(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の一例を示す概略図、
図1(a)はラベルプリンタ100の側面図、
図1(b)は
図1(a)に示したラベルプリンタ100の要部を拡大した側面図である。用紙として台紙レスのラベルロールを用いたラベルプリンタ100について説明する。
【0013】
ラベルプリンタ100は、ケースA内にロール状のラベル用紙1が回転可能に支持され、そのラベル用紙1の繰出し方向前方位置に、そのラベル用紙1の繰り出す用紙搬送手段2と印字部3及び印字後のラベル用紙1を、目的の長さのラベルLに切断する断裁部4が配置されている。
【0014】
ラベルプリンタ100に装着されるラベル用紙1は、一側面が印字面で他側面が粘着面をなした帯状の感熱紙で形成された、いわゆる、台紙レスのラベルロールである。ラベル用紙1は、印字部3より下流側に配置した断裁部4で裁断され、目的の長さのラベルLが発行される。
【0015】
ラベル用紙1を繰り出す用紙搬送手段は、ケースAの周壁に開設したラベル発行口近傍に配置した上下一対のローラ2a,2bからなる下流側の用紙搬送手段2と、その用紙搬送手段2より上流側に所定間隔をおいて配置した印字部3を兼ねた上流側の用紙搬送手段と、を有する。
上流側の印字部3は、ラベル用紙1の下方に位置するプラテンローラ3aと、ラベル用紙1の上方に位置されるサーマルヘッド3bと、を有する。下流側の用紙搬送手段2におけるラベル用紙1の下方に配置されるローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aは、モータ5によって駆動回転するように構成されている。
【0016】
また、用紙搬送手段2におけるラベル用紙1の上方に配置されるローラ2aは、板バネ6で下方のローラ2b側に付勢され、それによってラベル用紙1をローラ2bとで挟持し、駆動回転するローラ2bとの摩擦力でラベル用紙1が搬送されるようになっている。
【0017】
同様に、印字部3におけるサーマルヘッド3bは、スプリング7でプラテンローラ3a側へ付勢され、印字及びラベル用紙1の搬送を安定して行うように構成されている。
【0018】
また、上記した用紙搬送手段2の下側のローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aとは、夫々の表面に剥離剤がコーティングされており、ラベル用紙1の裏側に塗着されている粘着剤が付着しないように構成され、ラベル用紙1の搬送が円滑に行われるようになっている。
尚、ローラ2bとプラテンローラ3aのラベル用紙1との接着防止は上述した形態に限らず、例えばローラ2b及びプラテンローラ3a自体又は最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
【0019】
用紙搬送手段2における下側のローラ2bと印字部3のプラテンローラ3aを駆動させる駆動機構8は、
図1(b)に示したように、ステッピングモータ5の回転軸に取り付けたプーリ8aの回転を小プーリ8bと同軸の大プーリ8cにベルト8dを介して伝達し、その大プーリ8cの回転はローラ2bに固着したプーリ(図示省略)とプラテンローラ3aに固着したプーリ(図示省略)にベルト(図示省略)を介して伝達されるように構成されている。
【0020】
また、用紙搬送手段2におけるローラ2aと印字部3のサーマルヘッド3bは器枠10に取り付けられている。この器枠10は、軸9を中心として上下方向に起伏回動自在となるように構成されている。
【0021】
ラベルプリンタ100は、器枠10を軸9を中心として上方に回動することで、ローラ2aがローラ2bから離間するとともに、サーマルヘッド3bがプラテンローラ3aから離間することで、ラベル用紙1のセットを容易に行うことができるように構成されている。
【0022】
上述した用紙搬送手段2と印字部3との間には、用紙搬送手段2と印字部3とで水平状態に支持されるラベル用紙1を、目的の長さのラベルに切断する断裁部4が設置されている。
【0023】
断裁部4は、ラベル用紙1を挟んで上下に配置した一対の切断刃4a,4bを有する。断裁部4は、切断刃4aと切断刃4bの一方、または、切断刃4a,4bの両方を上下移動させてラベル用紙1を裁断する。
【0024】
上記ラベルプリンタ100は、例えば、専門菓子店(和菓子店・洋菓子店・ドーナツ販売店、アイスクリーム販売店、煎餅店等)で小売するといった形態の店舗で使用されるPOSレジスタのレジ台の上に載置できるコンパクトサイズに構成される。このラベルプリンタ100は、POSレジスタから印刷指示を受けて、その印刷指示に基づいてラベルLを印字発行する。
【0025】
また、ラベルプリンタ100において、ラベル用紙(ラベルロール)の交換は、ドロップイン(自動フィード・オートカット)仕様、或いは手動セット仕様の何れでもよい。
【0026】
図2は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の電気的なブロック図である。
ラベルプリンタ100は、制御部(CPU)11と、ROM12と、RAM13と、操作入力部14と、表示部15と、インタフェース(I/F)16と、印字部3と、断裁部4と、通信部17と、を有する。
【0027】
制御部11にバス(伝送路)を介してROM12、RAM13、操作入力部14、表示部(タッチパネル)15が電気的に接続され、さらに制御部11にバスおよびデータの入出力を行うインタフェース16を介して印字部3、断裁部4、通信部17が電気的に接続されている。
