特許第6268504号(P6268504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6268504
(24)【登録日】2018年1月12日
(45)【発行日】2018年1月31日
(54)【発明の名称】歯科用開口保持具
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/00 20060101AFI20180122BHJP
   A61C 17/10 20060101ALI20180122BHJP
   A61B 1/24 20060101ALI20180122BHJP
【FI】
   A61C19/00 Z
   A61C17/10
   A61B1/24
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-169698(P2016-169698)
(22)【出願日】2016年8月31日
【審査請求日】2017年10月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599103616
【氏名又は名称】株式会社デントケア
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】亀水 忠宗
【審査官】 村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5813843(JP,B2)
【文献】 特開2014−090891(JP,A)
【文献】 特開2008−054801(JP,A)
【文献】 米国特許第7066735(US,B1)
【文献】 米国特許第6305937(US,B1)
【文献】 国際公開第2011/121513(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 19/00
A61B 1/24
A61C 17/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなした外表面に段形の溝を刻んでなる挿入部と、前記挿入部の他端側に形成されて前記挿入部を回転及び押引するための手把部と、を具備した歯科用開口保持具であって、
前記挿入部の相対向する外表面の一端部から他端側に向かって平面状の滑走面を形成したことを特徴とする歯科用開口保持具。
【請求項2】
前記段形の溝が、ねじ状の溝であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用開口保持具。
【請求項3】
前記段形の溝が、独立した複数の円周溝であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用開口保持具。
【請求項4】
前記挿入部と前記手把部の境界部分に前記挿入部の他端側の外径よりも大きい外径を有する鍔部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の歯科用開口保持具。
【請求項5】
前記手把部内に手指を挿入できる挿入孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の歯科用開口保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、歯科医師、歯科衛生士、看護師、介護者等が、高齢者、障害者等の口腔ケア、診察または治療を行うときの閉口導入時に使用し、開口させると共に、安全に開口を保持するための歯科用開口保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、歯科治療時に用いられ、患者の口を開口状態に保つ歯科用開口保持具が知られている。
【0003】
特許文献1の歯科用開口保持具では、外表面に螺旋状の案内溝を有した略円錐状の挿入部を上下歯牙の隙間から挿入し、螺旋状の案内溝と上下歯牙とを係合させながら回転することで、挿入部が、案内溝に案内されつつ上下歯牙間の間を移動して口を所定の大きさまで開口させ、先端に形成された脱落防止部が、上下歯牙に引掛かることで口を開口状態に保つことができる。挿入部を上下歯牙のわずかな隙間から挿入することが可能であるため、開口することを嫌がる幼児や、術者(医師等)の指示を理解することが困難な認知症患者などへの装着を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5813843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、患者が歯を強く噛み締めた状態の場合、術者が、特許文献1のような歯科用開口保持具を使用して徐々に患者の開口度をあげるためには、挿入部の螺旋状の案内溝と上下歯牙とを係合回転させる時に大きな力が必要となり、強い力を持続的にかけなければならず、所望する開口状態を確保するまでに時間がかかると同時に患者の歯牙へ大きな負担を与える危険性がある。また、術者は、狭い口腔内で挿入部を回転操作しなければならず、強い力を保ったまま複雑な操作を行うことが要求され、操作に不慣れな人にとっては、操作が非常に困難であるという問題点が挙げられる。小さい開口度では口腔内を観察することが出来ず、適切な治療を行うことが出来ないため、本来であれば速やかに所望する開口状態を確保することが望ましい。しかしながら、従来のような徐々に開口させる歯科用開口保持具では、時間と労力がかかるとともに、患者側のストレスも増大し、より強い開口拒否を助長する恐れがある。
