(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタと、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタとを嵌合させることによって、前記第1及び第2の配線基板同士を電気的に接続するものであって、
前記第1の電気コネクタの絶縁ハウジングに、当該第1の電気コネクタの長手方向に沿って設けられた2体のロック部材のそれぞれを、前記第2の電気コネクタの絶縁ハウジングに、当該第2の電気コネクタの長手方向に沿って設けられた2体のロック部材の各々に係合させることによって、前記第1及び第2の両電気コネクタ同士を嵌合状態に維持する構成になされた基板接続用電気コネクタ装置において、
前記第1及び第2の両電気コネクタにおける一方側のロック部材は、前記両電気コネクタ同士の嵌合と同時にロック係合爪がロック係止部に係合状態になされる嵌合動作時ロック機構を有し、
前記第1及び第2の両電気コネクタにおける他方側のロック部材は、前記両電気コネクタ同士の嵌合後にロック操作を施すことで係合状態になされる操作動作時ロック機構を有するものであって、
前記操作動作時ロック機構は、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか一方の絶縁ハウジングに前記長手方向に沿って往復移動可能に取り付けられた操作可動ロック係合爪と、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか他方の絶縁ハウジングに設けられた操作受けロック係止部と、を備え、
前記第1及び第2の両電気コネクタ同士を嵌合した際に、前記操作可動ロック係合爪に対して前記操作受けロック係止部が、前記操作可動ロック係合爪の移動方向である前記長手方向に並列した配置関係になされ、その操作受けロック係止部と並列状態になされた前記操作可動ロック係合爪が前記ロック操作により前記長手方向に移動されることで、前記操作受けロック係止部に対して前記操作可動ロック係合爪が係合される構成になされているとともに、
前記第1及び第2の両電気コネクタの各絶縁ハウジングの少なくとも一方には、前記操作可動ロック係合爪を、前記嵌合の方向の外方に向かって露出状態とするハウジング操作開口部が設けられていることを特徴とする基板接続用電気コネクタ装置。
前記第1及び第2の配線基板の少なくとも一方には、前記操作可動ロック係合爪を、前記嵌合の方向の外方に向かって露出状態とする基板操作開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
前記嵌合動作時ロック機構及び操作動作時ロック機構のいずれか一方には、前記第1及び第2の両電気コネクタ同士の嵌合時に前記操作可動ロック係合爪の一部に当接して当該操作可動ロック係合爪を解除方向に移動させる傾斜案内面が設けられていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
前記操作可動ロック係合爪は、前記配線基板に対して前記電気コネクタが実装される領域の内方側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
前記嵌合動作時ロック機構は、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか一方に、弾性的な可撓性を有するように取り付けられた嵌合ロック係止部と、その嵌合ロック係止部が係合するように前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか他方に設けられた嵌合ロック係合爪と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ装置。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、簡易な構成で、ロック部材の係合又は解除させるための操作が目視状態で容易に行われるとともに、小型化かつ低背化が可能で、確実にロック状態を維持できる基板接続用電気コネクタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明では、
第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタと、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタとを嵌合させることによって、前記第1及び第2の配線基板同士を電気的に接続するものであって、前記第1の電気コネクタの絶縁ハウジングに
、当該第1の電気コネクタの長手方向に沿って設けられた2体のロック部材のそれぞれを、前記第2の電気コネクタの絶縁ハウジングに