【0028】
制御部11は、ラベルプリンタ100の各構成要素を統括的に制御する。制御部11は、制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしてのラベルプリンタ100に、後述する各機能を実現する。
【0029】
ROM12は、制御プログラムを記憶している。この制御プログラムは、ラベルプリンタ100の起動時に、制御部11によって制御プログラムがロードされる。
【0030】
RAM13は、印字データとして商品ファイル(商品記憶手段)、栄養成分ファイル(栄養成分記憶手段)、原材料ファイル(原材料記憶手段)、添加物ファイル(添加物記憶手段)等、及び各種印字フォーマットを格納する。印字フォーマットは、前記各ファイルに記憶する情報をどの印字項目のどこに印字するかということを指示できるように構成されている。
【0031】
操作入力部14は、商品番号等の印字するデータや印字フォーマットデータ等を入力、設定或いは呼び出すための操作部であり、テンキー及び各種の操作キー、タッチパネルなどで構成されている。
【0032】
表示部15は、液晶表示パネルや有機ELパネルなどであり、制御部11により、ラベルの印字に関する画面表示を行う。この表示部15の前面側には、操作入力部14としてのタッチパネルが設けられている。タッチパネルは、表示部15により画像等を用いたプリセットキーにタッチすることにより印刷を指示できるタッチパネル表示部で、例えば、4インチタッチパネルで構成されている。
ユーザは、表示部15を参照しながら、ラベルに印字する文字列を操作入力部14により印字データとして入力する。
【0033】
印字部3は、サーマルヘッド等によりラベル用紙1に発色印字する印字部である。
断裁部4は、ラベル用紙1に印字された部分(ラベルL)を印字量に応じて裁断する。
【0034】
通信部17は、上位管理装置(例えばPOSレジスタまたはパソコン等)から、商品ファイルおよび栄養成分、原材料、添加物等の情報を、指定の印字フォーマットに組み合わせた印字指示を通信により受信する。通信部17は、有線式または無線式の通信路を介して上位管理装置と通信を行う。
【0035】
次に、記憶部としてのRAM13に格納されている商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物の一覧データとしての添加物ファイルについて説明する。
図3は、ラベルプリンタ100の記憶部としてのRAM13に記憶されているファイルの一例を示す図であり、詳細には
図3(a)は商品ファイルを示す図、
図3(b)は栄養成分ファイルの一例を示す図、
図3(c)は原材料ファイルの一例を示す図、
図3(d)は食品添加物の名称の一覧データとしての添加物ファイルの一例を示す図である。
【0036】
図3(a)、
図3(b)、
図3(c)、
図3(d)に示した各ファイルは、食品の識別情報をプライマリー(primary)、原材料コードまたは添加物コードまたは栄養成分コードをセカンダリー(secondary)のキー(索引)或いはリレーション(relation)構造であり、それぞれのファイルが記憶管理する情報をそのままの状態で一つのファイルに移行し記憶管理することができる構造を有する。
【0037】
各ファイルが独立記憶するデータ同士を対応付ける方法は、いずれかのファイルに記憶する対象データへ対応付けたい識別情報を設定記憶させる(リンク付ける)ことにより、独立する各ファイルに記憶させたデータ同士を紐づけることが可能となる。これにより、別途、構成情報(組合わせ)ファイルを記憶させておくことなく、必要最小限のファイル構成によりデータを有効に活用することができる。
【0038】
商品ファイルは、
図3(a)に示すように、食品毎に食品を識別分類する分類情報、識別情報、名称、値段、内容量等の項目が設定されている。
栄養成分ファイルは、
図3(b)に示すように、食品を表す識別情報及び食品を識別分類する分類情報、栄養成分コード、栄養成分名(例えば、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミンA、ビタミンC等)、栄養成分量、基準量等の項目で構成され、前記商品ファイルとは食品を識別分類する分類情報、識別情報で紐付けされている。前記基準量は、各栄養成分について1日の必要摂取量の目安を表す。
原材料ファイルは、
図3(c)に示すように、食品を識別分類する分類情報、識別情報、原材料コード、原材料名(例えば、強力粉、牛乳、黄卵等)、含有量等の項目で構成され、前記商品ファイル、栄養成分ファイルとは識別情報で紐付けされている。
添加物ファイルは、
図3(d)に示すように、食品を識別分類する分類情報、識別情報、添加物コード、添加物名(例えば、アミノ酸、着色料等)等の項目で構成され、商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイルとは食品を識別分類する分類情報、識別情報で紐付けされている。
【0039】
本実施形態では、RAM13などの記憶部で、商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルを、それぞれ独立したファイルで記憶管理する方式を示しているが、これに限られるものでもない。例えば、商品ファイル、栄養成分ファイル、原材料ファイル、添加物ファイルで記憶する情報を一つのファイルで記憶管理してもよい。
【0040】