【0006】
更にまた、先述の歯科用開口保持具では、操作部と最終的に歯牙に噛合される基端部とが隣接しているため、患者が、治療中に誤って術者の手指を噛むという危険性がある。そして、術者は、比較的小さな開口保持具を、少なくとも2本の手指を使用しながら操作しなければならず、開口保持具を扱うための細やかな技術が必要となる。
【0007】
そこで本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであって、口腔内の歯科治療を行う際に、患者の開口を円滑且つ容易に誘導し保持できる操作性と、術者の手指を保護する優れた安全性に優れた歯科用開口保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の歯科用開口保持具は、一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなした外表面に段形の溝を刻んでなる挿入部と、挿入部の他端側に形成されて挿入部を回転及び押引するための手把部と、を具備した歯科用開口保持具であって、挿入部の相対向する外表面の一端部から他端側に向かって平面状の滑走面を形成したことを特徴としている。
【0009】
本発明の歯科用開口保持具は、段形の溝がねじ状の溝であることを特徴としている。
【0010】
本発明の歯科用開口保持具は、段形の溝が独立した複数の円周溝であることを特徴としている。
【0011】
本発明の歯科用開口保持具は、挿入部と手把部の境界部分に挿入部の他端側の外径よりも大きい外径を有する鍔部を設けたことを特徴としている。
【0012】
本発明の歯科用開口保持具は、前記手把部内に手指を挿入できる挿入孔を形成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の歯科用開口保持具は、一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなした外表面に段形の溝を刻んでなる挿入部と、挿入部の他端側に形成されて挿入部を回転及び押引するための手把部と、を具備した歯科用開口保持具であって、挿入部の相対向する外表面の一端部から他端側に向かって平面状の滑走面を形成しているので、歯科用開口保持具を患者の上下歯牙間に挿入する場合においては、挿入部に設けられた表面が平面状の滑走面を上下歯牙間の隙間から挿入し、相対向する二面の滑走面を上下歯牙間を滑らせるように前歯(切歯)側から奥歯(臼歯)側に向けて摺動させるだけで、容易に挿入部を口腔内に挿入することができる。このとき、挿入部は、一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなるので、平面状の滑走面を用いることによって、開口度を容易且つ速やかに所望する大きさに調整することができる。所定の位置まで挿入部を挿入した後、挿入部を所定の方向に90度回転させて、上下歯牙を外表面に刻まれた段形のねじ状の溝に係合させることで、歯牙が挿入部から脱落するのを防止し、口を開口した状態に保持することができる。また、口腔内から挿入部を抜脱する場合においては、挿入時の逆の手順を行うことで挿入部を引抜くことができる。すなわち、挿入部を所定の方向に90度回転させ、相対向する二面の滑走面を上下歯牙間を滑らせるように奥歯(臼歯)側から前歯(切歯)側に向けて摺動するだけで、容易に挿入部を口腔内から抜脱することができる。
【0014】
本発明の歯科用開口保持具は、段形の溝がねじ状の溝であるので、溝に上下歯牙を係止した後に、手把部を右又は左に回動させることにより、上下歯牙の上下間隔を増大又は減少し、治療を行うのに最適な開口状態に合わせることができる。
【0015】
本発明の歯科用開口保持具は、段形の溝が独立した複数の円周溝であるので、所定位置まで挿入部を口腔内に押し込んでから、手把部を回転させて上下歯牙を円周溝に入れることによって、上下歯牙が滑走面を滑ることなく固定することができる。
【0016】
本発明の歯科用開口保持具は、挿入部と手把部の境界部分に挿入部の他端側の外径よりも大きい外径を有する鍔部を設けているので、歯科用開口保持具の挿入を鍔部で止めることができ、万が一術者が手を滑らせても歯科用開口器が患者の口腔内奥深くまで挿入されることはない。また、挿入部と挿入部を操作する手把部とが、鍔部によって離隔されているため、患者が誤って術者の手指を噛む恐れがなく、術者は安全に治療を行うことができる。