、当該第2の電気コネクタの長手方向に沿って設けられた2体のロック部材の各々に係合させることによって、前記第1及び第2の両電気コネクタ同士を嵌合状態に維持する構成になされた基板接続用電気コネクタ装置において、前記第1及び第2の両電気コネクタにおける一方側のロック部材は、前記両電気コネクタ同士の嵌合と同時にロック係合爪がロック係止部に係合状態になされる嵌合動作時ロック機構を有し、前記第1及び第2の両電気コネクタにおける他方側のロック部材は、前記両電気コネクタ同士の嵌合後にロック操作を施すことで係合状態になされる操作動作時ロック機構を有するものであって、前記操作動作時ロック機構は、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか一方の絶縁ハウジングに
前記長手方向に沿って往復移動可能に取り付けられた操作可動ロック係合爪と、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか他方の絶縁ハウジングに設けられた操作受けロック係止部とを備え、前記第1及び第2の両電気コネクタ同士を嵌合した際に、前記操作可動ロック係合爪に対して前記操作受けロック係止部が、前記操作可動ロック係合爪の移動方向
である前記長手方向に並列した配置関係になされ、その操作受けロック係止部と並列状態になされた前記操作可動ロック係合爪が前記ロック操作により
前記長手方向に移動されることで、前記操作受けロック係止部に対して前記操作可動ロック係合爪が係合される構成になされているとともに、前記第1及び第2の両電気コネクタの各絶縁ハウジングの少なくとも一方には、前記操作可動ロック係合爪を、前記嵌合の方向の外方に向かって露出状態とするハウジング操作開口部が設けられた構成が採用されている。
【0008】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、操作可動ロック係合爪を操作受けロック係止部に対して係合又は解除させるための操作が、絶縁ハウジングに設けられたハウジング操作開口部を通して目視可能な状態で電気コネクタに対面した状態で行われることから、操作動作時ロック機構の操作及びその確認が容易かつ確実に行われる。
また、操作可動ロック係合爪を操作受けロック係止部に係合又は解除させる操作が、スペース的に余裕のある電気コネクタの長手方向に沿って容易に行われる。
【0009】
また、嵌合動作時ロック機構及び操作動作時ロック機構のいずれも、第1及び第2の電気コネクタの高さ方向においてコネクタ内方に配置されることから、コネクタ高さ方向においてロック部材が外方に突出することがなくなり、電気コネクタの低背化が可能となる。
【0010】
また、本発明における前記第1及び第2の配線基板の少なくとも一方には、前記操作可動ロック係合爪を、前記嵌合の方向の外方に向かって露出状態とする基板操作開口部が設けられていることが望ましい。
【0011】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、操作可動ロック係合爪を操作受けロック係止部に対して係合又は解除させるための操作が、配線基板に設けられた基板操作開口部を通して目視可能な電気コネクタに対面した状態で行われることから、操作動作時ロック機構に対する操作性が向上されるとともに、操作の確認が容易かつ確実に行われる。
【0012】
また、本発明における前記嵌合動作時ロック機構及び操作動作時ロック機構のいずれか一方には、前記第1及び第2の両電気コネクタ同士の嵌合時に前記操作可動ロック係合爪の一部に当接して当該操作可動ロック係合爪を解除方向に移動させる傾斜案内面が設けられていることが望ましい。
【0013】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、第1及び第2の両電気コネクタ同士の嵌合時に操作可動ロック係合爪が、常に解除位置に配置された状態になされることから、両電気コネクタ同士の嵌合前における操作可動ロック係合爪の位置にかかわらずコネクタ嵌合動作を行うことが可能となり、操作性が向上される。
【0014】
また、本発明における前記操作可動ロック係合爪は、前記配線基板に対して前記電気コネクタが実装される領域の内方側に配置されていることが望ましい。
【0015】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、操作可動ロック係合爪を含むロック部材が、電気コネクタの実装領域からはみ出すことがないので、電気コネクタの小型化が確実に図られる。
【0016】
また、本発明においては、前記操作可動ロック係合爪及び前記操作受けロック係止部が、薄板状金属部材により形成されているとともに、当該操作可動ロック係合爪及び操作受けロック係止部には、前記係合の際に嵌り合う凹凸部からなる嵌合検知部が設けられていることが望ましい。
【0017】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、操作可動ロック係合爪を操作受けロック係止部に係合又は解除させる際に、嵌合検知部の凹凸部が嵌り合うことによって、いわゆる嵌合のクリック感が得られ、操作性の向上が図られる。
【0020】
前記嵌合動作時ロック機構は、前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか一方に、弾性的な可撓性を有するように取り付けられた嵌合ロック係止部と、その嵌合ロック係止部に係合するように前記第1及び第2の電気コネクタのいずれか他方に設けられた嵌合ロック係合爪と、を備えることが可能である。
