【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示では、タバコロッド及びフィルタ部分を有するシガレットが記載される。タバコロッドは、密度が約270mg/cm
3を上回るか又はそれに等しいタバコを有し、長さがシガレットの長さの60%以下である。フィルタ部分は、タバコロッドに隣接するロッド端部からユーザの口腔に挿入するように構成された口唇端部まで延びる長さを有する。フィルタ部分は、ロッド端部に近接する第1のフィルタプラグ、口唇端部に近接する第2のフィルタプラグ、及び第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に配置された1つ又はそれ以上の支持要素を含む。フィルタ部分は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に、累積的にフィルタ部分の長さの約25%又はそれ以上を占める1つ又はそれ以上の空隙を含む。フィルタ部分のフィルタ効率は、約40%以下であることが好ましい。
【0005】
本開示に記載されたシガレットは、従来のシガレットと比べて長さが短い高密度のタバコロッドを有するが、それらは、従来のシガレットとシガレット全長、フィルタ硬度、及び吸引抵抗のような、消費者にとって所望の特性を維持することができる。喫煙体験全体は、従来のシガレットと同様であることが好ましい。
【0006】
本明細書に記載されたシガレットのフィルタ部分は、全体に従来のシガレットのフィルタ部分よりも長く、前述したようにタバコロッドに近接する第1のフィルタプラグと、シガレットの口唇端部に近接する第2のフィルタプラグとを有する。フィルタ部分は、許容できる硬度を維持しながら、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に、累積するとフィルタ部分の長さの25%以上を占める1つ又はそれ以上のフィルタ部分を有する。実施形態では、1つ又はそれ以上の中央空隙の累積長さは、フィルタ部分の長さの約50%以上、約60%以上、又は約70%以上を占める。追加的に又は代替的に、1つ又はそれ以上の空隙は、累積するとフィルタ部分の長さの約85%以下を占める。実施形態では、1つ又は複数の空隙の長さは、累積して約20mmから約40mm、例えば約30mmとすることができる。フィルタ部分が、例えば2つの空隙である1つより多い空隙を含む場合、各空隙は、累積長さが適切になるように任意の適切な長さとすることができる。例えば、各々の空隙の長さは、単独で、約15mmといった約10mmから約20mmにできる。
【0007】
本明細書で使用する場合、「空隙」は、実質的に喫煙物品の吸引抵抗に寄与しないフィルタ部分が規定する空間である。従って、1つ又は複数の空隙が吸引抵抗に影響しないか又は実質的にこれに寄与しない場合(例えば、累積しても喫煙物品の総吸引抵抗の約10%、約5%又は約2%以上を占めない)、1つ又は複数の空隙内には何らかの材料が存在することができる。実施形態では、1つ又は複数の空隙には何らかの材料が存在しないか又は実質的に何らかの材料は存在しない。
【0008】
フィルタ部分は、少なくともその一部分を取り囲むプラグラップを含む。プラグラップは、約70g/m
2以上、又は約100g/m
2以上の任意の適切な重量を有する、剛性のあるプラグラップとすることができる。追加的に又は代替的に、プラグラップの重量は、120g/m
2未満とすることができる。また、プラグラップは、比較的高い多孔率、例えば約1,000コレスタ(Coresta)単位より大きい、又は約5,000コレスタ単位より大きい多孔率を有することもできる。追加的に又は代替的に、プラグラップの多孔率は、約10,000コレスタ単位未満とすることができる。プラグラップは、空隙を規定して、各空隙上の領域におけるフィルタ部分の硬度を強化することができる。チップペーパー又は別の適切なラッパーは、フィルタ部分を取り囲むこと、及びタバコロッドに重なってフィルタをタバコロッドに取り付けることができ、このことは本技術分野では公知である。
【0009】
