(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記結合突起は、前記付加電子ユニットに結合される結合部材に設けられ、且つ前記本体の一側に設けられた貫通孔に結合することを特徴とする、請求項9に記載のテレビ。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。ここでは、スタンド型テレビを例に挙げて説明するが、これに制限されるものではなく、本発明は壁掛け型テレビにも適用可能である。
【0023】
図1は、本発明の一実施例に係るテレビの前面を示す斜視図であり、
図2は、
図1に示したテレビの背面カバーを示す斜視図である。
【0024】
図1及び
図2に示すように、本発明の一実施例に係るテレビは、本体100と、本体100を支持するスタンド2と、本体100をスタンド2に固定させるための支持台3と、を備えている。
【0025】
本体100は、画像を表示させるディスプレイモジュール(図示せず)、前面カバー130及び背面カバー110を備えている。本体100の内部には、ディスプレイモジュール(図示せず)の後方側に配置されて、テレビの動作を制御する印刷回路基板140が組み込まれている。前面カバー130と背面カバー110との間にディスプレイモジュール(図示せず)及び印刷回路基板140が配設されている。
【0026】
また、本体100の少なくとも一部分には、各種信号が入出力されるように複数のポート141,142,143が設けられている。ポート141,142,143は、印刷回路基板140上に側方に向かうように配置されている。背面カバー110の側面にはポート141,142,143が側方に向かって露出されるように貫通孔111,112,113が設けられている。ポート141,142,143としてはUSB端子の他、HDMI端子を含むこともできる。
【0027】
本発明の一実施例において、付加電子ユニット10は、本体100により覆われるように本体100の後方側に本体100と平行に配置され、ポート141,142,143に結合されることで本体100に組み立てられる。このように付加電子ユニット10がポート141,142,143に結合される構成にすると、本体100に付加電子ユニット10の設置のための構成を追加せずとも、付加電子ユニット10を簡単に本体100に結合して使用することができる。付加電子ユニット10と本体100との結合については後述する。
【0028】
また、付加電子ユニット10は、テレビ1の本体100自体に内蔵された機能の他に、ユーザーが新しく追加された機能をさらに使用できるようにする装置で、ユーザーがテレビを介してインターネットや映像通話を使用できるようにするアップグレードユニットを含むことができる。
【0029】
図3は、本発明の一実施例に係るテレビのシャシー上に配置された構成要素を示す図である。
図3に示すように、シャシー120は、駆動部(図示せず)、光学部(図示せず)、スピーカー122、印刷回路基板140内の各種部品に駆動電力をそれぞれ供給する電源部121を備えている。印刷回路基板140は、外部の放送信号を信号処理し、外部機器から伝送された映像、サウンド及びアップグレードデータの信号を処理し、それに基づいて駆動部(図示せず)及び光学部(図示せず)を駆動させることができる。また、印刷回路基板140内のマイコン(図示せず)の命令に基づいてサウンドを出力するスピーカー122を備えることができる。スピーカー122は本体の外部に設けられてもよい。
【0030】
電源部121は、外部から供給された交流電力を直流電力に変換し、これを各構成部に必要な電圧レベルに調整して各構成部に供給する。電源部121は、SMPS(switching mode power supply)とすることができる。
【0031】
印刷回路基板140は、チューナー部及び信号処理部をさらに備えることができる。チューナー部は、放送局または衛星から有線または無線で放送信号を受信して復調する。信号処理部は、放送信号を、映像データを有している映像信号、サウンドデータを有しているサウンド信号、付加データを有している付加信号に分離し、分離された映像データの信号及びサウンドデータの信号をそれぞれ信号処理し、付加データをGUI生成部(図示せず)に伝送する。ここで、付加データは、EPG(Electronic Program Guide)を含む。
【0032】
印刷回路基板140内のマイコンは、信号処理部で信号処理された映像データがディスプレイモジュール(図示せず)に表示されるように駆動部(図示せず)及び光源部(図示せず)を制御し、信号処理されたサウンドがスピーカー122から出力されるように制御する。
