【実施例】
【0020】
以下に実施例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって、なんら限定されるものではない。なお、実施例中での各物性値の測定は、次の機器装置類を用いて行った。
NMRはBruker社製DRX500を使用して測定した。溶媒にはCDCl
3を使用し、ケミカルシフトはTMSを基準としppmで記載した。カップリングコンスタントJはHzで記載した。
GC/MSはAgirent Technologies HP6890 GCシステムとHP5973MS検出器を使用して測定した。カラムはInertCap 1(GL サイエンス社製、長さ30m×内径0.25mm、液相膜厚0.25μm)を用い、注入口温度250℃、検出器温度250℃、昇温条件は100℃(15℃/分)300℃である。
GC純度はAgirent Technologies7890A GCシステムを使用して測定した。カラムはInertCap 1(GL サイエンス社製、長さ20m×内径0.18mm、液相膜厚0.18μm)を用い、注入口温度250℃、検出器温度250℃、昇温条件100℃(15℃/分)230℃である。
【0021】
(実施例1)
1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0022】
【化7】
【0023】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた200mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、37.9g、46.0mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(16.22g、92.0mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で30分撹拌した後、−25℃に冷却し、(E)−2−メチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(4.11g、23.3mmol)を−20〜−25℃の範囲内で60分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(17.0ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(20ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(1.85g、9.74mmol、収率42%)、マイナーの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.55g、2.9mmol、収率12%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0024】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
190(M
+,<1),172(1),159(7),146(9),131(17),118(80),117(100),106(60),105(80),91(45),77(20)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.31(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.27(dm,J=8.3,2H), 7.20(tm,J=7.1,1H),3.41(d,J=11.0,1H),3.35(d,J=11.0,1H),2.31(dq,J=10.6,7.0,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.87(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.9,1H),0.12(dd,J=5.7,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.2(s),128.3(d),126.0(d),126.0(d),72.4(t),39.8(d),29.7(d),23.6(s),22.6(q),16.6(t),15.3(q)
【0025】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
190(M
+,<1),172(1),159(7),146(5),131(17),118(80),117(100),106(60),105(80),91(45),77(20)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.29(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.26(dm,J=8.3,2H), 7.18(tm,J=7.1,1H),3.33(d,J=10.4,1H),3.27(d,J=10.4,1H),2.34(dq,J=10.5,7.0,1H),1.35(d,J=7.0,3H),1.06(s,3H),0.97(ddd,J=10.5,8.9,5.5,1H),0.70(dd,J=8.9,4.7,1H),0.18(dd,J=5.5,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.7(s),128.4(d),126.6(d),125.9(d),72.2(t),40.0(d),29.2(d),23.4(s),23.3(q),16.5(t),15.7(q)
【0026】
(実施例2)
1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0027】
【化8】
【0028】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、69.8g、84.8mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(29.9g、169.6mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で30分撹拌した後−25℃に冷却し、(Z)−2−メチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(7.59g、42.4mmol)を−20〜−25℃の範囲内で60分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(31.3ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(30ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(4.93g、25.9mmol、収率61%)、マイナーの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.61g、3.2mmol、収率7.5%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0029】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
172(M
+−H