前述したように、フィルタ部分は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に配置された1つ又はそれ以上の支持要素をさらに含む。1つ又はそれ以上の支持要素は、その上を覆うプラグラップ又はチップペーパーを構造的に支持する。1つ又はそれ以上の支持要素は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間の任意の部位に配置することができる。1つの支持要素だけを使用する場合、支持要素は、フィルタプラグの間の間隔にわたる支持を最大にする目的で、第1のフィルタプラグ及び第2のフィルタプラグから等距離で配置することが好ましい。
【0010】
フィルタ部分は任意の適切な硬度を有することができ、硬度は、従来のシガレットのフィルタのそれと同様であることが好ましい。「硬度」という用語は、圧縮に対する抵抗を意味する。通常、硬度は、一定領域の台形シューを有するホルダー内に15本のタバコを6本、5本、4本の3段に配置することにより求める。シューの頂部にある開口部の幅は28mmよりも少し大きく、圧縮機器は幅が28mmで長さが30mm以上の圧縮板を有する。満杯のシガレットホルダーを圧縮機器の下方に配置し、シュー内で圧縮板が、シガレットの口唇端部とシガレットの口唇端部から30mmの地点との間で、シガレットのフィルタに重なるようにする。最初、これらのシガレットは、所定位置に安定するまで100gの板重量で圧縮される。その後、追加重量1400gを30秒間加える。30秒の最後に、全てのシガレットを一緒にした、シガレット硬度の指標である圧縮値をmmで測定する。
【0011】
このようにしてシガレットのフィルタ部分について測定した硬度は、約6.0mm未満であることが好ましく、約5.0未満であることがより好ましく、約4.0mm未満であることが最も好ましい。追加的に又は代替的に、シガレットのフィルタ部分の硬度は、約1.0mmより大きいことが好ましい。一部の実施形態では、シガレットのフィルタ部分の硬度は、約1.0mmから約6.0mmであり、約1.0mmから約5.0mmであることが好ましく、約1.0mmから約4.0mmであることがより好ましい。
【0012】
実施形態において、支持要素は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に位置付けられた第3のフィルタプラグである。第1のフィルタプラグと第3のフィルタプラグとの間、及び第2のフィルタプラグと第3のフィルタプラグとの間に中央空隙が形成される。中央空隙の累積長さは、フィルタ部分の長さの約25%以上、例えば約50%以上、約60%以上、又は約70%以上である。追加的に又は代替的に、中央空隙の累積長さは、フィルタ部分の長さの約85%以下とすることができる。実施形態では、各々の空隙の長さは、単独で、約15mmといった約10mmから20mmとすることができる。第3のフィルタプラグは、プラグラップ又はチップペーパーのような、その上を覆うフィルタ部分の構成要素のための支持を提供し、所望の硬度を維持するようになっている。フィルタプラグの各々は、単独で任意の長さとすることができる。実施形態では、フィルタプラグの長さは、約6mm以上といった、約5mm以上である。実施形態では、フィルタプラグは長さが約15mm未満である。実施形態では、フィルタプラグの長さは約5mmから約10mmである。フィルタプラグの長さは約8mmであることが好ましい。
【0013】
フィルタプラグは、任意の適切な材料、例えば標準的なセルロースアセテートトウ、ペーパー又はより一般的なセルロース吸収材料、又は他の公知のポリマーファイバで形成することができる。
【0014】
実施形態では、支持要素は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に配置された流量制限器である。流量制限器の本体は、制限器を通って延びる1つ又はそれ以上のルーメン又は制限部を定める。1つ又はそれ以上のルーメン又は制限部は、実質的に喫煙物品の吸引抵抗に寄与する程度に十分に小さい寸法の開口を有する。例えば、ルーメン又は制限部の断面積は、累積してフィルタの断面積の約20%未満又は約10%未満とすることができる。追加的に又は代替的に、ルーメン又は制限部の断面積は、累積してフィルタの断面積の約0.05%よりも大きい。
【0015】
