特許第6268465号(P6268465)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 熊本ネクストソサエティ株式会社の特許一覧 ▶ 学校法人君が淵学園の特許一覧

特許6268465栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム
<>
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000002
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000003
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000004
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000005
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000006
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000007
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000008
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000009
  • 特許6268465-栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6268465
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20180122BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20180122BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06Q30/02 480
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-188878(P2013-188878)
(22)【出願日】2013年9月11日
(65)【公開番号】特開2015-56022(P2015-56022A)
(43)【公開日】2015年3月23日
【審査請求日】2016年6月6日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成24年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「IT融合による新社会システムの開発・実証プロジェクト/(農商工連携分野)栄養学的観点に基づいた野菜生産流通情報に関するシステム開発」の委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】513230099
【氏名又は名称】熊本ネクストソサエティ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594158150
【氏名又は名称】学校法人君が淵学園
(74)【代理人】
【識別番号】100178180
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 尚史
(72)【発明者】
【氏名】山戸 健
(72)【発明者】
【氏名】アハラリ アリレザ
【審査官】 佐藤 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−295205(JP,A)
【文献】 特開2010−044712(JP,A)
【文献】 特開2008−052459(JP,A)
【文献】 特開2013−134763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付ける問診回答手段と、
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信する回答送信手段と、
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信する地域情報送信手段と、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信する推奨店舗情報受信手段と、を備え、
前記流通管理サーバは、
食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、
店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースと、を記憶部に備え、
前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信する回答受信手段と、
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断する回答診断手段と、
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信する地域情報受信手段と、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出する食材抽出手段と、
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出する推奨店舗情報抽出手段と、
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信する推奨店舗情報送信手段と、を備えることを特徴とした生産流通システム。
【請求項2】
前記流通管理サーバは、前記問診に対する回答と、摂取を推奨する栄養素とを関連付けて記憶させた診断データベースを記憶部に備え、
前記回答診断手段において、前記受信した回答に関連付けて記憶された栄養素を前記診断データベースから抽出することを特徴とした請求項1に記載の生産流通システム。
【請求項3】
前記店舗データベースは、食材、及び当該食材の産地と関連付けて献立を記憶させるものであって、
前記流通管理サーバは、
前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類を抽出する献立栄養素抽出手段と、を備え、
