(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のタンクの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態に係るタンク20を備える収納部付き便器装置100の全体構成について説明する。
【0013】
本実施形態の収納部付き便器装置100は、
図1及び
図2に示すように、便器10と、タンク20と、給水部70と、手洗い器30と、排水管40と、収納部50と、排水管40を支持する排水管トレー60と、を備える。
便器10は、便器本体11と、この便器本体11の上部に便器本体11に対して開閉可能に取り付けられる便座(図示せず)及び便蓋12と、を含んで構成される。
【0014】
タンク20は、便器10の後方かつ上方に配置され、便器本体11を洗浄する洗浄水を貯留する。このタンク20は、
図2に示すように、タンク本体21と、蓋部22と、を備える。
タンク本体21は、
図3及び
図4に示すように、底面部211と、この底面部211から起立する複数の側壁と、側壁に形成される切り欠き部23及び貫通穴24と、を備え、上面が開口した箱状に形成される。
底面部211には、タンク20に貯留された洗浄水を便器10に放出する放出口211aが形成され、この放出口211aには、排水弁211bが配置される。この排水弁211bは、鎖を介して操作レバー(いずれも図示せず)に接続されており、操作レバーの操作により開閉される。
【0015】
側壁は、タンク本体21の前面を構成する前壁部215と、タンク本体21の背面を構成する後壁部216と、タンク本体21の側面を構成する一対の側壁部217,218と、を備える。本実施形態では、前壁部215と後壁部216とは、略平行に配置される。また、前壁部215の水平方向の長さは、後壁部216の水平方向の長さよりも長く構成される。そして、一方の側壁部217は、
図3に示すように、前端部が前壁部215に接続され前壁部215に対して略垂直に延びる前側側壁部217aと、後端部が後壁部216に接続され後壁部216に対して略垂直に延びる後側側壁部217bと、前側側壁部217aの後端部と後側側壁部217bの前端部とをつなぐと共に、前壁部215及び後壁部216に略水平に延びる中央側壁部217cと、を備える。
【0016】
切り欠き部23は、後壁部216に形成される。より詳細には、切り欠き部23は、後壁部216と後側側壁部217bとにより形成される角部219の近傍に形成される。切り欠き部23は、後壁部216の上端縁の一部が切り欠かれて形成されている。この切り欠き部23は、
図5に示すように、角部219側の側面が略鉛直方向に延びる鉛直面となっている。また、底面は水平面となっており、角部219と反対側の側面は、上り傾斜面及び鉛直面により構成されている。即ち、切り欠き部23は、タンク本体21を背面側から視た場合において、上端縁側の幅(水平方向の長さ)が底面の幅よりも広い形状に形成される。この切り欠き部23の上端縁の幅は、後述するように、この切り欠き部23に配置される部材の幅よりも広く形成される。
貫通穴24は、後側側壁部217bにおける上部に形成される。即ち、本実施形態では、貫通穴24及び切り欠き部23は、角部219の近傍に形成される。
【0017】
以上のタンク本体21の内部には、給水部70が配置される給水部配置部25が設けられる。本実施形態では、給水部配置部25は、切り欠き部23及び貫通穴24が形成された角部219の近傍に設けられる。
【0018】
ここで、給水部70の構成について、
図3を参照しながら説明する。
給水部70は、第1給水管71と、ボールタップ72と、第2給水管73と、第1吐出部74及び第2吐出部75と、を萎える。
第1給水管71は、外部の給水源(図示せず)からタンク20の内部に水を供給する。ボールタップ72は、タンク本体21の内部(給水部配置部25)に配置される。このボールタップ72には、貫通穴24を通じて第1給水管71の先端側が接続される。ボールタップ72は、タンク20の水位に応じて、第1給水管71からタンク20への給水を開始又は停止させる。
【0019】
ボールタップ72は、給水弁(図示せず)を有する本体721と、水位に連動して昇降するフロート722と、給水弁とフロート722とを連結する連結アーム723と、水抜操作部724と、を備える。
【0020】