RAM13が記憶するファイルの構造としては、関係データベース(リレーショナルデータベース、SQL)が望ましいが、XMLデータベースファイル、インデックスファイル等で記憶管理してもよい。尚、XMLデータベースは、多くの異なる項目を含んだ多様なデータを扱う場合や、後から項目の追加等の仕様変更が予想される場合等に適している。
【0041】
図4は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の制御部11の機能ブロック図である。
図5は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の表示部15に表示される食品添加物の設定画面の一例を示す図である。
図6はラベルプリンタ100で印字されたラベルの一例を示す図であり、詳細には
図6(a)は商品AAに貼付されるラベルの一例を示す図、
図6(b)は商品BBに貼付されるラベルの一例を示す図、
図6(c)は1個の商品AAと1個の商品BBを含む商品に貼付される加算ラベルの一例を示す図である。
【0042】
制御部11は、制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしてのラベルプリンタ100に、後述する各機能を実現する。詳細には、
図4に示したように、ラベルプリンタ100の制御部11は、一覧表示処理部21と、重量設定部22と、強調表示処理部23と、不使用添加物設定処理部24と、抽出部25と、複数商品選択部26と、加算部27と、並び換え処理部28と、印字処理部29と、などを有する。
【0043】
一覧表示処理部21は、記憶部としてのRAM13に記憶された食品添加物の名称の一覧データ131のうち、設定対象とする食品の識別分類する分類情報に基づき読み出し、
図5に示したように、食品添加物の名称51と、その食品添加物の重量を入力するための入力欄52とを関連付けて表示部15に表示する処理を行う。
【0044】
また、
図5に示したように、制御部11は、表示部15に、「商品番号」および「商品番号入力欄」、「単価」および「単価入力欄」、「風袋」および「風袋の重量入力欄」、「ラベルサイズ」、「添加物」設定ボタン、「スペシャルメッセージ番号」および「番号入力欄」、「個体識別番号印字のなし又はあり」、「バー体系」、「FF」および「入力欄」、などの各種設定項目を並べた構成の設定画面を表示する処理を行う。制御部11は、タッチパネルとしての操作入力部14により入力された操作情報に基づいて、各種設定を行う。
【0045】
また、制御部11は、
図5に示したように、食品添加物の設定ボタンを示す「添加物」50の表示位置をタップ(接触)されたことをタッチパネルで検出した場合、表示部15の表示画面右側に、食品添加物の名称の一覧データ131に基づいて、食品添加物の名称51と、その食品添加物の重量を設定または入力するための入力欄52と、その重量の単位表示ボタン53とを関連付けて表示する処理を行う。
【0046】
制御部11は、食品添加物の設定時、記憶部としてのRAM13に記憶された全ての食品添加物の名称の一覧データ131を読み出し、全ての食品添加物の名称の一覧を表示してもよい。
また、記憶部に記憶された全ての食品添加物の名称の表示に要する大きさが、表示部15の表示範囲よりも大きい場合、制御部11は、複数の食品添加物の名称51および入力欄52などを、表示部15に表示できる個数ずつ複数のブロックに分け、タッチパネルなどの操作入力部14の操作情報に応じて、各ブロックを切り換えて表示部15に表示してもよい。
【0047】
制御部11は、
図5に示したように、表示部15の設定画面の上部に、「前」ボタン55、「次」ボタン56、「終了」ボタン57を表示する処理を行い、各ボタンの表示位置をタップ(接触)されたことをタッチパネルで検出した場合、それぞれ、前のブロックの食品添加物の名称51および入力欄52などを表示する処理、次のブロックの食品添加物の名称51および入力欄52などを表示する処理、食品添加物に関する設定を終了する処理、を行う。
【0048】
尚、上記実施形態では、各ブロックを切り換えて食品添加物の名称51および入力欄52などを切り換えて表示部15に表示したが、この形態に限られるものではない。例えば、制御部11は、複数の食品添加物の名称51および入力欄52などの表示内容の大きさが、表示部15の表示範囲を超えた場合、複数の食品添加物の名称51および入力欄52などをスクロール表示により表示してもよい。
【0049】
図4、
図5に示したように、重量設定部22は、操作入力部14の操作情報に基づいて、表示部15に表示された入力欄52に、その入力欄52に関連付けて表示された食品添加物の重量を入力設定する。詳細には、タッチパネルなどの操作入力部14によりタップ(接触)された食品添加物を検出した場合、その対象とする食品添加物の入力欄52の表示位置で、操作入力部14からの操作情報に基づいて、制御部11は、その商品に含まれている添加物の重量を設定する。
なお、前記食品添加物の重量は、食品添加物毎に予め規定する重量を名称と共に記憶させておき、商品毎の食品添加物の設定時の一覧データの入力欄に、図示していない要または不要等のフラグ設定を行なうボタン等を設け設定するものであってもよい。この場合、前記食品添加物の重量が設定されたか否かの判定は、例えば、フラグが要である場合は設定されている判定を行ない、フラグの設定が不要である場合は食品添加物が設定されていない判定がなされるようにしてもよい。