2O,1),157(5),146(20),131(27),118(72),117(100),106(65),105(75),91(53),77(25)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.30(ddm,J=7.9,7.2,2H),7.25(dm,J=7.9,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.70(m,2H),2.35(dq,J=10.6,7.0,1H),1.38(d,J=7.0,3H),1.30(m,OH),1.21(s,3H),0.94(ddd,J=10.6,8.4,5.9,1H),0.45(dd,J=8.4,4.8,1H),0.21(dd,J=5.9,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.3(s),128.3(d),126.9(d),125.9(d),67.1(t),40.0(d),33.3(d),23.5(s),23.0(q),22.9(q),17.3(t)
【0030】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
190(M
+,<1),172(4),157(10),143(7),131(17),118(72),117(100),106(65),105(67),91(44),77(20)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.32(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.28(dm,J=8.3,2H), 7.21(tm,J=7.1,1H),3.52(dd,J=11.6,9.1,1H),3.33(d,J=11.6,1H),2.34(dq,J=10.6,6.9,1H),1.34(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.06(ddd,J=10.6,8.3,5.5,1H),0.66(dd,J=8.3,4.6,1H),0.40(m,OH),0.27(dd,J=5.5,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.7(s),128.8(d),126.4(d),126.4(d),67.3(t),40.9(d),31.9(d),24.1(q),23.1(s),22.6(q),17.8(t)
【0031】
(実施例3)
(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−[(R
*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒドの合成
【0032】
【化9】
【0033】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(1.02g、5.37mmol)とカリウムブロマイド(0.36g)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1-オキシル フリーラジカル(0.085g)及びトルエン(10ml)を入れ、0℃に冷却した。滴下ロートに次亜塩素酸ナトリウム水溶液(濃度約13.5%、5.0g、9.1mmol)を入れ、0℃を保つように滴下した。滴下終了後、18℃まで60分かけて昇温した。その後水層を分液し、有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液と水で洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−[(R
*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒド(0.91g、4.8mmol、収率89%)を得た。
GC/MS(m/e):
188(M
+,5),159(7),141(5),128(20),118(82),117(100),115(45),105(43),91(60),83(60)77(44)
1H(500MHz、CDCl
3):
9.37(s,1H)、7.34(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.28(dm,J=8.3,2H), 7.24(tm,J=7.2,1H),2.71(dq,J=10.4,7.0,1H),1.51−1.42(m,2H),1.32(s,3H),1.30(d,J=7.0,3H),1.09(dd,J=7.5,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
202.7(d),145.6(s),128.5(d),126.7(d),126.5(d),40.1(d),38.8(d),32.9(s),22.5(t),21.9(q),18.4(q)
【0034】
(実施例4)
1−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
【0035】
【化10】
【0036】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、メチルマグネシウムブロマイド(0.97mol/L、テトラヒドロフラン溶液、8.5ml、8.25mmol)を入れ、−10℃に冷却した。滴下ロートに(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−[(R
*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒド(1.03g、5.5mmol)を入れ、−10℃を保つようにして5分で滴下した。60分攪拌後、20%硫酸水溶液(4.5g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製を行い、メインの異性体として(R
*)−1−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(0.75g、3.68mmol、収率67%)、マイナーの異性体として(S
*)−1−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(0.205g、1.0mmol、収率18%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0037】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,1),171(6),160(15),145(7),131(29),118(87),117(100),106(68),105(86),91(53),77(26)、72(30),70(30)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.29(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.24(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.60(q,J=6.4,1H),2.46(dq,J=10.4,6.9,1H),1.46(d,J=6.9,3H),1.31(d,6.4,3H),1.09(s,3H),0.92(ddd,J=10.4,8.5,5.9,1H),0.41(dd,J=8.5,4.9,1H),0.01(dd,J=5.9,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.7(s),128.3(d),127.0(d),125.9(d),70.5(d),39.0(d),34.5(d),26.5(s),23.6(q),20.5(q),18.4(q)、17.5(t)
