある回路であることができる。
【0044】
COMSプロセスとの互換性を考慮して、最適の選択は、当該単方向導電素子がダイオードで、ダイオードの陽極は電源コードと接続し、陰極は1つのエネルギー貯蔵素子により接地し、上記の充電ユニットはダイオードの陰極によりエッジトリガ演算ユニットと初期化ユニットに電力レベルを提供することである。最適の選択として、当該単方向導電素子がNPN三極管から形成されている等価ダイオードで、上記NPN三極管のコレクターとベース電極とを接続してから電源コードと接続し、エミッターは1つのエネルギー貯蔵素子により接地し、上記の充電ユニットはNPN三極管のエミッターによりエッジトリガ演算ユニットと初期化ユニットに電力レベルを提供する。最適の選択として、当該単方向導電素子がPNP三極管から形成されている等価ダイオードで、上記PNP三極管のコレクターとベース電極とを接続してから1つのエネルギー貯蔵素子により接地し、エミッターは電源コードと接続し、上記の充電ユニットはPNP三極管のコレクターまたはベース電極によりエッジトリガ演算ユニットと初期化ユニットに電力レベルを提供する。
【0045】
エネルギー貯蔵素子は充放電が行える電子部品と理解できる。最適の選択として、上記のエネルギー貯蔵素子が充電コンデンサまたはMOSチューブである。充電コンデンサが伝統的なCMOSプロセスと互換性がないため、CMOSプロセスとの互換性が優れるMOSチューブを等価コンデンサやエネルギー貯蔵素子とし、集積に貢献する。MOSチューブを使用する場合、MOSチューブのソース電極とドレイン電極を短絡させ、等価コンデンサを形成する。
【0046】
単方向導電素子を利用して充電コンデンサの逆放電、及びエッジ信号不安定による計数結果エラーを防止する。最適の選択として、単方向導電素子はダイオードとする。NPN三極管とPNP三極管は対応の接続方式を設定することで、等価ダイオードを形成したり、逆充電の防止を実現できる。
【0047】
本発明では、上記電源コードエッジ信号トリガの演算装置、及び電源コードエッジ信号トリガの演算装置の出力した演算結果によりLEDを駆動する駆動ユニットなどのLEDドライバも提供している。駆動ユニットは必要に応じて既存のLED駆動回路で実現することができる。
【0048】
本発明は電源コードから電力を供給し、クロック信号を伝送するよう取り組み、上記クロック信号が本発明で述べている電源コードの入力したエッジ信号と電源コードエッジ信号で、本発明ではクロック回路の必要性を除去し、回路デザインを簡素化している。
【0049】
上記トリガークロック信号入力端と上記電源コードの間に濾波回路、遅延回路または反転回路を増加したり、接続しあうポートの間に濾波回路、遅延回路または反転回路を増加するのはすべて本発明の内容に属する。