水抜操作部724は、切り欠き部23に取り付けられると共に、本体721に接続される。この水抜操作部724は、開状態において少量の水を第2給水管73側に流通させる流動弁(図示せず)と、この流動弁を開閉させる操作ケーブル724aと、この操作ケーブル724aを操作する操作ダイアル(図示せず)と、を備える。水抜操作部724は、流動弁がタンク20の内部側に配置され、操作ケーブル724a及び操作ダイアルがタンク20の外部に配置される。即ち、水抜操作部724は、切り欠き部23を介してタンク20を貫通して配置される。
【0021】
以上のボールタップ72によれば、タンク20の水位が低下した場合には、フロート722が下方に移動することで、給水弁が開状態となり、タンク20への給水が開始される。また、タンク20の水位が所定水位まで上昇した場合には、フロート722が上方に移動することで、給水弁が閉状態となり、タンク20への給水が停止される。
また、水抜操作部724の操作ダイアルを操作して流動弁を開状態にすることで、給水弁の閉状態においても流動弁を介して少量の水を第2給水管73側に流通させられる。これにより、例えば、寒冷地等の冬季に給水部の凍結のおそれがある地域において、少量の水を連続的に流通させられるので、給水部70の凍結を防げる。
【0022】
第2給水管73は、ボールタップ72の下流側に接続され、手洗い器30側に水を供給する。具体的には、第2給水管73の先端側には、後述の手洗い側給水配管33,34が接続され(
図2参照)、これら手洗い側給水配管33,34を通じて手洗い器30に水が供給される。
第1吐出部74及び第2吐出部75は、第2給水管73から分岐しタンク20の内部に水を吐出する。具体的には、第1吐出部74は、タンク20に貯留するための水を吐出する。第2吐出部75は、タンク20の内部に配置されたオーバーフロー管211cに向けて水を吐出する。オーバーフロー管211cに吐出された水は、便器10に補給水として供給される。
【0023】
次に、蓋部22について説明する。
蓋部22は、タンク本体21の上面に配置され、タンク本体21の上面を覆う。この蓋部22は、
図6及び
図7に示すように、蓋本体221と、導入口222と、立ち上がり部223と、導出口224と、上側周壁部225と、蓋側壁部226と、下側周壁部227と、を備える。
【0024】
蓋本体221は、板状に形成されタンク本体21の開口を覆う。蓋本体221の上面は、略中央部に配置される平面部221aと、この平面部221aに向かって緩やかに下り傾斜した複数の傾斜面部221bと、を有している。
【0025】
導入口222は、平面部221aに形成される。本実施形態では、導入口222は、円形に形成される。
立ち上がり部223は、蓋本体221の上面における導入口222の周囲から筒状に立ち上がって形成される。
導出口224は、蓋本体221における導入口222よりも背面側に形成される。この導出口224には、後述の手洗い側給水配管34が挿通される(
図2参照)。
上側周壁部225は、蓋本体221の周縁の近傍に設けられ、蓋本体221の上面から起立する。上側周壁部225は、蓋本体221の全周に亘って設けられる。
【0026】
蓋側壁部226は、蓋本体221の下面から下方に延びるように設けられる。蓋側壁部226は、蓋部22をタンク本体21の開口を覆うように配置した場合に、切り欠き部23に対応する位置に配置され、この切り欠き部23の一部を塞ぐ。本実施形態では、蓋側壁部226は、切り欠き部23における角部219と反対側の上り傾斜面及び鉛直面部分を塞ぐ位置及び形状に形成される。
【0027】
下側周壁部227は、蓋本体221の周縁の近傍に設けられ、蓋本体221の下面から下方に延出する。
蓋部22は、例えば、蓋部22の上面側の形状に対応した形状の上金型と蓋部22の下面側の形状に対応した形状の下金型とを用いて、合成樹脂を一体成形することで形成される。
【0028】
本実施形態では、タンク20は、タンク本体21の内部に給水部70(ボールタップ72)が設置された後、蓋部22によりタンク本体21の上面が塞がれて、組み立てられる。
図8〜
図10は、タンク20を組み立てる手順を示した図であり、
図3のA−A線断面に対応する図である。
ここで、タンク本体21に給水部70を設置する前の状態では、タンク本体21の上面は開放されており、また、