【0038】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,1),171(7),160(13),145(7),131(32),118(85),117(100),106(65),105(84),91(55),77(27)、72(21),70(29)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.30(ddm,J=8.3,7.2,2H),7.21(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),3.58(q,J=6.4,1H),2.39(dq,J=10.5,6.9,1H),1.37(d,J=6.4,3H),1.36(d,6.9,3H),1.09(s,3H),0.95(ddd,J=10.5,8.6,5.7,1H),0.46(dd,J=8.6,4.6,1H),0.19(dd,J=5.7,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.5(s),128.3(d),126.9(d),126.0(d),70.8(d),39.1(d),34.1(d),27.5(s),23.6(q),20.4(q),18.9(t)、18.7(q)
【0039】
(実施例5)
1,2−ジメチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0040】
【化11】
【0041】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、10.9g、13.2mmol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.68g、26.5mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−15℃で30分撹拌した後−15℃に冷却し、−10〜−15℃で(Z)−2,3−ジメチル−4−フェニルペンタ−2−エン−1−オール(1.26g、6.63mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、12℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.8ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S
*,2S
*)−1,2−ジメチル−2−((S
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.47g、2.3mmol、収率35%)、マイナーの異性体として[(1S
*,2S
*)−1,2−ジメチル−2−((R
*)−1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(0.45g、2.2mmol、収率33%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0042】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),186(3),171(25),149(45),132(39),131(79),117(86),115(36),106(44),105(100),99(37),91(60),77(31)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.32−7.27(m,4H), 7.20(m,1H),3.78(m,2H),2.68(q,7.2,1H),1.36(d,J=7.2,3H),1.35(OH),1.25(s,3H),0.92(s,3H),0.73(d,J=4.8,1H),0.22(d,J=4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
145.1(s),128.0(d),127.9(d),125.9(d),68.2(t),42.3(d),30.2(s),26.7(s),25.5(t),18.3(q),16.8(q),14.7(q)
【0043】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),186(3),171(24),149(44),132(46),131(89),117(94),115(38),106(48),105(100),99(38),91(65),77(35)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.32(ddm,J=7.8,7.0,2H),7.28(dm,J=7.8,2H), 7.19(tm,J=7.0,1H),3.64(m,2H),2.64(q,7.1,1H),1.40(d,J=7.1,3H),1.24(s,3H),1.08(s,3H),0.90(t,J=6.7,OH),0.45(d,J=4.6,1H),0.29(d,J=4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
145.3(s),128.4(d),127.5(d),126.0(d),68.3(t),42.5(d),29.3(s),28.5(s),25.1(t),18.9(q),18.2(q),15.6(q)
【0044】
(実施例6)
1−メチル−2−(1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0045】
【化12】
【0046】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、5.3g、6.4mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.26g、12.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で10分撹拌した後−20℃に冷却し、同温で(E)−2−メチル−4−(4−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.60g、3.2mmol)を10分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(2.5ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.24g、1.18mmol、収率36%)、マイナーの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.013g、0.064mmol、収率2%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0047】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,2),173(13),160(13),149(19),145(23),132(80),131(64),120(62),119(88),117(100),115(48),105(40),91(62),77(21)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.16(dm,J=8.2,2H),7.12(dm,J=8.2,2H), 3.41(d,J=11.0,1H),3.35(d,J=11.0,1H),2.33(s,3H)2.27(dq,J=10.6,7.0,1H),1.32(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.84(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.8,1H),0.11(dd,J=5.7,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