前記推奨店舗情報抽出手段において、前記決定された摂取を推奨する一以上の栄養素について、多くの種類を含む献立から順に、当該献立と関連付けられた店舗を抽出することを特徴とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の生産流通システム。
【請求項4】
前記食材データベースは、食材と関連付けて当該食材の可食部における栄養素の含有量を記憶させるものであって、
前記店舗データベースは、店舗と食材、及び当該食材の産地と関連付けて、献立及び当該献立における当該食材の使用量を記憶させるものであって、
前記流通管理サーバは、
前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類及び当該栄養素の含有量を算出する献立栄養素含有量算出手段と、を備え
推奨回答診断手段において、摂取を推奨する一以上の栄養素とともに、当該栄養素の推奨摂取量を算出し、
前記推奨店舗情報において、前記診断された摂取を推奨する一以上の栄養素及び当該栄養素の推奨摂取量について、前記献立が満たす各栄養素の推奨摂取量の割合とともに、当該献立と関連付けられた店舗を抽出することを特徴とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の生産流通システム。
【請求項5】
ユーザ端末と、流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムが実行する生産流通方法であって、
前記ユーザ端末に、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付けるステップと、
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信するステップと、
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信するステップと、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信するステップと、を実行し、
前記流通管理サーバは、
食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、
店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースと、を記憶部に備え、
前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信するステップと、
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断するステップと、
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信するステップと、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出するステップと、
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出するステップと、
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信する推奨店舗情報送信ステップと、を実行することを特徴とした生産流通方法。
【請求項6】
ユーザ端末と、食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースとを記憶部に備える流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムに、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付けるステップ
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信するステップ
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信するステップ、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信するステップ
記ユーザ端末から前記問診への回答を受信するステップ
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断するステップ
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信するステップ、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出するステップ
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出するステップ
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信するステップ
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能な生産流通システム用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栄養学的観点に基づいた生産流通システム、生産流通方法、生産流通システム用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報端末の普及によって、情報検索の精度や網羅性は著しく向上している。特に、複数のウェブサービスを組み合わせることで、複雑な要求に対して価値の高いレスポンスを返す事が可能である。例えば、現在位置から一定距離以内のレストランを、端末に表示された地図上に重ね合わせて表示する事が可能である。
【0003】
また、要求は単なる単語で与えられる必要はなく、所定の質問に回答するだけで、適切な結果が得られるようなサービスもある。すなわち、健康に関する問診表を予め用意し、それに対するユーザの回答を解析する事で、そのユーザに適した栄養素と、それを含む食材、及び献立を表示することが可能である。
【0004】