また、食品添加物の重量設定が商品毎に異なる場合には、各食品添加物の重量を「重量設定無し」を含み予め規定する重量を複数記憶させておき、その商品の食品添加物の設定時に前記複数記憶する重量候補の中より対象とする重量を選択し設定させる方式であってもよい。この場合、入力設定されたか否かの判断は、一つ前に設定されていた重量と現在の設定された重量が異なっているか否かで設定がなされたか否かを判定するようにしてもよい。こうすることにより、オペレータによる入力間違え等を無くすことができるという効果を奏する。
【0050】
強調表示処理部23は、重量設定部22により重量を入力設定した入力欄52、その入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51、入力欄52に入力された重量のいずれか、または全てを、表示部15に強調表示する処理を行う。また、制御部11は、重量を入力設定されていない入力欄52、それに関連付けられた名称51などについては、強調表示しない。強調表示処理は、例えば、フォントの色を目立つ色に設定する、フォントサイズを大きくする、網掛け表示を行う、太字に設定する、太枠で囲む、などの表示処理を挙げることができる。具体的には、強調表示処理部23は、例えば、
図5に示したように、重量を入力設定した入力欄52、その入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51、入力欄52に入力された重量を、太枠501で囲むように表示部15に表示する処理を行う。
【0051】
不使用添加物設定処理部24は、RAM13などの記憶部に記憶されている全ての食品添加物の名称のうち対象としない食品添加物に対して、食品添加物の名称51に関連付けられた入力欄52への重量の入力設定を禁止する処理を行う。
詳細には、不使用添加物設定処理部24は、例えば、
図5に示したように、使用又は設定することを禁止された食品添加物の入力欄52、重量の単位表示ボタン53などに、重量設定の設定禁止を示すマーク「X」54などを表示部15に表示して、食品添加物への重量設定を禁止する処理を行う方法や、当該食品が対象としない食品を識別分類する分類情報に基づき、対象としない食品添加物の入力欄52、重量の単位表示ボタン53などに、重量設定の設定禁止を示すマーク「X」54などを表示部15に表示させるようにしてもよい。
【0052】
抽出部25は、食品添加物の名称の一覧データ131のうち、表示部15に表示された入力欄52において、重量を入力設定した入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51およびその食品添加物の入力欄52に設定され重量を抽出する処理を行う。
また、詳細には、抽出部25は、食品添加物の名称の一覧データ131のうち、表示部15に表示された入力欄52において、重量を入力設定していない入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51を除いて、重量を入力設定した入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51およびその食品添加物の重量のみを抽出する処理を行う。また、抽出部25は、0mgの重量に設定された食品添加物の名称についても除外する処理を行う。
【0053】
複数商品選択部26は、例えば、ラベルの貼付対象としての包装容器(パッケージ)内に複数の商品を収容する場合、操作入力部14の操作情報に基づいて、印字対象の上記複数の商品を選択する。
【0054】
加算部27は、操作入力部14の操作情報に基づいて、印字対象の複数の商品の食品添加物毎の重量を加算する処理を行う。
【0055】
並び換え処理部28は、抽出部25により抽出された食品添加物の名称51および入力欄52に入力された重量に基づいて、重量の重い順(降順)に食品添加物の名称51を並び換えた印字データ132を生成する。また、並び換え処理部28は、食品添加物の名称51とその食品添加物の重量とを関連づけて印字データ132を生成してもよい。
【0056】
並び換え処理部28は、複数商品選択部26により複数の商品が選択された場合、その選択された複数の商品に含まれる食品添加物毎に加算された重量に基づいて、その加算された重量の重い順(降順)に食品添加物の名称51を並び換えた印字データ132を生成する処理を行う。この際、制御部11は、並び換えた(ソートした)食品添加物の名称51と重量とを関連付けて印字データを生成してもよい。
【0057】
印字処理部29は、印字データに基づいて、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称を、食品添加物の重量が重い順にラベルに印字する処理を行う。その際、印字処理部29は、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称および重量をラベルに印字する処理を行ってもよい。また、印字処理部29は、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称および重量と、他の商品情報とともにラベルに印字する処理を行ってもよい。
【0058】
印字処理部29は、例えば、
図6(a)、
図6(b)に示したように、商品AA、商品BBについて、食品添加物の名称とその食品添加物の重量とを関連付けて、重量の重い順に並べてラベルに印字する処理を行う。
【0059】
印字処理部29は、上述したように、複数の商品が選択された場合、その商品の添加物毎に加算された重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えて印字処理を行ってもよい。