【発明の効果】
【0021】
以上述べたように本発明にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、第1及び第2の電気コネクタ同士を嵌合した際に、それら第1及び第2の電気コネクタに設けられた一方のロック部材を構成する嵌合動作時ロック機構が、いわゆるワンアクションで嵌合と同時に係合状態になされるとともに、他方のロック部材を構成する操作動作時ロック機構の操作受けロック係止部に対
して操作可動ロック係合爪
が、第1及び第2の電気コネクタの
長手方向に沿って移動操作
されることによって係合又は解除が
スペース的に余裕をもって行われるとともに、第1及び第2の電気コネクタの各絶縁ハウジングの少なくとも一方に、操作可動ロック係合爪を露出状態とするハウジング操作開口部が設けられていることで、操作可動ロック係合爪の係合又は解除の操作が、ハウジング操作開口部を通して目視可能かつ電気コネクタに対面した状態で行われ、かつ嵌合動作時ロック機構及び操作動作時ロック機構のいずれも高さ方向において外方に突出することのない構成を採用したものであるから、簡易な構成で確実にロック状態を維持でき、ロック部材の操作及びその確認が容易かつ確実に行われ、基板接続用電気コネクタ装置の小型化かつ低背化を図ることによって基板接続用電気コネクタ装置の信頼性を安価かつ大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を、一方側の端部上方から表した外観斜視説明図である。
【
図2】
図1に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を、他方側の端部上方から表した外観斜視説明図である。
【
図3】
図1及び
図2に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)の平面説明図である。
【
図4】
図1〜
図3に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に用いられている操作可動ロック係合爪の構造を表した外観斜視説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を、一方側の端部上方から表した外観斜視説明図である。
【
図6】本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を、他方側の端部上方から表した外観斜視説明図である。
【
図7】
図5及び
図6に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)の平面説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を上下反転して第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に対向させた状態を表した外観斜視説明図である。
【
図9】
図8に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との対向状態におけるコネクタ長手方向に沿った縦断面説明図である。
【
図10】
図9に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との対向状態における一方側の端部における部分拡大断面説明図である。
【
図11】
図9に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との対向状態における他方側の端部における部分拡大断面説明図である。
【
図12】
図9に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との対向状態から両コネクタ同士を近接させて接触を開始させた状態における他方側の端部の部分拡大断面説明図である。
【
図13】
図12に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との接触状態から両コネクタ同士を更に近接させて嵌合を開始させた状態における他方側の端部の部分拡大断面説明図である。
【
図14】第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合直後におけるロック操作前の解除状態(非ロック状態)を表した外観斜視説明図である。
【
図15】
図14に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)とを嵌合した直後のロック操作前の解除状態(非ロック状態)におけるコネクタ長手方向に沿った縦断面説明図である。
【
図16】
図15に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合過程において一方側のロック部材が係合状態(ロック状態)となる途中過程を表した部分拡大断面説明図である。
【
図17】
図15に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合直後における他方側のロック部材のロック操作前の解除状態(非ロック状態)を表した部分拡大断面説明図である。