その一例として、ユーザの健康データを収集してユーザの健康状態を管理し、ユーザに適切な食事療法の情報を提供できるようにする健康管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−72655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1において、携帯電話機10は、体温や脈拍数、体脂肪率等の健康データを測定し、健康管理サーバ20に送信する。健康管理サーバ20は、受信した健康データを健康測定情報データベース23に蓄積して管理し、蓄積する健康データにもとづいてユーザの健康状態を解析する。健康管理サーバ20は、解析結果にもとづいて、献立情報データベース24から献立データを抽出する。また、健康管理サーバ20は、献立データに対応する食材データ及び販売店データを販売店情報データベース25から抽出し、買い物情報を生成する。そして、健康管理サーバ20は、健康状態の解析結果、献立表及び買い物情報を、通信ネットワーク100を介して携帯電話機10に配信する。以上により、健康管理システムは、ユーザの健康データを収集してユーザの健康状態を管理し、ユーザに適切な食事療法の情報を提供できる。
【0007】
ところで、今日では、地産地消の奨励や、被災地復興支援の観点から、食材の産地に注目する消費者も多い。すなわち、同じ食材を食べるにしても、海外や遠方で採れたものよりも、地元や近隣県において生産された食材を食べたいという需要がある。
【0008】
また、多くの飲食店では、食材の産地を明記しているものの、店外から確認することは困難であるうえ、検索可能に一元管理されているデータベースは存在しなかった。
【0009】
そこで本発明の発明者は、問診への回答により、健康状態に適した栄養素を含む食材を推奨することに加え、店舗ごとの献立と食材の産地をデータベースで一元管理することにより、献立に加え産地をも明らかにした推奨店舗情報をユーザに提供できることに着目した。
【0010】
本発明は、これらの課題に鑑み、ユーザ端末から問診への回答を受信した流通管理サーバが、健康状態に適した栄養素と、当該栄養素を含む食材を抽出するとともに、当該食材を含む献立と、当該食材の産地を含む店舗情報を抽出し、ユーザ端末に推奨店舗情報を送信する生産流通システム、生産流通方法、及び生産流通システム用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、ユーザ端末と、流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付ける問診回答手段と、
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信する回答送信手段と、
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信する地域情報送信手段と、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信する推奨店舗情報受信手段と、を備え、
前記流通管理サーバは、
食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、
店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースと、を記憶部に備え、
前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信する回答受信手段と、
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断する回答診断手段と、
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信する地域情報受信手段と、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出する食材抽出手段と、
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出する推奨店舗情報抽出手段と、
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信する推奨店舗情報送信手段と、を備えることを特徴とした生産流通システムを提供する。
【0013】
第1の特徴に係る発明によれば、ユーザ端末と、流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付け、前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信し、地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信し、前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信する。また、前記流通管理サーバは、食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースと、を記憶部に備え、前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信し、前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断し、前記ユーザ端末から前記地域情報を受信し、前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出し、前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出し、前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信する。
【0014】
第1の特徴に係る発明は、生産流通システムのカテゴリであるが、生産流通方法、及び生産流通システム用プログラムであっても、カテゴリに応じた同様の作用、効果を奏する
【0015】
第2の特徴に係る発明は、前記流通管理サーバは、前記問診に対する回答と、摂取を推奨する栄養素とを関連付けて記憶させた診断データベースを記憶部に備え、
前記回答診断手段において、前記受信した回答に関連付けて記憶された栄養素を前記診断データベースから抽出することを特徴とした第1の特徴に係る発明である生産流通システムを提供する。
【0016】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である生産流通システムにおいて、前記流通管理サーバは、前記問診に対する回答と、摂取を推奨する栄養素とを関連付けて記憶させた診断データベースを記憶部に備え、前記受信した回答に関連付けて記憶された栄養素を前記診断データベースから抽出する。
【0017】
第3の特徴に係る発明は、前記店舗データベースは、食材、及び当該食材の産地と関連付けて献立を記憶させるものであって、
前記流通管理サーバは、
前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類を抽出する献立栄養素抽出手段と、を備え、