【0033】
印刷回路基板140の一側には、外部の様々なデジタル機器との有線接続のために各種ポート141,142,143が設けられている。
【0034】
図4は、本発明の一実施例に係る印刷回路基板を詳細に示す図である。
図4は、印刷回路基板140上に配置されたポート141,142を詳細に示す図で、便宜上、2つのポートのみを示している。ポート141,142の少なくとも一部分は、背面カバー110の貫通孔111,112を通して外部に露出される。ポート141,142が配置されている印刷回路基板140は、本体100の内側に組み込まれる。このように構成することにより、印刷回路基板140を保護するとともに、ポート141,142に各種のコネクター230を容易に差し込むことができる。
【0035】
各ポート141,142の一面は、印刷回路基板140との電気的・機械的な連結により印刷回路基板140にそれぞれ接しており、他面は伝熱部材300にそれぞれ接している。これにより、データ入出力時にそれぞれのポート141,142から発生した熱が伝熱部材300を通じて移動してポート141,142の外部へ放出されることが可能になる。
【0036】
本発明の一実施例によれば、伝熱部材300は、伝熱部材300と接するポート141,142の接触面に相応する板の形状であるとともに、当該接触面と同じ大きさである第1の接触部301を有することができる。伝熱部材300の第1接触部301はそれぞれ複数個のポート141,142に結合すればよい。すなわち、第1接触部301はそれぞれのポート141,142の一面に接して、各ポートからの熱を外部に伝達することができる。
【0037】
また、伝熱部材300は、第1接触部301から一定の長さで延在した延長部302を有することができる。延長部302は、第1接触部301と一体に形成されるが、ポート141,142には接触しない。延長部302は、伝熱部材300の全体的な大きさを増加させることから、伝熱部材300の熱伝導率を向上させ、ポート141,142の熱をポート141,142の外部に伝達することができる。
【0038】
また、ポート141,142が複数個設けられる場合には、複数のポート141,142に接する複数の第1接触部301の一端を連結することによって第1接触部301を一体化させる延長部をさらに備えてもよい。
【0039】
図5A〜
図5Eは、様々な実施例に係る伝熱部材を示す図である。
図5Aに示すように、伝熱部材300は、熱伝導が可能なアルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉄(Fe)、タングステン(w)、金(Au)などのいずれか一金属で形成することができる。これに限定されず、伝熱部材300は、非金属物質のうち、熱伝達が可能なグラファイトで形成されてもよい。また、伝熱部材300は熱伝導樹脂で形成されてもよい。
【0040】
図5Bに示すように、伝熱部材310は、異なった2種の熱伝達物質が積層して形成されてもよい。例えば、伝熱部材310は、熱伝導可能な金属312と、該金属に積層された熱伝導可能な非金属311と、から形成されてもよい。一例として、伝熱部材310は、アルミニウムに炭素物質が積層して形成されてもよい。
【0041】
また、伝熱部材310は、金属または非金属と、金属または非金属に塗布された相変化物質と、で形成されてもよい。
【0042】
図5Cに示すように、伝熱部材320は、熱伝導可能なフィルム321と、フィルム321内に収容された相変化物質322と、で形成されてもよい。フィルム321は、PETからなり、相変化物質322を封止できるように構成されている。
【0043】
図5Dに示すように、伝熱部材330は、アルミニウムのような金属のコーティング膜331をさらに有することもできる。金属のコーティング膜331はフィルム332の外側面に形成されている。
【0044】
伝熱部材330はカバーに接触して、カバーに伝達された熱の一部が伝達されるようにしてもよい。
【0045】
相変化物質333は、カバー内に収容されてもよい。この場合、カバーは、ポートに接触していてポートから熱が伝達され、該熱を相変化物質333を通じて分散させることができる。
【0046】
伝熱部材330は、ポートで発生する電磁波(EMI)を遮蔽することもでき、印刷回路基板140から放出される熱を放熱することもできる。伝熱部材330は電磁波遮蔽可能な物質で構成されてもよい。
【0047】
図5Eに示すように、伝熱部材300は、ポート141,142に伝熱部材300を接着させる接着膜303をさらに有してもよい。ここで、接着膜303として、サーマルグリース、ギャップパッド及び両面接着テープのうち少なくとも一つを用いることができる。