【
図18】第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)とを嵌合した後にロック操作を施した係合状態(ロック状態)を表した外観斜視説明図である。
【
図19】
図18に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合後の係合状態(ロック状態)におけるコネクタ長手方向に沿った縦断面説明図である。
【
図20】
図19に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合後の係合状態(ロック状態)における一方側のロック部材の部分拡大断面説明図である。
【
図21】
図19に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合後の係合状態(ロック状態)における他方側のロック部材の部分拡大断面説明図である。
【
図22】第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に対して第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を、いわゆる斜め嵌合させる場合の途中状態を表した外観斜視説明図である。
【
図23】
図22に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との、いわゆる斜め嵌合を行う途中過程におけるコネクタ長手方向に沿った縦断面説明図である。
【
図24】
図23に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との斜め嵌合の途中過程における一方側のロック部材の部分拡大断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を、印刷配線基板同士を接続する基板接続用電気コネクタ装置に適用した実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0024】
[電気コネクタ装置の全体構造について]
図に示された本発明の一実施形態にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、例えば携帯電話等の電子機器内に配置された印刷配線基板同士を電気的に接続するものであって、
図1〜
図3に示された第1の電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ10と、
図5〜
図7に示された第2の電気コネクタとしてのプラグコネクタ20とから構成されている。そして、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10が、第1の配線基板P1に実装されるとともに、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20が、第2の配線基板P2に実装された状態になされ、それらリセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20同士が嵌合されることによって、第1及び第2の配線基板P1,P2同士の電気的な接続が行われるようになっている。
【0025】
以下の説明においては、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との嵌合方向を「上下方向」とし、
図8及び
図9のように下方側に配置されたリセプタクルコネクタ10の上方側にプラグコネクタ20が配置され、その状態から、
図14〜
図15に示されているように、プラグコネクタ20が下方向に向かって押し込まれることで、両コネクタ10,20同士の嵌合が行われる。また、その嵌合状態から、後述するロック操作によってロック状態になされるが、ロック状態になされていないロック解除の状態にプラグコネクタ20が上方に向かって適宜の力で引き上げられることで、リセプタクルコネクタ10からプラグコネクタ20が抜去される構成になされている。
【0026】
なお、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20の説明は、第1及び第2の配線基板P1,P2に対して各コネクタ10,20を実装した状態で行うこととし、特に、プラグコネクタ20の説明にあたっては、第2の配線基板P2からプラグコネクタ20が上方に立ち上がるように実装されたものとして記載することとするが、上述したように両コネクタ10,20同士を嵌合するにあたっては、プラグコネクタ20が上下反転された状態に保持される。
【0027】
ここで、上述したリセプタクルコネクタ10に対するプラグコネクタ20の嵌合・抜去の操作は、作業者の手で行われることに限られることはなく、所定の治具や機械によって自動的に行うようにしても良い。
【0028】
[電気コネクタの基本的構造について]
リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10、及びプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20は、平面略矩形状(長方形状)をなす平板枠体状の絶縁ハウジング11及び21を有している。それらの絶縁ハウジング11及び21は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであるが、当該絶縁ハウジング11及び21の長手方向に沿って多数のコンタクト部材12及び22が多極状をなすように配列されている。以下において、絶縁ハウジング11及び21の長手方向を「コネクタ長手方向」と呼び、その「コネクタ長手方向」に直交する方向を「コネクタ前後方向」と呼ぶ。
【0029】
上述したように各コンタクト部材12及び22は、「コネクタ長手方向」に多極配列されているが、それぞれ2列の電極列を有しており、それら各2列の電極列は、「コネクタ長手方向」に沿って略平行に延在するように並設されている。そして、両コネクタ10,20同士が嵌合された際に、コンタクト部材12側の電極列と、コンタクト部材22側の電極列が互いに弾性的に嵌り合う関係になされている。
【0030】
一方、上述した両コネクタ10,20のコネクタ長手方向における一方側の端部分(
図9の右端部分)には、両コネクタ10,20同士の嵌合と同時にロック状態となる「嵌合動作時ロック機構」を備えたロック部材RAが設けられている。また、両コネクタ10,20のコネクタ長手方向における他方側の端部分(
図9の左端部分)には、両コネクタ10,20同士の嵌合後に施されるロック操作によってロック状態となる「操作動作時ロック機構」を備えたロック部材RBが設けられている。そして、これらのロック部材RA及びロック部材RBがロック状態になされることによって、上述したリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10とプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20との嵌合状態が維持されるようになっている。
【0031】
[一方側のロック部材について]
上述したロック部材RA及びRBは、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20が第1の配線基板P1及びP2に実装される領域の内方側、より具体的には、各絶縁ハウジング11及び21の内方側の領域に配置されているが、それらの両ロック部材RA及びRBのうちの一方側のロック部材RAを構成する「嵌合動作時ロック機構」は、特に
図10,16及び20に示されているように、プラグコネクタ20側に設けられた嵌合ロック係合爪RA1と、リセプタクルコネクタ10側に設けられた嵌合ロック係止部RA2と、を備えており、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との嵌合時に、リセプタクルコネクタ10側の嵌合ロック係止部RA2に対して、プラグコネクタ20側の嵌合ロック係合爪RA1が、いわゆる嵌合動作によるワンアクションでロック状態(係合状態)になされるようになっている。
【0032】
すなわち、まず上述したリセプタクルコネクタ10には、絶縁ハウジング11のコネクタ長手方向における一方側の端面に沿って、薄板状金属部材からなるホールドダウン13が取り付けられている。そのホールドダウン13の下端縁部分には、コネクタ長手方向の外方側に向かって延出するように略直角に折り曲げられた基板接続部13aが設けられており、その基板接続部13aが、第1配線基板P1上の導電路(図示省略)に半田接合されるようになっている。
【0033】
また、その基板接続部13aから上方に向かって立ち上がるように延出するホールドダウン13の主体板部分には、側面視において略矩形状をなす貫通孔13bが形成されており、その貫通孔13bの上方端縁を形成するように延在する帯板状部分が、前述した「嵌合動作時ロック機構」の嵌合ロック係止部RA2になされている。この嵌合ロック係止部RA2に対しては、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との嵌合時に、プラグコネクタ20側の嵌合ロック係合爪RA1が上方側から当接し、それによって当該嵌合ロック係止部RA2の弾性変位を伴いながら両部材同士の係合が行われる。
【0034】
この「嵌合動作時ロック機構」を、より具体的に説明すると、まずプラグコネクタ20を構成する絶縁ハウジング21の一方側の端部分には、上述したリセプタクルコネクタ10側の嵌合ロック係止部RA2を受け入れる平面略矩形状のロック部収容空間RA3が形成されているとともに、絶縁ハウジング21の外周壁面に沿って、薄板状金属部材からなる導電性シェル23が取り囲むように取り付けられている。その導電性シェル23の下端縁部分には、コネクタ長手方向の外方側に向かって延出するように略直角に折り曲げられた基板接続部23aが複数体にわたって設けられている。そして、それら複数体の基板接続部23aが、第2配線基板P2上の導電路(図示省略)に半田接合されるようになっている。
【0035】