前記推奨店舗情報抽出手段において、前記決定された摂取を推奨する一以上の栄養素について、多くの種類を含む献立から順に、当該献立と関連付けられた店舗を抽出することを特徴とした第1又は第2の特徴に係る発明である生産流通システムを提供する。
【0018】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である生産流通システムにおいて、前記店舗データベースは、食材、及び当該食材の産地と関連付けて献立を記憶させるものであって、前記流通管理サーバは、前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類を抽出し、前記決定された摂取を推奨する一以上の栄養素について、多くの種類を含む献立から順に、当該献立と関連付けられた店舗を抽出する。
【0019】
第4の特徴に係る発明は、前記食材データベースは、食材と関連付けて当該食材の可食部における栄養素の含有量を記憶させるものであって、
前記店舗データベースは、店舗と食材、及び当該食材の産地と関連付けて、献立及び当該献立における当該食材の使用量を記憶させるものであって、
前記流通管理サーバは、
前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類及び当該栄養素の含有量を算出する献立栄養素含有量算出手段と、を備え
推奨回答診断手段において、摂取を推奨する一以上の栄養素とともに、当該栄養素の推奨摂取量を算出し、
前記推奨店舗情報抽出手段において、前記診断された摂取を推奨する一以上の栄養素及び当該栄養素の推奨摂取量について、前記献立が満たす各栄養素の推奨摂取量の割合とともに、当該献立と関連付けられた店舗を抽出することを特徴とした第1又は第2の特徴に係る発明である生産流通システムを提供する。
【0020】
第4の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である生産流通システムにおいて、前記食材データベースは、食材と関連付けて当該食材の可食部における栄養素の含有量を記憶させるものであって、前記店舗データベースは、店舗と食材、及び当該食材の産地と関連付けて、献立及び当該献立における当該食材の使用量を記憶させるものであって、前記流通管理サーバは、前記店舗データベースと前記食材データベースを、食材を利用して結合する事で、前記献立に含まれる栄養素の種類及び当該栄養素の含有量を算出し、摂取を推奨する一以上の栄養素とともに、当該栄養素の推奨摂取量を算出し、前記診断された摂取を推奨する一以上の栄養素及び当該栄養素の推奨摂取量について、前記献立が満たす各栄養素の推奨摂取量の割合とともに、当該献立と関連付けられた店舗を抽出する。
【0023】
の特徴に係る発明は、ユーザ端末と、流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムが実行する生産流通方法であって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付けるステップと、
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信するステップと、
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信するステップと、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信するステップと、を実行し、
前記流通管理サーバは、
食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、
店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースと、を記憶部に備え、
前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信するステップと、
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断するステップと、
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信するステップと、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出するステップと、
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出するステップと、
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信する推奨店舗情報送信ステップと、を実行することを特徴とした生産流通方法を提供する。
【0024】
の特徴に係る発明は、ユーザ端末と、食材と栄養素とを関連付けて記憶させた食材データベースと、店舗と食材、及び当該食材の産地を記憶させた店舗データベースとを記憶部に備える流通管理サーバとが通信可能に接続された生産流通システムに、
前記ユーザ端末の利用者から、所定の健康状態に関する問診への回答の入力を受け付けるステップ
前記入力を受けた回答を前記流通管理サーバに送信するステップ
地域に関する情報である地域情報を取得し、前記流通管理サーバに送信するステップ、
前記流通管理サーバから、食材の産地情報を少なくとも含む推奨店舗情報を受信するステップ
前記ユーザ端末から前記問診への回答を受信するステップ
前記受信した回答に基づいて、摂取を推奨する一以上の栄養素を診断するステップ
前記ユーザ端末から前記地域情報を受信するステップ、
前記診断した栄養素に関連付けて記憶された食材を、前記食材データベースから抽出するステップ
前記抽出した食材と、前記受信した地域情報に含まれる産地及び当該産地に隣接した範囲の産地として関連付けて記憶された店舗及び当該食材の産地を、店舗データベースから抽出するステップ
前記抽出した店舗及び当該食材の産地を、前記ユーザ端末に送信するステップ
実行させるためのコンピュータ読み取り可能な生産流通システム用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ユーザ端末から問診への回答を受信した流通管理サーバが、健康状態に適した栄養素と、当該栄養素を含む食材を抽出するとともに、当該食材を含む献立と、当該食材の産地を含む店舗情報を抽出し、ユーザ端末に推奨店舗情報を送信する生産流通システム、生産流通方法、及び生産流通システム用プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の好適な実施形態である生産流通システム1の概要図である。