144.2(s),135.4(s),129.0(d),126.8(d),72.5(t),39.4(d),29.9(d),23.6(s),22.7(q),21.0(q),16.6(t),15.3(q)
【0048】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),186(7),173(16),157(8),149(23),145(20),132(98),131(84),120(66),119(100),117(96),115(53),105(42),91(64),77(24)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.14(dm,J=8.2,2H),7.10(dm,J=8.2,2H), 3.34(d,J=10.8,1H),3.27(d,J=10.8,1H),2.32(s,3H)2.31(dq,J=10.6,7.0,1H),1.33(d,J=7.0,3H),1.06(s,3H),0.95(ddd,J=10.6,8.9,5.6,1H),0.68(dd,J=8.9,4.7,1H),0.18(dd,J=5.6,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
144.6(s),135.2(s),129.1(d),126.4(d),72.3(t),39.6(d),29.3(d),23.36(q),23.35(s),20.9(q),16.5(t),15.7(q)
【0049】
(実施例7)
1−メチル−2−(1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0050】
【化13】
【0051】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、9.4g、11.4mmol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.02g、22.8mmol)を入れ、−15℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(4−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(1.08g、5.7mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.2ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.79g、3.8mmol、収率68%)、マイナーの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(4−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.21g、1.0mmol、収率18%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0052】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,1),173(9),171(7),160(18),149(16),145(25),132(76),131(66),120(65),119(82),117(100),115(47),105(46),91(56),77(19)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.14(dm,J=8.3,2H),7.12(dm,J=8.3,2H), 3.71(d,J=11.3,1H),3.69(d,J=11.3,1H),2.32(s,3H)2.32(dq,J=10.6,6.9,1H),1.36(d,J=6.9,3H),1.29(br.s,OH),1.20(s,3H),0.92(ddd,J=10.6,8.4,5.8,1H),0.44(dd,J=8.4,4.8,1H),0.20(dd,J=5.8,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
144.3(s),135.4(s),129.0(d),126.7(d),67.1(t),39.6(d),33.4(d),23.5(s),23.1(q),22.9(q),21.0(q),17.3(t)
【0053】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,9),173(11),171(15),157(10),149(19),145(20),132(91),131(90),120(70),119(95),117(100),115(54),105(43),91(66),77(23)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.17(dm,J=8.2,2H),7.13(dm,J=8.2,2H), 3.54(dd,J=12.6,9.7,1H),3.33(dd,J=12.6,1.2,1H),2.31(s,3H)2.30(dq,J=10.6,6.9,1H),1.32(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.03(ddd,J=10.6,8.3,5.4,1H),0.64(dd,J=8.3,4.6,1H),0.39(br.d,J=9、7,OH),0.25(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
144.7(s),135.9(s),129.5(d),126.3(d),67.4(t),40.5(d),32.0(d),24.2(q),23.1(s),22.6(q),21.0(q),17.9(t)
【0054】
(実施例8)
1−メチル−2−(1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0055】
【化14】