図8に示すように、切り欠き部23においてもタンク本体21の外部と内部とは連通している。また、貫通穴24においてもタンク本体21の外部と内部とは連通している。
【0029】
この状態から、この角部291に給水部70(ボールタップ72)を設置する。ボールタップ72は、
図3に示すように、本体721がタンク本体21の内部(給水部配置部25)に配置されると共に、水抜操作部724が切り欠き部23に取り付けられる。
【0030】
すると、
図9に示すように、切り欠き部23における角部219側は水抜操作部724により塞がれ、切り欠き部23における角部219と反対側の上り傾斜面及び鉛直面部分においてタンク本体21の外部と内部とが連通した状態となる。また、第1給水管71と本体721とが貫通穴24の近傍において接続されることで、貫通穴24は塞がれる(図示せず)。
尚、この状態では、給水部70における第1吐出部74は、切り欠き部23の近傍に配置されている。
【0031】
ここで、本実施形態では、切り欠き部23の水平方向の長さ(幅)を、この切り欠き部23に取り付けられる水抜操作部724の幅よりも広く構成している。これにより、水抜操作部724を切り欠き部23に容易に取り付けられる。
即ち、タンク本体21に給水部70を設置する場合には、ボールタップ72を、タンク本体21の上方から下方に移動させて本体721をタンク本体21の内部(給水部配置部25)に位置させると共に、この給水部配置部25に位置させたボールタップ72を若干水平方向に移動させて貫通穴24において第1給水管71と本体721とを接続する。そのため、本実施形態のように、切り欠き部23の水平方向の長さ(幅)を、切り欠き部23に取り付けられる水抜操作部724の幅よりも広く構成することで、給水部70をタンク本体21に設置する場合における上述の動作において、後壁部216が水抜操作部724に干渉することを防げ、給水部70のタンク本体21への設置を容易に行える。
【0032】
次いで、給水部70が取り付けられた状態のタンク本体21の上面に蓋部22を配置する。すると、
図10に示すように、切り欠き部23における水抜操作部724により塞がれていない部分が蓋側壁部226により塞がれる。また、タンク本体21の上面の開口は蓋本体221により塞がれる。これにより、切り欠き部23が水抜操作部724及び蓋側壁部226により塞がれるので、たとえ、タンク20の内部に水を吐出する第1吐出部74が切り欠き部23の近傍に配置されていた場合であっても、第1吐出部74から吐出される水の飛沫を切り欠き部23から外に漏れにくくできる。また、貫通穴ではなく、切り欠き部23に水抜操作部724を取り付けることで、タンク20を貫通して配置される部材を容易に配置できる。
【0033】
図1及び
図2に戻って、手洗い器30について説明する。
手洗い器30は、タンク20の側方かつ上方に配置される。この手洗い器30は、手洗い鉢31と、手洗い吐水管32と、を備える。
手洗い鉢31は、手洗い吐水管32から吐出される手洗い水を受ける。この手洗い鉢31の底部には、排水口311が形成されている。手洗い吐水管32は、手洗い鉢31から起立するように配置される。この手洗い吐水管32の先端部は、下方に開口している。
手洗い吐水管32の基端部は、手洗い側給水配管33,34を介して給水部70(第2給水管73)に接続される。
【0034】
以上の手洗い器30には、タンク20に供給される洗浄水の一部が、手洗い側給水配管33,34を介して手洗い吐水管32に供給される。これにより、給水部70の動作によりタンク20に洗浄水が貯留される場合に、この貯留される洗浄水の一部が手洗い吐水管32から吐出される。
【0035】
排水管40は、タンク20と手洗い器30とを接続し、手洗い器30から排出される排水をタンク20に導く。排水管40は、柔軟性を有する管本体部41と、手洗い器30に接続される手洗い器接続部42と、タンク20に接続されるタンク接続部43と、を備える。
管本体部41は、山折り部及び谷折り部が繰り返されて形成された蛇腹構造部を有して構成される。これにより、管本体部41は、屈曲及び伸縮自在に構成される。
【0036】
手洗い器接続部42は、排水管40の上流側の端部を構成し、手洗い鉢31の排水口311に接続される。本実施形態では、手洗い器接続部42は、屈曲部を有する形状に形成される。