例えば、印字処理部29は、一個の商品AAと一個の商品BBを収容した包装容器に貼付するラベルを作製する場合、
図6(c)に示したように、一個の商品AAと一個の商品BBとに含まれる食品添加物の名称と各食品添加物の加算された重量とを関連付けて、重量の重い順に並べてラベルに印字する処理を行う。
なお、前記食品添加物の重量の並び換えは、重量の重い順(降順)に限らず、重量の軽い順(昇順)であってもよい。この場合、並び換え処理部28による重量の重い順(降順)、または、重量の軽い順(昇順)の並び換えは、ラベルプリンタに予め設定された並び換え情報に基づいて実行するようにしてもよいし、オペレータがタッチパネルまたは入力部の操作により、商品添加物の重量を降順あるいは昇順の何れかに並び換える切り換えを行なうようにしてもよい。
また、印字処理部29は、前記切り換え設定に基づき並び替えがなされた食品添加物の重量順(降順または昇順)で食品添加物の印字を行なう。
【0060】
図7は本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の動作の一例を示すフローチャートである。
図7を参照しながら、ラベルプリンタ100の動作の一例を説明する。
【0061】
ステップS11において、制御部11は、記憶部としてのRAM13から、食品添加物の一覧データ131としての添加物ファイルを読み出し、食品添加物の名称51と、重量の入力欄52とを関連付けて表示部15に表示する処理を行う。
【0062】
ステップS13において、制御部11は、操作入力部14からの操作情報に基づいて、編集モードか否かを判断し、編集モードの場合、ステップS15の処理に進み、それ以外の場合、ステップS17の処理に進む。
【0063】
ステップS15において、制御部11は、編集モードの場合、食品添加物リスト中、使用禁止の食品添加物の項目について、重量の数値の入力を禁止する処理を行い、ステップS13の処理に進む。
【0064】
ステップS17において、制御部11は、操作入力部14からの操作情報に基づいて、表示部15に表示された入力欄52に、その入力欄52に関連付けて表示された食品添加物の重量を入力設定する処理を行う。
【0065】
ステップS19において、制御部11は、入力欄52に重量が入力設定された食品添加物の名称51、重量を入力設定した入力欄52、入力欄52に入力された重量など、または、それらを太枠で囲む処理など、強調表示する処理を行う。
【0066】
ステップS21において、制御部11は、操作入力部14からの操作情報に基づいて、食品添加物の設定入力が終了したか否かを判断し、終了したと判断した場合、ステップS23の処理に進み、それ以外の場合、ステップS13の処理に進む。
詳細には、制御部11は、「終了」ボタン57がタップされたか否かにより、上記食品添加物の設定入力が終了したか否かを判断する。
【0067】
次に、ステップS23において、制御部11は、操作入力部14からの操作情報に基づいて、印字対象の商品を選択する。
【0068】
ステップS25において、制御部11は、印字対象の商品が単品か複数の商品か、詳細には、印字対象が複数の商品を収容している包装容器か否かを判断し、印字対象の商品が単品の場合、ステップS27の処理に進み、印字対象が複数の商品を収容している包装容器の場合、ステップS33の処理に進む。
【0069】
ステップS27において、制御部11は、食品添加物の名称の一覧データのうち、表示部15に表示された入力欄52において、重量を入力設定していない入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51を除いて、重量を入力設定した入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51およびその食品添加物の重量のみを抽出する処理を行う。
【0070】
ステップS29において、制御部11は、抽出部25により抽出された食品添加物の名称51および入力欄52に入力された重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称51を並び換えて(ソートして)、印字データ132を生成する。本実施形態では、制御部11は、食品添加物の名称51とその食品添加物の重量とを関連づけて印字データ132を生成する。
【0071】
ステップS31において、制御部11は、印字データ132に基づいて、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称を、食品添加物の重量が重い順にラベルに印字する処理を行う。その際、
図6(a)、
図6(b)に示したように、印字処理部29は、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称51および重量などをラベルに印字する処理を行ってもよい。
制御部11は、印字されたラベル用紙1を、断裁部4により目的の長さに切断して、所望のラベルを生成する。
【0072】
ステップS33において、制御部11は、ラベルの貼付対象としての包装容器(パッケージ)内に複数の商品を収容する場合、操作入力部14の操作情報に基づいて、選択された複数の商品の食品添加物毎の重量を加算する処理を行う。
【0073】
ステップS35において、制御部11は、複数の商品に関し、食品添加物毎に加算された重量と、その重量に関連付けられた食品添加物の名称を抽出する処理を行う。その際、制御部11は、0mgの加算重量である食品添加物の名称51について除外する処理を行う。