【0056】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、6.92g、8.4mmol)を入れ、−25℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.96g、16.8mmol)を入れ、−20〜−25℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−20℃で15分撹拌した後−25℃に冷却し、同温で(E)−2−メチル−4−(3−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.80g、4.2mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−10〜−25℃で20分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(3.1ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.38g、1.9mmol、収率45%)、マイナーの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.014g、0.069mmol、収率1.6%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0057】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,1),173(16),160(15),145(30),132(81),131(66),120(73),119(81),117(100),115(46),105(36),91(49),77(16)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.19(dd,J=8.0,7.4,1H),7.07(br.s,1H), 7.06(dm,8.0,1H),7.02(dm,7.4,1H),3.42(d,J=11.0,1H),3.36(d,J=11.0,1H),2.35(s,3H)2.26(dq,J=10.6,7.0,1H),1.33(d,J=7.0,3H),1.28(s,3H),0.86(ddd,J=10.6,8.8,5.7,1H),0.52(dd,J=8.8,4.8,1H),0.12(dd,J=5.7,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.2(s),137.8(s),128.2(d),127.7(d),126.7(d),124.0(d),72.4(t),39.7(d),29.7(d),23.6(s),22.7(q),21.5(q),16.6(t),15.3(q)
【0058】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),186(4),173(17),157(10),149(11),145(21),132(93),131(80),120(79),119(88),117(100),115(54),105(42),91(71),77(26)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.18(ddm,J=8.4,7.4,1H),7.06(br.s,1H), 7.05(dm,8.4,1H),6.99(dm,7.4,1H),3.33(d,J=10.9,1H),3.27(d,J=10.9,1H),2.33(s,3H)2.30(dq,J=10.5,7.0,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.09(br.s,OH)1.06(s,3H),0.96(ddd,J=10.5,8.9,5.5,1H),0.68(dd,J=8.9,4.7,1H),0.17(dd,J=5.5,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.6(s),137.8(s),128.3(d),127.4(d),126.6(d),123.6(d),72.2(t),39.9(d),29.2(d),23.34(s),23.28(q),21.5(q),16.5(t),15.7(q)
【0059】
(実施例9)
1−メチル−2−(1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0060】
【化15】
【0061】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、9.4g、0.0114mol)を入れ、−15℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(4.02g、22.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−10〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(3−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(1.09g、5.7mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で40分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(4.2ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.83g、4.1mmol、収率70%)、マイナーの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(3−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.20g、0.99mmol、収率17%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0062】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,1),171(7),160(20),145(30),132(66),131(65),120(69),119(71),117(100),115(50),105(46),91(62),77(21)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.19(dt,J=0.9,7.4,1H),7.05(s,1H),7.04(dm,J=7.4,1H), 7.01(dm,J=7.4,1H),3.71(d,J=11.3,1H),3.68(d,J=11.3,1H),2.34(s,3H)2.32(dq,J=10.6,7.0,1H),1.36(d,J=7.0,3H),1.31(br.s,OH)1.20(s,3H),0.93(ddd,J=10.6,8.4,5.8,1H),0.44(dd,J=8.4,4.8,1H),0.21(dd,J=5.8,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.3(s),137.8(s),128.2(d),127.7(d),126.7(d),123.9(d),67.1(t),40.0(d),33.3(d),23.5(s),23.1(q),22.9(q),21.5(q),17.3(t)
【0063】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,7),171(18),157(11),145(22),132(81),131(95),120(77),119(83),117(100),115(63),105(45),91(76),77(25)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.21(dd,J=8,7,1H),7.08(dm,J=7,1H),7.07(m,1H), 7.02(dm,J=8,1H),3.53(dd,J=11.7,10.0,1H),3.34(dd,J=11.7,2.8,1H),2.34(s,3H)2.30(dq,J=10.6,6.9,1H),1.33(d,J=6.9,3H),1.13(s,3H),1.04(ddd,J=10.6,8.3,5.4,1H),0.64(dd,J=8.3,4.6,1H),0.42(dd,J=10.0,2.8,OH)0.26(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.7(s),138.4(s),128.7(d),127.3(d),127.2(d),123.4(d),67.4(t),40.8(d),31.9(d),24.1(q),23.1(s),22.6(q),21.5(q),17.9(t)