タンク接続部43は、排水管40の下流側の端部を構成し、タンク20の蓋部22に接続される。より具体的には、タンク接続部43の先端部は、蓋部22の立ち上がり部223の外径よりも若干大きな内径を有する筒状に形成される。そして、このタンク接続部43の先端部を立ち上がり部223に嵌め、その後、ピンバンド(図示せず)等によりこれらの接続部分を締め付けることで、排水管40とタンク20とが接続される。
以上の排水管40は、例えば、樹脂部材を一体成型することで形成され、管本体部41において柔軟性を有し、手洗い器接続部42及びタンク接続部43においては柔軟性を有さないように構成される。
【0037】
収納部50は、便器10の後方に配置され、タンク20及び排水管40を収納する。また、この収納部50の上部には手洗い器30が設けられる。収納部50は、例えば、収納部付き便器装置100を設置するトイレルームの一の壁面に沿うように配置される。
収納部50は、収納部本体51と、この収納部本体51の内部空間を幅方向に区画する一対の仕切り板52L,52Rと、これら一対の仕切り板52L,52Rをつなぐ背板53と、備える。
【0038】
収納部本体51は、前板511と、一対の扉板512L,512Rと、天板513と、を含んで構成される。前板511は、タンク20の前面側に配置されタンク20の前面を覆う。前板511の幅は、便器10の幅よりも若干広く形成される。
一対の扉板512L,512Rは、前板511の両側部にそれぞれ、前板511に沿って配置される。一対の扉板512L,512Rは、前板511に対してヒンジ(図示せず)を介して連結される。これにより、一対の扉板512L,512Rは、前板511に対して開閉可能に連結される。
【0039】
天板513は、収納部50の上面を構成する。天板513は、収納部本体51の上面のうち、手洗い器30が配置されていない位置に配置される。本実施形態では、手洗い器30は、
図1に示すように、収納部50を便器10側から視た場合における左側の上部に配置されており、天板513は、収納部50の上面の中央部及び右側を覆うように配置される。
【0040】
一対の仕切り板52L,52Rは、前板511の幅方向のそれぞれの端部に、前板511に直交して配置される。即ち、一対の仕切り板52L,52Rは、タンク20を幅方向に挟むように配置され、収納部本体51の内部を幅方向に区画する。
仕切り板52L,52Rの上端部は、タンク20の上端部よりも高い位置に位置する。また、仕切り板52L,Rの上端部には、排水側切り欠き部522と、給水側切り欠き部523と、が形成される。
【0041】
排水側切り欠き部522には、後述の排水管トレー60を介して排水管40が配置される。給水側切り欠き部523には、手洗い側給水配管33が配置される。言い換えれば、排水側切り欠き部522は、排水管40の延びる方向に交差(直交)する方向に沿って配置される。また、給水側切り欠き部523は、手洗い側給水配管33の延びる方向に交差(直交)する方向に沿って配置される。
排水側切り欠き部522の深さは、排水管40の直径よりも深く形成される。給水側切り欠き部523の深さは、手洗い側給水配管33の直径よりも深く形成される。排水側切り欠き部522への排水管40の取り付け構造については、後述する。
【0042】
一対の仕切り板52L,Rの前面には、ビス521を介して前板511が固定される。また、一対の仕切り板52L,Rの上面には、天板513が固定される。
尚、仕切り板52L,52Rには、タンク20に洗浄水を供給する給水管や、上述のフロート弁を操作するための部材(図示せず)等を通すための貫通穴が形成される。
【0043】
背板53は、タンク20の後面側における上方に配置される。背板53は、一対の仕切り板52L,52Rの上部をつなぐ。
【0044】
以上の収納部50によれば、収納部本体51の幅方向の中央部にタンク20が収納(配置)される。また、手洗い器30は、収納部本体51の左側部の上部に配置される。また、収納部本体51の内部における一対の仕切り板52L,52Rの幅方向の外側には、それぞれ、物品を収納可能な物品収納空間が形成される。そして、扉板512L,512Rを開閉させることで、この物品収納空間に物品を出し入れできる。
尚、収納部50の側面は、トイレルームの壁面を利用することで、収納部50の側面を構成する板材を含むことなく収納部本体51を構成できる。
【0045】
排水管トレー60は、