尚、ステップS33とステップS35の順番は、逆であってもよい。
【0074】
ステップS37において、制御部11は、複数の商品に含まれる食品添加物毎に加算された重量に基づいて、その加算された重量の重い順に食品添加物の名称51を並び換えた印字データ132を生成する処理を行う。この際、制御部11は、並び換えた(ソートした)食品添加物の名称51と重量とを関連付けて印字データ132を生成してもよい。
【0075】
ステップS39において、制御部11は、印字データ132に基づいて、複数の商品に含まれる食品添加物の名称51を、食品添加物の加算した重量が重い順にラベルに印字する処理を行う。その際、
図6(c)に示したように、印字処理部29は、印字部3により、商品に含まれる食品添加物の名称51および重量などをラベルに印字する処理を行ってもよい。
制御部11は、印字されたラベル用紙1を、断裁部4により目的の長さに切断して、所望のラベルを生成する。
【0076】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、商品に含まれる食品添加物の名称を印字部3でラベル用紙に印字して、断裁部4により所定の長さに断裁してラベルを作成する。
詳細には、ラベルプリンタ100は、商品に含まれる食品添加物の設定操作を行なう、タッチパネルなどの操作入力部14と、ラベルの印字に関する画面表示を行う表示部15と、複数の食品添加物の少なくとも名称を記憶するRAM13などの記憶部と、印字部3により商品のラベルを印字する処理を行う制御部(CPU)11と、を有する。制御部11は、記憶部に記憶された商品に関連する食品添加物の名称を複数読み出し、食品添加物の名称と対応する該食品添加物の重量を設定するための入力欄52とを関連付けて表示部15に表示し、操作入力部14の操作に基づいて、表示部15に表示された複数の食品添加物のうち重量が設定された入力欄52の食品添加物の重量と名称を商品の添加物として記憶部に設定記憶し、それに基づいて印字データ132を生成し、印字データ132に応じて印字部3によりラベルに印字処理を行う。
商品に関連する食品添加物とは、その商品のカテゴリー、ジャンル、区分、分類、部門で取り扱う食品添加物群や、店舗で取り扱う商品に含まれる食品添加物群などを意味する。
このように、上述した制御部11の処理により、簡単な構成で、短時間に、食品添加物の名称や重量を設定し、且つ、設定ミスを防止することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0077】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部11が、設定記憶した商品の食品添加物の名称と該食品添加物の重量に基づいて、食品添加物の名称および重量を、該重量の昇順または降順に並び換えを行ない印字データを生成し、前記印字部により印字する処理を行うので、簡単な構成で、食品添加物の名称および重量を正しくラベルに印字することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0078】
また、ラベルプリンタ100は、タッチパネルなどの操作入力部14と、ラベルの印字に関する画面表示を行う表示部15と、予め規定された複数の食品添加物の名称の一覧データ131を記憶するRAM13などの記憶部と、操作入力部14からの操作情報、および、食品添加物の名称の一覧データ131に基づいて印字データ132を生成し、印字データ132に応じて印字部3によりラベルに印字処理を行う制御部(CPU)11と、を有する。
このように、制御部11が、操作入力部14からの操作情報、および、食品添加物の名称の一覧データ131に基づいて、食品添加物の名称をラベルに印字することができ、簡単な構成のラベルプリンタ100を提供することができる。
【0079】
具体的には、ラベルプリンタ100の制御部11は、RAM13などの記憶部に記憶された全ての食品添加物の名称の一覧データ131を読み出し、その一覧データ131に基づいて、食品添加物の名称と、その食品添加物の重量を入力するための入力欄52とを関連付けて表示部15に表示する処理を行う一覧表示処理部21と、操作入力部14の操作情報に基づいて、表示部15に表示された入力欄52に、その入力欄52に関連付けて表示された食品添加物の重量を入力設定する重量設定部22と、食品添加物の名称の一覧データのうち、食品添加物の重量が設定された食品添加物の名称および該食品添加物の重量を抽出する抽出部25と、抽出部25により抽出された食品添加物の名称および重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えた印字データ132を生成する並び換え処理部28と、印字データ132に応じて印字部3によりラベルに印字処理を行う印字処理部29と、を有する。
【0080】
上述したように、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100の制御部11は、RAM13などの記憶部に記憶された全ての食品添加物の名称の一覧データ131を読み出し、その一覧データ131に基づいて、食品添加物の名称と、その食品添加物の重量を入力するための入力欄52とを関連付けて表示部15に表示する処理を行い、操作入力部14の操作情報に基づいて、表示部15に表示された入力欄52に、その入力欄52に関連付けて表示された食品添加物の重量を入力設定し、食品添加物の名称の一覧データのうち、食品添加物の重量が設定された食品添加物の名称および該食品添加物の重量を抽出し、抽出した食品添加物の名称および重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換え、印字部3によりラベルに印字処理を行う。