【0064】
(実施例10)
1−メチル−2−(1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0065】
【化16】
【0066】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、6.92g、8.4mmol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.96g、16.8mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−5〜−15℃で10分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(E)−2−メチル−4−(2−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.80g、4.2mmol)を20分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で60分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(3.1ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.32g、1.6mmol、収率37%)、マイナーの異性体として[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.025g、0.12mmol、収率3%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0067】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),186(5),171(13),157(10),149(10),145(15),143(20),132(64),131(63),120(74),119(87),117(100),115(53),105(35),91(56),77(18)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.36(dd,J=7.7,1.0,1H),7.19(tm,J=7.7,1H),7.13(dm,J=7.7,1H), 7.09(dt,J=1.4,7.7,1H),3.45(d,J=11.0,1H),3.38(d,J=11.0,1H),2.62(dq,J=10.5,6.9,1H),2.31(s,3H),1.30(s,3H),1.27(d,J=6.9,3H),0.99(ddd,J=10.5,8.9,5.8,1H),0.51(dd,J=8.9,4.9,1H),0.02(dd,J=5.8,4.9,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
145.6(s),134.7(s),130.2(d),126.2(d),126.1(d),125.6(d),72.5(t),34.6(d),29.1(d),23.6(s),22.9(q),19.6(q),16.5(t),15.5(q)
【0068】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,6),173(17),171(15),157(14),149(17),143(25),132(62),131(70),129(30),128(40),120(52),119(72),117(100),115(66),105(32),91(60),77(23)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.33(dd,J=7.5,0.8,1H),7.19(dt,J=2.0,7.5,1H),7.11(dm,J=7.5,1H), 7.08(dt,J=1.4,7.5,1H),3.35(d,J=10.8,1H),3.31(d,J=10.8,1H),2.48(dq,J=10.4,6.9,1H),2.29(s,3H),1.27(d,J=6.9,3H),1.15(ddd,J=10.4,8.8,5.4,1H),1.09(br.s),0.90(s,3H),0.74(dd,J=8.8,4.6,1H),0.22(dd,J=5.4,4.6,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
146.2(s),134.4(s),130.2(d),126.3(d),125.6(d),125.2(d),72.2(t),36.3(d),28.5(d),23.0(s),22.9(q),19.2(q),17.3(t),15.5(q)
(実施例11)
1−メチル−2−(1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピルメタノールの合成
【0069】
【化17】
【0070】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた100mlフラスコに、ジエチル亜鉛のトルエン溶液(濃度15重量%、5.4g、0.0066mol)を入れ、−20℃に冷却した。滴下ロートにクロロヨードメタン(2.33g、13.2mmol)を入れ、−15〜−20℃を保つように滴下した。滴下終了後、−5〜−15℃で20分撹拌した後−25℃に冷却し、−20〜−25℃で(Z)−2−メチル−4−(2−メチルフェニル)ペンタ−2−エン−1−オール(0.62g、3.3mmol)を15分かけて滴下した。滴下終了後、−15〜−25℃で20分撹拌を続けた。次に、20%硫酸水溶液(2.5ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製を行い、メインの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.47g、2.3mmol、収率70%)、マイナーの異性体として[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((S
*)−1−(2−メチルフェニル)エチル)シクロプロピル]メタノール(0.12g、0.59mmol、収率17%)を得た。メインの異性体とマイナーの異性体の相対配置はNOESYを測定することにより決定した。
【0071】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,<1),173(4),171(6),160(8),149(9),145(18),143(15),132(55),131(62),120(76),119(77),117(100),115(56),105(38),91(59),77(19)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.35(dd,J=7,1.1,1H),7.19(dt,J=1.8,7,1H),7.12(dd,J=7,1.8,1H), 7.08(dt,J=1.3,7,1H),3.725(d,J=11.5,1H),3.715(d,J=11.5,1H),2.67(dq,J=10.5,6.9,1H),2.29(s,3H)1.32(d,J=6.9,3H),1.23(s,3H),1.06(ddd,J=10.5,8.4,5.9,1H),0.43(dd,J=8.4,4.8,1H),0.11(dd,J=5.9,4.8,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