【0048】
接着膜303を両面接着テープとした場合に、両面接着テープにてポート141,142に伝熱部材300を接着させることができる。両面接着テープは熱伝導性物質で形成することができる。
【0049】
図6は、本発明の他の実施例に係るポート及び伝熱部材を示す図であり、
図7は、
図6に示したポート及び伝熱部材がカバーの内側に配置された状態を示す断面図である。
【0050】
図6に示すように、ポート141は、ハウジング141aと、ハウジング141a内に設けられ、コネクター230に挿入される接続部141bと、を備えている。また、ポート141は、接続部141b内に設けられるとともに、外部に露出されてコネクター230内のピンと接触する複数のピン141cと、ハウジング141a内へ突出しており、挿入されたコネクター230を固定させる固定部141dと、ハウジング141aから外側方向に一部突出してハウジング141aが印刷回路基板140に機械的に装着されるようにする装着部141eと、を備えることができる。
【0051】
ハウジング141aは、印刷回路基板140に接する第1の面、第1の面に向かい合う第2の面、及び第1及び第2の面の両端から垂直方向に延びて第1の面と第2の面とを連結する第3及び第4の面を有している。
【0052】
また、ハウジング141aの一側には、コネクター230が挿入される溝が形成されており、溝の形成された面に向かい合う面から複数のピン141cが外部に突出している。複数のピン141cは印刷回路基板140に電気的に接続する。
【0053】
伝熱部材340は、ポート141の形状に相応する形状に設けられる。すなわち、伝熱部材340は、コネクター230及び印刷回路基板140と関わっていない面、すなわち、ハウジング141aの第2、第3及び第4の面に対応する形状になっている。一例として、伝熱部材340は、両端が折り曲がった
(外1)
状を有し、ハウジング141aの第2、第3及び第4面の大きさに対応する大きさを有する第1の挿入部342を備えている。
【0054】
第1の挿入部342は、ポート141が挿入されうるように、ポート141の大きさに対応する収容溝225を有している。収容溝225にポート141が挿入されることで、伝熱部材である第1の挿入部342がポート141の第2、第3及び第4面に接しながら、ポート141の第2、第3の、第4の面と第1の挿入部342とが結合される。すなわち、第1の挿入部342は、収容溝225に挿入されたポート141の3つの外面を包み、ポート141の3つの外面から熱が伝達される。
【0055】
また、伝熱部材340は、第1の挿入部342から延びた延長部341を備えることができる。延長部341は、ポート141の第2の面が接する第1の挿入部342の面の高さa1よりも大きい高さa2を有し、ポート141の第2の面が接するポート141の面の一側縁から横方向に延在している。すなわち、ポート141の第2の面が接する面の横長b1から一定の長さb2だけさらに延びた板状となっている。延長部341は、第1の挿入部342に伝達されたポートの熱を分散させて伝達することによって熱伝導率を向上させる。
【0056】
なお、伝熱部材の収容溝に複数個のポートが収容されるように挿入部が設けられてもよい。挿入部の大きさは、複数個のポートを収容できるように、複数個のポートの第2の面の面積及び複数個のポート間の距離に対応する面積にする。複数個のポートの大きさに対応する収容溝が挿入部に設けられると、複数個のポートが共に挿入され、これら複数個のポートの外側面に挿入部が接しながら複数個のポートと挿入部とが結合される。
【0057】
図7に示すように、伝熱部材340は印刷回路基板140と一定の距離離れており、伝熱部材340と印刷回路基板140との間にポート141が配置されて印刷回路基板140と対面する。また、伝熱部材340はカバー110と一定の距離離れて配置されている。
【0058】
伝熱部材340は、ポート141の熱が伝達され、該ポート141からの熱を分散させることにより、ポート141の熱が印刷回路基板140に伝達されることを防ぎ、カバー110に伝達されることを防止することができる。これにより、ユーザーのテレビへの接触時に不快感を最小化することができる。
【0059】
また、伝熱部材340の延長部341を通じてポート141の熱をより広い範囲に分散させることができ、カバー110への熱の伝達を最小化することができる。
【0060】
図8は、本発明の他の実施例に係る印刷回路基板を詳細に示す図であり、
図9は、