また、導電性シェル23のコネクタ長手方向における一方側の端部分には、上述した絶縁ハウジング21の側壁部を挟んでロック部収容空間RA3の内方側に延出する嵌合ロック板RA4が一体的に形成されており、その嵌合ロック板RA4の略中央部分に、上述した嵌合ロック係合爪RA1が切り起こし加工によって形成されている。この嵌合ロック係合爪RA1は、上述したロック部収容空間RA3の内方側に向かって張り出すように形成されており、嵌合ロック板RA4の上端部分(コネクタ嵌合操作時の下端部分)から下方(コネクタ嵌合操作時の上方)に向かって傾斜面をなすようにして延出し、当該嵌合ロック係合爪RA1の下縁部(コネクタ嵌合操作時の上縁部)は、
図7に示すように嵌合ロック板RA4との間に、平面略半月形状をなす開口部を形成している。
【0036】
このプラグコネクタ20側に設けられた嵌合ロック係合爪RA1は、両コネクタ10,20の嵌合時に、前述したリセプタクルコネクタ10側の嵌合ロック係止部RA2を構成する貫通孔13bの内方に受け入れられて係合状態(ロック状態)となるように構成されているが(
図20参照)、そのような係合状態(ロック状態)となる直前には、当該嵌合ロック係合爪RA1にコネクタ内方側へ張り出すように設けられた傾斜面部が、前述したリセプタクルコネクタ10の嵌合ロック係止部RA2に対して上方側から当接する位置関係になされている(
図16参照)。そして、その嵌合ロック係合爪RA1から嵌合ロック係止部RA2に付与される下方押圧力によって、嵌合ロック係止部RA2の上端部分がコネクタ内方側に向かって弾性変位し、その後に嵌合ロック係合爪RA1が更に下方に押し込まれて、当該嵌合ロック係合爪RA1が貫通孔13bに到達した際に、貫通孔13bの内方に嵌合ロック係合爪RA1が挿通可能な状態となり、嵌合ロック係止部RA2が元の位置まで弾性的に復帰することで(
図20参照)、それら嵌合ロック係合爪RA1と嵌合ロック係止部RA2とが係合状態(ロック状態)になされる。このようにロック部材RAの係合は、両コネクタ10,20同士の嵌合と同時に、いわゆるワンアクションで行われる。
【0037】
[他方側のロック部材について]
また、前述した両ロック部材RA及びRBのうち、他方側のロック部材RBは、両コネクタ10,20の嵌合後にロック操作を施すことで係合状態(ロック状態)になされる「操作動作時ロック機構」をコネクタ長手方向の他端部分(
図9の左端部分)に備えたものであって、まずリセプタクルコネクタ10の絶縁ハウジング11には、当該絶縁ハウジング11のコネクタ長手方向の他端部分(
図9の左端部分)に操作ロックガイド部RB1が一体的に形成されている。この操作ロックガイド部RB1は、コネクタ長手方向と直交する横断面形状が略矩形状をなすように形成されており、当該操作ロックガイド部RB1の外周側には、環状部材からなる操作可動ロック係合爪RB2が、コネクタ長手方向に沿って摺動自在に取り付けられている。
【0038】
その操作可動ロック係合爪RB2の取り付けは、上述した操作ロックガイド部RB1に対してコネクタ長手方向の外方側から遊嵌状態でコネクタ内方側に向かって装着することにより行われている。このようにして操作可動ロック係合爪RB2が装着された後には、上述した操作ロックガイド部RB1のコネクタ長手方向における外端部分に対して、薄板状金属部材からなるホールドダウン14が取り付けられている。このホールドダウン14の下端縁部分には、コネクタ長手方向の外方側に向かって延出するように略直角に折り曲げられた基板接続部14aが2体設けられており、それらの基板接続部14aが、第1配線基板P1上の導電路(図示省略)に半田接合されるようになっている。
【0039】
一方、上述した操作可動ロック係合爪RB2は、特に
図4に示されているように、鞍型形状をなす薄板状金属部材から形成されており、操作ロックガイド部RB1の外周表面を取り囲む正面略矩形状をなすように折曲げられた形状になされている。その操作可動ロック係合爪RB2の内方側には、正面略矩形状の空間部分が形成されており、当該操作可動ロック係合爪RB2の内方側空間が、操作ロックガイド部RB1の外方側に遊嵌状態で挿入されるようになっている。この操作可動ロック係合爪RB2は、操作ロックガイド部RB1に対してコネクタ内方側位置とコネクタ外方側の位置との間においてコネクタ長手方向に往復移動可能になされており、そのうちのコネクタ内方側位置は、後述するプラグコネクタ20側に設けられた操作受けロック係止部RB3に対して操作可動ロック係合爪RB2が非係合状態となる「解除位置」であり、コネクタ外方側の位置は、プラグコネクタ20の操作受けロック係止部RB3に対して操作可動ロック係合爪RB2が係合状態(ロック状態)となる「係合位置」である。
【0040】
このような操作可動ロック係合爪RB2における「解除位置」と「係合位置」との間の移動範囲のうち、コネクタ内方側の「解除位置」では、前述した操作ロックガイド部RB1のコネクタ内端側部分に設けられたストッパ板RB4と、絶縁ハウジング11の幅方向(コネクタ前後方向)両端部(