【0017】
本発明の歯科用開口保持具によると、手把部内に手指を挿入できる挿入孔を形成しているので、術者は、少なくとも一本の手指を手把部の挿入孔に挿入すれば挿入部を操作することができ、狭い口腔内においても容易に挿入部を操作することができる。また、挿入孔に光源を挿入すれば、口腔内を照らしながら開口保持することができ、一人で臼歯部の状態を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明の歯科用開口保持具の実施形態の平面図。
図2】この発明の歯科用開口保持具の実施形態の正面図。
図3】この発明の歯科用開口保持具の他の実施形態の正面図。
図4図1のA−A線断面図。
図5】この発明の歯科用開口保持具の実施形態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
この歯科用開口保持具の最良の実施形態について以下図面を参照しつつ説明する。この歯科用開口保持具1は、上下歯牙間に挿入して開口状態を保持する歯科用の開口保持具で、図5に示すように、一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなした挿入部2と、挿入部2の他端側に形成されて挿入部2を回転及び押引するための手把部3とを具備している。挿入部2と手把部3の境界部分には、挿入部2の他端側の外径よりも大きい外径を有する鍔部4を設けている。
【0020】
前記挿入部2は、外表面に段形のねじ状の溝2aが刻まれており、相対向する外表面の一端部から他端側に向かって平面状の滑走面2bを形成している。そして、挿入部2は、上下歯牙間の隙間から前記滑走面2bを口腔内に押し込んで挿入し、90度回転して上下の歯牙を溝2aに係合させ口を開口した状態に保持する部分である。挿入部2の外表面に刻まれた溝2aは、図1及び図2に示すように、段形のねじ状となっている。挿入部2が口腔内に挿入された際に、上下歯牙に係合して歯牙が挿入部2から脱落するのを防いで、開口状態を保持することができる。また、一旦溝2aに上下歯牙を係止した後に手把部3を右又は左に回動させることによって、上下歯牙の上下間隔が増大又は減少し、治療を行うのに最適な開口状態に合わせることができる。
【0021】
滑走面2bは、挿入部2の外表面に相対向する位置に形成されている。図1及び図5に示すように、滑走面2bの表面は平面状で、溝2aが刻まれた挿入部2の外表面との境界においては、段形線を形成している。滑走面2bは、相対向する二面の滑走面2bを上下歯牙間を滑らせるように押引方向へ摺動するだけで、円滑且つ速やかに挿入部2を口腔内に挿入もしくは口腔内から抜脱することができる。すなわち、挿入部2を口腔内に挿入する場合には、相対向する二面の滑走面2bを上下歯牙間を滑らせるように前歯(切歯)側から奥歯(臼歯)側の方向へ押して摺動させ、挿入部2を口腔内から抜脱する場合には、滑走面2bを奥歯(臼歯)側から前歯(切歯)側の方向へ引いて摺動させればよい。この時、挿入部2は、一端部から他端部に向けてテーパー状に厚みが増しているので、平面状の滑走面2bが、歯牙間を移動するにつれて、開口を外径に合わせて徐々に大きくすることができる。
【0022】
挿入部2の大きさやテーパー角度については、特に限定されるものではないが、好ましくは、長さが40mm〜50mm程度で、他端側の外径は、20mm〜30mm程度である。テーパーの角度は、挿入部2の軸芯に対して10°〜20°程度とすると口腔内にスムーズに挿入することができる。
【0023】
手把部3は、術者が挿入部2を回転及び押引して操作する部分である。図4及び図5に示すように、手把部3は、手把部3内に挿入孔3aを形成した筒状となっている。術者はこの挿入孔3aの中に少なくとも1本の手指を挿入することで挿入孔3aの内外の指で手把部3を掴み、挿入部2の操作を行うことができる。このとき、挿入孔3aは、鍔部4との境界部分まで形成されているので、歯科用開口保持具1を口腔内に挿入した場合に、挿入孔3aに挿入した手指が口腔内に入り込む恐れがない。したがって、患者が術者の手指を誤って噛むことはなく、術者は安全に挿入部2を操作することができる。
【0024】
手把部3は、図1及び図2等では外表面の形状が平滑となっているが、特に形状を限定することはない。図3のように滑り止め用に外表面にグリップの凹凸を形成し、手指の滑り止めとするようにしてもよい。更に、図示していないが、歯科用開口保持具1の材質を透明又は半透明の材質とし、又、できれば挿入部2の内部にも空洞を形成して当該空洞や挿入孔3a内に光源を挿入しておくことによって、口腔内の奥まで見通せることになるので、補助者がいなくても奥歯の観察や治療を行うことができる。
【0025】