図8におけるポート及び伝熱部材がカバーの内側に配置された状態を示す断面図である。
【0061】
図8及び
図9に示すように、伝熱部材340は、複数のポート141,142で発生した熱が同時に伝達される第2の接触部343を有することができる。
【0062】
第2の接触部343は、一定の距離離れて配置された複数のポート141,142の接触面に共通に接することができる。このように、複数のポート141,142の熱を伝達する伝熱部材が一体に形成されると、複数のポート141,142のいずれか一方を介してのみデータを入出力する場合に、第1の接触部301(
図4参照)に比べてより大きい面積を通じて熱を伝達することができる。
【0063】
なお、いずれか一方のポート141から発生した熱を第2の接触部343を通して伝達すると同時に、第2の接触部343に伝達された熱の一部を他方のポート142のハウジングに伝達して他方のポート142を通しても熱を放出でき、熱伝導率を最大化し、データの入出力されるポート141で発生する熱を最小化することができる。
【0064】
また、背面カバー110は、伝熱部材340である第2の接触部343で発生した熱を外部に放出するための孔114をさらに有することができる。
【0065】
図10は、本発明の他の実施例に係る伝熱部材を示す図である。
図10に示すように、伝熱部材350は、互いに一定の距離離れて設けられた複数のポート141,142を同時に収容できる構成となっている。同図の伝熱部材350は、複数個のポート141,142がそれぞれ収容される複数個の収容溝354を有する第2の挿入部351を備えることができる。
【0066】
第2の挿入部351は、両端が折り曲がって
(外2)
状に形成されるとともに、内部空間がパーテーションにより複数個に分割され、これにより、第2の挿入部351の内部に複数個の収容溝354が形成される。そのため、伝熱部材350の内側に複数個のポート141,142をそれぞれ挿入することができる。
【0067】
第2の挿入部351の内部に形成された複数個の収容溝354の大きさは、それぞれ、ポート141,142の大きさに対応する。第2の挿入部351の各収容溝354に複数個のポート141,142がそれぞれ挿入されると、複数個のポート141,142の外側面に第2の挿入部351が接しながら複数個のポート141,142と第2の挿入部351とが結合される。
【0068】
伝熱部材350は、第2の挿入部351に加えて、第2の挿入部351からそれぞれ一定の長さだけ延びた延長部352,353をさらに有することができる。延長部352,353は、第1の延長部352及び第2の延長部353を有することができる。第1の延長部352は、複数個のポート141,142の外側面を包むように折り曲がった第2の挿入部351の両側縁から延在している部分であり、板状になっている。第2の延長部353は、第2の挿入部351の一側から、第1の延長部352の形成されていない方向に延在している部分である。すなわち、同図のように、第1の延長部352及び第2の延長部353の両方が形成される場合には、第2の挿入部351の周縁のうち、溝にコネクター230が挿入される方向の側縁を除いた残り方向の側縁に延長部が設けられる。第1の延長部352及び第2の延長部353により、複数個のポート141,142で発生した熱を複数の方向に伝達することができ、熱伝導率をより向上させることができる。
【0069】
図11は、本発明の他の実施例に係る伝熱部材を示す図である。
図11に示すように、伝熱部材360は、複数の第3の挿入部361と、複数の第3の挿入部361から延在するとともに、複数の第3の挿入部361を連結する延長部362と、を備えている。
【0070】
それぞれの第3の挿入部361は、一つのポートが挿入される収容溝363を有している。収容溝363に一つのポートが挿入されることで第3の挿入部361とポートとが結合され、第3の挿入部361がポートから伝達される熱を外部に放出する。各収容溝363に一つのポートが挿入されることによって、伝熱部材360である第3の挿入部361がポートの第2、第3、第4面に接することとなる。ここで、第3の挿入部361は、収容溝363に挿入されたポートの3つの外面を包むから、ポートの3面から熱が伝達される。
【0071】