145.8(s),134.7(s),130.2(d),126.2(d),126.1(d),125.6(d),67.3(t),34.8(d),32.6(d),23.5(s),23.2(q),23.0(q),19.6(q),17.1(t)
【0072】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
186(M
+−H
2O,2),173(12),171(8),157(8),149(14),145(14),143(17),132(69),131(73),120(64),119(67),117(100),115(64),105(36),91(73),77(22)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.41(dd,J=7,0.9,1H),7.22(dt,J=2.2,7,1H),7.13(dm,J=7,1H), 7.11(dt,J=1.3,7,1H),3.47(dd,J=11.7,9,1H),3.17(d,J=11.7,1H),2.52(dq,J=10.4,6.8,1H),2.30(s,3H)1.28(d,J=6.8,3H),1.18(ddd,J=10.4,8.2,5.4,1H),1.15(s,3H),0.70(dd,J=8.2,4.2,1H),0.29(dd,J=5.4,4.2,1H),0.17(br.d,J=9,OH)
13C(125MHz,CDCl
3)
145.8(s),134.6(s),130.6(d),126.7(d),126.2(d),125.4(d),67.6(t),37.0(d),31.5(d),22.91(s),22.88(q),22.5(q),19.1(q),18.6(t)
(実施例12)
2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒドの合成
【0073】
【化18】
【0074】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた200mlフラスコに、塩化(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウム(5.0g、14.6mmol)、テトラヒドロフラン(20ml)を入れ、−40℃に冷却した。滴下ロートにカリウムt−ブトキシド(1.63g、14.5mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を入れ、−35〜−40℃を保つように滴下した。滴下終了後、同温度のまま5分撹拌した後、(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボアルデヒド(1.5g、8.0mmol、ジアステレオマー混合物で成分比は1:2)を5分かけて滴下した。滴下終了後、−20℃に温度を上げ、2時間撹拌を続けた。次に、飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)とヘキサン(30ml)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(10ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。析出した白色の固体をろ過し、残渣を得た。次に、窒素雰囲気下、撹拌装置、還流管、温度計の付いた100mlフラスコに、上記で得られた残渣(1.33g)とアセトニトリル(6ml)と5%硫酸水溶液(2ml)を入れ、55℃で1時間撹拌した。その後、トルエン(10ml)を加え水層を分液し、有機層を水洗し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物、0.56g、2.8mmol、収率35%)を得た。
【0075】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
202(M
+,<1),187(<1),169(1),158(9),143(14),128(11),118(100),117(85),105(90),97(56),91(36),77(22)
【0076】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
202(M
+,<1),187(<1),169(1),158(9),143(16),128(11),118(99),117(76),105(100),97(51),91(39),77(23)
13C(125MHz,CDCl
3):混合物のデータ
203.5(d),203.1(d),146.9(s),146.8(s),128.5(d),128.4(d),126.9(d),126.6(d),126.1(d),48.0(t),47.9(t),41.4(d),40.6(d),31.7(d),30.6(d),25.5(q),25.2(q),23.8(q),22.5(q),18.6(t),18.3(t),17.1(s),16.7(s)
【0077】
(実施例13)
2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
【0078】
【化19】
【0079】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた30mlフラスコに、2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.20g、0.99mmol)、シクロペンチルメチルエーテル(4ml)と水素化ホウ素ナトリウム(0.05g、1.3mmol)を入れ、20℃で攪拌下メタノール(0.05g)を加え、同温度のまま60分撹拌した。次に5%硫酸水溶液(1.3g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(2ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.19g、0.93mmol、収率94%)を得た。
【0080】
メインの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),189(<1),171(1),159(7),143(6),131(23),118(100),117(51),105(87),91(28),77(15)
【0081】
マイナーの異性体
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),189(<1),171(2),159(10),143(8),131(27),118(92),117(47),105(100),91(30),77(16)
13C(125MHz,CDCl
3):混合物のデータ
147.7(s),147.5(s),128.29(d),128.26(d),126.9(d),126.7(d),125.9(d),125.8(d),61.7(t),61.5(t),40.5(d),40.1(d),36.6(t),36.4(t),32.6(d),31.3(d),25.1(q),24.7(q),23.8(q),22.6(q),18.5(t),18.33(t),18.30(s),18.0(s)