図2図2は、生産流通システム1の全体構成図である。
図3図3は、ユーザ端末10、流通管理サーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
図4図4は、ユーザ端末10、流通管理サーバ200が実行する推奨店舗情報送信処理のフローチャート図である。
図5図5は、ユーザ端末10の画面に表示された問診票の一例である。
図6図6は、ユーザ端末10の画面に表示された推奨店舗情報の一例である。
図7図7は、問診データベース内の問診テーブルの内容の一例である。
図8図8は、食材データベース内の食材テーブルの内容の一例である。
図9図9は、店舗データベース内の店舗テーブルの内容の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0028】
[生産流通システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態である生産流通システム1の概要を説明するための図である。この図1に基づいて、生産流通システム1の概要を説明する。
【0029】
生産流通システム1は、ユーザ端末10と、流通管理サーバ200によって構成される。初めに、ユーザ端末10は、ユーザから問診票に対する回答を受け、その回答を流通管理サーバ200に送信する(ステップS01)。図1では簡単のため、問診表の質問は二択形式で記載されているが、段階評価であったり、自由記述形式であったりしても良い。
【0030】
回答を受信した流通管理サーバ200は、診断データベース250を用いて回答を診断し、摂取を推奨する栄養素を抽出する(ステップS02)。診断は条件式によって表されてもよいし、診断データベース250からそのまま診断結果を抽出してもよい。また、栄養素の種類だけでなく、回答に基づいて摂取を推奨する分量を算出してもよい。
【0031】
次に流通管理サーバ200は、抽出した栄養素を用いて、食材データベース251からその栄養素を含む食材を抽出する(ステップS03)。
【0032】
そして、流通管理サーバ200は、当該食材を含む献立と、その献立を提供している店舗、及び献立に使われている食材の産地を店舗データベース252から抽出する(ステップS04)。ここで、献立に含まれる栄養素の種類を抽出可能であるときは、診断の結果として抽出された栄養素の種類と比較して、より多くの栄養素を含む献立から抽出してもよい。また、献立に含まれる栄養素の量が算出可能であるときは、それらの摂取を推奨する分量に対する割合を計算してもよい。
【0033】
最後に、流通管理サーバ200は抽出した献立、店舗、及び食材の産地をユーザ端末10に送信する(ステップS05)。ユーザ端末は、受信した献立、店舗、及び食材の産地の情報を画面に表示してよい。
【0034】
以上が、生産流通システム1の概要である。なお、これら複数のデータベースは、設計時に採用する正規形のために見かけの数が異なっていても、分割や結合によって論理的に同一の構成に再構築が可能であれば、同一の構成であると言える点に注意する。
【0035】
[生産流通システムのシステム構成]
図2は、生産流通システム1の全体構成図である。生産流通システム1において、ユーザ端末10と、流通管理サーバ200は、公衆回線網5を介して通信可能に接続されている。また、診断データベース250、食材データベース251、店舗データベース252は、流通管理サーバ200の記憶部に記憶されている。
【0036】
ユーザ端末10は、通信部と入出力部を備えた一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器である。ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤといった携帯型端末であってもよいし、パーソナルコンピュータといった据え置き型の端末であってもよい。
【0037】
流通管理サーバ200は、通信部と記憶部を備え、後述する機能を備える一般的なサーバであってよい。
【0038】
[各機能の説明]
図3は、ユーザ端末10、流通管理サーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0039】
ユーザ端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える。
【0040】
さらに、ユーザ端末10は、入出力部13として、制御部で制御したデータや画像、音声を出力表示する出力部を備え、かつ、ユーザからの入力を受付けるタッチパネルやキーボード、マウス等の入力部を備える。
【0041】
ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、回答送信モジュール14、推奨店舗情報受信モジュール15、地域情報送信モジュール16を実現する。また、ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、入出力部13と協働して、問診回答モジュール17、推奨店舗情報表示モジュール18を実現する。
【0042】
流通管理サーバ200は、同様に、制御部51として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部52として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。また、流通管理サーバ200は記憶部203として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。記憶部203は、診断データベース250と、食材データベース251と、店舗データベース252とを、記憶部に備える。
【0043】
流通管理サーバ200において、制御部51が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働して、回答受信モジュール204、推奨店舗情報送信モジュール205、地域情報受信モジュール206を実現する。また、流通管理サーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部203と協働して、回答診断モジュール207、食材抽出モジュール208、推奨店舗情報抽出モジュール209、献立栄養素抽出モジュール210、献立栄養素含有量算出モジュール211を実現する。
【0044】