複数の第3の挿入部361は、複数個のポート間の隔離距離に対応して互いに離れており、互いに離れている複数の第3の挿入部361は、その一側端に装着される延長部362により連結されている。延長部362は、複数の第3の挿入部361の高さ方向に両側に延在して、複数の第3の挿入部361の高さよりも長く形成されており、且つ複数の第3の挿入部361の一側から横方向に延在している板状になっている。延長部362は、複数の第3の挿入部361に伝達されたポートの熱を伝達することによって熱伝導率を向上させる。このような伝熱部材360は、ポートの他、電子部品に接することもできる。この場合、伝熱部材360は電子部品の熱を伝達することもできる。また、伝熱部材360は、ポート、電子部品の両方に接して、ポート、電子部品の両方の熱を外部に同時に伝達することも可能である。
【0072】
図12は、本発明の一実施例に係る付加電子ユニットと本体が分解された状態を示す斜視図であり、
図13は、本発明の一実施例に係る付加電子ユニットを示す図である。
【0073】
図12及び
図13に示すように、付加電子ユニット10は、付加電子ユニット10の動作を制御する印刷回路基板などを有している胴部11と、胴部11から延突しているネック部12と、ネック部12の先端に設けられ、貫通孔111,112,113に差し込まれてポート141,142,143と結合する結合突起13と、を備えている。胴部11の一側には、付加電子ユニット10への信号入出力のための複数の付加ポート11aが設けられている。
【0074】
本発明の一実施例では、貫通孔111,112,113が本体100の側方に向かって配置されている。そのため、付加電子ユニット10が本体100の後方側に本体100と平行に配置されるように、付加電子ユニット10のネック部12は胴部11の一側端から前方側にL字状に突延している。これにより、ネック部12の先端に設けられた結合突起13が本体100の貫通孔111,112,113に結合することができる。
【0075】
結合突起13には、付加電子ユニット10をポート141,142,143に電気的に接続させられる接続部13aが設けられている。これにより、結合突起13は、付加電子ユニット10を本体100に結合させる役割に加えて、付加電子ユニット10をポート141,142を通じて本体100内の印刷回路基板140に電気的に接続させる役割も果たすことができる。
【0076】
本発明の一実施例では結合突起13及びネック部12がそれぞれ一つずつ設けられているとしたが、これに限定されるわけではない。付加電子ユニットが一定の重さを超える場合には、付加電子ユニットの胴部から一対のネック部が並んで突延し、且つ両ネック部の先端にそれぞれ結合突起が設けられて、それぞれのポートにそれぞれの結合突起が結合されるようにすることによって、付加電子ユニットの重さが2つのポートに分散して支持されるようにしてもよい。
【0077】
また、本実施例では、ポート141,142,143が本体100の側方に向かって配置され、付加電子ユニット10のネック部12は胴部11の一側端から前方にL字状に突延しているとしたが、これに限定されるわけではない。例えば、ポートが本体100の後方に向かって配置され、付加電子ユニットのネック部は胴部の下端から前方に突延している構成も可能である。
【0078】
図14は、本発明の他の実施例に係る付加電子ユニットと本体が分解された状態を示す斜視図である。
図14に示す実施例によれば、本体100への付加電子ユニット20の結合は、付加電子ユニット20とは別途の部材である弾持部材30を介してなされる。弾持部材30は、付加電子ユニット20を本体100の背面に加圧して、付加電子ユニット20が本体100の背面に支持された状態で使用されるようにする。弾持部材30は、本体100に付加ユニット20を結合させる結合部材の一種である。
【0079】
付加電子ユニット20は弾持部材30により本体100の背面に密着され、弾持部材30は本体100の貫通孔111,112,113に結合される。付加電子ユニット20が弾持部材30により本体100の背面に支持されるため、本体100に孔を穿設するような作業を行うことなく付加電子ユニット20を簡単に本体100の背面に密着させて使用することができる。
【0080】
弾持部材30は、付加電子ユニット20を加圧して支持する加圧部31と、加圧部31から突延しているネック部32と、ネック部32の先端に設けられてポート141,142,143に結合される結合突起33と、を備えている。
【0081】
本実施例で、加圧部31は弾性変形可能な材質で形成されて、付加電子ユニット20に力を加えることができ、結合突起33が貫通111,112,113に結合した状態での本体100の背面カバー110と加圧部31との間隔は、付加電子ユニット20の厚さよりも狭くする。したがって、付加電子ユニット20を本体100の背面カバー190と加圧部31との間に挟むと、加圧部31が弾性変形し、加圧部31に作用する弾性復原力が付加電子ユニット20を本体100の背面カバー110の方向に加圧し、これにより、付加電子ユニット20は本体100の背面に支持された状態を維持することができる。