【0081】
ユーザは、ラベルプリンタ100の操作入力部14を操作して、表示部15に一覧表示されている食品添加物の名称51を見て、商品に含まれる食品添加物の名称51に関連付けられた入力欄52に重量を入力し、その商品に含まれていない食品添加物の名称51に関連付けられた入力欄52に、重量の入力を行わない、または、0mg(0g)を入力設定し、終了ボタン57をタップする。ラベルプリンタ100は、上述した処理を行い、添加物の重量の重い順に食品添加物の名称(必要に応じて重量)を並び換え、印字部3によりラベルに印字処理を行う。
このように、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100では、ユーザは、食品添加物の名称を入力するという煩雑な操作を行う必要がない。
【0082】
また、ラベルプリンタ100の記憶部には、予め設定された複数の商品に含まれる全ての食品添加物の名称の一覧が記憶されている。また、表示部15には、予め設定された複数の商品に含まれる全ての食品添加物の名称の一覧が表示され、必要に応じてブロック切り換え表示され、スクロール表示される。
【0083】
ユーザは、所定商品に関して、食品添加物の名称および重量を設定する場合、表示部15には、その商品に含まれる食品添加物の名称51と、商品に含まれない食品添加物の名称51とが表示されているが、その表示された食品添加物の名称51の一覧の中から、その商品に含まれる食品添加物の名称51に関連付けられた入力欄52にのみ、重量を示す数値入力する。
このように、食品添加物の名称を追加していく装置と比較して、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、予め設定された複数の商品に含まれる食品添加物の名称51の一覧の中から、所望の商品に含まれる食品添加物の名称51に関連付けられた入力欄52にのみ重量を入力設定するだけでよく、食品添加物の重量の設定漏れが低い。
【0084】
例えば、記憶部に、所定の分野(食品を識別分類する分類情報)で取り扱う全ての商品、所定の部門(食品を識別分類する分類情報)で取り扱う全ての商品、所定の店舗(食品を識別分類する分類情報)で取り扱う全ての商品、などに含まれる全ての食品添加物の名称を予め記憶しておくことが好ましい。こうすることで、ユーザは、新たに食品添加物の名称を追加することなく、一覧表示された食品添加物の名称に関連付けられた複数の入力欄の内から、設定対象(食品を識別分類する分類情報)の所望の商品に含まれる食品添加物の重量を入力するだけで、食品添加物の設定を行うことができ、設定漏れが少ない。
【0085】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、抽出部25が、食品添加物の名称の一覧データのうち、表示部15に表示された入力欄52において、重量を入力設定していない入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51を除いて、重量を入力設定した入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51および該食品添加物の重量のみを抽出する。
すなわち、簡単な構成で、短時間に、食品添加物の名称や重量を設定し、且つ、設定ミスを防止することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0086】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部11が、食品添加物の名称51と該食品添加物の重量とを関連づけて印字データ132を生成し、その印字データ132に基づいて、印字部3により食品添加物の名称および重量を、該重量が重い順に印字する処理を行う。
すなわち、簡単な構成で、食品添加物の名称および重量を、該重量が重い順に印字することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0087】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部11が、重量を入力設定した入力欄52、該入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称51、または、入力欄52に入力された重量のいずれかを、表示部15に強調表示する処理を行う。
このため、食品添加物の名称や重量の設定漏れの少ないラベルプリンタ100を提供することができる。
【0088】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部11が、操作入力部14の操作情報に基づいて、印字対象の複数の商品を選択し、選択された印字対象の複数の商品の食品添加物毎の重量を加算し、加算された重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えた印字データを生成する処理を行い、その加算された重量の重い順に食品添加物の名称(必要に応じて重量を関連付けて)をラベルに印字することができる。