図2参照)に設けられた突起RB5に対して、操作可動ロック係合爪RB2の一部が当接することによって位置規制が行われ、操作可動ロック係合爪RB2がストッパ板RB4側に位置している解除状態が突起RB5によって維持される。また、コネクタ外方側の「係合位置」においては、操作可動ロック係合爪RB2の幅方向(コネクタ前後方向)両側壁部に設けられたストッパ長穴RB11の一端部が、上述したホールドダウン14の突起RB5に当接すること、並びに、後述する嵌合検知部RB9,RB10同士が嵌合状態となることによって、位置規制が行われる。
【0041】
その際、操作可動ロック係合爪RB2の上側表面に、当該操作可動ロック係合爪RB2の移動位置を表示する指示マークを形成することで、当該操作可動ロック係合爪RB2の移動位置を目視で確認できるようにすることもできる。
【0042】
上述したように操作可動ロック係合爪RB2は、操作ロックガイド部RB1に対して往復移動可能に装着されるものであるが、その操作可動ロック係合爪RB2の往復移動方向におけるコネクタ外方側の端縁部には、当該操作可動ロック係合爪RB2の上面から斜め上方に向かって延出する係合案内部RB6が形成されている。この係合案内部RB6は、操作可動ロック係合爪RB2における上方側の端縁部に沿って直線状に延在するように設けられており、後述するようにプラグコネクタ20に設けられた操作受けロック係止部RB3に対する係合案内機能を有している。
【0043】
次に、ロック部材RBにおけるプラグコネクタ20側の構成を説明すると、絶縁ハウジング21のコネクタ長手方向における他方側の端部分(
図9の左端部分)には、平面略矩形状(正方形状)をなすハウジング操作開口部21aが貫通形成されている。そのハウジング操作開口部21aは、上述したリセプタクルコネクタ10との嵌合時に、当該リセプタクルコネクタ10に設けられた操作ロックガイド部RB1及び操作可動ロック係合爪RB2を、嵌合方向(上下方向)の外方側に向かって露出する大きさを有するように形成されている。
【0044】
また、そのハウジング操作開口部21aのコネクタ外方側に相当する領域には、平坦状の薄板金属部材からなる操作受けロック係止部RB3が配置されている。この操作受けロック係止部RB3は、上述した導電性シェル23のコネクタ長手方向における他端側からハウジング操作開口部21aの内方側に向かって略水平に延出するようにして形成されている。一方、絶縁ハウジング21のコネクタ長手方向における他端側を形成している端壁部には、ハウジング操作開口部21aの内方側に向かって突出する操作支持部RB7が一体的に形成されており、当該操作支持部RB7の下面、すなわち両コネクタ10,20の嵌合時における上面に、上述した操作受けロック係止部RB3が略水平状態で固定されている。
【0045】
その操作受けロック係止部RB3は、前述したリセプタクルコネクタ10の操作可動ロック係合爪RB2に対して、予め定められた位置関係をなすように配置されており、両コネクタ10,20の嵌合時において、特に
図17に示されているように、前述した「解除位置」にある操作可動ロック係合爪RB2に対して、コネクタ長手方向の外方側に並列する位置に配置される構成になされている。
【0046】
そして、上述したようにプラグコネクタ20側の操作受けロック係止部RB3が、リセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2と並列した状態から、操作可動ロック係合爪RB2をコネクタ外方側に向かって移動させる操作、すなわち
図21に示されているような操作可動ロック係合爪RB2を「係合位置」に移動させるロック操作が施されることにより、当該リセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2が、プラグコネクタ20側の操作受けロック係止部RB3を上方側から覆って重合された状態となる。その結果、プラグコネクタ20側の操作受けロック係止部RB3が、リセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2により上方側から押さえ込まれた状態となり、それによってロック部材RBが係合状態(ロック状態)に移行される。
【0047】
また、そのようなロック部材RBの係合状態(ロック状態)から、操作可動ロック係合爪RB2が、コネクタ内方側の「解除位置」まで移動操作されると、当該操作可動ロック係合爪RB2は、操作受けロック係止部RB3からコネクタ長手方向に離間することとなり、操作受けロック係止部RB3が開放状態となって、ロック部材RBが解除状態に移行されるようになっている。
【0048】
このとき、上述したプラグコネクタ20の操作受けロック係止部RB3を保持している操作支持部RB7には、両コネクタ10,20の嵌合時における下面に相当する位置に、傾斜案内面RB8が設けられている。この傾斜案内面RB8は、リセプタクルコネクタ10に設けられた操作可動ロック係合爪RB2の上方位置に配置される位置関係になされている。そして、両コネクタ10,20の嵌合時には、特に
図12に示されているように、操作可動ロック係合爪RB2の係合案内部RB6に対して傾斜案内面RB8が上方側から当接する配置関係になされており、両コネクタ10,20の嵌合時に当該傾斜案内面RB8に生じる分力によって、
図13のように操作可動ロック係合爪RB2がコネクタ内方側の「解除位置」に向かって移動される構成になされている。
【0049】