【0082】
(実施例14)
1−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]プロパン−2−オールの合成
【0083】
【化20】
【0084】
窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ロート、温度計のついた30mlフラスコに、メチルマグネシウムブロマイド(0.97mol/Lテトラヒドロフラン溶液、3.0ml、2.9mmol)を入れ、滴下ロートに2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−(1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(ジアステレオマー混合物で成分比は1:2、0.20g、0.99mmol)とテトラヒドロフラン(1ml)を入れ、20℃を保つようにして5分でこれを滴下し、同温で30分攪拌した。次に5%硫酸水溶液(2.9g)を加えて10分間撹拌した後、水層を分液した。有機層を水(2ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収し濃縮残渣を得た。濃縮残渣はGC分析の結果、4異性体混合物であることを確認した。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)にて精製を行い、GC分析で最も保持時間の長い成分(0.016g、0.07mmol、収率7%)を得た。この成分は、におい嗅ぎガスクロマトグラフィー(GC−O)による評価の結果、4異性体中で最も香気閾値の低い成分であった。
【0085】
GC/MS(m/e):
218(M
+,<1),200(1),185(3),171(4),157(8),143(16),131(13),118(100),117(50),105(90),91(35),77(14)、69(18)
1H(500MHz、CDCl
3):
7.29(ddm,J=7.5,7.2,2H),7.25(dm,J=7.5,2H), 7.19(tm,J=7.2,1H),4.09(m,1H),2.29(dq,J=10.5,6.9,1H),2.03(ddd,J=13.6,5.9,1.3,1H),1.42(br.s,OH),1.33(d,J=6.9,3H),1.28(d,6.2,3H),1.27(dd,J=13.6,7.7,1H),1.11(s,3H),0.71(ddd,J=10.5,8.6,5.8,1H),0.44(ddd,J=8.6,4.7,1.3,1H),0.01(dd,J=5.8,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.6(s),128.3(d),127.0(d),125.8(d),67.6(d),42.7(t),40.0(d),32.9(d),25.7(q),23.5(q),22.5(q),18.95(s)、18.90(t)
【0086】
(実施例15)
2−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノールの合成
【0087】
【化21】
【0088】
前記実施例3の方法において、原料を2−[(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]メタノール(2.04g、10.7mmol)に変え、実施例3と同様の方法を行うことにより、(1R
*,2S
*)−1−メチル−2−[(R
*)−1−フェニルエチル]シクロプロパンカルボアルデヒドを得、続いて、前記実施例12と同様の方法で、2−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]アセトアルデヒド(1.26g、6.2mmol)を得た。さらに、前記実施例13と同様の方法で、2−[(1S
*,2S
*)−1−メチル−2−((R
*)1−フェニルエチル)シクロプロピル]エタノール(1.21g、5.9mmol)を得た。トータル収率は55%であった。
【0089】
GC/MS(m/e):
204(M
+,<1),189(<1),171(1),159(8),143(7),131(22),118(100),117(52),105(87),91(28),77(15)、
1H(500MHz、CDCl
3):
7.30(ddm,J=8.3,7.1,2H),7.26(dm,J=8.3,2H), 7.19(tm,J=7.1,1H),3.80(m,2H),2.28(dq,J=10.7.0,1H),1.68(ddd,J=13.8,7.6,6.5,1H),1.42(ddd,J=,13.8,7.7,6.7,1H),1.34(d,J=7.0,3H),1.27(m,OH),1.20(s,3H),0.78(ddd,J=10.6,8.7,5.7,1H),0.45(dd,J=8.7,4.7,1H),0.06(dd,J=5.7,4.7,1H)
13C(125MHz,CDCl
3)
147.4(s),128.3(d),126.9(d),125.9(d),61.4(t),44.2(t),40.1(d),31.4(d),22.6(q),19.0(t),18.1(s)、17.5(q)
【0090】
(香気質の評価)
前記の実施例1から15で合成した化合物に関して、香気の質の評価を行った。結果は香質別に下記表1から表3に示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
(実施例16:ミューゲ調香料組成物)
下記表4の処方に従い、上記実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10で合成した化合物を用いて香水用香料組成物を調製した。
【0095】
【表4】
【0096】
5年以上経験した4人の専門パネラーによる官能評価の結果、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を含有するミューゲ調香料組成物は強いフローラル香気を有し、また拡散性においても優れているとパネラー全員が判断した。
【0097】
(実施例17:マリーン調香料組成物)
下記表5の処方に従い、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を用いて香水用香料組成物を調製した。
【0098】
【表5】
【0099】
5年以上経験した4人の専門パネラーによる官能評価の結果、実施例1、実施例2、実施例4、実施例8、実施例9又は実施例10の化合物を含有するマリーン調香料組成物はマリーン、オゾン感がはっきりと認められ、また拡散性においても優れているとパネラー全員が判断した。
【0100】
(実施例18:シャンプー)
下記表6の処方に従い、実施例16及び実施例17の香料組成物を1.0%賦香したシャンプー(100g)を調製した。
【0101】
処方(成分) 配合量(g)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 14.00
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4.00
ヤシ油脂肪酸ジエタノルアミド 3.00
カチオン性セルロース 0.50
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
パラオキシ安息香酸エチル 0.25
クエン酸 適量
実施例16又は17の香料組成物 1.00
精製水 残部
合計 100.00