【0089】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、制御部11が、RAM13などの記憶部に記憶されている全ての食品添加物の名称のうち、操作入力部14により入力された、使用を禁止された食品添加物を示す操作情報に基づいて、使用を禁止された食品添加物の名称に関連付けられた入力欄52への重量の入力設定を禁止する処理を行う。
すなわち、簡単な構成により、使用を禁止された食品添加物をラベルに印字することを防止することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0090】
尚、上記実施形態では、RAM13などの記憶部から、全ての食品添加物の名称の一覧データを読み出し、その一覧データに基づいて、食品添加物の名称と、その食品添加物の重量を入力するための入力欄52と、を関連付けて表示部15に表示し、操作入力部14の操作情報に基づいて、食品添加物の重量を入力欄52に入力設定し、その入力欄52に入力された重量とその入力欄52に関連付けられた食品添加物の名称とを抽出し、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えてラベルに印字したが、この形態に限られるものではない。例えば、食品添加物の重量の並び換えは、重量の重い順(降順)に限らず、重量の軽い順(昇順)であってもよい。この場合、並び換え処理部28による重量の重い順(降順)、または、重量の軽い順(昇順)の並び換えは、ラベルプリンタに予め設定された並び換え情報に基づいて実行するようにしてもよいし、オペレータがタッチパネルまたは入力部の操作により、商品添加物の重量を降順あるいは昇順の何れかに切り換えを行なうようにしてもよい。
また、印字処理部29は、前記切り換え設定に基づき並び替えがなされた食品添加物の重量順(降順または昇順)で食品添加物の印字を行なう。
【0091】
ラベルプリンタ100は、例えば、RAM13などの記憶部から、食品添加物の名称の一覧データを読み出し、その一覧データに基づいて、表示部15に食品添加物の名称を表示し、操作入力部14からの操作情報に基づいて、食品添加物の名称毎に、ラベル印字の要または不要を示すフラグを設定し、印字の要を示すフラグに関連付けられた食品添加物の名称を、ラベルに印字してもよい。
【0092】
なお、上記実施形態では、ラベルプリンタ100は、商品に含まれる食品添加物の名称およびその重量の設定を行ったが、この形態に限られるものではない。ラベルプリンタ100は、例えば、商品の原材料の名称および重量の設定を行ってもよい。
【0093】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、RAM13などの記憶部が、複数の食品添加物の名称と、当該食品添加物の重量とを関連付けた一覧データを記憶し、制御部11が操作入力部14の操作情報に基づいて、食品添加物の名称の一覧データのうち、印字対象の前記食品添加物の名称および該食品添加物の重量を抽出し、抽出された食品添加物の名称および重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えて、印字部3によりラベルに印字する処理を行ってもよい。
このように、一度、食品添加物の重量を入力設定して、RAM13などの記憶部に記憶させておき、制御部11が、操作入力部14の操作情報に基づいて、印字対象の食品添加物を選択することで、食品添加物の名称を重量の重い順に、必要に応じて重量と関連付けて印字することができる。
すなわち、今回設定以前に登録済みの食品添加物を一覧データにして読み出すという簡単な構成で、短時間に、食品添加物の名称や重量を設定し、且つ、設定ミスを防止することができるラベルプリンタ100を提供することができる。
【0094】
また、本発明の実施形態に係るラベルプリンタ100は、RAM13などの記憶部が、予め規定された複数の食品添加物の名称と当該食品添加物の重量とが設定された一覧データを記憶し、制御部11が、記憶部に記憶された一覧データを読み出し、一覧データを表示部15に食品添加物と重量を選択可能に表示し、操作入力部14の操作情報に基づいて、食品添加物の名称の一覧データのうち、印字対象の食品添加物の名称および該食品添加物の前記重量を抽出し、抽出された食品添加物の名称および重量に基づいて、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えて、印字部3によりラベルに印字する処理を行ってもよい。
こうすることにより、表示部15が食品添加物と重量とを選択可能に表示し、操作入力部14の操作情報により、印字対象の食品添加物が選択されると、その選択された食品添加物の名称と重量とを、重量の重い順に食品添加物の名称を並び換えて、印字部3によりラベルに印字することができる、簡単な構成のラベルプリンタ100を提供することができる。
【0095】
上記実施形態では、ラベルプリンタ100は、記憶部としてRAM13、ROM12を有しているが、この形態に限られるものではない。ラベルプリンタ100は、記憶部として可搬型半導体メモリ、ハードディスクドライブなどを備えていてもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、商品毎に、その商品に含まれる食品添加物の名称および重量について、設定入力したがこの形態に限られるものではない。例えば、商品毎に、その商品に含まれる原材料の名称、およびその原材料に含まれる内容量(重量)などを入力設定してもよい。
【0097】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。