手把部3の大きさについては、特に限定されるものではないが、好ましくは、長さが40mm〜50mm程度で、外径は20mm〜25mm程度である。また、挿入孔3aの直径については、18mm〜23mm程度であり、このような大きさであれば、少なくとも手指一本分を挿入孔3a内に挿入することができ、円滑に治療を行うことができる。
【0026】
鍔部4は、図1及び図2等に示されるように、挿入部2と手把部3の境界部分に形成されており、挿入部2の他端側の最も大きい外径よりもさらに大きい外径を有している。そのため、挿入部2を口腔内に挿入する際に、術者が万が一誤って強く押し込んでも、歯科用開口器1は鍔部4を越えて口腔内に挿入されることはなく、術者は安全に治療を行うことができる。また、術者の指が滑るなどして口腔内に入り込むことも未然に防止できる。尚、図5では、鍔部4は、薄い円柱状となっているが、前述のような機能を有していればその形状は特に限定されることはない。
【0027】
鍔部4の外径は、特に限定されないが、挿入部2の他端部の外径よりも3mm〜5mm程度大きいことが望ましい。このような外径差であれば、強く押し込んでも上下の歯牙に鍔部4が引掛かって、鍔部4が口腔内に入ることはなく、治療中の事故を防ぐことができ、また、術者の手指の安全を図ることができる。
【0028】
この歯科用開口保持具1の素材は、例えば、高引裂きシリコーンのような高強度な弾性素材を想定しているので、歯科用開口保持具1に亀裂等の破損が起きてもすぐに破断することはない。歯科用開口保持具1は、治療中に患者の歯牙に噛合され万が一破損が起きたとしても、相当な負荷を与えない限り口腔内で破断することはなく、患者が、破損した歯科用開口保持具1の破片を誤飲するような事故を防ぐことができる。また、高引裂きシリコーンは、耐薬品性、耐熱性に優れているので、滅菌消毒を繰り返して使用することが可能であり、経済性にも優れている。もちろん、同様の効果が期待できる素材であれば、素材は高引裂きシリコーンに限定されるものではなく、別の素材を選択しても良い。
【0029】
次にこの実施形態において、上記の歯科用開口保持具1を用いて、上下歯牙を開口状態に保持する要領を説明する。まず、手把部3内に形成されている挿入孔3aに手指を挿入するなどして手把部3を掴んで、上下歯牙間の隙間から挿入部2の滑走面2bの先端を口腔内に挿入する。そして、相対向する二面の滑走面2bを上下歯牙間を滑らせるように前歯側から臼歯側の方向へ押し込み摺動させ、挿入部2を他端側の端部まで口腔内に挿入する。このとき、前述したように、挿入部2が一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなしているので、平面状の滑走面2bを用いることによって、開口度を容易且つ速やかに所望する大きさに調整することができる。所定の位置まで挿入部2を口腔内に挿入したら、挿入部2を所定の方向に90度回転させ、溝2aを上下歯牙に係合させて開口状態を保持する。
【0030】
歯科用開口保持具1を口腔内から抜脱する場合には、前述の逆の順序でまず挿入部2を所定の方向に90度回転させて滑走部2bを上下歯牙に当接し、上下歯牙間を滑らせるように奥歯(臼歯)側から前歯(切歯)側方向に引き抜き摺動させ、挿入部2を口腔内から引抜くだけでよい。
【0031】
尚、挿入部2の外表面には、ねじ状の溝に代えて、繋がっていない独立した円周溝を複数形成してもよい。その場合には、所定位置まで押し込んでから手把部3を回転させて、上下歯牙を円状溝に入れることによって、上下歯牙が滑走面2bを滑ることなく固定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明の歯科用開口保持具は、上述のような種々の利点から、歯科医師、歯科衛生士、看護師等からの需要が多く見込まれる。また、安全性と操作性に優れているため、介護者が、高齢者や障害者の口腔内をケアするために使用することも可能であり、歯科治療に携わる医師達だけでなく、一般の利用者からの購買も期待できる歯科用開口保持具といえる。
【符号の説明】
【0033】
1 歯科用開口保持具
2 挿入部
2a 溝
2b 滑走面
3 手把部
3a 挿入孔
4 鍔部
【要約】
【課題】口腔内の歯科治療を行う際に、患者の開口を円滑且つ容易に誘導し保持できる操作性と術者の手指を保護する安全性に優れた歯科用開口保持具を提供する。
【解決手段】一端部から他端側に向かって次第に外径が大きくなる略円錐形をなした外表面に段形の溝2aを刻んでなる挿入部2と、挿入部2の他端側に形成されて挿入部2を回転及び押引するための手把部3とを具備した歯科用開口保持具1であって、挿入部2の相対向する外表面の一端部から他端部に向かって平面状の滑走面2bを形成したこと。段形の溝2aが、ねじ状の溝であること。段形の溝2aが、独立した複数の円周溝であること。挿入部2と手把部3の境界部分に挿入部2の他端側の外径よりも大きい外径を有する鍔部4を設けたこと。手把部3内に手指を挿入できる挿入孔3aを形成したこと。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5