中央空隙は、第1のフィルタプラグと流量制限器の制限部との間、及び第2のフィルタプラグと流量制限器の制限部との間に配置される。流量制限器は、プラグラップ又はチップペーパーのような、その上を覆うフィルタ部分の構成要素のための支持を提供し、所望の硬度を維持するようになっている。制限器要素は、任意の適切な長さにすることができる。実施形態では、制限器要素は第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間の長さに広がり、制限器要素の一部が空隙を形成する。制限器要素の長さは、約6mm以上といった、約5mm以上とすることが好ましい。実施形態では、制限器要素の長さは約40mm以下である。実施形態では、制限器要素の長さは、約5mmから約10mm、又は約8mmである。第1のフィルタプラグと制限器要素の制限部との間の空隙の長さと第2のフィルタプラグと制限器要素の制限部との間の空隙の長さとは同じとすること、異なるものとすることができ、任意の適切な長さとすることができる。実施形態では、第1のフィルタプラグと制限器要素の制限部との間の空隙の長さ、及び第2のフィルタプラグと制限器要素の制限部との間の空隙の長さは、単独で、約15mmといった約10mmから約20mmである。空隙の累積長さは、フィルタ部分の任意の適切な長さ、例えばフィルタ部分の長さの約25%以上、約50%以上、約60%以上、又は約70%以上を占めることができる。実施形態では、空隙の累積長さは、フィルタ部分の長さの約85%以下を占める。
【0016】
制限器要素は、非生物分解性ポリマー又は生物分解性ポリマーのような任意の適切な材料で形成することができる。制限器要素は水溶性ポリマー材料で形成することもできる。制限部に適切な材料としてポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリ乳酸等が挙げられる。流れが制限部の全域で制限される場合、制限部は、任意の適切な数のルーメンを有することができ、これは実質的に物品又はフィルタ部分の吸引抵抗に寄与する。実施形態では、制限部は、欧州特許第2,253,231号公報に記載されたような制限部である。
【0017】
実施形態では、支持要素は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間に配置された管状部材である。管体は、第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間の長さに広がること、又は第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間の長さの一部だけに広がることができる。管体は、プラグラップ又はチップペーパーのような、その上を覆うフィルタ部分の構成要素のための支持を提供し、所望の硬度を維持するようになっている。管体が第1のフィルタプラグと第2のフィルタプラグとの間の長さに広がるか又は両フィルタプラグ間の長さの一部だけに広がるかに関係なく、中央空隙は、管体内に形成されて第1のフィルタプラグ及び第2のフィルタプラグにまで延びることができる。1つ又は複数の空隙の長さは、フィルタ部分の長さの約25%以上を占め、例えばフィルタ部分の長さの約50%以上、約60%以上、又は約70%以上を占める。追加的に又は代替的に、空隙の長さは、フィルタ部分の長さの約85%以下を占める。実施形態では、空隙の長さは、約30mmといった約20mmから約40mmである。
【0018】
管状部材は、任意の適切な長さとすることができる。管状部材の長さは、約6mm以上といった約5mm以上とすることが好ましい。追加的に又は代替的に、管状部材の長さは、約40mm以下とすることができる。実施形態では、管状部材の長さは、約5mmから約10mm、又は約8mmである。
【0019】
管状部材は、非生物分解性ポリマー又は生物分解性ポリマーのような任意の適切な材料で形成することができる。管状部材は水溶性ポリマー材料で形成することもできる。管状部材に適切な材料としてポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリ乳酸等が挙げられる。管状部材は、約0.1mmより大きな任意の適切な厚さとすることができる。追加的に又は代替的に、管状部材の厚さは約2mm以下とすることができる。実施形態では、管状部材の厚さは約0.1mmから約0.8mmである。管状部材の厚さは約0.3mmであることが好ましい。