前述したようにセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2と、プラグコネクタ20側の操作受けロック係止部RB3とは、互いに係合状態となる配置関係になされているが、それらの操作可動ロック係合爪RB2及び操作受けロック係止部RB3には、特に
図4及び
図17に示されているように、両者の係合の際に嵌り合う凹凸部からなる嵌合検知部RB9,RB10が設けられている。本実施形態においては、操作可動ロック係合爪RB2側の嵌合検知部RB9が、下方側へ突出する凸山状をなすように形成されているとともに、操作受けロック係止部RB3側の嵌合検知部RB10が凹溝状をなすように形成されており、操作可動ロック係合爪RB2が操作受けロック係止部RB3を上方側から覆うようにして係合状態となった際に、上述した両嵌合検知部RB9,RB10同士が嵌り合うことによって、いわゆる嵌合のクリック感が得られることから、操作性の向上が図られるようになっている。
【0050】
一方、上述したプラグコネクタ20が実装される第2の配線基板P2には、絶縁ハウジング21に形成されたハウジング操作開口部21aに、ほぼ重合する位置及び大きさを有する基板操作開口部P2aが貫通形成されている。それらの基板操作開口部P2aは、プラグコネクタ10の他方側のロック部材RBを構成する操作ロックガイド部RB1及び操作可動ロック係合爪RB2を、両コネクタ10,20同士の嵌合時に外方側に向かって露出する大きさを有するように形成されている。
【0051】
このような構成を備えた基板接続用電気コネクタ装置によれば、両コネクタ10,20の嵌合時において、リセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2を、プラグコネクタ20側の操作受けロック係止部RB3に対して係合又は解除させるための操作が、プラグコネクタ10の絶縁ハウジング21に設けられたハウジング操作開口部21a及び配線基板P2に設けられた基板操作開口部P2aを通して目視可能な状態で電気コネクタ組立体に対面した状態で行われることから、ロック部材RBの操作及びその確認が容易かつ確実に行われる。
【0052】
また、嵌合動作時ロック機構を有するロック部材RA、及び操作動作時ロック機構を有するロック部材RBのいずれも、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20の高さ方向においてコネクタ内方に配置されていることから、コネクタ高さ方向においてロック部材RA,RBが外方に突出することがなくなり、電気コネクタ組立体の低背化が可能となっているとともに、不所望な動作によりロックが解除されることを回避できる。
【0053】
このとき特に本実施形態においては、両コネクタ10,20同士の嵌合時に、プラグコネクタ10側に設けられた傾斜案内面RB8によって、リセプタクルコネクタ10側の操作可動ロック係合爪RB2が、常に「解除位置」に配置された状態になされることから、両電気コネクタ10,20同士の嵌合前における操作可動ロック係合爪RB2の位置にかかわらずコネクタ嵌合動作を行うことが可能となり、操作性が向上される。
【0054】
さらに、本実施形態においては、操作可動ロック係合爪RB2及び操作受けロック係止部RB3を含むロック部材RBが、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20の実装領域からはみ出すことがないので、両コネクタの小型化が確実に図られる。
【0055】
さらにまた、本実施形態においては、操作可動ロック係合爪RB2を操作受けロック係止部RB3に係合又は解除させる際に、嵌合検知部RB9,RB10の凹凸部が嵌り合うことによって、いわゆる嵌合のクリック感が得られ、操作性の向上が図られる。
【0056】
加えて、本実施形態における操作可動ロック係合爪RB2は、リセプタクルコネクタ10の長手方向に沿って移動するように構成されていることから、ロック部材RBの操作可動ロック係合爪RB2を操作受けロック係止部RB3に係合又は解除させる操作が、スペース的に余裕のある電気コネクタ装置の長手方向に沿って容易に行われる。
【0057】
また、本実施形態にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、例えば
図22〜
図24に示されているように、リセプタクルコネクタ10に対してプラグコネクタ20を、いわゆる斜め嵌合させることも可能である。この場合には、まず「嵌合動作時ロック機構」を備えたロック部材RAを最初にロック状態(係合状態)としておき、両コネクタ10,20の全体を嵌合状態にした後に、「操作動作時ロック機構」を備えたロック部材RBをロック状態(係合状態)とする。
【0058】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0059】
例えば、上述したロック部材RA,RBにおける係合・係止の関係、及びその係合・係止にあたっての弾性・剛性の関係は、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との間において逆の関係に配置することが可能である。