[推奨店舗情報提供処理]
図4は、ユーザ端末10、流通管理サーバ200が実行する推奨店舗情報提供処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0045】
初めに、ユーザ端末10の問診回答モジュール17は、表示部に問診票を表示し、それに対する回答の入力を受け付ける(ステップS11)。ここで問診票は、流通管理サーバ200等から受信してもよいし、ユーザ端末10に予めダウンロードされていてもよい。
【0046】
次に、ユーザ端末10の回答送信モジュール14は、入力を受け付けた回答を流通管理サーバ200に対して送信する(ステップS12)。そして、流通管理サーバ200の回答受信モジュール204は、問診に対する回答を受信する(ステップS13)。
【0047】
図5は、ユーザ端末10の画面に表示された問診票の一例である。ユーザ端末10において、質問文51と、回答候補52が表示され、選択可能になっている。全ての回答を入力し終えた後、ユーザは送信ボタン53を押し下げることで、回答送信モジュール14が回答を送信する。ここで回答候補52は、二択の選択形式であってもよいし、多肢の選択形式であってもよいし、自由記述形式であってもよい。
【0048】
続いて、流通管理サーバ200の回答診断モジュール207は、受信した回答に基づいて、推奨を摂取する栄養素及びその分量を診断する(ステップS14)。ここで、診断においては、エキスパートシステムや決定木を初めとする機械学習を利用してもよいし、問診が複雑でないならば、データベースに記憶された値をそのまま読み出しても良い。
【0049】
図7は、診断データベース250内の診断テーブルの一例である。ここでは、問診における質問と、それに関連する栄養素、及び摂取推奨量指数が記憶されている。一例として、回答が5段階形式であり、2以下の場合は栄養素の摂取を推奨しない場合、回答から2を引いた値に摂取推奨量指数を乗じた値を、摂取推奨量としてもよい。
【0050】
次に、流通管理サーバ200の食材抽出モジュール208は、診断によって摂取が推奨された栄養素を含む食材を、食材データベース251から抽出する(ステップS15)。なお、店舗を食材でなく献立から抽出する場合は、この処理は割愛してよい。
【0051】
続けて、流通管理サーバ200の献立栄養素抽出モジュール210及び献立栄養素含有量算出モジュール211は、店舗データベース252内の各献立について、使用されている食材を元に、食材データベース251と結合を行い、含まれている栄養素及びその量を抽出する(ステップS16)。なお、この処理は、献立が追加又は編集された際に予め行ってもよい。
【0052】
図8は、食材データベース251内の食材テーブルの一例である。また、図9は店舗データベース252内の店舗テーブルの一例である。図9においては、献立の値段や店舗の位置情報が省略して表示されている。ここで、図8及び図9を、共通の食材名をもった列同士で結合する事により、分量に可食部100gあたりの含有量を掛け合わせ、100で除した値が、献立に含まれるその食材由来の栄養素の分量である。
【0053】
ここで、結合は多対多で行われ、店舗テーブルに記憶された食材名「あさり」と書かれた行全てに、食材テーブルの「あさり」の行が結合される。また、算出した分量は、栄養素の種類ごとに足し合わせてよい。テーブルの設計上、栄養素の含有量や食材の分量が記憶されていない場合には、栄養素の種類を抽出するに留める。
【0054】
続いて、流通管理サーバ200の推奨店舗情報抽出モジュール209は、前記診断結果である摂取推奨量によって、前記算出した栄養素の含有量を除すことで、摂取推奨量に対する含有量の割合を計算する(ステップS17)。これは、その料理を食べる事で、どの程度推奨量を満足できるかを表す。そして、計算した割合が所定の値、例えば二割を超えるのみを抽出して、推奨店舗情報とする(ステップS18)。
【0055】
店舗データベース252において、献立は、一以上の食材を料理単位でまとめる意味をもつ。店舗データベース252に献立が記憶されていない構成の場合は、上記の処理を献立ごとではなく、店舗ごとに行ってよい。ただしその場合は、食材の分量も記憶されていないため、栄養素の含有量の算出は省略する。
【0056】
以上の処理は、診断によって摂取が推奨される栄養素が二以上の場合でも成り立つ。この場合、ステップS18においては、最も高い栄養素の割合としてもよいし、平均値としてもよい。また、算出した割合の高さや、含む栄養素の種類の多さに応じて抽出結果の順序を変更し、より条件に適するものをより強く推奨してもよい。
【0057】
ここでユーザ端末10の地域情報送信モジュール16は、地域情報を送信してもよい(ステップS19)。地域情報は、必ずしも現在位置である必要はなく、出身地や、応援したい被災地等、食べたい食材の産地に係る地域の情報であればよい。
【0058】
流通管理サーバ200の地域情報受信モジュール206は、地域情報を受信する(ステップS20)。そして、推奨店舗情報抽出モジュール209は、受信した地域や、隣接した範囲で生産された産地の食材を含む献立のみを抽出する(ステップS21)。
【0059】
最後に、流通管理サーバ200の推奨店舗情報送信モジュール205は、抽出した推奨店舗情報をユーザ端末10に送信する(ステップS22)。この推奨店舗情報は複数であってよい。ユーザ端末10の推奨店舗情報受信モジュール15は推奨情報を受信し、推奨店舗情報表示モジュール18は、受信した推奨店舗情報を出力部に出力する(ステップS23)。
【0060】
図6は、ユーザ端末10の画面に表示された推奨店舗情報の一例である。ユーザ端末10は、推奨店舗情報に加えて栄養素の推奨摂取量61を受信して表示してもよい。献立の名称62と、栄養素含有量63及び推奨摂取量に対する割合が表示される。店舗情報は、名称及び住所64のほか、地図66上に示されても良い。献立に含まれる食材とその産地65も、一覧で表示される。
【0061】
以上が、推奨店舗情報提供処理の手順である。
【0062】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0063】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0064】
1 生産流通システム、5 公衆回線網、10 ユーザ端末、200 流通管理サーバ、250 診断データベース、251 食材データベース、252 店舗データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9