【0020】
一般に、本明細書に説明されたシガレットは、タバコロッドと、このタバコロッドに隣接するフィルタ部分とを有する。実施形態では、シガレットの全長は従来のシガレットの全長と同様である。例えば、シガレットの長さは、約70mmから約130mmであり、約80mmから約130mmであることが好ましく、約80mmから約120mmであることがより好ましい。
【0021】
タバコロッドは、約270mg/cm
3以上の密度で詰め込まれたタバコを含む。追加的又は代替的に、タバコロッドは、密度が約600mg/cm
3以下のタバコを含む。実施形態では、タバコは、約290mg/cm
3より大きな密度でロッド内に存在する。タバコは、約290mg/cm
3から約380mg/cm
3、約290mg/cm
3から約350mg/cm
3といった、約270mg/cm
3から約400mg/cm
3の密度でロッド内に存在することが好ましい。
【0022】
当該タバコ密度では、ユーザに従来のシガレットと同様の喫煙体験をもたらしながら、標準のシガレットよりもタバコの使用を少なくできることが分かった。すなわち、ロッド内のタバコの密度が従来のシガレット(タバコ密度は、典型的には約180mg/cm
3から約250mg/cm
3)よりも高くても、同様の吸煙回数及び同様の煙微粒子相送達等を得ながら、費やすタバコを少なくできる。従って、本明細書に説明したタバコ密度をもつシガレットでは、従来のシガレットに比べて製造コスト全体を安価にすることができる。一部の実施形態では、費やすタバコを少なくするために、高密度ロッドは従来のシガレットよりも短い。
【0023】
例えば、一部の実施形態では、タバコロッドの長さは、約50mm以下であり、好ましくは約45mm以下である。実施形態では、タバコロッドの長さは、約20mm以上、又は約25mm以上である。実施形態では、タバコロッドの長さは、約20mmから約50mm、又は約25mmから約45mmである。タバコロッドの長さは約35mmであることが好ましい。
【0024】
実施形態では、タバコロッドの長さは、シガレットの長さの約60%以下であり、約55%以下であることが好ましく、約50%以下であることがより好ましい。追加的又は代替的に、タバコロッドは、シガレットの長さの約25%以上である。
【0025】
フィルタ部分の長さは、シガレットの所望の全長を実現するためにタバコロッドの長さに応じて調整することができる。実施形態では、フィルタ部分の長さは、シガレットの長さの約40%以上である。フィルタ部分の長さは、シガレットの長さの約45%以上であることが好ましい、フィルタ部分の長さは、シガレットの長さの約50%以上であることがより好ましい。追加的又は代替的に、フィルタ部分の長さは、シガレットの長さの約75%未満である。実施形態では、フィルタ部分の長さは、約40mm以上といった、約30mm以上である。追加的又は代替的に、フィルタ部分の長さは、約70mm未満である。フィルタ部分の長さは約50mmであることが好ましい。密に詰め込んだロッドを有するシガレットは、ISO4387:2000に定義されたISO標準試験法によって測定した場合、任意の適切な吸煙数を示すことができる。吸煙回数は、ロッド内のタバコの密度により変わる場合がある。実施形態では、吸煙回数は、約3回から約7回といった、約3回から約8回であり、約4回から約6回であることが好ましい。
【0026】
実施形態では、この開示に記載したような高密度のタバコロッドを有するシガレットの吸煙回数は、全長が同様である従来のシガレットの吸煙回数よりも少ない。場合によっては、このことは、例えば喫煙時間が制限される際にユーザにとって有益になる可能性がある。吸煙回数は、同じ長さの従来のシガレットよりも少なくなるが、ユーザに送達される煙微粒子相の全体量は同じにすることができる。
【0027】
ユーザに所望量の煙微粒子相を送達するために、フィルタ部分を適切に調整することもできる。例えば、フィルタ効率全体を調整することができる。フィルタ効率は、フィルタが捕捉した微粒子相の百分率を意味する。すなわち、フィルタ効率は、フィルタが捕捉した微粒子相の重量を主微粒子相の重量で除した商に100を乗じた値に等しい。従って、フィルタ効率が約50%のフィルタは、主微粒子相の約50%を捕捉する。フィルタ部分の累積効率は、約40%以下であることが好ましく、約35%であることがより好ましく、約30%以下であることがさらに好ましい。このようにして、標準的なシガレットと比べて少ないタバコを使用しながら、ユーザに送達する微粒子相の量を標準的なシガレットと同じとすることができる。