【0082】
付加電子ユニット20が本体100の後方側に本体100と平行に配置されるように、弾持部材30のネック部32は加圧部31の一側端から前方側にL字状に延突している。これにより、ネック部32の先端に設けられた結合突起33がポート141,142,143に結合することができる。
【0083】
弾持部材30の結合突起33には付加電子ユニット20をポート141,142,143に電気的に接続させる接続部(図示せず)が設けられ、弾持部材30は接続部(図示せず)を介して本体100内の印刷回路基板140に電気的に接続することができる。弾持部材30のネック部32には、付加電子ユニット20への信号入出力のための付加ポート32aが設けられて、弾持部材30の結合突起33が結合されたポート141,142,143を代替することもできる。
【0084】
これにより、弾持部材30は、付加電子ユニット20が本体100の背面に配置された状態を維持できるようにする役割の他、一種のハブの役割を果たすこともできる。
【0085】
本発明の一実施例では、弾持部材30には一つの結合突起33が設けられているとしたが、これに限定されず、複数のポート141,142,143にそれぞれ結合される複数の結合突起33が弾持部材30に形成されていてもよい。
【0086】
図15は、本発明の他の実施例に係る付加電子ユニットを示す図である。同図の実施例では、付加電子ユニット20を本体100に結合させるために取り付けブラケット40を用いている。付加電子ユニット20は、取り付けブラケット40を介して本体100に結合される。取り付けブラケット40は、本体100に付加ユニット20を結合させるための結合部材の一種である。
【0087】
取り付けブラケット40は、付加電子ユニット20が収容される収容部41と、収容部41から突延しているネック部42と、ネック部42の先端に設けられて、ポート141,142,143に結合される結合突起43と、を備えている。
【0088】
本実施例において収容部41は、互いに対面する一対のガイドスロット41aを有しており、これらのガイドスロット41aの間に付加電子ユニット20が上下に移動可能に設置される。ここで、付加電子ユニット20は収容部41に分離可能に設置される。
【0089】
ネック部42の形状、結合突起43に設けられた接続部43a、及び付加ポート41bについては、
図12乃至
図14に示した実施例と同一であるため、説明を省略する。
【0090】
また、本実施例では取り付けブラケット40に一つの結合突起43が設けられているとしたが、これに限定されず、複数のポート141,142,143にそれぞれ結合される複数の結合突起43が取り付けブラケット40に形成されていてもよい。
【0091】
図16は、本発明の他の実施例に係る付加電子ユニットがテレビ本体から分解された状態を示す図である。同図の実施例では、付加電子ユニット50の背面に結合突起51が設けられている。また、ポートが位置している貫通孔111は、背面カバー110の前面に配置されている。そのため、貫通孔111は本体100の背面に配置され、貫通孔111の内側にポートが配置されているため、ポートの一部分が外側に露出される。ポートが本体100の背面に位置しているため、付加電子ユニット50は、他の実施例とは違い、付加電子ユニットを本体100の側面に結合させるためのネック部のような構成要素を必要としない。
【0092】
また、付加電子ユニット50の一側には、結合突起51とは別個に突出部52が設けられていてもよい。突出部52は結合突起51に隣接して設けられて、結合突起51と本体100との着脱をガイドすることができる。すなわち、突出部52は、弾性変形可能な材質で形成されており、弾性変形しつつ、突出部52を介して付加電子ユニット50が本体100に対して容易に分離または結合されるようにする。同図の実施例では、突出部52が結合突起51の上側に設けられている。
【0093】
本実施例によれば、付加電子ユニット50に結合突起51が一体に設けられているため、簡単な構成で付加電子ユニット50を本体100に対して結合または分離させることができる。また、結合部の構成も、他の実施例に比べて簡単であるという利点がある。
【0094】
図17は、本発明の他の実施例に係る付加電子ユニットとテレビとの結合関係を示す分解図である。