図2に示すように、仕切り板52Lに取り付けられ、排水管40を支持する。この排水管トレー60は、排水管支持部61と、差込部62と、リブ部63と、を備える。
排水管支持部61は、筒状に構成されると共に、この筒状の周面に形成され長手方向に延びる開口部611を有して構成される。開口部611は、排水管支持部61を水平方向に向けた場合における上面に形成され、排水管支持部61の長手方向の全長に亘って延びる。開口部611の幅は、排水管支持部61に差し込まれる排水管40の直径よりも小さく形成される。
【0046】
差込部62は、排水管支持部61の長手方向の中央部における開口部611が形成された側と反対側(下面側)に配置される。差込部62は、仕切り板52Lに形成された排水側切り欠き部522に差し込まれ、これにより、排水管トレー60が仕切り板52Lに固定される。
【0047】
リブ部63は、排水管支持部61における長手方向の一端部に配置される。このリブ部63は、排水管支持部61の端部から下方に向かって延出する。
【0048】
以上の排水管トレー60は、差込部62を排水側切り欠き部522に差し込んだ場合に、リブ部63がタンク20側に位置し、かつ、排水管支持部61が手洗い器30側からタンク20側に向かって下り傾斜となるように仕切り板52Lに固定される。これにより、排水管トレー60を仕切り板52Lに固定した状態で、排水管支持部61を手洗い器30側からタンク20側に向かって下り傾斜させられる。
【0049】
以上の収納部付き便器装置100によれば、手洗い器30とタンク20とを接続する排水管40を、略水平方向に延びる部分(管本体部41)が排水管トレー60(排水管支持部61)に支持された状態で、安定的に配置できる。また、排水管支持部61が手洗い器30側からタンク20側に向かって下り傾斜しているので、手洗い器30から排出されて排水管40を流れる排水を、逆流させることなくタンク20に導入できる。
【0050】
また、タンク20を、タンク本体21に形成した切り欠き部23と、蓋部22の下面から下方に延びるように設けた蓋側壁部226と、を含んで構成した。これにより、タンク本体21を貫通する部材である水抜操作部724を配置する場合に、切り欠き部23を利用して水抜操作部724を配置でき、また、水抜操作部724と切り欠き部23との間に隙間が形成されても隙間を蓋側壁部226により塞げる。よって、タンク20に水が供給されるときに発生する水の飛沫が隙間からタンク20の外部に漏れ出してしまうことを防げる。また、タンク本体21を貫通する部材を容易に配置できる。
【0051】
また、切り欠き部23を給水部配置部25の近傍に形成した。これにより、給水部70がタンク本体21を貫通する部材(水抜操作部724)を含んで構成されていた場合であっても、水抜操作部724を切り欠き部23に配置することで容易に設置できると共に、切り欠き部23と水抜操作部724との隙間を蓋側壁部226により好適に塞げる。よって、給水部70からタンク本体21の内部に吐出される水の飛沫がタンク20の外部に漏れ出すことを効果的に防げる。
【0052】
また、切り欠き部23の幅(水平方向の長さ)を、この切り欠き部23に配置される水抜操作部724の幅よりも広く形成し、蓋側壁部226に切り欠き部23における水抜操作部724が配置されていない領域を塞がせた。これにより、水抜操作部724を切り欠き部23に配置する場合に、水抜操作部724を設置位置に位置させるまでの経路を確保できる(つまり、水抜操作部724を水平方向に移動させるための空間を形成できる)ので、水抜操作部724の取り付けをより容易に行える。
【0053】
以上、本発明のタンク20の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、切り欠き部23に水抜操作部724を配置したが、これに限らない。即ち、切り欠き部に他の部材を配置してもよい。
【0054】
また、本実施形態では、切り欠き部23を、給水部70が配置される位置の近傍に形成したが、これに限らない。即ち、切り欠き部23を、給水部が配置される位置と離れた位置に形成し、蓋部に、この切り欠き部の少なくとも一部を塞ぐ蓋側壁部を形成してもよい。
【0055】
また、本実施形態では、切り欠き部23を後壁部216に形成したが、これに限らない。即ち、切り欠き部を前壁部や側壁部に形成してもよい。