【0028】
フィルタ効率は、標準ISO喫煙試験法を使用して試験することができる。全ての微粒子相の重量は、シガレットフィルタが捕捉した微粒子相の重量を、試験機内のフィルタが捕捉した微粒子相の重量と合せたものである。シガレットフィルタが捕捉した微粒子相の重量は、始めに未喫煙シガレットの試料からシガレットロッドを切断してフィルタの重量を測定することにより求める。前述したISO喫煙試験方法を使用してシガレットの別の試料を試験し、タバコロッドのあらゆる残部が除去された喫煙済みのフィルタを重量測定する。喫煙済みのフィルタと未喫煙フィルタとの間の重量の差が、シガレットフィルタが捕捉した微粒子相の重量である。
【0029】
フィルタの累積効率は、任意の適切な手法で調整することができる。例えば、同じ材料、製造過程、及び密度を使用する場合、フィルタプラグ材料の全長は、フィルタ効率を変えるために短いプラグよりもより大きな効率を有する長いフィルタプラグを用いて調整できる。別の実施例として、同じ材料を使用する場合、フィルタ材料の密度は、より低密度のフィルタよりもより大きな効率を有する高密度のフィルタで調整することができる。さらに別の実施例として、材料が異なればフィルタ効率が異なるので、所望のフィルタ効率を実現するために、フィルタの材料を選択することができる。使用できるフィルタ材料の例として、セルロースアセテートトウ、他のセルロース吸収材料、又は他の公知のポリマーファイバ等が挙げられる。一部の実施形態では、前述したロッド端部及び口唇端部のフィルタ部分は、セルロースアセテートのような繊維フィルタ材料で作られる。実施形態では、例えばロッド端部のフィルタ部分である1つ又はそれ以上のフィルタ部分は、炭素又は他の吸収材料を含む。
【0030】
本開示に記載したシガレットは、任意の適切な吸引抵抗(RTD)を有することができる。タバコロッドの吸引抵抗は、シガレットのRTDが標準的なシガレットとあまり異ならないことが好ましい。フィルタの材料、構成要素、及び構造も吸引抵抗に影響する場合がある。フィルタの材料、構成要素、及び構造の選択は、所望のフィルタ効率を所望の吸引抵抗とバランスさせて決めることができる。
【0031】
実施形態では、シガレットの吸引抵抗は、水位計(「mmWG」)で約70mmから約250mmWGであり、約80mmWGから約150mmWGであることが好ましい。
【0032】
本開示に記載したシガレットは、換気領域を含むことができる。換気領域は、隣接する領域と比べて多孔率が大きく、換気領域に沿ってデバイスに入る空気入口流の量を多くできる。典型的にはラッパー内の穿孔の形態である換気領域は、上流空隙、下流空隙、又はフィルタプラグ等とすることができる。一部の実施形態では、換気領域は、上流空隙又は支持要素上に配置される。換気領域は、主流煙を約30%から約90%に希釈することが好ましく、約50%から約80%に希釈することがより好ましく、「希釈」は、換気領域が完全に開いた状態で、フィルタの口唇端部からユーザに送達される煙に含まれる空気の体積の百分率を意味する。換気領域が実現する換気又は希釈のレベルは、ISO試験方法9512:2002を使用して求めることができる。
【0033】
図1から
図8を参照すると、新規な喫煙物品の種々の態様を例示する概略的な図面が描かれる。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、制限的ではなく例示目的で提示される。図面は本明細書に説明した種々の態様を描いている。しかしながら、図面に描いていない他の態様がこの開示の範囲及び精神に属することに留意されたい。図面で使用した同じ番号は、同じ構成要素及びステップ等を意味する。しかしながら、ある図において構成要素を指すために番号を使用しても、その使用は、別の図において同じ番号を付した構成要素を限定することを意図していないことに留意されたい。加えて、複数の構成要素を指すために異なる複数の番号を使用しても、その使用は、異なる番号を付した構成要素が同じでないこと又は類似していないことを意図するものではない。