図17に示すように、付加電子ユニット70は本体100に締結部材80,90により結合されてもよい。締結部材80,90は、第1の締結部材90及び第2の締結部材80を有する。第1の締結部材90と第2の締結部材80は互いに雌雄の関係を有することができる。すなわち、第2の締結部材80が第1の締結部材90に締結されるようになっている。
【0095】
そのために、第1の締結部材90は、ボディー部92及びヘッド部91を有し、ヘッド部91には、第2の締結部材80が結合されるように第1の締結溝93が設けられている。ヘッド部91は、ボディー部92から延在しており、ボディー部92から外側に突出した形状になっている。第2の締結部材80も、ボディー部及びヘッド部を有することができる。ただし、第2の締結部材80は、第1の締結部材90の締結溝のような構成を有する必要はない。このような構成により、第1の締結部材90の第1の締結溝93に第2の締結部材80が結合される。
【0096】
同図では、前面カバー130に設けられた第1の結合溝132に第2の締結部材90が結合される構成としたが、これに制限されず、第1の結合溝と前面カバーとを一体に射出成形してもよい。
【0097】
印刷回路基板140には、第1の締結部材90が締結されるように少なくとも一つの印刷回路基板結合孔144が設けられている。前面カバー130には、第1の締結部材90の結合のための少なくとも一つの第1の結合溝132が設けられている。第1の締結部材90は第1の結合溝132を介して前面カバー130に結合される。背面カバー110と前面カバー130との間に印刷回路基板140が配置される場合には、第1の締結部材90のボディー部92の一端が印刷回路基板結合孔144を挿通して第1の結合溝132に結合される。したがって、第1の締結部材90のヘッド部91は印刷回路基板140の外側に突出し、よって、背面カバー110と前面カバー130との間に第1の締結部材90が位置することとなる。
【0098】
背面カバー110には、第2の締結部材80が締結される少なくとも一つの背面カバー結合孔112が形成されている。また、付加電子ユニット70には、第2の締結部材80が締結される少なくとも一つの第2の結合孔71が設けられている。したがって、第2の締結部材80は、付加電子ユニット70の第2の結合孔71に挿入され、続いて背面カバー110の背面カバー結合孔112を挿通して第1の締結部材90の第1の締結溝93に結合される。
【0099】
同図では第1の締結部材90と第2の締結部材80がそれぞれ4個挿入されるとしたが、これに制限されず、少なくとも一つの第1の締結部材と第2の締結部材が挿入されればいい。また、第1の結合溝、印刷回路基板結合孔、前面カバー結合溝、背面カバー結合孔、第2の結合孔も、第1の締結部材、第2の締結部材の数に対応して少なくとも一つ設けられればいい。
【0100】
第1の締結部材90が本体100の内側に位置しているため、付加電子ユニット70を本体100に結合させる場合には、第2の締結部材80を用いて付加電子ユニット70を結合させることができる。特に、第1の締結部材90のヘッド部91に第1の締結溝93が設けられているため、付加電子ユニット70を本体100に安定して結合させることが可能である。
【0101】
これにより、テレビ内部の構造を変えることなく、スクリューのような締結部材を用いて付加電子ユニット70をテレビに結合させることが可能になる。また、付加電子ユニット70の位置する空間以外は別途の空間を必要とせず、空間を效率的に用いることができる。
【0102】
同図の実施例では2個の締結部材を使用しているとしたが、これに制限されるものではなく、3個の締結部材を使用することも可能である。この場合には、第1の締結部材及び第2の締結部材だけでなく、第2の締結部材及び第3の締結部材も互いに雌雄の関係にある。すなわち、第3の締結部材が第2の締結部材に締結される。この場合、第1の締結部材は第2の締結部材に対して雌ねじに相当し、第2の締結部材は第1の締結部材に対して雌ねじに相当する。第2の締結部材は第3の締結部材に対して雌ねじに相当し、第3の締結部材は第2の締結部材に対して雄ねじに相当する。
【0103】
締結部材の他、付加電子ユニットは磁気体により本体の一部分に結合されてもよい。また、付加電子ユニットは付着式接着剤、両面テープのような接着手段により本体に結合されてもよい。
【0104】
以上、特定の実施例について図示及び説明してきたが、これらの実施例に限定されず、発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には、添付の特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想の要旨から逸脱することなく様々な変更実施が可能であろう。